JP2007099753A - 水虫治療具。 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルコールによって槿(むくげ)の成分が皮膚の奥深くまで浸透され、水虫が迅速に完治される。
【解決手段】水虫治療薬液4は、槿(むくげ)の皮を湯で煎じた抽出成分と皮膚から浸透されやすいアルコールとが混合される。水虫治療薬液4が浸み込み易く毛管現象で全体に広く浸透する内靴下9は、足に装着される。この内靴下9の外側に薬液不透過袋8が装着され、水虫治療薬液4が中に充填され、薬液不透過袋8の口はゴムバンド6で締め付けられて、水虫治療薬液4は透過されず、蒸発されずかつ漏洩されない。この薬液不透過袋8の外側に外靴下7が装着され、薬液不透過袋8は外側から緊縮されて、水虫治療薬液上昇ライン2まで水虫治療薬液4が押し上げられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、水虫治療具に関する。
従来、水虫の治療では、水虫患部に太陽灯をあてたり、水虫患部に少量の水虫薬を塗ったりしていた。しかし、手足の指が複雑な形状をしているため、太陽灯では影ができて十分に隅々まで灯を当てることができなかった。
アルコール系やスプレー系の水虫薬は、乾燥が速く水虫治療には不十分であった。また、油性系の水虫薬では薬の皮膚への浸透が悪く、水虫菌の根絶は難しかった。一般意見では水虫菌は角質層にいると考えられているが、角質層から表皮を経て真皮まで深く侵入している場合も多く、水虫をなかなか根絶することはできなかった。水虫が治ったと思っても、その後に水虫が再発することは多かった。
特開平9−21001号公報 特開2003−235989号公報 特開2004−231631号公報 特開2004−224787号公報 特開2004−91458号公報 特開2003−231630号公報 特開2005−7103号公報
また、水虫治療では、槿(むくげ)からの抽出エキスを使うことも考えられているし(上記特許文献1)。しかし、このような槿の抽出エキスでも、従来の水虫治療薬と同様に、真皮まで浸透させることができないし、すぐに乾燥して効果がなくなっていた。
さらに、本件特許出願人は、足に装着する薬液不透過袋の中に水虫治療薬液を充填し、この薬液不透過袋が水虫治療薬液を透過させず、袋状の口が足首付近で閉められる水虫治療具について特許出願をしている(上記特許文献2)。しかし、このような水虫治療具には、槿(むくげ)からの抽出エキスを水虫治療薬液として用いることは考えられていなかった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本件発明の目的は、角質層から表皮を経て真皮まで深く侵入している水虫菌を、広範囲にまたは十分に殺菌・殲滅して、水虫を完全に根絶やし、その後に水虫が再発することのない水虫治療具を提供することである。
上記目的を達成するため、槿(むくげ)の成分の抽出液とアルコールとを混合した水虫治療薬液と、 足に装着され、この水虫治療薬液が浸み込む内靴下と、 この内靴下の外側に装着され、上記水虫治療薬液が充填され、この水虫治療薬液を透過させず、蒸発させずかつ漏洩させず、袋状で、この袋状の口が足首付近で閉められる薬液不透過袋と、 この薬液不透過袋の外側に装着され、この薬液不透過袋を外側から緊縮する外靴下とを備えた。
(1)全体構成の効果
これにより、本件発明では、槿(むくげ)の成分がアルコールによって、皮膚の奥深くまで浸透し、角質層から表皮を経て真皮まで深く侵入している水虫菌を、十分に殺菌・殲滅して、水虫を完全に根絶やし、その後に水虫が再発することのないなどの効果を奏する。
特に、アルコールが薬液不透過袋に充填されるが、この薬液不透過袋は、水虫治療薬液を透過させず、蒸発させずかつ漏洩させず、袋状で、この袋状の口が足首付近で閉められるので、アルコールが蒸発せず、水虫治療薬液が乾燥せず、槿(むくげ)の成分の皮膚下への深い浸透が継続され、水虫を早期に根絶できる。しかも、薬液不透過袋で覆われた手足の広範囲に水虫療薬液を浸すことができ、少しでも水虫菌が付着している可能性あるところをすべて覆うことができる。
また、外靴下または外手袋によって、水虫治療薬液を充填している薬液不透過袋を外側から緊縮するので、薬液不透過袋内の上記水虫治療薬液が押し上げられ、少ない水虫治療薬液でもこれを有効に足表面に広げることができ、足の広い範囲で水虫治療効果を継続して発揮できる。
(2)槿(むくげ)の抽出成分とアルコールとの混合効果
槿(むくげ)の抽出成分がアルコールによって、足または手の表面から浸透し続け、槿(むくげ)の抽出成分の足または手への浸透が継続され、水虫治療が継続される。水虫治療の途中で乾燥すると、槿(むくげ)の抽出成分の効果を発揮できなくなるが、このようなことはなくなる。
また、槿(むくげ)の抽出成分というものは、通常の水虫薬とは異なり、槿(むくげ)の抽出成分より多い容量のアルコールを混合、または槿(むくげ)の抽出成分に対してアルコールを数倍の容量で混合しないと、槿(むくげ)の抽出成分の粒子/分子をアルコールの粒子/分子が包みこむことができずよく溶け込むこともできず、薬液不透過袋の中の水虫治療薬液に浸されている手足に、槿(むくげ)の抽出成分を効率よく浸透・吸収させることができない。
つまり、上記水虫治療薬液は、槿(むくげ)の容量(容量のほか体積、重量も含む。以下同じ。)より多い容量、望ましくは数倍の容量、より望ましくは8倍乃至12倍の容量の水に入れて加熱して煎じて槿(むくげ)の抽出液をつくり、 この槿(むくげ)の抽出液の容量より多い容量のアルコールを混合、望ましくは槿(むくげ)の抽出液の容量の数倍の容量、より望ましくは5倍乃至8倍の容量のアルコールを混合する。
そうすると、槿(むくげ)の抽出成分の粒子/分子をアルコールの粒子/分子が包みこみ槿(むくげ)の抽出成分がアルコールによく溶け込み、最も効率よく槿(むくげ)の成分を足または手の角質・表皮・真皮に浸透・吸収させることができる。特に、足や手の入った薬液不透過袋にはさほど隙間がないので、槿(むくげ)の抽出成分とアルコールとの最適な混合割合にしないと、効率よく足または手に浸透・吸収させることができない。
また、薬液不透過袋の手足を入れたまま手足を動かしたり運動したりすると、手足の皮膚がよく動き、槿(むくげ)の抽出成分とアルコールとが混合された水虫治療薬液がよく撹拌されるので、槿(むくげ)の抽出成分とアルコールとが分離することがなくなり、槿(むくげ)の抽出成分とアルコールとが良く撹拌されて槿(むくげ)の抽出成分が手足に効率よく浸透・吸収される。槿(むくげ)の抽出成分とアルコールとが分離すると、部分的に槿(むくげ)の抽出成分とアルコールとの最適な混合割合を保つことができないからである。
さらに、槿(むくげ)の抽出成分とアルコールとが混合された水虫治療薬液が薬液不透過袋内に密封されているので、アルコールが蒸発してしまうことがなくなり、槿(むくげ)の抽出成分とアルコールとの最適な混合割合を永続できる。したがって、槿(むくげ)の抽出成分が手足に効率よく浸透・吸収される。
(1)水虫治療薬液4
水虫治療薬液4は、槿(むくげ)の抽出成分または成分の抽出液とアルコールとを混合したものである。槿は、アオイ科の落葉潅木であり、水虫治療薬液4として使用されるのは、主に、槿の幹、茎、枝、根の箇所の皮である。場合によって、幹、茎、枝、根の芯、葉、花、芽などが用いられてもよい。
このような槿(むくげ)の皮を乾燥させた小片、粒状物または粉末を、数十グラム例えば20グラム/20重量を、数百cc例えば200cc/200容量の水に入れて、80度ないし100度で、1時間乃至数時間例えば2時間、または数分乃至数十分例えば30分乃至60分加熱して煎じて煮詰めて、槿(むくげ)の成分の抽出液を、数十グラム例えば40グラム/40重量/40cc/40容量作る。この中には槿(むくげ)の抽出成分が多くまたは凝縮して存在する。
この槿(むくげ)の成分の抽出液を、液体のアルコールを数百cc例えば250乃至260cc/250乃至260容量に混合して、水虫治療薬液4とする。液体のアルコールの濃度は、5容量%乃至100容量%、望ましくは20容量%乃至95容量%、より望ましくは40容量%乃至90容量%、さらに望ましくは60容量%乃至85容量%であり、例えば85容量%である。液体アルコールには、これら残りの濃度に応じた分だけ水/精製水/純水が混合されている。なお、この「容量%」は「重量%」としてもよい。
槿(むくげ)の成分を水に抽出すると、アルコールとよく混ざるようになり、槿(むくげ)の抽出成分が皮膚から浸透しやすくなる。また、槿(むくげ)の抽出成分をアルコールに混ぜると、槿(むくげ)の抽出成分が皮膚の奥深くまで浸透し易くなる。槿(むくげ)の抽出成分は、抽出凝縮されており、薬効成分である。
この槿(むくげ)の成分の抽出液は、上記槿(むくげ)の皮の小片、粒状物または粉末20グラムを、直接液体のアルコール、数百cc例えば250乃至400cc例えば300ccに浸して抽出してもよい。この液体のアルコールに直接浸す時間は数十時間乃至数日または数十日若しくは数か月であり、望ましくは1か月乃至数か月である。
この液体のアルコールはエチルアルコール(C2H5OH)、エタノールであり、飲用アルコール、消毒用アルコール、いずれでもよいし、焼酎、ウオッカなど、味及び色の薄い酒を用いてもよく、皮膚から体内に浸透・吸収されやすいものである。焼酎のアルコール濃度は20乃至50容量%例えば35容量%である。ウオッカのアルコール濃度は40乃至60容量%例えば50容量%である。
また、この槿(むくげ)の成分の抽出液は、上記槿(むくげ)の皮の小片、粒状物または粉末を、直接液体のサリチル酸または液体グリセリン、その他皮膚から体内に浸透・吸収されやすい溶媒、数百cc例えば250乃至260ccに浸して抽出してもよい。この液体のサリチル酸に直接浸す時間は数十時間乃至数日または数十日若しくは数か月である。
以上のように、上記水虫治療薬液は、槿(むくげ)の容量より多い容量、望ましくは数倍の容量、より望ましくは8倍乃至12倍の容量の水に入れて加熱して煎じて槿(むくげ)の水生抽出液をつくり、 この槿(むくげ)の水生抽出液の容量より多い容量のアルコールを混合、望ましくは槿(むくげ)の水生抽出液の容量の数倍の容量、より望ましくは5倍乃至8倍の容量のアルコールを混合する。
そうすると、槿(むくげ)の抽出成分の粒子/分子をアルコールの粒子/分子が包みこみ、最も効率よく槿(むくげ)の成分を足または手に浸透・吸収させることができる。特に、足や手の入った薬液不透過袋にはさほど隙間がないので、槿(むくげ)の抽出成分とアルコールとの最適な混合割合にしないと、効率+よく足または手に浸透・吸収させることができない。
上記槿(むくげ)の成分の抽出液は、0度以下、−5度以下または−10度以下などに冷凍されてもよいし、さらにこの冷凍物が乾燥されてもよいし、さらにこの乾燥物が粉末にされてもよい。このような槿(むくげ)の抽出成分を冷凍乾燥粉末にすると、長期保管ができ、上記水虫治療薬液4の大量生産がより容易となる。このような槿(むくげ)の抽出成分の冷凍乾燥粉末は、持ち運びに便利なため、出先でアルコールに溶かして水虫治療薬液4を作り、水虫治療具に充填することができる。
このような槿(むくげ)の抽出成分の冷凍乾燥粉末は、上記アルコールに溶かして、そのまま上記水虫治療薬液4にできる。場合によって、水を加えてもよい。槿(むくげ)の抽出成分の冷凍乾燥粉末は、上記アルコールにより溶けやすくなる。したがって、手足の皮膚からの浸透・吸収の効果が向上し、水虫治療薬液4の治癒効果を向上させることができ、その分槿(むくげ)の抽出成分の使用量を少なくすることができる。
(2)槿(むくげ)の抽出成分の冷凍乾燥粉末の製造方法
槿(むくげ)の抽出成分の冷凍乾燥粉末を製造するには、上記槿(むくげ)の抽出溶液を急速に冷凍/凍結する。次いで、この冷凍物を気密な空間の中に入れて気圧を下げるまたは真空にする。すると、水の沸点が大きく下がるので、水のみが昇華/蒸発して乾燥状態となる。このとき、パウダー/粉末/顆粒の状態になる。これにより、槿(むくげ)の抽出成分の粉末が製造される。
また、上記槿(むくげ)の抽出溶液を急速に冷凍/凍結し、これを脱水/蒸発して乾燥させる。さらに、この乾燥物を粉砕機で粉砕してパウダー/粉末/顆粒の状態にする。このような方法でも槿(むくげ)の抽出成分の冷凍乾燥粉末を製造できる。
以上のような凍結昇華乾燥または蒸発乾燥の冷凍乾燥粉末の製造は、以下の装置で実行される。(1)煮沸型抽出装置、(2)超臨界流体抽出装置、(3)超臨界二酸化炭素抽出装置、(4)塔型抽出装置、(5)撹拌槽型抽出装置、(6)遠心式抽出装置である。
(3)足Fの水虫治療具
図1は足Fの水虫治療具の断面を示す。足Fには内靴下9がまず履かされて装着される。この内靴下9は市販されている繊維製の織られたものであり、伸縮性があり、極薄手のものであり、上記水虫治療薬液4が毛管現象などによって浸み込むことが可能となっている。この内靴下9は足の指ひとつひとつまでがキャップ状に分離されているものが望ましいが、分離されていない通常の靴下でもよいし、メッシュ状、バンドを巻きつけたもの状、ゲートル状でもよい。
この内靴下9の外側には、薬液不透過袋8が履かされて装着される。この薬液不透過袋8は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ビニル等の、合成樹脂製からなり、液体不透過性であり、上記水虫治療薬液4を透過せず、漏洩させず、蒸発もさせない。
この薬液不透過袋8は穴の無い袋状で、密閉性が高く、中に上記作られた水虫治療薬液4が10乃至100、望ましくは30乃至50cc/gほど充填され、漏洩させず、蒸発もさせない。この薬液不透過袋8の袋状の口の足首付近の周囲には、帯環状のゴムバンド6が装着されて、薬液不透過袋8の口が閉められて締め付けられ、薬液不透過袋8が密封され、中の水虫治療薬液4が漏洩せず、蒸発もせず、しかも薬液不透過袋8の口が下がることがない。
ゴムバンド6によって薬液不透過袋8の口は締め付けられて薬液不透過袋8が密封されるので、本水虫治療具を装着したまま、歩行したり足を動かしたりしたときでも、中の水虫治療薬液が外へ漏れない。
この薬液不透過袋8内の水虫治療薬液4は、内靴下9に浸み込み、さらには、槿(むくげ)の抽出成分がアルコールによって、足または手の表面から浸透し続け、槿(むくげ)の抽出成分の足または手への浸透が継続され、水虫治療が継続される。水虫治療の途中で乾燥すると、槿(むくげ)の抽出成分の効果を発揮できなくなるが、このようなことはなくなる。
上記水虫治療薬液4は内靴下9に対して、滴/雫が垂れない程度またはわずかの滴/雫しか垂れない程度に浸される。これにより、足を持ち上げたり逆さにしたりしても、水虫治療薬液4が漏れ出すことがない。なお、この水虫治療薬液4は、滴/雫がかなりまたは大量に垂れる程度に浸されてもよい。図1では、水虫治療薬液上昇ライン2まで水虫治療薬液4が充填されるが、水虫治療薬液4は毛管現象によってゴムバンド6の下縁まで浸透する。
この薬液不透過袋8は、方形状の袋であるが、足の形をした袋、ゴム足袋、ゴム靴下、足の指ひとつひとつまでがキャップ状に分離されている袋状のものでもよいし、スーパーマーケットのレジ袋でもよい。ただし、薬液不透過袋8が足に対して大きすぎたり厚手すぎたりすると、水虫治療薬液4が余分に必要となる。
上記ゴムバンド6は、薬液不透過袋8の口の足首の周囲を紐で縛ってもよいし、スーパーマーケットのレジ袋の手を掛けて吊り下げる紐部を結び合わせても良いし、薬液不透過袋8の口の周囲に一体的に接合されても良いし、薬液不透過袋8の口が外側に折り返されて環筒状とされ、この中にゴムバンド6が内蔵されてもよい。
これにより、同様に、水虫治療薬液4が漏れ出したり、蒸発したりしないように、密封される。このようなゴムバンド6は、薬液不透過袋8の外側ではなく、次述する外靴下7の外側から装着されても良い。
上記薬液不透過袋8の外側からは外靴下7が履かされて装着される。この外靴下7は通常日常的に使用されているものであって、市販されている繊維製の織られたものであり、伸縮性があり、通常の靴下が望ましいが、足の指ひとつひとつまでがキャップ状に分離されているものでもよし、メッシュ状、バンドを巻きつけたもの状、ゲートル状でもよい。
外靴下7は伸縮性があるので、水虫治療薬液4を充填している薬液不透過袋8を外側から緊縮/締め付ける。これにより、薬液不透過袋8内の上記水虫治療薬液4が押し上げられ、くるぶし3の上の水虫治療薬液上昇ライン2まで到達される。これにより、少ない水虫治療薬液4でもこれを有効に足表面に広げることができ、足の広い範囲で水虫治療効果を継続して発揮できる。
上記薬液不透過袋8は、上記内靴下9または足の表面との間に隙間がある。これにより、水虫治療薬液4を内靴下9全体に円滑に浸み込ませて染み渡らせることができる。この隙間があると、本水虫治療具を装着したまま、歩行したり足を動かしたりしたときでも、薬液不透過袋8が破損せず破れない。しかも、上記外靴下7の外側からの緊縮/締め付けによって、上記隙間を圧縮して小さくでき、上述のように水虫治療薬液4を押し上げることができる。
上記内靴下9の足首の口は上記薬液不透過袋8のゴムバンド6の締め付け位置より低くて短く足の先に近い。これにより、内靴下9を伝って、水虫治療薬液4が薬液不透過袋8の口から外へ浸み出すことがなくなる。
また上記薬液不透過袋8のゴムバンド6の締め付け位置または口は上記外靴下7の足首の口より低くて足の先に近い。これにより、薬液不透過袋8のゴムバンド6の締め付け位置または口までを外靴下7で覆い隠すことができる。なお、上記薬液不透過袋8のゴムバンド6の締め付け位置または口は上記外靴下7の足首の口よりはみ出していてもよい。
(4)手Hの水虫治療具
図2は手Hの水虫治療具の断面を示す。手Hには内手袋19がまず付けられて装着される。この内手袋19は市販されている繊維製の織られたものであり、伸縮性があり、極薄手のものであり、上記水虫治療薬液4が毛管現象などによって浸み込むことが可能となっている。この内手袋19は手の指ひとつひとつまでがキャップ状に分離されている通常のものが望ましいが、分離されていないミトン形の手袋でもよいし、メッシュ状、バンドを巻きつけたもの状、ゲートル状でもよい。
この内手袋19の外側には、薬液不透過袋18が付けられて装着される。この薬液不透過袋18は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ビニル等の、合成樹脂製からなり、液体不透過性であり、上記水虫治療薬液4を透過せず、漏洩させず、蒸発もさせない。
この薬液不透過袋18は穴の無い袋状で、密閉性が高く、中に上記作られた水虫治療薬液4が50〜100cc/gほど充填され、漏洩させず、蒸発もさせない。この薬液不透過袋18の袋状の口の手首付近の周囲には、帯環状のゴムバンド6が装着されて、薬液不透過袋18の口が閉められて締め付けられ、薬液不透過袋18が密封され、中の水虫治療薬液4が漏洩せず、蒸発もしない。
ゴムバンド1によって薬液不透過袋18の口は締め付けられて薬液不透過袋18が密封されるので、本水虫治療具を装着したまま、手を持ち上げたり手を動かしたりしたときでも、中の水虫治療薬液が外へ漏れない。
この薬液不透過袋18内の水虫治療薬液4は、内手袋19に浸み込み、さらには、槿(むくげ)の抽出成分がアルコールによって、手または手の表面から浸透し続け、槿(むくげ)の抽出成分の手への浸透が継続され、水虫治療が継続される。水虫治療の途中で乾燥すると、槿(むくげ)の抽出成分の効果を発揮できなくなるが、このようなことはなくなる。
上記水虫治療薬液4は内手袋19に対して、滴/雫が垂れない程度またはわずかの滴/雫しか垂れない程度に浸される。これにより、手を持ち上げたり逆さにしたりしても、水虫治療薬液4が漏れ出すことがない。なお、この水虫治療薬液4は、滴/雫がかなりまたは大量に垂れる程度に浸されてもよい。図2では、水虫治療薬液上昇ライン12まで水虫治療薬液4が充填されるが、水虫治療薬液4は毛管現象によってゴムバンド16の下縁まで浸透する。
この薬液不透過袋18は、方形状の袋であるが、手の形をした袋、ゴム手袋、手の指ひとつひとつまでがキャップ状に分離されている袋状のものでもよいし、手の指ひとつひとつまでが分離されていないミトン状の袋でもよいし、スーパーマーケットのレジ袋でもよい。ただし、薬液不透過袋18が手に対して大きすぎたり厚手すぎたりすると、水虫治療薬液4が余分に必要となる。
上記ゴムバンド16は、薬液不透過袋18の口の手首の周囲を紐で縛ってもよいし、スーパーマーケットのレジ袋の手を掛けて吊り下げる紐部を結び合わせても良いし、薬液不透過袋18の口の周囲に一体的に接合されても良いし、薬液不透過袋18の口が外側に折り返されて環筒状とされ、この中にゴムバンド6が内蔵されてもよい。
これにより、同様に、水虫治療薬液4が漏れ出したり、蒸発したりしないように、密封される。このようなゴムバンド16は、薬液不透過袋18の外側ではなく、次述する外手袋17の外側から装着されても良い。
上記薬液不透過袋18の外側からは外手袋17が履かされて装着される。この外手袋17は市販されている繊維製の織られたものであり、伸縮性があり、通常の手袋が望ましいが、靴下と同様に織られたものでもよいし、手の指ひとつひとつまでがキャップ状に分離されていないミトン状のものでもよいし、メッシュ状、バンドを巻きつけたもの状、ゲートル状でもよい。
外手袋17は伸縮性があるので、水虫治療薬液4を充填している薬液不透過袋18を外側から緊縮/締め付ける。これにより、薬液不透過袋18内の上記水虫治療薬液4が押し上げられ、水虫治療薬液上昇ライン12まで到達される。これにより、少ない水虫治療薬液4でもこれを有効に手表面に広げることができ、手の広い範囲で水虫治療効果を継続して発揮できる。
上記薬液不透過袋18は、上記内手袋19または手の表面との間に隙間がある。これにより、水虫治療薬液4を内手袋19全体に円滑に浸み込ませて染み渡らせることができる。この隙間があると、本水虫治療具を装着したまま、歩行したり手を動かしたりしたときでも、薬液不透過袋18が破損せず破れない。しかも、上記外手袋17の外側からの緊縮/締め付けによって、上記隙間を圧縮して小さくでき、上述のように水虫治療薬液4を押し上げることができる。
上記内手袋19の手首の口は上記薬液不透過袋18のゴムバンド16の締め付け位置より低くて手の先に近い。これにより、内手袋19を伝って、水虫治療薬液4が薬液不透過袋18の口から外へ浸み出すことがなくなる。
また上記薬液不透過袋18のゴムバンド16の締め付け位置または口は上記外手袋17の手首の口より低くて短く手の先に近い。これにより、薬液不透過袋18のゴムバンド16の締め付け位置または口までを外手袋17で覆い隠すことができる。なお、上記薬液不透過袋18のゴムバンド16の締め付け位置または口は上記外手袋17の手首の口よりはみ出していてもよい。
(5)水虫治療具の使用方法
(1) 本水虫治療具を装着して、毎日1回以上数十分〜1時間程、水虫治療薬液4に足又は手を浸漬させ、表皮に充分水虫治療薬液4を浸透させる。
(2) 靴を2足用意し、殺菌効果の強いアルコールを片方に20〜50cc程靴の中に入れ、細い棒に綿を巻きつけた物で、このアルコールをかき混ぜ、靴中全体にアルコールを浸透させ、自然乾燥したものを使用する。または、スプレー器具でアルコールをこの靴の中へ2〜3回ほど噴霧する。
(3) 内靴下9、内手袋19、外靴下7または外手袋17は、熱湯または消毒液などで、たえず殺菌・消毒したものを使用する。
(4) 毎日上記浸漬を続けると、しばらくして表皮が鱗状になり剥がれてくる。さらに毎日上記浸漬を続け、3回程表皮が剥がれるまで繰り返し浸漬させ、足または手が綺麗になれば治療は完了する。
(5) 上記内靴下9または内手袋19は殺菌・消毒しつつ、上記薬液不透過袋8、18内の水虫治療薬液4は何回も使用し、少なくなったら水虫治療薬液4を補充する。
(6) 水虫菌は何処にでも居るし、水虫は感染しやすく、一度感染すると再発または再感染しやすいので、念のために1年に数回は治療し、殺菌・消毒をした靴を週に1回交換または週に1回はアルコールで消毒して、靴内の水虫菌・雑菌の繁殖を無くし、靴の悪臭を無くす。
(7) 予備的に、浴室の床、マットなども消毒する。
(8) アルコールを使用するので、アルコールの使用上の注意を守る。アルコールが手足から体内に浸透・吸収されるので、自動車などの乗り物を運転する場合には、本件水虫治療具をしようしないようにする。
(9) 槿(むくげ)は人体に浸透・吸収されても害はなく、経口服用しても種々の薬効・効果が認められるので、手足からアルコールによってその一部または全部を浸透・吸収させても、水虫を治す以外に種々の薬効・効果が認められ、または人体に害を与えることがない。
(6)他の実施の形態
本発明は、上記実施例に限定されず、種々変更可能である。例えば、上記槿(むくげ)の皮を乾燥させた小片、粒状物または粉末を、アルコールとともに、直接薬液不透過袋8、18の中に入れて、内靴下9、薬液不透過袋8、18、外靴下7または内手袋19、薬液不透過袋8、18、外手袋17を装着してもよい。この場合でも、槿(むくげ)の抽出成分の足または手への浸透が継続され、水虫治療が継続され、途中で乾燥して治療効果が消滅することがない。
上記内靴下9または内手袋19は、足または手の表面との間に隙間があっても良いし、無くてもよい。上記薬液不透過袋8、18は、内靴下9、内手袋19若しくは足または手の表面との間に隙間があっても良いし、無くてもよい。上記外靴下7または外手袋17は、上記薬液不透過袋8、18、上記内靴下9、内手袋19若しくは足または手の表面との間に隙間があっても良いし、無くてもよい。
この隙間が少なければ/無ければ、より少ない水虫治療薬液4を毛細管現象で足または手の表面の隅々まで行き渡らせることができる。この隙間が多ければ、水虫治療薬液4を多く充填して、補充の手間を少なくでき、足または手の表面への水虫治療薬液4の浸透量を増やすことができる。
上記薬液不透過袋8、18は内靴下9または内手袋19より大きく、上記外靴下7または外手袋17は、薬液不透過袋8、18及び内靴下9または内手袋19より大きい。これにより、内靴下9または内手袋19、薬液不透過袋8、18、外靴下7または外手袋17の装着が容易になる。この場合、逆に小さくてもよい。これにより、薬液不透過袋8、18若しくは内靴下9または内手袋19を外側から締め付けて緊縮できる。
上記薬液不透過袋8、18が、ゴム靴下、ゴム手袋のように丈夫で緊縮力/締め付け力が大きいものであれば、外靴下7、外手袋17を省略できる。また、薬液不透過袋8、18が、足又は手より大きくて丈夫であれば、内靴下9、内手袋19を省略できる。
上記ゴムバンド6、16は省略してもよい。この場合は、本水虫治療具を装着している間は手足をあまり動かさないようにしていなくてはならない。場合によって、薬液不透過袋8、18のみを装着して、薬液不透過袋8、18の中に水虫治療薬液4を入れてもよい。この場合、ゴムバンド6、16の締め付け力を強くしなくてはならないし、薬液不透過袋8、18を丈夫なものにしなくてはならない。
上記水虫治療具は、上記足、手のほか、下脚部、大腿部、前腕部、上腕部、その他水虫に罹患している部位にも広げることができる。この場合、内靴下9、薬液不透過袋8、18、内手袋19、場合によって、外靴下7、外手袋17の、足首または手首の部分が延出される。または、これらの水虫治療具9、8、18、19、7、17は、筒状にされ、両端がゴムバンド6で緊縮される。
(7)他の発明の効果
[1]槿(むくげ)の抽出成分と皮膚から浸透されやすい溶媒またはアルコールとを混合した水虫治療薬液と、 足に装着され、この水虫治療薬液が浸み込み水虫治療薬液が足を濡らす内靴下と、 この内靴下の外側に装着され、上記水虫治療薬液が充填され、この水虫治療薬液を透過させず、蒸発させずかつ漏洩させず、袋状で、この袋状の口が足首付近で閉められる薬液不透過袋と、 この薬液不透過袋の外側に装着され、この薬液不透過袋を外側から緊縮する外靴下とを備えたことを特徴とする水虫治療具。 これにより、薬液不透過袋によって、アルコールが蒸発せず、水虫治療薬液が乾燥せず、槿(むくげ)の成分の皮膚下への深い浸透が継続され、水虫を早期に根絶できる。
[2]槿(むくげ)の抽出成分と皮膚から浸透されやすい溶媒またはアルコールとを混合した水虫治療薬液と、 手に装着され、この水虫治療薬液が浸み込み水虫治療薬液が手を濡らす内手袋と、 この内手袋の外側に装着され、上記水虫治療薬液が充填され、この水虫治療薬液を透過させず、蒸発させずかつ漏洩させず、袋状で、この袋状の口が手首付近で閉められる薬液不透過袋と、 この薬液不透過袋の外側に装着され、この薬液不透過袋を外側から緊縮する外手袋とを備えたことを特徴とする水虫治療具。槿(むくげ)の成分がアルコールによって、皮膚の奥深くまで浸透し、水虫を完治できる。 これにより、薬液不透過袋によって、アルコールが蒸発せず、水虫治療薬液が乾燥せず、槿(むくげ)の成分の皮膚下への深い浸透が継続され、水虫を早期に根絶できる。
[3] 上記水虫治療薬液は、槿(むくげ)の重量より多い重量、望ましくは数倍の重量、より望ましくは8倍乃至12倍の重量の水に入れて加熱して煎じて槿(むくげ)の水生抽出液をつくり、 この槿(むくげ)の水生抽出液の容量より多い容量のアルコールを混合、望ましくは槿(むくげ)の抽出液の容量の数倍の容量、より望ましくは5倍乃至8倍の容量のアルコールを混合することを特徴とする請求項1または2記載の水虫治療具。 この混合割合が、槿(むくげ)の抽出成分の粒子/分子をアルコールの粒子/分子によく包みこんで、薬液不透過袋の中の水虫治療薬液に浸されている手足に、槿(むくげ)の抽出成分を効率よく浸透・吸収させることができる。
[4]上記薬液不透過袋の口は締め付けられて薬液不透過袋が密封され、中の水虫治療薬液が外へ漏れないことを特徴とする請求項1、2または3記載の水虫治療具。 これにより、本水虫治療具を装着したまま、歩行したり足を動かしたり、手を上げたり手を動かしたりしたときでも、中の水虫治療薬液が漏れない。
[5]上記内靴下の足首の口は上記薬液不透過袋の締め付け位置より足の先に近く、上記薬液不透過袋の締め付け位置または口は上記外靴下の足首の口より足の先に近く、または上記内手袋の手首の口は上記薬液不透過袋の締め付け位置より手の先に近く、上記薬液不透過袋の締め付け位置または口は上記外手袋の手首の口より手の先に近いことを特徴とする請求項4記載の水虫治療具。 これにより、内靴下または内手袋を伝って、水虫治療薬液が薬液不透過袋の口から外へ浸み出すことがなくなる。また、薬液不透過袋の締め付け位置または口までを外靴下または外手袋で覆い隠すことができる。
[6]上記薬液不透過袋は、上記内靴下または内手袋若しくは足または手の表面との間に隙間があることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の水虫治療具。 これにより、本水虫治療具を装着したまま、歩行したり足を動かしたり、手を上げたり手を動かしたりしたときでも、薬液不透過袋が破損せず破れない。
[7]上記外靴下または外手袋の緊縮によって、上記薬液不透過袋内の上記水虫治療薬液が押し上げられることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の水虫治療具。 これにより、少ない水虫治療薬液でも、足または手の表面全体に水虫治療薬液を行き渡らせることができる。
[8]アルコールの濃度は、5容量%乃至100容量%、望ましくは20容量%乃至95容量%、より望ましくは40容量%乃至90容量%、さらに望ましくは60容量%乃至85容量%であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の水虫治療具。 槿(むくげ)の抽出成分をアルコールに混ぜると、皮膚から浸透・吸収されやすいアルコールの作用によって、槿(むくげ)の抽出成分が、足または手に迅速に浸透・吸収されて迅速に水虫を治療することができ、また槿(むくげ)の抽出成分が、足または手に深く浸透されて水虫を完治することができる。
[9]上記槿(むくげ)の抽出成分は、槿(むくげ)の皮の小片、粒状物または粉末を水に入れて加熱して煎じたものである、または槿(むくげ)の小片または粉末をアルコールに入れて槿(むくげ)の皮の成分を抽出したものであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の水虫治療具。 これにより、槿(むくげ)の成分を水に抽出すると、槿(むくげ)の抽出成分がアルコールとよく混ざるようになり、槿(むくげ)の抽出成分が皮膚から浸透しやすくなる。
[10] 上記水虫治療薬液は内靴下または内手袋に対して、滴/雫が垂れない程度またはわずかの滴/雫しか垂れない程度に浸されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の水虫治療具。 これにより、手足を逆さにしても水虫治療薬液が漏れ出すことがない。
(8)他の実施例
[1]漢方薬の槿皮(むくげの皮)の抽出液を、消毒効果の高い、80容量%前後の消毒用アルコールとの混合溶液を作る。これを「槿皮アルコール溶液」と云う。
[2]消毒効果を有するのに必要な最低濃度以上の濃度の飲料用アルコールまたは消毒用アルコールに槿皮を漬け、槿皮アルコール溶液を作る。
[3]上記[1]または[2]の「槿皮アルコール溶液」に、水虫菌に冒された足の水虫菌が居ると考えられる以上の範囲を浸漬させる治療具である。
[4]槿皮アルコール溶液を、少量で効果的に使用する為に、足に外靴下を履かせ、その上に溶液の漏れない薬液不透過袋を履かせ、さらにこの上に外靴下を履かせ、足になじませ、この中へ上記[1]または[2]の「槿皮アルコール溶液」を、足首上または水虫菌が居ると考へられる範囲以上まで入れ浸漬させる。内靴下は履くのが良い。
[発明の名称] 水虫薬・槿皮(むくげの皮)抽出液のアルコール溶液と治療法。[技術分野] 本発明は、水虫菌の患部を含め、水虫菌が繁殖・付着していると考へられる範囲以上の所を、槿皮アルコール溶液にて浸漬させ、角質層・表皮・真皮まで浸透させて、角質層・表皮・真皮の水虫菌と表面に付着している水虫菌とをともに殲滅させ、短期間で水虫治療の効果を肌に感じさせ、治療効果を際立って目に見えさせる治療具である。
[背景技術] 従来は、水虫の患部に太陽灯を照射しているが、太陽灯が全体に充分には当らないし、太陽灯の当たる範囲も限定される。また水虫患部に綿棒で少量の水虫薬を塗るか、スプレー式の水虫薬を吹き付けているが、水虫薬の浸透性が悪く、浸透範囲も狭く、このため深く繁殖している部分や広く浅く付着している部分の水虫菌の殲滅は出来ない。
従来の水虫治療では、一時見た目には治った様に見えるが、各所で繁殖しており、完治は難しく、多くの患者は長年水虫菌に悩まされている。内服薬が処方される場合もあるが、副作用があって体に危険であり、治療も完全とは云い難い。サルチルサン系の水虫薬も従来あるが、非常に痛くて使いづらいし、なかなか治らない。
[発明の開示][発明が解決しようとする課題] 本発明の課題は、従来の水虫患部の局部的な治療または目で外から見える部分の表面の治療では、水虫が治っているのか、治りつつある途中なのか分からない為に、治療を止めてしまうことを防ぐことにある。また、本発明の課題は、治療の範囲が狭く、治療の深さも浅く、水虫菌が足の各所にいまだ生息していることがないような従来の治療を改善し、このような長年再発の原因である水虫治療の欠点を解決する事を課題とする。
[課題を解決するための手段] 課題を解決する為、本発明は上記[1][2]のように、槿皮の殺菌力とアルコールの浸透力によって、上記[3]または[4]の使用方法で、真皮まで十分に水虫薬を浸透させ、繁殖する水虫菌を殲滅する。
上記[3]は、水虫菌に冒された足を、水虫菌が居ると思われる範囲以上の所まで、槿皮アルコール溶液に浸漬させ、すべての水虫菌を殲滅する器具である。
上記[4]は、槿皮アルコール溶液を少量で効果的に使用する為と、日常の行動をしながら治療の出来るように、内靴下は履く事がよい。液漏れしない薬液不透過袋を履き、溶液を押し上げるために、外靴下を薬液不透過袋の上に履く事によって、溶液の無駄がなくなる。病院へ行く時間の無駄もなく、家で治療が出来る。
[発明の効果] 本発明は、水虫に掛かっている人々であって、長年水虫で困り、半ば治療をあきらめている人々が、本発明の槿皮アルコール溶液を、本発明の治療法によって、水虫治療の効果を肌に感じさせ、足の皮が一皮剥がれ、治療効果を際立って目に見えさせることができる。
[発明を実施するための最良の形態] 図1は、足Fに内靴下9を履き、薬液不透過袋6を履き、押さへの外靴下5を履く。そして、槿皮アルコール溶液を薬液不透過袋6の中に入れる。さらに、外靴下5を爪先から絞り上げ、液面が上がり、足が浸漬状態となる。液面を足首以上とし、もしかゆい所があれば、其の上までいれる。
この状態で、所定時間にわたって浸漬をさせ、角質・表皮・真皮にまで深く潜入している水虫菌に対して、槿皮アルコール溶液の槿皮抽出液の水虫菌に対する殺菌力を、アルコールの浸透力によって深く浸透させることができる。これにより、足の中までに繁殖・生息する水虫菌の死滅状態を肌で感じることができ、目で明確に見ながら、水虫菌を治療・殲滅させる事ができる。現在市販されている内服薬も含む各種水虫薬剤では、完全に治ったかどうか明確に分からない。
[産業上の利用可能性] 本発明は、漢方薬の槿皮の抽出液と消毒用アルコール80容量%前後の混合液、または消毒効果を有するのに必要な最低濃度以上の濃度の消毒用アルコールまたは飲用アルコールによって、槿皮エキスが抽出され、工業的に量産する事が可能であるため、産業上の利用可能性が大きい。
[図面の簡単な説明][図1]足に内靴下8と薬液不透過袋6と押し上げ用外靴下5とを履く。薬液不透過袋6の中へ水虫治療薬と槿皮アルコール溶液とをくるぶし3上まで入れた状態を示す図である。
[要約] 水虫漢方薬・槿皮の抽出液と、80容量%前後の消毒用アルコールの混合液、または槿皮を、消毒効果を有するのに必要な最低濃度以上の濃度の飲料用アルコールまたは消毒用アルコールに槿皮を浸漬させて、槿皮アルコール溶液を作る。水虫菌が繁殖している所また付着していると考えられる所以上まで薬液不透過袋で覆って、上記溶液をこの薬液不透過袋の中に入れて、水虫患部を浸す。これにより、少量の槿皮アルコール溶液で水虫患部を浸漬でき、日常の行動をしながらでも、治療経過を肌で感じとり、目で明確に見ながら、水虫治療ができる。
[課題] 現在の水虫の治療は、太陽灯の水虫患部への局部照射や、アルコール系・油性系・スプレー系の水虫薬の塗布・噴霧と各種あるが、いずれも少量によるもので、局部的・浅部的な治療方法である。水虫は、水虫菌の繁殖の結果である。靴下の中全体に付着している水虫菌も含め、足表面の水虫菌や、真皮まで深く潜入している水虫菌まで、薬剤が浸透しなければ、長期間の治療でも完治せず、水虫患部は見た目には治ったように見えるだけで、また再発する事になる。本発明は、再発の無い水虫治療を研究するものである。
[解決手段] 水虫漢方薬槿皮の槿皮アルコール溶液を液の漏れしない薬液不透過袋6に入れ、さらにこの中に内靴下8を履いた足Fを入れ、外靴下5で薬液不透過袋6を締め上げることによって、足首まで溶液を上昇させる。水虫漢方薬・槿皮のアルコール溶液の槿皮の殺菌力と、アルコールの足表面からの浸透力で、所定時間後には、真皮まで潜入した水虫菌に対してまで溶液が浸透かつ到達し、足に付着または潜入している水虫菌はすべて殲滅して、水虫の再発をゆるさない。槿皮アルコール溶液と・治療方法の発明である。
アルコールによって槿(むくげ)の成分が皮膚の奥深くまで浸透され、水虫が迅速に完治される。水虫治療薬液4は、槿(むくげ)の皮を湯で煎じた抽出成分と皮膚から浸透されやすいアルコールとが混合される。水虫治療薬液4が浸み込み易く毛管現象で全体に広く浸透する内靴下9は、足に装着される。
この内靴下9の外側に薬液不透過袋8が装着され、水虫治療薬液4が中に充填され、薬液不透過袋8の口はゴムバンド6で締め付けられて、水虫治療薬液4は透過されず、蒸発されずかつ漏洩されない。この薬液不透過袋8の外側に外靴下7が装着され、薬液不透過袋8は外側から緊縮されて、水虫治療薬液上昇ライン2まで水虫治療薬液4が押し上げられる。
本発明の水虫治療具を足に装着した断面を示す。 本発明の水虫治療具を手に装着した断面を示す。
符号の説明
F…足、2…水虫治療薬液上昇ライン、
3…くるぶし、4…水虫治療薬液、
6…ゴムバンド、7…外靴下、
8…薬液不透過袋、9…内靴下、
H…手、12…水虫治療薬液上昇ライン、
16…ゴムバンド、17…外手袋、
18…薬液不透過袋、19…内手袋。

Claims (6)

  1. 槿(むくげ)の抽出成分と皮膚から浸透されやすい溶媒またはアルコールとを混合した水虫治療薬液と、
    足に装着され、この水虫治療薬液が浸み込んで水虫治療薬液が足を濡らす内靴下と、
    この内靴下の外側に装着され、上記水虫治療薬液が充填され、この水虫治療薬液を透過させず、蒸発させずかつ漏洩させず、袋状で、この袋状の口が足首付近で閉められる薬液不透過袋と、
    この薬液不透過袋の外側に装着され、この薬液不透過袋を外側から緊縮する外靴下とを備えたことを特徴とする水虫治療具。
  2. 槿(むくげ)の抽出成分と皮膚から浸透されやすい溶媒またはアルコールとを混合した水虫治療薬液と、
    手に装着され、この水虫治療薬液が浸み込み水虫治療薬液が手を濡らす内手袋と、
    この内手袋の外側に装着され、上記水虫治療薬液が充填され、この水虫治療薬液を透過させず、蒸発させずかつ漏洩させず、袋状で、この袋状の口が手首付近で閉められる薬液不透過袋と、
    この薬液不透過袋の外側に装着され、この薬液不透過袋を外側から緊縮する外手袋とを備えたことを特徴とする水虫治療具。
  3. 上記水虫治療薬液は、槿(むくげ)の重量より多い重量、望ましくは数倍の重量、より望ましくは8倍乃至12倍の重量の水に入れて加熱して煎じて槿(むくげ)の抽出液をつくり、 この槿(むくげ)の抽出液の容量より多い容量のアルコールを混合、望ましくは槿(むくげ)の抽出液の容量の数倍の容量、より望ましくは5倍乃至8倍の容量のアルコールを混合することを特徴とする請求項1または2記載の水虫治療具。
  4. 上記薬液不透過袋の口は締め付けられて薬液不透過袋が密封され、中の水虫治療薬液が外へ漏れないことを特徴とする請求項1、2または3記載の水虫治療具。
  5. 上記内靴下の足首の口は上記薬液不透過袋の締め付け位置より足の先に近く、上記薬液不透過袋の締め付け位置または口は上記外靴下の足首の口より足の先に近く、または上記内手袋の手首の口は上記薬液不透過袋の締め付け位置より手の先に近く、上記薬液不透過袋の締め付け位置または口は上記外手袋の手首の口より手の先に近いことを特徴とする請求項4記載の水虫治療具。
  6. 上記薬液不透過袋は、上記内靴下または内手袋若しくは足または手の表面との間に隙間があることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の水虫治療具。
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