JPH0675105U - 農用トラクター - Google Patents

農用トラクター

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JPH0675105U
JPH0675105U JP5856893U JP5856893U JPH0675105U JP H0675105 U JPH0675105 U JP H0675105U JP 5856893 U JP5856893 U JP 5856893U JP 5856893 U JP5856893 U JP 5856893U JP H0675105 U JPH0675105 U JP H0675105U
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秀夫 宇津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラクター機体へ作業機を着脱するたび毎
に、その作業機における対地作業レベルの検知信号をフ
ィードバックさせる伝信系統までも、一々断続する手作
業を加える必要がないようにする。 【構成】 耕耘作業機(I)に付属のリヤーカバー(4
1)によって検知した対地作業レベルの検知信号を、ト
ラクター機体(T)の作業機昇降作動用油圧シリンダー
装置(10)へフィードバックさせるように定めた農用
トラクターにおいて、そのフィードバックの伝信系統
(C)をヒッチフレーム(F)と作業機(I)とが着脱
作用される対応位置付近にて、発信系統(C1 )と受信
系統(C2 )に分断し、その受信系統(C2 )の中継用
ホルダー(58)を上記ヒッチフレーム(F)の偏心位
置に取り付けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は農用トラクターの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラクター機体の後尾へ連結した耕耘作業機における対地作業レベル(耕深度 合い)の変化を、その作業機に付属するリヤーカバーや整地板の上下揺動作用に よって検知し、その検知した信号をトラクター機体に搭載されている作業機昇降 作動用油圧シリンダー装置のコントロールバルブへ、レリーズワイヤーやボーデ ンケーブルなどと呼称される配線系統を介して、フィードバックさせることによ り、その作業機の昇降作用を自動制御して、上記対地作業レベルを一定に維持す るためのデプスコントロール機構は、例えば本出願人から提案した実開昭54− 99809号を初め、同55−10498号、同59−122013号、同60 −1213号、特開昭55−99104号、同55−153506号、同56− 39701号などに見られる通り、従来から公知である。
【0003】 他方、上記作業機をトラクター機体の後尾へ着脱自在に連結するに当り、その トラクター機体のPTO軸から作業機への伝動軸線に跨がる如き、前後方向から 見てほぼ山型やA字型などに枠組み一体化されたヒッチフレームを、上記油圧シ リンダー装置によって昇降作動される3点リンク機構の後端部へ枢着すると共に 、そのヒッチフレームをトラクター機体の運転席上から昇降作動させることによ り、その3点での言わば吊持状態のもとに、作業機を自動連結できるように定め たヒッチ機構も、例えば実開昭55−34728号や同57−129302号、 特開昭61−52205号、同61−85101号などに見られる通り、従来か ら公知である。
【0004】 このヒッチ機構は斯業界において、オートヒッチ、クイックヒッチ又はドッキ ングヒッチなどと通称されており、地面に定置された作業機に向かって、トラク ター機体を接近状に後進させると共に、その運転席上からヒッチフレームを上昇 させれば、作業機をすばやく吊り上げる如く連結することができ、又ヒッチフレ ームを逆に下降させて、その地面に定置された作業機から、トラクター機体を離 反状に前進させれば、上記作業機の連結状態をすばやく解除し得る利点がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、後者の便利なクイックヒッチ機構を採用して、そのトラクター機体 へ前者の耕耘作業機を連結使用することにより、上記デプスコントロール機構を 形作ろうとした場合、そのトラクター機体側の油圧コントロールバルブと、対地 作業レベルの検知センサーとして働く作業機側のリヤーカバーや整地板との相互 間が、その検知信号をフィードバックさせるべき伝信作用上、1本の配線系統を 介して予じめ連繋一体化されており、その作業機側の発信系統とトラクター機体 側の受信系統とが、上記ヒッチフレームに対して作業機を着脱作用する対応位置 にて、分断されておらず、ましてその作業機の着脱作用と連帯しつつ、上記検知 信号を自働的に授受できるように関係設定されていないため、そのヒッチフレー ムに対して作業機を着脱作用するたび毎に、トラクター機体の運転席上から下車 して、上記配線系統を手先や工具の使用により、一々連繋又は解除作業しなけれ ばならず、その連繋上の調整操作も加える必要があって、上記クイックヒッチ機 構の利便性が減殺されてしまうことになる。
【0006】 特に、上記作業機の連結状態を解くために、その作業機からトラクター機体を 前進させる際、その前進させただけでは上記配線系統の連繋作用状態までも、一 挙自動的に解除されない結果、その配線系統を引きちぎってしまうトラブルが頻 発している実情である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような課題の解決を企図しており、そのための構成上トラクター 機体の油圧シリンダー装置によって昇降作動される3点リンク機構の後端部へ、 これとの一体的に昇降動作するヒッチフレームを枢支させ、そのヒッチフレーム を上記トラクター機体のPTO軸から耕耘作業機への伝動軸線に跨がる枠組み形 状として、そのヒッチフレームの中央上端部と左右両端下部との3点において、 上記作業機をすばやく着脱自在に連結できるように定めると共に、
【0008】 その連結された作業機に付属のリヤーカバー又は整地板を、その作業機におけ る対地作業レベルの検知センサーとして、その検知した信号を上記油圧シリンダ ー装置のコントロールバルブへフィードバックさせることにより、上記対地作業 レベルを自動制御できるように定めた農用トラクターにおいて、
【0009】 上記検知信号のフィードバック伝信系統を、ヒッチフレームと作業機との着脱 作用される対応位置付近にて、その発信系統と受信系統に分断し、その受信系統 を上記ヒッチフレームと作業機との連結時にのみ、これと連帯して発信系統から 自づと検知信号の受信可能に保持するための中継用ホルダーを、上記ヒッチフレ ームにおける伝動軸線からの回避位置へ取り付けたことを特徴とするものである 。
【0010】
【作用】
本考案の上記構成によれば、トラクター機体に付属装備されたヒッチフレーム に対して、作業機を着脱自在に連結する場合、その着脱作用と連帯しつつ、上記 対地作業レベルの検知信号を油圧コントロールバルブへフィードバックさせるべ き、発信系統と受信系統も自動的に断続作用するため、その断続上一切の手作業 を加える必要がなく、冒頭に述べたクイックヒッチ機構の利便性を最大限に活か すことができると共に、作業機の連結状態を解く場合にも、その検知信号のフィ ードバック伝信系統を引きちぎり破損してしまうおそれがない。
【0011】 又、上記フィードバック伝信系統はヒッチフレームと作業機との着脱作用され る対応位置付近にて、その作業機側の発信系統とトラクター機体側の受信系統に 分断されており、その分断された受信系統を保持する中継用ホルダーが、上記ヒ ッチフレームにおける伝動軸線からの回避位置へ取り付けられているため、トラ クター機体のPTO軸から作業機への伝動系統に、不慮な干渉や障害を与えるお それがなく、更に作業機の連結状態を解いた場合にも、上記受信系統が垂れ下が ったり、或いは不正に変形したりすることなく、常時作業機側の発信系統から検 知信号を受信し得る正規位置に保持されることとなる。
【0012】
【実施例】
以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、図1〜3はロ ータリー耕耘作業機(I)をトラクター機体(T)に連結した状態と、その連結 の解除状態とを表わしており、(10)はトラクター機体(T)の後部上面に搭 載された作業機昇降作動用の油圧シリンダー装置であって、これに付属する図外 の油圧コントロールバルブにより、左右一対のリフトアーム(11)が昇降制御 されるようになっている。
【0013】 (L)は作業機吊持用の3点リンク機構であって、言うまでもなく1本のトッ プリンク(12)と左右一対のロワーリンク(13)とから成り、その両ロワー リンク(13)がリフトロッド(14)を介して、上記リフトアーム(11)に 各々枢支連結されている。(15)はトップリンク取付台である。
【0014】 又、(16)はトラクター機体(T)から走行中心線上に沿って後方へ派出さ れたPTO軸であり、これから取り出された回転動力がユニバーサルジョイント 軸(17)(図ではこれをそのカバーブーツによって示唆している。)を介して 、作業機(I)の入力軸(18)へ伝達されるようになっている。その入力軸( 18)が上記PTO軸(16)と対応して、作業機(I)から前方へ派出されて いること、言うまでもない。
【0015】 (F)は上記3点リンク機構(L)の後端部へ、作業機(I)をクイックに着 脱可能とするヒッチフレームの総称であり、オートヒッチやクイックヒッチなど と通称されている公知品と同じく、図4のように前後方向から見た時、ほぼ山型 やA字型などに枠組み一体化されている。
【0016】 つまり、そのヒッチフレーム(F)は上記トラクター機体(T)側のPTO軸 (16)と、作業機(I)側の入力軸(18)とを結ぶ伝動軸線に跨がる枠組み 形態として、その伝動系と干渉せず、ヒッチフレーム(F)に言わば邪魔される ことなく、上記ユニバーサルジョイント軸(17)へ入力軸(18)を連結させ ることができるようになっているのである。
【0017】 (19)は上記ヒッチフレーム(F)を枠組む左右一対の下広がりなフレアー アームであって、その中央上端部には二叉状のトップリンク用挾持プレート(2 0)が固着一体化されている。そして、その挟持プレート(20)の張り出し前 端部が連結ピン(21)により、上記トップリンク(12)の後端部に予じめ枢 着されている。
【0018】 (22)は同じくトップリンク用挾持プレート(20)の張り出し後端部に、 上向き開口する形態として切り欠かれたトップピン受け入れ凹溝、(23)はそ の受け入れ凹溝(22)と相俟って、作業機(I)側のトップリンクホルダー( 24)を係脱自在に係止固定する係止フックであり、上記挾持プレート(20) 自身の中途部に枢支ピン(25)を介して、回動自在に取り付け保持されている 。
【0019】 両フレアーアーム(19)の下端部には、別な二叉状のロワーリンク用挾持プ レート(26)が各々固着一体化されており、その張り出し後端部にも上向き開 口する形態のロワーピン受け入れ凹溝(27)が切り欠かれている。
【0020】 上記トップリンク用挾持プレート(20)のトップピン受け入れ凹溝(22) が、作業機(I)側の後述するトップピンを受け入れるに反して、ロワーリンク 用挾持プレート(26)のロワーピン受け入れ凹溝(27)は、同じく作業機( I)側のロワーピンを受け入れるように対応しており、そのヒッチフレーム(F )における中央上端部と左右両端下部との3点にて、作業機(I)を着脱自在に 連結できるようになっている。
【0021】 そして、上記ヒッチフレーム(F)における両フレアーアーム(19)の下端 部は、左右一対の連結ピン(28)により、上記ロワーリンク(13)の後端部 へやはり予じめ枢着されているのである。尚、(29)は両フレアーアーム(1 9)の左右相互間へ水平に固定横架された補強梁を示しているが、これは両フレ アーアーム(19)の下端部に横架されることもあり、又その設置の省略される こともあり得る。
【0022】 他方、ロータリー耕耘作業機(I)について言えば、(30)はロータリーメ インフレームであり、その長手方向(左右方向)の中間位置にはロータリーギヤ ケース(31)が設けられていると共に、これから上記の入力軸(18)が前方 へ派出されている。
【0023】 (32)はロータリーチエンケース、(33)はロータリー爪軸、(34)は その爪軸(33)から一体的に植立された耕耘爪であって、上記入力軸(18) から受け入れた動力により、図外の伝動チエンを介して回転駆動されるようにな っている。
【0024】 (35)は上記ギヤケース(31)を挾んで対峙する如く、メインフレーム( 30)から前方へ一体的に張り出された左右一対のサポートアームであって、そ の各個から横外方へ突出する水平なロワーピン(36)が、上記ヒッチフレーム (F)のロワーリンク用挾持プレート(26)に切り欠かれたロワーピン受け入 れ凹溝(27)内へ、係脱自在に係止固定されることとなる。
【0025】 又、上記のトップリンクホルダー(24)はギヤケース(31)から前上方へ 一体的に張り出されており、これに貫通横架された水平なトップピン(37)が 、上記ヒッチフレーム(F)のトップリンク用挾持プレート(20)に切り欠か れたトップピン受け入れ凹溝(22)内へ係止され、且つ上記係止フック(23 )によって固定ロックされるようになっている。
【0026】 (38)はロータリーフロントカバーであり、その後端部には水平な枢支ピン (39)によって、複数のブリッジアーム(40)が連結されていると共に、そ のブリッジアーム(40)の後端部にロータリーリヤーカバー(41)が、吊り 下げ状態に固定一体化されている。
【0027】 そのため、上記リヤーカバー(41)はブリッジアーム(40)とフロントカ バー(38)との枢支ピン(39)を中心として、起伏的に回動作用することが できる。(42)はそのリヤーカバー(41)の後部下端に付属する整地板であ る。
【0028】 (43)は上記ブリッジアーム(40)の下面を覆う如く、両カバー(38) (41)の前後相互間に介挿連繋された弾性膜板、(44)はリヤーカバー(4 1)から立設された支持ロッドであって、これに捲き付けられたコイルバネ(4 5)により、上記整地板(42)付きのリヤーカバー(41)に接地弾圧力が付 勢されている。(46)は上記支持ロッド(44)のハンガー枠、(47)はそ の昇降操作用の回動ネジハンドル、(48)はトップリンクホルダー(24)の 支持ステーを示している。
【0029】 更に、(C)は上記作業機(I)に付属のリヤーカバー(41)又は整地板( 42)を検知センサーとして、これによりその作業機(I)の対地作業レベル( 耕深度合い)を検知すると共に、その検知した信号を上記油圧シリンダー装置( 10)のコントロールバルブへフィードバックさせ、上記対地作業レベルの一定 に維持すべく、そのコントロールバルブを自動制御するための伝信系統であり、 ボーデンケーブルやレリーズワイヤーなどと称する形態の可撓なワイヤーケーブ ル、又は剛性なリンクやロッドなどから具体化されている。
【0030】 そのフィードバック伝信系統(C)は本考案の場合、上記トラクター機体(T )に付属するヒッチフレーム(F)と、作業機(I)との着脱作用される対応位 置付近において、上記検知信号を発信する作業機(I)側の発信系統(C1 )と 、これを受信するトラクター機体(T)側の受信系統(C2 )とに分断されてお り、しかもヒッチフレーム(F)と作業機(I)とを連結した時には、その発信 系統(C1 )と受信系統(C2 )も自動連帯的に繋がって、その一体的に上記検 知信号をフィードバック作用できるようになっている。
【0031】 即ち、先づそのフィードバック伝信系統(C)の発信系統(C1 )から説明す ると、(49)は上記作業機(I)における左右何れか一方のサポートアーム( 35)に枢着されたセンサーアームであり、その下端部の水平な枢支ピン(50 )を中心として、前後方向へ起伏的に回動作用し得るようになっている。
【0032】 (51)はそのセンサーアーム(49)の中途高さ位置と、上記ブリッジアー ム(40)から一体的に張り出す支持ステー(52)との前後相互間を連繋する センサーロッドであって、その作用長さの調整セット可能なターンバックルなど から成り、上記ロータリーリヤーカバー(41)の上下揺動作用に応じて、前後 方向へ進退移動する。
【0033】 その場合、図2から明白なように、上記センサーアーム(49)とセンサーロ ッド(51)との剛性なリンク形態から成る発信系統(C1 )は、上記トラクタ ー機体(T)側のPTO軸(16)と、作業機(I)側の入力軸(18)とを結 ぶ伝動軸線よりも、左右何れか一方へ偏心位置していると共に、そのセンサーア ーム(49)が作業機(I)側の前端部へ臨む常態にある。
【0034】 次に、上記発信系統(C1 )との対をなす受信系統(C2 )について言えば、 (53)は可撓性を有するセンサーワイヤーであって、その前端部がトラクター 機体(T)における油圧シリンダー装置(10)のケース外壁面を通じ、その油 圧コントロールバルブから派出されたアクティブレバー(54)へ、回動アーム (55)と進退ロッド(56)を介して連繋されている。
【0035】 回動アーム(55)の中途部は油圧シリンダー装置(10)のケース外壁面へ 、水平な枢支ボルト(57)を介して回動自在に取り付けられており、その一端 部に上記センサーワイヤー(53)の前端部が連繋されている一方、同じく回動 アーム(55)の他端部と上記アクティブレバー(54)との相互間が、進退ロ ッド(56)によって枢支連結されているのである。
【0036】 (58)は上記センサーワイヤー(53)の後端部に連繋された中継用ホルダ ーであり、ヒッチフレーム(F)と作業機(I)との連結時には、これと連帯し て発信系統(C1 )から自づと検知信号を受信すべく、その上記センサーアーム (49)との接触状態に保持し、又上記作業機(I)の連結状態を解除した時に は、センサーワイヤー(53)の垂れ下がりやその他の位置ズレ変化を防ぐため 、上記ヒッチフレーム(F)における伝動軸線からの回避位置へ取り付けられて いる。
【0037】 この点、図では中継用ホルダー(58)の中途高さ位置を水平な枢支ピン(5 9)により、上記ヒッチフレーム(F)を形作る左右何れか一方のフレアーアー ム(19)における中途高さ位置に、前後方向への回動自在に軸支して、その一 端部にセンサーワイヤー(53)の後端部を連繋すると共に、残る他端部を上記 発信系統(C1 )のセンサーアーム(49)と接触し得るように対応させている が、上記トラクター機体(T)側のPTO軸(16)と、作業機(I)側の入力 軸(18)とを結ぶ伝動軸線から回避する位置である限り、上記ヒッチフレーム (F)のフレアーアーム(19)のみならず、その両方フレアーアーム(19) を固定する補強梁(29)の左右何れか一方へ偏心した位置などに、上記中継用 ホルダー(58)を取り付けても良い。
【0038】 又、図では中継用ホルダー(58)の上記他端部に遊転ローラー(60)を軸 支し、これを介して発信系統(C1 )のセンサーアーム(49)と接触させてい るが、その遊転ローラー(60)はこれをセンサーアーム(49)側へ軸支して も良く、更にはその遊転ローラー(60)に代る固定突子を、中継用ホルダー( 58)又はセンサーアーム(49)から一体的に張り出してもさしつかえない。
【0039】 尚、(61)は上記中継用ホルダー(58)における枢支ピン(59)の軸受 筒であり、フレアーアーム(19)の中途高さ位置に付属一体化されている。( 62)は上記センサーワイヤー(53)の中途部をロワーリンク(13)へ安定 良く固定保持するためのバンド環である。
【0040】 何れにしても、中継用ホルダー(58)の上記他端部はトラクター機体(T) 側の後端部へ臨む常態にあり、その遊転ローラー(60)を介して上記発信系統 (C1 )のセンサーアーム(49)と接離作用するように関係設定されている。
【0041】 その場合、図示省略してあるが、上記油圧コントロールバルブのスプールには リターンスプリングによって、リフトアーム(11)の常時中立方向に向かう復 帰の押圧力が付与されており、以ってセンサーワイヤー(53)が前方へ引かれ 、その後端部を保持する上記中継用ホルダー(58)の遊転ローラー(60)が 、常に後方へ張り出す如く回動付勢されている。
【0042】 もっとも、その油圧コントロールバルブのスプールに付属するリターンスプリ ングの構成に加えて、そのアクティブレバー(54)から中継用ホルダー(58 )に至るまでの適当個所に、別なスプリングを介在させることにより、その中継 用ホルダー(58)の遊転ローラー(60)を常に発信系統(C1 )のセンサー アーム(49)と接触作用させるべく、後方へ押圧付勢するように定めても良い 。
【0043】 尚、上記受信系統(C2 )のセンサーワイヤー(53)は、ボーデンケーブル やレリーズワイヤーなどと通称されている公知形態であり、その鞘管に挿通され た芯線には、常時伸張方向の弾圧付勢力が与えられているため、これを上記中継 用ホルダー(58)とセンサーアーム(49)との接触方向に沿う弾圧付勢力と して、そのまま活用し得ることは、言うまでもない。
【0044】 上記の構成によれば、図3のように地面へ定置した作業機(I)に向かって、 トラクター機体(T)を接近状に後進させ、そのヒッチフレーム(F)における トップリンク用挾持プレート(20)のトップピン受け入れ凹溝(22)へ、作 業機(I)側のトップピン(37)を掬い入れる如く係止させた上、これを油圧 シリンダー装置(10)の上昇作動により吊り上げる。
【0045】 そうすれば、上記作業機(I)側のロワーピン(36)が同じくヒッチフレー ム(F)におけるロワーリンク用挾持プレート(26)のロワーピン受け入れ凹 溝(27)へ、受け入れ係止されることになり、そのため図1のようにトラクタ ー機体(T)へ、作業機(I)を自づとすばやく連結することができる。
【0046】 又、逆に図1の連結状態にある作業機(I)を、地面へ定置させた上、そのヒ ッチフレーム(F)を油圧シリンダー装置(10)により下降作動させると共に 、トラクター機体(T)を作業機(I)からの離反状に前進させれば、その作業 機(I)側のトップピン(37)並びにロワーピン(36)が、その上記受け入 れ凹溝(22)(27)からはずれることとなり、上記作業機(I)の連結状態 もトラクター機体(T)から下車することなく、自づと速やかに解除することが できる。
【0047】 その際、上記検知信号のフィードバック伝信系統(C)は、ヒッチフレーム( F)と作業機(I)との着脱作用される対応位置付近において、その発信系統( C1 )と受信系統(C2 )に分断されていると共に、その受信系統(C2 )を上 記ヒッチフレーム(F)と作業機(I)との連結時には、これと連帯して発信系 統(C1 )から自づと検知信号の受信可能に保持するための中継用ホルダー(5 8)が、上記ヒッチフレーム(F)に取り付けられているため、作業機(I)の 着脱作用と別個な上記伝信系統(C)の断続操作を、トラクター機体(T)から 一々下車して手作業により加える必要が全然なく、ましてその作業機(I)の連 結状態を解除する時に、誤って上記フィードバック伝信系統(C)を引きちぎる 如く破損してしまうおそれはない。
【0048】 そして、上記作業機(I)の連結使用状態では、検知信号の発信系統(C1 ) と受信系統(C2 )とが、その作用上の一体連繋状態に保たれて、リヤーカバー (41)又は整地板(42)により検知された対地作業レベルの作用信号が、油 圧シリンダー装置(10)のコントロールバルブへ正確にフィードバックされる こととなる。
【0049】 つまり、今上記リヤーカバー(41)が図1の矢印(A)で示す上方へ揺動し た時には、その作業機(I)側の発信系統(C1 )をなすセンサーロッド(51 )並びにセンサーアーム(49)の前方に押動される検知信号が発生し、そのセ ンサーアーム(49)と接触しているトラクター機体(T)側の中継用ホルダー (58)が、これを受信して、同図の矢印(B)で示す如く、その受信系統(C 2 )のセンサーワイヤー(53)を後方へ引くことになり、延いては進退ロッド (56)の前進移動を介して、油圧コントロールバルブがリフトアーム(11) を上昇方向へ作動制御する。
【0050】 他方、上記リヤーカバー(41)が下方へ揺動した時には、その検知信号の発 信系統(C1 )と受信系統(C2 )は、上記矢印(A)(B)との反対方向へ動 き、リフトアーム(11)が下降方向へ作動制御されることになる。その結果、 作業機(I)の対地作業レベル(耕深度合い)が油圧シリンダー装置(10)に よって、常時一定に維持制御されるわけである。
【0051】 又、トラクター機体(T)から作業機(I)を取りはずした時には、これと連 帯して図3のように、上記検知信号の発信系統(C1 )と受信系統(C2 )も自 づと引き離されることになるが、その引き離された受信系統(C2 )は中継用ホ ルダー(58)により、ヒッチフレーム(F)に取り付け保持されているため、 そのセンサーワイヤー(53)の不慮に垂れ下がるおそれなく、上記ヒッチフレ ーム(F)が昇降作動されるも、そのアットランダムに位置ズレ変化するおそれ がない。常時発信系統(C1 )と対応し得る正規位置に、安定良く保持されるこ ととなる。
【0052】 更に、上記受信系統(C2 )の中継用ホルダー(58)は、トラクター機体( T)側のPTO軸(16)と、作業機(I)側の入力軸(18)とを結ぶ伝動軸 線から回避するように、そのヒッチフレーム(F)の偏心位置に取り付けられて いるため、上記トラクター機体(T)と作業機(I)との連結時に、その両者の 伝動系統にも一切の障害や干渉を与えるおそれがなく、ましてフィードバック用 の伝信系統(C)を誤って断線させてしまうおそれもない。
【0053】 尚、図では上記センサーアーム(49)の枢支ピン(50)による回動支点位 置を、そのセンサーアーム(49)の一端部へ偏心的に配設する一方、上記中継 用ホルダー(58)の枢支ピン(59)による回動支点位置を、そのホルダー( 58)の中途部に配置させているが、上記検知信号のフィードバック作用を達成 できる限り、その各回動支点位置はこれを図示以外に変更してもさしつかえない 。
【0054】
【考案の効果】
以上のように、本考案の構成によれば、トラクター機体(T)の油圧シリンダ ー装置(10)によって昇降作動される3点リンク機構(L)の後端部へ、これ との一体的に昇降動作するヒッチフレーム(F)を枢支させ、そのヒッチフレー ム(F)を上記トラクター機体(T)のPTO軸(16)から耕耘作業機(I) への伝動軸線に跨がる枠組み形態として、そのヒッチフレーム(F)の中央上端 部と左右両端下部との3点において、上記作業機(I)をすばやく着脱自在に連 結できるように定めると共に、
【0055】 その連結された作業機(I)に付属のリヤーカバー(41)又は整地板(42 )を、その作業機(I)における対地作業レベルの検知センサーとして、その検 知した信号を上記油圧シリンダー装置(10)のコントロールバルブへフィード バックさせることにより、上記対地作業レベルを自動制御できるように定めた農 用トラクターにおいて、
【0056】 上記検知信号のフィードバック伝信系統(C)を、ヒッチフレーム(F)と作 業機(I)とが着脱作用される対応位置付近にて、その発信系統(C1 )と受信 系統(C2 )に分断し、その受信系統(C2 )を上記ヒッチフレーム(F)と作 業機(I)との連結時にのみ、これと連帯して発信系統(C1 )から自づと検知 信号の受信可能に保持するための中継用ホルダー(58)を、上記ヒッチフレー ム(F)における伝動軸線からの回避位置へ取り付けてあるため、冒頭に述べた 従来技術の課題を完全に改良することができ、そのトラクター機体(T)に対す る作業機(I)の着脱作用と、その作業機(I)における対地作業レベルの検知 信号をフィードバックさせるべき伝信系統(C)の断続作用とを、一挙自動的に 達成し得る効果があり、作業性に著しく優れる。
【0057】 特に、請求項2の構成を採用するならば、トラクター機体(T)や作業機(I )に作業中、激しい振動や衝撃などを受けるも、その検知信号の発信系統(C1 )と受信系統(C2 )が、中継用ホルダー(58)を介して常時安定・確固な接 触状態に保持され、その弾圧的なショック吸収作用とも相俟ち、信頼性の高い制 御効果を得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクター機体に対する作業機の連結状態を示
す側面図である。
【図2】図1の一部を切り欠いて示す平面図である。
【図3】トラクター機体に対する作業機の取りはずし状
態を示す側面図である。
【図4】ヒッチフレームを抽出して示す拡大背面図であ
る。
【符号の説明】
C……検知信号のフィードバック伝信系統 C1 …発信系統 C2 …受信系統 F……ヒッチフレーム I……作業機 L……3点リンク機構 T……トラクター機体 10…油圧シリンダー装置 16…PTO軸 18…入力軸 41…リヤーカバー 42…整地板 49…センサーアーム 51…センサーロッド 53…センサーワイヤー 58…中継用ホルダー 60…遊転ローラー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクター機体(T)の油圧シリンダー
    装置(10)によって昇降作動される3点リンク機構
    (L)の後端部へ、これとの一体的に昇降動作するヒッ
    チフレーム(F)を枢支させ、 そのヒッチフレーム(F)を、上記トラクター機体
    (T)のPTO軸(16)から耕耘作業機(I)への伝
    動軸線に跨がる枠組み形態として、 そのヒッチフレーム(F)の中央上端部と左右両端下部
    との3点において、上記作業機(I)をすばやく着脱自
    在に連結できるように定めると共に、 その連結された作業機(I)に付属のリヤーカバー(4
    1)又は整地板(42)を、その作業機(I)における
    対地作業レベルの検知センサーとして、その検知した信
    号を上記油圧シリンダー装置(10)のコントロールバ
    ルブへフィードバックさせることにより、上記対地作業
    レベルを自動制御できるように定めた農用トラクターに
    おいて、 上記検知信号のフィードバック伝信系統(C)を、ヒッ
    チフレーム(F)と作業機(I)とが着脱作用される対
    応位置付近にて、その発信系統(C1 )と受信系統(C
    2 )に分断し、 その受信系統(C2 )を上記ヒッチフレーム(F)と作
    業機(I)との連結時にのみ、これと連帯して発信系統
    (C1 )から自づと検知信号の受信可能に保持するため
    の中継用ホルダー(58)を、上記ヒッチフレーム
    (F)における伝動軸線からの回避位置へ取り付けたこ
    とを特徴とする農用トラクター。
  2. 【請求項2】 中継用ホルダー(58)をヒッチフレー
    ム(F)の左右何れか一方に偏心した位置へ、水平な枢
    支ピン(59)によって前後方向への回動自在に軸支す
    ると共に、 その中継用ホルダー(58)に常時後方へ回動する弾圧
    付勢力を与えたことを特徴とする請求項1記載の農用ト
    ラクター。
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