JPS62142513A

JPS62142513A - 熱伝導性敷物

Info

Publication number: JPS62142513A
Application number: JP28477985A
Authority: JP
Inventors: 実秋山
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-12-17
Filing date: 1985-12-17
Publication date: 1987-06-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（ａ）　　産業上の利用分野本発明は主としてこたつ敷又は床暖房用敷物として用い
られる、熱伝導性のすぐれた敷物に関するものである。

（ｂ）　　従来の技術従来のこたつ敷は天然又は合成繊維よりなる綿又は発泡
ポリウレタン等を用いて薄いマット状に形成され、主と
して床面への熱の逃散を防止することを目的としている
。

又、従来の電気カーペットと称する電気ヒータを内蔵す
る床暖房用敷物は断熱性の保温材の間に電気ヒータを設
けである。

（Ｃ）　　発明が解決すべき問題点従来のこたつ敷は保温性又は断熱性のみを目的としてい
るため、こたつ内の熱を、出来るだけ外部に逃さないよ
うにする作用はあるが、その結果こたつ内は高温であっ
ても、こたつ内の空洞部から外れた部分では急激に温度
が低下し、こたつ上掛布団の外側では全く保温作用がな
かった。このため、こたつに足を入れて座ると足の部分
は高温になるが、腰の部分は保温されず寒いという欠点
があった。

又、従来の電気カーペットは断熱材中にヒータを内蔵す
る結果電気カーペット上に布団や家具、他の暖房器具等
を載置すると、その下の部分が局部的に過熱して故障す
る虞れがあった。

（ｄ）　　間鴇点を解決するための手段上記従来の暖房
用の敷物の欠点に鑑み、本発明者が鋭意研究を重ねた結
果、従来の敷物は断熱性のみを考慮したために均一な熱
の拡がりがなく、局部的に温度差が生ずるのであり、こ
れの発想を転換し、水平方向には熱を禽導し、垂直方向
特に下方の床面に対しては断熱することにより敷物全面
が均一な温度に近付き、こたつ敷ではこたつ掛布団の外
側でも暖かく、電気カーペットではその上に物品又は暖
房器具を置いても過熱を防止することができることを見
出した。そして、その水平方向への熱の伝導度を高める
ために、金属メッキを施した繊維を用いると、敷物の軟
らかい感触を保ちつつ良好な熱伝導性が得られ極めて好
適であることを見出し本発明を完成するに至った。

即ち本発明は繊維の表面に金属メッキした金属メッキ繊
維を用いてなる熱伝導性敷物を要旨とする。

本発明で用いられる金属メッキ繊維は、アクリル繊維、
ナイロン繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維上に、銅
、ニッケル、その他の金属を化学メッキ法又は蒸着メッ
キ法によりメッキした繊維が用いられ、天然繊維に金属
メッキした繊維も用いることができる。

これらの金属メッキ繊維は単独で用いることもできるし
、他の合成繊維又は天然繊維と混合して用いることもで
きる。金属メッキ繊維又はこれと、他の繊維との混合繊
維は、綿状で用いることもできるし、織物、編物、不織
布等の布として用いることもできる。

次にこたつ敷として用いられる本発明の熱伝導性敷物を
例に挙げて、その−例について図面により説明する。第
１図は、こたつ敷として用いられる本発明の熱伝導性敷
物の一例の断面図である。

（１）は合成繊維上に銅メッキを施した銅メツキ繊維を
含む綿よりなる熱伝導層であり、その下側には表面にア
ルミニウムを蒸着した合成樹脂フィルムを極めて細く繊
維状に裁断した繊維をそのまま又はこれを製織した織物
よりなる熱反射層（２）を設けである。更に熱反射層（
２）の下側には発泡ポリウレタン樹脂よりなる断熱層（
３）を設ける。そして上記熱伝導層（１）、熱反射層（
２）及び断熱層（３）を包布（４）にて被覆して必要な
らば全体にキルテイングを施す。

上記熱伝導層は、金属メッキ繊維のみで構成してもよい
が、銅メツキ繊維１０〜２０％と他の合成繊維との混合
綿を使用することができる。又この熱伝導層は、繊維を
綿状で使用する代りに、銅メツキ繊維を含む織物、編物
、不織布等を用いてもよい。

熱反射層（２）は上記の代りに合成樹脂フィルム又は発
泡合成樹脂シートの表面にアルミニウムを蒸着したシー
トをそのまま用いてもよいが、上記の如く細く裁断した
繊維の織物を用いると通気性があり、好ましい。

断熱層（３）は発泡合成樹脂シートに代えて合成繊維又
は天然繊維の綿の層を用いてもよい。

第２図は、本発明のこたつ敷用の熱伝導性敷物の他の実
施例であって、第１図に示す如き断面構造を有するこた
つ敷の中央部上面に遠赤外線放射シート（５）を貼付し
たものである。遠赤外線放射シート（５）は、銅又はニ
ッケルメッキ繊維よりなる布の表面に酸化ジルコニウム
粉末を塗着したシートであり、そのシート自体が一定温
度に達すると、遠赤外線を放射する特性を有する。

又、こたつ敷用の本発明の熱伝導性敷物の中央部には電
熱線を内蔵せしめ、通電により自ら発熱するようにして
もよい。

本発明の熱伝導性敷物の全面に電気発熱体を内蔵するこ
ともできる。第１図に示すような、断面構造の敷物の、
熱伝導層中又はこの層に接して電気発熱体を内蔵せしめ
ることにより、床暖房用の電気カーペットとして使用す
ることができる。

（ｅ）作　用本発明の熱伝導性敷物に用いられる金属メッキ繊維は、
表面にメッキされた金属のメッキ層のために金属に近い
熱伝導性を示し、これを用いた敷物は、熱伝導性の優れ
た敷物となる。

特に金属メッキ繊維よりなる熱伝導層の下側に、断熱層
又は、熱改を反射する熱反射層を設けると、熱は水平方
向には良好に伝導するが、下方向には断熱されるので床
への伝熱又は熱輻射による熱損失がなく、水平方向の温
度分布が均一化される。

こたつ敷用の本発明の熱伝導性敷物の中央上面ｌこ遠赤
外線放射シートを貼着すると、電気こたつのヒータによ
り最も高温となるこたつ敷中央部に貼付した遠赤外線放
射シートより遠赤外線が効率よく放射され、その部分の
温度が低下すると共に周囲に輻射熱を与えるので、温度
が均一化し、更に、放射された遠赤外線は、直接又は、
衣服を透過して人体を暖める。特に遠赤外線は透過性が
強く、人体の皮膚表面からかなり深くまで浸透して体を
芯から暖める作用がある。

（ｆ）効果本発明の熱伝導性敷物によれば、敷物の水平方向の温度
分布が均一化される。特にこたつ敷として使用した場合
には、こたつ内の熱が、こたつの周囲にまで伝導され、
こたつの周囲も暖められるので、こたつに入った場合に
足先だけでなく腰の部分まで暖かく、極めて快適である
。

本発明の熱伝導性敷物の一部又は全面に電数発熱体を内
蔵すれば、これをこたつ敷として使用した場合は、こた
つの発熱部が不要となり、又、電気カーペットとして使
用した場合には、その上に座布団や家具を載置したり、
他の暖房器具と共に用いた場合でも、局部的に加熱して
損傷する虞れかない。

又本発明の熱伝導性敷物を夏期に用いると、その上に座
った場合に座席の下から周囲に熱が逃散して涼しく、特
に冷房装置と併用すれば、座席の下がひんやりとして快
適である。従って本発明の熱伝導性敷物は冬暖かく夏涼
しい敷物となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の熱伝導性敷物の一例の断面図、第２図
は本発明の熱伝導性敷物の他の実施例の平面図である。（１）・・・熱伝導層、（２）・・・熱反射層、（３）
・・・断熱層、（４）・・・包布、（５）・・・遠赤外
線放射シート。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）繊維の表面に金属をメッキした金属メッキ繊維を
用いてなる熱伝導性敷物。
（２）該金属メッキが、銅又はニッケルメッキである特
許請求の範囲第１項記載の熱伝導性敷物。
（３）該金属メッキが化学銅メッキである特許請求の範
囲第１項記載の熱伝導性敷物。
（４）該繊維が合成繊維である特許請求の範囲第１項記
載の熱伝導性敷物。
（５）金属メッキ繊維と通常の合成繊維又は天然繊維と
を混合してなる綿を用いた特許請求の範囲第１項記載の
熱伝導性敷物。
（６）該金属メッキ繊維単独又はこれと通常の合成繊維
又は天然繊維を混紡又は混繊してなる織物、編物、又は
不織布よりなる布を用いた特許請求の範囲第１項記載の
熱伝導性敷物。
（７）金属メッキ繊維を含む綿又は布よりなる熱伝導層
の下側に熱反射層及び／又は断熱層を設けた特許請求の
範囲第１項記載の熱伝導性敷物。
（８）該熱反射層が、合成樹脂フィルム又は発泡合成樹
脂シート上にアルミニウムを蒸着してなる熱線反射シー
トである特許請求の範囲第７項記載の熱伝導性敷物。
（９）該熱反射層が、表面にアルミニウムを蒸着した合
成樹脂フィルムを細く裁断してなる繊維をそのまま又は
織物として用いた層である特許請求の範囲第７項記載の
熱伝導性敷物。
（１０）該断熱層が発泡弾性合成樹脂シートである特許
請求の範囲第７項記載の熱伝導性敷物。
（１１）該熱伝導層、熱反射層及び／又は断熱層全体を
包布で被覆した特許請求の範囲第７項記載の熱伝導性敷
物。
（１２）こたつ敷として用いられる特許請求の範囲第１
項記載の熱伝導性敷物。
（１３）中央部上面に遠赤外線放射シートを貼付した特
許請求の範囲第１２項記載の熱伝導性敷物。
（１４）該遠赤外線放射シートが金属メッキした合成繊
維の布上に酸化ジルコニウム粉末を塗布してなる遠赤外
線放射シートである特許請求の範囲第１３項記載の熱伝
導性敷物。
（１５）敷物の全面又は一部に、電気発熱体を内蔵した
特許請求の範囲第１項記載の熱伝導性敷物。
（１６）床暖房用敷物として用いられる特許請求の範囲
第１５項記載の熱伝導性敷物。