JPH06739B2 - 5−チア−△7−プロスタグランジンe類およびその製造法 - Google Patents

5−チア−△7−プロスタグランジンe類およびその製造法

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JPH06739B2
JPH06739B2 JP3036611A JP3661191A JPH06739B2 JP H06739 B2 JPH06739 B2 JP H06739B2 JP 3036611 A JP3036611 A JP 3036611A JP 3661191 A JP3661191 A JP 3661191A JP H06739 B2 JPH06739 B2 JP H06739B2
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prostaglandin
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toxic salt
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篤夫 羽里
利男 田中
精二 黒住
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Teijin Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な5−チア−△7
プロスタグランジンE類およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】天然プロスタグランジン類は、生物学的
および薬理学的に高度な活性をもつオータコイドであ
り、それらは強い血小板凝集抑制作用や血管拡張作用を
有し、プロスタグランジンE1 のようにすでに臨床への
応用が行われているものもある。また、一方では、天然
プロスタグランジンのもつ薬理的な欠点、すなわち種々
の生理活性を同時にもちあわせること、生理活性の短い
持続時間、および経口不能を克服すべく種々の誘導体に
関する研究が多く行われている。また、プロスタグラン
ジンのA型およびD型に関しては、ガン細胞に対して細
胞毒性を有していることが知られている。プロスタグラ
ンジン類は幅広い生理活性をもつために、その骨格を化
学修飾することにより種々の医薬品として発展する可能
性を秘めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は新規な5−チ
ア−△7 −プロスタグランジンE類およびその製造法を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はプロスタグラ
ンジンのかかかる特徴に着目し、新しいプロスタグラン
ジン誘導体を得るべく鋭意研究した結果、新規な5−チ
ア−△7 −プロスタグランジンE類およびその製造法を
見出し本発明に到達したものである。
【0005】本発明によって提供される5−チア−△7
−プロスタグランジンE類は、下記式〔I〕
【化4】 で表されるされる5−チア−△7 −プロスタグランジン
E類またはR1 が水素原子を表すときその酸の非毒性塩
である。
【0006】上記式〔I〕において、R1 は水素原子ま
たは炭素数1〜10のアルキル基を表す。かかるアルキ
ル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基などが挙げられ、特に水素原子、メチル
基、エチル基が好ましい。R2 は直鎖もしくは分岐鎖の
炭素数1〜10のアルキル基または5〜6員のシクロア
ルキル基を表す。かかる直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1
〜10のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基などが挙げられる。5〜6員の
シクロアルキル基としては、例えばシクロペンチル基、
シクロヘキシル基などが挙げられる。これらのなかでR
2 としては、ペンチル基、2−メチルヘキシル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基が好ましい。
【0007】上記式〔I〕におけるR3 、R4 は水素原
子またはトリ(C1 〜C6 )炭化水素シリル基を表す。
かかるトリ(C1 〜C6 )炭化水素シリル基としては、
例えばトリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチ
ルジメチルシリルなどのトリ(C1 〜C4 )アルキルシ
リル基;t−ブチルジフェニルシリル基などのジフェニ
ル(C1 〜C4 )アルキルシリル基などが挙げられる。
これらのなかでR3 、R4 は水素原子、トリメチルシリ
ル基、t−ブチルジメチルシリル基が好ましく、特にt
−ブチルジメチルシリル基が好ましい。R3 、R4 にお
いて用いられるこれらの保護基は同一であっても異なっ
ていてもよい。
【0008】上記式〔I〕の表示(化5)
【化5】 は7Z体、7E体、または7Z体と7E体とが任意の割
合で共存することを示す。本発明の5−チア−△7 −プ
ロスタグランジンE類の11位、12位および15位の
炭素原子は不斉炭素原子であり、かかる不斉炭素原子の
絶対配置はR−配置またはS−配置のいずれでもよく、
あるいは両者の任意の割合の混合物でもよい。従って本
発明においては、天然型プロスタグランジンと異なる立
体配置を有する5−チア−△7 −プロスタグランジンE
類をも得ることができ、これらの化合物は、天然プロス
タグランジンと同じ立体配置を有するものと異なる生理
活性を有することも期待される。
【0009】本発明の5−チア−△7 −プロスタグラン
ジンE類のうち上記式〔I〕におけるR1 が水素原子の
場合には、分子内にカルボン酸部分を有することを利用
してこれを塩基との非毒性塩とすることもできる。この
場合の塩としては薬理学的に許容しうる非毒性塩ならば
いかなる塩基を用いてもよく、例えば塩基として水酸化
ナトリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、などの
無機塩基;アンモニア、エタノールアミン、ジエタノー
ルアミンなどの有機塩基が好ましく用いられる。
【0010】本発明の5−チア−△7 −プロスタグラン
ジンE類の具体例を示すと以下の通りである。 (1)5−チア−△7 −プロスタグランジンE1 (2)17,20−ジメチル−5−チア−△7 −プロス
タグランジンE1 (3)16,17,18,19,20−ペンタノル−1
5−シクロヘキシル−5−チア−△7 −プロスタグラン
ジンE1 (4)16,17,18,19,20−ペンタノル−1
5−シクロペンチル−5−チア−△7 −プロスタグラン
ジンE1 (5)20−メチル−5−チア−△7 −プロスタグラン
ジンE1 (6)(1)〜(5)の化合物の鏡像体で15位のエピ
マー (7)(1)〜(6)の化合物のナトリウム塩、カリウ
ム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、エタノールアン
モニウム塩、あるいはジエタノールアンモニウム塩 (8)(1)〜(6)の化合物のメチルエステル (9)(1)〜(7)および(8)の化合物がt−ブチ
ルジメチルシリル基またはジフェニルメチルシリル基に
よって水酸基が保護された化合物
【0011】本発明で得られる5−チア−△7 −プロス
タグランジンE類は新規なプロスタグランジン類であっ
て、特に7,8位に二重結合を有しかつ5位に硫黄原子
を有するという新しい骨格を有するものである。一方、
プロスタグランジン類は種々の生理活性を有することが
知られており、現在種々の誘導体の合成研究が行われて
いる。本発明における5−チア−△7 −プロスタグラン
ジンE類も新しい骨格を有するという意味において新し
い薬効が発現する可能性を秘めており、例えば抗ガン、
血圧降下、抗潰瘍またはウイルス作用などが期待され
る。また、本発明の5−チア−△7 −プロスタグランジ
ンE類は血小板凝集抑制活性を有する新規化合物5−チ
ア−プロスタグランジンE1 類の重要な合成中間体とも
なりうるものでありかかる意味においても有用なもので
ある。
【0012】しかして本発明の5−チア−△7 −プロス
タグランジンE類は下記式〔II〕
【化6】 で表される7−ヒドロキシプロスタグランジン類を、塩
基性化合物の存在下に有機スルホン酸の反応性誘導体と
反応せしめて、対応する7−有機スルホニルオキシプロ
スタグランジン類とし、次いで塩基性化合物で処理し、
必要に応じて脱保護および/または加水分解および/ま
たは塩生成反応に付すことにより製造される。
【0013】本発明の製造法における原料化合物である
上記式〔II〕で表される7−ヒドロキシプロスタグラン
ジン類は、下記チャート1
【化7】 に例を示すように特開昭57−7464号公報に記載さ
れた7−ヒドロキシプロスタグランジンE類の製造法に
類似の方法により合成される。
【0014】また、上記式〔II〕において、R1 、R2
の定義は上記式〔I〕の場合と同様である。R31、R41
はトリ(C1 〜C6 )炭化水素シリル基を表し、かかる
保護基は前述したと同様のものが挙げられる。
【0015】上記式〔II〕の7−ヒドロキシプロスタグ
ランジン類を反応せしめる際に用いられる塩基性化合物
としては、アミン類が好ましく、かかるアミン類として
は、例えば、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチル
アミン、ジイソプロピルシクロヘキシルアミン、イソプ
ロピルジメチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンな
どが挙げられ、なかでも特に4−ジメチルアミノピリジ
ンが好ましい。有機スルホン酸の反応性誘導体として
は、例えばメタンスルホニルクロリド、エタンスルホニ
ルクロリド、n−ブタンスルホニルクロリド、t−ブタ
ンスルホニルクロリド、トリフルオロメタンスルホニル
クロリド、ベンゼンスルホニルクロリド、p−トルエン
スルホニルクロリドなどの有機スルホン酸ハロゲン化
物;無水メタンスルホン酸、無水エタンスルホン酸、無
水トリフルオロメタンスルホン酸、無水ベンゼンスルホ
ン酸、無水p−トルエンスルホン酸などの無水有機スル
ホン酸などが挙げられる。
【0016】使用する溶媒としては、塩基性化合物自身
を用いてもよいが、例えばジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;エーテ
ル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ベンゼン、
トルエン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの
炭化水素類が用いられ、好ましくはジクロロメタンが用
いられる。
【0017】反応は一般式〔II〕で表される7−ヒドロ
キシプロスタグランジン類の7位の水酸基と有機スルホ
ン酸の反応性誘導体との反応であり、化学量論的には両
者の化合物は等モルで反応する。実際に反応を行うに
は、通常、一般式〔II〕の7−ヒドロキシプロスタグラ
ンジン類1モルに対し有機スルホン酸の反応性誘導体を
1モル〜10モルの割合で用いる。塩基性化合物は、使
用する有機スルホン酸の反応性誘導体1モルに対し1モ
ル以上、好ましくは2モル以上で用いられる。使用する
溶媒の量は、通常、上記式〔I〕で表される原料化合物
に対し、1〜1000倍容量、好ましくは5〜100倍
容量が用いられる。反応温度は、使用する原料化合物、
塩基性化合物、溶媒などによって異なるが、通常、−1
0℃から50℃の範囲であり、好ましくは0℃から30
℃の範囲で行われる。反応時間は、条件により異なる
が、0.1〜10時間程度である。反応の進行は薄層ク
ロマトグラフィーなどの方法により追跡される。
【0018】かくして、上記の反応(以下第1の反応と
いう)によれば、上記式〔II〕の7−ヒドロキシプロス
タグランジン類の7位の水酸基が有機スルホニルオキシ
基に変換された相当する7−有機スルホニルオキシプロ
スタグランジン類が生成する。該7−有機スルホニルオ
キシプロスタグランジン類は次いで塩基性化合物によっ
て処理され(以下第2の反応という)、相当する有機ス
ルホン酸を脱離し、7位の炭素原子と8位の炭素原子と
の二重結合が生成した5−チア−△7 −プロスタグラン
ジンE類に変換される。この第2の反応は、上記第1の
反応と同様の塩基性化合物を用い、ほぼ同様の温度で進
行せしめることができる。また第1の反応で生成した7
−有機スルホニルオキシプロスタグランジン類を単離し
た後、第2の反応に付してもよく、また第1の反応と第
2の反応を同じ反応系中で行ってもよい。
【0019】かくして得られる5−チア−△7 −プロス
タグランジンE類はさらに必要に応じて、脱保護および
/または加水分解および/または塩生成反応に付され
る。トリ(C1 〜C6 )炭化水素シリル基の脱保護は、
例えばテトラブチルアンモニウムフルオライドあるいは
セシウムフルオライド(さらに好ましくは、トリエチル
アミンなどの塩基性化合物の共存下)の存在下に、上記
した如き反応溶媒(好ましくは水以外の反応溶媒)中で
ほぼ同様の温度でほぼ同様の時間実施される。あるい
は、フッ化水素酸、酢酸などの酸性化合物を用いて、通
常の脱保護反応に付すことによってもトリ(C1
6 )炭化水素シリル基を脱離することもできる。
【0020】エステル基の加水分解は、リパーゼ、エス
テラーゼなどによって、水または水を含む溶媒中で処理
することによって行われる。塩生成反応は、フリーのカ
ルボキシル基を有する5−チア−△7 −プロスタグラン
ジン類と前述した無機塩基または有機塩基との中和反応
によって行うことができる。かくして得られる目的化合
物の単離精製は、例えば抽出、カラムクロマトグラフィ
ーなどの通常の手段によって行われる。
【0021】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 参考例17−ヒドロキシ−5−チアプロスタグランジンE1 メチ
ルエステル11,15−ビス−t−ブチルジメチルシリ
ルエーテルおよびその鏡像体の15−エピ体の合成 3(s)−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−ヨー
ド−1−オクテン6.07g(16.5mmol)を30ml
の無水エーテルにとかしアルゴン気中−78℃にてt−
ブチルリチウム16.5ml(2M 溶液)(33mmol)を
加えそのまま1時間攪拌した。次に1−ペンチニル銅
(I)2.15g(16.5mmol)およびヘキサメチル
ホスホラストリアミド5.4g(33mmol)の25mlの
無水エーテル溶液を加え、さらに−78℃で1時間攪拌
した。4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−シク
ロペンテノン3.18g(15mmol)の無水エーテル溶
液20mlを加え−78℃で30分間、−50℃で10分
間攪拌した。7−オキソ−5チアペンタン酸メチルエス
テル2.0g(16.5mmol)の無水エーテル10ml溶
液を−50℃に冷却して加え、−50℃〜−40℃で4
0分間攪拌した。pH4に調整した酢酸−酢酸ナトリウ
ム緩衝液へ反応液をあけ、ヘキサン抽出した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルクロマトグラ
フィーにて分離精製し、7−ヒドロキシ−5−チアプロ
スタグランジンE1 メチルエステル11,15−ビス−
t−ブチルジメチルシリルエーテルおよびその鏡像体の
15−エピ体の混合物5.2g(収率55%)を得た。
TLC,Rf:0.45(溶媒;ヘキサン:酢酸エチル
=3:1) IR(cm-1,neat);3500,2950,288
0,1740,1460,1440,1360,125
0 NMR(δ ppm in CDCl3 );0.9(s,18H)、
0.9〜1.7(m,11H)、1.7〜3.1(m,
10H)、3.7(s,3H)、3.7〜4.4(m,
3H)、5.65(m,2H)
【0022】実施例15−チア−△7 −プロスタグランジンE1 メチルエステ
ル11,15−ビス−t−ブチルジメチルシリルエーテ
ルおよびその鏡像体の15−エピ体の合成 参考例1で得られた7−ヒドロキシ−5−チアプロスタ
グランジンE1 メチルエステル11,15−ビス−t−
ブチルジメチルシリルエーテルおよびその鏡像体の15
−エピ体の混合物1.25g(1.98mmol)を10ml
の無水ジクロロメタンにとかし、4−ジメチルアミノピ
リジン1.65g(13.5mmol)を加え、0℃にてメ
タンスルホニルクロリド0.5ml(6.7mmol)を加
え、0℃で5時間攪拌し、さらに室温にて1時間攪拌し
た。水を加え、ジクロロメタンで抽出した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルクロマトグラフ
ィーにて分離精製し、5−チア−△7 −プロスタグラン
ジンE1 メチルエステル11,15−ビス−t−ブチル
ジメチルシリルエーテルおよびその鏡像体の15−エピ
体の混合物を得た。そのうち7E体は590mg(収率4
9%)、7Z体は150mg(収率12%)であった。
【0023】TLC,7E体,Rf:0.65(溶媒;
ヘキサン:酢酸エチル=3:1)7Z体 ,Rf:0.68(溶媒;ヘキサン:酢酸エチル
=3:1)7E体 IR(cm-1,neat);2980,2870,174
0,1640,1460,1360,1255 NMR(δ ppm in CDCl3 );0.9(s,18H)、
0.7〜2.1(m,13H)、2.1〜2.8(m,
6H)、3.0〜3.5(m,3H)、3.70(s,
3H)、3.9〜4.3(m,2H)、5.55(m,
2H)、6.8(dt,1H,J=7.5,2.0)7Z体 IR(cm-1,neat);2980,2870,174
0,1450,1255 NMR(δ ppm in CDCl3 );0.9(s,18H)、
0.7〜2.1(m,13H)、2.1〜2.7(m,
6H)、3.0〜3.6(m,3H)、3.7(s,3
H)、3.7〜4.35(m,2H)、5.3〜5.9
(m,2H)、5.55(m,2H)
【0024】 実施例2 16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シ
クロヘキシル−5−チア−△7 −プロスタグランジンE
1 メチルエステル11,15−ビス−t−ブチルジメチ
ルシリルエーテルの合成 16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シ
クロヘキシル−7−ヒドロキシ−5−チア−△7 −プロ
スタグランジンE1 メチルエステル11,15−ビス−
t−ブチルジメチルシリルエーテル560mg(0.87
mmol)を5mlの無水ジクロロメタンにとかし、4−ジメ
チルアミノピリジン530mg(4.35mmol)を加え、
0℃にてメタンスルホニルクロリド170μl (2.2
mmol)を加え、そのまま2時間攪拌し、さらに室温にて
3時間攪拌した。水を加え、ジクロロメタンで抽出し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲル
クロマトグラフィーにて分離精製し、16,17,1
8,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−
5−チア−△7 −プロスタグランジンE1 メチルエステ
ル11,15−ビス−t−ブチルジメチルシリルエーテ
ル315mg(収率58%、7E体と7Z体との混合物、
7E:7Z=4:1)を得た。
【0025】IR(cm-1,neat);2970,28
60,1740,1640,1455,1355,12
60NMR(δ ppm inCDCl3 );0.9(s,18
H)、0.9〜2.2(m,13H)、2.2〜2.7
(m,6H)、3.0〜3.65(m,3H)、3.6
5(s,3H)、3.7〜4.4(m,2H)、5.2
〜5.9(m,0.2H,7Z体)、5.5(m,2
H)、6.9(t,0.8H,J=8,7E体)
【0026】実施例317(s),20−ジメチル−5−チア−△7 −プロス
タグランジンE1 メチルエステル11,15−ビス−t
−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 7−ヒドロキシ−17(s),20−ジメチル−5−チ
ア−△7 −プロスタグランジンE1 メチルエステル1
1,15−ビス−t−ブチルジメチルシリルエーテル1
20mg(0.18mmol)を2mlの無水ジクロロメタンに
とかし、4−ジメチルアミノピリジン110mg(0.9
mmol)を加え、0℃にてメタンスルホニルクロリド30
μl(0.4mmol)を加え、そのまま1時間攪拌する。
次に室温にもどし5時間攪拌した。水を加え、ジクロロ
メタンにて抽出を行った。無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮後薄層クロマトグラフィーにて分離精製し、1
7(s),20−ジメチル−5−チア−△7 −プロスタ
グランジンE1 メチルエステル11,15−ビス−t−
ブチルジメチルシリルエーテル76mg(収率66%、7
E体と7Z体との混合物、7E:7Z=4:1)
【0027】IR(cm-1,neat);2980,28
60,1740,1640,1460,1360,12
55 NMR(δ ppm in CDCl3 );0.9(s,18H)、
0.7〜2.0(m,17H)、2.0〜2.7(m,
6H)、3.0〜3.7(m,3H)、3.70(s,
3H)、3.7〜4.5(m,2H)、5.2〜5.9
(m,0.2H,7Z体)、5.6(m,2H)、6.
9(t,0.8H,J=8,7E体)
【0028】実施例4(7E)−7,8−デヒドロ−5−チアプロスタグラン
ジンE1 メチルエステルおよびその鏡像体の15−エピ
体の合成 (7E)−7,8−デヒドロ−5−チアプロスタグラン
ジンE1 メチルエステル11,15−ビス−t−ブチル
ジメチルシリルエーテルおよびその鏡像体の15−エピ
体213mg(0,35mmol)を10mlのアセトニトリル
にとかし、40%のフッ化水素水溶液を0.5ml加え、
室温にて30分攪拌する。40分後炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え反応を終結させ、酢酸エチルにて抽出を行
う。乾燥後溶媒を留去し、薄層クロマトグラフィーにて
分離精製し、(7E)−7,8−デヒドロ−5−チアプ
ロスタグランジンE1 メチルエステルおよびその鏡像体
の15−エピ体の混合物100mg(収率75%)を得
た。
【0029】TLC,Rf:0.45(溶媒;ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:4) IR(cm-1,neat);3400,2770,275
0,2670,1720,1640,1440,124
0 NMR(δ ppm in CDCl3 );0.9(s,3H)、
0.7〜2.0(m,8H)、1.9(dd,2H,J
=7)、2.2〜3.0(m,8H)、3.25(d,
2H,J=8)、3.5(m,1H)、3.7(s,3
H)、4.2(m,2H)、5.65(m,2H)、
6.8(dd,J=8.0,1.5) 他の化合物も同様にして脱保護することができる。
【0030】実施例5(7E)−7,8−デヒドロ−5−チアプロスタグラン
ジンE1 の合成 (7E)−7,8−デヒドロ−5−チアプロスタグラン
ジンE1 メチルエステル54mg(0.14mmol)の0.
8mlアセトン溶液を8mlのpH8リン酸緩衝液に加え、
さらに pig liver esterase を80μl 加えて室温に
て4時間攪拌する。0℃において塩酸にてpH3.5に
し酢酸エチルにて抽出を行う。乾燥後薄層クロマトグラ
フィーで精製し、目的物を得た。 NMR(δ ppm in CDCl3 );0.7〜2.0(m,1
1H)、1.9(dd,2H,J=7)、2.2〜3.
0(m,9H)、3.25(d,2H,J=8)、3.
5(m,1H)、4.2(m,2H)、5.6(m,2
H)、6.8(dd,J=8.0,1.5)
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、5−チア−△7 −プロ
スタグランジンE類が得られ、かかる化合物は例えば抗
ガン、血圧降下、抗潰瘍作用などの薬理作用が期待され
る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式〔I〕 【化1】 で表される5−チア−△7 −プロスタグランジンE類ま
    たはR1 が水素原子であるときその酸の非毒性塩。
  2. 【請求項2】 上記式〔I〕において、R1 が水素原
    子、メチル基またはエチル基である請求項1記載の5−
    チア−△7 −プロスタグランジンE類またはR1 が水素
    原子であるときその酸の非毒性塩。
  3. 【請求項3】 上記式〔I〕において、R2 ペンチル
    基、2−メチルヘキシル基、シクロペンチル基またはシ
    クロヘキシル基である請求項1記載の5−チア−△7
    プロスタグランジンE類またはR1 が水素原子であると
    きその酸の非毒性塩。
  4. 【請求項4】 上記式〔I〕において、R3 およびR4
    が水素原子、トリメチルシリル基またはt−ブチルジメ
    チルシリル基である請求項1記載の5−チア−△7 −プ
    ロスタグランジンE類またはR1 が水素原子であるとき
    その酸の非毒性塩。
  5. 【請求項5】 下記式〔II〕 【化2】 で表される7−ヒドロキシプロスタグランジン類を、塩
    基性化合物の存在下に有機スルホン酸の反応性誘導体と
    反応せしめて、対応する7−有機スルホニルオキシプロ
    スタグランジン類とし、次いで塩基性化合物で処理し、
    必要に応じて脱保護および/または加水分解および/ま
    たは塩生成反応に付すことを特徴とする下記式〔I〕 【化3】 で表される5−チア−△7 −プロスタグランジンE類ま
    たはR1 が水素原子であるときその酸の非毒性塩の製造
    法。
  6. 【請求項6】 有機スルホン酸の反応性誘導体が有機ス
    ルホン酸ハロゲン化物または無水有機スルホン酸である
    請求項5記載の5−チア−△7 −プロスタグランジンE
    類またはR1 が水素原子であるときその酸の非毒性塩の
    製造法。
  7. 【請求項7】 有機スルホン酸ハロゲン化物がメタンス
    ルホニルクロリド、エタンスルホニルクロリド、n−ブ
    タンスルホニルクロリド、t−ブタンスルホニルクロリ
    ドまたはトリフルオロメタンスルホニルクロリドである
    請求項6記載の5−チア−△7 −プロスタグランジンE
    類またはR1 が水素原子であるときその酸の非毒性塩の
    製造法。
  8. 【請求項8】 無水有機スルホン酸が無水メタンスルホ
    ン酸、無水エタンスルホン酸、無水トリフルオロメタン
    スルホン酸、無水ベンゼンスルホン酸または無水p−ト
    ルエンスルホン酸である請求項6記載の5−チア−△7
    −プロスタグランジンE類またはR1 が水素原子である
    ときその酸の非毒性塩の製造法。
  9. 【請求項9】 塩基性化合物がアミン類である請求項5
    〜8のいずれか1項記載の5−チア−△7 −プロスタグ
    ランジンE類またはR1 が水素原子であるときその酸の
    非毒性塩の製造法。
  10. 【請求項10】 上記式〔II] において、R1 が水素原
    子、メチル基またはエチル基である請求項5〜9のいず
    れか1項記載の5−チア−△7 −プロスタグランジンE
    類またはR1 が水素原子であるときその酸の非毒性塩の
    製造法。
  11. 【請求項11】 上記式〔II〕において、R2 がペンチ
    ル基、2−メチルヘキシル基、シクロペンチル基または
    シクロヘキシル基である請求項5〜10のいずれか1項
    記載の5−チア−△7 −プロスタグランジンE類または
    1 が水素原子であるときその酸の非毒性塩の製造法。
  12. 【請求項12】 上記式〔II〕において、R31、R41
    水素原子、トリメチルシリル基またはt−ブチルジメチ
    ルシリル基である請求項5〜11のいずれか1項記載の
    5−チア−△7 −プロスタグランジンE類またはR1
    水素原子であるときその酸の非毒性塩の製造法。
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