JP2000271330A - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JP2000271330A
JP2000271330A JP2000074977A JP2000074977A JP2000271330A JP 2000271330 A JP2000271330 A JP 2000271330A JP 2000074977 A JP2000074977 A JP 2000074977A JP 2000074977 A JP2000074977 A JP 2000074977A JP 2000271330 A JP2000271330 A JP 2000271330A
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ball
discharge
flag
sensor
level
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JP2000074977A
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリペイドカードなどの記憶媒体が使用可能
で、遊技者の利便性が高められたクレジットタイプの遊
技装置において、遊技者が意図しない不必要な遊技媒体
の貸出(カード残高のクレジット数への不用意な変換)
を防止する。 【構成】 購入スイッチ25からの入力を受け付けてカ
ード残高をクレジット数に変換するとともに、所定の待
機時間(ウエイトタイム)の間(所要時間)、購入スイ
ッチ25からの次の入力を禁止する機能(ステップS2
404等)を排出クレジット制御装置300に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記憶媒体に記憶された
有価価値をクレジット遊技価値に変換して、該クレジッ
ト遊技価値に基づき遊技を行わせ、該遊技の結果によっ
て遊技媒体を払出可能な遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、クレジット遊技価値に基づき遊
技を行わせ、この遊技の結果によって遊技媒体を払出す
クレジットタイプの遊技機としては、例えば、スロット
マシン機が挙げられる。このスロットマシン機は、遊技
者がコインを投入し、該コイン投入数をクレジット遊技
価値に変換して遊技を行わせ、遊技終了後にクレジット
遊技価値を遊技媒体(この場合、コイン)として払出す
ものである。また、近時は遊技機に併設されてプリペイ
ドカードの挿入に基づき遊技者に遊技媒体を払出して貸
し出すカード式遊技装置が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遊技者の利
便性向上のため、上記クレジットタイプの遊技機に対し
て、上記カード式遊技装置と同様の機能(即ち、記憶媒
体読取装置などの機能)を実現する設備(例えばカード
リーダーを含む装置)を併設し、プリペイドカードに記
憶された有価価値をクレジット遊技価値に変換して遊技
ができるようにした場合には、クレジット遊技価値によ
る遊技(クレジット遊技)のための遊技者の操作が複雑
化し、操作ミスが発生し易い。というのは、この場合、
遊技自体のための操作部材(例えば、スロットマシンの
操作スイッチ、或いはパチンコ機の発射ノブなど)に加
えて、プリペイドカードの記憶情報で特定される有価価
値を遊技媒体として貸し出すのための遊技媒体貸出スイ
ッチ(クレジット遊技価値に変換するための購入スイッ
チ)や、挿入されたプリペイドカードを取り出すための
返却スイッチを含むカード関連の操作部材を複数設ける
ことが避けられない。そして、このように操作部材の数
が増すことは、遊技者にとって操作が複雑となり、特
に、遊技者の操作ミスにより遊技媒体貸出スイッチが操
作され、遊技者にとって不必要な遊技媒体の貸出(有価
価値のクレジット遊技価値への不用意な変換)が実行さ
れてしまった場合には、遊技者は取り返しのつかない不
利益を被ることとなる。本発明は上記事情に鑑みてなさ
れたもので、プリペイドカードなどの記憶媒体が使用可
能で、遊技者の利便性が高められたクレジットタイプの
遊技装置であって、遊技者が意図しない不必要な遊技媒
体の貸出(有価価値のクレジット遊技価値への不用意な
変換)が実行され難い遊技装置を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技装置は、記憶媒体(例え
ば、プリペイドカード)に記憶された有価価値をクレジ
ット遊技価値に変換し、該クレジット遊技価値に基づき
遊技を行わせ、該遊技の結果によって遊技媒体を払出可
能な遊技装置(遊技機1)であって、前記有価価値をク
レジット遊技価値に変換するための遊技価値変換操作部
(購入スイッチ25)と、前記遊技価値変換操作部から
の入力を受け付けて前記有価価値をクレジット遊技価値
に変換するとともに、所要時間(例えば、所定の待機時
間(ウエイトタイム)の間)次の遊技価値変換操作部か
らの入力を禁止する遊技価値変換処理手段(排出クレジ
ット制御装置300)と、を備えたことを特徴とする。
【0005】また、請求項2記載の発明による遊技機
は、前記遊技価値変換処理手段が前記遊技価値変換操作
部からの入力を禁止している旨の報知が可能な変換禁止
表示手段(購入LED354)を備えたことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明の遊技装置では、遊技価値変換処理手段
(排出クレジット制御装置300)が、所要時間(例え
ば、所定の待機時間(ウエイトタイム)の間)次の遊技
価値変換操作部(購入スイッチ25)からの入力を禁止
する。このため、この所要時間の間は、遊技者の操作ミ
スによって遊技価値変換操作部が誤って操作されても、
有価価値のクレジット遊技価値への変換は行われない。
したがって、操作ミスによって遊技者が不利益を被る可
能性が格段に低減される。しかも、請求項2記載のよう
に、遊技価値変換操作部からの入力を禁止している旨の
報知が可能な変換禁止表示手段が備えられた場合には、
遊技者がその状態を確実かつ容易に把握(理解)するこ
とができるので、前記所要時間の間の操作が効かないこ
とによって遊技者が故障と誤判断してしまったりする弊
害を回避できる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図70は本発明に係わる遊技装置を
クレジット方式の封入球式遊技機に適用した場合の一実
施例を示している。図1は封入球式遊技機の正面図であ
る。図1において、1は封入球式遊技機であり、封入球
式遊技機1は同様のものが遊技店内に所定数設置されて
いる。すなわち、多数の遊技機を取り付け可能な一般的
な島設備の両面に多数の封入球式遊技機1が配置された
構成になっている。本実施例の封入球式遊技機1は大き
く分けて遊技機本体2と、遊技機本体2の側方に配設さ
れたクレジット装置3によって構成され、これらが対を
なして設置されている。ここで、本発明の適用対象とな
る遊技装置は、記憶媒体の記憶情報を読み取る記憶媒体
読取装置に挿入された記憶媒体で特定される有価価値を
クレジット遊技価値に変換して、該クレジット遊技価値
に基づき遊技機本体での遊技を行わせ、該遊技の結果に
よって遊技媒体を払出可能な遊技装置である。本実施例
の場合、この概念に沿った遊技装置は封入球式遊技機1
によって構成される。また、本発明の適用対象となる遊
技装置にはパチンコ球を用いて遊技を行う遊技機のみな
らず、コインを遊技媒体として使用するスロットマシン
(いわゆるパチスロと称されるもの)も含まれる。な
お、本実施例では本発明の適用対象となる遊技装置とし
て、封入球式遊技機1を例としており、この封入球式遊
技機1は所定数の遊技球を循環機構内に封入し、この封
入球を弾発して遊技を行う遊技装置である。
【0008】クレジット装置3は比較的狭い幅の縦長タ
イプに形成され、一定の奥行を有している。そして、封
入球式遊技機1の側方に配設されることによって、遊技
者の便宜を図れるようになっている。なお、クレジット
装置3は遊技機本体2と分離することが可能であり、修
理の際には交換することができる構造になっている。こ
こで、図2は遊技店内の一部の様子を示す図であり、店
内には図1に示すものと同様の封入球式遊技機1001
a〜1001cが順次並んで配置されている。各封入球
式遊技機1001a〜1001cの上方には大当り等の
表示を行う表示器1002a〜1002cが配置される
とともに、表示器1002a〜1002cが取り付けら
れているパネル1003の内部には、各封入球式遊技機
1001a〜1001cにパチンコ球を供給するいわゆ
る島設備が設置されている。なお、島設備はパネル10
03の内部のみでなく、上方のパネル1004の内部に
も一部が存在するとともに、パネル1004の内部には
各封入球式遊技機1001a〜1001cを管理するた
めの信号線等が収納されている。一方、各封入球式遊技
機1001a〜1001cの下方にはカウンタ1005
が設けられている。なお、1006は下パネル、100
7はサイドパネルである。
【0009】クレジット装置3にはカードリーダー(こ
の場合、後述するカードリーダライタ412により構成
されたもの)が内蔵され、クレジット装置3の前面パネ
ル4には上記カードリーダーに対応するクレジット方式
のカード(記憶媒体;例えば、プリペイドカード)が挿
入されるカード挿入口5と、ゲームを終了して遊技者の
利益状態(すなわち、その時点で遊技者が遊技機本体2
に対して保有している球数:クレジット数)を精算する
とき、および遊技者の利益であるクレジット数のうちの
一部を精算するときに押される精算スイッチ6と、遊技
者の利益状態のうちパチンコ球ではなく精算レシートの
方を要望するときに押されるレシート選択スイッチ7
と、精算レシートを印刷(プリントアウト)するプリン
タ8と、印刷した精算レシートを排出するレシート排出
口9と、遊技者の利益であるクレジット数のうちの一部
(全部でも構わない)を精算するときの数値を表示する
精算数表示器(表示手段)1001と、遊技者の利益で
あるクレジット数のうちの一部(全部でも構わない)を
精算するときの数値を入力する精算数入力スイッチ(払
出量入力手段)1002と、遊技者の利益であるクレジ
ット数のうちの一部(全部でも構わない)の精算数値を
入力している所定時間内で点灯する精算設定表示器10
03とが設けられている。
【0010】ここで、遊技者利益の精算は所定の払出媒
体で行われるが、払出媒体とは、例えば払出量に対応す
る遊技媒体と等価な価値物体(例えば、封入球とは別の
実球)、あるいは払出量に対応する遊技媒体の数値を記
録した記録媒体(例えば、払出量を記録したレシート)
がその代表的なものである。本実施例では、実球あるい
はレシートが選択可能になっている。
【0011】なお、カード挿入口5はカードの受け付け
を表示可能なものが用いられる。例えば、発光ダイオー
ドでカードの受け付けを表示する。また、精算数入力ス
イッチ1002は、遊技者が所望する精算数を入力する
スイッチであり、1回押す毎に所定数ずつ数値をアップ
させるアップキー1004と、同じく数値をダウンさせ
るダウンキー1005とから構成される。アップキー1
004を押すと、払出し数値を表示する精算数表示器1
001の数値が所定数ずつアップし、ダウンキー100
5を押すと、精算数表示器1001の払出し数値が所定
数ずつダウンする。したがって、各キー1004、10
05を適切に押して調整することにより、所望する払出
量が設定される。なお、精算数入力スイッチ1002は
テンキーでもよく、これは後述する。
【0012】ここで、クレジット方式とは、封入球式遊
技機1の内部のコンピュータに球数を記憶することをい
う。また、プリペイドカードとは、パチンコ遊技専用の
「プリペイドカード」のことをいう。したがって、本実
施例ではパチンコ球を持込む以外に、プリペイドカード
をカード挿入口5に挿入することによって必要な球を確
保してゲームを開始することが可能になっている。
【0013】遊技機本体2は、正面側に見える部分とし
て額縁状前面枠11と、額縁状前面枠11の開口部に配
設されたガラス枠12と、遊技盤(図3参照)13と、
前面表示パネル14と、前面表示パネル14の下方の前
面操作パネル15とを有している。額縁状前面枠11は
遊技機本体2を設置している木製の枠体に開閉可能に支
持されており、同様にガラス枠12は額縁状前面枠11
に開閉可能に支持されている。なお、12aはガラスで
ある。
【0014】前面表示パネル14は前面側がやや盛り上
がるような曲面状に形成され、この前面表示パネル14
には図面左側から順次、灰皿21、カード残高表示器2
2、クレジット数表示器23、テストモード表示器2
4、購入スイッチ25(遊技価値変換操作部)、カード
返却スイッチ26(返却スイッチ)および変化量表示器
27が設けられている。なお、前面表示パネル14は一
端側が額縁状前面枠11に開閉可能に支持されている。
【0015】カード残高表示器22は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて2列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残高を10桁
の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度が1
00円に相当し、残りの度数を度/100円の計算で遊
技者に表示する。したがって、例えば3000円のプリ
ペイドカードを挿入した場合には30度としてカード残
高表示器22に表示される。
【0016】クレジット数表示器23(クレジット数表
示手段)も同様に7セグメントの発光ダイオードを用い
て5列で構成され、パチンコ球のクレジット数の残高を
10000桁の位まで表示する。クレジット数の残高
は、遊技者が保有する遊技中における持ち球に相当す
る。したがって、例えばクレジット数の残高が[300
0]として表示されれば、パチンコ球を3000個保有
している状態に相当する。なお、この残高[3000]
は、後述するように実際のパチンコ球に交換して取り出
すこともできるし、あるいはゲームを精算して精算レシ
ートとして取り出すこともできる。さらに、この残高
[3000]の範囲内で、必要な量の払出しを受けて実
際のパチンコ球あるいは精算レシートに記載して取り出
すこともできる。
【0017】なお、本実施例ではクレジット数表示器2
3として7セグメントの発光ダイオードを用いて5列で
構成しているが、これに限らず、例えばドットLED、
液晶、蛍光表示管等を用いて構成してもよい。これは、
カード残高表示器22についても同様である。また、ク
レジット数表示器23をカード残高表示器22と一緒に
した構成としてもよい。
【0018】テストモード表示器24は、後述するよう
な所定のテストモードが指令されて遊技機本体2がテス
トモードに移行したとき、これを遊技者あるいは係員に
報知するために点灯する。一方、同様に、このテストモ
ードを音で知らせるものとして遊技機本体2の額縁状前
面枠11の内側上部にはスピーカ301(図1参照)が
設けられており、スピーカ301は遊技機本体2がテス
トモードに移行した状態を音によって報知する。なお、
この他にも役物制御用のスピーカ201が設けられてお
り、スピーカ201は遊技球が役物に入賞した状態等を
効果音によって報知する。なお、スピーカ301は遊技
機本体2の額縁状前面枠11の内側上部に設ける例のみ
ならず、図1に示すように、例えばクレジット装置3の
前面パネル4の内側にスピーカ301aとして設置する
ようにしてもよい。
【0019】購入スイッチ25は、カード挿入口5に挿
入されたプリペイドカードの残高の範囲内で1度を単位
としてパチンコ球を購入するために遊技者によって押さ
れるスイッチであり、この場合、パチンコ球を購入可能
な状態も合せて表示できるようになっている。例えば、
パチンコ球を購入可能な状態にあれば、スイッチ全体が
輝くような構成である。一方、パチンコ球を購入可能な
状態になければ、スイッチ全体の輝きが停止され、かつ
スイッチを押してもパチンコ球を購入できなくなる。こ
の購入スイッチ25を1回押すと、1度に相当する分だ
けのパチンコ球(例えば、20球)がクレジット数表示
器23の現在の数値に加算して表示される。2回押す
と、2度に相当する分だけのパチンコ球がクレジット数
表示器23に加算して表示される。
【0020】カード返却スイッチ26は、カード挿入口
5に挿入されたプリペイドカードをカード挿入口5から
外部に引出すためのもので、本実施例では遊技者がゲー
ムを終了したい場合などに、このスイッチを押すことに
より、プリペイドカードがカード挿入口5から再び外部
に引出される。遊技者は引出されたプリペイドカードを
手にし、他のパチンコ台でゲームを開始するか、あるい
は今回はひとまずゲームを終るかの自由な選択ができ
る。
【0021】なお、本実施例では遊技機本体2がテスト
モードに移行した場合、カード返却スイッチ26を押さ
なくても、カード挿入口5に挿入されたプリペイドカー
ドが強制的にカード挿入口5から外部に引き出されて一
時的にゲームを中断するようになっている。
【0022】変化量表示器(変化量表示手段)27は遊
技の過程において獲得した遊技価値(賞球数)を表示す
るもので、表示時間はクレジット数に次の変化があるま
での間である。
【0023】前面操作パネル15は前面左下方側が前方
に突出するような形状に形成され、その突出部の内部は
球貯留皿(受皿)29となっている。球貯留皿29は遊
技者がゲームの利益をパチンコ球の状態で精算すると
き、精算パチンコ球が賞品球として排出され、貯留する
ためのものである。また、前面操作パネル15には球抜
きレバー30および発射装置の発射操作ノブ31が設け
られるとともに、球取込口32が形成されている。球抜
きレバー30は球貯留皿29に貯留された球を外部下方
に抜くためのもので、この球抜きレバー30を、例えば
左方向に移動させると、球貯留皿29の下底部が一部開
口して球を下方に放出することができる。
【0024】発射操作ノブ31は1列に整列しているパ
チンコ球のうち、発射位置にあるものを1個ずつ遊技盤
13前面の遊技領域内に発射させる打球発射装置の操作
を行うものである。また、球取込口32は先細りの凹部
形状に形成され(図3参照)、遊技者が球を投入する部
分である。そして、球が投入されると、その球を1個ず
つ順次、球取込路に導くものである。
【0025】次に、図3はガラス枠12および前面表示
パネル14を開いた状態を示す遊技機本体2の構成図で
ある。図3において、遊技盤13は発射されたパチンコ
球を上方から落下させつつアウトあるいはセーフの判定
を行う領域であり、入賞口に球が入って有効にセーフと
なる場合は所定数の賞品球がクレジット数表示器23に
加算して可視表示されるとともに、変化量表示器27に
も当該獲得した賞品球が可視表示される。
【0026】この場合、発射操作ノブ31を操作して球
が発射されると、この時点でクレジット数表示器23に
表示されたクレジット数から“1”が減算される。ま
た、発射操作ノブ31を操作して球が発射されても、フ
ァールになったときには、この時点でクレジット数表示
器23に表示されたクレジット数に“1”が加算される
ようになっている。
【0027】遊技盤13における遊技領域1300は任
意の構成をとり得るが、一例として図4に示す構成のも
のが用いられる。また、遊技盤13の裏面側の構成は図
5のように示される。図4において、遊技盤13におけ
る遊技領域1300の周囲には、後述の発射装置52に
よって発射された打球を遊技盤13の上方部まで案内す
るレール33が配設されており、遊技盤13の前面、レ
ール33およびガラス板(図示略)によって囲まれた空
間に遊技領域1300が形成されている。遊技領域13
00の前面中央上部には中央に可変表示部1302aを
有する可変表示装置1302が配置されている。この可
変表示部1302aは3つの窓、すなわち外窓、内窓お
よび中窓を有し、各窓はLEDによって数値が表示され
るようになっている。また、可変表示装置1302の下
方には、該可変表示装置1302の作動結果によって遊
技球を受け入れない第1の状態から受け入れ易い第2の
状態に変動する変動入賞装置(アタッカー)1304が
配置されている。
【0028】可変表示装置1302の左右両側および上
下位置にはそれぞれ始動入賞口1312が設置されてお
り、変動入賞装置1304の左右両側位置にもそれぞれ
始動入賞口1314、1316が設置されている。ま
た、変動入賞装置1304から離れた両側には一般入賞
口1318、1320が設置されている。さらに、遊技
領域1300内の適宜位置には風車と呼ばれる打球方向
変換部材1322が回転自在に複数設置されるととも
に、障害釘(図示略)が多数植設されている。また、遊
技領域1300の中央下部には後述のアウト球回収口7
9が形成されている。
【0029】一方、遊技盤13の裏面側には図5に示す
ように、可変表示装置1302や変動入賞装置1304
の裏面側の機構部分が配置されるとともに、一般のセー
フ球(入賞球)を集合させるセーフ球回収部材1350
および始動口に入賞したセーフ球を集合させる始動球回
収部材1352が配置されている。また、始動入賞口1
312に入賞した球を検出する始動入賞スイッチ135
4、変動入賞装置1304内の継続入賞口に入賞した球
を検出する継続入賞スイッチ1356が設けられてい
る。
【0030】さらに、変動入賞装置1304には入賞し
た球の個数を検出する入賞個数スイッチ1358が設け
られている。これらの各スイッチとしては、例えばフォ
トセンサタイプのものが用いられ、スイッチ部分を通過
する球をフォトセンサによって検出する。その他、図5
では後述の図10に示す構成部分も併せて図示してい
る。
【0031】そして、始動入賞口1312、1314、
1316に球が入ると、後述のセーフセンサ45、46
によって検出されるとともに、所定数の賞品球がクレジ
ット数表示器23に加算表示されるとともに、変化量表
示器27に表示される(利益増加状態に相当)他、さら
に始動入賞スイッチ1354によって始動入賞状態が検
出され、可変表示装置1302が作動してその表示内容
が変化する。このとき、可変表示装置1302は可変表
示部1302aの外窓、内窓および中窓の各LEDを点
灯して図柄を組合せ、その図柄組合せ状態が特定の利益
状態に移行すると、変動入賞装置1304が遊技球を受
け入れない第1の状態から受け入れ易い第2の状態(大
当りの状態)に変動する。なお、上記図柄の組合せ状態
や大当りの時間等は種々設定されている。第2の状態に
変動した変動入賞装置1304は所定時間、あるいは所
定のサイクルの後に元の第1の状態に復帰する。
【0032】再び、図3に戻り、遊技盤13のレール3
3の下方にはファール球回収口34が形成されており、
ファール球回収口34にはフォトセンサタイプのファー
ルセンサ35が設けられている。ファールセンサ35は
発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域まで達せ
ずに再び元の発射方向に戻ってファール球回収口34を
通過するとき、この通過を検出する。
【0033】ファールセンサ35の図中右方には発射レ
ール36が配設されており、発射レール36の下端部に
は発射球出口37が臨んでいる。発射レール36は断面
がM字状に形成され、発射球出口37から1個ずつ放出
され発射装置によって発射された球をレール33まで導
くものである。発射レール36の上方には発射センサ3
8が配置されており、発射センサ38は発射装置によっ
て発射されたパチンコ球を検出するためのものである。
【0034】次に、前面操作パネル15に形成された球
取込口32に関連する部分の断面は図6のように示され
る。図6において、球取込口32の下方には連続して遊
技機本体2の裏面側に続く球取込路80および遊技機本
体2の前面側に続く取込球戻し路801が形成されてい
る。
【0035】取込球戻し路801は前面操作パネル15
に形成された球貯留皿(受皿)29に連通しており、そ
の途中には取込シャッター802が設けられている。図
6は取込シャッター802によって取込球戻し路801
が遮断されている状態を示している。通常は、図6に示
すように、取込シャッター802によって取込球戻し路
801が遮断されており、この状態のとき、球取込口3
2に投入された球は、この球取込路80を通過して取込
球排出口81から遊技機本体2の裏面側に設置された所
定の球受け部材に放出される。
【0036】球取込路80の途中にはカウントセンサ4
9(遊技媒体検出器)が設けられており、カウントセン
サ49は球取込路80を通過する球を1個ずつカウント
する。したがって、遊技者が球を持込んで(例えば、他
の台から)、球取込口32に投入すると、このカウント
センサ49によってその持込み数が計算されてクレジッ
ト数表示器23に表示される。
【0037】図3に戻り、図3も同様に取込シャッター
802によって取込球戻し路801が遮断されている状
態を示している。取込シャッター802は取込禁止ソレ
ノイド803によって変位可能な構成となっている。ま
た、前面操作パネル15の球取込口32近傍には取込禁
止表示器804が配置されており、取込禁止表示器80
4は前面操作パネル15の内部に埋め込まれているが、
その表示部分が点灯すると、前面操作パネル15側に位
置している遊技者が十分に視認できるようになってい
る。
【0038】取込禁止ソレノイド803は、非通電時
(図3の状態)はスプリングによって取込シャッター8
02を前方に押し出して取込球戻し路801を遮断し、
通電されると、図7に示すようにスプリングの付勢力に
抗して取込シャッター802を吸引して取込球戻し路8
01を開口させるようになっている。ここで、図8およ
び図9を参照して取込シャッター802の変位に伴うパ
チンコ球Tの流れを説明する。
【0039】図8は取込禁止ソレノイド803が非通電
時の状態(図3の状態)を示し、このとき取込シャッタ
ー802はスプリングの付勢力により前方に押し出され
て取込球戻し路801を遮断している。したがって、球
取込口32に投入された球Tは取込シャッター802で
遮断されている取込球戻し路801の方へは流れず、球
取込路80を通過して取込球排出口81から遊技機本体
2の裏面側に設置された所定の球受け部材に放出され、
このとき球取込口32に投入された球Tの数(すなわ
ち、持込み数)がカウントセンサ49によってカウント
されてクレジット数表示器23に表示される。
【0040】一方、取込禁止ソレノイド803に通電さ
れると、図9に示す状態に移行し、取込シャッター80
2がスプリングの付勢力に抗して取込禁止ソレノイド8
03に吸引されて取込球戻し路801が開口する。した
がって、球取込口32に投入された球Tは重力によって
取込球戻し路801の方にスムーズに流れ、取込球戻し
路801を通過して遊技機本体2の前面側にある球貯留
皿(受皿)29に放出される。また、このとき取込禁止
表示器804が点灯して球取込口32に投入された球が
取込球戻し路801を通過して球貯留皿(受皿)29に
放出され、取り込まれない状態が遊技者あるいは係員に
よって視認される。
【0041】次に、図10は遊技機本体2の裏機構の構
成を示す図である。図10において、遊技機本体2の裏
機構の主要なものとして、貯留タンク41、賞球排出装
置42、流路切換ソレノイド43、球抜きソレノイド4
4、第1セーフセンサ45、第2セーフセンサ46、ア
ウトセンサ47、オーバフローセンサ48、カウントセ
ンサ49、補給センサ50、封入球抜きソレノイド51
および発射装置52がある。
【0042】貯留タンク(上タンク)41は排出される
前の球を貯留しておくもので、この貯留タンク41の球
数の不足は補給センサ50によって検出され、不足のと
きは遊技店のいわゆる島設備から球が補給される。貯留
タンク41内の球は誘導路61によって1列に整列させ
られるとともに、誘導されて賞球排出装置42に案内さ
れる。この誘導路61は特に限定されないが、短時間に
多量の球を供給できるように2条に形成されており、そ
の途中には球のつまりを防止するとともに、球を止める
機能を有する球止め装置62が設けられている。
【0043】誘導路61は図11(a)〜(c)に詳細
を示すように、2条の通路61a、61bとして分離壁
63によって適切な間隔に分けて構成され、分離壁63
は通路61a、61bの下方に行くに従ってその高さが
低く形成されている。また、各通路61a、61bには
それぞれパチンコ球Tが接触する通路底面に金属板から
なる導電性プレート64a、64bが貼付若しくは一体
的に取付けられており、各導電性プレート64a、64
bは電気的に接続され、途中に抵抗器等の減衰器を設け
た配線部材を介して制御装置のケースに接続されてい
る。なお、65は誘導路61と一体に形成された誘導ケ
ースである。
【0044】誘導路61の下流部に配置された球止め装
置66は、図12に詳細を示すように、先端側を反り曲
げた曲板67を有している。曲板67は通路61a、6
1b上に架設した支軸68に回動自在に取付けられ、通
常は曲板67の側部の突起69と樋壁との間に設けたス
プリング70の付勢力によって、その先端側を反り上げ
て通路61a、61b上にかぶさるような球ならし位置
に保持され、通路61a、61bにおけるパチンコ球の
重なりを防止してパチンコ球をスムーズに流下させる。
【0045】一方、先端側を手動により矢印で示す方向
に持上げて曲板67を図中破線で示すように起立させる
と、スプリング70の付勢力が変って、曲板67が直立
状態に、すなわち後端側が通路61a、61b内に進入
してパチンコ球の流下を阻止する球止め位置に保持され
る。これにより、賞球排出装置42の保守点検時や故障
時等にパチンコ球を遮断して作業を容易に行えるように
なっている。
【0046】賞球排出装置42は遊技者がゲームの精算
を望んで上記精算スイッチ6を押したとき、後述の排出
クレジット制御装置300からの排出要求信号に基づい
て賞品球を排出する。
【0047】また、本実施例の場合、この賞球排出装置
42は封入球を交換するとき、封入球に対応する所定数
(例えば、20個)の新たな球を封入球とは別に貯留し
ておき、所定の封入球排出指令があると、貯留した球を
排出する機能(すなわち、球排出手段の機能)を有して
いる。この場合、賞品球および新たな封入球としてのパ
チンコ球は2列に分けて配置されている。すなわち、排
出機構が2条あって1条ずつ2回に分けて排出可能な構
成となっている。この構造については詳細を後述する。
なお、封入球としては、この部分に貯留しておく球数で
十分であるが、賞品球としては、この部分に貯留してお
く球数では不足する場合もあるため、そのときは直ちに
貯留タンク41から球の補給を受けるようになってい
る。
【0048】賞球排出装置42の下方には、排出された
球を誘導する排出樋72が設けられている。排出樋72
は途中で分岐し、排出された球を発射位置の方へ誘導す
る封入球誘導樋73と、排出された球を賞品球として球
貯留皿29(前面側)の方へ誘導する賞球誘導樋74
と、排出された球を遊技機本体2から外部に抜き取る方
へ誘導する抜取り誘導樋75とに分れている。流路切換
ソレノイド43は封入球誘導樋73と賞球誘導樋74と
の分岐部に設けられ、所定の封入球取込指令(例えば、
封入球取込信号)が与えられると、排出樋72を通して
排出された球の通路を切換えて、球を封入球誘導樋73
に導く。なお、この封入球取込指令が与えられないとき
は、球の通路を賞球誘導樋74側に切換え、排出樋72
を通して排出された球を賞品球として球貯留皿29(前
面側)の方へ誘導する。
【0049】ここで、流路切換ソレノイド43および封
入球誘導樋73は、球取込手段90を構成している。し
たがって、球取込手段90は後述のようにして封入球が
外部に抜き取られた後、貯留しておいた球を封入球の循
環経路(ここでは、後述の球貯留路83)に取込む。
【0050】球抜きソレノイド44は、排出樋72(賞
球誘導樋74に対応)と抜取り誘導樋75との分岐部に
設けられ、排出樋72を通して排出された球の通路を抜
取り誘導樋75側、あるいは賞球誘導樋74側に切換え
る。
【0051】遊技機本体2の裏面には、ほぼ中央部を囲
むように入賞球集合樋76が設けられており、入賞球集
合樋76は遊技盤13の前面に配置された前述の各入賞
口1310、1312、1314、1316に流入した
セーフ球(入賞球)を一箇所に集合させてセーフ球回収
樋77に送る。セーフ球回収樋77には上記第1セーフ
センサ45および第2セーフセンサ46が設けられてお
り、これらの各センサ45、46はセーフ球回収樋77
を通過するセーフ球を1個宛検出する。
【0052】一方、入賞球集合樋76の下方にはアウト
球回収樋78が設けられており、アウト球回収樋78は
遊技盤13の前面に配置されたアウト球回収口79に流
入したアウト球を集合させて再び後述の球貯留路83に
送る。アウト球回収樋78には上記アウトセンサ47が
設けられており、このアウトセンサ47はアウト球回収
樋78を通過するアウト球を1個宛検出する。
【0053】オーバフローセンサ48は遊技機本体2の
前面側に配置された球貯留皿29に対して排出された賞
品球がオーバフローしたとき、これを検出して、例えば
オン信号を出力する。カウントセンサ49は、前述した
ように遊技者が球取込口32に球を投入したとき、その
球を1個ずつカウントするものである。
【0054】前述したように排出樋72は途中で分岐
し、封入球誘導樋73が連続して形成されているが、こ
の封入球誘導樋73にさらに連続して球貯留路83が形
成されている。球貯留路83は封入されている所定数の
球を一時的に貯留しておくものである。球貯留路83は
途中で分岐し、発射位置の方に続く通路と、封入路排出
路84とに分れている。球貯留路83の分岐部には上記
封入球抜きソレノイド51が配設されており、封入球抜
きソレノイド51は所定の封入球排出指令(例えば、後
述の封入球入替フラグに基づく封入球入替処理:図58
参照)に基づいて球貯留路83に貯留されている球の通
路を、発射位置の方に続く通路あるいは封入路排出路8
4に択一的に切換える。発射位置の方に続く通路側の方
に切換えられると、球貯留路83に貯留されている球は
発射位置に向い、封入路排出路84側の方に切換えられ
ると、球は封入路排出路84を通して外部に排出され、
例えば清浄等が行われる。
【0055】ここで、封入球抜きソレノイド51および
封入路排出路84は、封入球抜き手段85を構成してい
る。したがって、封入球抜き手段85は所定の封入球排
出指令に基づいて球貯留路83に貯留されている封入球
を外部に抜き取る。なお、封入球を外部に抜き取るため
の封入球排出指令として、例えば封入球排出信号を使用
してもよく、その場合、封入球排出信号は多数の封入球
式遊技機1を管理している遊技店内の管理装置400
(図21参照)からの信号として与えることが考えられ
る。したがって、遠隔操作によって自動的に封入球を抜
き取ることができるようになっている。
【0056】また、封入球排出指令として封入球排出信
号を使用する例に限らず、例えば後述するように、遊技
機本体2に設けられた封入球入替スイッチ316の操作
を係員が行うことによっても封入球排出指令が出される
ようになっている。
【0057】発射装置52は、例えばロータリソレノイ
ド52aおよび略L字状の打球杵52bを有し、その内
部に電気的駆動源(ロータリソレノイド)を動作させる
ことによって発射レール36の発射位置に待機する球を
弾発し、遊技機本体2の遊技盤13の遊技領域内に到達
させる打球発射機構を備えている。すなわち、発射操作
ノブ31が操作されると、ロータリソレノイド52aを
起動して球貯留路83に1列に整列しているパチンコ球
のうち、発射位置にあるものを打球杵52bによって1
個ずつ遊技盤13前面の遊技領域内に向けて発射させ
る。発射装置52としては、モータやロータリソレノイ
ド等どのようなものでもよいが、本実施例ではロータリ
ソレノイドを用いている。
【0058】また、発射装置52は、電気的駆動源(例
えば、電磁石)を動作させることによってパチンコ球を
発射レール36の発射位置に送り出す球送り機構53を
有している。球送り機構53は、図19(b)に詳細を
示すように、球受け部材54と電磁石55とを備えてい
る。そして、球送り機構53に供給された球は、球の流
下を阻止する第1状態にある球受け部材54に当接して
停止する。その後、球受け部材54の上方に配置された
電気的駆動源たる電磁石55に通電することにより、こ
の電磁石55に球受け部材54が吸着されると、球受け
部材54の球受け部54aが球を受け入れ可能な第2状
態に変換される。
【0059】このようにして、第2状態に変換された球
受け部材54の球受け部54aに球が受け入れられる。
その後、電磁石55への通電が停止されると、球受け部
54aに球を受け入れた状態で球受け部材54が第1状
態に復帰し、この球受け部材54によって下方に導かれ
た球が図示を略した球通過路を経て、遊技盤13の遊技
領域への弾球路を形成するガイドレールと連通する発射
レール36の発射位置へ至るようになっている。なお、
球送り機構は上記の例に限らず、例えば球送りソレノイ
ドがオン動作する毎に待機球を発射位置に供給するよう
に構成したものでもよい。
【0060】図13は上記賞球排出装置42の詳細な構
成を示す側面断面図、図14は賞球排出装置42の分解
斜視図である。賞球排出装置42はカセット化されて、
この部分のみで交換自由になっている。
【0061】図13および図14において、賞球排出装
置42は2組の排出機構42a、42bを備えている。
なお、図13では一方の排出機構42bを主に示す。排
出機構42a、42bは遊技機本体2の額縁状前面枠1
1の内側に配置されたフレーム11a(図10参照)に
取付けられるユニットケース42cに2系統並列に設け
られ、貯留タンク41に貯留された予備球を誘導する上
記誘導路61a、61bにそれぞれ連続するように構成
された案内樋91a、91bを備えている。案内樋91
a、91bは誘導路61a、61bに対応して2条に形
成されており、各条の通路に対応して流下阻止手段とし
てのストッパ92a、92bと、その駆動用排出ソレノ
イド93a、93bとからなる排出手段94a、94b
も2組設けられている。
【0062】案内樋91a、91bは、その機能から3
つの部分に区分され、上から順にそれぞれ減圧部101
a、101b、縁切り部102a、102b、排出部1
03a、103bとなっている。減圧部101a、10
1bは貯留タンク41から誘導路61a、61bを介し
て送られてくる予備球の圧力を減らすもので、同図に示
すように、緩傾斜状態にUターンする構造に形成されて
いる。なお、Tはパチンコ球(適宜、球という)を示
し、所定数のパチンコ球Tが描かれている。
【0063】そして、減圧部101a、101bは図中
右方向に緩やかに下り傾斜する傾斜部105と、傾斜部
105の下流側に続いて通路方向を略180度反転させ
る第1屈曲部106と、第1屈曲部106に続いて左側
に緩やかに下り傾斜する傾斜部107と、傾斜部107
の下流側に続いて通路方向を再び略180度反転させる
第2屈曲部108とから形成されている。
【0064】第1屈曲部106および第2屈曲部108
によってそれぞれ傾斜部105、107からのパチンコ
球の流下速度が減少されるとともに、排出手段94a、
94bによる流下阻止状態にて誘導路61a、61b側
からの球圧が軽減される。縁切り部102a、102b
は、その下の排出部103a、103bを通る球同士に
間隔を開けさせて、下方の排出手段94a、94bによ
る球の流出を止めやすくするためのもので、減圧部10
1a、101bに連続する垂直通路部分109と、下流
の排出部103a、103bに通じる方向変換通路部分
110とから構成される。
【0065】垂直通路部分109の下端部には、球詰り
防止部111が前方に突出して設けられている。この球
詰り防止部111によって垂直通路部分109に縦に並
んで停止した球のうちの最も下の球の中心位置が、その
上方の球の中心位置よりも常に前方に位置せしめられる
ようになる。これによって、上方の球の流下移動圧が最
も下の球を常に前方に押圧するように作用し、球詰りが
防止される。
【0066】各案内樋91a、91bにおける排出部1
03a、103bの途中には流下する球を検出する非接
触型の排出球検出センサ112a、112bがそれぞれ
配置されている。また、各排出部103a、103bの
途中、上記排出球検出センサ112a、112bの直後
には排出手段94a、94bを構成するストッパ92
a、92bが出没可能な切欠き部113a、113bが
形成されている。ストッパ92a、92bは、それぞれ
支軸114a、114bによって回動自在に支持されて
いるとともに、ストッパ92a、92bの一端側には、
それぞれ連結ピン115a、115bが突設され、これ
ら連結ピン115a、115bと排出ソレノイド93
a、93bの作動ロッド116a、116bの下端部と
が連結板117a、117bによってそれぞれ連結され
ている。
【0067】ここで、上記排出球検出センサ112a、
112bは、後述のフローを実行するに際してフロー中
での説明や図面への表示の都合上、以下の記述では適
宜、排出センサ1、2あるいは第1、第2排出センサと
いう表現で用いる。同じく、排出ソレノイド93a、9
3bは、後述のフローの説明中、排出ソレノイド1、2
という表現で用いる。
【0068】駆動用の排出ソレノイド93a、93bが
消磁(オフ)状態にあるときは、図15(a)に示すよ
うに(ただし、図15は説明の都合上1組だけ示す)、
作動ロッド116a、116bが下降してストッパ92
a、92bの先端部が切欠き部113a、113bより
案内樋91a、91bの排出部103a、103b中に
それぞれ入り込んで、排出部103a、103b中にあ
る球の流下を阻止するようになっている。
【0069】一方、図15(b)に示すように、排出ソ
レノイド93a、93bが励磁(オン)されると、作動
ロッド116a、116bが上昇してストッパ92a、
92bが上昇する方向に回動されて排出部103a、1
03bの切欠き部113a、113b中から脱して、排
出部103a、103b中における球の流下阻止状態を
解除させ、案内樋91a、91b内の予備球を下方の排
出樋72へ排出させるようになっている。なお、図14
において、118bは排出ソレノイド93bを取付ける
ベース部材、119bは排出ソレノイド93bを固定す
るサイドフレームである。また、このユニットケース4
2cは止め孔119cを介してフレーム11aに取付け
られる。
【0070】このように、賞球排出装置42は排出球検
出センサ112a、112bによって流下する球を1個
ずつ検出しながら所定数に達した時点でストッパ92
a、92bを作動させて排出を停止することができるた
め、上述したごとく排出球数の異なる賞品球と、封入球
交換時における新たな封入球とを同一の賞球排出装置に
よって排出させることが可能となる。これは、例えば外
部からの信号に基づいて遠隔操作によって自動的に行う
ことができる。また、賞球排出装置42は2組の排出機
構42a、42bを備えているため、特に球を排出して
新たな封入球を取込む場合に球の詰りを防止してスムー
ズに封入作業を行うことができるという利点がある。
【0071】なお、貯留タンク41の球を外部に抜くた
めに、案内樋91a、91bの上方に球抜きセンサ11
8が設けられており、球抜きセンサ118は遊技機本体
2の前面に形成された操作孔(図示略)から所定の球抜
き棒が差し込まれたことを検出してオン信号を出力す
る。球抜き棒は遊技店の係員のみが遊技機本体2の前面
から操作孔に差し込むことにより、防犯に対処可能とな
っている。そして、球抜き棒の差し込操作によって球抜
きセンサ118からオン信号が出力されると、排出ソレ
ノイド93a、93bが連続して励磁されて案内樋91
a、91bの予備球を排出させて下方の排出樋72に送
る。
【0072】また、球抜きセンサ118の側方には封入
球入替スイッチ316が配置されており(図13参
照)、封入球入替スイッチ316は同じく遊技機本体2
の前面に形成された操作孔(図示略)から所定の封入球
入替棒が差し込まれたことを検出してオン信号を出力す
る。封入球入替棒は遊技店の係員のみが遊技機本体2の
前面から操作孔に差し込むことにより、防犯に対処可能
となっている。そして、封入球入替棒の差し込操作によ
って封入球入替スイッチ316からオン信号が出力され
ると、このオン信号は後述の入力処理(図61)によっ
て封入球入替フラグを“1”にセットする処理(ステッ
プS2620参照)を行う。
【0073】封入球入替フラグが“1”にセットされる
ことにより、図26のメインルーチンで封入球入替処理
が実行される。このとき、賞球排出装置42では封入球
入替処理に関連する動作として、排出ソレノイド93
a、93bが連続して励磁されて案内樋91a、91b
の予備球を排出させて下方の排出樋72に送るととも
に、さらに、この予備球を後述するように排出樋72か
ら封入球誘導樋73に流出させて、以後、封入球カセッ
ト120の球貯留路83に流下させることにより、封入
球の入替処理を行ってゲームの開始に備えるようになっ
ている。
【0074】次に、他のカセット部について説明する。
図16は上記の賞球排出装置42と同様にカセット化さ
れた封入球カセット120を示す斜視図、図17は封入
球カセット120および同じくカセット化された樋切換
カセット121を示す平面図、図18は封入球カセット
120を装着するフレーム11aの部分を示す図であ
る。
【0075】これらの図において、封入球カセット12
0は前述の封入球抜きソレノイド51を含んで構成さ
れ、主に封入球を貯留している部分としてまとめられて
交換自由となっている。すなわち、封入球カセット12
0には係止部材122、123が設けられており、これ
らの係止部材122、123を図18に示す遊技機本体
2のフレーム11aに形成された封入球カセット係止用
ボス124、125に押し込むことにより、ワンタッチ
で着脱自在なように構成されている。また、封入球カセ
ット120には必要な配線を通す配線処理孔126、1
27が形成されており、これらの配線処理孔126、1
27は図17に示す遊技機本体2のフレーム11aに形
成された配線処理孔128、129に連通可能となって
いる。
【0076】球が通過する各流路口をカセットの端部に
形成されたものに対応させて説明すると、130はファ
ール球回収路、131はアウト球回収路、132はセー
フ球回収路、133は封入球誘導樋73と球貯留路83
との接続部に開口する球貯留口、134は抜取り誘導樋
75の端部開口、135は賞球誘導樋74の端部開口、
136は球貯留路83に貯留されている封入球を順次1
個ずつ発射装置52の方へ送り出す球送出し口である。
これらの各流路口は他の部材やカセットに形成された流
路口と相互に接続される。
【0077】球貯留路83の途中には球をならすための
球ならし板141が設けられているとともに、球貯留路
83の底部の形状は2箇所に特別の工夫がなされてい
る。すなわち、球の通過する頻度として一番多いのがア
ウト球であり、このアウト球が流下するアウト球回収路
131を臨む球貯留路83の底部R1は球詰り防止段差
としてR形状に形成されるとともに、同じく球の通過す
る頻度として二番目に多いセーフ球が流下するセーフ球
回収路132を臨む球貯留路83の底部R2もR形状に
形成されている。したがって、アウト球回収路131を
流れてきた球が、R形状の底部R1によってスムーズに
回転して球貯留路83の下り傾斜に沿うという流れを実
現でき、特に球の詰りを防止することができるという利
点がある。また、この効果はセーフ球に対しても同様で
あり、セーフ球回収路132を流れてきた球は、R形状
の底部R2によってスムーズに回転して球貯留路83の
下り傾斜に沿って流れる。
【0078】さらに、球の通過する頻度として一番多い
のがアウト球であるため、アウト球回収路131の方を
セーフ球回収路132よりも発射位置に近づけて優先配
置し、短時間で球貯留路83に流下するようになってい
る。なお、球貯留路83においては、ファール球回収路
130の底部壁と球貯留路83の底部との空間距離L1
は球1個分以上の大きさとなっている(図19(a)参
照)。
【0079】次に、球の流下に対応させて各カセットの
細かい構成を説明する。図17に示すように、賞球排出
装置42から排出される球は所定の状態(例えば、封入
球入替え状態)で樋切換カセット121から封入球カセ
ット120に向けて流下する。また、ゲーム中、封入球
カセット120ではアウト球、セーフ球およびファール
球が球貯留路83で混合するようになっている。
【0080】排出樋72が最初に分岐する抜取り誘導樋
75の入口部分に配置された球抜きソレノイド44は、
ソレノイド本体(電磁石部分)44aと、流路を切換え
る切換プレート44bと、ソレノイド本体44aの励磁
によって切換プレート44bに変位を与える機構部(例
えば、作動ロッド等を一括して含む部分)44cとを有
している。そして、ソレノイド本体44aが消磁(オ
フ)状態にあるときは、機構部44cにおけるスプリン
グの付勢力によって切換プレート44bが排出樋72側
から後退して抜取り誘導樋75の入口を塞ぐように変位
している。このため、賞球排出装置42から排出された
球Tは図16に矢印で示すように、排出樋72をそのま
ま流下し、抜取り誘導樋75側には流れない。
【0081】一方、ソレノイド本体44aがオンされる
と、機構部44cにおけるスプリングの付勢力に対抗し
て機構部44cの作動ロッドがソレノイド本体44aに
吸引され、これに応じて切換プレート44bがその基端
部を支点として抜取り誘導樋75側から突出して排出樋
72側の通路を塞ぐように変位する。このため、賞球排
出装置42から排出された球Tは排出樋72の途中から
抜取り誘導樋75に入り、以後、抜取り誘導樋75を流
下して外部に抜き取られる。
【0082】封入球誘導樋73の入口部分に配置された
流路切換ソレノイド43も同様に、ソレノイド本体43
aと、流路を切換える切換プレート43bと、ソレノイ
ド本体43aの励磁によって切換プレート44bに変位
を与える機構部43cとを有している。ソレノイド本体
43aがオフ状態にあるときは、機構部43cにおける
スプリングの付勢力によって切換プレート43bが封入
球誘導樋73側に後退して封入球誘導樋73の入口を塞
ぐように変位している。このため、賞球排出装置42か
ら排出された球Tは、排出樋72からそのままの状態で
賞球誘導樋74に流れ込み、その端部開口135から賞
品球として遊技機本体2の前面の球貯留皿26に誘導さ
れる。したがって、封入球誘導樋73側には流れない。
【0083】一方、ソレノイド本体43aがオンされる
と、機構部43cにおけるスプリングの付勢力に対抗し
て機構部43cの作動ロッドがソレノイド本体43aに
吸引され、これに応じて切換プレート43bがその基端
部を支点として封入球誘導樋73の入口から移動して賞
球誘導樋74の入口を塞ぐように変位する(図17の状
態)。このため、賞球排出装置42から排出された球T
は、矢印で示すように、排出樋72から封入球誘導樋7
3に入り、以後、封入球カセット120に流下する。そ
して、封入球カセット120に流下した球は球貯留路8
3に到達し、封入球としてゲームの開始に備えられる。
【0084】封入球カセット120における封入球抜き
ソレノイド51は、ソレノイド本体51aと、流路を切
換える切換プレート51bと、切換プレート51bに係
合するリンク51cと、リンク51cの支点側に回動自
在に連結されたスプリングを含む作動ロッド51dとを
有している。そして、ソレノイド本体51aがオフ状態
にあるときは、図17に示すように、作動ロッド51d
におけるスプリングの付勢力によってリンク51cがそ
の基端側を支点として図中右方向に押されて回動し、切
換プレート51bが封入路排出路84の入口を塞ぐ。そ
のため、球貯留路83に貯留されている球は発射位置に
向い、図18に示す球送出し口136から順次1個ずつ
発射装置52の方へ送り出される。
【0085】一方、ソレノイド本体51aがオンされる
と、図19(a)に示すように、スプリングの付勢力に
対抗して作動ロッド51dがソレノイド本体51aに吸
引され、これに応じてリンク51cがその基端側を支点
として図中右方向に吸引されて回動し、切換プレート5
1bが封入路排出路84の入口を開く。このため、球貯
留路83に貯留されている球は矢印で示すように、封入
路排出路84の方に流下し、外部に抜き取られて清浄等
が行われる。なお、外部に抜き取った球の清浄を行うの
は、封入されたパチンコ球は循環使用されて汚れるか
ら、この汚れを除去するためである。このように、封入
球カセット120を初めとして他の樋切換カセット12
1等がカセット化されているので、交換のときでもワン
タッチで行うことができ、作業性が向上する。また、掃
除が容易でかつ修理も容易という利点がある。
【0086】図20は遊技機本体2の上記裏機構の他
に、制御に必要なマイクロコンピュータのボード等を設
置して各種の配線を施した状態を示す図である。図20
において、150は裏面のほぼ中央部に配設されたマイ
クロコンピュータを含むボードであり、後述の役物制御
装置200の機能を実現するものである。ボード150
に接続される各配線151は他の装置、例えば代表的に
は後述の排出クレジット制御装置300等との間で信号
の伝達等を行うとともに、電源の供給も行う。その他の
配線152〜156も各制御機構間で信号の伝達等を行
う(配線の関係は図21参照)。また、160は中継基
板であり、この中継基板160を介して排出クレジット
制御装置300との間でデータの授受が行われる。中継
基板160にはコネクタ161が設けてあり、コネクタ
161に排出クレジット制御装置300からの配線が接
続される。303は後述の発射制御装置である。
【0087】次に、図21は封入球式遊技機1における
制御系のブロック図である。図21において、この制御
系は大きく分けると、主として遊技機本体2の遊技盤1
3に関する制御を行う役物制御装置200と、クレジッ
ト装置3や賞品球の排出、封入球の交換等の制御を行う
排出クレジット制御装置300と、店内情報の管理や制
御を行う管理装置400とによって構成される。なお、
主に排出クレジット制御装置300を含み、図示される
破線内の部分はクレジット装置3に配置されるものであ
る。
【0088】上記制御装置のうち、役物制御装置200
は遊技盤13に設けられている各種入賞球検出器、すな
わち始動入賞スイッチ1354、継続入賞スイッチ13
56、入賞個数スイッチ1358からの検出信号を受け
て役物の駆動信号を形成したり、遊技機本体2の裏面基
盤に設けられている第1セーフセンサ45からの信号を
受けたり、スピーカ201に対する駆動信号を形成す
る。また、役物制御装置200は遊技状態を監視して排
出クレジット制御装置300に対して賞球データや賞球
記憶信号を出力したり、排出クレジット制御装置300
との間でレディ信号やストローブ信号を介して制御情報
の授受等を行う。
【0089】排出クレジット制御装置300は役物制御
装置200からの賞球データや賞球記憶信号に基づいて
遊技者の利益になるように賞品球をクレジット数に加算
する制御をしたり、すなわち賞品球をクレジット数表示
器23に加算表示するとともに、変化量表示器27に賞
品球を表示させたり、テストモードを報知する駆動信号
を形成したりする他、テストモード表示器24に対して
遊技機本体2がテストモートであることを表示させた
り、取込禁止表示器804に対してパチンコ球(例え
ば、持込み球)を球取込口32に投入しても遊技機本体
2の有効なクレジット数として取り込まれない(すなわ
ち、取込禁止)ことを表示させたり、さらに賞球排出表
示器302に信号を出力して賞品球の排出を表示させる
ための制御を行うとともに、クレジット数の範囲内で払
出しを行うときの制御を行う。また、発射制御装置30
3に信号を出力して、例えば大当りの後の打ち止めや精
算中、クレジット数が帰零中における打ち止めの制御も
行う。また、排出クレジット制御装置300は、後述す
る図61の入力処理(図26のステップS26)や、図
57の購入処理(図26のステップS24)によって、
購入スイッチ25(遊技価値変換操作部)からの入力を
受け付けて、挿入されたプリペイドカードのカード残高
(有価価値)をクレジット数(クレジット遊技価値)に
変換するとともに、所要時間(例えば、所定のウエイト
タイム(待機時間)の間)、購入スイッチ25(遊技価
値変換操作部)からの次の入力を無効として禁止する機
能(図57のステップS2404参照)を有し、本発明
の遊技価値変換処理手段を構成している。また、この排
出クレジット制御装置300の点灯制御(図57のステ
ップS2400,S2412等参照)によって、後述す
る購入LED354は、上記購入スイッチ25の操作入
力が有効なとき(禁止されていないとき)に点灯し、こ
の購入LED354は、本発明の変換禁止表示手段を構
成している。
【0090】その他の制御を説明すると、まず排出クレ
ジット制御装置300には、本実施例の特徴部分である
精算数入力スイッチ1002からの信号が入力されると
ともに、さらに各種センサからの他の信号、具体的には
第1排出センサ112a、第2排出センサ112b、精
算スイッチ6、購入スイッチ25、レシート選択スイッ
チ7、カード返却スイッチ26、リセットスイッチ31
3、待機球検出器314、オーバフローセンサ48、発
射センサ38、ファールセンサ35、アウトセンサ4
7、球抜きセンサ118、封入球入替スイッチ316、
テストモードスイッチ320、カウントセンサ49およ
びセーフセンサ46からの信号が入力されている。
【0091】ここで、第1排出センサ112a、第2排
出センサ112bは、賞球排出装置42の所定位置に設
けられ、該センサの内側に賞品球が存在しているときそ
の出力信号が“H”レベルとなり、賞品球が流出して一
時的に又は継続してセンサ内に存在しなくなったとき、
その出力信号が“L”レベルとなる。
【0092】リセットスイッチ313は、遊技機本体2
のゲームを開始するときや故障又は不正時にデータ等を
リセットして初期化するために用いられるスイッチであ
る。待機球検出器314は、後述の賞球開始処理(図4
0)において用いられる半端球有フラグを設定するため
の信号を出力するもので、誘導路61内に賞品球が十分
に貯留されているとき、その出力信号が“H”レベル、
十分に貯留されておらず半端状態になっているときに
“L”レベルとなる。
【0093】球抜きセンサ118は、遊技店の係員が球
抜処理を開始するための操作、すなわち遊技機本体2の
前面に設けられた操作用孔に球抜き棒(図示略)を挿入
する操作がなされたことを検出する。封入球入替スイッ
チ316は、封入球式の遊技機本体2のゲームを開始す
るときに、以前の封入球を抜いて新たな封入球と入替え
るという処理の指令を発するためのもので、店の係員に
よって操作される。
【0094】テストモードスイッチ320は、後述のよ
うに遊技機本体2をテストモードに指令するためのもの
で、遊技店の係員によってテストモード指令を開始する
ための操作がなさると、オン信号を出力する。なお、本
実施例では、このテストモードスイッチ320の機能と
して後述の前面枠開閉基部371が開いているか否かを
検出する前面枠開放スイッチとしての役目がある。
【0095】ここで、テストモードスイッチ320の構
造を具体的に説明するために図22に移る。図22は、
額縁状前面枠11の基部側に位置する前面枠開閉基部3
71および額縁状前面枠11を開閉可能に支持するとと
もに補強するための木製の機枠の一部(以下、補強枠と
いう)372の部分斜視図である。同図において、前面
枠開閉基部371の自由端部のコーナーに取り付けられ
た保護金具373の裏側には検知片374が後方に向け
て突設されている。検知片374は前面枠開閉基部37
1(すなわち、額縁状前面枠11)が閉じていることを
検知するためのものである。
【0096】一方、補強枠372の内側前部で検知片3
74と対応する位置には検出器設置溝375が設けら
れ、この検出器設置溝375内にテストモードスイッチ
320が取付枠376中に収納された状態で設置されて
いる。そして、前面枠開閉基部371が補強枠372に
対して閉められて、前面枠開閉基部371が補強枠37
2と係止する位置に至ると、その前面枠開閉基部371
の検知片374が補強枠372側のテストモードスイッ
チ320の検出部320a中に入ることにより、前面枠
開閉基部371(すなわち、額縁状前面枠11)が閉じ
ていることが検出され、テストモードスイッチ320は
オフ信号を出力する。
【0097】一方、前面枠開閉基部371が開くと、上
記とは逆に前面枠開閉基部371の検知片374が補強
枠372側のテストモードスイッチ320の検出部32
0a中から出ることにより、前面枠開閉基部371が開
いていることが検出され、テストモードスイッチ320
はオン信号を出力する。
【0098】したがって、店の係員が所定の鍵を用いて
前面枠開閉基部371を開くという作業をすることによ
って、テストモードスイッチ320からオン信号が出力
され、このオン信号が遊技機本体2をテストモードに移
行させることを指令するものとして使用される。また、
同時に、前面枠開閉基部371が開いているか否かを検
出する前面枠開放スイッチとしての信号としても使用さ
れる。
【0099】なお、上記はテストモードスイッチ320
を補強枠372に設け、前面枠開閉基部371の開閉を
検出する機能をも含んでいる例であるが、以下のような
形態で、テストモードスイッチのみの機能として作動さ
せるようにしてもよい。すなわち、テストモードスイッ
チ320は店の係員だけが操作できる場所であれば、上
記場合に限ることはなく、例えば前面枠の裏側又は遊技
機本体2の裏面側に設けたスイッチ、あるいは球抜きセ
ンサ118と同じような構造、さらには前面枠の鍵穴に
鍵を入れることにより同様の機能を発揮するような構造
であってもよい。
【0100】再び図21に戻ると、排出クレジット制御
装置300は上記各種センサからの信号に基づいてパチ
ンコ遊技の実行に必要な各種の制御を行う。また、排出
クレジット制御装置300からは各種の制御信号がソレ
ノイド等のアクチュエータに、具体的には第1排出ソレ
ノイド93a、第2排出ソレノイド93b、球抜きソレ
ノイド44、流路切換ソレノイド43、封入球抜きソレ
ノイド51、セーフランプ353、購入LED354、
オーバフローランプ355、精算LED356、カード
残高表示器22、クレジット数表示器23、テストモー
ド表示器24、変化量表示器27、精算数表示器100
1、精算設定表示器1003、取込禁止ソレノイド80
3および取込禁止表示器804に出力される。
【0101】セーフランプ353は球が入賞したときに
点灯し、オーバフローランプ355は球がオーバフロー
してオーバフローセンサ48がオン作動したときに点灯
する。また、購入LED354はカードを挿入して球を
クレジット数の形で購入できるとき点灯し、精算LED
356はゲームを精算するときに点灯する。カード残高
表示器22、クレジット数表示器23、テストモード表
示器24、変化量表示器27、精算数表示器1001お
よび精算設定表示器1003の点灯する状態は、前述し
た通りである。
【0102】さらに、取込禁止ソレノイド803にはテ
ストモードスイッチ320がオン信号を出力して遊技機
本体2をテストモードに移行させることが指令された場
合に、通電されるようになっており、これにより取込シ
ャッター802が変位して取込球戻し路801が開口す
るとともに、取込禁止表示器804が点灯する。一方、
テストモードスイッチ320がオフ信号を出力している
場合(遊技機本体2がテストモードに移行しない通常の
場合)には、取込禁止ソレノイド803に通電されず、
取込シャッター802によって取込球戻し路801が遮
断されている。
【0103】さらに、排出クレジット制御装置300は
パチンコ店の管理装置400との間でデータの授受等を
行う(詳細は後述する)。また、クレジット装置3に内
蔵されているカードリーダライタ制御装置411との間
でデータの授受等を行ってカードの挿入や排出等の制御
に必要な処理を行う。カードリーダライタ制御装置41
1はカードリーダライタ412(記憶媒体読取装置)の
作動を制御する。なお、役物制御装置200、排出クレ
ジット制御装置300および管理装置400は、CPU
やROM、RAM、I/Oポート等を含むマイクロコン
ピュータによって構成される。
【0104】次に、本実施例の特徴部分である払出制御
について、排出クレジット制御装置300および管理装
置400の対応する部分の構成を説明する。図23は、
払出制御に関連する排出クレジット制御装置300の機
能を実現する回路をブロック図として示している。図2
3において、排出クレジット制御装置300は払出制御
に関連する回路として、変化量表示制御回路601、タ
イマ602、プリンタ制御回路603、球排出制御回路
604、レシート実球選択制御回路605、クレジット
数演算回路606、クレジット数記憶回路607、クレ
ジット数表示制御回路608、球貸制御回路609、精
算数選択回路610、精算表示制御回路611、精算制
御回路612、精算数表示制御回路613、精算数設定
制御回路614、タイマ615および精算設定表示制御
回路616を有している。
【0105】クレジット数演算回路606には発射セン
サ38、ファールセンサ35、セーフセンサ46、球貸
制御回路609、プリンタ制御回路603、カウントセ
ンサ49および球排出制御回路604からの信号が入力
されており、クレジット数演算回路606(クレジット
数表示手段)はこれら各回路からの信号に基づいてクレ
ジット数を演算してクレジット数記憶回路607に出力
する。
【0106】クレジット数記憶回路607(クレジット
数表示手段)はクレジット数演算回路606によって演
算されたクレジット数を記憶し、クレジット数表示制御
回路608およびに精算数選択回路610に出力する。
クレジット数表示制御回路608(クレジット数表示手
段)はクレジット数を表示するための制御信号を生成し
てクレジット数表示器23に出力し、クレジット数表示
器23は、クレジット数表示制御回路608からの制御
信号に基づいてクレジット数を表示する。また、クレジ
ット数表示制御回路608は実球による精算時には球が
1個排出される毎にダウンカウントする制御信号を生成
してクレジット数表示器23に出力し、クレジット数表
示器23は、このときクレジット数をダウンカウントし
て表示する。
【0107】球貸制御回路609は購入スイッチ25か
らの購入データ、すなわち購入スイッチ25の押された
回数に基づいて貸し出すパチンコ球をクレジット数とし
て増加させる信号をクレジット数演算回路606に出力
する。
【0108】レシート実球選択制御回路605はレシー
ト選択スイッチ7からの信号に基づいてレシートでの精
算が選択されているか否かを判断し、この判断結果に基
づき精算制御回路612の出力信号をプリンタ制御回路
603および球排出制御回路604に送る。プリンタ制
御回路603は精算制御回路612によって決定された
精算数をレシートに印刷して精算するように制御する信
号をプリンタ8に出力し、プリンタ8はプリンタ制御回
路603からの制御信号に基づいて精算数をレシートに
印刷する。また、精算終了時、変化量表示制御回路60
1およびクレジット数演算回路606に精算数を出力す
るとともに、精算制御回路612に動作終了信号を送
る。
【0109】球排出制御回路604は精算制御回路61
2によって決定された精算数を実球にして精算するよう
に制御する信号を排出装置(賞球排出装置)42に出力
し、排出装置42は球排出制御回路604からの制御信
号に基づいて精算数を実球として排出する。また、球が
排出される毎に変化量表示制御回路601およびクレジ
ット数演算回路606に精算数を出力するとともに、精
算制御回路612に動作終了信号を送る。
【0110】精算数設定制御回路614は遊技者が精算
数入力スイッチ1002により希望する精算数を入力し
たとき、この入力信号に基づいて払出量を設定し、設定
結果を精算設定表示制御回路616および精算数選択回
路610に出力する。また、精算数設定制御回路614
は精算動作終了後(後述の精算制御回路612からの精
算動作終了信号により判断)又は精算数が入力された後
タイマ615によって設定される所定時間が経過したと
きは、払出量の設定を解除する。精算設定表示制御回路
616は精算数設定制御回路614によって精算数が設
定されている間における精算設定表示器1003の点灯
状態を制御する制御信号を精算設定表示器1003に出
力し、精算設定表示器1003は精算数が設定されてい
る間点灯する。
【0111】精算数選択回路610は精算数設定制御回
路614によって精算数が設定されているときは設定さ
れた精算数を精算制御回路612および精算数表示制御
回路613に出力し、精算数が設定されていないときは
クレジット数記憶回路607に記憶されているクレジッ
ト数を精算制御回路612および精算数表示制御回路6
13に出力する。また、精算数設定制御回路614に入
力された精算数がクレジット数記憶回路607に記憶さ
れているクレジット数より大きい場合には、クレジット
数の方を精算制御回路612および精算数表示制御回路
613に出力する。
【0112】精算数表示制御回路613は精算数選択回
路610で選択された精算数を精算数表示器1001に
出力し、精算数表示器1001は精算数表示制御回路6
13から送られてきた精算数を表示する。精算制御回路
612は精算スイッチ6からの信号に基づき精算数選択
回路610で選択された精算数の精算を実行するような
制御信号を生成してレシート実球選択制御回路605に
出力するとともに、プリンタ制御回路603および球排
出制御回路604に出力する。また、精算制御回路61
2は精算動作終了信号を精算表示制御回路611および
精算数設定制御回路614に出力する。精算表示制御回
路611は精算のための払出動作の実行中に精算LED
356の点灯状態を制御する制御信号を精算LED35
6に出力し、精算LED356は精算のための払出動作
が行われているとき、点灯(又は点滅でもよい)する。
【0113】変化量表示制御回路601には発射センサ
38、ファールセンサ35、セーフセンサ46、カウン
トセンサ49、プリンタ制御回路603および球排出制
御回路604からの信号が入力されており、変化量表示
制御回路601(変化量表示手段)はクレジット数の変
化量(例えば、球排出制御回路604からの信号に基づ
いて賞品球(すなわち、賞が形成された際に付与された
賞遊技媒体数)を表示するための制御信号を生成し、変
化量表示器27に制御信号を出力する。この場合、変化
量表示制御回路601はタイマ602によって設定され
る所定時間又はクレジット数に変化があるまでの間、そ
の変化量を維持して表示するような制御(これは、賞遊
技媒体数の表示が開始されてから所定時間経過した場合
に消灯する制御に相当)を行うとともに、実球で精算し
た場合にはアップカウントしていき精算が終了した時点
から上記所定時間又はクレジット数に変化があるまでの
間、その変化量を維持して表示するような制御を行う。
変化量表示器(変化量表示手段)27は変化量表示制御
回路601からの制御信号に基づいて変化量を表示す
る。
【0114】上記プリンタ制御回路603、球排出制御
回路604、レシート実球選択制御回路605、クレジ
ット数演算回路606、クレジット数記憶回路607、
精算数選択回路610、精算制御回路612および精算
数設定制御回路614は全体として払出制御手段620
を構成し、プリンタ8および排出装置42は払出手段6
21を構成し、さらに変化量表示制御回路601および
タイマ602は変化量表示制御手段622を構成してい
る。
【0115】次に、本実施例では封入球を入替える時期
を管理装置400でチェックしており、この部分につい
て、排出クレジット制御装置300および管理装置40
0の対応する部分の構成を説明する。図24は、管理装
置400における封入球入替時期制御の各回路を示すブ
ロック図である。図24において、管理装置400は封
入球の入替時期を制御する部分に関連する回路として、
発射信号受信回路471、発射回数計数回路472、営
業日数計数回路473、カレンダー記憶制御回路47
4、封入玉入替時期判定回路475、封入玉入替報知制
御回路476、電源投入判定回路477、封入玉入替実
行判定回路478、封入玉入替信号生成回路479、封
入玉入替実施信号受信回路480および封入玉入替入力
回路481を有している。
【0116】発射信号受信回路471は遊技機本体2が
発射を行ったときに排出クレジット制御装置300から
送信された信号を受信し、発射回数計数回路472に信
号を送る。発射回数計数回路472は発射信号受信回路
471から受け取った信号に基づいて発射回数を計数
し、封入玉入替実施信号受信回路480からの信号によ
って発射回数をリセットする。封入玉入替実施信号受信
回路480は排出クレジット制御装置300から送信さ
れてくる封入球入替実施信号を受信して発射回数計数回
路472およびカレンダー記憶制御回路474に出力す
る。なお、封入球入替実施信号はパチンコ店の係員の操
作によって生成されて排出クレジット制御装置300か
ら出力される。
【0117】カレンダー記憶制御回路474は封入玉入
替実施信号受信回路480からの信号により封入球の入
替え日を記憶する。営業日数計数回路473はカレンダ
ー記憶制御回路474に記憶された封入球の入替え日か
ら何日営業したかを計数する。封入玉入替時期判定回路
475は発射回数計数回路472によって計数された値
が所定値以上になったか否かを判定して次回の封入球入
替時期を判断するととにも、他の判定パラメータとして
営業日数計数回路473によって計数された値が所定値
以上になったか否かを判定して次回の封入球入替時期を
判断し、これらの判断結果を封入玉入替報知制御回路4
76および封入玉入替実行判定回路478に出力する。
【0118】電源投入判定回路477は営業を始める前
の電源投入であるか否かを判定し、その判定結果を封入
玉入替実行判定回路478に出力する。封入玉入替実行
判定回路478は封入玉入替時期判定回路475および
電源投入判定回路477からの信号に基づいて封入球の
入替えを実行するか否かを判定し、その判定結果を封入
玉入替信号生成回路479に送る。また、封入玉入替入
力回路481は管理装置400に指令を与えたりデータ
を入力する等の機能を有する所定のキーボードからの入
力によって各台、島単位、全台の封入球の入替えを指令
する信号を生成して封入玉入替信号生成回路479に出
力する。
【0119】封入玉入替信号生成回路479は封入玉入
替実行判定回路478又は封入玉入替信号生成回路47
9からの出力に基づいて封入球の入替えを実行するため
の封入球入替信号を生成して排出クレジット制御装置3
00に送り、この封入球入替信号は、その後、排出クレ
ジット制御装置300から対応する遊技機本体2に送ら
れる。封入玉入替報知制御回路476は封入玉入替時期
判定回路475からの信号により係員に対して封入球の
入替え時期であることを管理装置400に備えた所定の
ディスプレイに表示して報知する。
【0120】したがって、本実施例では上記の回路によ
って封入球を入替える時期(例えば、発射を所定回数行
ったら封入球を入替えたり、あるいは入替えをしてから
の営業日数が所定の日数になったら入替える)を管理装
置400でチェックし、開店前の電源投入時に入替え時
期の来ている台の封入球の入替えを自動的に行うことが
でき、封入球の管理をより適切に行うことができる。
【0121】次に、上述した排出クレジット制御装置3
00および管理装置400によって行われる各種制御の
手順を図25〜図70を参照して詳細に説明する。賞品
球の排出制御は、上記排出クレジット制御装置300の
電源の投入と同時に開始され、電源が投入されている限
り繰り返してその処理が実行されるいわゆるバックグラ
ウンド制御処理(図25〜図27参照)と、電源が投入
された後、タイマ割込みにより所定時間(例えば、0.
5msec)毎に、上記バックグラウンド制御処理中に
そのバックグラウンド制御自体を中断してその処理が実
行される割込処理(図28参照)との2つの制御処理に
大別される。
【0122】まず、賞品球の排出制御のバックグラウン
ド制御処理のメインルーチンについて図25〜図27を
参照して説明する。このルーチンは、前述したように排
出クレジット制御装置300の電源の投入後、繰り返し
て行われる。
【0123】電源が投入されると、ステップS1でRA
Mのクリアやフラグの設定、出力バッファのリセット等
の初期設定を行う。次いで、ステップS2で後述の排出
装置不正監視処理(図38参照)を行って不正排出が行
われていないことを確認してからステップS3に進み、
上記処理中に設定される排出不正フラグが“1”である
か否かを判別する。フラグが“1”のときはステップS
10に進んで不正解除処理を実行し、フラグが“0”の
ときはステップS4に進む。ステップS4〜ステップS
7では上記処理ナンバー(処理NO)を参照してナンバ
ーがそれぞれ“5”または“4”、“2”、“1”であ
るか否かを判別する。
【0124】この処理ナンバーは、その値が“5”のと
きにステップS11で所定の停電回復処理を開始させ、
その値が“4”のときにステップS12で後述の球抜き
処理(図49〜図51)を開始させ、その値が“2”の
ときにステップS13で後述の賞球排出処理(図43)
を開始させ、その値が“1”のときにステップS14で
後述の賞球開始処理(図40)を開始させるものであ
る。そして、この処理ナンバーは各々対応する処理が実
行されたとき、その処理フローの中で他のナンバーに変
更若しくは“0”にリセットされるようになっている。
【0125】一方、処理ナンバーが“0”のときはステ
ップS8へ進んで球抜フラグが“1”であるか否かを判
別する。球抜フラグが“1”のときはステップS15で
上記処理ナンバーを“4”に設定する。再度メインルー
チンが実行されるときにステップS12の球抜き処理に
移行させるためである。ステップS8で球抜フラグが
“0”のときはステップS9で補給処理(図52)を行
う。
【0126】次いで、図26に移り、ステップS16〜
ステップS20で次の各フラグが“1”であるか否かを
判別する。 精算フラグ:精算処理の開始中であるか否かの判別 カード挿入フラグ:カードを挿入中であるか否かの判別 カード返却フラグ:カードを返却中であるか否かの判別 購入フラグ:購入中であるか否かの判別 封入球入替フラグ:封入球の入替え中であるか否かの判
【0127】ステップS16で精算フラグが“1”のと
きはステップS21で精算処理(図53)を行い、
“0”のときはステップS17に進む。ステップS17
でカード挿入フラグが“1”のときはステップS22で
カード取込処理(図55)を行い、“0”のときはステ
ップS18に進む。ステップS18でカード返却フラグ
が“1”のときはステップS23でカード排出処理(図
56)を行い、“0”のときはステップS19に進む。
ステップS19で購入フラグが“1”のときはステップ
S24で購入処理(図57)を行い、“0”のときはス
テップS20に進む。ステップS20で封入球入替フラ
グが“1”のときはステップS25で封入球入替処理を
行い(図58)、“0”のときはステップS26で入力
処理(図61)を行う。
【0128】次いで、ステップS27でリセットスイッ
チ313がオンであるか否かを判別し、オンであるとき
はステップS28でリセットフラグを“1”にセットし
てステップS29に進む。一方、リセットスイッチ31
3がオフであるときは、そのままステップS29に進
む。ステップS29ではリセットフラグが“1”である
か否かを判別し、“1”のときはステップS30でリセ
ット処理(図63)を行い、“0”のときはステップS
60に進んでテストモードフラグが“1”であるか否か
を判別する。
【0129】テストモードフラグは後述のテストモード
処理(図68)で設定されるもので、遊技機本体2がテ
ストモードに移行することを指令されたとき“1”とな
り、テストモードに指令されないとき“0”となる。ス
テップS60でテストモードフラグが“1”のときは遊
技機本体2がテストモードに設定されていると判断して
ステップS31、ステップS32をジャンプしてそれぞ
れ球取込み処理や封入球処理を行わずにステップS62
に進む。
【0130】したがって、テストモードのときは球を持
ち込んで球取込口32に投入してもクレジット数がカウ
ントされず、封入球によるゲームも行われない。一方、
ステップS60でテストモードフラグが“0”のときは
遊技機本体2がテストモードではないと判断してステッ
プS31に進んで球取込み処理(図62)を行うととも
に、続いてステップS32で封入球処理(図66、図6
7)を行う。
【0131】次いで、図27に移り、ステップS62で
テストモードフラグが“1”であるか否かを判別する。
テストモードフラグが“1”のときは遊技機本体2がテ
ストモードに設定されているから、ステップS36まで
の処理を全てジャンプしてステップS37に進む。した
がって、クレジット数、打止、精算フラグ等に基づく処
理は行われない。これは、テストモードのときは単に遊
技機本体2のテストを実行するのが目的なので、遊技の
利益に関係する処理を行わないようにするためである。
【0132】一方、ステップS62でテストモードフラ
グが“0”のときは遊技機本体2がテストモードに設定
されていないので、続いてステップS64で打止信号を
受信したか否かを判別する。打止信号は遊技機本体2が
所定の打止球数に相当する賞品球を遊技者に付与したと
きに(例えば、管理装置400によって打止球数を一括
管理している)管理装置400から発信されるものであ
る。なお、管理装置400から発信される例に限らず、
例えば遊技機本体2自体によって打止球数を管理するよ
うにしてもよい。
【0133】ステップS64で打止信号を受信したとき
には、遊技機本体2が既に所定の打止球数に相当する賞
品球の付与が終了しているので、打ち止めを行うため
に、まずステップS66で打止表示をオンにするととも
に、ステップS68で打止フラグを“1”にセットし、
さらに発射オフフラグを“1”にセットしてステップS
38に進む。打止表示は、例えば遊技機本体2の上部に
設置された打止表示器を点灯させて行う。したがって、
打止信号を受信すると、打止表示器が点灯して遊技者に
報知されるとともに、封入球の発射ができなくなる。
【0134】一方、ステップS64でNOのとき(打止
信号を受信しないとき)には、遊技機本体2が打止球数
に達していないので、ステップS70で打止表示をオフ
にするとともに、ステップS72で打止フラグを“0”
にリセットしてステップS33に進む。
【0135】ステップS33ではクレジット数が[0]
であるか否かを判別する。クレジット数=[0]の状態
は遊技者の持ち球を全て発射してなくなったことに対応
する。したがって、ステップS33でクレジット数が
[0]のときはステップS34に進んで発射オフフラグ
を“1”にセットする。これにより、仮に遊技者が発射
装置52を操作しても球が発射されず、不正が防止され
る。
【0136】また、クレジット数が[0]でないとき
は、遊技者の手持ち球があると判断してステップS35
に進む。ステップS35ではオーバフローセンサ48が
オンしているか否かを判別し、オンしているときは球貯
留皿29に排出された賞品球がオーバフローしているた
め、ステップS34に進んでひとまず球の発射を停止す
る。その後、遊技者が球貯留皿29に排出された賞品球
を他に移す等の処理を行ってオーバフローセンサ48が
オフすると、ステップS36に進む。ステップS36で
は精算フラグが“1”であるか否かを判別し、“1”の
ときは遊技者がゲームの精算を望んでいるため、ステッ
プS34に進んで球の発射を停止する。
【0137】一方、精算フラグが“0”のときはステッ
プS37で発射オフフラグを“0”にリセットする。こ
れにより、再び発射装置52が操作可能になる。次い
で、ステップS38に進んで表示処理(図64)を行
い、その後、ステップS39で浮遊球解除処理(図6
5)を行う。
【0138】ここで、浮遊球について説明すると、一般
に、遊技装置、特にパチンコ球を使用した遊技装置では
パチンコ球が発射装置によって遊技盤に向けて発射され
たとき、発射球が必ず入賞口あるいはアウト口に入ると
は限らず、例えば遊技盤面上の釘や羽根車等に引っ掛か
ってその場所に留まっている球(以下、浮遊球という)
となる状態がある。
【0139】このような場合、通常はパチンコ店の係員
がその台に出向いて遊技機の前面を開いて遊技盤の浮遊
球を取り除くとともに、いくつかのおまけ球を入賞口に
入れるサービスを行うのが一般的である。このため、浮
遊球の検出のために浮遊球カウンタを設け、浮遊球カウ
ンタが零のとき(浮遊球数=0)には、セーフセンサ4
6、アウトセンサ47、ファールセンサ35の出力に基
づく以後の処理を何れも無効とし、浮遊球の存在に対処
している。すなわち、浮遊球があるにもかかわらず、セ
ーフ、アウトあるいはファールとなるような処理を禁止
している。
【0140】ところが、従来の遊技装置では、浮遊球を
検出するために浮遊球カウンタを設け、この浮遊球カウ
ンタの出力に基づいて入賞球の排出制御やアウト球制御
等を実行する方式となっていたために、盤面にパチンコ
球が引っ掛かったときに、その引っ掛かった球そのもの
を入賞口に入れた時点で浮遊球カウンタが零となり(浮
遊球数=0)、それ以後はセーフセンサ、アウトセン
サ、ファールセンサの出力に基づく処理を何れも無効と
していることから、“おまけ”を入賞口に入れてやるこ
とができず、遊技者のサービスが低下するという不具合
がある。すなわち、“おまけ”の球を入賞口に入れてや
っても全て無効と判定され、賞球の排出が行われず、遊
技者の利益が増加しないので、結局、“おまけ”サービ
スができない。
【0141】これに対して、本実施例では遊技領域13
00が所定の無効状態(例えば、浮遊球が存在しない状
態あるいは不正球の入賞口への投入可能状態)にあるこ
とが検出されると、それ以後に入賞口に球が入賞して
も、無効と判定され、利益状態への移行が禁止されるよ
うになっている。一方、このとき店の係員によって無効
判定の解除が指令(例えば、遊技機本体2に設けられた
解除操作スイッチ(テストモードスイッチ320と兼
用)の操作あるいは管理装置400からの信号の出力)
されると、入賞球を無効と判定制御が不能動化される。
この状態で店の係員によって浮遊球を処理した(入賞口
に入れてやった)後に、引き続いて“おまけ”の球を入
賞口に入れてやると、この入賞球は有効と判定され、利
益状態に移行できる。その後、所定の復帰指令(例え
ば、テストモードスイッチ320がオフする)が出され
ると、入賞球の無効判定の制御が不能動化状態から再び
能動化状態に復帰する。
【0142】したがって、例えば浮遊球カウンタを用い
て浮遊球を検出したときの制御を行う場合であっても、
浮遊球を入賞口に入れてやった後に、引き続いて“おま
け”の球を入賞口に入れて入賞球の排出を行うことが可
能、つまり遊技者に対するおまけのサービスが可能とな
って遊技意欲を十分に向上させることができるという本
実施例特有の利点が得られる。
【0143】上記浮遊球解除処理を経ると、ステップS
74でテストモード処理を実行するとともに、ステップ
S76で取込禁止処理を実行し、さらにステップS78
で精算数入力処理を実行し、その後、再び図25に示す
ステップS2に戻る。テストモード処理、取込禁止処理
および精算数入力処理の詳細は、後述する。
【0144】次に、図28は図25〜図27に示したメ
インルーチン(バックグラウンドジョブ)に優先して排
出クレジット制御装置300によって所定時間(例え
ば、0.5msec)経過毎に行われるタイマ割込処理
の手順を示している。この割込処理は各種入力信号の読
み込みのために行われるものである。
【0145】この割込処理が開始されると、まず、各種
タイマのカウント値の更新が行われ(ステップS4
0)、次いで、枠センサの入力処理(ステップS4
1)、排出センサ1の入力処理(ステップS42)、排
出センサ2の入力処理(ステップS43)、排出センサ
1レベル入力処理(ステップS44)、排出センサ2レ
ベル入力処理(ステップS45)、球抜センサの入力処
理(ステップS46)、補給センサ50の入力処理(ス
テップS47)、オーバフロー検出器入力処理(ステッ
プS48)および待機球検出器入力処理(ステップS4
9)が順次行われる。
【0146】図29は上記ステップS41において行わ
れる枠センサの入力処理ルーチンのフローチャートであ
る。この枠センサの入力処理は、遊技機本体2に設けら
れた枠センサ(図示略)の出力信号を取り込んで遊技機
本体2の状況の1つとして店の管理装置400に信号を
出力するものである。
【0147】このルーチンが開始されると、まずステッ
プS4101で枠センサの出力信号が“H”レベル(枠
センサ出力=1)であるか否かを判別する。枠センサ出
力=1のときは遊技機本体2の前面枠が閉じている状態
に相当する。この場合、ステップS4101の判別結果
はYESとなり、続いてステップS4102に進み、枠
閉塞フラグが“1”であるか否かを判別する。ここで、
初期設定では判定フラグが全て“0”にセットされてい
る(図25のステップS1)ので、ステップS4102
の判別および次のステップS4103の判別(枠閉塞フ
ラグが“1”であるか否か)の結果は共にNOとなる。
そのため、次のステップS4104で枠閉塞フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4105で枠開
放監視フラグを“0”に設定し、さらにステップS41
06で枠閉塞タイマを所定値(100m秒)にセットし
て今回のルーチンを終了する。
【0148】次のループが開始されるとき、引続いて枠
センサの出力信号が“H”レベルであると、前記ステッ
プS4101の判別結果がYES、続くステップS41
02の判別結果がNO、ステップS4103の判別結果
がYESとなってステップS4107の処理が実行され
る。ステップS4107では前記ステップS4106で
起動させた枠閉塞タイマがタイムアップしたか否かを判
別し、NOのときには続くステップS4108、ステッ
プS4109をスキップして本ルーチンを終了する。一
方、ステップS4107の判別結果がYESのときに
は、ステップS4108で枠閉塞フラグを“1”に設定
するとともに、ステップS4109で枠開放フラグをリ
セット(“0”に設定)してルーチンを終了する。
【0149】一方、上記ステップS4101でNOのと
き、すなわち枠センサがオフであると判別すると、ステ
ップS4110へ移行してステップS4102〜ステッ
プS4109と相補的なステップであるS4110〜S
4117からなるルーチンを実行して枠開放フラグを
“1”に、また枠閉塞フラグを“0”にそれぞれ設定し
て本ルーチンを終了する。すなわち、まずステップS4
110(枠開放フラグが“1”か否か)、および次のス
テップS4111(枠開放監視フラグを“1”か否か)
の判別結果は共にNOとなり、そのために続いてステッ
プS4112で枠閉塞フラグを“1”に設定するととも
に、ステップS4113で枠開放監視フラグを“0”に
設定し、さらにステップS4114で枠開放タイマを起
動してルーチンを終了する。
【0150】そして、次のループが開始されたときに、
引続いて枠センサがオフであると、前記ステップS41
01の判別結果がNO、続くステップS4110の判別
結果がNO、ステップS4111の判別結果がYESと
なってステップS4115の処理が実行される。ステッ
プS4115では前記ステップS4114で起動させた
枠開放タイマがタイムアップしたか否かを判別し、NO
のときには続くステップS4116、ステップS411
7をスキップして本ルーチンを終了する。
【0151】一方、ステップS4115の判別結果がY
ESのときには、ステップS4116で枠開放フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4117で枠閉
塞フラグをリセット(“0”に設定)してルーチンを終
了する。ただし、ステップS4114で起動する枠開放
タイマの設定時間は上記枠閉塞タイマ(ステップS41
06)よりもずっと長い1000m秒のような時間が選
択されている。
【0152】図30は上記ステップS42において行わ
れる排出センサ1の入力処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。このルーチンは排出センサ112aの状態
を検出するためのものであり、該センサ112aは内側
に賞品球が存在しているときその出力信号が“H”レベ
ルとなり、賞品球が流出して一時的に又は継続してセン
サ内に存在しなくなったとき、その出力信号が“L”レ
ベルとなるように構成されている。
【0153】したがって、本ルーチンでは排出センサ1
12aの出力信号が“L”レベルから“H”レベルに立
上がったときに後述の排出センサ1立上フラグを“1”
に設定して賞品球が該センサ112a内に到達したこと
を記憶するようになっている。一方、該センサ112a
(以下、排出センサ1と記す)の出力信号が“H”レベ
ルから“L”レベルに立ち下がったとき後述の排出セン
サ立下フラグを“1”に設定して賞品球が該センサ1内
より脱したことを記憶するようになっている。
【0154】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S4201で排出センサ1の出力信号が“H”レベル
(排出センサ1出力=“1”)であるか否かを判別す
る。いま、仮に賞品球の排出が行われず、1つの賞品球
がセンサ1内に留っている状態を考えると、このときス
テップS4201の判別結果はYESとなってステップ
S4202以降の処理が実行される。ステップS420
2では排出1立上変化フラグが“1”であるか否かを、
ステップS4203では排出1立下変化フラグが“1”
であるか否かを、ステップS4204では排出1Lレベ
ル(ロウレベル)フラグが“1”であるか否かを、ステ
ップS4205では排出1Hレベル(ハイレベル)フラ
グが“1”であるか否かをそれぞれ判別する。
【0155】この場合、排出クレジット制御装置300
のCPUが初期化された直後は全てのフラグが“0”に
設定されているため、ステップS4201〜ステップS
4205の判別結果は全てNOとなる。したがって、続
いてステップS4206で今回のループで排出センサ1
の出力信号が“H”レベルであったことを記憶すべく排
出1Hレベルフラグを“1”に設定して本ルーチンを終
了する。
【0156】以後のループでは、排出1Hレベルフラグ
が“1”に設定されているので、排出センサ1の出力信
号が“H”レベルの状態を保持する限り、ステップS4
201、ステップS4202、ステップS4203、ス
テップS4204、ステップS4205の処理が繰り返
し実行されることになる。その後、賞品球の排出が開始
され、それまで排出センサ1内に留っていた賞品球が排
出センサ1内より外側に移動して排出センサ1内より脱
すると、排出センサ1の出力信号が“L”レベルに立ち
下がり、前記ステップS4201の判別結果がNOとな
ってステップS4207以降の処理が実行される。
【0157】ステップS4207以降の処理が最初に行
われるときには、前記排出1Hレベルフラグは“1”、
それ以外のフラグはすべて“0”であるため、このステ
ップS4207の判別(排出1立下変化フラグが“1”
であるか)、次のステップS4208の判別(排出1立
上変化フラグが“1”であるか)の結果が共にNO、続
くステップS4209(排出1Hレベルフラグが“1”
であるか)の判別の結果がYESとなってステップS4
210、ステップS4211の処理が実行される。
【0158】ステップS4210では、前回ループから
今回ループにかけて排出センサ1の出力信号が“H”レ
ベルから“L”レベルに変化した(立ち下がった)こと
を記憶すべく、排出1立下変化フラグを“1”に設定
し、続くステップS4211では、この時点まで“1”
に設定されていた排出1Hレベルフラグをリセット
(“0”に設定)し、本ルーチンを終了する。
【0159】さらに、次のループで引続き排出センサ1
の出力信号が“L”レベルのときには、前回ループのス
テップS4210で排出1立下変化フラグが“1”に設
定されているので、前記ステップS4207の判別結果
がYESに変わる。
【0160】そして、これに続くステップS4213〜
ステップ4216で、賞品球が排出センサ1内より脱し
たことを記憶すべく排出センサ1立下変化フラグを
“1”に設定するとともに(ステップS4213)、そ
の値が“1”のときセンサ1内に賞品球があることを示
す排出センサ1立上フラグ(初期化後初めて本ステップ
が実行されるときは“0”に設定されている)を“0”
にリセットし(ステップS4214)、続いて前記排出
1立下変化フラグを“0”にリセットするとともに(ス
テップS4215)、さらに今回のループにおける排出
センサ1の出力信号が“L”レベルであることを記憶す
べく排出1Hレベルフラグを“1”に設定して(ステッ
プS4216)本ルーチンを終了する。
【0161】次回以降のルーチンでも、排出センサ1の
出力信号が“L”レベルであると、排出1立下変化フラ
グ、排出1立上変化フラグ、排出1Hレベルフラグはす
べて“0”、排出1Lレベルフラグが“1”になってい
るので、前記ステップS4201、ステップS420
7、ステップS4208、ステップS4209およびス
テップS4217(排出1Lレベルフラグが“1”であ
るか否か)が繰り返し実行され(このとき、該ステップ
S4217の判別結果はYESとなる)、このとき排出
センサ1立下フラグは“1”、排出センサ1立上フラグ
は“0”に保持される。
【0162】一方、排出センサ1の出力信号が“H”レ
ベルから“L”レベルに立ち下がった直後のループにお
いて、当該出力信号が再び“H”レベルに立ち上がって
しまった場合(前回ループでステップS4210が実行
されて排出1立下変化フラグが“1”となり、かつ今回
ループでセンサ出力が“H”レベルに立ち上がった場
合)には、ステップS4201の判別結果がYESに転
じ、さらにステップS4202の判別結果がNO、ステ
ップS4203の判別結果がYESという具合に判断
し、ステップS4218にて前回ループから今回ループ
にかけて出力信号が立上がったことを記憶すべく排出1
立上変化フラグを“1”に設定するとともに、ステップ
S4219にて前回ループ時に“1”に設定した排出1
立下変化フラグを“0”にリセットして本ルーチンを終
了する。
【0163】この結果、排出センサ1の出力信号が立ち
下がった後、“L”レベルの状態が所定時間以上(少な
くとも本割込み処理が2回行われる間)検知されない限
り、排出1立下変化フラグを“1”に設定する(賞品球
がセンサ1内より脱したことを示す)処理は行われない
ようになっており、排出センサ1の出力信号にノイズが
発生し瞬間的に信号が立ち下がった場合等に誤って排出
1立下変化フラグが“1”に設定されないようになって
いる。
【0164】次に、先の賞品球がセンサ1内より脱した
後、次の賞品球がセンサ1内に達した場合を考える。こ
のとき、ステップS4201の判別(センサ1の出力信
号が“L”レベルであるか否か)はYESとなり、前記
ステップS4202の判別(排出1立上変化フラグが
“1”であるか否か)が行われ、この場合判別結果はN
Oとなり、ステップS4203にて排出1立下変化フラ
グが“1”であるか否かの判別が行われる。このとき、
該ステップS4203の判別結果もNO(前記ステップ
S4215にて“0”に設定される)となってステップ
S4204に進み、排出1Lレベルフラグが“1”であ
るか否かの判別を行う。
【0165】この時点では排出1Lレベルフラグは前記
ステップS4216にて“1”に設定されているので、
ステップS4204の判別結果はYESとなり、ステッ
プS4220に進んで前回ループから今回ループにかけ
て排出センサ1の出力信号が“L”レベルから“H”レ
ベルに変化した(立ち上がった)ことを記憶すべく、排
出1立上変化フラグを“1”に設定し、続くステップS
4221で、この時点まで“1”に設定されていた排出
1Lレベルフラグをリセット(“0”に設定)してルー
チンを終了する。
【0166】さらに、次のループで引続き排出センサ1
の出力信号が“H”レベルのときには、前回ループのス
テップS4220で排出1立上変化フラグを“1”に設
定されているので、前記ステップS4202の判別結果
がYESに転じる。そして、続くステップS4222〜
ステップS4225で、排出センサ1内に賞品球がある
ことを記憶すべく排出センサ1立上フラグを“1”に設
定するとともに(ステップS4222)、その値が
“1”のときセンサ内より賞品球が脱したことを示す排
出センサ1立下フラグを“0”にリセットし(ステップ
S4223)、続いて前記排出1立上変化フラグを
“0”にリセットするとともに(ステップS422
4)、今回ループでの排出センサ1の出力信号が“H”
レベルであることを記憶すべく排出1Hレベルフラグを
“1”に設定して(ステップS4225)本ルーチンを
終了する。
【0167】その後、排出センサ1の出力信号が“H”
レベルである限り、前記ステップS4201、ステップ
S4202、ステップS4203、ステップS420
4、ステップS4205が繰り返し実行されることにな
り、このとき、排出センサ1立上フラグは“1”に、排
出センサ1立下フラグは“0”に保持される。
【0168】一方、排出センサ1の出力信号が“L”レ
ベルから“H”レベルに立ち上がった直後のループにお
いて、当該出力信号が“L”レベルに立ち下がってしま
った場合(前回ループでステップS4220が実行され
て排出1立上変化フラグが“1”となり、かつ今回ルー
プの出力信号が“L”レベルの場合)には、ステップS
4201の判別結果がNO、ステップS4208の判別
結果がYESという具合に判断し、ステップS4226
にて前回ループから今回ループにかけて出力信号が立下
がったことを記憶すべく排出1立下変化フラグを“1”
に設定するとともに、ステップS4227にて前回ルー
プ時に“1”に設定した排出1立上変化フラグを“0”
にリセットして本ルーチンを終了する。なお、ステップ
S4217でNOのときは、ステップS4228で排出
1Lレベルフラグが“1”に設定されてルーチンを終了
する。
【0169】以上のように、排出センサ1の出力信号が
立ち上がった後、“H”レベルの状態が所定時間以上
(少なくとも本割込み処理が2回行われる間)検知され
ない限り、排出1立上変化フラグを“1”に設定する
(排出センサ1内に賞品球があることを示す)処理は行
われないようになっており、排出センサ1の出力信号に
ノイズが発生した場合等に誤って排出1立上変化フラグ
が“1”に設定されないようになっている。
【0170】以上の処理を実行することによって、排出
センサ1の出力信号が立ち下がった後、所定時間以上
(少なくとも割込み処理が2回行われる間)その状態が
維持されたときにのみ、排出センサ1立上フラグが
“1”に設定され、従って該排出センサ1立上フラグは
賞品球が排出センサ1内に達したことを示すようにな
る。反対に排出センサ1の出力信号が立ち下がった後、
所定時間以上(少なくとも割込み処理が2回行われる
間)その状態が維持されたときにのみ、排出センサ1立
下フラグが“1”に設定され、従って該排出センサ1立
下フラグは賞品球が排出センサ1内より脱したことを示
すようになる。この排出センサ1立上フラグおよび排出
センサ1立下フラグは、バックグラウンド処理(メイン
ルーチン)の中の交互排出処理、又は併用排出処理(後
述の図46、図47)にて参照される。
【0171】図31は割込処理(図28)の上記ステッ
プS43において行われる排出センサ2の入力処理ルー
チンを示すフローチャートである。このルーチンは排出
センサ112bの状態を検出するためのものであり、上
述した排出センサ1の入力処理ルーチンと同一の手順に
て行われる。
【0172】なお、本ルーチンでは上述の排出センサ1
の入力処理と同様、該センサ112b(以下、排出セン
サ2と記す)の出力信号が“L”レベルから“H”レベ
ルに立ち上がったとき、排出センサ2立上フラグを
“1”に設定して賞品球が該センサ2内に達したことを
記憶し、一方、“H”レベルから“L”レベルに立ち下
がったとき排出センサ2立下フラグを“1”に設定して
賞品球が該センサ2内より脱したことを記憶するように
している。
【0173】具体的には、本ルーチンが開始されると、
まずステップS4301で排出センサ2の出力信号が
“H”レベル(排出センサ2出力=“1”)であるか否
かを判別する。いま、仮に賞品球の排出が行われず、1
つの賞品球がセンサ2内に留っている状態を考えると、
このときステップS4301の判別結果はYESとなっ
てステップS4302以降の処理が実行される。ステッ
プS4302では排出2立上変化フラグが“1”である
か否かを、ステップS4303では排出2立下変化フラ
グが“1”であるか否かを、ステップS4304では排
出2Lレベル(ロウレベル)フラグが“1”であるか否
かを、ステップS4305では排出2Hレベル(ハイレ
ベル)フラグが“1”であるか否かをそれぞれ判別す
る。
【0174】この場合、排出クレジット制御装置300
のCPUが初期化された直後は全てのフラグが“0”に
設定されているため、ステップS4301〜ステップS
4305の判別結果は全てNOとなる。したがって、続
いてステップS4306で今回のループで排出センサ2
の出力信号が“H”レベルであったことを記憶すべく排
出2Hレベルフラグを“1”に設定して本ルーチンを終
了する。
【0175】以後のループでは、排出2Hレベルフラグ
が“1”に設定されているので、排出センサ2の出力信
号が“H”レベルの状態を保持する限り、ステップS4
301、ステップS4302、ステップS4303、ス
テップS4304、ステップS4305の処理が繰り返
し実行されることになる。その後、賞品球の排出が開始
され、それまで排出センサ2内に留っていた賞品球が排
出センサ2内より外側に移動して排出センサ2内より脱
すると、排出センサ2の出力信号が“L”レベルに立ち
下がり、前記ステップS4301の判別結果がNOとな
ってステップS4307以降の処理が実行される。
【0176】ステップS4307以降の処理が最初に行
われるときには、前記排出2Hレベルフラグは“1”、
それ以外のフラグはすべて“0”であるため、このステ
ップS4307の判別(排出2立下変化フラグが“1”
であるか)、次のステップS4308の判別(排出2立
上変化フラグが“1”であるか)の結果が共にNO、続
くステップS4309(排出2Hレベルフラグが“1”
であるか)の判別の結果がYESとなってステップS4
310、ステップS4311の処理が実行される。
【0177】ステップS4310では、前回ループから
今回ループにかけて排出センサ2の出力信号が“H”レ
ベルから“L”レベルに変化した(立ち下がった)こと
を記憶すべく、排出2立下変化フラグを“1”に設定
し、続くステップS4311では、この時点まで“1”
に設定されていた排出2Hレベルフラグをリセット
(“0”に設定)し、本ルーチンを終了する。
【0178】さらに、次のループで引続き排出センサ2
の出力信号が“L”レベルのときには、前回ループのス
テップS4310で排出2立下変化フラグが“1”に設
定されているので、前記ステップS4307の判別結果
がYESに変わる。そして、これに続くステップS43
13〜ステップ4316で、賞品球が排出センサ2内よ
り脱したことを記憶すべく排出センサ2立下変化フラグ
を“1”に設定するとともに(ステップS4313)、
その値が“1”のときセンサ2内に賞品球があることを
示す排出センサ2立上フラグ(初期化後初めて本ステッ
プが実行されるときは“0”に設定されている)を
“0”にリセットし(ステップS4314)、続いて前
記排出2立下変化フラグを“0”にリセットするととも
に(ステップS4315)、さらに今回のループにおけ
る排出センサ2の出力信号が“L”レベルであることを
記憶すべく排出2Hレベルフラグを“1”に設定して
(ステップS4316)本ルーチンを終了する。
【0179】次回以降のルーチンでも、排出センサ2の
出力信号が“L”レベルであると、排出2立下変化フラ
グ、排出2立上変化フラグ、排出2Hレベルフラグはす
べて“0”、排出2Lレベルフラグが“1”になってい
るので、前記ステップS4301、ステップS430
7、ステップS4308、ステップS4309およびス
テップS4317(排出2Lレベルフラグが“1”であ
るか否か)が繰り返し実行され(このとき、該ステップ
S4317の判別結果はYESとなる)、このとき排出
センサ2立下フラグは“1”、排出センサ2立上フラグ
は“0”に保持される。
【0180】一方、排出センサ2の出力信号が“H”レ
ベルから“L”レベルに立ち下がった直後のループにお
いて、当該出力信号が再び“H”レベルに立ち上がって
しまった場合(前回ループでステップS4310が実行
されて排出2立下変化フラグが“1”となり、かつ今回
ループでセンサ出力が“H”レベルに立ち上がった場
合)には、ステップS4301の判別結果がYESに転
じ、さらにステップS4302の判別結果がNO、ステ
ップS4303の判別結果がYESという具合に判断
し、ステップS4318にて前回ループから今回ループ
にかけて出力信号が立上がったことを記憶すべく排出2
立上変化フラグを“1”に設定するとともに、ステップ
S4319にて前回ループ時に“1”に設定した排出2
立下変化フラグを“0”にリセットして本ルーチンを終
了する。
【0181】この結果、排出センサ2の出力信号が立ち
下がった後、“L”レベルの状態が所定時間以上(少な
くとも本割込み処理が2回行われる間)検知されない限
り、排出2立下変化フラグを“1”に設定する(賞品球
がセンサ2内より脱したことを示す)処理は行われない
ようになっており、排出センサ2の出力信号にノイズが
発生し瞬間的に信号が立ち下がった場合等に誤って排出
2立下変化フラグが“1”に設定されないようになって
いる。
【0182】次に、先の賞品球がセンサ2内より脱した
後、次の賞品球がセンサ2内に達した場合を考える。こ
のとき、ステップS4301の判別(センサ2の出力信
号が“L”レベルであるか否か)はYESとなり、前記
ステップS4302の判別(排出2立上変化フラグが
“1”であるか否か)が行われ、この場合判別結果はN
Oとなり、ステップS4303にて排出2立下変化フラ
グが“1”であるか否かの判別が行われる。このとき、
該ステップS4303の判別結果もNO(前記ステップ
S4315にて“0”に設定される)となってステップ
S4304に進み、排出2Lレベルフラグが“1”であ
るか否かの判別を行う。
【0183】この時点では排出2Lレベルフラグは前記
ステップS4316にて“1”に設定されているので、
ステップS4304の判別結果はYESとなり、ステッ
プS4320に進んで前回ループから今回ループにかけ
て排出センサ2の出力信号が“L”レベルから“H”レ
ベルに変化した(立ち上がった)ことを記憶すべく、排
出2立上変化フラグを“1”に設定し、続くステップS
4321で、この時点まで“1”に設定されていた排出
2Lレベルフラグをリセット(“0”に設定)してルー
チンを終了する。
【0184】さらに、次のループで引続き排出センサ2
の出力信号が“H”レベルのときには、前回ループのス
テップS4320で排出2立上変化フラグを“1”に設
定されているので、前記ステップS4302の判別結果
がYESに転じる。そして、続くステップS4322〜
ステップS4325で、排出センサ2内に賞品球がある
ことを記憶すべく排出センサ2立上フラグを“1”に設
定するとともに(ステップS4322)、その値が
“1”のときセンサ内より賞品球が脱したことを示す排
出センサ2立下フラグを“0”にリセットし(ステップ
S4323)、続いて前記排出2立上変化フラグを
“0”にリセットするとともに(ステップS432
4)、今回ループでの排出センサ2の出力信号が“H”
レベルであることを記憶すべく排出2Hレベルフラグを
“1”に設定して(ステップS4325)本ルーチンを
終了する。
【0185】その後、排出センサ2の出力信号が“H”
レベルである限り、前記ステップS4301、ステップ
S4302、ステップS4303、ステップS430
4、ステップS4305が繰り返し実行されることにな
り、このとき、排出センサ2立上フラグは“1”に、排
出センサ2立下フラグは“0”に保持される。
【0186】一方、排出センサ2の出力信号が“L”レ
ベルから“H”レベルに立ち上がった直後のループにお
いて、当該出力信号が“L”レベルに立ち下がってしま
った場合(前回ループでステップS4320が実行され
て排出2立上変化フラグが“1”となり、かつ今回ルー
プの出力信号が“L”レベルの場合)には、ステップS
4301の判別結果がNO、ステップS4308の判別
結果がYESという具合に判断し、ステップS4326
にて前回ループから今回ループにかけて出力信号が立下
がったことを記憶すべく排出2立下変化フラグを“1”
に設定するとともに、ステップS4327にて前回ルー
プ時に“1”に設定した排出2立上変化フラグを“0”
にリセットして本ルーチンを終了する。なお、ステップ
S4317でNOのときは、ステップS4328で排出
2Lレベルフラグが“1”に設定されてルーチンを終了
する。
【0187】以上のように、排出センサ2の出力信号が
立ち上がった後、“H”レベルの状態が所定時間以上
(少なくとも本割込み処理が2回行われる間)検知され
ない限り、排出2立上変化フラグを“1”に設定する
(排出センサ2内に賞品球があることを示す)処理は行
われないようになっており、排出センサ2の出力信号に
ノイズが発生した場合等に誤って排出2立上変化フラグ
が“1”に設定されないようになっている。
【0188】以上の処理を実行することによって、排出
センサ2の出力信号が立ち下がった後、所定時間以上
(少なくとも割込み処理が2回行われる間)その状態が
維持されたときにのみ、排出センサ2立上フラグが
“1”に設定され、従って該排出センサ2立上フラグは
賞品球が排出センサ2内に達したことを示すようにな
る。反対に排出センサ2の出力信号が立ち下がった後、
所定時間以上(少なくとも割込み処理が2回行われる
間)その状態が維持されたときにのみ、排出センサ2立
下フラグが“1”に設定され、従って該排出センサ2立
下フラグは賞品球が排出センサ2内より脱したことを示
すようになる。
【0189】この排出センサ2立上フラグおよび排出セ
ンサ2立下フラグは、バックグラウンド処理(メインル
ーチン)の中の交互排出処理、又は併用排出処理(後述
の図46、図47)にて参照される。
【0190】図32は割込処理(図28)の上記ステッ
プS44において行われる排出センサ1のレベル入力処
理のルーチンを示すフローチャートである。このレベル
入力処理は、排出センサ1の出力信号が“H”レベル
(センサ1が賞品球を検出している状態)である期間が
所定期間以上継続しているか否かを判断するためのルー
チンであり、賞品球が無い状態から有る状態へ変化した
後、第1の所定期間(50msec)が経過したときに
排出センサ1球有フラグを“1”に設定してこれを記憶
しておき、上記変化の後、第2の所定期間(2sec)
が経過したときに、排出1エラー解除フラグを“1”に
設定することによってこれを記憶しておくものである。
これら2つのフラグは詳細は後述する排出装置不正監視
処理(図38)、賞球開始処理(図40)、排出エラー
回復処理(図48)にて用いられる。
【0191】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S4401で排出センサ1の出力信号が“H”レベル
(排出センサ1出力=“1”)であるか否かを判別す
る。この判別結果がNOのとき、すなわち出力信号が
“L”レベルであるときは、排出1球有監視フラグを
“0”(ステップS4402)、前述した排出センサ1
球有フラグを“0”(ステップS4403)、排出1エ
ラー監視フラグを“0”(ステップS4404)、前述
した排出1エラー解除フラグを“0”(ステップS44
05)にそれぞれ設定して本ルーチンを終了する。
【0192】ここで、排出1球有監視フラグおよび排出
1エラー監視フラグは共に、排出センサ1の出力信号が
“H”レベルであると判別されたループにおいて、その
ループが“L”レベルから“H”レベルへの立上り直後
のループであるか否かを判別する(後述のステップS4
407およびステップS4411)ために用いられるも
のである。
【0193】その後、前記排出センサ1の出力信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化すると、その直後
のループでは前記ステップS4401の判別結果がYE
Sとなり、続くステップS4406で排出センサ1球有
フラグが“1”であるか否かを、さらに続くステップS
4407で排出1球有監視フラグが“1”であるか否か
を判別する。この場合、判別結果は共にNOとなり、続
くステップS4408で排出1球有監視フラグを“1”
に設定し、ステップS4409で排出1球有タイマを第
1の所定期間(50msec)に設定してステップS4
410に進む。
【0194】ステップS4410では排出1エラー解除
フラグが“1”であるか否かを判別する。この場合(セ
ンサ1の出力信号が“L”レベルから“H”レベルに変
化した直後)判別結果はNOとなり、続くステップS4
411で排出1エラー監視フラグが“1”であるか否か
を判別する。今回ループではこの判別結果もNOとなる
ので、ステップS4412で排出1エラー監視フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4413で排出
1エラータイマを第2の所定期間(2sec)に設定し
て本ルーチンを終了する。
【0195】次のループで排出センサ1の出力信号が依
然“H”レベルを維持していると、前記ステップS44
01の判別結果がYES、ステップS4406の判別結
果がNO、ステップS4407の判別結果がYESとな
ってステップS4414に進む。ステップS4414で
は前記ステップS4409でセットされた球有タイマが
タイムアップしたか否かを判別し、この判別結果がNO
のとき(出力信号が“H”レベルに変化してから未だ第
1の所定期間が経過していないとき)には、続くステッ
プS4415をスキップしてステップS4410に進
む。
【0196】今回ループでは、このステップS4410
の判別結果がNO、続くステップS4411の判別結果
がYESとなってステップS4416に進む。ステップ
S4416では前記ステップS4413でセットされた
排出1エラータイマがタイムアップしたか否かを判別
し、この判別結果がNOのとき(出力信号が“H”レベ
ルに変化してから未だ第2の所定期間が経過していない
とき)には、続くステップS4417をスキップしてル
ーチンを終了する。
【0197】さらに、次回以降のループにおいて、排出
センサ1の出力信号が“H”レベルである限り、ステッ
プS4401、ステップS4406、ステップS440
7、ステップS4414およびステップS4410以降
が繰り返して実行され、ステップS4414の判別結果
がNOからYESに転じたとき(上記第1の所定期間経
過直後)、ステップS4415で前述した排出センサ1
球有フラグを“1”に設定し、以後ステップS440
1、ステップS4406およびステップS4410以降
が繰り返して実行されることになる。
【0198】また、ステップS4410以降の処理に関
しても、排出センサ1の出力信号が“H”レベルである
限り、ステップS4410、ステップS4411、ステ
ップS4416が繰り返して実行され、ステップS44
16の判別結果がNOからYESに転じたとき(上記第
2の所定期間経過直後)、ステップS4417で前述し
た排出1エラー解除フラグを“1”に設定し、以後ステ
ップS4401、ステップS4406、ステップS44
10(排出1エラー解除フラグが“1”のときには、当
然に、排出センサ1球有フラグは“1”となっている)
が繰り返して実行される。
【0199】そして、排出センサ1の出力信号が一度で
も“L”レベルに変化してときには、ステップS440
2〜ステップS4405にて各フラグが“0”にリセッ
トされるため、その直後に“H”レベルに戻っても再び
ステップS4406以降の処理が初めから開始されるこ
とになる。
【0200】図33は割込処理(図28)の上記ステッ
プS45において行われる排出センサ2のレベル入力処
理のルーチンを示すフローチャートである。本ルーチン
は前述の排出センサ1のレベル入力処理と同一の手順に
て行われる。
【0201】このレベル入力処理は、排出センサ2の出
力信号が“H”レベル(センサ2が賞品球を検出してい
る状態)である期間が所定期間以上継続しているか否か
を判断するためのルーチンであり、賞品球が無い状態か
ら有る状態へ変化した後、第1の所定期間(50mse
c)が経過したときに排出センサ2球有フラグを“1”
に設定してこれを記憶しておき、上記変化の後、第2の
所定期間(2sec)が経過したときに、排出2エラー
解除フラグを“1”に設定することによってこれを記憶
しておくものである。これら2つのフラグも詳細は後述
する排出装置不正監視処理(図38)、賞球開始処理
(図40)、排出エラー回復処理(図48)にて用いら
れる。
【0202】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S4501で排出センサ2の出力信号が“H”レベル
(排出センサ2出力=“1”)であるか否かを判別す
る。この判別結果がNOのとき、すなわち出力信号が
“L”レベルであるときは、排出2球有監視フラグを
“0”(ステップS4502)、前述した排出センサ2
球有フラグを“0”(ステップS4503)、排出2エ
ラー監視フラグを“0”(ステップS4504)、前述
した排出2エラー解除フラグを“0”(ステップS45
05)にそれぞれ設定して本ルーチンを終了する。
【0203】ここで、排出2球有監視フラグおよび排出
2エラー監視フラグは共に、排出センサ2の出力信号が
“H”レベルであると判別されたループにおいて、その
ループが“L”レベルから“H”レベルへの立上り直後
のループであるか否かを判別する(後述のステップS4
507およびステップS4511)ために用いられるも
のである。
【0204】その後、前記排出センサ2の出力信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化すると、その直後
のループでは前記ステップS4501の判別結果がYE
Sとなり、続くステップS4506で排出センサ2球有
フラグが“1”であるか否かを、さらに続くステップS
4507で排出2球有監視フラグが“1”であるか否か
を判別する。この場合、判別結果は共にNOとなり、続
くステップS4508で排出2球有監視フラグを“1”
に設定し、ステップS4509で排出2球有タイマを第
1の所定期間(50msec)に設定してステップS4
510に進む。
【0205】ステップS4510では排出2エラー解除
フラグが“1”であるか否かを判別する。この場合(セ
ンサ2の出力信号が“L”レベルから“H”レベルに変
化した直後)判別結果はNOとなり、続くステップS4
511で排出2エラー監視フラグが“1”であるか否か
を判別する。今回ループではこの判別結果もNOとなる
ので、ステップS4512で排出2エラー監視フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4513で排出
2エラータイマを第2の所定期間(2sec)に設定し
て本ルーチンを終了する。
【0206】次のループで排出センサ2の出力信号が依
然“H”レベルを維持していると、前記ステップS45
01の判別結果がYES、ステップS4506の判別結
果がNO、ステップS4507の判別結果がYESとな
ってステップS4514に進む。ステップS4514で
は前記ステップS4509でセットされた球有タイマが
タイムアップしたか否かを判別し、この判別結果がNO
のとき(出力信号が“H”レベルに変化してから未だ第
1の所定期間が経過していないとき)には、続くステッ
プS4515をスキップしてステップS4510に進
む。
【0207】今回ループでは、このステップS4510
の判別結果がNO、続くステップS4511の判別結果
がYESとなってステップS4516に進む。ステップ
S4516では前記ステップS4513でセットされた
排出2エラータイマがタイムアップしたか否かを判別
し、この判別結果がNOのとき(出力信号が“H”レベ
ルに変化してから未だ第2の所定期間が経過していない
とき)には、続くステップS4517をスキップしてル
ーチンを終了する。
【0208】さらに、次回以降のループにおいて、排出
センサ2の出力信号が“H”レベルである限り、ステッ
プS4501、ステップS4506、ステップS450
7、ステップS4514およびステップS4510以降
が繰り返して実行され、ステップS4514の判別結果
がNOからYESに転じたとき(上記第1の所定期間経
過直後)、ステップS4515で前述した排出センサ2
球有フラグを“1”に設定し、以後ステップS450
1、ステップS4506およびステップS4510以降
が繰り返して実行されることになる。
【0209】また、ステップS4510以降の処理に関
しても、排出センサ2の出力信号が“H”レベルである
限り、ステップS4510、ステップS4511、ステ
ップS4516が繰り返して実行され、ステップS45
16の判別結果がNOからYESに転じたとき(上記第
2の所定期間経過直後)、ステップS4517で前述し
た排出2エラー解除フラグを“1”に設定し、以後ステ
ップS4501、ステップS4506、ステップS45
10(排出2エラー解除フラグが“1”のときには、当
然に、排出センサ2球有フラグは“1”となっている)
が繰り返して実行される。
【0210】そして、排出センサ2の出力信号が一度で
も“L”レベルに変化してときには、ステップS450
2〜ステップS4505にて各フラグが“0”にリセッ
トされるため、その直後に“H”レベルに戻っても再び
ステップS4506以降の処理が初めから開始されるこ
とになる。
【0211】図34は割込処理(図28)の上記ステッ
プS46において行われる球抜センサ118の入力処理
のルーチンを示すフローチャートである。球抜センサ1
18は、前述したように、遊技店の係員が球抜処理を開
始するための操作、すなわち遊技機本体2の前面に設け
られた操作用孔に球抜き棒(図示略)を挿入する操作が
なされたことを検出するためのもので、球抜き棒の挿入
を検知したとき球抜センサ118の出力信号は“H”レ
ベルとなり、検知していないときには出力信号が“L”
レベルに保持されるように構成されている。
【0212】ところで、本フローでは球抜センサ118
からの出力信号が“L”レベルから“H”レベルに変化
したとき、後述する球抜フラグを“1”に設定して、遊
技店の係員による球抜処理が行われたと判断するように
なっている。そして、賞球排出制御装置は、この“1”
に設定された球抜フラグによって後述の球抜処理(図4
9〜図51)を開始するようになっている(メインルー
チンのステップS46)。
【0213】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S4601で前述した処理ナンバーが“0”であるか否
かを判別する。メインルーチン(図28)にて賞球排出
開始処理および賞球排出処理が行われているとき等のよ
うに処理ナンバーが“0”に設定されていないときには
(このとき上記ステップS4601の判別結果はN
O)、ステップS4604に進むことなく、球抜センサ
変化フラグを“0”に設定し(ステップS4602)、
球抜センサLレベルフラグを“0”に設定して(ステッ
プS4603)本ルーチンを終了する。
【0214】ここで、球抜センサ変化フラグは、今回の
ループで球抜センサ118の出力信号が“L”レベルか
ら“H”レベルに変化したこと(このとき“1”に設定
される)を記憶するためのフラグであり、球抜センサL
レベルフラグは今回のループで球抜センサ118の出力
信号が“L”レベルであったことを記憶するためのフラ
グである。
【0215】上述のステップS4601の判別を行うこ
とによって、遊技店の係員が球抜操作を行った場合であ
っても、賞品球の排出処理等の実行時には、後述の球抜
処理(図49〜図51)が禁止されるようになる。いま
仮に、賞品球の排出処理等が行われていない場合で(処
理NO=“0”)、遊技機本体2の操作用孔に球抜棒が
差し込まれていない状態から、遊技店の係員によって球
抜棒が差し込まれた状態に変化する場合を考える。
【0216】賞品球の排出処理が行われていないときに
は前記ステップS4601の判別結果はYESとなり、
続くステップS4604で球抜センサ変化フラグが
“1”であるか否かを、さらにステップS4605で球
抜センサLレベルフラグが“1”であるか否かを判別す
る。
【0217】ところで、前述したように、すべての判別
フラグは排出クレジット制御装置300内の電源が投入
された直後メインルーチン(図25のステップS1)で
“0”に設定され、また初期化が行われた後であっても
処理NOが“0”以外のときに前記ステップS460
1、ステップS4603にて“0”に設定されるので、
前記ステップS4604、ステップS4605の判別結
果は共にNOとなり、ステップS4606で球抜センサ
118の出力信号が“L”レベルであるか否かを判別す
る。操作用孔に球抜棒が差し込まれていない状態では、
球抜センサ118の出力信号は“L”レベルのままであ
り、従って該ステップS4606の判別結果はYESと
なり、ステップS4607に進んで球抜センサLレベル
フラグを“1”に設定して本ルーチンを終了する。
【0218】その後のループで依然として球抜センサ1
18の出力信号が“L”レベルを保持しているときに
は、球抜センサLレベルフラグが“1”に設定されてい
るので、前記ステップS4605の判別結果がYESと
なり、続くステップS4608で今回ループでの球抜セ
ンサ118の出力信号が“H”レベル(球抜センサ出力
=“1”)であるか否かを判別する。このとき(球抜セ
ンサ118の出力信号が“L”レベルを維持)該判別結
果はNOとなって、そのまま本ルーチンを終了する。し
たがって、球抜センサ118の出力信号が“L”レベル
を保持する限り、ステップS4601、ステップS46
04、ステップS4605、ステップS4608が繰り
返して実行されることになる。
【0219】この状態から操作用孔に球抜棒が挿入され
球抜センサ118の出力信号が“L”レベルから“H”
レベルに変化すると、前記ステップS4608の判別結
果がYESとなり、続くステップS4609にて今回ル
ープで球抜センサ118の出力信号が“L”レベルから
“H”レベルになったことを記憶すべく、球抜センサ変
化フラグを“1”に設定し、次いで、ステップS461
0で球抜センサLレベルフラグを“0”にリセットして
ルーチンを終了する。
【0220】前回ループに続いて今回ループでも出力信
号が“H”レベルのときには、直前のループの前記ステ
ップS4609の実行により球抜センサ変化フラグが
“1”に設定されたので、ステップS4604の判別結
果がYESとなり、ステップS4611に進んで、今回
ループでの球抜センサ118の出力信号が“H”レベル
(球抜センサ出力=“1”)であるか否かを判別する。
この判別結果がYES、すなわち前回ループに続いて今
回ループでも出力信号が“H”レベルのときには、続く
ステップS4612にて球抜フラグを“1”に設定し、
さらにステップS4613で前記球抜センサ変化フラグ
を“0”にリセットして本ルーチンを終了する。
【0221】その後のループで球抜センサ118の出力
信号が依然““H”レベルのときには、ステップS46
04の判別結果がNOに転じ(球抜センサ変化フラグは
“0”にリセットされている)、次いで、ステップS4
605、ステップS4606の判別結果に共にNOとな
って、以後ステップS4604、ステップS4605、
ステップS4606を繰り返し実行することになる。
【0222】一方、球抜センサ118の出力信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化した直後(前記ス
テップS4609、ステップS4610が実行された直
後)のループで、球抜センサ118の出力信号が再び
“L”レベルに変化したときには、前記ステップS46
11の判別結果がNOとなり、前記ステップS4612
(球抜フラグ=“1”)を実行することなく、ステップ
S4614にて球抜センサLレベルフラグを“1”に設
定した後、前記ステップS4613を実行してルーチン
を終了する。
【0223】このように球抜センサ118の出力信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化したときに、少な
くとも2回の処理ループが実行される間に亘って前記出
力信号が“H”レベルを保持したときにのみ、球抜フラ
グを“1”に設定するようにしているので、ノイズ等が
発生した場合に誤って“1”に設定されることがない。
【0224】図35は、図28に示す割込処理のステッ
プS47において行われる補給センサ50の入力処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。前述したよ
うに補給センサ50は、貯留タンク41内の遊技球(予
備球)の不足状態を検知するものであり、貯留された予
備球が貯留タンク41内の補給センサ50の設置位置ま
で留っているときに“L”レベル、そうでないときに
“H”レベルの信号を出力するように構成されている。
【0225】いま仮に、タンク41内の設置位置まで予
備球が充填されていない状態(不足状態)を考える。こ
の状態で排出クレジット制御装置300に電源が投入さ
れ、本ルーチンが開始されると、まずステップS470
1で補給センサ50の出力信号が“H”レベル(補給セ
ンサ出力=“1”)であるか否かを判別する。この場
合、判別結果はYESとなってステップS4702に進
む。
【0226】ところで、排出クレジット制御装置300
のCPUが初期化された直後は全てのフラグが“0”に
設定されているため、ステップS4702〜ステップS
4705の判別結果は全てNOとなる。したがって、続
いてステップS4706で今回のループで補給センサ出
力信号が“H”レベルであったことを記憶すべく補給H
フラグを“1”に設定して本ルーチンを終了する。以後
のループでは、補給Hフラグが“1”に設定されている
ので、補給センサ出力信号が“H”レベルの状態が継続
する限り、ステップS4701〜ステップS4705が
繰り返して実行されることになる。
【0227】その後、遊技球(予備球)の補給によって
貯留タンク41内における補給センサ50の設置位置に
まで予備球が充填されると、補給センサ50の出力信号
が“L”レベルに転じ、前述したステップS4701の
判別結果がNOとなってステップS4715以降に進
む。ステップS4715の処理が最初に行われるときに
は、補給Hレベルフラグは“1”、それ以外のフラグは
すべて“0”であるため、このステップS4715、次
のステップS4716の判別結果が共にNO、続くステ
ップS4718がYESとなってステップS4719、
ステップS4720が実行される。
【0228】ステップS4719では、前回ループから
今回ループにかけて補給センサ50の出力信号が“H”
レベルから“L”レベルに変化した(立ち下がった)こ
とを記憶すべく、補給立下変化フラグを“1”に設定
し、続くステップS4720では前回ループで“1”に
設定された補給Hレベルフラグをリセット(“0”に設
定)してルーチンを終了する。
【0229】次回ループで引続き補給センサ50の出力
信号が“L”レベルのときには、前回ループのステップ
S4719で補給立下変化フラグが“1”に設定されて
いるので、ステップS4715の判別結果がYESに転
じる。
【0230】そして、続くステップS4721〜ステッ
プS4724で、貯留タンク41内の補給センサ50設
置位置まで予備球が充填されていることを記憶すべく補
給センサ立下フラグを“1”に設定するとともに(ステ
ップS4721)、その値が“1”のとき補給センサ5
0設置位置に賞品球が無いことを示す補給センサ立上フ
ラグ(初期化後初めて本ステップが実行されるときは
“0”に設定されている)を“0”に設定し(ステップ
S4722)、続いて補給立下変化フラグを“0”にリ
セットするとともに(ステップS4723)、今回ルー
プにおける補給センサ50の出力信号が“L”レベルで
あることを記憶すべく、補給Lレベルフラグを“1”に
設定して(ステップS4724)本ルーチンを終了す
る。
【0231】その後、補給センサ50の出力信号が
“L”レベルである限り、ステップS4701、ステッ
プS4715、ステップS4716、ステップS471
8、ステップS4725が繰り返して実行されることに
なり、このとき、補給センサ立下フラグは“0”に保持
される。
【0232】一方、補給センサ50の出力信号が“H”
レベルから“L”レベルに立ち下がった直後のループに
おいて、当該出力信号が“H”レベルに立ち上がってし
まった場合(前回ループでステップS4719が実行さ
れて補給立下変化フラグが“1”となり、かつ今回ルー
プでセンサ出力が“H”レベルの場合)には、ステップ
S4701の判別結果がYES、ステップS4702の
判別結果がNO、ステップS4703の判別結果がYE
Sという具合に判別され、ステップS4713にて前回
ループから今回ループにかけて出力信号が立ち上がった
ことを記憶すべく補給立上変化フラグを“1”に設定す
るとともに、ステップS4714で前回ループ時に
“1”に設定した補給立下変化フラグを“0”に戻して
本ルーチンを終了する。
【0233】この結果、補給センサ50の出力信号が立
ち下がった後、“H”レベルの状態が所定時間以上(少
なくとも本割込処理が2回行われる間)検知されない限
り、補給センサ立下フラグを“1”に設定する(貯留タ
ンク41内のセンサ設定位置まで予備球が充填されてい
ることを示す)処理は行われないようになっており、補
給センサ50の出力信号にノイズが発生した場合等に対
処できるようになっている。
【0234】次に、貯留タンク41内のセンサ設定位置
まで予備球が充填されている状態で排出クレジット制御
装置300に電源が投入され、本ルーチンが開始される
場合を考える。
【0235】まず、ステップS4701ではセンサ出力
信号が“H”レベル(補給センサ出力=“1”)である
か否かを判別するが、この場合、判別結果はNOとな
り、ステップS4715に進む。排出クレジット制御装
置300のCPUが初期化された直後は全てのフラグが
“0”に設定されているため、ステップS4715、ス
テップS4716、ステップS4718、ステップS4
725の判別結果はすべてNOとなり、ステップS47
26にて、今回ループで補給センサ50の出力信号が
“L”レベルであったことを記憶すべく補給Lレベルフ
ラグを“1”に設定して本ルーチンを終了する。
【0236】以後のループでは、補給Lレベルフラグが
“1”に設定されているので、補給センサ出力信号が
“L”レベルという状態が継続する限り、ステップS4
701、ステップS4715、ステップS4716、ス
テップS4718、ステップS4725が繰り返して実
行されることになる。
【0237】その後、賞品球の排出によってタンク41
内の補給センサ50の設置位置に満たなくなると、補給
センサ50の出力信号が“H”レベルとなり、前記ステ
ップS4701の判別結果がYESとなってステップS
4702以降に進む。ステップS4702が最初に行わ
れるときには、前記補給Lレベルフラグは“1”、それ
以外のフラグはすべて“0”であるため、ステップS4
702、次のステップS4703の判別結果が共にN
O、続くステップS4704がYESとなってステップ
S4707が実行される。
【0238】このステップS4707では、前回ループ
から今回ループにかけて補給センサ50の出力信号が
“L”レベルから“H”レベルに変化した(立ち上がっ
た)ことを記憶すべく、補給立上変化フラグを“1”に
設定し、続くステップS4708では前回ループまで前
述のステップS4726で“1”に設定されていた補給
Lレベルフラグをリセット(“0”に設定)してルーチ
ンを終了する。
【0239】次回ループで引続き補給センサ50の出力
信号が“H”レベルのときには、前回ループのステップ
S4707で補給立上変化フラグが“1”に設定されて
いるので、ステップS4701の判別を行った後、前記
ステップS4702の判別結果がYESに転じる。
【0240】そして、続くステップS4709〜ステッ
プS4712で、貯留タンク41内の補給センサ50設
置位置に賞品球がなくなったことを記憶すべく補給セン
サ立上フラグを“1”に設定するとともに(ステップS
4709)、その値が“1”のとき貯留タンク41内の
センサ設置位置に賞品球があることを示す補給センサ立
下フラグ(初期化後初めて本ルーチンが実行されるとき
は“0”に設定されている)を“0”に設定し(ステッ
プS4710)、続いて補給立上変化フラグを“0”に
リセットするとともに(ステップS4711)、今回ル
ープでの補給センサ50の出力信号が“H”レベルであ
ることを記憶すべく補給Hレベルフラグを“1”に設定
して(ステップS4712)本ルーチンを終了する。
【0241】その後、補給センサ50の出力信号が
“H”レベルである限り、ステップS4701、ステッ
プS4702、ステップS4703、ステップS470
4、ステップS4705が繰り返して実行されることに
なり、このとき、補給センサ立上フラグは“0”に保持
される。
【0242】一方、補給センサ50の出力信号が“L”
レベルから“H”レベルに立ち上がった直後のループに
おいて、当該出力信号が“L”レベルに立ち下がってし
まった場合(前回ループでステップS4707が実行さ
れて補給立上変化フラグが“1”となり、かつ今回ルー
プでセンサ出力が“L”レベルの場合)には、ステップ
S4701の判別結果がNO、ステップS4715の判
別結果がNO、ステップS4716の判別結果がYES
という具合に判別され、ステップS4727にて前回ル
ープから今回ループにかけて出力信号が立ち下がったこ
とを記憶すべく補給立下変化フラグを“1”に設定する
とともに、ステップS4728で前回ループ時に“1”
に設定した補給立上変化フラグを“0”に戻して本ルー
チンを終了する。
【0243】以上のように、補給センサ50の出力信号
が立ち上がった後、“H”レベルの状態が所定時間以上
(少なくとも本割込処理が2回行われる間)検知されな
い限り、補給センサ立上フラグを“1”に設定する(貯
留タンク41内のセンサ設定位置に予備球が無くなった
ことを示す)処理は行われないようになっており、補給
センサ50の出力信号にノイズが発生した場合等に対処
できるようになっている。
【0244】このようにして“0”又は“1”に設定さ
れる補給センサ立上フラグおよび補給センサ立下フラグ
は、メイン処理ルーチン(図25)のステップS9で実
行される補給処理(図52)において用いられる。
【0245】図36は割込処理(図28)の上記ステッ
プS48において行われるオーバーフローセンサ48の
入力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
オーバーフローセンサ48は、メイン処理ルーチン(図
25)のステップS35にて行われる処理にて用いられ
るオーバーフロー球無フラグの値を決定するための信号
を出力するためのもので、オーバーフロー樋内の賞品球
が一定レベル以上に溜まった状態のときにその出力信号
が“H”レベル、一定レベル以下のときに“L”レベル
となるように構成されている。
【0246】このルーチンが開始されると、まずステッ
プS4801でオーバーフローセンサ48の出力信号が
“H”レベル(オーバーフローセンサ出力=“1”)で
あるか否かを判別する。いま仮に、オーバーフローセン
サ48の設置位置に賞品球が達していない状態から、賞
品球が排出されてオーバーフローセンサ48の位置に達
した場合を考える。
【0247】賞品球がオーバーフローセンサ48の設置
位置に達していない状態では、ステップS4801の判
別結果がNOとなる。本ルーチン開始初期には判別フラ
グはすべて“0”にリセットされているので(図25の
ステップS1)、続くステップS4802の判別(オー
バーフロー球無フラグが“1”か)、およびステップS
4803の判別(オーバーフロー球無監視フラグが
“1”か)の結果は共にNOとなる。そのためにステッ
プS4804でオーバーフロー球無監視フラグを“1”
に設定するとともに、ステップS4805でオーバーフ
ロー球有監視フラグを“0”に設定し、さらにステップ
S4806でオーバーフロー球無タイマを所定値(2s
ec)にセットしてルーチンを終了する。
【0248】ここで、オーバーフロー球無監視フラグは
センサの位置に賞品球が達していない状態が2回以上続
けて検知されたか否かを判断(ステップS4803の制
御)するために用いられるフラグである。オーバーフロ
ー球有監視フラグはセンサの位置に賞品球が達した状態
が2回以上続けて検知されたか否かを判断(ステップS
4811の制御)するために用いられるフラグである。
【0249】次のループで引続き、賞品球が上記位置に
達していないと、前記ステップS4801、ステップS
4802の判別結果が共にNO、続く前記ステップS4
803の判別結果がYESとなってステップS4807
が実行される。このステップS4807では、前記オー
バーフロー球無タイマがタイムアップしたか否か、すな
わちセンサの位置に賞品球が達していないと初めて判別
された後(前述のステップS4804〜ステップS48
06実行後)所定時間(2sec)経過したか否かを判
別し、判別結果がNOのときは、続くステップS480
8、ステップS4809をスキップして本ルーチンを終
了する。
【0250】一方、判別結果がYESのときはステップ
S4808で賞品球がセンサの位置に達していないこと
を示すべくオーバーフロー球無フラグを“1”に設定す
るとともに、ステップS4809でオーバーフロー球有
フラグ(このステップが初期化後初めて行われるときに
は初期値“0”に設定されている)をリセット(“0”
に設定)して本ルーチンを終了する。以後のループで、
センサの位置に賞品球が達していない限り、ステップS
4801の判別結果がNO、ステップS4802の判別
結果がYESとなって、これらのステップが繰り返し実
行される。
【0251】次に、この状態から排出された賞品球が留
ってセンサの位置まで達した場合を考える。このときス
テップS4801の判別結果がYESとなり、続くステ
ップS4810ではオーバーフロー球有フラグが“1”
であるか否かを判別する。このオーバーフロー球有フラ
グは前回ループまでに“0”に設定されているので(前
記ステップS4809)、この判別結果はNOとなる。
【0252】続くステップS4811ではオーバーフロ
ー球有監視フラグが“1”であるか否かを判別するが、
このオーバーフロー球有監視フラグも前回ループまでに
“0”に設定(前記ステップS4805)されているの
で、この判別結果はNOとなり、オーバーフロー球有監
視フラグを“1”に設定するとともに(ステップS48
12)、オーバーフロー球無監視フラグを“0”に設定
し(ステップS4813)、さらにオーバーフロー球有
タイマを所定値(2sec)にセットして(ステップS
4814)本ルーチンを終了する。
【0253】次のループで引続き、賞品球がセンサの位
置まで達していると、前記ステップS4801の判別結
果がYES、ステップS4810の判別結果がNO、続
くステップS4811の判別結果がYESとなってステ
ップS4815の判別処理が実行される。このステップ
S4815ではオーバーフロー球有タイマがタイムアッ
プしたか否か、すなわち賞品球がセンサの位置に達した
と初めて判別された後(前述のステップS4812〜ス
テップS4814実行後)所定時間(2sec)経過し
たか否かを判別し、判別結果がNOのときは続くステッ
プS4816、ステップS4817をスキップしてルー
チンを終了する。一方、判別結果がYESのときはステ
ップS4816で賞品球がセンサの位置まで達したこと
を示すべくオーバーフロー球有フラグを“1”に設定す
るとともに、次のステップS4817でオーバーフロー
球無フラグをリセット(“0”に設定)してルーチンを
終了する。
【0254】以後のループでは、賞品球がセンサの位置
まで達している限り、ステップS4801の判別結果が
YES、ステップS4810の判別結果がYESとなっ
て、これらのステップが繰り返し実行される。
【0255】以上のように、本入力処理では、セーフセ
ンサ46の場合と同様、出力信号が“L”レベルから
“H”レベル(又は“H”レベルから“L”レベル)に
変化した直後のループで、このような“L”レベルから
“H”レベル(又は“H”レベルから“L”レベル)の
変化を記憶する(監視フラグを“1”とする)だけに止
めておき、次回ループでも依然として“H”レベル(又
は“L”レベル)であってさらに上記変化した時点より
所定時間(2sec)が経過した後に初めて本ルーチン
の最終出力値であるオーバーフロー球有フラグを“1”
(又はオーバーフロー球無フラグを“1”)に変更する
ようにしている。
【0256】このような制御手順を採用することによっ
て、ノイズ発生等によってセンサの出力信号レベルが瞬
間的に変化した場合であっても、直ちにその変化を正規
の変化と判断することがなく、当該ノイズ発生等による
誤動作を防止することができるようになっている。
【0257】図37は、割込処理(図28)の上記ステ
ップS49において行われる待機球検出器(以下、適宜
半端センサという)314の入力処理のルーチンを示す
フローチャートである。半端センサ314は、後述の賞
球開始処理(図40)にて用いられる半端球有フラグを
設定するための信号を出力すのもので、誘導路61内に
賞品球が十分に貯留されているときに(予備球が2回分
の賞球排出個数以上貯留されているときに)その出力信
号が“H”レベル、上記個数に満たず半端状態はなって
いるときに“L”レベルとなるように構成されている。
【0258】このルーチンが開始されると、まずステッ
プS4901で待機球検出器314の出力信号が“H”
レベル(待機球検出器出力=“1”)であるか否かを判
別する。いま仮に、誘導路61の待機球検出器設置位置
まで予備球が貯留されていない状態から、予備球が補給
されて上記位置に達した場合を考える。
【0259】予備球が上記設置位置に達していない状態
では、ステップS4901の判別結果がNOとなる。こ
のとき、判別フラグはすべて“0”にリセットされてい
る(図25のステップS1)ので、続くステップS49
02の判別(半端球無フラグが“1”か)、およびステ
ップS4903の判別(半端球無監視フラグが“1”
か)の結果は共にNOとなり、半端球無監視フラグを
“1”に設定し(ステップS4904)、半端球有監視
フラグを“0”に設定し(ステップS4905)、さら
に半端球無タイマを所定値(2sec)にセットして
(ステップS4906)本ルーチンを終了する。
【0260】ここで、半端球無監視フラグは予備球が上
記設置位置に達していない状態が検知されたか否かを判
断(ステップS4903)するために用いられるフラグ
であり、半端球有監視フラグは予備球が上記設置位置ま
で留っている状態が2回続けて検知されたか否かを判断
(ステップS4911)するために用いられるフラグで
ある。
【0261】次のループで引続き、予備球が上記設置位
置まで留っていないと、前記ステップS4901、ステ
ップS4902の判別結果が共にNO、続く前記ステッ
プS4903の判別結果がYESとなってステップS4
907が実行される。このステップS4907ではさら
に前記半端球無タイマがタイムアップしたか否か、すな
わち予備球が上記設置位置まで留っていないと初めて判
別された後(前述のステップS4904〜ステップS4
906実行後)所定時間(2sec)経過したか否かを
判別し、判別結果がNOのときは続くステップS490
8、ステップS4909をスキップしてルーチンを終了
する。
【0262】一方、ステップS4907の判別結果がY
ESのときは、ステップS4908で予備球が誘導路6
1のセンサ設置位置まで留っていないことを示すべく半
端球無フラグを“1”に設定するとともに、ステップS
4909で半端球有フラグ(このステップが初期化後初
めて行われるときには初期値“0”に設定されている)
をリセット(“0”に設定)してルーチンを終了する。
【0263】以後のループで、予備球が上記設置位置ま
で留らない限り、ステップS4901の判別結果がN
O、ステップS4902の判別結果がYESとなって、
これらのステップが繰り返し実行される。
【0264】この状態から貯留タンク41への遊技球の
供給によって予備球が誘導路61の半端センサ314の
設置位置まで留ると、ステップS4901の判別結果が
YESとなる。続くステップS4910で“1”である
か否かの判別がなされる半端球有フラグはこの時点で未
だ初期値“0”に設定されているので、この判別結果は
NOとなり、続くステップS4911の判別(半端球有
監視フラグが“1”か)の結果も、前述のステップS4
905の実行によりNOとなり、ステップS4912に
進む。ステップS4912では半端球有監視フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4913で半端
球無監視フラグを“0”に設定し、さらにステップS4
914で半端球有タイマを所定値(2sec)に設定し
てルーチンを終了する。
【0265】次のループで引続き、予備球が半端センサ
314の設置位置まで留っていると、ステップS490
1の判別結果がYES、ステップS4910の判別結果
がNO、続くステップS4911の判別結果がYES
(前回のループのステップS4912で“1”に設定さ
れる)となってステップS4915が実行される。ステ
ップS4915では、半端球有タイマがタイムアップし
てか否か、すなわち予備球が上記設置位置まで留ってい
ると初めて判断された後(前述のステップS4912〜
ステップS4914実行後)所定時間(2sec)が経
過したか否かを判別し、判別結果がNOのときは続くス
テップS4916、ステップS4917をスキップして
ルーチンを終了する。
【0266】一方、判別結果がYESのとき、すなわち
予備球が上記設置位置まで留った後、前記所定時間が経
過したときはステップS4916で予備球が上記設置位
置まで留っていることを示すべく半端球有フラグを
“1”に設定するとともに、ステップS4917で半端
球無フラグをリセット(“0”に設定)してルーチンを
終了する。
【0267】以後のループで、誘導路61の半端センサ
314の設置位置まで予備球が貯留されている限り、ス
テップS4901の判別結果がYES、ステップS49
10の判別結果がYESとなって、これらのステップが
繰り返し実行される。
【0268】以上のように、本入力処理では、半端セン
サ314の出力信号が“L”レベルから“H”レベル
(又は“H”レベルから“L”レベル)に変化した直後
のループでは、このような“L”レベルから“H”レベ
ル(又は“H”レベルから“L”レベル)の変化を記憶
する(監視フラグを“1”とする)だけに止めておき、
次回ループでも依然として“H”レベル(又は“L”レ
ベル)であって、かつ上記変化した時点より所定時間
(2sec)が経過した後に初めて本ルーチンの最終出
力値である半端球有フラグを“1”(又は半端球無フラ
グを“1”)に変更するようにしている。このような制
御手順を採用することによって、ノイズ発生等によって
半端センサ314の出力信号レベルが瞬間的に変化した
場合であっても、直ちにその変化を正規の変化と判断す
ることがなく、当該ノイズ発生等による誤動作を防止す
ることができるようになっている。
【0269】図38は上記タイマ割込処理と並行して行
われる図25のメイン処理フロー中で実行される排出装
置不正監視処理ステップS2の具体的手順の一例を示す
ものである。この監視処理ステップS2では、まず2系
統の排出系のうち一方の排出ソレノイド93a(同様
に、排出ソレノイド1と称し、図38では排出ソレノイ
ド1と表示する)がオンされているか否かを調べ(ステ
ップS2001)、NOのときは排出センサ1の検出信
号が立ち上がったことを示す立上りフラグが“1”であ
るか否かを判別し(ステップS2002)、YESなら
排出不正監視カウンタ1をインクリメントする(ステッ
プS2003)。排出ソレノイド1がオンされないにも
かかわらず排出球があった場合に、これを不正排出とし
て検出するためである。
【0270】上記ステップS2001でYES、すなわ
ち排出ソレノイド1がオフされていると判定すると、ス
テップS2004へ進んで排出不正監視カウンタ1をク
リアする。排出ソレノイド1がオンされないにもかかわ
らず排出球があって、上記ステップS2003で排出不
正監視カウンタ1をインクリメントした後は、排出セン
サ1立上フラグを一旦“0”にクリアしてから上記排出
不正監視カウンタ1の値が“3”以上になったか否か判
別する(ステップS2005、ステップS2006)。
【0271】排出用のストッパと排出センサとが離れた
位置に設けられているため、排出ソレノイドをオフさせ
ても直ちにセンサからの信号がなくなるわけでなく、少
なくとも排出センサから排出ソレノイドまでの間に存在
可能な予備球の数だけは検出信号が入ってくることを考
慮したものである。したがって、このしきい値“3”
は、排出センサから排出ソレノイドまでの距離に応じて
適宜変更されるべき値である。
【0272】上記ステップS2006で、排出不正監視
カウンタ1の値が“3”以上になったと判別したときは
ステップS2007へ移行して排出樋71の流路を抜取
り誘導樋75側あるいは賞球誘導樋74側に切換えてい
る前述した玉抜きソレノイド44をオンさせる。これに
よって、排出ソレノイドが不正に作動したときは排出さ
れた球が賞球誘導樋74から供給皿26へ流出するので
はでなく、抜取り誘導樋75を通ってパチンコ遊技店の
回収樋へ誘導され、不当な利益を与えないようにするこ
とができる。玉抜きソレノイド44をオンさせた後は、
不正排出があったことを示す排出不正フラグに“1”を
立ててから所定の球貸し表示ランプおよび賞球排出表示
ランプを点滅させて不正状態の発生を外部に表示させる
(ステップS2008、ステップS2009、ステップ
S2010)。
【0273】上記ステップS2002でNOと判別され
たときは、ステップS2011へ進み、他方の排出系2
について第1の排出系1に関する上記処理ステップS2
001〜ステップS2006と同様の処理ステップS2
011〜ステップS2016を実行し、排出不正監視カ
ウンタ2の値が“3”以上になったと判別したときはス
テップS2007へ移行して玉抜きソレノイド44をオ
ンさせる。
【0274】図39には、排出装置不正解除処理の具体
的手順の一例が示されている。図38のメインフローの
ステップS2008で排出不正フラグが“1”にされ、
図25のフローのステップS3でYESと判別される
と、図39の排出装置不正解除処理(図25のステップ
S10に相当)が開始される。
【0275】この排出装置不正解除処理では、まずステ
ップS1001とステップS1002で図32、図33
のルーチン中で設定される排出経路1と2のエラー解除
フラグが“1”か否かを判別し、いずれのフラグも
“1”のときはステップS1003で上記排出不正フラ
グを“0”にクリアしてから、玉抜きソレノイド44を
オフする(ステップS1004)。次いで、排出不正を
示す点滅状態の貸し玉排出表示ランプと賞球排出ランプ
を消灯させて排出装置不正解除処理が終了する(ステッ
プS1005、ステップS1006)。
【0276】図40は、前述した排出クレジット制御装
置300のメインルーチン(図25)のステップS14
で実行される賞球開始処理のサブルーチンを示すフロー
チヤートである。このサブルーチンは、メインルーチン
(図25)において賞球要求を検出したとき、処理ナン
バーが“1”にされてステップS7でYESと判別され
ることによって開始される。
【0277】このサブルーチンが開始されると、まず前
記図32および図33の排出センサレベル入力処理ルー
チンで設定される排出センサ1玉有フラグおよび排出セ
ンサ2玉有フラグと、図37の半端センサ入力処理ルー
チンで設定される半端センサ玉有フラグ、さらに図36
のオーバーフロー検出器入力処理ルーチンで設定される
オーバーフロー玉有フラグを調べて(ステップS140
1〜ステップS1404)、いずれか一つのフラグでも
“0”になっている場合には排出可能フラグを“0”に
クリアして終了する(ステップS1405)。一方、す
べてのフラグが“1”になっている場合には排出可能フ
ラグを“1”にセットする(ステップS1406)。こ
れにより、賞品球を排出するための準備が整えられる。
【0278】一方、本実施例の封入球式遊技機1はクレ
ジット式であるので、賞品球は遊技者へのクレジット数
として付与される。そのため、次のステップS1407
で残玉排出フラグが“1”であるか否かを判別し、YE
Sのときは続くステップS1408で残玉記憶レジスタ
の値を排出レジスタ0にセットしてステップS1410
に進む(ステップS1409はスキップする)。なお、
ゲームの精算時に賞品球を排出する場合、75個宛てに
区切って排出される。そして、75個排出する毎にステ
ップS1401〜ステップS1404の各条件がチェッ
クされる。賞品球の排出を75個に設定したのは、オー
バーフロー、半端センサの位置、補給の関係を考慮した
ためである。
【0279】ステップS1407で残玉排出フラグが
“1”でないときは、ステップS1409に進み、ここ
で今回遊技者が一時的な払出し精算を行うために入力し
た精算数を排出レジスタ0にセットして続くステップS
1410に進む。ステップS1410以降では、まず賞
球排出表示ランプを点灯させ、賞球音要求フラグを
“1”にセットしてから、次の図41に示す排出開始処
理ルーチンを実行した後、処理ナンバーを“2”にして
終了する(ステップS1410〜ステップS141
3)。
【0280】なお、上記ステップS1411でセットさ
れる賞球音要求フラグは排出クレジット制御装置300
に対して出力される賞球記憶信号を後述の音要求出力処
理で“L”レベルにアサートさせるためのものである。
【0281】図41に示す排出開始処理ルーチン(図4
0のステップS1412の詳細な処理)では、実球精算
時にクレジットされている球数を所定数づつ排出するに
あたり、上記所定数(賞球設定数)の賞品球を、2条に
設けられた案内樋91a、91bの(図13参照)の一
方から幾つ排出し、他方から幾つ排出するか等排出の態
様を予め決定するとともに、排出ソレノイド1及び又は
排出ソレノイド2を励磁(オン)して上記態様に従った
賞品球の排出を開始させるものである。
【0282】本ルーチンが開始されると、まず、ステッ
プS101にて、排出レジスタ0の値が“1”に設定さ
れているか否を判別する。排出レジスタ0の値が“1”
でないときは、ステップS102で排出レジスタ0の値
が“8”以下であるか否かを判別する。
【0283】これらステップS101およびステップS
102の判別結果、排出レジスタ0の値が“1”のとき
にはステップS103ヘ移行して1個排出フラグを
“1”に設定するとともに、交互排出フラグを“0”に
クリアして(ステップS104)から1個排出タイマを
セット(ステップS105)した後、ステップS106
の反転フラグの判別処理へ移行する。一方、前記ステッ
プS102での判別の結果、排出レジスタ0の値が
“8”以下であると判定したときは、ステップS107
ヘ移行して1個排出フラグを“0”にクリアし、交互排
出フラグを“1”に設定(ステップS108)してから
ステップS106の反転フラグの判別へ移行する。さら
に、前記ステップS102での判別の結果、排出レジス
タ0の値が“9”以上であると判定したときには、ステ
ップS109以降の処理を実行する。
【0284】ここで、交互排出フラグは、本ルーチンに
引き続いて行なわれる排出処理(図42)の賞品球排出
の態様を後述の2つの態様(排出ソレノイド1、2を交
互に作動させて賞品球を排出する交互排出処理または排
出ソレノイド1、2を同時に作動させて賞品球を排出す
る併用排出処理)から選択する際に用いられる判定フラ
グであり、交互排出フラグが“1”に設定されていると
きには交互排出処理(賞球設定数が1〜8のとき)が、
“0”に設定されているときには併用排出処理(賞球設
定数が9〜75)がそれぞれ行われる。
【0285】このように交互排出フラグの値が“1”に
設定された後にはステップS106で反転フラグの判別
が行われる。この反転フラグは賞品球の排出を交互に行
うに際し、賞球排出装置42の第1の排出ソレノイド9
3aと、第2の排出ソレノイド93bとを交互に作動さ
せることにより、2条の排出経路を均等に使用して耐久
性を向上させるために設けられたもので、反転フラグの
値は、ソレノイドが1回作動する毎、すなわち1排出が
終了する毎に“1”又は“0”に反転される。
【0286】この反転フラグの判別結果がYESのとき
には、ステップS110で排出ソレノイド93aを励磁
して第1の賞球案内樋(例えば、91a)からの排出を
開始させてから、反転フラグを“0”に反転させ(ステ
ップS111)、その後ステップS126に進む。ま
た、前記ステップS106の判別結果がNOのときに
は、ステップS112で排出ソレノイド93bを励磁し
て第2の賞球案内樋(例えば、91b)から賞品球の排
出を開始させてから、反転フラグを“1”に反転させ
(ステップS113)、その後ステップS126に進
む。
【0287】一方、賞球排出数が“9”以上のとき(前
記ステップS102の判別結果がNOのとき)には、併
用排出処理を行うべくステップS109以降に進む。ま
ず、ステップS109では排出レジスタ0の値が“7
5”以下であるか否かを判別し、NOのときはステップ
S114で排出レジスタ0から“75”を減算した値
[排出レジスタ0−“75”]を残玉記憶レジスタの値
としてセットするとともに、その後、ステップS115
で排出レジスタ0に“75”をセットし、さらにステッ
プS116で残玉排出フラグを“1”に設定してステッ
プS119に進む。このようにしているのは、前述した
ように、ゲームの精算時に賞品球を排出する場合、75
個宛てに区切って排出するためである。
【0288】一方、ステップS109でYESのときに
は、次のステップS117で残玉排出フラグが“1”で
あるか否かを判別し、YESのときは続くステップS1
18で残玉排出フラグを“0”にリセットしてステップ
S119に進み、NOのときはステップS118をスキ
ップしてステップS119に進む。
【0289】ステップS119以降の併用排出処理で
は、まずステップS119にて後述する排出数分割処理
(図42)を行った後、1個排出フラグおよび交互排出
フラグを“0”に設定し(ステップS120、ステップ
S121)、後述の併用排出処理にて用いられる排出1
終了フラグ、排出2終了フラグの値を“0”にリセット
するとともに(ステップS122、ステップS12
3)、排出ソレノイド1、排出ソレノイド2を共に励磁
して併用排出を開始する(ステップS124、ステップ
S125)。
【0290】その後、ステップS126で後述する賞球
排出処理(図43)にて排出ウエイトタイマを起動する
ときに“1”に設定される排出ウエイトフラグを“0”
にリセットする。次いで、ステップS127では、1個
排出処理、交互排出処理又は併用排出処理が終了したと
きにその旨を示すべく設定される排出終了フラグを
“0”にリセットし、ステップS128で排出監視タイ
マ(例えば、3秒)をセットして終了する。この排出監
視タイマは賞品球の排出が開始された時点より所定時間
が経過するまでに後述の交互排出処理又は併用排出処理
によって排出すべき賞品球の排出が完了したか否かを監
視するために設けられるものである。
【0291】図42は上記排出開始処理(図41)のス
テップS119にて実行される排出数分割処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。このルーチンは球
の排出が後述の併用排出処理にて行われるとき(排出レ
ジスタ0の値が“9”以上“75”以下のとき)になさ
れる処理である。これは、併用排出処理では排出ソレノ
イド1、2が1回の制御ループで同時に作動するため、
予め前記排出レジスタ0に記憶された値を2つに分けて
排出レジスタ1と2にそれぞれ設定しておくものであ
る。そして、これら2つの排出レジスタ1、2の値に応
じて排出ソレノイド1、2がそれぞれ独立して作動する
ようになっている。
【0292】本ルーチンが開始されると、ステップS1
51〜ステップS175にて順次、排出レジスタの値が
“9”であるか否か(ステップS151)、“10”で
あるか否か(ステップS152)、“11”であるか否
か(ステップS153)、“12”であるか否か(ステ
ップS154)、そして以下同様にして“75”までが
判別される(ステップS175)。すなわち、“75”
まで判別を行う。
【0293】前記ステップS151の判別結果がYES
のときには、ステップS181で排出レジスタ1の値を
“5”に設定するとともに、ステップS182で排出レ
ジスタ2の値を“4”に設定して本ルーチンを終了す
る。以後、前記ステップS152の判別結果がYESの
ときには、排出レジスタ1、2の値を“5”に設定し
(ステップS183、ステップS184)、前記ステッ
プS153の判別結果がYESのときには排出レジスタ
1の値を“6”に設定するとともに(ステップS18
5)、排出レジスタ2の値を“5”に設定し(ステップ
S186)、前記ステップS154の判別結果がYES
のときには排出レジスタ1、2の値を“6”に設定する
(ステップS187、ステップS188)。
【0294】以下、同様にして排出レジスタ0の値が奇
数のときには排出レジスタ1に排出レジスタ2よりも1
つだけ大きな値を設定し、排出レジスタ0の値が偶数の
ときには排出レジスタ1と排出レジスタ2に同じ値を設
定する。
【0295】図43は、前述した排出クレジット制御装
置300によって実行されるメインルーチン(図25)
のステップS13において実行される賞球排出処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【0296】本ルーチンはメインルーチン(図25)の
ステップS6において、処理ナンバーが“2”と判別さ
れたときに開始される。まず、ステップS201で排出
ウエイトフラグが“1”であるか否かを判別する。この
排出ウエイトフラグは、実球精算時にクレジットされて
いる球数を排出する際の所定数(賞球排出数)の賞品球
の排出が終了して後述のウエイトタイマが作動したとき
に(ステップS205)その値が“1”に設定され、前
述の排出開始処理(図41)のステップS126にてリ
セットされるものである。したがって、1つの賞球排出
数の賞品球の排出が終了した後、初めてステップS20
1の判別結果がYESとなる。
【0297】このステップS201の判別結果がNOで
あるうちは、ステップS202に進んで、排出処理(図
44)による賞品球の排出を行った後、ステップS20
3に進む。ステップS203では、排出終了フラグが
“1”であるか否かを判別する。この排出終了フラグ
は、1個排出(図45)、交互排出処理(図46)又は
併用排出処理(図47)によって、所定数(賞球設定
数)の球の排出が完了したときにその値が“1”に設定
されるものである。したがって、この判別結果がNOの
ときには続くステップS204〜ステップS208をス
キップして本ルーチンを終了する。
【0298】所定数の賞品球の排出が完了して、前記ス
テップS203の判別結果がYESに転じたときには、
排出ウエイトフラグを“1”に設定し(ステップS20
4)、排出ウエイトタイマを所定時間(例えば、400
msec)にセットし(ステップS205)、さらに賞
球排出表示ランプを消灯(オフ)した後(ステップS2
06)、読み込み確定フラグを“1”に設定し、賞球数
データを賞球排出カウンタに加算して本ルーチンを終了
する(ステップS207、ステップS208)。上記読
み込み確定フラグおよび賞球排出カウンタは、封入球式
遊技機1のデータをホールの管理装置400に知らせる
ときに使用される。
【0299】上記ステップS203の判別結果がYES
に転じた後のループでは、ステップS204で排出ウエ
イトフラグを“1”に設定することにより、前記ステッ
プS201の判別結果がYESに転じ、ステップS20
9が実行される。このステップS209では前記排出ウ
エイトタイマがタイムアップしたか否かを判別し、判別
結果がNOのとき、すなわち所定数の賞品球の排出が終
了した後前記所定時間が未だ終了していないときには、
そのまま本ルーチンを終了し、当該所定時間が経過する
までステップS201およびステップS209のみを繰
り返し実行する。
【0300】そして、上記所定時間が経過してステップ
S209の判別結果がYESになると、ステップS21
0に進む。ステップS210では、残玉排出フラグが
“1”であるか否かを判別し、NOのときはステップS
211で処理ナンバーを“0”に設定して本ルーチンを
終了し、YESのときはステップS212で処理ナンバ
ーを“2”に設定して本ルーチンを終了する。残玉排出
フラグが“1”という状態では、まだ球が残っていると
判断され、残りの球が排出される。
【0301】図44は上述した賞球排出処理(図43)
のステップS202にて行われる排出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。本ルーチンが開始され
ると、まずステップS221で排出エラーフラグが
“1”であるか否かを判別する。この排出エラーフラグ
は排出開始処理の実行時、図41のステップS128で
セットされた排出監視タイマがカウントアップするまで
に所定数の賞品球の排出が完了しないときに排出制御系
の異常を示すべくその値が“1”に設定される(後述の
ステップS231にて“1”に設定される)ものであ
る。したがって、このステップS221での判別結果が
YESのときにはステップS233にて後述の排出エラ
ー回復処理(図48)を行って本ルーチンを終了する。
【0302】一方、ステップS221の判別結果がNO
のときには、ステップS222に進み、排出終了フラグ
が“1”であるか否かを判別する。この排出終了フラグ
は前述したように1個排出処理(図45)、交互排出処
理(図46)又は併用排出処理(図47)によって、所
定数(賞球設定数)の球の排出が完了したときにその値
が“1”に設定されるものである。
【0303】このステップS222の判別結果がNOで
あるうちは、ステップS223に進み、排出開始処理の
実行時(図42のステップS142)にセットされた排
出監視タイマがタイムアップしたか否かを判別する。そ
して、NOのときはステップS224、ステップS22
5に進んで、前述の排出開始処理(図41)にて設定さ
れる1個排出フラグおよび交互排出フラグを調べて、1
個排出フラグが“1”のときにはステップS226の1
個排出処理(図45参照)を、また交互排出フラグが
“1”のときにはステップS227の交互排出処理(図
46参照)を、さらに交互排出フラグが“0”のときに
はステップS228の併用排出処理(図47参照)を実
行する。
【0304】一方、上記ステップS223で排出監視タ
イマがタイムアップしたと、すなわち排出開始後一定時
間経過しても排出が終了しないと判別すると、排出異常
発生と判断して排出ソレノイド1と2をオフさせ(ステ
ップS229、ステップS230)、かつ排出エラーフ
ラグを“1”に設定(ステップS331)した後、賞球
排出中なら賞球排出表示ランプを点滅状態にしてエラー
表示を行って(ステップS232)ルーチンを終了す
る。
【0305】図45は、上述した排出処理(図44)の
ステップS226にて行われる1個排出処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。この処理が開始され
ると、まず図41のステップS105でセットされる1
個排出タイマがタイムアップしたか否かを判別し(ステ
ップS251)、NOのときは何もせず、またYESの
とき、すなわち1個排出タイマに設定された時間が経過
すると、ステップS252へ移行して反転フラグが
“1”か“0”かを調べる。そして、反転フラグが
“0”なら排出ソレノイド1をオフ(ステップS25
3)、また反転フラグが“1”なら排出ソレノイド2を
オフ(ステップS254)して1個排出を終了させてか
ら1個排出フラグを“1”に設定してルーチンを終了す
る(ステップS255)。
【0306】図46は、上述した排出処理(図44)の
ステップS227にて行われる交互排出処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。前述したように本ル
ーチンは排出される賞品球の数(賞球設定数)が“8”
以下のときに行われる処理であり、本ルーチンでは上述
した賞球排出装置42の排出ソレノイド1と2を交互に
使って賞品球を排出するものである。
【0307】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S261で反転フラグが“0”又は“1”であるかを調
べる。そして、反転フラグが“0”のときはステップS
262へ進んで、排出センサ1立上りフラグが“1”で
あるか否かを判別する。この排出センサ1立上フラグは
予備球が排出センサ1内より脱したときにその値が
“1”に設定されるものでをある。したがって、この判
別結果がNOのときは何もせず、YESになったときに
は排出レジスタ0の値(排出球数)を1つだけ減算して
から上記排出センサ1立上りフラグをクリアする(ステ
ップS263、ステップS264)。
【0308】次いで、上記排出レジスタ0の値が“1”
になったか否か、すなわち予め設定された数の球を排出
したか否かを判別し(ステップS265)、排出レジス
タ0の値が“1”になったら排出ソレノイド1をオフさ
せ、かつ排出終了フラグを“1”にセットしてルーチン
を終了する(ステップS266、ステップS267)。
【0309】一方、前記ステップS261の判別結果が
NOのとき、すなわち反転フラグが“1”のときにはス
テップS268に進む。ステップS268では排出セン
サ2立上りフラグが“1”であるか否かを判別する。こ
の排出センサ2立上フラグは予備球が排出センサ2内よ
り脱したときにその値が“1”に設定されるものであ
る。したがって、この判別結果がNOのときは何もせ
ず、YESになったときには排出レジスタ0の値(排出
球数)を1つだけ減算してから上記排出センサ2立上り
フラグをクリアする(ステップS269、ステップS2
70)。次いで、上記排出レジスタ0の値が“1”にな
ったか否か、すなわち予め設定された数の球を排出した
か否かを判別し(ステップS271)、排出レジスタ0
の値が“1”になったら排出ソレノイド2をオフさせ、
かつ排出終了フラグを“1”にセットしてルーチンを終
了する(ステップS272、ステップS267)。
【0310】このルーチンでは排出ソレノイド1又は2
による排出を、排出レジスタ0の値が“1”になった時
点で終了させているのは、排出ソレノイドのオフタイミ
ングを調整するためである。つまり、本実施例では排出
センサの下流側にストッパが配置されているので、排出
レジスタ0の値が“0”になった時点で排出を終了させ
ると、実際には1つ余計に球が排出されてしまうからで
ある。
【0311】図47は、上述した排出処理(図44)の
ステップS228にて行われる併用排出処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。前述したように本ル
ーチンは排出される賞品球の数(賞球設定数)が“9”
以上のときに行われる処理であり、本ルーチンでは上述
した賞球排出装置42の排出ソレノイド1と2を同時に
作動させて賞品球を排出するものである。
【0312】本ルーチンが開始されると、まず図41の
排出開始処理のステップS122でリセットされた排出
1終了フラグが“1”になったか否かを判別する(ステ
ップS301)。排出開始直後は排出1終了フラグは
“0”であるため、NOと判別されてステップS302
へ進んで、排出センサ1立上りフラグが“1”であるか
否かを判別する。この判別結果がNOのときは何もせ
ず、またYESなら排出レジスタ1の値(排出球数)を
1つだけ減算してから上記排出センサ1立上りフラグを
クリアする(ステップS303、ステップS304)。
【0313】次いで、上記排出レジスタ1の値が“1”
になったか否か、すなわち予め設定された数の球を排出
したか否かを判別し(ステップS305)、排出レジス
タ1の値が“1”になったなら排出ソレノイド1をオフ
させ、かつ排出1終了フラグを“1”にセットする(ス
テップS306、ステップS307)。
【0314】次に、ステップS308へ進み、図39の
ステップS123でリセットされた排出2終了フラグが
“1”になったか否かを判別する。排出開始直後は排出
2終了フラグは“0”であるため、NOと判別されてス
テップS309へ進んで、排出センサ2立上りフラグが
“1”であるか否かを判別する。この判別結果がNOの
ときは何もせず、またYESなら上記排出センサ2立上
りフラグをクリアしてから排出レジスタ2の値(排出球
数)を1、だけ減算する(ステップS310、ステップ
S311)。次いで、上記排出レジスタ2の値が“1”
になったか否か、すなわち予め設定された数の球を排出
したか否かを判別し(ステップS312)、排出レジス
タ2の値が“1”になったなら排出ソレノイド2をオフ
させ、かつ排出2終了フラグを“1”にセットする(ス
テップS313、ステップS314)。
【0315】それから、排出1終了フラグが“1”にな
ったか否かを判別し(ステップS315)、YESなら
次のステップS316で排出終了フラグを“1”に設定
してルーチンを終了する。
【0316】排出系1の側が先に排出を終了した場合に
は、ステップS314→ステップS316と進んで終了
する。一方、排出系2の側が先に排出を終了した場合に
は、ステップS314でNOと判別され、その後再びこ
のルーチンが実行されたときにステップS307で排出
1終了フラグが“1”に設定されてステップS308へ
進み、ここでYESと判別されてステップS316へジ
ャンプし、排出終了フラグを“1”に設定してルーチン
を終了する。
【0317】以上のように、賞球設定数が大きな値(9
〜75)に設定されているときに該設定数を分割して2
つの排出レジスタ1、2にその値を記憶し、排出レジス
タ1、2の値に基づいて第1および第2の排出ソレノイ
ドをそれぞれ独立して作動させることにより、多数の賞
品球の排出が一層迅速に行えるようになる。
【0318】図48は、上述した排出処理(図44)の
ステップS233にて行われる排出エラー回復処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。このルーチン
が開始されると、まず図32の排出センサ1レベル入力
処理のステップS4417で設定される排出1エラー解
除フラグが“1”であるか否か、また図33のステップ
S4517で設定される排出2エラー解除フラグが
“1”であるか否かをそれぞれ判別する(ステップS3
41、ステップS342)。
【0319】そして、両方の判別で共にYESとなる
と、ステップS343以下の処理を行う。ステップS3
43〜ステップS346では、図40の賞球開始処理に
おけるステップS1401〜ステップS1406と同様
の手続に従って、図32および図33の排出センサレベ
ル入力処理ルーチンで設定される排出センサ1球有フラ
グおよび排出センサ2球有フラグと、図37の半端セン
サ入力処理ルーチンで設定される半端センサ玉有フラグ
さらに図36のオーバーフロー検出器入力処理ルーチン
で設定されるオーバーフロー玉有フラグを調べて、いず
れか一つのフラグでも“0”になっている場合には排出
可能フラグを“0”にクリアして終了する(ステップS
347)。
【0320】一方、すべてのフラグが“1”になってい
る場合には排出可能フラグを“1”にセットし(ステッ
プS348)、次のステップS349で上記排出可能フ
ラグが“1”になっているか否かを調べ、“1”ならス
テップS350およびステップS351で排出レジスタ
1と2の値がそれぞれ“1”を越えているか否かを判別
し、排出レジスタ1の値が“1”以下のときは排出レジ
スタ2の値を、また排出レジスタ2の値が“1”以下の
ときは排出レジスタ1の値を、さらに排出レジスタ1と
排出レジスタ2の値が共に“1”を越えているときは、
両方の値を排出レジスタ0に設定する(ステップS35
2、ステップS353、ステップS354)。
【0321】ここで、上記ステップS350で排出レジ
スタ1の値が“1”以下のときにステップS352にて
排出レジスタ2の値を排出レジスタ0に設定しているの
は、排出レジスタの値が“1”という状態は排出終了を
意味しており、それにもかかわらず本ルーチンのエラー
回復処理に入ってきたのは排出レジスタ2に未排出の球
数が残っていると推定できるからである。同様に、上記
ステップS351で排出レジスタ2の値が“1”以下の
ときにステップS353にて排出レジスタ1の値を排出
レジスタ0に設定しているのは、排出レジスタ2に未排
出の球数が残っていると推定できるからである。
【0322】次いで、ステップS355で賞球排出表示
ランプを点灯し、ステップS356で図41の排出開始
処理と同様の処理を行うとともに、ステップS357で
排出エラーフラグを“0”にクリアして本ルーチンを終
了する。このように、2つの排出系のうちの何れか一方
が球詰りを起こした場合にも、排出レジスタに残ってい
る未排出の球数が改めて排出レジスタ0に設定されて再
度排出が開始されるようになるため、正常な他方の排出
系を使用した排出が行われ、故障による遊技機本体2の
遊技中断を回避することができる。
【0323】図49ないし図51は、前述した排出クレ
ジット制御装置300のCPUによって実行されるメイ
ンルーチン(図25)のステップS12において実行さ
れる球抜処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0324】この球抜処理ルーチンは遊技店の係員によ
って球抜センサ118がスイッチの形で押されてオン作
動したことが前述の球抜センサ入力処理(図34)によ
って検知され、球抜フラグが“1”に設定されてメイン
ルーチンのステップS8でYESと判別され、ステップ
S15で処理ナンバーが“4”に変更され、さらにメイ
ンルーチンのステップS5において、処理ナンバーが
“4”と判別されたときに開始されるものである。
【0325】本ルーチンが開始されると、まずステップ
S602において強制終了フラグが“1”であるか否か
を判別する。この強制終了フラグは、球抜センサ118
が2回押されたときに(本ルーチンの実行中に再度球抜
センサが押され、後述のステップS616又はステップ
S626の判別結果がYESとなったとき)実行される
ステップS700〜ステップS736の強制終了処理が
実行される直前のステップS696にてその値が“1”
に設定されるものである。したがって、該フラグがステ
ップS696の実行によって一旦“1”に設定される
と、その後のループでは前記ステップS602の判別結
果がYESとなって、後述のステップS700以降の強
制終了処理のみが実行されることになる。
【0326】前記ステップS602の判別結果がNOの
ときは、ステップS604で球抜実行フラグが“1”で
あるか否かを、続くステップS606で球抜開始フラグ
が“1”であるか否かを判別する。このうち、球抜開始
フラグは、続くステップS608〜ステップS612の
処理が一度でも行われたときにその旨を記憶すべくステ
ップS614にてその値が設定されるものである。ま
た、球抜実行フラグは後述のステップS620、ステッ
プS622によって排出ソレノイド1、2の励磁が開始
され球抜が実行されたときにその旨を記憶すべくステッ
プS624にて“1”に設定されるものである。
【0327】ここで、本球抜処理ルーチンが初めて行わ
れた場合を考える。この場合には前記ステップS60
4、ステップS606の判別結果は共にNOとなってス
テップS608に進み、1回目の球抜センサ118の押
圧(球抜処理を開始させるための押圧)によって“1”
にセットされた球抜フラグを“0”にリセットする。次
のステップS609、ステップS610では第1および
第2の賞球排出装置による球抜処理が終了したことを記
憶するために用いられる排出1終了フラグ、排出2終了
フラグは前述の併用排出処理にて用いられたものがその
まま転用でき、2つのフラグは後述のステップS62
8、ステップS646等の判別に用いられる。
【0328】さらに、次のステップS611では球抜開
始タイマをセットする。この球抜開始タイマは、実際に
排出ソレノイド1、2を励磁(オン)する前に、球抜装
置の切換ゲートを予め切換えておくのに十分な所定のア
イドルタイムを設けるためのものである。
【0329】次のステップS612では前記切換ゲート
を切換るべく球抜きソレノイド44が励磁(オン)さ
れ、続いて前記球抜開始フラグを“1”に設定する(ス
テップS614)。続くステップS616では上記ステ
ップS602〜ステップS614実行中に球抜フラグが
再び“1”に設定されたか否か、すなわち再度球抜スイ
ッチが押されたか否か(2度押されたか否か)を判別す
る。この判別結果がYESのときはステップS692〜
ステップS698を実行した後、球抜処理を強制的に終
了させるべくステップS700以降の強制終了処理に進
む。
【0330】より具体的には、まずステップS692お
よびステップS694で、後述のステップS628〜ス
テップS644の処理にて用いられる排出1球無フラグ
および後述のステップS646〜ステップS662の処
理にて用いられる排出2球無フラグをそれぞれ“0”に
リセットし、ステップS699で強制終了処理に移行し
たことを示すべく前記強制終了フラグを“1”に設定
し、さらに強制終了処理に移行した直後より所定時間経
過したか否かを判別するために設けられた強制終了タイ
マをセットして、後述のステップS700以降の強制終
了処理を行う。
【0331】一方、この判別結果がNOのときは、前記
ステップS611でスタートさせた球抜開始タイマがタ
イムアップしたか否かを判別する。未だ球抜開始タイマ
がタイムアップしていないときには(判別結果がNOの
とき)、以後の処理を行うことなくそのまま本ルーチン
を終了する。次回以降のループでは前記タイマがタイム
アップするまでステップS602〜ステップS606、
ステップS616、ステップS618のみが繰り返し実
行されることになる。
【0332】前記タイマがタイムアップしてステップS
618の判別結果がYESに転じると、ステップS62
0、ステップS622においてそれぞれ排出ソレノイド
1、2を励磁(オン)して賞品球の流出を開始し、前述
の球抜実行フラグを“1”に設定する(ステップS62
4)。
【0333】このように、一旦排出ソレノイド1、2を
励磁して球抜実行フラグが“1”に設定されると、次回
以降のループにおいて、前記ステップS604の判別結
果がYESとなり、ステップS606〜ステップS62
4の処理がスキップされることになる。次のステップS
626では再び、球抜フラグが“1”であるか否か、す
なわち球抜処理を強制的に終了させるべく球抜センサ1
18の2回押しがなされたか否かの判別を再びする。こ
の判別結果がYESのときは、ステップS684〜ステ
ップS690の処理を行った後、前記ステップS696
〜ステップS698、さらには後述のステップS700
以降の強制終了処理に進む。
【0334】ステップS684〜ステップS690の処
理では、まず排出1終了フラグが“1”であるか否かを
判別し(ステップS684)、この判別結果がYES、
すなわちこの時点で賞球排出装置42の第1排出ソレノ
イド側の賞品球の流出がすべて完了しているときには
(該フラグは第1の排出ソレノイド側の賞品球の流出が
すべて完了したとき後述のステップS642でその値が
“1”に設定される)ステップS686に進んで排出ソ
レノイド1を消磁(オフ)し、その後ステップS688
に進む。一方、判別結果がNOのときはステップS68
6をスキップしてステップS688に進む。
【0335】ステップS688では、さらに排出2終了
フラグが“1”であるか否かを判別し、この判別結果が
YES、すなわちこの時点で賞球排出装置42の第2排
出ソレノイド側の賞品球の流出がすべて完了していると
きには(該フラグは第2の排出ソレノイド側の賞品球の
流出がすべて完了したとき後述のステップS6660で
その値が“1”に設定される)ステップS690に進ん
で排出ソレノイド2を消磁(オフ)し、その後ステップ
S692に進む。一方、判別結果がNOのときはステッ
プS690をスキップしてステップS692以降に進
む。
【0336】この時点で2回目の球抜センサ118の押
圧がなされず、前記ステップS626の判別結果がNO
となったときには、ステップS628にて排出1終了フ
ラグが“1”であるか否かを判別する。この排出1終了
フラグは、本球抜処理が初めて実行されたときに前述の
ステップS609にて“0”にリセットされるものであ
り、反対に球抜処理によってすべての賞品球が流出され
たときに後述のステップS642にて“1”に設定され
る。
【0337】したがって、本球抜処理により賞球排出装
置42の第1排出ソレノイド側の賞品球の排出が未だ完
了していないときには、該ステップS628の判別結果
はNOとなって、ステップS630以降の処理が実行さ
れる。まず、ステップS630では排出1球無フラグが
“1”であるか否かを判別する。この排出1球無フラグ
は、メインルーチンのステップS3又は賞球排出装置4
2の第1排出ソレノイド側の球抜処理が完了したとき
(ステップS644)に“0”にリセットされ、本球抜
処理によって賞品球が流出し、第1の賞球誘導路91a
内(排出センサ1内)に賞品球がなくなってセンサ出力
が“0”となったときにその値が“1”に設定されるも
のである。
【0338】したがって、球抜開始後から排出センサ1
内に賞品球がなくなるまではこの判別結果はNOとなっ
て、ステップS632にて排出センサ1の出力が“L”
レベル(“0”)であるか否かを判別する。球抜処理が
完了せず未だ排出センサ1内に賞品球が残っているとき
には、この判別結果はNOとなり、そのままステップS
646以降に進む。
【0339】この状態から球抜処理によって第1の賞球
誘導路91a内(排出センサ1内)に賞品球がなくなる
と、ステップS632の判別結果がYESに転じ、上記
排出1球無フラグが“1”に設定され(ステップS63
4)、次いでセンサ1内に賞品球がなくなった時点から
の時間経過を計測する排出1球無タイマがセットされて
(ステップS636)ステップS646以降に進む。そ
の以降のループでは前述したステップS630の判別結
果はYESに転じ、ステップS638にて再度排出1セ
ンサの出力レベルが“L”レベル(“0”)であるか否
かを判別する。
【0340】この判別結果がYES、すなわち前回ルー
プに引続いて今回ループでも排出センサ1の出力レベル
が“L”レベルに保持されていると判別されたときに
は、ステップS640に進んで前記ステップS636で
セットされた排出1球無タイマがタイムアップしたか否
かを判別する。この判別結果がNOのとき、すなわち第
1の賞球誘導路91a内(排出セット1内)に賞品球が
ないと判別されてから未だ所定時間が経過していないと
きには、ステップS642、ステップS644をスキッ
プしてステップS646以降に進む。以後、上記所定時
間が経過するまで、前記ステップS630、ステップS
638の判別結果がYES、ステップS640の判別結
果がNOという具合に判別される。
【0341】排出センサ1の出力レベルが“L”レベル
を保持したまま上記所定時間が経過すると、ステップS
640の判別結果がYESに転じて排出1終了フラグを
“1”に設定し(ステップS642)、さらに排出1球
無フラグを“0”にリセットしてステップS644、ス
テップS646以降に進む。
【0342】このように、一旦排出1終了フラグが
“1”に設定されると、次回以降のループにおいては前
記ステップS628の判別結果がYESとなり、前記ス
テップS630〜ステップS644をスキップして、直
接ステップS646以降に進むことになる。
【0343】ところで、本ルーチンが開始され、一旦排
出センサ1の出力が“0”レベル(このとき排出1球無
フラグが“1”)となった後、上記排出1球無タイマが
タイムアップする前に再び排出センサ1の出力レベルが
“H”レベル(“1”)に変化すると、前記ステップS
638の判別結果がNOに転じ、前記排出1終了フラグ
を“1”に設定することなく(ステップS642をスキ
ップして)、前記ステップS644にて排出1球無フラ
グを“0”にリセットしてステップS646以降に進む
ようになっている。
【0344】この結果、1つの賞品球が排出センサ1内
を通過した後、次の賞品球が該センサ1内に達するまで
の間に生じる出力信号の立下りや該センサ1の出力信号
にノイズが発生したとき等、出力信号の波形が一時的に
立ち下がった場合に誤って賞球誘導路内の賞品球の流出
が完了したと判断することがない。
【0345】次のステップS646では、さらに排出2
終了フラグが“1”であるか否かを判別する。この排出
2終了フラグは、本球抜処理が初めて実行されたときに
前述のステップS610にて“0”にリセットされるも
のであり、反対に球抜処理によって全ての賞品球が流出
されたときに後述のステップS660にて“1”に設定
される。したがって、本球抜処理により賞球排出装置4
2の第2排出ソレノイド側の賞品球の排出が未だ完了し
ていないときには、該ステップS646の判別結果はN
Oとなって、ステップS648以降の処理が実行され
る。
【0346】まず、ステップS648では排出2球無フ
ラグが“1”であるか否かを判別する。この排出2球無
フラグは、メインルーチンのステップS3又は賞球排出
装置42の第2排出ソレノイド側の球抜処理が完了した
とき(ステップS662)に“0”にリセットされ、本
球抜処理によって賞品球が流出し、第2の賞球誘導路9
1b内(排出センサ2内)に賞品球が無くなってセンサ
出力が“0”となったときにその値が“1”に設定され
るものである。
【0347】したがって、球抜開始後から排出センサ2
内に賞品球が無くなるまではこの判別結果はNOとなっ
て、ステップS650にて排出センサ2の出力が“L”
(“0”)レベルであるか否かを判別する。球抜処理が
完了せず未だ排出センサ2内に賞品球が残っているとき
には、この判別結果はNOとなり、コール(呼び出され
た)したルーチンへ復帰する。
【0348】この状態から球抜処理によって第2の賞球
誘導路91b内(センサ2内)に賞品球がなくなると、
ステップS650の判別結果がYESに転じ、上記排出
2球無フラグが“1”に設定され(ステップS65
2)、次いでセンサ2内に賞品球がなくなった時点から
の時間経過を計測する排出2球無タイマがセットされて
(ステップS654)、コール(呼び出された)したル
ーチンへ復帰する。それ以降のループでは前記ステップ
S648の判別結果はYESに転じ、ステップS656
にて再度排出センサ2の出力レベルが“L”レベル
(“0”)であるか否かを判別する。
【0349】この判別結果がYES、すなわち前回ルー
プに引き続いて今回ループでも排出センサ2の出力レベ
ルが“L”レベルに保持されていると判定されたときに
は、ステップS658に進んで前記ステップS654で
セットされた排出2球無タイマがタイムアップしたか否
かを判別する。この判別結果がNOのとき、すなわち第
2の賞球誘導路内(排出センサ2内)に賞品球がないと
判定されてから未だ所定時間が経過していないときに
は、ステップS660、ステップS662をスキップし
て、コール(呼び出された)したルーチンへ復帰する。
【0350】以後、上記所定時間が経過するまで、前記
ステップS648、ステップS656の判別結果が共に
YES、ステップS658の判定結果がNOという具合
に判定される。排出センサ2の出力レベルが“L”レベ
ルを保持したまま上記所定時間が経過すると、ステップ
S658の判定結果がYESに転じて排出2終了フラグ
が“1”に設定され(ステップS660)、さらに排出
2球無フラグが“0”にリセットされて(ステップS6
62)、コール(呼び出された)したルーチンへ復帰す
る。
【0351】このように、一旦排出2終了フラグが
“1”に設定されると、次回以降のループにおいては前
記ステップS646の判定結果がYESとなり、前記ス
テップS648〜ステップS662をスキップして、ス
テップS664以降に進むこととなる。
【0352】ところで、本ルーチンが開始され、一旦排
出センサ2の出力が“L”レベル(このとき排出2球無
フラグが“1”)となった後、上記排出2球無タイマが
タイムアップする前に再び排出センサ2の出力レベルが
“H”レベル(“1”)に変化すると、前記ステップS
656の判定結果がNOに転じ、前記排出2終了フラグ
を“1”に設定することなく(ステップS660をスキ
ップして)、前記ステップS662にて排出2球無フラ
グを“0”にリセットして、コール(呼び出された)し
たルーチンへ復帰する。
【0353】この結果、1つの賞品球が排出センサ2内
を通過した後、次の賞品球が該センサ2内に達するまで
の間に生じる出力信号の立下りや該センサ2の出力信号
にノイズが発生したとき等、出力信号の波形が一時的に
立下った場合に誤って賞球誘導路内の賞品球の流出が完
了したと判断することがない。
【0354】上記ステップS646〜ステップS662
を実行した結果、賞球排出装置42の第2の排出ソレノ
イド側の賞品球の流出が完了したと判断された後は、ス
テップS646の判別結果がYESに転じ、ステップS
664にて第1排出ソレノイド側の賞品球の球抜が完了
したか否か(排出1終了フラグが“1”か)を再度判別
する。
【0355】この判別結果がNOのときには、そのまま
今回ループでの処理を終了して、次回ループへと移行す
る(次回ループでは再びステップS628〜ステップS
644が実行されることになる)。一方、判別結果がY
ES、すなわちこの時点で賞球排出装置42の第1、第
2の排出ソレノイドによる球抜処理が共に完了したと判
断されたときには、まず前記球抜実行フラグおよび球抜
開始フラグを共に“0”にリセットし(ステップS66
6、ステップS668)、球抜処理を終了させるべく排
出ソレノイド1、2の消磁(オフ)を行い(ステップS
674、ステップS676)、さらに球抜ソレノイドの
消磁(オフ)(ステップS678)を行った後、処理ナ
ンバーを“0”にリセットして(ステップS680)、
本ルーチンを終了する。
【0356】次いで、前記ステップS602、ステップ
S616、ステップS626の何れかの判別結果がYE
Sのときに行われる強制終了処理(ステップS700以
降の処理)について説明する。この処理は、球抜センサ
118が押されて一旦球抜処理が開始された後、再び該
センサ118が押されたとき(2回押し)に実行される
ものである。まず、ステップS700では、強制終了タ
イマがタイムアップしたか否かを判別する。この強制終
了タイマは2回目のセンサ118の押圧がなされたとき
(ステップS616、ステップS626の判別結果がN
Oとなった直後に実行されるステップS698)にカウ
ントを開始するものである。
【0357】この判別結果がNO、すなわち2回目のセ
ンサ押圧から未だ所定時間が経過していないときには、
ステップS702にて排出1終了フラグが“1”である
か否かを判別する。このステップS702の判別結果が
NO、すなわち球抜処理が完了する前(前記フラグはそ
の値が“1”のとき賞球排出装置の第1排出ソレノイド
側の球抜が完了したことを表す)に強制終了処理が開始
されたときには、さらにステップS704にて排出セン
サ1立上フラグが“1”であるか否かを判別する。
【0358】この判別結果がYESのとき、すなわち強
制終了処理が一旦行われた後、新たに賞品球がセンサ1
内に達したときには、この時点で排出ソレノイド1を消
磁(オフ)し(ステップS706)、次いで強制的に排
出1終了フラグを“1”に設定して(ステップS70
8)、ステップS710に進み、一方NOのときは前記
ステップS706、ステップS708をスキップしてス
テップS710に進む。
【0359】ステップS710では排出2終了フラグが
“1”であるか否かを判別する。このステップS710
の判別結果がNO、すなわち球抜処理が完了する前(前
記フラグはその値が“1”のとき賞球排出装置42の第
2排出ソレノイド側の球抜が完了したことを表す)に強
制終了処理が開始されたときには、さらにステップS7
12にて排出センサ2立上フラグが“1”であるか否か
を判別する。
【0360】この判別結果がYESのとき、すなわち強
制終了処理が一旦行われた後、新たに賞品球がセンサ2
内に達したときには、この時点で排出ソレノイド2を消
磁(オフ)し(ステップS714)、次いで強制的に排
出2終了フラグを“1”に設定して(ステップS71
6)、本ルーチンを終了する。一方、判別結果がNOの
ときには、前記ステップS714、ステップS716を
スキップして本ルーチンを終了する。
【0361】このように、強制終了処理(ステップS7
00以降の処理)が開始された後、所定時間が経過する
までに排出センサ2の出力信号の立上り(新たな賞品球
がセンサ内に達したこと)を検出されて一旦排出2終了
フラグが“1”に設定されると、次回以降のループでは
ステップS710の判別結果がYESとなって、さらに
排出1終了フラグが“1”であるか否かが判定される
(ステップS718)。この判別結果がNO、すなわち
この時点で、賞球排出装置42の第1排出センサ1が強
制終了処理開始後の新たな賞品球を検出していないとき
は、そのまま本ルーチンを終了する。この場合、次回以
降のループにおいても、ステップS702〜ステップS
708の処理が引続き実行される。
【0362】一方、前記ステップS718の判別結果が
YES、すなわち強制終了処理が実行された後、賞球排
出装置42の第1、第2の排出センサ1、2が共に新た
な賞品球が該センサ1、2内に達したことを検知したと
きには後述のステップS724以降の処理が行われる。
また、上記ステップS702〜ステップS718の処理
を実行しているうちに所定時間が経過して強制終了タイ
マがタイムアップして、ステップS700の判別結果が
YESに転じると(このとき前記排出1終了フラグおよ
び排出2終了フラグの何れか一方が“0”である)、ス
テップS720、ステップS722でそれぞれ排出ソレ
ノイド1、排出ソレノイド2を強制的に消磁(オフ)し
て(ステップS724)以降に進む。
【0363】ステップS724では、前述の強制終了フ
ラグを“0”にリセットし、さらにステップS726、
ステップS728にて前記球抜実行フラグおよび球抜開
始フラグを共に“0”にリセットし、続いて球抜ソレノ
イドの消磁(オフ)を行った後(ステップS734)、
処理ナンバーを“0”にリセットして(ステップS73
6)、本ルーチンを終了する。
【0364】図52には、図25のメイン処理フロー中
のステップS9で実行される補給処理の具体的手順の一
例が示されている。この補給処理が開始されると、まず
補給センサ50の検出信号を検出するための補給センサ
入力処理(図35)中において設定される補給センサ立
上りフラグを調べ(ステップS752)、YESのとき
にはステップS754へ進み、完了ランプを点灯させて
から補給要求フラグを“1”にセット、補給センサ立上
りフラグを“0”にクリアして、このルーチンを終了す
る(ステップS756、ステップS758)。この補給
フラグは、後述の遊技台の情報を処理したりするため
に、管理装置400に対する補給信号をアサートするた
めに参照されるものである。
【0365】一方、上記ステップS752でNOのとき
には、ステップS760へ移行して補給センサが立ち下
がったことを示す補給センサ立下りフラグが“1”であ
るか否かを判別し、NOなら何もせず、またYESなら
上記ステップS754で点灯させた完了ランプを消灯さ
せてから(ステップS762)、補給要求フラグおよび
補給センサ立下りフラグをそれぞれ“0”にクリアし
て、このルーチンを終了する(ステップS764、ステ
ップS766)。
【0366】図53は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS21で実行される精算処理の具体的手順の一
例を示すものである。後述の入力処理(図61)におけ
るステップS2602で精算フラグが“1”に設定さ
れ、図26のメインフローのステップS16でYESと
判別されると、図53の精算処理が開始される。
【0367】この精算処理が開始されると、まずステッ
プS2100で精算LED356を点滅させて遊技者に
精算中であることを知らせる。次いで、ステップS21
02で精算機能の保持音を出力して同じく音によって遊
技者に精算機能が保持されて実行されていることを音に
よって知らせる。これにより、遊技者は確実に精算処理
が開始されて実行状態であることを知ることができる。
【0368】ステップS2104では精算のためのカー
ドが差込まれて実際にカード挿入口5にあるか否かを判
別し、YESのときはステップS2106でカード排出
処理(図55参照)を行ってステップS2108に進
む。また、NOのときはステップS2106をスキップ
してステップS2108に進む。
【0369】ステップS2108では精算機能保持中で
あるか否かを判別し、YESのときは引続きその処理を
継続するため、今回のルーチンを終了する。また、NO
のときはステップS2110で精算LED356を点灯
するとともに、ステップS2112で精算実行中音を出
力する。これにより、遊技者は光および音によって精算
実行中であることを知ることができる。
【0370】次いで、ステップS2114でレシート選
択スイッチ7がオンになっているか否か、すなわち遊技
者が精算のためにレシート選択スイッチ7押しているか
を判別する。この場合の精算にはゲームの利益を全て精
算する場合と、利益の範囲内で少額の払出しのために精
算する場合の双方が含まれる。
【0371】ステップS2114でYESのときにはス
テップS2116で精算数をレシートに印字してステッ
プS2120に進む。このとき、遊技者が所望した球数
に相当するだけの数値が、ゲームによって保有している
クレジット数の範囲内でレシートに印字される。例え
ば、遊技者がタバコと交換するために少額の一定払出し
精算をする場合は、この一定払出量に対応する球数がレ
シートに印字される。そして、このレシートに印字され
ている数値に対応させて、その後店内の所定の賞品(例
えば、払出精算の例であればタバコ)と交換することが
できる。
【0372】一方、ステップS2114の判別結果がN
Oのときには、ステップS2118で処理ナンバーを
“1”に設定して(実球排出に設定して)ステップS2
120に進む。ステップS2120では精算処理が終了
したか否かを判別し、NOのときは今回のルーチンを終
了して次回のループで再びこの処理を継続する。また、
YESのときにはステップS2122でクレジット数か
ら前述した精算数を減算する。これにより、ゲーム中に
おける払出精算の場合には保有するクレジット数から払
出量が減算されることになる。また、ゲームの全てを精
算する場合にはクレジット数が全て精算されることにな
る。
【0373】次いで、ステップS2124で精算LED
356を消灯し、ステップS2126で精算実行中音の
出力を停止(オフ)し、さらにステップS2128で精
算フラグを“0”にリセットして本ルーチンを終了す
る。これにより、遊技者に対して光および音によって精
算実行の終了が知らされる。
【0374】図54はクレジット数表示器23と変化量
表示器27の具体的な表示の一例を示すものである。ま
ず、図54(a)はクレジット数表示器23、変化量表
示器27の表示内容を示し、最初はクレジット数表示器
23がゼロの状態となっている。このとき、変化量表示
器27には何も表示されていない。いま、購入スイッチ
25を押して球を[25]個だけ購入すると、クレジッ
ト数表示器23には購入したクレジット数である[2
5]が表示され、このとき同時に変化量表示器27にも
その変化量である[25]が表示される。
【0375】次に、図54(b)に示すように、クレジ
ット数が[123]のとき、入賞口に入賞して[15]
個の賞球があった場合には、最初はクレジット数表示器
23には現在のクレジット数である[123]が表示さ
れ、このとき、変化量表示器27には何も表示されてい
ない。そして、[15]個の賞球価値の付加により、ク
レジット数が[123]から[138]に変化し、この
ためクレジット数表示器23の表示は[138]とな
る。このとき同時に変化量表示器27にもその変化量で
ある[15]が表示される。
【0376】その後、図54(c)に示すように、ゲー
ムの途中で少額の払出しがある場合、最初はクレジット
数表示器23には現在のクレジット数である[138]
が表示され、このとき、変化量表示器27には何も表示
されていない。遊技者が精算数入力スイッチ1002を
押して[40]個だけの精算払出しを実行すると、クレ
ジット数は[138]から[40]が減算されて[9
8]に変化し、このためクレジット数表示器23の表示
はダウンカウントされて[98]となる。このとき同様
に変化量表示器27の数値は同じくアップカウントさ
れ、その変化量である[40]が表示される。
【0377】図55は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS22で実行されるカード挿入(取込)処理の
具体的手順の一例を示すものである。後述の入力処理
(図61)におけるステップS2606でカード挿入フ
ラグが“1”に設定され、図26のメインフローのステ
ップS17でYESと判別されると、図55のカード挿
入(取込)処理が開始される。
【0378】このカード挿入処理が開始されると、まず
ステップS2200でカードリーダーライタ403のカ
ード挿入口5からカードを取り込み、取り込んだカード
内容をステップS2202で読み込む。このカードに
は、そのとき遊技者が保有している金額に対する度数の
残高がデータとして書込まれている。次いで、ステップ
S2204で取り込んだカードが不正のものであるかと
か、既に度数がゼロに帰している(不正・帰零カードと
いう)ものではないかという判別を行い、NOのとき
(すなわち、正規のカードでかつ残高のあるとき)に
は、ステップS2206でそのときの読み込み残高をカ
ード残高数とする。
【0379】以後、この残高の範囲内で遊技者はパチン
コ球をクレジット数として購入でき、ゲームを開始でき
る。次いで、ステップS2210でパチンコ球をクレジ
ット数として購入することが可能な表示(購入可表示)
のために購入LED354を点灯させるともに、ステッ
プS2212でカード挿入フラグを“0”にリセットし
て本ルーチンを終了する。
【0380】一方、ステップS2204でYESのとき
には、取り込んだカードが不正・帰零カードであると判
断し、ステップS2208で直ちにカード返却フラグを
“1”に設定してステップS2206、ステップS22
10をスキップしてステップS2212に進む。したが
って、このときはカード内容に基づいてパチンコ球をク
レジット数として購入することはできず、不正が防止さ
れる。
【0381】図56は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS23で実行されるカード排出処理の具体的手
順の一例を示すものである。また、このカード排出処理
は上述した精算処理(図53)のステップS2106に
て行われる処理のサブルーチンを示すフローチャートで
もある。
【0382】後述の入力処理(図61)におけるステッ
プS2612でカード返却フラグが“1”に設定され、
図26のメインフローのステップS18でYESと判別
されると、図56のカード排出処理が開始される。
【0383】このカード排出処理が開始されると、まず
ステップS2300でカードによってパチンコ球をクレ
ジット数として購入することが可能な表示(購入可表
示)のための購入LED354を消灯させるともに、ス
テップS2302で挿入されたカードから読み込んだカ
ード残高数を“0”にリセットする。次いで、ステップ
S2304でカード挿入口5を通してカードを排出し、
ステップS2306でカード排出を終了したか否かを判
別する。カード排出を終了していないときは、ステップ
S2308でカードに対して、そのとき遊技者が残高と
して保有している度数をデータとしてカードに書き込ん
だ後、ステップS2312でカードにパンチ穴をあけて
本ルーチンを終了する。
【0384】パンチ穴は、例えばカードの残高に対応し
てあける位置が変化していき、残高が“0”になると、
最終の位置にパンチ穴があけられる。一方、ステップS
2306でYESのとき、すなわちカード排出を終了し
ているときは、ステップS2310でカード返却フラグ
を“0”にセットしてルーチンを終了する。
【0385】図57は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS24で実行される購入処理の具体的手順の一
例を示すものである。ここで、購入処理とは、遊技者の
持っているプリペイドカードによってパチンコ球をクレ
ジット数という形でクレジット機3から購入するための
処理をいう。したがって、本実施例ではパチンコ球を直
接に購入するものではない。後述の入力処理(図61)
におけるステップS2616で購入フラグが“1”に設
定され、図26のメインフローのステップS19でYE
Sと判別されると、図57の購入処理が開始される。
【0386】この購入処理が開始されると、まずステッ
プS2400でパチンコ球をクレジット数として購入す
ることが可能な表示(購入可表示)のための購入LED
354を消灯させるともに、ステップS2402で購入
音の発生をスタートさせる。これにより、遊技者に対し
て購入の開始が知らされる。次いで、ステップS240
4で所定のウエイトタイム(待機時間)が終了したか否
かを判別する。このウエイトタイムは、購入処理をスム
ーズに行うために必要な処理時間を確保するためで、N
Oのときは本ルーチンを終了する。
【0387】そして、YESになると、ステップS24
06でカード残高数から“1”を減算するとともに、ス
テップS2408で現在のクレジット数に“25”を加
算する。ゲームの最初にクレジット数という形で球を購
入するときは、初期のクレジット数が“0”であるた
め、クレジット数としては単に“25”が表示されるこ
とになる。ここで、カードの度数は1度がクレジット数
で“25”に相当しており、クレジット数で“25”と
いう状態はパチンコ球では[25]個に相当している。
【0388】したがって、カード残高数から“1”を減
算すると、現在のクレジット数に対して“25”が加算
される。これは、クレジット数が“0”になる前に行っ
てもよく、あるいはクレジット数が“0”になってから
もう一度ゲームをしたいという要求があったときに行っ
てもよい。
【0389】次いで、ステップS2410でカード残高
数が“0”であるか否かを判別する。カード残高数=
“0”という状態はこれ以上購入できないことを意味し
ており、したがって、このときはステップS2414で
カード返却フラグを“1”に設定した(その後、カード
の返却処理が実行される)後、ステップS2416で購
入フラグを“0”に設定してルーチンを終了する。一
方、カード残高数が“0”でなく残高があるときは、ス
テップS2412でパチンコ球をクレジット数として購
入することが可能な表示(購入可表示)のための購入L
ED354を再び点灯させて遊技者にまだ購入できる余
地があることを知らせるとともに、その後、ステップS
2416に進んで購入フラグを“0”に設定する。
【0390】図58は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS25にて実行される封入球入替処理の具体的
手順の一例を示すものである。ここで、封入球入替処理
とは、管理装置401からの所定信号による指令、又は
係員が直接に遊技機本体2に所定の操作棒を差し込んで
封入球入替スイッチ316を操作することによって内部
の封入球を入替えるための一連の処理をいう。後述の入
力処理(図61)におけるステップS2620で封入球
入替フラグがが“1”に設定され、図26のメインフロ
ーのステップS20でYESと判別されると、図58の
封入球入替処理が開始される。
【0391】この封入球入替処理が開始されると、まず
ステップS2500で封入球抜フラグが“1”であるか
否かを判別する。封入球抜フラグは、“0”のとき封入
球を抜く処理が開始されていないことを示し、封入球抜
き処理が開始されると、“1”にセットされるものであ
る。ステップS2500でYES(封入球抜フラグ=
“0”)のとき、すなわち封入球入替処理に移行しても
未だ封入球を抜く処理が開始されていないときは、続い
てステップS2502で封入球抜きソレノイド51をオ
ンにするとともに、ステップS2504で封入球抜きタ
イマを所定時間(封入球を抜き取るのに必要な時間)に
セットしてカウントを開始させる。
【0392】封入球抜きソレノイド51がオンとなるこ
とにより、図19(a)に示すように、封入球抜きソレ
ノイド51の切換プレート51bが封入路排出路84の
入口を開き、球貯留路83に貯留されている球が矢印で
示すように、封入路排出路84の方に流下して、外部に
抜き取られて球の清浄等が行われる。封入球抜きタイマ
は、封入球を抜き取るのに適切な時間を設定しておくも
のである。
【0393】ステップS2504を経ると、次いでステ
ップS2506で封入球抜フラグを“1”に設定し、ス
テップS2508で反転フラグを“0”に設定してルー
チンを終了する。封入球抜フラグを“1”に設定するの
は、封入球抜き処理が開始されたからである。また、反
転フラグは前述したように、賞品球の排出を交互に行う
に際し、賞球排出装置42の第1の排出ソレノイド1
(93a)と、第2の排出ソレノイド(93b)とを交
互に作動させることによって、2条の排出経路を均等に
使用して耐久性を向上させるために設けられたもので、
反転フラグの値は、ソレノイドが1回作動する毎、すな
わち1排出が終了する毎に“1”又は“0”に反転する
ものである。
【0394】一方、ステップS2500でNO(封入球
抜フラグ=“1”)のとき、すなわち封入球入替処理に
既に移行して封入球を抜く処理が開始されているとき
は、ステップS2510に進んで、封入球抜きタイマが
タイムアップしたか否かを判別する。タイムアップして
いないときは今回のループを終了し、タイムアップする
と、封入球を抜く処理(球貯留路83に貯留されている
球を抜く処理)が終了していると判断してステップS2
512で切換フラグが“1”であるか否かを判別する。
切換フラグは、前述した賞球排出装置42における球の
流路として新たな封入球を供給する方に切換えられる
と、“1”に設定されるものである。
【0395】ステップS2512の判別結果がNOのと
きは、ステップS2516で流路切換ソレノイド43を
励磁(オン)する。これにより、図17に示すように、
流路切換ソレノイド43の切換プレート43bがその基
端部を支点として封入球誘導樋73の入口から移動して
賞球誘導樋74の入口を塞ぐように変位する。次いで、
ステップS2518で封入球抜きソレノイド51を消磁
(オフ)する。
【0396】以上のように、流路切換ソレノイド43a
をオンすることにより、賞球排出装置42から排出され
た球Tが矢印で示すように、排出樋72から封入球誘導
樋73に入り、以後、封入球カセット120に流下す
る。そして、封入球カセット120に流下した球は球貯
留路83に到達し、封入球としてゲームの開始に備えら
れる。
【0397】次いで、ステップS2520で所定の切換
ウエイトタイマを所定時間(球の流路を切換えるのに必
要な時間)にセットし、ステップS2522で切換フラ
グを“1”に設定してステップS2524に進む。切換
ウエイトタイマは、賞球排出装置42における球の流路
として新たな封入球を供給する方に切換えるのに適切を
時間を設定しておくものである。
【0398】一方、ステップS2512でYES(切換
フラグ=“1”)のときには、ステップS2516〜ス
テップS2522をスキップしてステップS2524に
進む。ステップS2524では切換ウエイトタイマがタ
イムアップしたか否かを判別し、タイムアップしていな
いときは今回のループを終了する。そして、タイムアッ
プすると、ステップS2526で10個排出フラグが
“1”であるか否かを判別する。10個排出フラグは、
球が10個当て排出されると、“1”に設定されるもの
である。
【0399】ステップS2526でNOのときはステッ
プS2528で10個排出処理(詳細は後述の図59参
照)を実行した後、ステップS2530で10個排出フ
ラグを“1”に設定して本ルーチンを終了する。また、
ステップS2526でYESのとき(球が10個当て排
出されているとき)には、続くステップS2532で前
述した排出ウエイトフラグが“1”であるか否かを判別
する。排出ウエイトフラグは、前述したように、1つの
賞球排出数の賞品球の排出が終了して後述のウエイトタ
イマが作動したときに“1”に設定されるものである。
【0400】したがって、排出ウエイトフラグが“0”
のとき(ステップS2532の判別結果がNOのとき)
には、賞品球の排出が終了していないと判断して本ルー
チンを終了し、排出ウエイトフラグが“1”のとき(ス
テップS2532の判別結果がYESのとき)には、ス
テップS2534に進んで、反転フラグが“1”である
か否かを判別する。ステップS2534の判別結果がY
ESのときは、ステップS2542で封入球入替終了処
理(図60参照)を実行してルーチンを終了する。
【0401】また、反転フラグが“1”でないときに
は、ステップS2536以降の処理を実行する。まず、
ステップS2536で切換ウエイトタイマを所定時間に
セットするとともに、ステップS2538で10個排出
フラグを“0”にリセットし、さらにステップS254
0で反転フラグを“1”に設定して本ルーチンを終了す
る。これにより、1回目に10個排出してからもう一度
10個排出する処理が行われる。このようにしているの
は、パチンコ球排出の流路が狭くなるために、球詰りし
ないように、1条ずつ排出するためである。
【0402】図59は、上述した封入球入替処理(図5
8)のステップS2528にて行われる10個排出処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。このルー
チンが開始されると、まずステップS5200で1個排
出フラグを“0”にリセットする。1個排出フラグは前
述した図44のステップS231で“1”に設定される
ものである。
【0403】次いで、ステップS5202で交互排出フ
ラグを“1”に設定し、ステップS5204で排出レジ
スタ0の値を“10”に設定する。また、ステップS5
206で排出ウエイトフラグを“0”にリセットし、ス
テップS5208で同じく排出終了フラグを“0”にリ
セットする。さらに、ステップS5210で排出監視タ
イマを所定時間にセットし、ステップS5212で処理
ナンバーを“2”に設定して本ルーチンを終了する。
【0404】上述のように、封入球に対応して所定数
(例えば、封入球と同数)の球が賞球排出装置42によ
って予め既存の封入球とは別の場所に貯留されており、
所定の封入球排出指令が発せられると、まず封入球抜き
手段85によって、具体的には封入球抜きソレノイド5
1が作動して球の流路を封入球排出路84の方に切換
え、内部の封入球が抜き取られて外部に放出される。外
部に抜き取られた球は、その後、清浄等の処理が行われ
る。次いで、内部の封入球が外部に抜き取られると、球
排出手段としての機能を有する賞球排出装置42に貯留
されていた球が球取込手段90によって、具体的には球
抜きソレノイド44がオフしている状態のとき、流路切
換ソレノイド43がオンして封入球誘導樋73を開ける
ことによって自動的に封入球の循環経路(球貯留路8
3)に新たな球が取り込まれて遊技を開始できる状態と
なる。
【0405】すなわち、封入球の交換が全く自動的に行
われることになる。したがって、封入球の交換を容易に
行うことができ、作業能率を向上させることができると
いう本実施例特有の利点がある。すなわち、遊技店の開
店前、若しくは閉店時に、係員がその場所に出向く必要
はなく、しかも一台毎に手動で封入球の交換を行う必要
もない。また、遊技店に設置されている遊技機全台につ
いて封入球の交換を行う場合であっても、自動的に作業
を行え、作業量が少なく能率が向上する。
【0406】さらに、封入に際して係員が遊技機本体2
の前面枠を開いて球抜き作業をする必要がなく、球が遊
技機本体2から落下する等の不具合がない。したがっ
て、封入されている球が遊技店の床に落下して散乱する
という状態やその後の回収作業の必要がない。また、自
動的に封入されるため、係員が球の数が数えて入れる必
要がなく、封入球の数を間違えて封入するということが
なく、所定数の球を正確に封入することが可能になる。
その結果、封入球の数が多過ぎて球づまり(例えば、封
入路でのつまり)を起こしたり、あるいは少な過ぎて発
射位置に供給される球が不足する等の不具合がなくな
り、遊技をスムーズに実行することが可能になるという
利点がある。
【0407】図60は、上述した封入球入替処理(図5
8)のステップS2542にて行われる封入球入替終了
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。この
ルーチンが開始されると、まずステップS5300で封
入球入替終了フラグが“1”であるか否かを判別する。
封入球入替終了フラグは、封入球式の遊技機本体2に対
して新たな封入球の入替え終了処理が開始されたことを
示すフラグである。この判別結果がNOのときには、ス
テップS5302で入替終了タイマを所定時間にセット
するとともに、ステップS5304で封入球入替終了フ
ラグを“1”に設定してルーチンを終了する。入替終了
タイマは、新たな封入球の入替え終了処理を行うのに必
要な時間に設定される。
【0408】一方、ステップS5300の判別結果がY
ESのときには、前回のループで新たな封入球の入替え
終了処理が開始されたと判断し、ステップS5306で
入替終了タイマがタイムアップしたか否かを判別する。
この判別結果がNOのときはルーチンを次回もループを
回す。一方、この判別結果がYESのときには、新たな
封入球の入替え終了処理を行うのに必要な時間が経過し
たと判断してステップS5308以降の処理を行う。
【0409】すなわち、ステップS5308で封入球入
替フラグを“0”にリセットし、ステップS5310で
封入球抜フラグを“0”にリセットする。また、ステッ
プS5312で切換フラグを“0”にリセットし、ステ
ップS5314で10個排出フラグを同じく“0”にリ
セットする。その後、ステップS5316で封入球入替
終了フラグを“0”にリセットし、さらにステップS5
318で流路切換ソレノイド43をオフしてルーチンを
終了する。
【0410】図61は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS26にて実行される入力処理の具体的手順の
一例を示すものである。本ルーチンで実行する入力処理
は、遊技者がパチンコゲームを行うときの状況に応じて
前述した各種フラグをセットするためのものである。メ
イン処理フロー中のステップS20で前述した封入球入
替フラグが“0”になっていると判別されると、図61
の入力処理が開始される。
【0411】この入力処理が開始されると、まずステッ
プS2600で精算スイッチ6がオンしているか否かを
判別し、オンしているとき(すなわち、遊技者がゲーム
を精算を要求しているとき)には、ステップS2601
でテストモードフラグが“1”であるか否かを判別す
る。テストモードフラグが“0”のときは遊技機本体2
をテストモードに設定することが要求されていないと判
断し、ステップS2602で精算フラグを“1”に設定
してルーチンを終了する。すなわち、遊技機本体2をテ
ストモードでなければ、遊技者からのゲームの精算要求
に応じて精算を行うためである。逆に言えば、遊技機本
体2がテストモードのときは精算要求に応じないことに
なる。
【0412】一方、ステップS2601でテストモード
フラグが“1”のときは遊技機本体2をテストモードに
設定することが要求されていると判断し、ステップS2
604に進む。また、ステップS2600の判別結果が
NOのとき(すなわち、精算スイッチ6がオフしている
とき)にもステップS2604に進む。ステップS26
04では、カード挿入口5にカードが挿入されるという
行為が行われている状態であるか否を判別する。
【0413】カード挿入行為が行われているときはステ
ップS2606でカード挿入フラグを“1”に設定す
る。また、カード挿入行為が行われていないときには、
ステップS2608に進んで、カードがカードリーダー
ライタ403に有るか否かを判別する。カードがカード
リーダーライタ403に有るときには、続いてステップ
S2610でカード返却スイッチ25が押されている
(オンしている)か否かを判別し、カード返却スイッチ
25が押されているときはステップS2612でカード
返却フラグを“1”に設定する。
【0414】また、カード返却スイッチ25が押されて
いないときには、ステップS2614に進んで、購入ス
イッチ24がオンしているが否かを判別し、購入スイッ
チ24がオンしているときはステップS2616で購入
フラグを“1”に設定する。一方、購入スイッチ24が
オフしているときはステップS2618に進んで、封入
球入替スイッチ316がオンしているか否を判別する。
【0415】封入球入替スイッチ316は、店の係員が
操作するもので、この操作によって封入球が新たなもの
と入替えられる。ステップS2618の判別結果がYE
Sのときには、ステップS2620で封入球入替フラグ
を“1”に設定し、NOのときはステップS2622で
管理装置401から封入球入替信号を受信したか否かを
判別する。ステップS2622の判別結果がYESのと
きはステップS2620に進み、NOのときはルーチン
を終了する。したがって、管理装置400から封入球入
替信号を受信したときは、封入球入替フラグが“1”に
設定される。なお、上記各ステップS2606、ステッ
プS2612、ステップS2616、ステップS262
0を経た後はルーチンを終了する。
【0416】図62は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS31にて実行される球取込み処理の具体的手
順の一例を示すものである。本ルーチンで実行する球取
込み処理は、遊技者がパチンコゲームを開始するに際し
て、例えば他の遊技機本体2からパチンコ球を持ち込ん
で、いまからゲームを開始しようとする遊技機本体2の
球取込口32に投入してクレジット数をカウントさせる
ためのものである。
【0417】メイン処理フロー中のステップS29で前
述したリセットフラグが“0”になっていると判別され
るとともに、ステップS60でテストモードフラグが
“0”になっていると判別されると、図62の球取込み
処理が開始される。すなわち、遊技機本体2がリセット
状態でなく、かつテストモードでもないとき、持込み球
に対するクレジット数のカウントが行われる。
【0418】この球取込み処理が開始されると、まずス
テップS3100で前述したカウントセンサ49がオン
しているか否かを判別する。カウントセンサ49は球取
込口32に連通する球取込路80の途中に設けられ、球
取込路80を通過する球を1個ずつカウントするもので
ある。ステップS3100の判別結果がYESのとき
は、ステップS3102で、カウントセンサ49のオン
時間が3msec≦オン時間≦100msecの関係を
満たしているか否かを判別する。この関係を満たしてい
ると、球取込路80を通過する球が1個ずつ通過するタ
イミングに対応していると判断してステップS3104
でクレジット数を“1”だけインクリメントしてルーチ
ンを終了する。一方、ステップS3102でNOのとき
は、今回のルーチンを終了する。
【0419】したがって、例えば他の遊技機本体2から
遊技者が球を持込んで、遊技機本体2前面の取込口32
に球を投入したとき、投入された球は、取込球排出口8
1から遊技機本体2の裏面側に設置された所定の球受け
部材に放出されるが、このときカウントセンサ49によ
って球取込路80を通過する球が1個ずつカウントされ
てクレジット数表示器23に加算して表示される。
【0420】図63は、図26のメイン処理フロー中の
ステップS30にて実行されるリセット処理の具体的手
順の一例を示すものである。本ルーチンで実行するリセ
ット処理処理は、必要なデータ初期値等のイニシャライ
ズおよびリセットを行うものである。
【0421】メイン処理フロー中のステップS29で前
述したリセットフラグが“1”になっていると判別され
ると、図63のリセット処理が開始される。このリセッ
ト処理が開始されると、まずステップS3000で必要
なデータ初期値等のイニシャライズを行う。これによ
り、封入球式遊技機本体2に対して故障や不正があった
場合、前のデータがイニシャライズされて、新たな遊技
者に対してゲームを行う準備がなされる。次いで、ステ
ップS3002でカード排出フラグを“1”に設定して
ルーチンを終了する。すなわち、新たなゲームを行う準
備がなされたので、カードを排出してもよいという状態
を生成する。
【0422】図64は、図27のメイン処理フロー中の
ステップS38にて実行される表示処理の具体的手順の
一例を示すものである。本ルーチンで実行する表示処理
は、遊技者に対してクレジット式の遊技機本体2として
の必要な情報を提供するものである。
【0423】メイン処理フロー中のステップS37ある
いはステップS34を経た後に図64の表示処理が開始
される。この表示処理が開始されると、まずステップS
3800で前回のルーチンのクレジット数から今回のク
レジット数(現在のクレジット数)を減算したものをク
レジット数の変化量とし、続くステップS3802で変
化量が“0”であるか否かを判別する。変化量が“0”
でないとき(すなわち、クレジット数に変化があると
き)には、ステップS3804で変化量表示器27にそ
の変化量を表示するとともに、ステップS3806で変
化量タイマを所定時間にセットしてステップS3808
に進む。ここで、クレジット数に変化があるときには、
遊技球の発射によってクレジット数が「1」だけ変化す
る場合、セーフ球の発生による賞球価値の変化によって
遊技者の遊技価値が増えた場合が含まれ、また、後述の
ようにクレジット数が変化するまであるいは所定時間ま
で(変化量タイマがタイムアップするまで、前回の変化
量が継続表示される。
【0424】一方、ステップS3802でNOのとき
(すなわち、クレジット数に変化がないとき)には、ス
テップS3804、ステップS3806をスキップして
ステップS3808に進む。
【0425】ステップS3808では変化量タイマがタ
イムオーバーしたか否かを判別し、所定時間をタイムオ
ーバーしているときはステップS3810で変化量表示
器27を消灯してステップS3812に進み、タイムオ
ーバーしていないときには直ちにステップS3812に
進む。したがって、クレジット数に変化があると、その
変化量が変化量表示器27に表示され、所定時間が経過
すると、この表示が停止される。
【0426】次いで、ステップS3812で今回のクレ
ジット数を前回のクレジット数として所定のレジスタに
格納する。また、ステップS3814でクレジット数表
示器23にクレジット数(今回のルーチンのクレジット
数)を表示する。これにより、遊技者は現在のクレジッ
ト数を知ることができ、ゲームによる利益を知って精算
時等の情報とすることができる。次いで、ステップS3
816でカード残高表示器22にカードの残高数を表示
してルーチンを終了する。これにより、遊技者は現在の
カード残高の度数を知ることができる。
【0427】図65は、図27のメイン処理フロー中の
ステップS39にて実行される浮遊球解除処理の具体的
手順の一例を示すものである。本ルーチンで実行する浮
遊球解除処理は、前述したようにように前面枠開放スイ
ッチとしての機能を兼ねているテストモードスイッチ3
20の操作に応じて無効判定の解除を指令するための演
算処理を実行するものである。なお、ここでは便宜上、
浮遊球解除処理のために使用されるテストモードスイッ
チ320を解除スイッチと置き換えてフローの説明を行
う。メイン処理フロー中のステップS38を経ると、図
65の浮遊球解除処理が開始される。
【0428】この浮遊球解除処理が開始されると、まず
ステップS3900で解除スイッチがオンしているか否
かを判別する。解除スイッチがオンしているとき(YE
Sのとき)は、例えば店の係員によって浮遊球の処理の
ために解除スイッチ(すなわち、前面枠開放スイッチと
しての機能を兼ねているテストモードスイッチ320)
が操作されてオン信号が出力され、入賞球の無効判定の
解除が指令されていると判断して、続いてステップS3
902で解除フラグを“1”にセットする。なお、この
ステップS3900で管理装置400から無効判定の解
除を指令するための信号が出力されているか否かを判別
する処理を加えることにより、管理装置400からの指
令も加えることができる。
【0429】解除フラグは、入賞球の無効判定の解除が
指令されている状態を示すものであり、後述の図67に
示すステップS3232で使用される。次いで、ステッ
プS3904で解除タイマを所定時間にセットする。こ
の解除タイマは解除スイッチがオンして無効判定の解除
が指令された後に、復帰条件を与えるまでの時間に相当
する。したがって、この解除タイマがタイムアップした
後は、再び元の無効判定状態に戻ることになる。
【0430】ステップS3904を経ると、ステップS
3906で不能動化表示器(図示略)を点灯して浮遊球
解除の表示を行うとともに、ステップS3908で不能
動化している旨を表す浮遊球解除のための音を発して光
と音との両方で遊技者や係員に報知する。その後、ステ
ップS3910に進む。なお、不能動化表示器は浮遊球
の処理のために入賞球の無効判定の解除が行われている
状態を報知するためのものである。
【0431】一方、ステップS3900で解除スイッチ
がオフしているとき(NOのとき)は、ステップS39
02〜ステップS3908をスキップしてステップS3
910に進む。ステップS3910では解除タイマが前
記所定時間をタイムオーバー(タイムアップ)したか否
かを判別し、未だタイムオーバーしていないときは今回
のルーチンを終了する。また、タイムオーバーしている
と、再び元の無効判定状態に戻るために、まずステップ
S3912で解除フラグを“0”にリセットするととも
に、ステップS3914で不能動化表示器を消灯して浮
遊球解除の表示を停止し、さらにステップS3916で
不能動化している旨を表す浮遊球解除のための音を発す
るのを停止(オフ)してルーチンを終了する。
【0432】このように、解除スイッチが操作されてオ
ン信号が出力されると、解除フラグがセットされて無効
判定の解除が指令されるとともに、その旨が表示と音に
よって報知され、所定時間が経過すると、再び解除フラ
グがリセットされてもとの無効判定の状態に復帰する。
【0433】図66、図67は、図26のメイン処理フ
ロー中のステップS32にて実行される封入球処理の具
体的手順の一例を示すものである。本ルーチンで実行す
る封入球処理は、遊技者が封入球式のパチンコゲームを
行うときに必要なデータ等の演算処理を実行するもので
ある。メイン処理フロー中のステップS31を経ると、
ステップS32で図66、図67の封入球処理が開始さ
れる。
【0434】この封入球処理が開始されると、まずステ
ップS3200で発射センサ38がオンしているか否か
を判別する。発射センサ38がオンしているときは、続
いてステップS3202で発射装置52がオンしている
か否かを判別する。発射装置52がオンしていないとき
は、ステップS3204〜ステップS3214をスキッ
プしてステップS3216に進む。一方、発射装置52
がオンしているときは、続いてステップS3204で発
射センサ38のオン時間が0.4msecから3mse
cの範囲内にあるか否かを判別し、この範囲内にあると
きは遊技者の操作によって発射装置52が作動して封入
球が実際に遊技盤13に向って発射されていると判断し
てステップS3208で浮遊球カウンタの値を“1”だ
けインクリメント(加算)する。
【0435】浮遊球カウンタは、発射装置52によって
封入球が発射されてからセーフ、アウト、ファールの何
れの状態にもならずに、浮遊球として存在しているとき
に、その数をカウントするものである。次いで、ステッ
プS3210でクレジット数を“1”だけデクリメント
(減算)し、ステップS3212で総発射数を“1”だ
けインクリメント(加算)するとともに、さらにステッ
プS3214で打止演算レジスタ(後述する)の値を
“1”だけデクリメント(減算)してステップS321
6に進む。
【0436】一方、ステップS3204でNOのときは
上記オン時間が0.4msecから3msecの範囲内
になく、球が発射はされたものの、例えば遊技盤13ま
で達せずにファールになったか、あるいは浮遊球の状態
にあると判断してステップS3206でオン時間が3m
secを越えているか否かを判別する。ステップS32
06の判別結果がNOのときは球が遊技領域に発射され
なかったと判断してステップS3220に進む。一方、
ステップS3206の判別結果がYESのときはステッ
プS3216に進んで、ファール球センサ(ファールセ
ンサ35を指す)がオンしているか否かを判別する。
【0437】ファール球センサは遊技盤13まで到達せ
ずにファール球回収口34に入った球を1個ずつ検出し
ているので、オン状態にあるときはファール球回収口3
4に球が入ったと判断してステップS3218で浮遊球
カウンタの値が零(=0)であるか否かを判別する。浮
遊球カウンタの値が零のときは浮遊球が遊技領域に存在
していないと判断してファール球に対応する処理は実行
しない。そのため、ステップS3220〜ステップS3
226をスキップしてステップS3228に進む。ま
た、同様にステップS3216でファール球センサがオ
フのときもステップS3220〜ステップS3226を
スキップしてステップS3228に進む。
【0438】一方、ステップS3218で浮遊球カウン
タの値が零でないときはファールであるからステップS
3220で浮遊球カウンタの値を“1”だけデクリメン
ト(減算)するとともに、ステップS3222で現在の
クレジット数に“1”を加算して再び球を発射する機会
を与える。次いで、ステップS3224で総ファール数
を“1”だけインクリメントし、ステップS3226で
打止演算レジスタの値を“1”だけインクリメントして
ステップS3228に進む。
【0439】図67に移り、ステップS3228ではセ
ーフ球センサ(セーフセンサ46を指す)がオンしてい
るか否かを判別する。セーフ球センサは遊技盤13にあ
る入賞口に入賞した球を1個ずつ検出しているので、オ
ン状態にあるときは入賞口に球が入賞していると判断し
てステップS3230で前述の場合と同様に浮遊球カウ
ンタの値が零(=0)であるか否かを判別する。浮遊球
カウンタの値が零のときは浮遊球が遊技領域に存在して
いないと判断してステップS3232で解除フラグが
“1”であるか否かを判別する。解除フラグが“0”の
ときはセーフ球として扱うための処理は実行しない。そ
のため、ステップS3236〜ステップS3242をス
キップしてステップS3244に進む。
【0440】一方、ステップS3230で浮遊球カウン
タの値が零でないときはセーフであるからステップS3
234で浮遊球カウンタの値を“1”だけデクリメント
(減算)してステップS3236に進む。ステップS3
234を経ると、ステップS3236に進む。また、ス
テップS3232で解除フラグが“1”のときは、店の
係員によって解除スイッチが操作されたと判断してステ
ップS3236に進む。ステップS3236〜ステップ
S3242ではセーフ球に対応する処理を行う。すなわ
ち、ステップS3236で現在のクレジット数に賞品球
を加算する。これは、入賞口に球が入賞すると、賞品球
として10個、25個等の球が与えられるからである。
賞品球は一定ではなく、複数の態様が用意される。
【0441】次いで、ステップS3238で打止演算レ
ジスタの値に賞品球を加算する。これは、入賞口に球が
入賞すると、賞品球が与えられるため、遊技機本体2に
設定されている一定の打ち止め数に到達したか否かの判
断のためにカウントしておくものである。そして、一定
の打ち止め数に到達すると、例えば信号を出力する等の
処理を行う。次いで、ステップS3240で総セーフ数
に“1”を加算して総セーフ数をカウントした後、ステ
ップS3242でセーフ球の入賞に伴う所定の効果音を
出力して遊技者に入賞を音響的に知らせる。その後、ス
テップS3244に進む。
【0442】ステップS3244ではアウト球センサ
(アウトセンサ47を指す)がオンしているか否かを判
別する。アウト球センサは遊技盤13にあるアウト球回
収樋78に到達した球を1個ずつ検出しているので、オ
ン状態にあるときはアウト球回収樋78に球が入ってい
ると判断してステップS3246で前述の場合と同様に
浮遊球カウンタの値が零(=0)であるか否かを判別す
る。浮遊球カウンタの値が零のときは浮遊球が遊技領域
に存在していないと判断してアウト球に対する処理を行
わずに今回のルーチンを終了する。一方、浮遊球カウン
タの値が零でないときは、アウト球に対する処理を行
う。すなわち、ステップS3248で浮遊球カウンタの
値を“1”だけデクリメントするとともに、ステップS
3250で総アウト数を“1”だけインクリメントして
ルーチンを終了する。
【0443】このように、封入球式の遊技機本体2では
封入球が実際に遊技盤13に向って発射されると、その
時点で直ちにクレジット数が“1”だけデクリメント
(減算)されるとともに、遊技盤13で入賞口に入賞す
ると、現在のクレジット数に賞品球が加算され、これが
クレジット数表示器23に表示される。また、アウト球
回収樋78に球が入っても、クレジット数表示器23の
表示に変化はない。一方、球がファールになったとき
は、クレジット数が“1”だけインクリメントされて、
再度球を発射する機会が与えられる。このようにしてゲ
ームが進行し、入賞の際にも球が実際に球貯留皿29に
流出することはない。ただし、ゲームの精算時には前述
したように、精算レシートあるいはパチンコ球の形で精
算することができる。
【0444】一方、封入球が実際に遊技盤13に向って
発射されたものの、いわゆる浮遊球となって障害釘等に
引っ掛かっている状態になると、遊技者は係員に通報
し、この処置をしてもらうことになる。すなわち、この
場合、係員が遊技機本体2の前面枠(すなわち、前面枠
開閉基部371)を開いて浮遊球をいずれかの入賞口に
入れると、その球はセーフと判定されるとともに、この
時点で発射球数と回収球数とが一致することになる。こ
のとき、従来であれば、一致した以後の入賞球は無効と
して取り扱われ、2〜3個の“おまけ”の球を有効なセ
ーフ球として扱えなかった。
【0445】また、本実施例でも一致した以後の入賞球
は無効として取り扱われる(すなわち、遊技領域が所定
の無効状態に移行する)が、上記のように係員が遊技機
本体2の前面枠(すなわち、前面枠開閉基部371)を
開いた時点で無効状態が一時的に解除される。なお、無
効状態に移行したときは、それ以後に入賞口に球が入賞
しても、無効と判定され、クレジット数の加算(すなわ
ち、利益を増加させる状態への移行)が禁止される。し
たがって、例えば不正によって入賞口に球が入賞しても
無効と判定されるので、防犯対策を十分に行うことがで
きるという利点がある。
【0446】また、このとき店の係員によって無効判定
の解除が指令(例えば、遊技機本体機2に設けられた解
除スイッチ(テストモードスイッチ320)の操作、あ
るいは管理装置400からの信号の出力操作)される
と、入賞球の無効判定制御が不能動化されて入賞口への
球の入賞が有効なものとなる。そのため、この状態で係
員によって浮遊球をいずれかの入賞口に入れてその処置
をした後に、さらに“おまけ”の球を入賞口に入れてや
ると、“おまけ”に相当するだけの入賞球が有効と判定
され、賞品球に対応してクレジット数が加算される。そ
の後、所定の復帰指令が出されると(解除タイマがタイ
ムオーバーすると)、入賞球の無効判定制御が不能動化
状態から再び能動化状態に復帰する。
【0447】したがって、例えば浮遊球カウンタを用い
て浮遊球を検出したときの制御を行う方式の遊技装置で
あっても、浮遊球をいずれかの入賞口に入れてその処置
をした後(この時点で浮遊球カウンタがゼロ、すなわち
浮遊球が存在しない状態)、引き続いて“おまけ”の球
を入賞口に入れて賞品球の排出を行うことが可能、つま
り遊技者に対するおまけのサービスが可能となって遊技
意欲を向上できるという本実施例特有の効果がある。
【0448】なお、本実施例では復帰指令として解除タ
イマがタイムオーバーすること(すなわち、解除スイッ
チをオフしてから所定時間が経過すること)を条件にし
ているが、解除スイッチをオフした時点、あるいは解除
スイッチをもう一度オンして解除指令信号を再び供給す
ることを復帰指令の条件にしてもよい。また、復帰指令
を出力するために、解除スイッチとは別に復帰スイッチ
なるものを設け、この復帰スイッチの操作によって復帰
指令を出力するようにしてもよい。
【0449】さらに、上記の態様とは別に、発射球の検
出に基づいて所定の有効タイマを作動開始させ、タイム
アップ後は無効と判定するようにしてもよい。このよう
にすると、無効状態と判定する方法が異なるものの、浮
遊球の扱い方は同様であるため、上述の場合と同様に本
実施例特有の効果を得られる。なお、本実施例では発射
球の検出に基づいて有効タイマを作動開始させ、タイム
アップ後は無効と判定しているが、これに限らず、例え
ば遊技者の持ち球が零になった後(帰零後において)
に、有効タイマを作動開始させ、タイムアップ後は無効
と判定してもよい。
【0450】図68は、図27のメイン処理フロー中の
ステップS74にて実行されるテストモード処理の具体
的手順の一例を示すものである。本ルーチンで実行する
テストモード処理は、封入球式の遊技機本体2について
のテストを行うときに必要なフラグ等の設定を実行する
ものである。メイン処理フロー中のステップS39を経
ると、ステップS74で図68のテストモード処理が開
始される。
【0451】このテストモード処理が開始されると、ま
ずステップS7400でテストモードスイッチ320が
オンしているか否かを判別し、オンしているときはステ
ップS7402でテストモードフラグを“1”にセット
する。これにより、このテストモードフラグを用いて後
述の図69において遊技機本体2をテストモードに設定
した場合に必要な処理(持込み球の取込禁止)が行われ
る。
【0452】続いて、ステップS7404でカード返却
フラグを“1”にセットする。これにより、テストモー
ド中はカードが返却されてクレジット数が変化するとい
う事態が避けられる。なお、本実施例ではステップS7
404でカード返却フラグを“1”にセットしてカード
を返却するようにしたが、これに限らず、例えばテスト
モード中は購入スイッチ25の作動を無効として購入ス
イッチ25を押してもカードによって球をクレジット数
の形で購入できないようにしてもよい。続いて、ステッ
プS7406でテストモード表示器24を点灯し、さら
にステップS7408でテストモード音をスピーカ30
1から発して遊技機本体2がテストモードに移行したこ
とを光および音によって遊技者あるいは係員等に報知す
る。
【0453】一方、ステップS7400でテストモード
スイッチ320がオフしているときには、上記ステップ
S7402〜ステップS7408をスキップしてステッ
プS7410に進む。ステップS7410ではテストモ
ードスイッチ320がオフしているか否かを判別し、オ
フしていないときは引き続きテストモード中であると判
断して今回のルーチンを終了する。また、ステップS7
410でテストモードスイッチ320がオフしていると
きは、続いてステップS7412でテストモードフラグ
を“0”にリセットする。これにより、遊技機本体2を
テストモードに設定した状態が解除され、持込み球の取
込禁止が解かれる。
【0454】さらに、ステップS7414でテストモー
ド表示器24を消灯(オフ)するとともに、ステップS
7416でスピーカ301からのテストモード音の発生
を停止してルーチンを終了する。これにより、遊技機本
体2がテストモードでなくなったことが光および音の発
生停止によって遊技者等にわかることになる。
【0455】図69は、図27のメイン処理フロー中の
ステップS76にて実行される取込禁止処理の具体的手
順の一例を示すものである。本ルーチンで実行する取込
禁止処理は、封入球式の遊技機本体2がテストモードに
設定されたとき、持込み球の取込禁止等の必要な処理を
実行するものである。メイン処理フロー中のステップS
74を経ると、ステップS76で図69の取込禁止処理
が開始される。
【0456】この取込禁止処理が開始されると、まずス
テップS7600でテストモードフラグが“1”である
か否かを判別し、“1”であるときは遊技機本体2がテ
ストモードに設定されていると判断してステップS76
10で取込禁止ソレノイド803をオンするとともに、
ステップS7612で取込禁止表示器804を点灯して
ルーチンを終了する。これにより、遊技機本体2がテス
トモードに設定されると、持込み球が球取込口32に投
入された場合に、取込シャッター802が変位して取込
球戻し路801を開口するために球取込路80側に球が
流れず、クレジット数の増加を伴う持込み球の取り込み
が禁止される。また、この状態が光の表示によっても遊
技者や係員に報知される。
【0457】一方、ステップS7600でNOのとき
(すなわち、テストモードフラグが“0”のとき)に
は、続いてステップS7602で精算フラグが“1”で
あるか否かを判別する。精算フラグが“1”のときはス
テップS7610に進んで持込み球の取込禁止を行い、
NOのときはステップS7604に進む。したがって、
ゲームの精算が行われているときには、持込み球の取り
込みが禁止される。ステップS7604では打止めフラ
グが“1”であるか否かを判別し、打止めフラグが
“1”のときはステップS7610に進んで持込み球の
取込禁止を行い、NOのときはステップS7606に進
む。したがって、賞球数が所定の打止め数になったとき
には、持込み球の取り込みが禁止される。
【0458】ステップS7606では前面枠開放スイッ
チがオンであるか否かを判別する。前面枠開放スイッチ
は前述したテストモードスイッチ320を前面枠の開放
スイッチとして用いる(前面枠の開放スイッチとしての
機能を発揮させる)ものである。前面枠開放スイッチが
オンであるときはステップS7610に進んで持込み球
の取込禁止を行い、NOのときはステップS7608に
進む。したがって、遊技機本体2の前面枠が開放されて
いるときには、持込み球の取り込みが禁止される。
【0459】ステップS7608では不正状態か否かを
判別する。不正状態の判別は、例えば変動入賞装置13
04が球を受け入れ易い第2の状態になっても球が所定
時間(例えば、10秒)内に1個も入らない場合には不
正によって可変表示装置1302が操作されて変動入賞
装置1304が球を受け入れ易い第2の状態になったと
判断したりして行う他、あるいは役物装置の羽根部材が
球を受け入れ易い状態に開いていないにもかかわらず、
役物装置の特定入賞口(いわゆるV入賞口)に球が入っ
てしまっていれば、不正の可能性があるということで判
断する。
【0460】ステップS7608で不正状態と判別した
ときにはステップS7610に進んで持込み球の取込禁
止を行い、NOのときはステップS7614に進む。し
たがって、不正状態のときは、持込み球の取り込みが禁
止され、防犯に対処することになる。
【0461】一方、上記各ステップの判別結果が何れも
NOのときは、ステップS7614に進み、このステッ
プS7614で取込禁止ソレノイド803をオフすると
ともに、ステップS7616で取込禁止表示器804を
消灯してルーチンを終了する。これにより、遊技機本体
2がテストモードに設定されていないときに、ゲームの
精算が行われていない、賞球数が所定の打止め数になっ
ていない、遊技機本体2の前面枠が開放されていない、
不正が行われていないという状態のときは、持込み球が
球取込口32に投入された場合に、取込シャッター80
2が変位して取込球戻し路801を遮断するために球取
込路80側に球が流れて、持込み球に応じてクレジット
数が増加する。
【0462】このように、各遊技機が正常に作動するか
否かを確認するためにテストを行う場合、係員によって
テストモードスイッチ320を操作するのみで、遊技機
本体2がテストモードに設定される。この場合、テスト
モードになる前の遊技者の利益(クレジット数)が記憶
されるとともに、遊技者の利益を変化させることが禁止
される。すなわち、持込み球の取り込みが禁止され、遊
技者の利益に影響を与えるような処理が排除される。
【0463】また、このとき通常は遊技者の利益が零の
状態(例えば、クレジット数がゼロの状態)であれば、
発射装置52が不能動化されて球を発射できないが、テ
ストモードになると、遊技者の利益が零であっても、発
射装置52が能動化されて封入球の発射が可能になる。
そして、テストが終ると、テストモードになる前に記憶
した遊技者の利益を出発点として再び遊技が開始され
る。
【0464】これにより、係員が発射装置52を操作し
て実際に遊技盤13に向けて球を発射してテストが実行
される。したがって、例えば発射装置52、役物装置
(変動入賞装置1304等)、封入球装置等のテストを
する場合でも、既にカード挿入口5に挿入されているゲ
ーム用のカードを抜く必要がなく、遊技中であってもゲ
ームの精算をする必要もないという利点がある。すなわ
ち、カード式の場合であっても、それまでのクレジット
数を強制的に零とするように精算する必要がない。
【0465】また、例えば、改めて別のテストカードを
挿入する操作も要しない。したがって、テストのための
操作が煩わしいという欠点がなく、テストを容易かつ簡
単に行うことができる。さらに、テストカードを用いて
いないから、テストカードを携帯する必要がなく、テス
トカードを忘れてテストができないという状態が起きな
い。したがって、その分だけ、遊技者に対して迅速なサ
ービスができ、遊技意欲を十分に向上させることが可能
になるという本実施例特有の効果がある。
【0466】図70は、図27のメイン処理フロー中の
ステップS78にて実行される精算数入力処理の具体的
手順の一例を示すものである。本ルーチンで実行する精
算数入力処理は、遊技者が現在のクレジット数の範囲内
で少額の払出精算をするとき、その精算数の入力処理を
実行するものである。メイン処理フロー中のステップS
76を経ると、ステップS78で図70の精算数入力処
理が開始される。
【0467】この精算数入力処理が開始されると、まず
ステップS7800で遊技者によって精算数が入力され
ているか否かを判別し、入力されているときはステップ
S7802で遊技者が精算数入力スイッチ1002を使
用することによって入力された数値を入力精算数として
設定するとともに、ステップS7804で入力精算数フ
ラグを“1”にセットし、さらにステップS7806で
入力精算数タイマを所定時間にセットしてステップS7
808に進む。一方、ステップS7800でNOのとき
はステップS7802〜ステップS7806をスキップ
してステップS7808に進む。
【0468】ステップS7808では入力精算数タイマ
がタイムオーバーしたか否かを判別し、NOのときはス
テップS7801でクリアスイッチがオンしているか否
かを判別する。ここで、クリアスイッチは例えば、テン
キーのクリアボタンのようなもの(後述の実施例参照)
を指すが、本実施例の場合、テンキーのクリアボタンが
ないので、精算数入力スイッチ1002のアップキー1
004とダウンキー1005とを押して精算数表示器1
001の数値をゼロにした後、例えばダウンキー100
5をもう一度押した場合に精算数入力がクリアされると
いう態様を採用してもよい。
【0469】ステップS7810でクリアスイッチがオ
ンしていないときには、ステップS7812で精算終了
か否かを判別する。精算が終了していないときは、ステ
ップS7820に進む。すなわち、このときには遊技者
の精算入力操作に伴う精算入力処理の実行が未だ終了し
ていない、あるいは精算入力操作が行われていない等の
状況になる。
【0470】一方、上記ステップS7808、ステップ
S7810、ステップS7812でYESのときには、
ステップS7814に進んで入力精算数を[0]にする
とともに、ステップS7816で入力精算数フラグを
“0”にリセットし、さらにステップS7818で入力
精算数タイマをリセットしてルーチンを終了する。すな
わち、入力精算数タイマがタイムオーバーした場合、ク
リアスイッチがオンして精算数の入力がキャンセルされ
た場合、精算が終了した場合には上記処理が行われてル
ーチンが終了する。
【0471】したがって、精算数を入力して入力精算数
タイマによって計測される所定時間が経過すると、自動
的に精算入力処理が終了する。また、クリアスイッチが
オンして精算数の入力がキャンセルされた場合は、再び
最初からやり直すことになる。
【0472】ステップS7820では入力精算数フラグ
が“1”であるか否を判別し、“1”のときは精算数の
入力操作が行われていると判断してステップS7822
で入力精算数が現在のクレジット数よりも大きいか否か
を判別する。大きいときにはステップS7824で現在
のクレジット数を精算数として遊技者利益よりも多く払
い出されるという不具合が生じないようにした後、ステ
ップS7826で精算設定表示器1003を消灯してル
ーチンを終了する。これにより、遊技者から精算要求が
あった場合、あくまでもクレジット数の範囲内で払出量
の設定が行われる。
【0473】一方、ステップS7820の判別結果から
入力精算数フラグが“0”のときはステップS7822
をジャンプしてステップS7824に進む。また、ステ
ップS7822で入力精算数が現在のクレジット数以下
のときにはステップS7828に進んで遊技者によって
入力された今回の入力精算数を精算数とした後、ステッ
プS7830で精算数設定表示器1001を点灯してル
ーチンを終了する。これにより、遊技者から精算要求が
あった場合、クレジット数の範囲内でスムーズに払出量
の設定が行われ、その設定状態が精算数設定表示器10
01の点灯によって遊技者に確認される。
【0474】このように本実施例では、遊技者によって
カード(記憶媒体)が投入されると、図61および図5
5に示す入力処理とカード挿入処理によってカードが取
り込まれ、カード残高数内での遊技球の購入(貸出)、
即ち有価価値をクレジット遊技価値に変換することが可
能となる。そしてこの状態で、遊技者が購入スイッチ2
5を操作すると、図61および図57に示す入力処理と
購入処理によってクレジット数が増加して、遊技が可能
となる。即ち、本実施例の遊技機では、記憶媒体(プリ
ペイドカード)の記憶情報を読み取る記憶媒体読取装置
(カードリーダライタ412)に挿入された記憶媒体で
特定される有価価値をクレジット遊技価値に変換して、
該クレジット遊技価値に基づき遊技機本体2での遊技を
行うことが可能であるから、貸し出された遊技媒体(こ
の場合、遊技球)を遊技者が遊技機に投入する手間が省
け、遊技者の利便性が向上する。しかも、本遊技機で
は、遊技価値変換処理手段(排出クレジット制御装置3
00)が、所定の待機時間(ウエイトタイム)の間(所
要時間に相当)、遊技価値変換操作部(購入スイッチ2
5)からの次の入力を禁止する。このため、この待機時
間の間は、遊技者の操作ミスによって遊技価値変換操作
部が誤って操作されても、有価価値のクレジット遊技価
値への変換は行われない。したがって、操作ミスによっ
て遊技者が不利益を被る可能性が格段に低減される。さ
らに、本実施例の場合には、遊技価値変換操作部(購入
スイッチ25)からの入力を禁止している旨の報知が可
能な変換禁止表示手段(購入LED354)が備えられ
ており、遊技者がその状態を確実かつ容易に把握(理
解)することができるので、前記所要時間待機時間の間
の操作が効かないことによって遊技者が故障と誤判断し
てしまったりする弊害を回避できる。
【0475】次に、図71は本実施例におけるクレジッ
ト方式の封入球式遊技機の第1の変形例を示すものであ
る。これは、精算数入力スイッチの構成を変更したもの
である。図71は封入球式遊技機の正面図であり、この
図において、500は封入球式遊技機である。封入球式
遊技機500は前記と異なるクレジット装置501を有
している。
【0476】すなわち、クレジット装置501には上記
実施例と異なる部分として払出量入力手段としてテンキ
ータイプの精算数入力スイッチ1010が設けられてお
り、精算数入力スイッチ1010は[0]から[9]ま
での数字キーとクリアキー([C]で表示)1011と
を有している。クリアキー1011は数字キーによる入
力結果をキャンセルするものである。また、クレジット
装置501にはクレジット制御用のスピーカ304が設
けられている。これは、遊技機本体2の上部にあったも
のを移したものである。クレジット制御用のスピーカ3
04は、このような場所に設置してもよい。
【0477】そして、本実施例では前述した図70に示
すステップS7810でクリアキーの作動状況がチェッ
クされる。したがって、このようなテンキータイプの精
算数入力スイッチ1010であれば、前記実施例以上に
精算数の入力が便利なものとなる。
【0478】次に、図72はクレジット方式の封入球式
遊技機の第2の変形例を示すものである。図72は封入
球式遊技機の正面図であり、この図において、520は
封入球式遊技機である。封入球式遊技機520は、上記
実施例と異なり、クレジット装置521を遊技機本体2
の上側に配設している。なお、封入球式遊技機520
は、多数の遊技機を取り付け可能な一般的な島設備の両
面に多数の封入球式遊技機520を配置した構成になっ
ている(これは上記実施例の場合と同様)。
【0479】クレジット装置521は比較的狭い幅の横
長タイプに形成され、一定の奥行を有している。そし
て、遊技機本体2の上側に載置して配設されることによ
って、遊技者の便宜を図れるようになっている。なお、
クレジット装置521は同様に遊技機本体2と分離する
ことが可能であり、修理の際には交換することができる
構造になっている。
【0480】クレジット装置521にはカードリーダー
が内蔵され、クレジット装置521の前面パネル504
には上記カードリーダーに対応するクレジット方式のカ
ードが挿入されるカード挿入口505と、精算スイッチ
506と、レシート選択スイッチ507と、精算レシー
トを印刷するプリンタ508と、印刷した精算レシート
を排出するレシート排出口509とが設けられていると
ともに、さらに精算数表示器1021、精算設定表示器
1022および払出量入力手段としてテンキータイプの
精算数入力スイッチ1023が設けられている。精算数
入力スイッチ1023は[0]から[9]までの数字キ
ーとクリアキー([C]で表示)1024とを有してい
る。クリアキー1024は数字キーによる入力結果をキ
ャンセルする。なお、カード挿入口505はカードの受
け付けを表示可能なものが用いられ、例えば、発光ダイ
オードでカードの受け付けを表示する。
【0481】次に、図73は本発明に係るクレジット方
式の封入球式遊技機の他の実施例を示すものであり、本
実施例は精算数入力スイッチの他に別の構成要素を加え
たものである。図73は封入球式遊技機の正面図であ
り、この図において、550は封入球式遊技機である。
封入球式遊技機550は、上記実施例と異なるクレジッ
ト装置551を有している。
【0482】すなわち、上記実施例と異なる部分として
クレジット装置551には確認スイッチ1031、精算
数入力表示器1032および払出量入力手段としてテン
キータイプの精算数入力スイッチ1033が設けられて
いる。精算数入力表示器1032は精算数入力スイッチ
1033によって入力された精算数を表示するものであ
る。確認スイッチ1031は精算数入力表示器1032
に表示された精算数が遊技者の要望するものであるか否
かを確認するためのもので、この確認スイッチ1031
を押すと、確認信号として払出のために受け入れられ
る。なお、この確認スイッチ1031を押した後でも精
算数入力スイッチ1033のクリアキーによって精算数
のキャンセルは可能である。精算数入力スイッチ103
3は[0]から[9]までの数字キーとクリアキー
([C]で表示)1034とを有している。
【0483】以上の構成において、遊技者が精算数入力
スイッチ1033を操作することによって希望する精算
数が入力され、この数値は精算数入力表示器1032に
表示される。このとき、遊技者は精算数入力表示器10
32に表示された数値が所望するものであるか否かを確
認し、所望するものである場合には確認スイッチ103
1を押す。そうすると、精算数入力表示器1032に表
示された値が、精算数表示器1001に表示される。ま
た、このときクレジット数表示器23には現在のクレジ
ット数から精算数入力表示器1032の値を減算した値
が表示される。
【0484】ここまでは、精算数入力スイッチ1033
のクリアキーによって精算数のキャンセルが可能である
ため、仮に精算数入力表示器1032から精算数表示器
1001に移された値が間違っていた場合には、クリア
キーによってキャンセルすることができる。
【0485】一方、正しい場合、例えば遊技者がレシー
トでの払出しを望むためにレシート選択スイッチ7を押
し、次いで、精算スイッチ6を押すと、上述の実施例の
場合と同様に払出処理が実行されてレシートで遊技者利
益が払い出される。
【0486】なお、クレジット装置の配置場所は上記例
に限るものではない。例えば、前面.パネルの部分や皿
前装飾体の部分に設けるようにして遊技機と一体にして
もよい。
【0487】本発明は上記各実施例の態様に限定され
ず、以下のような各種態様で適用が可能である。上記実
施例は本発明をクレジット方式の封入球式遊技機に適用
した例であるが、本発明の適用はこれに限るものではな
く、他の遊技装置、例えばアレンジボール機、雀球機、
メタルを用いたスロットマシン、球を用いたスロットマ
シン等にも適用することができる。また、クレジット方
式のスロットマシン等にも適用できる。
【0488】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遊技装置
では、記憶媒体の有価価値をクレジット遊技価値に変換
して、該クレジット遊技価値に基づき遊技を行うことが
可能であるから、貸し出された遊技媒体を遊技者が遊技
機に投入する手間が省け、遊技者の利便性が向上する。
しかも、本遊技装置では、遊技価値変換処理手段が、所
要時間(例えば、所定の待機時間の間)次の遊技価値変
換操作部からの入力を禁止する。このため、この所要時
間の間は、遊技者の操作ミスによって遊技価値変換操作
部が誤って操作されても、有価価値のクレジット遊技価
値への変換は行われない。したがって、操作ミスによっ
て遊技者が不利益を被る可能性が格段に低減される。さ
らに、請求項2記載のように、遊技価値変換操作部から
の入力を禁止している旨の報知が可能な変換禁止表示手
段が備えられた場合には、遊技者がその状態を確実かつ
容易に把握(理解)することができるので、前記所要時
間待機時間の間の操作が効かないことによって遊技者が
故障と誤判断してしまったりする弊害を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の正面図である。
【図2】遊技機が店内に並んで設置されている状態を示
す図である。
【図3】遊技機の前面表示パネルを開いた状態で、取込
球を取り込んでカウントする状態を示す構成図である。
【図4】遊技盤の表側の詳細を示す構成図である。
【図5】遊技盤の裏側の詳細を示す構成図である。
【図6】遊技機の球取込み口の構成を示す図である。
【図7】遊技機の前面表示パネルを開いた状態で、取込
球を取り込まずに受皿に戻す状態を示す構成図である。
【図8】遊技機の取込禁止ソレノイドの非作動によっ
て、取込球を取り込んでカウントする状態を説明する図
である。
【図9】遊技機の取込禁止ソレノイドの作動によって、
取込球を取り込まずに受皿に戻す状態を説明する図であ
る。
【図10】遊技機の裏機構の構成例を示す図である。
【図11】遊技機の誘導路の構成を示す図である。
【図12】遊技機の球止め装置の構成を示す図である。
【図13】遊技機の賞球排出装置の構成を示す側面断面
図である。
【図14】遊技機の賞球排出装置の構成を示す分解斜視
図である。
【図15】遊技機の賞球排出装置における球の移動を説
明する図である。
【図16】遊技機の封入球カセットの構成を示す図であ
る。
【図17】遊技機の樋切換カセットの構成を示す図であ
る。
【図18】遊技機の封入球カセットを装着するフレーム
の部分を示す図である。
【図19】遊技機の封入球カセットの部分の動作を説明
する図である。
【図20】遊技機の裏機構の配線例を示す図である。
【図21】遊技機の制御系のブロック図である。
【図22】遊技機のテストモードスイッチの構成を説明
する図である。
【図23】遊技機の払出制御を行う部分に関連する回路
のブロック図である。
【図24】遊技機の封入球を自動的に入替える部分の管
理装置における制御系のブロック図である。
【図25】バックグラウンド制御処理のメインルーチン
の一例の一部を示すフローチャートである。
【図26】バックグラウンド制御処理のメインルーチン
の一例の一部を示すフローチャートである。
【図27】バックグラウンド制御処理のメインルーチン
の一例の一部を示すフローチャートである。
【図28】タイマ割込処理の手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図29】枠センサ入力処理ルーチンのフローチャート
である。
【図30】排出センサ1の入力処理ルーチンのフローチ
ャートである。
【図31】排出センサ2の入力処理ルーチンのフローチ
ャートである。
【図32】排出センサ1のレベル入力処理ルーチンのフ
ローチャートである。
【図33】排出センサ2のレベル入力処理ルーチンのフ
ローチャートである。
【図34】球抜センサの入力処理ルーチンのフローチャ
ートである。
【図35】補給センサの入力処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図36】オーバーフロー検出器の入力処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図37】半端センサの入力処理ルーチンのフローチャ
ートである。
【図38】排出装置不正監視処理の具体的手順の一例を
示すフローチャートである。
【図39】排出装置不正解除処理の具体的手順の一例を
示すフローチャートである。
【図40】賞球開始処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図41】排出開始処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図42】排出数分割処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図43】賞球排出処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図44】排出処理のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図45】1個排出処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図46】交互排出処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図47】併用排出処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図48】排出エラー回復処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図49】球抜処理のサブルーチンの一部を示すフロー
チャートである。
【図50】球抜処理のサブルーチンの一部を示すフロー
チャートである。
【図51】球抜処理のサブルーチンの一部を示すフロー
チャートである。
【図52】補給処理の具体的手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図53】精算処理の具体的手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図54】クレジット数の変化量の表示を具体的に説明
する図である。
【図55】カード挿入処理の具体的手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図56】カード排出処理の具体的手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図57】購入処理の具体的手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図58】封入球入替処理の具体的手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図59】10個排出処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図60】封入球入替終了処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図61】入力処理の具体的手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図62】球取込み処理の具体的手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図63】リセット処理の具体的手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図64】表示処理の具体的手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図65】浮遊球解除処理の具体的手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図66】封入球処理の具体的手順の一例の一部を示す
フローチャートである。
【図67】封入球処理の具体的手順の一例の一部を示す
フローチャートである。
【図68】テストモード処理の具体的手順の一例を示す
フローチャートである。
【図69】取込禁止処理の具体的手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図70】精算数入力処理の具体的手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図71】封入球式遊技機の第1の変形例を示す正面図
である。
【図72】封入球式遊技機の第2の変形例を示す正面図
である。
【図73】本発明に係るクレジット方式の封入球式遊技
機の他の実施例の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1、500、520、550 封入球式遊技機(遊技装
置) 2 遊技機本体 3 クレジット装置 25 購入スイッチ(遊技価値変換操作部) 26 カード返却スイッチ(返却スイッチ) 300 排出クレジット制御装置(遊技価値変換処理手
段) 354 購入LED(変換禁止表示手段) 412 カードリーダライタ(記憶媒体読取装置)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体に記憶された有価価値をクレジ
    ット遊技価値に変換し、該クレジット遊技価値に基づき
    遊技を行わせ、該遊技の結果によって遊技媒体を払出可
    能な遊技装置であって、 前記有価価値をクレジット遊技価値に変換するための遊
    技価値変換操作部と、 前記遊技価値変換操作部からの入力を受け付けて前記有
    価価値をクレジット遊技価値に変換するとともに、所要
    時間次の遊技価値変換操作部からの入力を禁止する遊技
    価値変換処理手段と、 を備えたことを特徴とする遊技装置。
  2. 【請求項2】 前記遊技価値変換処理手段が前記遊技価
    値変換操作部からの入力を禁止している旨の報知が可能
    な変換禁止表示手段を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の遊技装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010246747A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Sankyo Co Ltd 遊技用装置
JP2014014660A (ja) * 2012-06-15 2014-01-30 Takao Co Ltd 封入式遊技機

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