JPH06762B2 - ピリダジノン誘導体の製造法 - Google Patents

ピリダジノン誘導体の製造法

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JPH06762B2
JPH06762B2 JP21913684A JP21913684A JPH06762B2 JP H06762 B2 JPH06762 B2 JP H06762B2 JP 21913684 A JP21913684 A JP 21913684A JP 21913684 A JP21913684 A JP 21913684A JP H06762 B2 JPH06762 B2 JP H06762B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は,一般式(I): 〔式中,Rは水素原子または低級アルキル基を,Xは炭
素数1〜6の直鎖または分岐を有するアルキル基,炭素
数1〜6の直鎖または分岐を有するアルコキシ基,炭素
数3〜6のアルケニルオキシ基,低級ハロアルキル基,
炭素数3〜6のシクロアルキル基,ハロゲン原子, (但し,Yはハロゲン原子,低級アルキル基,または低
級ハロアルキル基を,mは0または1〜3の整数を示
し,mが2または3の場合は,Yは同一でも互いに異な
ってもよい。)またはトリメチルシリル基を示し,n
は,1〜3の整数を示す。nが2または3の場合はXは
同一でも互いに異なってもよい。〕で表される新規なピ
リダジノン誘導体の選択的な製造方法に関するものであ
る。本発明方法で得られる前記一般式(I)で表されるピ
リダジノン誘導体(以下,単に本発明化合物という。)
は,文献未記載の新規化合物であり,農薬,特に,殺
虫,殺ダニ,殺線虫及び殺菌剤の有効成分として有用で
ある。
本発明者らは,本発明化合物(I)の工業的製造法を種々
検討した結果, 次式(II): で表される2−tert−ブチル−4,5−ジクロル−3(2
H)−ピリダジノンと 一般式(III): 〔式中,R,X及びnは前記と同じ意味を表す。〕で表
される化合物とを,水溶性溶媒または水と水溶性溶媒と
の混合溶媒中で,塩基の存在下で反応させて,本発明化
合物(I)を選択的に高収率で得る方法を見出し,本発明
を完成した。本発明者らが検討した製造法を反応式で示
せば,次のとおりである。
(反応式中,R,X及びnは前記と同じ意味を表す。) 上記反応式において,塩基としては,水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,
炭酸水素ナトリウム,及び炭酸水素カリウム等の無機塩
基あるいは,トリエチルアミン及びナトリウムアルコキ
サイド,カリウムアルコキサイド等の有機塩基が望まし
い。原料および塩基の使用比率は,原料物質,反応条件
等によって一概に規定できないが,一般に反応理論量ま
たは,塩基を1〜2倍過剰に使用するのが望ましい。溶
媒としては,メタノール,エタノール,プロパノール及
びブタノール等の低級アルコール類,アセトン及びメチ
ルエチルケトン等のケトン類,N,N−ジメチルホルム
アミド及びN,N−ジメチルアセトアミド等のアミド
類,その他,アセトニトリル。ジオキサン,テトラヒド
ロフラン,ジメチルスルホキサイド及びスルフォラン等
水溶性溶媒が好ましく,またこれら水溶性溶媒に水を加
えた混合溶媒でも良い。一方,ベンゼン,トルエン,キ
シレン等の芳香族炭化水素及び四塩化炭素,クロロホル
ム,ジクロルメタン等のハロゲン化炭化水素は, 一般式(IV): (式中,R,X及びnは前記と同じ意味を表す。)で表
される化合物が本発明化合物(I)の異性体として多く生
成し望ましくない。反応温度は,原料物質,塩基及び溶
媒等によって,一概に規定できないが,−20゜C〜15
0゜C付近が望ましい。
本発明方法によれば,本発明化合物(I)で表される殺
虫,殺ダニ,殺線虫,及び殺菌剤として有用性が極めて
高い新規なピリダジノン誘導体を選択的に高収率且つ容
易な操作で得ることができる。
次に本発明について,実施例比較例及び参考例を具体的
に挙げて説明する。但し,本発明はこれら実施例のみに
限定されるものではない。
実施例1 2-tert-ブチル-4-クロル-5-(4′-メチル-α-メチルベンジルチオ)-3(2H)-ピリ
ダジノンの製造。(化合物No.1) 2−tert−ブチル−4,5−ジクロル−3(2H)−ピリ
ダジノン2.2g(0.01モル),及び,4−メチル−α−
メチルベンジルメルカプタン1.6g(0.01モル)をメタ
ノール50mlに溶かし,無水炭酸ナトリウム1.1g(0.0
1モル)を加え室温で5時間攪拌した。反応終了後メタ
ノールを減圧下留去し,水を加え,ベンゼンで抽出し
た。ベンゼン層を水洗し,無水硫酸ナトリウムで乾燥
し,ベンゼンを減圧下留去することにより,白色結晶が
得られる。得られた白色結晶を少量の冷やした石油エー
テルで洗うことにより,標記目的化合物3.2gを得た。
(収率95%) 融点83.0〜84.0゜C 実施例2 2-tert-ブチル-4-クロル-5-(4′-tert-ブチルベンジルチオ)-3(2H)-ピリダジ
ノンの製造。(化合物No.2) 2−tert−ブチル−4,5−ジクロル−3(2H)−ピリ
ダジノン2.2g(0.01モル)及び4−tert−ブチル
ベンジルメルカプタン1.8g(0.01モル)をメタノール
40mlに溶かし,これにナトリウムメトキサイド0.54g
(0.01モル)をメタノール10mlに溶解したものを0゜C
で加え,次いで10〜15゜Cで1時間攪拌した。反応終
了後,実施例1と同様の操作をし,標記目的化合物3.5
gを得た。
(収率96%)融点111.0〜112.0゜C1 H-NMR(CDCl3),δ(ppm): 1.29(9H,s,4′-tert-C4H9), 1.60(9H,s,2-tert-C4H9) 4.21(2H,s,-SCH2-) 7.32(4H,m,フェニル) 7.61(1H,s,6-H) 実施例3 2-tert-ブチル-4-クロル-5-(4′(2″-クロル-4″-トリフルオロメチル-フェノキ
シ)ベンジルチオ〕-3(2H)-ピリダジノンの製造。(化合物No.3) 2−tert−ブチル−4,5−ジクロル−3(2H)−ピリ
ダジノン2.2g(0.01モル),4−(2′−クロル−
4′−トリフルオロメチル−フェノキシ)ベンジルメル
カプタン3.2g(0.01モル)およびトリエチルアミン1.1
g(0.011モル)をメタノール40mlに溶かし,8時間
還流攪拌した。反応終了後,実施例1と同様の操作を
し,標記目的化合物4.6gを得た。
(収率92%)融点109.0〜110.0゜C1 H-NMR(CDCl3),δ(ppm); 1.62(9H,s,2-tert-C4H9), 4.24(2H,s,-SCH2-), 6.89〜7.71(8H,m,フェニル及び6-H) 実施例4 2-tert-ブチル-4-クロル-5-(4′-フェニル-ベンジルチオ)-3(2H)-ピリダジノン
の製造(化合物No.4) 2−tert−ブチル−4,5−ジクロル−3(2H)−ピリ
ダジノン2.2g(0.01モル)及び,4−フェニルベンジ
ルメルカプタン2.0g(0.01モル)をアセトニトリル4
0mlに溶解し,無水炭酸カリウム1.4g(0.01モル)を
加え,室温で6時間攪拌した。反応終了後,実施例1と
同様の操作をし,標記目的化合物3.3gを得た。
(収率86%)融点169.0〜171.0゜C1 H-NMR(CDCl3),δ(ppm): 1.61(9H,s,2-tert-C4H9) 4.31(2H,s,-SCH2-) 7.26〜7.73(10H,m,フェニル及び6-H) 実施例5 2-tert-ブチル-4-クロル-5-(4′-フルオロ-ベンジルチオ)-3(2H)-ピリダジノン
の製造。(化合物No.5) 2−tert−ブチル−4,5−ジクロル−3(2H)−ピリ
ダジノン2.2g(0.01モル)及び4−フルオロベンジル
メルカプタン1.5g(0.01モル)をN,N−ジメチルホ
ルムアミド30mlに溶解し,無水炭酸カリウム1.4g
(0.01モル)を加え40゜Cで3時間攪拌した。反応終了
後,水中に注ぎ,ベンゼン抽出,以下実施例1と同様の
操作をし,標記目的化合物2.8gを得た。
(収率86%)融点113.0〜114.0゜C1 H-NMR(CDCl3),δ(ppm) 1.60(9H,s,2-tert-C4H9) 4.21(2H,s,-SCH2-) 6.85〜7.40(4H,m,フェニル) 7.56(1H,s,6-H) 実施例6 2-tert-ブチル-4-クロル-5-(4′-シクロヘキシル-ベンジルチオ)-3(2H)-ピリダジ
ノンの製造。(化合物No.6) 2−tert−ブチル−4,5−ジクロル−3(2H)−ピリ
ダジノン2.2g(0.01モル)及び,4−シクロヘキシル
ベンジルメルカプタン2.1g(0.01モル)をアセトン3
0mlに溶解し,これに,水酸化ナトリウム0.4g(0.01
モル)を水10mlに溶かしたものを0゜Cで加え5〜10
゜Cで1時間攪拌した。反応終了後,水中に注ぎ,ベンゼ
ン抽出,以下,実施例1と同様の操作をし,標記目的化
合物3.5gを得た。
(収率90%) 融点157.0〜159.0゜C1 H-NMR(CDCl3),δ(ppm) 1.60(9H,s,2-tert-C4H9) 1.06〜2.70(11H,m,シクロヘキシル) 4.23(2H,s,-SCH2-) 7.23(4H,m,フェニル) 7.65(1H,s,6-H) 実施例7 2-tert-ブチル-4-クロル-5-〔4′-(4″-クロル-ベンゾイル)ベンジルチオ〕-3
(2H)-ピリダジノンの製造。
(化合物No.7) 2−tert−ブチル−4,5−ジクロル−3(2H)−ピリ
ダジノン2.2g(0.01モル),及び,4−(4′−クロ
ル−ベンゾイル)ベンジルメルカプタン2.7g(0.01モ
ル)をエタノール40mlに溶解し,これに炭酸水素カリ
ウム1.2g(0.012モル)を水8mlに溶かしたものを加
え,45〜55゜Cで5時間攪拌した。反応終了後,水中
に注ぎ,ベンゼン抽出,以下実施例1と同様の操作を
し,標記目的化合物4.0gを得た。
(収率90%)融点178.0〜180.0゜C1 H-NMR(CDCl3),δ(ppm): 1.63(9H,s,2-tert-C4H9) 4.35(2H,s,-SCH2-) 7.30〜7.95(9H,m,フェニル及び6-H) 実施例1〜7のいずれかの方法に準じて製造した化合物
を第1表に記載する。
比較例1 2−tert−ブチル−4−(4′−tert−ブチル
ベンジルチオ)−5−クロル−3(2H)−ピリダジノ
ン(化合物No.2の異性体)の製造 2−tert−ブチル−4,5−ジクロル−3(2H)−ピリ
ダジノン2.2g(0.01モル)及び,4−tert−ブチ
ルベンジルメルカプタン1.8g(0.01モル)をジクロル
メタン50mlに溶かし,これに,ナトリウムメトキサイ
ド0.54g(0.01モル)を0゜Cで加え,次いで,10〜1
5゜Cで1時間攪拌した。反応終了後,水を加えジクロル
メタン層を分離し,水洗,無水硫酸ナトリウムで乾燥
後,減圧下ジクロルメタンを留去した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー(溶出液;ベンゼン−n
−ヘキサン)で精製して,標記化合物2.2g(収率60
%)融点77.0〜78.0゜Cと化合物No.2の0.9gをを得た。
(収率25%) 以上の操作によって得た融点77.0〜78.0゜Cの化合物の1H
-NMRスペクトル,及びマススペクトルを測定し次の結果
を得た。1 H-NMR(CDCl3),δ(ppm) 1.26(9H,s,4′-tert-C4H9), 1.60(9H,s,2-tert-C4H9), 4.47(2H,s,-SCH2-), 7.22(4H,m,フェニル), 7.52(1H,s,6-H), マススペクトル〔m/e (%)〕364(M+22),308(58),273(7)
147(100) 以上の結果より,比較例1で得た融点77.0〜78.0゜Cの化
合物が標記化合物であることを確認した。
比較例2 比較例1のジクロルメタンをベンゼンに変えて同様に反
応させ処理したところ,2−tert−ブチル−4−(4−
tert−ブチルベンジルチオ)−5−クロル−3(2H)
−ピリダジノン(化合物No.2の異性体)2.7gを得た。
(収率74%) 次に参考に,本発明化合物(I)の有用性について,殺
虫,殺ダニ,殺線虫及び殺菌効果の確認試験を行った。
参考例1 イエバエの成虫に対する殺虫試験 本発明化合物の1000ppm濃度のアセトン溶液1mlを
9cmシャーレに均一に拡がるように滴下し,室温でアセ
トンを完全に蒸散せしめた後,イエバエ成虫10頭を入
れ,孔のあいたプラスチツク製蓋をかぶせた。このシャ
ーレを25゜C恒温室に収容し,48時間経過後の死虫率
を下記の計算式から求めた。なお,試験は2区制で行っ
た。結果を第2表に示す。
参考例2 アカイエカ幼虫に対する殺虫試験 本発明化合物の10ppm濃度の水溶液200mlを直径9c
m,高さ6cmの腰高シャーレに入れた後,アカイエカ終
令幼虫10頭を放虫した。この腰高シャーレを25゜C恒
温室に収容し,96時間経過後の死虫率を下記の計算式か
ら求めた。なお,試験は2区制で行った。
結果を第2表に示す。
参考例3 コナガに対する接触性殺虫試験 本発明化合物の1000ppm濃度の水乳剤液中にカンラ
ンの葉を約10秒間浸漬し,風乾後シャーレに入れ,こ
の中にコナガ2令幼虫をシャーレ当たり10頭を放虫
し,孔のあいた蓋をして25゜C恒温室に収容し,96時間
経過後の死虫率を下記の計算式から求めた。なお,試験
は2区制で行った。結果を第2表に示す。
参考例4 ニジュウヤホシテントウに対する接触性殺虫試験 本発明化合物の1000ppm濃度の水乳化液中にトマト
の葉を約10秒間浸漬し,風乾後シャーレに入れ,この
中にニジュウヤホシテントウ2令幼虫をシャーレ当たり
10頭を放虫し,孔のあいた蓋をして25゜C恒温室に収
容し,96時間経過後の死虫率を下記の計算式から求め
た。なお,試験は2区制で行った。結果を第2表に示
す。
参考例5 カンザワハダニに対する殺ダニ効力試験 インゲンの葉をリーフパンチを用いて径1.5cmの円形に
切り取り,径7cmのスチロールカップ上の湿った紙上
に置いた。これにカンザワハダニ幼虫を1葉当たり10
頭接種した。接種半日後に本発明化合物の1000ppm
の濃度の水乳化液に展着剤を添加した液をスチロールカ
ップ当たり2mlずつ回転式散布塔を用いて散布し,96時
間経過後の死虫率を下記の計算式から求めた。
なお,試験は2区制で行った。
結果を第2表に示す。
参考例6 ミカンハダニに対する殺ダニ効力試験 温州ミカンの葉をリーフパンチを用いて径1.5cmの円形
に切り取り,径7cmのスチロールカップ上の湿った紙
上に置いた。これにミカンハダニ幼虫を1葉当たり10
頭接種した。
接種半日後に本発明化合物1000ppm濃度の水乳化液
に展着剤を添加した液をスチロールカップ当たり2mlず
つ回転式散布塔を用いて散布し,96時間経過後の死虫率
を下記の計算式から求めた。なお,試験は2区制で行っ
た。
結果を第2表に示す。
参考例7 ツマグロヨコバイに対する殺虫試験 本発明化合物1000ppm濃度の乳化液中にイネの莖葉
を約10秒間浸漬し,この莖葉をガラス円筒に入れ,有
機リン系殺虫剤に抵抗性を有するツマグロヨコバイ成虫
10頭を放ち,孔のあいたプラスチツク製蓋をかぶせ
た。この円筒を25゜C恒温室に収容し,96時間経過後の
死虫率を下記の計算式から求めた。なお,試験は2区制
で行った。結果を第2表に示す。
参考例8 ネコブセンチュウに対する殺線虫効力試験 ネコブセンチュウの汚染土壌を径8cmのスチロールカッ
プ上に入れた。本発明化合物の1000ppmの濃度の水
乳化液を調製し,展着剤を添加して,スチロールカップ
当たり50mlずつ土壌に灌注した。48時間経過後,指
標作物のトマト苗を移植した。移植30日経過後トマト
の根を水洗してネコブ寄生を見取り調査を下記の判定基
準によって行った。なお,試験は2区制で行った。結果
を第2表に示す。
ネコブ寄生指数 0:ネコブが全く認められない 1:ネコブがわずかに認められる 2:ネコブが中等度認められる 3:ネコブが多数認められる 4:ネコブが極めて多数認められる 参考例9 キュウリベト病防除試験 2週間鉢で育成したキュウリ(品種:相模半白)を用
い,本発明化合物を所定濃度に調整した水乳化液(10
00ppm)を鉢当たり20ml散布した。このキュウリを
温室内で一昼夜置きキュウリベト病菌(Pseudoperonosp
ora Cubensis)の胞子懸濁液(150倍で1視野に15
個の胞子)を噴霧し接種を行った。キュウリベト病菌の
胞子を接種したキュウリを25゜C,相対湿度100%の
部屋に24時間置き,しかる後温室に移して発病を待っ
た。接種7日経過後に下記の判定基準によって罹病度を
調査した。
結果を第3表−Iに示す。
0:接種葉が全く発病しない 1:接種葉の5%以下が発病 2:接種葉の6〜20%が発病 3:接種葉の21〜50%が発病 4:接種葉の51〜90%が発病 5:接種葉の90%以上が発病 参考例10 キュウリウドンコ病防除試験 2週間鉢で育成したキュウリ(品種:相模半白)を用
い,本発明化合物を所定濃度に調整した水乳化液100
0ppmを鉢当たり20ml散布した。このキュウリを温室
内で一昼夜置き,キュウリウドンコ病菌(Pbhaerotheca
fuliginea)の胞子懸濁液(150倍で1視野に25個
の胞子)を噴霧し接種を行った。このキュウリを25〜
30゜Cの温室に置き発病を待った。接種10日経過後に
下記の判定基準によって罹病度を調査した。結果を第3
表−IIに示す。
0:接種葉が全く発病しない 1:接種葉の5%以下が発病 2:接種葉の6〜20%が発病 3:接種葉の21〜50%が発病 4:接種葉の51〜90%が発病 5:接種葉の90%以上が発病 以上の結果より明らかな如く本発明化合物は,殺虫,殺
ダニ,殺線虫及び殺菌剤として有用性が高い新規化合物
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(II): で表される2−tert−ブチル−4,5−ジクロル−3(2
    H)−ピリダジノンと, 一般式(III): 〔式中,Rは水素原子または低級アルキル基を,Xは炭
    素数1〜6の直鎖または分岐を有するアルキル基,炭素
    数1〜6の直鎖または分岐を有するアルコキシ基,炭素
    数3〜6のアルケニルオキシ基,低級ハロアルキル基,
    炭素数3〜6のシクロアルキル基,ハロゲン原子, (但し,Yはハロゲン原子,低級アルキル基または低級
    ハロアルキル基を,mは0または1〜3の整数を示し,
    mが2または3の場合は,Yは同一でも互いに異なって
    もよい。)または,トリメチルシリル基を示し,nは,
    1〜3の整数を示す。nが2または3の場合はXは同一
    でも互いに異なってもよい。〕で表される化合物とを,
    水溶性溶媒または水と水溶性溶媒の混合溶媒中で塩基の
    存在下で反応をさせることを特徴とする 一般式(I): (式中,R,X,及びnは前記と同じ意味を表す。)で
    表されるピリダジノン誘導体の製造法。
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