JPH0676199A - 車両用近接警報装置 - Google Patents

車両用近接警報装置

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JPH0676199A
JPH0676199A JP4247380A JP24738092A JPH0676199A JP H0676199 A JPH0676199 A JP H0676199A JP 4247380 A JP4247380 A JP 4247380A JP 24738092 A JP24738092 A JP 24738092A JP H0676199 A JPH0676199 A JP H0676199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control means
signal
reflected wave
detected
wave
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4247380A
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English (en)
Inventor
Toru Hamanaka
透 浜中
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH0676199A publication Critical patent/JPH0676199A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波を用いて障害物を広範囲にわたって精
度よく検出することができる車両用近接警報装置を提供
すること。 【構成】 反射波を検出するまでの時間から障害物まで
の距離を計測するとともにあらかじめ設定されている時
間内に反射波を検出しなければ測定範囲を変更する制御
手段1と、この制御手段1の指示により超音波の周波数
信号を発振する発振手段6と、この発振手段6からの信
号を超音波に変換し出力する送信手段2と、受信した超
音波を電気信号に変換する受信手段3と、この受信手段
3からの信号により反射波を検出すると検出信号を制御
手段1に出力する反射波検出手段7と、制御手段1での
計算結果を表示する表示手段4と、制御手段1の指示に
より警報を発する警報手段5とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用近接警報装置に
係り、とくに超音波を用いた車両用近接警報装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用近接警報装置は、図5に示
されるように超音波の周波数信号を発振する発振回路1
2と、この発振回路12からの電気信号を超音波に変換
する送信器13と、受信した超音波を電気信号に変換す
る受信器14と、この受信器14からの信号を増幅する
アンプ15と、このアンプ15からの信号レベルがあら
かじめ設定されている値以上であれば検出信号を出力す
るコンパレータ16と、発振回路12を制御するととも
にコンパレータ16から検出信号を受信するとブザー1
7を駆動するマイコン11とから構成されている。
【0003】マイコン11は一定時間、発振回路12を
発振させ、送信器13から超音波を送信する。障害物が
存在すると超音波がそこで反射し、受信器14で受信さ
れる。アンプ15はそれを増幅し、コンパレータ16は
一定以上のレベルであると検出信号をマイコン11に通
知する。マイコン11は送信開始から検出信号入力まで
の時間を計測し、それから距離を計算し、距離に応じて
ブザー17をON/OFFさせる周期を変化させて運転
者に知らせる。
【0004】ここで、受信器14に入力される超音波
は、送信器13から直接入力される直接波と、障害物に
反射して入力される反射波がある。従って、直接波が入
力されている間は反射波の検出はできない。そのため、
最短測定距離を短くするには発振回路13の発振時間を
短くしなければならない。一般に発振回路13の発振時
間は20〜50cm程度の距離にある障害物を検出でき
るように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、直接波が入力されている間は反射波の
検出はできないために、遠く離れた障害物を検出できる
ように発振回路の発振時間を長くすると、近距離の障害
物からの反射波は直接波と重なり検出ができないという
不都合があった。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、とくに超音波を用いて障害物を広範囲
にわたって精度よく検出することができる車両用近接警
報装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、反
射波を検出するまでの時間から障害物までの距離を計測
するとともにあらかじめ設定されている時間内に反射波
を検出しなければ測定範囲を変更する制御手段と、この
制御手段の指示により超音波の周波数信号を発振する発
振手段と、この発振手段からの信号を超音波に変換し出
力する送信手段と、受信した超音波を電気信号に変換す
る受信手段と、この受信手段からの信号により反射波を
検出すると検出信号を制御手段に出力する反射波検出手
段と、制御手段での計算結果を表示する表示手段と、制
御手段の指示により警報を発する警報手段とを具備する
という構成を採っている。これによって前述した目的を
達成しようとするものである。
【0008】
【作用】制御手段は、発振手段に超音波の送信を指示す
ると同時にタイマーをスタートさせる。すると発振手段
は、超音波の周波数で発振する。そして送信手段は、発
振手段からの電気信号を超音波に変換する。さらに制御
手段は、測定範囲に対応した時間が経過すると発振を停
止させる。
【0009】受信手段は、超音波を受信すると電気信号
に変換する。反射波検出手段は、受信手段からの電気信
号を増幅するとともに信号レベルがあらかじめ設定され
ている値以上になると検出信号を制御手段に出力する。
【0010】制御手段は、反射波検出手段からの信号を
定期的にチェックし、測定範囲に対応した測定時間内に
検出信号を受信しない場合は測定範囲を切り替えて最初
の処理に戻る。
【0011】一方制御手段は、測定時間内に検出信号を
受信するとその検出時間が直接波の影響がなくなる時間
以上であれば反射波によるものとみなし、障害物までの
距離を計算する。さらに制御手段は計算結果を表示手段
に表示するとともに、警報手段をを駆動する。その後、
最初の処理に戻る。
【0012】
【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし
図4に基づいて説明する。
【0013】図1の実施例は、反射波を検出するまでの
時間から障害物までの距離を計測するとともにあらかじ
め設定されている時間内に反射波を検出しなければ自動
的に測定モードを変更する制御手段1と、この制御手段
1の指示により超音波の周波数信号を発振する発振手段
6と、この発振手段6からの電気信号を超音波に変換し
出力する送信手段2と、超音波を受信すると電気信号に
変換する受信手段3と、この受信手段3からの信号によ
り反射波を検出すると検出信号を制御手段1に出力する
反射波検出手段7と、制御手段1での計算結果を表示す
る表示手段4と、制御手段1の指示により警報を発する
警報手段5とから構成される。
【0014】ここで、反射波検出手段7は、受信手段3
からの信号を増幅するアンプ7Aと、このアンプ7Aか
らの信号レベルがあらかじめ設定されている値以上にな
ると制御手段1に検出信号を出力するコンパレータ7B
とを具備している。
【0015】また、警報手段5としては、ブザーが一般
的に用いられており、障害物までの距離が短いほど高い
音を発するようになっている。
【0016】測定モードには、近距離測定モードと遠距
離測定モードがある。近距離測定モードではあらかじめ
図2(a)に示されるように、超音波の発振時間をt
1、超音波を発振してから受信手段3に直接波の影響が
なくなるまでの時間をd1、超音波の発振周期をT1と設
定する。遠距離測定モードではあらかじめ図2(b)に
示されるように、超音波の発振時間をt2、超音波を発
振してから受信手段3に直接波の影響がなくなるまでの
時間をd2、超音波の発振周期をT2と設定する。ただ
し、t1<t2,d1<d2,T1<T2である。
【0017】次に、本実施例の動作について図3のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0018】A.測定モードが近距離の場合:
【0019】.制御手段1は、発振手段6への送信許
可信号をONにして超音波の送信を指示する。同時にタ
イマーをスタートさせる(図3のS1)。
【0020】.発振手段6は、前記制御手段1からの
指示によって超音波の周波数で発振する。
【0021】.送信手段2は、発振手段6からの電気
信号を圧電素子の信号に変換して超音波を発生する。
【0022】.制御手段1は、測定モードをチェック
する(図3のS2)。そして制御手段1は、測定モード
が近距離なのであらかじめ設定された時間t1(図3の
S3)経過後に発振手段6への送信許可信号をOFFに
する(図3のS5)。
【0023】.発振手段6は、制御手段1からの指示
により発振を停止する。
【0024】.受信手段3は、超音波を受信すると、
圧電素子によって電気信号に変換する。
【0025】.アンプ7Aは、受信手段3からの電気
信号を増幅する。
【0026】.コンパレータ7Bは、アンプ7Aから
の信号レベルがあらかじめ設定されている値以上になる
と検出信号を制御手段1に出力する。
【0027】.制御手段1は、測定モードをチェック
する(図3のS6)。そして、制御手段1は、コンパレ
ータ7Bからの信号を定期的にチェックし(図3のS
7)、測定モードが近距離なのであらかじめ設定された
時間T1以内(図3のS8)に検出信号を受信しない場
合は測定モードを遠距離モードに設定し(図3のS1
5)上記の処理に戻る。
【0028】一方制御手段1は、時間T1以内に検出信
号を受信すると、測定モードが近距離なのであらかじめ
設定された時間d1以内かどうかをチェックする(図3
のS9)。そして、検出時間がd1以内であれば直接波
によるものとみなし、無視する。また検出時間がd1以
上であれば反射波によるものとみなし、次式(1)を用
いて障害物までの距離を計算する。
【0029】障害物までの距離=空気中の音速×検出時
間÷2 (1)
【0030】さらに制御手段1は、計算結果を表示手段
4に表示するとともに、障害物までの距離に対応した周
波数でブザー5を駆動する(図3のS11)。その後、
上記の処理に戻る。
【0031】B.測定モードが遠距離の場合:
【0032】.制御手段1は、発振手段6への送信許
可信号をONにして超音波の送信を指示する。同時にタ
イマーをスタートさせる(図3のS1)。
【0033】.発振手段6は、前記制御手段1からの
指示によって超音波の周波数で発振する。
【0034】.送信手段2は、発振手段6からの電気
信号を圧電素子の信号に変換して超音波を発生する。
【0035】.制御手段1は、測定モードをチェック
する(図3のS2)。そして制御手段1は、測定モード
が遠距離なのであらかじめ設定された時間t2(図3の
S4)経過後に発振手段6への送信許可信号をOFFに
する(図3のS5)。
【0036】.発振手段6は、制御手段1からの指示
により発振を停止する。
【0037】.受信手段3は、超音波を受信すると、
圧電素子によって電気信号に変換する。
【0038】.アンプ7Aは、受信手段3からの電気
信号を増幅する。
【0039】.コンパレータ7Bは、アンプ7Aから
の信号レベルがあらかじめ設定されている値以上になる
と検出信号を制御手段1に出力する。
【0040】.制御手段1は、測定モードをチェック
する(図3のS6)。そして、制御手段1は、コンパレ
ータ7Bからの信号を定期的にチェックし(図3のS1
2)、測定モードが遠距離なのであらかじめ設定された
時間T2以内(図3のS13)に検出信号を受信しない
場合は測定モードを近距離モードに設定し(図3のS1
0)上記の処理に戻る。
【0041】一方制御手段1は、時間T2以内に検出信
号を受信すると、測定モードが遠距離なのであらかじめ
設定された時間d2以内かどうかをチェックする(図3
のS14)。そして、検出時間がd2以内であれば直接
波によるものとみなし、無視する。また検出時間がd2
以上であれば反射波によるものとみなし、上記(1)式
を用いて障害物までの距離を計算する。さらに制御手段
1は、計算結果を表示手段4に表示するとともに、障害
物までの距離に対応した周波数でブザー5を駆動する
(図3のS11)。その後、上記の処理に戻る。
【0042】本実施例を車両に搭載した一例を図4に示
す。この例は、車両が後退している時に後方の障害物を
事前に検出し運転者に通知するものである。すなわち、
送信手段2と受信手段3は車両の後部Aに装備され、制
御手段1と発振手段6と反射波検出手段は車両のコント
ロールボックスBに、表示手段4とブザー5は運転席パ
ネルCに装備されている。
【0043】なお、上記の説明では測定モードとして近
距離モードと遠距離モードの2種類について述べている
が、これに限定されるものではなくもっと細かく分ける
ことも可能である。例えば、測定モードを1,2,・・
・・,n(ここでモード1は最近距離モード、モードn
は最遠距離モード)とし、各時間定数をそれぞれt1,
t2,・・・・,tn(t1<t2<・・・・<tn)、T
1,T2,・・・・,Tn(T1<T2<・・・・<Tn)、
d1,d2,・・・・,dn(d1<d2<・・・・<dn)
と設定すると、各所定時間内に障害物を検出できなかっ
た場合に測定モードを+1することにより実現できる。
【0044】また、本実施例では送信手段と受信手段は
1対装備されているが、複数対の送受信手段を複数箇所
に装備することにより、複数方向の障害物を検出するこ
とができる。
【0045】更に、本実施例では送信手段と受信手段
は、それぞれ専用に装備されているが、どちらも圧電素
子の圧電効果を利用しており、送信中は送信手段として
送信中以外は受信手段として用いることにより1個の装
置で兼用することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、障害物の測定範囲を自動的に変更
することができ、これがため、障害物を広範囲にわたっ
て精度よく検出することができるという従来にない優れ
た車両用近接警報装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の実施例における測定モードを説明するた
めの説明図である。
【図3】図1の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートで、図3(1)はその前段を示し、図3(2)は
その後段を示す。
【図4】車両用近接警報装置を示す概略図である。
【図5】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 制御手段 2 送信手段 3 受信手段 4 表示手段 5 警報手段(ブザー) 6 発振手段 7 反射波検出手段 7A アンプ 7B コンパレータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用近接警報装置に
係り、とくに超音波を用いた車両用近接警報装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用近接警報装置は、図6に
されるように超音波の周波数信号を発振する発振回路1
2と、この発振回路12からの電気信号を超音波に変換
する送信器13と、受信した超音波を電気信号に変換す
る受信器14と、この受信器14からの信号を増幅する
アンプ15と、このアンプ15からの信号レベルがあら
かじめ設定されている値以上であれば検出信号を出力す
るコンパレータ16と、発振回路12を制御するととも
にコンパレータ16から検出信号を受信するとブザー1
7を駆動するマイコン11とから構成されている。
【0003】マイコン11は一定時間、発振回路12を
発振させ、送信器13から超音波を送信する。障害物が
存在すると超音波がそこで反射し、受信器14で受信さ
れる。アンプ15はそれを増幅し、コンパレータ16は
一定以上のレベルであると検出信号をマイコン11に通
知する。マイコン11は送信開始から検出信号入力まで
の時間を計測し、それから距離を計算し、距離に応じて
ブザー17をON/OFFさせる周期を変化させて運転
者に知らせる。
【0004】ここで、受信器14に入力される超音波
は、送信器13から直接入力される直接波と、障害物に
反射して入力される反射波がある。従って、直接波が入
力されている間は反射波の検出はできない。そのため、
最短測定距離を短くするには発振回路13の発振時間を
短くしなければならない。一般に発振回路13の発振時
間は20〜50cm程度の距離にある障害物を検出でき
るように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、直接波が入力されている間は反射波の
検出はできないために、遠く離れた障害物を検出できる
ように発振回路の発振時間を長くすると、近距離の障害
物からの反射波は直接波と重なり検出ができないという
不都合があった。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、とくに超音波を用いて障害物を広範囲
にわたって精度よく検出することができる車両用近接警
報装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、反
射波を検出するまでの時間から障害物までの距離を計測
するとともにあらかじめ設定されている時間内に反射波
を検出しなければ測定範囲を変更する制御手段と、この
制御手段の指示により超音波の周波数信号を発振する発
振手段と、この発振手段からの信号を超音波に変換し出
力する送信手段と、受信した超音波を電気信号に変換す
る受信手段と、この受信手段からの信号により反射波を
検出すると検出信号を制御手段に出力する反射波検出手
段と、制御手段での計算結果を表示する表示手段と、制
御手段の指示により警報を発する警報手段とを具備する
という構成を採っている。これによって前述した目的を
達成しようとするものである。
【0008】
【作用】制御手段は、発振手段に超音波の送信を指示す
ると同時にタイマーをスタートさせる。すると発振手段
は、超音波の周波数で発振する。そして送信手段は、発
振手段からの電気信号を超音波に変換する。さらに制御
手段は、測定範囲に対応した時間が経過すると発振を停
止させる。
【0009】受信手段は、超音波を受信すると電気信号
に変換する。反射波検出手段は、受信手段からの電気信
号を増幅するとともに信号レベルがあらかじめ設定され
ている値以上になると検出信号を制御手段に出力する。
【0010】制御手段は、反射波検出手段からの信号を
定期的にチェックし、測定範囲に対応した測定時間内に
検出信号を受信しない場合は測定範囲を切り替えて最初
の処理に戻る。
【0011】一方制御手段は、測定時間内に検出信号を
受信するとその検出時間が直接波の影響がなくなる時間
以上であれば反射波によるものとみなし、障害物までの
距離を計算する。さらに制御手段は計算結果を表示手段
に表示するとともに、警報手段を駆動する。その後、最
初の処理に戻る。
【0012】
【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし
図5に基づいて説明する。
【0013】図1の実施例は、反射波を検出するまでの
時間から障害物までの距離を計測するとともにあらかじ
め設定されている時間内に反射波を検出しなければ自動
的に測定モードを変更する制御手段1と、この制御手段
1の指示により超音波の周波数信号を発振する発振手段
6と、この発振手段6からの電気信号を超音波に変換し
出力する送信手段2と、超音波を受信すると電気信号に
変換する受信手段3と、この受信手段3からの信号によ
り反射波を検出すると検出信号を制御手段1に出力する
反射波検出手段7と、制御手段1での計算結果を表示す
る表示手段4と、制御手段1の指示により警報を発する
警報手段5とから構成される。
【0014】ここで、反射波検出手段7は、受信手段3
からの信号を増幅するアンプ7Aと、このアンプ7Aか
らの信号レベルがあらかじめ設定されている値以上にな
ると制御手段1に検出信号を出力するコンパレータ7B
とを具備している。
【0015】また、警報手段5としては、ブザーが一般
的に用いられており、障害物までの距離が短いほど高い
音を発するようになっている。
【0016】測定モードには、近距離測定モードと遠距
離測定モードがある。近距離測定モードではあらかじめ
図2(A)に示されるように、超音波の発振時間をt
1、超音波を発振してから受信手段3に直接波の影響が
なくなるまでの時間をd1、超音波の発振周期をT1と設
定する。遠距離測定モードではあらかじめ図2(B)
示されるように、超音波の発振時間をt2、超音波を発
振してから受信手段3に直接波の影響がなくなるまでの
時間をd2、超音波の発振周期をT2と設定する。ただ
し、t1<t2,d1<d2,T1<T2である。
【0017】次に、本実施例の動作について図3及び図
4のフローチャートを用いて説明する。
【0018】A.測定モードが近距離の場合:
【0019】.制御手段1は、発振手段6への送信許
可信号をONにして超音波の送信を指示する。同時にタ
イマーをスタートさせる(図3のS1)。
【0020】.発振手段6は、前記制御手段1からの
指示によって超音波の周波数で発振する。
【0021】.送信手段2は、発振手段6からの電気
信号を圧電素子の信号に変換して超音波を発生する。
【0022】.制御手段1は、測定モードをチェック
する(図3のS2)。そして制御手段1は、測定モード
が近距離なのであらかじめ設定された時間t1(図3の
S3)経過後に発振手段6への送信許可信号をOFFに
する(図3のS5)。
【0023】.発振手段6は、制御手段1からの指示
により発振を停止する。
【0024】.受信手段3は、超音波を受信すると、
圧電素子によって電気信号に変換する。
【0025】.アンプ7Aは、受信手段3からの電気
信号を増幅する。
【0026】.コンパレータ7Bは、アンプ7Aから
の信号レベルがあらかじめ設定されている値以上になる
と検出信号を制御手段1に出力する。
【0027】.制御手段1は、測定モードをチェック
する(図4のS6)。そして、制御手段1は、コンパレ
ータ7Bからの信号を定期的にチェックし(図4の
7)、測定モードが近距離なのであらかじめ設定された
時間T1以内(図4のS8)に検出信号を受信しない場
合は測定モードを遠距離モードに設定し(図4のS1
5)上記の処理に戻る。
【0028】一方制御手段1は、時間T1以内に検出信
号を受信すると、測定モードが近距離なのであらかじめ
設定された時間d1以内かどうかをチェックする(図4
のS9)。そして、検出時間がd1以内であれば直接波
によるものとみなし、無視する。また検出時間がd1以
上であれば反射波によるものとみなし、次式(1)を用
いて障害物までの距離を計算する。
【0029】障害物までの距離=空気中の音速×検出時
間÷2 (1)
【0030】さらに制御手段1は、計算結果を表示手段
4に表示するとともに、障害物までの距離に対応した周
波数でブザー5を駆動する(図4のS11)。その後、
上記の処理に戻る。
【0031】B.測定モードが遠距離の場合:
【0032】.制御手段1は、発振手段6への送信許
可信号をONにして超音波の送信を指示する。同時にタ
イマーをスタートさせる(図3のS1)。
【0033】.発振手段6は、前記制御手段1からの
指示によって超音波の周波数で発振する。
【0034】.送信手段2は、発振手段6からの電気
信号を圧電素子の信号に変換して超音波を発生する。
【0035】.制御手段1は、測定モードをチェック
する(図3のS2)。そして制御手段1は、測定モード
が遠距離なのであらかじめ設定された時間t2(図3の
S4)経過後に発振手段6への送信許可信号をOFFに
する(図3のS5)。
【0036】.発振手段6は、制御手段1からの指示
により発振を停止する。
【0037】.受信手段3は、超音波を受信すると、
圧電素子によって電気信号に変換する。
【0038】.アンプ7Aは、受信手段3からの電気
信号を増幅する。
【0039】.コンパレータ7Bは、アンプ7Aから
の信号レベルがあらかじめ設定されている値以上になる
と検出信号を制御手段1に出力する。
【0040】.制御手段1は、測定モードをチェック
する(図4のS6)。そして、制御手段1は、コンパレ
ータ7Bからの信号を定期的にチェックし(図4のS1
2)、測定モードが遠距離なのであらかじめ設定された
時間T2以内(図4のS13)に検出信号を受信しない
場合は測定モードを近距離モードに設定し(図4のS1
0)上記の処理に戻る。
【0041】一方制御手段1は、時間T2以内に検出信
号を受信すると、測定モードが遠距離なのであらかじめ
設定された時間d2以内かどうかをチェックする(図4
S14)。そして、検出時間がd2以内であれば直接
波によるものとみなし、無視する。また検出時間がd2
以上であれば反射波によるものとみなし、上記(1)式
を用いて障害物までの距離を計算する。さらに制御手段
1は、計算結果を表示手段4に表示するとともに、障害
物までの距離に対応した周波数でブザー5を駆動する
図4のS11)。その後、上記の処理に戻る。
【0042】本実施例を車両に搭載した一例を図5に
す。この例は、車両が後退している時に後方の障害物を
事前に検出し運転者に通知するものである。すなわち、
送信手段2と受信手段3は車両の後部Aに装備され、制
御手段1と発振手段6と反射波検出手段は車両のコント
ロールボックスBに、表示手段4とブザー5は運転席パ
ネルCに装備されている。
【0043】なお、上記の説明では測定モードとして近
距離モードと遠距離モードの2種類について述べている
が、これに限定されるものではなくもっと細かく分ける
ことも可能である。例えば、測定モードを1,2,・・
・・,n(ここでモード1は最近距離モード、モードn
は最遠距離モード)とし、各時間定数をそれぞれt1,
t2,・・・・,tn(t1<t2<・・・・<tn)、T
1,T2,・・・・,Tn(T1<T2<・・・・<Tn)、
d1,d2,・・・・,dn(d1<d2<・・・・<dn)
と設定すると、各所定時間内に障害物を検出できなかっ
た場合に測定モードを+1することにより実現できる。
【0044】また、本実施例では送信手段と受信手段は
1対装備されているが、複数対の送受信手段を複数箇所
に装備することにより、複数方向の障害物を検出するこ
とができる。
【0045】更に、本実施例では送信手段と受信手段
は、それぞれ専用に装備されているが、どちらも圧電素
子の圧電効果を利用しており、送信中は送信手段として
送信中以外は受信手段として用いることにより1個の装
置で兼用することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、障害物の測定範囲を自動的に変更
することができ、これがため、障害物を広範囲にわたっ
て精度よく検出することができるという従来にない優れ
た車両用近接警報装置を提供することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の実施例における測定モードを説明するた
めの説明図である。
【図3】図1の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートの前段である。
【図4】図1の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートの後段である。
【図5】車両用近接警報装置を示す概略図である。
【図6】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】 1 制御手段 2 送信手段 3 受信手段 4 表示手段 5 警報手段(ブザー) 6 発振手段 7 反射波検出手段 7A アンプ 7B コンパレータ
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図5】
【図1】
【図3】
【図6】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射波を検出するまでの時間から障害物
    までの距離を計測するとともにあらかじめ設定されてい
    る時間内に反射波を検出しなければ測定範囲を変更する
    制御手段と、この制御手段の指示により超音波の周波数
    信号を発振する発振手段と、この発振手段からの信号を
    超音波に変換し出力する送信手段と、受信した超音波を
    電気信号に変換する受信手段と、この受信手段からの信
    号により反射波を検出すると検出信号を前記制御手段に
    出力する反射波検出手段と、前記制御手段での計算結果
    を表示する表示手段と、前記制御手段の指示により警報
    を発する警報手段とを装備したことを特徴とする車両用
    近接警報装置。
JP4247380A 1992-08-24 1992-08-24 車両用近接警報装置 Withdrawn JPH0676199A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010056696A (ko) * 1999-12-16 2001-07-04 박종섭 개선된 초음파 거리 측정 장치 및 방법
US10209358B2 (en) 2016-03-03 2019-02-19 Canon Kabushiki Kaisha Object detection using sonic waves
WO2023282070A1 (ja) * 2021-07-06 2023-01-12 株式会社アイシン 物体検出装置

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