JPH0676645U - エアクリーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタエレメントの端板をボデーの出口管
に圧接してフィルタエレメントの気密を確保するエアク
リーナの、フィルタエレメント交換による出口管へのダ
スト付着を防ぐ。 【構成】 側壁に入口管７を設け、端壁１ａに出口管６
を貫通させて設けたボデー１の、端壁１ａに周壁４を形
成する。ボデー１内部に、中央に開口を有する環状の端
板５を備えたフィルタエレメント２を、出口管６に端板
５開口を嵌込み端板５外周面を周壁４に圧接させて配設
する。ボデー１にカバー３を装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、内燃機関等に用いられるエアクリーナの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

内燃機関のエアクリーナは、吸入空気をろ過するために、フィルタエレメント の外側と内側との気密を保たねばならない。このため、例えば特表平２−５０１ ２０１号公報に示されるように、側壁に入口管を有し端壁に該端壁を貫通した円 筒状出口管を有するコップ状のボデー内に、軟かいゴム状材料製で開口を設けた 環状の端板を端部に備えた略円筒状のフィルタエレメントを、前記出口管にフィ ルタエレメントの端板開口を嵌込み開口内周縁を圧縮して密閉状に係合させて配 設し、カバーを被着させたものがある。そして、フィルタエレメントが目詰まり すると、カバーを外し、次いでフィルタエレメントを出口管から引抜いて取外し 、新しいフィルタエレメントを収納し、再びカバーを被着する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記エアクリーナは、車両等に装着する場合、取付場所の制約により横に向け て装着することがおこなわれる。この装着状態にあっては、フィルタエレメント の交換に際し、フィルタエレメントを出口管から引抜く時に、ボデーの側壁内面 に付着しているダストが一部落下し、出口管の外面に付着してしまう。

【０００４】 そして、このまま新しいフィルタエレメントを嵌込むと、ダストが端板開口内 周縁と出口管外面との間に入り込み気密が損われたり、端板でボデーの端壁側へ 押しやられずに一部が外面上に残留する。この結果、フィルタエレメント外側の ダストや出口管外面に残留したダストが機関内に吸引され機関の摩耗を引き起す 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案は、側壁に入口管を有し端壁に該端壁を貫通した円筒状出口管を有する コップ状のボデー内部に、中央に開口を設けた弾性を有する環状の端板を端部に 備えた円筒状のフィルタエレメントを、前記出口管に開口を嵌込んで配設し、ボ デーにカバーを装置したエアクリーナにおいて、ボデーの端壁に筒状周壁を形成 し、フィルタエレメント端板の外周面を圧接させたものである。

【０００６】

【作用】

ボデーの出口管からフィルタエレメントを引抜く際、フィルタエレメントは端 板外周縁が周壁内面に圧接したまま引出される。筒状周壁内周面は端板で栓をし た状態になっており、この部分にはダストは進入していない。従ってダストは出 口管外周面に、落下することがなく、出口管外面は清浄に保たれる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示し、エアクリーナはボデー１、フィルタエレメン ト２、およびカバー３とからなる、ボデー１は合成樹脂製で略コップ状をなし、 側壁に円筒状の入口管７を有し、端壁１ａは中央に該端壁を貫通して一体的に形 成した円筒状の出口管６を備えさらに外周が前記出口管６の管端より長く立上げ られ側壁より縮径して形成された周壁４を有する。フィルタエレメント２はろ紙 や不織布をひだ折りして円筒状に形成したろ過体２ａの内側に多孔円筒を配設し 、それらの両端を覆う中央に開口を有する環状の端板５を配設している。端板５ は発泡ウレタンや発泡塩化ビニル等の弾性材でなり、中央にボデー１やカバー３ からの押圧力を受ける環状の圧縮部５ａを形成し、内周面に内方に突出する二条 の凸部５ｂを形成し、外周面は平坦になっている。カバー３は合成樹脂製皿状の もので、端壁に円筒状の圧接壁を設けている。

【０００８】 フィルタエレメント２は、端板５の開口をボデー１内部の出口管７に嵌込み、 端板内周面の凸部５ｂを出口管６外面に圧接させるとともに外周面を周壁４内面 に圧接させてボデー１内に収納されている。カバー３は、圧接壁３ａを前記フィ ルタエレメント２の他方端板５の開口に圧入させてボデー１に着脱自在に装着し ている。

【０００９】 図２は他の実施例を示し、ボデー１１は略コップ状をなし、側壁に入口管７を 設け、端壁１１ａには中央に端壁１１ａを貫通して出口管６を設けるとともに円 筒状の周壁１４を出口管６の長さと同じにして出口管６の外側同心円上に設けて いる。なお、ボデー端壁に設ける周壁はその長さを出口管の長さと同じにするか それ以上長くすれば良い。

【００１０】 上記エアクリーナは、フィルタエレメント２が目詰まりして交換する時に、ま づ、カバー３をボデー１、１１から取外し、次いで、フィルタエレメント２をボ デー１、１１の出口管６と周壁４、１４に圧接された端板５を引抜くようにして ボデー１、１１から外す。この時、ボデー１、１１の周壁４、１４内面と出口管 ６外面とで形成される空間は、端板５の内外周が圧接して栓をした状態になって おり、この状態はフィルタエレメント２を出口管６から引抜くまで維持され、出 口管６外面は清浄に保たれる。新しいフィルタエレメント２を出口管６に嵌込み 、再びカバー３をボデー１、１１に装着すればフィルタエレメント２と出口管６ は気密が保たれる。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように本考案は、エアクリーナの、端壁に該端壁を貫通した円筒状の出 口管を有するボデーの端壁にさらに筒状の周壁を形成し、中央に開口を設けた弾 性を有する環状の端板を端部に備えた円筒状フィルタエレメントを、端板の開口 を出口管に嵌込みかつ端板外周面を前記ボデー周壁に圧接させたので、ボデーの 出口管外面と周壁内面との間が端板で栓をした状態に塞がれ、フィルタエレメン トの交換時、ボデーからフィルタエレメントが引抜かれる際に、端板が出口管か ら外れるまでは密封状態が保たれ、出口管外面にダストが付着することがない。 従って、新しいフィルタエレメントを収納しても気密が損なわれたり、ダストを フィルタエレメントの内側に吸引させることがなく機関の摩耗を起こすことがな い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示すエアクリーナの図であ
る。

【図２】他の実施例を示す図である。

【符号の説明】

１、１１ ボデー ２ フィルタエレメント ４、１４ 周壁 ５ 端板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 側壁に入口管を有し端壁に該端壁を貫通
   した円筒状出口管を有するコップ状ボデーの内部に、中
   央に開口を設けた弾性を有する環状の端板を端部に備え
   た円筒状のフィルタエレメントを、前記出口管に開口を
   嵌込んで配設し、ボデーにカバーを装着したエアクリー
   ナにおいて、ボデー端壁に筒状周壁を形成し、フィルタ
   エレメント端板の外周面を圧接させたエアクリーナ。