JPH0584357A - 封入球式遊戯装置 - Google Patents

封入球式遊戯装置

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JPH0584357A
JPH0584357A JP27693391A JP27693391A JPH0584357A JP H0584357 A JPH0584357 A JP H0584357A JP 27693391 A JP27693391 A JP 27693391A JP 27693391 A JP27693391 A JP 27693391A JP H0584357 A JPH0584357 A JP H0584357A
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JP
Japan
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ball
discharge
flag
enclosed
sensor
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JP27693391A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 封入球の過不足を判定して自動的に封入球の
補給/排出を行って規定数に補正する。 【構成】 内部に封入した遊戯媒体を封入球循環発射機
構から遊戯領域に向けて発射し、再び回収することによ
り、循環使用して所定の遊戯を行う封入球式遊戯装置に
おいて、封入球循環発射機構内における遊戯媒体の数を
検出する遊戯媒体検出手段1221〜1226と、所定
の判定指令に基づいて遊戯媒体検出手段の出力から封入
球循環発射機構内における遊戯媒体の数に異常があるか
否かを判定する異常判定手段605と、異常判定手段に
より遊戯媒体の数に異常があると判定されると、規定数
になるように前記封入球循環発射機構に対する遊戯媒体
の補給あるいは排出のうち少なくとも1つの処理を行う
ように制御する制御手段1130と、制御手段の出力に
基づいて前記封入球循環発射機構に対して遊戯媒体を補
給する、あるいは排出する処理のうち少なくとも1つの
処理を実行する遊戯媒体処理手段42、43、44、5
1とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、封入球式遊戯装置に係
わり、詳しくは、遊戯球を循環使用して所定の遊戯を行
うとともに、封入球の過不足を判定して自動的に封入球
の補給/排出を行う封入球式遊戯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、封入球式遊戯装置、例えば封入
球式パチンコ装置は所定数のパチンコ球を内部に貯留し
ておき、遊戯者が球を購入して遊戯を開始させると、貯
留された球を1個ずつ順次発射して遊戯盤内を落下させ
るとともに、この発射時点で球数表示器に可視表示した
球数から“1”を減算し、遊戯盤内を落下する球に対し
てアウトあるいはセーフの判定を行い、セーフの場合に
は一定数の賞球を放出させるとともに、この賞球数を球
数表示器に可視表示させ、さらに上記のようにして落下
した球を再び回収して発射装置の所に導くことにより、
封入されたパチンコ球を循環使用してパチンコ遊戯を実
行するものである。
【0003】また、規定数を発射したとき1ゲームが終
了するパチンコ機(例えば、パチンコ球を用いた雀球
機)あるいはアレンジボール機においては、入賞態様の
できる確率は1ゲーム毎に発射する封入球の数によって
大きく左右される。具体的には、1ゲームで発射する封
入球が1個でも少ない場合は入賞率が低くなるので、遊
戯者に大きな不利益をもたらし、逆に1個でも多い場合
には遊戯店に予定外の損失を与え、いずれの場合でも公
正な遊戯を行うことができない。一方、規定数を発射し
たとき1ゲームが終了するタイプではない通常のパチン
コ機においては、例えば封入球の数が規定数より多いと
きには内部に球が詰る等の不具合が生じ、ゲームの進行
にも影響する。また、封入球の数が規定数より少ないと
きには、役物装置が作動して大当りになったとき等に単
位時間内に発射できる球数が少なくなって遊戯者に不利
益となる。
【0004】そのため、従来、特開昭57ー50058
号公報に記載されているように、内部に封入した球の数
の異常を検知する装置が開発されている。この装置で
は、貯留部に停止した封入球の列の最後端の球の位置に
規定数検出素子を臨ませ、この規定数検出素子から球1
個程後方に余剰球検出素子を臨ませ、これらの素子の出
力に基づいて封入球の数の異常を検知している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の封入球式遊戯装置にあっては、封入球の数の
異常を検知できるものの、実際上、店の係員は封入球が
何個不足しているのか、あるいは余っているのかが分ら
ないため、封入球の数の異常を検知した場合に、パチン
コ機の前面枠を開放して球を数えて何個補給するのか、
あるいは何個排出するのかを確かめた後に、補給/排出
の作業をしなければならず、面倒で時間もかかるという
問題点があった。すなわち、従来の装置では封入球の数
の異常を検知しても、自動的に封入球を規定数に補正す
る処理は行われていなかった。
【0006】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、封入球の過不足を判定して自動的に封入球の補給
/排出を行って規定数に補正することのできる封入球式
遊戯装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による封入球式遊戯装置は、内部に所
定数の遊戯媒体(例えば、パチンコ球)を封入してお
き、該遊戯媒体を1個宛に順次発射可能な封入球循環発
射機構1202から遊戯領域に向けて発射し、再び封入
球循環発射機構1202に回収することにより、循環使
用して所定の遊戯を行う封入球式遊戯装置において、前
記封入球循環発射機構内における遊戯媒体の数を検出す
る遊戯媒体検出手段(例えば、封入球センサ1221〜
1226)と、所定の判定指令に基づいて遊戯媒体検出
手段の出力から封入球循環発射機構1202内における
遊戯媒体の数に異常があるか否かを判定する異常判定手
段(例えば、封入球過不足数判定回路605)と、異常
判定手段により遊戯媒体の数に異常があると判定される
と、規定数になるように前記封入球循環発射機構120
2に対する遊戯媒体の補給あるいは排出のうち少なくと
も1つの処理を行うように制御する制御手段(例えば、
封入球補給制御回路607、封入球排出制御回路60
8、球排出制御回路609、切換ソレノイド駆動制御回
路610、封入球抜ソレノイド駆動制御回路612)1
130と、制御手段の出力に基づいて前記封入球循環発
射機構1202に対して遊戯媒体を補給する、あるいは
排出する処理のうち少なくとも1つの処理を実行する遊
戯媒体処理手段(例えば、封入球抜きソレノイド51、
賞球排出装置42、排出樋72、球抜きソレノイド4
4、流路切換ソレノイド43、封入球誘導樋73)12
00とを設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明による封入球式遊戯装
置は、内部に所定数の遊戯媒体(例えば、パチンコ球)
を封入しておき、該遊戯媒体を1個宛に順次発射可能な
封入球循環発射機構1202から遊戯領域に向けて発射
し、再び封入球循環発射機構1202に回収することに
より、循環使用して所定の遊戯を行う封入球式遊戯装置
において、前記封入球循環発射機構1202内における
遊戯媒体の数を検出する遊戯媒体検出手段(例えば、封
入球センサ1221〜1226)と、所定の判定指令に
基づいて遊戯媒体検出手段の出力から封入球循環発射機
構1202内における遊戯媒体の数に異常があるか否か
を判定する異常判定手段(例えば、封入球過不足数判定
回路605)と、異常判定手段により遊戯媒体の数に異
常があると判定されると、規定数になるように前記封入
球循環発射機構1202に対する遊戯媒体の補給あるい
は排出のうち少なくとも1つの処理を行うとともに、該
異常状態を報知するように制御する制御手段(例えば、
封入球補給制御回路607、封入球排出制御回路60
8、球排出制御回路609、切換ソレノイド駆動制御回
路610、封入球補給表示制御回路611、封入球抜ソ
レノイド駆動制御回路612、封入球排出表示制御回路
613)1130と、制御手段の出力に基づいて前記封
入球循環発射機構1202に対して遊戯媒体を補給す
る、あるいは排出する処理のうち少なくとも1つの処理
を実行する遊戯媒体処理手段(例えば、封入球抜きソレ
ノイド51、賞球排出装置42、排出樋72、球抜きソ
レノイド44、流路切換ソレノイド43、封入球誘導樋
73)1200と、制御手段の出力に基づいて遊戯媒体
の数の異常を報知する異常報知手段(例えば、封入球補
給表示器1101および封入球排出表示器1102、あ
るいは表示器1104、スピーカ301、スピーカ30
1a)1103とを設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、所定の判定指令が出力されると、
封入球循環発射機構内における遊戯媒体の数が検出され
るとともに、この検出出力に基づいて封入球循環発射機
構内における遊戯媒体の数に異常があるか否かが判定さ
れる。そして、異常があると判定された場合、規定数に
なるように封入球循環発射機構に対する遊戯媒体の補給
あるいは排出のうち少なくとも1つの処理が実行され
る。
【0010】したがって、封入球の過不足が自動的に判
定され、封入球の補給/排出が行われて規定数に補正さ
れる。また、必要な場合には遊戯媒体の数に異常があっ
たとき、これが報知される。したがって、遊戯者や店の
係員にとって便利なものとなる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図70は本発明に係わる封入球式遊
戯装置をクレジット方式のパチンコ装置に適用した場合
の一実施例を示している。図1はパチンコ装置の正面図
である。図1において、1はパチンコ装置であり、パチ
ンコ装置1は同様のものが遊戯店内に所定数設置されて
いる。本実施例のパチンコ装置1は大きく分けてパチン
コ機2と、パチンコ機2の側方に配設されたクレジット
装置3によって構成され、これらが対をなして設置され
ている。
【0012】ここで、図2は遊戯店内の一部の様子を示
す図であり、店内には図1に示すものと同様のパチンコ
装置1001a〜1001cが順次並んで配置されてい
る。各パチンコ装置1001a〜1001cの上方には
大当り等の表示を行う表示装置1002a〜1002c
が配置されるとともに、表示装置1002a〜1002
cが取り付けられているパネル1003の内部には、各
パチンコ装置1001a〜1001cにパチンコ球を供
給するいわゆる島設備が設置されている。
【0013】なお、島設備はパネル1003の内部のみ
でなく、上方のパネル1004の内部にも一部が存在す
るとともに、パネル1004の内部には各パチンコ装置
1001a〜1001cを管理するための信号線等が収
納されている。一方、各パチンコ装置1001a〜10
01cの下方にはカウンタ1005が設けられている。
なお、1006は下パネル、1007はサイドパネルで
ある。
【0014】再び図1に戻り、クレジット装置3は比較
的狭い幅の縦長タイプに形成され、一定の奥行を有して
いる。そして、パチンコ装置1の側方に配設されること
によって、遊戯者の便宜を図れるようになっている。な
お、クレジット装置3はパチンコ機2と分離することが
可能であり、修理の際には交換することができる構造に
なっている。
【0015】クレジット装置3にはカードリーダーが内
蔵され、クレジット装置3の前面パネル4には上記カー
ドリーダーに対応するクレジット方式のカード(例え
ば、パッキーカード)が挿入されるカード挿入口5と、
ゲームを終了して遊戯者の利益状態(すなわち、その時
点で遊戯者がパチンコ機2に対して保有している球数)
を精算するときに押される精算スイッチ6と、遊戯者の
利益状態のうちパチンコ球ではなく精算レシートの方を
要望するときに押されるレシート選択スイッチ7と、精
算レシートを印刷(プリントアウト)するプリンタ8
と、印刷したレシートを排出するレシート排出口9とが
設けられている。なお、カード挿入口5はカードの受け
付けを表示可能なものが用いられる。例えば、発光ダイ
オードでカードの受け付けを表示する。
【0016】ここで、クレジット方式とは、パチンコ装
置1の内部のコンピュータに球数を記憶することをい
う。また、パッキーカードとは、パチンコ遊戯専用の
「プリペイドカード」のことをいう。したがって、本実
施例ではパチンコ球を持込む以外に、パッキーカードを
カード挿入口5に挿入することによって必要な球を確保
してゲームを開始することが可能になっている。
【0017】本実施例において、遊戯媒体とは、遊戯を
実行する媒体、すなわち封入されたパチンコ球(つま
り、封入球)のことをいう。したがって、封入球式パチ
ンコ装置以外で遊戯媒体とは、例えばアレンジボール、
雀球、スロットルマシンのメタル、スロットルマシンの
球等がある。
【0018】また、遊戯媒体は、これと等価な価値物体
によってその数を増加させることが可能である。ここ
で、等価な価値物体とは、例えば外部から装置内に取り
込む(詳しくは後述の球取込口32から内部に投入す
る)パチンコ球(実球)があり、このパチンコ球を外部
から取り込むことにより、遊戯者のクレジット数が増加
するようになっている。ただし、クレジット数は増加す
るが、内部の封入球の数が変化するのではない。あくま
でも、遊戯利益であるクレジット数が変るのみである。
【0019】同じく、封入球式パチンコ装置以外で遊戯
媒体と等価な価値物体とは、例えばアレンジボール、雀
球、スロットルマシンのメタル、スロットルマシンの球
等と等価なもの(例えば、同一のもの)がある。
【0020】パチンコ機2は、正面側に見える部分とし
て額縁状前面枠11と、額縁状前面枠11の開口部に配
設されたガラス枠12と、遊戯盤(図3参照)13と、
前面表示パネル14と、前面パネル14の下方の前面操
作パネル15とを有している。額縁状前面枠11はパチ
ンコ機2を設置している木製の枠体に開閉可能に支持さ
れており、同様にガラス枠12は額縁状前面枠11に開
閉可能に支持されている。なお、12aはガラスであ
る。
【0021】前面表示パネル14は前面側がやや盛り上
がるような曲面状に形成され、この前面表示パネル14
には図面左側から順次、灰皿21、カード残高表示器2
2、クレジット数表示器23、テストモード表示器2
4、購入スイッチ25およびカード返却スイッチ26が
設けられている。なお、前面表示パネル14は一端側が
額縁状前面枠11に開閉可能に支持されている。
【0022】カード残高表示器22は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて2列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたパッキーカードの残高を10桁の
位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度が10
0円に相当し、残りの度数を度/100円の計算で遊戯
者に表示する。したがって、例えば3000円のパッキ
ーカードを挿入した場合には30度としてカード残高表
示器22に表示される。
【0023】クレジット数表示器23も同様に7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて5列で構成され、パチン
コ球のクレジット数の残高を10000桁の位まで表示
する。クレジット数の残高は、遊戯者が保有する遊戯中
における持ち球に相当する。したがって、例えばクレジ
ット数の残高が[3000]として表示されれば、パチ
ンコ球を3000個保有している状態に相当する。な
お、この残高[3000]は、後述するように実際のパ
チンコ球に交換して取り出すこともできるし、あるいは
ゲームを精算して精算レシートとして取り出すこともで
きる。
【0024】なお、本実施例ではクレジット数表示器2
3として7セグメントの発光ダイオードを用いて5列で
構成しているが、これに限らず、例えばドットLED、
液晶、蛍光表示管等を用いて構成してもよい。これは、
カード残高表示器22についても同様である。また、ク
レジット数表示器23をカード残高表示器22と一緒に
した構成としてもよい。
【0025】テストモード表示器24は、後述するよう
な所定のテストモードが指令されてパチンコ機2がテス
トモードに移行したとき、これを遊戯者あるいは係員に
報知するために点灯する。
【0026】一方、同様に、このテストモードを音で知
らせるものとしてパチンコ機2の額縁状前面枠11の内
側上部にはスピーカ301(図21参照)が設けられて
おり、スピーカ301はパチンコ機2がテストモードに
移行した状態を音によって報知する。なお、この他にも
役物制御用のスピーカ201が設けられており、スピー
カ201は遊戯球が役物に入賞した状態等を効果音によ
って報知する。なお、スピーカ301はパチンコ機2の
額縁状前面枠11の内側上部に設ける例のみならず、図
1に示すように、例えばクレジット装置3の前面パネル
4の内側にスピーカ301aとして設置するようにして
もよい。
【0027】購入スイッチ25は、カード挿入口5に挿
入されたパッキーカードの残高の範囲内で1度を単位と
してパチンコ球を購入するために遊戯者によって押され
るスイッチであり、この場合、パチンコ球を購入可能な
状態も合せて表示できるようになっている。例えば、パ
チンコ球を購入可能な状態にあれば、スイッチ全体が輝
くような構成である。
【0028】一方、パチンコ球を購入可能な状態になけ
れば、スイッチ全体の輝きが停止され、かつスイッチを
押してもパチンコ球を購入できなくなる。この購入スイ
ッチ25を1回押すと、1度に相当する分だけのパチン
コ球(例えば、20球)がクレジット数表示器23の現
在の数値に加算して表示される。2回押すと、2度に相
当する分だけのパチンコ球がクレジット数表示器23に
加算して表示される。
【0029】カード返却スイッチ26は、カード挿入口
5に挿入されたパッキーカードをカード挿入口5から外
部に引出すためのもので、本実施例では遊戯者がゲーム
を終了したい場合などに、このスイッチを押すことによ
り、パッキーカードがカード挿入口5から再び外部に引
出される。遊戯者は引出されたパッキーカードを手に
し、他のパチンコ台でゲームを開始するか、あるいは今
回はひとまずゲームを終るかの自由な選択ができる。
【0030】なお、本実施例ではパチンコ機2がテスト
モードに移行した場合、カード返却スイッチ26を押さ
なくても、カード挿入口5に挿入されたパッキーカード
が強制的にカード挿入口5から外部に引き出されて一時
的にゲームを中断するようになっている。
【0031】前面操作パネル15は前面左下方側が前方
に突出するような形状に形成され、その突出部の内部は
球貯留皿(受皿)29となっている。球貯留皿29は遊
戯者がゲームの利益をパチンコ球の状態で精算すると
き、精算パチンコ球が賞品球として排出され、貯留する
ためのものである。また、前面操作パネル15には球抜
きレバー30および発射装置の発射操作ノブ31が設け
られるとともに、球取込口32が形成されている。球抜
きレバー30は球貯留皿29に貯留された球を外部下方
に抜くためのもので、この球抜きレバー30を、例えば
左方向に移動させると、球貯留皿29の下底部が一部開
口して球を下方に放出することができる。
【0032】発射操作ノブ31は1列に整列しているパ
チンコ球のうち、発射位置にあるものを1個ずつ遊戯盤
13前面の遊戯領域内に発射させる打球発射装置の操作
を行うものである。また、球取込口32は先細りの凹部
形状に形成され(図3参照)、遊戯者が球を投入する部
分である。そして、球が投入されると、その球を1個ず
つ順次、球取込路に導くものである。
【0033】一方、本実施例では、パチンコ機2の額縁
状前面枠11の上部に封入球補給表示器1101および
封入球排出表示器1102が設けられており、封入球補
給表示器1101は内部に封入された封入球の数が不足
しているとき、後述の賞球排出装置42によって球が補
給されている間、点灯してその旨を遊戯者に報知するも
のである。また、封入球排出表示器1102は同様に内
部に封入された封入球の数が過剰であるとき、後述の封
入球抜きソレノイド51によって球貯留路83に貯留さ
れている球が排出されている間、点灯してその旨を遊戯
者に報知するものである。
【0034】ここで、封入球補給表示器1101および
封入球排出表示器1102は封入球(遊戯媒体)の数の
異常を報知する異常報知手段1103を構成する。
【0035】なお、封入球の数の異常を報知する手段と
しては、これらに限らず、例えば不足又は剰余数を表示
する表示器1104を額縁状前面枠11の上部に設ける
ようにしてもよい。この場合、表示器1104として
は、7セグメントの発光ダイオードを用いればよく、こ
の表示器1104は異常報知手段に相当する。このよう
にすると、封入球の不足又は剰余数をデジタル的に表示
するため、より一層球の過不足状態およびその対処処理
の進行状況が分るという利点がある。
【0036】また、封入球の数の異常を報知する手段と
しては、上記のような表示だけでなく、封入球の不足又
は剰余の状態を音で知らせるために額縁状前面枠11の
内側上部に設けられたスピーカ301からも報知音が発
生するようになっている。
【0037】スピーカ301はパチンコ機2の内部に封
入された封入球の数が不足しているとき、後述の賞球排
出装置42によって球が補給されている間、および封入
球の数が過剰であるとき、後述の封入球抜きソレノイド
51によって球貯留路83に貯留されている球が排出さ
れている間、報知音を発してその旨を遊戯者に報知す
る。スピーカ301は異常報知手段に相当する。なお、
クレジット装置3の前面パネル4の内側にスピーカ30
1aを設けた場合も異常報知手段としての機能を持たせ
るようにする。
【0038】次に、図3はガラス枠12および前面表示
パネル14を開いた状態を示すパチンコ機2の構成図で
ある。図3において、遊戯盤13は発射されたパチンコ
球を上方から落下させつつアウトあるいはセーフの判定
を行う領域であり、入賞口に球が入って有効にセーフと
なる場合は所定数の賞品球が放出されて、これがクレジ
ット数表示器23に加算して可視表示され、アウトの場
合にはクレジット数表示器23の表示数に変化はない。
【0039】この場合、発射操作ノブ31を操作して球
が発射されると、この時点でクレジット数表示器23に
表示されたクレジット数から“1”が減算される。ま
た、発射操作ノブ31を操作して球が発射されても、フ
ァールになったときには、この時点でクレジット数表示
器23に表示されたクレジット数に“1”が加算される
ようになっている。
【0040】遊戯盤13における遊戯領域1300は任
意の構成をとり得るが、一例として図4に示す構成のも
のが用いられる。また、遊戯盤13の裏面側の構成は図
5のように示される。図4において、遊戯盤13におけ
る遊戯領域1300の周囲には、後述の発射装置52に
よって発射された打球を遊戯盤13の上方部まで案内す
るレール33が配設されており、遊戯盤13の前面、レ
ール33およびガラス板(図示略)によって囲まれた空
間に遊戯領域1300が形成されている。
【0041】遊戯領域1300の前面中央上部には中央
に可変表示部1302aを有する可変表示装置1302
が配置されている。この可変表示部1302aは3つの
窓、すなわち外窓、内窓および中窓を有し、各窓はLE
Dによって数値が表示されるようになっている。また、
可変表示装置1302の下方には、該可変表示装置13
02の作動結果によって遊戯球を受け入れない第1の状
態から受け入れ易い第2の状態に変動する変動入賞装置
(アタッカー)1304が配置されている。
【0042】可変表示装置1302の左右両側および上
下位置にはそれぞれ始動入賞口1306、1308、1
310、1312が設置されており、変動入賞装置13
04の左右両側位置にもそれぞれ始動入賞口1314、
1316が設置されている。また、変動入賞装置130
4から離れた両側には一般入賞口1318、1320が
設置されている。さらに、遊戯領域1300内の適宜位
置には風車と呼ばれる打球方向変換部材1322が回転
自在に複数設置されるとともに、障害釘(図示略)が多
数植設されている。また、遊戯領域1300の中央下部
には後述のアウト球回収口79が形成されている。
【0043】一方、遊戯盤13の裏面側には図5に示す
ように、可変表示装置1302や変動入賞装置1304
の裏面側の機構部分が配置されるとともに、一般のセー
フ球(入賞球)を集合させるセーフ球回収部材1350
および始動口に入賞したセーフ球を集合させる始動球回
収部材1352が配置されている。また、1354は各
始動入賞口1306、1308、1310、1312、
1314、1316に入賞した球を検出する始動入賞ス
イッチ、1356は変動入賞装置1304に入賞した球
を検出する継続入賞スイッチである。
【0044】さらに、1358は変動入賞装置1304
に入賞した球の個数を10個毎に検出する入賞個数スイ
ッチであり、入賞個数スイッチ1358は、例えば球の
数を10カウントすると、10カウントに相当する信号
を出力する。これらの各スイッチとしては、例えばフォ
トセンサタイプのものが用いられ、スイッチ部分を通過
する球をフォトセンサによって検出する。その他、図5
では後述の図10に示す構成部分も併せて図示してい
る。
【0045】そして、始動入賞口1306、1308、
1310、1312、1314、1316に球が入る
と、後述のセーフセンサ45、46によって検出される
とともに、所定数の賞品球が排出される(利益増加状態
に相当)他、さらに始動入賞スイッチ1354によって
始動入賞状態が検出され、可変表示装置1302が作動
してその表示内容が変化する。
【0046】このとき、可変表示装置1302は可変表
示部1302aの外窓、内窓および中窓の各LEDを点
灯して図柄を組合せ、その図柄組合せ状態が特定の利益
状態に移行すると、変動入賞装置1304が遊戯球を受
け入れない第1の状態から受け入れ易い第2の状態(大
当りの状態)に変動する。なお、上記図柄の組合せ状態
や大当りの時間等は種々設定されている。可変表示装置
1302の表示内容が特定の利益状態に移行すると、変
動入賞装置1304が遊戯球を受け入れない第1の状態
から受け入れ易い第2の状態に変動する。
【0047】変動入賞装置1304に球が入賞した場合
には、その入賞球は継続入賞スイッチ1356によって
検出されるとともに、入賞した球の個数は10個毎に入
賞個数スイッチ1358によって検出される。第2の状
態に変動した変動入賞装置1304は所定時間、あるい
は所定のサイクルの後に元の第1の状態に復帰する。
【0048】再び、図3に戻り、遊戯盤13のレール3
3の下方にはファール球回収口34が形成されており、
ファール球回収口34にはフォトセンサタイプのファー
ルセンサ35が設けられている。ファールセンサ35は
発射装置から発射されたパチンコ球が遊戯領域まで達せ
ずに再び元の発射方向に戻ってファール球回収口34を
通過するとき、この通過を検出する。
【0049】ファールセンサ35の図中右方には発射レ
ール36が配設されており、発射レール36の下端部に
は発射球出口37が臨んでいる。発射レール36は断面
がM字状に形成され、発射球出口37から1個ずつ放出
され発射装置によって発射された球をレール33まで導
くものである。発射レール36の上方には発射センサ3
8が配置されており、発射センサ38はパチンコ球が発
射装置によって発射されたか否かを検出するためのもの
である。
【0050】前面操作パネル15に形成された球取込口
32に関連する部分の断面は図6のように示される。図
6において、球取込口32の下方には連続してパチンコ
機2の裏面側に続く球取込路80およびパチンコ機2の
前面側に続く取込球戻し路801が形成されている。
【0051】取込球戻し路801は前面操作パネル15
に形成された球貯留皿(受皿)29に連通しており、そ
の途中には取込シャッター802が設けられている。図
6は取込シャッター802によって取込球戻し路801
が遮断されている状態を示している。通常は、図6に示
すように、取込シャッター802によって取込球戻し路
801が遮断されており、この状態のとき、球取込口3
2に投入された球は、この球取込路80を通過して取込
球排出口81からパチンコ機2の裏面側に設置された所
定の球受け部材に放出される。
【0052】球取込路80の途中にはカウントセンサ4
9が設けられており、カウントセンサ49は球取込路8
0を通過する球を1個ずつカウントする。したがって、
遊戯者が球を持込んで(例えば、他の台から)、球取込
口32に投入すると、このカウントセンサ49によって
その持込み数が計算されてクレジット数表示器23に表
示される。
【0053】図3に戻り、図3も同様に取込シャッター
802によって取込球戻し路801が遮断されている状
態を示している。取込シャッター802は取込禁止ソレ
ノイド803によって変位可能な構成となっている。ま
た、前面操作パネル15の球取込口32近傍には取込禁
止表示器804が配置されており、取込禁止表示器80
4は前面操作パネル15の内部に埋め込まれているが、
その表示部分が点灯すると、前面操作パネル15側に位
置している遊戯者が十分に視認できるようになってい
る。上記取込球戻し路801、取込シャッター802お
よび取込禁止ソレノイド803は、全体として価値物体
戻し手段805を構成している。
【0054】取込禁止ソレノイド803は、非通電時
(図3の状態)はスプリングによって取込シャッター8
02を前方に押し出して取込球戻し路801を遮断し、
通電されると、図7に示すようにスプリングの付勢力に
抗して取込シャッター802を吸引して取込球戻し路8
01を開口させるようになっている。ここで、図8およ
び図9参照して取込シャッター802の変位に伴うパチ
ンコ球Tの流れを説明する。
【0055】図8は取込禁止ソレノイド803が非通電
時の状態(図3の状態)を示し、このとき取込シャッタ
ー802はスプリングの付勢力により前方に押し出され
て取込球戻し路801を遮断している。したがって、球
取込口32に投入された球Tは取込シャッター802で
遮断されている取込球戻し路801の方へは流れず、球
取込路80を通過して取込球排出口81からパチンコ機
2の裏面側に設置された所定の球受け部材に放出され、
このとき球取込口32に投入された球Tの数(すなわ
ち、持込み数)がカウントセンサ49によってカウント
されてクレジット数表示器23に表示される。
【0056】一方、取込禁止ソレノイド803に通電さ
れると、図9に示す状態に移行し、取込シャッター80
2がスプリングの付勢力に抗して取込禁止ソレノイド8
03に吸引されて取込球戻し路801が開口する。した
がって、球取込口32に投入された球Tは重力によって
取込球戻し路801の方にスムーズに流れ、取込球戻し
路801を通過してパチンコ機2の前面側にある球貯留
皿(受皿)29に放出される。また、このとき取込禁止
表示器804が点灯して球取込口32に投入された球が
取込球戻し路801を通過して球貯留皿(受皿)29に
放出され、取り込まれない状態が遊戯者あるいは係員に
よって視認される。
【0057】次に、図10はパチンコ機2の裏機構の構
成を示す図である。図10において、パチンコ機2の裏
機構の主要なものとして、貯留タンク41、賞球排出装
置42、流路切換ソレノイド43、球抜きソレノイド4
4、第1セーフセンサ45、第2セーフセンサ46、ア
ウトセンサ47、オーバフローセンサ48、カウントセ
ンサ49、補給センサ50、封入球抜きソレノイド51
および発射装置52がある。
【0058】貯留タンク(上タンク)41排出される前
の球を貯留しておくもので、この貯留タンク41の球数
の不足は補給センサ50によって検出され、不足のとき
は遊戯店のいわゆる島設備から球が補給される。貯留タ
ンク41内の球は誘導路61によって1列に整列させら
れるとともに、誘導されて賞球排出装置42に排出され
る。この誘導路61は特に限定されないが、短時間に多
量の球を供給できるように2条に形成されており、その
途中には球のつまりを防止するとともに、球を止める機
能を有する球止め装置62が設けられている。
【0059】誘導路61は図11(a)〜(c)に詳細
を示すように、2条の通路61a、61bとして分離壁
63によって適切な間隔に分けて構成され、分離壁63
は通路61a、61bの下方に行くに従ってその高さが
低く形成されている。また、各通路61a、61bには
それぞれパチンコ球Tが接触する通路底面に金属板から
なる導電性プレート64a、64bが貼付若しくは一体
的に取付けられており、各導電性プレート64a、64
bは電気的に接続され、途中に抵抗器等の減衰器を設け
た配線部材を介して制御装置のケースに接続されてい
る。なお、65は誘導路61と一体に形成された誘導ケ
ースである。
【0060】誘導路61の下流部に配置された球止め装
置66は、図12に詳細を示すように、先端側を反り曲
げた曲板67を有している。曲板67は通路61a、6
1b上に架設した支軸68に回動自在に取付けられ、通
常は曲板67の側部の突起69と樋壁との間に設けたス
プリング70の付勢力によって、その先端側を反り上げ
て通路61a、61b上にかぶさるような球ならし位置
に保持され、通路61a、61bにおけるパチンコ球の
重なりを防止してパチンコ球をスムーズに流下させる。
【0061】一方、先端側を手動により矢印で示す方向
に持上げて曲板67を図中破線で示すように起立させる
と、スプリング70の付勢力が変って、曲板67が直立
状態に、すなわち後端側が通路61a、61b内に進入
してパチンコ球の流下を阻止する球止め位置に保持され
る。これにより、賞球排出装置42の保守点検時や故障
時等にパチンコ球を遮断して作業を容易に行えるように
なっている。
【0062】賞球排出装置42は遊戯者がゲームの精算
を望んで上記精算スイッチ6を押したとき、後述の排出
クレジット制御装置300からの排出要求信号に基づい
て賞品球を排出する。
【0063】本実施例の場合、この賞球排出装置42は
封入球を交換するとき、封入球に対応する所定数(例え
ば、20個)の新たな球を封入球とは別に貯留してお
き、所定の封入球排出指令があると、貯留した球を排出
する機能(すなわち、球排出手段の機能)を有してい
る。この場合、賞品球および新たな封入球としてのパチ
ンコ球は2列に分けて配置されている。すなわち、排出
機構が2条あって1条ずつ2回に分けて排出可能な構成
となっている。
【0064】賞球排出装置42の構造については詳細を
後述する。なお、封入球としては、この部分に貯留して
おく球数で十分であるが、賞品球としては、この部分に
貯留しておく球数では不足する場合もあるため、そのと
きは直ちに貯留タンク41から球の補給を受けるように
なっている。
【0065】賞球排出装置42の下方には、排出された
球を誘導する排出樋72が設けられている。排出樋72
は途中で分岐し、排出された球を発射位置の方へ誘導す
る封入球誘導樋73と、排出された球を賞品球として球
貯留皿29(前面側)の方へ誘導する賞球誘導樋74
と、排出された球をパチンコ機2から外部に抜き取る方
へ誘導する抜取り誘導樋75とに分れている。流路切換
ソレノイド43は封入球誘導樋73と賞球誘導樋74と
の分岐部に設けられ、所定の封入球取込指令(例えば、
封入球取込信号)が与えられると、排出樋72を通して
排出された球の通路を切換えて、球を封入球誘導樋73
に導く。
【0066】なお、この封入球取込指令が与えられない
ときは、球の通路を賞球誘導樋74側に切換え、排出樋
72を通して排出された球を賞品球として球貯留皿29
(前面側)の方へ誘導する。
【0067】ここで、流路切換ソレノイド43および封
入球誘導樋73は、球取込手段90を構成している。し
たがって、球取込手段90は後述のようにして封入球が
外部に抜き取られた後、貯留しておいた球を封入球の循
環経路(ここでは、後述の球貯留路83)に取込む。
【0068】球抜きソレノイド44は、排出樋72(賞
球誘導樋74に対応)と抜取り誘導樋75との分岐部に
設けられ、排出樋72を通して排出された球の通路を抜
取り誘導樋75側、あるいは賞球誘導樋74側に切換え
る。
【0069】パチンコ機2の裏面には、ほぼ中央部を囲
むように入賞球集合樋76が設けられており、入賞球集
合樋76は遊戯盤13の前面に配置された前述の各入賞
口1306、1308、1310、1312、131
4、1316に流入したセーフ球(入賞球)を一箇所に
集合させてセーフ球回収樋77に送る。セーフ球回収樋
77には上記第1セーフセンサ45および第2セーフセ
ンサ46が設けられており、これらの各センサ45、4
6はセーフ球回収樋77を通過するセーフ球を1個宛検
出する。
【0070】一方、入賞球集合樋76の下方にはアウト
球回収樋78が設けられており、アウト球回収樋78は
遊戯盤13の前面に配置されたアウト球回収口79に流
入したアウト球を集合させて再び後述の球貯留路83に
送る。アウト球回収樋78には上記アウトセンサ47が
設けられており、このアウトセンサ47はアウト球回収
樋78を通過するアウト球を1個宛検出する。
【0071】オーバフローセンサ48はパチンコ機2の
前面側に配置された球貯留皿29に対して排出された賞
品球がオーバフローしたとき、これを検出して、例えば
オン信号を出力する。カウントセンサ49は、前述した
ように遊戯者が球取込口32に球を投入したとき、その
球を1個ずつカウントするものである。
【0072】前述したように排出樋72は途中で分岐
し、封入球誘導樋73が連続して形成されているが、こ
の封入球誘導樋73にさらに連続して球貯留路83が形
成されている。球貯留路83は封入されている所定数の
球を一時的に貯留しておくものである。球貯留路83は
途中で分岐し、発射位置の方に続く通路と、封入路排出
路84とに分れている。
【0073】球貯留路83の分岐部には上記封入球抜き
ソレノイド51が配設されており、封入球抜きソレノイ
ド51は所定の封入球排出指令(例えば、後述の封入球
入替フラグに基づく封入球入替処理:図57参照)に基
づいて球貯留路83に貯留されている球の通路を、発射
位置の方に続く通路あるいは封入路排出路74に択一的
に切換える。発射位置の方に続く通路側の方に切換えら
れると、球貯留路83に貯留されている球は発射位置に
向い、封入路排出路84側の方に切換えられると、球は
封入路排出路84を通して外部に排出され、例えば清浄
等が行われる。
【0074】ここで、本実施例では、封入球抜きソレノ
イド51は球貯留路83に貯留されている封入球の数が
過剰であるとき、この球貯留路83から封入球を外部に
排出する処理を実行する遊戯媒体処理手段としての機能
を有している。封入球の排出は1個から可能である。
【0075】また、上記賞球排出装置42、排出樋7
2、球抜きソレノイド44、流路切換ソレノイド43お
よび封入球誘導樋73は全体として遊戯媒体処理手段1
200を構成し、遊戯媒体処理手段1200は球貯留路
83に貯留されている封入球の数が不足しているとき、
この球貯留路83に対して封入球を補給する処理を実行
する。封入球の補給は1個から可能である。
【0076】封入球抜きソレノイド51および封入路排
出路84は、封入球抜き手段85を構成している。した
がって、封入球抜き手段85は所定の封入球排出指令に
基づいて球貯留路83に貯留されている封入球を外部に
抜き取る。なお、封入球を外部に抜き取るための封入球
排出指令として、例えば封入球排出信号を使用してもよ
く、その場合、封入球入排出信号は多数のパチンコ装置
1を管理している遊戯店内の管理装置400(図21参
照)からの信号として与えることが考えられる。したが
って、遠隔操作によって自動的に封入球を抜き取ること
ができるようになっている。
【0077】また、封入球排出指令として封入球排出信
号を使用する例に限らず、例えば後述するように、パチ
ンコ機2に設けられた封入球入替スイッチ316の操作
を係員が行うことによっても封入球排出指令が出される
ようになっている。
【0078】発射装置52は、例えばロータリソレノイ
ド52aおよび略L字状のレバー52bを有し、その内
部に電気的駆動源(ロータリソレノイド)を動作させる
ことによって発射レール34の発射位置に待機する球を
弾発し、パチンコ機2の遊戯盤13の遊戯領域内に到達
させる打球発射機構を備えている。すなわち、発射操作
ノブ28が操作されると、ロータリソレノイド52aを
起動して球貯留路83に1列に整列しているパチンコ球
のうち、発射位置にあるものをレバー52bによって1
個ずつ遊戯盤13前面の遊戯領域内に向けて発射させ
る。発射装置52としては、モータやロータリソレノイ
ド等どのようなものでもよいが、本実施例ではロータリ
ソレノイドを用いている。
【0079】また、発射装置52は、電気的駆動源(例
えば、電磁石)を動作させることによってパチンコ球を
発射レール34の発射位置に送り出す球送り機構53を
有している。球送り機構53は、図19(b)に詳細を
示すように、球受け部材54と電磁石55とを備えてい
る。そして、球送り機構53に供給された球は、球の流
下を阻止する第1状態にある球受け部材54に当接して
停止する。その後、球受け部材54の上方に配置された
電気的駆動源たる電磁石55に通電することにより、こ
の電磁石55に球受け部材54が吸着されると、球受け
部材54の球受け部54aが球を受け入れ可能な第2状
態に変換される。
【0080】このようにして、第2状態に変換された球
受け部材54の球受け部54aに球が受け入れられる。
その後、電磁石55への通電が停止されると、球受け部
54aに球を受け入れた状態で球受け部材54が第1状
態に復帰し、この球受け部材54によって下方に導かれ
た球が図示を略した球通過路を経て、遊戯盤13の遊戯
領域への弾球路を形成するガイドレールと連通する発射
レール34の発射位置へ至るようになっている。
【0081】なお、球送り機構は上記の例に限らず、例
えば球送りソレノイドがオン動作する毎に待機球を発射
位置に供給するように構成したものでもよい。ここで、
上記発射装置52、球送り機構53および球貯留路83
は全体として封入球循環発射機構1202を構成する。
【0082】図13は上記賞球排出装置42の詳細な構
成を示す側面断面図、図14は賞球排出装置42の分解
斜視図である。賞球排出装置42はカセット化されて、
この部分のみで交換自由になっている。
【0083】図13および図14において、賞球排出装
置42は2組の排出機構42a、42bを備えている。
なお、図13では一方の排出機構42aを主に示す。排
出機構42a、42bはパチンコ機2の額縁状前面枠1
1の内側に配置されたフレーム11a(図10参照)に
取付けられるユニットケース42cに2系統並列に設け
られ、貯留タンク41に貯留された予備球を誘導する上
記誘導路61a、61bにそれぞれ連続するように構成
された案内樋91a、91bを備えている。案内樋91
a、91bは誘導路61a、61bに対応して2条に形
成されており、各条の通路に対応して流下阻止手段とし
てのストッパ92a、92bと、その駆動用排出ソレノ
イド93a、93bとからなる排出手段94a、94b
も2組設けられている。
【0084】案内樋91a、91bは、その機能から3
つの部分に区分され、上から順にそれぞれ減圧部101
a、101b、縁切り部102a、102b、排出部1
03a、103bとなっている。減圧部101a、10
1bは貯留タンク41から誘導路61a、61bを介し
て送られてくる予備球の圧力を減らすもので、同図に示
すように、緩傾斜状態にUターンする構造に形成されて
いる。なお、Tはパチンコ球(適宜、球という)を示
し、所定数のパチンコ球Tが描かれている。
【0085】そして、減圧部101a、101bは図中
右方向に緩やかに下り傾斜する傾斜部105と、傾斜部
105の下流側に続いて通路方向を略180度反転させ
る第1屈曲部106と、第1屈曲部106に続いて左側
に緩やかに下り傾斜する傾斜部107と、傾斜部107
の下流側に続いて通路方向を再び略180度反転させる
第2屈曲部108とから形成されている。
【0086】第1屈曲部106および第2屈曲部108
によってそれぞれ傾斜部105、107からのパチンコ
球の流下速度が減少されるとともに、排出手段94a、
94bによる流下阻止状態にて誘導路61a、61b側
からの球圧が軽減される。縁切り部102a、102b
は、その下の排出部103a、103bを通る球同士に
間隔を開けさせて、下方の排出手段94a、94bによ
る球の流出を止めやすくするためのもので、減圧部10
1a、101bに連続する垂直通路部分109と、下流
の排出部103a、103bに通じる方向変換通路部分
110とから構成される。
【0087】垂直通路部分109の下端部には、球詰り
防止部111が前方に突出して設けられている。この球
詰り防止部111によって垂直通路部分109に縦に並
んで停止した球のうちの最も下の球の中心位置が、その
上方の球の中心位置よりも常に前方に位置せしめられる
ようになる。これによって、上方の球の流下移動圧が最
も下の球を常に前方に押圧するように作用し、球詰りが
防止される。
【0088】各案内樋91a、91bにおける排出部1
03a、103bの途中には流下する球を検出する非接
触型の排出球検出センサ112a、112bがそれぞれ
配置されている。また、各排出部103a、103bの
途中、上記排出球検出センサ112a、112bの直後
には排出手段94a、94bを構成するストッパ92
a、92bが出没可能な切欠き部113a、113bが
形成されている。ストッパ92a、92bは、それぞれ
支軸114a、114bによって回動自在に支持されて
いるとともに、ストッパ92a、92bの一端側には、
それぞれ連結ピン115a、115bが突設され、これ
ら連結ピン115a、115bと排出ソレノイド93
a、93bの作動ロッド116a、116bの下端部と
が連結板117a、117bによってそれぞれ連結され
ている。
【0089】ここで、上記排出球検出センサ112a、
112bは、後述のフローを実行するに際してフロー中
での説明や図面への表示の都合上、以下の記述では適
宜、排出センサ1、2あるいは第1、第2排出センサと
いう表現で用いる。同じく、排出ソレノイド93a、9
3bは、後述のフローの説明中、排出ソレノイド1、2
という表現で用いる。
【0090】駆動用の排出ソレノイド93a、93bが
消磁(オフ)状態にあるときは、図15(a)に示すよ
うに(ただし、図15は説明の都合上1組だけ示す)、
作動ロッド116a、116bが下降してストッパ92
a、92bの先端部が切欠き部113a、113bより
案内樋91a、91bの排出部103a、103b中に
それぞれ入り込んで、排出部103a、103b中にあ
る球の流下を阻止するようになっている。
【0091】一方、図15(b)に示すように、排出ソ
レノイド93a、93bが励磁(オン)されると、作動
ロッド116a、116bが上昇してストッパ92a、
92bが上昇する方向に回動されて排出部103a、1
03bの切欠き部113a、113b中から脱して、排
出部103a、103b中における球の流下阻止状態を
解除させ、案内樋91a、91b内の予備球を下方の排
出樋72へ排出させるようになっている。なお、図14
において、118bは排出ソレノイド93bを取付ける
ベース部材、119bは排出ソレノイド93bを固定す
るサイドフレームなある。また、このユニットケース4
2cは止め孔120を介してフレーム11aに取付けら
れる。
【0092】このように、賞球排出装置42は排出球検
出センサ112a、112bによって流下する球を1個
ずつ検出しながら所定数に達した時点でストッパ92
a、92bを作動させて排出を停止することができるた
め、上述したごとく排出球数の異なる賞品球と、封入球
交換時における新たな封入球とを同一の賞球排出装置に
よって排出させることが可能となる。これは、例えば外
部からの信号に基づいて遠隔操作によって自動的に行う
ことができる。また、賞球排出装置42は2組の排出機
構42a、42bを備えているため、特に球を排出して
新たな封入球を取込む場合に球の詰りを防止してスムー
ズに封入作業を行うことができるという利点がある。
【0093】なお、手動で賞球排出装置を作動させるこ
とができるようにするため、案内樋91a、91bの上
方に球抜きセンサ118が設けられており、球抜きセン
サ118はパチンコ機2の前面に形成された操作孔(図
示略)から所定の球抜き棒が差し込まれたことを検出し
てオン信号を出力する。球抜き棒は遊戯店の係員のみが
パチンコ機2の前面から操作孔に差し込むことにより、
防犯に対処可能となっている。そして、球抜き棒の差し
込操作によって球抜きセンサ118からオン信号が出力
されると、排出ソレノイド93a、93bが連続して励
磁されて案内樋91a、91bの予備球を排出させて下
方の排出樋72に送る。
【0094】また、球抜きセンサ118の側方には封入
球入替スイッチ316が配置されており(図13参
照)、封入球入替スイッチ316は同じくパチンコ機2
の前面に形成された操作孔(図示略)から所定の封入球
入替棒が差し込まれたことを検出してオン信号を出力す
る。封入球入替棒は遊戯店の係員のみがパチンコ機2の
前面から操作孔に差し込むことにより、防犯に対処可能
となっている。そして、封入球入替棒の差し込操作によ
って封入球入替スイッチ316からオン信号が出力され
ると、このオン信号は後述の入力処理(図60)によっ
て封入球入替フラグを“1”にセットする処理(ステッ
プS2620参照)を行う。
【0095】封入球入替フラグが“1”にセットされる
ことにより、図26のメインルーチンで封入球入替処理
が実行される。このとき、賞球排出装置42では封入球
入替処理に関連する動作として、排出ソレノイド93
a、93bが連続して励磁されて案内樋91a、91b
の予備球を排出させて下方の排出樋72に送るととも
に、さらに、この予備球を後述するように排出樋72か
ら封入球誘導樋73に流出させて、以後、封入球カセッ
ト120の球貯留路83に流下させることにより、封入
球の入替処理を行ってゲームの開始に備えるようになっ
ている。
【0096】次に、他のカセット部について説明する。
図16(a)は上記の賞球排出装置42と同様にカセッ
ト化された封入球カセット120を示す斜視図、図16
(b)はその要部詳細図、図17は封入球カセット12
0および同じくカセット化された樋切換カセット121
を示す平面図、図18は封入球カセット120を装着す
るフレーム11aの部分を示す図である。
【0097】これらの図において、封入球カセット12
0は前述の封入球抜きソレノイド51を含んで構成さ
れ、主に封入球を貯留している部分としてまとめられて
交換自由となっている。すなわち、封入球カセット12
0には係止部材122、123が設けられており、これ
らの係止部材122、123を図18に示すパチンコ機
2のフレーム11aに形成された封入球カセット係止用
ボス124、125に押し込むことにより、ワンタッチ
で着脱自在なように構成されている。また、封入球カセ
ット120には必要な配線を通す配線処理孔126が形
成されており、この配線処理孔126は図18に示すパ
チンコ機2のフレーム11aに形成された配線処理孔1
28に連通可能となっている。なお、129も配線処理
孔である。
【0098】球が通過する各流路口をカセットの端部に
形成されたものに対応させて説明すると、130はファ
ール球回収路、131はアウト球回収路、132はセー
フ球回収路、133は封入球誘導樋73と球貯留路83
との接続部に開口する球貯留口、134は抜取り誘導樋
75の端部開口、135は賞球誘導樋74の端部開口、
136は球貯留路83に貯留されている封入球を順次1
個ずつ発射装置52の方へ送り出す球送出し口である。
これらの各流路口は他の部材やカセットに形成された流
路口と相互に接続される。
【0099】球貯留路83の途中には球をならすための
球ならし板141が設けられているとともに、球貯留路
83の底部の形状は2箇所に特別の工夫がなされてい
る。すなわち、球の通過する頻度として一番多いのがア
ウト球であり、このアウト球が流下するアウト球回収路
131を臨む球貯留路83の底部R1は球詰り防止段差
としてR形状に形成されるとともに、同じく球の通過す
る頻度として二番目に多いセーフ球が流下するセーフ球
回収路132を臨む球貯留路83の底部R2もR形状に
形成されている。
【0100】したがって、アウト球回収路131を流れ
てきた球が、R形状の底部R1によってスムーズに回転
して球貯留路83の下り傾斜に沿うという流れを実現で
き、特に球の詰りを防止することができるという利点が
ある。また、この効果はセーフ球に対しても同様であ
り、セーフ球回収路132を流れてきた球は、R形状の
底部R2によってスムーズに回転して球貯留路83の下
り傾斜に沿って流れる。
【0101】さらに、球の通過する頻度として一番多い
のがアウト球であるため、アウト球回収路131の方を
セーフ球回収路132よりも発射位置に近づけて優先配
置し、短時間で球貯留路83に流下するようになってい
る。なお、球貯留路83においては、ファール球回収路
130の底部壁と球貯留路83の底部との空間距離L1
は球1個分以上の大きさとなっている(図19(a)参
照)。
【0102】本実施例の特徴として、球貯留路83にお
けるファール球回収路130が開口する近傍には6個の
封入球センサ1221〜1226(遊戯媒体検出手段)
が設けられており、これらの封入球センサ1221〜1
226は、例えば後述の図72(a)に示すように投光
素子1226aと受光素子1226bからなるフォトカ
プラ(光センサ)によって構成されている。封入球セン
サ1221〜1226は球貯留路83に封入球Tが存在
すると、封入球Tによって光の通過が阻止されることを
利用して封入球Tを検出する。したがって、6対の信号
線1227のうち光の通過が阻止されたものを分析する
ことで、封入球の過不足数を検出できる。
【0103】この場合、規定数(例えば、20個)の封
入球Tが球貯留路83に存在すると、封入球センサ12
23の位置(正常な封入球数の位置)に最終の球Tが存
在することになる(図16(b)の状態)。一方、規定
数に対して封入球Tの過不足があると、この状態は封入
球センサ1223以外のセンサによって検出される。す
なわち、過不足数はフォトカプラの出力信号を分析する
ことによって判定できる。
【0104】また、この過不足の数は±3個の範囲まで
検出可能な構成になっている。なお、通常は±3個の範
囲まで過不足数を検出すれば十分であるが、ケースによ
って過不足数の検出範囲を大きくしたい場合には封入球
センサの設置数を多くすればよい。なお、これらの封入
球センサ1221〜1226は発射位置に球が残らない
タイプのパチンコ機2に適用されるものである。
【0105】次に、球の流下に対応させて各カセットの
細かい構成を説明する。図17に示すように、賞球排出
装置42から排出される球は所定の状態(例えば、ゲー
ム開始状態)で樋切換カセット121から封入球カセッ
ト120に向けて流下する。また、ゲーム中、封入球カ
セット120ではアウト球、セーフ球およびファール球
が球貯留路83で混合するようになっている。
【0106】排出樋72が最初に分岐する抜取り誘導樋
75の入口部分に配置された球抜きソレノイド44は、
ソレノイド本体(電磁石部分)44aと、流路を切換え
る切換プレート44bと、ソレノイド本体44aの励磁
によって切換プレート44bに変位を与える機構部(例
えば、作動ロッド等を一括して含む部分)44cとを有
している。そして、ソレノイド本体44aが消磁(オ
フ)状態にあるときは、機構部44cにおけるスプリン
グの付勢力によって切換プレート44bが排出樋72側
から後退して抜取り誘導樋75の入口を塞ぐように変位
している。このため、賞球排出装置42から排出された
球Tは図17に矢印で示すように、排出樋72をそのま
ま流下し、抜取り誘導樋75側には流れない。
【0107】一方、ソレノイド本体44aがオンされる
と、機構部44cにおけるスプリングの付勢力に対抗し
て機構部44cの作動ロッドがソレノイド本体44aに
吸引され、これに応じて切換プレート44bがその基端
部を支点として抜取り誘導樋75側から突出して排出樋
72側の通路を塞ぐように変位する。このため、賞球排
出装置42から排出された球Tは排出樋72の途中から
抜取り誘導樋75に入り、以後、抜取り誘導樋75を流
下して外部に抜き取られる。
【0108】封入球誘導樋73の入口部分に配置された
流路切換ソレノイド43も同様に、ソレノイド本体43
aと、流路を切換える切換プレート43bと、ソレノイ
ド本体43aの励磁によって切換プレート44bに変位
を与える機構部43cとを有している。ソレノイド本体
43aがオフ状態にあるときは、機構部43cにおける
スプリングの付勢力によって切換プレート43bが封入
球誘導樋73側に後退して封入球誘導樋73の入口を塞
ぐように変位している。このため、賞球排出装置42か
ら排出された球Tは、排出樋72からそのままの状態で
賞球誘導樋74に流れ込み、その端部開口135から賞
品球としてパチンコ機2の前面の球貯留皿26に誘導さ
れる。したがって、封入球誘導樋73側には流れない。
【0109】一方、ソレノイド本体43aがオンされる
と、機構部43cにおけるスプリングの付勢力に対抗し
て機構部43cの作動ロッドがソレノイド本体43aに
吸引され、これに応じて切換プレート43bがその基端
部を支点として封入球誘導樋73の入口から移動して賞
球誘導樋74の入口を塞ぐように変位する(図17の状
態)。このため、賞球排出装置42から排出された球T
は、矢印で示すように、排出樋72から封入球誘導樋7
3に入り、以後、封入球カセット120に流下する。そ
して、封入球カセット120に流下した球は球貯留路8
3に到達し、封入球としてゲームの開始に備えられる。
【0110】封入球カセット120における封入球抜き
ソレノイド51は、ソレノイド本体51aと、流路を切
換える切換プレート51bと、切換プレート51bに係
合するリンク51cと、リンク51cの支点側に回動自
在に連結されたスプリングを含む作動ロッド51dとを
有している。そして、ソレノイド本体51aがオフ状態
にあるときは、図17に示すように、作動ロッド51d
におけるスプリングの付勢力によってリンク51cがそ
の基端側を支点として図中右方向に押されて回動し、切
換プレート51bが封入路排出路84の入口を塞ぐ。そ
のため、球貯留路83に貯留されている球は発射位置に
向い、図18に示す球送出し口136から順次1個ずつ
発射装置52の方へ送り出される。
【0111】一方、ソレノイド本体51aがオンされる
と、図19(a)に示すように、スプリングの付勢力に
対抗して作動ロッド51dがソレノイド本体51aに吸
引され、これに応じてリンク51cがその基端側を支点
として図中左方向に吸引されて回動し、切換プレート5
1bが封入路排出路84の入口を開く。このため、球貯
留路83に貯留されている球は矢印で示すように、封入
路排出路84の方に流下し、外部に抜き取られて清浄等
が行われる。なお、外部に抜き取った球の清浄を行うの
は、封入されたパチンコ球は循環使用されて汚れるか
ら、この汚れを除去するためである。
【0112】また、本実施例ではソレノイド本体51a
のオンによって封入路排出路84の入口が開くと、球貯
留路83に貯留されている球が封入路排出路84の方に
排出されることにより、封入球の数が過剰のときに過剰
分の球を排出する動作が行われる。
【0113】このように、封入球カセット120を初め
として他の樋切換カセット121等がカセット化されて
いるので、交換のときでもワンタッチで行うことがで
き、作業性が向上する。また、掃除が容易でかつ修理も
容易という利点がある。
【0114】図20はパチンコ機2の上記裏機構の他
に、制御に必要なマイクロコンピュータのボード等を設
置して各種の配線を施した状態を示す図である。図20
において、150は裏面のほぼ中央部に配設されたマイ
クロコンピュータを含むボードであり、後述の役物制御
装置200の機能を実現するものである。ボード150
に接続される各配線151は他の装置、例えば代表的に
は後述の排出クレジット制御装置300等との間で信号
の伝達等を行うとともに、電源の供給も行う。その他の
配線152〜156も各制御機構間で信号の伝達等を行
う(配線の関係は図21参照)。
【0115】また、160は中継基板であり、この中継
基板160を介して排出クレジット制御装置300との
間でデータの授受が行われる。中継基板160にはコネ
クタ161が設けてあり、コネクタ161に排出クレジ
ット制御装置300からの配線が接続される。303は
後述の発射制御装置である。
【0116】次に、図21はパチンコ装置1における制
御系のブロック図である。図21において、この制御系
は大きく分けると、主としてパチンコ機2の遊戯盤13
に関する制御を行う役物制御装置200と、クレジット
装置3や賞品球の排出、封入球の交換等の制御を行う排
出クレジット制御装置300と、店内情報の管理や制御
を行う管理装置400とによって構成される。なお、主
に排出クレジット制御装置300を含み、図示される破
線内の部分はクレジット装置3に配置されるものであ
る。
【0117】上記制御装置のうち、役物制御装置200
は遊戯盤13に設けられている各種入賞球検出器、すな
わち始動入賞スイッチ1354、継続入賞スイッチ13
56、入賞個数スイッチ1358からの検出信号を受け
て役物の駆動信号を形成したり、パチンコ機2の裏面基
盤に設けられている第1セーフセンサ45からの信号を
受けて入賞球分離用のセーフソレノイドを作動させた
り、スピーカ201に対する駆動信号を形成する。ま
た、役物制御装置200は遊戯状態を監視して排出クレ
ジット制御装置300に対して賞球データや賞球記憶信
号を出力したり、排出クレジット制御装置300との間
でレディ信号やストローブ信号を介して制御情報の授受
等を行う。
【0118】排出クレジット制御装置300は役物制御
装置200からの賞球データや賞球記憶信号に基づいて
遊戯者の利益になるように賞品球を加算してスピーカ3
01に対する駆動信号を形成して効果音を発生させた
り、テストモードを報知する駆動信号を形成したりする
他、賞品球の加算をクレジット数表示器23に指令する
とともに、テストモード表示器24に対してパチンコ機
2がテストモードであることを表示させたり、取込禁止
表示器804に対してパチンコ球(例えば、持込み球)
を球取込口32に投入してもパチンコ機2の有効なクレ
ジット数として取り込まれない(すなわち、取込禁止)
ことを表示させたり、さらに賞球排出表示器302に信
号を出力して賞品球の排出を表示させるための制御を行
う。
【0119】また、発射制御装置303に信号を出力し
て、例えば大当りの後の打ち止めや精算中、クレジット
数が帰零中における打ち止めの制御も行う。さらに、所
定の判定指令に基づいて封入球センサ1221〜122
6の出力から封入球循環発射機構1202における封入
球の数に異常があるか否かを判定し、異常があるときに
は規定数になるように、封入球循環発射機構1202に
対して封入球の補給あるいは排出のうち少なくとも1つ
の処理を実行するような制御を行う。
【0120】その他の制御を説明すると、まず排出クレ
ジット制御装置300には、テストモードスイッチ32
0からの信号が入力されるとともに、さらに各種センサ
からの他の信号、具体的には第1排出センサ112a、
第2排出センサ112b、精算スイッチ6、購入スイッ
チ25、レシート選択スイッチ7、カード返却スイッチ
26、リセットスイッチ313、待機球検出器314、
オーバフローセンサ48、発射センサ38、ファールセ
ンサ35、アウトセンサ47、球抜きセンサ118、封
入球入替スイッチ316、前面枠開放スイッチ321、
カウントセンサ49、セーフセンサ46、封入球センサ
1221〜1226および判定操作スイッチ323から
の信号が入力されている。
【0121】ここで、第1排出センサ112a、第2排
出センサ112bは、賞球排出装置42の所定位置に設
けられ、該センサの内側に賞品球が存在しているときそ
の出力信号が“H”レベルとなり、賞品球が流出して一
時的に又は継続してセンサ内に存在しなくなったとき、
その出力信号が“L”レベルとなる。
【0122】リセットスイッチ313は、パチンコ機2
のゲームを開始するときや故障又は不正時にデータ等を
リセットして初期化するために用いられるスイッチであ
る。待機球検出器314は、後述の賞球開始処理(図4
0)において用いられる半端球有フラグを設定するため
の信号を出力するもので、誘導路61内に賞品球が十分
に貯留されているとき、その出力信号が“H”レベル、
十分に貯留されておらず半端状態になっているときに
“L”レベルとなる。
【0123】球抜きセンサ315は、遊戯店の係員が球
抜処理を開始するための操作、すなわちパチンコ機2の
前面に設けられた操作用孔に球抜き棒(図示略)を挿入
する操作がなされたことを検出する。封入球入替スイッ
チ316は、封入球式のパチンコ機2のゲームを開始す
るときに、以前の封入球を抜いて新たな封入球と入替え
るという処理の指令を発するためのもので、店の係員に
よって操作される。
【0124】テストモードスイッチ320は、後述のよ
うにパチンコ機2をテストモードに指令するためのもの
で、遊戯店の係員によってテストモード指令を開始する
ための操作がなさると、オン信号を出力する。なお、本
実施例では、このテストモードスイッチ320の機能と
して後述の開閉パネル371が開いているか否かを検出
する開閉パネル検出スイッチとしての役目があるととも
に、テストモードスイッチ320の操作は遊戯不能状態
の発生に相当する。
【0125】ここで、テストモードスイッチ320の構
造を具体的に説明するために図22に移る。図22は、
額縁状前面枠11の内側に配置される開閉パネル371
および額縁状前面枠11を補強している補強枠372の
部分斜視図である。同図において、開閉パネル371の
自由端部のコーナーに取り付けられた保護金具373の
裏側には検知片374が後方に向けて突設されている。
検知片374は開閉パネル371が閉じていることを検
知するためのものである。
【0126】一方、補強枠372の内側前部で検知片3
74と対応する位置には検出器設置溝375が設けら
れ、この検出器設置溝375内にテストモードスイッチ
320が取付枠376中に収納された状態で設置されて
いる。そして、開閉パネル371が補強枠372に対し
て閉められて、開閉パネル371が補強枠372と係止
する位置に至ると、その開閉パネル371の検知片37
4が補強枠372側のテストモードスイッチ320の検
出部320a中に入ることにより、開閉パネル371が
閉じていることが検出され、解除スイッチ318はオフ
信号を出力する。
【0127】一方、開閉パネル371が開くと、上記と
は逆に開閉パネル371の検知片374が補強枠372
側のテストモードスイッチ320の検出部320a中か
ら出ることにより、開閉パネル371が開いていること
が検出され、テストモードスイッチ320はオン信号を
出力する。
【0128】したがって、店の係員が所定の鍵を用いて
開閉パネル371を開くという作業をすることによっ
て、テストモードスイッチ320からオン信号が出力さ
れ、このオン信号がパチンコ機2をテストモードに移行
させることを指令するものとして使用される。また、同
時に、開閉パネル371が開いているか否かを検出する
開閉パネル検出スイッチとしての信号としても使用され
る。
【0129】なお、上記はテストモードスイッチ320
を補強枠372に設けた例であるが、テストモードスイ
ッチ320は店の係員だけが操作できる場所であれば、
上記場合に限ることはなく、例えば前面枠の裏側又はパ
チンコ機2の裏面側に設けたスイッチ、あるいは球抜き
センサ118と同じような構造、さらには前面枠の鍵穴
に鍵を入れることにより同様の機能を発揮するような構
造であればよい。また、前面枠開放スイッチ321は額
縁状前面枠11が開放したことを検出する。
【0130】判定操作スイッチ323は判定指令手段と
しての機能を有し、封入球の数のチェックを行うとき
に、店の係員によって操作されるもので、例えばパチン
コ機2の前面枠の裏側等に設置されている。なお、これ
は店の係員だけが操作できる場所であればよい。判定操
作スイッチ323が操作されると、封入球の数のチェッ
クを行う判定を指令するための信号が出力されてクレジ
ット制御装置300に送られる。
【0131】なお、判定操作スイッチ323と同様に判
定指令手段としての機能を発揮させるものとしては、こ
の他にも例えば、額縁状前面枠11が開放したことを検
出する前面枠開放スイッチ321、ガラス収納枠の開放
・閉止状態を検出する検出スイッチの出力信号を判定を
指令するための信号として利用してもよい。また、上記
テストモードスイッチ320を開閉パネル371が開い
ているか否かを検出する開閉パネル検出スイッチとして
の信号として利用した場合に、この開閉パネル検出スイ
ッチからの信号を判定を指令するための信号として用い
てもよい。
【0132】これらの場合には、額縁状前面枠11、開
閉パネル、ガラス収納枠等が閉止状態のときにオン出力
(すなわち、判定を指令するための信号)が出るのが好
ましい。なお、封入球の数のチェック(判定指令)する
ための信号は判定操作スイッチ323からの信号として
クレジット制御装置300に与えられるのみならず、パ
チンコ店内を集中管理している管理室に設置されている
管理装置400における制御部からも信号として与えら
れる。
【0133】再び図21に戻ると、排出クレジット制御
装置300は上記各種センサからの信号に基づいてパチ
ンコ遊戯の実行に必要な各種の制御を行う。また、排出
クレジット制御装置300からは各種の制御信号がソレ
ノイド等のアクチュエータに、具体的には第1排出ソレ
ノイド93a、第2排出ソレノイド93b、球抜きソレ
ノイド44、流路切換ソレノイド43、封入球抜きソレ
ノイド51、セーフランプ353、購入LED354、
オーバフローランプ355、精算LED356、カード
残高表示器22、クレジット数表示器23、テストモー
ド表示器24、取込禁止ソレノイド803、取込禁止表
示器804、封入球補給表示器1101および封入球排
出表示器1102に出力される。
【0134】セーフランプ353は球が入賞したときに
点灯し、オーバフローランプ355は球がオーバフロー
してオーバフローセンサ48がオン作動したときに点灯
する。また、購入LED354はカードを挿入して球を
クレジット数の形で購入できるとき点灯し、精算LED
356はゲームを精算するときに点灯する。カード残高
表示器22、クレジット数表示器23、テストモード表
示器24、封入球補給表示器1101および封入球排出
表示器1102の点灯する状態は、前述した通りであ
る。
【0135】さらに、取込禁止ソレノイド803にはテ
ストモードスイッチ320がオン信号を出力してパチン
コ機2をテストモードに移行させることが指令された場
合に、通電されるようになっており、これにより取込シ
ャッター802が変位して取込球戻し路801が開口す
るとともに、取込禁止表示器804が点灯する。一方、
テストモードスイッチ320がオフ信号を出力している
場合(パチンコ機2がテストモードに移行しない通常の
場合)には、取込禁止ソレノイド803に通電されず、
取込シャッター802によって取込球戻し路801が遮
断されている。
【0136】さらに、排出クレジット制御装置300は
パチンコ店の管理装置400との間でデータの授受等を
行う(詳細は後述する)。また、クレジット装置3に内
蔵されているカードリーダライタ制御装置411との間
でデータの授受等を行ってカードの挿入や排出等の制御
に必要な処理を行う。カードリーダライタ制御装置41
1はカードリーダライタ412の作動を制御する。な
お、役物制御装置200、排出クレジット制御装置30
0および管理装置400は、CPUやROM、RAM、
I/Oポート等を含むマイクロコンピュータによって構
成される。
【0137】次に、封入球補正制御について、排出クレ
ジット制御装置300および管理装置400の対応する
部分の構成を説明する。図23は、封入球補正制御に関
連する排出クレジット制御装置300の機能を実現する
回路をブロック図として示している。
【0138】図23において、排出クレジット制御装置
300は封入球補正制御に関連する回路として、発射制
御回路601、タイマ602、浮遊球カウンタ演算回路
603、判定指令信号発生回路604、封入球過不足数
判定回路605、封入球入替制御回路606、封入球補
給制御回路607、封入球排出制御回路608、球排出
制御回路609、切換ソレノイド駆動制御回路610、
封入球補給表示制御回路611、封入球抜ソレノイド駆
動制御回路612および封入球排出表示制御回路613
を有している。
【0139】浮遊球カウンタ演算回路603にはセーフ
センサ46、発射センサ38、ファールセンサ35およ
びアウトセンサ47からの信号が入力されており、浮遊
球カウンタ演算回路617はこれら各回路からの信号に
基づいて発射装置52によって球が発射されてからセー
フ、アウト、ファールになるまでの間における球を浮遊
球と判定して、その浮遊球の数をカウントして判定指令
信号発生回路604に出力する。
【0140】判定指令信号発生回路604には判定操作
スイッチ323、管理装置400、封入球入替制御回路
606および発射制御回路601からの信号が入力され
ており、判定指令信号発生回路604は判定操作スイッ
チ323から判定指令を生成するための信号が入力され
たとき、管理装置400から判定指令を生成するための
信号が入力されたとき、封入球入替制御回路606から
封入球を入替えた旨の信号が入力されたときに、球が発
射されて所定時間が経過した後に封入球の数をチェック
(判定)するための判定指令信号を生成して封入球過不
足数判定回路605に出力する。
【0141】この場合、判定指令信号発生回路604が
封入球数の判定を行うときの前提条件として、以下の事
項がある。判定指令信号発生回路604は浮遊球カウン
タ演算回路603の出力に基づいて浮遊球の数がゼロで
ないとき、すなわち浮遊球が存在している間は、判定指
令信号の生成を行わない。浮遊球がなくなってから判定
指令信号を生成する。浮遊球があるときは、封入球が静
止した状態で球貯留路83に留らず(例えば、遊戯領域
に存在しているから)、正確な封入球数の判定ができな
いからである。
【0142】また、封入球数の判定に際してはパチンコ
機2におけるゲームが所定期間停止状態にあることが前
提となる。封入球が静止した状態で球貯留路83に留ま
っていないと、正確な封入球数の判定ができないからで
ある。この検出は、例えば最後に弾発された打球が遊戯
領域を流下して封入球循環発射機構1202内に戻るま
での予め設定された所定時間を計測することによって行
われる。その他に発射センサ38から球の発射を検出し
た信号が予め設定された所定時間出力されないことを検
知することによっても行われる。
【0143】なお、管理装置400からは判定指令を生
成するための信号が判定指令信号発生回路604に入力
されるのみならず、直接的な判定指令を生成するための
信号とは別に間接的な情報、例えばパチンコ機2の所定
稼働時間数等のデータが入力される。
【0144】そして、判定指令信号発生回路604は判
定指令信号を生成するための自己診断機能制御部を有
し、この自己診断機能制御部で管理装置400からの情
報に基づいて予め設定された所定条件、例えばパチンコ
機2における所定稼働時間数、所定打球発射数等の遊戯
情報、所定営業時間数又は所定営業日数等の遊戯店営業
情報等を勘案して判定指令信号を自動的に生成すること
も行う。例えば、いわゆるパチンコ機2の打止め毎に判
定指令信号を自動的に生成するようにしてもよい。
【0145】封入球過不足数判定回路(異常判定手段)
605には封入球センサ1221〜1226、判定指令
信号発生回路604からの信号が入力されており、封入
球過不足数判定回路605は判定指令信号発生回路60
4から判定指令信号が供給されると、封入球センサ12
21〜1226の出力信号に基づいて封入球循環機構1
202内における封入球の数に異常があるか否か、すな
わち封入球が規定数(本実施例では20個)あるか否か
を判定し、判定結果を発射制御回路601、封入球補給
制御回路607および封入球排出制御回路608に出力
する。
【0146】発射制御回路601は封入球循環機構12
02内における封入球の数に異常があるとき、発射装置
52に対して球の発射を停止するように制御する。ま
た、発射制御回路601はタイマ602によって計測さ
れる時間を基準として球の発射をオフしてから所定時間
経過後した旨の信号を判定指令信号発生回路604に出
力する。
【0147】封入球補給制御回路607は封入球循環機
構1202内における封入球の数に異常があるとき、封
入球の補給のために球を排出するように指令する信号を
球排出制御回路609に出力するとともに、この排出し
た球の通路を切換えるように指令する信号を切換ソレノ
イド駆動制御回路610に出力し、さらに封入球の補給
のための表示の指令に必要な信号を封入球補給表示制御
回路611に出力する。
【0148】球排出制御回路609は封入球補給制御回
路607からの信号に基づいて賞球排出装置42を作動
させる信号を出力し、この信号に応じて賞球排出装置4
2は賞球を排出する。この場合、賞球排出装置42は賞
品球を排出する場合と異なり、球を所定数自在(例え
ば、1個でもよい)に排出することができるようになっ
ている。
【0149】切換ソレノイド駆動制御回路610は封入
球補給制御回路607からの信号に基づいて賞球排出装
置42から排出された球の通路を切換えて、球が排出樋
72、封入球誘導樋73を順次通過して最終的に球貯留
路83に補給されるべく流路切換ソレノイド43、球抜
きソレノイド44を作動させる駆動信号を出力し、この
駆動信号に応じてこれらの流路切換ソレノイド43、球
抜きソレノイド44が作動して上記のように排出球の通
路を切換える。
【0150】封入球補給表示制御回路611は封入球補
給制御回路607からの信号に基づいて不足分の球が封
入球循環発射機構1202内に補給されて、封入球数不
足状態が解除されるまでの期間、封入球補給表示器11
01を表示作動させる制御信号を視覚的に表示可能な封
入球補給表示器1101に出力し、封入球補給表示器1
101は封入球の補給が行われている間、点灯して遊戯
者に報知する。
【0151】封入球排出制御回路608は封入球循環機
構1202内における封入球の数に異常があるとき、封
入球を排出するように指令する信号を封入球抜ソレノイ
ド駆動制御回路612に出力するとともに、封入球の排
出のための表示の指令に必要な信号を封入球排出表示制
御回路613に出力する。
【0152】封入球抜ソレノイド駆動制御回路612は
封入球排出制御回路608からの信号に基づいて封入球
抜きソレノイド51を作動させる信号を出力し、この信
号に応じて封入球抜きソレノイド51が作動して球貯留
路83から余分な球が排出されて規定数に補正される。
【0153】封入球排出表示制御回路613は封入球排
出制御回路608からの信号に基づいて過剰分の球が封
入球循環発射機構1202内から排出されて、封入球数
過剰状態が解除されるまでの期間、封入球排出表示器1
102を表示作動させる制御信号を視覚的に表示可能な
封入球排出表示器1102に出力し、封入球排出表示器
1102は封入球の排出が行われている間、点灯して遊
戯者に報知する。
【0154】同様に、封入球補給表示制御回路611お
よび封入球排出表示制御回路613はスピーカ301に
対しても報知音として表示の場合と同じ制御を行う。す
なわち、封入球補給表示制御回路611は封入球補給制
御回路607からの信号に基づいて不足分の球が封入球
循環発射機構1202内に補給されて、封入球数不足状
態が解除されるまでの期間、スピーカ301を報知音発
生作動させる制御信号を聴覚的に報知可能なスピーカ3
01に出力し、スピーカ301は封入球の補給が行われ
ている間、報知音を発して遊戯者に報知する。
【0155】また、封入球排出表示制御回路613は封
入球排出制御回路608からの信号に基づいて過剰分の
球が封入球循環発射機構1202内から排出されて、封
入球数過剰状態が解除されるまでの期間、スピーカ30
1を報知音発生作動させる制御信号を聴覚的に報知可能
なスピーカ301に出力し、スピーカ301は封入球の
排出が行われている間、報知音を発して遊戯者に報知す
る。
【0156】封入球入替制御回路606は封入球入替ス
イッチ316からの信号に基づいて球貯留路83に封入
されている球の入替えを行うように指令する信号を生成
して球排出制御回路609、切換ソレノイド駆動制御回
路610、封入球抜ソレノイド駆動制御回路612に出
力するとともに、封入球の入替えが指令された旨を表す
信号を前述した判定指令信号発生回路604に出力す
る。
【0157】球排出制御回路609および切換ソレノイ
ド駆動制御回路610は封入球の入替えが指令される
と、賞球排出装置42および流路切換ソレノイド43、
球抜きソレノイド44をそれぞれ作動させて球貯留路8
3にある封入球を賞球排出装置42から排出された新規
な球と入替える。
【0158】同じく封入球抜ソレノイド駆動制御回路6
12は封入球の入替えが指令されると、封入球抜きソレ
ノイド51を作動させて球貯留路83にある封入球を抜
いて賞球排出装置42から排出された新規な球と入れ替
わるようにする。
【0159】上記封入球補給制御回路607、封入球排
出制御回路608、球排出制御回路609、切換ソレノ
イド駆動制御回路610、封入球補給表示制御回路61
1、封入球抜ソレノイド駆動制御回路612および封入
球排出表示制御回路613は全体として制御手段113
0を構成している。
【0160】ここで、本実施例における封入球補正制御
の変形態様を説明する。すなわち、上記例に限らず、次
のような態様も可能である。 a)封入球過不足数判定回路605はパチンコ機2にお
けるゲームが所定期間停止状態にあることを検出する弾
球遊戯停止状態検出手段を含み、この弾球遊戯停止状態
検出手段は前述したような、最後に弾発された打球が遊
戯領域を流下して封入球循環発射機構1202内に戻る
までの予め設定された所定時間を計測すること、あるい
は発射センサ38から球の発射を検出した信号が予め設
定された所定時間出力されないことを検知することを行
う。そして、封入球過不足数判定回路605は弾球遊戯
停止状態検出手段からの検出出力に基づいて封入球循環
発射機構1202内における封入球の過不足を判定す
る。
【0161】b)封入球過不足数判定回路605はパチ
ンコ機2におけるゲームが所定期間停止状態にあること
を検出する弾球遊戯停止状態検出手段(上記aと同様)
と、封入球循環発射機構1202内における封入球の過
不足数を計数する過不足数係数手段とを含み、この過不
足数係数手段からの検出出力に基づいて封入球循環発射
機構1202内における封入球の過不足を判定する。
【0162】c)上記例では、封入球が不足している場
合に賞球排出装置42から球を排出するようにしている
が、これに限らず、例えばパチンコ機2を複数列設した
ものに対してパチンコ球を補給するいわゆる島設備側か
ら、封入球が不足している場合に追加の封入球を直接的
に供給するようにしてもよい。
【0163】d)上記制御手段1130は、封入球過不
足数判定回路605からの信号に基づいて前述した表示
器1104に対して封入球の過不足数をデジタル的又は
アナログ的に可視表示するように制御する機能(表示駆
動制御手段)を含むようにしてもよい。
【0164】e)上記制御手段1130は、封入球過不
足数判定回路605からの信号に基づいて前述した表示
器1104に対して封入球の過不足数をデジタル的(又
はアナログ的)に可視表示するように制御する機能(表
示駆動制御手段の機能)を含むようにしてもよい。
【0165】f)同様に、上記制御手段1130は、封
入球過不足数判定回路605からの信号に基づいて前述
した表示器1104に対して封入球の過不足数をデジタ
ル的(又はアナログ的)に可視表示するように制御する
とともに、さらに遊戯媒体処理手段1200の作動によ
り封入球の不足数を1個宛てに補給することに基づいて
表示器1104の出力から1個宛て減算表示する制御す
る機能(表示駆動制御手段の機能)を含むようにしても
よい。なお、勿論であるが、封入球の過剰な場合も同様
の機能をもたせる。
【0166】次に、本実施例では封入球を入替える時期
を管理装置400でチェックしており、この部分につい
て、排出クレジット制御装置300および管理装置40
0の対応する部分の構成を説明する。図24は、管理装
置400における封入球入替時期制御の各回路を示すブ
ロック図である。図24において、管理装置400は封
入のを入替時期を制御する部分に関連する回路として、
発射信号受信回路471、発射回数計数回路472、営
業日数計数回路473、カレンダー記憶制御回路47
4、封入球入替時期判定回路475、封入球入替報知制
御回路476、電源投入判定回路477、封入球入替実
行判定回路478、封入球入替信号生成回路479、封
入球入替実施信号受信回路480および封入球入替入力
回路481を有している。
【0167】発射信号受信回路471はパチンコ機2が
発射を行ったときに排出クレジット制御装置300から
送信された信号を受信し、発射回数計数回路472に信
号を送る。発射回数計数回路472は発射信号受信回路
471から受け取った信号に基づいて発射回数を計数
し、封入球入替実施信号受信回路480からの信号によ
って発射回数をリセットする。封入球入替実施信号受信
回路480は排出クレジット制御装置300から送信さ
れてくる封入球入替実施信号を受信して発射回数計数回
路472およびカレンダー記憶制御回路474に出力す
る。なお、封入球入替実施信号はパチンコ店の係員の操
作によって生成されて排出クレジット制御装置300か
ら出力される。
【0168】カレンダー記憶制御回路474は封入球入
替実施信号受信回路480からの信号により封入球の入
替え日を記憶する。営業日数計数回路473はカレンダ
ー記憶制御回路474に記憶された封入球の入替え日か
ら何日営業したかを計数する。封入球入替時期判定回路
475は発射回数計数回路472によって計数された値
が所定値以上になったか否かを判定して次回の封入球入
替時期を判断するととにも、他の判定パラメータとして
営業日数計数回路473によって計数された値が所定値
以上になったか否かを判定して次回の封入球入替時期を
判断し、これらの判断結果を封入球入替報知制御回路4
76および封入球入替実行判定回路478に出力する。
【0169】電源投入判定回路477は営業を始める前
の電源投入であるか否かを判定し、その判定結果を封入
球入替実行判定回路478に出力する。封入球入替実行
判定回路478は封入球入替時期判定回路475および
電源投入判定回路477からの信号に基づいて封入球の
入替えを実行するか否かを判定し、その判定結果を封入
球入替信号生成回路479に送る。また、封入球入替入
力回路481は管理装置400に指令を与えたりデータ
を入力する等の機能を有する所定のキーボードからの入
力によって各台、島単位、全台の封入球の入替えを指令
する信号を生成して封入球入替信号生成回路479に出
力する。
【0170】封入球入替信号生成回路479は封入球入
替実行判定回路478又は封入球入替信号生成回路47
9からの出力に基づいて封入球の入替えを実行するため
の封入球入替信号を生成して排出クレジット制御装置3
00に送り、この封入球入替信号は、その後、排出クレ
ジット制御装置300から対応するパチンコ機2に送ら
れる。封入球入替報知制御回路476は封入球入替時期
判定回路475からの信号により係員に対して封入球の
入替え時期であることを管理装置400に備えた所定の
ディスプレイに表示して報知する。
【0171】したがって、本実施例では上記の回路によ
って封入球を入替える時期(例えば、発射を所定回数行
ったら封入球を入替えたり、あるいは入替えをしてから
の営業日数が所定の日数になったら入替える)を管理装
置400でチェックし、開店前の電源投入時に入替え時
期の来ている台の封入球の入替えを自動的に行うことが
でき、封入球の管理をより適切に行うことができる。
【0172】次に、上述した排出クレジット制御装置3
00および管理装置400によって行われる各種制御の
手順を図25〜図70を参照して詳細に説明する。賞品
球の排出制御は、上記排出クレジット制御装置300の
電源の投入と同時に開始され、電源が投入されている限
り繰り返してその処理が実行されるいわゆるバックグラ
ウンド制御処理(図25〜図27参照)と、電源が投入
された後、タイマ割込みにより所定時間(例えば、0.
5msec)毎に、上記バックグラウンド制御処理中に
そのバックグラウンド制御自体を中断してその処理が実
行される割込処理(図28参照)との2つの制御処理に
大別される。
【0173】まず、賞品球の排出制御のバックグラウン
ド制御処理のメインルーチンについて図25〜図27を
参照して説明する。このルーチンは、前述したように排
出クレジット制御装置300の電源の投入後、繰り返し
て行われる。
【0174】電源が投入されると、ステップS1でRA
Mのクリアやフラグの設定、出力バッファのリセット等
の初期設定を行う。次いで、ステップS2で後述の排出
装置不正監視処理(図38参照)を行って不正排出が行
われていないことを確認してからステップS3に進み、
上記処理中に設定される排出不正フラグが“1”である
か否かを判別する。フラグが“1”のときはステップS
10に進んで不正解除処理を実行し、フラグが“0”の
ときはステップS4に進む。ステップS4〜ステップS
7では上記処理ナンバー(処理NO)を参照してナンバ
ーがそれぞれ“5”または“4”、“2”、“1”であ
るか否かを判別する。
【0175】この処理ナンバーは、その値が“5”のと
きにステップS11で所定の停電回復処理を開始させ、
その値が“4”のときにステップS12で後述の球抜き
処理(図49〜図51)を開始させ、その値が“2”の
ときにステップS13で後述の賞球排出処理(図43)
を開始させ、その値が“1”のときにステップS14で
後述の賞球開始処理(図40)を開始させるものであ
る。そして、この処理ナンバーは各々対応する処理が実
行されたとき、その処理フローの中で他のナンバーに変
更若しくは“0”にリセットされるようになっている。
【0176】一方、処理ナンバーが“0”のときはステ
ップS8へ進んで球抜フラグが“1”であるか否かを判
別する。球抜フラグが“1”のときはステップS15で
上記処理ナンバーを“4”に設定する。再度メインルー
チンが実行されるときにステップS12の球抜き処理に
移行させるためである。ステップS8で球抜フラグが
“0”のときはステップS9で補給処理(図52)を行
う。
【0177】次いで、図26に移り、ステップS16〜
ステップS20で次の各フラグが“1”であるか否かを
判別する。 精算フラグ:精算処理の開始中であるか否かの判別 カード挿入フラグ:カードを挿入中であるか否かの判別 カード返却フラグ:カードを返却中であるか否かの判別 購入フラグ:購入中であるか否かの判別 封入球入替フラグ:封入球の入替え中であるか否かの判
【0178】ステップS16で精算フラグが“1”のと
きはステップS21で精算処理(図53)を行い、
“0”のときはステップS17に進む。ステップS17
でカード挿入フラグが“1”のときはステップS22で
カード取込処理(図54)を行い、“0”のときはステ
ップS18に進む。ステップS18でカード返却フラグ
が“1”のときはステップS23でカード排出処理(図
55)を行い、“0”のときはステップS19に進む。
ステップS19で購入フラグが“1”のときはステップ
S24で購入処理(図56)を行い、“0”のときはス
テップS20に進む。ステップS20で封入球入替フラ
グが“1”のときはステップS25で封入球入替処理を
行い(図57)、“0”のときはステップS26で入力
処理(図60)を行う。
【0179】次いで、ステップS27でリセットスイッ
チ313がオンであるか否かを判別し、オンであるとき
はステップS28でリセットフラグを“1”にセットし
てステップS29に進む。一方、リセットスイッチ31
3がオフであるときは、そのままステップS29に進
む。ステップS29ではリセットフラグが“1”である
か否かを判別し、“1”のときはステップS30でリセ
ット処理(図62)を行い、“0”のときはステップS
60に進んでテストモードフラグが“1”であるか否か
を判別する。
【0180】テストモードフラグは後述のテストモード
処理(図65)で設定されるもので、パチンコ機2がテ
ストモードに移行することを指令されたとき“1”とな
り、テテストモードに指令されないとき“0”となる。
ステップS60でテストモードフラグが“1”のときは
パチンコ機2がテストモードに設定されていると判断し
てステップS31、ステップS32をジャンプしてそれ
ぞれ球取込み処理や封入球処理を行わずにステップS6
2に進む。
【0181】したがって、テストモードのときは球を持
ち込んで球取込口32に投入してもクレジット数がカウ
ントされず、封入球によるゲームも行われない。一方、
ステップS60でテストモードフラグが“0”のときは
パチンコ機2がテストモードではないと判断してステッ
プS31に進んで球取込み処理(図61)を行うととも
に、続いてステップS32で封入球処理(図64)を行
う。
【0182】次いで、図27に移り、ステップS61で
封入球補給フラグあるいは封入球排出フラグの何れかが
“1”であるか否かを判別する。これらのフラグは
“1”のとき封入球に過不足があるため、それぞれ封入
球の補給/排出を実行することに対応し、“0”のとき
補給/排出を実行しないことに対応している。
【0183】ステップS61で封入球補給フラグあるい
は封入球排出フラグの何れかが“1”のときはステップ
S34にジャンプし、何れも“0”のときは続くステッ
プS62に進む。したがって、封入球に過不足があって
その補給/排出を実行するときは、球の発射を停止して
後述のステップS78で封入球判定処理に移行すること
になる。
【0184】ステップS62ではテストモードフラグが
“1”であるか否かを判別する。テストモードフラグが
“1”のときはパチンコ機2がテストモードに設定され
ているから、ステップS36までの処理を全てジャンプ
してステップS37に進む。したがって、クレジット
数、打止、精算フラグ等に基づく処理は行われない。こ
れは、テストモードのときは単にパチンコ機2のテスト
を実行するのが目的なので、遊戯の利益に関係する処理
を行わないようにするためである。
【0185】一方、ステップS62でテストモードフラ
グが“0”のときはパチンコ機2がテストモードに設定
されていないので、続いてステップS64で打止信号を
受信したか否かを判別する。打止信号はパチンコ機2が
所定の打止球数に相当する賞球数を排出したときに(例
えば、管理装置400によって打止球数を一括管理して
いる)管理装置400から発信されるものである。な
お、管理装置400から発信される例に限らず、例えば
パチンコ機2自体によって打止球数を管理するようにし
てもよい。
【0186】ステップS64で打止信号を受信したとき
には、パチンコ機2が既に所定の打止球数に相当する賞
球数を排出しているので、打ち止めを行うために、まず
ステップS66で打止表示をオンにするとともに、ステ
ップS68で打止フラグを“1”にセットし、さらに発
射オフフラグを“1”にセットしてステップS38に進
む。打止表示は、例えばパチンコ機2の上部に設置され
た打止表示器を点灯させて行う。したがって、打止信号
を受信すると、打止表示器が点灯して遊戯者に報知され
るとともに、封入球の発射ができなくなる。
【0187】一方、ステップS64でNOのとき(打止
信号を受信しないとき)には、パチンコ機2が打止球数
に達していないので、ステップS70で打止表示をオフ
にするとともに、ステップS72で打止フラグを“0”
にリセットしてステップS33に進む。
【0188】ステップS33ではクレジット数が[0]
であるか否かを判別する。クレジット数=[0]の状態
は遊戯者の持ち球を全て発射してなくなったことに対応
する。したがって、ステップS33でクレジット数が
[0]のときはステップS34に進んで発射オフフラグ
を“1”にセットする。これにより、仮に遊戯者が発射
装置52を操作しても球が発射されず、不正が防止され
る。
【0189】また、クレジット数が[0]でないとき
は、遊戯者の手持ち球があると判断してステップS35
に進む。ステップS35ではオーバフローセンサ48が
オンしているか否かを判別し、オンしているときは球貯
留皿29に排出された賞品球がオーバフローしているた
め、ステップS34に進んでひとまず球の発射を停止す
る。その後、遊戯者が球貯留皿29に排出された賞品球
を他に移す等の処理を行ってオーバフローセンサ48が
オフすると、ステップS36に進む。ステップS36で
は精算フラグが“1”であるか否かを判別し、“1”の
ときは遊戯者がゲームの精算を望んでいるため、ステッ
プS34に進んで球の発射を停止する。
【0190】一方、精算フラグが“0”のときはステッ
プS37で発射オフフラグを“0”にリセットする。こ
れにより、再び発射装置52が操作可能になる。次い
で、ステップS38に進んで表示処理(図63)を行
い、その後、ステップS39で浮遊球解除処理(図6
4)を行う。
【0191】ここで、浮遊球について説明すると、一般
に、遊戯装置、特にパチンコ球を使用した遊戯装置では
パチンコ球が発射装置によって遊戯盤に向けて発射され
たとき、発射球が必ず入賞口あるいはアウト口に入ると
は限らず、例えば遊戯盤面上の釘や羽根車等に引っ掛か
ってその場所に留まっている球(以下、浮遊球という)
となる状態がある。
【0192】このような場合、通常はパチンコ店の係員
がその台に出向いてパチンコ機の前面を開いて遊戯盤の
浮遊球を取り除くとともに、いくつかのおまけ球を入賞
口に入れるサービスを行うのが一般的である。このた
め、浮遊球の検出のために浮遊球カウンタを設け、浮遊
球カウンタが零のとき(浮遊球数=0)には、セーフセ
ンサ46、アウトセンサ47、ファールセンサ35の出
力に基づく以後の処理を何れも無効とし、浮遊球の存在
に対処している。すなわち、浮遊球があるにもかかわら
ず、セーフ、アウトあるいはファールとなるような処理
を禁止している。
【0193】ところが、従来の遊戯装置では、浮遊球を
検出するために浮遊球カウンタを設け、この浮遊球カウ
ンタの出力に基づいて入賞球の排出制御やアウト球制御
等を実行する方式となっていたために、盤面にパチンコ
球が引っ掛かったときに、その引っ掛かった球そのもの
を入賞口に入れた時点で浮遊球カウンタが零となり(浮
遊球数=0)、それ以後はセーフセンサ、アウトセン
サ、ファールセンサの出力に基づく処理を何れも無効と
していることから、“おまけ”を入賞口に入れてやるこ
とができず、遊戯者のサービスが低下するという不具合
がある。すなわち、“おまけ”の球を入賞口に入れてや
っても全て無効と判定され、賞球の排出が行われず、遊
戯者の利益が増加しないので、結局、“おまけ”サービ
スができない。
【0194】これに対して、本実施例では遊戯領域13
00が所定の無効状態(例えば、浮遊球が存在しない状
態あるいは不正球の入賞口への投入可能状態)にあるこ
とが検出されると、それ以後に入賞口に球が入賞して
も、無効と判定され、特定の利益状態への移行が禁止さ
れるようになっている。
【0195】一方、このとき店の係員によって無効判定
の解除が指令(例えば、パチンコ機2に設けられた解除
操作スイッチ(テストモードスイッチ320と兼用)の
操作あるいは管理装置400からの信号の出力)される
と、入賞球を無効と判定制御が不能動化される。この状
態で店の係員によって浮遊球を処理した(入賞口に入れ
てやった)後に、引き続いて“おまけ”の球を入賞口に
入れてやると、この入賞球は有効と判定され、特定の利
益状態に移行できる。その後、所定の復帰指令(例え
ば、テストモードスイッチ320がオフする)が出され
ると、入賞球の無効判定の制御が不能動化状態から再び
能動化状態に復帰する。
【0196】したがって、例えば浮遊球カウンタを用い
て浮遊球を検出したときの制御を行う場合であっても、
浮遊球を入賞口に入れてやった後に、引き続いて“おま
け”の球を入賞口に入れて入賞球の排出を行うことが可
能、すなわち遊戯者に対するおまけのサービスが可能と
なって遊戯意欲を十分に向上させることができるという
本実施例特有の利点が得られる。
【0197】上記浮遊球解除処理を経ると、ステップS
73で再び封入球補給フラグあるいは封入球排出フラグ
の何れかが“1”であるか否かを判別する。封入球補給
フラグあるいは封入球排出フラグの何れかが“1”であ
るときは、テストモード処理(ステップS74)をジャ
ンプしてステップS76に進む。一方、封入球補給フラ
グあるいは封入球排出フラグの何れも“0”のときは、
続くステップS74でテストモード処理を実行する。し
たがって、封入球に過不足があってその補給/排出を実
行するときは、テストモード処理を実行しないことにな
る。封入球に過不足があれば、規定数の封入球を用いた
正確なテストモード処理を実行できないからである。
【0198】次いで、ステップS76で取込禁止処理を
実行し、さらにステップS78で封入球判定処理(本実
施例の特徴部分で図69、図70に示す)を実行し、そ
の後、再び図25に示すステップS2にリターンする。
テストモード処理、取込禁止処理および封入球判定処理
の詳細は、後述する。
【0199】次に、図28は図25〜図27に示したメ
インルーチン(バックグラウンドジョブ)に優先して排
出クレジット制御装置300によって所定時間(例え
ば、0.5msec)経過毎に行われるタイマ割込処理
の手順を示している。この割込処理は各種入力信号の読
み込みのために行われるものである。
【0200】この割込処理が開始されると、まず、各種
タイマのカウント値の更新が行われ(ステップS4
0)、次いで、枠センサの入力処理(ステップS4
1)、排出センサ1の入力処理(ステップS42)、排
出センサ2の入力処理(ステップS43)、排出センサ
1レベル入力処理(ステップS44)、排出センサ2レ
ベル入力処理(ステップS45)、球抜センサの入力処
理(ステップS46)、補給センサ50の入力処理(ス
テップS47)、オーバフロー検出器入力処理(ステッ
プS48)および待機球検出器入力処理(ステップS4
9)が順次行われる。
【0201】図29は上記ステップS41において行わ
れる枠センサの入力処理ルーチンのフローチャートであ
る。この枠センサの入力処理は、パチンコ機2に設けら
れた枠センサ(図示略)の出力信号を取り込んでパチン
コ機2の状況の1つとして店の管理装置400に信号を
出力するものである。
【0202】このルーチンが開始されると、まずステッ
プS4101で枠センサの出力信号が“H”レベル(枠
センサ出力=1)であるか否かを判別する。枠センサ出
力=1のときはパチンコ機2の前面枠が閉じている状態
に相当する。この場合、ステップS4101の判別結果
はYESとなり、続いてステップS4102に進み、枠
閉塞フラグが“1”であるか否かを判別する。
【0203】ここで、初期設定では判定フラグが全て
“0”にセットされている(図25のステップS1)の
で、ステップS4102の判別および次のステップS4
103の判別(枠閉塞フラグが“1”であるか否か)の
結果は共にNOとなる。そのため、次のステップS41
04で枠閉塞フラグを“1”に設定するとともに、ステ
ップS4105で枠開放監視フラグを“0”に設定し、
さらにステップS4106で枠閉塞タイマを所定値(1
00m秒)にセットして今回のルーチンを終了する。
【0204】次のループが開始されるとき、引続いて枠
センサの出力信号が“H”レベルであると、前記ステッ
プS4101の判別結果がYES、続くステップS41
02の判別結果がNO、ステップS4103の判別結果
がYESとなってステップS4107の処理が実行され
る。ステップS4107では前記ステップS4106で
起動させた枠閉塞タイマがタイムアップしたか否かを判
別し、NOのときには続くステップS4108、ステッ
プS4109をスキップして本ルーチンを終了する。一
方、ステップS4107の判別結果がYESのときに
は、ステップS4108で枠閉塞フラグを“1”に設定
するとともに、ステップS4109で枠開放フラグをリ
セット(“0”に設定)してルーチンを終了する。
【0205】一方、上記ステップS4101でNOのと
き、すなわち枠センサがオフであると判別すると、ステ
ップS4110へ移行してステップS4102〜ステッ
プS4109と相補的なステップであるS4110〜S
4117からなるルーチンを実行して枠開放フラグを
“1”に、また枠閉塞フラグを“0”にそれぞれ設定し
て本ルーチンを終了する。すなわち、まずステップS4
110(枠開放フラグが“1”か否か)、および次のス
テップS4111(枠開放監視フラグを“1”か否か)
の判別結果は共にNOとなり、そのために続いてステッ
プS4112で枠閉塞フラグを“1”に設定するととも
に、ステップS4113で枠開放監視フラグを“0”に
設定し、さらにステップS4114で枠開放タイマを起
動してルーチンを終了する。
【0206】そして、次のループが開始されたときに、
引続いて枠センサがオフであると、前記ステップS41
01の判別結果がNO、続くステップS4110の判別
結果がNO、ステップS4111の判別結果がYESと
なってステップS4115の処理が実行される。ステッ
プS4115では前記ステップS4114で起動させた
枠開放タイマがタイムアップしたか否かを判別し、NO
のときには続くステップS4116、ステップS411
7をスキップして本ルーチンを終了する。
【0207】一方、ステップS4115の判別結果がY
ESのときには、ステップS4116で枠開放フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4117で枠閉
塞フラグをリセット(“0”に設定)してルーチンを終
了する。ただし、ステップS4114で起動する枠開放
タイマの設定時間は上記枠閉塞タイマ(ステップS41
06)よりもずっと長い1000m秒のような時間が選
択されている。
【0208】図30は上記ステップS42において行わ
れる排出センサ1の入力処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。このルーチンは排出センサ112aの状態
を検出するためのものであり、該センサ112aは内側
に賞品球が存在しているときその出力信号が“H”レベ
ルとなり、賞品球が流出して一時的に又は継続してセン
サ内に存在しなくなったとき、その出力信号が“L”レ
ベルとなるように構成されている。
【0209】したがって、本ルーチンでは排出センサ1
12aの出力信号が“L”レベルから“H”レベルに立
上がったときに後述の排出センサ1立上フラグを“1”
に設定して賞品球が該センサ112a内に到達したこと
を記憶するようになっている。一方、該センサ112a
(以下、排出センサ1と記す)の出力信号が“H”レベ
ルから“L”レベルに立ち下がったとき後述の排出セン
サ立下フラグを“1”に設定して賞品球が該センサ1内
より脱したことを記憶するようになっている。
【0210】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S4201で排出センサ1の出力信号が“H”レベル
(排出センサ1出力=“1”)であるか否かを判別す
る。いま、仮に賞品球の排出が行われず、1つの賞品球
がセンサ1内に留っている状態を考えると、このときス
テップS4201の判別結果はYESとなってステップ
S4202以降の処理が実行される。ステップS420
2では排出1立上変化フラグが“1”であるか否かを、
ステップS4203では排出1立下変化フラグが“1”
であるか否かを、ステップS4204では排出1Lレベ
ル(ロウレベル)フラグが“1”であるか否かを、ステ
ップS4205では排出1Hレベル(ハイレベル)フラ
グが“1”であるか否かをそれぞれ判別する。
【0211】この場合、排出クレジット制御装置300
のCPUが初期化された直後は全てのフラグが“0”に
設定されているため、ステップS4201〜ステップS
4205の判別結果は全てNOとなる。したがって、続
いてステップS4206で今回のループで排出センサ1
の出力信号が“H”レベルであったことを記憶すべく排
出1Hレベルフラグを“1”に設定して本ルーチンを終
了する。
【0212】以後のループでは、排出1Hレベルフラグ
が“1”に設定されているので、排出センサ1の出力信
号が“H”レベルの状態を保持する限り、ステップS4
201、ステップS4202、ステップS4203、ス
テップS4204、ステップS4205の処理が繰り返
し実行されることになる。その後、賞品球の排出が開始
され、それまで排出センサ1内に留っていた賞品球が排
出センサ1内より外側に移動して排出センサ1内より脱
すると、排出センサ1の出力信号が“L”レベルに立ち
下がり、前記ステップS4201の判別結果がNOとな
ってステップS4207以降の処理が実行される。
【0213】ステップS4207以降の処理が最初に行
われるときには、前記排出1Hレベルフラグは“1”、
それ以外のフラグはすべて“0”であるため、このステ
ップS4207の判別(排出1立下変化フラグが“1”
であるか)、次のステップS4208の判別(排出1立
上変化フラグが“1”であるか)の結果が共にNO、続
くステップS4209(排出1Hレベルフラグが“1”
であるか)の判別の結果がYESとなってステップS4
210、ステップS4211の処理が実行される。
【0214】ステップS4210では、前回ループから
今回ループにかけて排出センサ1の出力信号が“H”レ
ベルから“L”レベルに変化した(立ち下がった)こと
を記憶すべく、排出1立下変化フラグを“1”に設定
し、続くステップS4211では、この時点まで“1”
に設定されていた排出1Hレベルフラグをリセット
(“0”に設定)し、本ルーチンを終了する。
【0215】さらに、次のループで引続き排出センサ1
の出力信号が“L”レベルのときには、前回ループのス
テップS4210で排出1立下変化フラグが“1”に設
定されているので、前記ステップS4207の判別結果
がYESに変わる。
【0216】そして、これに続くステップS4213〜
ステップ4216で、賞品球が排出センサ1内より脱し
たことを記憶すべく排出センサ1立下変化フラグを
“1”に設定するとともに(ステップS4213)、そ
の値が“1”のときセンサ1内に賞品球があることを示
す排出センサ1立上フラグ(初期化後初めて本ステップ
が実行されるときは“0”に設定されている)を“0”
にリセットし(ステップS4214)、続いて前記排出
1立下変化フラグを“0”にリセットするとともに(ス
テップS4215)、さらに今回のループにおける排出
センサ1の出力信号が“L”レベルであることを記憶す
べく排出1Hレベルフラグを“1”に設定して(ステッ
プS4216)本ルーチンを終了する。
【0217】次回以降のルーチンでも、排出センサ1の
出力信号が“L”レベルであると、排出1立下変化フラ
グ、排出1立上変化フラグ、排出1Hレベルフラグはす
べて“0”、排出1Lレベルフラグが“1”になってい
るので、前記ステップS4201、ステップS420
7、ステップS4208、ステップS4209およびス
テップS4217(排出1Lレベルフラグが“1”であ
るか否か)が繰り返し実行され(このとき、該ステップ
S4217の判別結果はYESとなる)、このとき排出
センサ1立下フラグは“1”、排出センサ1立上フラグ
は“0”に保持される。
【0218】一方、排出センサ1の出力信号が“H”レ
ベルから“L”レベルに立ち下がった直後のループにお
いて、当該出力信号が再び“H”レベルに立ち上がって
しまった場合(前回ループでステップS4210が実行
されて排出1立下変化フラグが“1”となり、かつ今回
ループでセンサ出力が“H”レベルに立ち上がった場
合)には、ステップS4201の判別結果がYESに転
じ、さらにステップS4202の判別結果がNO、ステ
ップS4203の判別結果がYESという具合に判断
し、ステップS4218にて前回ループから今回ループ
にかけて出力信号が立上がったことを記憶すべく排出1
立上変化フラグを“1”に設定するとともに、ステップ
S4219にて前回ループ時に“1”に設定した排出1
立下変化フラグを“0”にリセットして本ルーチンを終
了する。
【0219】この結果、排出センサ1の処出力信号が立
ち下がった後、“L”レベルの状態が所定時間以上(少
なくとも本割込み処理が2回行われる間)検知されない
限り、排出1立下変化フラグを“1”に設定する(賞品
球がセンサ1内より脱したことを示す)処理は行われな
いようになっており、排出センサ1の出力信号にノイズ
が発生し瞬間的に信号が立ち下がった場合等に誤って排
出1立下変化フラグが“1”に設定されないようになっ
ている。
【0220】次に、先の賞品球がセンサ1内より脱した
後、次の賞品球がセンサ1内に達した場合を考える。こ
のとき、ステップS4201の判別(センサ1の出力信
号が“L”レベルであるか否か)はYESとなり、前記
ステップS4202の判別(排出1立上変化フラグが
“1”であるか否か)が行われ、この場合判別結果はN
Oとなり、ステップS4203にて排出1立下変化フラ
グが“1”であるか否かの判別が行われる。このとき、
該ステップS4203の判別結果もNO(前記ステップ
S4215にて“0”に設定される)となってステップ
S4204に進み、排出1Lレベルフラグが“1”であ
るか否かの判別を行う。
【0221】この時点では排出1Lレベルフラグは前記
ステップS4216にて“1”に設定されているので、
ステップS4204の判別結果はYESとなり、ステッ
プS4220に進んで前回ループから今回ループにかけ
て排出センサ1の出力信号が“L”レベルから“H”レ
ベルに変化した(立ち上がった)ことを記憶すべく、排
出1立上変化フラグを“1”に設定し、続くステップS
4221で、この時点まで“1”に設定されていた排出
1Lレベルフラグをリセット(“0”に設定)してルー
チンを終了する。
【0222】さらに、次のループで引続き排出センサ1
の出力信号が“H”レベルのときには、前回ループのス
テップS4220で排出1立上変化フラグを“1”に設
定されているので、前記ステップS4202の判別結果
がYESに転じる。そして、続くステップS4222〜
ステップS4225で、排出センサ1内に賞品球がある
ことを記憶すべく排出センサ1立上フラグを“1”に設
定するとともに(ステップS4222)、その値が
“1”のときセンサ内より賞品球が脱したことを示す排
出センサ1立下フラグを“0”にリセットし(ステップ
S4223)、続いて前記排出1立上変化フラグを
“0”にリセットするとともに(ステップS422
4)、今回ループでの排出センサ1の出力信号が“H”
レベルであることを記憶すべく排出1Hレベルフラグを
“1”に設定して(ステップS4225)本ルーチンを
終了する。
【0223】その後、排出センサ1の出力信号が“H”
レベルである限り、前記ステップS4201、ステップ
S4202、ステップS4203、ステップS420
4、ステップS4205が繰り返し実行されることにな
り、このとき、排出センサ1立上フラグは“1”に、排
出センサ1立下フラグは“0”に保持される。
【0224】一方、排出センサ1の出力信号が“L”レ
ベルから“H”レベルに立ち上がった直後のループにお
いて、当該出力信号が“L”レベルに立ち下がってしま
った場合(前回ループでステップS4220が実行され
て排出1立上変化フラグが“1”となり、かつ今回ルー
プの出力信号が“L”レベルの場合)には、ステップS
4201の判別結果がNO、ステップS4208の判別
結果がYESという具合に判断し、ステップS4226
にて前回ループから今回ループにかけて出力信号が立下
がったことを記憶すべく排出1立下変化フラグを“1”
に設定するとともに、ステップS4227にて前回ルー
プ時に“1”に設定した排出1立上変化フラグを“0”
にリセットして本ルーチンを終了する。なお、ステップ
S4217でNOのときは、ステップS4228で排出
1Lレベルフラグが“1”に設定されてルーチンを終了
する。
【0225】以上のように、排出センサ1の出力信号が
立ち上がった後、“H”レベルの状態が所定時間以上
(少なくとも本割込み処理が2回行われる間)検知され
ない限り、排出1立上変化フラグを“1”に設定する
(排出センサ1内に賞品球があることを示す)処理は行
われないようになっており、排出センサ1の出力信号に
ノイズが発生した場合等に誤って排出1立上変化フラグ
が“1”に設定されないようになっている。
【0226】以上の処理を実行することによって、排出
センサ1の出力信号が立ち下がった後、所定時間以上
(少なくとも割込み処理が2回行われる間)その状態が
維持されたときにのみ、排出センサ1立上フラグが
“1”に設定され、従って該排出センサ1立上フラグは
賞品球が排出センサ1内に達したことを示すようにな
る。反対に排出センサ1の出力信号が立ち下がった後、
所定時間以上(少なくとも割込み処理が2回行われる
間)その状態が維持されたときにのみ、排出センサ1立
下フラグが“1”に設定され、従って該排出センサ1立
下フラグは賞品球が排出センサ1内より脱したことを示
すようになる。この排出センサ1立上フラグおよび排出
センサ1立下フラグは、バックグラウンド処理(メイン
ルーチン)の中の交互排出処理、又は併用排出処理(後
述の図46、図47)にて参照される。
【0227】図31は割込処理(図28)の上記ステッ
プS43において行われる排出センサ2の入力処理ルー
チンを示すフローチャートである。このルーチンは排出
センサ112bの状態を検出するためのものであり、上
述した排出センサ1の入力処理ルーチンと同一の手順に
て行われる。
【0228】なお、本ルーチンでは上述の排出センサ1
の入力処理と同様、該センサ112b(以下、排出セン
サ2と記す)の出力信号が“L”レベルから“H”レベ
ルに立ち上がったとき、排出センサ2立上フラグを
“1”に設定して賞品球が該センサ2内に達したことを
記憶し、一方、“H”レベルから“L”レベルに立ち下
がったとき排出センサ2立下フラグを“1”に設定して
賞品球が該センサ2内より脱したことを記憶するように
している。
【0229】具体的には、本ルーチンが開始されると、
まずステップS4301で排出センサ2の出力信号が
“H”レベル(排出センサ2出力=“1”)であるか否
かを判別する。いま、仮に賞品球の排出が行われず、1
つの賞品球がセンサ2内に留っている状態を考えると、
このときステップS4301の判別結果はYESとなっ
てステップS4302以降の処理が実行される。ステッ
プS4302では排出2立上変化フラグが“1”である
か否かを、ステップS4303では排出2立下変化フラ
グが“1”であるか否かを、ステップS4304では排
出2Lレベル(ロウレベル)フラグが“1”であるか否
かを、ステップS4305では排出2Hレベル(ハイレ
ベル)フラグが“1”であるか否かをそれぞれ判別す
る。
【0230】この場合、排出クレジット制御装置300
のCPUが初期化された直後は全てのフラグが“0”に
設定されているため、ステップS4301〜ステップS
4305の判別結果は全てNOとなる。したがって、続
いてステップS4306で今回のループで排出センサ2
の出力信号が“H”レベルであったことを記憶すべく排
出2Hレベルフラグを“1”に設定して本ルーチンを終
了する。
【0231】以後のループでは、排出2Hレベルフラグ
が“1”に設定されているので、排出センサ2の出力信
号が“H”レベルの状態を保持する限り、ステップS4
301、ステップS4302、ステップS4303、ス
テップS4304、ステップS4305の処理が繰り返
し実行されることになる。その後、賞品球の排出が開始
され、それまで排出センサ2内に留っていた賞品球が排
出センサ2内より外側に移動して排出センサ2内より脱
すると、排出センサ2の出力信号が“L”レベルに立ち
下がり、前記ステップS4301の判別結果がNOとな
ってステップS4307以降の処理が実行される。
【0232】ステップS4307以降の処理が最初に行
われるときには、前記排出2Hレベルフラグは“1”、
それ以外のフラグはすべて“0”であるため、このステ
ップS4307の判別(排出2立下変化フラグが“1”
であるか)、次のステップS4308の判別(排出2立
上変化フラグが“1”であるか)の結果が共にNO、続
くステップS4309(排出2Hレベルフラグが“1”
であるか)の判別の結果がYESとなってステップS4
310、ステップS4311の処理が実行される。
【0233】ステップS4310では、前回ループから
今回ループにかけて排出センサ2の出力信号が“H”レ
ベルから“L”レベルに変化した(立ち下がった)こと
を記憶すべく、排出2立下変化フラグを“1”に設定
し、続くステップS4311では、この時点まで“1”
に設定されていた排出2Hレベルフラグをリセット
(“0”に設定)し、本ルーチンを終了する。
【0234】さらに、次のループで引続き排出センサ2
の出力信号が“L”レベルのときには、前回ループのス
テップS4310で排出2立下変化フラグが“1”に設
定されているので、前記ステップS4307の判別結果
がYESに変わる。そして、これに続くステップS43
13〜ステップ4316で、賞品球が排出センサ2内よ
り脱したことを記憶すべく排出センサ2立下変化フラグ
を“1”に設定するとともに(ステップS4313)、
その値が“1”のときセンサ2内に賞品球があることを
示す排出センサ2立上フラグ(初期化後初めて本ステッ
プが実行されるときは“0”に設定されている)を
“0”にリセットし(ステップS4314)、続いて前
記排出2立下変化フラグを“0”にリセットするととも
に(ステップS4315)、さらに今回のループにおけ
る排出センサ2の出力信号が“L”レベルであることを
記憶すべく排出2Hレベルフラグを“1”に設定して
(ステップS4316)本ルーチンを終了する。
【0235】次回以降のルーチンでも、排出センサ2の
出力信号が“L”レベルであると、排出2立下変化フラ
グ、排出2立上変化フラグ、排出2Hレベルフラグはす
べて“0”、排出2Lレベルフラグが“1”になってい
るので、前記ステップS4301、ステップS430
7、ステップS4308、ステップS4309およびス
テップS4317(排出2Lレベルフラグが“1”であ
るか否か)が繰り返し実行され(このとき、該ステップ
S4317の判別結果はYESとなる)、このとき排出
センサ2立下フラグは“1”、排出センサ2立上フラグ
は“0”に保持される。
【0236】一方、排出センサ2の出力信号が“H”レ
ベルから“L”レベルに立ち下がった直後のループにお
いて、当該出力信号が再び“H”レベルに立ち上がって
しまった場合(前回ループでステップS4310が実行
されて排出2立下変化フラグが“1”となり、かつ今回
ループでセンサ出力が“H”レベルに立ち上がった場
合)には、ステップS4301の判別結果がYESに転
じ、さらにステップS4302の判別結果がNO、ステ
ップS4303の判別結果がYESという具合に判断
し、ステップS4318にて前回ループから今回ループ
にかけて出力信号が立上がったことを記憶すべく排出2
立上変化フラグを“1”に設定するとともに、ステップ
S4319にて前回ループ時に“1”に設定した排出2
立下変化フラグを“0”にリセットして本ルーチンを終
了する。
【0237】この結果、排出センサ2の処出力信号が立
ち下がった後、“L”レベルの状態が所定時間以上(少
なくとも本割込み処理が2回行われる間)検知されない
限り、排出2立下変化フラグを“1”に設定する(賞品
球がセンサ2内より脱したことを示す)処理は行われな
いようになっており、排出センサ2の出力信号にノイズ
が発生し瞬間的に信号が立ち下がった場合等に誤って排
出2立下変化フラグが“1”に設定されないようになっ
ている。
【0238】次に、先の賞品球がセンサ2内より脱した
後、次の賞品球がセンサ2内に達した場合を考える。こ
のとき、ステップS4301の判別(センサ2の出力信
号が“L”レベルであるか否か)はYESとなり、前記
ステップS4302の判別(排出2立上変化フラグが
“1”であるか否か)が行われ、この場合判別結果はN
Oとなり、ステップS4303にて排出2立下変化フラ
グが“1”であるか否かの判別が行われる。このとき、
該ステップS4303の判別結果もNO(前記ステップ
S4315にて“0”に設定される)となってステップ
S4304に進み、排出2Lレベルフラグが“1”であ
るか否かの判別を行う。
【0239】この時点では排出2Lレベルフラグは前記
ステップS4316にて“1”に設定されているので、
ステップS4304の判別結果はYESとなり、ステッ
プS4320に進んで前回ループから今回ループにかけ
て排出センサ2の出力信号が“L”レベルから“H”レ
ベルに変化した(立ち上がった)ことを記憶すべく、排
出2立上変化フラグを“1”に設定し、続くステップS
4321で、この時点まで“1”に設定されていた排出
2Lレベルフラグをリセット(“0”に設定)してルー
チンを終了する。
【0240】さらに、次のループで引続き排出センサ2
の出力信号が“H”レベルのときには、前回ループのス
テップS4320で排出2立上変化フラグを“1”に設
定されているので、前記ステップS4302の判別結果
がYESに転じる。そして、続くステップS4322〜
ステップS4325で、排出センサ2内に賞品球がある
ことを記憶すべく排出センサ2立上フラグを“1”に設
定するとともに(ステップS4322)、その値が
“1”のときセンサ内より賞品球が脱したことを示す排
出センサ2立下フラグを“0”にリセットし(ステップ
S4323)、続いて前記排出2立上変化フラグを
“0”にリセットするとともに(ステップS432
4)、今回ループでの排出センサ2の出力信号が“H”
レベルであることを記憶すべく排出2Hレベルフラグを
“1”に設定して(ステップS4325)本ルーチンを
終了する。
【0241】その後、排出センサ2の出力信号が“H”
レベルである限り、前記ステップS4301、ステップ
S4302、ステップS4303、ステップS430
4、ステップS4305が繰り返し実行されることにな
り、このとき、排出センサ2立上フラグは“1”に、排
出センサ2立下フラグは“0”に保持される。
【0242】一方、排出センサ2の出力信号が“L”レ
ベルから“H”レベルに立ち上がった直後のループにお
いて、当該出力信号が“L”レベルに立ち下がってしま
った場合(前回ループでステップS4320が実行され
て排出2立上変化フラグが“1”となり、かつ今回ルー
プの出力信号が“L”レベルの場合)には、ステップS
4301の判別結果がNO、ステップS4308の判別
結果がYESという具合に判断し、ステップS4326
にて前回ループから今回ループにかけて出力信号が立下
がったことを記憶すべく排出2立下変化フラグを“1”
に設定するとともに、ステップS4327にて前回ルー
プ時に“1”に設定した排出2立上変化フラグを“0”
にリセットして本ルーチンを終了する。なお、ステップ
S4317でNOのときは、ステップS4328で排出
2Lレベルフラグが“1”に設定されてルーチンを終了
する。
【0243】以上のように、排出センサ2の出力信号が
立ち上がった後、“H”レベルの状態が所定時間以上
(少なくとも本割込み処理が2回行われる間)検知され
ない限り、排出2立上変化フラグを“1”に設定する
(排出センサ2内に賞品球があることを示す)処理は行
われないようになっており、排出センサ2の出力信号に
ノイズが発生した場合等に誤って排出2立上変化フラグ
が“1”に設定されないようになっている。
【0244】以上の処理を実行することによって、排出
センサ2の出力信号が立ち下がった後、所定時間以上
(少なくとも割込み処理が2回行われる間)その状態が
維持されたときにのみ、排出センサ2立上フラグが
“1”に設定され、従って該排出センサ2立上フラグは
賞品球が排出センサ2内に達したことを示すようにな
る。反対に排出センサ2の出力信号が立ち下がった後、
所定時間以上(少なくとも割込み処理が2回行われる
間)その状態が維持されたときにのみ、排出センサ2立
下フラグが“1”に設定され、従って該排出センサ2立
下フラグは賞品球が排出センサ2内より脱したことを示
すようになる。
【0245】この排出センサ2立上フラグおよび排出セ
ンサ2立下フラグは、バックグラウンド処理(メインル
ーチン)の中の交互排出処理、又は併用排出処理(後述
の図46、図47)にて参照される。
【0246】図32は割込処理(図28)の上記ステッ
プS44において行われる排出センサ1のレベル入力処
理のルーチンを示すフローチャートである。このレベル
入力処理は、排出センサ1の出力信号が“H”レベル
(センサ1が賞品球を検出している状態)である期間が
所定期間以上継続しているか否かを判断するためのルー
チンであり、賞品球が無い状態から有る状態へ変化した
後、第1の所定期間(50msec)が経過したときに
排出センサ1球有フラグを“1”に設定してこれを記憶
しておき、上記変化の後、第2の所定期間(2sec)
が経過したときに、排出1エラー解除フラグを“1”に
設定することによってこれを記憶しておくものである。
これら2つのフラグは詳細は後述する排出装置不正監視
処理(図38)、賞球開始処理(図40)、排出エラー
回復処理(図48)にて用いられる。
【0247】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S4401で排出センサ1の出力信号が“H”レベル
(排出センサ1出力=“1”)であるか否かを判別す
る。この判別結果がNOのとき、すなわち出力信号が
“L”レベルであるときは、排出1球有監視フラグを
“0”(ステップS4402)、前述した排出センサ1
球有フラグを“0”(ステップS4403)、排出1エ
ラー監視フラグを“0”(ステップS4404)、前述
した排出1エラー解除フラグを“0”(ステップS44
05)にそれぞれ設定して本ルーチンを終了する。
【0248】ここで、排出11球有監視フラグおよび排
出1エラー監視フラグは共に、排出センサ1の出力信号
が“H”レベルであると判別されたループにおいて、そ
のループが“L”レベルから“H”レベルへの立上り直
後のループであるか否かを判別する(後述のステップS
4407およびステップS4411)ために用いられる
ものである。
【0249】その後、前記排出センサ1の出力信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化すると、その直後
のループでは前記ステップS4401の判別結果がYE
Sとなり、続くステップS4406で排出センサ1球有
フラグが“1”であるか否かを、さらに続くステップS
4407で排出1球有監視フラグが“1”であるか否か
を判別する。この場合、判別結果は共にNOとなり、続
くステップS4408で排出1球有監視フラグを“1”
に設定し、ステップS4409で排出1球有タイマを第
1の所定期間(50msec)に設定してステップS4
410に進む。
【0250】ステップS4410では排出1エラー解除
フラグが“1”であるか否かを判別する。この場合(セ
ンサ1の出力信号が“L”レベルから“H”レベルに変
化した直後)判別結果はNOとなり、続くステップS4
411で排出1エラー監視フラグが“1”であるか否か
を判別する。今回ループではこの判別結果もNOとなる
ので、ステップS4412で排出1エラー監視フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4413で排出
1エラータイマを第2の所定期間(2sec)に設定し
て本ルーチンを終了する。
【0251】次のループで排出センサ1の出力信号が依
然“H”レベルを維持していると、前記ステップS44
01の判別結果がYES、ステップS4406の判別結
果がNO、ステップS4407の判別結果がYESとな
ってステップS4414に進む。ステップS4414で
は前記ステップS4409でセットされた球有タイマが
タイムアップしたか否かを判別し、この判別結果がNO
のとき(出力信号が“H”レベルに変化してから未だ第
1の所定期間が経過していないとき)には、続くステッ
プS4415をスキップしてステップS4410に進
む。
【0252】今回ループでは、このステップS410の
判別結果がNO、続くステップS4411の判別結果が
YESとなってステップS4416に進む。ステップS
4416では前記ステップS4413でセットされた排
出1エラータイマがタイムアップしたか否かを判別し、
この判別結果がNOのとき(出力信号が“H”レベルに
変化してから未だ第2の所定期間が経過していないと
き)には、続くステップS4417をスキップしてルー
チンを終了する。
【0253】さらに、次回以降のループにおいて、排出
センサ1の出力信号が“H”レベルである限り、ステッ
プS4401、ステップS4406、ステップS440
7、ステップS4414およびステップS4410以降
が繰り返して実行され、ステップS4414の判別結果
がNOからYESに転じたとき(上記第1の所定期間経
過直後)、ステップS4415で前述した排出センサ1
球有フラグを“1”に設定し、以後ステップS440
1、ステップS4406およびステップS4410以降
が繰り返して実行されることになる。
【0254】また、ステップS4410以降の処理に関
しても、排出センサ1の出力信号が“H”レベルである
限り、ステップS4410、ステップS4411、ステ
ップS4416が繰り返して実行され、ステップS44
16の判別結果がNOからYESに転じたとき(上記第
2の所定期間経過直後)、ステップS4417で前述し
た排出1エラー解除フラグを“1”に設定し、以後ステ
ップS4401、ステップS4406、ステップS44
10(排出1エラー解除フラグが“1”のときには、当
然に、排出センサ1球有フラグは“1”となっている)
が繰り返して実行される。
【0255】そして、排出センサ1の出力信号が一度で
も“L”レベルに変化してときには、ステップS440
2〜ステップS4405にて各フラグが“0”にリセッ
トされるため、その直後に“H”レベルに戻っても再び
ステップS4406以降の処理が初めから開始されるこ
とになる。
【0256】図33は割込処理(図28)の上記ステッ
プS45において行われる排出センサ2のレベル入力処
理のルーチンを示すフローチャートである。本ルーチン
は前述の排出センサ1のレベル入力処理と同一の手順に
て行われる。
【0257】このレベル入力処理は、排出センサ2の出
力信号が“H”レベル(センサ2が賞品球を検出してい
る状態)である期間が所定期間以上継続しているか否か
を判断するためのルーチンであり、賞品球が無い状態か
ら有る状態へ変化した後、第1の所定期間(50mse
c)が経過したときに排出センサ2球有フラグを“1”
に設定してこれを記憶しておき、上記変化の後、第2の
所定期間(2sec)が経過したときに、排出2エラー
解除フラグを“1”に設定することによってこれを記憶
しておくものである。これら2つのフラグも詳細は後述
する排出装置不正監視処理(図38)、賞球開始処理
(図40)、排出エラー回復処理(図47)にて用いら
れる。
【0258】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S4501で排出センサ2の出力信号が“H”レベル
(排出センサ2出力=“1”)であるか否かを判別す
る。この判別結果がNOのとき、すなわち出力信号が
“L”レベルであるときは、排出2球有監視フラグを
“0”(ステップS4502)、前述した排出センサ2
球有フラグを“0”(ステップS4503)、排出2エ
ラー監視フラグを“0”(ステップS4504)、前述
した排出2エラー解除フラグを“0”(ステップS45
05)にそれぞれ設定して本ルーチンを終了する。
【0259】ここで、排出2球有監視フラグおよび排出
2エラー監視フラグは共に、排出センサ2の出力信号が
“H”レベルであると判別されたループにおいて、その
ループが“L”レベルから“H”レベルへの立上り直後
のループであるか否かを判別する(後述のステップS4
507およびステップS4511)ために用いられるも
のである。
【0260】その後、前記排出センサ2の出力信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化すると、その直後
のループでは前記ステップS4501の判別結果がYE
Sとなり、続くステップS4506で排出センサ2球有
フラグが“1”であるか否かを、さらに続くステップS
4507で排出2球有監視フラグが“1”であるか否か
を判別する。この場合、判別結果は共にNOとなり、続
くステップS4508で排出2球有監視フラグを“1”
に設定し、ステップS4509で排出2球有タイマを第
1の所定期間(50msec)に設定してステップS4
510に進む。
【0261】ステップS4510では排出2エラー解除
フラグが“1”であるか否かを判別する。この場合(セ
ンサ2の出力信号が“L”レベルから“H”レベルに変
化した直後)判別結果はNOとなり、続くステップS4
511で排出2エラー監視フラグが“1”であるか否か
を判別する。今回ループではこの判別結果もNOとなる
ので、ステップS4512で排出2エラー監視フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4513で排出
2エラータイマを第2の所定期間(2sec)に設定し
て本ルーチンを終了する。
【0262】次のループで排出センサ2の出力信号が依
然“H”レベルを維持していると、前記ステップS45
01の判別結果がYES、ステップS4506の判別結
果がNO、ステップS4507の判別結果がYESとな
ってステップS4514に進む。ステップS4514で
は前記ステップS4509でセットされた球有タイマが
タイムアップしたか否かを判別し、この判別結果がNO
のとき(出力信号が“H”レベルに変化してから未だ第
1の所定期間が経過していないとき)には、続くステッ
プS4515をスキップしてステップS4510に進
む。
【0263】今回ループでは、このステップS4510
の判別結果がNO、続くステップS4511の判別結果
がYESとなってステップS4516に進む。ステップ
S4516では前記ステップS4513でセットされた
排出2エラータイマがタイムアップしたか否かを判別
し、この判別結果がNOのとき(出力信号が“H”レベ
ルに変化してから未だ第2の所定期間が経過していない
とき)には、続くステップS4517をスキップしてル
ーチンを終了する。
【0264】さらに、次回以降のループにおいて、排出
センサ2の出力信号が“H”レベルである限り、ステッ
プS4501、ステップS4506、ステップS450
7、ステップS4514およびステップS4510以降
が繰り返して実行され、ステップS4514の判別結果
がNOからYESに転じたとき(上記第1の所定期間経
過直後)、ステップS4515で前述した排出センサ2
球有フラグを“1”に設定し、以後ステップS450
1、ステップS4506およびステップS4510以降
が繰り返して実行されることになる。
【0265】また、ステップS4510以降の処理に関
しても、排出センサ2の出力信号が“H”レベルである
限り、ステップS4510、ステップS4511、ステ
ップS4516が繰り返して実行され、ステップS45
16の判別結果がNOからYESに転じたとき(上記第
2の所定期間経過直後)、ステップS4517で前述し
た排出2エラー解除フラグを“1”に設定し、以後ステ
ップS4501、ステップS4506、ステップS45
10(排出2エラー解除フラグが“1”のときには、当
然に、排出センサ2球有フラグは“1”となっている)
が繰り返して実行される。
【0266】そして、排出センサ2の出力信号が一度で
も“L”レベルに変化してときには、ステップS450
2〜ステップS4505にて各フラグが“0”にリセッ
トされるため、その直後に“H”レベルに戻っても再び
ステップS4506以降の処理が初めから開始されるこ
とになる。
【0267】図34は割込処理(図28)の上記ステッ
プS46において行われる球抜センサ118の入力処理
のルーチンを示すフローチャートである。球抜センサ1
18は、前述したように、遊戯店の係員が球抜処理を開
始するための操作、すなわちパチンコ機2の前面に設け
られた操作用孔に球抜き棒(図示略)を挿入する操作が
なされたことを検出するためのもので、球抜き棒の挿入
を検知したとき該セン118の出力信号は“H”レベル
となり、検知していないときには出力信号が“L”レベ
ルに保持されるように構成されている。
【0268】ところで、本フローでは該センサ118か
らの出力信号が“L”レベルから“H”レベルに変化し
てとき、後述する球抜フラグを“1”に設定して、遊戯
店の係員による球抜処理が行われたと判断するようにな
っている。そして、賞球排出制御装置は、この“1”に
設定された球抜フラグによって後述の球抜処理(図49
〜図51)を開始するようになっている(メインルーチ
ンのステップS46)。
【0269】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S4601で前述した処理ナンバーが“0”であるか否
かを判別する。メインルーチン(図28)にて賞球排出
開始処理および賞球排出処理が行われているとき等のよ
うに処理ナンバーが“0”に設定されていないときには
(このとき上記ステップS4601の判別結果はN
O)、ステップS4604に進むことなく、球抜センサ
変化フラグを“0”に設定し(ステップS4602)、
球抜センサLレベルフラグを“0”に設定して(ステッ
プS4603)本ルーチンを終了する。
【0270】ここで、球抜センサ変化フラグは、今回の
ループでセンサ118の出力信号が“L”レベルから
“H”レベルに変化したこと(このとき“1”に設定さ
れる)を記憶するためのフラグであり、球抜センサLレ
ベルフラグは今回のループでセンサ の出力信号が
“L”レベルであったことを記憶するためのフラグであ
る。
【0271】上述のステップS4601の判別を行うこ
とによって、遊戯店の係員が球抜操作を行った場合であ
っても、賞品球の排出処理等の実行時には、後述の球抜
処理(図49〜図51)が禁止されるようになる。いま
仮に、賞品球の排出処理等が行われていない場合で(処
理NO=“0”)、パチンコ機2の操作用孔に球抜棒が
差し込まれていない状態から、遊戯店の係員によって球
抜棒が差し込まれた状態に変化する場合を考える。
【0272】賞品球の排出処理が行われていないときに
は前記ステップS4601の判別結果はYESとなり、
続くステップS4604で球抜センサ変化フラグが
“1”であるか否かを、さらにステップS4605で球
抜センサLレベルフラグが“1”であるか否かを判別す
る。
【0273】ところで、前述したように、すべての判別
フラグは排出クレジット制御装置300内の電源が投入
された直後メインルーチン(図25のステップS1)で
“0”に設定され、また初期化が行われた後であっても
処理NOが“0”以外のときに前記ステップS460
1、ステップS4603にて“0”に設定されるので、
前記ステップS4604、ステップS4605の判別結
果は共にNOとなり、ステップS4606で球抜センサ
118の出力信号が“L”レベルであるか否かを判別す
る。操作用孔に球抜棒が差し込まれていない状態では、
該センサ118の出力信号は“L”レベルのままであ
り、従って該ステップS4606の判別結果はYESと
なり、ステップS4607に進んで球抜センサLレベル
フラグを“1”に設定して本ルーチンを終了する。
【0274】その後のループで依然として球抜センサの
出力信号が“L”レベルを保持しているときには、球抜
センサLレベルフラグが“1”に設定されているので、
前記ステップS4605の判別結果がYESとなり、続
くステップS4608で今回ループでの球抜センサ11
8の出力信号が“H”レベル(球抜センサ出力=
“1”)であるか否かを判別する。このとき(球抜セン
サ118の出力信号が“L”レベルを維持)該判別結果
はNOとなって、そのまま本ルーチンを終了する。した
がって、球抜センサ118の出力信号が“L”レベルを
保持する限り、ステップS4601、ステップS460
4、ステップS4605、ステップS4608が繰り返
して実行されることになる。
【0275】この状態から操作用孔に球抜棒が挿入され
球抜センサ118の出力信号が“L”レベルから“H”
レベルに変化すると、前記ステップS4608の判別結
果がYESとなり、続くステップS4609にて今回ル
ープで球抜センサ118の出力信号が“L”レベルから
“H”レベルになったことを記憶すべく、球抜センサ変
化フラグを“1”に設定し、次いで、ステップS461
0で球抜センサLレベルフラグを“0”にリセットして
ルーチンを終了する。
【0276】前回ループに続いて今回ループでも出力信
号が“H”レベルのときには、直前のループの前記ステ
ップS4609の実行により球抜センサ変化フラグが
“1”に設定されたので、ステップS4604の判別結
果がYESとなり、ステップS4611に進んで、今回
ループでの球抜センサ118の出力信号が“H”レベル
(球抜センサ出力=“1”)であるか否かを判別する。
この判別結果がYES、すなわち前回ループに続いて今
回ループでも出力信号が“H”レベルのときには、続く
ステップS4612にて球抜フラグを“1”に設定し、
さらにステップS4613で前記球抜センサ変化フラグ
を“0”にリセットして本ルーチンを終了する。
【0277】その後のループで球抜センサ118の出力
信号が依然““H”レベルのときには、ステップS46
04の判別結果がNOに転じ(球抜センサ変化フラグは
“0”にリセットされている)、次いで、ステップS4
605、ステップS4606の判別結果に共にNOとな
って、以後ステップS4604、ステップS4605、
ステップS4606を繰り返し実行することになる。
【0278】一方、球抜センサ118の出力信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化した直後(前記ス
テップS4609、ステップS4610が実行された直
後)のループで、球抜センサ118の出力信号が再び
“L”レベルに変化したときには、前記ステップS46
11の判別結果がNOとなり、前記ステップS4612
(球抜フラグ=“1”)を実行することなく、ステップ
S4614にて球抜センサLレベルフラグを“1”に設
定した後、前記ステップS4613を実行してルーチン
を終了する。
【0279】このように球抜センサ118の出力信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化したに、少なくと
も2回の処理ループが実行される間に亘って前記出力信
号が“H”レベルを保持したときにのみ、球抜フラグを
“1”に設定するようにしているので、ノイズ等が発生
した場合に誤って“1”に設定されることがない。
【0280】図35は、図28に示す割込処理のステッ
プS47において行われる補給センサ50の入力処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。前述したよ
うに補給センサ50は、貯留タンク41内の遊戯球(予
備球)の不足状態を検知するものであり、貯留された予
備球が貯留タンク41内の補給センサ50の設置位置ま
で留っているときに“L”レベル、そうでないときに
“H”レベルの信号を出力するように構成されている。
【0281】いま仮に、タンク41内の設置位置まで予
備球が充填されていない状態(不足状態)を考える。こ
の状態で排出クレジット制御装置300に電源が投入さ
れ、本ルーチンが開始されると、まずステップS470
1で補給センサ50の出力信号が“H”レベル(補給セ
ンサ出力=“1”)であるか否かを判別する。この場
合、判別結果はYESとなってステップS4702に進
む。
【0282】ところで、排出クレジット制御装置300
のCPUが初期化された直後は全てのフラグが“0”に
設定されているため、ステップS4702〜ステップS
4705の判別結果は全てNOとなる。したがって、続
いてステップS4706で今回のループで補給センサ出
力信号が“H”レベルであったことを記憶すべく補給H
フラグを“1”に設定して本ルーチンを終了する。以後
のループでは、補給Hフラグが“1”に設定されている
ので、補給センサ出力信号が“H”レベルの状態が継続
する限り、ステップS4701〜ステップS4705が
繰り返して実行されることになる。
【0283】その後、遊戯球(予備球)の補給によって
貯留タンク41内における補給センサ50の設置位置に
まで予備球が充填されると、補給センサ50の出力信号
が“L”レベルに転じ、前述したステップS4701の
判別結果がNOとなってステップS4715以降に進
む。ステップS4715の処理が最初に行われるときに
は、補給Hフラグは“1”、それ以外のフラグはすべて
“0”であるため、このステップS4715、次のステ
ップS4716の判別結果が共にNO、続くステップS
4718がYESとなってステップS4719、ステッ
プS47820が実行される。
【0284】ステップS4719では、前回ループから
今回ループにかけて補給センサ50の出力信号が“H”
レベルから“L”レベルに変化した(立ち下がった)こ
とを記憶すべく、補給立下変化フラグを“1”に設定
し、続くステップS4720では前回ループで“1”に
設定された補給Hフラグをリセット(“0”に設定)し
てルーチンを終了する。
【0285】次回ループで引続き補給センサ50の出力
信号が“L”レベルのときには、前回ループのステップ
S4719で補給立下変化フラグが“1”に設定されて
いるので、ステップS4715の判別結果がYESに転
じる。
【0286】そして、続くステップS4721〜ステッ
プS4724で、貯留タンク41内の補給センサ50設
置位置まで予備球が充填されていることを記憶すべく補
給センサ立下フラグを“1”に設定するとともに(ステ
ップS4721)、その値が“1”のとき補給センサ5
0設置位置に賞品球が無いことを示す補給センサ立上フ
ラグ(初期化後初めて本ステップが実行されるときは
“0”に設定されている)を“0”に設定し(ステップ
S4722)、続いて補給立下変化フラグを“0”にリ
セットするとともに(ステップS4723)、今回ルー
プにおける補給センサ50の出力信号が“L”レベルで
あることを記憶すべく、補給Lレベルフラグを“1”に
設定して(ステップS4724)本ルーチンを終了す
る。
【0287】その後、補給センサ50の出力信号が
“L”レベルである限り、ステップS4701、ステッ
プS4715、ステップS4716、ステップS471
8、ステップS4725が繰り返して実行されることに
なり、このとき、補給センサ立下フラグは“0”に保持
される。
【0288】一方、補給センサ50の出力信号が“H”
レベルから“L”レベルに立ち下がった直後のループに
おいて、当該出力信号が“H”レベルに立ち上がってし
まった場合(前回ループでステップS4719が実行さ
れて補給立下変化フラグが“1”となり、かつ今回ルー
プでセンサ出力が“H”レベルの場合)には、ステップ
S4701の判別結果がYES、ステップS4702の
判別結果がNO、ステップS4703の判別結果がYE
Sという具合に判別され、ステップS4713にて前回
ループから今回ループにかけて出力信号が立ち上がった
ことを記憶すべく補給立上変化フラグを“1”に設定す
るとともに、ステップS4714で前回ループ時に
“1”に設定した補給立下変化フラグを“0”に戻して
本ルーチンを終了する。
【0289】この結果、補給センサ50の出力信号が立
ち下がった後、“H”レベルの状態が所定時間以上(少
なくとも本割込処理が2回行われる間)検知されない限
り、補給センサ立下フラグを“1”に設定する(貯留タ
ンク41内のセンサ設定位置まで予備球が充填されてい
ることを示す)処理は行われないようになっており、補
給センサ50の出力信号にノイズが発生した場合等に対
処できるようになっている。
【0290】次に、貯留タンク41内のセンサ設定位置
まで予備球が充填されている状態で排出クレジット制御
装置300に電源が投入され、本ルーチンが開始される
場合を考える。
【0291】まず、ステップS4701ではセンサ出力
信号が“H”レベル(補給センサ出力=“1”)である
か否かを判別するが、この場合、判別結果はNOとな
り、ステップS4715に進む。排出クレジット制御装
置300のCPUが初期化された直後は全てのフラグが
“0”に設定されているため、ステップS4715、ス
テップS4716、ステップS4718、ステップS4
725の判別結果はすべてNOとなり、ステップS47
26にて、今回ループで補給センサ50の出力信号が
“L”レベルであったことを記憶すべく補給Lレベルフ
ラグを“1”に設定して本ルーチンを終了する。
【0292】以後のループでは、補給Lレベルフラグが
“1”に設定されているので、補給センサ出力信号が
“L”レベルという状態が継続する限り、ステップS4
701、ステップS4715、ステップS4716、ス
テップS4718、ステップS4725が繰り返して実
行されることになる。
【0293】その後、賞品球の排出によってタンク41
内の補給センサ50の設置位置に満たなくなると、補給
センサ50の出力信号が“H”レベルとなり、前記ステ
ップS4701の判別結果がYESとなってステップS
4702以降に進む。ステップS4702が最初に行わ
れるときには、前記補給Lレベルフラグは“1”、それ
以外のフラグはすべて“0”であるため、ステップS4
702、次のステップS4703の判別結果が共にN
O、続くステップS4704がYESとなってステップ
S4707が実行される。
【0294】このステップS4707では、前回ループ
から今回ループにかけて補給センサ50の出力信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化した(立ち上がっ
た)ことを記憶すべく、補給立上変化フラグを“1”に
設定し、続くステップS4708では前回ループまで前
述のステップS4726で“1”に設定されていた補給
Lレベルフラグをリセット(“0”に設定)してルーチ
ンを終了する。
【0295】次回ループで引続き補給センサ50の出力
信号が“H”レベルのときには、前回ループのステップ
S4707で補給立上変化フラグが“1”に設定されて
いるので、ステップS4701の判別を行った後、前記
ステップS4702の判別結果がYESに転じる。
【0296】そして、続くステップS4709〜ステッ
プS4712で、貯留タンク41内の補給センサ50設
置位置に賞品球がなくなったことを記憶すべく補給セン
サ立上フラグを“1”に設定するとともに(ステップS
4709)、その値が“1”のとき貯留タンク41内の
センサ設置位置に賞品球があることを示す補給センサ立
下フラグ(初期化後初めて本ルーチンが実行されるとき
は“0”に設定されている)を“0”に設定し(ステッ
プS4710)、続いて補給立上変化フラグを“0”に
リセットするとともに(ステップS4711)、今回ル
ープでの補給センサ50の出力信号が“H”レベルであ
ることを記憶すべく補給Hフラグを“1”に設定して
(ステップS4712)本ルーチンを終了する。
【0297】その後、補給センサ50の出力信号が
“H”レベルである限り、ステップS4701、ステッ
プS4702、ステップS4703、ステップS470
4、ステップS4705が繰り返して実行されることに
なり、このとき、補給センサ立上フラグは“0”に保持
される。
【0298】一方、補給センサ50の出力信号が“L”
レベルから“H”レベルに立ち上がった直後のループに
おいて、当該出力信号が“L”レベルに立ち下がってし
まった場合(前回ループでステップS4707が実行さ
れて補給立上変化フラグが“1”となり、かつ今回ルー
プでセンサ出力が“L”レベルの場合)には、ステップ
S4701の判別結果がNO、ステップS4715の判
別結果がNO、ステップS4716の判別結果がYES
という具合に判別され、ステップS4727にて前回ル
ープから今回ループにかけて出力信号が立ち下がったこ
とを記憶すべく補給立下変化フラグを“1”に設定する
とともに、ステップS4728で前回ループ時に“1”
に設定した補給立上変化フラグを“0”に戻して本ルー
チンを終了する。
【0299】以上のように、補給センサ50の出力信号
が立ち上がった後、“H”レベルの状態が所定時間以上
(少なくとも本割込処理が2回行われる間)検知されな
い限り、補給センサ立上フラグを“1”に設定する(貯
留タンク41内のセンサ設定位置に予備球が無くなった
ことを示す)処理は行われないようになっており、補給
センサ50の出力信号にノイズが発生した場合等に対処
できるようになっている。
【0300】このようにして“0”又は“1”に設定さ
れる補給センサ立上フラグおよび補給センサ立下フラグ
は、メイン処理ルーチン(図25)のステップS9で実
行される補給処理(図52)において用いられる。
【0301】図36は割込処理(図28)の上記ステッ
プS48において行われるオーバーフローセンサ48の
入力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
オーバーフローセンサ48は、メイン処理ルーチン(図
25)のステップS35にて行われる処理にて用いられ
るオーバーフロー球無フラグの値を決定するための信号
を出力するためのもので、オーバーフロー樋内の賞品球
が一定レベル以上に溜まった状態のときにその出力信号
が“H”レベル、一定レベル以下のときに“L”レベル
となるように構成されている。
【0302】このルーチンが開始されると、まずステッ
プS4801でオーバーフローセンサ48の出力信号が
“H”レベル(オーバーフローセンサ出力=“1”)で
あるか否かを判別する。いま仮に、オーバーフローセン
サ48の設置位置に賞品球が達していない状態から、賞
品球が排出されてオーバーフローセンサ48の位置に達
した場合を考える。
【0303】賞品球がオーバーフローセンサ48の設置
位置に達していない状態では、ステップS4801の判
別結果がNOとなる。本ルーチン開始初期には判別フラ
グはすべて“0”にリセットされているので(図25の
ステップS1)、続くステップS4802の判別(オー
バーフロー球無フラグが“1”か)、およびステップS
4803の判別(オーバーフロー球無監視フラグが
“1”か)の結果は共にNOとなる。そのためにステッ
プS4804でオーバーフロー球無監視フラグを“1”
に設定するとともに、ステップS4805でオーバーフ
ロー球有監視フラグを“1”に設定し、さらにステップ
S4806でオーバーフロー球無タイマを所定値(2s
ec)にセットしてルーチンを終了する。
【0304】ここで、オーバーフロー球無監視フラグは
センサの位置に賞品球が達していない状態が2回以上続
けて検知されたか否かを判断(ステップS4803の制
御)するために用いられるフラグである。オーバーフロ
ー球有監視フラグはセンサの位置に賞品球が達した状態
が2回以上続けて検知されたか否かを判断(ステップS
4811の制御)するために用いられるフラグである。
【0305】次のループで引続き、賞品球が上記位置に
達していないと、前記ステップS4801、ステップS
4802の判別結果が共にNO、続く前記ステップS4
803の判別結果がYESとなってステップS4807
が実行される。このステップS4807では、前記オー
バーフロー球無タイマがタイムアップしたか否か、すな
わちセンサの位置に賞品球が達していないと初めて判別
された後(前述のステップS4804〜ステップS48
06実行後)所定時間(2sec)経過したか否かを判
別し、判別結果がNOのときは、続くステップS480
8、ステップS4809をスキップして本ルーチンを終
了する。
【0306】一方、判別結果がYESのときはステップ
S4808で賞品球がセンサの位置に達していないこと
を示すべくオーバーフロー球無フラグを“1”に設定す
るとともに、ステップS4809でオーバーフロー球有
フラグ(このステップが初期化後初めて行われるときに
は初期値“0”に設定されている)をリセット(“0”
に設定)して本ルーチンを終了する。以後のループで、
センサの位置に賞品球が達していない限り、ステップS
4801の判別結果がNO、ステップS4802の判別
結果がYESとなって、これらのステップが繰り返し実
行される。
【0307】次に、この状態から排出された賞品球が留
ってセンサの位置まで達した場合を考える。このときス
テップS4801の判別結果がYESとなり、続くステ
ップS4810ではオーバーフロー球有フラグが“1”
であるか否かを判別する。このオーバーフロー球有フラ
グは前回ループまでに“0”に設定されているので(前
記ステップS4809)、この判別結果はNOとなる。
【0308】続くステップS4811ではオーバーフロ
ー球有監視フラグが“1”であるか否かを判別するが、
このオーバーフロー球有監視フラグも前回ループまでに
“0”に設定(前記ステップS4805)されているの
で、この判別結果はNOとなり、オーバーフロー球有監
視フラグを“1”に設定するとともに(ステップS48
12)、オーバーフロー球無監視フラグを“0”に設定
し(ステップS4813)、さらにオーバーフロー球有
タイマを所定値(2sec)にセットして(ステップS
4814)本ルーチンを終了する。
【0309】次のループで引続き、賞品球がセンサの位
置まで達していると、前記ステップS4801の判別結
果がYES、ステップS4810の判別結果がNO、続
くステップS4811の判別結果がYESとなってステ
ップS4815の判別処理が実行される。このステップ
S4815ではオーバーフロー球有タイマがタイムアッ
プしたか否か、すなわち賞品球がセンサの位置に達した
と初めて判別された後(前述のステップS4812〜ス
テップS4814実行後)所定時間(2sec)経過し
たか否かを判別し、判別結果がNOのときは続くステッ
プS4816、ステップS4817をスキップしてルー
チンを終了する。一方、判別結果がYESのときはステ
ップS4816で賞品球がセンサの位置まで達したこと
を示すべくオーバーフロー球有フラグを“1”に設定す
るとともに、次のステップS4817でオーバーフロー
球無フラグをリセット(“0”に設定)してルーチンを
終了する。
【0310】以後のループでは、賞品球がセンサの位置
まで達している限り、ステップS4801の判別結果が
YES、ステップS4810の判別結果がYESとなっ
て、これらのステップが繰り返し実行される。
【0311】以上のように、本入力処理では、セーフセ
ンサ46の場合と同様、出力信号が“L”レベルから
“H”レベル(又は“H”レベルから“L”レベル)に
変化した直後のループで、このような“L”レベルから
“H”レベル(又は“H”レベルから“L”レベル)の
変化を記憶する(監視フラグを“1”とする)だけに止
めておき、次回ループでも依然として“H”レベル(又
は“L”レベル)であってさらに上記変化した時点より
所定時間(2sec)が経過した後に初めて本ルーチン
の最終出力値であるオーバーフロー球有フラグを“1”
(又はオーバーフロー球無フラグを“1”)に変更する
ようにしている。
【0312】このような制御手順を採用することによっ
て、ノイズ発生等によってセンサの出力信号レベルが瞬
間的に変化した場合であっても、直ちにその変化を正規
の変化と判断することがなく、当該ノイズ発生等による
誤動作を防止することができるようになっている。
【0313】図37は、割込処理(図28)の上記ステ
ップS49において行われる待機球検出器(以下、適宜
半端センサという)314の入力処理のルーチンを示す
フローチャートである。半端センサ314は、後述の賞
球開始処理(図40)にて用いられる半端球有フラグを
設定するための信号を出力すのもので、誘導路61内に
賞品球が十分に貯留されているときに(予備球が2回分
の賞球排出個数以上貯留されているときに)その出力信
号が“H”レベル、上記個数に満たず半端状態はなって
いるときに“L”レベルとなるように構成されている。
【0314】このルーチンが開始されると、まずステッ
プS4901で待機球検出器314の出力信号が“H”
レベル(待機球検出器出力=“1”)であるか否かを判
別する。いま仮に、誘導路61の待機球検出設置位置ま
で予備球が貯留されていない状態から、予備球が補給さ
れて上記位置に達した場合を考える。
【0315】予備球が上記設置位置に達していない状態
では、ステップS4901の判別結果がNOとなる。こ
のとき、判別フラグはすべて“0”にリセットされてい
る(図20のステップS1)ので、続くステップS49
02の判別(半端球無フラグが“1”か)、およびステ
ップS4903の判別(半端球無監視フラグが“1”
か)の結果は共にNOとなり、半端球無監視フラグを
“1”に設定し(ステップS4904)、半端球有監視
フラグを“1”に設定し(ステップS4905)、さら
に半端球無タイマを所定値(2sec)にセットして
(ステップS4906)本ルーチンを終了する。
【0316】ここで、半端球無監視フラグは予備球が上
記設置位置に達していない状態が検知されたか否かを判
断(ステップS4903)するために用いられるフラグ
であり、半端球有監視フラグは予備球が上記設置位置ま
で留っている状態が2回続けて検知されたか否かを判断
(ステップS4911)するために用いられるフラグで
ある。
【0317】次のループで引続き、予備球が上記設置位
置まで留っていないと、前記ステップS4901、ステ
ップS4902の判別結果が共にNO、続く前記ステッ
プS4903の判別結果がYESとなってステップS4
907が実行される。このステップS4907ではさら
に前記半端球無タイマがタイムアップしたか否か、すな
わち予備球が上記設置位置まで留っていないと初めて判
別された後(前述のステップS4904〜ステップS4
906実行後)所定時間(2sec)経過したか否かを
判別し、判別結果がNOのときは続くステップS490
8、ステップS4909をスキップしてルーチンを終了
する。
【0318】一方、ステップS4907の判別結果がY
ESのときは、ステップS4908で予備球が誘導路6
1のセンサ設置位置まで留っていないことを示すべく半
端球無フラグを“1”に設定するとともに、ステップS
4909で半端球有フラグ(このステップが初期化後初
めて行われるときには初期値“0”に設定されている)
をリセット(“0”に設定)してルーチンを終了する。
【0319】以後のループで、予備球が上記設置位置ま
で留らない限り、ステップS4901の判別結果がN
O、ステップS4902の判別結果がYESとなって、
これらのステップが繰り返し実行される。
【0320】この状態から貯留タンク41への遊戯球の
供給によって予備球が誘導路61の半端センサ314の
設置位置まで留ると、ステップS4901の判別結果が
YESとなる。続くステップS4910で“1”である
か否かの判別がなされる半端球有フラグはこの時点で未
だ初期値“0”に設定されているので、この判別結果は
NOとなり、続くステップS4911の判別(半端球有
監視フラグが“1”か)の結果も、前述のステップS4
905の実行によりNOとなり、ステップS4912に
進む。ステップS4912では半端球有監視フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4913で半端
球無監視フラグを“0”に設定し、さらにステップS4
914で半端球有タイマを所定値(2sec)に設定し
てルーチンを終了する。
【0321】次のループで引続き、予備球が半端センサ
314の設置位置まで留っていると、ステップS490
1の判別結果がYES、ステップS4910の判別結果
がNO、続くステップS4911の判別結果がYES
(前回のループのステップS4912で“1”に設定さ
れる)となってステップS4915が実行される。ステ
ップS4915では、半端球有タイマがタイムアップし
てか否か、すなわち予備球が上記設置位置まで留ってい
ると初めて判断された後(前述のステップS4912〜
ステップS4914実行後)所定時間(2sec)が経
過したか否かを判別し、判別結果がNOのときは続くス
テップS4916、ステップS4917をスキップして
ルーチンを終了する。
【0322】一方、判別結果がYESのとき、すなわち
予備球が上記設置位置まで留った後、前記所定時間が経
過したときはステップS4916で予備球が上記設置位
置まで留っていることを示すべく半端球有フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4917で半端
球無フラグをリセット(“0”に設定)してルーチンを
終了する。
【0323】以後のループで、誘導路61の半端センサ
314の設置位置まで予備球が貯留されている限り、ス
テップS4901の判別結果がYES、ステップS49
10の判別結果がYESとなって、これらのステップが
繰り返し実行される。
【0324】以上のように、本入力処理では、半端セン
サ314の出力信号が“L”レベルから“H”レベル
(又は“H”レベルから“L”レベル)に変化した直後
のループでは、このような“L”レベルから“H”レベ
ル(又は“H”レベルから“L”レベル)の変化を記憶
する(監視フラグを“1”とする)だけに止めておき、
次回ループでも依然として“H”レベル(又は“L”レ
ベル)であって、かつ上記変化した時点より所定時間
(2sec)が経過した後に初めて本ルーチンの最終出
力値である半端球有フラグを“1”(又は半端球無フラ
グを“1”)に変更するようにしている。このような制
御手順を採用することによって、ノイズ発生等によって
半端センサ314の出力信号レベルが瞬間的に変化した
場合であっても、直ちにその変化を正規の変化と判断す
ることがなく、当該ノイズ発生等による誤動作を防止す
ることができるようになっている。
【0325】図38は上記タイマ割込処理と並行して行
われる図25のメイン処理フロー中で実行される排出装
置不正監視処理ステップS2の具体的手順の一例を示す
ものである。この監視処理ステップS2では、まず2系
統の排出系のうち一方の排出ソレノイド93a(同様
に、排出ソレノイド1と称し、図38では排出ソレノイ
ド1と表示する)がオンされているか否かを調べ(ステ
ップS2001)、NOのときは排出センサ1の検出信
号が立ち上がったことを示す立上りフラグが“1”であ
るか否かを判別し(ステップS2002)、YESなら
排出不正監視カウンタ1をインクリメントする(ステッ
プS2003)。排出ソレノイド1がオンされないにも
かかわらず排出球があった場合に、これを不正排出とし
て検出するためである。
【0326】上記ステップS2001でYES、すなわ
ち排出ソレノイド1がオフされていると判定すると、ス
テップS2004へ進んで排出不正監視カウンタ1をク
リアする。排出ソレノイド1がオンされないにもかかわ
らず排出球があって、上記ステップS2003で排出不
正監視カウンタ1をインクリメントした後は、排出セン
サ1立上フラグを−旦“0”にクリアしてから上記排出
不正監視カウンタ1の値が“3”以上になったか否か判
別する(ステップS2005、ステップS2006)。
【0327】排出用のストッパと排出センサとが離れた
位置に設けられているため、排出ソレノイドをオフさせ
ても直ちにセンサからの信号がなくなるわけでなく、少
なくとも排出センサから排出ソレノイドまでの間に存在
可能な予備球の数だけは検出信号が入ってくることを考
慮したものである。したがって、このしきい値“3”
は、排出センサから排出ソレノイドまでの距離に応じて
適宜変更されるべき値である。
【0328】上記ステップS2006で、排出不正監視
カウンタ1の値が“3”以上になったと判別したときは
ステップS2007へ移行して排出樋71の流路を抜取
り誘導樋75側あるいは賞球誘導樋74側に切換えてい
る前述した玉抜きソレノイド44をオンさせる。これに
よって、排出ソレノイドが不正に作動したときは排出さ
れた球が賞球誘導樋74から供給皿26へ流出するので
はでなく、抜取り誘導樋75を通ってパチンコ遊技店の
回収樋へ誘導され、不当な利益を与えないようにするこ
とができる。玉抜きソレノイド44をオンさせた後は、
不正排出があったことを示す排出不正フラグに“1”を
立ててから所定の球貸し表示ランプおよび賞球排出表示
ランプを点滅させて不正状態の発生を外部に表示させる
(ステップS2008、ステップS2009、ステップ
S2010)。
【0329】上記ステップS2002でNOと判別され
たときは、ステップS2011へ進み、他方の排出系2
について第1の排出系1に関する上記処理ステップS2
001〜ステップS2006と同様の処理ステップS2
011〜ステップS2016を実行し、排出不正監視カ
ウンタ2の値が“3”以上になったと判別したときはス
テップS2007へ移行して玉抜きソレノイド44をオ
ンさせる。
【0330】図39には、排出装置不正解除処理の具体
的手順の一例が示されている。図38のメインフロ−の
ステップS2008で排出不正フラグが“1”にされ、
図25のフロ−のステップS3でYESと判別される
と、図39の排出装置不正解除処理(図25のステップ
S10に相当)が開始される。
【0331】この排出装置不正解除処理では、まずステ
ップS1001とステップS1002で図32、図33
のル−チン中で設定される排出経路1と2のエラ−解除
フラグが“1”か否かを判別し、いずれのフラグも
“1”のときはステップS1003で上記排出不正フラ
グを“0”にクリアしてから、玉抜きソレノイド44を
オフする(ステップS1004)。次いで、排出不正を
示す点滅状態の貸し玉排出表示ランプと賞球排出ランプ
を消灯させて排出装置不正解除処理が終了する(ステッ
プS1005、ステップS1006)。
【0332】図40は、前述した排出クレジット制御装
置300のメインル−チン(図25)のステップS14
で実行される賞球開始処理のサブル−チンを示すフロ−
チヤ−トである。このサブル−チンは、メインル−チン
(図25)において賞球要求を検出したとき、処理ナン
バ−が“1”にされてステップS7でYESと判別され
ることによって開始される。
【0333】このサブル−チンが開始されると、まず前
記図32および図33の排出センサレベル入力処理ル−
チンで設定される排出センサ1玉有フラグおよび排出セ
ンサ2玉有フラグと、図37の半端センサ入力処理ル−
チンで設定される半端センサ玉有フラグ、さらに図36
のオ−バ−フロ−検出器入力処理ル−チンで設定される
オ−バ−フロ−玉有フラグを調べて(ステップS140
1〜ステップS1404)、いずれか−つのフラグでも
“0”になっている場合には排出可能フラグを“0”に
クリアして終了する(ステップS1405)。一方、す
べてのフラグが“1”になっている場合には排出可能フ
ラグを“1”にセットする(ステップS1406)。こ
れにより、賞品球を排出するための準備が整えられる。
【0334】一方、本実施例のパチンコ装置1はクレジ
ット式であるので、賞品球は遊戯者へのクレジット数と
して付与される。そのため、次のステップS1407で
残玉排出フラグが“1”であるか否かを判別し、YES
のときは続くステップS1408で残玉記憶レジスタの
値を排出レジスタ0にセットしてステップS1410に
進む(ステップS1409はスキップする)。なお、ゲ
ームの精算時に賞品球を排出する場合、75個宛てに区
切って排出される。そして、75個排出する毎にステッ
プS1401〜ステップS1404の各条件がチェック
される。賞品球の排出を75個に設定したのは、オーバ
ーフロー、半端センサの位置、補給の関係を考慮したた
めである。
【0335】ステップS1407で残玉排出フラグが
“1”でないときは、ステップS1420で封入球補給
フラグが“1”であるか否かを判別する。封入球補給フ
ラグが“1”であるときは、封入球が不足しているとの
検出結果に基づき球を補給する必要があると判断し、ス
テップS1422で不足封入球数を排出レジスタ0にセ
ットした後、ステップS1410に進む。これにより、
排出レジスタ0にセットされた球数(例えば、不足球数
として1個)が封入球循環発射機構1202に向けて排
出されることになる。
【0336】一方、封入球補給フラグが“0”であると
きは、封入球の補給が必要ないと判断し、ステップS1
409に進み、ここで現在遊戯者が保有しているクレジ
ット数を排出レジスタ0にセットした後、ステップS1
410に進む。ステップS1410以降では、まず賞球
排出表示ランプを点灯させ、賞球音要求フラグを“1”
にセットしてから、次の図39に示す排出開始処理ル−
チンを実行した後、処理ナンバ−を“2”にして終了す
る(ステップS1410〜ステップS1413)。
【0337】なお、上記ステップS1411でセットさ
れる賞球音要求フラグは排出クレジット制御装置300
に対して出力される賞球記憶信号を後述の音要求出力処
理で“L”レベルにアサ−トさせるためのものである。
【0338】図41に示す排出開始処理ル−チン(図4
0のステップS1412の詳細な処理)では、1つの入
賞球(セ−フ球)に対して1回行なわれる所定数の賞品
球の排出を行うに当り、上記所定数(賞球設定数)の賞
品球を、2条に設けられた案内樋91a、91bの(図
13参照)の−方から幾つ排出し、他方から幾つ排出す
るか等排出の態様を予め決定するとともに、排出ソレノ
イド1及び又は排出ソレノイド2を励磁(オン)して上
記態様に従った賞品球の排出を開始させるものである。
【0339】本ル−チンが開始されると、まず、ステッ
プS101にて、排出レジスタ0の値が“1”に設定さ
れているか否を判別する。排出レジスタ0の値が“1”
でないときは、ステップS102で排出レジスタ0の値
が“8”以下であるか否かを判別する。
【0340】これらステップS101およびステップS
102の判別結果、排出レジスタ0の値が“1”のとき
にはステップS103ヘ移行して1個排出フラグを
“1”に設定するとともに、交互排出フラグを“0”に
クリアして(ステップS104)から1個排出タイマを
セット(ステップS105)した後、ステップS106
の反転フラグの判別処理へ移行する。−方、前記ステッ
プS102での判別の結果、排出レジスタ0の値が
“8”以下であると判定したときは、ステップS107
ヘ移行して1個排出フラグを“0”にクリアし、交互排
出フラグを“1”に設定(ステップS108)してから
ステップS106の反転フラグの判別へ移行する。さら
に、前記ステップS102での判別の結果、排出レジス
タ0の値が“9”以上であると判定したときには、ステ
ップS109以降の処理を実行する。
【0341】ここで、交互排出フラグは、本ル−チンに
引き続いて行なわれる排出処理(図42)の賞品球排出
の態様を後述の2つの態様(排出ソレノイド1、2を交
互に作動させて賞品球を排出する交互排出処理または排
出ソレノイド1、2を同時に作動させて賞品球を排出す
る併用排出処理)から選択する際に用いられる判定フラ
グであり、交互排出フラグが“1”に設定されていると
きには交互排出処理(賞球設定数が1〜8のとき)が、
“0”に設定されているときには併用排出処理(賞球設
定数が9〜15)がそれぞれ行われる。
【0342】このように交互排出フラグの値が“1”に
設定された後にはステップS106で反転フラグの判別
が行われる。この反転フラグは賞品球の排出を交互に行
うに際し、賞球排出装置42の第1の排出ソレノイド3
51と、第2の排出ソレノイド352とを交互に作動さ
せることにより、2条の排出経路を均等に使用して耐久
性を向上させるために設けられたもので、反転フラグの
値は、ソレノイドが1回作動する毎、すなわち1排出が
終了する毎に“1”又は“0”に反転される。
【0343】この反転フラグの判別結果がYESのとき
には、ステップS110で排出ソレノイド93aを励磁
して第1の賞球案内樋(例えば、91a)からの排出を
開始させてから、反転フラグを“0”に反転させ(ステ
ップS111)、その後ステップS126に進む。ま
た、前記ステップS106の判別結果がNOのときに
は、ステップS112で排出ソレノイド93bを励磁し
て第2の賞球案内樋(例えば、91b)から賞品球の排
出を開始させてから、反転フラグを“1”に反転させ
(ステップS113)、その後ステップS126に進
む。
【0344】一方、賞球排出数が“9”以上のとき(前
記ステップS102の判別結果がNOのとき)には、併
用排出処理を行うべくステップS109以降に進む。ま
ず、ステップS109では排出レジスタ0の値が“7
5”以下であるか否かを判別し、NOのときはステップ
S114で排出レジスタ0から“75”を減算した値
[排出レジスタ0−“75”]を残玉記憶レジスタの値
としてセットするとともに、その後、ステップS115
で排出レジスタ0に“75”をセットし、さらにステッ
プS116で残玉排出フラグを“1”に設定してステッ
プS119に進む。このようにしているのは、前述した
ように、ゲームの精算時に賞品球を排出する場合、75
個宛てに区切って排出してためである。
【0345】一方、ステップS109でYESのときに
は、次のステップS117で残玉排出フラグが“1”で
あるか否かを判別し、YESのときは続くステップS1
18で残玉排出フラグを“0”にリセットしてステップ
S119に進み、NOのときはステップS118をスキ
ップしてステップS119に進む。
【0346】ステップS119以降の併用排出処理で
は、まずステップS119にて後述する排出数分割処理
(図42)を行った後、1個排出フラグおよび交互排出
フラグを“0”に設定し(ステップS120、ステップ
S121)、後述の併用排出処理にて用いられる排出1
終了フラグ、排出2終了フラグの値を“0”にリセット
するとともに(ステップS122、ステップS12
3)、排出ソレノイド1、排出ソレノイド2を共に励磁
して併用排出を開始する(ステップS124、ステップ
S125)。
【0347】その後、ステップS126で後述する賞球
排出処理(図43)にて排出ウエイトタイマを起動する
ときに“1”に設定される排出ウエイトフラグを“0”
にリセットする。次いで、ステップS127では、1個
排出処理、交互排出処理又は併用排出処理が終了したと
きにその旨を示すべく設定される排出終了フラグを
“0”にリセットし、ステップS128で排出監視タイ
マ(例えば、3秒)をセットして終了する。この排出監
視タイマは賞品球の排出が開始された時点より所定時間
が経過するまでに後述の交互排出処理又は併用排出処理
によって排出すべき賞品球の排出が完了したか否かを監
視するために設けられるものである。
【0348】図42は上記排出開始処理(図41)のス
テップS119にて実行される排出数分割処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。このルーチンは球
の排出が後述の併用排出処理にて行われるとき(排出レ
ジスタ0−の値が“9”以上“75”以下のとき)にな
される処理である。これは、併用排出処理では排出ソレ
ノイド1、2が1回の制御ループで同時に作動するた
め、予め前記排出レジスタ0に記憶された値を2つに分
けて排出レジスタ1と2にそれぞれ設定しておくものて
ある。そして、これら2つる排出レジスタ1、2の値に
応じて排出ソレノイド1、2がそれぞれ独立して作動す
るようになっている。
【0349】本ルーチンが開始されると、ステップS1
51〜ステップS175にて順次、排出レジスタの値が
“9”であるか否か(ステップS151)、“10”で
あるか否か(ステップS152)、“11”であるか否
か(ステップS153)、“12”であるか否か(ステ
ップS154)、そして以下同様にして“75”までが
判別される(ステップS175)。すなわち、“75”
まで判別を行う。
【0350】前記ステップS151の判別結果がYES
のときには、ステップS181で排出レジスタ1の値を
“5”に設定するとともに、ステップS182で排出レ
ジスタ2の値を“4”に設定して本ルーチンを終了す
る。以後、前記ステップS152の判別結果がYESの
ときには、排出レジスタ1、2の値を“5”に設定し
(ステップS183、ステップS184)、前記ステッ
プS153の判別結果がYESのときには排出レジスタ
1の値を“6”に設定するとともに(ステップS18
5)、排出レジスタ2の値を“5”に設定し(ステップ
S186)、前記ステップS154の判別結果がYES
のときには排出レジスタ1、2の値を“6”に設定する
(ステップS187、ステップS188)。
【0351】以下、同様にして排出レジスタ0の値が奇
数のときには排出レジスタ1に排出レジスタ2よりも1
つだけ大きな値を設定し、排出レジスタ0の値が偶数の
ときには排出レジスタ1と排出レジスタ2に同じ値を設
定する。
【0352】図43は、前述した排出クレジット制御装
置300によって実行されるメインルーチン(図25)
のステップS13において実行される賞球排出処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【0353】本ルーチンはメインルーチン(図25)の
ステップS6において、処理ナンバーが“2”と判別さ
れたときに開始される。まず、ステップS201で排出
ウエイトフラグが“1”であるか否かを判別する。この
排出ウエイトフラグは、1つのセーフ球に対応した所定
数(賞球排出数)の賞品球の排出が終了して後述のウエ
イトタイマが作動したときに(ステップS205)その
値が“1”に設定され、前述の排出開始処理(図37)
のステップS126にてリセットされるものである。し
たがって、1つの賞球排出数の賞品球の排出が終了した
後、初めてステップS201の判別結果がYESとな
る。
【0354】このステップS201の判別結果がNOで
あるうちは、ステップS202に進んで、排出処理(図
44)による賞品球の排出を行った後、ステップS20
3に進む。ステップS203では、排出終了フラグが
“1”であるか否かを判別する。この排出終了フラグ
は、1個排出(図45)、交互排出処理(図46)又は
併用排出処理(図47)によって、1つの賞球設定数の
球の排出が完了したときにその値が“1”に設定される
ものである。したがって、この判別結果がNOのときに
は続くステップS204〜ステップS208をスキップ
して本ルーチンを終了する。
【0355】所定数の賞品球の排出が完了して、前記ス
テップS203の判別結果がYESに転じたときには、
排出ウエイトフラグを“1”に設定し(ステップS20
4)、排出ウエイトタイマを所定時間(例えば、400
msec)にセットし(ステップS205)、さらに賞
球排出表示ランプを消灯(オフ)した後(ステップS2
06)、読み込み確定フラグを“1”に設定し、賞球数
データを賞球排出カウンタに加算して本ルーチンを終了
する(ステップS207、ステップS208)。上記読
み込み確定フラグおよび賞球排出カウンタは、パチンコ
装置1のデータをホールの管理装置400に知らせると
きに使用される。
【0356】上記ステップS203の判別結果がYES
に転じた後のループでは、ステップS204で排出ウエ
イトフラグを“1”に設定ささることにより、前記ステ
ップS201の判別結果がYESに転じ、ステップS2
09が実行される。このステップS209では前記排出
ウエイトタイマがタイムアップしたか否かを判別し、判
別結果がNOのとき、すなわち所定数の賞品球の排出が
終了した後前記所定時間が未だ終了していないときに
は、そのまま本ルーチンを終了し、当該所定時間が経過
するまでステップS201およびステップS209のみ
を繰り返し実行する。
【0357】そして、上記所定時間が経過してステップ
S209の判別結果がYESになまと、ステップS21
0に進む。ステップS210では、残玉排出フラグが
“1”であるか否かを判別し、NOのときはステップS
211で処理ナンバーを“0”に設定して本ルーチンを
終了し、YESのときはステップSS212で処理ナン
バーを“1”に設定して本ルーチンを終了する。残玉排
出フラグが“1”という状態では、まだ球が残っている
と判断され、残りの球が排出される。
【0358】図44は上述した賞球排出処理(図43)
のステップS202にて行われる排出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。本ルーチンが開始され
ると、まずステップS221で排出エラーフラグが
“1”であるか否かを判別する。この排出エラーフラグ
は、排出開始処理の実行時(図42のステップS12
8)にセットされた排出監視タイマがカウントアップす
るまでに所定数の賞品球の排出が完了しないときに排出
制御系の異常を示すべくその値が“1”に設定される
(後述のステップS225にて“1”に設定される)も
のである。したがって、このステップS221での判別
結果がYESのときにはステップS233にて後述の排
出エラー回復処理(図48)を行って本ルーチンを終了
する。
【0359】一方、ステップS221の判別結果がNO
のときには、ステップS222に進み、排出終了フラグ
が“1”であるか否かを判別する。この排出終了フラグ
は前述したように1個排出処理(図45)、交互排出処
理(図46)又は併用排出処理(図47)によって、1
つの賞球設定数の球の排出が完了したときにその値が
“1”に設定されるものである。
【0360】このステップS222の判別結果がNOで
あるうちは、ステップS223に進み、排出開始処理の
実行時(図42のステップS142)にセットされた排
出監視タイマがタイムアップしたか否かを判別する。そ
して、NOのときはステップS224、ステップS22
5に進んで、前述の排出開始処理(図41)にて設定さ
れる1個排出フラグおよび交互排出フラグを調べて、1
個排出フラグが“1”のときにはステップS226の1
個排出処理(図45参照)を、また交互排出フラグが
“1”のときにはステップS227の1個排出処理(図
46参照)を、さらに交互排出フラグが“0”のときに
はステップS228の併用排出処理(図47参照)を実
行する。
【0361】一方、上記ステップS223で排出監視タ
イマがタイムアップしたと、すなわち排出開始後一定時
間経過しても排出が終了しないと判別すると、排出異常
発生と判断して排出ソレノイド1と2をオフさせ(ステ
ップS229、ステップS230)、かつ排出エラーフ
ラグを“1”に設定(ステップS331)した後、賞球
排出中なら賞球排出表示ランプを点滅状態にしてエラー
表示を行って(ステップS232)ルーチンを終了す
る。
【0362】図45は、上述した排出処理(図44)の
ステップS226にて行われる1個排出処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。この処理が開始され
ると、まず図41のステップS105でセットされる1
個排出タイマがタイムアップしたか否かを判別し(ステ
ップS251)、NOのときは何もせず、またYESの
とき、すなわち1個排出タイマに設定された時間が経過
すると、ステップS252へ移行して反転フラグが
“1”か“0”かを調べる。そして、反転フラグが
“0”なら排出ソレノイド1をオフ(ステップS25
3)、また反転フラグが“1”なら排出ソレノイド2を
オフ(ステップS254)して1個排出を終了させてか
ら1個排出フラグを“1”に設定してルーチンを終了す
る(ステップS255)。
【0363】図46は、上述した排出処理(図44)の
ステップS227にて行われる交互排出処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。前述したように本ル
ーチンは排出される賞品球の数(賞球設定数)が“8”
以下のときに行われる処理であり、本ルーチンでは上述
した賞球排出装置42の排出ソレノイド1と2を交互に
使って賞品球を排出するものである。
【0364】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S261で反転フラグが“0”又は“1”であるかを調
べる。そして、反転フラグが“0”のときはステップS
262へ進んで、排出センサ1立上りフラグが“1”で
あるか否かを判別する。この排出センサ1立上フラグは
予備球が排出センサ1内より脱したときにその値が
“1”に設定されるものでをある。したがって、この判
別結果がNOのときは何もせず、YESになったときに
は排出レジスタ0の値(排出球数)を1つだけ減算して
から上記排出センサ1立上りフラグをクリアする(ステ
ップS263、ステップS264)。
【0365】次いで、上記排出レジスタ0の値が“1”
になったか否か、すなわち予め設定された数の球を排出
したか否かを判別し(ステップS265)、排出レジス
タ0の値が“1”になったら排出ソレノイド1をオフさ
せ、かつ排出終了フラグを“1”にセットしてルーチン
を終了する(ステップS266、ステップS267)。
【0366】一方、前記ステップS261の判別結果が
NOのとき、すなわち反転フラグが“1”のときにはス
テップS268に進む。ステップS268では排出セン
サ2立上りフラグが“1”であるか否かを判別する。こ
の排出センサ2立上フラグは予備球が排出センサ2内よ
り脱したときにその値が“1”に設定されるものであ
る。したがって、この判別結果がNOのときは何もせ
ず、YESになったときには排出レジスタ0の値(排出
球数)を1つだけ減算してから上記排出センサ2立上り
フラグをクリアする(ステップS269、ステップS2
70)。
【0367】次いで、上記排出レジスタ0の値が“1”
になったか否か、すなわち予め設定された数の球を排出
したか否かを判別し(ステップS271)、排出レジス
タ0の値が“1”になったら排出ソレノイド2をオフさ
せ、かつ排出終了フラグを“1”にセットしてルーチン
を終了する(ステップS272、ステップS267)。
【0368】このルーチンでは排出ソレノイド1又は2
による排出を、排出レジスタ0の値が“1”になった時
点で終了させているのは、排出ソレノイドのオフタイミ
ングを調整するためである。つまり、本実施例では排出
センサの下流側にストッパが配置されているので、排出
レジスタ0の値が“0”になった時点で排出を終了させ
ると、実際には1つ余計に球が排出されてしまうからで
ある。
【0369】図47は、上述した排出処理(図44)の
ステップS228にて行われる併用排出処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。前述したように本ル
ーチンは排出される賞品球の数(賞球設定数)が“9”
以上のときに行われる処理であり、本ルーチンでは上述
した賞球排出装置42の排出ソレノイド1と2を同時に
作動させて賞品球を排出するものである。
【0370】本ルーチンが開始されると、まず図41の
排出開始処理のステップS122でリセットされた排出
1終了フラグが“1”になったか否かを判別する(ステ
ップS301)。排出開始直後は排出1終了フラグは
“0”であるため、NOと判別されてステップS302
へ進んで、排出センサ1立上りフラグが“1”であるか
否かを判別する。この判別結果がNOのときは何もせ
ず、またYESなら排出レジスタ1の値(排出球数)を
1つだけ減算してから上記排出センサ1立上りフラグを
クリアする(ステップS303、ステップS304)。
【0371】次いで、上記排出レジスタ1の値が“1”
になったか否か、すなわち予め設定された数の球を排出
したか否かを判別し(ステップS305)、排出レジス
タ1の値が“1”になったなら排出ソレノイド1をオフ
させ、かつ排出1終了フラグを“1”にセットする(ス
テップS306、ステップS307)。
【0372】次に、ステップS308へ進み、図39の
ステップS123でリセットされた排出2終了フラグが
“1”になったか否かを判別する。排出開始直後は排出
2終了フラグは“0”であるため、NOと判別されてス
テップS309へ進んで、排出センサ2立上りフラグが
“1”であるか否かを判別する。この判別結果がNOの
ときは何もせず、またYESなら上記排出センサ2立上
りフラグをクリアしてから排出レジスタ2の値(排出球
数)を1、だけ減算する(ステップS310、ステップ
S311)。次いで、上記排出レジスタ2の値が“1”
になったか否か、すなわち予め設定された数の球を排出
したか否かを判別し(ステップS312)、排出レジス
タ2の値が“1”になったなら排出ソレノイド2をオフ
させ、かつ排出2終了フラグを“1”にセットする(ス
テップS313、ステップS314)。
【0373】それから、排出1終了フラグが“1”にな
ったか否かを判別し(ステップS315)、YESなら
次のステップS316で排出終了フラグを“1”に設定
してルーチンを終了する。
【0374】排出系1の側が先に排出を終了した場合に
は、ステップS314→ステップS316と進んで終了
する。一方、排出系2の側が先に排出を終了した場合に
は、ステップS314でNOと判別され、その後再びこ
のルーチンが実行されたときにステップS307で排出
1終了フラグが“1”に設定されてステップS308へ
進み、ここでYESと判別されてステップS316へジ
ャンプし、排出終了フラグを“1”に設定してルーチン
を終了する。
【0375】以上のように、賞球設定数が大きな値(9
〜15)に設定されているときに該設定数を分割して2
つの排出レジスタ1、2にその値を記憶し、排出レジス
タ1、2の値に基づいて第1および第2の排出ソレノイ
ドをそれぞれ独立して作動させることにより、多数の賞
品球の排出が一層迅速に行えるようになる。
【0376】図48は、上述した排出処理(図44)の
ステップS233にて行われる排出エラー回復処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。このルーチン
が開始されると、まず図32の排出センサ1レベル入力
処理のステップS4417で設定される排出1エラー解
除フラグが“1”であるか否か、また図33のステップ
S4517で設定される排出2エラー解除フラグが
“1”であるか否かをそれぞれ判別する(ステップS3
41、ステップS342)。
【0377】そして、両方の判別で共にYESとなる
と、ステップS343以下の処理を行う。ステップS3
43〜ステップS346では、図40の賞球開始処理に
おけるステップS1401〜ステップS1406と同様
の手続に従って、図32および図33の排出センサレベ
ル入力処理ルーチンで設定される排出センサ1球有フラ
グおよび排出センサ2球有フラグと、図37の半端セン
サ入力処理ル−チンで設定される半端センサ玉有フラグ
さらに図36のオ−バ−フロ−検出器入力処理ル−チン
で設定されるオ−バ−フロ−玉有フラグを調べて、いず
れか−つのフラグでも“0”になっている場合には排出
可能フラグを“0”にクリアして終了する(ステップS
347)。
【0378】一方、すべてのフラグが“1”になってい
る場合には排出可能フラグを“1”にセットし(ステッ
プS348)、次のステップS349で上記排出可能フ
ラグが“1”になっているか否かを調べ、“1”ならス
テップS350およびステップS351で排出レジスタ
1と2の値がそれぞれ“1”を越えているか否かを判別
し、排出レジスタ1の値が“1”以下のときは排出レジ
スタ2の値を、また排出レジスタ2の値が“1”以下の
ときは排出レジスタ1の値を、さらに排出レジスタ1と
排出レジスタ2の値が共に“1”を越えているときは、
両方の値を排出レジスタ0に設定する(ステップS35
2、ステップS353、ステップS354)。
【0379】ここで、上記ステップS350で排出レジ
スタ1の値が“1”以下のときにステップS352にて
排出レジスタ2の値を排出レジスタ0に設定しているの
は、排出レジスタの値が“1”という状態は排出終了を
意味しており、それにもかかわらず本ルーチンのエラー
回復処理に入ってきたのは排出レジスタ2に未排出の球
数が残っていると推定できるからである。同様に、上記
ステップS351で排出レジスタ2の値が“1”以下の
ときにステップS353にて排出レジスタ1の値を排出
レジスタ0に設定しているのは、排出レジスタ2に未排
出の球数が残っていると推定できるからである。
【0380】次いで、ステップS355で賞球排出表示
ランプを点灯し、ステップS356で図36の排出開始
処理と同様の処理を行うとともに、ステップS357で
排出エラーフラグを“0”にクリアして本ルーチンを終
了する。このように、2つの排出系のうちの何れか一方
が球詰りを起こした場合にも、排出レジスタに残ってい
る未排出の球数が改めて排出レジスタ0に設定されて再
度排出が開始されるようになるため、正常な他方の排出
系を使用した排出が行われ、故障によるパチンコ機2の
遊戯中断を回避することができる。
【0381】図49ないし図51は、前述した排出クレ
ジット制御装置300のCPUによって実行されるメイ
ンルーチン(図25)のステップS12において実行さ
れる球抜処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0382】この球抜処理ルーチンは遊戯店の係員によ
って球抜センサ118がスイッチの形で押されてオン作
動したことが前述の球抜センサ入力処理(図34)によ
って検知され、球抜フラグが“1”に設定されてメイン
ルーチンのステップS8でYESと判別され、ステップ
S15で処理ナンバーが“4”に変更され、さらにメイ
ンルーチンのステップS5において、処理ナンバーが
“4”と判別されたときに開始されるものである。
【0383】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S602において強制終了フラグが“1”であるか否か
を判別する。この強制終了フラグは、球抜センサ118
が2回押されたときに(本ルーチンの実行中に再度球抜
センサが押され、後述のステップS616又はステップ
S626の判別結果がYESとなったとき)実行される
ステップS700〜ステップS736の強制終了処理が
実行される直前のステップS696にてその値が“1”
に設定されるものである。したがって、該フラグがステ
ップS696の実行によって一旦“1”に設定される
と、その後のループでは前記ステップS602の判別結
果がYESとなって、後述のステップS700以降の強
制終了処理のみが実行されることになる。
【0384】前記ステップS602の判別結果がNOの
ときは、ステップS604で球抜実行フラグが“1”で
あるか否かを、続くステップS606で球抜開始フラグ
が“1”であるか否かを判別する。このうち、球抜開始
フラグは、続くステップS608〜ステップS612の
処理が一度でも行われたときにその旨を記憶すべくステ
ップS614にてその値が設定されるものである。ま
た、球抜実行フラグは後述のステップS620、ステッ
プS622によって排出ソレノイド1、2の励磁が開始
され球抜が実行されたときにその旨を記憶すべくステッ
プS624にて“1”に設定されるものである。
【0385】ここで、本球抜処理ルーチンが初めて行わ
れた場合を考える。この場合には前記ステップS60
4、ステップS606の判別結果は共にNOとなってス
テップS608に進み、1回目の球抜センサ118の押
圧(球抜処理を開始させるための押圧)によって“1”
にセットされた球抜フラグを“0”にリセットする。次
のステップS609、ステップS610では第1および
第2の賞球排出装置による球抜処理が終了したことを記
憶するために用いられる排出1終了フラグ、排出2終了
フラグは前述の併用排出処理にて用いられたものがその
まま転用でき、2つのフラグは後述のステップS62
8、ステップS646等の判別に用いられる。
【0386】さらに、次のステップS611では球抜開
始タイマをセット/スタートする。この球抜開始タイマ
は、実際に排出ソレノイド1、2を励磁(オン)する前
に、球抜装置の切換ゲートを予め切換えておくのに十分
な所定のアイドルタイムを設けるためのものである。
【0387】次のステップS612では前記切換ゲート
を切換るべく球抜きソレノイド44が励磁(オン)さ
れ、続いて前記球抜開始フラグを“1”に設定する(ス
テップS614)。続くステップS616では上記ステ
ップS602〜ステップS614実行中に球抜フラグが
再び“1”に設定されたか否か、すなわち再度球抜スイ
ッチが押されたか否か(2度押されたか否か)を判別す
る。この判別結果がYESのときはステップS692〜
ステップS698を実行した後、球抜処理を強制的に終
了させるべくステップS700以降の強制終了処理に進
む。
【0388】より具体的には、まずステップS692お
よびステップS694で、後述のステップS628〜ス
テップS644の処理にて用いられる排出1球無フラグ
および後述のステップS646〜ステップS662の処
理にて用いられる排出2球無フラグをそれぞれ“0”に
リセットし、ステップS699で強制終了処理に移行し
たことを示すべく前記強制終了フラグが“1”を設定
し、さらに強制終了処理に移行した直後より所定時間経
過したか否かを判別するために設けられた強制終了タイ
マをセットして、後述のステップS700以降の強制終
了処理を行う。
【0389】一方、この判別結果がNOのときは、前記
ステップS611でスタートさせた球抜開始タイマがタ
イムアップしたか否かを判別する。未だ球抜開始タイマ
がタイムアップしていないときには(判別結果がNOの
とき)、以後の処理を行うことなくそのまま本ルーチン
を終了する。次回以降のループでは前記タイマがタイム
アップするまでステップS602〜ステップS606、
ステップS616、ステップS618のみが繰り返し実
行されることになる。
【0390】前記タイマがタイムアップしてステップS
618の判別結果がYESに転じると、ステップS62
0、ステップS622においてそれぞれ排出ソレノイド
1、2を励磁(オン)して賞品球の流出を開始し、前述
の球抜実行フラグを“1”に設定する(ステップS62
4)。
【0391】このように、一旦排出ソレノイド1、2を
励磁して球抜実行フラグが“1”に設定されると、次回
以降のループにおいて、前記ステップS604の判別結
果がYESとなり、ステップS606〜ステップS62
4の処理がスキップされることになる。次のステップS
626では再び、球抜フラグが“1”であるか否か、す
なわち球抜処理を強制的に終了させるべく球抜センサ1
18の2回押しがなされたか否かの判別を再びする。こ
の判別結果がYESのときは、ステップS684〜ステ
ップS690の処理を行った後、前記ステップS696
〜ステップS698、さらには後述のステップS700
以降の強制終了処理に進む。
【0392】ステップS684〜ステップS690の処
理では、まず排出1終了フラグが“1”であるか否かを
判別し(ステップS684)、この判別結果がYES、
すなわちこの時点で賞球排出装置42の第1排出ソレノ
イド側の賞品球の流出がすべて完了しているときには
(該フラグは第1の排出ソレノイド側の賞品球の流出が
すべて完了したとき後述のステップS642でその値が
“1”に設定される)ステップS686に進んで排出ソ
レノイド1を消磁(オフ)し、その後ステップS688
に進む。一方、判別結果がNOのときはステップS68
6をスキップしてステップS688に進む。
【0393】ステップS688では、さらに排出2終了
フラグが“1”であるか否かを判別し、この判別結果が
YES、すなわちこの時点で賞球排出装置42の第2排
出ソレノイド側の賞品球の流出がすべて完了していると
きには(該フラグは第2の排出ソレノイド側の賞品球の
流出がすべて完了したとき後述のステップS6660で
その値が“1”に設定される)ステップS690に進ん
で排出ソレノイド2を消磁(オフ)し、その後ステップ
S692に進む。一方、判別結果がNOのときはステッ
プS690をスキップしてステップS692以降に進
む。
【0394】この時点で2回目の球抜センサ118の押
圧がなされず、前記ステップS626の判別結果がNO
となったときには、ステップS628にて排出1終了フ
ラグが“1”であるか否かを判別する。この排出1終了
フラグは、本球抜処理が初めて実行されたときに前述の
ステップS609にて“0”にリセットされるものであ
り、反対に球抜処理によってすべての賞品球が流出され
たときに後述のステップS642にて“1”に設定され
る。
【0395】したがって、本球抜処理により賞球排出装
置42の第1排出ソレノイド側の賞品球の排出が未だ完
了していないときには、該ステップS628の判別結果
はかNOとなって、ステップS630以降の処理が実行
される。まず、ステップS630では排出1球無フラグ
が“1”であるか否かを判別する。この排出1球無フラ
グは、メインルーチンのステップS3又は賞球排出装置
42の第1排出ソレノイド側の球抜処理が完了したとき
(ステップS644)に“0”にリセットされ、本球抜
処理によって賞品球が流出し、第1の賞球誘導路91a
内(排出センサ1内)に賞品球がなくなってセンサ出力
が“0”となったときにその値か“1”に設定されるも
のである。
【0396】したがって、球抜開始後から排出センサ1
内に賞品球がなくなるまではこの判別結果はNOとなっ
て、ステップS632にて排出センサ1の出力が“L”
レベル(“0”)であるか否かを判別する。球抜処理が
完了せず未だ排出センサ1内に賞品球が残っているとき
には、この判別結果はNOとなり、そのままステップS
646以降に進む。
【0397】この状態から球抜処理によって第1の賞球
誘導路91a内(排出センサ1内)に賞品球がなくなる
と、ステップS632の判別結果がYESに転じ、上記
排出1球無フラグが“1”に設定され(ステップS63
4)、次いでセンサ1内に賞品球がなくなった時点から
の時間経過を計測する排出1球無タイマがセットされて
(ステップS636)ステップS646以降に進む。そ
の以降のループでは前述したステップS630の判別結
果はYESに転じ、ステップS638にて再度排出1セ
ンサの出力レベルが“L”レベル(“0”)であるか否
かを判別する。
【0398】この判別結果がYES、すなわち前回ルー
プに引続いて今回ループでも排出センサ1の出力レベル
が“L”レベルに保持されていると判別されたときに
は、ステップS640に進んで前記ステップS636で
セットされた排出1球無タイマがタイムアップしたか否
かを判別する。この判別結果がNOのとき、すなわち第
1の賞球誘導路91a内(排出セット1内)に賞品球が
ないと判別されてから未だ所定時間が経過していないと
きには、ステップS642、ステップS644をスキッ
プしてステップS646以降に進む。以後、上記所定時
間が経過するまで、前記ステップS630、ステップS
638の判別結果がYES、ステップS640の判別結
果がNOという具合に判別される。
【0399】排出センサ1の出力レベルが“L”レベル
を保持したまま上記所定時間が経過すると、ステップS
640の判別結果がYESに転じて排出1終了フラグを
“1”に設定し(ステップS642)、さらに排出1球
無フラグを“0”にリセットしてステップS644、ス
テップS646以降に進む。
【0400】このように、−旦排出1終了フラグが
“1”に設定されると、次回以降のル−プにおいては前
記ステップS628の判別結果がYESとなり、前記ス
テップS630〜ステップS644をスキップして、直
接ステップS646以降に進むことになる。
【0401】ところで、本ル−チンが開始され、−旦排
出センサ1の出力が“0”レベル(このとき排出1球無
フラグが“1”)となった後、上記排出1球無タイマが
タイムアップする前に再び排出センサ1の出力レベルが
“H”レベル(“1”)に変化すると、前記ステップS
638の判別結果がNOに転じ、前記排出1終了フラグ
を“1”に設定することなく(ステップS642をスキ
ップして)、前記ステップS644にて排出1球無フラ
グを“0”にリセットしてステップS646以降に進む
ようになっている。
【0402】この結果、1つの賞品球が排出センサ1内
を通過した後、次の賞品球が該センサ1内に達するまで
の間に生じる出力信号の立下りや該センサ1の出力信号
にノイズが発生したとき等、出力信号の波形が一時的に
立ち下がった場合に誤って賞球誘導路内の賞品球の流出
が完了したと判断することがない。
【0403】次のステップS646では、さらに排出2
終了フラグが“1”であるか否かを判別する。この排出
2終了フラグは、本球抜処理が初めて実行されたときに
前述のステップS610にて“0”にリセットされるも
のであり、反対に球抜処理によって全ての賞品球が流出
されたときに後述のステップS660にて“1”に設定
される。したがって、本球抜処理により賞球排出装置4
2の第2排出ソレノイド側の賞品球の排出が未だ完了し
ていないときには、該ステップS646の判別結果はN
Oとなって、ステップS648以降の処理が実行され
る。
【0404】まず、ステップS648では排出2球無フ
ラグが“1”であるか否かを判別する。この排出2球無
フラグは、メインル−チンのステップS3又は賞球排出
装置42の第2排出ソレノイド側の球抜処理が完了した
とき(ステップS662)に“0”にリセットされ、本
球抜処理によって賞品球が流出し、第2の賞球誘導路9
1b内(排出センサ2内)に賞品球が無くなってセンサ
出力が“0”となったときにその値が“1”に設定され
るものである。
【0405】したがって、球抜開始後から排出センサ2
内に賞品球が無くなるまではこの判別結果はNOとなっ
て、ステップS650にて排出センサ2の出力が“L”
(“0”)レベルであるか否かを判別する。球抜処理が
完了せず未だ排出センサ2内に賞品球が残っているとき
には、この判別結果はNOとなり、そのままステップS
664以降に進む。
【0406】この状態から球抜処理によって第2の賞球
誘導路91b内(センサ2内)に賞品球がなくなると、
ステップS650の判別結果がYESに転じ、上記排出
2球無フラグが“1”に設定され(ステップS65
2)、次いでセンサ2内に賞品球がなくなった時点から
の時間経過を計測する排出2球無タイマがセットされて
(ステップS654)ステップS664以降に進む。そ
れ以降のル−プでは前記ステップS648の判別結果は
YESに転じ、ステップS656にて再度排出センサ2
の出力レベルが“L”レベル(“0”)であるか否かを
判別する。
【0407】この判別結果がYES、すなわち前回ル−
プに引き続いて今回ル−プでも排出センサ2の出力レベ
ルが“L”レベルに保持されていると判定されたときに
は、ステップS658に進んで前記ステップS654で
セットされた排出2球無タイマがタイムアップしたか否
かを判別する。この判別結果がNOのとき、すなわち第
2の賞球誘導路内(排出センサ2内)に賞品球がないと
判定されてから未だ所定時間が経過していないときに
は、ステップS660、ステップS662をスキップし
て、ステップS664以降に進む。
【0408】以後、上記所定時間が経過するまで、前記
ステップS648、ステップS656の判別結果が共に
YES、ステップS658の判定結果がNOという具合
に判定される。排出センサ2の出力レベルが“L”レベ
ルを保持したまま上記所定時間が経過すると、ステップ
S658の判定結果がYESに転じて排出2終了フラグ
が“1”に設定され(ステップS660)、さらに排出
2球無フラグが“0”にリセットされて(ステップS6
62)、ステップS664以降に進む。
【0409】このように、−旦排出2終了フラグが
“1”に設定されると、次回以降のル−プにおいては前
記ステップS646の判定結果がYESとなり、前記ス
テップS648〜ステップS662をスキップして、ス
テップS664以降に進むこととなる。
【0410】ところで、本ル−チンが開始され、−旦排
出センサ2の出力が“L”レベル(このとき排出2球無
フラグが“1”)となった後、上記排出2球無タイマが
タイムアップする前に再び排出センサ2の出力レベルが
“H”レベル(“1”)に変化すると、前記ステップS
656の判定結果がNOに転じ、前記排出2終了フラグ
を“1”に設定することなく(ステップS660をスキ
ップして)、前記ステップS662にて排出2球無フラ
グを“0”にリセットしてステップS664以降に進む
ようになっている。
【0411】この結果、1つの賞品球が排出センサ2内
を通過した後、次の賞品球が該センサ2内に達するまで
の間に生じる出力信号の立下りや該センサ2の出力信号
にノイズが発生したとき等、出力信号の波形が一時的に
立下った場合に誤って賞球誘導路内の賞品球の流出が完
了したと判断することがない。
【0412】上記ステップS646〜ステップS662
を実行した結果、賞球排出装置42の第2の排出ソレノ
イド側の賞品球の流出が完了したと判断された後は、ス
テップS646の判別結果がYESに転じ、ステップS
664にて第1排出ソレノイド側の賞品球の球抜が完了
したか否か(排出1終了フラグが“1”か)を再度判別
する。
【0413】この判別結果がNOのときには、そのまま
今回ループでの処理を終了して、次回ループへと移行す
る(次回ループでは再びステップS628〜ステップS
644が実行されることになる)。
【0414】一方、判別結果がYES、すなわちこの時
点で賞球排出装置42の第1、第2の排出ソレノイドに
よる球抜処理が共に完了したと判断されたときには、ま
ず前記球抜実行フラグおよび球抜開始フラグを共に
“0”にリセットし(ステップS666、ステップS6
68)、球抜処理を終了させるべく排出ソレノイド1、
2の消磁(オフ)を行い(ステップS674、ステップ
S676)、さらに球抜ソレノイドの消磁(オフ)(ス
テップS678)を行った後、処理ナンバーを“0”に
リセットして(ステップS680)、本ルーチンを終了
する。
【0415】次いで、前記ステップS602、ステップ
S616、ステップS626の何れかの判別結果がYE
Sのときに行われる強制終了処理(ステップS700以
降の処理)について説明する。この処理は、球抜センサ
118が押されて一旦球抜処理が開始された後、再び該
センサ118が押されたとき(2回押し)に実行される
ものである。まず、ステップS700では、強制終了タ
イマがタイムアップしたか否かを判別する。この強制終
了タイマは2回目のセンサ118の押圧がなされたとき
(ステップS616、ステップS626の判別結果がN
Oとなった直後に実行されるステップS698)にカウ
ントを開始するものである。
【0416】この判別結果がNO、すなわち2回目のセ
ンサ押圧から未だ所定時間が経過していないときには、
ステップS702にて排出1終了フラグが“1”である
か否かを判別する。このステップS702の判別結果が
NO、すなわち球抜処理が完了する前(前記フラグはそ
の値が“1”のとき賞球排出装置の第1排出ソレノイド
側の球抜が完了したことを表す)に強制終了処理が開始
されたときには、さらにステップS704にて排出セン
サ1立上フラグが“1”であるか否かを判別する。
【0417】この判別結果がYESのとき、すなわち強
制終了処理が一旦行われた後、新たに賞品球がセンサ1
内に達したときには、この時点で排出ソレノイド1を消
磁(オフ)し(ステップS706)、次いで強制的に排
出1終了フラグを“1”に設定して(ステップS70
8)、ステップS710に進み、一方NOのときは前記
ステップS706、ステップS708をスキップしてス
テップS710に進む。
【0418】ステップS710では排出2終了フラグが
“1”であるか否かを判別する。このステップS710
の判別結果がNO、すなわち球抜処理が完了する前(前
記フラグはその値が“1”のとき賞球排出装置42の第
2排出ソレノイド側の球抜が完了したことを表す)に強
制終了処理が開始されたときには、さらにステップS7
12にて排出センサ2立上フラグが“1”であるか否か
を判別する。
【0419】この判別結果がYESのとき、すなわち強
制終了処理が一旦行われた後、新たに賞品球がセンサ2
内に達したときには、この時点で排出ソレノイド2を消
磁(オフ)し(ステップS714)、次いで強制的に排
出2終了フラグを“1”に設定して(ステップS71
6)、本ルーチンを終了する。一方、判別結果がNOの
ときには、前記ステップS714、ステップS716を
スキップして本ルーチンを終了する。
【0420】このように、強制終了処理(ステップS7
00以降の処理)が開始された後、所定時間が経過する
までに排出センサ2の出力信号の立上り(新たな賞品球
がセンサ内に達したこと)を検出されて一旦排出2終了
フラグが“1”に設定されると、次回以降のループでは
ステップS710の判別結果がYESとなって、さらに
排出1終了フラグが“1”であるか否かが判定される
(ステップS718)。この判別結果がNO、すなわち
この時点で、賞球排出装置42の第1排出センサ1が強
制終了処理開始後の新たな賞品球を検出していないとき
は、そのまま本ルーチンを終了する。この場合、次回以
降のループにおいても、ステップS702〜ステップS
708の処理が引続き実行される。
【0421】一方、前記ステップS718の判別結果が
YES、すなわち強制終了処理が実行された後、賞球排
出装置42の第1、第2の排出センサ1、2が共に新た
な賞品球が該センサ1、2内に達したことを検知したと
きには後述のステップS724以降の処理が行われる。
また、上記ステップS702〜ステップS718の処理
を実行しているうちに所定時間が経過して強制終了タイ
マがタイムアップして、ステップS700の判別結果が
YESに転じると(このとき前記排出1終了フラグおよ
び排出2終了フラグの何れか一方が“0”である)、ス
テップS720、ステップS722でそれぞれ排出ソレ
ノイド1、排出ソレノイド2を強制的に消磁(オフ)し
て(ステップS724)以降に進む。
【0422】ステップS724では、前述の強制終了フ
ラグを“0”にリセットし、さらにステップS726、
ステップS728にて前記球抜実行フラグおよび球抜開
始フラグを共に“0”にリセットし、続いて球抜ソレノ
イドの消磁(オフ)を行った後(ステップS734)、
処理ナンバーを“0”にリセットして(ステップS73
6)、本ルーチンを終了する。
【0423】図52には、図25のメイン処理フロー中
のステップS9で実行される補給処理の具体的手順の一
例が示されている。この補給処理が開始されると、まず
補給センサ50の検出信号を検出するための補給センサ
入力処理(図35)中において設定される補給センサ立
上りフラグを調べ(ステップS752)、YESのとき
にはステップS754へ進み、完了ランプを点灯させて
から補給要求フラグを“1”にセット、補給センサ立上
りフラグを“0”にクリアして、このルーチンを終了す
る(ステップS756、ステップS758)。この補給
フラグは、後述の遊戯台の情報を処理したりするため
に、管理装置400に対する補給信号をアサートするた
めに参照されるものである。
【0424】一方、上記ステップS752でNOのとき
には、ステップS760へ移行して補給センサが立ち下
がったことを示す補給センサ立下りフラグが“1”であ
るか否かを判別し、NOなら何もせず、またYESなら
上記ステップS754で点灯させた完了ランプを消灯さ
せてから(ステップS762)、補給要求フラグおよび
補給センサ立下りフラグをそれぞれ“0”にクリアし
て、このルーチンを終了する(ステップS764、ステ
ップS766)。
【0425】図53は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS21で実行される精算処理の具体的手順の一
例を示すものである。後述の入力処理(図60)におけ
るステップS2602で精算フラグが“1”に設定さ
れ、図26のメインフロ−のステップS16でYESと
判別されると、図53の精算処理が開始される。
【0426】この精算処理が開始されると、まずステッ
プS2100で精算LED356を点滅させて遊戯者に
精算中であることを知らせる。次いで、ステップS21
02で精算機能の保持音を出力して同じく音によって遊
戯者に精算機能が保持されて実行されていることを音に
よって知らせる。これにより、遊戯者は確実に精算処理
が開始されて実行状態であることを知ることができる。
【0427】ステップS2104では精算のためのカー
ドが差込まれて実際にカード挿入口5にあるか否かを判
別し、YESのときはステップS2106でカード排出
処理(図51参照)を行ってステップS2108に進
む。また、NOのときはステップS2106をスキップ
してステップS2108に進む。
【0428】ステップS2108では精算機能保持中で
あるか否かを判別し、YESのときは引続きその処理を
継続するため、今回のルーチンを終了する。また、NO
のときはステップS2110で精算LED356を点灯
するとともに、ステップS2112で精算実行中音を出
力する。これにより、遊戯者は光および音によって精算
実行中であることを知ることができる。
【0429】次いで、ステップS2114でレシート選
択スイッチ7がオンになっているか否か、すなわち遊戯
者が精算のためにレシート選択スイッチ7押しているか
を判別し、YESのときにはステップS2116でクレ
ジット数をレシートに印字してステップS2120に進
む。このとき、遊戯者がゲームによって保有している球
数に相当するだけの数値がレシートに印字される。そし
て、このレシートに印字されている数値に対応させて、
その後店内の所定の賞品と交換することができる。
【0430】一方、ステップS2114の判別結果がN
Oのときには、ステップS2118で処理ナンバーを
“1”に設定してステップS2120に進む。ステップ
S2120では精算処理が終了したか否かを判別し、N
Oのときは今回のルーチンを終了して次回のループで再
びこの処理を継続する。また、YESのときにはステッ
プS2122でクレジット数を“0”にリセットすると
ともに、ステップS2124で精算LED356を消灯
し、ステップS2126で精算実行中音の出力を停止
(オフ)し、さらにステップS2128で精算フラグを
“0”にリセットして本ルーチンを終了する。これによ
り、遊戯者に対して光および音によって精算実行の終了
が知らされる。
【0431】図54は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS22で実行されるカード挿入(取込)処理の
具体的手順の一例を示すものである。後述の入力処理
(図60)におけるステップS262606でカード挿
入フラグが“1”に設定され、図25のメインフロ−の
ステップS17でYESと判別されると、図54のカー
ド挿入(取込)処理が開始される。
【0432】このカード挿入処理が開始されると、まず
ステップS2200でカードリーダーライタ403のカ
ード挿入口5からカードを取り込み、取り込んだカード
内容をステップS2202で読み込む。このカードに
は、そのとき遊戯者が保有している金額に対する度数の
残高がデータとして書込まれている。次いで、ステップ
S2204で取り込んだカードが不正のものであるかと
か、既に度数がゼロに帰している(不正・帰零カードと
いう)ものではないかという判別を行い、NOのとき
(すなわち、正規のカードでかつ残高のあるとき)に
は、ステップS2206でそのときの読み込み残高をカ
ード残高数とする。
【0433】以後、この残高の範囲内で遊戯者はパチン
コ球をクレジット数として購入でき、ゲームを開始でき
る。次いで、ステップS2210でパチンコ球をクレジ
ット数として購入することが可能な表示(購入可表示)
のために購入LED354を点灯させるともに、ステッ
プS2212でカード挿入フラグを“0”にリセットし
て本ルーチンを終了する。
【0434】一方、ステップS2204でYESのとき
には、取り込んだカードが不正・帰零カードであると判
断し、ステップS2208で直ちにカード返却フラグを
“1”に設定してステップS2206、ステップS22
10をスキップしてステップS2212に進む。したが
って、このときはカード内容に基づいてパチンコ球をク
レジット数として購入することはできず、不正が防止さ
れる。
【0435】図55は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS23で実行されるカード排出処理の具体的手
順の一例を示すものである。また、このカード排出処理
は上述した精算処理(図53)のステップS2106に
て行われる処理のサブルーチンを示すフローチャートで
もある。
【0436】後述の入力処理(図60)におけるステッ
プS262612でカード返却フラグが“1”に設定さ
れ、図26のメインフロ−のステップS18でYESと
判別されると、図55のカード排出処理が開始される。
【0437】このカード排出処理が開始されると、まず
ステップS2300でカードによってパチンコ球をクレ
ジット数として購入することが可能な表示(購入可表
示)のための購入LED354を消灯させるともに、ス
テップS2302で挿入されたカードから読み込んだカ
ード残高数を“0”にリセットする。次いで、ステップ
S2304でカード挿入口5を通してカードを排出し、
ステップS2306でカード排出を終了したか否かを判
別する。カード排出を終了していないときは、ステップ
S2308でカードに対して、そのとき遊戯者が残高と
して保有している度数をデータとしてカードに書き込ん
だ後、ステップS2312でカードにパンチ穴をあけて
本ルーチンを終了する。
【0438】パンチ穴は、例えばカードの残高に対応し
てあける位置が変化していき、残高が“0”になると、
最終の位置にパンチ穴があけられる。一方、ステップS
2306でYESのとき、すなわちカード排出を終了し
ているときは、ステップS2310でカード返却フラグ
を“0”にセットしてルーチンを終了する。
【0439】図56は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS24で実行される購入処理の具体的手順の一
例を示すものである。ここで、購入処理とは、遊戯者の
持っているパッキーカードによってパチンコ球をクレジ
ット数という形でクレジット機3から購入するための処
理をいう。したがって、本実施例ではパチンコ球を直接
に購入するものではない。後述の入力処理(図60)に
おけるステップS2616で購入フラグが“1”に設定
され、図26のメインフロ−のステップS19でYES
と判別されると、図56の購入処理が開始される。
【0440】この購入処理が開始されると、まずステッ
プS2400でパチンコ球をクレジット数として購入す
ることが可能な表示(購入可表示)のための購入LED
354を消灯させるともに、ステップS2402で購入
音の発生をスタートさせる。これにより、遊戯者に対し
て購入の開始が知らされる。次いで、ステップS240
4で所定のウエイトタイム(待機時間)が終了したか否
かを判別する。このウエイトタイムは、購入処理をスム
ーズに行うために必要な処理時間を確保するためで、N
Oのときは本ルーチンを終了する。
【0441】そして、YESになると、ステップS24
06でカード残高数から“1”を減算するとともに、ス
テップS2408で現在のクレジット数に“25”を加
算する。ゲームの最初にクレジット数という形で球を購
入するときは、初期のクレジット数が“0”であるた
め、クレジット数としては単に“25”が表示されるこ
とになる。ここで、カードの度数は1度がクレジット数
で“25”に相当しており、クレジット数で“25”と
いう状態はパチンコ球では[25]個に相当している。
【0442】したがって、カード残高数から“1”を減
算すると、現在のクレジット数に対して“25”が加算
される。これは、クレジット数が“0”になる前に行っ
てもよく、あるいはクレジット数が“0”になってから
もう一度ゲームをしたいという要求があったときに行っ
てもよい。
【0443】次いで、ステップS2410でカード残高
数が“0”であるか否かを判別する。カード残高数=
“0”という状態はこれ以上購入できないことを意味し
ており、したがって、このときはステップS2414で
カード返却フラグを“1”に設定した(その後、カード
の返却処理が実行される)後、ステップS2416で購
入フラグを“0”に設定してルーチンを終了する。一
方、カード残高数が“0”でなく残高があるときは、ス
テップS2412でパチンコ球をクレジット数として購
入することが可能な表示(購入可表示)のための購入L
ED354を再び点灯させて遊戯者にまだ購入できる余
地があることを知らせるとともに、その後、ステップS
2416に進んで購入フラグを“0”に設定する。
【0444】図57は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS25にて実行される封入球入替処理の具体的
手順の一例を示すものである。ここで、封入球入替処理
とは、遊戯者がパチンコゲームの開始を要求したとき
に、パチンコ店の係員が管理装置400から所定の信号
を対応するパチンコ機2に出力することによって、又は
係員が直接にパチンコ機2に所定の操作棒を差し込んで
封入球入替スイッチ316を操作することによって内部
の封入球を入替えるための一連の処理処理をいう。
【0445】後述の入力処理(図60)におけるステッ
プS2620で封入球入替フラグがが“1”に設定さ
れ、図26のメインフロ−のステップS20でYESと
判別されると、図57の封入球入替処理が開始される。
【0446】この封入球入替処理が開始されると、まず
ステップS2500で封入球抜フラグが“1”であるか
否かを判別する。封入球抜フラグは、“0”のとき封入
球を抜く処理が開始されていないことを示し、封入球抜
き処理が開始されると、“1”にセットされるものであ
る。ステップS2500でYES(封入球抜フラグ=
“0”)のとき、すなわち封入球入替処理に移行しても
未だ封入球を抜く処理が開始されていないときは、続い
てステップS2502で封入球抜きソレノイド51をオ
ンにするとともに、ステップS2504で封入球抜きタ
イマを所定時間(封入球を抜き取るのに必要な時間)に
セットしてカウントを開始させる。
【0447】封入球抜きソレノイド51がオンとなるこ
とにより、図19(a)に示すように、封入球抜きソレ
ノイド51の切換プレート51bが封入路排出路84の
入口を開き、球貯留路83に貯留されている球が矢印で
示すように、封入路排出路84の方に流下して、外部に
抜き取られて球の清浄等が行われる。封入球抜きタイマ
は、封入球を抜き取るのに適切な時間を設定しておくも
のである。
【0448】ステップS2504を経ると、次いでステ
ップS2506で封入球抜フラグを“1”に設定し、ス
テップS2508で反転フラグを“0”に設定してルー
チンを終了する。封入球抜フラグを“1”に設定するの
は、封入球抜き処理が開始されたからである。また、反
転フラグは前述したように、賞品球の排出を交互に行う
に際し、賞球排出装置42の第1の排出ソレノイド1
(93a)と、第2の排出ソレノイド(93b)とを交
互に作動させることによって、2条の排出経路を均等に
使用して耐久性を向上させるために設けられたもので、
反転フラグの値は、ソレノイドが1回作動する毎、すな
わち1排出が終了する毎に“1”又は“0”に反転する
ものである。
【0449】一方、ステップS2500でNO(封入球
抜フラグ=“1”)のとき、すなわち封入球入替処理に
既に移行して封入球を抜く処理が開始されているとき
は、ステップS2510に進んで、封入球抜きタイマが
タイムアップしたか否かを判別する。タイムアップして
いないときは今回のループを終了し、タイムアップする
と、封入球を抜く処理(球貯留路83に貯留されている
球を抜く処理)が終了していると判断してステップS2
512で切換フラグが“1”であるか否かを判別する。
切換フラグは、前述した賞球排出装置42における球の
流路として新たな封入球を供給する方に切換えられる
と、“1”に設定されるものである。
【0450】ステップS2512の判別結果がNOのと
きは、ステップS2516で流路切換ソレノイド43を
励磁(オン)する。これにより、図17に示すように、
流路切換ソレノイド43の切換プレート43bがその基
端部を支点として封入球誘導樋73の入口から移動して
賞球誘導樋74の入口を塞ぐように変位する。次いで、
ステップS2518で封入球抜きソレノイド51を消磁
(オフ)する。
【0451】以上のように、流路切換ソレノイド43a
をオンすることにより、賞球排出装置42から排出され
た球Tが矢印で示すように、排出樋72から封入球誘導
樋73に入り、以後、封入球カセット120に流下す
る。そして、封入球カセット120に流下した球は球貯
留路83に到達し、封入球としてゲームの開始に備えら
れる。
【0452】次いで、ステップS2520で所定の切換
ウエイトタイマを所定時間(球の流路を切換えるのに必
要な時間)にセットし、ステップS2522で切換フラ
グを“1”に設定してステップS2524に進む。切換
ウエイトタイマは、賞球排出装置42における球の流路
として新たな封入球を供給する方に切換えるのに適切を
時間を設定しておくものである。
【0453】一方、ステップS2512でYES(切換
フラグ=“1”)のときには、ステップS2516〜ス
テップS2522をスキップしてステップS2524に
進む。ステップS2524では切換ウエイトタイマがタ
イムアップしたか否かを判別し、タイムアップしていな
いときは今回のループを終了する。そして、タイムアッ
プすると、ステップS2526で10個排出フラグが
“1”であるか否かを判別する。10個排出フラグは、
球が10個当て排出されると、“1”に設定されるもの
である。
【0454】ステップS2526でNOのときはステッ
プS2528で10個排出処理(詳細は後述の図58参
照)を実行した後、ステップS2530で10個排出フ
ラグを“1”に設定して本ルーチンを終了する。また、
ステップS2526でYESのとき(球が10個当て排
出されているとき)には、続くステップS2532で前
述した排出ウエイトフラグが“1”であるか否かを判別
する。排出ウエイトフラグは、前述したように、1つの
賞球排出数の賞品球の排出が終了して後述のウエイトタ
イマが作動したときに“1”に設定されるものである。
【0455】したがって、排出ウエイトフラグが“0”
のとき(ステップS2532の判別結果がNOのとき)
には、賞品球の排出が終了していないと判断して本ルー
チンを終了し、排出ウエイトフラグが“1”のとき(ス
テップS2532の判別結果がYESのとき)には、ス
テップS2534に進んで、反転フラグが“1”である
か否かを判別する。ステップS2534の判別結果がY
ESのときは、ステップS2542で封入球入替終了処
理(図59参照)を実行してルーチンを終了する。
【0456】また、反転フラグが“1”でないときに
は、ステップS2536以降の処理を実行する。まず、
ステップS2536で切換ウエイトタイマを所定時間に
セットするとともに、ステップS2538で10個排出
フラグを“0”にリセットし、さらにステップS254
0で反転フラグを“1”に設定して本ルーチンを終了す
る。これにより、1回目に10個排出してからもう一度
10個排出する処理が行われる。このようにしているの
は、パチンコ球排出の流路が狭くなるために、球詰りし
ないように、1条ずつ排出するためである。
【0457】図58は、上述した封入球入替処理(図5
7)のステップS2528にて行われる10個排出処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。このルー
チンが開始されると、まずステップS5200で1個排
出フラグを“0”にリセットする。1個排出フラグは前
述した図44のステップS231で“1”に設定される
ものである。
【0458】次いで、ステップS5202で交互排出フ
ラグを“1”に設定し、ステップS5204で排出レジ
スタ0の値を“10”に設定する。また、ステップS5
206で排出ウエイトフラグを“0”にリセットし、ス
テップS5208で同じく排出終了フラグを“0”にリ
セットする。さらに、ステップS5210で排出監視タ
イマを所定時間にセットし、ステップS5212で処理
ナンバーを“2”に設定して本ルーチンを終了する。
【0459】上述のように、封入球に対応して所定数
(例えば、封入球と同数)の球が賞球排出装置42によ
って予め既存の封入球とは別の場所に貯留されており、
所定の封入球排出指令が発せられると、まず封入球抜き
手段85によって、具体的には封入球抜きソレノイド5
1が作動して球の流路を封入球排出路84の方に切換
え、内部の封入球が抜き取られて外部に放出される。外
部に抜き取られた球は、その後、清浄等の処理が行われ
る。次いで、内部の封入球が外部に抜き取られると、球
排出手段としての機能を有する賞球排出装置42に貯留
されていた球が球取込手段90によって、具体的には球
抜きソレノイド44がオフしている状態のとき、流路切
換ソレノイド43がオンして封入球誘導樋73を開ける
ことによって自動的に封入球の循環経路(球貯留路8
3)に新たな球が取り込まれて遊戯を開始できる状態と
なる。
【0460】すなわち、封入球の交換が全く自動的に行
われることになる。したがって、封入球の交換を容易に
行うことができ、作業能率を向上させることができると
いう本実施例特有の利点がある。すなわち、遊戯者が遊
戯を開始したいと要望したときでも、係員がその場所に
出向く必要はなく、しかも一台毎に手動で封入球の交換
を行う必要もない。また、遊戯店に設置されているパチ
ンコ機2全台について封入球の交換を行う場合であって
も、自動的に作業を行え、作業量が少なく能率が向上す
る。
【0461】さらに、封入に際して係員がパチンコ機2
の前面枠を開いて球抜き作業をする必要がなく、球がパ
チンコ機2から落下する等の不具合がない。したがっ
て、封入されている球が遊戯店の床に落下して散乱する
という状態やその後の回収作業の必要がない。また、自
動的に封入されるため、係員が球の数が数えて入れる必
要がなく、封入球の数を間違えて封入するということが
なくって、所定数の球を正確に封入することが可能にな
る。その結果、封入球の数が多過ぎて球づまり(例え
ば、封入路でのつまり)を起こしたり、あるいは少な過
ぎて発射位置に供給される球が不足する等の不具合がな
くなり、遊戯をスムーズに実行することが可能になると
いう利点がある。
【0462】図59は、上述した封入球入替処理(図5
7)のステップS2542にて行われる封入球入替終了
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。この
ルーチンが開始されると、まずステップS5300で封
入球入替終了フラグが“1”であるか否かを判別する。
封入球入替終了フラグは、封入球式のパチンコ機2に対
して新たな封入球の入替え終了処理が開始されたことを
示すフラグである。この判別結果がNOのときには、ス
テップS5302で入替終了タイマを所定時間にセット
するとともに、ステップS5304で封入球入替終了フ
ラグを“1”に設定してルーチンを終了する。入替終了
タイマは、新たな封入球の入替え終了処理を行うのに必
要な時間に設定される。
【0463】一方、ステップS5300の判別結果がY
ESのときには、前回のループで新たな封入球の入替え
終了処理が開始されたと判断し、ステップS5306で
入替終了タイマがタイムアップしたか否かを判別する。
この判別結果がNOのときはルーチンを次回もループを
回す。一方、この判別結果がYESのときには、新たな
封入球の入替え終了処理を行うのに必要な時間が経過し
たと判断してステップS5308以降の処理を行う。
【0464】すなわち、ステップS5308で封入球入
替フラグを“0”にリセットし、ステップS5310で
封入球抜フラグを“0”にリセットする。また、ステッ
プS5312で切換フラグを“0”にリセットし、ステ
ップS5314で10個排出フラグを同じく“0”にリ
セットする。その後、ステップS5316で封入球入替
終了フラグを“0”にリセットし、さらにステップS5
318で流路切換ソレノイド43をオフしてルーチンを
終了する。
【0465】図60は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS26にて実行される入力処理の具体的手順の
一例を示すものである。本ルーチンで実行する入力処理
は、遊戯者がパチンコゲームを行うときの状況に応じて
前述した各種フラグをセットするためのものである。メ
イン処理フロー中のステップS20で前述した封入球入
替フラグが“0”になっていると判別されると、図60
の入力処理が開始される。
【0466】この入力処理が開始されると、まずステッ
プS2604でカード挿入口5にカードが挿入されると
いう行為が行われている状態であるか否を判別する。カ
ード挿入行為が行われているときはステップS2606
でカード挿入フラグを“1”に設定する。また、カード
挿入行為が行われていないときには、ステップS260
8に進んで、カードがカードリーダーライタ403に有
るか否かを判別する。カードがカードリーダーライタ4
03に有るときには、続いてステップS2610でカー
ド返却スイッチ25が押されている(オンしている)か
否かを判別し、カード返却スイッチ25が押されている
ときはステップS2612でカード返却フラグを“1”
に設定する。
【0467】また、カード返却スイッチ25が押されて
いないときには、ステップS2614に進んで、購入ス
イッチ24がオンしているが否かを判別し、購入スイッ
チ24がオンしているときはステップS2626で購入
フラグを“1”に設定する。一方、購入スイッチ24が
オフしているときはステップS2618に進んで、封入
球入替スイッチ316がオンしているか否を判別する。
【0468】封入球入替スイッチ316は、前述したよ
うに遊戯者が封入球式のパチンコ機2のゲーム開始を要
求したときに店の係員が操作するもので、この操作によ
って封入球が新たなものと入替えられる。ステップS2
618の判別結果がYESのときには、ステップS26
20で封入球入替フラグを“1”に設定し、NOのとき
はステップS2622で管理装置400から封入球入替
信号を受信したか否かを判別する。ステップS2622
の判別結果がYESのときはステップS2620に進
み、NOのときはルーチンを終了する。したがって、管
理装置400から封入球入替信号を受信したときは、封
入球入替フラグが“1”に設定される。なお、上記各ス
テップS2606、ステップS2612、ステップS2
616、ステップS2620を経た後はルーチンを終了
する。
【0469】図61は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS31にて実行される球取込み処理の具体的手
順の一例を示すものである。本ルーチンで実行する球取
込み処理は、遊戯者がパチンコゲームを開始するに際し
て、例えば他のパチンコ機2からパチンコ球を持ち込ん
で、いまからゲームを開始しようとするパチンコ機2の
球取込口32に投入してクレジット数をカウントさせる
ためのものである。
【0470】メイン処理フロー中のステップS29で前
述したリセットフラグが“0”になっていると判別され
るとともに、ステップS60でテストモードフラグが
“0”になっていると判別されると、図61の球取込み
処理が開始される。すなわち、パチンコ機2がリセット
状態でなく、かつテストモードでもないとき、持込み球
に対するクレジット数のカウントが行われる。
【0471】この球取込み処理が開始されると、まずス
テップS3100で前述したカウントセンサ49がオン
しているか否かを判別する。カウントセンサ49は球取
込口32に連通する球取込路80の途中に設けられ、球
取込路80を通過する球を1個ずつカウントするもので
ある。ステップS3100の判別結果がYESのとき
は、ステップS3102で、カウントセンサ49のオン
時間が3msec≦オン時間≦100msecの関係を
満たしているか否かを判別する。この関係を満たしてい
ると、球取込路80を通過する球が1個ずつ通過するタ
イミングに対応していると判断してステップS3104
でクレジット数を“1”だけインクリメントしてルーチ
ンを終了する。一方、ステップS3102でNOのとき
は、今回のルーチンを終了する。
【0472】したがって、例えば他のパチンコ機2から
遊戯者が球を持込んで、パチンコ機2前面の取込口32
に球を投入したとき、投入された球は、取込球排出口8
1からパチンコ機2の裏面側に設置された所定の球受け
部材に放出されるが、このときカウントセンサ49によ
って球取込路80を通過する球が1個ずつカウントされ
てクレジット数表示器23に加算して表示される。
【0473】図62は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS30にて実行されるリセット処理の具体的手
順の一例を示すものである。本ルーチンで実行するリセ
ット処理は、遊戯者がパチンコゲームを開始するに際し
ての必要なデータ初期値等のイニシャライズおよびリセ
ットを行うものである。
【0474】メイン処理フロー中のステップS29で前
述したリセットフラグが“1”になっていると判別され
ると、図62のリセット処理が開始される。このリセッ
ト処理が開始されると、まずステップS3000で必要
なデータ初期値等のイニシャライズを行う。これによ
り、封入球式パチンコ機2に対して故障や不正があった
場合、前のデータがイニシャライズされて、新たな遊戯
者に対してゲームを行う準備がなされる。次いで、ステ
ップS3002でカード排出フラグを“1”に設定して
ルーチンを終了する。すなわち、新たなゲームを行う準
備がなされたので、カードを排出してもよいという状態
を生成する。
【0475】図63は、図27のメイン処理フロー中の
ステップS38にて実行される表示処理の具体的手順の
一例を示すものである。本ルーチンで実行する表示処理
は、遊戯者に対してクレジット式のパチンコ機2として
の必要な情報を提供するものである。
【0476】メイン処理フロー中のステップS37ある
いはステップS34を経た後に図63の表示処理が開始
される。この表示処理が開始されると、まずステップS
3800でクレジット数表示器23にクレジット数を表
示する。これにより、遊戯者は現在のクレジット数を知
ることができ、ゲームによる利益を知って精算時等の情
報とすることができる。次いで、ステップS3802で
カード残高表示器22にカードの残高数を表示してルー
チンを終了する。これにより、遊戯者は現在のカード残
高の度数を知ることができる。
【0477】図64は、図27のメイン処理フロー中の
ステップS39にて実行される浮遊球解除処理の具体的
手順の一例を示すものである。本ルーチンで実行する浮
遊球解除処理は、前述したように開閉パネル検出スイッ
チとしての機能を兼ねているテストモードスイッチ32
0の操作に応じて無効判定の解除を指令するための演算
処理を実行するものである。なお、ここでは便宜上、浮
遊球解除処理のために使用されるテストモードスイッチ
320を解除スイッチと置き換えてフローの説明を行
う。メイン処理フロー中のステップS38を経ると、図
64の浮遊球解除処理が開始される。
【0478】この浮遊球解除処理が開始されると、まず
ステップS3900で解除スイッチがオンしているか否
かを判別する。解除スイッチがオンしているとき(YE
Sのとき)は、例えば店の係員によって浮遊球の処理の
ために解除スイッチ(すなわち、開閉パネル検出スイッ
チとしての機能を兼ねているテストモードスイッチ32
0)が操作されてオン信号が出力され、入賞球の無効判
定の解除が指令されていると判断して、続いてステップ
S3902で解除フラグを“1”にセットする。なお、
このステップS3900で管理装置400から無効判定
の解除を指令するための信号が出力されているか否かを
判別する処理を加えることにより、管理装置400から
の指令も加えることができる。
【0479】解除フラグは、入賞球の無効判定の解除が
指令されている状態を示すものであり、後述の図65に
示すステップS3232で使用される。次いで、ステッ
プS3904で解除タイマを所定時間にセットする。こ
の解除タイマは解除スイッチがオンして無効判定の解除
が指令された後に、復帰条件を与えるまでの時間に相当
する。したがって、この解除タイマがタイムアップした
後は、再び元の無効判定状態に戻ることになる。
【0480】ステップS3904を経ると、ステップS
3906で不能動化表示器(図示略)を点灯して浮遊球
解除の表示を行うとともに、ステップS3908で不能
動化している旨を表す浮遊球解除のための音を発して光
と音との両方で遊戯者や係員に報知する。その後、ステ
ップS3910に進む。なお、不能動化表示器は浮遊球
の処理のために入賞球の無効判定の解除が行われている
状態を報知するためのものである。
【0481】一方、ステップS3900で解除スイッチ
がオフしているとき(NOのとき)は、ステップS39
02〜ステップS3908をスキップしてステップS3
910に進む。ステップS3910では解除タイマが前
記所定時間をタイムオーバー(タイムアップ)したか否
かを判別し、未だタイムオーバーしていないときは今回
のルーチンを終了する。また、タイムオーバーしている
と、再び元の無効判定状態に戻るために、まずステップ
S3912で解除フラグを“0”にリセットするととも
に、ステップS3914で不能動化表示器を消灯して浮
遊球解除の表示を停止し、さらにステップS3916で
不能動化している旨を表す浮遊球解除のための音を発す
るのを停止(オフ)してルーチンを終了する。
【0482】このように、解除スイッチが操作されてオ
ン信号が出力されると、解除フラグがセットされて無効
判定の解除が指令されるとともに、その旨が表示と音に
よって報知され、所定時間が経過すると、再び解除フラ
グがリセットされてもとの無効判定の状態に復帰する。
【0483】図65、図66は、図26のメイン処理フ
ロー中のステップS32にて実行される封入球処理の具
体的手順の一例を示すものである。本ルーチンで実行す
る封入球処理は、遊戯者が封入球式のパチンコゲームを
行うときに必要なデータ等の演算処理を実行するもので
ある。メイン処理フロー中のステップS31を経ると、
ステップS32で図65、図66の封入球処理が開始さ
れる。
【0484】この封入球処理が開始されると、まずステ
ップS3200で発射センサ38がオンしているか否か
を判別する。発射センサ38がオンしているときは、続
いてステップS3202で発射装置52がオンしている
か否かを判別する。発射装置52がオンしていないとき
は、ステップS3204〜ステップS3214をスキッ
プしてステップS3216に進む。一方、発射装置52
がオンしているときは、続いてステップS3204で発
射センサ38のオン時間が0.4msecから3mse
cの範囲内にあるか否かを判別し、この範囲内にあると
きは遊戯者の操作によって発射装置52が作動して封入
球が実際に遊戯盤13に向って発射されていると判断し
てステップS3208で浮遊球カウンタの値を“1”だ
けインクリメント(加算)する。
【0485】浮遊球カウンタは、発射装置52によって
封入球が発射されてからセーフ、アウト、ファールの何
れの状態にもならずに、浮遊球として存在しているとき
に、その数をカウントするものである。次いで、ステッ
プS3210でクレジット数を“1”だけデクリメント
(減算)し、ステップS3212で総発射数を“1”だ
けインクリメント(加算)するとともに、さらにステッ
プS3214で打止演算レジスタ(後述する)の値を
“1”だけデクリメント(減算)してステップS321
6に進む。
【0486】一方、ステップS3204でNOのときは
上記オン時間が0.4msecから3msecの範囲内
になく、球が発射はされたものの、例えば遊戯盤13ま
で達せずにファールになったか、あるいは浮遊球の状態
にあると判断してステップS3206でオン時間が0.
3msecを越えているか否かを判別する。ステップS
3206の判別結果がNOのときは球が遊戯領域に発射
されなかったと判断してステップS3220に進む。一
方、ステップS3206の判別結果がYESのときはス
テップS3216に進んで、ファール球センサ(ファー
ルセンサ35を指す)がオンしているか否かを判別す
る。
【0487】ファール球センサは遊戯盤13まで到達せ
ずにファール球回収口34に入った球を1個ずつ検出し
ているので、オン状態にあるときはファール球回収口3
4に球が入ったと判断してステップS3218で浮遊球
カウンタの値が零(=0)であるか否かを判別する。浮
遊球カウンタの値が零のときは浮遊球が遊戯領域に存在
していないと判断してファール球に対応する処理は実行
しない。そのため、ステップS3220〜ステップS3
226をスキップしてステップS3228に進む。ま
た、同様にステップS3216でファール球センサがオ
フのときもステップS3220〜ステップS3226を
スキップしてステップS3228に進む。
【0488】一方、ステップS3218で浮遊球カウン
タの値が零でないときはファールであるからステップS
3220で浮遊球カウンタの値を“1”だけデクリメン
ト(減算)するとともに、ステップS3222で現在の
クレジット数に“1”を加算して再び球を発射する機会
を与える。次いで、ステップS3224で総ファール数
を“1”だけインクリメントし、ステップS3226で
打止演算レジスタの値を“1”だけインクリメントして
ステップS3228に進む。
【0489】図66に移り、ステップS3228ではセ
ーフ球センサ(第2セーフセンサ46を指す)がオンし
ているか否かを判別する。セーフ球センサは遊戯盤13
にある入賞口に入賞した球を1個ずつ検出しているの
で、オン状態にあるときは入賞口に球が入賞していると
判断してステップS3230で前述の場合と同様に浮遊
球カウンタの値が零(=0)であるか否かを判別する。
浮遊球カウンタの値が零のときは浮遊球が遊戯領域に存
在していないと判断してステップS3232で解除フラ
グが“1”であるか否かを判別する。解除フラグが
“0”のときはセーフ球として扱うための処理は実行し
ない。そのため、ステップS3236〜ステップS32
42をスキップしてステップS3244に進む。
【0490】一方、ステップS3230で浮遊球カウン
タの値が零でないときはセーフであるからステップS3
234で浮遊球カウンタの値を“1”だけデクリメント
(減算)してステップS3236に進む。ステップS3
234を経ると、ステップS3236に進む。また、ス
テップS3232で解除フラグが“1”のときは、店の
係員によって解除スイッチが操作されたと判断してステ
ップS3236に進む。ステップS3236〜ステップ
S3242ではセーフ球に対応する処理を行う。すなわ
ち、ステップS3236で現在のクレジット数に賞品球
を加算する。これは、入賞口に球が入賞すると、賞品球
として10個、25個等の球が与えられるからである。
賞品球は一定ではなく、複数の態様が用意される。
【0491】次いで、ステップS3238で打止演算レ
ジスタの値に賞品球を加算する。これは、入賞口に球が
入賞すると、賞品球が与えられるため、パチンコ機2に
設定されている一定の打ち止め数に到達したか否かの判
断のためにカウントしておくものである。そして、一定
の打ち止め数に到達すると、例えば信号を出力する等の
処理を行う。次いで、ステップS3240で総セーフ数
に“1”を加算して総セーフ数をカウントした後、ステ
ップS3242でセーフ球の入賞に伴う所定の効果音を
出力して遊戯者に入賞を音響的に知らせる。その後、ス
テップS3244に進む。
【0492】ステップS3244ではアウト球センサ
(アウトセンサ47を指す)がオンしているか否かを判
別する。アウト球センサは遊戯盤13にあるアウト球回
収樋78に到達した球を1個ずつ検出しているので、オ
ン状態にあるときはアウト球回収樋78に球が入ってい
ると判断してステップS3246で前述の場合と同様に
浮遊球カウンタの値が零(=0)であるか否かを判別す
る。浮遊球カウンタの値が零のときは浮遊球が遊戯領域
に存在していない判断してアウト球に対する処理を行わ
ずに今回のルーチンを終了する。
【0493】一方、浮遊球カウンタの値が零でないとき
は、アウト球に対する処理を行う。すなわち、ステップ
S3248で浮遊球カウンタの値を“1”だけデクリメ
ントするとともに、ステップS3250で総アウト数を
“1”だけインクリメントしてルーチンを終了する。
【0494】このように、封入球式のパチンコ機2では
封入球が実際に遊戯盤13に向って発射されると、その
時点で直ちにクレジット数が“1”だけデクリメント
(減算)されるとともに、遊戯盤13で入賞口に入賞す
ると、現在のクレジット数に賞品球が加算され、これが
クレジット数表示器23に表示される。また、アウト球
回収樋78に球が入っても、クレジット数表示器23の
表示に変化はない。一方、球がファールになったとき
は、クレジット数が“1”だけインクリメントされて、
再度球を発射する機会が与えられる。このようにしてゲ
ームが進行し、入賞の際にも球が実際に球貯留皿29に
流出することはない。ただし、ゲームの精算時には前述
したように、精算レシートあるいはパチンコ球の形で精
算することができる。
【0495】一方、封入球が実際に遊戯盤13に向って
発射されたものの、いわゆる浮遊球となって障害釘等に
引っ掛かっている状態になると、遊戯者は係員に通報
し、この処置をしてもらうことになる。すなわち、この
場合、係員がパチンコ機2の開閉パネル371を開いて
浮遊球をいずれかの入賞口に入れると、その球はセーフ
と判定されるとともに、この時点で発射球数と回収球数
とが一致することになる。このとき、従来であれば、一
致した以後の入賞球は無効として取り扱われ、2〜3個
の“おまけ”の球を有効なセーフ球として扱えなかっ
た。
【0496】また、本実施例でも一致した以後の入賞球
は無効として取り扱われる(すなわち、遊戯領域が所定
の無効状態に移行する)が、上記のように係員がパチン
コ機2の開閉パネル371を開いた時点で無効状態が一
時的に解除される。なお、無効状態に移行したときは、
それ以後に入賞口に球が入賞しても、無効と判定され、
クレジット数の加算(すなわち、利益を増加させる状態
への移行)が禁止される。したがって、例えば不正によ
って入賞口に球が入賞しても無効と判定されるので、防
犯対策を十分に行うことができるという利点がある。
【0497】また、このとき店の係員によって無効判定
の解除が指令(例えば、パチンコ機2に設けられた解除
スイッチ(テストモードスイッチ320)の操作、ある
いは管理装置400からの信号の出力操作)されると、
入賞球の無効判定制御が不能動化されて入賞口への球の
入賞が有効なものとなる。そのため、この状態で係員に
よって浮遊球をいずれかの入賞口に入れてその処置をし
た後に、さらに“おまけ”の球を入賞口に入れてやる
と、“おまけ”に相当するだけの入賞球が有効と判定さ
れ、賞品球に対応してクレジット数が加算される。その
後、所定の復帰指令が出されると(解除タイマがタイム
オーバーすると)、入賞球の無効判定制御が不能動化状
態から再び能動化状態に復帰する。
【0498】したがって、例えば浮遊球カウンタを用い
て浮遊球を検出したときの制御を行う方式の遊戯装置で
あっても、浮遊球をいずれかの入賞口に入れてその処置
をした後(この時点で浮遊球カウンタがゼロ、すなわち
浮遊球が存在しない状態)、引き続いて“おまけ”の球
を入賞口に入れて賞品球の排出を行うことが可能、つま
り遊戯者に対するおまけのサービスが可能となって遊戯
意欲を向上できるという本実施例特有の効果がある。
【0499】なお、本実施例では復帰指令として解除タ
イマがタイムオーバーすること(すなわち、解除スイッ
チをオフしてから所定時間か経過すること)を条件にし
ているが、解除スイッチをオフした時点、あるいは解除
スイッチをもう一度オンして解除指令信号を再び供給す
ることを復帰指令の条件にしてもよい。また、復帰指令
を出力するために、解除スイッチとは別に復帰スイッチ
なるものを設け、この復帰スイッチの操作によって復帰
指令を出力するようにしてもよい。
【0500】さらに、上記の態様とは別に、発射球の検
出に基づいて所定の有効タイマを作動開始させ、タイム
アップ後は無効と判定するようにしてもよい。このよう
にすると、無効状態と判定する方法が異なるものの、浮
遊球の扱い方は同様であるため、上述の場合と同様に本
実施例特有の効果を得られる。なお、本実施例では発射
球の検出に基づいて有効タイマを作動開始させ、タイム
アップ後は無効と判定しているが、これに限らず、例え
ば遊戯者の持ち球が零になった後(帰零後において)
に、有効タイマを作動開始させ、タイムアップ後は無効
と判定してもよい。
【0501】図67は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS74にて実行されるテストモード処理の具体
的手順の一例を示すものである。本ルーチンで実行する
テストモード処理は、封入球式のパチンコ機2について
のテストを行うときに必要なフラグ等の設定を実行する
ものである。メイン処理フロー中のステップS39を経
ると、ステップS74で図67のテストモード処理が開
始される。
【0502】このテストモード処理が開始されると、ま
ずステップS7400でテストモードスイッチ320が
オンしているか否かを判別し、オンしているときはステ
ップS7402でテストモードフラグを“1”にセット
する。これにより、このテストモードフラグを用いて後
述の図68においてパチンコ機2をテストモードに設定
した場合に必要な処理(持込み球の取込禁止)が行われ
る。
【0503】続いて、ステップS7404でカード返却
フラグを“1”にセットする。これにより、テストモー
ド中はカードが返却されてクレジット数が変化するとい
う事態が避けられる。なお、本実施例ではステップS7
404でカード返却フラグを“1”にセットしてカード
を返却するようにしたが、これに限らず、例えばテスト
モード中は購入スイッチ25の作動を無効として購入ス
イッチ25を押してもカードによって球をクレジット数
の形で購入できないようにしてもよい。続いて、ステッ
プS7406でテストモード表示器24を点灯し、さら
にステップS7408でテストモード音をスピーカ30
1から発してパチンコ機2がテストモードに移行したこ
とを光および音によって遊戯者あるいは係員等に報知す
る。
【0504】一方、ステップS7400でテストモード
スイッチ320がオフしているときには、上記ステップ
S7402〜ステップS7408をスキップしてステッ
プS7410に進む。ステップS7410ではテストモ
ードスイッチ320がオフしているか否かを判別し、オ
フしていないときは引き続きテストモード中であると判
断して今回のルーチンを終了する。また、ステップS7
410でテストモードスイッチ320がオフしていると
きは、続いてステップS7412でテストモードフラグ
を“0”にリセットする。これにより、パチンコ機2を
テストモードに設定した状態が解除され、持込み球の取
込禁止が解かれる。
【0505】さらに、ステップS7414でテストモー
ド表示器24を消灯(オフ)するとともに、ステップS
7416でスピーカ301からのテストモード音の発生
を停止してルーチンを終了する。これにより、パチンコ
機2がテストモードでなくなったことが光および音の発
生停止によって遊戯者等にわかることになる。
【0506】図68は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS76にて実行される取込禁止処理の具体的手
順の一例を示すものである。本ルーチンで実行する取込
禁止処理は、封入球式のパチンコ機2が所定の遊戯不能
状態になったとき、持込み球の取込禁止等の必要な処理
を実行するものである。メイン処理フロー中のステップ
S74を経ると、ステップS76で図68の取込禁止処
理が開始される。
【0507】この取込禁止処理が開始されると、まずス
テップS7600でテストモードフラグが“1”である
か否かを判別し、“1”であるときはパチンコ機2がテ
ストモードに設定されていると判断してステップS76
10で取込禁止ソレノイド803をオンするとともに、
ステップS7612で取込禁止表示器804を点灯して
ルーチンを終了する。これにより、パチンコ機2がテス
トモードに設定されると、持込み球が球取込口32に投
入された場合に、取込シャッター802が変位して取込
球戻し路801を開口するために球取込路80側に球が
流れず、クレジット数の増加を伴う持込み球の取り込み
が禁止される。また、この状態が光の表示によっても遊
戯者や係員に報知される。
【0508】一方、ステップS7600でNOのとき
(すなわち、テストモードフラグが“0”のとき)に
は、続いてステップS7602で精算フラグが“1”で
あるか否かを判別する。精算フラグが“1”のときはス
テップS7610に進んで持込み球の取込禁止を行い、
NOのときはステップS7604に進む。したがって、
ゲームの精算が行われているときには、持込み球の取り
込みが禁止される。ステップS7604では打止めフラ
グが“1”であるか否かを判別し、打止めフラグが
“1”のときはステップS7610に進んで持込み球の
取込禁止を行い、NOのときはステップS7606に進
む。したがって、賞球数が所定の打止め数になったとき
には、持込み球の取り込みが禁止される。
【0509】ステップS7606では前面枠開放スイッ
チ321がオンであるか否かを判別する。前面枠開放ス
イッチ321がオンであるときはステップS7610に
進んで持込み球の取込禁止を行い、NOのときはステッ
プS7608に進む。したがって、パチンコ機2の前面
枠が開放されているときには、持込み球の取り込みが禁
止される。
【0510】ステップS7608では不正状態か否かを
判別する。不正状態の判別は、役物制御、賞球の排出、
カードリーダーライタ、発射制御等からの情報に基づい
て行う。一例として役物制御からの情報に基づく場合
は、例えば変動入賞装置1304が球を受け入れ易い第
2の状態になっても球が所定時間(例えば、10秒)内
に1個も入らない場合には不正によって可変表示装置1
302が操作されて変動入賞装置1304が球を受け入
れ易い第2の状態になったと判断する他、あるいは役物
装置の羽根部材が球を受け入れ易い状態に開いていない
にもかかわらず、役物装置の特定入賞口(いわゆるV入
賞口)に球が入ってしまっていれば、不正の可能性があ
るということで判断する。
【0511】ステップS7608で不正状態と判別した
ときにはステップS7610に進んで持込み球の取込禁
止を行い、NOのときはステップS7609に進む。し
たがって、不正状態のときは、持込み球の取り込みが禁
止され、防犯に対処することになる。ステップS760
9では現在のクレジット数が所定のクレジット数(例え
ば、最大クレジット数として設定された値)よりも大き
いか否かを判別する。所定のクレジット数は、例えばパ
チンコ遊戯を行うに際してクレジット数が必要以上に大
きくなると、好ましくない場合も想定されるので、この
ような状況に応じて適切に定められる。
【0512】ステップS7609でYESのとき(すな
わち、現在のクレジット数が所定のクレジット数よりも
大きくなったとき)にはステップS7610に進んで持
込み球の取込禁止を行い、NOのときはステップS76
14に進む。したがって、クレジット数が大きくなり過
ぎた場合には、持込み球の取り込みが禁止される。な
お、上記の例は現在のクレジット数が所定のクレジット
数よりも大きくなったときには持込み球の取込禁止を行
って戻すようにしたものであるが、これに限らず、例え
ば同様の状態のとき、購入スイッチ25の出力を無効に
して新たな球の購入をできなくしてクレジット数の増加
を禁止するようにしてもよい。
【0513】一方、上記各ステップの判別結果が何れも
NOのときは、ステップS7614に進み、このステッ
プS7614で取込禁止ソレノイド803をオフすると
ともに、ステップS7616で取込禁止表示器804を
消灯してルーチンを終了する。これにより、パチンコ機
2がテストモードに設定されていないときに、ゲームの
精算が行われていない、賞球数が所定の打止め数になっ
ていない、パチンコ機2の前面枠が開放されていない、
不正が行われていない、現在のクレジット数が所定のク
レジット数以下であるという状態のときは、持込み球が
球取込口32に投入された場合に、取込シャッター80
2が変位して取込球戻し路801を遮断するために球取
込路80側に球が流れて、持込み球に応じてクレジット
数が増加する。
【0514】このように、各パチンコ機2が遊戯不能状
態になったとき、すなわち (I)テストモードのとき (II)ゲームを精算するとき (III)賞球数が所定の打止め数になったとき (IV)前面枠が開放されているとき (V)不正状態のとき (VI)現在のクレジット数が所定のクレジット数より
も大きくなったとき には、取込シャッター802が変位して取込球戻し路8
01を開口する。
【0515】そのため、持込み球を球取込口32に投入
しても、球取込路80側に球が流れず、クレジット数の
増加を伴う持込み球の取り込みが禁止されることとなっ
て、取込球戻し路801を通過して球貯留皿29に戻さ
れる(外部に戻される)。したがって、例えば遊戯者が
間違えて遊戯不能状態中に球を球取込口32に投入して
も、ゲームを精算することなく、容易に取り戻すことが
できるという利点がある。また、ゲームの精算の必要が
ないから、精算に関して店側と遊戯者との間のトラブル
の発生を防止することが可能になる。また、遊戯不能状
態であることを正確に遊戯者に報知できるので、この面
からも遊戯者に対するサービスを向上できるという利点
がある。
【0516】なお、本実施例では内部の封入球に対し
て、これと等価な持込み球(実球として封入球の代用が
可能なもの)を投入した場合に取込を禁止して外部に戻
すようにしているが、このような例に限るものではな
い。例えば、内部の遊戯媒体と全く等価なものでなく、
内部の遊戯媒体と等価なクレジット数を得ることが可能
であるが別の物体(例えば、賞品と交換可能な球である
が内部の封入球とは別の球)であっても、上記のような
メリットが得られる。
【0517】また、本実施例では上記の利点にに加え
て、さらに次のような本実施例特有の利点がある。すな
わち、本実施例では、パチンコ機2が正常に作動するか
否かを確認するためにテストを行う場合、係員によって
テストモードスイッチ320を操作するのみで、パチン
コ機2がテストモードに設定される。この場合、テスト
モードになる前の遊戯者の利益(クレジット数)が記憶
されるとともに、遊戯者の利益を変化させることが禁止
される。すなわち、持込み球の取り込みが禁止され、遊
戯者の利益に影響を与えるような処理が排除される。
【0518】また、このとき通常は遊戯者の利益が零の
状態(例えば、クレジット数がゼロの状態)であれば、
発射装置52が不能動化されて球を発射できないが、テ
ストモードになると、遊戯者の利益が零であっても、発
射装置52が能動化されて封入球の発射が可能になる。
そして、テストが終ると、テストモードになる前に記憶
した遊戯者の利益を出発点として再び遊戯が開始され
る。
【0519】これにより、係員が発射装置52を操作し
て実際に遊戯盤13に向けて球を発射してテストが実行
される。したがって、例えば発射装置52、役物装置
(変動入賞装置1304等)、封入球装置等のテストを
する場合でも、既にカード挿入口5に挿入されているゲ
ーム用のカードを抜く必要がなく、遊戯中であってもゲ
ームの精算をする必要もない。すなわち、カード式の場
合であっても、それまでのクレジット数を強制的に零と
するように精算する必要がないという利点がある。
【0520】また、例えば、改めて別のテストカードを
挿入するという操作を要しない。そのため、テストのた
めの操作が煩わしいという不具合がなく、テストを容易
かつ簡単に行うことができる。さらに、テストカード
(テストのための特別のカード)を用いていないから、
テストカードを係員が携帯する必要がなく、テストカー
ドを忘れてテストができないという状態が起きない。し
たがって、その分だけ、遊戯者に対して迅速なサービス
ができ、遊戯意欲を十分に向上させることが可能にな
る。
【0521】図69、図70は、図26のメイン処理フ
ロー中のステップS78にて実行される封入球判定処理
の具体的手順の一例を示すものである。本ルーチンで実
行する封入球判定処理は、封入球に過不足があるとき、
その過不足状態を補正するように球を補強あるいは排出
するための処理を実行するものである。メイン処理フロ
ー中のステップS76を経ると、ステップS78で図6
9、図70の封入球判定処理が開始される。
【0522】この封入球判定処理が開始されると、まず
ステップS7800およびステップS7802で封入球
補給フラグおよび封入球排出フラグが“1”であるか否
かをそれぞれ判別する。封入球補給フラグあるいは封入
球排出フラグが“1”であるときは封入球に過不足があ
ってその過不足状態を補正する必要があると判断してス
テップS7812にジャンプする。この状態は前回のル
ーチンで過不足状態を補正する処理を行っており、今回
もその補正処理が継続されるようなケースが相当する。
【0523】一方、封入球補給フラグおよび封入球排出
フラグが何れも“0”のときはステップS7804に進
んで判定操作スイッチ323がオンしているか否かを判
別する。判定操作スイッチ323がオンしているとき
(例えば、店の係員によって操作されたとき)は、ステ
ップS7806で発射装置52がオフしてから所定時間
が経過しているか否かを判別し、YESのときは続くス
テップS7808で浮遊球カウンタが“0”であるか否
かを判別する。これにより、封入球循環発射機構120
2内における封入球が静止状態になってから、過不足の
封入球数が検出されることになる。
【0524】そして、浮遊球カウンタが“0”のときは
ステップS7812で封入球センサ1221〜1226
を用いて過不足の封入球数を検出するとともに、以後の
補正処理に移行する。したがって、判定操作スイッチ3
23が操作されてオンになると、遊戯領域に向けて球の
発射が行われて一定の時間が経過した後に、さらに遊戯
領域に浮遊球が存在しない状態になった時点で、過不足
の封入球数の検出処理が実行される。
【0525】一方、ステップS7804で判定操作スイ
ッチ323がオンしていないときには、店の係員によっ
て操作されていないと判断してステップS7810に進
み、他からの(例えば、管理装置400からの)判定指
令(すなわち、判定を指令するための判定信号)を受信
したか否かを判別する。
【0526】他からの判定指令としては、例えば額縁状
前面枠11が開放したことを検出する前面枠開放スイッ
チ321からの信号、ガラス収納枠の開放・閉止状態を
検出する検出スイッチからの信号、テストモードスイッ
チ320を開閉パネル371が開いているか否かを検出
する開閉パネル検出スイッチとして利用した場合に出力
された信号がある。これらの場合もステップS7810
で判別される。
【0527】そして、判定信号を受信したときはステッ
プS7806に進んで前述した場合と同様の処理に移行
する。一方、判定信号を受信しないときには今回のルー
チンを終了する。また、ステップS7806でNOのと
きおよびステップS7808でNOのときも封入球の判
定条件が整っていないと判断し、同様に今回のルーチン
を終了して次回のルーチン処理に委ねる。
【0528】図70に移り、ステップS7812では封
入球センサ1221〜1226を用いて過不足の封入球
数を検出し、以後の補正処理に進む。補正処理では、ま
ずステップS7814で封入球センサ1221〜122
6の検出結果から封入球が不足しているのか否かを判別
し、不足しているときはステップS7816以降に進
む。すなわち、ステップS7816で封入球補給フラグ
を“1”にセットし、ステップS7818で封入球補給
表示器1101をオン(点灯)するとともに、スピーカ
301からも補給処理の報知音を発生し、さらにステッ
プS7820で補給のために切換ソレノイド43、44
を共にオンする。
【0529】これにより、賞球排出装置42から球が排
出されるとともに、この排出された球は球抜きソレノイ
ド44および流路切換ソレノイド43がオンすることに
よって排出樋72から封入球誘導樋73を通って球貯留
路83に流下して補給される。このとき、封入球補給表
示器1101が点灯して、補給状態であることが報知さ
れるとともに、スピーカ301の報知音によっても報知
される。
【0530】次いで、ステップS7822で切換ウエイ
トタイマがタイムオーバしたか否かを判別する。切換ウ
エイトタイマは賞球排出装置42から排出された球が排
出樋72および封入球誘導樋73を通って球貯留路83
に流下するのに必要な時間に設定される。したがって、
切換ウエイトタイマがタイムオーバしていないときは今
回のルーチンを終了して次回のルーチンでも同様の処理
を行い、タイムオーバすると、ステップS7824で処
理ナンバーを“1”にセットしてステップS7826に
進む。処理ナンバーが“1”にセットされることによ
り、図25に示すメインフローのステップS13におけ
る賞球開始処理で再び不足分の球を補給できる準備体制
が整えられる。
【0531】ステップS7826では不足分の球の補給
が終了したか否かを判別し、終了していないときは今回
のルーチンを終了して次回のルーチンでも同様の処理を
行い、不足分の球の補給が終了すると、ステップS78
28で封入球補給表示器1101をオフ(消灯)すると
ともに、ステップS7830で封入球補給フラグを
“0”にリセットしてルーチンを終了する。これによ
り、封入球補給表示器1101は補給処理の期間だけ点
灯し、報知音もその期間だけ発生して終了する。
【0532】一方、ステップS7814で封入球が不足
していないとの判別結果のときは、分岐してステップS
7832に進み、封入球が剰余であるか否かを判別す
る。封入球が剰余でないときは規定数と判断してルーチ
ンを終了し、封入球が剰余であるときはステップS78
34以降のステップで封入球の排出処理を行う。すなわ
ち、まずステップS7834で封入球排出フラグを
“1”にセットし、ステップS7836で封入球排出表
示器1102をオン(点灯)するとともに、スピーカ3
01からも排出処理の報知音を発生し、さらにステップ
S7838で排出のために封入球抜きソレノイド51を
オンする。
【0533】これにより、封入球循環機構1202にお
ける球貯留路83から球が排出されるとともに、この排
出された球は封入球排出路84を通して外部に抜き取ら
れる。このとき、封入球排出表示器1102が点灯し
て、排出状態であることが報知されるとともに、スピー
カ301の報知音によっても報知される。
【0534】次いで、ステップS7840で剰余分の排
出が終了したか否かを判別し、終了していないときは今
回のルーチンを終了して処理を繰り返し、剰余分の排出
が終了したときはステップS7842で封入球排出表示
器1102をオフ(消灯)するとともに、ステップS7
844で封入球排出フラグを“0”にリセットしてルー
チンを終了する。これにより、封入球排出表示器110
2は排出処理の期間だけ点灯し、報知音もその期間だけ
発生して終了する。
【0535】このように、本実施例では所定の判定指令
が出力されると、封入球循環発射機構1202内におけ
る封入球の数が封入球センサ1221〜1226によっ
て検出されるとともに、この検出出力に基づいて封入球
循環発射機構1202内における封入球の数に異常があ
るか否かが判定される。そして、異常があると判定され
た場合、その過不足数に対応して規定数になるように封
入球循環発射機構1202に対して封入球の補給あるい
は排出のうち少なくとも1つの処理が自動的に実行され
る。
【0536】したがって、従来のように封入球の数の異
常を検知できるものの、実際上、店の係員によって封入
球が何個不足しているのか、あるいは余っているのかを
見分けて封入球の数の異常を検知した場合に、パチンコ
機の前面枠を開放して球を数えて何個補給するのか、あ
るいは何個排出するのかを確かめた後に、補給/排出の
作業をしなければならないという面倒で時間がかかると
いう欠点を解消することができる。
【0537】すなわち、封入球の過不足を自動的に判定
し、しかも封入球の補給/排出も自動的に行って規定数
に補正することができる。また、封入球の数に異常があ
ったとき、この補正処理が光と音によって遊戯者等に報
知される。したがって、遊戯者や店の係員にとって非常
に便利なものとなる。
【0538】図71は本発明の他の実施例を示す図であ
り、この実施例は球取込装置の機構を変更したものであ
る。図71は球取込装置における主要部を示し、この図
において、球取込口32の下方には連続して通路810
が形成されており、通路810の途中にはカウントセン
サ490が配置されている。また、カウントセンサ49
0の下流側の通路810の途中には、一部を開口して切
欠き部811が形成されており、切欠き部811には取
込球停止ソレノイド812のストッパー813が出没可
能な構成となっている。
【0539】ストッパー813は支軸814によって回
動自在に支持されているとともに、ストッパー813の
一端側には連結ピン815が突設され、この連結ピン8
15によってストッパー813と取込球停止ソレノイド
812の作動ロッド816の一端部とが連結されてい
る。取込球停止ソレノイド812には排出クレジット装
置300の取込禁止ソレノイド駆動制御回路612から
制御信号が入力されるようになっている。
【0540】駆動用の取込球停止ソレノイド812が通
電により励磁(オン)されると、作動ロッド816が図
中左方向に吸引されて移動し、ストッパ813が上昇す
る方向に回動されて通路810の切欠き部811中から
脱して、通路810中における球の流下阻止状態を解除
させ、球取込口32に投入された球Tを下方側に流下さ
せるようになっている。一方、取込球停止ソレノイド8
12が消磁(オフ)状態にあるときは、作動ロッド81
6がスプリング817の付勢力によって図中右方向に移
動してストッパ813の先端部が切欠き部811より通
路810中に入り込んで、通路810中にある球の流下
を阻止するようになっている。図71は取込球停止ソレ
ノイド812が消磁(オフ)して、球の流下を阻止して
いる状態を示している。
【0541】切欠き部811の下流側の通路810は途
中で2つに分岐し、一方は取込球戻し路801となり、
他方は球取込路80となっている。この通路分岐部には
取込シャッター820が設けられている。取込シャッタ
ー820は取込禁止ソレノイド821によって変位可能
となっている。すなわち、取込シャッター820は支軸
822によって回動自在に支持されているとともに、取
込シャッター820の一端側には連結ピン823が突設
され、この連結ピン823によって取込シャッター82
0と取込禁止ソレノイド821の作動ロッド824の一
端部とが連結されている。取込禁止ソレノイド812に
は排出クレジット装置300の取込禁止ソレノイド駆動
制御回路612から制御信号が入力されるようになって
いる。
【0542】駆動用の取込禁止ソレノイド821が通電
により励磁(オン)されると、スプリング825の付勢
力に抗して作動ロッド824が図中左方向に吸引されて
移動し、取込シャッター820が取込球戻し路801内
に入り込んで該取込球戻し路801を閉鎖するととも
に、球取込路80側の入口を開口する。すなわち、球の
流下路を球取込路80側に切換えて、球取込口32に投
入された球Tを装置内部に取り込んでカウントするよう
になっている。
【0543】一方、取込禁止ソレノイド821が消磁
(オフ)状態にあるときは、作動ロッド824がスプリ
ング825の付勢力によって図中右方向に移動して取込
シャッター820が取込球戻し路801から出て該取込
球戻し路801を開口するとともに、球取込路80側の
入口を閉鎖する。すなわち、球の流下路を取込球戻し路
801側に切換えて、球取込口32に投入された球Tを
再び外部に戻すようになっている。
【0544】上記通路810、取込球停止ソレノイド8
12、ストッパー813、支軸814、連結ピン81
5、作動ロッド816、スプリング817、取込球戻し
路801、取込シャッター820、取込禁止ソレノイド
821、支軸822、連結ピン823、作動ロッド82
4およびスプリング825は全体として価値物体戻し手
段830を構成している。
【0545】以上の構成において、通常は、取込禁止ソ
レノイド821に通電されて取込シャッター820が取
込球戻し路801内に入り込んで該取込球戻し路801
を閉鎖し、球取込路80側の入口を開口している。この
とき、取込球停止ソレノイド812は通電されてストッ
パ813を通路810の切欠き部811中から脱して、
通路810中における球の流下阻止状態を解除させ、球
取込口32に投入された球Tが下方側に流下する状態と
なっている。したがって、球の流下路が球取込路80側
に切換えられ、球取込口32に投入された球Tが装置内
部に取り込まれて、カウントセンサ490によってカウ
ントされる。
【0546】一方、前述した所定の遊戯不能状態になる
と、まず最初に、取込球停止ソレノイド812が消磁
(オフ)されて、ストッパ813の先端部が切欠き部8
11より通路810中に入り込んで、通路810中にあ
る球の流下を阻止する(すなわち、図71の状態)。次
いで、この状態のとき、取込禁止ソレノイド821が消
磁(オフ)されて取込シャッター820が取込球戻し路
801から出て該取込球戻し路801を開口するととも
に、球取込路80側の入口を閉鎖する。
【0547】このようにして、球の流下路が取込球戻し
路801側に切換えられると、その後、取込球停止ソレ
ノイド812に再び通電されてストッパ813が通路8
10の切欠き部811中から脱して、通路810中にお
ける球の流下阻止状態が解除され、球Tが下方側に流下
する状態となる。したがって、球取込口32に投入され
た球Tは外部に戻される。このとき、カウントセンサ4
90の出力は無効となるので、クレジット数に変化はな
い。
【0548】したがって、この実施例では取込シャッタ
ー820を切り換えるときに通路810内の球Tがかま
ないように、一旦、取込球停止ソレノイド812によっ
て作動するストッパー813で停止され、その間に取込
シャッター820が切り換えられることになる。その結
果、特に球Tの流れがより一層スムーズになるという利
点がある。
【0549】なお、上記各実施例では、遊戯不能状態の
とき投入された球の取り込みを禁止して投入された現物
そのものを戻すようにしているが、これに限らず、例え
ば取込禁止中には取り込んだ分に相当する球を、球排出
装置から受皿に払い出すようにしてもよい。
【0550】次に、上記各実施例は発射待機位置に封入
球が残らないタイプのパチンコ機2に本発明を適用した
例であるが、本発明はこれに限らず、例えば発射待機位
置に封入球が1個残るタイプのパチンコ機であっても適
用することができる。
【0551】図72(a)は上記実施例のように発射待
機位置に封入球が残らないタイプのパチンコ機2に対し
て本発明を適用するために封入球センサ1221〜12
26を配置した場合の構成を示している。これに対し
て、図72(b)は発射待機位置に封入球が1個残るタ
イプのパチンコ機に対して本発明を適用した場合の実施
例である。また、図73は後者のタイプのパチンコ機2
000においてガラス枠12および前面表示パネル14
を開いた状態を示すパチンコ機2000の構成図であ
る。
【0552】これらの図において、発射レール36の下
端部における発射球出口37の近傍には発射位置球セン
サ(遊戯媒体検出手段の一部に相当)2001が配置さ
れており、発射位置球センサ2001としては、例えば
反射型の光センサが使用される。発射位置球センサ20
01は投光素子2001aおよび受光素子2001bか
らなり、投光素子2001aから発射待機位置にある1
個の封入球Tに対して光を発射し、その反射光を受光素
子2001bで受けることにより、封入球Tの存在を検
出する。発射待機位置にある封入球Tは略L字状のレバ
ー52bが当ることにより発射レール36に沿って弾発
される。
【0553】この実施例での過不足の演算方法は次のよ
うにして行われる。 (I)第1は、発射位置球センサ2001を設置するの
ではなく、発射待機位置に常に封入球Tが1個だけ存在
するとして、前記実施例の封入球センサ1221〜12
26の検出結果から[1]なる値を減算した数値が、封
入球が規定数(例えば、20個)存在する正常な状態に
相当することとして処理する。
【0554】(II)第2は、図72(b)に示すよう
に発射位置球センサ2001を実際に設置し、発射待機
位置に常に封入球Tが1個だけ存在することを前提とし
て、前記実施例の封入球センサ1221〜1226の検
出結果から[1]なる値を減算した数値に対して、発射
位置球センサ2001の検出結果である[1]個を再度
減算数値に(例えば、19個)に加算することで、封入
球が規定数(例えば、20個)存在する正常な状態に相
当することとして処理する。このようなタイプのパチン
コ機2000であっても前記各実施例と同様の効果を得
ることができる。
【0555】次に、図74はクレジット方式のパチンコ
装置の第1の変形例を示すものである。図74はパチン
コ装置の正面図であり、この図において、500はパチ
ンコ装置である。パチンコ装置500は、上記実施例と
異なり、クレジット装置501をパチンコ機2の上側に
配設している。
【0556】クレジット装置501は比較的狭い幅の横
長タイプに形成され、一定の奥行を有している。そし
て、パチンコ機2の上側に載置して配設されることによ
って、遊戯者の便宜を図れるようになっている。なお、
クレジット装置501は同様にパチンコ機2と分離する
ことが可能であり、修理の際には交換することができる
構造になっている。
【0557】クレジット装置501にはカードリーダー
が内蔵され、クレジット装置501の前面パネル504
には上記カードリーダーに対応するクレジット方式のカ
ードが挿入されるカード挿入口505と、精算スイッチ
506と、レシート選択スイッチ507と、精算レシー
トを印刷するプリンタ508と、印刷した精算レシート
を排出するレシート排出口509とが設けられている。
なお、カード挿入口505はカードの受け付けを表示可
能なものが用いられ、例えば、発光ダイオードでカード
の受け付けを表示する。したがって、このようなタイプ
のクレジット装置501タイプの有するパチンコ装置5
00であっても本発明を適用して上記同様の効果を得る
ことができる。
【0558】次に、図75はクレジット方式のパチンコ
装置の第2の変形例を示すものである。図75はパチン
コ装置の正面図であり、この図において、520はパチ
ンコ装置である。パチンコ装置520は、上記実施例と
異なり、クレジット装置521をパチンコ機2の補強板
2bの部分に配設している。
【0559】クレジット装置521は比較的狭い幅の横
長タイプに形成され、一定の奥行を有している。そし
て、パチンコ機2の補強板2bの部分に配設されること
によって、遊戯者の便宜を図れるようになっている。な
お、クレジット装置521は同様にパチンコ機2と分離
することが可能であり、修理の際には交換することがで
きる構造になっている。
【0560】クレジット装置521にはカードリーダー
が内蔵され、クレジット装置521の前面パネル524
には上記カードリーダーに対応するクレジット方式のカ
ードが挿入されるカード挿入口525と、精算スイッチ
526と、レシート選択スイッチ527と、精算レシー
トを印刷するプリンタ528と、印刷した精算レシート
を排出するレシート排出口529とが設けられている。
なお、カード挿入口525はカードの受け付けを表示可
能なものが用いられ、例えば、発光ダイオードでカード
の受け付けを表示する。したがって、このようなタイプ
のクレジット装置521タイプの有するパチンコ装置5
20であっても本発明を適用して上記同様の効果を得る
ことができる。
【0561】なお、クレジット装置の配置場所は上記例
に限るものではない。例えば、前面.パネルの部分や皿
前装飾体の部分に設けるようにしてパチンコ機と一体に
してもよい。
【0562】また、上記実施例は本発明をパチンコ装置
に適用した例であるが、本発明の適用はこれに限るもの
ではなく、他の遊戯装置にも適用することができる。要
は、本発明の構成要件を満たすものについては、すべて
の遊戯装置に適用することができる。すなわち、遊戯媒
体を用いた遊戯装置としては、パチンコ機以外に、アレ
ンジボール機、雀球機、メタルを用いたスロットルマシ
ン、球を用いたスロットルマシン等があり、これらのす
べてに適用が可能である。
【0563】さらに、本発明に係わる遊戯装置は上記実
施例のようなクレジット方式のパチンコ装置に適用する
例に限らない。、例えば、カードの残高に応じてパチン
コ球を貸し出す方式のいわゆるカード式パチンコ装置に
も適用することができる。また、これ以外の方式であっ
ても、適用が可能である。さらに、クレジット方式のよ
うにレシートあるいは実球で精算するのではなく、ゲー
ムの結果をカードに書込んで球を全く使わない、いわゆ
る完全カード式のパチンコ装置にも適用できる。
【0564】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
封入球循環発射機構内における遊戯媒体の数を検出し、
異常があるときは、その過不足数に応じて遊戯媒体の補
給あるいは排出のうち少なくとも1つの処理を実行して
いるので、補給/排出の作業を簡単でかつ短時間に行う
ことができる。
【0565】すなわち、封入された遊戯媒体の過不足を
自動的に判定し、しかも該遊戯媒体の補給/排出も自動
的に行って規定数に補正することができる。また、封入
された遊戯媒体球の数に異常があるとき、この補正処理
を光と音によって遊戯者等に報知することができ、遊戯
者や店の係員にとって非常に便利なものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクレジット方式のパチンコ装置の
一実施例の構成を示す正面図である。
【図2】同実施例のパチンコ装置が店内に並んで設置さ
れている状態を示す図である。
【図3】同実施例のパチンコ装置の前面表示パネルを開
いた状態で、取込球を取り込んでカウントする状態を示
す構成図である。
【図4】同実施例のパチンコ装置の遊戯盤の表側の詳細
を示す構成図である。
【図5】同実施例のパチンコ装置の遊戯盤の裏側の詳細
を示す構成図である。
【図6】同実施例のパチンコ装置の球取込み口の構成を
示す図である。
【図7】同実施例のパチンコ装置の前面表示パネルを開
いた状態で、取込球を取り込まずに受皿に戻す状態を示
す構成図である。
【図8】同実施例のパチンコ装置の取込禁止ソレノイド
の非作動によって、取込球を取り込んでカウントする状
態を説明する図である。
【図9】同実施例のパチンコ装置の取込禁止ソレノイド
の作動によって、取込球を取り込まずに受皿に戻す状態
を説明する図である。
【図10】同実施例のパチンコ装置の裏機構の構成例を
示す図である。
【図11】同実施例のパチンコ装置の誘導路の構成を示
す図である。
【図12】同実施例のパチンコ装置の球止め装置の構成
を示す図である。
【図13】同実施例のパチンコ装置の賞球排出装置の構
成を示す側面断面図である。
【図14】同実施例のパチンコ装置の賞球排出装置の構
成を示す分解斜視図である。
【図15】同実施例のパチンコ装置の賞球排出装置にお
ける球の移動を説明する図である。
【図16】同実施例のパチンコ装置の封入球カセットの
構成を示す図である。
【図17】同実施例のパチンコ装置の樋切換カセットの
構成を示す図である。
【図18】同実施例のパチンコ装置の封入球カセットを
装着するフレームの部分を示す図である。
【図19】同実施例のパチンコ装置の封入球カセットの
部分の動作を説明する図である。
【図20】同実施例のパチンコ装置の裏機構の配線例を
示す図である。
【図21】同実施例のパチンコ装置の制御系のブロック
図である。
【図22】同実施例のテストモードスイッチの構成を説
明する図である。
【図23】同実施例の補正制御の部分に関連する回路の
ブロック図である。
【図24】同実施例のパチンコ装置の封入球を自動的に
入替える部分の管理装置における制御系のブロック図で
ある。
【図25】同実施例のバックグラウンド制御処理のメイ
ンルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図26】同実施例のバックグラウンド制御処理のメイ
ンルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図27】同実施例のバックグラウンド制御処理のメイ
ンルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図28】同実施例のタイマ割込処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図29】同実施例の枠センサ入力処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図30】同実施例の排出センサ1の入力処理ルーチン
のフローチャートである。
【図31】同実施例の排出センサ2の入力処理ルーチン
のフローチャートである。
【図32】同実施例の排出センサ1のレベル入力処理ル
ーチンのフローチャートである。
【図33】同実施例の排出センサ2のレベル入力処理ル
ーチンのフローチャートである。
【図34】同実施例の球抜センサの入力処理ルーチンの
フローチャートである。
【図35】同実施例の補給センサの入力処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図36】同実施例のオーバーフロー検出器の入力処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図37】同実施例の半端センサの入力処理ルーチンの
フローチャートである。
【図38】同実施例のメイン処理フロー中で行われる排
出装置不正監視処理の具体的手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図39】同実施例の排出装置不正解除処理の具体的手
順の一例を示すフローチャートである。
【図40】同実施例のメイン処理フロー中で行われる賞
球開始処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図41】同実施例のメイン処理フロー中で行われる排
出開始処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図42】同実施例の上記排出開始処理フロー中で行わ
れる排出数分割処理のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図43】同実施例のメイン処理フロー中で行われる賞
球排出処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図44】同実施例の上記賞球排出処理フロー中で行わ
れる排出処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図45】同実施例の上記賞球排出処理フロー中で行わ
れる1個排出処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。
【図46】同実施例の上記賞球排出処理フロー中で行わ
れる交互排出処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。
【図47】同実施例の上記賞球排出処理フロー中で行わ
れる併用排出処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。
【図48】同実施例の上記賞球排出処理フロー中で行わ
れる排出エラー回復処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図49】同実施例のメイン処理フロー中で行われる球
抜処理のサブルーチンの一部を示すフローチャートであ
る。
【図50】同実施例のメイン処理フロー中で行われる球
抜処理のサブルーチンの一部を示すフローチャートであ
る。
【図51】同実施例のメイン処理フロー中で行われる球
抜処理のサブルーチンの一部を示すフローチャートであ
る。
【図52】同実施例のメイン処理フロー中で行われる補
給処理の具体的手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図53】同実施例のメイン処理フロー中で行われる精
算処理の具体的手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図54】同実施例のメイン処理フロー中で行われるカ
ード挿入処理の具体的手順の一例を示すフローチャート
である。
【図55】同実施例のメイン処理フロー中で行われるカ
ード排出処理の具体的手順の一例を示すフローチャート
である。
【図56】同実施例のメイン処理フロー中で行われる購
入処理の具体的手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図57】同実施例のメイン処理フロー中で行われる封
入球入替処理の具体的手順の一例を示すフローチャート
である。
【図58】同実施例の上記封入球入替処理フロー中で行
われる10個排出処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図59】同実施例の上記封入球入替処理フロー中で行
われる封入球入替終了処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図60】同実施例のメイン処理フロー中で行われる入
力処理の具体的手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図61】同実施例のメイン処理フロー中で行われる球
取込み処理の具体的手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図62】同実施例のメイン処理フロー中で行われるリ
セット処理の具体的手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図63】同実施例のメイン処理フロー中で行われる表
示処理の具体的手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図64】同実施例のメイン処理フロー中で行われる浮
遊球解除処理の具体的手順の一例を示すフローチャート
である。
【図65】同実施例のメイン処理フロー中で行われる封
入球処理の具体的手順の一例の一部を示すフローチャー
トである。
【図66】同実施例のメイン処理フロー中で行われる封
入球処理の具体的手順の一例の一部を示すフローチャー
トである。
【図67】同実施例のメイン処理フロー中で行われるテ
ストモード処理の具体的手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図68】同実施例のメイン処理フロー中で行われる取
込禁止処理の具体的手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図69】同実施例のメイン処理フロー中で行われる封
入球判定処理の具体的手順の一例の一部を示すフローチ
ャートである。
【図70】同実施例のメイン処理フロー中で行われる封
入球判定処理の具体的手順の一例の一部を示すフローチ
ャートである。
【図71】本発明に係るクレジット方式のパチンコ装置
の他の実施例の球取込装置の主要部を示す図である。
【図72】本発明に係るクレジット方式のパチンコ装置
のさらに他の実施例の封入球センサを前記一実施例との
比較で説明する図である。
【図73】本発明に係るクレジット方式のパチンコ装置
のさらに他の実施例の前面表示パネルを開いた状態を示
す構成図である。
【図74】本発明に係るクレジット方式のパチンコ装置
の第1の変形例を示す正面図である。
【図75】本発明に係るクレジット方式のパチンコ装置
の第2の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
1、500、520 パチンコ装置 2 2000 パチンコ機 3、501、521 クレジット装置 5、505、525 カード挿入口 6、506、526 精算スイッチ 7、507、527 レシート選択スイッチ 8、508、528 プリンタ 9、509、529 レシート排出口 22 カード残高表示器 23 クレジット数表示器 24 テストモード表示器 25 購入スイッチ 26 カード返却スイッチ 29 球貯留皿 32 球取込口 35 ファールセンサ 38 発射センサ 41 貯留タンク 42 賞球排出装置 45、46 セーフセンサ 47 アウトセンサ 48 オーバフローセンサ 49 カウントセンサ 50 補給センサ 51 封入球抜きソレノイド(遊戯媒体処理手段) 52 発射装置 118 球抜きセンサ 200 役物制御装置 300 排出クレジット制御装置 301 301a スピーカ(異常報知手段) 302 賞球排出表示器 303 発射制御装置 313 リセットスイッチ 314 待機球検出器 315 球抜きセンサ 316 封入球入替センサ 320 テストモードスイッチ 321 前面枠開放スイッチ 323 判定操作スイッチ 354 購入LED 355 オーバフローランプ 356 精算LED 371 開閉パネル 400 管理装置 411 カードリーダライタ制御装置 412 カードリーダライタ 601 発射制御回路 602 タイマ 603 浮遊球カウンタ演算回路 604 判定指令信号発生回路 605 封入球過不足数判定回路(異常判定手段) 606 封入球入替制御回路 607 封入球補給制御回路 608 封入球排出制御回路 609 球排出制御回路 610 切換ソレノイド駆動制御回路 611 封入球補給表示制御回路 612 封入球抜ソレノイド駆動制御回路 613 封入球排出表示制御回路 801 取込球戻し路 802 取込シャッター 803 取込禁止ソレノイド 804 取込禁止表示器 805、830 価値物体戻し手段 1101 封入球補給表示器 1102 封入球排出表示器 1103 異常報知手段 1104 表示器(異常報知手段) 1130 制御手段 1200 遊戯媒体処理手段 1202 封入球循環発射機構 1221〜1226 封入球センサ(遊戯媒体検出手
段) 1300 遊戯領域 1306、1308、1310、1312、1314、
1316 入賞口 2001 発射位置球検出センサ(遊戯媒体検出手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に所定数の遊戯媒体を封入してお
    き、 該遊戯媒体を1個宛に順次発射可能な封入球循環発射機
    構から遊戯領域に向けて発射し、再び封入球循環発射機
    構に回収することにより、循環使用して所定の遊戯を行
    う封入球式遊戯装置において、 前記封入球循環発射機構内における遊戯媒体の数を検出
    する遊戯媒体検出手段と、 所定の判定指令に基づいて遊戯媒体検出手段の出力から
    封入球循環発射機構内における遊戯媒体の数に異常があ
    るか否かを判定する異常判定手段と、 異常判定手段により遊戯媒体の数に異常があると判定さ
    れると、規定数になるように前記封入球循環発射機構に
    対する遊戯媒体の補給あるいは排出のうち少なくとも1
    つの処理を行うように制御する制御手段と、 制御手段の出力に基づいて前記封入球循環発射機構に対
    して遊戯媒体を補給する、あるいは排出する処理のうち
    少なくとも1つの処理を実行する遊戯媒体処理手段と、
    を設けたことを特徴とする封入球式遊戯装置。
  2. 【請求項2】 内部に所定数の遊戯媒体を封入してお
    き、 該遊戯媒体を1個宛に順次発射可能な封入球循環発射機
    構から遊戯領域に向けて発射し、再び封入球循環発射機
    構に回収することにより、循環使用して所定の遊戯を行
    う封入球式遊戯装置において、 前記封入球循環発射機構内における遊戯媒体の数を検出
    する遊戯媒体検出手段と、 所定の判定指令に基づいて遊戯媒体検出手段の出力から
    封入球循環発射機構内における遊戯媒体の数に異常があ
    るか否かを判定する異常判定手段と、 異常判定手段により遊戯媒体の数に異常があると判定さ
    れると、規定数になるように前記封入球循環発射機構に
    対する遊戯媒体の補給あるいは排出のうち少なくとも1
    つの処理を行うとともに、該異常状態を報知するように
    制御する制御手段と、 制御手段の出力に基づいて前記封入球循環発射機構に対
    して遊戯媒体を補給する、あるいは排出する処理のうち
    少なくとも1つの処理を実行する遊戯媒体処理手段と、 制御手段の出力に基づいて遊戯媒体の数の異常を報知す
    る異常報知手段と、を設けたことを特徴とする封入球式
    遊戯装置。
  3. 【請求項3】 前記遊戯媒体検出手段は、封入球循環発
    射機構に設けられ、遊戯媒体が規定数あるときの停止位
    置を基準としてその前後にわたる遊戯媒体の存在を検出
    するように配置された複数のセンサを用いて遊戯媒体の
    数を検出することを特徴とする請求項1又は2記載の封
    入球式遊戯装置。
  4. 【請求項4】 前記遊戯媒体処理手段は、遊戯者が精算
    手段を操作することに基づき作動して、球数表示器に表
    示してある球数を遊戯者の利益として排出する賞球排出
    装置であることを特徴とする請求項1又は2記載の封入
    球式遊戯装置。
  5. 【請求項5】 前記判定指令は、遊戯装置の所定部分に
    設けられて、遊戯店の係員が操作する判定操作スイッチ
    によって与えられることを特徴とする請求項1又は2記
    載の封入球式遊戯装置。
  6. 【請求項6】 前記判定指令は、遊戯店内を集中管理す
    る管理装置からの信号であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の封入球式遊戯装置。
  7. 【請求項7】 前記判定指令は、遊戯装置の所定部分に
    設けられて、予め設定された所定条件に基づき判定指令
    を自動的に発生する自己診断機能を有する判定指令信号
    発生回路からの信号であることを特徴とする請求項1又
    は2記載の封入球式遊戯装置。
  8. 【請求項8】 前記異常判定手段は、遊戯媒体検出手段
    の出力に基づき遊戯者媒体が所定期間停止している状態
    で、封入球循環発射機構内における遊戯媒体の数に異常
    があるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は
    2記載の封入球式遊戯装置。
  9. 【請求項9】 前記異常報知手段は、視覚的に表示可能
    な表示手段を備え、前記制御手段は、前記遊戯媒体処理
    手段を作動させることにより封入球循環発射機構内にお
    ける遊戯媒体の数を補正する処理を実行して異常状態を
    解除するまでの期間、該表示手段を作動させることを特
    徴とする請求項1又は2記載の封入球式遊戯装置。
  10. 【請求項10】 前記異常報知手段は、聴覚的に報知可
    能な報知音発生手段を備え、前記制御手段は、前記遊戯
    媒体処理手段を作動させることにより封入球循環発射機
    構内における遊戯媒体の数を補正する処理を実行して異
    常状態を解除するまでの期間、該報知音発生手段を作動
    させることを特徴とする請求項1又は2記載の封入球式
    遊戯装置。
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