JP2565579Y2 - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
- Publication number
- JP2565579Y2 JP2565579Y2 JP1987156080U JP15608087U JP2565579Y2 JP 2565579 Y2 JP2565579 Y2 JP 2565579Y2 JP 1987156080 U JP1987156080 U JP 1987156080U JP 15608087 U JP15608087 U JP 15608087U JP 2565579 Y2 JP2565579 Y2 JP 2565579Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- machine
- additional weight
- spring
- gantry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、定常回転機械、高速プレス等の振動機械の
振動変位を小さくするようにした防振装置に関するもの
である。 [従来の技術] 機械等から発生する振動を防止するために、防振ばね
と減衰器とを使用した防振装置は、多数のものが開発さ
れている。 防振装置で支持している機械が、定常回転機械や高速
プレス等の振動機械の場合には振動が大きくなるため、
極力振動変位(振幅)を小さくするように図らなければ
ならない。 このため従来は、第5図に示すように振動機械1に対
して付加重量2を固定し、振動機械1と付加重量2とを
防振ばね3およびオイルダンパーの減衰器4とによって
支持し、振動変位を小さくするように図っていた。 この場合、 x:振動機械の振動変位 ωo防振装置の固有角振動数 ω:振動機械加振振動数 Fsinωt:振動機械加振力 m:振動機械と付加重量との重量の和とすれば、 x=Fsinωt:/m(ωo 2−ω2) となる。 従って振動機械の振動変位xを小さくするためには、
振動機械と付加重量との重量の和mを大きくしたり、防
振装置の固有角振動数ωoを大きくしたりしなければな
らない。ところが防振装置の固有角振動数ωoは、防振
効果を得るためには或る値より大きくできないので、振
動機械と付加重量との重量の和mを大きくすることにな
り、付加重量を大きくしなければならなくなる。しか
し、振動機械1に固定する付加重量2を大きくすると、
これらを支持する防振ばね3及び減衰器4の性能を大き
くしなければならなくなり、基礎工事、価格等が増大す
ることになる。 [考案が解決しようとする問題点] 小さな付加重量で振動機械の振動変位を小さくするた
めには、第4図に示すように防振ばね3と減衰器4とに
よって支持した振動機械1に対し、ばね5を介して付加
重量2を取付けて、ばね5と付加重量2とにより副振動
系を構成し、この副振動系を振動機械1の加振振動数と
共振あるいは共振に近い状態にすればよいことが判明し
た。 本考案はこの知見に基づいて、コイルばねを介して付
加重量の両端を垂直に吊下げることにより、振動機械の
振動変位を小さくしようとするものである。 [問題を解決するための手段] 本考案は、振動機械を取付けた架台の側方にブラケッ
トを設け、ブラケットと架台の側端とは、架台が垂直方
向にのみ変位し得るようにガイドによって衝合し、基礎
と架台との間には減衰器並びに防振ばねを設け、前記架
台にばねを介して付加重量を両端から垂直に吊下げて取
付けたことを特徴とする防振装置としたものである。 [作用] 防振ばねで支持された振動機械が起動及び停止する際
において、防振ばねと架台、付加重量、振動機械から成
る振動系の固有振動数を通過する際に振幅の増幅するの
を減衰器によって抑える作用をする。 振動機械が定常状態となると、コイルばねと付加重量
で構成される副振動系は、振動機械の加振振動数に共振
あるいは共振に近い状態に調整されているため、副振動
系は大きく振幅し、その作用として振動機械の振動変位
は小さくなる。 又、ブラケットに固定されたガイドは、振動方向を制
限する働きをする。 [実施例] 次に本考案の実施例を図について説明する。第1図な
いし第3図に示すように、振動機械1を上面に取付けた
架台6は、防振ばね3とオイルダンパー等の減衰器4と
によって、基礎7上に支持されている。基礎7には架台
6の側方に位置するようにブラケット8が固定してあっ
て、ブラケット8と架台6の側面との間にガイド9を設
け、ガイド9のV字状の垂直案内溝と、この垂直案内溝
に沿って摺動するV字状の突起とによって、架台6が横
方向に変位せずに垂直方向にのみ変位するようにしてい
る。 架台6の下側には、ばね10、吊杆11を介して、付加重
量2を架台6から釣下げてある。付加重量2は、複数枚
の金属板より成っていて、その枚数を変えることによ
り、付加重量2の重さを加減することができるようにな
っている。 防振ばね3で支持された振動機械1に加振力が作用
し、振動機械1が架台6と共に上下方向に振動すると、
防振ばね3と架台6、付加重量2、振動機械1からなる
振動系の固有振動数を通過する際に振幅の増幅するのを
減衰器によって抑える作用をする。振動機械が定常状態
となると、ばね10と付加重量2で構成される副振動系
は、振動機械1の加振振動数と共振あるいは共振に近い
状態に調整されているため、副振動系は大きく振幅し、
その作用として振動機械1の振動変位を小さくする。
又、ブラケット8に固定されたガイド9は振動方向を制
限する働きをする。 [考案の効果] 本考案は、防振ばねで支持された振動機械が起動及び
停止する際において、防振ばねと架台、付加重量、振動
機械からなる振動系の固有振動数を通過する際に振幅の
増幅するのを減衰器によって抑え、振動機械が定常状態
になると、ばねと付加重量で構成される副振動系は、振
動機械の加振振動数に共振あるいは共振に近い状態に調
整されているため、副振動系は大きく振幅し、その作用
として振動機械の振動変位は小さくなり、又、ブラケッ
トに固定されたガイドは振動方向を制限する働きをす
る。このように本考案は、小さな付加重量で振動機械の
振動変位を少なくすることができると共に、良好な防振
効果が得られる。
振動変位を小さくするようにした防振装置に関するもの
である。 [従来の技術] 機械等から発生する振動を防止するために、防振ばね
と減衰器とを使用した防振装置は、多数のものが開発さ
れている。 防振装置で支持している機械が、定常回転機械や高速
プレス等の振動機械の場合には振動が大きくなるため、
極力振動変位(振幅)を小さくするように図らなければ
ならない。 このため従来は、第5図に示すように振動機械1に対
して付加重量2を固定し、振動機械1と付加重量2とを
防振ばね3およびオイルダンパーの減衰器4とによって
支持し、振動変位を小さくするように図っていた。 この場合、 x:振動機械の振動変位 ωo防振装置の固有角振動数 ω:振動機械加振振動数 Fsinωt:振動機械加振力 m:振動機械と付加重量との重量の和とすれば、 x=Fsinωt:/m(ωo 2−ω2) となる。 従って振動機械の振動変位xを小さくするためには、
振動機械と付加重量との重量の和mを大きくしたり、防
振装置の固有角振動数ωoを大きくしたりしなければな
らない。ところが防振装置の固有角振動数ωoは、防振
効果を得るためには或る値より大きくできないので、振
動機械と付加重量との重量の和mを大きくすることにな
り、付加重量を大きくしなければならなくなる。しか
し、振動機械1に固定する付加重量2を大きくすると、
これらを支持する防振ばね3及び減衰器4の性能を大き
くしなければならなくなり、基礎工事、価格等が増大す
ることになる。 [考案が解決しようとする問題点] 小さな付加重量で振動機械の振動変位を小さくするた
めには、第4図に示すように防振ばね3と減衰器4とに
よって支持した振動機械1に対し、ばね5を介して付加
重量2を取付けて、ばね5と付加重量2とにより副振動
系を構成し、この副振動系を振動機械1の加振振動数と
共振あるいは共振に近い状態にすればよいことが判明し
た。 本考案はこの知見に基づいて、コイルばねを介して付
加重量の両端を垂直に吊下げることにより、振動機械の
振動変位を小さくしようとするものである。 [問題を解決するための手段] 本考案は、振動機械を取付けた架台の側方にブラケッ
トを設け、ブラケットと架台の側端とは、架台が垂直方
向にのみ変位し得るようにガイドによって衝合し、基礎
と架台との間には減衰器並びに防振ばねを設け、前記架
台にばねを介して付加重量を両端から垂直に吊下げて取
付けたことを特徴とする防振装置としたものである。 [作用] 防振ばねで支持された振動機械が起動及び停止する際
において、防振ばねと架台、付加重量、振動機械から成
る振動系の固有振動数を通過する際に振幅の増幅するの
を減衰器によって抑える作用をする。 振動機械が定常状態となると、コイルばねと付加重量
で構成される副振動系は、振動機械の加振振動数に共振
あるいは共振に近い状態に調整されているため、副振動
系は大きく振幅し、その作用として振動機械の振動変位
は小さくなる。 又、ブラケットに固定されたガイドは、振動方向を制
限する働きをする。 [実施例] 次に本考案の実施例を図について説明する。第1図な
いし第3図に示すように、振動機械1を上面に取付けた
架台6は、防振ばね3とオイルダンパー等の減衰器4と
によって、基礎7上に支持されている。基礎7には架台
6の側方に位置するようにブラケット8が固定してあっ
て、ブラケット8と架台6の側面との間にガイド9を設
け、ガイド9のV字状の垂直案内溝と、この垂直案内溝
に沿って摺動するV字状の突起とによって、架台6が横
方向に変位せずに垂直方向にのみ変位するようにしてい
る。 架台6の下側には、ばね10、吊杆11を介して、付加重
量2を架台6から釣下げてある。付加重量2は、複数枚
の金属板より成っていて、その枚数を変えることによ
り、付加重量2の重さを加減することができるようにな
っている。 防振ばね3で支持された振動機械1に加振力が作用
し、振動機械1が架台6と共に上下方向に振動すると、
防振ばね3と架台6、付加重量2、振動機械1からなる
振動系の固有振動数を通過する際に振幅の増幅するのを
減衰器によって抑える作用をする。振動機械が定常状態
となると、ばね10と付加重量2で構成される副振動系
は、振動機械1の加振振動数と共振あるいは共振に近い
状態に調整されているため、副振動系は大きく振幅し、
その作用として振動機械1の振動変位を小さくする。
又、ブラケット8に固定されたガイド9は振動方向を制
限する働きをする。 [考案の効果] 本考案は、防振ばねで支持された振動機械が起動及び
停止する際において、防振ばねと架台、付加重量、振動
機械からなる振動系の固有振動数を通過する際に振幅の
増幅するのを減衰器によって抑え、振動機械が定常状態
になると、ばねと付加重量で構成される副振動系は、振
動機械の加振振動数に共振あるいは共振に近い状態に調
整されているため、副振動系は大きく振幅し、その作用
として振動機械の振動変位は小さくなり、又、ブラケッ
トに固定されたガイドは振動方向を制限する働きをす
る。このように本考案は、小さな付加重量で振動機械の
振動変位を少なくすることができると共に、良好な防振
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図は平面図、
第3図は第2図のIII−III線から見た側面図、第4図、
第5図は共振装置の説明図である。 1…振動機械、2…付加重量、3…防振ばね、4…減衰
器、5…ばね、6…架台、7…基礎、8…ブラケット、
9…ガイド、10…ばね、11…吊杆。
第3図は第2図のIII−III線から見た側面図、第4図、
第5図は共振装置の説明図である。 1…振動機械、2…付加重量、3…防振ばね、4…減衰
器、5…ばね、6…架台、7…基礎、8…ブラケット、
9…ガイド、10…ばね、11…吊杆。
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 1.振動機械を取付けた架台の側方にブラケットを設
け、ブラケットと架台の側端とは、架台が垂直方向にの
み変位し得るようにガイドによって衝合し、基礎と架台
との間には減衰器並びに防振ばねを設け、前記架台には
ばねを介して付加重量を両端から垂直に吊下げて取付け
たことを特徴とする防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987156080U JP2565579Y2 (ja) | 1987-10-14 | 1987-10-14 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987156080U JP2565579Y2 (ja) | 1987-10-14 | 1987-10-14 | 防振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0160050U JPH0160050U (ja) | 1989-04-17 |
JP2565579Y2 true JP2565579Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=31434286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987156080U Expired - Lifetime JP2565579Y2 (ja) | 1987-10-14 | 1987-10-14 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565579Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101452547B1 (ko) * | 2010-12-13 | 2014-10-21 | 현대중공업 주식회사 | 커버 겸용 동흡진기의 강성 증대장치 |
JP5912885B2 (ja) * | 2012-06-06 | 2016-04-27 | 倉敷化工株式会社 | 防振架台 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS492992U (ja) * | 1972-04-13 | 1974-01-11 | ||
JPS564922U (ja) * | 1979-06-23 | 1981-01-17 |
-
1987
- 1987-10-14 JP JP1987156080U patent/JP2565579Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0160050U (ja) | 1989-04-17 |
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