JPH0674254A - 変速機の同期装置 - Google Patents

変速機の同期装置

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JPH0674254A
JPH0674254A JP5176523A JP17652393A JPH0674254A JP H0674254 A JPH0674254 A JP H0674254A JP 5176523 A JP5176523 A JP 5176523A JP 17652393 A JP17652393 A JP 17652393A JP H0674254 A JPH0674254 A JP H0674254A
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synchro
clutch hub
clutch
corn
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泉 高木
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同期装置の同期容量を増加させ、しかも食付
き現象を減少させてクラッチハブとシンクロコーンが速
やかに噛合うようにすることである。 【構成】 クラッチハブ5と一体的に回転するシンクロ
ナイザーリング13のテーパ摩擦面26を、ドグギヤ歯
24を有するシンクロコーン12の外周テーパ摩擦面2
2に対向させてコーンクラッチを構成している。シンク
ロナイザーリング13とシンクロコーン12の間に1対
以上の中間コーン20,21を配置し、内周側中間コー
ン20をクラッチハブ5に、外周側中間コーン21をシ
ンクロコーン12に一体回転可能に係合して、多板円錐
型クラッチ構造とし、かつ、両中間コーン20,21間
の係合部分を、傾斜面同志の突合せ構造としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は変速機の同期装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より同期装置としてはイナーシャー
ロック型、特にボルグワーナー式のものが多く用いられ
ている。即ち周速度差によってコーンクラッチに摩擦ト
ルクを発生させ、その摩擦トルクを利用して同期させる
ようにした装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような同期装置に
おいて、最近では車輌の運動性能の改良に伴って、操作
性を向上させるために同期容量の増加が要望されてい
る。同期容量を増加させるためには、例えば次のような
4つの対策が考えられる。 (1)第1の対策 コーン径を大きくする。 (2)第2の対策 コーン角度を小さくする。 (3)第3の対策 テーパ摩擦面の摩擦係数を大きくす
る。 (4)第4の対策 テーパ摩擦面の押付推力(スリーブ
推力)を大きくする。
【0004】ところが上記いずれの対策を用いても、同
期容量を充分に増加させることは困難である。即ち第1
の対策の場合には、トランスミッションの寸法制約上の
問題によりコーン径を大きくすることが困難である。現
実には数%のサイズアップが限界であり、それに伴う同
期容量の増加も数%にしか達せず、労力を費やする割り
には得られる効果は極めて低い。
【0005】第2の対策の場合には、コーン角度を小さ
く設定することにより、シンクロコーンとシンクロナイ
ザーリングの間で「食付き現象」が生じ、同期後におい
てシンクロナイザーリングがシンクロコーンから離脱し
なくなる。即ちシンクロナイザーリングが圧入された如
くにシンクロコーンに固着されてしまう。一般に実用に
供せられているコーンの角度の範囲において、既に下限
域で設定されている場合には、それ以上角度を小さくす
ることは無理である。
【0006】第3の対策の場合には、テーパ摩擦面に高
摩擦基材を設けることも可能であるが、その場合には上
記第2の対策の場合と同様「食付き現象」が生じ易くな
り、コーン角度を若干大きくしなければならない。従っ
て総合的な同期容量の増加は、摩擦係数が大きくなった
程度には対応しない。
【0007】第4の対策の場合には、シンクロナイザー
リングの耐久性上の問題及び操作性の悪化等の問題もあ
り、スリーブ推力を過度に大きくすることはできない。
【0008】
【発明の目的】本願発明の目的は、同期装置の同期容量
を飛躍的に増加させ、しかも食付き現象を減少させ、ク
ラッチハブとシンクロコーンが速やかに噛合うようにす
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】同期容量を増加させると
共に食付き現象を減少させるために、本願発明は、クラ
ッチハブと一体的に回転するシンクロナイザーリングの
内周にテーパ摩擦面を形成し、該テーパ摩擦面を、ドグ
ギヤ歯を有するシンクロコーンの外周テーパ摩擦面に対
向させてコーンクラッチを構成し、シンクロナイザーリ
ングとシンクロコーン12の間に少なくとも1対の中間
コーンを配置し、1対の中間コーンのうち内周側の中間
コーンをクラッチハブに、外周側の中間コーンをシンク
ロコーンにそれぞれ一体回転可能に係合して、多板円錐
型クラッチ構造としている。
【0010】そして、中間コーンの摩擦面に発生する残
留トルクを減少させて喰付き現象をより一層解消するた
めに、シンクロコーンと一体的に回転する中間コーンと
上記シンクロコーンとの係合部を、傾斜面同志の突合せ
構造とする。あるいは、シンクロコーンと一体的に回転
する中間コーンの半径方向の厚さを、小径端部側にゆく
に従い厚くなるように中間コーンの内周面と外周面のテ
ーパ角度を異ならせる。
【0011】また、上記構成をさらに組み合わせたり、
さらに、クラッチハブと一体的に回転する中間コーンと
上記クラッチハブ係合部分に、シンクロコーンのドグギ
ヤ歯厚の概略半分以上に相当する円周方向の遊びを与え
る。
【0012】
【実施例】図1は、本願請求項1,2記載の発明を適用
した同期装置を小型トラックの変速機に用いた例であ
り、この図1において、入力ギヤ2は変速機主軸1に軸
受3を介して回転自在に嵌合しており、クラッチハブ5
は主軸1に主軸1と一体的に回転するようにスプライン
嵌合している。クラッチハブ5の外周歯にはスリーブ6
の内周歯31が軸方向摺動自在にスプライン嵌合してお
り、それによりスリーブ6とクラッチハブ5が常に一体
的に回転するようになっている。スリーブ6の外周環状
溝8にはシフトアーム10が係合し、シフトアーム10
はシフトロッド11に固着されており、シフトロッド1
1はシフトレバー(図示せず)等に連動連結し、軸方向
に移動操作される。入力ギヤ2はカウンタ軸(図示せ
ず)のカウンタギヤに噛み合っている。
【0013】入力ギヤ2とクラッチハブ5の間には、シ
ンクロコーン12、シンクロナイザーリング(ブロック
リング)13、ストラット17及び中間コーン等よりな
る多板円錐型クラッチが備えられている。
【0014】シンクロコーン12は入力ギヤ2のボス部
にスプライン嵌合し、常に入力ギヤ2と一体的に回転す
るようになっている。クラッチハブ5側へ突出するシン
クロコーン12の筒部分の外周には、クラッチハブ5側
へゆくに従い小径になるテーパ摩擦面22が形成されて
いる。一方シンクロナイザーリング13は複数個の切欠
き30を備え、切欠き30にストラット17が円周方向
に遊びを有して突入している。シンクロナイザーリング
13の内周面には上記シンクロコーン12のテーパ摩擦
面22と対向するテーパ摩擦面26が形成されている。
【0015】上記両摩擦面22、26間には中間コーン
として、図5に示すように内側から順にフリクションコ
ーン20とセパレータコーン21が配置されており、両
中間コーン20、21はどちらも鋼製(例えば構造用鋼
製)であるが、内周側のフリクションコーン20の内外
両面には、摩擦係数の高い摩擦材32が張付けられてい
る。
【0016】スリーブ6の内歯31の矢印F側の端部に
はスリーブ側チャンファ部31aが形成されており、シ
ンクロナイザーリング13の外周端部及びシンクロコー
ン12の外周端部には上記スリーブ側チャンファ部31
aに噛合い自在なチャンファ部27及びドグギヤ歯24
がそれぞれ形成されている。ドグギヤ歯24の矢印F側
とは反対側の端部にはドグギヤ歯側チャンファ部24a
が形成されている。
【0017】ストラット17は、図2に示すクラッチハ
ブ5の外周端部の切欠き15に嵌込まれており、該切欠
き15は外周歯よりも深く形成されている。図5のスト
ラット17は外向きの突起部17aを有し、1対のスプ
リング18により外周方向に付勢され、スリーブ6の内
周面に当接している。スリーブ6の内歯31の内周面に
は上記ストラット17の突起17aに噛合う凹部6aが
形成されている。
【0018】中間コーンの分解斜視図を示す図2におい
て、クラッチハブ5には円周方向に間隔を隔てて円形の
フリクションコーン係合孔29が形成されており、一方
フリクションコーン20の小径側の端部にはクラッチハ
ブ5側に突出する突起20aが円周方向に間隔を隔てて
複数個形成されており、各突起20aはクラッチハブ5
の各係合孔29に係合し、それによりフリクションコー
ン20はクラッチハブ5と一体的に回転するようになっ
ている。
【0019】インデックス時における残留トルクに対す
る手段として、突起20aと係合孔29とはクラッチハ
ブ5の円周方向に遊びdを有して係合しており、その遊
びdの大きさは図3に示すようにドグ歯24の歯厚tの
略半分以上の大きさ(d≧t/2) に設定されている。
【0020】セパレートコーン21の大径側(矢印F
側)の端部には矢印F側に突出する突起部21aが円周
方向に間隔を隔てて複数個形成されており、シンクロコ
ーン12には円周方向に間隔を隔てて複数個の係合孔2
5が形成されており、各係合孔25に前記突起部21a
が係合することによりシンクロコーン12とセパレータ
コーン21が一体的に回転するようになっている。
【0021】このセパレータコーン21とシンクロコー
ン12との係合部分においても、残留トルクに対する対
処手段が備えられている。即ち突起21aはくさび形に
形成されており、円周方向の両端面21bが矢印F側に
ゆくに従い両端面間が狭くなる傾斜面となっている。さ
らに係合孔25の両端面25aも矢印F側にゆくに従い
両端面間狭くなる傾斜面となっている。
【0022】
【作用】図1の入力ギヤ2が回転し、一方主軸1及びハ
ブ5が回転していない状態において、シフトアーム10
及びシフトロッド11によりスリーブ6の矢印F方向へ
の移動を開始すると、ストラット17もスリーブ6と共
に矢印F方向への移動を開始する。
【0023】ストラット17が図5のように切欠き30
の矢印F方向側の端縁に当接し、さらにスリーブ6が移
動してストラット17の突起17aからスリーブ6の凹
部6aが矢印F方向に脱出しだすと、この脱出力がシン
クロナイザーリング13に初期荷重として作用し、スリ
ーブ側チャンファ部31aとシンクロナイザーリング1
3のチャンファ部27が相対するようにスリーブ6とリ
ング13の位置決めがされる。
【0024】スリーブ6の移動はシンクロナイザーリン
グ13によって阻止され、この阻止力がコーンクラッチ
の摩擦トルクとして作用する。摩擦トルクは、3つの摩
擦部分によって生じる。即ちシンクロナイザーリング1
3の内周摩擦面26とセパレータコーン21の外周面と
の間の摩擦部分、セパレータコーン21の内周面とフリ
クションコーン20の外周面の間の摩擦部分、そしてシ
ンクロコーン12のテーパ摩擦面22とフリクションコ
ーン20の内周面の間の摩擦面部分である。従って同期
容量は極めて大きくなる。
【0025】またフリクションコーン20にだけ摩擦材
32を設けているので、摩擦トルクの発生初期は、従来
同様に金属同志の接触であるリング13の内周摩擦面2
7とセパレータコーン21の外周面の間で摩擦が利き始
め、しかる後にフリクションコーン20の摩擦へと移行
する。従ってアンダーシンクロは起こらない。
【0026】同期が完了した時点では、図3及び図5の
ような状態であり、前述のようにスリーブ側チャンファ
部31aとリング側チャンファ部27が当接している。
この時点でシンクロコーン12とシンクロナイザーリン
グ13の相対速度がなくなり、スリーブ6をさらにF方
向に移動することにより、図4、図6に示すようにスリ
ーブ側チャンファ部31aがドグ歯側チャンファ部24
aに当接した状態になる。
【0027】図4、図6の状態からさらにスリーブ6を
矢印F方向に移動することにより、スリーブ6はドグ歯
24に対して相対的に矢印E方向(インデックス方向)
にずれながら、ドグ歯24間に嵌入する。ところが上記
のように図4、図6の状態からドグ歯24間にスリーブ
6が嵌入する場合、即ちインデックスする場合におい
て、一応ストラット17等の作用による摩擦トルクは解
消されてはいるが、現実にはフリクションコーン20と
セパレータコーン21との間の当接部には、材料等の粘
性抵抗等により残留トルクが発生し、両中間コーン2
0、21は一体化しており、従って上記残留トルクはス
リーブ6が矢印E方向にずれるのを阻止し、スリーブ6
がドグ歯24とインデックスするのを困難にしている。
【0028】このような残留トルクに対しては、図4に
おいて係合孔29と突起20aとがt/2以上の円周方
向の遊びdを有していることにより、スリーブ6は殆ん
ど残留トルクに妨げられずにドグギヤ歯24間の位置に
ずれる。すなわち、上記のように遊びdを有しているこ
とにより、フリクションコーン0とセパレータコーン2
1が一体化されていても、スリーブ6はその遊びdの範
囲内においてドグ歯に対して自由に円周方向に動くこと
ができる。
【0029】ドグギヤ歯24とスリーブ6とがそのチャ
ンファーの概略尖端部で相対する位置にある際、実用上
はその場合においても、スリーブ6が概略ドグ歯厚tの
1/2以上の遊びを回り込んだ後、フリクションコーン
(中間コーン)20の突起20aが係合孔29と衝突す
る際のショックで、フリクションコーン20とセパレー
タコーン21との食付きを緩和させるからである。さら
にセパレータコーン21の突起21aとシンクロコーン
1の係合孔25とが傾斜面21b、25a同志の突き合
わせ構造となっていることにより、ドグ歯24とスリー
ブ6がインデックスする際には、くさび効果により矢印
Fと反対側にとび出そうとする力が発生し、残留トルク
を殆んど消滅させる。
【0030】
【別の実施例】図7は請求項3記載の発明を適用した実
施例であり、前記実施例と同様に、中間コーンとしてフ
リクションコーン20とセパレータコーン21を利用し
た多板円錐型クラッチ構造を採用しており、そしてセパ
レータコーン21の断面形状を工夫することにより在留
トルクを完全に排除するようにしている。即ちセパレー
タコーン21の小径側(矢印F側とは反対側)の端部2
1cの厚さwが大径側の端部の厚さよりも厚くなるよう
に、半径方向外周側の面と内周側の面のコーン角度を異
ならせている。具体的には外周側の面のコーン角度を内
周側の面のコーン角度よりも緩やかにしている。
【0031】なおその他の構造は前記の実施例と同様で
あるが、図4のようにフリクションコーン20の突起2
0aとクラッチハブ5の係合孔29との円周方向の遊び
dについてはドグギヤ歯24の歯厚tの1/2 以下でもよ
く、またセパレータコーン21の突起21aとシンクロ
コーン12の係合孔25とを特に傾斜面同志の係合とし
なくともよい。
【0032】図7の構造によると、セパレータコーン2
1の内周側の面に係る面圧は図8のように小径側端部2
1cにゆくに従い大きくなっている。従って図4の上半
部分のように、同期後にドグギヤ歯24のチャンファ部
24aとスリーブ6のチャンファ部31aとが当接した
状態において、フリクションコーン20とセパレータコ
ーン21との間でインデックスを妨げる残留トルクが発
生している場合でも、図8のようなセパレータコーン2
1にかかる圧力のアンバランスにより、圧力の大きい
側、即ち小径端部21c側に飛び出そうとする傾向にな
り、それによりフリクションコーン20とセパレータコ
ーン21の間の残留トルクを大幅に減少させることがで
き、インデックス操作が軽くなる。
【0033】(1)中間コーンを2対以上設けてもよ
い。その場合にはシンクロコーンに係合するセパレータ
コーンと、クラッチハブに係合するフリクションコーン
とを必ず交互に配置するようにする。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、 (1)クラッチハブと一体的に回転するシンクロナイザ
ーリングの内周にテーパ摩擦面を形成し、該テーパ摩擦
面をシンクロコーンの外周テーパ摩擦面に対向させてコ
ーンクラッチを構成し、シンクロナイザーリングとシン
クロコーンの間に少なくとも1対の中間コーンを配置し
て多板円錐型クラッチ構造としたことを主要部としてい
るので、摩擦面が増加することにより同期容量を飛躍的
に増加させることができ、それにより変速機の操作性も
大幅に向上する。
【0035】(2)またコーン角度を許容以下に小さく
したり、あるいはコーン径を大きくしたりする必要がな
いので、食付き現象を減少できると共に、コンパクト化
を保つことがきる。
【0036】(3)請求項1記載の発明では、シンクロ
コーン12と一体的に回転する中間コーン(セパレータ
コーン21)とシンクロコーン12との係合部を、傾斜
面同志の突合せ構造としているので、たとえ同期完了後
に中間コーンの摩擦面で残留トルクが発生していても、
くさび効果によってセパレータコーン21をコーン推力
解除側(図4の矢印F側とは反対側)に押し出す力を発
生させ、それにより残留トルクが消滅し、操作性が一層
向上する。
【0037】(4)請求項3記載の発明では、シンクロ
コーン12と一体的に回転する中間コーン(セパレータ
コーン21)の半径方向の厚さが小径端部側にゆくに従
い厚くなるように、セパレータコーン21の内周面と外
周面のテーパ角度を異ならせているので、たとえ同期完
了後に中間コーンの摩擦面で残留トルクが発生していて
も、セパレータコーン21にかかる圧力のアンバランス
によって生じるコーン推力解除側への力により、残留ト
ルクを消滅させることができ、操作性が一層向上する。
【0038】(5)クラッチハブ5と一体的に回転する
中間コーン(フリクションコーン20)とクラッチハブ
5との係合部分に、ドグギヤ歯厚tの概略半分以上に相
当する円周方向の遊びdを与えることにより、たとえ同
期完了後に中間コーンの摩擦面で残留トルクが発生して
いても、スリーブ6とドグ歯24との間には上記遊びd
の部だけ円周方向に自由度があることにより、残留トル
クに関係無くクラッチハブ5は相対的にインデックス方
向に移動でき、操作性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願請求項1,2記載の発明を適用した同期
装置の縦断面図である。
【図2】 中間コーンの分解斜視図である。
【図3】 上半部分は同期時の図1のIIIa−IIIa断面
拡大展開図であり、下半部分は図1のIIIb−IIIb断面
拡大展開図である。
【図4】 インデックス直前の状態であって、上半部分
は図1のIVa−IVa断面拡大展開図、下半部分は図1の
IVb−IVb断面拡大展開図である。
【図5】 図3のV−V断面図である。
【図6】 図4のVI−VI断面図である。
【図7】 本願請求項3記載の発明を適用した同期装置
の縦断面拡大図である。
【図8】 面圧分布を示すセパレータコーンの断面部分
図である。
【符号の説明】
5 クラッチハブ 12 シンクロコーン 13 シンクロナイザーリング 20,21…フリクションコーン セパレータコーン(中間コーン) 22,26 摩擦面 20a 突起 21a 突起 21b 傾斜面 24 ドグ歯 25 係合孔 25a 傾斜面 29 係合孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチハブと一体的に回転するシンク
    ロナイザーリングの内周にテーパ摩擦面を形成し、該テ
    ーパ摩擦面を、ドグギヤ歯を有するシンクロコーンの外
    周テーパ摩擦面に対向させてコーンクラッチを構成し、
    シンクロナイザーリングとシンクロコーンの間に1対以
    上の中間コーンを配置し、1対の中間コーンのうち内周
    側の中間コーンをクラッチハブに、外周側の中間コーン
    をシンクロコーンにそれぞれ一体回転可能に係合して、
    多板円錐型クラッチ構造とし、シンクロコーンと一体的
    に回転する中間コーンと上記シンクロコーンとの係合部
    分を、傾斜面同志の突合せ構造としたことを特徴とする
    変速機の同期装置。
  2. 【請求項2】 クラッチハブと一体的に回転する中間コ
    ーンと上記クラッチハブとの係合部分に、シンクロコー
    ンのドグギヤ歯厚の概略半分以上に相当する円周方向の
    遊びを与えた請求項1記載の変速機の同期装置。
  3. 【請求項3】 クラッチハブと一体的に回転するシンク
    ロナイザーリングの内周にテーパ摩擦面を形成し、該テ
    ーパ摩擦面を、ドグギヤ歯を有するシンクロコーンの外
    周テーパ摩擦面に対向させてコーンクラッチを構成し、
    シンクロナイザーリングとシンクロコーンの間に1対以
    上の中間コーンを配置し、1対の中間コーンのうち内周
    側の中間コーンをクラッチハブに、外周側の中間コーン
    をシンクロコーンにそれぞれ一体回転可能に係合して、
    多板円錐型クラッチ構造とし、シンクロコーンと一体的
    に回転する中間コーンの半径方向の厚さを、小径端部側
    にゆくに従い厚くなるように中間コーンの内周面と外周
    面のテーパ角度を異ならせていることを特徴とする変速
    機の同期装置。
  4. 【請求項4】 クラッチハブと一体的に回転する中間コ
    ーンと上記クラッチハブとの係合部分に、シンクロコー
    ンのドグギヤ歯厚の概略半分以上に相当する円周方向の
    遊びを与えた請求項3記載の変速機の同期装置。
  5. 【請求項5】 クラッチハブと一体的に回転する中間コ
    ーンと上記クラッチハブとの係合部分に、シンクロコー
    ンのドグギヤ歯厚の概略半分以上に相当する円周方向の
    遊びを与え、シンクロコーンと一体的に回転する中間コ
    ーンと上記シンクロコーンとの係合部分を、傾斜面同志
    の突合せ構造とした請求項3記載の変速機の同期装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009293675A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Toyota Motor Corp ドグクラッチ

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