JPH0675180A - マルチビーム結像装置 - Google Patents

マルチビーム結像装置

Info

Publication number
JPH0675180A
JPH0675180A JP5296693A JP5296693A JPH0675180A JP H0675180 A JPH0675180 A JP H0675180A JP 5296693 A JP5296693 A JP 5296693A JP 5296693 A JP5296693 A JP 5296693A JP H0675180 A JPH0675180 A JP H0675180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
image
imaging
point
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5296693A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nanbara
透 南原
Toru Naganuma
徹 長沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP5296693A priority Critical patent/JPH0675180A/ja
Publication of JPH0675180A publication Critical patent/JPH0675180A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】ミラーに連動させた可動レンズを光軸方向に直
線的運動をさせることによつて、マルチレーザービーム
を感光体上のどの位置であつても、その結像状態を所定
範囲内に収まるようにした方式を提供する。 【構成】マルチビームを構成するすべてのビームについ
て、その結像倍率を所定範囲内に収まるように、ミラー
の回転角度に連動させて可動レンズを光軸方向に直線的
に運動させるように構成し、又は、結像レンズの光学的
特性を結像倍率が一定になるような関係に選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図9、図19及び図20) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 (1)第1実施例の構成 (1−1)全体構成(図1、図7〜図9) (1−2)結像レンズ6の駆動機構(図2〜図4、図1
1及び図12) (1−3)偏向ミラーと結像レンズとの連動機構(図1
〜図3、図5及び図6) (1−4)第1実施例の動作(図6〜図10) (1−5)可動レンズの駆動機構(図2、図11及び図
12) (1−6)他の実施例(図13) (2)第2実施例(図14〜図18) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はマルチビーム結像装置に
関し、例えばマルチレーザービームを光源として、所謂
fθレンズを使用しないで感光体上に結像させる方式
(以下ダイナミツクフオーカス方式という)のマルチビ
ームプリンタに適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来から使用されているマルチビームプ
リンタは、複数のレーザービームでなるマルチビーム列
をポリゴンミラーで高速スキヤンし、回転ドラムの感光
体面上に所定の画像を結像させるようにしている。
【0004】しかし、回転ドラムの感光体結像面上にお
いてマルチビーム列のうち中央位置にあるビームの結像
位置と端部にあるビームの結像と位置では、光源からの
距離が異なるためビームの結像状態に差異があり、この
ため画像の歪が発生する。この画像の歪を補正するため
従来は、fθレンズを結像レンズとして用いるようにポ
リゴンミラーと回転ドラムとの間に介在させて光源から
の距離が異なつても結像状態が同じくなるような補正を
している。
【0005】fθレンズを使用した場合に感光体結像面
上に生じる画像の歪は図9及び図20に示したように、
レーザービーム光源を射出した後コリメータレンズを通
つたマルチビーム列各ビームが集光点Oを互いに交差す
るように通つてマルチビームの主走査中心を点O′を含
む三角形S′R′O′によつて表される結像面(プリン
タの感光体面)に投射する。なお、マルチビームプリン
タの感光体結像面上に結像したマルチビーム列は、主走
査方向(すなわち直交する方向)に垂直な方向に配列す
る。
【0006】そして、ポリゴンミラーの角度がビームを
走査中心位置(感光体結像面の中央位置)に反射させる
角度(以下、走査角度といい、この場合走査角度=0で
ある)である時、マルチビーム列の中央にあるビームの
進む方向をOP方向とし、かつマルチビーム列の最外側
にあるビームが進む方向をOQとすると、角度QOP=
αが両者のなす角となる。
【0007】基準角位置(この場合、走査角度β=0の
角度位置)から、走査角度が角度ROP=βだけポリゴ
ンミラーが回転することによりマルチビーム列が偏向さ
れた時、中心ビーム及び最外側ビームがそれぞれOR及
びOSの方向に進むと、両者のなす角は走査に関係なく
一定であるから角度SOR=aの関係がある。この時、
角度SOP=θ、角度SPR=γは、次式
【数1】
【数2】 によつて表される。
【0008】次に、感光体結像面S′R′O′について
考える。fθレンズは、光軸からの角度に比例して結像
点の結像中心からの距離が決まるレンズであり、比例定
数はレンズの焦点距離fで定まる。この場合、図19に
おいてOP方向のビームは光軸方向に進むビームであ
り、このビームは、図20に示すように結像面上の点
O′に結像する。従つて図19においてOQ、OR及び
OS方向に向かうビームはそれぞれ図20の点Q′、
R′及びS′に結像し、各点の結像中心からの距離はそ
れぞれfsinα、fsinβ及びfsinθとなる。
ここで、点S′から線O′R′に下した垂線の足をTと
すると、線分S′Tは走査角度がβのときの結像面上の
マルチビーム列の最外側ビーム及び中心ビーム間の距離
を表す。
【0009】この時、角度S′O′R′は、ビームがf
θレンズを対してOP方向、OS方向及びOR方向に走
査した時の角度すなわち角度SPRと等しいので、その
角度はγである。従つて、走査角度=0における最外側
ビーム及び中心ビーム間の距離は(O′Q′)となり、
走査角度=0の時の距離(O′Q′)と走査角度βの時
の距離(S′T)との比が結像倍率の比(z)になる。
また、((O′T)−(O′R′))が主走査方向に関
する最外側ビームの中心ビームに対する誤差を表す。こ
こで、角度SPR=γと、点S′及びT間の距離(y)
及び点O′及びT間の距離(x)との関係は、次式
【数3】
【数4】 になる。
【0010】点S′及びT間の距離yは、走査角度βに
対する単調増加関数(少なくともαが小さい範囲におい
ては)であり、中心ビーム及び最外側ビーム間の角度α
に対して一定である。因に、最外側及び中央位置間のレ
ーザードツト数が50個のビームの場合には、例えば走
査角度β=±20°とした場合、走査中心における結像
スポツト間隔を63.5〔μm〕とすると、各点間の距
離は、(O′Q′)=3.175 〔mm〕、(S′T′)=
3.240 〔mm〕、(O′R′)=110.828 〔mm〕、
(O′T′)=110.825 〔mm〕となり、点O′及びT
間の距離xの方向の誤差は問題とならないが、点S′及
びT間の距離yの方向には1ドツト分どうしてもずれる
ことになる。参考のため、許容誤差を6〔μm〕以内と
した場合に、最外側ビーム及び中央ビームを各走査角度
βに対応した最外側ビーム及び中心ビームとのずれ量
(距離)から得られた結像倍率の比(z)と、最外側ビ
ーム及び中央ビームの許容ドツト数(n)とを次表に示
す。
【表1】
【0011】このfθレンズを使用した画像の歪を補正
する具体的手段として、特願平3−309947号に開
示されているものがあり、これは光源とポリゴンミラー
との間に配設されているレンズ群の少なくとも一部のレ
ンズをレーザービームの光軸方向に移動することによつ
て回転ドラムの感光体結像面上に結像される画像の歪を
補正するものが提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マルチ
レーザービームを光源として、fθレンズを用いて感光
体結像面上にマルチビームを結像させる場合、その結像
状態の歪をレンズ群を光源方向に移動させることによつ
て補正するようにしても回転ドラムの感光体結像面上に
主走査方向と直交する方向に配列するように結像された
マルチビーム列は、例えばその中央の位置を走査中心位
置とした場合に、その走査中心位置及び感光結像体面の
端部の結像状態を同時に許容範囲内に補正することはで
きず、結像状態もそれに伴つて変化する問題点がある。
従つて、マルチビーム光線によるレーザープリンタは、
fθレンズを使用しないで感光体結像面上のどの位置で
あつても適正な結像状態を維持させることに解決しなけ
ればならない課題を有している。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明においては、複数の適宜間隔を有するマルチ
ビーム列に基づいて、結像レンズ及び回転ミラーを介し
て感光体結像面上に該マルチビーム列をその主走査方向
に対して直交する方向に所定間隔を保つように結像させ
るマルチビーム結像装置において、光源から出射された
マルチビーム列の各ビーム間の距離と、感光体結像面上
に直交するように結像する各ビーム間の距離とから得ら
れる結像倍率を、感光体上のどの結像面位置であつても
所定範囲以内に収まるようにするために、第1に偏向ミ
ラーの回転運動に連動して結像レンズ群をマルチビーム
の光軸方向に直線的に運動させる駆動手段を設けるよう
にし、第2にそのようになるように結像レンズの光学特
性を選定するようにする。
【0014】
【作用】マルチビーム結像装置において、偏向ミラーに
よる主走査方向に対して結像レンズ群を当該偏向ミラー
に連動するように駆動させて、マルチビーム列の各ビー
ムの間隔の距離と感光体結像面上結像したビームの間隔
との比を所定の範囲以内に収まるようにし、又はそのよ
うな結果になるように、結像レンズの光学的特性を選定
することによつて、歪が十分に小さい画像を得ることが
できる。
【0015】
【実施例】以下図面について、本発明によるマルチビー
ム結像装置の一実施例を詳述する。
【0016】(1)第1実施例の構成 (1−1)全体構成 図1において、MBFは全体としてマルチビーム結像装
置を示し、感光体1、偏向ミラー2、マルチレーザービ
ーム光源3を有し、マルチレーザービーム光源3から出
射されたマルチビームLAが可動レンズ4及び固定レン
ズ5でなる結像レンズ6を通つて偏向ミラー2上の反射
点において交差するように集光して入射され、この偏向
ミラー2によつて偏向されて感光体1の結像面上に結像
される。
【0017】この実施例の場合、レーザービーム光源3
は、図7及び図8に示すように、マルチビームLAの各
ビームを出射させる複数のビーム射出孔7を有し、その
配列は感光体1に対して直交する方向に一列に配列する
マルチビーム列を出射できるように所定のピツチiをも
つように構成されている。かくして感光体1上に結像す
る結像点は、図9に示すように、感光体1の走行方向に
対して垂直な方向に複数のビームスポツト8の列を対応
するピツチiをもつて配列するように形成される。
【0018】偏向ミラー2は、接続部15を通じてドラ
イバ回路(図示せず)から与えられる駆動信号によつ
て、矢印AWで示すように、ガルバノスキヤナー14に
よつて左右方向に繰り返し往復するように回動駆動さ
れ、これによりマルチビームLAを感光体1の結像面上
にスキヤンさせることにより画像情報をプリントするよ
うになされている。ここでマルチビームLAは数十〜数
百本からなるマルチレーザービームを縦方向に一列に配
列してなり、これらマルチビームを、同時に配列方向と
は直交する方向にスキヤンすることによりプリントの画
像を形成する。
【0019】偏向ミラー2は、矢印AWの再右端位置に
回転したときマルチビームLAを感光体1上の走査範囲
の最左端位置DLに反射し、この位置から定速度で左方
向に回転することによりマルチビームLAを走査範囲の
中央位置DCを通つて右方向に走査させ、さらに続いて
定速度で再左端位置に回転したとき、走査範囲の最右端
位置DRまでマルチビームを右方に走査させる。マルチ
ビームLA1が最右端位置DRまで来ると、偏向ミラー
2は高速度で逆方向に、右方向に、最右端位置まで所定
角度だけ回転することにより、マルチビームLAを再び
最左端位置DLから右方への走査を開始する。この定速
度の回転角度(即ち、走査角度)は、予め設定すること
ができ(例えば走査角度=±20°)、高速で逆方向に
回転している間(この状態を復帰動作状態と呼ぶ)、感
光体1が所定の回転をし、続いて次のマルチビームによ
る走査をする。
【0020】(1−2)結像レンズ6の駆動機構 結像レンズ6の可動レンズ4は、機械的駆動機構(図
2)と、電気的駆動機構(図3)とによつてマルチビー
ムLAが通る方向に沿つて直線的に可動される。機械的
駆動機構は、図2に示すように、ガイド部材9によつて
マルチビームLAが通る方向に直線的に移動自在に設置
された直線駆動部10と、その近傍に配設された正多面
体13と、円柱状突起11とから構成され、直線駆動部
10内には可動レンズ4が固定されると共に、直線駆動
部10の外側面に円柱状突起11が固定されている。こ
の円柱状突起11は正多面体13の正多面外の周面に常
時圧接されており、正多面体13の回転により円柱状突
起11を介して直線駆動部10を左右方向へ移動され、
その結果可動レンズ4をマルチビームLAが通る方向に
直線的に往復運動させる。
【0021】円柱状突起11の中点Q、正多面体13の
中心固定点O、円柱状突起11が正多面体13に接して
いる外周面に下した垂線の点Tからなる角QOT=θ
が、偏向ミラー2によりマルチビームLAを変更するこ
とにより走査させる際の走査角∠SVWと等しくなるよ
うに、正多面体13及び円柱状突起11が連動して直線
的に動くと、これにより図11及び図12について後述
するように、可動レンズ14が等速度運動する偏向ミラ
ー2と連動しながらk/cosvの形で直線運動するこ
とにより、感光体1へのマルチビームLAの結像倍率が
走査期間の間所定範囲内に収まるようになされている。
【0022】このように構成された機械的駆動機構に、
レーザービーム光源3から射出されたマルチビームLA
は、直線駆動部10に配設された可動レンズ4と固定レ
ンズ5とを通過し、偏向ミラー2のV点で反射してW方
向に向かつて進行して感光体1上に結像する。
【0023】ところで、マルチビームの走査角速度は、
偏向ミラー2の回転角速度に対して2倍であるので、回
転する正多面体13の角速度も、偏向ミラー2の回転角
速度の2倍である必要がある。
【0024】すなわち、偏向ミラー2としてポリゴンミ
ラーを使用するならば、ポリゴンミラーの面数は、正多
面体13の面数の2倍にする必要がある。
【0025】次に電気的駆動機構は、図3に示すよう
に、主として可動レンズ4を取り付けた可動部材16
と、位置検出器17とから構成され、可動部材16の後
方面側でガイド部材9に固定されたマグネツト18内
に、バネ19によつて連結すると共に、可動レンズ4を
固定し、その中央部にマグネツト18と対向する位置に
コイル20を設け、可動部材16の先端側には透孔21
を設け、該透孔21と対向する位置にピンホール22を
設けた構造を有する。
【0026】位置検出器17は、可動部材16の透孔2
1の外側に配設した発光素子23と、可動部材16のピ
ンホール22の外側に配設したPSD素子からなる受光
素子24とから構成されている。
【0027】このような構造を有する駆動機構は、可動
レンズ4が取り付けられている可動部材16に巻き付け
られたコイル20に電流を流すことによつて、そのコイ
ル20と対向しているマグネツト18との間に軸方向、
すなわちレーザービーム光源3から出射されたマルチビ
ームLAの光軸方向に電磁力が生じ、ガイド部材9と、
可動部材16との間のバネ19の力関係がつり合う位置
まで可動部材16を動かす。
【0028】かくして、コイル20に流す電流を制御す
ることにより、所定のストロークに亘る可動レンズ4の
変位を制御することができる。
【0029】この可動部材16のコイル20に電流を流
すことによる可動レンズ4の変位制御は、図示していな
いが、レンズ変位制御目標電圧Vを、図4に示す1軸ア
クチユエータ25に供給することによつて行われる。こ
のようにして、可動部材16の可動レンズ4の位置情報
は、位置検出器17によつて検出される。
【0030】位置検出器17は、発光素子23(例えば
発光ダイオード)から発生した光を可動部材16に設け
られた透孔21を介して、対向する位置に穿設されたピ
ンホール22を通過して、可動部材16の外側に設けて
ある受光素子24に入力するように構成される。この受
光素子24は、PSD素子で構成され、受光位置に対応
する大きさの電流を発生させることができる。
【0031】かくして可動部材16が動くことによつ
て、発光素子24に入射される位置が変化し、その変化
した値をレンズ変位制御目標電圧Vにフイードバツクす
ることによつて可動部材16のコイル20に流す電流を
制御する。このレンズ変位制御目標電圧Vは、V=A−
(B/cosθ)(A、Bは定数)によつて表される。
【0032】(1−3)偏向ミラーと結像レンズとの連
動機構 図1について上述した偏向ミラー2と、図2及び図3に
ついて上述した機械的及び電気的機構により駆動する結
像レンズとは、感光体1上の主走査方向における駆動開
始点と周期とを電気的に同期しながらそれぞれサーボ動
作することによつて連動する。
【0033】その結果、図5に示すように、偏向ミラー
2を回転駆動したときのガルバノミラー角度ξが可動レ
ンズ4の変位xと同期するように変化する。
【0034】各サーボ動作は周期Tで繰り返され、かく
してマルチビームLAは、図5及び図6に示すように、
周期Tにおける時点t=t1の時最左端位置DLに走査
され、t=t2の時中央位置DCの位置に走査され、t
=t3の時再右端位置DRに走査され、t=t3〜t4
の間に次の走査のために復帰動作をする。
【0035】偏向ミラー2のガルバノミラー角度ξは、
マルチビームLAが感光体1の結像面の中央位置DCに
走査された時(t=t2)、ガルバノミラー角度がξ=
0になるような歯状波を呈するように変化し、また可動
レンズ4の変位xは、時点t=t1及びt3の時x=0
となり、マルチビームLAの進行方向を正にとると、時
点t=t1〜t3の間A−B/cosθ(t)(A、B
は定数、θ(t1)=θ(t2)=θ0)の形の関数
(後述する(20)式参照)となる。この実施例において
は、t=t3〜t4の間における可動レンズ4の変位x
は、可動レンズ4の移動をスムーズにする意味から、次
【数5】 を満足するような条件が選定されている。
【0036】(1−4)第1実施例の動作 以上の構成において、マルチビーム結像装置MBFは、
fθレンズを使用しないダイナミツクフオーカス方式の
レーザープリンタに適用され、偏向ミラー2の回転に同
期させて可動レンズ4を微小量直線的に動かすことによ
つて、図6に示すように、最左端位置DL又は最右端位
置DRと偏向点P間の距離と、中央位置DC及び偏向点
P間の距離とをその差eだけ補正することによつて一致
させ、これによりマルチビームLAが感光体1上の結像
点に達するまでの距離を均一にさせ、その結果感光体上
に結像倍率がほぼ均一なマルチビームを結像させる。
【0037】ここで図7及び図8に示すレーザービーム
光源3の各発射孔7間のピツチiと、図9に示すマルチ
ビームLAが感光体上1に結像することにより得られる
ビームスポツト8間のピツチjとの比、すなわち結像倍
率βは、感光体1のどの結像位置であつても次式
【数6】 になるようにできることによつて、感光体1上のどの位
置に結像しても結像倍率βを等しくすることができる。
【0038】すなわち図1及び図6の光学系の構成は等
価的に図10に示すようになる。ここで可動レンズ4の
主点と物点(レーザービーム光源3の発射孔7の位置)
との距離をa、可動レンズ4の主点と像点との距離を
a′、固定レンズ5の主点と物点との距離をb、可動レ
ンズ4の主点と像点(感光体1の結像位置)との距離を
b′、可動レンズ4と固定レンズ5との距離をΔ、レー
ザービーム光源3の発射孔7と第2のレンズ5との距離
P、レーザービーム光源3の発射孔7と可動レンズ5と
の距離をP、レーザービーム光源3の発射孔7と感光体
1の結像位置であるビームスポツト8との距離をLとし
て表す。また図10の場合、可動レンズ4及び固定レン
ズ5の距離はそれぞれレンズの主点位置を基準として算
出し、各レンズと物体側及び像側の主点は、理解を容易
にするため一致するように図示されている。
【0039】図10に示すように一方の固定レンズ5を
固定して、他方の可動レンズ4を動かすことにより結像
位置を変化させるようにした光学系の構成において、結
像倍率βが全く変化しないようにして結像位置を変化さ
せることは厳密には存在しない。しかしながら、結像倍
率βがある一定の範囲内に収まれば実用上問題はなく、
これを利用することが可能であり、以下、この結像倍率
βとレンズの運動の関係を説明する。
【0040】結像倍率βが一定の許容範囲にある場合の
ダイナミツクフオーカス方式は、図10に示した光学系
の構成により実現することができ、その基本的な式は以
下のように導き出すことができる。すなわち、可動レン
ズ4(固有の焦点距離f1)における物点と像点の関係
は、
【数7】 である。
【0041】また、固定レンズ5(固有の焦点距離f
2)における物点と像点との関係式は、
【数8】 である。
【0042】上記(1)式及び(2)式と、可動レンズ
4及び固定レンズ5の関係式から、レーザービーム光源
3の発射孔7と可動レンズ5との距離Pは、
【数9】 となる。
【0043】また、(5)式で示した結像倍率βは、
【数10】 となる。
【0044】(7)〜(10)式に基づいて、レーザービ
ーム光源3の発射孔7及び固定レンズ5間の距離Pと、
可動レンズ4の主点及び像点間の距離b′は、可動レン
ズ4の主点及び物点間の距離aと可動レンズ4及び固定
レンズ5の焦点f1及びf2と結像倍率βとにより次式
のように表すことができる。
【数11】
【数12】
【0045】(11)式により、結像倍率βが一定と仮定
した場合の固定レンズ5の微小量は、微分(dP/d
a)することにより求めることができ、
【数13】 となる。
【0046】ここで、結像倍率βが一定の条件の下で可
動レンズ4を微小量動かしたときに、固定レンズ5が動
かないという条件は(13)式において、dP/da=0
の関係が満足すればよいから、固定レンズの焦点距離f
2は、
【数14】 となる。
【0047】また(12)式及び(13)より、可動レンズ
の焦点距離f1と、主点及び物点間の距離a、及び可動
レンズの焦点距離f2との関係は、
【数15】
【数16】 が成立する。
【0048】ここで、図10に示すように、固定レンズ
5及び偏向ミラー2間の距離m、並びにミラー2及び感
光体1間の物理的距離Eは一定であり、しかも偏向ミラ
ー2によつて走査されてレーザービームLAが感光体上
1に結像する距離の間隔eは予め決つた一定の値であ
る。
【0049】従つて、図10に示す光学系の構成を用い
たプリンタによつてプリントした場合には、(7)〜
(16)式に基づいてレーザービーム光源3、可動レンズ
4及び固定レンズ5の距離的関係、並びに可動レンズ4
及び固定レンズ5の焦点距離f1及びf2を容易に算出
することができる。
【0050】例えば、プリント用紙の横幅を210〔m
m〕とし、偏向ミラーの走査角度を±20°として、偏
向ミラー2の位置及び感光体1間の物理的な距離をE≒
288.5〔mm〕とし、偏向ミラー2及び感光体1上
に結像する像間の距離の差をe≒18.5〔mm〕とし
て、仮に可動レンズの支点及び像点間の距離b′を30
0〜320〔mm〕の間で変化させるようにし、かつレ
ーザービーム光源3の各発射孔7間の間隔i(図8)を
10〔μm〕とし、感光体1上にレーザービームにより
結像するマルチビームスポツトは400DPI(ドツト
/インチ)であつて、各ビームスポツト間の間隔j(図
9)を63.5〔μm〕で結像させたい場合を考える。
【0051】先ず、結像倍率βの絶対値は(1)式より
|β|=6.35倍となる。
【0052】この結像倍率βの絶対値|β|=6.35
倍の誤差を0.1〔%〕(6.35〔μm〕)までが許
容範囲内であるとするならば、偏向ミラー2及び感光体
1上に結像する距離の差e≒18.5〔mm〕を変化さ
せたときの所定の変化率が0.1〔%〕以内に収まる場
合の結像倍率βの絶対値は、
【数17】 の範囲内に入ることが要求される。
【0053】従つて、可動レンズ4の主点及び像点との
距離b′及び結像倍率βを確定値として、(15)式及び
(16)式から様々な固定レンズ5の焦点距離f2の値に
対し、可動レンズ4の焦点距離f1と可動レンズ4の主
点及び物点間の距離aの大体の値を求めることができ
る。
【0054】また(8)〜(10)式によりレーザービー
ム光源3の発射孔7と可動レンズ5との距離Pを求める
ことができる。
【0055】さらに、固定レンズ5を固定し、可動レン
ズ4を動かして可動レンズ4の主点と物点との距離aの
値を微小に変化させたときに、結像倍率βがどの程度変
化するかを調べることによつて、(17)式で示した許容
範囲内にある可動レンズ4及び固定レンズ5と感光体1
上の適正な結像関係を見い出すことができる。
【0056】表2及び表3は固定レンズ5を固定し、か
つ可動レンズ4を動かしたときに、結像倍 率βがどの
程度変化するかを上記種々の式に基づいて算出したもの
であり、表2
【表2】 は結像倍率βが正のとき、表3
【表3】 は結像倍率βが負のときによるものであつて、様々な可
動レンズ4の焦点距離f1及び固定レンズの焦点距離f
2の値に対して、可動レンズ4の主点及び物点間の距離
a、及び結像倍率βがどのくらい変化するかが分かる。
【0057】なお、可動レンズ4の主点及び物点の距離
a>0、可動レンズ4と固定レンズ5間の距離Δ<0、
又は可動レンズ4の焦点距離f1及び固定レンズ5の焦
点距離f2が共に負であるような非現実的な条件は省略
した。この表から理解できるように、結像倍率βが負
で、かつ固定レンズ5の焦点距離f2、固定レンズ5の
主点及び像点間の距離b′並びに結像倍率βの関係が次
【数18】 のときには、可動レンズ4の主点及び物点間の距離aの
変化が約5〔mm〕のとき、固定レンズ5の主点及び像
点との距離b′は約20〔mm〕動き、結像倍率βは
(17)式で示した範囲内に収まつていることが明らかで
ある。
【0058】このように、可動レンズ4が固定レンズ5
の2つのレンズを利用して可動レンズ4を動かすことに
よつて、結像倍率βが一定のまま(所定範囲以内)で、
感光体1に結像するダイナミツクフオーカス方式につい
て述べたが、各レンズは必ずしも単一のレンズである必
要はなく、複数のレンズの組み合わせであつてもよい。
この場合には、前記した焦点距離と各レンズ同士の距離
関係は、各組み合わせレンズ同士の主点間の距離で行
う。
【0059】また、ミラーにガルバノミラーを使用して
可動レンズ4を連動させる場合には、(13)式を変形し
【数19】 とし、この(19)式から、
【数20】 とし得る。従つて可動レンズ4は(20)式のように変化
させればよい。
【0060】(1−5)可動レンズの駆動機構 ダイナミツクフオーカス方式によるマルチビームプリン
タにおいて、上述のように、結像倍率βを所定範囲内に
収まるようにすることにより感光体1上に歪のない画像
を得るためには、可動レンズ4の移動量を偏向ミラー2
に連動させる必要がある。
【0061】この実施例の場合、図2について上述した
ように、結像倍率βを所定範囲内に収まるように可動レ
ンズ4を駆動する1つの方法として、偏向ミラー2の等
速度運動に連動させて可動レンズ4を、k/cosvの
形の関係(余弦関数の逆数)に基づいた機械的な駆動手
段である正多面体を利用して、回転運動から直線的な運
動を得る。
【0062】すなわち、図11に示すように、偏向ミラ
ー2に連動させてk/cosvの形で直線運動を行う直
線駆動機構は、ガイド部材9と、直線駆動部10と、コ
イルバネ12と、ガルバノスキヤナー14とから構成さ
れている。
【0063】直線駆動部10には可動レンズ4を適宜位
置に固定して設けると共に、直線運動を得るための円柱
状突起11を有し、他端には常時ガルバノスキヤナー1
4方向に付勢されたコイルバネ12に連結されている。
正多面体13は例えば8角形をしており、等速回転をし
ている。
【0064】このような構成をした直線駆動機構は直線
駆動部10に設けた円柱状突起11と、等速回転する正
多面体13との面同士を押し付けることによつて、直線
駆動部10はk/cosvの形の関数で駆動されるよう
になる。
【0065】ここで直線駆動部10はガイド部材9内に
嵌合状態であつても、上下方向に動かないように横方向
に滑るようにしてもよいし、横方向にレールを設けてそ
の上を滑るような構造にしてもよい。
【0066】さらに直線駆動部10の円柱状突起11が
正多面体13の面に追従して動くように、直線駆動部1
0がコイルバネ12により常時接するようにしてある。
【0067】なお、図においてはコイルバネ12が円柱
状突起11を正多面体13側に引きつけるようになつて
いるが、逆側から押し付けるようにしてもよい。また円
柱状突起11は摩擦を軽減するために回転するようにし
てもよい。
【0068】また円柱状突起11の形状は必ずしも円形
状でなくともよく、正多面体13と接する部分が円弧形
状になつていればよい。ただし、この場合には、円柱状
突起11は回転しないこととなる。
【0069】この正多面体方式による可動レンズの直線
的駆動方式を採用したマルチダイナミツクフオーカス方
式をレーザープリンタに利用する場合には、この直線駆
動部10が可動レンズ4をレンズホルダに固定すること
になる。
【0070】上述の構成によつて可動レンズ4を直線的
に駆動させるための基本条件を図12を参照して説明す
る。
【0071】図12は、図11で示した可動レンズ4の
直線的な駆動を正多面体13及び円柱状突起11が接す
ることにより生じる直線的な運動(k/cosvの関係
に基づく運動)をするための駆動条件を示したものであ
る。
【0072】すなわち、円柱状突起11の中心点Qが正
多面体13の中心点である固定点Oに対して、どのよう
な運動をするかを説明したものである。
【0073】先ず、円柱状突起11の半径QP、正多面
体13の固定点Oより正多面体13の正多面体各辺まで
の距離OTをそれぞれQP=a、OT=bとおく。この
時、QR=a+bであるから、
【数21】 となる。ただし、α=角度OQRである。
【0074】ここで、k=a+b、v=αを代入すれ
ば、円柱状突起11の点Qの動きはダイナミツクフオー
カス方式のマルチビームプリンタの可動レンズ4に要求
されるk/cosvの形の関係に基づいた動きをするこ
とが明かになる。
【0075】偏向ミラー2としてガルバノミラーを使用
する場合には、レーザービームの主走査方向に所定の角
度だけ等角速度回転したら、その反対方向に逆回転して
初期状態に戻り、又新たな主走査方向に回転を始めると
いうサイクルの繰り返しで駆動する。
【0076】またポリゴンミラーを用いる場合には、主
走査に各面の全面を使用するわけではなく、各面の頂点
に近い部分は通常使用しない。
【0077】このガルバノミラー又はポリゴンミラーの
いずれを使用する場合であつても、各走査サイクルの合
間には復帰動作状態(図5参照)が存在する。
【0078】従つて、ダイナミツクフオーカス方式のマ
ルチビームプリンタのレンズ駆動においても、各サイク
ル間に復帰動作状態が存在するので、この復帰動作状態
と、偏向ミラー2を構成するガルバノミラー又はポリゴ
ンミラーとの復帰動作状態とをマツチングさせることが
必要である。
【0079】そこでガルバノミラー又はポリゴンミラー
からなる偏向ミラー2から反射されるレーザービームの
レーザープリンタの感光体方向への走査角度で各走査サ
イクル間に存在する過渡状態について考察をする。
【0080】図12において、線分LMが各点L、Mに
おいて、円柱状突起11に接するときの角度α(=∠O
QR)の値をそれぞれ角度(−x、+x)とすると、
(21)式は、−x≦α≦xuにおいて成り立つものであ
る。
【0081】もし、線分LMにおいて角度α=|x|に
達すると、線分MNにおける点Mは円柱状突起11に接
する状態になるまで過渡状態となる。
【0082】そして過渡状態が終了すると、又新たに線
分MN上において(21)式の関係で円柱状突起11の点
Qが動くようになる。
【0083】ここで、偏向ミラー2から反射されるレー
ザーのプリンタにおける走査角度を角度(±x)内にす
れば、ダイナミツクフオーカス方式のプリンタに使用す
るためのレンズ駆動条件を満足することとなる。
【0084】次に、もし角度γ=角度OPR、線分OP
=cとおくと、
【数22】 となり、
【数23】 であるから、
【数24】 また
【数25】 であるから、
【数26】 となる。
【0085】また正多面体13の固定点Oから正多面体
13の多面体のうち、線分LMに下ろした垂線の点をT
とし、角度POT=角度SOTとなるように線分LM上
にとつた点をSとすると、
【数27】 であり、線分PSの長さが正多面体の一辺の長さとな
る。
【0086】ここで図12に示した状態は、正多面体1
3が回転して行けば点Mに円柱状突起11が当接する直
前の状態であるが、線分LMで過渡状態の終了の時は、
円柱状突起11と正多面体13の点Mが接点状態の時で
ある(これは線分MNでの復帰動作状態の始点でもあ
る)。
【0087】従つてもし正多面体13の点Mと円柱状突
起11が接触した状態にある場合には、点Lと点Sとは
同一位置になり、線分PSが正多面体の一辺を形成する
こととなる。そのため、この状態の時の偏向ミラー2の
走査角度は、角度(+x)又は(−x)のどちらかであ
る。すなわち、角度α=|x|の時の角度τの値に対し
て、次の関係が成立しなければならない。
【数28】 但し、nは多面体の辺の数である。
【0088】そして、(24)式及び(28)式から、aと
bの比を次のように求めることができる。
【数29】 ただし、γはα=xの値である。
【0089】従つて、上記(29)式を満足すべき正多面
体の辺の数nを設定すれば、理想的な偏向ミラー2の走
査に対応した復帰動作状態を得ることができる。
【0090】次に復帰動作状態に要する正多面体13の
正多面体の回転角(Φ=∠POQ)について説明する。
【0091】先ず、図12において円柱状突起11と正
多面体13との接点Pから線分OQの線上に下ろした垂
線の点をUとすれば、回転角Φ=角POQには次の関係
が成立する。
【数30】
【数31】
【数32】 であるから、
【数33】 が成立し、線分OP=cであるから、
【数34】 が成立する。
【0092】今、正多面体13が回転することにより、
正多面体13と円柱状突起11との接触点が点Lから移
動して点Mに達した時、すなわち復帰動作状態の時の円
柱状突起11と正多面体13との接点で得られる回転角
Φ=角POQの値をΦ=Φθとする。この時、角度α=
xである。
【0093】この復帰動作状態からさらに正多面体13
が回転を続けて、点Mにおいて線分MNに円柱状突起1
1の円周上と接する状態となるまでには、復帰動作状態
の線分OMが円柱状突起11の中心点Qと正多面体13
の固定点Oから得られる成分OQに関して対称な位置ま
で線分OMが来る必要がある。
【0094】従つて、円柱状突起11に点Mが接してか
ら線分MNに接するまでの間に、正多面体13は回転角
θ=かΦθの回転をすることとなる。
【0095】結局、復帰動作状態における正多面体13
の回転角θ=2Φθであり、感光体1への主走査を行つ
ている間に正多面体13が回転する角度は2xであり、
復帰動作状態の時の角度Φθと主走査を行う角度の比r
は、
【数35】 として求めることができる。
【0096】ここで次表
【表4】 は、上述のようにして求めた各式に感光体1へのレーザ
ービーム6の主走査角度を±20°としたときの正多面
体13の面数nを変化させた場合に、正多面体の面数n
に対し、角度α=|x|の時の角度τ(α=x)、可動
レンズ4の主点と物点との距離a、固定レンズ5の主点
及び像点間の距離b、線分OP=c、復帰動作状態時の
角度Φθ、復帰動作状態時の角度Φθと主走査を行う角
度の比rの変化の様子を算出したものである。
【0097】ここで、(21)式において円柱状突起11
が動く距離Δは0.5〔mm〕とした。ただし、
【数36】 となる。この表4から理解できるように、正多面体13
の面数nが9個以上、すなわち正九面体以上の面数の正
多面体13の場合は、a≦0となり、プリンタの主走査
角度が±20°の時には適さないことが分る。
【0098】また、面数n=3〜4の正三面体、正四面
体にすれば、復帰動作状態の時間の方がレーザービーム
の感光体への走査時間より長くなるので、不適切であ
る。
【0099】残りの4つの場合、すなわち面数n=5、
6、7、8の場合のうち、n=8の正八面体が最も過渡
状態の時間の走査時間に対する比(r)が小さく、適当
と判断される。
【0100】しかし、円柱状突起11の半径aがかなり
小さくなるのに対し、正多面体13の固定点Qから各面
までの距離bは大きくなるため、工作に高精度を必要と
する。なおこの多面体を利用した駆動方法は、レンズの
駆動に限らず、k/cosvの形の関数で物体を動かす
必要がある分野に容易に利用することができる。
【0101】(1−6)他の実施例 次に、正多面体13の角について説明する。上述のよう
に、回転正多面体13と円柱状突起11とによる機械的
な駆動機構によつて、正多面体13が等速角速度運動を
することにより、可動レンズ4はk/cosvの形の関
数の直線運動を行うことができる。しかし、正多面体1
3の角(正多角形頂点部分)が角張つていることによ
り、面から面へのスムーズて移行が行われない可能性が
ある。
【0102】そこで、正多面体13の角を丸めることに
よつて、面から面へのスムーズな移行を実現することが
できる。すなわち、図13に示すように、正多角形頂点
部分L、M、Nが丸めを行う前の正多角形の角であり、
丸めを行つた後の直線部分が線分L′M′である。この
ように角を丸めると、プリンタにおけるレーザービーム
LAの走査サイクル(復帰動作状態の時間)間の移行が
よりスムーズになる。従つて(21)式が成り立つのは、
直線部分である線分L′M′の部分である。また、(2
8)式は次のようになる。
【数37】 ただし、τは∠M′OTと∠MOTの比、すなわち角の
丸め処理前と、丸め処理後の直線部分の中心角の比を表
したものである。例えば、次表
【表5】 は、表4の場合と同じ条件の下で、τ=0.9とした時
の結果を表したものである。表5をみると、表4の場合
と同様に正九面体以上の面数の正多面体13の場合、a
≦0となり、プリンタのマルチビームLAによる主走査
角度が±20°の時には適さないことが分る。また面数
n=3〜4の正三面体及び正四面体においては、過渡状
態の時間の方がマルチビームLAの感光体1への主走査
時間よりも長くなり、不適切と判断される。
【0103】残りの4つの場合のうちでは、正八面体が
最も復帰動作状態の時間の走査時間に対する比が小さい
が、表4の場合と異なり、復帰動作状態の時間が短くな
りすぎる。従つて、この表5のデータからは正七面体が
最適と判断される。
【0104】(2)第2実施例 図14は本発明の第2実施例を示すもので、マルチレー
ザービーム光源21から出射されたマルチレーザービー
ムでなるマルチビームLA2がコリメータレンズ22を
通つて平行光に変換された後、偏向ミラー23の発射点
Oに入射される。
【0105】発射点Oに入射したマルチビームLA2は
偏向ミラー23によつて偏向角度βの方向に偏向され、
結像レンズ34を通つて感光体35の結像面に結像され
る。
【0106】マルチレーザービーム光源21は図15に
示すように、出射面に1列に配列された複数のビーム出
射孔21Aから横1列にビーム間隔をiを保つて並んだ
状態で出射された複数のビームがマルチビームLA2と
してコリメータレンズ22に向けて出射される。
【0107】コリメータレンズ22は偏向ミラー23の
反射点Oに焦点を有し、これによりマルチビームLA2
の各ビームが発射点Oにおいて交差するような入射角で
入射し、かくして発射点Oから図16に示すような態様
で各マルチビームが結像レンズ34に向けて出射され
る。
【0108】図16において偏向ミラー23の偏向角β
がβ=0のとき、マルチビームLA2のうち中心位置に
あるビームは光軸上を点Pの方向に進み(このビームを
中央光と呼ぶ)のに対して、マルチビームLA2のうち
最外側の位置にあるビームが発射点Oにおいて交差角度
αで横切るように出射して点Qの方向に進む(これをα
光と呼ぶ)。
【0109】かくしてマルチビームを構成するビームの
うち中央位置から一方の最外側位置までの範囲にあるビ
ームが中央光及びα光の間の最外側交差角度αの範囲に
横一列の状態で結像レンズ34を通つて感光体35の結
像面上に入射される。
【0110】この状態から偏向ミラー23が偏向ミラー
βだけ回転すると、β=0のとき中央光及びα光の間に
配列されたマルチビームLA2がそのままの状態で偏向
角βだけ偏向されることにより、偏向された中央光が点
Rの方向に進むと共に、偏向されたα光が点Sの方向に
進む。
【0111】かくして感光体35の結像面には、三角形
RPSの一辺RSに対応するように、感光体35の結像
面上の三角形R′P′S′の一辺R′S′上に、マルチ
ビームLA2が一列に配列された状態で照射され、これ
により図14(A)示すように感光体35の結像面上
に、偏向角β=0のとき点P′からQ′までの間に1列
に配列されたマルチビームが入射され、これに対して偏
向ミラー23が偏向角βだけ偏向されると、当該一列の
状態を維持しながら偏向角βに対応する分だけ平行移動
した点R′〜S′にマルチビームの各レーザービームが
照射されることになる。
【0112】このようにして走査角βのとき中央光が線
分ORの方向に進み、かつα光が線分OSの方向に進ん
でいる状態において、α光と光軸OBとのなす各θは次
【数38】 のように、偏向角度β及び最外側交差角度αによつて表
される。
【0113】また光軸上を進む中央光とα光との間の∠
SPRをγとすると、当該角度γは
【数39】 のように、同じように偏向角度と最外側交差角度αによ
つて表すことができる。
【0114】さらに感光体35の結像面において、中央
光の結像位置P′及びR′に対するα光の結像位置S′
の角度は偏向ミラー23の反射点Oにおいて得られた関
係がそのまま保存されることにより、角度S′P′R′
は、
【数40】 のように、γと等しくなる。その理由は結像レンズ34
が光軸に対して対象に構成されているからである。
【0115】ここで任意のビーム、すなわち走査角βの
ときのα光が結像レンズ34に入射するときに光軸との
間でなす角θ(=∠SOP)と、当該ビームについて感
光体35の結像面上の点S′及び結像中心P′との距離
L(これを以下像高と呼ぶ)との関係は、
【数41】 のように、θの関数g(θ)によつて表されるから、点
S′及びR′の像高は、
【数42】
【数43】 のようになる。
【0116】ところで点S′から線分P′R′に下ろし
た垂線の脚をTとすると、倍率が走査走行に対して一定
であるということは、線分TS′が走査方向に関係なく
一定であるということを意味している。この関係を式で
表せば、
【数44】 のように、線分TS′を点S′の像光と角度γとによつ
て表すと共に、これが偏向角α=0におけるα光と中央
光の点間の距離と等しくなり、これをTと置く。
【0117】ここでα光がマルチビーム列のうち最外側
のビームであれば、値Tはマルチビーム列の結像面上に
おける像の長さの半分の値になる。
【0118】因に、図16及び図17は中央光を中心と
して一方の端部側の光ビームの関係を表しているからで
ある。
【0119】以上の検討から、走査方向に関係なく像倍
率が一定となるようなレンズの条件は、走査角βと垂線
の脚Tまでの線分P′Tの関係を上述の(39)式の関係
を利用して、
【数45】 として表すことができる。
【0120】ところで最外側交差角度αの値が実用上十
分に微小であるとき、垂線の点Tの像光及び点R′の像
高ほほぼ等しいと考えて良いので、点T及びR′が一致
すると考えることができる。そこで、(45)式は走査角
βと像光P′R′との関係を表した式ということができ
る。
【0121】さらに撮像レンズ34は軸対称であるか
ら、(45)式は結像レンズ34への入射ビームの光軸と
なす角θと像高との関係を表した(41)式に外ならな
い。
【0122】かくしてTの値は結像レンズ34の焦点距
離をfとしたとき角度αが微小である限り、近軸計算に
より、次式、
【数46】 のように、焦点処理fと最外側交差角度αとの積として
表し得る。
【0123】また最外側交差角度αが微小であれば、等
間隔のピツチiのマルチビーム列から出射された光は、
実用上十分な程度に等間隔で感光体35の結像面に結像
されるから、結局(45)式の偏向角βを任意の角度θに
置き換えても良いと考えられるので、像高P′T(45)
式の関係を用いて、
【数47】 と表し得、これを(45)式に代入することにより、実用
【数48】 のような関係があることが分る。
【0124】以上の検討はマルチビームレーザー光源を
利用するマルチビーム撮像装置において、マルチビーム
LA2を感光体35の結像面に走査結像したとき、すべ
てのビームの走査線が直線かつ平行になるための結像レ
ンズ34についての光学的特性、すなわち入射角及び像
高の関係を示した式であるということになる。
【0125】(48)式において、Tはマルチビーム列の
個数mと結像ドツト間距離jを与えれば、次式
【数49】 によつて決まる値である。ただしマルチビーム列の中心
を光学系の光軸上に置くことを条件とする。
【0126】また最外側交差角度αは(46)式から結像
レンズ34の焦点距離fと、Tとの値とから決まる値で
ある。
【0127】さらに結像レンズ34の焦点距離fについ
ては,図18の曲線K1を曲線K2と比較すれば明らか
なように、fθレンズの場合の入射角と像高との関係が
ほぼ同様であることを考慮すると共に、fθレンズの入
射角θと像高g(θ)との関係が
【数50】 になることを考え合わせると、図10の場合には結像レ
ンズ34の焦点距離fとしてfθレンズの場合より焦点
距離を大きめに選定すれば良いことが分る。
【0128】また走査角θについては(38)式から求め
ることができる。因に、図18は一例として焦点距離f
=317.5 〔mm〕(線分P′Q′は(48)式から3.175
〔mm〕、α=0.01(=0.57296 °)の場合について、
(45)式から走査角βと像光P′R′との関係を求めた
ものである。
【0129】この場合走査角を20°とし、 101個のマル
チビームによつて 63.5 〔μm〕ピツチの結像手段(40
0DPI)を用い、書き込み幅としてA4幅を想定し、オー
バースキヤン領域を含めて走査角を0°〜30°まで変化
させたときの像高の変化を示した。(6)式に対応する
演算結果は、次表
【表6】 に示すような値として得られた。以上の通り、第2引用
例によれば、結像レンズを通じて感光体35にマルチビ
ーム列を入射するにつき、すべてのビームについての走
査を直線状にすることができることにより、マルチビー
ム列全体に亘つて結像倍率を走査方向に対して一定にし
得るようなマルチビーム結像装置を容易に実現できる。
【0130】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、fθレン
ズを使用しないダイナミツクフオーカス方式のレーザー
プリンタであつても、マルチビームをレーザービーム光
源として使用するとき、感光体上への結像倍率が主走査
方向に対して所定の変化率以内に収まるような光学系の
機構に構成でき、しかもプリントスピードを速くし、感
光体上に歪のない結像を得ることができる。
【0131】またダイナミツクフオーカス方式のマルチ
ビームレーザープリンタにおいて、ガルバノミラーを一
定の角速度で駆動した場合に、感光体上での結像を主走
査方向に結像倍率を一定にするために、可動レンズをk
/cosvの形の関数で駆動する機構を多面体を利用し
た機械的駆動手段によつて得ることができる。
【0132】さらに機械的駆動手段で利用した多面体の
角(多角形の頂点部分)に丸みを施したことにより、レ
ンズの駆動が確かなものとなり、信頼性の高い走査結像
を得ることができる。さらに結像レンズの光学的特性を
特定することにより、マルチビームのすべてのビームの
結像倍率を十分に揃えることができるようなマルチビー
ム結像装置を確実に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマルチビーム結像装置の一実施例
を示す略線的斜視図である。
【図2】結像レンズの機械的駆動手段を示す略線的系統
図である。
【図3】結像レンズの電気的駆動手段を示す略線図であ
る。
【図4】アクチユエータ回路を示すブロツク図である。
【図5】偏向ミラー及び可動レンズの同期動作の説明に
供する信号波形図である。
【図6】結像倍率の均一化の説明に供する略線的系統図
である。
【図7】マルチレーザービーム装置の発射孔を示す略線
的側面図である。
【図8】図7の略線的正面図である。
【図9】感光体上に結像したマルチビームを示す略線図
である。
【図10】光学系の構成を等価的に示す系統図である。
【図11】可動レンズの直線駆動手段とを示す拡大側面
図である。
【図12】可動レンズの直線動作条件の説明に供する略
線図である。
【図13】直線動作に用いる正多面体の他の実施例を示
す略線図である。
【図14】第2実施例の構成を示す系統図である。
【図15】そのマルチレーザビーム装置を示す部分的斜
視図である。
【図16】マルチビーム列の光路を示す略線図である。
【図17】結像面上の結像点を示す略線図である。
【図18】走査面と像高との関係を示す曲線図である。
【図19】従来技術によるfθレンズを使用した場合の
走査方向を示す略線図である。
【図20】fθレンズを使用した場合の結像点を示す略
線図である。
【符号の説明】
1、35……感光体、2、23……偏向ミラー、3、2
1……レーザービーム光源、4……可動レンズ、5……
固定レンズ、6……結像レンズ、7……発射孔、8……
ビームスポツト、9……ガイド部材、10……直線駆動
部、11……円柱状突起、12……コイルバネ、13…
…正多面体、14……ガルバノスキヤナー、15……接
続部、16……可動部材、17……位置検出器、18…
…マグネツト、19……バネ、20……コイル、21…
…透孔、22……ピンホール、23……発光素子、24
……受光素子、25……一軸アクチユエータ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルチビーム光源から出射されたマルチビ
    ーム列を、結像レンズ及び偏向ミラーを介して感光体上
    に該マルチビーム列の主走査方向に対して直交する方向
    に所定間隔をもつて結像させるマルチビーム結像装置に
    おいて、 上記マルチビーム光源から出射された上記マルチビーム
    列におけるビーム間距離と、感光体上に結像する上記マ
    ルチビーム列におけるビーム間の距離とから得られる結
    像倍率が、上記感光体上のどの結像面位置であつても所
    定範囲以内に収まるように上記偏向ミラーの回転運動に
    連動して上記結像レンズを上記マルチビーム列の光軸方
    向に直線的に運動させる駆動手段を具えることを特徴と
    するマルチビーム結像装置。
  2. 【請求項2】上記駆動手段は、上記結像レンズのうち、
    少なくとも1つのレンズを上記偏向ミラーに連動させて
    上記マルチビーム列の光軸方向に直線的に運動させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のマルチビーム結像装
    置。
  3. 【請求項3】上記駆動手段は、機械的駆動手段又は電気
    的駆動手段により上記結像レンズをマルチビーム列の光
    軸方向に直線的に運動させることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のマルチビーム結像装置。
  4. 【請求項4】上記機械的駆動手段は多面体を含み、該多
    面体の回転運動を直線的な運動に変換して上記結像レン
    ズをマルチビーム列の光軸方向に直線的に駆動させるこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載のマルチビーム結
    像装置。
  5. 【請求項5】上記機械的駆動手段によるレンズの直線的
    な運動は、k/cosvの形の関数に基づいた運動であ
    ることを特徴とする請求項2、3、又は4に記載のマル
    チビーム結像装置。
  6. 【請求項6】上記多面体の多角形頂点部分を丸めたこと
    を特徴とする請求項4に記載のマルチビーム結像装置。
  7. 【請求項7】マルチビーム光源から出射されたマルチビ
    ーム列を偏向ミラーの反射点に入射し、反射光を結像レ
    ンズを通して感光体に結像させるようになされたマルチ
    ビーム結像装置において、 上記結像レンズは、上記マルチビーム列が光軸位置を通
    る走査角で入射したとき上記マルチビーム列のうち中央
    位置のビームが結像した基準結像位置を基準にして最外
    側のマルチビームが結像した第1の結像位置の高さを表
    す第1の像高と、光軸位置を通らない走査角で入射した
    とき上記基準結像位置を基準にして上記最外側のマルチ
    ビームが結像した第2の結像位置の高さを表す第2の像
    高とをほぼ等しくする光学特性を具えることを特徴とす
    るマルチビーム結像装置。
JP5296693A 1992-06-25 1993-02-17 マルチビーム結像装置 Pending JPH0675180A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5296693A JPH0675180A (ja) 1992-06-25 1993-02-17 マルチビーム結像装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-190287 1992-06-25
JP19028792 1992-06-25
JP5296693A JPH0675180A (ja) 1992-06-25 1993-02-17 マルチビーム結像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0675180A true JPH0675180A (ja) 1994-03-18

Family

ID=26393648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5296693A Pending JPH0675180A (ja) 1992-06-25 1993-02-17 マルチビーム結像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0675180A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008197336A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
KR100860992B1 (ko) * 2007-01-26 2008-09-30 삼성전자주식회사 스캐너 구동특성 평가시스템의 각도 캘리브레이션 장치 및방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860992B1 (ko) * 2007-01-26 2008-09-30 삼성전자주식회사 스캐너 구동특성 평가시스템의 각도 캘리브레이션 장치 및방법
JP2008197336A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3451473B2 (ja) マルチビーム走査装置および画像形成装置
KR100456021B1 (ko) 동기신호 검출장치
JP3397822B2 (ja) 画像形成システム
JPH0114562B2 (ja)
EP0529785A1 (en) Raster output scanner with process direction spot position control
JP2007152766A (ja) 走査露光装置
US5400133A (en) Alignment method and apparatus for optical imaging systems
JPH0675180A (ja) マルチビーム結像装置
JPH10221618A (ja) マルチビーム光学装置
JP2002287057A (ja) マルチビーム走査光学系及びそれを用いた画像形成装置
US6628444B2 (en) Scanning optical device and image forming apparatus having the same
JPH10206772A (ja) レーザー走査装置
JPH04242215A (ja) 光走査装置
JP2761723B2 (ja) 走査光学装置
JPH04101112A (ja) マルチビーム走査光学系
JPH10282441A (ja) 光源装置及びその光源装置を備えたマルチビーム走査光学装置
JPH0619494B2 (ja) 光走査装置
JPH0772402A (ja) 光走査装置
JPH05127111A (ja) 走査式描画装置
JP2004109782A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JPH08234126A (ja) ラスタ走査光学システム
JP2001305450A (ja) マルチビーム光源走査装置およびマルチビーム光源走査方法
JP2817454B2 (ja) 走査光学装置
JPH09274151A (ja) マルチビーム走査光学装置
KR100398880B1 (ko) 광주사장치