JP2000102219A - 電動機または送風機の軸電流防止装置 - Google Patents

電動機または送風機の軸電流防止装置

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JP2000102219A
JP2000102219A JP10272922A JP27292298A JP2000102219A JP 2000102219 A JP2000102219 A JP 2000102219A JP 10272922 A JP10272922 A JP 10272922A JP 27292298 A JP27292298 A JP 27292298A JP 2000102219 A JP2000102219 A JP 2000102219A
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Yoshihide Kanehara
好秀 金原
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で容易に電動機または送風機に取
り付けられ、軸受けの傷損を防止できる軸電流防止装置
を得る。 【解決手段】 この発明に係る電動機の軸電流防止装置
においては、中央部に接触子13aを突設した上部板材
と取付け部としての下部板材と前記上部板材と前記下部
板材をつなぐ中間部材とからなるバネ特性を有する金属
製の保持具14aを、接触子13aが電動機の回転軸1
1aの端面中心部に接触するように、電動機の固定構造
部(反負荷側ブラケット5)に取り付けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動機または送
風機の軸電流防止装置に関し、特に電動機の回転軸を接
地する方式の軸電流防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業の発展とともに、生産性や品質の向
上を目的として広い分野で可変速運転の必要性が増大し
ている。可変速運転のなかで、インバータ装置により電
動機を可変速運転する方法は、使い易さ、経済性から、
広く使われるようになってきている。また、電動機の騒
音の低減などの目的からインバータ装置のキャリア周波
数を高く設定するようになり、インバータ装置により駆
動される電動機の回転軸に、高周波誘導に基づいて発生
する電圧(軸電圧)が増大する傾向になっている。そし
て、この軸電圧の増大に伴って、回転軸を支持している
転がり軸受の内輪と外輪との間に存在する電位差が大き
くなり、転がり軸受内に電流(軸電流)が流れ易くな
る。この軸電流は、内輪、外輪両軌道並びに転動体の転
動面に電食と呼ばれる腐食を発生させて、転がり軸受の
耐久性を悪化させるので、電食の発生を防止する対策が
必要であった。
【0003】一般に軸電流防止装置としては、軸受部を
絶縁する方式と軸を接地する方式が用いられているが、
軸受部を絶縁する方式は機械の構造上軸受部の絶縁がで
きないものもあり、かつ構造が複雑になり、組立工程に
細心の注意を要し、工数が多くかかるので、通常は軸を
接地する方式の軸電流防止装置が用いられている。
【0004】図7は従来例としての回転軸接地装置の断
面図を示す図で、実開昭59−195963号公報に記
載されたものである。図において、回転軸51がベアリ
ング52によってケーシング53の内部に回転自在に支
持されており、回転軸51の軸線方向における端面に金
属板からなる接地用ピース54が皿ネジ55によって固
定されている。他方、ケーシング53に保持具56が接
地用ピース54の中心部に向けて取付けられている。保
持具56は金属製の有底円筒状体であって、ケーシング
53に形成したネジ孔内に外部からねじ込むことによ
り、開口部が接地用ピース54側を向くようにケーシン
グ53に取付けられている。
【0005】保持具56内に接触子としての鋼球57
と、鋼球57を保持具56内から押し出す方向に押圧す
るスプリング58とが収容されており、したがって鋼球
57は回転軸51の端面に取付けた接地用ピース54の
中心部にスプリング58によって所定圧力で押し付けら
れている。そして保持具56はその外部端面に設けた端
子59および接地線60を介して接地されている。
【0006】図8は従来例としての回転軸接地装置の断
面図を示す図で、実開昭59−195963号公報に記
載されたものである。図において、ケーシング53に取
付けた保持具56内には、スプリング58によって押圧
されるニードル61が収容されており、そのニードル6
1の先端部は球面状に加工されるとともに、回転軸51
の端面中心部に形成されているセンター穴62に押し付
けられている。
【0007】また、図9は従来例としての送風機の構成
を示す図、図10は従来例としてのアース手段の構成を
示す図で、特開平9−312956号公報に記載された
ものである。図において、70はインバータ装置、71
はインバータ装置70を介して通電されることにより駆
動される電動機、72は軸受部、73は軸受部72によ
り回転自在に支持される回転子軸、74は架台、75は
回転子軸73に取り付けられるファン、76はアース
台、80は回転子軸73の表面に接触するアース手段
で、電動機71の運転時に回転子軸73に発生する電圧
をアースに落とす。
【0008】図10(a)において、回転子軸73の外
周に一端が接触するブラシ81aの他端を支持具82a
により支持し、支持具82aをアース台76aに傾倒自
在に設け、支持具82aとアース台76a間にはブラシ
81aが一定の圧力で回転子軸73に接触させるように
作用するスプリング83aを設けてアース手段80aを
構成し、アース台76aを架台上に設置する。
【0009】図10(b)において、アース台76b上
に設けられる支持具82bに筒状部を設け、筒状部内に
一定の圧力で押圧する押圧スプリング83bを介してブ
ラシ81bを移動自在に設け、回転子軸73の外周にブ
ラシ81bが接触するように構成する。
【0010】また、図11は従来例としての軸電流防止
装置の構成を示す図で、実開昭56−94156号公報
に記載されたものである。図において、(a)は軸電流
防止装置の正面断面図、(b)はB部拡大図である。ベ
アリングブラケット102に嵌合された軸受103、軸
受103を挟んでベアリングブラケット102の内側お
よび外側に取付けられた内側油切104および外側油切
105よりなる軸101の軸受装置106の内側油切1
04にアースブラシホルダ107を設ける。
【0011】軸電流防止装置100は、アースブラシホ
ルダ107およびアースブラシ組立体108から構成さ
れる。アースブラシホルダ107は、内側油切104に
設けられたアースブラシ組立取付穴110、アースブラ
シ組立取付穴110の上部に設けられたキャップ109
取付用のねじ部111、およびキャップ109より成
る。アースブラシ組立体108は、アースブラシ11
2、ばね113、ピグテール114およびピグテール支
え115より構成される。
【0012】アースブラシ組立取付穴110にアースブ
ラシ組立体108を挿入し、ねじ部111にキャップ1
09をねじ込んで、アースブラシ112がばね113を
介して軸101に接触するように構成されているので、
軸101は常にアースブラシ組立体108、キャップ1
09、内側油切104およびベアリングブラケット10
2を介して接地される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の軸
を接地する方式の軸電流防止装置は、3つ以上の部品か
ら構成され、構造が複雑なため、取り付け作業が困難で
あるという問題点があった。また、加工部分が多く、高
価になるという問題点もあった。
【0014】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、簡単な構造で容易に電動機また
は送風機に取り付けられ、軸受けの傷損を防止できる軸
電流防止装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動機の
軸電流防止装置においては、中央部に接触子を突設した
上部部材と取付け部としての下部部材と前記上部部材と
前記下部部材をつなぐ中間部材とからなるバネ特性を有
する金属製の保持具を、前記接触子が電動機の回転軸の
端面中心部に接触するように、前記電動機の固定構造部
に取り付けたものである。
【0016】また、電動機の回転軸の端面中心部に固定
した接触子と、上部部材と取付け部としての下部部材と
前記上部部材と前記下部部材とをつなぐ中間部材とから
なるバネ特性を有する金属製の保持具と、を備え、前記
保持具を、前記上部部材が前記接触子に接触するよう
に、前記電動機の固定構造部に取り付けたものである。
【0017】また、この発明に係る送風機の軸電流防止
装置においては、電動機と、この電動機の回転軸に取り
付けられるファンと、このファンを囲み送風部を形成す
るカバーと、を有する送風機において、接触子を取り付
けた棒材と中央部にこの棒材を垂直に取り付けるバネ特
性を有する板材とからなる金属製の保持具を備え、前記
送風機のカバーを前記電動機の固定構造部に取り付ける
とともに、前記保持具の板材を、前記接触子が前記電動
機の回転軸の端面中心部に接触するように、前記送風機
のカバーに固定したものである。
【0018】また、この発明に係る電動機の軸電流防止
装置においては、弓なりまたは円形に曲げるとともに中
央部に接触子を突設したバネ特性を有する金属製の第一
の板材とこの第一の板材の長手方向両端部側面に垂直に
設けた取付け部としての第二の板材とからなる保持具
を、前記接触子が電動機の回転軸の外周表面に接触する
ように、前記電動機の固定構造部に取り付けたものであ
る。
【0019】さらに、接触子と、板材の両端を逆向きに
折り曲げた形状からなるバネ特性を有する金属製の保持
具と、を備え、この保持具の折り曲げた一方の辺を取付
け部とし、片方の辺に前記接触子を設けるとともに、前
記接触子を電動機の回転軸の端面中心部に接触するよう
に、前記保持具を電動機の固定構造部に取り付けたもの
である。
【0020】さらにまた、接点材料を前記接触子として
前記保持具に溶着したものである。
【0021】また、前記保持具は導電性のバネ材料から
なる平板とし、前記保持具の折り曲げた片方の辺の回転
軸との接触部分を凸状に押し出し、接触子として使用す
るようにしたものである。
【0022】さらに、前記保持具の折り曲げた片方の辺
の回転軸との接触部分を凹状に押し出すとともに、この
凹状部に鋼球をいれ、接触子として使用するようにした
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の一実施の形態である軸電流防止装置を取付けた電動機
の構成を示す図であり、(a)は電動機の断面構成を示
す図、(b)は軸電流防止装置を示す図である。図にお
いて、1aは電動機、2はステータ、3はフレーム、4
は負荷側ブラケット、5は反負荷側ブラケット、6は負
荷側ベアリング、7は反負荷側ベアリング、8はスペー
サ、9はプレロードスプリング、10はロータ、11a
は回転軸である。電動機の固定構造部は、フレーム3、
負荷側ブラケット4および反負荷側ブラケット5からな
る。また、12aは軸電流防止装置としての導通手段、
13aは接触子、14aはバネ特性を有する金属製材料
で構成される保持具、15は導通手段取付け用穴であ
る。
【0024】保持具14aは、円盤形状の上部部材と、
中空円盤形状の下部部材と、上部の円盤形状の外径と下
部の中空円盤形状の内径とをつなぐ円錐形状の中間部材
とから構成される縁付き円錐台形状であり、上部部材の
円盤形状の中央部に接触子13aを勘合する穴を明け、
下部部材の中空円盤形状に導通手段取付け用穴15を複
数明けたものである。保持具14aに接触子13aを勘
合して構成される導通手段12aは、接触子13aを回
転軸11aの端面中心部に接触するように、取付け用穴
15を使用して保持具14aを電動機の固定構造部であ
る反負荷側ブラケット5にネジ止め(図示せず)するこ
とにより、フレーム3と回転軸11aとを導通させる。
【0025】回転軸11aとフレーム3を導通させるこ
とにより、回転軸11aが帯電することはなく、回転軸
11aを支えるベアリング6,7に電流が流れないの
で、電食が発生しない。従って、軸受けの傷損を防止で
きる電動機を得ることができる。上述の構成による導通
手段12aは、既存の電動機に組み込むことが可能であ
り、また保全性にも優れている。
【0026】上述の図1(b)では、保持具14aとし
て縁付き円錐台形状のもので説明したが、保持具として
は、平板を凹状に折り曲げ、さらにこの凹状の上部両端
を外側に折り曲げた形状とし、下辺(図1(b)の上部
部材相当)の中央部に接触子13aを勘合する穴を明
け、上辺(図1(b)の下部部材相当)に導通手段取付
け用穴15を複数明けるようにしても良い。
【0027】実施の形態2.図2は、この発明の一実施
の形態に係る電動機の構成を示す図であり、(a)は電
動機の断面構成を示す図、(b)は軸電流防止装置を示
す図である。図において、2〜10、15は上述の図1
と同様であり、その説明を省略する。また、1bは電動
機、11bは回転軸、12bは導通手段、13bは回転
軸11bの中心に設けられる接触子、14bはバネ特性
を有する金属製材料で構成される保持具である。
【0028】保持具14bは、平板を凹状に折り曲げ、
さらにこの凹状の上部両端を外側に折り曲げた形状と
し、上辺に導通手段取付け用穴15を複数明けるように
したものである。また、保持具としては、上述の図1
(b)に示した縁付き円錐台形状の保持具14aにおい
て、上部部材の円盤形状の中央部に接触子13aを勘合
する穴を明ける工程を省いたものでも良い。
【0029】回転軸11bの端面中心部に固定した接触
子13bと保持具14bとで構成される導通手段12b
は、保持具14bを接触子13bに接触するように、取
付け用穴15を使用して保持具14aを電動機の固定構
造部である反負荷側ブラケット4にネジ止め(図示せ
ず)することにより、フレーム3と回転軸11bとを導
通させる。
【0030】実施の形態1では、保持具14aに取付け
た接触子13aを回転軸11aの端面中心部に接触させ
ることにより、フレームと回転軸とを導通させたが、こ
の実施の形態では、保持具14aにおける上部部材の円
盤形状の中央部に接触子13aを勘合する穴を明ける工
程およびこの穴に接触子13aを勘合する工程を省いた
もので、回転軸11bの端面中心部に取付けた接触子1
3bを保持具14bに接触させることにより、フレーム
と回転軸とを導通させるようにしたものである。
【0031】実施の形態3.図3は、この発明の一実施
の形態に係る送風機の構成を示す図であり、(a)は送
風機の断面構成を示す図、(b)は軸電流防止装置を示
す図である。図において、2〜10は上述の図1と同様
であり、その説明を省略する。また、1cは電動機、1
1cは回転軸、12cは導通手段、13cは接触子、1
4cはバネ特性を有する金属製材料で構成される保持具
である。20は送風機、21は回転軸11cに取り付け
られるファンである。また、22は送風機20のファン
21を囲み送風部を形成するケーシングとしての金属製
カバーで、電動機の固定構造部であるフレーム3または
負荷側ブラケット4に取り付けられる。
【0032】保持具14cは、バネ特性を有する金属製
材料からなる平板とこの平板の中央部に垂直に取り付け
られた棒材とで構成され、この棒材の先端に接触子13
cが取り付けられる。接触子13cと保持具14cとで
構成される導通手段12cは、接触子13cが回転軸1
1cの端面中心部に接触するように、カバー22の吸い
込み口(電動機1cとの取付け側と反対側)に固定す
る。
【0033】この実施の形態においては、導通手段12
cを電動機1cで駆動する送風機20側に取り付けたも
のである。
【0034】実施の形態4.図4は、この発明の一実施
の形態に係る電動機の構成を示す図であり、(a)は電
動機の断面構成を示す図、(b)は軸電流防止装置を示
す図である。図において、2〜10、15は上述の図1
と同様であり、その説明を省略する。また、1dは電動
機、11dは回転軸、12dは導通手段、13dは接触
子、14dはバネ特性を有する金属製材料で構成される
保持具である。
【0035】保持具14dは、弓なりまたは円形に曲げ
たバネ特性を有する金属製材料からなる第一の板材とし
ての平板とこの平板の長手方向両端部側面に垂直に設け
た導通手段取付け用穴15を明けた第二の板材としての
取付け用平板16とからなり、第一の板材としての平板
の中央部に接触子13dを勘合する穴を明けたものであ
る。
【0036】接触子13dと保持具14dとで構成され
る導通手段12dは、接触子13dを回転軸11dの外
周表面に接触するように、保持具14dを電動機の固定
構造部である負荷側ブラケット4にネジ止め(図示せ
ず)などにより取り付け、フレーム3と回転軸11dと
導通させる。
【0037】実施の形態5.図5は、この発明の一実施
の形態に係る電動機の構成を示す図であり、(a)は電
動機の断面構成を示す図、(b)は軸電流防止装置を示
す図である。図において、2〜10、15は上述の図1
と同様であり、その説明を省略する。また、1eは電動
機、11eは回転軸、12eは導通手段、13eは接触
子、14eはバネ特性を有する金属製材料で構成される
保持具である。
【0038】保持具14eは、バネ特性を有する金属製
材料からなる平板の両端を逆向きに折り曲げた形状であ
り、折り曲げた一方の辺に導通手段取付け用穴15を明
け、片方の辺に銀またはその合金による接点材料により
構成される接点17を接触子13eとして溶着したもの
である。
【0039】この実施の形態の導通手段12eは、保持
具14eを、接触子13eが回転軸11eの端面中心部
に接触するように、保持具14eを電動機の固定構造部
である負荷側ブラケット4にネジ止め(図示せず)など
により取り付け、フレーム3と回転軸11eと導通させ
る。
【0040】図6は、この発明の一実施の形態に係る導
通手段の構成を示す図である。(a)において、保持具
14fはリン青銅など導電性のバネ材料からなる平板の
両端を逆向きに折り曲げた形状とし、折り曲げた一方の
辺に導通手段取付け用穴15を明け、片方の辺の回転軸
11eとの接触部分をプレス押し出し等により凸状にし
接触子として使用するようにしたものである。
【0041】上述では、導電性のバネ材料としてリン青
銅を使用した例を示したが、バネ鋼を使用しても良い。
【0042】(b)において、保持具14gは平板の両
端を逆向きに折り曲げた形状とし、折り曲げた一方の辺
に導通手段取付け用穴15を明け、片方の辺の回転軸1
1eとの接触部分をプレス押し出し等により凹状にした
ものである。この場合には、保持具14gの凹状部に鋼
球18をいれ、鋼球18を介して回転軸11eの端面中
心部と接触する。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0044】この発明に係る電動機の軸電流防止装置に
おいては、中央部に接触子を突設した上部部材と取付け
部としての下部部材と前記上部部材と前記下部部材をつ
なぐ中間部材とからなるバネ特性を有する金属製の保持
具を、前記接触子が電動機の回転軸の端面中心部に接触
するように、前記電動機の固定構造部に取り付けたの
で、簡単な構造で安価に製造でき、かつ容易に電動機に
取り付けられる軸電流防止装置を得ることができる。
【0045】また、電動機の回転軸の端面中心部に固定
した接触子と、上部板材と取付け部としての下部板材と
前記上部板材と前記下部板材とをつなぐ中間部材とから
なるバネ特性を有する金属製の保持具と、を備え、前記
保持具を、前記上部板材が前記接触子に接触するよう
に、前記電動機の固定構造部に取り付けたので、簡単な
構造で安価に製造できる軸電流防止装置を得ることがで
きる。
【0046】また、この発明に係る送風機の軸電流防止
装置においては、電動機と、この電動機の回転軸に取り
付けられるファンと、このファンを囲み送風部を形成す
るカバーと、を有する送風機において、接触子を取り付
けた棒材と中央部にこの棒材を垂直に取り付けるバネ特
性を有する板材とからなる金属製の保持具を備え、前記
送風機のカバーを前記電動機の固定構造部に取り付ける
とともに、前記保持具の板材を、前記接触子が前記電動
機の回転軸の端面中心部に接触するように、前記送風機
のカバーに固定したので、簡単な構造で安価に製造で
き、かつ容易に送風機に取り付けられる軸電流防止装置
を得ることができる。
【0047】また、この発明に係る電動機の軸電流防止
装置においては、弓なりまたは円形に曲げるとともに中
央部に接触子を突設したバネ特性を有する金属製の第一
の板材とこの第一の板材の長手方向両端部側面に垂直に
設けた取付け部としての第二の板材とからなる保持具
を、前記接触子が電動機の回転軸の外周表面に接触する
ように、前記電動機の固定構造部に取り付けたので、簡
単な構造で安価に製造でき、かつ接触子と電動機の回転
軸との接触の調整が容易な軸電流防止装置を得ることが
できる。
【0048】さらに、接触子と、板材の両端を逆向きに
折り曲げた形状からなるバネ特性を有する金属製の保持
具と、を備え、この保持具の折り曲げた一方の辺を取付
け部とし、片方の辺に前記接触子を設けるとともに、前
記接触子を電動機の回転軸の端面中心部に接触するよう
に、前記保持具を電動機の固定構造部に取り付けたの
で、簡単な構造で安価に製造でき、かつ容易に電動機に
取り付けられる軸電流防止装置を得ることができる。
【0049】さらにまた、接点材料を前記接触子として
前記保持具に溶着したので、簡単な構造で安価に製造で
きる軸電流防止装置を得ることができる。
【0050】また、前記保持具は導電性のバネ材料から
なる平板とし、前記保持具の折り曲げた片方の辺の回転
軸との接触部分を凸状に押し出し、接触子として使用す
るようにしたので、2点以下の部品からなる簡単な構造
で安価に製造できる軸電流防止装置を得ることができ
る。
【0051】さらに、前記保持具の折り曲げた片方の辺
の回転軸との接触部分を凹状に押し出すとともに、この
凹状部に鋼球をいれ、接触子として使用するようにした
ので、簡単な構造で安価に製造でき、かつ接触部である
接触子が容易に交換できる軸電流防止装置を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態である軸電流防止装
置を取付けた電動機の構成を示す図であり、(a)は電
動機の断面構成を示す図、(b)は軸電流防止装置を示
す図である。
【図2】 この発明の一実施の形態に係る電動機の構成
を示す図であり、(a)は電動機の断面構成を示す図、
(b)は軸電流防止装置を示す図である。
【図3】 この発明の一実施の形態に係る送風機の構成
を示す図であり、(a)は送風機の断面構成を示す図、
(b)は軸電流防止装置を示す図である。
【図4】 この発明の一実施の形態に係る電動機の構成
を示す図であり、(a)は電動機の断面構成を示す図、
(b)は軸電流防止装置を示す図である。
【図5】 この発明の一実施の形態に係る電動機の構成
を示す図であり、(a)は電動機の断面構成を示す図、
(b)は軸電流防止装置を示す図である。
【図6】 この発明の一実施の形態に係る導通手段の構
成を示す図である。
【図7】 従来例としての回転軸接地装置の断面図を示
す図である。
【図8】 従来例としての回転軸接地装置の断面図を示
す図である。
【図9】 従来例としての送風機の構成を示す図であ
る。
【図10】 従来例としてのアース手段の構成を示す図
である。
【図11】 従来例としての軸電流防止装置の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e 電動機、 2 ステー
タ、 3 フレーム、4 負荷側ブラケット、 5 反
負荷側ブラケット、 6 負荷側ベアリング、7 反負
荷側ベアリング、 8 スペーサ、 9 プレロードス
プリング、10 ロータ、 11a,11b,11c,
11d,11e 回転軸、 12a,12b,12c,
12d,12e 導通手段、 13a,13b,13
c,13d 接触子、 14a,14b,14c,14
d,14e,14f,14g 保持具、 15 導通手
段取付け用穴、 16 取付け用平板、 17 接点、
18 鋼球、20 送風機、 21 ファン、 22
金属製カバー。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に接触子を突設した上部部材と取
    付け部としての下部部材と前記上部部材と前記下部部材
    をつなぐ中間部材とからなるバネ特性を有する金属製の
    保持具を、前記接触子が電動機の回転軸の端面中心部に
    接触するように、前記電動機の固定構造部に取り付けた
    ことを特徴とする電動機の軸電流防止装置。
  2. 【請求項2】 電動機の回転軸の端面中心部に固定した
    接触子と、上部部材と取付け部としての下部部材と前記
    上部部材と前記下部部材とをつなぐ中間部材とからなる
    バネ特性を有する金属製の保持具と、を備え、この保持
    具を、前記上部部材が前記接触子に接触するように、前
    記電動機の固定構造部に取り付けたことを特徴とする電
    動機の軸電流防止装置。
  3. 【請求項3】 電動機と、この電動機の回転軸に取り付
    けられるファンと、このファンを囲み送風部を形成する
    カバーと、を有する送風機において、接触子を取り付け
    た棒材と中央部にこの棒材を垂直に取り付けるバネ特性
    を有する板材とからなる金属製の保持具を備え、前記送
    風機のカバーを前記電動機の固定構造部に取り付けると
    ともに、前記保持具の板材を、前記接触子が前記電動機
    の回転軸の端面中心部に接触するように、前記送風機の
    カバーに固定したことを特徴とする送風機の軸電流防止
    装置。
  4. 【請求項4】 弓なりまたは円形に曲げるとともに中央
    部に接触子を突設したバネ特性を有する金属製の第一の
    板材とこの第一の板材の長手方向両端部側面に垂直に設
    けた取付け部としての第二の板材とからなる保持具を、
    前記接触子が電動機の回転軸の外周表面に接触するよう
    に、前記電動機の固定構造部に取り付けたことを特徴と
    する電動機の軸電流防止装置。
  5. 【請求項5】 接触子と、板材の両端を逆向きに折り曲
    げた形状からなるバネ特性を有する金属製の保持具と、
    を備え、この保持具の折り曲げた一方の辺を取付け部と
    し、片方の辺に前記接触子を設けるとともに、前記保持
    具を、前記接触子が電動機の回転軸の端面中心部に接触
    するように、前記電動機の固定構造部に取り付けたこと
    を特徴とする電動機の軸電流防止装置。
  6. 【請求項6】 接点材料を前記接触子として前記保持具
    に溶着したことを特徴とする請求項5に記載する電動機
    の軸電流防止装置。
  7. 【請求項7】 前記保持具は導電性のバネ材料からなる
    平板とし、前記保持具の折り曲げた片方の辺の回転軸と
    の接触部分を凸状に押し出し、接触子として使用するよ
    うにしたことを特徴とする請求項5に記載する電動機の
    軸電流防止装置。
  8. 【請求項8】 前記保持具の折り曲げた片方の辺の回転
    軸との接触部分を凹状に押し出すとともに、この凹状部
    に鋼球をいれ、接触子として使用するようにしたことを
    特徴とする請求項5に記載する電動機の軸電流防止装
    置。
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