JPH0672695A - トラクションウインチ - Google Patents
トラクションウインチInfo
- Publication number
- JPH0672695A JPH0672695A JP6736992A JP6736992A JPH0672695A JP H0672695 A JPH0672695 A JP H0672695A JP 6736992 A JP6736992 A JP 6736992A JP 6736992 A JP6736992 A JP 6736992A JP H0672695 A JPH0672695 A JP H0672695A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulleys
- cable
- pulley
- row
- rotary shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Jib Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ケーブルのねじれを防止する。
【構成】 複数の滑車11と12にケーブル4を連続的
にかけ回したトラクションウインチ8において、滑車1
2の回転軸17に対して滑車12の回転軸21を所定の
角度で傾ける。
にかけ回したトラクションウインチ8において、滑車1
2の回転軸17に対して滑車12の回転軸21を所定の
角度で傾ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルの巻き上げや
送り出しに使用するトラクションウインチの改良に関す
る。
送り出しに使用するトラクションウインチの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】海中探査のために母船からケーブルを介
して海中に吊り下げられる調査艇は例えば図4に示すよ
うな揚収装置のもとで使用される。
して海中に吊り下げられる調査艇は例えば図4に示すよ
うな揚収装置のもとで使用される。
【0003】この図において1は母船、2は海中を動き
回って探査を行うビークル、3は海中でビークル2を発
進させるランチャーである。
回って探査を行うビークル、3は海中でビークル2を発
進させるランチャーである。
【0004】ランチャー3はケーブル4により母船1の
船尾から吊り下げられる。ケーブル4の巻取りと送り出
しは船尾から水面上に張り出したブーム5の滑車5A、
繰り出し装置6及びラムテンショナ7を介してトラクシ
ョンウインチ8により行われる。また、トラクションウ
インチ8へのケーブル4の供給やトラクションウインチ
8が余したケーブル4の回収をケーブルストアウインチ
9が行っている。
船尾から吊り下げられる。ケーブル4の巻取りと送り出
しは船尾から水面上に張り出したブーム5の滑車5A、
繰り出し装置6及びラムテンショナ7を介してトラクシ
ョンウインチ8により行われる。また、トラクションウ
インチ8へのケーブル4の供給やトラクションウインチ
8が余したケーブル4の回収をケーブルストアウインチ
9が行っている。
【0005】トラクションウインチ8は上下の回転軸に
支持された複数の滑車11と12にケーブル4を順番に
巻き回し、一方の回転軸に支持された滑車を回転駆動す
ることにより摩擦力でケーブル4を巻き上げるものであ
る。
支持された複数の滑車11と12にケーブル4を順番に
巻き回し、一方の回転軸に支持された滑車を回転駆動す
ることにより摩擦力でケーブル4を巻き上げるものであ
る。
【0006】
【発明の課題】ところで、ケーブル4をこれらの滑車1
1,12に順番に巻き回すと、図5に示すように滑車1
1,12の溝の向きとこれらの滑車間のケーブル4の向
きとが少しずつずれることになり、その結果ケーブル4
が滑車11や12の溝の側壁の一部に強くこすられるこ
とでケーブル4にねじれが発生しやすく、これがケーブ
ル4の劣化を早める要因となっていた。
1,12に順番に巻き回すと、図5に示すように滑車1
1,12の溝の向きとこれらの滑車間のケーブル4の向
きとが少しずつずれることになり、その結果ケーブル4
が滑車11や12の溝の側壁の一部に強くこすられるこ
とでケーブル4にねじれが発生しやすく、これがケーブ
ル4の劣化を早める要因となっていた。
【0007】特にこの場合のような揚収装置に使用され
るケーブルは内部に各種の信号線を含むために高価であ
り、劣化が早いことは大きな損失となる。
るケーブルは内部に各種の信号線を含むために高価であ
り、劣化が早いことは大きな損失となる。
【0008】本発明は、以上の問題を解決すべくなされ
たもので、ケーブルにねじれを生じさせにくい構造のト
ラクションウインチを提供することを目的とする。
たもので、ケーブルにねじれを生じさせにくい構造のト
ラクションウインチを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を達成するための手段】本発明は、並列に配置し
た滑車の列と、これに対応して配置した同様の滑車の列
とを備え、一方の列の滑車から他方の列の滑車へとケー
ブルを順番にかけ回し、一方の列の滑車を回転駆動する
ことにより滑車とケーブルの摩擦力でケーブルを牽引す
るトラクションウインチにおいて、一方の列の滑車の回
転軸を他方の列の滑車の回転軸に対して所定の角度に傾
けている。
た滑車の列と、これに対応して配置した同様の滑車の列
とを備え、一方の列の滑車から他方の列の滑車へとケー
ブルを順番にかけ回し、一方の列の滑車を回転駆動する
ことにより滑車とケーブルの摩擦力でケーブルを牽引す
るトラクションウインチにおいて、一方の列の滑車の回
転軸を他方の列の滑車の回転軸に対して所定の角度に傾
けている。
【0010】
【作用】一方の列の滑車の回転軸と他方の列の滑車の回
転軸とが所定の角度をなすことにより、滑車間のケーブ
ルの方向と滑車の溝の方向が一致し、ケーブルに滑車と
の接触によるねじれが生じなくなる。
転軸とが所定の角度をなすことにより、滑車間のケーブ
ルの方向と滑車の溝の方向が一致し、ケーブルに滑車と
の接触によるねじれが生じなくなる。
【0011】
【実施例】図1〜図3に本発明の実施例を示す。
【0012】図1に示すように、トラクションウインチ
8はブラケット13と14を介して母船のデッキに支持
された3基の滑車11と4基の滑車12とを備える。
8はブラケット13と14を介して母船のデッキに支持
された3基の滑車11と4基の滑車12とを備える。
【0013】下方の滑車12はブラケット13に軸受1
8を介して支持された共通の回転軸17により回転自由
に支持される。これらの滑車12は図示されない駆動装
置の運転により回転駆動される。
8を介して支持された共通の回転軸17により回転自由
に支持される。これらの滑車12は図示されない駆動装
置の運転により回転駆動される。
【0014】上方の滑車12はブラケット14に固設し
た軸受20に回転軸21を介して回転自由に支持され
る。軸受20と回転軸21は滑車11ごとに設けられ、
各回転軸21は回転軸18に対して角度θだけ水平方向
に傾いた位置に支持される。この傾き角度θは滑車11
のピッチに対応して図2に示すように上方の滑車11が
下方の両側の滑車12と共通の接線を持つように設定さ
れる。
た軸受20に回転軸21を介して回転自由に支持され
る。軸受20と回転軸21は滑車11ごとに設けられ、
各回転軸21は回転軸18に対して角度θだけ水平方向
に傾いた位置に支持される。この傾き角度θは滑車11
のピッチに対応して図2に示すように上方の滑車11が
下方の両側の滑車12と共通の接線を持つように設定さ
れる。
【0015】これらの滑車11と12にはケーブル4が
順番にかけ回される。かけ回されたケーブル4の一端は
4列の滑車12のうち端に位置する滑車12aから図4
に示したようにラムテンショナ7に巻き付けられる。ま
た、もう一端は反対側の端に位置する滑車12dから前
記従来例と同様にケーブルストアウインチ9に至る。
順番にかけ回される。かけ回されたケーブル4の一端は
4列の滑車12のうち端に位置する滑車12aから図4
に示したようにラムテンショナ7に巻き付けられる。ま
た、もう一端は反対側の端に位置する滑車12dから前
記従来例と同様にケーブルストアウインチ9に至る。
【0016】次に作用を説明する。
【0017】ランチャーを水中に吊り降ろしたり、水中
から吊り上げたりする作業はトラクションウインチ8の
駆動装置の運転により滑車12を回転駆動し、ケーブル
4を滑車12の溝12Aとの間に作用する摩擦力により
巻き上げたり、繰り出したりすることで行われる。これ
に伴いケーブル4は滑車11と12を経由して移動す
る。
から吊り上げたりする作業はトラクションウインチ8の
駆動装置の運転により滑車12を回転駆動し、ケーブル
4を滑車12の溝12Aとの間に作用する摩擦力により
巻き上げたり、繰り出したりすることで行われる。これ
に伴いケーブル4は滑車11と12を経由して移動す
る。
【0018】この場合に、滑車11は滑車12のピッチ
相当分の角度θだけ斜めに配設されているので、滑車1
1と12の間を移動するケーブル4は滑車11と12の
共通の接線上を通ることになる。つまり、この間のケー
ブル4は滑車11の溝11Aの回転面上にあると同時に
滑車12の溝12Aの回転面上にもあるわけで、ケーブ
ル4と滑車11及び12との接点ではケーブル4は常に
溝11Aと12Aの中央部に接触し、溝11Aや12A
の側面に接触することはない。このため、ケーブル4が
溝11Aや12Aの側面にこすられてねじれる恐れがな
く、滑車11や12からのケーブル4の送り出しや滑車
11や12へのケーブル4の送り込みは極めてスムーズ
に行われる。
相当分の角度θだけ斜めに配設されているので、滑車1
1と12の間を移動するケーブル4は滑車11と12の
共通の接線上を通ることになる。つまり、この間のケー
ブル4は滑車11の溝11Aの回転面上にあると同時に
滑車12の溝12Aの回転面上にもあるわけで、ケーブ
ル4と滑車11及び12との接点ではケーブル4は常に
溝11Aと12Aの中央部に接触し、溝11Aや12A
の側面に接触することはない。このため、ケーブル4が
溝11Aや12Aの側面にこすられてねじれる恐れがな
く、滑車11や12からのケーブル4の送り出しや滑車
11や12へのケーブル4の送り込みは極めてスムーズ
に行われる。
【0019】したがって、ケーブル4を傷める恐れが少
なく、ケーブル4の寿命を長くすることができる。
なく、ケーブル4の寿命を長くすることができる。
【0020】なお、この実施例では回転軸21を滑車1
2ごとに独立して設けているが、これを滑車11の回転
軸17と同様に共通軸とすれば構成を簡略化でき、かつ
回転軸17と21が平行な従来のトラクションウインチ
よりケーブル4のねじれを少なく抑えられる。
2ごとに独立して設けているが、これを滑車11の回転
軸17と同様に共通軸とすれば構成を簡略化でき、かつ
回転軸17と21が平行な従来のトラクションウインチ
よりケーブル4のねじれを少なく抑えられる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、一方の列の滑車
の回転軸に対して他方の列の滑車の回転軸を所定の角度
に傾けたので、滑車間のケーブルの方向と滑車の溝の方
向が一致し、ケーブルに滑車との接触によるねじれが生
じなくなる。このため、ケーブルのねじれによる損傷を
防止してケーブルの寿命を延ばす効果がある。
の回転軸に対して他方の列の滑車の回転軸を所定の角度
に傾けたので、滑車間のケーブルの方向と滑車の溝の方
向が一致し、ケーブルに滑車との接触によるねじれが生
じなくなる。このため、ケーブルのねじれによる損傷を
防止してケーブルの寿命を延ばす効果がある。
【図1】本発明の実施例を示すトラクションウインチの
正面図である。
正面図である。
【図2】図1中のA−A矢視図である。
【図3】トラクションウインチの側面図である。
【図4】揚収装置の概略側面図である。
【図5】滑車とケーブルの拡大した正面図である。
4 ケーブル 8 トラクションウインチ 11,12 滑車 17,21 回転軸
Claims (1)
- 【請求項1】 並列に配置した滑車の列と、これに対応
して配置した同様の滑車の列とを備え、一方の列の滑車
から他方の列の滑車へとケーブルを順番にかけ回し、一
方の列の滑車を回転駆動することにより滑車とケーブル
の摩擦力でケーブルを牽引するトラクションウインチに
おいて、一方の列の滑車の回転軸を他方の列の滑車の回
転軸に対して所定の角度に傾けたことを特徴とするトラ
クションウインチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6736992A JPH0672695A (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | トラクションウインチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6736992A JPH0672695A (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | トラクションウインチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672695A true JPH0672695A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=13343034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6736992A Pending JPH0672695A (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | トラクションウインチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0672695A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009241161A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Nihon Slice Center:Kk | ワイヤソーマシンの切断部機構 |
JP2014501886A (ja) * | 2010-09-29 | 2014-01-23 | マスクリック リミティド | 可撓性部材ガイド装置 |
CN108016571A (zh) * | 2017-11-15 | 2018-05-11 | 南京中船绿洲机器有限公司 | 抗扭转铠装缆绕绳系统 |
JP2020534227A (ja) * | 2017-09-22 | 2020-11-26 | コネクレーンズ グローバル コーポレーション | クレーンの巻上機の巻上構造部 |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP6736992A patent/JPH0672695A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009241161A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Nihon Slice Center:Kk | ワイヤソーマシンの切断部機構 |
JP2014501886A (ja) * | 2010-09-29 | 2014-01-23 | マスクリック リミティド | 可撓性部材ガイド装置 |
JP2016121018A (ja) * | 2010-09-29 | 2016-07-07 | マスクリック リミティド | 可撓性部材ガイド装置 |
JP2020534227A (ja) * | 2017-09-22 | 2020-11-26 | コネクレーンズ グローバル コーポレーション | クレーンの巻上機の巻上構造部 |
CN108016571A (zh) * | 2017-11-15 | 2018-05-11 | 南京中船绿洲机器有限公司 | 抗扭转铠装缆绕绳系统 |
CN108016571B (zh) * | 2017-11-15 | 2024-04-30 | 南京中船绿洲机器有限公司 | 抗扭转铠装缆绕绳系统 |
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