JPH0672856A - 薬草入浴剤の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は入手困難な複数の薬草をいわゆる常
備薬として保存しておくことができる薬草入浴剤を安価
に製造することを目的とする。 【構成】 本発明は数種類の薬草植物を乾燥させる乾燥
工程と、この乾燥工程で乾燥された乾燥薬草を切断する
切断工程と、この切断工程で切断された各切断薬草を任
意の割合に混合する混合工程と、この混合工程で混合さ
れた混合薬草を液体透過性の包装体に詰め込む包装工程
とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般の家庭の風呂ある
いは風呂屋（銭湯）などに於いて使用される薬草入浴剤
の製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般の家庭で使用されている薬草
入浴剤は、季節ごとに入手した一種又は二種類の薬草を
そのままの状態で紐等て縛り、風呂の中に入れて使用さ
れている。

【０００３】しかしながら、上記のような一般的な方法
では、薬草をそのままの状態で使用するので、薬草の成
分を有効に発揮させることができない、取扱いが不便で
ある、所望する複数の薬草を容易に束ねて使用すること
ができない、薬草をいわゆる常備薬として保存しておく
ことができない等の欠点があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の欠
点に鑑み、本発明は各薬草の成分を有効に発揮させるこ
とができ、また入手困難な複数の薬草をいわゆる常備薬
として保存しておくことができる薬草入浴剤を安価に製
造する方法を得ることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の薬草入浴剤の製
造方法は、数種類の薬草植物を乾燥させる乾燥工程と、
この乾燥工程で乾燥された乾燥薬草を切断する切断工程
と、この切断工程で切断された各切断薬草を任意の割合
に混合する混合工程と、この混合工程で混合された混合
薬草を液体透過性の包装体に詰め込む包装工程とから成
ることを特徴とする。しかして、上記包装工程には、混
合薬草と共にフロートを入れるフロート混入工程が含ま
れていることを特徴とする。

【０００６】

【作用】まず、数種類の薬草植物を乾燥させる。次に乾
燥薬草を切断する。次に切断された各切断薬草を任意の
割合に混合する。そして、最後に混合された混合薬草を
液体透過性の包装体に詰め込む。

【０００７】

【実施例】以下、図面に示す実施例により、本発明を詳
細に説明する。

【０００８】図１に示す第１の実施例に於いて、１は数
種類の薬草植物２を乾燥させる乾燥工程である。薬草植
物２は、本実施列では主として殺菌効果あるいは皮膚病
に効能がある隈笹（くまざさ）２ａ、主として痔の効能
がある蓬（よもぎ）２ｂ、主として冷え症に効能がある
猪独活（ししうど）２ｃ、主として神経痛に効能がある
接骨木（にわとこ）２ｄ、主として神経痛に効能がある
当帰（とうき）２ｅの５種類等が用いられている。しか
して、これらの薬草植物２は、複数個の仕分けされたザ
ルあるいは図示するように幅広の乾燥板３上に仕分けし
た状態で並べられ、かつ天日にさらされる。なお、薬草
植物２は前記５種類の他に主として腰痛の効能があるス
イカズラ、または／および主として神経痛に効能がある
マツブサを加えることができる。また薬草植物２の乾燥
は天日ではなく、適当な乾燥機を用いても良い。

【０００９】５は乾燥工程１で乾燥された乾燥薬草４を
切断する切断工程である。この切断工程５では、数種類
の仕分けされた乾燥薬草４を手、包丁６、適当な切断機
などでぶつ切り状、細切れ状、本実施例では細切れ状に
切断する。なお、乾燥薬草４は切断手段、切断状態等の
要因により一部は粒状あるいは粉状になる。

【００１０】７は切断工程５で切断された各切断薬草８
を任意の割合、本実施例では均等に混合する混合工程で
ある。この混合工程７では、細切れ状に切断された各切
断薬草８を混合器９、混合バー１０などを使用して混合
する。各切断薬草８の混合割合は、５種類の薬草植物２
の有する有効成分を考慮して自由に決めることができ
る。

【００１１】１１は混合工程７で混合された混合薬草１
２を液体透過性を有する包装体１３に詰め込む包装工程
である。この包装工程１１では、混合薬草１２を織布、
編布、不織布、スポンジ布等の液体透過性のある包装体
１３に入れてから紐又は接着剤等止める。。このように
して製造された薬草入浴剤Ｘは、図示しない第２の包装
体に密封状態に包装され、一般の家庭の風呂、風呂屋等
において適宜に使用される。

【００１２】

【異なる実施例】次に本発明の異なる実施例に付き説明
する。なお、この実施例の説明に当たって、前記実施例
と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。

【００１３】図２に示す薬草入浴剤Ｙの製造方法に於い
て、前記本発明の実施例と主に異なる点は、包装体１３
Ａに混合薬草１２Ａを詰め込む包装工程１１Ａである。
しかして、この包装工程１１Ａには混合薬草１２Ａと共
に発泡性樹脂等で形成された複数個のフロート１４を入
れるフロート混入工程１５が含まれている。

【００１４】上記のように構成しても、前記第１実施例
と同様の作用・効果があると同時に、薬用入浴剤Ｙ内に
フロート１４が入っているので、薬用入浴剤Ｙを浴槽内
の水又はお湯に浮かせることができる。

【００１５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
あっては、数種類の薬草植物を乾燥させかつ切断するの
で、各薬草植物の成分を有効に発揮させることができ、
また春、夏、秋等季節ごとに収穫することができる入手
困難な複数の薬草一個の包装体に包装しておくことがで
きるので、、取扱いが非常に便利であると共に、いわゆ
る常備薬として保存しておくことができる薬草入浴剤を
安価に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の工程図。

【図２】本発明の第２実施例の工程図。

【符号の説明】

Ｘ、Ｙ…入浴剤、１…乾燥工程、２…薬草植物、４…乾
燥薬草、５…切断工程、７…混合工程、８…各切断薬
草、１１、１１Ａ…包装工程、１２、１２Ａ…混合薬
草、１３、１３Ａ…包装体、１５…フロート混入工程。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】数種類の薬草植物を乾燥させる乾燥工程
   と、この乾燥工程で乾燥された乾燥薬草を切断する切断
   工程と、この切断工程で切断された各切断薬草を任意の
   割合に混合する混合工程と、この混合工程で混合された
   混合薬草を液体透過性の包装体に詰め込む包装工程とか
   ら成る薬草入浴剤の製造方法。
2. 【請求項２】請求項１に於いて、包装工程には、混合薬
   草と共にフロートを入れるフロート混入工程が含まれて
   いることを特徴とする薬草入浴剤の製造方法。