JPH0673457U - 通電軸受 - Google Patents
通電軸受Info
- Publication number
- JPH0673457U JPH0673457U JP1566493U JP1566493U JPH0673457U JP H0673457 U JPH0673457 U JP H0673457U JP 1566493 U JP1566493 U JP 1566493U JP 1566493 U JP1566493 U JP 1566493U JP H0673457 U JPH0673457 U JP H0673457U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸受シールの通電性を向上する。
【構成】 通電シールを、導電性金属板で形成された2
枚のシール板からなり、内・外輪の内いずれか一方の軌
道輪に固定支持される主体部と、導電性ゴムで形成さ
れ、他方の軌道輪に摺接される摺接部とで構成し、上記
主体部の2枚のシール板間に上記摺接部を挟持固定させ
るようにした。
枚のシール板からなり、内・外輪の内いずれか一方の軌
道輪に固定支持される主体部と、導電性ゴムで形成さ
れ、他方の軌道輪に摺接される摺接部とで構成し、上記
主体部の2枚のシール板間に上記摺接部を挟持固定させ
るようにした。
Description
【0001】
本考案は、内輪と外輪とを通電性を有する通電シールによって電気的に導通さ せる通電軸受に関するものである。
【0002】
通常、電食の発生する可能性のある箇所に通電軸受が使用されている。この通 電軸受は、内輪と外輪とを通電性を有する通電シールによって電気的に導通した もので、内輪あるいは外輪へ流れ込んだ電流を通電シールを通して外輪あるいは 内輪へ通電することによって、電食の防止を可能ならしめている。
【0003】 図2および図3は夫々公知の通電軸受を示し、図2の通電軸受は、金属製の通 電シール(15)によって内輪(11)と外輪(12)とを電気的に導通させており、 図3の通電軸受は、導電ゴム製の通電シール(16)によって内輪(11)と外輪( 12)とを電気的に導通させている。尚、図2および図3中、(13)は内輪(11) と外輪(12)の軌道面間に転動自在に配設された転動体、(14)は転動体(13) を適当間隔に保持するための保持器である。
【0004】 金属製の通電シール(15)は、環状の導電性金属板で形成されており、カール 状に形成された外周縁部(15a)を外輪(12)の内周肩部に嵌着させて固定支持 させることによって、内周縁部(15b)を内輪(11)の外周肩部に摺接させて内 輪(11)と外輪(12)とを電気的に導通させる。
【0005】 一方、導電ゴム製の通電シール(16)は、導電性ゴムで形成された主体部(17 )と、これを補強する導電性金属板で断面略L字状に形成された環状の芯金(18 )とを一体に固着して構成されており、厚肉状に形成された主体部(17)の外周 縁部(17a)を外輪(12)の内周肩部に形成された周溝(12a)内に圧入させて 固定支持させることによって、主体部(17)の内周縁部(17b)を内輪(11)の 外周肩部に摺接させて内輪(11)と外輪(12)とを電気的に導通させる。
【0006】
ところが、前述した金属製の通電シール(15)は、内輪(11)との摺接で内周 縁部(15b)が摩耗し、これにより接触不良を起して長期間に亘って安定した通 電機能を持続することが難しい。更に、回転作動時に金属同士の摺接により生じ る不快な音が発生する不都合がある。
【0007】 また、導電ゴム製の通電シール(16)は、導電性ゴムで形成された主体部(17 )と導電性金属板で形成された芯金(18)とを接着剤で一体に固着させているた め、接着剤が芯金(18)への通電を妨げて主体部(17)だけの通電となり、しか も、導電性ゴムの通電性が、通常の導電性金属板に比べて劣っているため、抵抗 値が大きくなり、通電性能が悪い。
【0008】 本考案は、上記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、 安定した通電効果を有する通電軸受を提供することにある。
【0009】
本考案では、通電シールを、導電性金属板で形成された2枚のシール板からな り、内・外輪の内いずれか一方の軌道輪に固定支持される主体部と、導電性ゴム で形成され、他方の軌道輪に摺接される摺接部とで構成し、上記主体部の2枚の シール板間に上記摺接部を挟持固定させるようにした。
【0010】
通電シールを導電性金属板で形成された2枚のシール板からなる主体部と、導 電性ゴムで形成された摺接部とで構成し、摺接部を軌道輪に摺接させるようにし たので、摺接による摩耗が減少し、その分通電機能を持続する。
【0011】 また、通電シールの主体部と摺接部との結合を、主体部の2枚のシール板間に 摺接部を挟持固定させて行うようにしたので、接着剤で通電が妨げられず、通電 性が良好である。
【0012】
以下、本考案を図面に示す実施例について説明する。
【0013】 図1は本考案に係る通電軸受を示す図面である。この通電軸受は、内輪(1) と、外輪(2)と、内輪(1)と外輪(2)の軌道面間に転動自在に配設された 転動体(3)と、転動体(3)を適当間隔に保持するための保持器(4)と、内 輪(1)および外輪(2)により形成される軸受空間の両端部に装着された通電 シール(5)とで構成されている。通電シール(5)は、導電性金属板で環状に 形成された2枚のシール板(6)(7)からなる主体部(8)と、導電性ゴムで 環状に形成された摺接部(9)とで構成されており、主体部(8)の両シール板 (6)(7)の所要箇所をスポット溶接で結合させてシール板(6)とシール板 (7)との間の内周側に環状隙間(10)を形成し、この環状隙間(10)に摺接部 (9)を挟持させて主体部(8)の内周側に摺接部(9)を固定させている。そ して、この通電シール(5)は、主体部(8)の外周縁部(8a)を外輪(2) の内周肩部に嵌着させて固定支持させることによって、摺接部(9)の内周縁部 (9a)を内輪(1)の外周肩部に摺接させて内輪(1)と外輪(2)とを電気 的に導通させている。
【0014】 前述した本考案の通電軸受は、通電シール(5)の導電性ゴムで形成された摺 接部(9)を内輪(1)に摺接させることにより、摺接による摩耗を減少させて 長期間に亘って通電機能を持続させるとともに、回転作動時に金属同士の摺接に より生じる不快な音が発生しない。また、通電シール(5)の主体部(8)と摺 接部(9)との結合を、主体部(6)の2枚のシール板(6)(7)間に摺接部 (9)を挟持固定させて行うことにより、接着剤で通電を妨げられることがなく なり、主体部(8)から摺接部(9)への通電性が良好で、しかも、通常の導電 性金属板に比べて通電性が劣る導電性ゴムで形成されている部分が少ないため、 通電シール(5)の通電性能は従来のものに比べて著しく向上する。
【0015】 尚、以上の実施例において、通電シール(5)の主体部(8)を内輪(1)に 固定支持し、摺接部(9)を外輪(2)に摺接させるようにしてもよい。
【0016】 また、通電シール(5)の主体部(6)の両シール板(6)(7)は、スポッ ト溶接以外のカシメ等により結合させるようにしてもよい。
【0017】
以上説明したように、本考案では、通電シールを導電性金属板で形成された主 体部と、導電性ゴムで形成された摺接部とで構成し、上記主体部を内・外輪の内 いずれか一方の軌道輪に固定支持するとともに、上記摺接部を他方の軌道輪に摺 接させるようにしたから、摺接による摩耗を減少させて長期間に亘って通電機能 を持続することができるとともに、回転作動時に金属同士の摺接により生じる不 快な音が発生する不都合がない。また、通電シールの主体部と摺接部との結合を 、主体部の2枚のシール板間に摺接部を挟持固定させて行うから、接着剤で通電 を妨げられることがなく、通電シールの通電性能を向上させることができる。従 って、本考案の通電軸受は安定した通電効果が期待できる。
【図1】本考案の通電軸受を示す要部縦断面図である。
【図2】従来の通電軸受を示す要部縦断面図である。
【図3】従来の通電軸受を示す要部縦断面図である。
1 内輪 2 外輪 5 通電シール 6 シール板 7 シール板 8 主体部 9 摺接部 10 環状隙間
Claims (1)
- 【請求項1】 内輪と外輪とを電気的に導通させる通電
シールを具備した通電軸受において、 上記通電シールを、導電性金属板で形成された2枚のシ
ール板からなり、内・外輪の内いずれか一方の軌道輪に
固定支持される主体部と、導電性ゴムで形成され、他方
の軌道輪に摺接される摺接部とで構成し、 上記主体部の2枚のシール板間に上記摺接部を挟持固定
させるようにしたことを特徴とする通電軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1566493U JPH0673457U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 通電軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1566493U JPH0673457U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 通電軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673457U true JPH0673457U (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=11895014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1566493U Withdrawn JPH0673457U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 通電軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0673457U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020060240A (ja) * | 2018-10-10 | 2020-04-16 | Nok株式会社 | 密封装置 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP1566493U patent/JPH0673457U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020060240A (ja) * | 2018-10-10 | 2020-04-16 | Nok株式会社 | 密封装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970703 |