JPH0674698B2 - 用心錠 - Google Patents
用心錠Info
- Publication number
- JPH0674698B2 JPH0674698B2 JP29507391A JP29507391A JPH0674698B2 JP H0674698 B2 JPH0674698 B2 JP H0674698B2 JP 29507391 A JP29507391 A JP 29507391A JP 29507391 A JP29507391 A JP 29507391A JP H0674698 B2 JPH0674698 B2 JP H0674698B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recess
- door
- precaution
- drive
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
- Lock And Its Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通常の扉および重ね
扉を含む扉や引き戸に用いられ、施錠状態において扉や
引き戸がわずかに開くがそれ以上は開かないようにした
用心錠に関する。
扉を含む扉や引き戸に用いられ、施錠状態において扉や
引き戸がわずかに開くがそれ以上は開かないようにした
用心錠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な用心錠としては扉と扉枠
との間を短いチェーンで連結するようにしたものが周知
である。これには連結や開放のための操作が面倒である
という問題がある。この問題を解決するものとして、例
えば実開平2−13689号公報記載のものがある。し
かし、最近使用されるようになった重ね扉に対して考え
られたものではない。重ね扉は扉の回動端縁部と扉枠と
の重なりが比較的大きいものである。このような重ね扉
にも使用できる用心錠としては、先に本願出願人が提案
した特願平3−68913号のものがある。
との間を短いチェーンで連結するようにしたものが周知
である。これには連結や開放のための操作が面倒である
という問題がある。この問題を解決するものとして、例
えば実開平2−13689号公報記載のものがある。し
かし、最近使用されるようになった重ね扉に対して考え
られたものではない。重ね扉は扉の回動端縁部と扉枠と
の重なりが比較的大きいものである。このような重ね扉
にも使用できる用心錠としては、先に本願出願人が提案
した特願平3−68913号のものがある。
【0003】その特許出願のものは、通常の扉にも適用
できるものであるが、用心錠としての機能のみを有する
ものであるから、扉や引き戸が閉じた状態で開かないよ
うにするためには別に錠を設ける必要があり、また操作
性の面で遠隔操作を考慮したものではなかった。
できるものであるが、用心錠としての機能のみを有する
ものであるから、扉や引き戸が閉じた状態で開かないよ
うにするためには別に錠を設ける必要があり、また操作
性の面で遠隔操作を考慮したものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、用心錠の
機能に加えて扉等を閉じた状態に維持する錠機能をも有
する用心錠とすること、また施錠操作がいっそう容易な
遠隔操作の可能な心錠とすることを目的とする。
機能に加えて扉等を閉じた状態に維持する錠機能をも有
する用心錠とすること、また施錠操作がいっそう容易な
遠隔操作の可能な心錠とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、先に提案
した用心錠(特願平3−68913)にデッドボルトに
より施錠状態となる通常の錠前の機能を付加したもので
あって、扉又は引き戸とこれに対する枠側とが閉状態で
互いに対向するように近接し開状態で離れる第1及び第
2の面を有し、上記第1の面に第1凹所を設け、上記第
2の面に第1凹所に対向した第2凹所を設け、第1凹所
内に用心ストッパ本体を収容し、その本体に制限条体の
一端を連結し他方を第一凹所内から第1の面及び第1凹
所を構成する第1構体内に伸延させ一定寸法だけ引き出
し可能に抜け止め部を設け、第2の面から突出可能に復
帰ばねを有する駆動突起を設け、上記閉状態でその駆動
突起の突出動作により駆動されて上記用心ストッパ本体
を第2凹所内へ移動させるレバーを第1構体内に枢支
し、第2の面及び第2凹所を構成する第2構体内に第2
凹所内を横切る作用位置とその作用位置から外れた待機
位置との間を進退操作可能にかつ待機位置から作用位置
に至る間でその移動に基づいて上記駆動突起を突出動作
させ作用位置で第2凹所内に移動した上記用心ストッパ
本体を係止すると共に駆動突起を元の位置に復帰させる
ように操作部材を設けた用心錠において、上記第1の面
から突出可能に設けられ上記閉状態で突出したとき第2
構体に形成された被係合部に係合して施錠状態となり解
錠方向に作用する復帰ばねを具えたデッドボルトを上記
第1構体内に設け、上記駆動突起の突出動作により上記
デッドボルトが駆動されてデッドボルトによる上記施錠
状態となるように構成されていることを特徴とする。こ
の用心錠は、操作部材の操作手段に手動及び電動の双方
または一方を採用し、電動式とする場合には電気モータ
またはソレノイドを使用する。
した用心錠(特願平3−68913)にデッドボルトに
より施錠状態となる通常の錠前の機能を付加したもので
あって、扉又は引き戸とこれに対する枠側とが閉状態で
互いに対向するように近接し開状態で離れる第1及び第
2の面を有し、上記第1の面に第1凹所を設け、上記第
2の面に第1凹所に対向した第2凹所を設け、第1凹所
内に用心ストッパ本体を収容し、その本体に制限条体の
一端を連結し他方を第一凹所内から第1の面及び第1凹
所を構成する第1構体内に伸延させ一定寸法だけ引き出
し可能に抜け止め部を設け、第2の面から突出可能に復
帰ばねを有する駆動突起を設け、上記閉状態でその駆動
突起の突出動作により駆動されて上記用心ストッパ本体
を第2凹所内へ移動させるレバーを第1構体内に枢支
し、第2の面及び第2凹所を構成する第2構体内に第2
凹所内を横切る作用位置とその作用位置から外れた待機
位置との間を進退操作可能にかつ待機位置から作用位置
に至る間でその移動に基づいて上記駆動突起を突出動作
させ作用位置で第2凹所内に移動した上記用心ストッパ
本体を係止すると共に駆動突起を元の位置に復帰させる
ように操作部材を設けた用心錠において、上記第1の面
から突出可能に設けられ上記閉状態で突出したとき第2
構体に形成された被係合部に係合して施錠状態となり解
錠方向に作用する復帰ばねを具えたデッドボルトを上記
第1構体内に設け、上記駆動突起の突出動作により上記
デッドボルトが駆動されてデッドボルトによる上記施錠
状態となるように構成されていることを特徴とする。こ
の用心錠は、操作部材の操作手段に手動及び電動の双方
または一方を採用し、電動式とする場合には電気モータ
またはソレノイドを使用する。
【0006】第2の発明は、先に提案した用心錠(特願
平3−68913)の操作を電動式として遠隔操作を可
能にしたものであり、扉又は引き戸とこれに対する枠側
とが閉状態で互いに対向するように近接し開状態で離れ
る第1及び第2の面を有し、上記第1の面に第1凹所を
設け、上記第2の面に第1凹所に対向した第2凹所を設
け、第1凹所内に用心ストッパ本体を収容し、その本体
に制限条体の一端を連結し他方を第一凹所内から第1の
面及び第1凹所を構成する第1構体内に伸延させ一定寸
法だけ引き出し可能に抜け止め部を設け、第2の面から
突出可能に復帰ばねを有する駆動突起を設け、上記閉状
態でその駆動突起の突出動作により駆動されて上記用心
ストッパ本体を第2凹所内へ移動させるレバーを第1構
体内に枢支し、第2の面及び第2凹所を構成する第2構
体内に第2凹所内を横切る作用位置とその作用位置から
外れた待機位置との間を進退操作可能にかつ待機位置か
ら作用位置に至る間でその移動に基づいて上記駆動突起
を突出動作させ作用位置で第2凹所内に移動した上記用
心ストッパ本体を係止する操作部材を設けた用心錠にお
いて、上記操作部材が、進退動作するように電気モータ
またはソレノイドからなる駆動部を設けられていること
を特徴とする。
平3−68913)の操作を電動式として遠隔操作を可
能にしたものであり、扉又は引き戸とこれに対する枠側
とが閉状態で互いに対向するように近接し開状態で離れ
る第1及び第2の面を有し、上記第1の面に第1凹所を
設け、上記第2の面に第1凹所に対向した第2凹所を設
け、第1凹所内に用心ストッパ本体を収容し、その本体
に制限条体の一端を連結し他方を第一凹所内から第1の
面及び第1凹所を構成する第1構体内に伸延させ一定寸
法だけ引き出し可能に抜け止め部を設け、第2の面から
突出可能に復帰ばねを有する駆動突起を設け、上記閉状
態でその駆動突起の突出動作により駆動されて上記用心
ストッパ本体を第2凹所内へ移動させるレバーを第1構
体内に枢支し、第2の面及び第2凹所を構成する第2構
体内に第2凹所内を横切る作用位置とその作用位置から
外れた待機位置との間を進退操作可能にかつ待機位置か
ら作用位置に至る間でその移動に基づいて上記駆動突起
を突出動作させ作用位置で第2凹所内に移動した上記用
心ストッパ本体を係止する操作部材を設けた用心錠にお
いて、上記操作部材が、進退動作するように電気モータ
またはソレノイドからなる駆動部を設けられていること
を特徴とする。
【0007】
【作用】第1の発明の用心錠は、用心施錠またはデッド
ボルト施錠がなされていない状態では、扉または引き戸
を自由に開閉できる。用心錠を施錠するときは、扉また
は引き戸を閉状態として操作部材を前進操作する。操作
部材が前進するとき、その途中で駆動突起が突出動作す
ることによりレバーが回動して用心ストッパ本体を第1
凹所内から第2凹所内へ移動させると共にデッドボルト
が突出して被係合部に係合しデッドボルト施錠状態とな
る。このデッドボルト施錠状態は、通常の錠前の施錠状
態と同じであり、扉または引き戸は開くことができな
い。さらに操作部材を前進操作すると、第2凹所内へ移
動している用心ストッパ本体に操作部材が係合して用心
施錠状態となると共に突出していた駆動突起が元の位置
に復帰する。この用心施錠状態は、用心ストッパ本体が
第2凹所内に係止されているから、扉または引き戸を開
こうとすると制限条体が引き出されその抜け止め部が作
用して少しだけ開いた小開状態で止まり、それ以上は開
かない。
ボルト施錠がなされていない状態では、扉または引き戸
を自由に開閉できる。用心錠を施錠するときは、扉また
は引き戸を閉状態として操作部材を前進操作する。操作
部材が前進するとき、その途中で駆動突起が突出動作す
ることによりレバーが回動して用心ストッパ本体を第1
凹所内から第2凹所内へ移動させると共にデッドボルト
が突出して被係合部に係合しデッドボルト施錠状態とな
る。このデッドボルト施錠状態は、通常の錠前の施錠状
態と同じであり、扉または引き戸は開くことができな
い。さらに操作部材を前進操作すると、第2凹所内へ移
動している用心ストッパ本体に操作部材が係合して用心
施錠状態となると共に突出していた駆動突起が元の位置
に復帰する。この用心施錠状態は、用心ストッパ本体が
第2凹所内に係止されているから、扉または引き戸を開
こうとすると制限条体が引き出されその抜け止め部が作
用して少しだけ開いた小開状態で止まり、それ以上は開
かない。
【0008】解錠するときは扉または引き戸をいったん
閉じてから操作部材を後退位置に戻す。操作部材が後退
するとき、途中で用心ストッパ本体は係止を解放され、
駆動突起は一度突出してから操作部材が後退端に達する
と元の位置に復帰する。このときの駆動突起の出入りに
よりレバーおよびデッドボルトは動作するが、駆動突起
が復帰するので元の位置に戻る。操作部材が後退位置に
戻った状態は、駆動突起が復帰ばねにより後退している
状態であり、レバーを駆動する作用が解除されデッドボ
ルトを駆動する作用も解除された状態であるから、用心
ストッパ本体が制限条体の抜け止め部側の重量により第
1凹所内に戻り、扉または引き戸は自由に開閉できる。
必要に応じて、レバーに復帰ばねを設け、制限条体に復
帰重りあるいは復帰ばねなどを設ける。
閉じてから操作部材を後退位置に戻す。操作部材が後退
するとき、途中で用心ストッパ本体は係止を解放され、
駆動突起は一度突出してから操作部材が後退端に達する
と元の位置に復帰する。このときの駆動突起の出入りに
よりレバーおよびデッドボルトは動作するが、駆動突起
が復帰するので元の位置に戻る。操作部材が後退位置に
戻った状態は、駆動突起が復帰ばねにより後退している
状態であり、レバーを駆動する作用が解除されデッドボ
ルトを駆動する作用も解除された状態であるから、用心
ストッパ本体が制限条体の抜け止め部側の重量により第
1凹所内に戻り、扉または引き戸は自由に開閉できる。
必要に応じて、レバーに復帰ばねを設け、制限条体に復
帰重りあるいは復帰ばねなどを設ける。
【0009】第2の発明の用心錠は、操作部材が前進せ
しめられることにより、用心施錠状態となり、操作部材
が後退せしめられることにより、解錠状態となるが、操
作部材を進退させる駆動部が電気モータまたはソレノイ
ドからなる駆動部であるから、遠隔操作が可能である。
しめられることにより、用心施錠状態となり、操作部材
が後退せしめられることにより、解錠状態となるが、操
作部材を進退させる駆動部が電気モータまたはソレノイ
ドからなる駆動部であるから、遠隔操作が可能である。
【0010】
【実施例】第1実施例を図1〜図8及び図11(a)に
示す。この実施例は、図11(a)に示すような外開き
の重ね扉に用いたものであり、扉1に設けた第1組み立
て体2と、扉枠3に設けた第2組み立て体4と、扉枠3
に設けた操作部5とからなり、6は蝶番である。図1、
図2、図3は図11(a)のA−A断面に相当する拡大
図であり、扉1に第1組み立て体2を取り付けて第1構
体11を構成し、扉枠3に第2組み立て体4およびカバ
ー80を取り付けて第2構体12を構成している。これ
らの構体は扉を閉じた状態で第1構体11の第1の面1
3と第2構体12の第2の面14とが対向するようにな
っている。
示す。この実施例は、図11(a)に示すような外開き
の重ね扉に用いたものであり、扉1に設けた第1組み立
て体2と、扉枠3に設けた第2組み立て体4と、扉枠3
に設けた操作部5とからなり、6は蝶番である。図1、
図2、図3は図11(a)のA−A断面に相当する拡大
図であり、扉1に第1組み立て体2を取り付けて第1構
体11を構成し、扉枠3に第2組み立て体4およびカバ
ー80を取り付けて第2構体12を構成している。これ
らの構体は扉を閉じた状態で第1構体11の第1の面1
3と第2構体12の第2の面14とが対向するようにな
っている。
【0011】第1構体11には、第1凹所15、用心ス
トッパ本体16、制限条体17、レバー18、デッドボ
ルト90などが設けられている。第1凹所15は第1の
面13に開口しており、用心ストッパ本体16を開口か
ら出入り可能に収容している。用心ストッパ本体16に
はチェーンで形成された制限条体17の一端が連結され
ており、制限条体17の他方は第1凹所15を形成して
いる部材の下部を余裕を持って貫通して第1構体11内
を伸延しており、図示していないが、端部に貫通部に対
する抜け止め部として貫通部の孔よりも大きくかつ自由
な状態の用心ストッパ本体17を第1凹所15内へ引き
込むことができる重さの重りを結合してある。これによ
って用心ストッパ本体17は第1凹所15内から例えば
約10cm引き出すことができるがそれ以上は抜け止め
作用で引き出すことができず、また引き出し力の作用し
ない自由状態では制限条体17側の重さによって第1凹
所15内に引き込まれて収まるようになっている。
トッパ本体16、制限条体17、レバー18、デッドボ
ルト90などが設けられている。第1凹所15は第1の
面13に開口しており、用心ストッパ本体16を開口か
ら出入り可能に収容している。用心ストッパ本体16に
はチェーンで形成された制限条体17の一端が連結され
ており、制限条体17の他方は第1凹所15を形成して
いる部材の下部を余裕を持って貫通して第1構体11内
を伸延しており、図示していないが、端部に貫通部に対
する抜け止め部として貫通部の孔よりも大きくかつ自由
な状態の用心ストッパ本体17を第1凹所15内へ引き
込むことができる重さの重りを結合してある。これによ
って用心ストッパ本体17は第1凹所15内から例えば
約10cm引き出すことができるがそれ以上は抜け止め
作用で引き出すことができず、また引き出し力の作用し
ない自由状態では制限条体17側の重さによって第1凹
所15内に引き込まれて収まるようになっている。
【0012】第1構体11内には、図1に見られるよう
に、第1凹所15の上側位置にレバー18が枢軸25に
よって枢支されている。レバー18は上方に伸延した部
分が被駆動部26とされ、下方の用心ストッパ本体16
の後部に伸延した部分がこれを押し出す駆動部27とさ
れている。レバー18は図1において反時計方向にばね
28によって付勢されている。そのばね28を図5に示
す。レバー18の駆動部27は軸29で連結された伸延
部として設けられ、軸29の回りに対して突起30aと
ばね30bとで拘束されている。この構成によってレバ
ー18の図1における時計方向の回動において駆動部2
7に極端に大きい抵抗があるとばね30bに抗して駆動
部27が軸29の回りに回動する。レバー18が被駆動
部26を駆動されて時計方向に回動できるようにするた
めに第1凹所15を形成している部材の後部と上部に切
り欠き部が形成されている。
に、第1凹所15の上側位置にレバー18が枢軸25に
よって枢支されている。レバー18は上方に伸延した部
分が被駆動部26とされ、下方の用心ストッパ本体16
の後部に伸延した部分がこれを押し出す駆動部27とさ
れている。レバー18は図1において反時計方向にばね
28によって付勢されている。そのばね28を図5に示
す。レバー18の駆動部27は軸29で連結された伸延
部として設けられ、軸29の回りに対して突起30aと
ばね30bとで拘束されている。この構成によってレバ
ー18の図1における時計方向の回動において駆動部2
7に極端に大きい抵抗があるとばね30bに抗して駆動
部27が軸29の回りに回動する。レバー18が被駆動
部26を駆動されて時計方向に回動できるようにするた
めに第1凹所15を形成している部材の後部と上部に切
り欠き部が形成されている。
【0013】また、第1構体11内には、図1に見られ
るように、レバー18の上側位置にデッドボルト90が
枢軸91によって枢支されている。デッドボルト90は
図1の状態において、上方に湾曲した鉤状の係合部92
を有し、下方に被駆動部93を有している。このデッド
ボルト90は図1に示す復帰状態と被駆動部93を駆動
されて図2に示すように回動した施錠状態とに枢軸91
を中心に回動可能であるが、同図において時計方向に復
帰ばね94によって付勢されている。図において、95
は、第1の面13に穿設された開口であり、この開口9
5から係合部92が出入りする。96は、係合部92の
突出状態を調節する調節部であり、図4に断面を示すよ
うに、定位置で回転するねじ97を回転させることによ
り図1において係合部92が左右方向に移動調節され
る。これは扉の取付け状態などによって僅かに変化する
チリ寸法の変化に対応できるようにしたものである。
るように、レバー18の上側位置にデッドボルト90が
枢軸91によって枢支されている。デッドボルト90は
図1の状態において、上方に湾曲した鉤状の係合部92
を有し、下方に被駆動部93を有している。このデッド
ボルト90は図1に示す復帰状態と被駆動部93を駆動
されて図2に示すように回動した施錠状態とに枢軸91
を中心に回動可能であるが、同図において時計方向に復
帰ばね94によって付勢されている。図において、95
は、第1の面13に穿設された開口であり、この開口9
5から係合部92が出入りする。96は、係合部92の
突出状態を調節する調節部であり、図4に断面を示すよ
うに、定位置で回転するねじ97を回転させることによ
り図1において係合部92が左右方向に移動調節され
る。これは扉の取付け状態などによって僅かに変化する
チリ寸法の変化に対応できるようにしたものである。
【0014】第2構体12には、第2凹所19、被係合
部98、駆動突起20、操作部材21、誤動作防止装置
22、操作部5などが設けられている。第2凹所19
は、第2の面14に開口するように設けてあり、扉1の
閉じた状態で第1凹所15に対向する位置にあり、用心
ストッパ本体16が入り込むことができる大きさであ
る。第2凹所19は第2組み立て体4の主要部をなすブ
ロック31に形成されている。被係合部98は、第2の
面を形成している壁面部材に穿設した孔で、扉1の閉じ
た状態でデッドボルト90の出入りする開口95に対向
する位置にあり、デッドボルト90が突出したときにそ
の孔の下側の縁に係合する。
部98、駆動突起20、操作部材21、誤動作防止装置
22、操作部5などが設けられている。第2凹所19
は、第2の面14に開口するように設けてあり、扉1の
閉じた状態で第1凹所15に対向する位置にあり、用心
ストッパ本体16が入り込むことができる大きさであ
る。第2凹所19は第2組み立て体4の主要部をなすブ
ロック31に形成されている。被係合部98は、第2の
面を形成している壁面部材に穿設した孔で、扉1の閉じ
た状態でデッドボルト90の出入りする開口95に対向
する位置にあり、デッドボルト90が突出したときにそ
の孔の下側の縁に係合する。
【0015】駆動突起20は、短円柱状部32と被案内
部33とからなり、第2凹所19の上側においてブロッ
ク31に設けた案内溝34に沿って、図2に見られるよ
うに、第2の面14から短円柱状部32が突出した前進
位置と、図1及び図3に見られるように、第2の面14
まで短円柱状部32の先端が後退した後退位置との間を
移動可能に設けてある。短円柱状部32は扉1が閉じた
状態で突出したときレバー18の被駆動部26及びデッ
ドボルト90の被駆動部93を駆動する位置に設けてあ
る。レバー18の被駆動部26及びデッドボルト90の
被駆動部93の位置する第1構体11側には短円柱状部
32を受け入れる円孔状の凹所36を設け、その凹所3
6にレバー18と共に凹所36内を移動する蓋状部材3
7を嵌着してある。短円柱状部32の前進位置における
第2の面14からの突出量は、レバー18が用心ストッ
パ本体16を第2凹所19に押し込みかつデッドボルト
90の係合部92が施錠状態まで回動するに必要な寸法
である。被案内部33と案内溝34とは、図1、図6に
示すように、短円柱状部32の下側に進退方向に設けて
あり、被案内部33と第2の面14を形成している壁面
部との間には駆動突起20を後退位置に戻す復帰ばね3
5を両側に設けてある。
部33とからなり、第2凹所19の上側においてブロッ
ク31に設けた案内溝34に沿って、図2に見られるよ
うに、第2の面14から短円柱状部32が突出した前進
位置と、図1及び図3に見られるように、第2の面14
まで短円柱状部32の先端が後退した後退位置との間を
移動可能に設けてある。短円柱状部32は扉1が閉じた
状態で突出したときレバー18の被駆動部26及びデッ
ドボルト90の被駆動部93を駆動する位置に設けてあ
る。レバー18の被駆動部26及びデッドボルト90の
被駆動部93の位置する第1構体11側には短円柱状部
32を受け入れる円孔状の凹所36を設け、その凹所3
6にレバー18と共に凹所36内を移動する蓋状部材3
7を嵌着してある。短円柱状部32の前進位置における
第2の面14からの突出量は、レバー18が用心ストッ
パ本体16を第2凹所19に押し込みかつデッドボルト
90の係合部92が施錠状態まで回動するに必要な寸法
である。被案内部33と案内溝34とは、図1、図6に
示すように、短円柱状部32の下側に進退方向に設けて
あり、被案内部33と第2の面14を形成している壁面
部との間には駆動突起20を後退位置に戻す復帰ばね3
5を両側に設けてある。
【0016】操作部材21は、第2構体12内に配置さ
れ、上下方向に長い棒状に形成され、ブロック31を上
方から下方へ貫通して進退するようにブロック31に貫
通孔40を穿設してあり、図1に示すように上方へ後退
した待機位置と、図2に示すように少しだけ下方へ前進
したデッドボルト施錠位置と、図3に示すように下方へ
前進した作用位置(用心施錠位置)とに移動できるよう
に設けてある。そして操作部材21を移動操作するため
の操作部5を操作部材21に対して設けてある。
れ、上下方向に長い棒状に形成され、ブロック31を上
方から下方へ貫通して進退するようにブロック31に貫
通孔40を穿設してあり、図1に示すように上方へ後退
した待機位置と、図2に示すように少しだけ下方へ前進
したデッドボルト施錠位置と、図3に示すように下方へ
前進した作用位置(用心施錠位置)とに移動できるよう
に設けてある。そして操作部材21を移動操作するため
の操作部5を操作部材21に対して設けてある。
【0017】操作部材21の下端面は斜面42に形成さ
れ、待機位置にある状態で駆動突起20の被案内部33
の後端面に形成されている斜面43と対向しており、そ
の斜面の方向は操作部材21の前進により図1において
右方へ駆動突起20が前進するような方向である。
れ、待機位置にある状態で駆動突起20の被案内部33
の後端面に形成されている斜面43と対向しており、そ
の斜面の方向は操作部材21の前進により図1において
右方へ駆動突起20が前進するような方向である。
【0018】貫通孔40は第2凹所19を上下に横切る
ように設けてあり、この第2凹所19内に用心ストッパ
本体16が入り込んだ状態でその用心ストッパ本体16
にも貫通孔40と一致する孔44を穿設してある。操作
部材21が図3に示すように作用位置に前進した状態で
は用心ストッパ本体16の孔44を通り抜けており、用
心ストッパ本体16を第2構体12側へ係止している。
これが用心施錠状態である。
ように設けてあり、この第2凹所19内に用心ストッパ
本体16が入り込んだ状態でその用心ストッパ本体16
にも貫通孔40と一致する孔44を穿設してある。操作
部材21が図3に示すように作用位置に前進した状態で
は用心ストッパ本体16の孔44を通り抜けており、用
心ストッパ本体16を第2構体12側へ係止している。
これが用心施錠状態である。
【0019】前記駆動突起20の被案内部33には、図
1、図6に示すように、進退方向の両側に分かれた形と
なるように後方から切り込み部70を設けてある。その
切り込み部70の幅寸法は操作部材21の直径の約1/
2である。そして操作部材21の上端部近くに外径が細
くなるとともに斜面72を有する切り欠き部71を設け
てあり、この切り欠き部71が被案内部33の位置に一
致したとき駆動突起20が突出位置から後退位置に戻る
ことができるようになっている。すなわち、復帰ばね3
5の作用力により切り込み部70が切り欠き部71によ
り細くなっているところに嵌まり込んで後退するのであ
る。この駆動突起20が後退位置に戻ることができると
きの操作部材21の状態は作用位置に前進した用心施錠
状態にあるときである。
1、図6に示すように、進退方向の両側に分かれた形と
なるように後方から切り込み部70を設けてある。その
切り込み部70の幅寸法は操作部材21の直径の約1/
2である。そして操作部材21の上端部近くに外径が細
くなるとともに斜面72を有する切り欠き部71を設け
てあり、この切り欠き部71が被案内部33の位置に一
致したとき駆動突起20が突出位置から後退位置に戻る
ことができるようになっている。すなわち、復帰ばね3
5の作用力により切り込み部70が切り欠き部71によ
り細くなっているところに嵌まり込んで後退するのであ
る。この駆動突起20が後退位置に戻ることができると
きの操作部材21の状態は作用位置に前進した用心施錠
状態にあるときである。
【0020】操作部材21が、図2に示すように、少し
だけ下方へ前進して駆動突起20を前進端に前進させて
から下端が第2凹所に到達するまでの間の略中間の適当
な位置をデッドボルト施錠位置としてある。このデッド
ボルト施錠位置は後述する操作部5によって規制され
る。
だけ下方へ前進して駆動突起20を前進端に前進させて
から下端が第2凹所に到達するまでの間の略中間の適当
な位置をデッドボルト施錠位置としてある。このデッド
ボルト施錠位置は後述する操作部5によって規制され
る。
【0021】誤動作防止装置22は、誤動作防止部材5
2とばね53とを第2構体12に設けたものである。図
1、図2、図3、図6、図7に見られるように、誤動作
防止部材52が駆動突起20の下側位置に配置され、第
2の面14から突出しており、扉1が閉じられて第1の
面13が第2の面14に近接すると第1の面13によっ
て押し込まれ溝54に沿って後退するように前記ブロッ
ク31に設置されている。その形状は図7に示すように
平板状の四角形の後部と三角形の先端部とを有してお
り、その後部に操作部材21の通り抜ける大きさの進退
方向に長い長孔55を穿設されており、下面両側にばね
係合突起56を突設されている。そのばね係合突起56
に対応してブロック31に溝57を設けてある。第2の
面14と第1の面13とが離れた状態で先端部が第2の
面14から突出した状態となるように、溝57に設置さ
れたばね53がばね係合突起56に押圧作用している。
また、電気的に扉1の閉状態を確認するために、上記後
部の後端に突片58を突設し、扉1が閉じたときにその
突片58で閉じられるマイクロスイッチ59をブロック
31に固定してある。このマイクロスイッチ59を後述
する電動機46の電源回路に使用することにより電動式
の場合の誤動作を防止できる。
2とばね53とを第2構体12に設けたものである。図
1、図2、図3、図6、図7に見られるように、誤動作
防止部材52が駆動突起20の下側位置に配置され、第
2の面14から突出しており、扉1が閉じられて第1の
面13が第2の面14に近接すると第1の面13によっ
て押し込まれ溝54に沿って後退するように前記ブロッ
ク31に設置されている。その形状は図7に示すように
平板状の四角形の後部と三角形の先端部とを有してお
り、その後部に操作部材21の通り抜ける大きさの進退
方向に長い長孔55を穿設されており、下面両側にばね
係合突起56を突設されている。そのばね係合突起56
に対応してブロック31に溝57を設けてある。第2の
面14と第1の面13とが離れた状態で先端部が第2の
面14から突出した状態となるように、溝57に設置さ
れたばね53がばね係合突起56に押圧作用している。
また、電気的に扉1の閉状態を確認するために、上記後
部の後端に突片58を突設し、扉1が閉じたときにその
突片58で閉じられるマイクロスイッチ59をブロック
31に固定してある。このマイクロスイッチ59を後述
する電動機46の電源回路に使用することにより電動式
の場合の誤動作を防止できる。
【0022】この誤動作防止部材52が突出した状態で
長孔55の位置は操作部材21の下側位置から外れた位
置にあり、誤動作防止部材52が操作部材21の下方へ
の移動を阻止しており、前記後退した位置では長孔55
の位置が操作部材21の下側位置にあり、操作部材21
の下方への移動を許容する状態となる。従って扉1が閉
じられているときあるいは極めてわずかに長孔55の許
容する範囲で開いているときに操作部材21を下方へ移
動させることができ、扉1が開いているときは移動させ
ることができない。
長孔55の位置は操作部材21の下側位置から外れた位
置にあり、誤動作防止部材52が操作部材21の下方へ
の移動を阻止しており、前記後退した位置では長孔55
の位置が操作部材21の下側位置にあり、操作部材21
の下方への移動を許容する状態となる。従って扉1が閉
じられているときあるいは極めてわずかに長孔55の許
容する範囲で開いているときに操作部材21を下方へ移
動させることができ、扉1が開いているときは移動させ
ることができない。
【0023】操作部5は、前記操作部材21を進退操作
するためのもので、手動操作部と電動操作部とを併設し
てある。この操作部5は、図1〜図4に示すように、電
動機(減速器付きモータ)46、その電動機出力軸に結
合した雄ねじ47、その雄ねじに螺合した雌ねじ部を有
する筒体48、その筒体に摺動可能に嵌合した外筒4
9、その外筒に軸60によって枢支されたピニオン6
1、そのピニオンに噛み合っている固定ラック62、固
定ラックの反対側でピニオン61に噛み合っている前記
操作部材21に形成された可動ラック63、図示してい
ない電動機の制御回路等からなる。
するためのもので、手動操作部と電動操作部とを併設し
てある。この操作部5は、図1〜図4に示すように、電
動機(減速器付きモータ)46、その電動機出力軸に結
合した雄ねじ47、その雄ねじに螺合した雌ねじ部を有
する筒体48、その筒体に摺動可能に嵌合した外筒4
9、その外筒に軸60によって枢支されたピニオン6
1、そのピニオンに噛み合っている固定ラック62、固
定ラックの反対側でピニオン61に噛み合っている前記
操作部材21に形成された可動ラック63、図示してい
ない電動機の制御回路等からなる。
【0024】電動機46はブロック31に固定してあ
り、外筒49はブロック31に固定された保持部64に
上下に摺動自在に嵌合している。外筒49には、外周の
一部から突設された手動操作用のノブ65が設けられ、
また内周面に突出するボールプランジャー66、67
が、図に略図で示すように、設けられている。そして筒
体48の外周面には、ボールプランジャー66に対して
円錐形の凹所68、ボールプランジャー67に対して円
錐形の凹所69、74がそれぞれ設けられている。固定
ラック62は保持部64に固定されている。
り、外筒49はブロック31に固定された保持部64に
上下に摺動自在に嵌合している。外筒49には、外周の
一部から突設された手動操作用のノブ65が設けられ、
また内周面に突出するボールプランジャー66、67
が、図に略図で示すように、設けられている。そして筒
体48の外周面には、ボールプランジャー66に対して
円錐形の凹所68、ボールプランジャー67に対して円
錐形の凹所69、74がそれぞれ設けられている。固定
ラック62は保持部64に固定されている。
【0025】図1に示すように、ボールプランジャー6
6と凹所68とが係合している状態で、電動機46が正
又は逆の方向に回転すると、筒体48が上下方向に駆動
され、筒体48に伴われて外筒49が上下に移動する。
この外筒49の上下の移動はピニオン61の支持軸60
を伴うものであるから、ピニオン61は固定ラック62
に沿って転動し、可動ラック63を駆動する。可動ラッ
ク63は、すなわち操作部材21は、外筒49およびピ
ニオン61の上下移動の2倍の距離を移動する。これ
は、操作部材21の操作速度を速くするための構成であ
り、操作部材21が図1の待機位置から図3の作用位置
(用心施錠状態)に至るまでの時間を、通常好ましいと
されている1秒以内にするためである。
6と凹所68とが係合している状態で、電動機46が正
又は逆の方向に回転すると、筒体48が上下方向に駆動
され、筒体48に伴われて外筒49が上下に移動する。
この外筒49の上下の移動はピニオン61の支持軸60
を伴うものであるから、ピニオン61は固定ラック62
に沿って転動し、可動ラック63を駆動する。可動ラッ
ク63は、すなわち操作部材21は、外筒49およびピ
ニオン61の上下移動の2倍の距離を移動する。これ
は、操作部材21の操作速度を速くするための構成であ
り、操作部材21が図1の待機位置から図3の作用位置
(用心施錠状態)に至るまでの時間を、通常好ましいと
されている1秒以内にするためである。
【0026】電動機46の制御部は図示していないが、
押しボタンにより操作部材21が図1に示す待機位置
と、図2に示すデッドボルト施錠位置と、図3に示す用
心施錠位置とに移動できるようにしてある。このため
に、待機位置検知用マイクロスイッチ75、デッドボル
ト施錠位置検知用マイクロスイッチ76、用心施錠位置
検知用マイクロスイッチ77を図1、図4に示すように
ブロック31側に固定し、操作部材21の上端に突片7
8、ピニオン61を支持している部分に突片79を設け
てある。電動による操作のための押しボタンは、解錠
(又は待機)押しボタン、デッドボルト施錠押しボタ
ン、用心施錠押しボタンの3個を設けることになる。
押しボタンにより操作部材21が図1に示す待機位置
と、図2に示すデッドボルト施錠位置と、図3に示す用
心施錠位置とに移動できるようにしてある。このため
に、待機位置検知用マイクロスイッチ75、デッドボル
ト施錠位置検知用マイクロスイッチ76、用心施錠位置
検知用マイクロスイッチ77を図1、図4に示すように
ブロック31側に固定し、操作部材21の上端に突片7
8、ピニオン61を支持している部分に突片79を設け
てある。電動による操作のための押しボタンは、解錠
(又は待機)押しボタン、デッドボルト施錠押しボタ
ン、用心施錠押しボタンの3個を設けることになる。
【0027】手動操作用ノブ65は、これを図1の状態
から押し下げると、ボールプランジャー66と凹所68
との係合が外れて、少し下降してからボールプランジャ
ー67と凹所69が係合するようになる。この位置は予
め決められたデッドボルト施錠位置である。ノブ65を
さらに下降させると、その係合が外れて次の凹所74と
ボールプランジャー67とが係合するようになる。この
位置は予め決められた用心施錠位置である。ノブ65の
移動はピニオン61の軸を伴って移動しているから、操
作部材21を待機位置、デッドボルト施錠位置、用心施
錠位置に移動させることができる。
から押し下げると、ボールプランジャー66と凹所68
との係合が外れて、少し下降してからボールプランジャ
ー67と凹所69が係合するようになる。この位置は予
め決められたデッドボルト施錠位置である。ノブ65を
さらに下降させると、その係合が外れて次の凹所74と
ボールプランジャー67とが係合するようになる。この
位置は予め決められた用心施錠位置である。ノブ65の
移動はピニオン61の軸を伴って移動しているから、操
作部材21を待機位置、デッドボルト施錠位置、用心施
錠位置に移動させることができる。
【0028】なお、図における80はカバーであり、扉
枠3に取り付けられており、このカバー80をノブ65
が上下に移動可能に貫通している。その構造は、カバー
80にノブ65が移動する範囲で長孔81を穿設し、ノ
ブ65が貫通する補助カバー82をノブ65とともに上
下に移動するようにカバー80に案内溝83を設けて案
内させ、かつ常に補助カバー82が長孔81を閉じてい
る大きさに形成されたものである。この構造は、カバー
80および補助カバー82が第2組み立てたいから別個
の形成されており、ノブ65はカバー部分を挿通されて
いるのみで第2組み立て体に属しているから、扉枠3の
厚さ寸法の変化に対してノブ65の突出寸法の範囲で対
応できるようになっている。すなわち、第2組み立て体
4を第2構体12の第2の面14に一体的に固定して第
2構体12の第2の面14の反対側の面には固定しない
構成とすることにより、図11(a)に示す枠3の部分
の寸法e1の異なるものに対応できる。
枠3に取り付けられており、このカバー80をノブ65
が上下に移動可能に貫通している。その構造は、カバー
80にノブ65が移動する範囲で長孔81を穿設し、ノ
ブ65が貫通する補助カバー82をノブ65とともに上
下に移動するようにカバー80に案内溝83を設けて案
内させ、かつ常に補助カバー82が長孔81を閉じてい
る大きさに形成されたものである。この構造は、カバー
80および補助カバー82が第2組み立てたいから別個
の形成されており、ノブ65はカバー部分を挿通されて
いるのみで第2組み立て体に属しているから、扉枠3の
厚さ寸法の変化に対してノブ65の突出寸法の範囲で対
応できるようになっている。すなわち、第2組み立て体
4を第2構体12の第2の面14に一体的に固定して第
2構体12の第2の面14の反対側の面には固定しない
構成とすることにより、図11(a)に示す枠3の部分
の寸法e1の異なるものに対応できる。
【0029】このように構成した用心錠は、ノブ65を
操作して手動によりまたは押しボタンを操作して電動機
により、解錠状態と、デッドボルト施錠状態と、用心施
錠状態とにすることができる。
操作して手動によりまたは押しボタンを操作して電動機
により、解錠状態と、デッドボルト施錠状態と、用心施
錠状態とにすることができる。
【0030】電動機による場合、解錠状態は、解錠ボタ
ンを押したあとの状態であり、図1に示すように、ボー
ルプランジャー66と凹所68とが係合していて筒体4
8が最上端に上昇している状態である。この状態で扉1
を開閉するときは、単に誤動作防止部材52が出入りす
るのみである。扉1を閉じて、デッドボルト施錠ボタン
を押すと、電動機46が正回転して筒体48および外筒
49が下降せしめられ、これによってピニオンが下降し
その2倍の距離を操作部材21が下降して図2に示す状
態となる。すなわち、操作部材21の下端が、駆動突起
20を突出動作させて、第2凹所19の少し上で止ま
る。この駆動突起20の突出によりレバー18とデッド
ボルト90とが駆動されて用心ストッパ本体16が第2
凹所19内に入り、デッドボルト90が回動してデッド
ボルト施錠状態となる。この状態で解錠ボタンを押すと
電動機46が逆回転して元の解錠状態に戻る。
ンを押したあとの状態であり、図1に示すように、ボー
ルプランジャー66と凹所68とが係合していて筒体4
8が最上端に上昇している状態である。この状態で扉1
を開閉するときは、単に誤動作防止部材52が出入りす
るのみである。扉1を閉じて、デッドボルト施錠ボタン
を押すと、電動機46が正回転して筒体48および外筒
49が下降せしめられ、これによってピニオンが下降し
その2倍の距離を操作部材21が下降して図2に示す状
態となる。すなわち、操作部材21の下端が、駆動突起
20を突出動作させて、第2凹所19の少し上で止ま
る。この駆動突起20の突出によりレバー18とデッド
ボルト90とが駆動されて用心ストッパ本体16が第2
凹所19内に入り、デッドボルト90が回動してデッド
ボルト施錠状態となる。この状態で解錠ボタンを押すと
電動機46が逆回転して元の解錠状態に戻る。
【0031】図2のデッドボルト施錠状態で、用心施錠
ボタンを押すと、電動機46が正回転して筒体48およ
び外筒49が下降せしめられ、これによってピニオンが
下降し操作部材21が下降して図3に示す状態となる。
すなわち、操作部材21の下端が、用心ストッパ本体1
6の貫通孔40を通って最下端に達して止まる。操作部
材21によって用心ストッパ本体16が第2凹所19内
に係止されるから、用心施錠状態となる。この状態で、
デッドボルト施錠ボタンを押すと電動機46が逆回転し
てデッドボルト施錠状態となり、解錠押しボタンを押す
と電動機46が逆回転してデッドボルト施錠状態を通り
越して元の解錠状態に戻る。なお、解錠状態において、
用心施錠ボタンを押すと、デッドボルト施錠状態を通り
越して用心施錠状態となる。
ボタンを押すと、電動機46が正回転して筒体48およ
び外筒49が下降せしめられ、これによってピニオンが
下降し操作部材21が下降して図3に示す状態となる。
すなわち、操作部材21の下端が、用心ストッパ本体1
6の貫通孔40を通って最下端に達して止まる。操作部
材21によって用心ストッパ本体16が第2凹所19内
に係止されるから、用心施錠状態となる。この状態で、
デッドボルト施錠ボタンを押すと電動機46が逆回転し
てデッドボルト施錠状態となり、解錠押しボタンを押す
と電動機46が逆回転してデッドボルト施錠状態を通り
越して元の解錠状態に戻る。なお、解錠状態において、
用心施錠ボタンを押すと、デッドボルト施錠状態を通り
越して用心施錠状態となる。
【0032】手動による場合は、図1に示すように、ノ
ブ65を上昇端まで移動させた状態が解錠状態であり、
電動の場合と同様に操作部材21が待機位置へ上昇した
状態である。この解錠状態で扉1を開閉するときは、単
に誤動作防止部材52が出入りするのみである。扉1を
閉じて、ノブ65を一段階下降させると、図示していな
いが、ボールプランジャー66が凹所68から外れ、筒
体48を残して外筒49が下降し、ボールプランジャー
67が凹所69に係合する。外筒49の下降は電動の場
合と同様にピニオン61を介して操作部材21を下降さ
せる。このノブ65の位置で、操作部材21は図2に示
したデッドボルト施錠位置になる。したがってデッドボ
ルト施錠状態となる。
ブ65を上昇端まで移動させた状態が解錠状態であり、
電動の場合と同様に操作部材21が待機位置へ上昇した
状態である。この解錠状態で扉1を開閉するときは、単
に誤動作防止部材52が出入りするのみである。扉1を
閉じて、ノブ65を一段階下降させると、図示していな
いが、ボールプランジャー66が凹所68から外れ、筒
体48を残して外筒49が下降し、ボールプランジャー
67が凹所69に係合する。外筒49の下降は電動の場
合と同様にピニオン61を介して操作部材21を下降さ
せる。このノブ65の位置で、操作部材21は図2に示
したデッドボルト施錠位置になる。したがってデッドボ
ルト施錠状態となる。
【0033】ノブ65をさらにもう1段階下降せると、
ボールプランジャー67が凹所 69から外れ、ボール
プランジャー67が凹所74に係合する。このノブ65
の位置で、操作部材21は図3に示した用心施錠位置に
なる。したがって用心施錠状態となる。なお、扉1が閉
状態であれば、ノブ65は上記したどの位置にも自由に
移動させることができて、解錠状態、デッドボルト施錠
状態、用心施錠状態の各状態にすることができる。
ボールプランジャー67が凹所 69から外れ、ボール
プランジャー67が凹所74に係合する。このノブ65
の位置で、操作部材21は図3に示した用心施錠位置に
なる。したがって用心施錠状態となる。なお、扉1が閉
状態であれば、ノブ65は上記したどの位置にも自由に
移動させることができて、解錠状態、デッドボルト施錠
状態、用心施錠状態の各状態にすることができる。
【0034】上記実施例において、操作部5を手動操作
と電動操作との双方が可能なものを示したが、一方を省
いた構成にすることもできる。例えば、電動操作のみの
場合は、ノブ65を除去し、筒体48と外筒49を一体
に形成すればよい。手動操作のみの場合は、電動機46
と雄ねじ47と筒体48とを一体の柱状体にしてもよ
く、またそれとともにピニオンとラックによる倍速機構
を除去して外筒49を操作部材21の上端に固定しても
よい。さらに、手動操作の場合は、操作部材21にノブ
を直接設けて操作するようにするとともに待機位置、デ
ッドボルト施錠位置、用心施錠位置に対してブロック3
1側にボールプランジャーを設けて操作部材21を直接
段階的に係止するようにすればより単純化される。
と電動操作との双方が可能なものを示したが、一方を省
いた構成にすることもできる。例えば、電動操作のみの
場合は、ノブ65を除去し、筒体48と外筒49を一体
に形成すればよい。手動操作のみの場合は、電動機46
と雄ねじ47と筒体48とを一体の柱状体にしてもよ
く、またそれとともにピニオンとラックによる倍速機構
を除去して外筒49を操作部材21の上端に固定しても
よい。さらに、手動操作の場合は、操作部材21にノブ
を直接設けて操作するようにするとともに待機位置、デ
ッドボルト施錠位置、用心施錠位置に対してブロック3
1側にボールプランジャーを設けて操作部材21を直接
段階的に係止するようにすればより単純化される。
【0035】図9、図10に第2実施例をしめす。この
実施例は、第1実施例における主に操作部材21とその
操作部5とを改変して操作部材21a、操作部5aとし
たものであり、これに関連して他の部分も若干改変して
ある。
実施例は、第1実施例における主に操作部材21とその
操作部5とを改変して操作部材21a、操作部5aとし
たものであり、これに関連して他の部分も若干改変して
ある。
【0036】操作部材21aは、先端が平らな丸棒状で
あり、これに凸型カム101を突設してあり、このカム
101で駆動突起20aを駆動するようにしてある。従
って、駆動突起20aは第1実施例のものと比べて単純
化されており、短円柱状部32の後端に鍔状部を設けて
これに復帰ばね35aが作用するようにしてある。
あり、これに凸型カム101を突設してあり、このカム
101で駆動突起20aを駆動するようにしてある。従
って、駆動突起20aは第1実施例のものと比べて単純
化されており、短円柱状部32の後端に鍔状部を設けて
これに復帰ばね35aが作用するようにしてある。
【0037】操作部5aは、外筒49にアーム102を
設けてそのアーム102を操作部材5aの上端に固定し
てある。従ってピニオン及びラックによる倍速機構のな
いものである。なお、操作部材21aの位置検出は、第
1実施例と同様にマイクロスイッチ(76のみ図示他は
省略)で行うようになっている。このほかの部分は略第
1実施例と同じであるから、同等部分を同一図面符号で
示して説明を省略する。
設けてそのアーム102を操作部材5aの上端に固定し
てある。従ってピニオン及びラックによる倍速機構のな
いものである。なお、操作部材21aの位置検出は、第
1実施例と同様にマイクロスイッチ(76のみ図示他は
省略)で行うようになっている。このほかの部分は略第
1実施例と同じであるから、同等部分を同一図面符号で
示して説明を省略する。
【0038】この第2実施例のものも、第1実施例のも
のと同様に、操作部材21aが、操作部5aのノブ65
または電動機46によって待機位置、デッドボルト施錠
位置、用心施錠位置の各位置に移動せしめられて、待機
状態、デッドボルト施錠状態、用心施錠状態となる。
のと同様に、操作部材21aが、操作部5aのノブ65
または電動機46によって待機位置、デッドボルト施錠
位置、用心施錠位置の各位置に移動せしめられて、待機
状態、デッドボルト施錠状態、用心施錠状態となる。
【0039】第1、第2実施例は外開き重ね扉に実施し
たものであるが、この用心錠を構成する第1組み立て体
2、第2組み立て体4、カバー80は内開き重ね扉にも
使用できるものである。その場合は図11(b)に示す
ように、扉1に第2組み立て体4及びカバー80を設
け、扉枠3に第1組み立て体2を設ける。このとき図1
1(a)における寸法e1よりも図11(b)における
寸法e2の方が少し大きいので、図1におけるノブ65
の突出する量が少なくなる。
たものであるが、この用心錠を構成する第1組み立て体
2、第2組み立て体4、カバー80は内開き重ね扉にも
使用できるものである。その場合は図11(b)に示す
ように、扉1に第2組み立て体4及びカバー80を設
け、扉枠3に第1組み立て体2を設ける。このとき図1
1(a)における寸法e1よりも図11(b)における
寸法e2の方が少し大きいので、図1におけるノブ65
の突出する量が少なくなる。
【0040】また第1、第2実施例のものは、ノブ65
の外筒49に対する取付け位置を90度変更して引き戸
にも使用できるものである。その場合図11(c)に示
すように、引き戸7に第1組み立て体2を設け、戸枠8
に第2組み立て体4及び平坦なカバー80aを設ける。
の外筒49に対する取付け位置を90度変更して引き戸
にも使用できるものである。その場合図11(c)に示
すように、引き戸7に第1組み立て体2を設け、戸枠8
に第2組み立て体4及び平坦なカバー80aを設ける。
【0041】図11(b)、(c)に示すものも、第1
実施例において説明したと同様に待機状態、デッドボル
ト施錠状態および用心施錠状態にできる。
実施例において説明したと同様に待機状態、デッドボル
ト施錠状態および用心施錠状態にできる。
【0042】また第1、第2実施例のものを少し改変す
ると、図11(d)に示すように、通常の扉にも使用で
きるものとなる。それを第3実施例として説明する。第
3実施例の第1実施例と異なる点は、図11(d)に示
すように、通常の内開き扉に実施した点と、図12、図
13に示すように、施錠状態で扉を開く際に制限条体1
7の引き出される方向が変わることに対応するようにし
た点とである。
ると、図11(d)に示すように、通常の扉にも使用で
きるものとなる。それを第3実施例として説明する。第
3実施例の第1実施例と異なる点は、図11(d)に示
すように、通常の内開き扉に実施した点と、図12、図
13に示すように、施錠状態で扉を開く際に制限条体1
7の引き出される方向が変わることに対応するようにし
た点とである。
【0043】通常の内開き扉では、図11(d)に示す
ように、扉1aに第2組み立て体4および操作部5を設
け、扉枠3aに第1組み立て体2を設けてある。その操
作部材21に対する軸45の取り付け角度は引き戸に設
ける場合に説明したように第1実施例のものより90度
位置を変えてある。
ように、扉1aに第2組み立て体4および操作部5を設
け、扉枠3aに第1組み立て体2を設けてある。その操
作部材21に対する軸45の取り付け角度は引き戸に設
ける場合に説明したように第1実施例のものより90度
位置を変えてある。
【0044】図12、13において、110は切り欠き
部、111は切り欠きカバー、112はばね付き蝶番で
あり、通常は実線で示すように切り欠き部110を切り
欠きカバー111が覆っている。切り欠きカバー111
は必要に応じてゴムようの軟質材料で形成する。このほ
かの構造については、第1実施例のものと同等部分を同
一図面符号で示してその説明を省略する。
部、111は切り欠きカバー、112はばね付き蝶番で
あり、通常は実線で示すように切り欠き部110を切り
欠きカバー111が覆っている。切り欠きカバー111
は必要に応じてゴムようの軟質材料で形成する。このほ
かの構造については、第1実施例のものと同等部分を同
一図面符号で示してその説明を省略する。
【0045】この用心錠を用心施錠状態として扉1aを
開こうとすると、制限条体17が図12において左方へ
張られることになり、このとき切り欠きカバー111が
制限条体17から作用力を受けて図13に仮想線で示す
ように開く。これによって扉1aが少し開く。扉1aを
閉じると制限条体17が引き込まれ、切り欠きカバー1
11がばねによって閉じる。
開こうとすると、制限条体17が図12において左方へ
張られることになり、このとき切り欠きカバー111が
制限条体17から作用力を受けて図13に仮想線で示す
ように開く。これによって扉1aが少し開く。扉1aを
閉じると制限条体17が引き込まれ、切り欠きカバー1
11がばねによって閉じる。
【0046】上記第3実施例における切り欠き部11
0、切り欠きカバー111、蝶番112等を第1凹所1
5に対して設けると、図11(e)に示すように、通常
の外開き扉に使用できる用心錠となる。同図において1
bは外開き扉、3bはその扉枠である。
0、切り欠きカバー111、蝶番112等を第1凹所1
5に対して設けると、図11(e)に示すように、通常
の外開き扉に使用できる用心錠となる。同図において1
bは外開き扉、3bはその扉枠である。
【0047】第1、第2実施例において、制限条体17
にチェーンを用いたものを示したが、このほかのもので
も必要な可撓性と強度と刃物などで容易に切断され難い
ものであれば使用できる。また、引戸の場合には制限条
体17が引き出される方向と反対方向に十分に収納部を
とれるから、制限条体として棒状体を用いることもでき
る。
にチェーンを用いたものを示したが、このほかのもので
も必要な可撓性と強度と刃物などで容易に切断され難い
ものであれば使用できる。また、引戸の場合には制限条
体17が引き出される方向と反対方向に十分に収納部を
とれるから、制限条体として棒状体を用いることもでき
る。
【0048】上記実施例において、電動操作のために電
気モータ46を使用したが、これに代えてソレノイドあ
るいはソレノイドとレバーを組み合わせたもの等を用い
てもよい。
気モータ46を使用したが、これに代えてソレノイドあ
るいはソレノイドとレバーを組み合わせたもの等を用い
てもよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の用心錠は、通常の錠前
の施錠状態であるデッドボルト施錠状態と本来の用心施
錠状態とに選択的に施錠することができる。これらの施
錠状態とするには、扉又は引き戸が閉状態にあるとき操
作部材を待機位置から作用位置に至る途中の位置(デッ
ドボルト施錠位置)あるいは作用位置(用心施錠位置)
へ移動させるだけでよく、また解錠状態とするには、扉
又は引き戸が閉状態にあるとき操作部材をそれぞれの施
錠位置(デッドボルト施錠位置あるいは用心施錠位置)
から待機位置へ移動させるだけでよい。従って施錠およ
び解錠の操作性が極めてよい。そして、施錠、解錠が操
作部材の進退移動によりできるものであるから、電動操
作構造を容易に採用できる。しかも、この用心錠は手動
および電動操作のいずれもが可能な併用型にできるとと
もに、手動操作のみ、あるいは電動操作のみとすること
もできる。そして、重ね扉と引き戸の他に通常の扉にも
簡単な改変によって適用できるものとなる。
の施錠状態であるデッドボルト施錠状態と本来の用心施
錠状態とに選択的に施錠することができる。これらの施
錠状態とするには、扉又は引き戸が閉状態にあるとき操
作部材を待機位置から作用位置に至る途中の位置(デッ
ドボルト施錠位置)あるいは作用位置(用心施錠位置)
へ移動させるだけでよく、また解錠状態とするには、扉
又は引き戸が閉状態にあるとき操作部材をそれぞれの施
錠位置(デッドボルト施錠位置あるいは用心施錠位置)
から待機位置へ移動させるだけでよい。従って施錠およ
び解錠の操作性が極めてよい。そして、施錠、解錠が操
作部材の進退移動によりできるものであるから、電動操
作構造を容易に採用できる。しかも、この用心錠は手動
および電動操作のいずれもが可能な併用型にできるとと
もに、手動操作のみ、あるいは電動操作のみとすること
もできる。そして、重ね扉と引き戸の他に通常の扉にも
簡単な改変によって適用できるものとなる。
【0050】また、誤動作防止装置を設けておけば、扉
または引き戸が開状態であるときに操作部材を操作でき
ないから、第2凹所内に用心ストッパ本体が無い状態で
は操作部材が第2凹所内を横切るようにはならない。こ
れによって誤動作を防止でき、確実な操作が可能となる
と共に電動操作構造の安全装置としてもきわめて有効な
ものである。
または引き戸が開状態であるときに操作部材を操作でき
ないから、第2凹所内に用心ストッパ本体が無い状態で
は操作部材が第2凹所内を横切るようにはならない。こ
れによって誤動作を防止でき、確実な操作が可能となる
と共に電動操作構造の安全装置としてもきわめて有効な
ものである。
【0051】請求項6に記載の用心錠は、請求項1記載
のものからデッドボルト施錠構造を省いた構成のもの
を、電動操作と手動操作を併用する構成または電動操作
のみの構成としたものであるから、遠隔操作が可能で、
従来よりも格段と操作性がよくなる。
のものからデッドボルト施錠構造を省いた構成のもの
を、電動操作と手動操作を併用する構成または電動操作
のみの構成としたものであるから、遠隔操作が可能で、
従来よりも格段と操作性がよくなる。
【図1】この発明の第1実施例の解錠状態を示す図11
(a)のA−A断面拡大図である。
(a)のA−A断面拡大図である。
【図2】この発明の第1実施例のデッドボルト施錠状態
を示す図11(a)のA−A断面拡大図である。
を示す図11(a)のA−A断面拡大図である。
【図3】この発明の第1実施例の用心施錠状態を示す図
11(a)のA−A断面拡大図である。
11(a)のA−A断面拡大図である。
【図4】図1のE−E断面図である。
【図5】図1のB−B断面図である。
【図6】図1のC−C断面図である。
【図7】図1のD−D断面図である。
【図8】図1のF−F矢視図である。
【図9】この発明の第2実施例を示し、第1実施例の図
1に相当する断面図である。
1に相当する断面図である。
【図10】図9のG−G断面図である。
【図11】この発明の用心錠の使用例を説明するための
略図であり、(a)は外開き重ね扉に用いた第1実施例
の横断平面図、(b)は第1実施例の用心錠を内開き重
ね扉に用いた横断平面図、(c)は第1実施例の用心錠
を引き戸に用いた横断平面図、(d)は通常の内開き扉
に用いた第3実施例の横断平面図、(e)は通常の外開
き扉に用いた他の実施例の横断平面図である。
略図であり、(a)は外開き重ね扉に用いた第1実施例
の横断平面図、(b)は第1実施例の用心錠を内開き重
ね扉に用いた横断平面図、(c)は第1実施例の用心錠
を引き戸に用いた横断平面図、(d)は通常の内開き扉
に用いた第3実施例の横断平面図、(e)は通常の外開
き扉に用いた他の実施例の横断平面図である。
【図12】この発明の第3実施例の用心錠を示し、図1
1(d)のH−H矢視図である。
1(d)のH−H矢視図である。
【図13】図12のJ−J断面拡大図である。
1、1a、1b 扉 2 第1組み立て体 3、3a、3b 扉枠 4 第2組み立て体 5、5a 操作部 7 引き戸 8 戸枠 11 第1構体 12 第2構体 13 第1の面 14 第2の面 15 第1凹所 16 用心ストッパ本体 17 制限条体 18 レバー 19 第2凹所 20、20a 駆動突起 21、21a 操作部材 22 誤動作防止装置 35、35a 復帰ばね 40 貫通孔 90 デッドボルト 92 係合部 94 復帰ばね 98 被係合部
Claims (6)
- 【請求項1】 扉又は引き戸とこれに対する枠側とが閉
状態で互いに対向するように近接し開状態で離れる第1
及び第2の面を有し、上記第1の面に第1凹所を設け、
上記第2の面に第1凹所に対向した第2凹所を設け、第
1凹所内に用心ストッパ本体を収容し、その本体に制限
条体の一端を連結し他方を第一凹所内から第1の面及び
第1凹所を構成する第1構体内に伸延させ一定寸法だけ
引き出し可能に抜け止め部を設け、第2の面から突出可
能に復帰ばねを有する駆動突起を設け、上記閉状態でそ
の駆動突起の突出動作により駆動されて上記用心ストッ
パ本体を第2凹所内へ移動させるレバーを第1構体内に
枢支し、第2の面及び第2凹所を構成する第2構体内に
第2凹所内を横切る作用位置とその作用位置から外れた
待機位置との間を進退操作可能にかつ待機位置から作用
位置に至る間でその移動に基づいて上記駆動突起を突出
動作させ作用位置で第2凹所内に移動した上記用心スト
ッパ本体を係止すると共に駆動突起を元の位置に復帰さ
せるように操作部材を設けた用心錠において、上記第1
の面から突出可能に設けられ上記閉状態で突出したとき
第2構体に形成された被係合部に係合して施錠状態とな
り解錠方向に作用する復帰ばねを具えたデッドボルトを
上記第1構体内に設け、上記駆動突起の突出動作により
上記デッドボルトが駆動されてデッドボルトによる上記
施錠状態となるように構成されていることを特徴とする
用心錠。 - 【請求項2】 上記開状態で先端が第2の面からばね作
用で突出しており後部が上記操作部材の進行移動を阻止
しており上記閉状態で後退せしめられて操作部材の進行
移動を許容するように誤動作防止部材を設けたことを特
徴とする請求項1に記載の用心錠。 - 【請求項3】 上記操作部材が、上記待機位置と、上記
作用位置と、上記駆動突起の突出する位置とに進退動作
するように手動操作部と電動操作部の双方または一方を
設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載
の用心錠。 - 【請求項4】 上記電動操作部が、電気モータまたはソ
レノイドからなる駆動部を有するものであることを特徴
とする請求項3に記載の用心錠。 - 【請求項5】 扉又は引き戸とこれに対する枠側とが閉
状態で互いに対向するように近接し開状態で離れる第1
及び第2の面を有し、上記第1の面に第1凹所を設け、
上記第2の面に第1凹所に対向した第2凹所を設け、第
1凹所内に用心ストッパ本体を収容し、その本体に制限
条体の一端を連結し他方を第一凹所内から第1の面及び
第1凹所を構成する第1構体内に伸延させ一定寸法だけ
引き出し可能に抜け止め部を設け、第2の面から突出可
能に復帰ばねを有する駆動突起を設け、上記閉状態でそ
の駆動突起の突出動作により駆動されて上記用心ストッ
パ本体を第2凹所内へ移動させるレバーを第1構体内に
枢支し、第2の面及び第2凹所を構成する第2構体内に
第2凹所内を横切る作用位置とその作用位置から外れた
待機位置との間を進退操作可能にかつ待機位置から作用
位置に至る間でその移動に基づいて上記駆動突起を突出
動作させ作用位置で第2凹所内に移動した上記用心スト
ッパ本体を係止する操作部材を設けた用心錠において、
上記操作部材が、進退動作するように電気モータまたは
ソレノイドからなる駆動部を設けられていることを特徴
とする用心錠。 - 【請求項6】 上記操作部材と上記駆動部との間の操作
力伝達経路中に上記駆動部の動作よりも優先して操作可
能に上記操作部材の手動操作部を設けたことを特徴とす
る請求項5に記載の用心錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29507391A JPH0674698B2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 用心錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29507391A JPH0674698B2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 用心錠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05106377A JPH05106377A (ja) | 1993-04-27 |
JPH0674698B2 true JPH0674698B2 (ja) | 1994-09-21 |
Family
ID=17815969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29507391A Expired - Lifetime JPH0674698B2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 用心錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0674698B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5956876B2 (ja) * | 2012-09-03 | 2016-07-27 | 株式会社豊和 | 引き戸の開度規制装置 |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP29507391A patent/JPH0674698B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05106377A (ja) | 1993-04-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19950307 |