JPH0676639U - シリンダブロック構造 - Google Patents
シリンダブロック構造Info
- Publication number
- JPH0676639U JPH0676639U JP1584593U JP1584593U JPH0676639U JP H0676639 U JPH0676639 U JP H0676639U JP 1584593 U JP1584593 U JP 1584593U JP 1584593 U JP1584593 U JP 1584593U JP H0676639 U JPH0676639 U JP H0676639U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bores
- cylinder block
- bore
- guide plate
- water jacket
- Prior art date
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- Pending
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱的に苦しいサイアミーズボア同志の接合部
の冷却性を、きわめて低コストで向上できるシリンダブ
ロック構造を提供する。 【構成】 隣り合うボア2の外壁が繋がっているサイア
ミーズタイプのシリンダブロック1構造において、ボア
2を囲むウォータジャケット5内に、冷却水をボア2同
志の接合部3に形成される凹部4へ案内するためのガイ
ド板8を設け、且つ該ガイド板8がシリンダブロック鋳
造時にウォータジャケット中子10のボア接合部3に掛
け渡されるケレン9に連結されていることを特徴として
いる。
の冷却性を、きわめて低コストで向上できるシリンダブ
ロック構造を提供する。 【構成】 隣り合うボア2の外壁が繋がっているサイア
ミーズタイプのシリンダブロック1構造において、ボア
2を囲むウォータジャケット5内に、冷却水をボア2同
志の接合部3に形成される凹部4へ案内するためのガイ
ド板8を設け、且つ該ガイド板8がシリンダブロック鋳
造時にウォータジャケット中子10のボア接合部3に掛
け渡されるケレン9に連結されていることを特徴として
いる。
Description
【0001】
本考案は、隣接するシリンダボア間に水路のないサイアミーズタイプのシリン ダブロック構造に係り、特に、熱的に苦しいボア同志の接合部の冷却性を低コス トで向上させたシリンダブロック構造に関する。
【0002】
近年、エンジン全長を短くするため、図4に示すようないわゆるサイアミーズ タイプのシリンダブロックaが広く用いられている(実開昭61-17444号公報等) 。このタイプのシリンダブロックaは、各シリンダボアbのボアピッチが縮めら れており、隣り合うボアb同志の外壁が繋がっている。従って、各ボアb同志の 接合部cには水路が存在せず、それぞれ凹部dがくびれて形成される。
【0003】 このサイアミーズボアbの回りには、ボアbを囲むようにしてウォータジャケ ットeが設けられる。ウォータジャケットeには、ウォータポンプからの冷却水 がオイルクーラfを介して供給され、サイアミーズボアb廻りを周回するように なっている。冷却水はその後(一部は全周する前に)シリンダヘッドへと流れる 。
【0004】
ところで、かかるサイアミーズタイプのシリンダブロックaは、各ボアb同志 の接合部cに冷却水通路がないため、接合部cに形成される凹部dが双方のシリ ンダから熱を受け熱的に苦しい。その上、ウォータジャケットe内を周回する冷 却水の流路がボアbの外壁によって凹凸状になるため、各ボアb同志の接合部c の凹部dにおいて澱み、そこでの冷却性が悪化する。この結果、凹部dがホット スポットとなり、冷却不均一によるボアbの変形が生じやすい。
【0005】 以上の事情を考慮して創案された本考案の目的は、熱的に苦しいサイアミーズ ボア同志の接合部の冷却性を、きわめて低コストで向上できるシリンダブロック 構造を提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために本考案は、隣り合うボアの外壁が繋がっているサイ アミーズタイプのシリンダブロック構造において、ボアを囲むウォータジャケッ ト内に、冷却水をボア同志の接合部に形成される凹部へ案内するためのガイド板 を設け、且つ該ガイド板がシリンダブロック鋳造時にウォータジャケット中子の ボア接合部に掛け渡されるケレンに連結されていることを特徴としている。
【0007】
上記構成によれば、ウォータジャケット内に設けられたガイド板が、内部を流 れる冷却水をサイアミーズボア同志の接合部である凹部へ案内する。よって、熱 的に苦しいボア同志の接合部が積極的に冷却される。
【0008】 このガイド板は、シリンダブロック鋳造時に用いられるウォータジャケット中 子のボア接合部に掛け渡されるケレンに連結されているので、鋳造により自動的 に設けることができる。よって、既存の設備を変更する必要はなく、極めて低コ ストで製造できる。
【0009】
以下に本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0010】 図1に示すように、シリンダブロック1内に設けられるシリンダボア2は、ボ アピッチが縮められて隣り合うボア2同志の外壁が繋がった所謂サイアミーズボ アとなっている。従って、各ボア2同志の接合部3には水路が存在せず、それぞ れ凹部4がくびれて形成される。
【0011】 サイアミーズボア2の周りには、ボア2を囲むようにしてウォータジャケット 5が設けられる。ウォータジャケット5には、ウォータポンプからの冷却水がジ ャケット側部に設けられたオイルクーラ6を介してジャケット5の一側部から供 給される。すなわち、冷却水はオイルクーラ6と熱交換した後、ジャケット5の 一側部に穿たれた通路孔7を通ってジャケット5内に導かれる。上記通路孔7は 各ボア2同志の接合部3である凹部4に臨まされており、熱的に苦しい凹部4を 積極的に冷却するようになっている。
【0012】 ウォータジャケット5内には、上記入水側と反対側に位置させて、サイアミー ズボア2廻りを周回する冷却水をボア2同志の接合部3に形成される凹部4へ案 内するためのガイド板8が設けられている。ガイド板8は、ボア2同志の接合部 3にウォータジャケット5の一側から他側へ掛け渡されたケレン9に連結されて いる。ケレン9は、細いロッド材の両端を90度折り曲げて構成され、中央が接合 部3に支持され両端がジャケット5内に突出される。このケレン9は、シリンダ ブロック1鋳造時にウォータジャケット中子10のボア接合部3に掛け渡され、 中子10を補強するものである。
【0013】 ウォータジャケット中子10は、珪砂等の鋳物砂によって図2に示すようにウ ォータジャケット5部の空洞に合わせて形成される。この中子10には、強度的 に弱くなる各ボア2同志の接合部3に、ウォータジャケット5の一側から他側へ 掛け渡すようにケレン9が埋設される。従って、ケレン9の一端に連結されるガ イド板8も中子10内に埋設されることになる。
【0014】 ガイド板8は、図3に示すように各ボア2同志の接合部3である凹部4に沿っ た形状に成形されており、ケレン9の先端部にロー付け又は溶接される。また、 中子10内に埋設されているため、自動的にボア2の凹部4から所定距離はなれ ることになる。
【0015】 以上の構成からなる本実施例の作用について説明する。
【0016】 ウォータジャケット5内を周回する冷却水は、ジャケット5内に設けられたガ イド板8によってサイアミーズボア2同志の接合部3に形成される凹部4へ案内 される。すなわち、ジャケット5内を周回する冷却水の流路が凹凸状のサイアミ ーズボア外壁に沿うようになる。この結果、熱的に苦しいボア2同志の接合部3 が積極的に冷却され、従来問題となっていたボア接合部3のヒートスポットが解 消される。
【0017】 上記ガイド板8は、シリンダブロック1鋳造時に用いられるウォータジャケッ ト中子10のボア接合部3に掛け渡されるケレン9に連結されているので、鋳造 により自動的に設けることができる。すなわち、鋳造後、ウォータジャケット中 子10を粉砕すれば、自動的にガイド板8がウォータジャケット5内に凹部4に 臨ませて所定距離はなれて設けられることになる。このように、ケレン9を利用 してガイド板8を設けているので、既存の設備を一切変更することなく設けるこ とができ、極めて低コストで製造できる。
【0018】
以上説明したように本考案によれば、熱的に苦しいサイアミーズボア同志の接 合部(凹部)の冷却性を、きわめて低コストで向上させることができる。
【図1】本考案の一実施例を示すシリンダブロック構造
の説明図であり、(a) は水平断面図、(b) は垂直断面図
である。
の説明図であり、(a) は水平断面図、(b) は垂直断面図
である。
【図2】ウォータジャケット中子を表す斜視図である。
【図3】ケレンおよびガイド板の説明図であり、(a) は
平面図、(b) は側断面図である。
平面図、(b) は側断面図である。
【図4】従来例を示すシリンダブロック構造の水平断面
図である。
図である。
1 シリンダブロック 2 ボア 3 接合部 4 凹部 5 ウォータジャケット 8 ガイド板 9 ケレン 10 ウォータジャケット中子
Claims (1)
- 【請求項1】 隣り合うボアの外壁が繋がっているサイ
アミーズタイプのシリンダブロック構造において、ボア
を囲むウォータジャケット内に、冷却水をボア同志の接
合部に形成される凹部へ案内するためのガイド板を設
け、且つ該ガイド板がシリンダブロック鋳造時にウォー
タジャケット中子のボア接合部に掛け渡されるケレンに
連結されていることを特徴とするシリンダブロック構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1584593U JPH0676639U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | シリンダブロック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1584593U JPH0676639U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | シリンダブロック構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0676639U true JPH0676639U (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=11900165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1584593U Pending JPH0676639U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | シリンダブロック構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0676639U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114109640A (zh) * | 2021-10-28 | 2022-03-01 | 力帆科技(集团)股份有限公司 | 并列双缸摩托车发动机水冷结构 |
CN114215642A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-03-22 | 力帆科技(集团)股份有限公司 | 直列双缸摩托车发动机 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP1584593U patent/JPH0676639U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114109640A (zh) * | 2021-10-28 | 2022-03-01 | 力帆科技(集团)股份有限公司 | 并列双缸摩托车发动机水冷结构 |
CN114215642A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-03-22 | 力帆科技(集团)股份有限公司 | 直列双缸摩托车发动机 |
CN114215642B (zh) * | 2021-11-24 | 2024-03-29 | 力帆科技(集团)股份有限公司 | 直列双缸摩托车发动机 |
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