JPH0674462U - 電車線用磁気ダンパ - Google Patents

電車線用磁気ダンパ

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JPH0674462U
JPH0674462U JP2129293U JP2129293U JPH0674462U JP H0674462 U JPH0674462 U JP H0674462U JP 2129293 U JP2129293 U JP 2129293U JP 2129293 U JP2129293 U JP 2129293U JP H0674462 U JPH0674462 U JP H0674462U
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conductor plate
magnet
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勝昭 砂子田
正一 中谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電車線の振動に対して長期にわたる安定した
減衰特性を有し、電車線をパンタグラフに良好に追従さ
せること。 【構成】 吊架線Wに掛けられるU字状の吊下バー1
に、断面略コ字状の絶縁性保護カバー2a,2bを装着
する。吊架バー1の両下端部に、磁石ホルダ5を取り付
ける。磁石ホルダ5は磁性体で構成し、内部に永久磁石
6,6を収容する。磁石ホルダ5の上下面にはスリット
Sを有する。永久磁石6,6は、磁石ホルダ5内に間隔
を置いて対向するように収容する。永久磁石6,6は相
互間に一方向の磁界を形成する。電車線Tにはボルト9
で締め付けるイヤ片8,8を固定する。イヤ片8,8に
より導体板10を起立保持する。導体板10は、銅製板
材から成り、磁石ホルダ5のスリットS内に上下方向へ
移動自由に通される。電車線Tが上下動すれば、導体板
10に渦電流が誘導され、ジュール熱として振動エネル
ギを減衰させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電車線等の架線の振動を減衰させるためのダンパに関し、特に永久 磁石と導体により減衰作用を行う磁気式のものに係る。
【0002】
【従来の技術】
従来、吊架線側及び電車線側に夫々設けられた一対の摺動部材の互いの摩擦接 触により減衰作用を行うダンパが知られている。また、吊架線と電車線との間に ピストン及び緩衝用ばねを介設して、電車線の振動を気圧とバネ力とを利用して 減衰させるダンパがある(実公昭59−33715号)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のダンパにおいては、温度変化、経年変化により振動に対する減衰特 性が不安定になり、電車線とパンタグラフとが開離して、集電性能が低下したり 、摩耗が激しくなるなど、長期の使用に耐え得ないという問題がある。 そこで、本考案は、電車線の振動に対して安定した減衰特性を有し、電車線を パンタグラフに良好に追従させるダンパを提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案においては、上記課題を解決するため、吊架線Wに吊り下げるためのU 字状の吊下バーのような吊下部材1と、電車線Tを把持するイヤ8と、吊下部材 1の下部又はイヤ8の上部の何れか一方に設けられる磁性体から成る磁石ホルダ 5と、このホルダ5に保持され、相互間に一方向の磁界を形成するように間隔を 置いて対向する永久磁石6,6と、吊下部材1の下部又はイヤ8の上部の他方に 設けられ、一対の永久磁石6,6間に常時位置し、永久磁石6,6に接触するこ となく自由に移動して磁界を横切る導体板10とから電車線用磁気ダンパを構成 した。
【0005】
【作用】
本考案の電車線用磁気ダンパにおいては、永久磁石6,6間に一方向の磁界が 形成されて、この磁界を導体板10が常時横断する状態になる。そして、電車線 Tが振動すれば、これと共に導体板10あるいは永久磁石6,6が相対的に移動 するので、導体板10に永久磁石6,6の磁界による渦電流が生じる。この渦電 流により導体板10にジュール熱が生じ、振動エネルギが消費されて振動が減衰 する。永久磁石6により形成される磁界は磁性体の磁石ホルダ5で増強されるの で、上記減衰作用が向上する。
【0006】
【実施例】
本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図1,図2において、1は吊架線Wに掛けるためのU字状の吊下バーである。 吊下バー1の湾曲部1a及び直線部1bには、図3に示すように、断面略コ字状 の絶縁性保護カバー2a,2bが装着され、割ピン3で固定されている。吊下バ ー1の直線部1b,1b間には、吊架線Wからの吊下バー1の浮き上がりを防止 するために、ストッパ4が架け渡されている。
【0007】 吊下バー1の両端部には、座金1c,1cにより磁石ホルダ5のフランジ5a が抜け止めされている。磁石ホルダ5は磁性体で構成され、一対の永久磁石6, 6を収容するように矩形箱状を成す。磁石ホルダ5の上下面の中央には、図4に 示すように、スリットSを有する。磁石ホルダ5のフランジ5aの一方には、吊 下バー1を横方向から受け入れるための切り欠き5bを有する。永久磁石6,6 は矩形板状を成し、磁石ホルダ5内にスリットSに沿って間隔を置いて対向する ように収容されている。永久磁石6,6の対向面には、相互間に一方向の磁界を 形成する異なる極性を有する。この永久磁石6には防錆用の樹脂コーティングが 施されている。磁石ホルダ5と永久磁石6との間にはスペーサ7,7が介設され る。スペーサ7は永久磁石6の四囲に嵌合し、図2,図4に示すように、縁部7 aがスリットSへ膨出している。
【0008】 一方、電車線Tにはイヤ片8,8が噛み、ボルト9で締め付け固定される。こ のイヤ片8,8により導体板10が挟み付けられて起立状態で固定されている。 導体板10は、銅板から成り、磁石ホルダ5のスリットS内に上下方向へ移動自 由に挿通されており、先端部の鍔10aで磁石ホルダ5から抜け止めされている 。導体板10は傾いてもスペーサ7が介在するので永久磁石6の露出面に接触し ない。
【0009】 本実施例の電車線用磁気ダンパは、永久磁石6,6間に図2中横方向の磁界が 形成されて、この磁界に導体板10が常時垂直に横断する状態になっている。従 って、電車のパンタグラフの通過により電車線Tが上下動すれば、これと共に導 体板10が上下動して、永久磁石6,6に対して相対変位する。このとき、導体 板10に永久磁石6,6の磁界による渦電流が誘導され、ジュール熱として振動 エネルギが消費され、振動が減衰する。磁石ホルダ5は磁性体で構成されている ので、永久磁石6の磁界の強さを増し、上記減衰作用を促す。
【0010】 なお、本実施例においては、磁石6を吊架線W側に設け、導体板10を電車線 T側に設けたが、これに代えて夫々を互いに逆側に設ける構成によっても同様な 作用を行う。また、複数個の磁石を用いて、架線構造全体の共振系を考慮に入れ た制振構成も可能である。
【0011】
【考案の効果】
以上のように、本考案は、吊架線Wに吊り下げるためのU字状の吊下バーのよ うな吊下部材1と、電車線Tを把持するイヤ8と、吊下部材1の下部又はイヤ8 の上部の何れか一方に設けられた磁性体から成る磁石ホルダ5と、この磁石ホル ダ5に保持され、相互間に一方向の磁界を形成する永久磁石6,6と、吊下部材 1の下部又はイヤ8の上部の他方に設けられ、永久磁石6,6間に常時位置し、 永久磁石6,6に接触することなく自由に移動して磁界を横切る導体板10とか ら電車線用磁気ダンパを構成したため、パンタグラフとの離線が防止されて電車 線がパンタグラフに良く追従し、集電性能を向上させることができ、また温度変 化に対する安定性があるし、非接触のため機械的に摩耗することもなく、従って 容易に経年劣化することがないので、長期にわたって安定した減衰特性を得るこ とができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る電車線用磁気ダンパの正
面図である。
【図2】図1のII-II断面図である。
【図3】図2のIII-III断面図である。
【図4】図2のIV-IV断面図である。
【符号説明】
1 吊下バー 5 磁石ホルダ 6 永久磁石 8 イヤ片 10 導体板 W 吊架線 T 電車線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電車線の振動を減衰させるために吊架線
    と電車線との間に設けられるダンパにおいて、 前記吊架線に吊り下げられる吊下部材と、前記電車線を
    把持するイヤと、前記吊下部材の下部又はイヤの上部の
    何れか一方に設けられる磁性体の磁石ホルダと、このホ
    ルダに保持され、相互間に一方向の磁界を形成するよう
    に間隔を置いて対向する永久磁石と、前記吊下部材の下
    部又はイヤの上部の他方に設けられ、前記一対の永久磁
    石間に常時位置し、永久磁石に接触することなく自由に
    移動して前記磁界を横切る導体板とを具備したことを特
    徴とする電車線用磁気ダンパ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009227232A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Sanwa Tekki Corp インテグレート架線におけるハンガ装置
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