JPH0674730B2 - 排気装置の排気管構造 - Google Patents
排気装置の排気管構造Info
- Publication number
- JPH0674730B2 JPH0674730B2 JP60116628A JP11662885A JPH0674730B2 JP H0674730 B2 JPH0674730 B2 JP H0674730B2 JP 60116628 A JP60116628 A JP 60116628A JP 11662885 A JP11662885 A JP 11662885A JP H0674730 B2 JPH0674730 B2 JP H0674730B2
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- Japan
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- pipe
- exhaust
- exhaust pipe
- gasket
- inlet end
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は自動二輪車等に取付けられる排気装置の排気管
構造に関するものである。
構造に関するものである。
自動二輪車に取付ける排気管には、内管と外管から空気
層を介して二重構造にしたものがある。排気管をこのよ
うな二重構造にすると、空気層の断熱作用によって外管
の過熱が防止され、外管表面に施したメッキまたは塗装
の変色を防止することができる。
層を介して二重構造にしたものがある。排気管をこのよ
うな二重構造にすると、空気層の断熱作用によって外管
の過熱が防止され、外管表面に施したメッキまたは塗装
の変色を防止することができる。
従来の二重構造の排気管29は、第2図に示すように内管
29iの入口側を段差34を介して拡開させ、その拡開部30
を外管29oの内面に当てた状態にし、これらの外側を覆
うようにしたフランジ32の端部との間でビード溶接31す
るようにしていた。そして、この排気管29のフランジ32
の端部を、シリンダヘッドに開口する排気口7aにガスケ
ット28を介して当接させ、取付金具33によって押圧固定
していた。
29iの入口側を段差34を介して拡開させ、その拡開部30
を外管29oの内面に当てた状態にし、これらの外側を覆
うようにしたフランジ32の端部との間でビード溶接31す
るようにしていた。そして、この排気管29のフランジ32
の端部を、シリンダヘッドに開口する排気口7aにガスケ
ット28を介して当接させ、取付金具33によって押圧固定
していた。
ところが、上記排気管29によると、内管29iの素管径De
と拡開部30の径De′とが段差34を介して急変化している
と共に、溶接ビード31の内径Dbも上記径DeやDe′と異な
る段差になっている。そのため、排気口7aから排気管29
へ排出される排気ガスは、通路断面積を急激に大きくし
たり、小さくしたりして流動抵抗を受け、排気効率を低
下させる原因になっていた。
と拡開部30の径De′とが段差34を介して急変化している
と共に、溶接ビード31の内径Dbも上記径DeやDe′と異な
る段差になっている。そのため、排気口7aから排気管29
へ排出される排気ガスは、通路断面積を急激に大きくし
たり、小さくしたりして流動抵抗を受け、排気効率を低
下させる原因になっていた。
また、上記段差34の部分は、加工変形により局所的に大
きな歪みを有して弱くなっており、その部分に高温の排
気ガスが直接当たりやすくなっているため、さらに強度
低下を招きやすくなっていた。
きな歪みを有して弱くなっており、その部分に高温の排
気ガスが直接当たりやすくなっているため、さらに強度
低下を招きやすくなっていた。
本発明の目的は、二重構造の排気管において、排気ガス
を円滑な流れにして排気効率を向上すると共に、排気管
の耐久性を向上する排気管構造を提供することにある。
を円滑な流れにして排気効率を向上すると共に、排気管
の耐久性を向上する排気管構造を提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、排気管を内管と外管から
空気層を介して二重構造にし、この排気管の入口端を、
シリンダヘッドに開口する排気口に、シリンダヘッドの
外壁面より凹んだ座部にガスケットを介して接続した排
気装置において、前記内管と外管を排気管の入口端にお
いて互いに接合し、前記外管に形成した段付部に限定し
てフランジを溶接し、該フランジから前記シリンダヘッ
ド外壁面までの外管領域を外気に露出させると共に、該
フランジに係合させた取付金具の締付力により前記排気
管の入口端だけを前記ガスケットに直接当接させ、かつ
前記内管の入口側内面を前記ガスケットから素管径にな
るまでテーパ状に収束形成すると共に、このテーパ状領
域の前記内管と外管との間に空間を有するようにしたこ
とを特徴とするものである。
空気層を介して二重構造にし、この排気管の入口端を、
シリンダヘッドに開口する排気口に、シリンダヘッドの
外壁面より凹んだ座部にガスケットを介して接続した排
気装置において、前記内管と外管を排気管の入口端にお
いて互いに接合し、前記外管に形成した段付部に限定し
てフランジを溶接し、該フランジから前記シリンダヘッ
ド外壁面までの外管領域を外気に露出させると共に、該
フランジに係合させた取付金具の締付力により前記排気
管の入口端だけを前記ガスケットに直接当接させ、かつ
前記内管の入口側内面を前記ガスケットから素管径にな
るまでテーパ状に収束形成すると共に、このテーパ状領
域の前記内管と外管との間に空間を有するようにしたこ
とを特徴とするものである。
以下、本発明を図に示す実施例により説明する。
第1図において、1は頭部を前傾させて自動二輪車に搭
載されたエンジンで、2はそのシリンダ、3はピスト
ン、4はシリンダヘッドである。シリンダ2の上部には
燃焼室5が設けられ、その燃焼室5に設けた排気弁6を
介して排気通路7が連通している。排気通路7がシリン
ダヘッド4から開口する排気口7aには、ガスケット8を
介して排気管9が接続されている。
載されたエンジンで、2はそのシリンダ、3はピスト
ン、4はシリンダヘッドである。シリンダ2の上部には
燃焼室5が設けられ、その燃焼室5に設けた排気弁6を
介して排気通路7が連通している。排気通路7がシリン
ダヘッド4から開口する排気口7aには、ガスケット8を
介して排気管9が接続されている。
上記排気管9は、内管9iと外管9oから空気層を介して二
重構造に構成されている。内外両管のうち、内管9iはそ
の入口側を拡開してテーパ部10を形成し、かつ入口端に
おいて外管9oにスポット溶接11されている。一方、外管
9oは入口端側が段付部を介して縮径され、その段付部に
リング状のフランジ12が溶接されている。このフランジ
12は段付部だけに限定された形状になっており、そのた
めフランジ12からシリンダヘッド4の外壁面までの外管
9oが外気に対して露出した状態になっている。このよう
に構成された排気管9は、その入口端をガスケット8に
直接当接させた状態にし、フランジ12に係合させた取付
金具13により、ガスケット8へ向けて強圧されるように
取付けられている。
重構造に構成されている。内外両管のうち、内管9iはそ
の入口側を拡開してテーパ部10を形成し、かつ入口端に
おいて外管9oにスポット溶接11されている。一方、外管
9oは入口端側が段付部を介して縮径され、その段付部に
リング状のフランジ12が溶接されている。このフランジ
12は段付部だけに限定された形状になっており、そのた
めフランジ12からシリンダヘッド4の外壁面までの外管
9oが外気に対して露出した状態になっている。このよう
に構成された排気管9は、その入口端をガスケット8に
直接当接させた状態にし、フランジ12に係合させた取付
金具13により、ガスケット8へ向けて強圧されるように
取付けられている。
このように取付けられた排気管9は、フランジ12を剛性
の高い段付部分に溶接しているので、取付金具13による
シリンダヘッド4への固定を確実にすると共に、その構
成において、さらに排気管9の入口端だけをガスケット
8に強圧させるようにしているので、その入口端のシー
ル性を一層良好にすることができる。また、外管9oが、
その入口端側の領域を外気に露出させるようにしている
ため、排気管高温部の冷却性を良好にすることができ
る。
の高い段付部分に溶接しているので、取付金具13による
シリンダヘッド4への固定を確実にすると共に、その構
成において、さらに排気管9の入口端だけをガスケット
8に強圧させるようにしているので、その入口端のシー
ル性を一層良好にすることができる。また、外管9oが、
その入口端側の領域を外気に露出させるようにしている
ため、排気管高温部の冷却性を良好にすることができ
る。
また、上記排気管9の内管9iは、その入口側内面がテー
パ部10を介することにより、ガスケット8の位置から素
管径Deに至るまでが、排気ガス通路断面積を滑らかに収
束変化させたテーパ状になっている。そのため、排気通
路7から排気管9へ排出された排気ガスは滑らかに流
れ、従来の二重構造の排気管のように大きな流動抵抗を
受けることがない。そのため、排気効率は向上し、かつ
エンジン性能を向上することができる。
パ部10を介することにより、ガスケット8の位置から素
管径Deに至るまでが、排気ガス通路断面積を滑らかに収
束変化させたテーパ状になっている。そのため、排気通
路7から排気管9へ排出された排気ガスは滑らかに流
れ、従来の二重構造の排気管のように大きな流動抵抗を
受けることがない。そのため、排気効率は向上し、かつ
エンジン性能を向上することができる。
また、上記構造の内管9iは、従来の排気管のように歪み
が局所的に集中する変形加工部がないから、高温の排気
ガスによって強度を低下することもない。また、上記テ
ーパ状の領域における内管9iと外管9oとの間は楔状の隙
間を形成し、相互に密着していないので、高温の内管9i
側が外側に熱変形(膨張)しようとする際、この隙間に
よって膨張変形を吸収することにより応力を発生しない
ようにすることができる。
が局所的に集中する変形加工部がないから、高温の排気
ガスによって強度を低下することもない。また、上記テ
ーパ状の領域における内管9iと外管9oとの間は楔状の隙
間を形成し、相互に密着していないので、高温の内管9i
側が外側に熱変形(膨張)しようとする際、この隙間に
よって膨張変形を吸収することにより応力を発生しない
ようにすることができる。
上述したように本発明は、二重構造にした排気管を構成
する内管の入口側内面を、先端のガスケットから素管径
になるまでテーパ状に収束形成したので、排気口から排
気管へ排出される排気ガスの流れを円滑にし、排気効率
を向上することができる。
する内管の入口側内面を、先端のガスケットから素管径
になるまでテーパ状に収束形成したので、排気口から排
気管へ排出される排気ガスの流れを円滑にし、排気効率
を向上することができる。
また、内管はテーパ状の形状によって局所的変形加工部
がないので、高温にさらされるときの強度低下を低減
し、またテーパ状領域の内管と外管との間に楔状の隙間
を形成しているので、高温の内管側が熱変形(膨張)す
るとき、この隙間によって熱膨張変形を吸収して応力が
発生しないようにするため、これら作用が総合して排気
管の耐久性を向上する。
がないので、高温にさらされるときの強度低下を低減
し、またテーパ状領域の内管と外管との間に楔状の隙間
を形成しているので、高温の内管側が熱変形(膨張)す
るとき、この隙間によって熱膨張変形を吸収して応力が
発生しないようにするため、これら作用が総合して排気
管の耐久性を向上する。
また、外管に形成した剛性の高い段付部に限定してフラ
ンジを溶接し、このフランジに係合させた取付金具によ
り排気管入口端をガスケットに強圧させるようにしてい
るので、シリンダヘッドへの固定を確実にし、さらに排
気管の入口端だけをガスケットに強圧させているので、
シール性を一層良好にする。また、フランジからシリン
ダヘッド外壁面までの外管領域を露出させているので、
排気管高温部の冷却性を良好にすることができる。
ンジを溶接し、このフランジに係合させた取付金具によ
り排気管入口端をガスケットに強圧させるようにしてい
るので、シリンダヘッドへの固定を確実にし、さらに排
気管の入口端だけをガスケットに強圧させているので、
シール性を一層良好にする。また、フランジからシリン
ダヘッド外壁面までの外管領域を露出させているので、
排気管高温部の冷却性を良好にすることができる。
第1図は自動二輪車のエンジンに設けた本発明の実施例
による排気管の要部を示す縦断面図、第2図は自動二輪
車のエンジンに設けた従来の排気管の要部を示す縦断面
図である。 1……エンジン、7……排気通路、7a……排気口、8…
…ガスケット、9……排気管、9i……内管、9o……外
管、10……テーパ部、 De……素管径。
による排気管の要部を示す縦断面図、第2図は自動二輪
車のエンジンに設けた従来の排気管の要部を示す縦断面
図である。 1……エンジン、7……排気通路、7a……排気口、8…
…ガスケット、9……排気管、9i……内管、9o……外
管、10……テーパ部、 De……素管径。
Claims (1)
- 【請求項1】排気管(9)を内管(9i)と外管(9o)か
ら空気層を介して二重構造にし、この排気管(9)の入
口端を、シリンダヘッド(4)に開口する排気口(7a)
に、シリンダヘッド(4)の外壁面より凹んだ座部にガ
スケット(8)を介して接続した排気装置において、 前記内管(9i)と外管(9o)を排気管(9)の入口端に
おいて互いに接合し、前記外管(9o)に形成した段付部
に限定してフランジ(12)を溶接し、該フランジ(12)
から前記シリンダヘッド(4)外壁面までの外管(9o)
領域を外気に露出させると共に、該フランジ(12)に係
合させた取付金具(13)の締付力により前記排気管
(9)の入口端だけを前記ガスケット(8)に直接当接
させ、かつ前記内管(9i)の入口側内面を前記ガスケッ
ト(8)から素管径になるまでテーパ状に収束形成する
と共に、このテーパ状領域の前記内管(9i)と外管(9
o)との間に空間を有するようにしたことを特徴とする
排気装置の排気管構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60116628A JPH0674730B2 (ja) | 1985-05-31 | 1985-05-31 | 排気装置の排気管構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60116628A JPH0674730B2 (ja) | 1985-05-31 | 1985-05-31 | 排気装置の排気管構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61275519A JPS61275519A (ja) | 1986-12-05 |
JPH0674730B2 true JPH0674730B2 (ja) | 1994-09-21 |
Family
ID=14691901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60116628A Expired - Fee Related JPH0674730B2 (ja) | 1985-05-31 | 1985-05-31 | 排気装置の排気管構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0674730B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2347971A (en) * | 1999-03-13 | 2000-09-20 | Rover Group | Engine and exhaust pipe assembly |
JP5955243B2 (ja) * | 2013-02-19 | 2016-07-20 | ヤンマー株式会社 | エンジン装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5886429U (ja) * | 1981-12-09 | 1983-06-11 | スズキ株式会社 | 内燃機関の排気管 |
-
1985
- 1985-05-31 JP JP60116628A patent/JPH0674730B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61275519A (ja) | 1986-12-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |