JPH0675993U - 船舶の動揺低減装置 - Google Patents

船舶の動揺低減装置

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JPH0675993U
JPH0675993U JP2416393U JP2416393U JPH0675993U JP H0675993 U JPH0675993 U JP H0675993U JP 2416393 U JP2416393 U JP 2416393U JP 2416393 U JP2416393 U JP 2416393U JP H0675993 U JPH0675993 U JP H0675993U
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茂美 薄葉
愛一郎 佐伯
哲也 安田
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吃水にかかわらず自由水面を任意に設定で
き、タンクの配置に自由度を持たせることができる船舶
の動揺低減装置を提供すること。 【構成】 船体11に搭載される減揺タンク12の上方
の空気出入口14に圧力調整タンク16を連結して内部
の圧力を調整できるようにし、下方の水出入口18に開
口面積を調整できる開閉装置2を設ける。また、液面計
22で検出した減揺タンク12内の水位17に基づいて
コンプレッサ24で液面を中間に保つようにする。船体
11に動揺が生じた場合に制御装置23で減揺タンク1
2の開閉装置20を制御して水の流入・流出量を調整し
て動揺を低減する。これにより、船舶の吃水13にかか
わらず減揺タンク12を設置して自由液面を任意に設定
でき、減揺タンク12の配置に自由度を持たせることが
でき、設置スペースの縮小による船舶のスペースの有効
利用ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、船舶の動揺低減装置に関し、減揺タンク内の圧力を調整して自由 水面を吃水にかかわらず任意に設定できるようにし、減揺タンクの配置に自由度 をもたせることができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
海洋などを航行する船舶や洋上で停止状態で作業を行う船舶などでは、航行性 能の向上や安全性向上などのため船舶の上下揺れや左右揺れなどの動揺を低減す る必要があり、動揺低減のための装置が開発されつつある。
【0003】 従来から用いられている動揺低減装置としては、減揺タンクが実用化されてお り、たとえば図2(a)にアンチ・ローリング・タンクを、図2(b)にアンチ ヒービングタンクをそれぞれ示すように、船体1の吃水2を挾む上下に位置する ように減揺タンク3,4を設置し、それぞれの上部に空気孔5を形成するととも に、それぞれの下部に水が出入りする水出入口6を形成しておき、さらにアンチ ヒービングタンク4では、この水出入口6に開口面積制御装置7を設けて構成し てある。
【0004】 そして、アンチローリングタンク3では、左右の揺れに伴って水出入口6を介 して移動する水を利用して横揺れを低減するようにしている。
【0005】 また、アンチヒービングタンク4では、上下の揺れにともなって水出入口6か ら流入・流出する水を上下の揺れに対して90度の位相差となるように開口面積 制御装置7で制御することで上下揺れを低減するようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このような船体1の左右揺れや上下揺れを減揺タンク3,4で低減しようとす ると、減揺タンク3,4内に吃水2と同一の自由水面8を形成してタンク3,4 内に流入する水と流出する水の移動によって揺れを低減するようにしており、船 体1の吃水2の変化を考慮して吃水レベルを挾んで上下に十分な高さを持った減 揺タンク3,4を設置しなければならない。
【0007】 このため船体1に減揺タンク3,4を設置して有効に機能させる場合には、相 当大きな減揺タンク3,4を設ける必要があり、設置位置や設置スペースの制約 を受けるという問題がある。
【0008】 また、大きな減揺タンク3,4を船体1に設けなければならず、これにより船 舶の有効利用スペースがその分だけ小さくなってしまうという問題がある。
【0009】 この考案はかかる従来技術の課題に鑑みてなされたもので、吃水にかかわらず 自由水面を任意に設定でき、タンクの配置に自由度を持たせることができる船舶 の動揺低減装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この考案の船舶の動揺低減装置は、船体に搭載され る密閉構造の減揺タンクと、この減揺タンクの上方に形成された空気出入口と連 通されて内部の圧力を調整する圧力調整タンクと、この減揺タンクの下方に形成 された水出入口に設けられて遠隔操作で開口面積を調整可能な開閉装置と、この 減揺タンク内の水面を検出する液面計およびこの液面計の検出信号に基づいて加 圧空気を供給して減揺タンク内の液面を吃水にかかわらず中間に保つコンプレッ サと、船体の動揺を低減すべく前記開閉装置による開口面積および水の流入・流 出量を制御する制御装置とでなることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】
この船舶の動揺低減装置によれば、船体に搭載される減揺タンクの上方の空気 出入口に圧力調整タンクを連結して内部の圧力を調整できるようにするとともに 、下方の水出入口に開口面積を調整できる開閉装置を設けるようにし、液面計で 検出した減揺タンク内の水面に基づいてコンプレッサで液面を中間に保つように しており、船体に動揺が生じた場合に制御装置で減揺タンクの開閉装置を制御し て水の流入・流出量を調整して動揺を低減するようにしている。
【0012】 これにより、船舶の吃水にかかわらず減揺タンクを設置して自由液面を任意に 設定でき、減揺タンクの配置に自由度を持たせることができるようになる。
【0013】 また、減揺タンクの設置スペースの縮小を図り、船舶のスペースの有効利用が できるようになる。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1はこの考案の船舶の動揺低減装置の一実施例にかかり、同図(a)は全体 の概略配置図、同図(b)は拡大断面図である。
【0015】 この船舶の動揺低減装置10では、船体11に搭載される密閉構造の減揺タン ク12を備えており、船体11の上下揺れを低減する場合には、船体11の船首 部分と船尾部分とにそれぞれ設置され、左右揺れを低減する場合には船体11の 左右舷にそれぞれ設置される。この減揺タンク12は、たとえばこれまでのバラ ストタンクに替えて設置され、吃水13と関係なくその配置や大きさが定められ て隔壁構造などで仕切られて構成され、この実施例では減揺タンク12上面が吃 水13より下方となるように配置してある。
【0016】 この減揺タンク12の上方には、空気出入口14が形成され、空気ダクト15 を介して圧力調整タンク16に連通され、この圧力調整タンク16を介して減揺 タンク12内と大気と連通するようになっており、圧力調整タンク16の設定圧 力を調整することで減揺タンク12内と大気との間に、吃水13と減揺タンク1 2内の水位17との差に相当する圧力差を設定できるようになっている。
【0017】 また、この減揺タンク12の下方には、水出入口18が形成され、水配管19 を介して船体11外の水(海水など)と連通するようになっており、水配管19 の先端部には、開口面積を調整する開閉装置20が設けられ、弁体21を図示し ないアクチュエータで動かすことで開口面積を調整して水の流入量や流出量を調 整できるようにしてある。
【0018】 さらに、この減揺タンク12には、液面計22が設けられ、減揺タンク12内 の水位17を検出できるようになっており、液面の検出信号が制御装置23に入 力されるようになっている。
【0019】 また、この減揺タンク12には、船体11の吃水にかかわらず、減揺タンク1 2の中間に水位17を位置させるため、コンプレッサ24と連通する加圧空気用 の空気配管25が接続されており、加圧空気の供給・排出により、水位17を調 整できるようになっている。
【0020】 さらに、制御装置23には、コンプレッサ24および開閉装置20が電気的に 接続され、制御装置23からの制御信号によって発停や開度が制御されるように なっている。
【0021】 次に、このように構成した船舶の動揺低減装置10による船舶の動揺の低減に ついて説明する。
【0022】 まず、この船舶の動揺低減装置10による動揺低減のための準備として、圧力 調整タンク16の設定圧力を、減揺タンク12内を中間の水位17とした時に吃 水13との水位の差に相当する圧力差に設定するとともに、減揺タンク12内を 中間の水位17とするようにコンプレッサ24を運転して減揺タンク12内の空 気圧を調整する。
【0023】 こうして準備が完了した後は、船体11に動揺が生じない場合には、減揺タン ク12内の水位17が中間に維持されるように液面計22の検出信号に基づいて 制御装置23を介してコンプレッサ24の発停を制御する。
【0024】 一方、船体11が動揺した場合には、動揺が左右揺れであるか、上下揺れであ るかによって開閉装置20の制御を変えるようにする。
【0025】 (1) 左右揺れの低減を図る場合 この場合には、船体11の左右舷にそれぞれ配置した減揺タンク12により動 揺の低減を図るが、そのため、減揺タンク12の水出入口18の先端部の開閉装 置20の弁体21を開放状態にするよう制御装置23から制御信号を送る。
【0026】 これと同時に、船体11の左右の吃水13の変化により減揺タンク12と船体 11の外部との間で水が移動するようにし、この水の移動を利用してアンチ・ロ ーリング・タンクとして機能させ、左右揺れを低減する。
【0027】 このとき、減揺タンク12内と船体11の外部との間で水配管19を介して円 滑に水が移動して動揺を低減できるように減揺タンク12内の空気圧力をも制御 する。
【0028】 (2) 上下揺れの低減を図る場合 この場合には、船体11の船首および船尾にそれぞれ配置した減揺タンク12 により動揺の低減を図るが、そのため、減揺タンク12の水出入口18の先端部 の開閉装置20の弁体21を制御装置23から制御信号で船体の上下揺れの周期 と90度の位相差を持つように開閉する。
【0029】 これと同時に、船体11の前後の吃水13の変化により減揺タンク12と船体 11の外部との間で水が位相差をもって移動するようにし、この水の移動を利用 してアンチ・ヒービング・タンクとして機能させ、上下揺れを低減する。
【0030】 このとき、減揺タンク12内と船体11の外部との間で水配管19を介して円 滑に水が位相差をもって移動して動揺を低減できるように減揺タンク12内の空 気圧力をも制御する。
【0031】 なお、圧力調整タンクの設定圧力差も開閉装置による弁体の開度の制御に連動 させて、減揺効果をより高めるようにする制御を付加するようにすることが好ま しい。
【0032】 このような減揺タンク12を備えた船舶の動揺低減装置10では、船体11の 吃水13を挾む上下に大きな空間を有するタンクを用いること無く、減揺タンク とすることができ、しかも吃水13の位置にかかわらず水位17を中間に保持す ることができるので、減揺タンク12の配置の自由度が高くなる。
【0033】 また、減揺タンク12の設置スペースの減少でき、船舶のスペースの有効利用 を図ることができる。
【0034】 なお、この考案は、上記実施例に限らず、この考案の要旨を変更しない範囲で 各構成要素に変更を加えても良いことは言うまでもない。
【0035】
【考案の効果】
以上、一実施例とともに具体的に説明したようにこの考案の船舶の動揺低減装 置によれば、船体に搭載される減揺タンクの上方の空気出入口に圧力調整タンク を連結して内部の圧力を調整できるようにするとともに、下方の水出入口に開口 面積を調整できる開閉装置を設けるようにし、液面計で検出した減揺タンク内の 水面に基づいてコンプレッサで液面を中間に保つようにしたので、船体に動揺が 生じた場合に制御装置で減揺タンクの開閉装置を制御して水の流入・流出量を調 整して動揺を低減することができる。
【0036】 これにより、船舶の吃水にかかわらず減揺タンクを設置して自由液面を任意に 設定でき、減揺タンクの配置に自由度を持たせることができる。
【0037】 また、減揺タンクの設置スペースの縮小を図り、船舶のスペースの有効利用が できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の船舶の動揺低減装置の一実施例にか
かり、同図(a)は全体の概略配置図、同図(b)は拡
大断面図である。
【図2】従来の船舶の動揺低減装置にかかり、同図
(a)はアンチローリングタンクの断面図、同図(b)
はアンチヒービングタンクの断面図である。
【符号の説明】
10 船舶の動揺低減装置 11 船体 12 減揺タンク 13 吃水 14 空気出入口 15 空気ダクト 16 圧力調整タンク 17 水位 18 水出入口 19 水配管 20 開閉装置 21 弁体 22 液面計 23 制御装置 24 コンプレッサ 25 空気配管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体に搭載される密閉構造の減揺タンク
    と、この減揺タンクの上方に形成された空気出入口と連
    通されて内部の圧力を調整する圧力調整タンクと、この
    減揺タンクの下方に形成された水出入口に設けられて遠
    隔操作で開口面積を調整可能な開閉装置と、この減揺タ
    ンク内の水面を検出する液面計およびこの液面計の検出
    信号に基づいて加圧空気を供給して減揺タンク内の液面
    を吃水にかかわらず中間に保つコンプレッサと、船体の
    動揺を低減すべく前記開閉装置による開口面積および水
    の流入・流出量を制御する制御装置とでなることを特徴
    とする船舶の動揺低減装置。
JP1993024163U 1993-04-09 1993-04-09 船舶の動揺低減装置 Expired - Fee Related JP2601001Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006199163A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Jfe Soldec Corp 船舶の減揺水槽装置
KR101280517B1 (ko) * 2011-03-31 2013-07-01 삼성중공업 주식회사 횡동요 감쇠탱크의 급배수시스템을 구비하는 선박

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JPS5997196U (ja) * 1982-12-21 1984-07-02 運輸省第一港湾建設局長 減揺水槽
JPH05690A (ja) * 1991-06-24 1993-01-08 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 船体動揺低減装置

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