JPH0674092B2 - シ−ト材用浮揚装置 - Google Patents

シ−ト材用浮揚装置

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JPH0674092B2
JPH0674092B2 JP62033670A JP3367087A JPH0674092B2 JP H0674092 B2 JPH0674092 B2 JP H0674092B2 JP 62033670 A JP62033670 A JP 62033670A JP 3367087 A JP3367087 A JP 3367087A JP H0674092 B2 JPH0674092 B2 JP H0674092B2
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sheet
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忠義 井上
進 高橋
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井上金属工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、プラスチツクフイルム,ガラス繊維織布,金
属箔又は紙等からなるシート材を無接触の浮揚状態で搬
送しつつ、シート材に擦り傷等のダメージを与えること
なく加熱又は硬化等の処理を行なうシート材用浮揚装置
の改良に関するものである。
【従来の技術】
従来、シート材用浮揚装置の一例としては、特公昭54−
38525号及び特公昭53−4666号に記載の装置が知られて
いる。即ち、従来の装置は、第3図に示す如く、シート
送導通路Dの横断方向に延設した複数個のノズル箱1,1
…をシート送導通路Dの上下両側に千鳥配置して構成し
てある。各ノズル箱1は、左右に長いガス案内板2と、
ガス案内板2の前後外縁に開設された左右方向に長い前
後一対のガス噴出スリツト3,3(例えば、スリツト間隙W
1=1〜3mm)とを有している。該ガス案内板2は、平坦
な静圧保持部2a、静圧保持部2aの前後縁部で彎曲した前
後一対のコアンダ部2c,2cと、コアンダ部2c,2cから垂下
した前後一対の裾部2b,2bとが形成されている。前記ガ
ス噴出スリツト3,3は、裾部2b,2bの外表面をガスの案内
面とするように開設されている。 該ガス噴出スリツト3,3から噴出した風速V1(例えば、V
1=5〜70m/sec)のガスは、裾部2b,2bで案内されてコ
アンダ部2c,2cに達し、コアンダ部2c,2cでコアンダ効果
により静圧保持部へ方向転換し、静圧保持部2aに静圧を
発生させつつ静圧保持部2aから離反してシート材Eへ噴
射する。シート材Eは、各ノズル箱1の静圧保持部2aに
発生した上記静圧のクツシヨン的な保持作用により波動
曲線を描くように保持されて浮揚する。
【発明が解決しようとする課題】
シート材Eに塗布された塗液又はシート材Eそのもの
を、シート材用浮揚装置で乾燥又は熱処理する場合に
は、前記ノズル箱1,1…のガス噴出スリツト3,3から噴出
するガスとして所望温度に加熱したものを用い、加熱ガ
スの対流伝熱でシート材を加熱する。この対流伝熱によ
る加熱能力を増大させるには、加熱ガスの噴出速度を速
くして境膜伝熱係数を増大させること、及び加熱ガスの
温度を高くすることである。 ところが、対流伝熱で加熱されるシート材Eの温度は、
シート材E及び塗液の有する伝熱抵抗により、加熱ガス
が接触するシート材表面が最も高くなつてシート材内部
に行く程に低温となる。そのため、前記対流伝熱による
加熱能力をみだりに増大させた場合には、シート材表面
のみが急速昇温して、シート材表面及び塗液を変質させ
たり、乾燥状態として好ましくないマイグレーシヨンの
原因となる。従って、従来のシート材用浮揚装置では、
シート材に対する乾燥又は加熱処理に限界があり、シー
ト材の高速処理化に対応できない問題点があつた。 本発明は、シート材の高速処理化に安全に対応できるシ
ート材浮揚装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、シート送導通路と対面する位置に、シ
ート送導通路の横断方向に沿つて延設した複数個のガス
噴出用ノズル箱が、シート送導方向に沿つて適宜ピツチ
に配設されたシート材用浮揚装置において、隣接するノ
ズル箱の間に、シート送導通路の横断方向に沿つて延設
してシート送導通路と無接触状態で対面する放射表面を
備えた赤外線放射器が配置され、この放射表面を形成す
るケーシングは、内部にシート送導通路の横断方向に沿
つて延設する気密状態のガス通路が形成され、ガス通路
の流入口が加熱ガス供給ダクトに接合され、ガス通路の
流出口が加熱ガス排出ダクトに接続され、ガス通路を通
過する加熱ガスの加熱により放射表面からシート送導通
路に向かつて赤外線を放射することを特徴とするシート
材用浮揚装置である。 なお、赤外線の放射率を向上させるために、前記赤外線
放射器の放射表面を、セラミツク素材で被覆形成するこ
ともある。
【作用】
本説明は、隣接するノズル箱の間に、シート送導通路と
無接触状態で対面する赤外線放射器が配置されているた
め、シート送導通路を通過するシート材の浮揚状態を維
持しつつ、赤外線放射器から放射された赤外線をシート
材に放射する。放射された赤外線は、シート材に浸透し
てシート材をその内部から加熱することができ、シート
材表面及び塗液を変質させることなく乾燥又は加熱処理
を向上させることができる。 赤外線放射器は、気密状態のガス通路を通過する加熱ガ
スにより放射表面からシート送導通路に向かつて赤外線
を放射するため、ケーシングに爆発を誘因する電気ヒー
タを内蔵する必要がなく、更にガス通路が気密状態であ
るため簡単に防爆構造とすることができる。 赤外線放射器の放射表面を、セラミック素材で被覆した
場合には、赤外線の放射率を向上させることができる。
【実施例】
本発明に係るシート材用浮揚装置を第1図及び第2図に
示す実施例に基づいて説明する。なお、以下の記載にお
いて、「前」とは、第1図における右側を意味し、
「後」とはこの図の左側を示す。「左」とは、第2図に
おける左側を意味し、「右」とはこの図の右側を示す。 本実施例の特徴は、隣接するノズル箱1,1の間に赤外線
放射器25を配置し、赤外線放射器25の内部に加熱ガスを
通過させることにより、放射表面25bからシート送導通
路Dに向かつて赤外線を放射するようにしたことであ
る。 上記赤外線放射器25は、ケーシング25aの内部に、左右
方向に延設した気密状態のガス通路27が形成されてい
る。該ガス通路27の流入口27aは加熱ガス供給ダクト28
に嵌合されていると共に、ガス通路27の流出口27bは加
熱ガス排出ダクト29に接続されている。加熱ガス供給ダ
クト28及び加熱ガス排出ダクト29は、ガス供給ダクト1
7,17の外側に並設されており、夫々が加熱ガス給排装置
(図示省略)の給排口に接続されている。 前記赤外線放射器25のガス通路27を通過するガスの温度
は、赤外線放射器25の放射表面25bから所望波長の赤外
線を放射することができる温度であり、放射表面25bの
素材により異なるが、一般的に200〜1.000℃の範囲内で
適宜設定される。赤外線放射器25の放射表面25bは、ア
ルミナ,マグネシア,ジルコニア,チタニア等の単味又
は混合物よりなるセラミツク素材で必要に応じて被覆さ
れる。このセラミツク素材としては、高い放射率ε(例
えば、ε=0.5〜0.9)で、シート材E及び/又はシート
材Eに塗布された塗液の吸収率の高い熱線の波長(例え
ば、塗液が有機高分子又は水分の場合には、3〜10μ
m)を放射するものが適宜選択される。なお、赤外線放
射器25の放射表面25bを除く外表面,加熱ガス供給ダク
ト28及び加熱ガス排出ダクト29は、断熱層25c,28c,29c
で必要に応じて被覆される。 前記ノズル箱1は、ガス案内板2の少なくとも静圧保持
部2aが、前記同様のセラミツク素材よりなる放射促進被
覆層14で必要に応じて被覆されている。ノズル箱1は、
サイドフレーム8,8に、ブラケツト15を介して接合され
ると共に、前後に延設したガス供給ダクト17,17にガス
受給可能に接合されている。ノズル箱1,1…は、噴出さ
せるガスを不活性ガスとすることにより、シート送導通
路Dを不活性ガス雰囲気とすることもある。 前記ノズル箱1と前記赤外線放射器5との間には、還流
ガス通路6が形成されている。還流ガス通路6の横断面
積は、該通路6内を左右方向又は上下方向に流れる還流
ガスの風速V2が、前記ノズル箱1のガス噴出スリツト3
から噴出するガス風速V1の1/20〜1/2(一般的には、1/1
0〜1/5)となるように決定され、シート材Eの安定した
浮揚状態が得られるようにする。還流ガス通路6は、両
ガス供給ダクト17,17の間に形成された空間19に必要に
応じて連通してあり、還流ガス通路6内を流れる還流ガ
スを可及的に排出するように構成される。 前記赤外線放射器25,25…及びノズル箱1,1…を支持固定
するサイドフレーム8,8は、ワイヤー22,23で昇降自在に
吊下げられており、シート送導通路Dにシート材Eを初
期通過させる際に、赤外線放射器25,25…をシート送導
通路Dから離反させて、シート材Eが受ける赤外線を弱
くできるようにしてある。これは、初期通過中のシート
材Eの通過速度が遅いため、シート材Eに強い赤外線が
放射されると、シート材Eが熱的にダメイジを受けて切
断するからである。初期通過が終了して本運転状態に入
る直前又は直後に赤外線放射器25,25…をシート送導通
路Dへ接近させると、シート材Eは赤外線放射器25,25
…の放射表面25b,25b…から放射された強い赤外線を受
ける。 なお、前記赤外線放射器25,25…及びノズル箱1,1…の昇
降は、同時昇降できるものに限定するものではなく、図
示は省略したが、夫々独立して昇降できるようにし、シ
ート送導通路Dにノズル箱1,1…を接近させてシートE
を安定浮揚した後に、シート送導通路Dに赤外線放射器
25,25…を接近させるようにすることも勿論可能であ
る。 本実施例にあつては、隣接するノズル箱1,1の間に、シ
ート送導通路Dと無接触状態で対面する赤外線放射器25
が配置されているため、シート送導通路Dを通過するシ
ート材Eの浮揚状態を維持しつつ、赤外線放射器25から
放射された赤外線をシート材Eに放射する。放射された
赤外線は、シート材Eに浸透してシート材Eをその内部
から加熱することができ、シート材E表面及び塗液を変
質させることなく乾燥又は加熱処理を向上させることが
できる。 ノズル箱1,1…から噴出する加熱ガスで乾燥又は熱処理
する塗液中に爆発性の有機溶剤が含まれているときに
は、シート材用浮揚装置を防爆構造とする必要がある。
本実施例にあつては、赤外線放射器25が、気密状態のガ
ス通路27を通過する加熱ガスにより放射表面25bからシ
ート送導通路Dに向かつて赤外線を放射するため、ケー
シング25aに爆発を誘因する電気ヒータを内蔵する必要
がなく、更にガス通路27が気密状態であるため簡単に防
爆構造が得られる。
【発明の効果】
以上詳述の如く、本発明に係るシート材用浮揚装置は、
次の如き優れた効果を有する。 本発明は、シート材に対する加熱能力を赤外線による
輻射加熱で増大させることができるため、ノズル箱から
噴出したガスの対流伝熱によるシート材表面の急速昇温
を抑制させることが可能となる。その結果、本発明は、
シート材及び塗液を変質させることなく高速処理化に対
応できる。 本発明は、赤外線放射器に爆発を誘因する電気ヒータ
を内蔵する必要がなく、更にガス通路が気密状態である
ため簡単に防爆構造が得られる。その結果、本発明は、
安全なシート材用浮揚装置を簡単に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る実施例の要部を拡大した右側断面
図であつて第2図イ−イ線で断面したもの、第2図は同
実施例の正面断面図である。第3図は従来のシート材用
浮揚装置を示す斜視図である。 1…ノズル箱、25…赤外線放射器、25a…ケーシング、2
5b…放射表面、27…ガス通路、28…加熱ガス供給ダク
ト、29…加熱ガス排出ダクト、D…シート送導通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート送導通路と対面する位置に、シート
    送導通路の横断方向に沿つて延設した複数個のガス噴出
    用ノズル箱が、シート送導方向に沿つて適宜ピツチに配
    設されたシート材用浮揚装置において、隣接するノズル
    箱の間に、シート送導通路の横断方向に沿つて延設して
    シート送導通路と無接触状態で対面する放射表面を備え
    た赤外線放射器が配置され、この放射表面を形成するケ
    ーシングは、内部にシート送導通路の横断方向に沿つて
    延設する気密状態のガス通路が形成され、ガス通路の流
    入口が加熱ガス供給ダクトに接合され、ガス通路の流出
    口が加熱ガス排出ダクトに接続され、ガス通路を通過す
    る加熱ガスの加熱により放射表面からシート送導通路に
    向かつて赤外線を放射することを特徴とするシート材用
    浮揚装置。
  2. 【請求項2】前記赤外線放射器の放射表面を、セラミツ
    ク素材で被覆形成してある特許請求の範囲第1項記載の
    シート材用浮揚装置。
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