JPH0672667A - エレベータの制振装置 - Google Patents

エレベータの制振装置

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JPH0672667A
JPH0672667A JP22892392A JP22892392A JPH0672667A JP H0672667 A JPH0672667 A JP H0672667A JP 22892392 A JP22892392 A JP 22892392A JP 22892392 A JP22892392 A JP 22892392A JP H0672667 A JPH0672667 A JP H0672667A
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vibration
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイドレール等による振動を打ち消す方向に
乗りかごに強制的な外力を作用させて振動を積極的に減
衰させるエレベータの制振装置を提供する。 【構成】 所定の回転角速度で回転するジャイロロータ
13a ,13b と、ジャイロロータ13a ,13b を回
転自由に支持するジンバル14a ,14b と、ジンバル
14a ,14b をジンバル軸19a ,19b に関して所
定の角速度で傾斜させるサーボモータ15a ,15b
と、乗りかご2の加速度を検出する加速度センサ16a
,16b と、演算回路22とサーボドライバ23とを
有する制御装置21とによって制振装置12a ,12b
を構成し、これをエレベータ1の乗りかご2の上部と下
部の少なくとも一方に振動を打ち消す方向に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータの制振装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来高層ビルのエレベータ用昇降路内の
ガイドレールに沿って昇降するエレベータは、緩衝手段
を有するガイドローラと、乗りかごのかご室とかご枠の
間に挿着された防振ゴムとによって乗りかごの振動を吸
収していた。図6は上記従来のエレベータの構成を示し
ている。エレベータ51は乗りかご52を有し、この乗
りかご52は吊りロープ53によってビル建物に形成さ
れたエレベータ用昇降路54内で上下に昇降可能に吊ら
れている。吊りロープ53の下端部には衝撃吸収用ばね
55が設けられており、昇降起動時の衝撃を吸収してい
る。エレベータ用昇降路54の両側壁の壁面にはガイド
レール56がほぼ垂直に取り付けられている。このガイ
ドレール56とほぼ整合する乗りかご52の上部と下部
の部分に複数のガイドローラ57が取り付けられてい
る。ガイドローラ57はそれぞれローラ58とローラば
ね59とを備え、ローラ58はローラばね59によって
ガイドレール56に押圧されている。乗りかご52は吊
りロープ53によって吊られているかご枠60と、エレ
ベータ利用者を収容するかご室61とからなり、かご室
61とかご枠60との間には防振ゴム62が挿着されて
いる。
【0003】図7はガイドローラ57を拡大して示して
いる。ガイドローラ57はローラ58と、ローラばね5
9と、ブラケット63と、レバー64と、ロッド65と
によって構成されている。ブラケット63はかご枠60
上面に固定されており、レバー64は一端がブラケット
63、他端がローラ58の回転軸にそれぞれ回転可能に
連結されている。ロッド65はレバー64と交叉するよ
うに一端がブラケット63に固定されている。ロッド6
5の自由端に取り付けられたナットとレバー64との間
には、ローラばね59が圧縮された状態で介挿されてい
る。
【0004】上記構成により、エレベータの乗りかご5
2は昇降する時に、ガイドローラ57はガイドレール5
6に沿って転走し、乗りかご52を所定軌道に沿って案
内する。乗りかご52の昇降中は、ローラ58がローラ
ばね59の作用によって乗りかご52とガイドレール5
6との間の距離の変化を吸収するので、乗りかご52に
伝わるガイドレール56の曲がりや継ぎ目による振動を
緩和することができる。さらに、かご枠60からかご室
61に伝達される細かい振動は防振ゴム62によって吸
収され、乗り心地の向上が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエレベータの制振装置のローラばねや防振ゴムで
は、ガイドレールの曲がり等による大きな振幅を有する
振動を吸収するのに十分ではなかった。特に近来のビル
の高層化に伴いガイドレールの曲がり等が生じる加速度
も増大し、乗りかごの昇降速度が所定の速度を超えた時
に、各ガイドレールから受ける乗りかごの横揺れが許容
範囲を超え、乗り心地が悪いという問題があった。ま
た、乗りかごの昇降速度が所定速度に達した場合には、
ガイドレールの曲がりなどの強制変位による加振周波数
とエレベータの乗りかごの固有振動数とが一致して共振
現象を生じ、振動が著しく増幅される問題もあった。ま
た、従来の制振装置のローラばねや防振ゴムでは、一度
生じた強制変位はローラばねや防振ゴムの伸縮によって
自然減衰するしかないため、横方向の往復動を打ち消す
ことができなかった。そこで本発明の目的は上記従来の
エレベータの制振装置の問題を解決し、ガイドレール等
による振動を打ち消す方向に乗りかごに強制的な外力を
作用させて振動を積極的に減衰させるエレベータの制振
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のエレベータの制振装置は、回転軸を中心に所
定の回転角速度で回転するジャイロロータと、このジャ
イロロータを回転自由に支持するとともにそれ自体ジン
バル軸に関して回転可能に支承されたジンバルと、前記
ジンバルをジンバル軸に関して所定の角速度で回転させ
るサーボモータと、乗りかごの加速度を検出する加速度
センサと、前記加速度センサからの信号に基づいて制御
信号を演算する演算回路と前記制御信号に基づいてサー
ボモータを駆動するサーボドライバとを有する制御装置
とによって構成され、エレベータの乗りかごの上部と下
部の少なくとも一方に振動を打ち消す方向に配設されて
いることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明のエレベータの制振装置は、ジャイロロ
ータと、ジャイロロータを回転自由に支持するジンバル
と、ジンバルを傾斜させるサーボモータとを備え、ジャ
イロロータを所定の回転角速度で回転させながらジンバ
ルを所定の角速度で傾斜させることにより、制振モーメ
ントを発生することができる。一方、本発明のエレベー
タの制振装置は加速度センサと制御装置とを備え、加速
度センサによりエレベータの乗りかごの加速度を検出
し、制御装置によって上記加速度センサが検出した加速
度を打ち消す上記制振モーメントと、この制振モーメン
トを発生するサーボモータの作動条件を素早く計算で
き、これに基づいてサーボモータを制御・駆動するの
で、エレベータの乗りかごの加速度が制振モーメントに
よって打ち消され、従来吸収できなかった範囲の振動を
効果的かつ積極的に減衰させるエレベータの制振装置を
得ることができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例について添付の図面を参
照して説明する。図1は本発明による制振装置を乗りか
ごの上部と下部に取り付けたエレベータの構成を示して
いる。全体を符号1示すエレベータは、乗りかご2を有
し、この乗りかご2は吊りロープ3によってビル建物の
エレベータ用昇降路4内に昇降可能に吊られている。乗
りかご2はかご枠5とかご室6とからなり、吊りロープ
3は衝撃吸収用ばね7を介して昇降開始時の衝撃を吸収
可能にかご枠5上部に接続されている。また、かご室6
とかご枠5の間には振動吸収用の防振ゴム8が挿着さ
れ、かご枠5から直接かご室6に伝達される細かい振動
を吸収するように構成されている。エレベータ用昇降路
4の両側壁には一対のガイドレール9がほぼ垂直に取り
付けられている。かご枠5の上部と下部には、ガイドレ
ール9と整合する位置にそれぞれ一対のガイドローラ1
0a ,10b が取り付けられている。このガイドローラ
10a ,10b は従来公知の構造のものであり、ローラ
ばね11a ,11bによってガイドレール9方向に付勢
され、レールの曲がりを追随できるように構成されてい
る。かご枠の上面と下面にはそれぞれ本発明による制振
装置12a ,12b が取り付けられている。これら制振
装置12a ,12b は同一構成を有しているので、かご
枠5上面に取り付けられた制振装置12a について以下
に説明する。制振装置12a はジャイロロータ13a と
ジンバル14a とサーボモータ15a と加速度センサ1
6a と図示しない制御装置とによって構成されている。
ジャイロロータ13a は質量を有する回転体17a と回
転軸18a とからなり、図示しない駆動装置により所定
の回転角速度で回転するように構成されている。ジンバ
ル14a はジャイロロータ13a を回転自由に支持する
とともに、ジンバル14a 自体はジンバル軸19a を介
して、一対の支持部材19a によって乗りかご2の横揺
れ方向xに対して垂直な面内の所定角度範囲内で回転自
在に支持されている。サーボモータ15a は支持部材2
0a に固定されているとともに、ジンバル軸19a に連
結され、ジンバル14a を所定の角速度で回転駆動でき
るように構成されている。加速度センサ16a はかご枠
5の上面に固定され、本実施例ではかご枠の横方向xの
加速度を検出できるように構成されている。制御装置
(図示せず)はかご枠5の上部と下部のいずれか一方
に、あるいはエレベータ1の可動部分以外の場所、たと
えば機械室に設置すればよい。
【0009】次にジャイロロータ13a とジンバル14
a とからなるジャイロ機構によって制振モーメントが発
生されるメカニズムについて図2を用いて説明する。図
2は乗りかご2上部のジャイロ機構をモデル化して示し
ており、図に示すようにジンバル軸19a をxa 軸、ジ
ャイロロータ13a の回転軸18a をza 軸、xa 軸と
za 軸を含む平面に対する垂線をya 軸とし、ジャイロ
ロータ13aの回転慣性モーメントをJa 、ジャイロロ
ータの回転角速度をΩa 、ジンバル14a のxa 軸まわ
りの角度をθa とすると、ジンバル14a の角度θa が
変化したときにya 軸回りにモーメントMya 、za 軸
回りにモーメントMza が発生する。これらモーメント
Mya ,Mza は下式によって表される。 Mya =Ja ・Ωa ・(dθa /dt)・cosθa (1) Mza =Ja ・Ωa ・(dθa /dt)・sinθa (2) ここで(dθa /dt)角度θa の時間tに関する微
分、すなわち、ジンバル14a のxa 軸まわりの角速度
を示している。上記モーメントMya はエレベータの乗
りかご2の振動を減衰する制振モーメントの有効成分と
なり、モーメントMza は乗りかご2の昇降方向に関す
る捻りモーメントであって、制振モーメントの無効成分
となる。同様に乗りかご2下部のジャイロ機構は下式に
示すモーメントMyb ,Mzbを発生する。
【0010】 Myb =Jb ・Ωb ・(dθb /dt)・cosθb (3) Mzb =Jb ・Ωb ・(dθb /dt)・sinθb (4) ここで、符号Jb はジャイロロータ13b の回転慣性モ
ーメント、符号Ωb はジャイロロータ13b の回転角速
度、符号θb はジンバル14b のジンバル軸19b まわ
りの角度を示している。今、ジャイロロータ13a ,1
3b の回転角速度Ωa ,Ωb の大きさを等しく、方向を
反対(例えば、Ωa >0,Ωb <0、かつ、|Ωa |=
|Ωb |)となるようにするとともに、ジンバル14a
,14b のジンバル軸19a ,19b まわりの角速度
方向を反対(例えば、dθa /dt>0、dθb /dt
<0)となるようにすれば、制振モーメントの有効成分
Mya とMyb は同符号となって加算され、制振モーメ
ントの無効成分Mza とMzb は符号が逆になって互い
に打ち消し合う。このようにジャイロロータ13a ,1
3b とジンバル14a ,14b の回転角速度と角度を設
定することにより、エレベータの横方向の振動を効果的
にかつ積極的に打ち消すとともに、エレベータの昇降方
向に関する捻りモーメントをほぼゼロとすることができ
る。
【0011】制振モーメントの大きさを決定する制御装
置について、図3を用いて以下に説明する。図3は加速
度センサ16a ,16b やジャイロ機構や乗りかご2を
含めて制御装置の構成と制御の流れを示している。制御
装置21は、制御信号を演算する演算回路22と、演算
回路22が算出した制御信号に基づいてサーボモータ1
5a,15b を駆動するサーボドライバ23とによって
構成されている。演算回路22は、フィルター24と、
積分器25と、A/D変換器26と、演算器27と、D
/A変換器28と、ジンバル角度検出器29とを有して
いる。以下に制御装置21の制御の流れを図3に沿って
説明する。加速度センサ16a ,16b はエレベータの
乗りかご2の加速度X”を検出し、フィルター24に送
る。フィルター24は加速度X”の高次の周波数成分を
取り除き、これをA/D変換器26と積分器25とに並
列的に送る。積分器25は、フィルター24から入力さ
れた加速度X”を積分して速度X’に変換し、A/D変
換器26に出力する。一方、A/D変換器26にはジン
バル角度検出器29によって検出されたジンバル14a
,14b の角度が入力される。A/D変換器26は、
入力された加速度X”と速度X’とジンバル角度θのア
ナログ信号をデジタル信号に変換して演算器27に送
る。演算器27は制御出力を計算し、デジタル信号とし
てD/A変換器28に送る。D/A変換器28はデジタ
ル信号の制御出力をアナログ信号の制御出力Vs に変換
する。この制御出力Vs は以下のように表される。 Vsa=ーKp (X’a +Kd ・X”a )+Kg ・θa (5) Vsb=ーKp (X’b +Kd ・X”b )+Kg ・θb (6) ここで、Vsa,Vsbはそれぞれ乗りかご2の上部と下部
へのサーボドライバ23の制御出力、X’a ,X’b は
それぞれ積分器25で積分された乗りかご2の上部と下
部の速度成分、X”a,X”b はそれぞれ加速度センサ1
6a ,16b で検出された乗りかご2上部と下部の加速
度、θa ,θb はそれぞれジンバル14a ,14b の角
度を示している。係数Kp は比例ゲイン、係数Kd は微
分ゲイン、係数Kg はジンバル14a ,14b の復帰ゲ
インを示している。係数Kp ,Kd ,Kg は予め最適な
値を選定されている。サーボドライバ23は制御出力V
sa,Vsbに基づいてサーボモータ15a ,15b を駆動
する。これにより、ジンバル軸19a ,19b は所定の
角速度(dθa /dt,dθb /dt)で回転し、これ
により、ジャイロ機構によって上記式(1) ,式(2) に示
すように制振モーメントMya ,Myb が発生してエレ
ベータの乗りかご2に作用する。ガイドレール9の強制
変位はローラばね11a 、11b を介してエレベータの
乗りかご2に外力として及び、これによって乗りかご2
は連続して左右に傾斜し、この結果、横方向に振動す
る。これに対し、本発明のエレベータの制振装置の上記
制御は極めて短い時間内で姿勢制御を行うので、乗りか
ご2が傾きはじめる極めて初期の段階で、ジャイロ機構
によって制振モーメントが発生され、この制振モーメン
トはローラばね11a ,11b の力に抗して乗りかご2
の傾斜を打ち消す。この結果、ガイドレール9の曲がり
はローラばね11a ,11b の伸縮によってほとんど吸
収され、乗りかご2の振動は極めて小さい範囲内に制限
される。また、上記説明から明らかなように本発明の制
振装置は左右いずれの方向の横荷重に対して打ち消すよ
うに制振モーメントを発生するので、ローラばね11
a,11b の伸縮運動が抑制され、従来あったばねの
「弾み」感を積極的に打ち消すことができる。
【0012】図4は、乗りかごの上部に本発明による制
振装置を取り付けた実施例を示している。図1と同一部
分に同一符号を付した図4に示すように、本実施例では
制振装置30は乗りかご2の上部にのみ取り付けられ、
一つの制振装置30によってかご室2の振動を抑制す
る。この場合、一つの制振装置30しか存在しないの
で、制振モーメントの無効成分である昇降方向に関する
捻りモーメントは制振装置同士の反作用によって打ち消
されることはないが、昇降方向に関する捻りモーメント
はエレベータの乗り心地にそれほど大きな影響を与え
ず、それよりエレベータ1の構造の簡素化できる利点を
有している。なお、単一の制振装置をエレベータの乗り
かご2下部に取り付けた場合も、上記実施例と同一の作
用・効果を有することは明かである。
【0013】図5は本発明による制振装置をエレベータ
の乗りかご下部に一対取り付けた実施例を示している。
図1と同一部分に同一符号を付した図5に示すように、
この実施例では、乗りかご2の下部に一対の制振装置3
1c ,31d が方向xに直列的に連設されている。これ
ら制振装置31c ,31d のジャイロロータの回転角速
度Ωc ,Ωd の大きさを等しく、方向を反対(例えば、
Ωc >0,Ωd <0、かつ、|Ωc |=|Ωd |)とな
るようにするとともに、ジンバル軸の角速度の方向が反
対(例えば、dθc /dt>0、dθd /dt<0)と
すれば、図1に示した実施例と同様に制振モーメントの
有効成分が加算され、無効成分が互いに打ち消される。
本実施例によれば、制振装置が乗りかごの下部に設置さ
れるので、乗りかご上部での吊りロープや換気装置等多
数の機器の配置が容易になり、構造上好都合である。
【0014】なお、上記いずれの実施例の制振装置も常
時乗りかごの姿勢制御を行う必要がなく、好ましくは使
用者によってエレベータに「呼び」信号が入力された時
点で姿勢制御を開始し、エレベータの停止後一定時間経
過後に制御を停止するようにする。これにより、より経
済的なエレベータの制振装置を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように本発明に
よるエレベータの制振装置は、エレベータの乗りかごの
横方向加速度を加速度センサによって検出し、制御装置
によって加速度センサが検出した加速度を打ち消すよう
にジャイロ機構を制御し、極めて短時間のうちにジャイ
ロ機構によって制振モーメントを発生させるので、この
制振モーメントによってガイドレールの曲がり等による
ガイドローラのローラばねの力に抗して乗りかごは姿勢
制御され、このことにより、従来吸収することができな
かったエレベータの乗りかごの振動は吸収され、振動を
効果的かつ積極的に減衰させるエレベータの制振装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による制振装置を取り付けた第一の実施
例によるエレベータの構成を示した図。
【図2】ジャイロ機構のモデル化して示した図。
【図3】制御装置の構成と制御の流れを示したブロック
図。
【図4】本発明による制振装置を取り付けた第二の実施
例によるエレベータの構成を示した図。
【図5】本発明による制振装置を取り付けた第三の実施
例によるエレベータの構成を示した図。
【図6】従来の制振装置を取り付けたエレベータの構成
を示した図。
【図7】ガイドローラを拡大して示した正面図。
【符号の説明】
1 エレベータ 2 乗りかご 12 制振装置 13 ジャイロロータ 14 ジンバル 15 サーボモータ 16 加速度センサ 18 回転軸 19 ジンバル軸 21 制御装置 22 演算回路 23 サーボドライバ 30 制振装置 31 制振装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸を中心に所定の回転角速度で回転す
    るジャイロロータと、このジャイロロータを回転自由に
    支持するとともにそれ自体ジンバル軸に関して回転可能
    に支承されたジンバルと、前記ジンバルをジンバル軸に
    関して所定の角速度で回転させるサーボモータと、乗り
    かごの加速度を検出する加速度センサと、前記加速度セ
    ンサからの信号に基づいて制御信号を演算する演算回路
    と前記制御信号に基づいてサーボモータを駆動するサー
    ボドライバとを有する制御装置とによって構成され、エ
    レベータの乗りかごの上部と下部の少なくとも一方に振
    動を打ち消す方向に配設されていることを特徴とするエ
    レベータの制振装置。
  2. 【請求項2】エレベータの乗りかごの上部と下部に設置
    され、制振モーメントの有効成分が加算されるとともに
    制振モーメントの無効成分が互いに打ち消し合うよう
    に、各ジャイロロータの慣性モーメントと回転角速度
    と、各ジンバルの回転角速度とが設定あるいは制御され
    ていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの制
    振装置。
  3. 【請求項3】エレベータの乗りかごの上部と下部のいず
    れか一方に連設され、制振モーメントの有効成分が加算
    されるとともに制振モーメントの無効成分が互いに打ち
    消し合うように、各ジャイロロータの慣性モーメントと
    回転角速度と、各ジンバルの回転角速度とが設定あるい
    は制御されていることを特徴とする請求項1記載のエレ
    ベータの制振装置。
  4. 【請求項4】エレベータに「呼び」信号が入力された時
    点で乗りかごの姿勢制御を開始し、エレベータの停止後
    一定時間経過後に前記制御を停止するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のエレベータの制振
    装置。
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