JPH0673077A - ホスフイニルオキシプロパナミニウム内部塩誘導体 - Google Patents

ホスフイニルオキシプロパナミニウム内部塩誘導体

Info

Publication number
JPH0673077A
JPH0673077A JP5163868A JP16386893A JPH0673077A JP H0673077 A JPH0673077 A JP H0673077A JP 5163868 A JP5163868 A JP 5163868A JP 16386893 A JP16386893 A JP 16386893A JP H0673077 A JPH0673077 A JP H0673077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
salt
straight
chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5163868A
Other languages
English (en)
Inventor
Robert C Anderson
ロバート・チヤールズ・アンダーソン
Gregory R Bebernitz
グレゴリー・レイモンド・ベバーニツツ
James Donald Fraser
ジエイムズ・ドナルド・フレイザー
Jeffrey W Hughes
ジエフリー・ウエイン・ヒユーズ
Prasad Koteswara Kapa
プラサド・コテスワラ・カパ
Mahavir Prashad
マハビル・プラシヤド
Howard Charles Smith
ハワード・チヤールズ・スミス
Edwin Bernard Villhauer
エドウイン・バーナード・ビルハウアー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sandoz AG
Original Assignee
Sandoz AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sandoz AG filed Critical Sandoz AG
Publication of JPH0673077A publication Critical patent/JPH0673077A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/16Esters of thiophosphoric acids or thiophosphorous acids
    • C07F9/165Esters of thiophosphoric acids
    • C07F9/1651Esters of thiophosphoric acids with hydroxyalkyl compounds with further substituents on alkyl
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/66Phosphorus compounds
    • A61K31/661Phosphorus acids or esters thereof not having P—C bonds, e.g. fosfosal, dichlorvos, malathion or mevinphos
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/091Esters of phosphoric acids with hydroxyalkyl compounds with further substituents on alkyl
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/113Esters of phosphoric acids with unsaturated acyclic alcohols

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式(I) [例えば、(R)−3−カルボキシ−N,N,N−トリ
メチル−2−{〔ヒドロキシ(テトラデシルオキシ)ホ
スフィニル〕オキシ}−1−1−プロパナミニウムヒド
ロキシド内部塩〕の、遊離酸の形のまたは塩、生理的に
加水分解可能なエステル若しくは前薬の形の化合物。 【効果】 これらは、血糖低下活性を有しそしてそれ故
糖尿病の処置に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、カルニチンの長鎖アルキルオキ
シ−及びアリールオキシ−置換されたホスフィニルオキ
シ誘導体に、特に長鎖アルコキシ−及びアリールオキシ
置換された3−カルボキシ−2−ホスフィニルオキシ−
1−プロパナミニウムヒドロキシド内部塩誘導体に関す
る。
【0002】本発明は、式(I):
【0003】
【化6】
【0004】{式中、X1及びX2は、独立にOまたはS
であり、R1は、R5−Y−R6−またはR7−Z−R8
であり、[ここで式中、Yは、−O−、−S−、−CH
2−、−CH=CH−、−C≡C−、−N(R10)CO
−または−CON(R10)−であり、Zは、−O−、−
S−または−CH2−であり、R5は、真っすぐな若しく
は分岐した鎖の(C1-17)アルキルまたは真っすぐな若
しくは分岐した鎖のω−トリフルオロ−(C1-8)アル
キルであり、R6は、直鎖の(C2-18)アルキレンであ
り、そしてR5−Y−R6−中の炭素原子の総数は、7〜
19であり、R7は、未置換フェニル、フェノキシフェ
ニル、ビフェニル、ナフチル若しくはナフトキシフェニ
ル;またはハロゲン、NO2、NH2、CN、(C1-8
アルキル、(C1-8)アルコキシ、トリフルオロメチ
ル、トリフルオロメトキシ若しくはアセチルによって1
−若しくは独立に2−若しくは独立に3置換されたフェ
ニル、フェノキシフェニル、ビフェニル、ナフチル若し
くはナフトキシフェニルであり、R8は、直鎖の(C
3-15)アルキレン、−(CH2m−N(R10)CO−
(CH2n−、−(CH2m−CON(R10)−(CH
2n−または−CH211OR12−であり、(ここで式
中、m及びnは、独立に1〜7であり、R10は、水素、
メチルまたはエチルであり、R11は、真っすぐなまたは
分岐した鎖の(C1-7)アルキレンであり、R12は、直
鎖の(C2-7)アルキレンであり)、そしてR7中のアリ
ール置換基中の炭素原子の総数、及び意味R10を数えな
いR8中の炭素原子の総数は、3〜15であり]、そし
てR2、R3及びR4は、各々独立に真っすぐなまたは分
岐した鎖の(C1-4)アルキルである}の、遊離酸の形
のまたは塩、生理的に加水分解可能なエステル若しくは
前薬の形の化合物(本明細書中では以後省略して“本発
明の化合物”と呼ぶ)に関する。X1及びX2は好ましく
は両方ともOであるかまたはX1及びX2の一つが好まし
くはOである。X1及びX2は殊に両方ともOである。R
1は好ましくはR5−Y−R6−である。R2、R3及びR4
は好ましくはメチルである。Yは好ましくは−O−また
は−CH2−、殊に−CH2−である。Zは好ましくはO
である。R5は好ましくは直鎖であり、好ましくは直鎖
の(C3-8)アルキル、殊にヘキシルである。R6は好ま
しくは(C3-8)アルキレン、殊にヘプチレンである。
Yが−O−または−S−である時には、R5−Y−R6
中の炭素原子の総数は好ましくは11〜17である。Y
が−CH2−である時には、R5−Y−R6−中の炭素原
子の総数は好ましくは12〜16である。R5−Y−R6
−は殊にテトラデシルである。R7は好ましくは必要に
応じて置換されたフェニル、フェノキシフェニルまたは
ナフチルであり、そしてそれは殊に必要に応じて置換さ
れたフェニルである。それが置換されたフェニルである
時には、それは好ましくは、特に4の位置で1置換され
ている。R8は好ましくは直鎖のアルキレン、殊に−
(CH23-6−、特にブチレンである。R10は好ましく
は水素またはメチルである。R11及びω−トリフルオロ
−(C1-8)アルキルは好ましくは直鎖である。意味R
10を数えないR8中の炭素原子の総数は好ましくは5〜
12である。
【0005】ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ
素であり、それは好ましくはフッ素または塩素である。
(C1-4)アルキルは好ましくはメチルである。
(C1-8)アルコキシは好ましくは(C1-6)アルコキシ
であり、それは殊にヘキシルオキシである。
【0006】塩例えば金属塩例えばナトリウムまたはカ
リウム塩及び酸付加塩例えば塩酸塩は、慣用の方法を使
用して、例えば酸付加塩のためには適切な酸との反応に
よって生成させることができる。好ましい塩は薬理学上
受け入れることができる塩である。
【0007】生理的に加水分解可能なエステルは、カル
ニチン部分のカルボン酸基によって生成されるエステル
ばかりでなくまたホスフェート部分によって生成される
オルトエステル、例えばアリルエステルも含む。カルボ
ン酸エステルは、例えば式(II)の化合物を式(II
I)のカルニチンの所望のエステル形と反応させること
によって製造することができる。ホスフェートエステル
は、例えば式(II)及び式(III)の化合物の反応
の生成物を、本明細書中で以下に説明するようにこの生
成物をアルカリ金属ペルハラートによって処理する前に
所望のアルコールと反応させることによって製造するこ
とができる。本発明はまた、式(I)の化合物の前薬
(pro−drug)の形を含む。このような前薬は知
られていてそして文献中に例えばPCT出願WO91/
19721中に述べられている。これらのエステル及び
前薬は、カルニチンのピバロイルオキシメチル、4−
(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルブチリルオキ
シメチル、N,N−ジメトキシエチルカルバモイルメチ
ル、N−(3,6,9−トリオキサデシル)−N−メチ
ルカルバモイルメチル、N−(3,6−ジオキサヘプチ
ル)−N−メチルカルバモイルメチル、N,N−ジペン
チルカルバモイルメチル、N,N−ジプロピルカルバモ
イルメチル、N,N−ジブチルカルバモイルメチル及び
N−(2−メトキシフェノキシエチル)−N−メチルカ
ルバモイルメチルエステルを含む。
【0008】本発明の化合物は、光学的に活性な異性体
の形で存在することができ、そして慣用の技術によって
分離しそして回収することができる。化合物のL−カル
ニチンの形が好ましい。X1またはX2の一つが硫黄原子
である化合物は、互変異性体の形でそしてジアステレオ
異性体の形で存在することができ、そしてまた慣用の技
術によって分離しそして回収することができる。同様
に、二重結合を含む本発明の化合物は、慣用の手順によ
って容易に分離しそして回収することができる幾何異性
体の形で存在することができる。このような異性体の形
も本発明の範囲中に含まれる。
【0009】本発明の化合物の別のサブグループは、式
(Is)
【0010】
【化7】
【0011】{式中、X1及びX2は、上で規定されたよ
うであり、そしてR1sは、R5−Ys−R6−またはR7s
−Z−R8s−であり、[ここで式中、Ysは、−O−、
−CH2−、−CH=CH−、−C≡C−、−N(C
3)CO−、−N(CH2CH3)CO−または−CO
N(CH3)−であり、Z、R5及びR6は、上で規定さ
れたようであり、そしてR5−Ys−R6−中の炭素原子
の総数は、7〜19であり、R7sは、未置換フェニル、
フェノキシフェニル、ナフチル若しくはナフトキシフェ
ニル;またはフッ素、塩素、NO2、NH2、CN、(C
1-6)アルキル、(C1-6)アルコキシ、トリフルオロメ
チル、トリフルオロメトキシ若しくはアセチルによって
1−若しくは独立に2−若しくは独立に3置換されたフ
ェニル、フェノキシフェニル、ナフチル若しくはナフト
キシフェニルであり、R8sは、直鎖の(C3-12)アルキ
レン、−(CH2m−N(CH3)CO−(CH2
n−、−(CH2m−CON(CH3)−(CH2n−ま
たは−CH211sOR12sであり、(ここで式中、m及
びnは、上で規定されたようであり、R11sは、真っす
ぐなまたは分岐した鎖の(C1-4)アルキレンであり、
12sは、直鎖の(C2-5)アルキレンであり)、そして
7s中のアリール置換基中の炭素原子の総数、及び窒素
原子に結合したメチル基を数えないR8中の炭素原子の
総数は、3〜15である]}の、遊離酸の形のまたは
塩、若しくはアリル、ピバロイルオキシメチル若しくは
N,N−ジエチルカルボキサミジルメチルカルボン酸エ
ステル若しくはホスファチジン酸オルトエステルの形の
化合物である。
【0012】本発明の化合物の別のサブグループは、式
(Ip)
【0013】
【化8】
【0014】{式中、X1、X2、R2、R3及びR4は、
上で規定されたようであり、そしてR1pは、R5p−Yp
−R6p−またはR7p−Zp−R8p−であり、[ここで式
中、Ypは、−O−、−S−、−CH2−、−CH=CH
−または−C≡C−であり、Zpは、−O−または−S
−であり、R5pは、真っすぐな若しくは分岐した鎖の
(C1-17)アルキルであり、R6pは、直鎖の(C2-18
アルキレンであり、そしてR5p−Yp−R6p−中の炭素
原子の総数は、7〜19であり、R7pは、未置換フェニ
ル、ビフェニル若しくはナフチル;またはハロゲン、N
2、(C1-8)アルキル、(C1-8)アルコキシ、トリ
フルオロメチル、トリフルオロメトキシ若しくはアセチ
ルによって1−若しくは独立に2−若しくは独立に3置
換されたフェニル若しくはナフチルであり、R8pは、直
鎖の(C3-15)アルキレンであり、そしてR7p中のそし
てR8p中の置換基中の炭素原子の総数は、3〜15であ
る]}の、遊離酸の形のまたは製薬上受け入れることが
できる塩、生理的に加水分解可能なエステル若しくは前
薬の形の化合物である。
【0015】本発明の化合物は、 a)式(II)
【0016】
【化9】
【0017】[式中、R1は、上で規定されたようであ
り、そしてQは、塩素、臭素またはヨウ素である]の化
合物を、式(III)
【0018】
【化10】
【0019】[式中、R2、R3及びR4は、上で規定さ
れたようである]の化合物若しくはその加水分解可能な
エステルと適切に反応させ、そして生成物を酸化若しく
はチオラート化し、そして生成物を加水分解若しくはチ
オリシスすること、または b)式(IIi
【0020】
【化11】
【0021】[式中、Q、R1、R2及びR3は、上で規
定されたようである]の化合物を、式(IV)
【0022】
【化12】R1−OH (IV) [式中、R1は、上で規定されたようである]の化合物
と適切に反応させ、そして生成物を酸化若しくはチオラ
ート化し、そして生成物を加水分解若しくはチオリシス
すること、または c)置換基R7中のフェニル若しくはナフチル環がNH2
基によって1−、2−若しくは3置換されている式Iの
化合物の製造のためには、NO2基によって1−、2−
若しくは3置換された対応する化合物を還元すること、
並びに生成する化合物を遊離酸の形でまたは塩、生理的
に加水分解可能なエステル若しくは前薬の形で回収する
ことを有して成る方法によって製造することができる。
【0023】本発明の方法は慣用の手順に従って行われ
る。
【0024】方法変形例a)は、好ましくは、塩基例え
ばコリジンの存在下で不活性溶媒例えばアセトニトリル
中で行われる。生成物の酸化は、X1及びX2の両方がO
である化合物の製造のためには、適切な酸化剤によっ
て、好ましくはアルカリ金属ペルハラート、例えば式N
aQ’O4[式中、Q’は塩素、臭素またはヨウ素であ
る]のものによって行われる。ペルハラートは好ましく
は水中に添加される。温度は好ましくは約20℃〜約3
0℃であり、そして室温が殊に好ましい。加水分解は好
ましくはアルカリ性条件下で行われる。
【0025】X1またはX2が硫黄である式(I)の化合
物の製造のためには、チオラート化は好ましくはアルカ
リ金属ペルハラートの代わりに硫黄によって行われる。
1及びX2の両方が硫黄である式(I)の化合物の製造
のためには、チオリシスが、好ましくは硫化水素によっ
て、加水分解の代わりに行われる。
【0026】式IIIの化合物は好都合にはテトラフル
オロボレート塩BF-の形にある。しかしながら、方法
の変形例a)においては、テトラフルオロボレート塩を
使用しない。不活性溶媒は好ましくはテトラヒドロフラ
ンでありそして塩基は好ましくはコリジンである。ペル
ハラートは好ましくは水中に添加される。温度は好まし
くは上で指示したようである。アルカリ金属ペルハラー
トを約0〜15℃に維持された反応温度で添加すること
もまた好ましい。
【0027】方法変形例b)は方法変形例a)と同様に
行われる。それは好ましくは、式(IV)の化合物を好
ましくは例えばテトラヒドロフラン中に溶解して、不活
性溶媒例えばアセトニトリル中でそして塩基例えばコリ
ジンの存在下で行われる。それはまた、適切な酸化また
はチオラート化剤例えば式NaQ’O4のものまたは硫
黄による酸化またはチオラート化ステップ、及び方法変
形例a)に関して上で述べたような加水分解またはチオ
リシスを伴う。温度は好ましくは式(IV)の化合物と
の反応に関しては約0℃そして酸化またはチオラート化
ステップに関してはほぼ室温である。式(IIi)の化
合物は好ましくはテトラフルオロボレート塩の形にあ
る。
【0028】方法変形例c)は、例えば不活性溶媒例え
ば水中のパラジウム上での水素ガスによる水素化によっ
て行われる。
【0029】生理的に加水分解可能なエステル及び前薬
の形は、例えば遊離酸を適切にエステル化することによ
って、例えばN,N−ジエチルカルボキサミジルメチル
エステル前薬の形の製造のためには、遊離酸を例えばエ
チルアルコール中でN,N−ジエチル−2−クロロアセ
トアミドと反応させることによって得ることができる。
その代わりに、上の方法変形例a)は、出発物質の、例
えば式IIIの対応するエステル化された形を使用して
行うことができる。例えば、ピバロイルオキシメチルエ
ステル前薬の形は、方法変形例a)において式IIIの
化合物をそのピバロイルオキシメチルエステルで置き換
えることによって製造することができる。
【0030】本発明の化合物は、慣用のやり方で、例え
ば逆相シリカゲル(C−8)またはAmberlite
XAD−4ノニオン性ポリマー状吸着剤の上のクロマ
トグラフィーによって、反応混合物から単離しそして精
製することができる。
【0031】出発物質は慣用のやり方で製造することが
できる。
【0032】式(II)の化合物は、例えば式(IV)
の化合物を、好ましくは不活性雰囲気下で不活性無水溶
媒中で式(V)
【0033】
【化13】P−Q3 (V) の化合物と反応させることによって製造される。
【0034】式(IIi)の化合物は、例えばテトラフ
ルオロボレート塩の形の式(III)の化合物を、好ま
しくは不活性溶媒中で式Vの化合物と反応させることに
よって製造される。
【0035】R1がR5−Y−R6−でありそしてYが酸
素または硫黄である式(IV)の脂肪族アルコールは、
以下の反応機構に従って製造することができる:
【0036】
【化14】
【0037】[式中、M1及びM2の一つは上で規定され
たようなQであり、そしてもう一つは−OHまたは−S
Hであり、M3は−OHまたは保護された−OHであ
り、Y1は−O−または−S−であり、そしてR5及びR
6は上で規定されたようである]。
【0038】M3が保護された−OHである時には、そ
れらは、式(IVi)の化合物を脱保護して、好ましく
は不活性溶媒中でアルカリ金属水素化物の存在下で製造
される。ジメチルホルムアミドが好ましい溶媒であり、
そして水素化ナトリウムが好ましいアルカリ金属水素化
物である。M3が保護されたヒドロキシ基である時に
は、保護基は、任意の慣用のヒドロキシ保護基、例えば
ジヒドロピランで良い。M3が保護された−OHである
場合には、保護基は、化合物を酸、例えばp-トルエン
スルホン酸で処理することによって除去することができ
る。
【0039】その代わりに、R1がR5−O−R6−であ
る式(IV)のアルコールは、以下の反応機構に従って
製造することができる:
【0040】
【化15】
【0041】[式中、R5’は(C1-15)アルキルであ
り、R5”は(C3-17)アルキルであり、そしてR6は上
で規定されたようである]。
【0042】それらは、例えば酢酸第二水銀の存在下で
不活性溶媒中で反応させ、そして次に反応物を水性水酸
化ナトリウム及びホウ水素化ナトリウムによって処理す
ることによって製造される。ジメチルホルムアミドが好
ましい不活性溶媒である。
【0043】R1がR5−Y−R6−でありそしてYが−
N(R10)CO−である式(IV)のアミドアルコール
は、以下の反応機構に従って製造することができる:
【0044】
【化16】
【0045】[式中、Q、R2、R5、R6及びR10は上
で規定されたようであり、そしてR6’は(C1-17)ア
ルキレンである]。
【0046】それらは、好ましくは塩基例えばトリエチ
ルアミンの存在下で不活性溶媒例えば塩化メチレン中で
反応させることによって製造される。得られる式(XI
II)の中間体は、単離されそして次にホウ水素化ナト
リウムによって好ましくは不活性溶媒例えばtert.
−ブチルアルコール及びメタノール中で還元される。R
1がR7−Z−R8−でありそしてR8が−(CH2m−N
(R10)CO−(CH2n−である式(IV)のアミド
アルコールは、以下の反応機構に従って同様に製造する
ことができる:
【0047】
【化17】
【0048】[式中、m、n、Q、Z、R2、R7、R8
及びR10は上で規定されたようである]。
【0049】それらは、好ましくは式(XIV)の化合
物を式(XV)の化合物と反応させそして上の式(IV
iii)の化合物の製造におけるのと類似のやり方でホウ
水素化ナトリウムによって還元することによって製造さ
れる。
【0050】R1がR5−Y−R6−でありそしてYが−
CO−N(R10)−である式(IV)のアミドアルコー
ルは、以下の反応機構に従って製造することができる:
【0051】
【化18】
【0052】[式中、Q、R2、R5、R6及びR10は上
で規定されたようである]。
【0053】それらは、例えば式(XVII)の化合物
を、塩基例えばトリエチルアミンの存在下で不活性溶媒
例えば塩化メチレン中の式(XVIII)の化合物に添
加することによって製造される。
【0054】R1がR7−Z−R8−でありそしてR8が−
(CH2m−CON(R10)−(CH2n−である式
(IV)のアミドアルコールは、上の式(IVv)の化
合物の製造におけるのと類似のやり方で、以下の反応機
構に従って同様に製造することができる:
【0055】
【化19】
【0056】[式中、m、n、Q、Z、R7及びR10
上で規定されたようである]。
【0057】R1がR7−Z−R8−でありそしてZが酸
素または硫黄である式(IV)の芳香族アルコールはま
た、以下の反応機構に従って製造することができる:
【0058】
【化20】
【0059】[式中、Q、Z、R7及びR8は上で規定さ
れたようである]。
【0060】それらは、好ましくは、上の式(IV’)
の化合物の製造におけるのと同じ反応条件を使用してア
ルカリ金属水素化物の存在下で不活性溶媒中で製造され
る。その代わりに、式(IVvii)のアルコールは、以
下の反応機構に従って製造することができる:
【0061】
【化21】
【0062】[式中、Q、Z、R2及びR7は上で規定さ
れたようであり、そしてR8’は直鎖の(C3-14)アル
キレン、−(CH2m−N(R10)CO−(CH2n-1
−、−R11OR12’−、−(CH2m−CON(R10
−(CH2n-1または−CH211OR12−であり(式
中、m、n、R10及びR11は上で規定されたようであ
り、そしてR12’は(C2-6)アルキレンである)]。
【0063】それ故、それらは、式(XXI)の化合物
をアルカリ金属水素化物またはアルカリ金属炭酸塩の存
在下で不活性溶媒中で式(XXIII)のエステルと反
応させ、そして次に式(XXIV)の中間体を還元剤例
えば水素化アルミニウムリチウムによって還元すること
によって製造される。式(XXIV)の化合物は、その
場で還元してもまたは慣用の技術例えばクロマトグラフ
ィーによってまず単離しても良い。還元は、好ましくは
還流温度で不活性無水溶媒例えばジエチルエーテル中で
実施される。
【0064】R7が1〜8の炭素原子のアルコキシによ
って置換されたフェニルまたはナフチルである式(XX
I)の化合物は、例えば以下の反応機構に従って製造す
ることができる:
【0065】
【化22】
【0066】[式中、Aはフェニルまたはナフチルであ
り、そしてR9は(C1-8)アルキルである]。
【0067】それらは、好ましくはハロゲン除去剤例え
ば炭酸カリウムの存在下で不活性溶媒中でこの反応を行
うことによって製造される。ジメチルホルムアミドが好
ましい不活性溶媒である。
【0068】R7が置換されていないまたは置換された
フェノキシまたはナフトキシによって置換された、置換
されていないまたは置換されたフェニルまたはナフチル
である式(II)の化合物は、以下の反応機構に従って
製造することができる:
【0069】
【化23】
【0070】[式中、A’及びA”は各々独立にハロゲ
ン、NO2、NH2、CN、(C1-8)アルキル、
(C1-8)アルコキシ、ω−トリフルオロ−(C1-8)ア
ルキル、トリフルオロメトキシまたはアセチルによって
置換されていないまたは置換されたフェニルまたはナフ
チルであり、M2’またはM2”の一つはOHでありそし
てもう一つはブロモであり、そしてR8は上で規定され
たようである]。
【0071】それらは、好ましくは不活性溶媒例えばピ
リジン中でそして炭酸カリウム及び酸化銅の存在下でこ
の反応を行うことによって製造される。
【0072】式(XXIX)のアルコールは、以下の反
応機構に従って製造することができる:
【0073】
【化24】
【0074】[式中、M2”、A”、Z、R3、R8及び
8’は上で規定されたようである]。
【0075】それらは、好ましくは式(XXX)の化合
物を不活性溶媒例えばジメチルホルムアミド中でアルカ
リ金属炭酸塩の存在下で式(XXXI)のエステルと反
応させ、そして次に式(XXXII)の中間体を還元剤
例えば水素化アルミニウムリチウムまたはDIBAL−
Hによって還元することによって製造される。式(XX
XII)の化合物は、その場で還元しても良くまたは慣
用の技術例えばクロマトグラフィーによってまず単離し
ても良い。還元は、不活性無水溶媒例えばジエチルエー
テルまたはテトラヒドロフラン中で、好ましくは不活性
雰囲気下で実施される。
【0076】式(III)〜(XXVI)の化合物の多
くは、知られていて、そして既知の出発物質を使用して
文献中に述べられた方法によって製造することができる
か、または類似の方法によって若しくは以下の実施例中
で述べるようにして製造することができる。
【0077】
【実施例】以下の実施例は本発明を例示する。すべての
温度は摂氏度である。RまたはSはプロパナミニウム部
分の2の位置での絶対配置を指す。AまたはBはリン原
子での配置に関する個々のジアステレオ異性体を指す。
【0078】表において、“ppm”は溶媒として重水
素化されたメタノールを使用して室温で測定された31
−NMRデータを指し、旋光値には“+”または“−”
が先行していてそして特記しない限り“[α]D 25(c
=1.0、メタノール中)”を意味し、融点値に続く表
示“(分解)”は“分解”を意味し、そして“ea”は
表の終わりで元素分析データを指す。
【0079】実施例1(R)−3−カルボキシ−N,
N,N−トリメチル−2−{[ヒドロキシ(テトラデシ
ルオキシ)ホスフィニル]オキシ}−1−プロパナミニ
ウムヒドロキシド内部塩 [式I:X1=X2=O;R2=R3=R4=メチル;R異性
体;R1=テトラデシル] [方法変形例a)、テトラフルオロボレートによって;
酸化及び加水分解によって]263mlのアセトニトリ
ル中の16.4gのL−カルニチン(式IIIの化合物)
のテトラフルオロボレート塩及び26gのコリジンの溶
液に、29.4gのジクロロテトラデシルホスファイト
(式IIの化合物)を添加する。反応混合物を室温で17
時間撹拌し、そして次に48.7mlの水の中の21.
1gのメタ過ヨウ素酸ナトリウムの溶液を添加する。室
温で2時間撹拌した後で、反応混合物をセライトを通し
て濾過し、そして濾液を真空下で濃縮する。残渣を、最
初は50/30/3の比のクロロホルム/メタノール/
濃水酸化アンモニウムによってそして次に50/30/
10の比の同じ溶媒システムによって順相シリカゲル上
でフラッシュクロマトグラフ処理して生成物を生成さ
せ、次にこの生成物を水からアセトニトリルへのそして
メタノールへの勾配を使用してLiChroprep
RP−8シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフ処理
する。標題の化合物が無定形固体として単離される(31
P−NMR=0.324ppm;m.p.190°[分
解];[α]D 25=−10.34°[c=1.0、CH3
OH])。上の手順に従いそしてL−カルニチンの代わ
りに当量のD−カルニチンを使用すると、標題の化合物
のD−カルニチンの形(即ちSエナンチオマー)が得ら
れる(31P−NMR=0.286ppm;m.p.〜1
95°[分解];[α]D 25=+10.92°[c=
0.97、CH3OH])。
【0080】標題の化合物のN,N−ジエチルカルボキ
サミジルメチル[31P−NMR=0.091ppm;
m.p.60°(軟化)]及びピバロイルオキシメチル
エステル前薬[31P−NMR=0.081ppm;m.
p.139°(分解)]は、それぞれ、標題の化合物を
エチルアルコール及びトリエチルアミン中のN,N−ジ
エチル−2−クロロアセトアミドと反応させることによ
って、または上の反応においてL−カルニチンのテトラ
フルオロボレート塩をL−カルニチンのピバロイルオキ
シメチルエステルのテトラフルオロボレート塩で置き換
えることによって製造することができる。
【0081】出発物質は以下のようにして得られる:2
00mlの無水エーテル及び93.4mlの無水トルエ
ン中の46.8mlのPCl3(式Vの化合物)の溶液を
通して、乾いた窒素を5分間泡立たせる。また、200
mlの無水エーテル中の20gの1−テトラデカノール
(式IVの化合物)の溶液を通して5分間窒素を泡立たせ
る。このアルコール溶液をPCl3溶液に撹拌しながら
20分の期間にわたって滴加しそして次に更に2時間撹
拌する。溶媒を蒸留によって除去すると、透明な無色の
液体としてジクロロテトラデシルホスファイトが得られ
る。
【0082】実施例2(R)−3−カルボキシ−N,
N,N−トリメチル−2−{[ヒドロキシ(テトラデシ
ルオキシ)ホスフィニル]オキシ}−1−プロパナミニ
ウムヒドロキシド内部塩 [式I:実施例1に関するような] [方法変形例a)、テトラフルオロボレート無しで;酸
化及び加水分解によって]下に説明するようにして得ら
れる粗製のオイルを1.25lのテトラヒドロフラン中
に溶解し、そして25〜30°の内部温度を維持しなが
ら75.5gのL−カルニチンを添加する。生成される
懸濁液を5分間撹拌し、そして1.25lのテトラヒド
ロフラン(THF)中の231mlの2,4,6−コリ
ジンの溶液を25〜30°の内部温度を維持しながら4
0分の期間にわたって添加する。生成する白いスラリー
を22〜23°に冷却し、そして撹拌を3時間続ける。
混合物を0〜5°に冷却し、そして750mlの脱イオ
ンプラント水を5〜10°の内部温度を維持しながら1
0分の期間にわたって添加する。次に、全部で125g
の過ヨウ素酸ナトリウムを3つの等しい41.7gの部
分に分けて、10〜15°の内部温度を維持しながら1
0分間隔で30分の期間にわたって添加する。反応物を
22〜23°に加温しそして更に1.5時間撹拌する。
次に混合物を0〜5°に冷却し、そして500mlの脱
イオンプラント水中に溶解した250gのチオ硫酸ナト
リウムを5〜10°の内部温度を維持しながら30分の
期間にわたって添加する。反応混合物を22〜23°に
加温しそして30分間撹拌する。吸引濾過によって固体
を分離した後で、濾液を、2.25lの溶媒が集められ
るまで、45〜50°で減圧(100mbar)下で濃
縮する。得られる粗製混合物を、機械式撹拌機、温度
計、添加漏斗及び冷却浴を備えた5lの4ッ口丸底フラ
スコに移し、そして22〜23°の内部温度を維持しな
がら20分の期間にわたって350mlの脱イオンプラ
ント水中に溶解した45gの炭酸ナトリウムによって希
釈する。添加が完了した後で、2.0lの酢酸エチルを
添加し、そして2相混合物を22〜23°の内部温度を
維持しながら30分間撹拌する。層を分離し、そして有
機相を捨てる。水性層を0〜5°に冷却し、そして12
0mlの濃塩酸を5〜10°の内部温度を維持しながら
30分の期間にわたって添加する。生成する溶液を22
〜23°に加温すると、粗製の標題の化合物の2.3l
の水性溶液が得られる。
【0083】この粗製生成物に400gの逆相シリカゲ
ル(C−8)を添加し、そして生成するスラリーを45
分間撹拌する。得られるゲルを、吸引を使用しての3リ
ットルのガラスフリット漏斗の上での濾過によって集め
る。濾液のこの処理を、400gそして次に200gの
量の逆相シリカゲルによって2回繰り返す。ゲル留分を
一緒に混合しそして、濾液のコンダクタンスが<100
μS/cmに到達するまで吸引を使用してHPLCグレ
ードの水によって溶離する。7.5lの無水エタノール
がこれに続く。エタノールによる溶離に切り換えた後で
集められた最初の0.82lの溶媒は捨てる。集められ
た次の5.9lの溶媒を、5.5lの溶媒が集められる
まで40〜45°で減圧(25〜30mmHg)下で濃
縮する。生成する濃いスラリーを、400mlの無水エ
タノールの助けによって、機械式撹拌機、温度計、添加
漏斗及び加熱マントルを備えた5lの4ッ口丸底フラス
コに移し、そして55〜60°に加温する。1リットル
の溶液が得られるが、これに1.8lのTHFを50〜
55°の内部温度を維持しながら30分の期間にわたっ
て添加する。2時間にわたる22〜23°への冷却及び
更に1時間の撹拌の後で、固体を吸引下の濾過によって
集めそして3つの100mlの量のTHFによって洗浄
する。固体を2lの4ッ口丸底フラスコに移し、そして
475mlの95%エタノールを添加する。得られる懸
濁液を50〜55°に加温し、そして生成する溶液を加
熱マントル、温度計、機械式撹拌機及び添加漏斗を備え
た5lの4ッ口丸底フラスコ中に吸引下で濾過する。こ
の溶液を50〜55°に加温し、そして50〜55°の
内部温度を維持しながら30分の期間にわたって1.2
5lのTHFを添加する。混合物を2.0時間にわたっ
て22〜23°に冷却しそして更に1.0時間撹拌す
る。生成される固体を吸引下の濾過によって集めそし
て、全部で300mlのTHFを使用して3つの等しい
量の100mlのTHFとその各々に続く150mlの
アセトンによって洗浄する。次に、固体を、重量が一定
になるまで約16時間25〜30mmHgで45〜50
°で乾燥すると、純粋な標題の化合物が得られる。
【0084】その代わりに、上の精製はまた、高価な逆
相シリカゲル(C−8)の代わりにAmberlite
XAD−4ノニオン性ポリマー状吸着剤を使用して、
逆相シリカゲル(C−8)に関して述べたのと同じやり
方で上の粗製生成物溶液によって1.5kgのAmbe
rlite XAD−4を処理することによって実施す
ることもできる。水引き続いて7.5lの無水エタノー
ルによって溶離することによって、所望の生成物を含む
5.9lの溶液が得られる。生成する溶液からの5.5
lのエタノールの蒸発は結果としてスラリーをもたらす
が、このスラリーを55〜60°に加熱することによっ
て追加の400mlのエタノール中に溶解すると1lの
溶液が生成する。純粋な標題の化合物を1.8lのTH
Fを添加することによって溶液から沈殿させそして次に
乾燥する(31P−NMR=0.324ppm;m.p.
190°[分解];[α]D 25=−10.34°[c=
1.0、CH3OH])。
【0085】出発物質は以下のようにして得られる:機
械式撹拌機、温度計、添加漏斗、乾燥チューブ及び冷却
浴を備えた5lの4ッ口丸底フラスコに、153mlの
三塩化リン及び625mlのヘプタンを仕込み、そして
625mlのヘプタン中に溶解した125gの1−テト
ラデカノールを23〜25°の内部温度を維持しながら
50〜55分の期間にわたって添加する。この反応混合
物を45分間撹拌し、そして次に1.2lの溶媒が除去
されるまで25〜30mmHgの減圧下で40〜45°
で濃縮する。ジクロロテトラデシルホスファイトが粗製
のオイルとして得られる。
【0086】実施例3(R)−3−カルボキシ−N,
N,N−トリメチル−2−{[ヒドロキシ(テトラデシ
ルオキシ)ホスフィノチオイル]オキシ}−1−プロパ
ナミニウムヒドロキシド内部塩 [式I:X1=S;X2=O;R2=R3=R4=メチル;R
異性体;R1=テトラデシル] [方法変形例a);チオレート化及び加水分解によっ
て]100mlのアセトニトリル中の7.8gのL−カ
ルニチンのテトラフルオロボレート塩及び11.2gの
コリジンの溶液に、50mlのアセトニトリル中の1
4.7gのジクロロテトラデシルホスファイトを添加す
る。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、そして次に
真空下で溶媒を除去する。生成する残渣を、窒素ガスで
飽和された400mlのピリジン及び20mlの水の混
合物中に溶解し、そして窒素雰囲気下で室温で30分間
撹拌する。次に、7.4gの硫黄を添加しそして混合物
を更に18時間撹拌する。反応混合物をセライトを通し
て濾過し、そして濾液を真空下で濃縮する。生成する残
渣を、最初は50/30/3の比の塩化メチレン/メタ
ノール/濃水酸化アンモニウムによってそして次に50
/30/5の比の同じ溶媒システムによってシリカゲル
上でフラッシュクロマトグラフ処理すると、所望の物質
のジアステレオマーの混合物が得られる。300/40
0/60/72の比のヘキサン/イソプロパノール/水
/イソプロピルアミンを使用する追加の低圧クロマトグ
ラフィーは、粗製の異性体A及び異性体Bを生成させ
る。個々の異性体を、最初は50/30/3の比の塩化
メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウムによって
そして次に50/30/6の比の同じ溶媒システムによ
って溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフ
ィーによって更に精製する。一層の精製は、最初は水に
よってそして次にエタノールによって溶離するLiCh
roprep RP−8シリカゲル上でフラッシュクロ
マトグラフィーによって達成されて、無定形固体として
純粋な個々のジアステレオマーを与える: 異性体A:31P−NMR=57.5ppm;[α]D 25
=−21.3°[c=1.0、CH3OH]; 異性体B:31P−NMR=58.2ppm;[α]D 25
=−14.8°[c=1.0、CH3OH]。
【0087】実施例4(R)−3−カルボキシ−N,
N,N−トリメチル−2−{[メルカプト(テトラデシ
ルオキシ)ホスフィノチオイル]オキシ}−1−プロパ
ナミニウムヒドロキシド内部塩 [式I:X1=X2=S;R2=R3=R4=メチル;R異性
体;R1=テトラデシル] [方法変形例a);チオレート化及びチオリシスによっ
て]10mlのアセトニトリル中の1.2gのL−カル
ニチンのテトラフルオロボレート塩及び1.7gのコリ
ジンの溶液に、15mlのアセトニトリル中の5.7g
のジクロロテトラデシルホスファイトを添加する。反応
混合物を室温で1時間撹拌し、そして次に硫化水素ガス
を5分間混合物を通して泡立たせる。反応混合物を更に
15分間室温で撹拌し、そして次に真空下で溶媒を除去
する。生成する残渣を、50mlのピリジン及び1ml
の水の中に溶解し、そして1.1gの硫黄を添加し、そ
して混合物を室温で17時間撹拌する。反応混合物をセ
ライトを通して濾過し、そして濾液を真空下で濃縮す
る。生成する残渣を、最初は50/30/5の比の塩化
メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウムによって
そして次に50/30/5の比の同じ溶媒システムによ
ってシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフ処理す
る。最初は水によってそして次にメタノールによって溶
離するLiChroprep RP−8シリカゲル上で
の後続のフラッシュクロマトグラフィーは、無定形固体
として標題の化合物を与える(31P−NMR=115.
57ppm;m.p.178°[分解])。
【0088】実施例5(R)−3−カルボキシ−N,
N,N−トリメチル−2−{[ヒドロキシ((2−プロ
ペニル)オキシ)テトラデシルオキシ)ホスフィニル]
オキシ}−1−プロパナミニウムヒドロキシド内部塩 [式I:X1=X2=O;R2=R3=R4=メチル;R異性
体;R1=テトラデシル;ホスフェート部分とのアリル
オルトエステルとしての前薬の形] [方法変形例a);酸化及び加水分解によって]32m
lのアセトニトリル及び3.2mlのコリジン中の2.
0gのL−カルニチンのテトラフルオロボレート塩の溶
液に、3.8gのジクロロテトラデシルホスファイトを
添加し、そして反応混合物を室温で24時間撹拌する。
次に、これに2.7mlのアリルアルコールを添加し、
そして溶液を室温で2時間撹拌する。10.0mlの水
中の2.6gのNaIO4の溶液を添加しそして反応混
合物を2時間撹拌する。次に、混合物をセライトを通し
て濾過し、引き続いてこれをメタノールで洗浄しそして
真空下で濃縮すると、白い油性の固体が得られる。これ
を、最初は50/10/0.5の比のクロロホルム/メ
タノール/濃水酸化アンモニウムによってそして引き続
いて50/30/3の比によってフラッシュクロマトグ
ラフ処理する。次にこの水酸化アンモニウム塩を、逆相
プラグ(LiChroprep RP−8シリカゲル)
を通してフラッシュクロマトグラフ処理すると、灰色が
かった白い固体として標題の化合物が得られる[31P−
NMR=−1.280ppm、−1.315ppm;
m.p.〜100°(軟化)]。 実施例6(R)−N,N,N−トリメチル−4−オキ
ソ−4−[(2−プロペニル)オキシ)−2−[[ヒド
ロキシ(テトラデシルオキシ)ホスフィニル]オキシ]
−1−ブタナミニウムヒドロキシド内部塩 [式I:X1=X2=O;R2=R3=R4=メチル;R異性
体;R1=テトラデシル;カルボキシル基とのアリルエ
ステル] [方法変形例a);酸化及び加水分解によって]L−カ
ルニチンのテトラフルオロボレート塩をL−カルニチン
のアリルエステルのテトラフルオロボレート塩によって
置き換えて実施例1と同様に進めると、標題の化合物が
得られる(無定形固体)[31P−NMR=0.108p
pm]。 実施例7(R)−3−カルボキシ−N,N,N−トリ
メチル−2−[[ヒドロキシ(N−エチル−N−ヘプチ
ルヘキサミジル−6−オキシ)ホスフィニル]オキシ]
−1−プロパナミニウムヒドロキシド内部塩 [式I:X1=X2=O;R2=R3=R4=メチル;R異性
体;R1=R5−Y−R6−(式中、R5=ヘプチル、R6
=ペンタメチレンそしてY=−N(C25)CO−)] [方法変形例b);酸化及び加水分解によって]4.0
mlのテトラヒドロフラン中の1.0gのN−ヘプチル
−N−エチル(6−ヒドロキシ)ヘキサンアミド[式
(IV)の化合物]の溶液を、以下に述べるようにして
得られた粗製生成物[式(IIi)の化合物]にシリン
ジで添加し、そして反応混合物を氷−水温度で2時間撹
拌する。この混合物に、3mlの水中の0.83gのN
aIO4の溶液を添加し、その後でそれを室温で18時
間撹拌しそして次に真空下で濃縮する。得られた残渣
を、最初は50/30/3の比のCH2Cl2/MeOH
/NH4OHによってそして次に、無極性不純物を濾別
した後で、50/30/10の比によってフラッシュク
ロマトグラフ処理する。次に単離された水酸化アンモニ
ウム内部塩を、逆相プラグ(LiChroprep R
P−8シリカゲル)を通してフラッシュクロマトグラフ
処理すると、薄い黄色の固体として標題の化合物が得ら
れる[31P−NMR=−0.046ppm;m.p.1
75°(分解)]。
【0089】式(IIi)の出発物質は以下のようにし
て得られる:20mlのアセトニトリル中に1.45g
のL−カルニチンのテトラフルオロボレート塩及び2.
05mlのコリジンを含む溶液を−40°に冷却し、そ
して0.34mlの三塩化リンをシリンジで添加する。
反応物を−40°で10分間そして次に氷−水温度で2
時間撹拌し、そしてこの粗製反応混合物を一層の精製無
しで使用する。
【0090】式(IV)の出発物質は以下のようにして
得られる:150mlのCH2Cl2中の5.0gの1−
アミノヘプタンの溶液に、10.9mlのEt3N、引
き続いて2.79mlの塩化アセチルを添加する。反応
混合物を室温で18時間撹拌しそして次に真空下で濃縮
する。得られた残渣を酢酸エチルと水性の2NのHCl
溶液との間で分配し、そして分離の後で、有機層を水性
飽和NaHCO3、次にブラインで洗浄し、そしてNa2
SO4上で乾燥する。濾過及び濃縮の後で、N−ヘプチ
ルアセトアミドが透明な液体として得られる。150m
lのジエチルエーテル中の5.5gのN−ヘプチルアセ
トアミドの溶液と3.99gの水素化アルミニウムリチ
ウムとの混合物を室温で18時間撹拌する。次に、反応
混合物をFieser法によってH2O/NaOHによ
って後処理し、これに続いて有機層をMgSO4上で乾
燥し、濾過し、そして真空下で濃縮すると、N−ヘプチ
ル−N−エチルアミンが得られる。
【0091】96mlのCH2Cl2中の3.2gのN−
ヘプチル−N−エチルアミンの溶液に、5.7mlのE
3N、引き続いて3.63mlのヘキサン二酸モノク
ロリドモノメチルエステルを添加する。この混合物を室
温で18時間撹拌し、そして真空下で濃縮した後で、得
られた残渣を酢酸エチルと水性の2NのHCl溶液との
間で分配する。有機層を分離し、そして水性飽和NaH
CO3、次にブラインで洗浄し、そしてMgSO4上で乾
燥する。濾過及び真空下での濃縮の後で、残渣を、3/
1の比のヘキサン及び酢酸エチルを使用して順相シリカ
ゲル上でフラッシュクロマトグラフ処理すると、N−ヘ
プチル−N−エチルアジパミン酸メチルエステルが得ら
れる。
【0092】40mlのtert.−ブタノール中の
3.1gのN−ヘプチル−N−エチルアジパミン酸メチ
ルエステルの溶液と800mgのホウ水素化ナトリウム
との混合物を還流に加熱し、その後で7.8mlのメタ
ノールを滴加する。反応混合物を還流で18時間撹拌
し、そして次に水とCH2Cl2との間で分配する。分離
の後で、有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し、そし
て真空下で濃縮する。得られた残渣を、4/1の比のヘ
キサン及び酢酸エチルによって順相シリカゲル上でフラ
ッシュクロマトグラフ処理すると、N−ヘプチル−N−
エチル−(6−ヒドロキシ)ヘキサンアミドが得られ
る。
【0093】実施例8(R)−3−カルボキシ−N,
N,N−トリメチル−2−[[ヒドロキシ[8−(2−
アミノフェノキシ)オクチルオキシ]ホスフィニル]オ
キシ]−1−プロパナミニウムヒドロキシド内部塩 [式I:X1=X2=O;R2=R3=R4=メチル;R異性
体;R1=R7−Z−R8−(式中、R7=2−アミノフェ
ニル、Z=−O−そしてR8=オクタメチレン] [方法変形例c)(還元)]5mlの水中の490mg
の実施例68の化合物の溶液及び490mgの炭素上の
10%Pdを、適切なフラスコ中でH2ガスによってフ
ラッシュし、そしてH2含有風船形フラスコ下で2日間
撹拌する。反応混合物をLiChroprep RP−
8シリカゲルのカラムに添加し、そして水、アセトニト
リル及びメタノールによって順次溶離する。メタノール
中に溶離された生成物を蒸発すると、標題の化合物が得
られる[31P−NMR=0.381ppm;[α]D25
=−10.07°(c=1、CH3OH)]。
【0094】本発明の以下の化合物(式I)が、対応す
る出発物質から類似のやり方で得られる。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】
【表4】
【0099】
【表5】
【0100】1)出発物質4−ノニルオキシブタノール
(式IIの化合物)は、テトラデカノールの代わりに使用
され、そしてジメチルホルムアミド中の1,4−ブタン
ジオールを水素化ナトリウムと反応させそして次にこの
反応の生成物にブロモノナンを添加することによって得
られる。
【0101】2)1)によるが、ブロモノナンの代わりにヨ
ードメタンそして1,4−ブタンジオールの代わりに
1,12−ドデカンジオールを使用する。
【0102】3)出発物質5−(2−ノニルオキシ)ペン
タノールは、ジメチルホルムアミド中の1,5−ペンタ
ンジオールを酢酸第二水銀及び1−ノネンと反応させそ
して生成する混合物を水性NaOH中のNaBH4溶液
によって還元することによって得られる。
【0103】4)出発物質8−(3−メチルペンチルオキ
シ)オクタノールは、無水ジエチルエーテル中の8−ブ
ロモ−1−オクタノールをジヒドロピラン中のp-トル
エンスルホン酸と反応させることによって得られる;生
成する保護されたブロモアルコールを水素化ナトリウム
の存在下でジメチルホルムアミド中の3−メチルペンタ
ノールと反応させ、そして生成する生成物をメタノール
中でp-トルエンスルホン酸と反応させ、メタノールを
減圧下で除去し、残渣を酢酸エチルと水との間で分配
し、有機層を水性NaHCO3及びブラインで洗浄し、
乾燥し、濾過しそして濃縮する。
【0104】5)出発物質8−[4−(トリフルオロメト
キシ)フェノキシ]−1−オクタノールは、4−(トリ
フルオロメトキシ)フェノールをK2CO3の存在下で8
0°で無水ジメチルホルムアミド中の8−ブロモ−1−
オクタノールと反応させることによって得られる。
【0105】6)出発物質3−[3−(ペンチルオキシ)
フェノキシ]プロパノールは、1−ブロモペンタンを炭
酸カリウムの存在下でジメチルホルムアミド中のレソル
シノールと反応させそして生成する3−ペンチルオキシ
フェノールを3−ブロモプロパノールの存在下でジメチ
ルホルムアミド中のNaHと反応させることによって得
られる。
【0106】7)出発物質4−[3−(ペンチルオキシ)
フェノキシ]ブタノールは、3−ペンチルオキシフェノ
ール及びエチル4−ブロモブチレートをジメチルホルム
アミド中のNaHと反応させそして生成するエチル4−
(3−ペンチルオキシフェノキシ)ブチレートを無水エ
ーテル中のLiAlH4によって還元することによって
得られる。
【0107】8)出発物質4−[(4−フェノキシ)フェ
ノキシ]ブタノールは、4−(4−フェノキシ)フェノ
ールをK2CO3の存在下で無水ジメチルホルムアミド中
のエチル4−ブロモブチレートと反応させそして生成す
るエチル4−[(4−フェノキシ)フェノキシ]ブチレ
ートを窒素雰囲気下で無水エチルエーテル中のLiAl
4によって還元することによって得られる。
【0108】9)中間体N−(7−ヒドロキシヘプチル)
−N−メチルヘキサンアミド(式IVの化合物)は、ジオ
キサン中の7−ブロモヘプタノールを40%水性メチル
アミンと反応させそしてCH2Cl2中の生成する7−
(N−メチルアミノ)ヘプタノールのHBr塩を塩化ヘ
キサノイル及びトリエチルアミンと反応させることによ
って得られる。
【0109】10)1−テトラデカノールの代わりに使用
される中間体3−(5−ヒドロキシペンチル)フェノー
ルn−ペンチルエーテルは、ジメチルホルムアミド中の
3−ブロモフェノールをK2CO3の存在下で1−ブロモ
ペンタンと反応させ、テトラヒドロフラン中の生成する
3−ブロモフェノールn−ペンチルエーテルをt−ブチ
ルリチウムそして次にLi2CuCl3と反応させ、生成
する混合物を1−ブロモ−5−ベンジルオキシペンタン
と反応させ、そしてシリカゲル上のクロマトグラフィー
(1:1のヘキサン:エーテル)の後で、エタノール中
の生成する粗製(3−ベンジルオキシペンチル)フェノ
ールn−ペンチルエーテルを炭素上の5%パラジウム上
で水素化することによって得られる。
【0110】11)1−テトラデカノールの代わりに使用
される中間体5−(3−ヘキシルフェニル)ペンタノー
ル(式IVの化合物)は、テトラヒドロフラン中で1−ブ
ロモペンタン及びトリフェニルホスフィンから製造され
るウィッティッヒ塩をヘキサン中のn−ブチルリチウム
そして次に3−ブロモベンズアルデヒドと反応させ、テ
トラヒドロフラン中の生成する3−ブロモ−(1−ヘキ
セニル)ベンゼンを(3:2のヘキサン:エーテルによ
って溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーの後
で)ヘキサン中のt−ブチルリチウム及びテトラヒドロ
フラン中のLi2CuCl3と反応させ、そして次に1−
ブロモ−5−ベンジルオキシペンタンを添加し、生成す
る3−(5−ベンジルオキシペンチル)−(1−ヘキセ
ニル)ベンゼンをHPLCクロマトグラフィーによって
精製し、そしてメタノール中の純粋な化合物を炭素上の
5%パラジウムによって水素化することによって得られ
る。
【0111】12)1−テトラデカノールの代わりに使用
される中間体1−メチル−3−(p−クロロフェノキ
シ)プロピル−5−ヒドロキシペンチルエーテル(式IV
の化合物)は、ジメチルホルムアミド中のp−クロロフ
ェノールをK2CO3の存在下で1−ブロモ−3−ブテン
と反応させ、生成するp−クロロフェニル−3−ブテニ
ルエーテルをジメチルホルムアミド中の酢酸第二水銀の
存在下で1,5−ペンタンジオールと反応させ、水性N
aOH溶液を添加しそして混合物をNaBH4と反応さ
せることによって得られる。
【0112】13)実施例68の化合物の代わりに実施例
56の化合物を出発物質として使用して。
【0113】14)1−テトラデカノールの代わりに使用
される中間体4−[3−[4−(トリフルオロメトキ
シ)フェノキシ]フェノキシ]ブタン−1−オール(式
IVの化合物)は、3−ブロモフェノールをK2CO3の存
在下でジメチルホルムアミド中のエチル4−ブロモブチ
レートと反応させ、テトラヒドロフラン中の生成するエ
チル4−(3−ブロモフェノキシ)ブチレートをトルエ
ン中のDIBAL−Hと反応させ、そして生成する4−
(3−ブロモフェノキシ)ブタン−1−オールをK2
3及びピリジンの存在下で4−(トリフルオロメトキ
シ)フェノール及びCuOと反応させることによって得
られる。
【0114】15)1−テトラデカノールの代わりに使用
される4−[4−[4−(トリフルオロメトキシ)フェ
ノキシ]フェノキシ]ブタン−1−オール(式IVの化合
物)は、p−ヒドロキノンをK2CO3の存在下でジメチ
ルホルムアミド中のエチル4−ブロモブチレートと反応
させ、エーテル中の生成するエチル4−(4−ヒドロキ
シフェノキシ)ブチレートをLiAlH4と反応させ、
そして生成する4−(4−ヒドロキシフェノキシ)ブタ
ン−1−オールをK2CO3及びピリジンの存在下で4−
(トリフルオロメトキシ)ブロモベンゼン及びCuOと
反応させることによって得られる。
【0115】遊離酸の形のまたは製薬上受け入れること
ができる塩若しくは製薬上受け入れることができそして
生理的に加水分解可能なエステル前薬の形の式(I)の
化合物(本明細書中で以後短縮して“本発明の薬剤”と
名付ける)は、動物における薬理学的な活性を示す。特
に、それらは、血糖低下活性を有しそしてかくして、標
準的なテストによって、例えば約1mg/kg〜約10
0mg/kgの薬剤を与えられた雄のSprague−
Dawleyラットにおける急性及び慢性血糖低下スク
リーンテストによって示されるように、糖尿病の処置に
おける使用を指摘される。2〜3カ月の年令の急性スク
リーンテストにおいては250gそして慢性スクリーン
テストにおいては200〜220gの重さのラットを、
22℃の制御された周囲温度そして急性スクリーンテス
トにおいては少なくとも7日間のそして慢性スクリーン
テストをテストする前及び間の7日間の12/12時間
の明/暗サイクルで部屋の中に保持する。
【0116】急性スクリーンテストにおいては、Pur
inaラットの食べ物及び水は任意の量で利用可能であ
る。18時間の絶食の後で、ラット(5/グループ)
は、0.2%のTween 80Rを含む0.5%のカ
ルボキシメチルセルロース(CMC)中で強制飼養によ
って経口的にテスト化合物を与えられる。これらの動物
は1.0ml/100g体重を受け入れる。投与後3時
間で、ラットをCO2で麻酔し、そして心臓穿刺によっ
て血液を集める。血清を集めそしてグルコース及びβ−
ヒドロキシブチレート測定のために使用する。グルコー
スはグルコースオキシダーゼ法(YSI モデル 2
7、Yellow Spring、オハイオ)によって
測定し、そしてβ−ヒドロキシブチレートはβ−ヒドロ
キシブチレートデヒドロゲナーゼ結合酵素効力検定(S
igma Kit 310−uv -St.Louis,
Mo)によって検定する。ED50値は、β−ヒドロキシ
ブチレートレベルの最大減少の50%抑制をもたらすた
めに必要とされる薬剤の量である。
【0117】慢性スクリーンテストにおいては、ラット
は任意の量の高脂肪食物を与えられる。食物を与えられ
た状態で、40mgのストレプトゾトシン/kgの体重
を尾の静脈を経由して注射する。5日後に、200mg
/dlより多い与えられた血液グルコースを有するラッ
トは糖尿病であると考えられそして、一晩の絶食の後
で、経口グルコース許容テストを与えられた時に、テス
ト後3時間で40mg/dl〜80mg/dlの血液グ
ルコースを有する。4日後に、これらの動物は、与えら
れた血液グルコースレベルが180mg/dlより多い
場合には、スクリーンにおいて使用される。血液グルコ
ースはYSIグルコース分析計によって測定される。慢
性スクリーンテストは以下のように実施される:第一
日、8:00a.m.にラットから食物を引き上げ、そ
して最初の血液グルコースの読みが尾の先端を経由して
取られた後で、賦形剤(対照)または薬剤と賦形剤(9
匹のラット/処置)を経口的に投与する。6時間後に血
液グルコースレベルを測定し、そしてその直後にラット
をレフェする(refed)。同じラットに11連続日
の間、1日1回、賦形剤または薬のどちらかを与える。
4、8及び11日の投与の後で、0時間でそして6時間
の絶食の後で血液グルコースを測定する。11日に計算
されたED50値は、血液グルコースレベルを正規化する
ための薬剤の能力における最大効能の50%をもたらす
ために必要とされる薬剤の量である。100%の効能は
血液グルコースレベルの正常なラットのレベルへの復帰
を代表する。
【0118】糖尿病の状態の緩和のために用いられる本
発明の薬剤の抗糖尿病の効果的な投与量は、用いられる
特定の化合物、投与の様式及び処置される状態のひどさ
に依存して変わるであろう。しかしながら、一般に、薬
剤が動物の体重1kgあたり約1mg〜約100mgの
日毎の投与量で、必要に応じて1日に2〜4回に分割さ
れた投与量で、または持続放出の形で投与される時に満
足な結果が得られる。比較的大きな哺乳動物、例えば霊
長目の動物例えばヒトに関しては、全部の日毎の投与量
は、1日あたり約1mg〜約1000mgである。単位
投与形は、固体のまたは液体の製薬上受け入れることが
できる担体または希釈剤との密な混合物中の約1mgか
らの、好ましくは約5mg〜約250mgの薬剤を含
む。
【0119】本発明の薬剤は、上の用途のために知られ
ている標準に類似したやり方で投与することができる。
特定の薬剤に関する適切な日毎の投与量は、多数の要因
例えばその活性の相対的効能に依存するであろう。例え
ば、実施例1の化合物は急性において4.2mg/kg
そして慢性低血糖症テストにおいて45mg/kg/d
ayのED50を有し、そして実施例76の化合物は急性
において1.6mg/kgのED50及び慢性低血糖症テ
ストにおいて37mg/kg/dayのED70を有する
ことが測定された。これらの2つの薬剤に関する指摘さ
れた日毎の投与量は、比較的大きな霊長目の動物例えば
ヒトに関しては約1mg〜約1000mg、好ましくは
約20mg〜約250mg経口である。
【0120】上の用途に関しては、本発明の薬剤は、そ
のまままたは慣用の製薬担体と混合して経口的にまたは
非経口的に投与することができる。それらは、錠剤、分
散性粉末、顆粒、カプセル、シロップ及びエリキシルの
ような形で経口的に、そして溶液またはエマルションと
して非経口的に投与することができる。これらの製薬調
合物は、担体または補助剤と組み合わせて約90%まで
の活性成分を含んで良い。
【0121】以下に示す成分を含むカプセルは、慣用の
技術によって製造することができる。
【0122】カプセルの例成分 重量(mg) 実施例1または76の化合物 25 微結晶セルロース 65.6 コロイド状二酸化ケイ素 0.16 マニトール 65.6 水素化されたひまし油 6.64 合計 163 好ましいのは: - 実施例1及び2の化合物;並びに - 実施例76の化合物、即ち(R)−3−カルボキシ−
N,N,N−トリメチル−2−{[ヒドロキシ[4−
(3−ヘキシルオキシフェノキシ)ブチルオキシ]ホス
フィニル]オキシ}−1−プロパナミニウムヒドロキシ
ド内部塩、殊に実施例1の化合物である。
【0123】かくして、本発明はまた、少なくとも一種
の製薬上受け入れることができる担体または希釈剤と一
緒に本発明の薬剤を含有して成る製薬組成物に関する。
それは、更に、本発明の薬剤を少なくとも一種の製薬上
受け入れることができる担体または希釈剤と一緒に混合
することを有して成る製薬組成物の製造のための方法に
関する。
フロントページの続き (72)発明者 グレゴリー・レイモンド・ベバーニツツ アメリカ合衆国ニユーヨーク州10990ウオ ーウイツク・オールドリツジロード74 (72)発明者 ジエイムズ・ドナルド・フレイザー アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07006 ウエストコールドウエル・ノールテラス29 (72)発明者 ジエフリー・ウエイン・ヒユーズ アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07843 ホパトコング・バークレイロード30 (72)発明者 プラサド・コテスワラ・カパ アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07054 パーシパニー・フエイバーロード4 (72)発明者 マハビル・プラシヤド アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07843 ホパトコング・ウエストエンドアベニユー 228 (72)発明者 ハワード・チヤールズ・スミス アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08536 プレインズボロ・ラベンズクレストドライ ブ35−14 (72)発明者 エドウイン・バーナード・ビルハウアー アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07960 モリスタウン・ドロシードライブ20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 {式中、 X1及びX2は、独立にOまたはSであり、 R1は、R5−Y−R6−またはR7−Z−R8−であり、
    [ここで式中、 Yは、−O−、−S−、−CH2−、−CH=CH−、
    −C≡C−、−N(R10)CO−または−CON
    (R10)−であり、 Zは、−O−、−S−または−CH2−であり、 R5は、真っすぐな若しくは分岐した鎖の(C1-17)ア
    ルキルまたは真っすぐな若しくは分岐した鎖のω−トリ
    フルオロ−(C1-8)アルキルであり、 R6は、直鎖の(C2-18)アルキレンであり、そしてR5
    −Y−R6−中の炭素原子の総数は、7〜19であり、 R7は、未置換フェニル、フェノキシフェニル、ビフェ
    ニル、ナフチル若しくはナフトキシフェニル;またはハ
    ロゲン、NO2、NH2、CN、(C1-8)アルキル、
    (C1-8)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフル
    オロメトキシ若しくはアセチルによって1−若しくは独
    立に2−若しくは独立に3置換されたフェニル、フェノ
    キシフェニル、ビフェニル、ナフチル若しくはナフトキ
    シフェニルであり、 R8は、直鎖の(C3-15)アルキレン、−(CH2m
    N(R10)CO−(CH2n−、−(CH2m−CON
    (R10)−(CH2n−または−CH211OR12−で
    あり、(ここで式中、 m及びnは、独立に1〜7であり、 R10は、水素、メチルまたはエチルであり、 R11は、真っすぐなまたは分岐した鎖の(C1-7)アル
    キレンであり、 R12は、直鎖の(C2-7)アルキレンであり)、そして
    7中のアリール置換基中の炭素原子の総数、及び意味
    10を数えないR8中の炭素原子の総数は、3〜15で
    あり]、そしてR2、R3及びR4は、各々独立に真っす
    ぐなまたは分岐した鎖の(C1-4)アルキルである}
    の、遊離酸の形のまたは塩、生理的に加水分解可能なエ
    ステル若しくは前薬の形の化合物。
  2. 【請求項2】 遊離酸のまたは塩の形の(R)−3−カ
    ルボキシ−N,N,N−トリメチル−2−{[ヒドロキ
    シ(テトラデシルオキシ)ホスフィニル]オキシ}−1
    −プロパナミニウムヒドロキシド内部塩である、請求項
    1記載の式Iの化合物。
  3. 【請求項3】 遊離酸のまたは塩の形の(R)−3−カ
    ルボキシ−N,N,N−トリメチル−2−{[ヒドロキ
    シ[4−(3−ヘキシルオキシフェノキシ)ブチルオキ
    シ]ホスフィニル]オキシ}−1−プロパナミニウムヒ
    ドロキシド内部塩である、請求項1記載の式Iの化合
    物。
  4. 【請求項4】 a)式(II) 【化2】 [式中、 R1は、請求項1中で規定されたようであり、そしてQ
    は、塩素、臭素またはヨウ素である]の化合物を、式
    (III) 【化3】 [式中、 R2、R3及びR4は、請求項1中で規定されたようであ
    る]の化合物若しくはその加水分解可能なエステルと適
    切に反応させ、そして生成物を酸化若しくはチオラート
    化し、そして生成物を加水分解若しくはチオリシスする
    こと、または b)式(IIi) 【化4】 [式中、 Qは、この請求項中で規定されたようであり、そしてR
    1、R2及びR3は、請求項1中で規定されたようであ
    る]の化合物を、式(IV) 【化5】R1−OH (IV) [式中、 R1は、請求項1中で規定されたようである]の化合物
    と適切に反応させ、そして生成物を酸化若しくはチオラ
    ート化し、そして生成物を加水分解若しくはチオリシス
    すること、または c)置換基R7中のフェニル若しくはナフチル環がNH2
    基によって1−、2−若しくは3置換されている式Iの
    化合物の製造のためには、NO2基によって1−、2−
    若しくは3置換された対応する化合物を還元すること、
    並びに生成する化合物を遊離酸の形でまたは塩、生理的
    に加水分解可能なエステル若しくは前薬の形で回収する
    ことを有して成る、請求項1に記載の式(I)の化合物
    の製造のための方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも一種の製薬上受け入れること
    ができる担体または希釈剤と一緒に、遊離の形のまたは
    製薬上受け入れることができる塩若しくは製薬上受け入
    れることができそして生理的に加水分解可能なエステル
    若しくは前薬の形の請求項1に記載の式(I)の化合物
    を含有して成る製薬組成物。
JP5163868A 1992-06-11 1993-06-10 ホスフイニルオキシプロパナミニウム内部塩誘導体 Pending JPH0673077A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US89721092A 1992-06-11 1992-06-11
US897210 1992-06-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0673077A true JPH0673077A (ja) 1994-03-15

Family

ID=25407534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5163868A Pending JPH0673077A (ja) 1992-06-11 1993-06-10 ホスフイニルオキシプロパナミニウム内部塩誘導体

Country Status (21)

Country Link
EP (1) EP0574355B1 (ja)
JP (1) JPH0673077A (ja)
KR (1) KR940005647A (ja)
CN (1) CN1039326C (ja)
AT (1) ATE156828T1 (ja)
AU (1) AU667537B2 (ja)
CA (1) CA2098133A1 (ja)
CZ (1) CZ108393A3 (ja)
DE (1) DE69313029T2 (ja)
DK (1) DK0574355T3 (ja)
ES (1) ES2105194T3 (ja)
FI (1) FI932662A (ja)
GR (1) GR3024684T3 (ja)
HU (2) HUT65327A (ja)
IL (1) IL105965A (ja)
MY (1) MY109005A (ja)
NO (1) NO932096L (ja)
NZ (1) NZ247840A (ja)
SG (1) SG42983A1 (ja)
SK (1) SK58893A3 (ja)
ZA (1) ZA934157B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1299266B1 (it) * 1998-05-15 2000-02-29 Sigma Tau Ind Farmaceuti Inibitori reversibili della carnitina palmitoil trasferasi
DE602004029319D1 (de) 2003-02-18 2010-11-11 Univ Tokai Verbindung mit phoshorylcholingruppe, dessen polymer und verfahren zu dessen herstellung
KR20090034969A (ko) 2006-08-02 2009-04-08 시그마타우 인두스트리에 파르마슈티케 리우니테 에스.피.에이. 씨피티-억제제로서 4-트라이메틸암모늄-3-아미노부티레이트및 4-트라이메틸포스포늄-3-아미노부티레이트의 유도체
KR20220054351A (ko) 2019-08-30 2022-05-02 인스티튜트 오브 주올로지, 차이니즈 아카데미 오브 사이언스 대사 질환의 예방을 위해 사용된 조성물 및 조성물의 용도

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0348859A1 (en) * 1988-07-01 1990-01-03 MAGIS FARMACEUTICI S.p.A. 1,2-di-O-acyl glycero(DI)phosphate of L-carnitine and its derivatives, a process for their preparation and pharmaceutical formulations which contain them
IT1231751B (it) * 1989-04-12 1991-12-21 Sigma Tau Ind Farmaceuti Procedimento per la produzione di r(+) amminocarnitina e s(-) amminocarnitina
IT1230141B (it) * 1989-05-03 1991-10-14 Fidia Spa Impiego di derivati della fosfatidil carnitina per la preparazione di composizioni farmaceutiche aventi attivita' nella terapia delle patologie dell'uomo associate con un danno neuronale.
IT1230142B (it) * 1989-05-03 1991-10-14 Fidia Spa Derivati della carnitina, processo per la loro preparazione e impiego in terapia umana

Also Published As

Publication number Publication date
AU667537B2 (en) 1996-03-28
ATE156828T1 (de) 1997-08-15
AU4011593A (en) 1993-12-16
CA2098133A1 (en) 1993-12-12
SK58893A3 (en) 1994-06-08
NO932096D0 (no) 1993-06-09
HU211489A9 (en) 1995-11-28
GR3024684T3 (en) 1997-12-31
EP0574355B1 (en) 1997-08-13
DK0574355T3 (da) 1998-01-26
ES2105194T3 (es) 1997-10-16
EP0574355A1 (en) 1993-12-15
ZA934157B (en) 1994-09-05
NZ247840A (en) 1995-04-27
CN1039326C (zh) 1998-07-29
HU9301587D0 (en) 1993-09-28
DE69313029D1 (de) 1997-09-18
MY109005A (en) 1996-11-30
FI932662A0 (fi) 1993-06-10
IL105965A0 (en) 1993-10-20
CZ108393A3 (en) 1995-02-15
NO932096L (no) 1993-12-13
KR940005647A (ko) 1994-03-22
SG42983A1 (en) 1997-10-17
IL105965A (en) 1997-03-18
HUT65327A (en) 1994-05-02
DE69313029T2 (de) 1998-01-29
FI932662A (fi) 1993-12-12
CN1086217A (zh) 1994-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0084856B1 (en) 5,6,7-trinor-4, 8-inter-m-phenylene prostaglandin i2 derivatives
EP0206283B1 (en) Optically active pyridobenzoxazine derivatives
EP0604657B1 (en) Phosphonic diester derivative
EP0130795B1 (en) Carboxylic acid derivatives useful for inhibiting the degradation of cartilage
US5412137A (en) Process for preparing phosphinyloxy propanaminium inner salt derivatives
EP0061386B1 (fr) Acides ((2-oxo-3-tétrahydrothiénylcarbamoyl)-alkylthio) acétiques, leurs sels et leurs esters, leur procédé de préparation et les compositions pharmaceutiques en contenant
EP0117228B1 (en) Analogs of mevalonolactone and derivatives thereof, processes for their production, pharmaceutical compositions containing them and their use as pharmaceuticals
HUT64843A (en) Method for producing substituted cyclohexane derivatives
JPH0673077A (ja) ホスフイニルオキシプロパナミニウム内部塩誘導体
US4347355A (en) Inhibitors of transpeptidase
CA1052810A (en) .omega.-(N-ACYLAMINO) ALKYLPHOSPHORYL ETHANOLAMINES, PROCESS FOR PREPARING THEM, PHARMACEUTICAL COMPOSITIONS CONTAINING THEM, AND THEIR USES
US4808597A (en) Method for inhibiting the degradation of cartilage
KR870001066B1 (ko) 페넴유도체의 제조방법
US5516767A (en) Phosphinyloxy propanaminium inner salt derivatives
EP0283217B1 (en) Novel antihypercholesterolemic compounds
KR900000675B1 (ko) 4,4-디알킬-2-아제티디논의 제조 방법
US4547521A (en) 16-Methoxy-16-methyl prostaglandin E1 derivatives, a process for preparing them and their use as gastroprotective agents
KR890000486B1 (ko) N-치환된 아미노산의 2-메톡시페닐에스테르의 제조방법
US5215973A (en) Optically active and racemic hydrated diacetylesters of α-glycero-phosphoryl-choline
US4192801A (en) Novel phosphorane intermediates for use in preparing penem antibiotics
PL172229B1 (pl) Pochodne soli wewnetrznych fosfinyloksypropanoaminiowych PL
EP0502357A1 (en) Optically active and racemic hydrated diacetylesters of alpha-glycero-phosphoryl-choline
EP1165581B1 (fr) Procede de preparation du 4'-demethyl -4'- phosphate-2",3" - bis pentafluorophenoxyacetyl -4",6" -ethylidene - beta-d-glucoside d'epipodophyllotoxine, et de ses sels
KR900000738B1 (ko) [3s(z)]-2-[[[1-(2-아미노-4-티아졸릴)-2-[[2,2-디메틸-4-옥소-1-(술포옥시)-3-아제티디닐]아미노]-2-옥소에틸리덴]아미노]옥시]아세트산 화합물 및 약물학적으로 허용되는 그의 염류, 및 그의 제조 방법
DE68912933T2 (de) Flourierte Abkömmlinge von Archidsäuren.