JPH0673232B2 - 磁気デイスクドライブの両面ヘツド支持機構 - Google Patents

磁気デイスクドライブの両面ヘツド支持機構

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JPH0673232B2
JPH0673232B2 JP29100685A JP29100685A JPH0673232B2 JP H0673232 B2 JPH0673232 B2 JP H0673232B2 JP 29100685 A JP29100685 A JP 29100685A JP 29100685 A JP29100685 A JP 29100685A JP H0673232 B2 JPH0673232 B2 JP H0673232B2
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昇司 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気ディスクドライブの両面ヘッド支持機構、
特に磁気ディスクドライブの回転中に生じる上下方向の
うねり偏位に対しても追従性に優れたかつリード/ライ
ト品質の優れた改良された両面ヘッド支持機構に関する
ものである。
[従来の技術] コンピュータの外部記憶素子として各種の磁気ディスク
が用いられ、ハードディスクあるいはフロッピディスク
として実用化されている。
これらの磁気ディスクはその表面に同心円上に情報が磁
気記録され、また任意にランダム読取が可能であり、こ
のようなリード/ライトを行うために、磁気ディスクド
ライブには回転する磁気ディスクの径方向に沿ってリー
ド/ライトヘッドを所定トラックに移動及び位置決めす
るためのヘッド支持及び送り機構が設けられている。
通常、前記ハードディスクはディスクドライブ本体内に
密閉状態で回転可能に固定されており、一方、フロッピ
ディスクはそれ自体任意にディスクドライブに差替え可
能であるが、いずれの場合においても、リード/ライト
ヘッドはディスク表面に確実に所定の微小間隔をもって
あるいは密接して保持されなければならず、このような
ヘッド支持機構はリード/ライト特性に大きな影響を与
える。
特に、近年のフロッピディスクは従来の8インチ型から
5.25インチ型あるいは3.5インチ型と急速に小型化さ
れ、かつその情報記録密度も著しく増大しているので、
前記ディスク面とヘッドとの接触状態での正しい位置決
めは極めて重要である。
更に、近年の磁気ディスクドライブはそれ自体小型化が
要求され、ポータブルあるいはトランスポータブルな小
型かつ高密度磁気ディスクドライブにおいては、常に安
定したリード/ライト特性を保つためにヘッド支持機構
の役割は極めて大きい。
特に、リード/ライトヘッドが所定のトラックから磁気
ディスクの径方向にずれるいわゆるオフトラックが生じ
た場合には、充分な読取出力を得ることができず、容易
にリード/ライト不能を生じるという問題があった。こ
のようなオフトラックはリード/ライトヘッドの組付け
時におけるずればかりでなく、磁気ディスクの回転時に
おける上下方向のうねり偏位が生じたときにヘッドがこ
れに追従するときの傾きにも大きく依存し、従来このよ
うなオフトラックを抑制した各種のヘッド支持機構が提
案されている。
従来の第1の方式は米国特許第4,151,573号(特公昭58
−15866)に示され、フロッピディスクの両面に対して
ヘッドを密接するため、下ヘッドがキャリッジに不動に
固定され、一方上ヘッドがアームに対してジンバル支持
された構成を有する。
この第1の従来方式によれば、下ヘッドはそれ自体キャ
リッジに固定されているために、そのリード/ライト面
はフロッピディスクに対する読取基準面を与え、フレキ
シブルなフロッピディスクは上ヘッドから与えられるロ
ーディング圧力によって強制的に下ヘッド面にならわさ
れ、これによってフロッピディスクのうねりを除去する
特徴を有する。
従来の第2の方式は、両面ヘッドをそれぞれ磁気ディス
ク面に追従させる方式であり、例えば米国特許第4,355,
339号(特開昭56−98746)に示されるごとく、両ヘッド
はそれぞれキャリッジに対して回動可能に支持され、こ
れによって磁気ディスクの上下うねり偏位に両ヘッドが
それぞれ別個の追従する構成を有する。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記第1の方式にあっては、下ヘッドが
固定された基準面を与えるために、フロッピディスクは
常にこの基準面にならうための偏位を強いられ、特に下
ヘッドとディスク面との摩耗が大きいという問題があっ
た。また、フロッピディスクはドライブ内に挿入された
時に、製造上あるいは組立上の誤差に起因してディスク
の高さが無視できないバラツキを有し、従来の第1方式
においては、このような上下のバラツキを有するフロッ
ピディスクを共通の単一基準面にならわせるので、フロ
ッピディスク毎に通常ペネトレーションとして知られる
下ヘッドのディスク面への食込み量が変動することとな
り、このような強制的なディスクの変形が前記摩耗を生
じるばかりでなく、読取品質にも大きな悪影響を与え、
各磁気ディスクごとに比較的大きなオフトラックが生じ
るという問題があった。
また従来の第2の方式であっては、磁気ディスクの追従
性は改善されるものの、揺動アームがキャリッジに対し
て一体的に片持ち支持される構成からなるので、揺動ア
ームはそれ全体の自重を受けて無視できない姿勢差を生
じさせ、また片持ち支持に起因して耐震性が低下すると
いう問題があった。
すなわち、従来の第2の方式においては、磁気ディスク
ドライブが縦置き配置(ディスクが垂直面に沿う)の場
合には、揺動アームによりヘッドと自重を受けることな
く、一方その横置き配置(磁気ディスクが水平面に沿
う)場合には、両揺動アームの自重によってヘッド位置
がある程度沈みを生じさせ、このような各磁気ディスク
ドライブの配置姿勢によってヘッドとディスクとの接触
位置が変化し、この結果、リード/ライト品質に影響が
生じることがあった。
また、従来における片持ち揺動アーム対は振動の影響を
受け易く、わずかな加速度であっても片持ち支点からの
大きな偶力が生じ、リード/ライト動作に悪影響を与
え、またはなはだしい場合には、装置の破損事故を招く
という問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたものであり、両
面ヘッドを磁気ディスクの上下うねり偏位に追従させな
がら、かつオフトラック量を最小限に抑制し、さらに揺
動アームの片持ち支持による重量アンバランスを効果的
に抑制することのできる改良された両面支持機構を提供
することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、磁気ディスクの
両面にそれぞれ対向して配置される上下ヘッドをそれぞ
れ上下アームに担持し、この両アームを尾端部において
互いに回動可能に支持してアーム体を形成し、このアー
ム体を共通支持バネを介してキャリッジに回動可能に支
持し、更に、前記共通支持バネはアーム体の尾端部に一
端が固定され、この一端から上下ヘッド位置に向って伸
長しその他端がキャリッジに固定され、アーム体の実質
的な支点とアーム体の重心とを近接させたことを特徴と
する。
従って、本発明によれば、両ヘッドはそれぞれ一体とし
て磁気ディスクの上下うねり偏位に追従することがで
き、このような一体のアーム体は上下ヘッドに対してデ
ィスクとの間で均一な動きを行い、この結果、アーム体
の揺動に基づくオフトラック量も上下で均一となるため
に、従来の別個に支持されたアームと異なり、両面側の
オフトラック量を容易に所定値内に抑制することが可能
となる。
そして、本発明によれば、アーム体の支持する共通支持
バネはアーム体の尾端部からヘッドに向って伸長してキ
ャリッジに固定され、この結果、アーム体の実質的な支
点と重心とを一致あるいは近接させることが可能とな
り、従来における片持ちアーム体の欠点である姿勢差の
発生あるいは耐震性を著しく改善することができる。
また、本発明において、前記実質的な支点と重心との十
分な近接あるいは一致を得るために、揺動アームには所
望のカウンタバランスを付加することも好適であり、こ
のようなカウンタバランスは更にその重量を可変するこ
とが好適である。
本発明によれば、前述したごとく、アーム自体が揺動し
てディスクの上下うねり偏位に追従するので、一方側の
ヘッドはアームに固定可能であり、構造及び組立作業を
簡素化することができ、また従来装置と異なり、このよ
うな固定ヘッドも何らディスクの上下うねり偏位に対し
て固定基準面を与えることがないので、例えば不必要な
ペネトレーションを付与することがなく、メディア(デ
ィスク)の摩耗あるいは強制的なディスクの偏位による
オフトラック等が生じことはない。
更に、本発明によれば、アーム体が単一の共通支持バネ
にてキャリッジに支持され、この結果、前記共通支持バ
ネはディスク面と同一平面に配置可能であり、この結
果、両ヘッド面はその揺動支点がディスクと一致し、こ
れによってヘッドの傾きを最小限に抑制可能である。
[実施例] 以下図面に基づいて本発明の好適な実施例を説明する。
第1,2図には本発明の好適な実施例が示されており、実
施例においては、マイクロフロッピディスク(3.5イン
チ)のリード/ライトを行う磁気ディスクに好適な両面
ヘッド支持機構を例示する。
詳細には図示していないが、磁気ディスクドライブには
2本のガイドレール10,12が固定されており、このガイ
ドレール10,12によってキャリッジ14が往復移動可能に
支持されている。装置には、鎖線で示されるフロッピデ
ィスク100が着脱可能に装着され、図示していない駆動
モータによってリード/ライトのために回転駆動され
る。図の磁気ディスク100は3.5インチ型フロッピディス
クからなり、それ自体プラスチックなどからなるカート
リッジ102内に収納されている。
前記キャリッジ14は図示していない例えばステッピング
モータ等により駆動され、前記ガイドレール10,12に沿
って所定位置に位置決めされる。
前記キャリッジ14側には後述するアーム体を支持するた
めのアーム体支持脚14aが設けられ、キャリッジ全体は
プラスチックスの射出成型にて形成することが好適であ
る。
本発明において、前記磁気ディスク100の両面に上ヘッ
ド20及び下ヘッド22を対向した状態で密接保持するため
にアーム体24が設けられており、このアーム体24は上ア
ーム26及び下アーム28を含む。
下アーム28はほぼ平板形状からなり、後述するごとく前
記キャリッジ16に対して揺動自在に支持され、この支持
状態において、下アーム28のくびれ部28aが前記キャリ
ッジ14に設けられたアーム体支持脚14aの谷部14bを通っ
て貫通している。従って、アーム体24の実質的な支点と
重心とを近接するためたアーム体24の尾端部より前記ア
ーム体支持脚14aをヘッド22側に伸長したキャリッジ14
に固定配置した構造であっても、下アーム28と支持脚14
aとが衝突することを確実に防止可能である。そして、
この下アーム28の先端には支持板30を介して前記下ヘッ
ド22が接着等によって固定されている。
前記下アーム28の尾端部28bには共通支持バネ32の一端
が上板34にて挾持固定されている。すなわち、上板34に
は2本のネジ軸36、38が強固に固定されており、これら
ネジ軸36,38の下方への突出端が共通支持バネ32及び下
アーム28の尾端部28bに設けられている止め孔を貫通
し、それらの下端にネジ40,42がネジ止めされ、これに
よって、共通支持バネ32の一端が下アーム28の尾端部28
bに確実に固定されることとなる。
本実施例の組立て手順に従うと、前述したごとく共通支
持バネ32を固定した下アーム18はキャリッジ14に対して
所定の位置に配置された状態で、前記共通支持バネ32の
他端が前記支持脚14aに受板44を介して固定される。共
通支持バネ32及び受板44には支持脚14aと対応してそれ
ぞれ固定孔が設けられ、ネジ46,48にて、共通支持バネ3
2の他端がキャリッジ14の支持脚14aに強固にネジ固定さ
れることが理解される。
実施例において、共通支持バネ32にはその撓み部に比較
的大きなスリット32aが設けられ、この結果、共通支持
バネ32にはキャリッジ14に対して下アーム28すなわちア
ーム体24が極めてやわらかく、充分に大きな可撓性をも
って固定支持されることとなる。
実際の組立て状態において、前述した下アーム28を共通
支持バネ32によってキャリッジ14に固定する際、下ヘッ
ド22の位置調整が顕微鏡観察を伴いながら正確に行われ
る。
一方、上アーム26にはその先端側にジンバルバネ50を介
して前記上ヘッド20が支持され、また上アーム26はその
全体が揺動バネ52によって下アーム28に揺動可能に固定
保持されている。前記ジンバルバネ50はその中央部に前
記上ヘッド20が接着等により強固に固定され、またジン
バルバネ50の外周は上アーム26に固定されている。
また、上アーム26に固定されたピボット54の先端がジン
バルバネ50のほぼ中央部に伸張しており、これによっ
て、上ヘッド20はピボット54を中心として任意方向に傾
動可能であり、前述した下アーム28に固定された下ヘッ
ド22の上面にならってその姿勢を変化させることができ
る。
前記揺動バネ52は実施例においてリーフスプリングから
なり、その一端は押え板56によって上板34のネジ軸36,3
8にネジ固定され、またその他端は前記上アーム26にし
っかりと固定されている。
前記上アーム26と下アーム28とを常時両ヘッド20,22が
ディスク100の両面に密接する方向に付勢するために、
両アーム26,28との間にはローディングバネ58,60が設け
られている。このローディングバネ58,60は前記上板34
の両端に突出して形成された軸62,64に装着されてい
る。
両ローディングバネ58,60はそれぞれ一端側がアーム26
の両端に設けられたバネ掛け26a,26bに掛けられ、また
これらの他端が前記受板56に設けられたバネ掛け56a,56
bに掛けられている。従って、ローディングバネ58,60は
第2図において、両アームを互いに上アーム26を時計方
向そして下アーム28を反時計方向へ付勢する力を与え
る。
以上のようにしてアーム体24はそれぞれ上ヘッド20,下
ヘッド22を担持した上アーム26,下アーム28を含み、ロ
ーディングバネ58,60によって両アーム26,28が互いに近
付き合う方向に付勢されていることが理解される。
本発明において特徴的なことは、前述のごとく組立てら
れたアーム体24が一本の共通支持バネ32によって前記キ
ャリッジ14にアーム体24が全体として揺動可能に支持さ
れていることである。
本実施例において、共通支持バネ32はリーフスプリング
からなり、その一端側が前記下アーム28と受板34の間に
挟み込まれ、ネジ40,42の締付けによって下アーム体28
に強固に固定され、また他端が下アーム28の尾端部28b
から下ヘッド22に向って伸長して前記キャリッジ14のア
ーム体支持脚14aに受板44を介してネジ46,48にて強固に
ネジ固定されている。従って、アーム体24は共通支持バ
ネ32によってキャリッジ14に揺動自在に支持されること
となり、前記磁気ディスク100の上下方向のうねり偏位
があった場合に、両上ヘッド20,22をこの偏位に追従し
て容易に揺動させることができる。
実施例において、アーム体24の尾部とキャリッジ14のア
ーム体支持脚14aとの間隙Gは著しく小さく、例えば1mm
に設定されており、この結果、共通支持バネ32の支持に
よっても、アーム体24がバネ32の変形によって上下に移
動することなく、バネ32の撓みによって単なる揺動運動
のみを行い、また常に所定位置に復元することができ
る。また、前記間隙Gが極めて小さく、これに比して、
両ヘッド20,22までの距離は十分に長いので、後述する
ごとく、磁気ディスク100の上下方向のうねり偏位時の
僅かな曲げ力でも両ヘッド20,22はこの偏位に確実に追
従することができる。
さらに、本考案によれば、共通支持バネ32はアーム体24
からヘッド20,22方向に伸長して他端がキャリッジ14に
固定されており、この結果、アーム体24全体の重心は従
来の片持ち支持構造と異なり、アーム体24の実質的な支
点に近く設定され、アーム体24のアンバランスを除去で
きることから、姿勢差の除去あるいは耐震性の向上に極
めて有益である。
以下に、アーム体24の重心位置を共通支持バネ32の撓み
に拘らず両ヘッド20,22が上下方向に移動しない位置と
して求める計算式を示す。
第3図には、本実施例における共通支持バネの撓みを求
める状態が示され、図において、アーム体24は共通支持
バネ32によって支持脚14aに支持されている。ここで、
支持バネ長をl、支持脚14aからヘッドまでの距離を
l′、重心(荷重P)までの距離l0そして支持バネ32の
任意点の距離をxとすると、支持バネ32上の任意点xに
おけるモーメントMは M=−P(x+l0) …(1) で示され、 また、支持バネ32の曲げ剛さBはバネのヤング率Eと二
次断面係数Iとの積で求まり、偏位の二次微分は で示され、このことから、 となり、この結果、共通支持バネ32の任意点xでの偏位
yは となり、従って、x=lでの撓みy及び傾き角θとなる。従って、アーム体24の自重Pによるヘッド位置
(l′)点での撓みy′は第4図から明らかなごとく 従って、アーム体24においてヘッド部が自重で偏位しな
い条件は、前記(7)式の右辺を0にするために条件 2l2+3l0l+3l′l+6l0l′=0 …(8) が必要となる。この結果、姿勢差を完全に取るためのア
ーム体24の重心位置は、前記(8)式を満足するため
に、 として求められる。
ここで、l/l′≪1のとき、 ここでl/l′を省略すれば が求められる。
すなわち、前述した(12)式はアーム体24の重心を共通
支持バネ32のほぼ中央に定めれば、自重によってもヘッ
ドの上下動が生じない配置を可能とする。
もちろん、本発明において、重心位置は必ずしもこのよ
うなヘッドが全く不動な位置とする必要はなく、前述し
た支持バネ32の中心位置から離れた場合においても前述
したアーム体24の全体的な支持配置を共通支持バネ32の
向きによってアーム体24の重心を実質的なアーム体支点
に近づけることによって充分に実用的な効果を奏するこ
とが可能となる。
なお、本実施例において、前記共通支持バネ32は磁気デ
ィスク100と同一平面に配置され、後述のごとく、両ヘ
ッド20,22が磁気ディスク100と接触する面と前記共通支
持バネ32の設置面とが同一面であるために、磁気ディス
ク100の上下方向のうねり偏位に追従したアーム体24の
揺動時に両ヘッド20,22の傾きによるオフトラック量を
著しく軽減可能である。
なお、本実施例においては、外部からの振動あるいは運
送時の衝撃などに対してアーム体24を保護し、また磁気
ディスク100の着脱時に上アーム26をローディングバネ5
8,60に抗して跳ね上げた時、下アーム28を所定位置に押
えるため、キャリッジ16と下アーム28との間にはストッ
パ機構が設けられている。
すなわち、下アーム28には詳細には図示していないがい
ずれかの突出部が設けられ、該突出部とキャリッジまた
はフロッピディスクドライブ基台に設けられたストッパ
溝とを係合することによって、所望の下アーム28の移動
規制が行われる。
なお、前述した実施例においては、共通支持バネ32は下
アーム28と受板34との挾持によってアーム体24に固定さ
れているが、周知のインサート成型法によって下アーム
28の射出成型時に共通支持バネ32を一体成型することも
可能である。
同様に、両アーム26,28を揺動可能とするための揺動バ
ネ52も上アーム26に対してインサート成型等にて一体成
型可能である。
本発明の実施例は以上の構成からなり、以下にその作用
を説明する。
第2図はフロッピディスク100の挿入面が両面ヘッド支
持機構の仮想的な中心位置すなわち前記共通支持バネ32
と同一面である状態を示す。
しかしながら、フロッピディスク100はカートリッジ102
の製造誤差その他によって装置に挿入した状態で既にそ
の面が上下に偏位しており、更に、フロッピディスク10
0の回転中に無視できない上下のうねり偏位が生じる。
第5図には、本発明におけるこの上下偏位への追従状態
が示され、前記偏位量がdにて示されている。
このような偏位dが生じたとき、本発明におけるアーム
体24は両ヘッド20,22を一体に担持したまま全体として
共通支持バネ32のたわみにて揺動し、図においては、上
方向に揺動する。
従って、第5図のごとく、ディスク100の上下偏位に対
して確実に追従可能であり、ディスク100に余分な応力
を加えたり、あるいはローディング圧力を必要以上に大
きくすることなく、各追従した状態で最適なローディン
グ圧力を上下ヘッド20,22に与えることができる。
また、本発明において、このようなアーム体24の揺動は
下アーム28の尾端部28bからヘッド中心までの充分に長
い距離lを弧として動き、これによって、X方向の変位
すなわちオフトラックを生じさせることなく前記追従作
用を達成可能である。
また、本発明によれば、アーム体24は単一の共通支持バ
ネ32によって支持され、この結果、共通支持バネ32を磁
気ディスク100の面と同一面に配置可能であり、この結
果、両面ヘッドが磁気ディスクの上下方向に追従して移
動した場合においても、両ヘッド間でのオフトラックの
量のアンバランス及びオフトラック量自体を著しく小さ
くすることができる。
第6図には従来のおける上アームA1と下アームA2がキャ
リッジCにそれぞれ別個に回動可能に支持され、各アー
ムA1,A2にそれぞれヘッドH1,H2が担持された状態を示し
ている。
この従来方式においては、磁気ディスク100が第7図の
ごとく例えば上方に偏位すると、図示のごとく、上下ヘ
ッドH1,H2はX方向に大きく偏位してしまい、第6図に
おけるヘッド中心位置200から上下ヘッドH1,H2がそれぞ
れ著しく移動してしまい、この結果生じるオフトラック
は到底装置のリード/ライトを可能とする範囲に納める
ことはできない。
このような従来における欠点は、各アームA1,A2のキャ
リッジCに対する固定位置が上下方向にずれることに起
因し、これによって各ヘッドH1,H2はその高さh1,h2分傾
きを生じ、これが第6図のごとき大きなオフトラックの
発生原因となっていた。
一方、第7図には本発明に係るヘッド支持機構のモデル
化した図が示され、この磁気ディスク100が第8図のご
とく上方に移動した場合においてもそのオフトラック発
生量をを著しく小さくすることができる。
すなわち、第9図に示されるごとく、共通支持バネ32は
磁気ディスク100と同一面に設定され、この結果、本発
明においては、ヘッド20,22のヘッド高にかかわらずそ
の磁気ディスク100との接触面のみを考慮すればよく、
この結果、従来のごときヘッドの傾きによる偏位がオフ
トラックに何ら影響しない特徴を有し、この結果、第9
図のごとく、磁気ディスク100が上方に大きく移動した
場合においてもディスク100とのヘッド20,22の接触面は
ほとんどX方向に偏位することなく、オフトラックのな
い良好なリード/ライトを達成可能である。
前述したアーム体の支持部とディスク面との一致は、単
一の共通支持バネを用いることによって簡単に実現可能
であり、各アームをキャリッジに別個に固定する従来の
場合には前記支持面とディスク面との一致構造を得ると
ともに複雑な構成を必要とする欠点があり、本発明にお
いてはこのような構造上の簡素化を良好に達成可能であ
る。
また、本発明によれば、アーム体の重心をアーム体支点
に近付ける結果、その振動モードはアームの慣性モーメ
ントによる二次振動モードとなり、本発明の構造と異な
る例えば片持ち型アームと比してその固有振動数を著し
く低下させることができる。
例えば、本発明において、アーム体の固有振動数は20Hz
程度とすることができ、この結果、磁気ヘッドと磁気デ
ィスクとの馴染みが改善され、磁気ディスクの回転時に
おけるアンジュレーションその他の振れに対して磁気ヘ
ッドを良好な追従性は追随させることが可能となる。
従って、本発明によれば、磁気ヘッドの出力あるいはモ
ジュレーション等の劣化を著しく減少させ、またアーム
体自体の耐振動性を改善することが可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、簡単な構造によ
り、ヘッド自体を磁気ディスクに追従させ磁気ディスク
の上下方向のうねり偏位に対しても確実に追従して良好
なリード/ライト作用を達成し、またアーム体と共通支
持バネとの組合わせによって前記上下方向の移動時にも
オフトラックを最小限に抑制可能な改良された両面ヘッ
ド支持機構を提供することができる。
また、本発明によれば、前述したごとく、アーム体の重
心をその実質的な支点に一致あるいは近接させたので、
アーム体の自重等に起因する姿勢差を確実に除去するこ
とができ、またこの結果、装置の耐震性も著しく改善さ
れるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気ディスクドライブのの両面ヘ
ッド支持機構の好適な実施例を示す分解斜視図、 第2図は第1図のに示した実施例のリード/ライト状態
における断面図、 第3,4図は本発明において姿勢差を除去するための重心
位置を求めるモデル説明図、 第5図は本実施例のアーム体の揺動状態を示す説明図、 第6,7図は従来装置の一例の作用説明図、 第8,9図は前記第6,7図の従来装置と対応する本発明の作
用説明図である。 14……キャリッジ 14a……アーム体支持脚 20……上ヘッド 22……下ヘッド 24……アーム体 26……上アーム 28……下アーム 32……共通支持バネ 36……ジンバルバネ 38……揺動バネ 46,48……ローディングバネ 100……磁気ディスク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクを両面から対向位置で挾持す
    る上下ヘッドをそれぞれ担持した上アームと下アームと
    が尾端側で互いに回動可能に支持されたアーム体と、前
    記磁気ディスクの径方向に沿って往復動可能なキャリッ
    ジと、一端が前記アーム体の尾端部に固定され該尾端部
    からヘッド側に伸長した他端が前記キャリッジに固定さ
    れている共通支持バネ、を含み、前記アーム体はその尾
    端側が共通支持バネによって前記キャリッジに揺動自在
    に支持され、前記両ヘッドは磁気ディスクの回転中に生
    じる上下方向の偏位に追従可能な構成からなるとともに
    アーム体の重心をアーム体の支点に近づけたことを特徴
    とする磁気ディスクドライブの両面ヘッド支持機構。
JP29100685A 1985-12-23 1985-12-23 磁気デイスクドライブの両面ヘツド支持機構 Expired - Lifetime JPH0673232B2 (ja)

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