JPH0675814A - 入力/出力ポート診断装置 - Google Patents

入力/出力ポート診断装置

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JPH0675814A
JPH0675814A JP4318768A JP31876892A JPH0675814A JP H0675814 A JPH0675814 A JP H0675814A JP 4318768 A JP4318768 A JP 4318768A JP 31876892 A JP31876892 A JP 31876892A JP H0675814 A JPH0675814 A JP H0675814A
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output
signal
port
terminal
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JP4318768A
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Inventor
Kenichi Takahashi
健一 高橋
Yoshiichi Naito
芳一 内藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力ポート、あるいは、出力ポートの正常、
異常を判定する、安価で簡単な構成の入力ポート/出力
ポート診断装置を提供することを目的とする。 【構成】 CPU200に接続された出力用拡張I/O
ポート202の各出力端子P1 〜PN には、それぞれド
ライバーDV1 〜DVN が接続されている。前記各ドラ
イバーには負荷L1 〜LN とダイオードD1 〜DN とが
並列に接続され、さらに、前記各ダイオードがCPU2
00の一つの入力部Pbに接続されている。ダイオード
1 〜DN は、カソ−ドがドライバー側に、アノードが
CPU200側になるように接続されている。また、前
記各ダイオードのアノードにはプルアップ抵抗R0 が接
続されている。さらに、負荷L1 〜LN はそれぞれダイ
オードD11〜D1Nを介してドライバーDV1 〜DVN
接続されている。ダイオードD11〜D1Nは、アノードが
負荷側に、カソ−ドがドライバー側になるように接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、センサ等の検出装置
からの検出信号が入力される入力ポートを診断して、正
常か異常かの判定を行う入力ポート診断装置、並びに、
負荷に制御信号を出力する出力ポートを診断して、正常
か異常かの判定を行う出力ポート診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、中央演算処理装置(CPU)
によって各種の制御が行われる装置においては、センサ
やスイッチ等の入力装置から送られる信号は、入力ポー
トを介してCPUに入力されるようになっている。この
ような装置の入力ポートの構成と、その周りの接続構成
の一例を図1に示す。
【0003】入力ポート405には、スイッチ402あ
るいはセンサ403等の検出装置が接続されるコネクタ
部分401が設けられている。また、CPU406とス
イッチ402との間、あるいは、CPU406とセンサ
403との間では、信号の方向や信号を授受するタイミ
ングを制御する必要があるので、その機能を果たすため
のIC部分400がCPU406に接続されている。さ
らに、このIC部分400を電気ノイズから保護するた
めに、コネクタ部分401とIC部分400の間には保
護回路404が設けられている。
【0004】一般的に、入力ポート405のIC部分4
00は、多系統の信号入力に対応可能にしてあり、各系
統別に設けられたコネクタ部分401と保護回路404
とを介して複数の検出装置が接続される。ただし、図1
では簡単のため2系統のみ図示してある。本明細書で
は、このように入力ポートの各コネクタ部分よりそれぞ
れ独立した信号を受け取り、IC部分を通じてCPUへ
信号を送る機能を果たすそれぞれの端子を入力端子と呼
ぶ。入力ポートというときは複数の入力端子を備えたも
のを指し、個々の入力端子とは区別する。
【0005】一方、CPUから負荷へ信号を出力する出
力ポートも同様の構成を備えているので、CPUから送
られた信号を、IC部分を通じて、それぞれ独立の信号
として出力ポートの各コネクタ部分より出力する機能を
果たすそれぞれの端子を出力端子と呼ぶ。出力ポートと
いうときは複数の出力端子を備えたものを指し、個々の
出力端子とは区別する。以下、簡単のため入力ポートに
絞って従来技術の説明を行う。
【0006】複写機等の画像形成装置において、複数の
センサが入力ポートに接続されている場合のCPU周り
の回路図を図2に示す。回路基板500上に、複写機各
部の制御を行うCPU200、および、複数の入力端子
n (n=1、2、…、N)を備えた入力用拡張I/O
ポート201が設けられ、これらがデータバスおよびコ
ントロールバスで互いに接続されている。
【0007】センサS1 は拡張I/Oポート201の入
力端子P1 に接続されている。他のセンサS2 〜SN
同様に入力端子P2 〜PN にそれぞれ接続されている。
図2では簡単のため、センサS1 、S2 についてのみ示
す。このように、センサから入力端子に送られた信号
が、拡張I/Oポート201とデータバスとを介してC
PU200に入力されるようになっている。図2の拡張
I/Oポート201が、図1における入力ポート405
に相当する。
【0008】ところで、図1において、スイッチ402
またはセンサ403とコネクタ401との間の配線部分
に電気ノイズが付与されて、コネクタ401に入力され
る信号電圧が所定電圧レベル以上になった場合、保護回
路404ではこの信号電圧の増加分(ノイズによるも
の)を吸収できなくなり、IC部分400を破壊してし
まい、入力ポート405の故障となる。
【0009】例えば、スイッチ402の接続された入力
端子が故障した場合、スイッチ402をオン・オフし
て、入力端子へ入力する信号レベル(“H”レベルまた
は“L”レベル)を変化させても、CPU406に入力
される信号のレベルは変化しなくなる。また、スイッチ
402またはセンサ403が故障した場合にも、CPU
406に入力される信号のレベルが変化しなくなった
り、通常の信号の出力レベル以外の信号を出力するよう
になってしまう。
【0010】このような入力ポートの故障またはスイッ
チ等の入力装置の故障を検出するための技術は従来より
知られている。すなわち、図2を用いて説明すると、ス
イッチS1 から入力ポート201へ送られる信号のレベ
ル(“H”レベルまたは“L”レベル)に対応して、入
力ポート201からCPU200に入力される信号のレ
ベルと、CPU200内で予め記憶されている信号のレ
ベルとを比較して、そのデータが互いに異なるときには
スイッチS1 および入力ポート201の両方を故障と判
定するものである。
【0011】しかし、このような故障検出方法では、ス
イッチS1 の故障か、入力ポート201の故障かが不明
で箇所を特定できないため、メンテナンスの際にテスタ
等でこれらを検査しなくてはならず、作業が面倒となっ
ていた。
【0012】このような、技術課題を解決するために、
特開平3−191654号公報の第27頁左下欄から第
29頁左下欄に記載のように、信号出力が通常の値と異
なるときには、まず入力ポートの故障かどうかを判定
し、入力ポートの故障でないと判定したときには、セン
サまたはスイッチの故障であると判定することによっ
て、故障発生箇所を特定できる自己診断方式が開示され
ている。
【0013】この自己診断方式は、図3に示すようにC
PU410から出力ポート411の出力端子cに出力
し、入力ポート412の入力端子bより、再びCPU4
10に入力するようにしている。例えば、出力端子cか
ら“H”レベルの信号を出力させたとき、入力端子bか
らCPU410に入力される信号が“H”レベルに対応
するものであれば、入力ポート412および出力ポート
411は正常であると判定し、入力端子bからCPU4
10に入力される信号出力が“L”レベルに対応するも
のであるときは、入力ポート412と出力ポート411
の両方が故障であると判定している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような診断方式では、診断のための制御信号は、診断さ
れるべき入力端子aを通過しない。したがって、入力端
子aと入力端子bの両方が故障していた場合は入力ポー
ト412の故障を検出することができるが、入力端子a
のみが故障していた場合、その故障を検出することがで
きない。
【0015】また、前記の診断方式では、入力ポート故
障検出専用に入力端子bを設ける必要がある。そのた
め、入力端子の使用効率が悪くなるという不都合もあ
る。
【0016】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、故障した入力端子や出力端子を特
定し、かつ診断用の入出力端子の使用効率の高い入力ポ
ート/出力ポート診断装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る出
力ポート診断装置は、負荷に制御信号を出力する複数の
出力端子を備えた出力ポートを診断し、正常か異常かの
判定を行う出力ポート診断装置であって、前記複数の出
力端子のうちの任意の出力端子に、ポート診断のための
所定の信号を出力させる信号発生手段と、一つの入力端
子と、前記出力ポートの各々の出力端子に前記負荷と並
列に接続され、各出力端子が出力する前記所定信号を前
記入力端子に伝達するとともに、各出力端子に、他の出
力端子から出力された前記制御信号による影響が及ぶの
を防止する複数の整流回路あるいは整流素子と、前記所
定信号のレベルの変化に対応して、前記入力端子が受け
取る信号のレベルの変化を検出し、前記任意の出力端子
が正常か異常かを判定する判定手段とを備えたことを特
徴とする。
【0018】請求項3の発明に係る入力ポート診断装置
は、センサ等の検出装置からの検出信号が入力される複
数の入力端子を備えた入力ポートを診断し、正常か異常
かの判定を行う入力ポート診断装置であって、一つの出
力端子と、該出力端子にポート診断のための所定の信号
を出力させる信号発生手段と、前記入力ポートの各々の
入力端子に前記検出装置と並列に接続され、前記出力端
子が出力する前記所定信号を前記入力ポートの各入力端
子に伝達するとともに、各入力端子に入力される検出信
号が他の入力端子に影響を与えるのを防止する複数の整
流回路あるいは整流素子と、前記所定信号のレベルの変
化に対応して、前記複数の入力端子のうちの任意の入力
端子に入力される信号のレベルの変化を検出し、該任意
の入力端子が正常か異常かを判定する判定手段とを備え
たことを特徴とする。
【0019】請求項5の発明に係る入力ポート診断装置
は、センサ等の検出装置からの検出信号が入力される入
力端子を備えた入力ポートを診断し、正常か異常かの判
定を行う入力ポート診断装置であって、ポート診断のた
めの所定信号を出力する所定信号出力端子と、該所定信
号出力端子に前記所定信号を出力させる信号発生手段
と、二つの入力端子と一つの出力端子とを備え、二つの
入力信号の排他的論理和を出力する論理反転素子であっ
て、該論理反転素子の一方の入力端子には前記検出装置
が接続され、他方の入力端子には前記所定信号出力端子
が接続され、該論理反転素子の出力端子は前記入力ポー
トの入力端子に接続された論理反転素子と、前記所定信
号のレベルの変化に対応して、前記入力ポートの入力端
子に入力される信号のレベルの変化を検出し、前記入力
ポートの入力端子が正常か異常かを判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1の発明においては、判定手段が、ま
ず、信号発生手段により、出力ポートの任意の出力端子
からポート診断のための所定信号を発生させる。次に、
判定手段は、該所定信号のレベルの変化に対応して入力
端子に入力される信号のレベルの変化を検出し、出力ポ
ートの正常・異常を判定する。整流素子あるいは整流回
路は、診断の対象となる出力端子から出力される前記所
定信号を入力端子へと送るとともに、各出力端子に、他
の出力端子から出力された制御信号による影響が及ぶの
を防止する。
【0021】請求項3の発明においては、判定手段が、
まず、信号発生手段により、出力端子から特定レベルの
所定の信号を発生させる。次に、判定手段は、該所定信
号のレベルの変化に対応して入力ポートの任意の入力端
子に入力される信号のレベルの変化を検出し、入力ポー
トの正常・異常を判定する。整流素子あるいは整流回路
は、出力端子から出力される前記所定信号を各入力端子
へと送るとともに、各出力端子に入力される検出信号が
他の入力端子に影響を与えるのを防止する。
【0022】請求項5の発明においては、判定手段が、
まず、信号発生手段により、出力端子から特定レベルの
所定の信号を発生させる。次に、判定手段は、該所定信
号のレベルの変化に対応して入力ポートの任意の入力端
子に入力される信号のレベルの変化を検出し、入力ポー
トの正常・異常を判定する。論理反転素子は、検出装置
からの入力論理にかかわらず、前記所定信号のレベルを
反転させるので、検出装置からの入力論理にかかわらず
診断を行うことができる。
【0023】
【実施例1】図4は本発明を適用した複写機の第1実施
例の全体構成を示す断面図である。図4を用いて、本実
施例の複写機の構成と動作について説明する。機体1は
給紙ユニット20の上に載置され、機体1内のほぼ中央
部には感光体ドラム2が設けられている。感光体ドラム
2は、図中に矢印Aで示す方向に回転駆動され、イレー
サーランプ3によって表面の電荷を除去された後、帯電
チャージャ4によって一様に帯電される。帯電された感
光体2の表面には露光光学系5によって、機体1上面の
プラテンガラス6上に位置決めされる原稿の画像が露光
される。こうして感光体2の表面には原稿画像に対応し
た静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器7およ
び8のいずれかによって現像されて顕像となる。
【0024】一方、転写チャージャ9と対向する転写部
Bには、機体1に設けられた手差し給紙口21から手差
しされる転写シート、または給紙ユニット20内に備え
られた各給紙カセット23〜25のいずれかから給紙さ
れる転写シートが給送される。感光ドラム2上の顕像
は、転写部Bに給送された転写シート上に転写チャージ
ャ9によって転写される。転写後の転写シートは感光ド
ラム2から分離された後、吸引式搬送ベルト10によっ
て定着器11に送られ定着される。定着後転写シートは
機体1の外部に設けられた排紙トレイ12に排出され
る。
【0025】手差し給紙口21には手差しテーブル22
が設けられ、手差し給紙される転写シートをガイドする
ようにしている。また、各給紙カセット23〜25は、
給紙ユニット20の内壁に設けられた各カセット装着口
26〜28に着脱可能にセットされている。給紙ローラ
29〜31の選択的な駆動によって、所望する給紙カセ
ットより転写シートを給紙することができる。給紙され
た転写シートはタイミングローラ40により、感光体ド
ラム2上に形成された潜像と同期をとって転写部Bに給
紙される。
【0026】露光光学系5は、ミラースキャン方式のも
のであり、投影レンズ50がその光軸C方向に移動する
ことにより複写倍率を変更することができる。
【0027】さらに給紙ユニット20には、選択された
サイズの転写シートを複写に供するために、給紙カセッ
ト23〜25内の転写シートの有無を検出するセンサ6
0〜62、給紙カセット23〜25に収容されている転
写シートの残量を検出するセンサ63〜65、さらに収
容されている転写シートのサイズを検出するセンサ66
〜68が設けられている。また、給紙カセット23〜2
5から給紙があった場合、これを検出する給紙センサ6
9〜71も設けられている。
【0028】一方、機体1の手差し給紙口22には転写
シートが手差しされたことを検出する手差しセンサ72
および手差し転写シートが給紙されたことを検出する手
差し給紙センサ73が設けられている。また、前記各給
紙カセット23〜25あるいは手差し給紙口21から給
紙された転写シートがタイミングローラ40の直前に達
したことを検出するセンサ74も設けられている。セン
サ74が転写シートを検出すると所定のタイミングでタ
イミングローラ40をONする。
【0029】なお、機体1内には複写機構を駆動するメ
インモータ80が設けられ、給紙ユニット20には給紙
機構を駆動する給紙モータ81が設けられている。
【0030】機体1の上面には、図5に示すような操作
パネル101が設けられている。操作パネルにはコピー
スタートのためのプリントキー102と、1〜0までの
数を入力するテンキー103〜112と、コピー枚数の
クリアやコピー動作の停止に利用するクリア・ストップ
キー113と、APS(自動用紙選択機能)モードある
いはAMS(複写倍率選択機能)モードあるいはマニュ
アルモードのいづれかを選択するモード選択キー114
と、複写倍率を上げる倍率アップキー115と、複写倍
率を下げる倍率ダウンキー116と、各種メモリセルの
表示や前記の置数および設定倍率等の各種情報の表示を
行うLCD表示部117と、後述する拡張I/Oポート
の診断を行なうためのI/O診断キー118とが設置さ
れている。なお、I/O診断キー118は、ユーザが簡
単に操作できないように複写機内部に設置しても良い。
【0031】図6は図4の複写機におけるCPU周りの
回路構成を示すブロック図である。CPU200を中心
として、ポート診断時の必要データを格納するためのR
AM201と、コピー動作処理やポート診断処理を行う
プログラムが格納されているROM210と、主として
メインモータ80と給紙モータ81に信号を出力する出
力用拡張I/Oポート202と、その他の負荷に信号を
出力する出力用拡張I/Oポート203と、前記各セン
サからの信号が入力される入力用拡張I/Oポート20
4と、その他の検出装置からの信号が入力用入力される
入力拡張I/Oポート205と、操作パネルのLEDを
点灯させるための出力用拡張I/Oポート206と、L
CDに表示するデータを格納するRAM207とから構
成される。
【0032】CPU200はこのRAM207上に表示
データを書込み、この内容をLCDコントローラ208
がLCD117上に表示させる。
【0033】一例として、図6に示した入力用拡張I/
Oポート204を診断するための、入力ポート診断回路
を図7に示す。この回路は、CPU200と、入力用拡
張I/Oポート204と、図6には図示しない複数のセ
ンサS1 〜SN (N≧2)とにより構成される。図7で
は簡単のために、センサS1 、S2 の2つのみについて
図示してある。以下、図7を用いて入力ポート診断回路
の構成を説明する。
【0034】CPU200と拡張I/Oポート204と
はデータバスおよびコントロールバスで互いに接続され
ている。センサSn (以下、n=1、2、…、Nとす
る)は拡張I/Oポート204に直接接続されておら
ず、排他的論理和ゲートEn の入力端子の一方に、プル
アップ抵抗Rn と並列に接続されている。排他的論理和
ゲートEn の出力端子は、拡張I/Oポート204の入
力端子Pn に接続されている。
【0035】排他的論理和ゲートE1 〜EN の他方の入
力端子は接続線によって一つにまとめられ、CPU20
0の出力端子Paに、プルアップ抵抗R0 と並列に接続
されている。プルアップ抵抗R0 〜RN には5V電源が
接続されている。
【0036】CPU200の出力端子Paの出力は通常
“L”レベルに設定されている。したがって、センサS
n からの信号は排他的論理和ゲートEn によって反転さ
れることなく、拡張I/Oポート204に入力される。
このためポート診断を行わない場合は、センサS1 〜S
N が発する信号を正確に拡張I/Oポート204に入力
することができる。
【0037】拡張I/Oポート204の診断を行うとき
は、CPU200の出力端子Paから出力する信号のレ
ベルを“L”レベルから“H”レベル、あるいは、
“H”レベルから“L”レベルに変える。こうすると、
センサSn からの入力論理にかかわらず、入力端子Pn
に入力する信号のレベルを排他的論理和ゲートEn によ
って、“H”レベルから“L”レベル、あるいは、
“L”レベルから“H”レベルに変えることができる。
【0038】例えば、入力端子P1 が正常かどうかを判
定する場合は、CPU200の出力端子Paが出力する
信号のレベルを変え、入力端子P1 からCPU200に
入力される信号のレベルを調べる。そして、この入力信
号が前記出力信号に対応して変化しているかどうかを検
出すればよい。
【0039】図8は図3に示すCPU200の制御のメ
インルーチンのフローチャートである。フローチャート
の説明の前に、ONエッジ及びOFFエッジという用語
を定義する。ONエッジとは、スイッチ、センサ、信号
等の状態がOFF状態からON状態へ変化したときの状
態変化を言うものとする。OFFエッジとはスイッチ、
センサ、信号等の状態がOFF状態からON状態へ変化
したときの状態変化を言うものとする。以下、図8のフ
ローチャートについて説明する。
【0040】図4の複写機に電源が投入されると初期設
定が行なわれる(ステップS1)。次に、ステップS2
ではCPU200の内部タイマがスタートする。このタ
イマにより以下の制御に要する1ルーチンの時間が管理
される。
【0041】ステップS3では、操作パネルおよび各種
センサの入力を受付け、これを処理する。ステップS4
では、拡張I/Oポート204の診断およびセンサSn
の診断のための制御が行なわれる。その診断の詳細につ
いては後述する。
【0042】ステップS5では、コピー開始から終了ま
での一連の複写動作の処理を行なう。ステップS6では
必要な情報を操作パネルに表示する。ステップS7で
は、前記の内部タイマの終了を判断し、終了すると再び
ステップS2に戻り、以後ステップS2からステップS
7の処理を繰り返して実行する。
【0043】図9〜図11は、図8のステップS4の診
断動作処理の具体的内容を示すフローチャートである。
以下、図9〜図11のフローチャートについて説明す
る。
【0044】まず、ステップS100で複写機がコピー
中であるか否かが判断され、コピー中であればそのまま
フローはリターンする。コピー中でない場合は、ステッ
プS105で操作パネル上のI/O診断キー118のO
Nエッジを判断する。
【0045】I/O診断キー118のONエッジが検出
されれば、ステップS110でフラグaの値を1とした
後、ステップS120で出力端子Paの出力信号のレベ
ルを“H”レベルとし、フラグbの値を1にセットして
ステップS150に進む。
【0046】スイッチ118のONエッジを検出しない
場合、ステップS130でフラグaの値を判断する。フ
ラグaの値が1であれば、ステップS150に進み、フ
ラグaの値が1でないならば、ステップS260に進
む。
【0047】ステップS150ではフラグbの値が判断
される。フラグbの値が1であれば、ステップS160
で、拡張I/Oポート204の入力端子Pn に送られる
信号のレベルをデータとしてCPU200が読込み、R
AM201の記憶エリアMHnに格納する。そして、ステ
ップS170では、CPU200の出力端子Paから出
力する信号のレベルを“L”レベルとするとともに、フ
ラグbの値を0としてフローはステップS260に進
む。
【0048】ステップS150でフラグbの値が1でな
い場合、ステップS190で拡張I/Oポート201の
入力端子Pn に送られる信号のレベルをデータとして読
込み、入力端子Pn の値をRAM201の記憶エリアM
Lnに格納し、ステップS200で記憶エリアMHnとMLn
に記憶されているデータの照合を行なう。ステップS2
10でMHnとMLnに記憶されているデータ同士が等しい
か否かが判定される。相互のデータが等しい入力端子が
少なくとも1つ以上あれば、拡張I/Oポート204が
故障であると判定し、ステップS220で操作パネル1
01のLCD117上に拡張I/Oポート204が故障
している旨をLCD117に表示する。そしてステップ
S230で、LCD117に基板交換を指示する表示を
行った後、フローはステップS260に進む。
【0049】ステップS210で、記憶エリアMHnとM
Lnのデータ同士が、1からNまでのすべてについて一致
していない場合、ステップS240で拡張I/Oポート
は正常である旨を表示する。そしてステップS250で
フラグaの値を2とし、フローはステップS260に進
む。
【0050】ステップS260では、フラグaの値が2
であるか否かが判断される。フラグaの値が2でないな
らば、フローはそのままリターンする。
【0051】一方、フラグaの値が2であるならば、ス
テップS270で拡張I/Oポート204の入力端子P
n に送られる信号のレベルをデータとして読込む。ステ
ップS280では、ステップS270で読込んだ各デー
タと、予めRAM201の所定の記憶エリアに格納され
ているデータ(各端子の入力が通常スタンバイ時にある
べき論理データ)とをそれぞれ比較して照合する。そし
て、ステップS290で相互に不一致データがあるか否
かが判定される。不一致データがあったならば、ステッ
プS300で不一致データの入力端子に接続されるセン
サを操作パネル101のLCD117に表示し、その故
障したセンサを交換するようにサービスマン等に伝え
る。そして、フラグaの値を0に戻す。ステップS29
0で相互に不一致データがなかった場合、ステップS3
10で操作パネル101のLCD117に拡張I/Oポ
ート204およびセンサは正常である旨を表示した後、
フラグaの値を0に戻す。
【0052】なお、本実施例では複数の入力端子を備え
た入力ポートの診断装置について説明したが、入力ポー
トがただ一つの入力端子しか備えていない場合にも、セ
ンサからの入力論理にかかわらず入力ポートの診断を行
うことができる。
【0053】また、診断結果を操作パネル上に表示する
だけでなく、信号音や音声などを発生させサービスマン
に知らせるようにしてもよい。
【0054】さらに、本実施例では排他的論理和ゲート
を例にして説明したが、これに限らず、論理反転を行う
素子や回路で代用することも可能である。
【0055】
【実施例2】第1実施例では排他的論理和ゲートを用い
た例について説明したが、排他的論理和ゲートの代わり
に、安価なダイオードを用いて、入力ポート診断装置あ
るいは出力ポート診断装置を構成することも可能であ
る。本実施例ではダイオードを用いた出力ポート診断装
置について説明する。なお、本実施例の複写機本体の主
要な構成は第1実施例の図4に示したものと同様であ
る。また、CPU周りの回路構成も第1実施例の図6に
示したものと同様である。
【0056】一例として、第1実施例の図6に示した出
力用拡張I/Oポート202を診断するための、出力ポ
ート診断回路を図12に示す。この回路は、CPU20
0と、出力用拡張I/Oポート202と、図6には図示
しない複数の負荷L1 〜LN(N≧2)とにより構成さ
れる。以下、図12に示した出力ポート診断回路につい
て説明する。
【0057】CPU200と拡張I/Oポート202と
はデータバスおよびコントロールバスで互いに接続され
ている。拡張I/Oポート202の出力端子Pn (以
下、n=1、2、…、Nとする)にはドライバーDVn
が接続されている。ドライバーDVn は拡張I/Oポー
ト202の出力端子Pn から出力される信号に応じて負
荷Ln をON・OFFさせるための回路である。本実施
例においては、拡張I/Oポート202とドライバーD
1 〜DVN とにより構成される回路を制御駆動回路3
00と呼ぶ。
【0058】24V電源に接続された負荷Ln は、ダイ
オードD1nを介してドライバーDVn に接続されてい
る。ダイオードD1nはアノードが負荷Ln 側に、カソ−
ドが制御駆動回路300側になるように接続されてい
る。本実施例においては、拡張I/Oポート202の出
力端子Pn から出力される信号のレベルが“L”レベル
のとき、ドライバーDVn がONとなる。
【0059】さらに、ドライバーDVn には負荷に接続
されたダイオードD1nとは並列にダイオードDn が接続
されている。さらに、ダイオードD1 〜DN はCPU2
00の一つの入力端子Pbに接続されている。ダイオー
ドD1 〜DN は、カソ−ドが制御駆動回路300側に、
アノードがCPU200側になるように接続されてい
る。
【0060】ダイオードD1 〜DN は、出力端子P1
N から出力される信号を入力端子Pbに送る働きをす
る。また、ダイオードD1 〜DN は出力端子Pn から出
力される信号を正確に負荷Ln へと伝える。例えば、出
力端子P1 から負荷L1 を駆動する信号を出力したと
き、ダイオードD2 〜DN は、この出力信号がそれぞ
れ、負荷L2 〜LN に送られるのを防止する働きをす
る。
【0061】ダイオードD1 〜DN の各アノードは、5
V電源が接続されたプルアップ抵抗R0 に接続されてい
る。出力端子P1 〜PN から出力される信号は、通常
“H”レベルに設定されている。したがって、入力端子
Pbに入力される信号も“H”レベルである。
【0062】ここで、例えば、出力端子P1 からの出力
信号を“H”レベルから“L”レベルに変えたとき、ダ
イオードD1 は導通となり、この“L”レベルの信号を
通過させる。このときダイオードD2 〜DN は非導通と
なるので、入力端子Pbに入力する信号は、出力端子P
1 からの出力信号のレベルの変化に対応して“L”レベ
ルに変わる。この後、出力端子P1 からの出力信号を
“L”レベルから“H”レベルに戻すと入力端子Pbへ
の入力信号のレベルも“L”レベルから“H”レベルに
戻る。
【0063】したがって、出力端子Pn が正常かどうか
を判定する場合は、まず、出力端子Pn が出力する信号
のレベルを変化させ、入力端子Pbに入力される信号の
レベルを調べる。そして、この入力信号が前記出力信号
に対応して変化しているかどうかを検出すればよい。
【0064】次に、本実施例の具体的な診断動作につい
て説明する。本実施例におけるCPU200の制御のメ
インルーチンのフローチャートは第1実施例に示した図
8と同様である。本実施例における診断動作処理のフロ
ーチャートを図13に示す。
【0065】まず、ステップS400で複写機がコピー
中であるか否かが判断され、コピー中であればそのまま
フローはリターンする。コピー中でない場合は、ステッ
プS405で操作パネル上のI/O診断キー118のO
Nエッジを判断する。I/O診断キー118のONエッ
ジが検出されれば、ステップS410に進み、検出され
ない場合はリターンする。
【0066】ステップS410で、CPU200は拡張
I/Oポート202に制御信号を送り、診断の対象とな
る出力端子Pn からドライバーDVn をONとする出力
信号を発生させる。すなわち、出力端子Pn の信号レベ
ルを“L”とする。このとき、同時に前記制御信号のレ
ベルを出力データとしてRAM201の所定エリアに格
納する。
【0067】そして、ステップS420で、入力端子P
bに入力される信号のレベルを入力データとして読み込
み、RAM201に格納した後、ステップS430で前
記出力データと該入力データの比較を行う。ステップS
440でこれらのデータ同士が等しいか否かが判定され
る。データが一致していなければ、出力端子Pn が故障
であると判定しステップS500に進む。データが一致
していれば、ステップS450に進む。
【0068】ステップS450では、CPU200は拡
張I/Oポート202に制御信号を送り、診断の対象と
なる出力端子Pn からドライバーDVn をOFFとする
出力信号を発生させる。すなわち、出力端子Pn の信号
レベルを“H”とする。このとき、同時に前記制御信号
のレベルを出力データとしてRAM201の所定エリア
に格納する。
【0069】そして、ステップS460で、入力端子P
bに入力される信号のレベルを入力データとして読み込
み、RAM201に格納した後、ステップS470で前
記出力データと該入力データの比較を行う。ステップS
480でこれらのデータ同士が等しいか否かが判定され
る。データが一致していなければ、出力端子Pn が故障
であると判定しステップS500に進む。データが一致
していれば、ステップS490に進む。
【0070】一例として、出力端子P1 、P2 を診断す
る場合の、出力端子P1 、P2 の出力信号と入力端子P
bへの入力信号のタイミングチャートを図14に示し
た。出力端子P1 は時間t1 からt2 の間、出力信号を
“L”レベルとし、時間t2 以降は“H”レベルとす
る。出力端子P2 は時間t3 からt4 の間、出力信号を
“L”レベルとし、時間t4 以降は“H”レベルとす
る。これに対応して入力端子PbよりCPU200に入
力される信号は時間t1 からt2 の間と時間t3 からt
4 の間“L”レベルになり、それ以外の期間は“H”レ
ベルになる。
【0071】出力端子P1 が故障している場合、出力端
子P1 の、時間t1 からt2 の間の“L”レベルの出力
信号が欠如した状態となったり、“L”になり続けた状
態となったりする。
【0072】ステップS500では操作パネル101の
LCD117上に拡張I/Oポート202が故障してい
る旨を表示し、ステップS510で基板交換を指示する
表示を行う。 一方、ステップS490では操作パネル
101のLCD117上に拡張I/Oポート202は正
常である旨の表示を行う。
【0073】以上のように判定結果を表示した後、一連
の診断動作処理を終了しリターンする。
【0074】なお、図13のフローチャートでは、I/
O診断キー118を押す毎にnの値をインクリメント
し、各々の出力端子の診断を行うようにしているが、I
/O診断キー118を押したときに、順次各出力端子の
診断を行うようにしてもよい。
【0075】また、本実施例においては、負荷L1 〜L
n のいづれかが故障している場合でも、ダイオードD11
〜D1nはCPU200の入力端子Pbに入力される信号
に、負荷L1 〜Ln の故障の影響を伝えない。したがっ
て、前記のようにして制御駆動回路300には異常がな
いと判定されれば、負荷L1 〜Ln の故障であると判別
できる。
【0076】
【実施例3】図15は出力ポート診断装置の他の実施例
を示す回路図である。本実施例のポート診断回路の基本
構成は第2実施例の図12と同じである。
【0077】本実施例のドライバーDV1 ’〜DVN
は拡張I/Oポート202からの出力信号が“H”レベ
ルのときONとなる。出力端子Pn に接続されたドライ
バーDVn ’には、負荷Ln と並列にダイオードDn
が接続されている。ダイオードD1 ’〜Dn ’は一つに
まとめられてCPU200の入力端子Pbに接続されて
いる。
【0078】ダイオードD1 ’〜DN ’は第2実施例の
図12に示したダイオードD1 〜DN と同様の働きを
し、アノードが制御駆動回路300側に、カソ−ドがC
PU200側になるように接続されている。
【0079】入力端子Pbにはこれとは並列に、アース
に接続されたプルダウン抵抗R0 ’も接続されている。
出力端子P1 〜PN からの出力は通常“L”レベルに設
定されている。したがって、入力端子Pbに入力される
信号も“L”レベルである。
【0080】ここで、例えば、出力端子P1 からの出力
信号を“L”レベルから“H”レベルに変えたとき、ダ
イオードD1 ’は導通となり、この“H”レベルの信号
を通過させる。このときダイオードD2 ’〜DN ’は非
導通となるので、入力端子Pbに入力する信号は、出力
端子P1 からの出力信号のレベルの変化に対応して
“H”レベルに変わる。この後、出力端子P1 からの出
力信号のレベルを“H”レベルから“L”レベルに戻す
と入力端子Pbへの入力信号のレベルも“H”レベルか
ら“L”レベルに戻る。したがって、第2実施例に示し
たのと同様の方法で出力端子P1 〜PN の診断を行うこ
とができる。
【0081】本実施例における診断動作処理のフローチ
ャートを図16に示す。図16のフローチャートは第2
実施例の図13のフローチャートと同様であるが、図1
3のステップS410に対応するステップS610の処
理が、出力端子Pn の出力信号を“H”レベルとするも
のになり、図13のステップS450に対応するステッ
プS650の処理が、出力端子Pn の出力信号を“L”
レベルとするものになっている。
【0082】一例として、出力端子P1 、P2 を診断す
る場合の、出力端子P1 、P2 の出力信号と入力端子P
bへの入力信号のタイミングチャートを図17に示し
た。出力端子P1 は時間t1 からt2 の間、出力信号を
“H”レベルとし、出力端子P2 は時間t3 からt4
間、出力信号を“H”レベルとする。これに対応して入
力端子PbよりCPU200に入力される信号は時間t
1 からt2 の間と時間t3 からt4 の間“H”レベルに
なり、それ以外の期間は“L”レベルになる。出力端子
1 が故障している場合、図14に示す出力端子P1
の、時間t1 からt2 の間の“H”レベルの出力信号が
欠如した状態となったり、“H”になり続けた状態とな
ったりする。
【0083】
【実施例4】図18はさらに別の実施例であり、負荷を
駆動する信号を制御駆動回路300に送るCPU200
と、診断の対象となる出力端子が正常か否かを判定する
ためのCPU211が別に設けられているものである。
【0084】CPU200と制御駆動回路300とを結
ぶ複数の接続線がそれぞれ分岐し、ダイオードD21〜D
2Nを介してCPU211の一つの入力端子Pb2 に接続
されている。他の構成は第2実施例の図12と同様であ
る。ただし、本実施例では簡単のため、ダイオードD1
〜D2 についてのみ図示してある。
【0085】診断を行う場合は、まず、CPU200は
制御駆動回路300に制御信号を送り、図示しない拡張
I/Oポート202の出力端子Pn から、図示しないド
ライバーDVn をONする信号を出力させる。そして、
この出力信号はダイオードDn を経てCPU211の入
力端子Pb1 に入力される。一方、CPU211の入力
端子Pb2 にはダイオードD2nを経て前記制御信号が入
力される。こうしてCPU211は、入力端子Pb2
よびPb1 から入力された信号のレベルを比較して、制
御駆動回路300が正常か異常かを判定する。
【0086】なお、第2、第3、第4の各実施例では拡
張I/Oポート202およびドライバーDVn 、DV
n ’の故障検出をまとめて行っているが、拡張I/Oポ
ート202の出力端子Pn に、ドライバーDVn 、DV
n ’と並列にダイオードを接続し、このダイオードを介
して出力端子Pn をCPU200の一つの入力端子に接
続するようにすれば、ドライバーと拡張I/Oポート2
02のうち、どちらが故障しているかを検出することも
可能となる。
【0087】また、第2、第3、第4の各実施例におい
ては、故障検出のための負荷のテスト動作の際、負荷が
停止状態にあるときはドライバーDVn と負荷Ln との
接続線には負荷の電源電圧に近い高電圧がかかる。しか
し、ダイオードDn によってCPU200に、直接この
高電圧がかかるのが防止される。したがって、出力ポー
ト診断回路に電圧を降下させるためのバッファ等を新た
に設ける必要がないので回路構成が簡略になる。
【0088】
【実施例5】本実施例ではダイオードを用いた入力ポー
ト診断装置について説明する。なお、複写機本体の主要
な構成は第1実施例の図4に示したものと同様である。
また、CPU周りの回路構成も第1実施例の図6に示し
たものと同様である。
【0089】一例として、第1実施例の図6に示した入
力用拡張I/Oポート204を診断するための、入力ポ
ート診断回路を図19に示す。この回路は、CPU20
0と、入力用拡張I/Oポート204と、図6には図示
しない複数のセンサS1 〜SN (N≧2)とにより構成
される。以下、図19を用いて入力ポート診断回路につ
いて説明する。
【0090】CPU200と拡張I/Oポート204と
はデータバスおよびコントロールバスで互いに接続され
ている。センサSn (以下、n=1、2、…、Nとす
る)が拡張I/Oポート204の入力端子Pn に接続さ
れ、その信号をCPU200に入力するようにしてあ
る。この入力端子Pn にはセンサSn と並列にダイオー
ドDn ”が接続されている。ダイオードD1 ”〜DN
はNPN型トランジスタQのコレクタに接続されてい
る。また、ダイオードD1 ”〜DN ”はアノードを入力
端子側に、カソ−ドをトランジスタQ側にして接続され
ている。
【0091】トランジスタQのエミッタはアースに接続
され、ベースはCPU200の出力端子Pcに接続され
ている。CPU200の出力端子Pcにはトランジスタ
Qとは並列にプルアップ抵抗R0 が接続されている。さ
らに、入力端子Pn には、ダイオードDn ”とは並列に
プルアップ抵抗Rn が接続されている。プルアップ抵抗
0 〜RN には5V電源が接続されている。
【0092】CPU200の出力端子Pcの出力は通常
“L”レベルに設定されている。したがって、出力端子
Pcの出力信号はトランジスタQにより反転され“H”
レベルとなり、各入力端子P1 〜PN には“H”レベル
の信号が入力される。
【0093】例えば、センサS1 がONされると、入力
端子P1 へは“L”レベルの信号が入力されるが、ダイ
オードD1 ”は非導通となるので、入力端子P2 〜Pn
にセンサS1 の信号が送られることがない。
【0094】また、出力端子Pcからの出力信号を
“L”レベルから“H”レベルに変えたとき、出力信号
はトランジスタQにより反転され“L”レベルとなる。
したがって、ダイオードD1 〜DN は導通となり、入力
端子P1 〜PN に入力される信号は“H”レベルから
“L”レベルになる。
【0095】したがって、入力端子Pn が正常かどうか
を判定する場合は、まず、出力端子Pcが出力する信号
のレベルを変化させ、入力端子Pn からCPU200に
入力される信号のレベルを調べる。そして、この入力信
号が前記出力信号に対応して変化しているかどうかを検
出すればよい。
【0096】本実施例の診断動作について説明する。な
お、CPU200の制御のメインルーチンのフローチャ
ートは第1実施例の図8に示したものと同様である。ま
た、具体的な診断動作処理を示すフローチャートを図2
0に示す。
【0097】ステップS800からS805までは、第
2実施例の図13のステップS400からS405まで
のフローと同様である。ステップS810においては、
CPU200は出力端子Pcの出力信号レベルを“H”
レベルとする。すなわち、トランジスタQのコレクタ電
圧を“L”レベルとする。
【0098】ステップS820からS830までは、図
13のステップS420からS430までのフローと同
様である。そして、ステップS840では、出力端子P
cからの出力信号のレベルである出力データと、入力端
子Pn への入力信号に対応してCPU200に入力され
る信号のレベルである入力データを比較する。これらの
データが一致していれば入力端子Pn が故障であると判
定しステップS900に進む。データが異なっていれ
ば、ステップS850に進む。
【0099】ステップS850においては、CPU20
0は出力端子Pcの出力信号レベルを“L”レベルとす
る。すなわち、トランジスタQのコレクタ電圧を“H”
レベルとする。
【0100】ステップS860からS870までは、図
13のステップS460からS470までのフローと同
様である。そして、ステップS880では、出力データ
と入力データとを比較する。データが一致していれば入
力端子Pn が故障であると判定しステップS900に進
む。データが異なっていれば、ステップS890に進
む。ステップS890からS910までは、図13のス
テップS490からS510までのフローと同様であ
る。
【0101】
【実施例6】図21にダイオードを用いた入力ポート診
断装置の他の実施例を示す。図19では拡張I/Oポー
ト204からCPU200に信号を入力する場合につい
て示したが、CPU200内部にインターフェイス回路
が内蔵されている場合、図21に示すように、CPU2
00の入力端子Pn ’に信号が直接入力するようにして
もよい。
【0102】
【実施例7】図22はダイオードを用いた入力ポート診
断装置のさらに他の実施例を示す回路図である。図22
に示す回路は、図21に示す回路に加えて、さらに、セ
ンサS1 〜SN のアース回路に、リレーRYのスイッチ
SWが接続されている。リレーRYはCPU200から
の信号によって制御され、スイッチSWをON・OFF
する。
【0103】スイッチSWをOFFにしておけば、診断
時にCPU200の入力端子Pn に入力される信号に影
響を与えない。したがって、例えば、センサSn が故障
していて、何らかの異常がある場合、第5実施例に示し
たようにして入力端子P1 ’〜PN ’を診断することで
センサ側の故障であると特定できる。すなわち、入力端
子P1 ’〜PN ’が正常であると判定されれば、センサ
n の故障であると判定することができる。
【0104】
【発明の効果】請求項1の発明は、出力ポートの各出力
端子から出力される信号をまとめて一つの入力端子に接
続した構成を持つため、診断の対象となる各出力端子ご
とに診断のための入力端子を設ける必要がなく、ポート
故障検出専用の入出力端子の使用効率が向上する。加え
て、簡単で安価な構成であるにもかかわらず、負荷の電
源電圧に近い電圧がかかるドライバーの診断も行うこと
ができる。
【0105】請求項3の発明は、一つの出力端子に入力
ポートの各入力端子を並列に接続した構成を持つため、
診断の対象となる各入力端子ごとに診断のための出力端
子を設ける必要がなく、ポート故障検出専用の入出力端
子の使用効率が向上する。
【0106】請求項5の発明は、センサ等の検出装置か
らの入力信号にかかわらずポート診断を行うことができ
る。さらに、複数の入力端子を持つ入力ポートの診断を
行う場合、ポート故障検出専用の入出力端子の使用効率
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】入力ポートの構成を示す図である。
【図2】従来の複写機の拡張I/Oポートまわりの接続
構成を示す図である。
【図3】従来の装置の拡張I/Oポートまわりの他の接
続構成を示す図である。
【図4】この発明の一実施例による複写機の構成を示す
断面図である。
【図5】図1の複写機に設けられた操作パネルの構成を
示す図である。
【図6】図1の複写機における制御の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6の入力用拡張I/Oポート204を診断す
るための、入力ポート診断回路の構成を示す図である。
【図8】図6のCPU200が行うメインルーチンの内
容を示すフローチャートである。
【図9】図8の診断動作ルーチンの具体的内容を示すフ
ローチャートの一部
【図10】図8の診断動作ルーチンの具体的内容を示す
フローチャートの他の一部である。
【図11】図8の診断動作ルーチンの具体的内容を示す
フローチャートのさらに他の一部である。
【図12】図6の出力用拡張I/Oポート202を診断
するための、出力ポート診断回路の構成を示す図であ
る。
【図13】図12のCPU200が行う診断動作ルーチ
ンの内容を示すフローチャートである。
【図14】図12に示す回路の診断時の信号レベルの変
化を示す模式図である。
【図15】出力ポート診断装置の他の実施例を示す図で
ある。
【図16】図15のCPU200が行う診断動作ルーチ
ンの内容を示すフローチャートである。
【図17】図16に示す回路の診断時の信号レベルの変
化を示す模式図である。
【図18】出力ポート診断装置のさらに他の実施例を示
す図である。
【図19】入力ポート診断装置の一実施例を示す図であ
る。
【図20】図19のCPU200が行う診断動作ルーチ
ンの内容を示すフローチャートである。
【図21】入力ポート診断装置の他の実施例を示す図で
ある。
【図22】入力ポート診断装置のさらに他の実施例を示
す図である。
【符号の説明】
118 I/O診断キー 200 CPU 201 RAM 202 出力用拡張I/Oポート 204 入力用拡張I/Oポート E1 〜EN 排他的論理和ゲート D1 〜DN ダイオード L1 〜LN 負荷 P1 〜PN 拡張I/Oポートの入力端子あるいは出力
端子 S1 〜SN センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に制御信号を出力する複数の出力端
    子を備えた出力ポートを診断し、正常か異常かの判定を
    行う出力ポート診断装置であって、 前記複数の出力端子のうちの任意の出力端子に、ポート
    診断のための所定の信号を出力させる信号発生手段と、 一つの入力端子と、 前記出力ポートの各々の出力端子に前記負荷と並列に接
    続され、各出力端子が出力する前記所定信号を前記入力
    端子に伝達するとともに、各出力端子に、他の出力端子
    から出力された前記制御信号による影響が及ぶのを防止
    する複数の整流回路あるいは整流素子と、 前記所定信号のレベルの変化に対応して、前記入力端子
    が受け取る信号のレベルの変化を検出し、前記任意の出
    力端子が正常か異常かを判定する判定手段とを備えたこ
    とを特徴とする出力ポート診断装置。
  2. 【請求項2】 前記信号発生手段は、前記複数の出力端
    子に順次前記所定信号を出力させ、各々の出力端子につ
    いて前記判定を行う請求項1の出力ポート診断装置。
  3. 【請求項3】 センサ等の検出装置からの検出信号が入
    力される複数の入力端子を備えた入力ポートを診断し、
    正常か異常かの判定を行う入力ポート診断装置であっ
    て、 一つの出力端子と、 該出力端子にポート診断のための所定の信号を出力させ
    る信号発生手段と、 前記入力ポートの各々の入力端子に前記検出装置と並列
    に接続され、前記出力端子が出力する前記所定信号を前
    記入力ポートの各入力端子に伝達するとともに、各入力
    端子に入力される検出信号が他の入力端子に影響を与え
    るのを防止する複数の整流回路あるいは整流素子と、 前記所定信号のレベルの変化に対応して、前記複数の入
    力端子のうちの任意の入力端子に入力される信号のレベ
    ルの変化を検出し、該任意の入力端子が正常か異常かを
    判定する判定手段とを備えたことを特徴とする入力ポー
    ト診断装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、各々の入力端子につい
    て順次前記判定を行う請求項3の入力ポート診断装置。
  5. 【請求項5】 センサ等の検出装置からの検出信号が入
    力される入力端子を備えた入力ポートを診断し、正常か
    異常かの判定を行う入力ポート診断装置であって、 ポート診断のための所定信号を出力する所定信号出力端
    子と、 該所定信号出力端子に前記所定信号を出力させる信号発
    生手段と、 二つの入力端子と一つの出力端子とを備え、二つの入力
    信号の排他的論理和を出力する論理反転素子であって、
    該論理反転素子の一方の入力端子には前記検出装置が接
    続され、他方の入力端子には前記所定信号出力端子が接
    続され、該論理反転素子の出力端子は前記入力ポートの
    入力端子に接続された論理反転素子と、 前記所定信号のレベルの変化に対応して、前記入力ポー
    トの入力端子に入力される信号のレベルの変化を検出
    し、前記入力ポートの入力端子が正常か異常かを判定す
    る判定手段とを備えたことを特徴とする入力ポート診断
    装置。
  6. 【請求項6】 前記入力端子が正常であるときの前記入
    力端子が出力する信号のレベルを記憶する記憶手段をさ
    らに備え、 前記判定手段は、前記入力端子が正常である旨の診断に
    応答して、前記入力端子から入力される信号のレベルと
    前記記憶手段に記憶されている信号のレベルとを比較し
    て、前記検出装置の正常か異常かを判定する請求項5の
    入力ポート診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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