JPH067513A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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Publication number
JPH067513A
JPH067513A JP19291892A JP19291892A JPH067513A JP H067513 A JPH067513 A JP H067513A JP 19291892 A JP19291892 A JP 19291892A JP 19291892 A JP19291892 A JP 19291892A JP H067513 A JPH067513 A JP H067513A
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JP
Japan
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ball
discharge
balls
flag
sensor
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Application number
JP19291892A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 性能のよい半端センサを備え、一定数の玉の
排出を確実、正確に保証する。 【構成】 貯留タンク51の玉は補給センサ71によっ
て検出し、案内樋52における一定数の玉の有無は半端
センサ94によって検出し、賞品球あるいは貸し玉の排
出要求があると、半端センサ94から玉排出装置54の
排出カム113までの間に存在する案内樋52内の玉が
玉排出装置54の排出ソレノイド112を駆動して排出
カム113を開放することにより、排出する。このと
き、排出玉数は排出センサ114によって検出する。し
たがって、排出前の玉が少なくとも賞球数あるいは1単
位の貸し玉数に対応する分だけ存在していることが予め
半端センサ94によって検出され、一定数の玉の排出を
確実、正確に保証できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機に係わ
り、詳しくは、流下経路内にストッパ(流下阻止部材)
を進入させたり、後退させたりすることで、賞品球の排
出を行うストッパ式賞品球排出装置を備えたパチンコ遊
技機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技媒体として玉を用いた遊技
装置としては、例えばパチンコ機が代表的である。近時
は、このパチンコ遊技機によって遊技を行う過程で、特
定の遊技状態(例えば、大当り状態)では玉の賞球数が
多く、遊技者の興味を誘っている。
【0003】また、近時はカード式のパチンコ遊技シス
テムが提唱されているが、完全なカード式のパチンコ遊
技システムではなく、いわゆるプリペードカードによっ
て玉を貸し出す玉貸機を備えた遊技機もある。このよう
な玉貸機は、通常、「ハンバーガ」あるいは「サンドイ
ッチ」と称されている。
【0004】従来のパチンコ遊技機は、流下経路内にス
トッパを進入させたり、後退させたりすることによって
賞品球の排出を行うストッパ式賞品球排出装置を備え、
このストッパ式賞品球排出装置によって同時若しくは連
続した入賞球の排出に対応させ、多量の賞品球を排出可
能にしている。また、これとは別に球鞘式の機械的な排
出装置もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパチ
ンコ遊技機にあっては、例えば球鞘式の機械的な排出装
置を備えた機種の場合、排出前のパチンコ玉が賞球数に
対応する分だけ貯留タンク下流の誘導樋に存在している
ことを検出するセンサ(以下、半端センサという)とし
て応答性、制御性のよい電子的なセンサを設けておら
ず、単に球鞘で賞球数に対応する玉を機械的にロックす
るのみという構成(言い換えれば、メカ的な半端センサ
という概念にとどまる)であったため、一定数の賞品球
の排出を保証するという点で、必ずしも確実、正確では
ないという問題点があった。
【0006】このような賞品球の排出は、遊技者にとっ
て極めて重要な事項であり、賞品球の排出が不確かであ
ると、遊技の興味も半減するという恐れがあり、サービ
スの向上という観点から賞品球の正確な排出を確実に保
証する必要がある。
【0007】なお、賞品球の保証をするという点で、球
鞘式の機械的な排出装置にもメカ的な半端センサはある
が、貸し玉を対象として半端センサを設けているものは
なかった。上述したように、玉貸機を備えたパチンコ遊
技機が近時は増加する傾向にあり、その場合、賞品球排
出装置から貸し玉を受皿に排出する技術が開発されてい
るが、このとき貸し玉数を保証をする必要がある。しか
しながら、賞品球の排出が不確かである場合は同様に、
貸し玉数についても不確かなことがあると、遊技意欲を
減退させる恐れがある。
【0008】一方、電子式排出装置を備えたパチンコ遊
技機の場合でも、従来の機種は電子的な性能のよい半端
センサを設けていなかった。したがって、同様に一定数
の賞品球の排出を保証するという点で、必ずしも確実、
正確ではないという同じ問題点があった。
【0009】そこで本発明は、性能のよい半端センサを
備え、一定数の玉の排出を確実、正確に保証することの
できるパチンコ遊技機を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明によるパチンコ遊技機1は、排出前の玉を貯留する
貯留タンク51と、一端が前記貯留タンク51に接続さ
れ、他端が玉の排出下流側に向って緩やかに下り傾斜
し、貯留タンク51から排出される玉を案内する玉案内
手段(例えば、案内樋52)と、前記玉案内手段の終端
下部に設けられ、玉の流下経路を構成する樋(例えば、
排出通路116)と、該流下経路内に進入可能な流下阻
止部材(例えば、排出カム113)と、該流下阻止部材
の駆動源(例えば、排出ソレノイド112)と、流下阻
止部材によって開放された排出玉を検出する排出玉検出
手段(例えば、排出センサ114)とを有する玉排出装
置54と、前記玉案内手段に配置され、排出される玉の
有無を検出する半端球検出手段94と、所定の排出要求
信号が入力されると、前記排出玉検出手段あるいは半端
球検出手段のうち、少なくとも1つ以上の信号に基づい
て前記玉排出装置の駆動源を制御して所定数の玉を排出
させる制御手段(例えば、CPU201)と、を備えた
ことを特徴とする。
【0011】また、好ましい態様として前記半端球検出
手段は、前記玉排出装置の流下阻止部材より少なくとも
所定の玉数分(例えば、30個)だけ上流側に配置され
ることを特徴とする。
【0012】前記半端球検出手段は、一端を支点として
他端が前記玉案内手段の内部で変位可能な半端球検出部
材(例えば、可動片88)と、玉の移動によって変位す
る前記半端球検出部材の状態に応じて玉の有無を検出す
る玉検出センサ(例えば、光学検出器89)と、を有す
ることを特徴とする。
【0013】前記玉検出センサは光学検出器89からな
り、前記半端球検出部材は、一端が前記玉案内手段に垂
下し、この垂下した一端を玉の移動で押し上げることに
より、該玉検出センサを遮光して玉の有無を検出するこ
とを特徴とする。
【0014】前記半端球検出手段からの信号を入力し、
所定時間玉有り状態を示す信号が連続すると、玉案内手
段に玉が有ると判定し、所定時間玉無し状態を示す信号
が連続すると、玉案内手段に玉が無いと判定する判定手
段(例えば、CPU201)を設けたことを特徴とす
る。
【0015】前記玉案内手段は複数列配設され、前記半
端球検出手段は複数列の玉案内手段に対応してそれぞれ
設けられることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明では、玉排出装置の流下阻止部材によっ
て阻止されている玉は排出玉検出手段によって検出さ
れ、玉案内手段の玉の有無は半端球検出手段によって検
出されている。賞品球あるいは貸し玉の排出要求がある
と、半端球検出手段から玉排出装置の流下阻止部材まで
の間に存在する玉案内手段内の玉が玉排出装置の駆動源
を制御して流下阻止部材を開放することにより、排出さ
れる。このとき、排出の玉数は排出玉検出手段によって
検出される。
【0017】したがって、排出前の玉が賞球数あるいは
1単位の貸し玉数に対応する分だけ存在していることが
予め半端球検出手段によって検出されているから、一定
数の玉の排出が確実、正確に保証される。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図27は本発明をパッキーカード方
式のパチンコ遊技機に適用した場合の一実施例を示して
いる。図1はパチンコ機1の全体を示す外観斜視図であ
る。本実施例のパチンコ機1は、通常、パチンコ機1の
側方に配設される遊技媒体貸出装置してのカード式玉貸
機(すなわち、玉貸機)を内蔵したタイプのものになっ
ている。
【0019】パチンコ機の正面機構 パチンコ機1は、正面側に見える部分として額縁状前面
枠11と、額縁状前面枠11の開口部に配設され、ガラ
スを支持する金枠(ガラス枠)12と、遊技盤13と、
前面表示パネル14と、前面パネル14の下方の前面操
作パネル15とを有している。額縁状前面枠11はパチ
ンコ機1を設置するための木製の枠体16に開閉可能に
支持されており、同様に金枠12は額縁状前面枠11に
開閉可能に支持されている。
【0020】前面表示パネル14は一端側が額縁状前面
枠11に開閉可能に支持されるとともに、前面側が突出
しつつやや盛り上がるような曲面状に形成され、この前
面表示パネル14には賞球としてのパチンコ玉を受ける
上皿21が形成されるとともに、前面側に順次左からカ
ード排出釦(返却釦)22、玉貸し可能表示器23、購
入釦(玉貸釦)24、カード度数表示器(カード残高表
示器)25および玉排出押し釦26が設けられている。
【0021】まず、カード度数表示器25は、例えば7
セグメントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、
後述の玉貸機の機能の一部としてのカードリーダー31
(図2参照)のカード挿入口32に挿入されたパッキー
カードの残高を100の位まで度数単位で表示する。度
数単位では、1度が100円に相当し、残りの度数を度
/100円の計算で遊技者に表示する。したがって、例
えば3000円のパッキーカードを挿入した場合には3
0度としてカード度数表示器25に表示される。
【0022】なお、本実施例ではカード度数表示器25
として7セグメントの発光ダイオードを用いて3列で構
成しているが、これに限らず、例えばドットLED、液
晶、蛍光表示管等を用いて構成してもよい。
【0023】購入釦24は、カード挿入口32に挿入さ
れたパッキーカードの残高の範囲内で1度を単位として
パチンコ玉をパチンコ機1裏面の後述の玉排出装置(賞
球を行う機能も兼ねているもの)から排出して貸し出す
ために遊技者によって押されるスイッチである。この場
合、パチンコ玉を貸し出し可能な状態の表示はドットL
EDからなる玉貸し可能表示器23によって行われる。
なお、パチンコ玉を貸し出し可能な状態にあれば、購入
釦24全体が輝くものでもよい。
【0024】一方、パチンコ玉を貸し出し可能な状態に
なければ、玉貸し可能表示器23が消灯し、かつ購入釦
24を押してもパチンコ玉の貸し出しのための排出が行
われない。この購入釦24を1回押すと、1度に相当す
る分だけのパチンコ玉(例えば、25玉)が貸し出され
て上皿21に供給される。2回押すと、2度に相当する
分だけのパチンコ玉が貸し出される。
【0025】カード排出釦22は、カード挿入口32に
挿入されたパッキーカードをカード挿入口32から外部
に引出すためのもので、本実施例では遊技者がゲームを
終了したい場合などに、この釦を押すことにより、パッ
キーカードがカード挿入口32から再び外部に引出され
る。遊技者は引出されたパッキーカードを手にし、他の
パチンコ台でゲームを開始するか、あるいは今回はひと
まずゲームを終るかの自由な選択ができる。なお、玉貸
し可能表示器23としてはドットLEDに限らず、例え
ば細長い形状の表示ランプにしてもよい。玉排出押し釦
26は上皿21の玉を後述の玉貯留皿33に移すため
に、両者を接続する通路を開閉するためのものである。
【0026】前面操作パネル15には、その左側にカー
ドリーダー31(図2参照)のカード挿入口32が形成
されるとともに、前面中央側が前方に突出するような形
状に形成され、その突出部の内部は玉貯留皿(受皿)3
3となっている。なお、カードリーダー31は本体が前
面操作パネル15の内部に埋め込まれるような構成にな
っており、前面にカード挿入口32が現れている。玉貯
留皿33は上皿21がパチンコ玉で一杯のときに賞品玉
を受ける等の役目がある他、玉を一時的に貯留するため
のものである。また、前面操作パネル15には玉抜きレ
バー34および発射装置の発射操作ノブ35が設けられ
ている。
【0027】カードリーダー31は後述の図2に示すよ
うに、カードリーダー制御回路31Aに接続されてお
り、カードリーダー制御回路31Aはカードリーダー3
1の制御を行う。カードリーダー31はパッキーカード
のデータを読み込んで玉の貸出しに必要なデータを排出
制御装置56(図2参照)に出力するとともに、カード
リーダー制御回路31Aから管理装置にも玉の貸出しに
必要なデータを送信する。
【0028】なお、カードリーダー31はパチンコ機1
の下側に配設されることによって、遊技者の便宜を図れ
るようになっている。また、カードリーダー31はパチ
ンコ機1から取り外して分離することが可能であり、修
理の際には交換することができる構造になっているが、
少なくともパチンコ機1とカードリーダー31が信号
上、接続されていないと遊技ができないようになってい
る。ここで、カードリーダー31、カードリーダー制御
回路31A、カード挿入口32および後述の排出制御装
置56は、全体として玉貸機300を構成する。
【0029】カード挿入口32はカードの受け付けを表
示可能なものが用いられ、例えばカード挿入口32の上
にカード受付け表示器36を有し、カード受付け表示器
36は発光ダイオード等からなり、カードの受け付けが
有効であることを表示する。ここで、パッキーカード
(PAQY CARD)とは、パチンコ遊技専用の「プ
リペイドカード」のことをいう。したがって、本実施例
ではパチンコ玉を持込む以外に、パッキーカードをカー
ド挿入口32に挿入することによって必要な玉を確保し
てゲームを開始することが可能になっている。
【0030】玉抜きレバー34は玉貯留皿33に貯留さ
れた玉を外部下方に抜くためのもので、この玉抜きレバ
ー34を、例えば左方向に移動させると、玉貯留皿33
の下底部が一部開口して玉を下方に放出することができ
る。発射操作ノブ35は1列に整列しているパチンコ玉
のうち、発射位置にあるものを1個ずつ遊技盤13前面
の遊技領域内に弾発させる発射装置の操作を行うもので
ある。
【0031】一方、パチンコ機1の額縁状前面枠11の
上部には左側から順次、賞品玉排出時および貸し玉の排
出時に点灯する玉排出表示器41、大当り時に点灯する
大当り表示器42、パチンコ機1において打止状態が発
生したときに点灯する完了ランプ43が設けられてい
る。
【0032】金枠12は前面枠11に開閉可能に支持さ
れ、通常は施錠孔44にキーを挿入して操作することに
より施錠装置によって前面枠11に対して施錠されてい
る。金枠12を開く場合には、施錠孔44に所定のキー
を挿入して回動操作することにより、施錠装置のロック
状態が解除されてオープンする。
【0033】遊技盤13は、例えば木製のベニアからな
り、その前面側が遊技領域になっている。遊技領域は発
射されたパチンコ玉を上方から落下させつつアウトある
いはセーフの判定を行う部分であり、遊技領域に設けた
各種入賞具や変動入賞装置等の入賞口に玉が入って有効
にセーフとなる場合は所定数の賞品玉が後述の玉排出装
置から排出されて、これが上皿21に供給される。ま
た、発射操作ハンドル35を操作して玉が発射されて
も、ファールになったときには、パチンコ玉が発射位置
に戻るか、あるいは玉貯留皿33に排出される。
【0034】遊技盤13における遊技領域は任意の構成
をとり得ることができ、例えばいわゆる第1種に属する
もの、第2種に属するもの、あるいは第3種に属するも
のなどがあり、パチンコ遊技を行うものであれば、本発
明の適用対象になり得る。本実施例では第1種に属する
ものを採用している。
【0035】パチンコ機の裏機構 次に、図2はパチンコ機1の裏機構の構成を示す図であ
る。図2において、パチンコ機1の裏機構の主要なもの
として、貯留タンク(上タンク)51、案内樋52、外
部端子基盤53、玉排出装置54、玉抜き装置55、排
出制御装置56、遊技盤制御装置57、セーフ玉集合樋
58、セーフ玉払出装置59、発射制御装置60、裏機
構盤の基枠体61およびスピーカ62がある。なお、6
3は各種の信号線であり、その他の信号線は番号を省略
している。
【0036】基枠体61は合成樹脂製(例えば、ABS
製樹脂)の一体成型品から形成され、パチンコ機1の前
面枠11の裏側に固定された金属フレーム(図示略)に
取り付けられている。そして、この基枠体61の上に各
種のユニット部品、例えば貯留タンク51、案内樋5
2、中継基盤53、玉排出装置54、玉抜き装置55、
排出制御装置56、遊技盤制御装置57などが取り付け
られており(例えば、ワンタッチの爪部材によって固定
される)、これらの各種ユニット部品と基枠体61とを
総称する概念として裏機構盤70と称している。
【0037】なお、玉排出装置54および玉抜き装置5
5は裏機構盤70の所定位置にて着脱可能に装着されて
いる。また、装着状態において案内樋52の一部から玉
排出装置54および玉抜き装置55にかけて、これらを
一体に覆うカバー(図示略)が設けられる。71a、7
1b、71cはカバー取り付け用の係止孔を示す。
【0038】貯留タンク51は排出される前の玉を予め
貯留しておくもので、細長い有底の箱型に形成され、一
定量のパチンコ玉を貯留可能な容積を有し、樹脂を素材
としている。貯留タンク51は、その底部が図中左方向
に進むに従って下方に傾斜しつつ、やや絞り込むような
形状に形成され、パチンコ玉を自重によってスムーズに
左方向に移動させる構造になっている。
【0039】貯留タンク51の玉数の不足はタンクの底
部に設けられた補給センサ(貯留量検出手段)71によ
って検出され、不足のときは島設備から玉が補給され
る。貯留タンク51内の玉は案内樋(玉案内手段)52
により誘導され、玉排出装置54によって排出される。
案内樋52は貯留タンク51から排出される玉を案内す
るもので、その一端が貯留タンク51の底面開口部に接
続され、他端が玉の排出下流側に向って緩やかに下り傾
斜する構造を有し、その終端下部に玉排出装置54が設
けられている。
【0040】『誘導樋ユニットの詳細な構成』図2に表
された案内樋52の部分、すなわち貯留タンク51の底
面開口部から緩やかに下り傾斜して玉排出装置54まで
導く部分は玉を誘導する誘導樋ユニット520になって
いる。誘導樋ユニット520は、図3に拡大した分解斜
視図を示すように、玉を2列に整流しながら緩やかに流
下させる上流部(誘導路:シュート)520Aと、その
玉を垂直方向への蛇行路に案内する下流部(流路変換
部)520Bとからなり、上流部520Aの樋内には平
行路80を画成する分流壁81が設けられている。な
お、分流壁81は樋下流に向って段階的に高さが増す
(最終的にはパチンコ玉の径以上の高さに立ち上がる)
ように形成される。
【0041】下流部520Bはケース状の第1と第2の
流路構成部材82、83が基板84を挟み込んで組み立
てることにより作られ、その内部の基板84両側に上流
部520Aの平行路80とUターン路85を介して接続
する垂直方向の蛇行路86が形成される。下流部520
Bの内部には図4(a)、(b)に示すように、一端が
Uターン路85の直前で樋の上に架設した軸87を支点
とし、他端が上下方向へ揺動自由な可動片(半端球検出
部材に相当)88と、可動片88の揺動から樋内の玉切
れ状態を検出する光学検出器(玉検出センサに相当)8
9が設けられている。なお、Tはパチンコ玉を示す。
【0042】光学検出器89としては可動片88の進入
を許容するゲート型の光センサが使用され、図4(b)
に示すように、パチンコ玉Tが連続して存在(あるいは
途切れのない移動)により可動片88がゲート型の光セ
ンサ内に押し上げられると、オフする一方、図4(a)
に示すように玉の流下が途切れて可動片88が樋内に降
下すると、オンするようになっている。すなわち、可動
片88は一端が樋内に垂下し、この垂下した一端を玉の
移動で押し上げることにより、光学検出器89を遮光し
て玉の有無を検出するようになっている。
【0043】光学検出器89は図4(a)、(b)に示
すように共通の配線板90に並べて取り付けられ、この
配線板90を下流部520Bの所定位置に組み込むた
め、片側の流路構成部材83に取付け用の孔91と、そ
の蓋片92が設けられる。配線板90には共通の接続コ
ネクタ93が取り付けられ、この接続コネクタ93を介
して光学検出器89の出力が取り出される。上記可動片
88、光学検出器89、配線板90および接続コネクタ
93は、全体として半端球検出手段94を構成してい
る。
【0044】なお、玉検出センサとしては本実施例のよ
うに光学検出器89を用いてノイズの影響を受けにくい
という利点を活用してもよいが、これに限るものではな
く、他のタイプのセンサを使用してもよい。
【0045】可動片88の取り付け位置としては、例え
ば光学検出器89が可動片88の降下によってオンする
ときに可動片88の下流側(2系統の樋内)に排出待機
玉として貸し玉の1回分(例えば、25個)の排出数以
上のパチンコ玉が残るように設定される。本実施例で
は、少なくとも30個の玉が残るように設定されてい
る。すなわち、半端球検出手段94は玉排出装置54に
おける後述の排出カム113(流下阻止部材)より少な
くとも30個の玉数分だけ上流側に配置されている。こ
れにより、1回の貸し玉分(例えば、100円で25
個)の待機が保証されることになる。
【0046】95は玉ならし板(ガイド板)で、上流部
520Aからの玉の重りを押えて1段に調整するもので
ある。玉ならし板95は下流部520Bの入口付近にて
軸96を介して上下方向へ揺動自由に支持され、平行路
80上にかぶさるように幾分反りぎみに延びる先端側に
ウエイト97を備えている。
【0047】蛇行路86は基板84を挟んで前後に隣接
しており、互いに曲り具合を変えて左右にオフセットし
た状態で開口する下端部へとつながるように形成されて
いる。各蛇行路86の下端部には玉の脱落防止用のシャ
ッタ98が設けられている。シャッタ98は一枚の平板
を両蛇行路86の平面上の位置関係に対応する段付き形
状に形成したもので、下端開口部内に前後方向へ摺動
(開閉)自由に支持される。シャッタ98はスプリング
99によって閉位置に付勢されており、玉排出装置54
と接続する際には、スプリング99の付勢力に抗して開
き位置に押し込めることが可能なようになっている。な
お、スプリング99は蓋部材100によって支持され
る。
【0048】したがって、誘導樋ユニット520を取り
外して玉排出装置54と分離するときに、蛇行路86内
に連続する玉があれば、シャッタ98がこの玉を押し分
けるようにして閉じ動作し、玉が誘導樋ユニット520
から落下するのを防止する。
【0049】上流部520Aの2列の平行路80にはそ
れぞれ貯留タンク51の開口に臨む位置から下流側にか
けて路面の補強を兼ねる導電性の金属板101が設けら
れている。誘導樋ユニット520の上流部520Aにお
ける所定箇所にはクリップ102〜104が、また下流
部520Bにはクリップ105が挿入可能になってお
り、これらのクリップ102〜105を裏機構盤70の
対応する箇所に挿入してロックすることにより、上流部
520Aおよび下流部520Bが裏機構盤70に着脱可
能に固定される。
【0050】このように、誘導樋ユニット520は玉の
通路が2条に形成されており、これにより、短時間に多
量の玉を排出可能になっている。また、このような2条
構成は玉排出装置54および玉抜き装置55の内部につ
いても同様である。
【0051】次に、図5は玉排出装置54、玉抜き装置
55およびセーフ玉払出装置59の取付け状態を示す分
解斜視図であり、各装置54、55、59は取付け基盤
1111に対してワンタッチの爪部材によって固定され
る。取付け基盤111は、例えば樹脂製からなり、遊技
盤13(すなわち、ベニア製)の裏側の金属フレームに
固定される。
【0052】玉排出装置(いわゆるストッパ式賞品球排
出装置に相当)54は、図6にその断面図を示すよう
に、主要なものとして排出ソレノイド112、排出カム
113、排出センサ114および中継基盤115を有
し、内部に排出通路(案内樋52の終端下部に相当)1
16が形成されている。なお、図6は玉排出装置54を
側方から見た断面図であり、排出通路116と同様の他
の通路(図示略)が平行に形成されている。したがっ
て、玉排出装置54は内部に2条の排出通路を有してい
る。
【0053】図6は排出ソレノイド(流下阻止部材の駆
動源に相当)112に通電されず、排出カム(流下阻止
部材に相当)113の一部が排出通路116内に突出し
て玉の排出を阻止している状態である。一方、排出ソレ
ノイド112がオンすると、排出カム113が排出通路
116内から引き出されて今まで阻止されてきた玉が排
出通路116を通って下方に排出される。
【0054】このとき、排出される玉は排出センサ(排
出玉検出手段に相当)114によって検出され、その検
出信号は中継基盤115を介して排出制御装置56に送
られる。この場合、排出ソレノイド112および排出カ
ム113は、2条の玉の排出を1つのユニットで制御す
る。なお、117は排出カム113のバウンドを防止す
るバウンド防止部材である。
【0055】玉抜き装置55は、図7にその断面図を示
すように、主要なものとして流路切換ソレノイド121
および切換弁122を有し、内部に排出通路123が形
成されている。なお、図7は玉抜き装置55を側方から
見た断面図であり、排出通路123と同様の他の通路
(図示略)が平行に形成されている。したがって、玉抜
き装置55は内部に2条の排出通路を有している。
【0056】排出通路123は途中で分岐し、玉供給通
路124および玉抜き通路125に別れている。なお、
Tはパチンコ玉を示す。図7は流路切換ソレノイド12
1に通電されず、切換弁122が排出通路123から引
き出されて玉抜き通路125を遮断し、玉Tが矢印で示
すように玉供給通路124側に流れて上皿21に供給さ
れることを可能にしている状態である。
【0057】一方、流路切換ソレノイド121がオンす
ると、切換弁122が排出通路123を遮断するように
変位し、玉Tが玉抜き通路125側に流れてホール側の
玉抜き通路に排出される。この場合、流路切換ソレノイ
ド121および切換弁122は、2条の玉の通路切換え
を1つのユニットで同時に制御する。
【0058】セーフ玉払出装置59は、図8にその断面
図を示すように、主要なものとしてセーフソレノイド1
31、第1セーフカム132、第2セーフカム133お
よび非接触型のセーフセンサ134を有し、内部に玉通
路135が形成されている。
【0059】図8はセーフソレノイド131に通電され
ず、第2セーフカム133の一部が玉通路135内に突
出してセーフ玉の排出を阻止して保持している状態であ
る。保持した玉(図中の1番目のセーフ玉)はセーフセ
ンサ134の位置にあり、セーフ玉としてフォトセンサ
タイプのセーフセンサ134によって検出される。ま
た、このとき、第1セーフカム132は玉通路135か
ら引き出されて玉に当接していない。
【0060】一方、セーフソレノイド131がオンする
と、まず第2セーフカム133が玉通路135内から引
き出して今まで保持していたセーフ玉(すなわち、1番
目のセーフ玉)が1個宛排出されるとともに、同時に第
1セーフカム132の一部が玉通路135内に一時的に
突出して、その後に続いているセーフ玉(2番目のセー
フ玉)が排出されないようにする。
【0061】次いで、再び第2セーフカム133が玉通
路135内に突出すると同時に、第1セーフカム132
が玉通路135から引き出される。これにより、2番目
のセーフ玉が第2セーフカム133に当接して保持され
るとともに、3番目のセーフ玉は2番目のセーフ玉に当
接して続いている状態となる。すなわち、セーフソレノ
イド131を1回オンさせる毎に、玉Tが1個だけ移動
して排出され、その後直ちに次の玉が保持されて停止す
る。このようにセーフ玉を一時的に保持しておくことに
より、実際にセーフ玉が入賞によって生じたという確認
をとることができ、不正防止や遊技者とのトラブルを避
けることができる。
【0062】外部端子基盤53はAC電源の入力やホー
ルの管理装置との間における信号の授受などについての
中継を行うものである。セーフ玉集合樋58はパチンコ
機1の裏面側のほぼ中央部(前面側の遊技領域に対応す
る範囲)を囲むように設けられ、遊技領域に配置された
各入賞口に流入したセーフ玉(入賞玉)を一箇所に集合
させてセーフ玉回収樋(図示略)を介して前述したセー
フ玉払出装置59に導く。
【0063】発射制御装置60は発射装置の作動を制御
する。排出制御装置56は玉の排出に必要な各種制御を
行うもので、本実施例では玉貸機300における玉の貸
出しに必要な各種制御も行う。遊技盤制御装置57は同
じく遊技盤13における遊技の実行に必要な各種制御を
行うものである。スピーカ62は遊技に必要な効果音
(例えば、玉の排出に伴う効果音)を報知するもので、
玉排出数、賞態様および玉の貸出しに応じて各種の音を
発生して遊技者に知らせる。
【0064】次に、図9はパチンコ装置1における制御
系のブロック図である。図9において、この制御系は大
きく分けると、パチンコ遊技や玉の貸出し等に必要な制
御を行うCPU201と、各種情報信号を受け入れて波
形整形あるいは必要に応じてA/D変換する等の処理を
行ってCPU201に出力する入力フィルタ202と、
CPU201の作動クロックの基本となる周波数を刻む
水晶(クリスタル)203と、CPU201のから制御
信号をドライブして各種駆動信号を生成して各表示器等
に出力するドライバ204と、CPU201、入力フィ
ルタ202、ドライバ204に必要な電源を供給する電
源部205と、パチンコ遊技に関連する各種状態を検出
して必要なデータを入力フィルタ202に出力するセン
サ群と、ドライバ204からの信号によって駆動される
アクチュエータ群とによって構成される。
【0065】CPU201、入力フィルタ202、水晶
203およびドライバ204は排出制御装置56の機能
を実現するもので、マイクロコンピュータを含むボード
ユニットによって実装されている。そして、マイクロコ
ンピュータのボードユニットはカードリーダー31、島
設備、遊技店の管理装置等との間で制御信号やデータの
授受が行われるようになっている。
【0066】入力フィルタ202には排出センサ1(す
なわち、玉排出装置54の一方の排出センサ114のこ
とで、以下、排出センサ114aということがある)の
出力信号、排出センサ2(すなわち、玉排出装置54の
他方の排出センサ114のことで、以下、排出センサ1
14bということがある)の出力信号、セーフセンサ1
34の出力信号、半端センサ(半端球検出手段のこと
で、以下単に半端センサという)94の出力信号、賞球
データ受信信号線211からの賞球データ、遊技盤制御
装置57と排出制御装置56との同期をとる同期信号、
カードリーダー31からの球貸し要求信号、同じく球貸
し単位信号、オーバーフローセンサ212からのオーバ
ーフロー状態検出信号、補給センサ71の出力信号、球
抜きセンサ信号線213からの球抜き信号、打止め信号
線214からの打止め信号およびパチンコ機1の動作を
リセットするリセットスイッチ215からのリセット信
号が入力されている。
【0067】排出センサ114a、114b、セーフセ
ンサ134、半端センサ94、補給センサ71などの機
能は前述した通りである。球抜き信号は玉抜きセンサ
(図示略)から出力されるもので、玉抜きセンサは遊技
店の係員が玉抜処理を開始するための操作、すなわちパ
チンコ機1の前面に設けられた操作用孔に玉抜き棒(図
示略)を挿入する操作がなされたことを検出する。
【0068】役物装置から出力される賞球データとして
は、大当り状態のときの賞球数や始動入賞口に入賞した
場合の排出数データ等があり、例えば7個あるいは15
個賞球のデータとなっている。球貸し要求信号は遊技者
がカードリーダー31にパッキーカードを挿入して玉の
貸出しを要求した場合の信号であり、球貸し単位信号は
100円を1単位とする信号で、例えば購入釦(玉貸
釦)24を1回(すなわち、1度数に相当)押す毎に出
力される。
【0069】ドライバ204からは排出ソレノイド1
(すなわち、玉排出装置54の一方の排出ソレノイド1
12のことで、以下、適宜排出ソレノイド112aとい
うことがある)、排出ソレノイド2(すなわち、玉排出
装置54の他方の排出ソレノイド112のことで、以
下、適宜排出ソレノイド112bということがある)、
セーフソレノイド131、玉抜きソレノイド(すなわ
ち、流路切換ソレノイドのこと)121、遊技盤13の
前面などに配置された各種のランプ220に対して制御
信号が出力されるとともに、不正信号線221に不正信
号が、賞球データ送信信号線222に賞球データ送信信
号が出力され、さらに球貸し終了信号および発射停止信
号が出力される。
【0070】不正信号は遊技店の管理装置等に出力され
て管理のために使用され、賞球データ送信信号は遊技盤
制御装置57に出力され、球貸し終了信号はカードリー
ダー制御回路31Aに出力され、さらに発射停止信号は
発射制御装置60に出力される。CPU201は制御手
段および判定手段としての機能を有する。
【0071】次に、上述したCPU201によって行わ
れる各種制御の手順を図10〜図27を参照して詳細に
説明する。CPU201による制御は、パチンコ装置1
の電源の投入と同時に開始され、電源が投入されている
限り繰り返してその処理が実行されるメインルーチン
と、1ms毎に実行される割り込み処理(INT)とが
ある。
【0072】メインルーチン 最初に、メインルーチン(いわゆるゼネラルフロー)に
ついて図10を参照して説明する。このルーチンは、前
述したようにパチンコ機1の電源の投入後、繰り返して
行われる。
【0073】メインルーチンが起動すると、まずステッ
プS1で初期設定を行う。初期設定では、例えばRAM
のクリア、フラグの設定、出力ポートのリセット、サブ
ルーチンのイニシャライズなどが行われる。次いで、ス
テップS2で出力処理を行う。出力処理では、例えば各
サブルーチンでセットされたデータを出力ポートに出力
したり、ソレノイドに切換信号を出力するなどの処理が
行われる。次いで、ステップS3に進み、不正監視処理
を行う。不正監視処理では、賞球、貸し玉による排出動
作以外での玉の移動が常に監視される。不正監視処理の
詳細はサブルーチンで後述する。
【0074】ステップS4では現在セットされている処
理番号(処理NO.)に準じてステップS5〜ステップ
S9の何れのステップに分割するかを判別し、対応する
ステップに進む。例えば、前回のルーチンと同じ処理の
継続が必要な場合には、その処理を継続するように処理
番号がセットされ、他の処理を行う必要がある場合には
他のステップに進むように処理番号がセットされること
で、分割ステップの判断が行われる。
【0075】ステップS5では賞球、貸し玉の管理等を
実行する通常処理を行う。ステップS6では賞品球の払
い出し処理を実行する排出処理を行う。ステップS7で
は貯留タンク51から玉を抜く玉抜処理を行う。ステッ
プS8では賞品球払い出し後に、入賞球を回収側に払い
出すセーフ玉払出処理を行う。さらに、ステップS9で
はステップS3において不正と判断したときの処理とし
て賞品球の通路を回収側に変換する排出装置不正処理を
行う。
【0076】ステップS5〜ステップS9の何れかの処
理が終了すると、次のルーチンに移行するため、再度ス
テップS2に戻って同様のループを繰り返す。このよう
に、メインルーチンではシーケンシャルに、順次対応す
るステップの処理が実行される。
【0077】割り込み処理(INT) 図11はCPU201によって1ms毎に実行される割
り込み処理(INT)のプログラムである。この割り込
み処理は上記メインルーチン(図10)の合間に割り込
み信号に基づいて行われるもので、この処理が開始され
ると、前述したメインルーチンの処理が一時的に中断さ
れ、割り込み処理の終了後に再び中断したステップから
メインルーチン処理が再開される。
【0078】ステップS12では、メインルーチンで使
用しているレジスタを退避させ、ステップS14で割り
込み信号を発生させる基本時間を生成しているタイマを
セットする。ここでは、タイマが1msにセットされ
る。次いで、ステップS16で入力処理を行う。入力処
理では、各種検出センサ、スイッチからの論理変換やチ
ャタリング防止処理が行われる。
【0079】次いで、ステップS18でタイマ処理を行
い、例えばメインルーチンで必要とする時間やサブルー
チンで使用される設定時間などの基準時間を作成する。
例えば、1ms毎にフラグ(タイマフラグ)を立てる
と、メインルーチンやサブルーチンではフラグがあるか
否かを判断したり、フラグをカウントすることによって
1ms単位で必要な時間を得ることができる。
【0080】次いで、ステップS20で排出前のパチン
コ玉が少なくとも1単位の貸し玉数や賞球数以上に対応
する分だけ(本実施例では30個)、案内樋52に存在
しているか否かを監視する半端センサ監視処理を行う。
ステップS22では貯留タンク51に所定量以上の玉が
あるか否かを監視する補給処理を行う。ステップS24
では玉貯留皿33がオーバーフローしていないか否を監
視するオーバーフロー処理を行う。ステップS26では
玉排出装置54の排出センサ112aおよび排出センサ
112bに玉があるか否かを監視する排出センサ1・2
玉有り監視処理を行う。
【0081】以上の各ステップS20〜ステップS26
により排出前の玉が1単位の貸し玉数や賞球数以上に対
応する分だけ案内樋52に存在し、貯留タンク51にも
所定量以上の玉が貯留され(連続して玉の排出があって
も支障がない)、玉貯留皿33がオーバーフローしてお
らず(玉を皿に放出しても差し支えない)、かつ玉排出
装置54の2条の通路にも玉が連続して存在していると
いう各条件が判断される。
【0082】これらの条件のうち少なくとも3つ、すな
わち排出前の玉が1単位の貸し玉数や賞球数以上に対応
する分だけ案内樋52に存在し、玉貯留皿33がオーバ
ーフローしておらず、かつ玉排出装置54の2条の通路
にも玉が連続して存在しているという各条件が揃うと、
本実施例では、排出処理を開始するための必要十分条
件、すなわち玉の排出開始条件が成立することにしてい
る。したがって、あとは賞球データ信号や球貸し要求信
号に応じて玉の払い出しを行っても、一定数の玉の排出
が保証されることになる。
【0083】そのため、ステップS28では上記のよう
な排出開始条件を判定する処理を行う。これは、上述し
た3つの入力監視条件のアンド論理を取る処理であり、
玉の排出開始条件が成立しているか否かを判断するもの
である。排出開始条件が成立すると、フラグ(条件完了
フラグ)を立て、このフラグを判断することにより、後
述の各ルーチンでは玉の排出を開始するか否かの判断が
行われる。
【0084】次いで、ステップS30でリセットスイッ
チがオンしているか否かを判別する。リセットスイッチ
215はパチンコ機1の動作をリセットしてイニシャラ
イズするもので、例えばホールの係員によりパチンコ機
1の点検、修理時などにリセットされる。リセットスイ
ッチ215の入力があると、ステップS32に進んでC
PU201を含むパチンコ機1の制御装置の全てをイニ
シャライズ(初期設定)する。
【0085】これにより、例えば発射停止からの復帰が
行われたり、賞球データがクリアされたりする。具体的
には、玉貸し機と遊技機が一体的であるから、どちらか
が故障した場合に玉の発射が停止されるが、そのときの
復帰手段はリセットスイッチ215の操作であり、いわ
ゆる強制リセットになる。
【0086】次いで、ステップS34で現在セットされ
ている処理番号(処理NO.)を通常処理に戻し、ステ
ップS36に進む。これは、強制リセットが行われたの
で、メインルーチンでは通常処理から開始するためであ
る。一方、ステップS30でリセットスイッチの入力が
なければ、ステップS32、34をジャンプしてステッ
プS36に進む。
【0087】ステップS36では管理装置の方から打止
信号が入力されたか否かを判別する。打止信号は、パチ
ンコ機1が予め決められた所定数の賞球を行って遊技を
終了させる場合にホールの管理装置によって出力される
もので、例えば第2種に属する遊技機であれば[300
0個]の玉が賞球として排出されると、打ち止めになる
ようなケースである。打止信号があると、ステップS3
8で発射制御装置60に停止信号を送って発射を停止す
る。これにより、発射操作ノブ35を操作しても玉の発
射がてきなくなる。
【0088】次いで、ステップS40で条件完了フラグ
をクリアする。これにより、仮に賞球データや球貸し要
求信号の入力があっても、玉の排出開始条件の成立を判
断する条件完了フラグが立っていないので、玉の排出は
行われない。一方、ステップS36で打止信号の入力が
なければ、ステップS38、ステップS40をジャンプ
してステップS42に進む。ステップS42ではレジス
タ退避を解除して、もとのメインルーチンのステップに
戻る。したがって、割り込み処理から抜けて、一時的に
中断されたメインルーチンが再開される。
【0089】不正監視処理 図12はメインルーチンのステップS3で実行される不
正監視処理のサブルーチンである。不正とは、例えば賞
球、貸し玉以外で玉の排出(移動)が行われるような状
態である。まず、ステップS300でメインルーチンの
処理番号が排出処理であるか否かを判別する。すなわ
ち、メインルーチンで、現在、排出処理が行われている
か否かを判別する。排出処理であれば、賞球あるいは貸
し玉要求に応じた玉の排出が行われているので、不正で
はないと判断し、今回のルーチンを終了してメインルー
チンにリターンする。
【0090】一方、メインルーチンの処理番号が排出処
理でないときは、賞球あるいは貸し玉要求に応じた玉の
排出とは別に、何らからの理由で玉の移動があるかも知
れないので、まずステップS302に進んで排出センサ
1の入力エッジがあるか否かを判別する。排出センサ1
の信号は入力処理されており、正論理により“L”から
“H”に立ち上がるようなエッジ変化があると、入力エ
ッジがあると判断して玉排出装置54で玉の移動(例え
ば、正規の排出あるいは不正による玉の移動)があった
とみなす。このとき、入力エッジの変化は、例えばCP
U201のメモリに記憶される。
【0091】入力エッジがある場合には、最初にステッ
プS304で排出センサ1入力エッジをクリアし、続く
ステップS306で不正監視カウンタ1をカウントアッ
プする。ここで、排出センサ1入力エッジをクリアする
のは、メインルーチンにリターンした後、再び次のルー
プで不正監視処理のサブルーチンを実行する場合に、同
じステップを通過して不正状態が続行することになるか
らである。したがって、本サブルーチンが1回実行され
る毎に排出センサ1入力エッジがクリアされるが、続く
ステップS306ではクリア後に直ちに不正監視カウン
タ1をカウントアップしているので、排出センサ1の入
力エッジがあった事実は継続して記憶され、この入力エ
ッジの変化回数は玉の移動個数に相当する。
【0092】次いで、ステップS308で不正監視カウ
ンタ1=5であるか否かを判別する。不正監視カウンタ
1=5の判別を行うのは、例えば玉が玉排出装置54か
ら排出されるときに、玉の移動によって排出カム113
がバウンドし、そのために排出センサ114がバウンド
の影響を受けて1個の玉の排出にもかかわらず、複数の
玉の排出があったような検出を行う恐れを回避するため
で、かかる理由から不正監視カウンタ1の値が少なくと
も[5]にならないと、不正と判断しないようにして不
正の判断精度を高めている。
【0093】ステップS308で不正監視カウンタ1=
5のときは不正な玉の移動が行われたと判断してステッ
プS318にジャンプし、現在の処理番号をレジスタに
退避し、さらに続くステップS320でメインルーチン
で実行すべき処理番号を排出装置不正処理に変更してメ
インルーチンにリターンする。これにより、メインルー
チンでは、さっそく排出装置不正処理が実行されて不正
に対処することになる。ここで、不正の態様としては、
例えばピアノ線、棒などをパチンコ機1の裏面に差し入
れて玉排出装置54の排出カム113を変位させるなど
の行為が考えられる。
【0094】一方、ステップS308で不正監視カウン
タ1が[5]でないときは、少なくとも玉排出装置54
の一方の通路については不正な玉の移動がないと判断
し、続くステップS310に進む。なお、ステップS3
02で排出センサ1の入力エッジがないときは上記ステ
ップS304、ステップS306、ステップS308を
ジャンプしてステップS310に進む。
【0095】ステップS310では同様に排出センサ2
の入力エッジについて判別を行い、入力エッジがなけれ
ば不正がないと判断してメインルーチンにリターンす
る。また、入力エッジがあれば、最初にステップS31
2で排出センサ2入力エッジをクリアし、続くステップ
S314で不正監視カウンタ2をカウントアップする。
ここで、排出センサ2入力エッジをクリアする理由は、
上記同様である。
【0096】次いで、ステップS316で不正監視カウ
ンタ2=5であるか否かを判別し、不正監視カウンタ2
=5のときは不正な玉の移動が行われたと判断してステ
ップS318に進み、同様に不正に対処する処理を行
う。一方、不正監視カウンタ2が[5]でないときは、
少なくとも玉排出装置54の他方の通路についても不正
な玉の移動がないと判断し、メインルーチンにリターン
する。このようにして、玉排出装置54の2条の各通路
について個々に賞球、貸し玉以外で玉の排出(移動)が
行われたか否かの不正監視処理が行われる。
【0097】通常処理 図13はメインルーチンのステップS5で実行される通
常処理のサブルーチンである。まず、ステップS500
でウエイトフラグが有るか(立っているか)否かを判別
する。ウエイトフラグは、賞球あるいは貸し玉要求に応
じて玉排出装置54から玉が排出された後に、所定数
(30個)の玉が案内樋52内に整列するまで待機する
(ウエイトする)ためのウエイト時間を設けるためのフ
ラグである。ウエイトフラグは排出処理の最後の方のス
テップで立てられる(ステップS644参照)。ステッ
プS500でウエイトフラグがあるときは、ステップS
502に進んでウエイトタイマセット処理を行う。これ
により、対応するウエイト時間が設けられる。
【0098】次いで、ステップS504で排出確認処理
を行う。この排出確認処理では、玉貸要求および賞球デ
ータ信号があるかどうかの確認を行うもので、詳細は後
述のサブルーチンで説明する(図18参照)。排出確認
処理では最終的に排出フラグあるいは玉貸フラグがセッ
トされる。次いで、ステップS506でウエイトタイマ
フラグが有るか否かを判別する。ウエイトタイマフラグ
は、所定のウエイト時間を設定した場合に立てられるも
のである。したがって、ウエイトタイマフラグがないと
きは、所定のウエイト時間が設定されるまで、このステ
ップに待機し、立てられると、ステップS508に進
む。
【0099】一方、上記ステップS500でウエイトフ
ラグがないときは、ステップS510に進んで玉抜きス
イッチがオンしているか否かを判別する。玉抜きスイッ
チがオンしていれば、ステップS512でメインルーチ
ンの処理番号(処理NO.)を玉抜処理にセットしてメ
インルーチンにリターンする。これにより、玉抜きスイ
ッチのオンに応答してメインルーチンで貯留タンク51
の玉抜きが実行される。
【0100】また、ステップS510で玉抜きスイッチ
がオンしていなければ、ステップS514で同じく排出
確認処理を行う。このループに進むのは、連続排出でな
く、散発的に玉の排出を行うような場合である。ステッ
プS514を経ると、次いで、ステップS508に進
む。ステップS508に分岐するのは、前述したステッ
プS506の処理を経過した場合も同様である。
【0101】ステップS5608では排出フラグがある
か否か判別し、排出フラグがなければ玉の排出を行う必
要がないと判断して今回のルーチンを終了する。一方、
排出フラグがあればステップS516で排出フラグをク
リアした後に、ステップS518以降の処理を実行す
る。
【0102】ここで、排出フラグをクリアするのは、メ
インルーチンにリターンした後、再び次のループで通常
処理のサブルーチンを実行する場合に、同じステップを
通過して排出状態が続行することになるからである。し
たがって、排出フラグが立っている場合は、本サブルー
チンが1回実行される毎に排出フラグがクリアされる
が、続くステップS518ではクリア後に直ちに払出カ
ウンタ値を排出カウンタ1、2にセットしているので、
排出フラグに沿う処理は継続して実行され、続くステッ
プS520で不正カウンタ1、2を共にクリアした後
に、ステップS522でメインルーチンの処理番号(処
理NO.)を排出処理にセットしてメインルーチンにリ
ターンする。これにより、メインルーチンでは玉の排出
が行われる。
【0103】排出処理 図14はメインルーチンのステップS6で実行される排
出処理のサブルーチンである。まず、ステップS600
で排出1終了フラグが有るか(立っているか)否かを判
別する。排出1終了フラグは、玉排出装置54における
排出通路1(2条のうちの一方の排出通路116a)側
の方の規定数の玉の排出が終了したときに立てられるも
のである。同様に、ステップS602では排出2終了フ
ラグが有るか(立っているか)否かを判別する。排出2
終了フラグは、玉排出装置54における排出通路2(2
条のうちの他方の排出通路116b)側の方の規定数の
玉の排出が終了したときに立てられるものである。
【0104】排出1終了フラグがなければステップS6
04で排出ソレノイド1をオンする。排出ソレノイド1
は、玉排出装置54における排出通路1側の方の排出ソ
レノイド112に相当する。これにより、排出カム11
3が作動して排出通路1側が開かれ玉の排出が許容され
る。
【0105】次いで、ステップS606で排出センサ1
入力エッジがあるか否を判別し、排出センサ1入力エッ
ジがなければステップS602にジャンプし、排出セン
サ1入力エッジがあれば(すなわち、玉の移動があれ
ば)、ステップS608に進む。ステップS608では
排出センサ1入力エッジをクリアするとともに、ステッ
プS610で排出センサ1により排出された玉の数を検
出して排出カウンタ1を減算する。次いで、ステップS
612で排出カウンタ1=0であるか否かを判別する。
【0106】排出カウンタ1には規定数(規定数の玉の
排出数に対応)が入っているので、排出カウンタ1が
[0]でないときはステップS602に進んでルーチン
を繰り返し、排出カウンタ1=0になると、排出が終了
したと判断し、ステップS614に分岐して排出1終了
フラグをセットするとともに、ステップS616で排出
1ソレノイドをオフする。その後、同様にステップS6
02に進む。このようにして玉排出装置54における排
出通路1側で規定数の玉の排出が行われる。
【0107】ステップS600で排出1終了フラグがあ
るときは、ステップS602に進み、このステップで排
出2終了フラグがなければステップS618で排出ソレ
ノイド2をオンする。排出ソレノイド2は、玉排出装置
54における排出通路2側の方の排出ソレノイド112
に相当する。これにより、排出カム113が作動して排
出通路2側が開かれ玉の排出が許容される。
【0108】次いで、ステップS620で排出センサ2
入力エッジがあるか否を判別し、排出センサ2入力エッ
ジがなければステップS632にジャンプし、排出セン
サ2入力エッジがあれば(すなわち、玉の移動があれ
ば)、ステップS622に進む。ステップS622では
排出センサ2入力エッジをクリアするとともに、ステッ
プS624で排出センサ2により排出された玉の数を検
出して排出カウンタ2を減算する。次いで、ステップS
626で排出カウンタ2=0であるか否かを判別する。
【0109】排出カウンタ2には同じく規定数(規定数
の玉の排出数に対応)が入っているので、排出カウンタ
2が[0]でないときはステップS632に進んでルー
チンを繰り返し、排出カウンタ2=0になると、ステッ
プS628に分岐して排出2終了フラグをセットすると
ともに、ステップS630で排出2ソレノイドをオフす
る。その後、同様にステップS632に進む。このよう
にして玉排出装置54における排出通路2側で規定数の
玉の排出が行われる。
【0110】ステップS632では排出1終了フラグ
と、排出2終了フラグとの論理積をとり、ステップS6
34で論理積が[1]であるか否を判別する。論理積が
[1]でないとき、例えば排出カウンタ1あるいは排出
カウンタ2が[0]になっていないときには、今回のル
ープを繰り返し、論理積=[1]になると各排出通路
1、2の排出が共に終了したと判断してステップS63
6に進む。
【0111】ステップS636では排出1終了フラグお
よび排出2終了フラグを共にクリアし、続くステップS
638で玉貸フラグがあるか否を判別する。玉貸フラグ
がないときは、今回の玉の排出が賞球データに基づくも
のであると判断し、ステップS640でメインルーチン
の処理番号(処理NO.)をセーフ玉払出処理にセット
してメインルーチンにリターンする。これにより、メイ
ンルーチンではセーフ玉払出処理が行われる。つまり、
上記賞球に基づく玉の排出に応じてセーフ玉が1つ払い
出される。
【0112】一方、玉貸フラグがあるときは、今回の玉
の排出が貸し玉要求に基づくものであると判断し、ステ
ップS642で玉貸機(本実施例では内蔵している)の
方に今回、25個の貸し玉が終了したという玉貸終了信
号を送信し、ステップS644でウエイトフラグをセッ
トするとともに、玉貸フラグをクリアし、さらにステッ
プS646で処理番号(処理NO.)を通常処理にセッ
トしてメインルーチンにリターンする。これにより、メ
インルーチンでは通常処理が行われる。
【0113】玉抜処理 図15はメインルーチンのステップS7で実行される玉
抜処理のサブルーチンである。まず、ステップS700
で玉抜中止フラグが有るか(立っているか)否かを判別
する。玉抜中止フラグは、玉抜スイッチを間違って操作
したような場合に、もう一度玉抜スイッチを押して(再
入力して)、玉抜動作を強制的に停止(すなわち、強制
終了)するとき立てられる。また、ステップS702で
は玉抜開始フラグが有るか否かを判別する。玉抜開始フ
ラグは、玉抜スイッチを操作した後に、後述のステップ
S712で立てられる。すなわち、玉抜の準備が完了し
たときに立てられる。
【0114】玉抜中止フラグがなく、かつ玉抜開始フラ
グがない場合には、まずステップS704に進んで玉抜
ソレノイド(すなわち、流路切換ソレノイド)121を
オンする。これにより、切換弁122が排出通路123
を遮断するように変位し、排出される玉が玉抜き通路1
25側に流れるように予め準備される。したがって、こ
の時点では、未だ玉の排出は開始されていない。
【0115】次いで、ステップS706で割り込み処理
ルーチンで設定されるタイマフラグがあるか否かを判別
する。タイマフラグは、割り込み処理ルーチンにおいて
1ms毎に立てられる。タイマフラグがあるときはステ
ップS708でタイマフラグをクリアした後、ステップ
S710に進んでカウンタ2000がタイムアップした
か(すなわち、2秒が経過したか)否かを判別する。こ
れは、1ms毎に立てられるタイマフラグを2000回
カウントすると、2秒になるからである。2秒としたの
は、切換弁122を切り換えて玉が玉抜き通路125側
に抜けるようにセットするのに要する十分な時間を余裕
をもって考慮したものである。
【0116】カウンタ2000がタイムアップすると、
ステップS712で玉抜開始フラグをセットし、ステッ
プS714で玉抜き装置55の上流側に位置する玉排出
装置54の排出ソレノイド1、2を共にオンする。これ
により、玉が玉抜き通路125側に流れてホール側の玉
抜き通路に排出される(図7参照)。このとき、玉抜ソ
レノイド121および切換弁122により2条の玉の通
路切換えが1つのユニットで同時に制御される。
【0117】ステップS714の処理を経ると、次い
で、ステップS716で排出センサ1、2の入力レベル
の論理和をとる。一方、上記ステップS702でYES
のとき(玉抜開始フラグがあるとき)、ステップS70
6でタイマフラグがないとき、あるいはステップS71
0でカウンタ2000がタイムアップしていないときに
は、このステップS716にジャンプする。
【0118】ステップS716を経ると、次いでステッ
プS718に進み、排出センサ1、2の入力レベルの論
理和が[0]であるか否かを判別する。論理和が[0]
でない場合は、どちらかの通路で玉が依然として流れて
いると判断し、ステップS720で3秒をカウントして
いるカウンタ3000をクリアし、ステップS722で
玉抜スイッチがオンしているか否かを判別する。玉抜ス
イッチがオンしているときは、玉抜スイッチの再入力に
より玉抜処理を強制的に中止する要請があるものと判断
して、ステップS724で玉抜スイッチ入力フラグをセ
ットする。
【0119】次いで、ステップS726で玉抜スイッチ
入力フラグがあるか否かを判別し、玉抜スイッチがオン
している場合は玉抜スイッチ入力フラグがセットされて
いるので、ステップS728に抜ける。一方、玉抜スイ
ッチがオンしていない場合はステップS724をジャン
プしてステップS726に抜けるので、玉抜スイッチ入
力フラグがセットされておらず、ステップS726の判
別結果がNOとなり、今回のルーチンを終了する。
【0120】ステップS728では排出センサ1入力エ
ッジがあるか否かを判別し、YESのときはステップS
730で排出ソレノイド1をオフし、その後ステップS
732に進む。これは、排出センサ1により玉の移動が
認められた直後に排出ソレノイド1をオフすることによ
り、玉が排出カム113に噛まないで排出通路116を
閉じれるように、閉じタイミングを考慮したものであ
る。
【0121】一方、ステップS728で排出センサ1入
力エッジがないときは、ステップS730をジャンプし
てステップS732に進む。ステップS732では、同
様に排出センサ2入力エッジがあるか否かを判別し、Y
ESのときはステップS734で排出ソレノイド2をオ
フし、その後ステップS736に進む。これも、排出セ
ンサ2により玉の移動が認められた直後に排出ソレノイ
ド2をオフすることにより、玉が排出カム113に噛ま
ないで排出通路116を閉じれるように、閉じタイミン
グを考慮したものである。
【0122】一方、ステップS732で排出センサ2入
力エッジがないときは、ステップS734をジャンプし
てステップS736に進む。ステップS736では排出
ソレノイド1、2が共にオフしているか否かを判別し、
NOのときは今回のルーチンを終了し、排出ソレノイド
1、2が共にオフしているときはステップS738で玉
抜中止フラグをセットし、ステップS740で玉抜スイ
ッチ入力フラグをクリアしてサブルーチンを終了する。
【0123】上記ステップS718で論理和が[0]で
ある場合は、どちらの通路でも玉の移動がなくなったと
判断し、ステップS742に進んで割り込み処理ルーチ
ンで1ms毎に立てられているタイマフラグがあるか否
かを判別する。タイマフラグがあるときはステップS7
44でタイマフラグをクリアした後、ステップS746
に進んでカウンタ3000がタイムアップしたか(すな
わち、3秒が経過したか)否かを判別する。
【0124】これは、1ms毎に立てられるタイマフラ
グを3000回カウントすると、3秒になるからであ
る。3秒としたのは、玉排出装置54で玉の移動がなく
なってから玉抜き装置55の切換弁122を通常の賞球
側通路である玉供給通路124に切り換えるのに要する
十分な時間を余裕をもって考慮したものである。
【0125】ステップS746でカウンタ3000がタ
イムアップしていなければ、ステップS742に戻り、
タイムアップして3秒が経過すると、続くステップS7
48に進んで玉抜ソレノイド(流路切換ソレノイド)1
21をオフする。これにより、切換弁122が排出通路
123から引き出されて玉抜き通路125を遮断し、玉
が玉供給通路124側(すなわち、上皿21側)に流れ
ることが可能になる。
【0126】次いで、ステップS750で玉抜開始フラ
グをクリアし、ステップS752で玉抜中止フラグもク
リアする。その後、ステップS754で玉抜き装置55
の上流側に位置する玉排出装置54の排出ソレノイド
1、2を共にオフする。これにより、玉排出装置54の
作動による玉の排出は完全に停止される。次いで、ステ
ップS756で処理番号(処理NO.)を通常処理にセ
ットしてメインルーチンにリターンする。これにより、
メインルーチンでは通常処理が行われる。
【0127】セーフ玉払出処理 図16はメインルーチンのステップS8で実行されるセ
ーフ玉払出処理のサブルーチンである。このサブルーチ
ンは、賞球データに基づく入賞球の排出が終了してから
行われる処理である。
【0128】まず、ステップS800でセーフ玉がある
か否かを判別する。セーフ孔に玉が入賞すると(すなわ
ち、セーフ玉があると)、最初に賞球データの要求信号
が役物回路側に出力され、その後、賞球データを排出制
御装置側が受信して玉の賞球排出を行った後に、賞球排
出の元になったセーフ玉を抜くという手順になってい
る。したがって、賞球データに基づく入賞球の排出が終
了すると、セーフ玉を抜く必要がある。逆に言うと、入
賞球の排出が終了した時点で、賞球排出の元になったセ
ーフ玉が存在していない場合は、不正の可能性があると
考えられる。
【0129】そのため、ステップS800でセーフ玉が
ないときは、不正によって賞球排出が行われたものと判
断してステップS816に進んでエラーを示唆するラン
プを点灯し、ステップS818でホールの管理装置にエ
ラー信号を送信する。そして、ステップS816、ステ
ップS818のループを繰り返す。これにより、ホール
の係員が不正のあったパチンコ機1を点検し、必要な処
置が取られる。
【0130】一方、ステップS800でセーフ玉がある
ときは、不正ではないと判断してステップS802に進
み、セーフ玉払出装置59のセーフソレノイド131を
オンする。これにより、セーフ玉払出装置59の第2セ
ーフカム133が玉通路135内から引き出して今まで
保持していたセーフ玉(すなわち、今回の賞球排出の元
になったセーフ玉)が1個宛排出されるとともに、同時
に第1セーフカム132の一部が玉通路135内に一時
的に突出して、その後に続いているセーフ玉(2番目の
セーフ玉)が排出されるのを阻止する。なお、保持して
いたセーフ玉が1個宛排出されるときに、セーフセンサ
134によって検出され、セーフ玉の排出時に、セーフ
センサ134の出力が変化する。
【0131】次いで、ステップS804でセーフ玉立下
りエッジがあるか否かを判別する。セーフ玉が正常に排
出されると、通常は200msを経過せずにセーフ玉立
下りエッジがある。そのため、ステップS804でセー
フ玉立下りエッジがなければ、ステップS810に進ん
で割り込み処理ルーチンで設定されるタイマフラグがあ
るか否かを判別する。
【0132】タイマフラグは、割り込み処理ルーチンに
おいて1ms毎に立てられる。タイマフラグがなけれ
ば、ステップS802に戻る。一方、タイマフラグがあ
るときはステップS812でタイマフラグをクリアした
後、ステップS814に進んでカウンタ200がタイム
アップしたか(すなわち、0.2秒=200msが経過
したか)否かを判別する。これは、1ms毎に立てられ
るタイマフラグを200回カウントすると、200ms
になるからである。
【0133】200msとしたのは、いままで保持して
いたセーフ玉(すなわち、今回の賞球排出の元になった
セーフ玉)を1個宛排出した後に、第1セーフカム13
2の一部を玉通路135内に一時的に突出させて、その
後に続いているセーフ玉(2番目のセーフ玉)が排出さ
れるのを阻止するのに十分な時間を余裕をもって考慮し
たものである。つまり、玉が第1セーフカム132に噛
まないで停止する時間を考慮したためである。
【0134】ステップS814でカウンタ200がタイ
ムアップしていないときは、ステップS802に戻り、
タイムアップすると、ステップS816に進む。これに
より、いままで保持していたセーフ玉を1個宛排出した
が、200msを経過しても、セーフ玉立下りエッジが
ないので、セーフ玉が第1セーフカム132に噛み込ま
れているような不具合があると判断される。したがっ
て、上記同様にエラーを示唆するランプが点灯し、管理
装置にエラー信号が送信されてホールの係員により必要
な処置が取られる。
【0135】一方、セーフ玉が正常に排出されると、通
常は200msを経過せずにセーフ玉立下りエッジがあ
るので、このときはステップS804の判別結果がYE
Sになり、続くステップS806でウエイトフラグをセ
ットする。ウエイトフラグは賞球排出の待ち時間が必要
なことを設定するものである。したがって、通常処理の
中でウエイトが必要な場合には、ここで立てたウエイト
フラグが使用される。次いで、ステップS808で処理
番号(処理NO.)を通常処理にセットしてメインルー
チンにリターンする。これにより、メインルーチンでは
通常処理が行われる。
【0136】排出装置不正処理 図17はメインルーチンのステップS9で実行される排
出装置不正処理のサブルーチンである。このサブルーチ
ンは、玉排出装置54などについて不正が有った場合に
行われる処理である。
【0137】まず、ステップS900で玉抜き装置55
の玉抜ソレノイド(すなわち、流路切換ソレノイド)1
21をオンする。これにより、玉抜き装置55の切換弁
122が排出通路123を遮断するように変位し、排出
される玉が玉抜き通路125側に流れて玉をホール側に
回収される。すなわち、玉供給皿(下皿)33の方には
玉が排出されず、ホール側に回収されることになり、不
正によって排出された玉はパチンコ機1の前面側には流
れない。
【0138】また、このとき玉抜き通路125から出た
玉はパチンコ機1の下でほぼ40cm程度の落差をもっ
て回収通路の下面に到達し、大きな流下音が発生する。
したがって、このけたたましい流下音により不正によっ
て玉の排出が行われている状況が周囲に聞えるので、
「いたずら」への警告や不正の予防になるという利点が
ある。
【0139】このようにして不正な玉の排出をホール側
に回収する処置を取った後は、ステップS902で排出
センサ玉有りフラグがあるか否かを判別する。これは、
玉排出装置54の排出センサ1、排出センサ2によって
玉の停止が検出されているか否かを判別するものであ
る。このとき、排出センサ1および排出センサ2によっ
て玉排出装置54における排出通路1、2、すなわち2
条の両方の排出通路116a、116bの何れについて
も玉の停止が判断される。1条でも玉が停止していない
と、不正な玉の排出があると考えられるからである。
【0140】玉の排出が2条とも停止していると、不正
な玉の排出が終了したと判断できるので、そのときは自
動的に通常状態に復帰させて係員の手間を省いて効率を
高めるようになっている。そのため、玉の排出停止状態
が一定時間継続すると、自動復帰させる。
【0141】ステップS902で排出センサ玉有りフラ
グがあるときは、自動復帰のために、まずステップS9
04で割り込み処理ルーチンで設定されるタイマフラグ
があるか否かを判別する。タイマフラグは、割り込み処
理ルーチンにおいて1ms毎に立てられる。タイマフラ
グがなければ、今回のループを終了してメインルーチン
に戻る。タイマフラグがあるときはステップS906で
タイマフラグをクリアした後、ステップS908に進ん
でカウンタ5000がタイムアップしたか(すなわち、
5秒が経過したか)否かを判別する。これは、1ms毎
に立てられるタイマフラグを5000回カウントする
と、5秒になるからである。
【0142】5秒としたのは、玉排出装置54の排出セ
ンサ1、2によって2条の通路とも玉の停止状態が検出
された時間が5秒継続すると、不正な玉の排出が終了し
たものと判断できるからである。カウンタ5000がタ
イムアップしていないときは、ステップS904に戻
り、タイムアップすると5秒が経過したので、ステップ
S910に進んで玉抜き装置55の玉抜ソレノイド(す
なわち、流路切換ソレノイド)121をオフする。これ
により、切換弁122が排出通路123から引き出され
て玉抜き通路125を遮断し、玉が玉供給通路124側
(すなわち、上皿21側)に流れることが可能になり、
通常の遊技状態に戻る。
【0143】その後、ステップS912で排出装置不正
処理のサブルーチンを実行するために退避しておいた処
理を処理番号(処理NO.)へセットしてメインルーチ
ンにリターンする。これにより、メインルーチンでは退
避しておいた処理番号(処理NO.)対応する処理が行
われる。このように、不正処理の自動解除手段が備えら
れており、したがって、係員が排出制御装置56のリセ
ットボタンを押すという手間を省けるという利点があ
る。
【0144】一方、ステップS902で排出センサ玉有
りフラグがないときは、未だ不正な玉の排出が継続して
いるので、自動復帰を行わず、ステップS914でカウ
ンタ5000をクリアする。カウンタ5000のクリア
により、5秒連続でカウントする準備がなされる。
【0145】排出確認処理 図18は通常処理のステップS504およびステップS
514で実行される排出確認処理のサブルーチンであ
る。このサブルーチンは、玉貸要求および賞球データ信
号があるかどうかの確認を行うものである。
【0146】まず、ステップS1000で玉貸要求信号
があるか否かを判別する。玉貸要求信号は玉貸機(本実
施例では内蔵)300から出力されるものである。玉貸
要求信号があれば、ステップS1010に進んで玉貸単
位信号があるか否かを判別する。玉貸単位信号は、例え
ば100円を1単位とする信号である。玉貸単位信号が
あると、ステップS1012で1単位の貸玉数として2
5個を払出カウンタにセットする。これにより、玉供給
皿33に25個を1単位とする貸し玉が排出される。
【0147】なお、例えば300円分の玉の購入要求が
ある場合には、玉貸単位信号として3単位のパルスが発
生し、この間、玉貸要求信号はアクティブになってい
る。したがって、1単位毎に3回に分けて玉の貸出しが
行われることになる。
【0148】次いで、ステップS1014で玉貸フラグ
をセットして今回のルーチンを終了する。玉貸フラグを
セットするのは、玉貸終了時に玉貸機の方に玉貸終了信
号を出力する必要があるが、本実施例では、賞球排出と
玉貸排出を同じ排出処理の中で扱っているので、この玉
貸フラグがあるか否かによって玉貸機の方に玉貸終了信
号を出力するかどうかを決定するために、玉貸フラグを
使用しているからである。この玉貸フラグを確認するこ
とにより、玉貸機に対して玉貸終了信号が出力され、玉
貸機では要求のあった分だけの貸玉が排出されたことを
確認できる。
【0149】ステップS1010で玉貸単位信号がなけ
れば、ステップS1016で割り込み処理ルーチンで設
定されるタイマフラグがあるか否かを判別する。タイマ
フラグは、割り込み処理ルーチンにおいて1ms毎に立
てられる。タイマフラグがなければ、ステップS101
0に戻る。タイマフラグがあるときはステップS101
8でタイマフラグをクリアした後、ステップS1020
に進んでカウンタ10000がタイムアップしたか(す
なわち、10秒=10000msが経過したか)否かを
判別する。これは、1ms毎に立てられるタイマフラグ
を10000回カウントすると、10秒になるからであ
る。
【0150】10秒としたのは、玉貸要求信号はアクテ
ィブになっても、玉貸単位信号を受信できなければ玉貸
しのエラーと判断するのに十分な時間として10秒を考
慮したものである。ステップS1020でカウンタ10
000がタイムアップしていなければ、ステップS10
10に戻り、タイムアップすると、10秒が経過したに
もかかわらず玉貸単位信号がないので、玉貸しエラーと
判断する。
【0151】次いで、ステップS1022で大当りフラ
グがあるか否かを判別し、大当りフラグがあれば役物装
置が大当り中であると判断して今回のルーチンを終了す
る。一方、大当りフラグがなければ役物装置が大当り中
でないから、ステップS1024に進んで発射装置を停
止する。発射装置が停止すると、パチンコ機1がホール
の係員によってリセットされるまで、玉の発射ができな
くなる。また、大当り中のときは少なくとも玉の発射が
可能で、大当り状態をパンクさせることはない。
【0152】ステップS1000で玉貸要求信号がない
ときは、ステップS1002に進んでセーフ玉があるか
否かを判別し、セーフ玉がなければ玉貸要求も入賞に伴
う玉の排出も必要ないと判断してルーチンを終了する。
一方、セーフ玉があれば続くステップS1004で賞球
データ送受信処理を行う。これにより、役物装置から賞
球データを受け取る処理が行われ、賞球として玉をいく
つ排出するのかが払出カウンタにセットされることにな
る。
【0153】次いで、ステップS1006で条件成立フ
ラグがあるか否かを判別する。条件成立フラグは、割り
込み処理のステップS28で立てるか否かを判断されて
おり、玉の排出開始条件が成立すると、この条件完了フ
ラグが立てられる。条件完了フラグが立っていないとき
は、このステップS1006に待機し、フラグが立つ
と、ステップS1008に進んで排出フラグをセット
し、その後、通常処理の対応するステップに戻る。排出
フラグのセットにより玉の排出が開始される。
【0154】賞球データ送受信処理 図19は排出確認処理のステップS1004で実行され
る賞球データ送受信処理のサブルーチンである。
【0155】まず、ステップS1200で賞球データ要
求コマンドを送信バッファにセットし、ステップS12
02で送信バッファを役物回路側に送信する。次いで、
ステップS1204で役物回路側からの受信データの読
み込みを行い、ステップS1206で受信データに読込
開始フラグがあるか否かを判別する。最初は読込開始フ
ラグがないので、ステップS1208に進んで受信デー
タにスタートデータ、すなわちスタートビット(データ
の頭部に相当)がついているか否かを判別する。なお、
受信データは例えば8ビット構成で、この中にスタート
ビット、賞球データ(7個あるいは15個など)、パリ
ティチェックビット、コマンドデータ等がある。また、
賞球データには大当りか否かという信号(大当りを判断
できる情報)が付加されている。
【0156】スタートビットがなければステップS12
04に戻ってループを繰り返す。そして、スタートビッ
トがあるまでループが繰り返され、その後、スタートビ
ットがあると、ステップS1210に進んで読込開始フ
ラグをセットし、ステップS1204に戻る。今度は、
読込開始フラグがセットされたので、ステップS120
6の判別結果がYESとなり、ステップS1212に抜
ける。ステップS1212では受信データの全て(例え
ば、8ビット全て)の読み込みを完了したか否かを判別
する。
【0157】受信データの全ての読み込みを完了してい
なければステップS1204に戻ってループを繰り返
し、受信データの読み込みを完了すると、ステップS1
214に進んで読込開始フラグをクリアする。次いで、
ステップS1216で受信データは賞球データであるか
否かを判別し、賞球データでないときはステップS12
18に進んでエラーコマンドか否かを判断する。エラー
コマンドでなければステップS1200に戻ってループ
を繰り返し、賞球データを再要求することになる。エラ
ーコマンドであればステップS1220に進んで発射を
停止し、同様にステップS1200に戻る。したがっ
て、エラー中は発射が停止されて、このループが繰り返
されるので、玉貸処理は行われない。
【0158】一方、ステップS1216で受信データが
賞球データであるときは、ステップS1222に進んで
受信データの中に大当りの信号があるか(大当り中か)
否を判別する。大当り中のときはステップS1224で
大当りフラグをセットし、大当り中でなければステップ
S1226で大当りフラグをクリアする。そして、ステ
ップS1224あるいはステップS1226の処理を経
ると、ステップS1228で賞球データを払出カウンタ
にセットして排出確認処理の対応するステップに戻る。
したがって、玉貸データも賞球データも常に払出カウン
タにセットされることになり、この払出カウンタにセッ
トされた数の玉が排出される。
【0159】半端センサ監視処理 図20は割り込み処理ルーチンのステップS20で実行
される半端センサ監視処理のサブルーチンである。ま
ず、ステップS2000で半端センサ(半端球検出手
段)94の出力信号を監視して、半端センサ94がオン
しているか否かを判別する。半端センサ94がオンして
いるときは、玉が案内樋52に存在している可能性があ
ると判断して、まずステップS2002で100msを
カウントするカウンタ100をクリアし、ステップS2
004で2秒をカウントするカウンタ2000がタイム
アップしたか否かを判別する。
【0160】なお、玉が案内樋52に存在している状態
を、半端センサ94で確認するのは2秒間継続して半端
センサ94がオンしていることが条件になっており、こ
のようにすることで、玉の存在確認の精度を高めてい
る。
【0161】カウンタ100は割り込み処理ルーチンに
おいて1ms毎に立てられるタイマフラグを100回程
カウントすることで、100msの時間計測を行い、カ
ウンタ2000は同タイマフラグを2000回程カウン
トすることで、2秒の時間計測を行うものである。
【0162】ステップS2004でカウンタ2000が
タイムアップしたとき(2秒経過したとき)は、ステッ
プS2006に進んで半端フラグをセットするととも
に、ステップS2008でカウンタ2000をクリアし
て割り込み処理ルーチンにリターンする。一方、2秒経
過していなときは、そのまま割り込み処理ルーチンにリ
ターンする。
【0163】このように、半端センサ94が2秒間継続
してオンしていると、玉が案内樋52に存在していると
判断して半端フラグがセットされる。半端フラグがセッ
トされるということは、排出前のパチンコ玉が少なくと
も1単位の貸し玉数や賞球数以上に対応する分だけ(本
実施例では30個)、案内樋52に存在していることを
確認したことになる。
【0164】一方、ステップS2000で半端センサ9
4がオンしていないときは、玉が案内樋52に存在して
いない可能性があると判断して、まずステップS201
0でカウンタ2000をクリアし、ステップS2012
で100msをカウントするカウンタ100がタイムア
ップしたか否かを判別する。カウンタ100がタイムア
ップしたとき(100ms経過したとき)は、ステップ
S2014に進んで半端フラグをクリアするとともに、
ステップS2016でカウンタ100をクリアして割り
込み処理ルーチンにリターンする。一方、100ms経
過していないときは、そのまま割り込み処理ルーチンに
リターンする。
【0165】このように、半端センサ94が100ms
間継続してオフすると、玉が案内樋52に存在していな
いと判断して半端フラグがクリアされる。半端フラグが
クリアされるということは、排出前のパチンコ玉が1単
位の貸し玉数や賞球数以上に対応する分だけ(本実施例
では30個)、案内樋52に存在していないか、あるい
は少なくとも連続して排出できる状態にないことが確認
されたことになる。
【0166】また、案内樋52内の玉はばらばらに流れ
ているので、半端センサ94の出力も頻繁にオン/オフ
を繰り返すが、本実施例では半端センサ94が2秒間継
続してオンしていると、玉が案内樋52に存在している
(玉有り)と判断し、半端センサ94が100ms間継
続してオフすると、玉が案内樋52に存在していない
(玉無し)と判断しているので、スムーズに半端センサ
94の信号監視ができるという効果がある。
【0167】補給センサ監視処理 図21は割り込み処理ルーチンのステップS22で実行
される補給センサ監視処理のサブルーチンである。ま
ず、ステップS2200で補給センサ71がオンしてい
るか否かを判別し、オンしているときは、貯留タンク5
1の玉が不足している可能性があると判断して、ステッ
プS2202で500msをカウントするカウンタ50
0をクリアし、ステップS2204で4秒をカウントす
るカウンタ4000がタイムアップしたか否かを判別す
る。
【0168】カウンタ4000がタイムアップしていな
ければ今回のルーチンを終了し、タイムアップすると、
すなわち、補給センサ71のオン状態が4秒以上継続す
ると、貯留タンク51に玉が不足していると判断して、
ステップS2206で補給フラグをセットするととも
に、ステップS2208でカウンタ4000をクリアし
て割り込み処理ルーチンにリターンする。これにより、
島設備から貯留タンク51に玉が補給される。
【0169】このように、補給センサ71のオン状態が
4秒以上継続した時点で玉の補給を開始することによ
り、例えばノイズの影響や貯留タンク51の玉の移動な
どで補給センサ71が一時的にオン信号を出力すること
があっても、間違って補給を行うなどの処置が回避され
る。
【0170】一方、ステップS2200で補給センサ7
1がオンしていないときは、玉が補給された可能性があ
ると判断して、まずステップS2210でカウンタ40
00をクリアし、ステップS2212でカウンタ500
がタイムアップしたか否かを判別する。カウンタ500
がタイムアップしたとき(500ms経過したとき)
は、ステップS2214に進んで補給フラグをクリアす
るとともに、ステップS2216でカウンタ500をク
リアして割り込み処理ルーチンにリターンする。一方、
500ms経過していないときは、そのまま割り込み処
理ルーチンにリターンする。
【0171】このように、補給センサ71が500ms
間継続してオフすると、玉が貯留タンク51に存在して
いる(すなわち、補給された)と判断して補給フラグが
クリアされる。補給フラグがクリアされるということ
は、島設備から貯留タンク51に玉が補給された状態
か、あるいは貯留タンク51の玉が不足していない状態
に相当する。
【0172】オーバーフロー監視処理 図22は割り込み処理ルーチンのステップS24で実行
されるオーバーフロー監視処理のサブルーチンである。
まず、ステップS2400でオーバーフロースイッチ
(すなわち、オーバーフローセンサ)212がオンして
いるか否かを判別し、オンしているときは、玉貯留皿3
3に玉がオーバーフローしている可能性があると判断し
て、ステップS2402で100msをカウントするカ
ウンタ100をクリアし、ステップS2404で2秒を
カウントするカウンタ2000がタイムアップしたか否
かを判別する。
【0173】カウンタ2000がタイムアップしていな
ければ今回のルーチンを終了し、タイムアップすると、
すなわち、オーバーフロースイッチ212のオン状態が
2秒以上継続すると、玉貯留皿33に玉がオーバーフロ
ーしていると判断して、ステップS2406でオーバー
フローフラグ1をセットするとともに、ステップS24
08でカウンタ2000をクリアする。
【0174】これにより、ランプ220の1つであるオ
ーバーフローランプを点灯させて遊技者に知らせる。遊
技者がオーバーフローランプの点灯を見て玉貯留皿33
から玉を抜くと、オーバーフロー状態は解消する。な
お、オーバーフロースイッチ212のオン状態が2秒以
上継続し、オーバーフローフラグ1がセットされると、
後述のように玉の排出と排出の間のウエイト時間を所定
時間よりも長くするという対策が取られる。
【0175】次いで、ステップS2410で30秒をカ
ウントするカウンタ30000がタイムアップしたか否
かを判別する。カウンタ30000がタイムアップした
とき(30秒経過したとき)は、ステップS2412に
進んでオーバーフローフラグ2をセットするとともに、
ステップS2414でカウンタ30000をクリアして
割り込み処理ルーチンにリターンする。一方、30秒経
過していないときは、そのまま割り込み処理ルーチンに
リターンし、ルーチンを繰り返す。
【0176】このように、オーバーフロースイッチ21
2のオン状態が30秒以上継続すると、遊技者がオーバ
ーフロー状態に気付かないか、あるいはパチンコ機1の
前から一時的に離れているような場合であると判断す
る。そして、オーバーフローフラグ2がセットされる
と、後述のように強制的に新しい排出処理に移行しない
という対策が取られる。
【0177】一方、ステップS2400でオーバーフロ
ースイッチ212がオフしているときは、ステップS2
416に分岐し、カウンタ2000およびカウンタ30
00を共にクリアする。次いで、ステップS2418で
カウンタ100がタイムアップしたか否かを判別する。
カウンタ100がタイムアップしたとき(100ms経
過したとき)は、ステップS2420に進んでオーバー
フローフラグ1、2をクリアするとともに、ステップS
2422でカウンタ100をクリアして割り込み処理ル
ーチンにリターンする。一方、100ms経過していな
いときは、そのまま割り込み処理ルーチンにリターンし
てループを繰り返す。
【0178】このように、オーバーフロースイッチ21
2のオフ状態が100ms以上継続すると、オーバーフ
ローフラグ1、2がクリアされて上述した処置が解除さ
れる。
【0179】排出センサ1・2玉有処理 図23は割り込み処理ルーチンのステップS26で実行
される排出センサ1・2玉有処理のサブルーチンであ
る。まず、ステップS2600で排出センサ1玉有処理
を行う。これは、玉排出装置54における排出センサ1
に玉があるか否かを監視し、10ms以上排出センサ1
の出力が玉有りを検出すると、玉が玉排出装置54の一
方の通路位置で停止していると判断するものである。
【0180】次いで、ステップS2602で同じく排出
センサ2玉有処理を行う。これは、玉排出装置54にお
ける排出センサ2に玉があるか否かを監視し、10ms
以上排出センサ2の出力が玉有りを検出すると、玉が玉
排出装置54の他方の通路位置で停止していると判断す
るものである。なお、ステップS2600およびステッ
プS2602の処理はサブルーチンで詳述する。
【0181】次いで、ステップS2604で玉有1フラ
グがあるか否かを判別する。玉有1フラグは玉が玉排出
装置54の一方の通路位置で停止していると判断された
ときに立てられるものである。玉有1フラグがあるとき
はステップS2606に進んで玉有2フラグがあるか否
かを判別する。玉有2フラグは玉が玉排出装置54の他
方の通路位置で停止していると判断されたときに立てら
れるものである。
【0182】玉有1フラグおよび玉有2フラグの双方が
あるときは、ステップS2608で排出センサ玉有フラ
グをセットする。また、玉有1フラグあるいは玉有2フ
ラグの一方しかないときは、何れもステップS2610
に進んで排出センサ玉有フラグをクリアする。ステップ
S2608あるいはステップS2610を経ると、割り
込み処理ルーチンにリターンする。このようにして、玉
排出装置54の2条の各通路に玉があるかどうかが判断
される。
【0183】条件判定処理 図24は割り込み処理ルーチンのステップS28で実行
される条件判定処理のサブルーチンである。ステップS
2800で半端フラグがあるか、ステップS2802で
排出センサ玉有フラグがあるか、さらにステップS28
04でオーバーフローフラグ2があるか否かをそれぞれ
判別する。
【0184】半端フラグがあり、排出センサ玉有フラグ
があり、かつオーバーフローフラグ2がなければ、ステ
ップS2806に進んで条件完了フラグをセットして割
り込み処理ルーチンにリターンする。
【0185】したがって、条件完了フラグがセットされ
るのは、(I)排出前の玉が1単位の貸し玉数や賞球数
以上に対応する分だけ案内樋52に存在し、(II)玉
排出装置54の2条の通路に玉が連続して存在してお
り、(III)玉貯留皿33がオーバーフローしていな
い(玉を皿に放出しても差し支えない)、という3つの
条件が揃ったときである。このとき、条件完了フラグ=
1となって玉の排出処理を開始するための必要十分条
件、すなわち玉の排出開始条件が成立する。したがっ
て、賞球データ信号や球貸し要求信号に応じて玉の払い
出しを行っても、一定数の玉の排出を保証することがで
きる。
【0186】一方、上記各条件(I)、(II)、(I
II)のうち1つでも欠けると、ステップS2808に
進んで条件完了フラグをクリアして割り込み処理ルーチ
ンにリターンする。このケースは、玉の排出処理を開始
するための必要十分条件、すなわち玉の排出開始条件が
成立しない場合である。
【0187】排出センサ1玉有処理 図25は排出センサ1・2玉有処理のステップS260
0で実行される排出センサ1玉有処理のサブルーチンで
ある。ステップS3000で排出センサ1に玉があるか
否かを判別し、排出センサ1に玉があるときはステップ
S3002で10msをカウントするカウンタ10がタ
イムアップしたか否かを判別する。
【0188】カウンタ10がタイムアップしていなけれ
ば今回のルーチンを終了し、タイムアップすると、すな
わち、玉排出装置54の一方の通路の排出センサ1のオ
ン状態が10ms以上継続すると、同通路に玉が停止し
ている、あるいは連続して流れている状態が検出されて
いると判断して、ステップS3004で玉有1フラグを
セットするとともに、ステップS3006でカウンタ1
0をクリアして排出センサ1・2玉有処理ルーチンにリ
ターンする。
【0189】一方、ステップS3000で排出センサ1
に玉がないときは、同通路に玉がないと断定してステッ
プS3008に進んで玉有1フラグをクリアするととも
に、ステップS3010でカウンタ10をクリアして排
出センサ1・2玉有処理ルーチンにリターンする。
【0190】排出センサ2玉有処理 図26は排出センサ1・2玉有処理のステップS260
2で実行される排出センサ2玉有処理のサブルーチンで
ある。ステップS4000で排出センサ2に玉があるか
否かを判別し、排出センサ2に玉があるときはステップ
S4002で10msをカウントするカウンタ10がタ
イムアップしたか否かを判別する。
【0191】カウンタ10がタイムアップしていなけれ
ば今回のルーチンを終了し、タイムアップすると、すな
わち、玉排出装置54の他方の通路の排出センサ2のオ
ン状態が10ms以上継続すると、同通路に玉が停止し
ている、あるいは連続して流れている状態が検出されて
いると判断して、ステップS4004で玉有2フラグを
セットするとともに、ステップS4006でカウンタ1
0をクリアして排出センサ1・2玉有処理ルーチンにリ
ターンする。
【0192】一方、ステップS4000で排出センサ2
に玉がないときは、同通路に玉がないと断定してステッ
プS4008に進んで玉有2フラグをクリアするととも
に、ステップS4010でカウンタ10をクリアして排
出センサ1・2玉有処理ルーチンにリターンする。
【0193】ウエイトタイマセット処理 図27は通常処理のステップS502で実行されるウエ
イトタイマセット処理のサブルーチンである。ステップ
S5000でオーバーフローフラグ1があるか否かを判
別し、オーバーフローフラグ1が立っているときはステ
ップS5002でウエイトタイマカウンタへ1000m
sをセットしてステップS5004に進む。また、オー
バーフローフラグ1が立っていないときは、ステップS
5002をジャンプしてステップS5004に進む。
【0194】これにより、オーバーフローフラグ1が立
ったとき、すなわちオーバーフロースイッチ212のオ
ン状態が2秒以上継続して玉貯留皿33に玉がオーバー
フローしていると判断したときには、前述したようにオ
ーバーフローランプを点灯させて遊技者に知らせるとと
もに、遊技者がオーバーフローランプの点灯を見て玉貯
留皿33から玉を抜くことが予想されるので、玉の排出
と排出の間のウエイト時間を通常の値(500ms)よ
りもあと500msだけ長くして1000ms(すなわ
ち、1秒)にする。このようにウエイト時間を長くする
ことにより、玉の排出をほとんど連続させて、遊技をス
ムーズに行うことができるという利点がある。
【0195】次いで、ステップS5004で補給フラグ
があるか否かを判別し、補給フラグが立っているときは
ステップS5006でウエイトタイマカウンタへ200
0msをセットしてステップS5008に進む。また、
補給フラグが立っていないときは、ステップS5010
でオーバーフローフラグ1があるか否かを判別し、オー
バーフローフラグ1が立っているときはステップS50
08でウエイトタイマフラグをクリアして通常処理にリ
ターンする。一方、オーバーフローフラグ1が立ってい
ないときは、ステップS5012でウエイトタイマカウ
ンタへ500msをセットしてステップS5008に進
む。
【0196】これにより、補給フラグが立ったとき、す
なわち補給センサ71のオン状態が4秒以上継続して貯
留タンク51に玉が不足していると判断したときには、
島設備から貯留タンク51に玉が補給されることが予想
されるが、玉の補給に時間遅れがあるので、玉の排出と
排出の間のウエイト時間を通常の値(500ms)より
もあと1500msだけ長くして2000ms(すなわ
ち、2秒)にする。このようにウエイト時間を長くする
ことにより、島設備から貯留タンク51に玉を補給しつ
つ、玉の排出をほとんど連続させて、遊技をスムーズに
行うことができるという利点がある。
【0197】このように本実施例では、玉排出装置54
の排出カム113によって阻止されている玉は排出セン
サ114によって検出されるとともに、案内樋52にお
ける一定数の玉の有無が半端センサ94によって検出さ
れ、賞品球あるいは貸し玉の排出要求があると、半端セ
ンサ94から玉排出装置54の排出カム113までの間
に存在する案内樋52内の玉(一定数の玉に相当)が玉
排出装置の排出ソレノイド112を駆動して排出カム1
13を開放することにより、排出される。また、このと
き、排出の玉数は排出センサ114によって検出され
る。
【0198】したがって、排出前の玉が少なくとも賞球
数あるいは1単位の貸し玉数に対応する分だけ存在して
いることが予め半端センサ94によって検出されること
となり、一定数の玉の排出を確実、正確に保証すること
ができる。その結果、遊技の興味を減少させることな
く、サービスを高めることができる。しかも、本実施例
の半端センサ94は従来のメカ的なものと異なり、応答
性、制御性に優れた電子的なセンサであるから、一定数
の賞品球の排出を保証するという点で、信頼性があり、
パチンコ機1の性能を向上させることができる。
【0199】さらに、従来は貸し玉を対象として半端セ
ンサ94を設けているものはなかったが、本実施例では
貸し玉数を対象とする保証も行っているので、貸し玉に
ついての排出も確実、正確に保証することができる。す
なわち、半端センサ94によって案内樋52内に30個
分の貸し玉が存在することを確認した後に、玉貸要求に
応じて貸し玉を排出しているので、貸し玉分(例えば、
100円で25個)を確実に保証できる。
【0200】貸し玉は賞品球と違い、遊技者がお金を出
して購入する玉という点で絶対的な保証をする必要があ
り、貸し玉分の玉が確実に案内樋52内に存在しない場
合には、玉の排出を行わないので、排出された貸し玉の
数が不足するという事態をなくすることができる。
【0201】また、補給スイッチ71と半端センサ94
との間に存在する玉もスムーズに賞球排出や貸し玉排出
されるので(半端センサ94がないと規定時間内に規定
数の玉の排出を保証できない)、この面からも一定数の
玉の排出を保証することができ、信頼性を高めることが
できる。
【0202】なお、玉貸機の配置場所は上記例のような
前面操作パネル(皿前装飾体)の位置に限るものではな
い。例えば、前面表示パネルの部分に設けるようにして
もよく、あるいは他の位置でパチンコ機と一体にしても
よい。
【0203】図28は本発明を適用したパチンコ機の他
の実施例の構成を示す正面図であり、玉貸機をパチンコ
機の側方に配置した例である。図28において、500
はパチンコ機である。パチンコ機500の側方には玉貸
機501が配設され、これらが対をなしてホール内に多
数設置されている。玉貸機501は比較的狭い幅の縦長
タイプに形成され、一定の奥行を有している。そして、
パチンコ機500の側方に配設されることによって、遊
技者の便宜を図れるようになっている。なお、玉貸機5
01はパチンコ機500と分離することも可能であり
(ただし、信号処理上は前述したように密接な関係があ
る)、修理の際には単独で交換することができる構造に
なっている。また、パチンコ機500の前面操作パネル
15には、その左側に灰皿510が形成されている。
【0204】玉貸機501にはカードリーダーが内蔵さ
れ、玉貸機501の前面パネル502には上記パッキー
カードが挿入されるカード挿入口503と、パチンコ玉
を貸出し可能な状態を表示する玉貸し可能表示器504
と、パッキーカードの残高を表示するカード度数表示器
(カード残高表示器)505とが設けられている。な
お、カード挿入口503はカードの受け付けを表示可能
なものが用いられ、例えば、発光ダイオードでカードの
受け付けを表示する。したがって、このようなタイプの
玉貸機501を有するパチンコ機500であっても本発
明を適用して上記同様の効果を得ることができる。
【0205】また、本発明に係わるパチンコ遊技機は上
記実施例のようなパッキーカード方式のパチンコ機に適
用する例に限らない。例えば、クレジット方式のパチン
コ機にも適用することができる。
【0206】
【発明の効果】本発明によれば、排出前の玉が少なくと
も賞球数あるいは1単位の貸し玉数に対応する分だけ存
在していることを予め半端球検出手段によって検出して
いるので、一定数の玉の排出を確実、正確に保証するこ
とができる。その結果、遊技の興味を減少させることな
く、サービスを高めることができる。また、半端球検出
手段が従来のメカ的なものと異なり、応答性、制御性に
優れた電子的なセンサであるので、一定数の賞品球の排
出を保証するという点で、信頼性があり、パチンコ機の
性能を向上させることができる。
【0207】さらに、本発明では貸し玉数を対象とする
保証も行っているので、貸し玉についての排出も確実、
正確に保証することができる。また、貯留量検出手段と
半端球検出手段との間に存在する玉もスムーズに賞球排
出や貸し玉排出されるので、規定時間内に規定数の玉の
排出を保証することができ、この面からも一定数の玉の
排出が保証され、信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したパチンコ機の一実施例の構成
を示す外観斜視図である。
【図2】同実施例のパチンコ機の裏機構の構成を示す図
である。
【図3】同実施例の誘導樋ユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】同実施例の誘導樋ユニットの下流部の断面図で
ある。
【図5】同実施例の裏機構の主要なユニットの取付け状
態を示す分解斜視図である。
【図6】同実施例の玉排出装置の断面図である。
【図7】同実施例の玉抜き装置の断面図である。
【図8】同実施例のセーフ玉払出装置の断面図である。
【図9】同実施例の制御系のブロック図である。
【図10】同実施例の制御のメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図11】同実施例の割り込み処理を示すフローチャー
トである。
【図12】同実施例の不正監視処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図13】同実施例の通常処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図14】同実施例の排出処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図15】同実施例の玉抜処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図16】同実施例のセーフ玉払出処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図17】同実施例の排出装置不正処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図18】同実施例の排出確認処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図19】同実施例の賞球データ送受信処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図20】同実施例の半端センサ監視処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図21】同実施例の補給センサ監視処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図22】同実施例のオーバーフロー監視処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図23】同実施例の排出センサ1・2玉有処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図24】同実施例の条件判定処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図25】同実施例の排出センサ1玉有処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図26】同実施例の排出センサ2玉有処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図27】同実施例のウエイトタイマセット処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図28】本発明を適用したパチンコ機の他の実施例の
構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1、500 パチンコ機 11 額縁状前面枠 12 金枠 13 遊技盤 14 前面表示パネル 15 前面操作パネル 22 カード排出釦(返却釦) 23、504 玉貸し可能表示器 24 購入釦(玉貸釦) 25、505 カード度数表示器(カード残高表示器) 26 玉排出押し釦 31 カードリーダー 51 貯留タンク 52 案内樋(玉案内手段) 54 玉排出装置 55 玉抜き装置 56 排出制御装置 57 遊技盤制御装置 59 セーフ玉払出装置 71 補給センサ 88 可動片(半端球検出部材) 89 光学検出器(玉検出センサ) 94 半端球検出手段 112 排出ソレノイド(駆動源) 113 排出カム(流下阻止部材) 114 排出センサ(排出玉検出手段) 131 セーフソレノイド 201 CPU(制御手段、判定手段) 202 入力フィルタ 204 ドライバ 300、501 玉貸機 520 誘導樋ユニット 520A 上流部 520B 下流部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0148
【補正方法】変更
【補正内容】
【0148】 次いで、ステップS1014で玉貸フラ
グをセットし、その後、ステップS1006に進む。
貸フラグをセットするのは、玉貸終了時に玉貸機の方に
玉貸終了信号を出力する必要があるが、本実施例では、
賞球排出と玉貸排出を同じ排出処理の中で扱っているの
で、この玉貸フラグがあるか否かによって玉貸機の方に
玉貸終了信号を出力するかどうかを決定するために、玉
貸フラグを使用しているからである。この玉貸フラグを
確認することにより、玉貸機に対して玉貸終了信号が出
力され、玉貸機では要求のあった分だけの貸玉が排出さ
れたことを確認できる。ステップS1006では後述す
るように条件成立フラグを判別しており、このフラグは
玉の排出開始条件が成立すると、立てられるものであ
る。したがって、ステップS1014からステップS1
006に進むことにより、賞球排出および玉貸排出の何
れの場合も条件成立フラグの有無を確認してから玉の排
出が行われることになる
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出前の玉を貯留する貯留タンクと、 一端が前記貯留タンクに接続され、他端が玉の排出下流
    側に向って緩やかに下り傾斜し、貯留タンクから排出さ
    れる玉を案内する玉案内手段と、 前記玉案内手段の終端下部に設けられ、玉の流下経路を
    構成する樋と、該流下経路内に進入可能な流下阻止部材
    と、該流下阻止部材の駆動源と、流下阻止部材によって
    開放された排出玉を検出する排出玉検出手段とを有する
    玉排出装置と、 前記玉案内手段に配置され、排出される玉の有無を検出
    する半端球検出手段と、 所定の排出要求信号が入力されると、前記排出玉検出手
    段あるいは半端球検出手段のうち、少なくとも1つ以上
    の信号に基づいて前記玉排出装置の駆動源を制御して所
    定数の玉を排出させる制御手段と、を備えたことを特徴
    とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 前記半端球検出手段は、前記玉排出装置
    の流下阻止部材より少なくとも所定の玉数分だけ上流側
    に配置されることを特徴とする請求項1記載のパチンコ
    遊技機。
  3. 【請求項3】 前記半端球検出手段は、一端を支点とし
    て他端が前記玉案内手段の内部で変位可能な半端球検出
    部材と、玉の移動によって変位する前記半端球検出部材
    の状態に応じて玉の有無を検出する玉検出センサと、を
    有することを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記玉検出センサは光学検出器からな
    り、前記半端球検出部材は、一端が前記玉案内手段に垂
    下し、この垂下した一端を玉の移動で押し上げることに
    より、該玉検出センサを遮光して玉の有無を検出するこ
    とを特徴とする請求項3記載のパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】 前記半端球検出手段からの信号を入力
    し、所定時間玉有り状態を示す信号が連続すると、玉案
    内手段に玉が有ると判定し、 所定時間玉無し状態を示す信号が連続すると、玉案内手
    段に玉が無いと判定する判定手段を設けたことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 前記玉案内手段は複数列配設され、前記
    半端球検出手段は複数列の玉案内手段に対応してそれぞ
    れ設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載のパチンコ遊技機。
JP19291892A 1992-06-26 1992-06-26 パチンコ遊技機 Pending JPH067513A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310040A (ja) * 2000-04-28 2001-11-06 Sankyo Kk 遊技機

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