JPH0672465B2 - 鉄鋼材の耐火被覆工法 - Google Patents

鉄鋼材の耐火被覆工法

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JPH0672465B2
JPH0672465B2 JP12829689A JP12829689A JPH0672465B2 JP H0672465 B2 JPH0672465 B2 JP H0672465B2 JP 12829689 A JP12829689 A JP 12829689A JP 12829689 A JP12829689 A JP 12829689A JP H0672465 B2 JPH0672465 B2 JP H0672465B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、建物の鉄骨や鉄板等の鉄鋼材を、無機繊維を
主材とする耐火材で被覆する耐火被覆工法の改良に関す
るものである。
[従来の技術] 従来、建物の梁や柱などの鉄骨を、無機繊維を主材とす
る耐火材で被覆する耐火被覆工法として、第7A図〜第7C
図に示す工法が知られている。
即ち、第7A図に示すように、まず、鉄骨1にピンあるい
はスタッドボルトの如き掛止め部材2を溶接ガンで固着
し、次いで第7B図に示す如く、無機繊維を主材とするフ
ェルト状耐火材3を掛止め部材2に挿し込み、ピンの場
合には、第7C図に示す如く、座金4を強く嵌着するか、
あるいは座金を嵌め込んだあとピンの先端を折り曲げて
固定し、スタッドボルトの場合には座金を螺着して固定
する方法である。
上記耐火被覆工法は、耐火材を鉄骨に巻き付け、ピン、
スタッドボルト等の掛止め部材で止めるだけの簡単な工
法であることが、特徴とされている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記耐火被覆工法にあっては、第8A図に示すよ
うに、鉄骨の表面に錆による酸化膜1aがあったり、ある
いは第8B図の如く、鉄骨に錆止め塗料膜1bが施されてい
る場合、それらが絶縁層となり、溶接不能となるので、
あらかじめ研磨機5で絶縁層を取り除いておく必要があ
り、その研磨除去作業には多大の時間と労力を要する。
また、上記耐火被覆工法の如く、先に多数の掛止め部材
を鉄骨表面に溶接し、それに耐火材を挿し込ませる工法
にあっては、耐火材に位置ズレがあっても、それを簡単
に直せない不都合な面がある。これは、例えば先に鉄骨
表面に耐火材を当て付けておき、その外側から掛止め部
材を挿し込み、溶接ガンで溶接することによって解決で
きる。しかも、この工法によれば、座金付き掛止め部材
の使用も可能となる。しかし、鉄骨表面に耐火材を当て
付けてからでは、前述した絶縁層の研磨除去はできない
から、少なくとも研磨除去を必要とする鉄骨に対して
は、前述した耐火材を先に当て付ける工法を採用するこ
とはできない。
[発明の目的] 本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、鉄
骨の表面研磨処理を不要とし、しかも鉄骨に耐火材を当
て付けておいてから、掛止め部材を溶接ガンで溶接する
ことができる耐火被覆工法を提供することを目的として
いるものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するため、無機繊維を主材と
した耐火材で鉄鋼材を被覆する耐火被覆工法において、
鉄鋼材に前記耐火材を当て付け、それに挿し込んだ封止
め部材または抜け止め付き掛止め部材を溶接ガンの操作
によって押圧回転させ、それによって掛止め部材の先端
を鉄鋼材表面の酸化膜あるいは塗料膜等の絶縁層を通し
て溶接可能な部分まで進入させ、次いで溶接ガンによっ
て溶接を行なうことにより、上述した問題点の解決を図
ったものである。
[作用] 前記耐火被覆工法によれば、鉄鋼材表面に絶縁層があっ
ても、掛止め部材の先端は、それに加えられた押圧回転
力により、前記絶縁層を通して溶接可能な部分に進入す
るので、絶縁層を研磨除去しないでも、溶接は可能とな
る。また、押圧回転力の場合、掛止め部材は溶接可能な
部分に対して静的状態で進入するので、進入直後に位置
ズレを起すことはない。
[実施例] 第1図、第2図、第3図および第3A図は、本発明による
耐火被覆工法の実施例を示すもので、前記第7A〜第7C図
と同一または類似する部材には同じ符号が付されてい
る。
即ち、1はH型梁鉄骨、2は掛止め部材としてのピン、
2aはピンに固着した座金、3は無機繊維を主材としてフ
ェルト状に形成した耐火材、Aは天井スラブである。
まず、鉄骨1に耐火材3を巻き付けて仮止めしておき、
その所要箇所に座金付きピン2を挿し込む。
次に、第2図に示すように、耐火材3に挿し込んだピン
2の座金2aに溶接ガンBの先端を当て、押圧しながら矢
印方向に50〜90度回す。この押圧回転操作により、溶接
ガン先端と座金2a間に接触摩擦力が発生し、ピン2は同
方向に押され、かつ回されるので、ピン先端は絶縁層6
を通して通電可能な溶接部分と接触する。次いで、その
状態で溶接ガンのスイッチをオンに入れて通電すること
により、ピン先端は鉄鋼材1の表面に溶接される。
前記ピンに押圧回転力を与える場合、ピン先端を鉄骨表
面の絶縁層6を貫通して鉄骨表面にピン先端を接触させ
るのが好ましいが、前記絶縁層は薄いので、完全に貫通
しない深さの喰い込み状態であっても、通電可能であ
る。
前記掛止め部材として用いるピンは、焼入れ処理で先端
の硬度を増したものが好ましい。それによれば絶縁層へ
のピンの喰い込みが容易となるばかりでなく、鉄材内部
にも喰い込ませることができるので、溶接部の安定強化
に有効である。
また、ピン2の先端部の形状は、第3図および第3A図に
示すように、針形としたものでよいが、第3B図に示すよ
うに、刃形先端部2′としたものによれば、ピンの押圧
回転時、絶縁層が円形状に取り除かれ、刃形先端部2′
と溶接可能な部分との接触面積が、前述した針形先端部
より増えるので、通電性の点で有利であり、かつ先端部
の接触に若干のズレが生じても、溶接可能な部分との接
触を保てる利点もある。
また、第3図では、ピン2の頭部に設けた抜け止め用座
金2aは円形板としてあるが、それに限らず、第4図に示
す長方形板2bにしたもの、あるいは第5図に示す十字形
板2cにしたものを使用できる。また、第6図に示すよう
に、ピン2の頭部を折り曲げて形成した屈曲部2dを座金
代りにしたものでも使用できる。
一方、前記ピンの抜け止め用座金に当て付ける溶接ガン
の先端部は、座金との接触摩擦力を大きく保持できる材
質および形状を選定するのが好ましい。その場合、溶接
ガン先端部に磁石型チャックを装着しておけば、ピンを
吸着保持できるので、接触摩擦力の強化ならびに作業性
の向上が図れる。
また、第6図に示すように、座金の代りにピン屈曲部2d
を用いるものに対しては、溶接ガン先端部との接触摩擦
力が小さいので、例えば溶接ガン先端部側に溝を設け、
その溝に屈曲部2dを受け入れるような手段を用いればよ
い。また、座金のないピンを使用する場合には、溶接ガ
ン先端部にピン把持用チャックを設け、回転力を伝える
ようにすればよい。
なお、上記実施例では、耐火材3にフェルト状物を使用
しているが、繊維質成形板に用いても、前記と同様に鉄
鋼材に被覆することができる。
[発明の効果] 以上に述べたように、本発明によれば、無機繊維を主材
として形成した耐火材で鉄鋼材を被覆する耐火被覆工法
において、鉄鋼材表面の酸化膜あるいは塗料膜による絶
縁層の研磨処理を不要とし、しかも鉄鋼材に耐火材を先
に当て付けた状態で掛止め部材を溶接することができ、
かつ抜け止め付き掛止め部材の使用を可能としたので、
耐火被覆工法の大幅な省力化と能率向上を図ることがで
きる。
特に本発明のように、鉄鋼材に溶接する掛止め部材に押
圧回転力を与え、鉄鋼材表面の絶縁層を通して溶接可能
な部分に掛止め部材の先端を進入させる方法によれば、
掛止め部材は振動なく、溶接可能な部分に静的状態で進
入し、その進入位置に保たれる故、進入直後の位置ズレ
を起すようなおそれはない。もしも、振動によって溶接
ガン側のスイッチを誤ってオンにしたり、あるいは振動
による位置ズレを知らずにスイッチをオンにしたような
時は、掛止め部材の先端が絶縁層部分と接触して通電が
行なわれなくなるが、本発明方法によれば、そのような
溶接ミスを起すことなく、溶接作業を確実なものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明工法によって鉄骨を耐火材で被覆した
状態を示す鉄骨部分の斜視図、第2図は溶接ガンによる
溶接状態を示す部分拡大断面図、第3図は座金付きピン
の斜視図、第3A図はピン先端部の拡大斜視図、第3B図は
ピン刃形先端部の斜視図、第4図乃至第6図は各種形状
による座金付きピンの斜視図、第7A図乃至第7C図は従来
の工法を示す鉄骨部分の側面図、第8A図および第8B図は
鉄骨表面の絶縁層の研磨処理を示す鉄骨部分の側面図で
ある。 1……鉄骨、2……ピン、2a……座金、3……耐火材、
4……座金、5……研磨機、1a……酸化膜、1b……塗料
膜、6……絶縁層、A……天井スラブ、B……溶接ガ
ン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機繊維を主材とした耐火材で鉄鋼材を被
    覆する耐火被覆工法において、鉄鋼材に耐火材を当て付
    け、それに挿し込んだ封止め部材または抜け止め付き掛
    止め部材を溶接ガンの操作によって押圧回転させ、それ
    によって封止め部材の先端を鉄鋼材表面の酸化膜あるい
    は塗料膜の絶縁層を通して溶接可能な部分まで進入さ
    せ、次いで溶接ガンによって溶接を行なうことを特徴と
    する鉄鋼材の耐火被覆工法。
JP12829689A 1989-05-22 1989-05-22 鉄鋼材の耐火被覆工法 Expired - Lifetime JPH0672465B2 (ja)

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JPH02308046A JPH02308046A (ja) 1990-12-21
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JP2820649B2 (ja) * 1995-11-14 1998-11-05 イソライト工業株式会社 鉄鋼材の耐火被覆工法
JP7023102B2 (ja) * 2017-12-22 2022-02-21 株式会社エフコンサルタント 被覆構造体

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