JPH0674899B2 - 厨房家具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ガスバーナ等の熱源を調理及び湯沸として用
いる厨房家具に関する。

（従来の技術） 従来調理器として、調理器本体内に、加熱調理室と、例
えばその外側の燃焼室に設けられた熱源としてのガスバ
ーナとを備えて、該熱源の作動で該室内の被調理物に加
熱調理を与えるようにした式のものは知られ、これによ
り食生活は更に変化のある豊かなものになった。

然し乍ら、この種調理器は、比較的大型であり、これを
台所等に設置するとき、比較的大きな場所を必要とする
一方、その利用率は比較的低い。一方、この様な調理器
を設置する台所では皿洗い等の為の給湯装置が要求され
る。

（発明が解決しようとする問題点） そこで本願出願人は先に加熱調理及び湯沸しとして用い
る事の出来るものを提案した（特願昭61−28796号）
が、共用の熱源としてのガスバーナを用いる為、同時に
調理器と給湯器との使用に有効なガスバーナを組込んで
ない場合には、加熱調理中湯を沸すと被調理物に熱が及
ばず被調理物が生調理となってしまう。

（問題点を解決しようとするための手段） 本発明はかかる要求に適合するものを得ることをその目
的としたもので、厨房家具本体内、加熱調理室内を加熱
して該加熱調理室内の被調理物の調理を行なう調理装置
と、熱交換器を加熱して加熱された該熱交換器を通る水
を湯とする給湯装置と、両装置における前記加熱のため
に共用される熱源と、該調理装置の加熱調理室か該給湯
装置の熱交換器のいずれか一方に該熱源からの熱が選択
的に与えられる為の切換装置を備えたものに於て、該切
換装置により熱源の言が該調理装置の加熱調理室へ与え
られている時には該切換装置の切換を不可とする保持装
置を設けて成る。

（作用） 上記技術手段は次の様に作用する。

切換装置により熱源の熱が加熱調理室に与えらる様にな
った状態では、熱源の熱により加熱調理室内の被調理物
が加熱されて調理が行なわれる。

一方、切換装置により熱源の熱が給湯装置の熱交換器へ
与えられる様にした状態では熱源の熱により熱交換器を
通る水が加熱されて出湯が行なわれる。

次に熱源の熱が調理装置の加熱調理室へ与えられている
時、切換装置により熱源の熱が給湯装置の熱交換器へ与
えられる様に切換えようとしても、保持装置はこの切換
を不可とするので、これにより調理中に熱源の熱が不用
意に給湯器の熱交換器へ与えられる事を防止する。

（発明の効果） この様に本発明の厨房家具は、切換装置によって熱源の
熱が調理装置の加熱調理室か、給湯装置の熱交換器のい
ずれか一方へ与えられるので調理と給湯とが出来て利用
率を大きく向上出来、更に熱源の熱が調理装置の加熱調
理室へ与えられている時は給湯装置の熱交換器へ熱源の
熱が与えられる様に切換える事が出来ない保持装置を設
けたので、調理中に誤って熱源の熱を給湯装置の熱交換
器に与えようとしても切換装置は働かず被調理物の生調
理という不都合は生じなくて良い。

（実施例） 本発明の実施例を別紙図面に付説明する。

第１図乃至第３図はその１例を示すもので、１は調理装
置２と、給湯装置３と、該両装置２・３に共用される熱
源４とを組込んだ厨房家具本体を示し、図示のもでは該
調理装置２は開閉自在の扉21を前面に有する加熱調理室
22を備えると共に、該加熱調理室22内に後部に熱気循環
ファン23、該加熱調理室22内の後部から上方にのびる排
気ダクト24を備える。尚、23aは上記熱気循環ファン23
のファンモーター、25は該室22内に出入自在の調理皿を
示す。

一方給湯装置３は給水通路と、出湯通路32と、両通路3
1、32に連なるその中間の水管33を有する熱交換器34と
から成る。

尚35は給水通路に設けた水弁である。

熱源４としてこの実施例では調理室22の下方の燃焼室５
の前面に対向する燃焼板41aとその前方の混合室41bとか
ら成るバーナ41が示されており、これにガス通路42に連
なるガスノズル43と燃焼用空気を導く燃焼ファン44とを
備えて全体として強制燃焼型に構成されるようにした。
尚44aは燃焼ファン44に備えられるバーナファンモー
タ、45はガス通路42に介在される電磁作動のガス弁であ
る。

尚前記給湯装置３の熱交換器34は上記燃焼室５内に設け
てこれを該室５内の熱気で加熱される様にした。

又該燃焼室５は加熱調理室22と連通する第１ダクト６へ
の開口部6aを備えると共に、その後端に前記排気ダクト
24と連通する第２ダクト７への開口部7aを備える。

８は上記熱源４からの熱が調理装置２の加熱調理室22
か、給湯装置３の熱交換器34かのいずれか一方に選択的
に与えられる為の切換装置である。これを更に詳しく説
明するとこの実施例では該切換装置８は第１ダクト６へ
の開口6aの前面と熱交換器34の前面とに変位するダンパ
ー81とそれを駆動する駆動装置82で構成されており、駆
動装置82が不作動となってバネ又は自重でダンパー81が
開口6aを開いて熱交換器34の前面に位置すると調理装置
２の加熱調理室22に熱源４の熱が与えられる。反対に駆
動装置82が作動してダンパー81が熱交換器34の前面を開
いて開口6aを閉じた位置になると、熱源４の熱が給湯装
置３の熱交換器34に与えられる。

９は調理装置２の加熱調理室22に熱源４の熱が与えられ
ている時前記切換装置８の切換えを不可とする保持装置
で、この実施例では第３図に示す様に切換装置８として
のダンパー81の駆動装置82の回路にスイッチ91を介入し
調理ボタン12が操作されたときはこれをオフとした。

尚第３図に於いて、11aはメインボタン11により開閉さ
れるメインスイッチ、12aは調理ボタン12により開閉さ
れる調理スイッチ、13aは給湯ボタン13により開閉され
る給湯スイッチである。

又調理ボタン12によりスイッチ12bも開閉され調理装置
２が熱気循環ファン23を備える時はそのモーター23aを
調理スイッチ12aと連動してオン・オフする様にした。
更に給湯ボタン13により水弁35の回路に介入されたスイ
ッチ13bも開閉され、切換装置８により給湯装置３の熱
交換器34に熱源４の熱が与えられる様にされた際は熱交
換器34に水が流れる様給湯スイッチ13aと連動してオン
・オフする様にした。尚水弁35の回路には該スイッチ13
bと直列にもう１つのスイッチ12cが介在されていて、こ
のスイッチ12cは調理ボタン12により開閉され、前記ダ
ンパー駆動用のスイッチ91と同様に調理スイッチ12aが
オンの時にはオフに、調理スイッチ12aがオフの時にオ
ンになる様にしてある。これによれば調理装置２加熱調
理室22に熱源４の熱が与えられている時に給湯を望んで
ボタン13を押してスイッチ13bがオンとなっても水弁35
が開かない様にして水が流れず給湯が出来ない事が喚起
出来る様にした。尚10は電源である。

今例えばオーブン調理の為メインボタン11のオン操作
後、調理ボタン12をオン操作するとスイッチ12a、12bが
オンとなり、スイッチ12c、91がオフとなる。これによ
りガス弁45は開きバーナファン44aが作動して図示しな
い点火装置により熱源４が点火される。この時スイッチ
91はオフであるから、切換装置８のダンパー81は自重又
はバネにより第２図実線の如く位置し、熱源４の熱気は
調理室22に与えられる。循環ファン23の作動は熱源４の
熱気を室22内に吸込むと共に、室22内の熱気の循環に有
効に作用する。

この調理中、調理中である事を忘れて誤まって給湯ボタ
ン13を押すと、スイッチ13a、13bはオンとなるが、切換
装置８としてのダンパー81は切換を不可とする保持装置
９としてのスイッチ91がオフとなっているので切換えら
れず加熱調理室22へは熱源４の熱が与え続けられるので
調理は何の影響もなく続行される。又水弁35も開弁とな
らず流水が生じないから給湯が出来ない事が判る。

次に給湯についてみると、先ずメインボタン11と共に給
湯ボタン13をオン操作するとスイッチ11a、13a、13bが
オンとなる。この時スイッチ12c、91もオンであるか
ら、水弁35が開き、切換装置８の駆動装置82が作動する
のでダンパー81は第２図の破線の如く開口6aを閉じて熱
交換器34の前面を開く。ガス弁45も開いて熱源４は点火
してその熱気は熱交換器34を通って第２ダクト７を介し
て排気ダクト24より排出される。

尚給湯装置３が水弁35の開弁により流水の生じる式のも
のであれば給湯ボタン13のオン操作により水流が生じ熱
交換器34により加熱されて給湯されるが、出湯通路32の
先端での蛇口を備える式のものではこの蛇口が開かれな
いかぎり水流が生じないので給湯ボタン13をオン操作し
てスイッチ13bがオンとなり水弁35が開となっただけで
熱源４が点火しては不都合が生じる。そこで第４図に示
すものではガス弁45及バーナファン44aの回路に水流ス
イッチ14・15を介在させて水流が生じて熱源がオンとな
る様にした。尚スイッチ12d、12eは調理ボタンによりオ
ン・オフされて調理時ファンモータ44aが作動し、ガス
弁45が開く。

第５図は切換装置８の他の例を示すもので、この場合第
２ダクト７内に排気強制ファン16を備えて調理室22内の
ファン23と作動を切換える様にした。その制御回路とし
ては第３図の駆動装置82の代りにファン16のモーターを
介在させる事でよく、この場合も該モーター回路にスイ
ッチ91を介在させる事により保持装置９とする事が出来
る。

第６図ではファンモーター23aをファン16にも兼用した
場合の制御回路を示すもので、調理ボタン12のオン操作
時にオンとなるスイッチ12f・12gによればモーター23a
はＸ方向に回転してファン23は正回転、ファン16は逆回
転して熱源４の熱気は加熱調理室22へ与えられる。又給
湯ボタン13のオン操作によればスイッチ13c、13dがオン
となってモーター23aはＹ方向に回転してファン23は逆
回転、ファン16は正回転して熱源４の熱気は熱交換器34
へ与えられる。

この場合逆回転のファンによれば反吸引力が働らき不作
動側への熱気の流れを更に効果的に抑える事が出来る。

この場合も調理装置２の加熱調理室22へ熱源４の熱気が
与えられている最中に、給湯装置３の熱交換器34に熱源
４の熱気が与えられる様な切換が出来ない保持装置９と
して調理時には開くスイッチ91をスイッチ13cに直列に
介在させた。

第７図及第８図は更に他の例を示すもので、切換装置８
として放熱室17内の放熱部18と放熱ファン19とで構成
し、調理ボタン12を押すとスイッチ12hがオンとなって
放熱ファン19のファンモーター19aが作動し熱交換器34
に熱が与えられない様にし、放熱部18で放熱した熱を加
熱調理室22内に導びき熱の有効利用を図った。

この場合保持装置９としては水弁35の回路に介入した調
理時にオフとなるスイッチ91とし給湯ボタン13の作動操
作によるも水流は生じない様にして調理時に加熱調理室
22へ与えられている熱源４の熱が給湯装置３の熱交換器
34へ与えられる様な切換が出来ない様にした。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１例の斜視図、第２図はその裁断側面
図、第３図はその制御回路図、第４図は他の例の一部制
御回路図、第５図は他の例の一部拡大図、第６図はその
制御回路の変形例を示す図、第７図は更に他の例の裁断
側面図、第８図はその一部制御回路図である。 １……厨房家具本体、２……調理装置 ３……給湯装置、４……熱源 ８……切換装置、９……保持装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】厨房家具本体内に、加熱調理室内を加熱し
   て該加熱調理室内の被調理物の調理を行なう調理装置
   と、熱交換器を加熱して加熱された該熱交換器を通る水
   を湯とする給湯装置と、両装置における前記加熱のため
   に共用される熱源と、該調理装置の加熱調理室か該給湯
   装置の熱交換器のいずれか一方に該熱源からの熱が選択
   的に与えられる為の切換装置を備えたものに於て、該切
   換装置により熱源の熱が該調理装置の加熱調理室へ与え
   られている時には該切換装置の切換を不可とする保持装
   置を設けた事を特徴とする厨房家具。