JPH0675989B2 - 網かけ罫紙の製造方法 - Google Patents

網かけ罫紙の製造方法

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JPH0675989B2
JPH0675989B2 JP28005089A JP28005089A JPH0675989B2 JP H0675989 B2 JPH0675989 B2 JP H0675989B2 JP 28005089 A JP28005089 A JP 28005089A JP 28005089 A JP28005089 A JP 28005089A JP H0675989 B2 JPH0675989 B2 JP H0675989B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複写機あるいはファクシミリ装置等の感光式複
写機器に用いて好適な網かけ罫紙の製造方法に関する。
(従来の技術) 原稿用紙、グラフ用紙などに文字、図形等をかいてコピ
ー機で複写したり、ファクシミリ装置を用いて伝送した
りした際、文字、図形とともに原稿用紙などの罫線が複
写され、罫紙上に描いた図形などが見にくくなることが
よくある。このようなことを避けるため、罫線の印刷色
を薄くしたり線の太さを細くしたりして複写紙が見にく
くならないようにすることが従来なされている。本出願
人はこのような複写物の問題点を効果的に解消できる罫
紙として、罫線に網かけを施した罫紙を提供した(実公
昭60-18948号)。
この罫紙は、複写機あるいはファクシミリ装置などの感
光式機器では罫線のように非常に細い線を小さな網点に
よって形成すると、網点が感光式機器では感知されず複
写されないという性質を見出すことによって作成された
ものである。この網かけを施した罫紙を用いた場合は、
複写した際に罫線部分が複写されず文字あるいは図形の
みが複写されて非常に見やすくなるという特徴がある。
なお、上記の網点で形成した罫紙の他の利点として、近
年著しく普及している水性インクを使用したペン等で文
字、図形をかいた場合、網点で形成した罫紙の場合は罫
線部分でインクがはじかれることが少なく、罫紙に描い
た図形などを複写した場合も見た目がよくなるというこ
とがある。第12図は網点と実線の罫線でインクをはじく
様子を示す。網点2の罫線の場合は網点の空白部にイン
ク4がはいってインクが一様にのるのに対し、実線3の
場合は罫線の両側にインク4がはじかれるようになる。
とくに、実線の罫紙で罫線が複写されないようにするた
めに罫線の印刷色を薄くするような場合は印刷用インク
に薄め剤(油が主成分である)を加えて薄めるから、イ
ンクをはじく作用がより強くあらわれるようにある。こ
の点、網点の罫紙の場合は罫線部分ではじく作用が少な
く使いやすくなる。
(発明が解決しようとする課題) 上記の罫紙を印刷する刷版を作成する場合は、第13図の
ように実線の罫線を設けた実線フィルム10に網点が形成
されたスクリーンフィルム12を介して版材14に露光して
作成する。これにより版材14上の罫線は網点によって形
成されたものとなる。
印刷技術上、図形部分に網かけをする場合はこのように
スクリーンフィルムを介してふつうに露光するだけでよ
いのであるが、常法で網かけしたのでは網点の罫線がき
れいにあらわれない。これは、通常用いられる罫線の線
幅が0.1mm程度と非常に細いためで、スクリーンフィル
ム12の網点の大きさとスクリーンフィルム12の網点の大
きさが同程度になって、罫線の線幅内における網点の分
布が問題となってくるからである。
すなわち、線幅が狭くなってきた場合にはスクリーンフ
ィルムにおいて網点が離散的に分布している影響が強く
あらわれるようになる。網点が離散的に分布する影響は
線幅と網点の分布密度の相対的な関係であるから線幅が
狭い場合は、分布密度の高い、網点の小さいスクリーン
フィルムを用いれば離散性は解消し得るが、網点があま
り小さくなると、コート紙類などを用いないと印刷でき
ない。コート紙類は筆記に適さないから罫紙の場合、印
刷で使用できる網点にはしたがって限度があり、あまり
小さな網点は実用にならない。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、実線フィルムとスクリー
ンフィルムとを用いて、感光式複写機で複写されない網
線が罫紙上で明瞭に印刷できる網かけ罫紙の製造方法を
提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するため次の構成をそなえる。
すなわち、罫線が設けられた実線フィルムを、格子状に
網点が配置されたスクリーンフィルムを介して版材に露
光して刷版を形成し、この刷版を用いて印刷することに
より、感光式複写機器では感知されない小さな網点によ
って罫線を網かけする網かけ罫紙の製造方法において、
前記露光時に、実線フィルムの罫線の方向とスクリーン
フィルムの網点の格子配列方向とを斜めにクロスさせ、
罫紙内のどの罫線についても罫線に平行な方向と幅方向
の両方向に網点がほぼ均等に分布するよう実線フィルム
とスクリーンフィルムとを配置することを特徴とする。
(作用) 実線フィルムの実線の方向に対してスクリーンフィルム
の網点の格子配列方向を斜めにクロスさせて配置して露
光することにより、罫紙内のどの罫線についても実線の
線幅内の幅方向に均等に網点を配分することができる。
これにより、出来上がりの罫線の線幅内に網点がほぼ均
等に分布して、見栄えのよい網かけ罫紙が得られる。
(実施例) 以下本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。
スクリーンフィルムは透明なフィルムに円形の網点を格
子状に配置したもので、フィルムに網点の黒点を設けた
ポジタイプと網点部分を白抜きにしたネガタイプとがあ
る。また、網点の格子配列では格子配列方向がフィルム
の縦横辺に平行に配置したもの(以下、90゜のスクリー
ンフィルムという)と、フィルムの縦横辺に45゜の角度
で傾斜させて配列したもの(以下45゜のスクリーンフィ
ルムという)とがある。
また、スクリーンフィルムには網点の分布密度(網点の
大きさ)と濃度について種々のものがあり、網点の大き
さは通常の印刷では80線〜300線程度、濃度は0%〜100
%のものが用いられる。
なお、前述したように感光式複写機器で罫線が感知され
ないようにするためには、網点の大きさは一定程度以下
にする必要があり、実際には100線以上のスクリーンフ
ィルムを用いるのがよい。ただし、150線以上のスクリ
ーンフィルムを用いた場合は、網点が小さくなり過ぎて
罫線がきれいに印刷されないので、スクリーンフィルム
としては100線〜150線がおよその実用範囲である。実際
の印刷に際しては、印刷インクの濃度もあわせて調節
し、網点が複写されないようにする。実施例においては
133線で濃度が70%のスクリーンフィルムを用いた。
第1図は網かけをしようとしている実線フィルムの罫線
パターンを示す。罫紙では線幅の異なる複数種の罫線を
用いるのが普通であり、また罫線間の間隔も必ずしも一
定ではない。図示したパターンはスクリーンフィルムを
用いて実線に網かけした際の出来上がり状態をわかりや
すくするために線幅や罫線間隔を変えて設けたものであ
る。
第2図〜第11図は上記実線フィルムとスクリーンフィル
ムとの相対的配置を変えて網かけした状態を示す説明図
である。第2図は実線フィルムの罫線の方向とスクリー
ンフィルムの網点の格子配列を平行にした状態(傾斜角
0゜)、第3図〜第11図は5゜ずつ傾斜角を大きくして
いったものである。第11図の傾斜角は45゜である。
まず、第2図の例についてみると、この場合は網点が罫
線方向と平行になっており罫線の線幅内で網点は縦横に
整列してならぶ。なお、罫線として普通用いられる線幅
は0.1mm程度であるが、この線幅は図で網点が幅方向に
2点程度ならぶ程度のものである。
このように、網点を罫線方向と平行に配置した場合は、
実線フィルムとスクリーンフィルムとを重ねた場合、場
所によって網点が線幅内に配分されなかったり、網点が
罫線の縁で分割されてしまったりして均等配分にならな
い。すなわち、罫線の線幅にもよるが、実線フィルムの
罫線の位置が網点と網点との間の空白部分に位置するよ
うなことが起こり得るからである。この結果、罫紙とし
て印刷した場合、罫線が場所によって太く見えたり細く
見えたりするという結果になる。
これに対し、第3図、第4図、第5図のように、スクリ
ーンフィルムの網点配置を実線フィルムの罫線に対して
若干傾けると、網点の格子は罫線を斜めに切るようにし
て分配されるから、罫線が網点間の空白部にはいって線
幅内に網点が配分されなくなるようなことはなくなる。
しかしながら、このようにクロス角が小さい場合は網点
が複数個続けて線幅内で並ぶので、網点の周期性がかな
り強くあらわれるようになる。このため、罫紙として印
刷した場合は、罫線に濃淡の差があらわれたり、太い罫
線でもその縁部分がギザギザ状に見えたりするようにな
る。
第7図、第8図、第9図は実線フィルムとスクリーンフ
ィルムとのクロス角度を25゜、30゜、35゜に設定した場
合であるが、これらの場合は縦と横の網点の分布が同程
度になり、線幅の細い罫線の場合でも線幅内で比較的均
等に網点が分布できている。ある程度細い罫線の線幅内
に網点を配分させる場合は、このように線幅内で縦横方
向にできるだけ均等に網点を分布させるのがよい。
前述したように罫線と網点とを平行に配置した場合は線
幅内に2つ程度の網点しか並ばない場合でも傾斜させて
配置することによって、上記のように斜めに3つ程度並
ばせることができる。このとき、線幅内で網点の配列に
は特定の方向性が消えるので、罫紙として印刷した場合
も、罫線に濃淡があらわれたり、場所によって太さが変
わるように見えたり、線がギザギザしているように見え
たりすることをなくすことができ、罫紙内のどの罫線も
均等な濃度で均一に印刷させることが可能になる。実際
には傾斜角を30゜の近傍にセットするのがもっとも好適
であった。
第10図、第11図は傾斜角をさらに大きくした場合である
が、これらの場合も傾斜角が小さ過ぎる場合と同じよう
に網点の周期性や罫線の縁部分での不均一性があらわれ
て良好とはいえない。
以上説明した方法からわかるように、実線フィルムにス
クリーンフィルムを用いて網をのせる場合は、罫線の方
向と網点の格子配列方向とを30゜程度クロスするように
配置することによって、罫線の線幅内にはぼ均等に網点
を分布させることができ、そして、このように配置して
網かけをした版材を用いて印刷することにより、罫紙上
で罫線がひじょうに見やすくきれいに印刷でき、かつ複
写機などで複写した際に罫線が複写されないきわめて取
り扱いやすい罫紙を得ることができる。
前述したように、通常罫線として用いられている線幅は
0.1mm程度のものであり、罫紙としての紙の材質を考慮
するとスクリーンフィルムの線数は150線程度が使用で
きる限界である。したがって、罫線の線幅とスクリーン
フィルムとの網点とはスケール的にほとんど接近する状
態となり、罫線の線幅に対して網点は離散的分布にな
る。そこで、少なくとも0.1mm程度の線幅を有する罫紙
を製造する際には、上記のように実線フィルムとスクリ
ーンフィルムとを所定角度傾斜させて、罫線の線幅内に
網点が均等に(罫線方向にも罫線の幅方向にもほぼ均等
に)分布させるようにする方法が有効である。
上記説明においては、説明上第1図に示すようなパター
ンに従って説明したが、実際の使用にあたってはふつう
のパターンの罫紙に適用すればよい。また、実際の印刷
技術上においては線数に応じて適当な濃度のスクリーン
フィルムを用いればよい。たとえば100線程度の線数の
少ないスクリーンフィルムを用いた場合に網点が複写さ
れるようであれば、印刷インクの濃度をうすくする等適
宜調節する。また、複写機の感度がたかくなってきた場
合には線数の比較的大きい(網点の小さい)スクリーン
フィルムを用いるようにすればよい。
以上、本発明について好適な実施例を挙げて種々説明し
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得る
のはもちろんのことである。
(発明の効果) 本発明の製造方法によれば、罫線に網点をほぼ均等に分
布させて網かけすることができ、これによって刷版を作
成して印刷することによって、罫線の幅が罫紙上でばら
ついたり、罫線がギザギザになったり、罫線に濃淡が生
じたりすることなく均一に網かけがなされた見やすい罫
紙を確実に得ることができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実線フィルムの罫線パターンを示す説明図、第
2図〜第11図は実線フィルムとスクリーンフィルムの傾
斜角を変えて網かけした状態を示す説明図、第12図はイ
ンクのはじき状態を示す説明図、第13図はスクリーンフ
ィルムを用いた網かけ方法を示す説明図である。 10……実線フィルム、12……スクリーンフィルム、14…
…版材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】罫線が設けられた実線フィルムを、格子状
    に網点が配置されたスクリーンフィルムを介して版材に
    露光して刷版を形成し、この刷版を用いて印刷すること
    により、感光式複写機器では感知されない小さな網点に
    よって罫線を網かけする網かけ罫紙の製造方法におい
    て、 前記露光時に、実線フィルムの罫線の方向とスクリーン
    フィルムの網点の格子配列方向とを斜めにクロスさせ、
    罫紙内のどの罫線についても罫線に平行な方向と幅方向
    の両方向に網点がほぼ均等に分布するよう実線フィルム
    とスクリーンフィルムとを配置することを特徴とする網
    かけ罫紙の製造方法。
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