JPH067599A - アイロン - Google Patents

アイロン

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Publication number
JPH067599A
JPH067599A JP20940192A JP20940192A JPH067599A JP H067599 A JPH067599 A JP H067599A JP 20940192 A JP20940192 A JP 20940192A JP 20940192 A JP20940192 A JP 20940192A JP H067599 A JPH067599 A JP H067599A
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JP
Japan
Prior art keywords
heat
fiber
metal cover
iron
resistant
Prior art date
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Pending
Application number
JP20940192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiichi Takenaka
芳一 竹中
Kanji Takahashi
完児 高橋
Hiroyasu Murakami
博康 村上
Shuichi Hiramatsu
秀一 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Silver Co Ltd
Original Assignee
Silver Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH067599A publication Critical patent/JPH067599A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】アイロンの高熱部に触れて火傷を起すことが
多い。従来はこれを防ぐため、ベースの上部に断熱板を
設け、さらに十分な空間を介してその上に樹脂カバーを
被設していた。このため部品点数が増えてコスト高とな
り、アイロンは必然的に嵩高になっていた。本発明はこ
れらの欠点を解決し、安価で容積が小さく、かつ美的外
観をもつアイロンを提供することを目的とする。 【構 成】金属カバーの表面に、耐熱性接着剤を介して
アラミド繊維からなる短繊維を植毛したアイロン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衣料のしわ伸ばし等
に用いる家庭用又は業務用のアイロンに関する。
【0002】
【従来の技術】アイロンは、衣料のしわ伸ばし、折り目
付け等の目的でクリーニング業者は勿論のこと一般家庭
でも頻繁に使用されている。これらの操作は、衣料繊維
に適度な水分と熱を与えて可塑化し、かつ熱固定すると
いう原理に依っているから、アイロンは当然高温度の加
熱体でなければならない。このためアイロン操作に当っ
て手等の身体の一部がアイロンの高温部、とりわけ金属
カバーに触れてよく火傷を起すことがある。又、幼児が
誤ってアイロンに触れて火傷事故を起すような危険もあ
った。
【0003】このような火傷事故を防ぐため、従来はベ
ースの上部にフエノール樹脂製の断熱板を設け、断熱板
上に十分な空間を確保して樹脂カバーを被設する手段が
採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4は、従来技術のア
イロン20の一例を示す一部切欠き側面図である。ベー
ス21にはヒータ22が組み込まれており、ベース21
の上部には断熱のための空間29を介してフエノール樹
脂製の断熱板23が設けられ、さらに断熱板23の上部
には断熱のための別の空間24を介して樹脂カバー25
が被設されている。26はハンドル、27は温度調節つ
まみ、そして28は摺動面である。従来技術には次のよ
うな問題があった。 (1)ベースと金属カバーとの組合わせを基本型とする
アイロンにくらべて、樹脂カバー25を被設するために
断熱板23を要するから、部品点数が増えて部品代がか
さむうえ、組立工数も余分にかかる等コストが高かっ
た。 (2)加えて断熱板23は、フエノール樹脂製であるた
め、成形には長い熱硬化時間を必要とするから生産性が
著るく低く高価であった。 (3)空間24は、樹脂カバー25を断熱板23の放熱
から守るため十分な大きさをとらねばならず、アイロン
全体の容積が必然的に大きくならざるを得ず、未使用時
等に余分な収納スペースを要した。又樹脂カバーに耐熱
グレードの高い樹脂を使うため、金属カバーにくらべて
コスト高であった。
【0005】この発明は、従来技術の上記の欠点を解消
し、部品点数を増やすことなく、しかもアイロン全体の
容積を大きくすることなく、かつ美的感覚にすぐれたソ
フトな外観をもつ、安価で火傷しにくい安全なアイロン
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、金属カバー
の表面に、耐熱性接着剤を介してアラミド繊維からなる
短繊維を植毛したアイロンからなる。
【0007】
【実施例】この発明のアラミド繊維とは、全芳香族ポリ
アミド繊維をいい、ポリメタフエニレンイソフタラミド
繊維(商品名 コーネックス:帝人株式会社製、ノーメ
ックス:デュポン社製、アピエール:ユニチカ株式会社
製等)、パラフェニレンテレフタラミド繊維(商品名
ケブラー:デュポン社製等)、ポリパラフェニレン3・
4ジフエニルエーテルテレフタラミド繊維(商品名 テ
クノーラ:帝人株式会社製)等がある。
【0008】又この発明でいう短繊維とは、直径が10
〜30ミクロンで長さが0.3〜2mm程度のカットフ
ァイバーを指し、好ましくは長さ0.4〜1.5mmが
よい。短繊維の形状は、直線状又は幾分カールしたもの
でもよい。
【0009】耐熱性接着剤とは、長期耐熱温度が約15
0℃以上、好ましくは約170℃以上、さらに好ましく
は約200℃以上である。メラミン樹脂系・エポキシ樹
脂系・アルキッド樹脂系・シリコン樹脂系・アクリル樹
脂系等から選ぶことができるが、これらに限定されな
い。
【0010】金属カバー表面へのアラミド繊維からなる
短繊維の植毛は、金属カバーの表面に塗布された流動性
の耐熱性検着剤層に短繊維がほぼ直立するよう静電気等
を利用して行われる。この後、耐熱性接着剤は、乾燥と
必要に応じて熱処理を行い、短繊維を接着・固定する。
断熱性からみた短繊維の植毛密度は、短繊維の断面積に
よる金属部分の表面被覆率でみて5〜30%がよく、好
ましくは10〜25%がよい。短繊維による好ましい表
面被覆率は、その長さによっても異なり、例えば1mm
以下では15%以上、1mm以上では15%以下で望ま
しい断熱性が得られる。ただしこれらの範囲に限定され
るものではない。
【0011】次に具体的な実施例を説明する。図1は火
傷に対して未対策のアイロン1の一部切欠き側面図であ
り、2はベース、3はヒータ、9は摺動面、4は金属カ
バー、10は空間、5はプラスチック製ハンドル、6は
温度調節ダイヤル、8はパイロットランプ、そして7は
電源コードである。
【0012】図2は、本発明の第1の実施例を示す一部
切欠き側面図である。又、図3は図2の円内の部分の拡
大図である。図1の金属カバー4の表面11に、直径1
4ミクロン長さ0.6mmのコーネックス短繊維12・
12・・・を、ほぼ直立状態で耐熱性接着剤13を介し
て植毛し、断熱層14を形成している。短繊維12・1
2・・・の断面による表面11の被覆率は20%であっ
た。
【0013】第2の実施例は、金属カバー4の表面11
に直径32ミクロン長さ1・5mmのコーネックス短繊
維12・12・・・を、ほぼ直立状態で耐熱性接着剤1
3を介して植毛し断熱層14を形成している。この場合
の短繊維12・12・・・の断面による表面被覆率は1
5%であった。
【0014】比較例として、金属カバー4の表面11に
直径16ミクロン長さ0.6mmのナイロン短繊維、直
径12ミクロン長さ0.6mmのレーヨン短繊維および
直径9ミクロン長さ0.6mmのガラス短繊維をそれぞ
れ耐熱性接着剤13を介して植毛し、断熱層14を形成
した。これら短繊維の断面によるそれぞれの表面被覆率
は、ナイロン20%、レーヨン18%、ガラス繊維22
%であった。
【0015】表1は、未対策品、実施例、比較例および
従来技術について、製造後使用開始時(初期)および5
00時間使用後のアイロン金属カバーの表面温度と、金
属カバーに身体が触れた場合の身体への影響等を調べた
結果である。金属カバーに触れた場合の身体への影響
は、身体に見立てたセンサーに流入する熱量(熱流量)
を測定し、これを用いてシミュレーションによって熱さ
により痛みを感じる時間と火傷を生ずる時間として求め
た。未対策アイロンは、金属カバーはむき出しであるか
ら温度が高く、痛み時間・火傷時間とも1秒以下であ
り、身体が触れたときの火傷の危険性は極めて高い。こ
れに対して実施例1は、表面温度が未対策アイロンより
30℃低く、痛み時間は9.3秒、火傷時間は20秒以
上であり、火傷に対する危険性は非常に低いといえる。
実施例2は、火傷に対する危険性はさらに低くなってい
る。短繊維の長さが長いことにより、断熱性が高まった
ためである。
【0016】比較例1と2は、初期の火傷危険性は低い
が、500時間使用後は短繊維のナイロンとレーヨンの
熱劣化が進行して金属表面から散逸するので断熱効果を
失い、火傷の危険性は高くなる。比較例3はガラス繊維
からなる短繊維を植毛しているが、長期耐熱劣化は起ら
ないものの、熱伝導率が高いため断熱性に乏しく、火傷
の危険性は高い。
【0017】樹脂カバーによる従来技術は、樹脂が空気
層を含まないため熱伝導率が高く、断熱性は低いから、
火傷の危険性は実施例にくらべてやや高い。又、アイロ
ンの占める容積は実施例の方が小さく、家庭等で不使用
時の収納スペースを小さくできる利点がある。さらにア
イロン製品出荷時の包装箱の容積も実施例の方が小さ
く、倉庫スペースを低減でき、かつ運賃を削減できる。
【0018】
【作 用】この発明は、アイロンの金属カバーの表面
に、耐熱性接着剤を介してアラミド繊維からなる短繊維
を植毛したから、アラミド繊維の熱伝導率が低いことに
より繊維自体が断熱性を有し、かつ繊維間の空隙に含有
される空気が断熱材として働くから、金属カバーの熱を
繊維層の表面へ伝導しにくい。又繊維層は、金属カバー
表面から放射される輻射熱を少なくとも短繊維の断面積
による表面被覆率に相当する分遮蔽する作用がある。
【0019】
【効 果】
(1)アイロンの金属カバーの表面に形成したアラミド
繊維の短繊維層と、短繊維間に含有される空気による断
熱作用により、誤って金属カバーに身体の一部が触れて
も火傷が起りにくく、極めて安全性の高いアイロンを提
供できる。 (2)植毛された短繊維の断面により、金属表面から放
射される輻射熱を一部遮蔽するからアイロン操作をする
作業者の身体、とりわけアイロンハンドルを持つ手先の
加熱を防ぐことができて快適な作業を行うことができ
る。 (3)アラミド繊維は、高温度に対する耐久性がすぐれ
ているから、アイロンに植毛されて長期間高温に曝らさ
れても劣化を起すことなく、断熱効果を持続できる。 (4)従来技術にくらべて、極めて薄い断熱層で断熱効
果が得られるから、アイロンの占める容積を小さくでき
てアイロン製品の包装箱はコンパクト化でき、倉庫スペ
ースを低減でき、かつ運送コストを削減できる効果があ
る。 (5)従来技術の主要部品が、ベース・断熱板・樹脂カ
バーの3点からなるのに対し、本発明はベースと植毛さ
れた金属カバーの2点のみからなるので、部品代が安価
で、かつ組立工数が少なくてすむからコストが安い。 (6)金属カバー表面は、ほぼ直立した植毛短繊維で被
覆されているから、ビロード調のソフトな外観をもち、
家具調度品としてすぐれたデザイン性がある。
【図面の簡単な説明】
【図 1】未対策アイロンの一部切欠き側面図である。
【図 2】本発明の第1の実施例を示す一部切欠き側
面図である。
【図 3】図2の円内の拡大図である。
【図 4】従来技術の一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
1.アイロン 2.ベース 3.ヒータ 4.金属カバー 10.空 間 11.金属カバーの表面 12.アラミド繊維の短繊維 13.耐熱性接着剤 14.断 熱 層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 秀一 大阪府八尾市北亀井町2丁目7番15号シル バー株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属カバーの表面に耐熱性接着剤を介し
    てアラミド繊維からなる短繊維を植毛したアイロン。
JP20940192A 1992-06-26 1992-06-26 アイロン Pending JPH067599A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20940192A JPH067599A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 アイロン

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JP20940192A JPH067599A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 アイロン

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JPH067599A true JPH067599A (ja) 1994-01-18

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ID=16572287

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0878989A2 (en) * 1997-05-16 1998-11-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Surface coated substrate with reduced heat transmission
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