JPH0673928B2 - 積層材成形物の製造方法 - Google Patents
積層材成形物の製造方法Info
- Publication number
- JPH0673928B2 JPH0673928B2 JP5017293A JP5017293A JPH0673928B2 JP H0673928 B2 JPH0673928 B2 JP H0673928B2 JP 5017293 A JP5017293 A JP 5017293A JP 5017293 A JP5017293 A JP 5017293A JP H0673928 B2 JPH0673928 B2 JP H0673928B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cardboard
- phenol resin
- laminated material
- molded product
- material molded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は主として自動車の成形天
井基材、ドアトリム基材等の内装基材に用いられる積層
材成形物の製造方法に関するものである。
井基材、ドアトリム基材等の内装基材に用いられる積層
材成形物の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の内装基材としては、ダン
ボール成形物が用いられていた。
ボール成形物が用いられていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ダンボール成形物は軽
量かつ安価であり、この面からは自動車の内装基材とし
て適しているが、耐熱性、耐湿性や吸音性に劣りまた易
燃性である。更にダンボール成形物は伸びに乏しく深絞
り成形部分に亀裂、しわ等を生じこれらが内装材の表面
に凹凸となって現われ、内装材の外観を著るしく損な
う。
量かつ安価であり、この面からは自動車の内装基材とし
て適しているが、耐熱性、耐湿性や吸音性に劣りまた易
燃性である。更にダンボール成形物は伸びに乏しく深絞
り成形部分に亀裂、しわ等を生じこれらが内装材の表面
に凹凸となって現われ、内装材の外観を著るしく損な
う。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、ダンボール(1) 表面に粉
状もしくは液状の発泡性フェノール樹脂初期縮合物を塗
布し、ホットプレスすることによって該ダンボール(1)
を所定形状に成形するとともに該発泡性フェノール樹脂
初期縮合物を発泡硬化せしめてフェノール樹脂発泡体
(2) とする積層材成形物(10)の製造方法を提供するもの
である。
を解決するための手段として、ダンボール(1) 表面に粉
状もしくは液状の発泡性フェノール樹脂初期縮合物を塗
布し、ホットプレスすることによって該ダンボール(1)
を所定形状に成形するとともに該発泡性フェノール樹脂
初期縮合物を発泡硬化せしめてフェノール樹脂発泡体
(2) とする積層材成形物(10)の製造方法を提供するもの
である。
【０００５】
【作用】ダンボール表面に粉状もしくは液状の発泡性フ
ェノール樹脂初期縮合物を塗布し、ホットプレスして該
ダンボールを所定形状に成形すると、該発泡性フェノー
ル樹脂初期縮合物は発泡しかつ樹脂化して硬化し、フェ
ノール樹脂発泡体となるが、上記成形過程においてダン
ボール表面に亀裂やしわ等が生じても、該フェノール樹
脂発泡体の形成過程において発泡かつ樹脂化しつゝある
フェノール樹脂初期縮合物によって該亀裂は充填されか
つしわは吸収される。そして該ダンボール表面に形成さ
れるフエノール樹脂発泡体は難燃性かつ耐熱性を有し、
また内部に空気を含有するから断熱性および吸音性に富
む。
ェノール樹脂初期縮合物を塗布し、ホットプレスして該
ダンボールを所定形状に成形すると、該発泡性フェノー
ル樹脂初期縮合物は発泡しかつ樹脂化して硬化し、フェ
ノール樹脂発泡体となるが、上記成形過程においてダン
ボール表面に亀裂やしわ等が生じても、該フェノール樹
脂発泡体の形成過程において発泡かつ樹脂化しつゝある
フェノール樹脂初期縮合物によって該亀裂は充填されか
つしわは吸収される。そして該ダンボール表面に形成さ
れるフエノール樹脂発泡体は難燃性かつ耐熱性を有し、
また内部に空気を含有するから断熱性および吸音性に富
む。
【０００６】
【発明の効果】したがって本発明においては、難燃性、
耐熱性、断熱性、および吸音性に富み、しかも成形して
も表面の平滑性を維持する積層材成形物が得られ、該積
層材成形物は自動車の内装基材等として有用である。
耐熱性、断熱性、および吸音性に富み、しかも成形して
も表面の平滑性を維持する積層材成形物が得られ、該積
層材成形物は自動車の内装基材等として有用である。
【０００７】
【実施例】本発明を図１〜図４に示す一実施例によって
説明すれば、積層材成形物(10)はダンボール(1) と、該
ダンボール(1) の表面に形成されているフエノール樹脂
発泡体(2) とからなる。該積層材成形物(10)は例えば図
２に示すように天井形に成形されており、自動車の成形
天井の基材(11)として使用される。この場合には更に図
３に示すように繊維不織物、繊維編織物、人工レザー等
からなる表装材(3) をフエノール樹脂発泡体(2) 表面に
貼着する。
説明すれば、積層材成形物(10)はダンボール(1) と、該
ダンボール(1) の表面に形成されているフエノール樹脂
発泡体(2) とからなる。該積層材成形物(10)は例えば図
２に示すように天井形に成形されており、自動車の成形
天井の基材(11)として使用される。この場合には更に図
３に示すように繊維不織物、繊維編織物、人工レザー等
からなる表装材(3) をフエノール樹脂発泡体(2) 表面に
貼着する。
【０００８】本発明の積層材成形物(10)を製造するには
ダンボール(1) の表面に発泡性フエノール樹脂初期縮合
物の粉末または液体を塗布し、ホットプレスによって該
ダンボール(1) を所定形状に成形する。この際発泡性フ
ェノール樹脂初期縮合物は発泡しかつ樹脂化して硬化す
る。上記ホットプレスの前段階において該ダンボール
(1) の表面に塗布した発泡性フェノール樹脂初期縮合物
を前段キュアーしてシート化しておいてもよい。
ダンボール(1) の表面に発泡性フエノール樹脂初期縮合
物の粉末または液体を塗布し、ホットプレスによって該
ダンボール(1) を所定形状に成形する。この際発泡性フ
ェノール樹脂初期縮合物は発泡しかつ樹脂化して硬化す
る。上記ホットプレスの前段階において該ダンボール
(1) の表面に塗布した発泡性フェノール樹脂初期縮合物
を前段キュアーしてシート化しておいてもよい。
【０００９】上記成形過程において、ダンボール(1) 表
面に亀裂やしわ等が生じた場合、発泡かつ樹脂化しつゝ
あるフェノール樹脂初期縮合物が該亀裂を充填しかつし
わを吸収し、結果として得られるフエノール樹脂発泡体
の表面は平滑になる。例えば図４に示すようにダンボー
ル(1) 表面にしわ(1A)が生じたとしても、該しわ(1A)は
フエノール樹脂発泡体(2) の層の厚みにより吸収され表
面には発現しない。
面に亀裂やしわ等が生じた場合、発泡かつ樹脂化しつゝ
あるフェノール樹脂初期縮合物が該亀裂を充填しかつし
わを吸収し、結果として得られるフエノール樹脂発泡体
の表面は平滑になる。例えば図４に示すようにダンボー
ル(1) 表面にしわ(1A)が生じたとしても、該しわ(1A)は
フエノール樹脂発泡体(2) の層の厚みにより吸収され表
面には発現しない。
【００１０】ホットプレス条件はフエノール樹脂がノボ
ラック型の場合には１５０〜１７０℃で１分、レゾール
型の場合には酸硬化触媒を用いて６０〜７０℃で１分行
なう。そしてホットプレス圧は当然フエノール樹脂の発
泡を阻害しない程度の圧力を適用する。
ラック型の場合には１５０〜１７０℃で１分、レゾール
型の場合には酸硬化触媒を用いて６０〜７０℃で１分行
なう。そしてホットプレス圧は当然フエノール樹脂の発
泡を阻害しない程度の圧力を適用する。
図１〜図４は本発明の一実施例を示すものである。
【図１】側断面図
【図２】成形天井基材としての斜視図
【図３】表装材を貼着した状態の側断面図
【図４】成形部分側断面図
1 ダンボール 2 フエノール樹脂発泡体 10 積層材成形物
Claims (2)
- 【請求項１】ダンボール表面に粉状もしくは液状の発泡
性フェノール樹脂初期縮合物を塗布し、ホットプレスす
ることによって該ダンボールを所定形状に成形するとと
もに該発泡性フェノール樹脂初期縮合物を発泡硬化せし
めてフェノール樹脂発泡体とすることを特徴とする積層
材成形物の製造方法 - 【請求項２】ダンボール表面に粉状もしくは液状の発泡
性フェノール樹脂初期縮合物を塗布し、前段キュアーす
ることによって該発泡性フェノール樹脂初期縮合物をシ
ート化し、次いでホットプレスすることによって該ダン
ボールを所定形状に成形するとともに該発泡性フェノー
ル樹脂初期縮合物を発泡硬化せしめてフェノール樹脂発
泡体とする請求項１に記載の積層材成形物の製造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5017293A JPH0673928B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 積層材成形物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5017293A JPH0673928B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 積層材成形物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH068362A JPH068362A (ja) | 1994-01-18 |
| JPH0673928B2 true JPH0673928B2 (ja) | 1994-09-21 |
Family
ID=12851789
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5017293A Expired - Lifetime JPH0673928B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 積層材成形物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0673928B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4079617B2 (ja) | 2001-10-01 | 2008-04-23 | ゼネラル株式会社 | 転写テープ及び転写具並びに転写テープの粘着層の切断方法 |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP5017293A patent/JPH0673928B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH068362A (ja) | 1994-01-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR890002973B1 (ko) | 열성형체 복합체(熱成型性 複合體) | |
| US4131702A (en) | Self-supporting molded component for automotive vehicles | |
| JPS6044187B2 (ja) | 自動車用板材及びその製造方法 | |
| JPH04308741A (ja) | モールド成形可能な複合パネル及びその製造方法 | |
| JPS6056114B2 (ja) | 板材補強用の補強材 | |
| US6020044A (en) | Covering having a surface layer integrally connected to an air-containing layer | |
| JPH0673928B2 (ja) | 積層材成形物の製造方法 | |
| JP3067511B2 (ja) | フェノール樹脂積層体、及びこれを用いたフェノール樹脂成形体の製造方法 | |
| JPS6129259B2 (ja) | ||
| JPS6322127Y2 (ja) | ||
| JPH0569748B2 (ja) | ||
| JPS5829223B2 (ja) | ナイソウヨウセイケイタイ オヨビ ソノセイゾウホウホウ | |
| JP7322631B2 (ja) | 乗物用内装材の製造方法 | |
| JPH0357470Y2 (ja) | ||
| JPH0794161B2 (ja) | 塗布剤を利用したダッシュサイレンサーの製造方法 | |
| JPH0356127Y2 (ja) | ||
| JP7322630B2 (ja) | 乗物用内装材の製造方法 | |
| JPS6141649Y2 (ja) | ||
| KR100631804B1 (ko) | 차량용 내장재 제조방법 | |
| JPH02258239A (ja) | 内装用複合基材の製造方法 | |
| KR19980024861U (ko) | 발포압출시트가 합지된 발포단열판재 | |
| JPH0386525A (ja) | 内装用複合基材の製造方法 | |
| JPH0440905Y2 (ja) | ||
| JPS6119004Y2 (ja) | ||
| JPH047703B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19950307 |