JPH0672395B2 - 製紙用サイズ剤 - Google Patents

製紙用サイズ剤

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JPH0672395B2
JPH0672395B2 JP5082524A JP8252493A JPH0672395B2 JP H0672395 B2 JPH0672395 B2 JP H0672395B2 JP 5082524 A JP5082524 A JP 5082524A JP 8252493 A JP8252493 A JP 8252493A JP H0672395 B2 JPH0672395 B2 JP H0672395B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、置換環式ジカルボン酸
無水物の水性エマルジョンからなる製紙用サイズ剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】中性抄紙に使用されるサイズ剤として置
換コハク酸無水物の水性エマルジョンを用いることは公
知であり、カチオン化澱粉、ある種のポリマーおよび/
または乳化剤を用いて置換コハク酸無水物を乳化して利
用する方法が知られている( 特公昭39─2305、特
公昭53─36044、特開昭58─45731)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で調製された置換コハク酸無水物の水性エマルジ
ョンは物理的安定性および耐加水分解性が悪く、抄紙工
程における白水循環系で、これら物理的安定性が悪いこ
とに起因する凝集物や加水分解を起こしたエマルジョン
が操業上のトラブルの原因となっている。特に耐加水分
解性が悪いと、抄紙機のロールにその加水分解物が付着
して、これが抄紙中の紙を破る等のトラブルを発生する
ことがある本発明の目的は、例えば置換コハク酸無水物のような置
換環式ジカルボン酸無水物の水性エマルジョンからなる
製紙用サイズ剤であって、その物理的安定性及び耐加水
分解性を改良することにより操業上のトラブルを少なく
できるとともに、サイズ効果の優れたサイズ剤を提供す
ることにある
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、下記一般式〔I〕
【化2】 (式中、Rは炭素数5以上のアルキル基、アルケニル
基、アラルキル基またはアラルケニル基を表わし、n は
2〜3の整数を表わす。) 示される置換環式ジカルボン酸無水物(A)を水中油
型界面活性剤(B)、カチオン性基が0.1〜2モル
%であり、アニオン性基が3モル%未満である性の(
メタ) アクリルアミド系ポリマー(C)を用いて乳化さ
せてなる乳化液を含有する水性エマルジョンからなる
紙用サイズ剤を提供するものである。
【0005】この際、上記両性の( メタ) アクリルアミ
ド系ポリマー(C)、上記水中油型界面活性剤(B)が
それぞれ上記一般式〔I〕で表される置換環式ジカルボ
ン酸無水物(A)100重量部に対して1〜50重量
部、0.1〜5重量部であることも好ましい
【0006】本発明で使用する置換環式ジカルボン酸無
水物(A)は一般式〔I〕で示される炭素数5以上のア
ルキル基、アルケニル基、アラルキル基またはアラルケ
ニル基を有する置換環式ジカルボン酸無水物であり
体的にはヘキサデシルコハク酸無水物、オクタデシルコ
ハク酸無水物、ヘキサデセニルコハク酸無水物、ヘプタ
デセニルコハク酸無水物、オクタデセニルコハク酸無水
物、テトラプロペニルコハク酸無水物、トリイソブテニ
ルコハク酸無水物、1 ─メチル─2─ペンタデセニルコ
ハク酸無水物などがあげられ、また置換コハク酸無水物
の代わりに置換グルタル酸無水物も使用できる。
【0007】乳化剤および/ または保護コロイドとして
使用する両性( メタ) アクリルアミド系ポリマー(C)
は水溶性のポリマーであり0.1〜2モル%のカチオ
ン性基と3モル%未満のアニオン性基および合計で10
0モル%となるアクリルアミドあるいはメタクリルアミ
ドからなる。その分子量は1万〜100万が望ましい。
ここでカチオン性基の割合を0.1〜2モル%と低くす
るのは置換環式ジカルボン酸無水物を本発明と同様の方
法により水性エマルジョンとする場合、ポリマーのカチ
オン性基の割合が高いと置換環式ジカルボン酸無水物の
加水分解が促進されることによる。両性(メタ )アクリルアミド系ポリマー(C)のカチオ
ン性基としては1 級アミノ基、2 級アミノ基、3 級アミ
ノ基あるいは4 級アンモニウム基を使用することがで
き、これらを単独または2 種以上併用しても良い。
た、アニオン性基としてはカルボキシル基、スルホン酸
基が使用でき、これらを単独または2 種以上併用しても
良い。
【0008】本発明で使用する両性の( メタ) アクリル
アミド系ポリマー(C)の製造法は特別な制限はない
が、例えばカチオン性基の導入方法としては、ポリアク
リルアミドのマンニッヒ反応、ホフマン転位反応が応用
でき、またアニオン性基の導入方法としてはアルカリに
よるアミド基の加水分解、またはスルホメチル化反応が
応用でき、またカチオン性モノマーとアニオン性モノマ
ーとアクリルアミドまたはメタクリルアミドの共重合反
応によってもカチオン性基及びアニオン性基を導入でき
る。この場合のカチオン性モノマーとしては、アリルア
ミン、ジアリルアミン、モノメチルジアリルアミン、ジ
メチルジアリルアンモニウム塩、ビニルピリジン、アミ
ノアルキルアクリレートまたはメタクリレート、モノ─
またはジ─アルキルアミノアルキルアクリレートまたは
メタクリレート、モノ─またはジ─アルキルアミノアル
キルメタクリルアミドまたはアクリルアミド、メタクリ
ロイルオキシアルキルトリメチルアンモニウムクロライ
ド等があげられる。なお、これらのカチオン性モノマー
のうち無機酸あるいは有機酸と塩類、第4 級アンモニウ
ム塩を形成するものはそれらも使用できる。アニオン性
モノマーとしてはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニルスル
ホン酸、パラ─スチレンスルホン酸、2 ─アクリルアミ
ド─2 ─メチルプロパンスルホン酸等があげられる。
【0009】本発明で使用する水中油型界面活性剤
(B)としては従来公知のカチオン性界面活性剤、アニ
オン性界面活性剤、両性界面活性剤あるいはノニオン性
界面活性剤が使用できる。具体的にはカチオン性界面活
性剤としては例えば長鎖アルキルアミン塩、変性アミン
塩、テトラアルキル4 級アンモニウム塩、トリアルキル
ベンジル4 級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム
塩、アルキルキノリウム塩、アルキルホスホニウム塩、
アルキルスルホニウム塩があげられ、両性界面活性剤と
しては各種ベタイン系界面活性剤があげられる。またア
ニオン性界面活性剤としてはアルキルスルホン酸塩、ア
ルキル硫酸エステル塩、アルキル燐酸エステル塩、ポリ
オキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシ
アルキレンアルキルアリール硫酸エステル塩、ポリオキ
シアルキレンアラルキルアリール硫酸エステル塩、アル
キル─アリールスルホン酸塩及び各種スルホコハク酸エ
ステル系界面活性剤等があげられ、またノニオン性界面
活性剤としては脂肪酸ソルビタンエステルおよびそのポ
リアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸ポリグリコール
エステル、各種ポリアルキレンオキサイド型ノニオン性
界面活性剤( ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレン脂肪
族アルコール、ポリオキシエチレン脂肪族アミン、ポリ
オキシエチレン脂肪族メルカプタン、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレ
ンアラルキルアリールエーテル等) があげられる。
【0010】これらの中でアニオン性界面活性剤および
/ またはノニオン性界面活性剤を使用した場合、特に乳
化性及び安定性が良く、特に好ましいアニオン性界面活
性剤としてはアルキルアリールスルホン酸塩、ポリオキ
シアルキレンアルキルアリール硫酸エステル塩、ポリオ
キシアルキレンアラルキルアリール硫酸エステル塩、(
ポリオキシアルキレン) アルキル( アリール) スルホコ
ハク酸モノ─( またはジ─) エステル塩があげられ、ノ
ニオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンア
ルキルアリールエーテルまたはポリオキシアルキレンア
ラルキルアリールエーテルがあげられる。
【0011】本発明の製紙用サイズ剤は、上記一般式
〔I〕で示される置換環式ジカルボン酸無水物(A)1
00重量部に対し、上記の水中油型界面活性剤(B)
0.1〜5重量部、上記の両性( メタ) アクリルアミ
ド系ポリマー(C)を1〜50重量部それぞれ使用して
上記置換環式ジカルボン酸無水物(A)を乳化した乳化
液そのものか、あるいはこれを水で希釈した水性エマル
ジョンからなるが、上記乳化液は上記(A)、(B)、
(C)成分を水中に混合した後、実験室的にはユニバー
サルホモジナイザー( 日本精機製作所製) 、ホモミキサ
ー、超音波乳化機あるいは家庭用ミキサーを用いて乳化
することにより得られ、製紙工場においてはホモジナイ
ザーあるいはある種の乳化装置を用いることにより乳化
して得られる。
【0012】 実施例 次に実施例及び比較例により、本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のではない。なお各表中において用いられるモノマーの
略号は次の通りである。 AAm;アクリルアミド DM;ジメチルアミノエチルメタクリレート DMC;メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド DMAPMA;ジメチルアミノプロピルメタクリルアミ
ド AA;アクリル酸 PSS;パラスチレンスルホン酸
【0013】<両 性アクリルアミド系ポリマーの製造>比較参考例1〜3 撹拌機、温度計、還流冷却管および窒素ガス導入管を備
えた1000mlの四つ口フラスコに、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート12.6g、50%アクリルアミ
ド水溶液273.0g、イソプロピルアルコール8.2
gおよび水441.1gを秤取して加えたのち、20%
硫酸水溶液にてpHを4.0〜4.5に調整し、窒素ガ
スで反応系内の酸素を除去した。 次いで、撹拌しつつ重合開始剤として5%過硫酸アンモ
ニウム水溶液9.1gおよび5%酸性亜硫酸ナトリウム
水溶液1.5gを投入したのち、室温から75℃まで3
0分を要して昇温し、さらに同温度で3 時間保持した。
得られたカチオン性共重合体の水溶液は固形分が20.
%で、25℃におけるブルック・フィールド粘度( 以
下単に粘度と記す) が、3,000cps( 推定分子量
150,000)であり、pHが4.3であった。コロ
イド滴定法により、ポリマーのイオン基を定量したとこ
ろカチオン性基(3級アミノ基) がモル%導入されて
いた。以上を比較参考例1 とする。比較参考例2,3に
ついても表1に示すような構成モノマー成分の配合に従
った以外は比較参考例1と同様の操作を行なった。これ
らのカチオン性基を比較参考例1と同様に定量したとこ
ろ、比較参考例1の場合と同様に構成モノマー(DM)
のモル%に等しいモル%が得られた。 なお、各比較参考例についての分子量調整用のイソプロ
ピルアルコールの量及び重合時のpH調整用の20%硫
酸水溶液の量はその都度変更された。各比較参考例で得
られた共重合体の性状値を表1にまとめて示す。
【0014】
【表1】
【0015】 参考例1〜4及び比較参考例4,5 構成モノマー成分を表2に示すように変更した以外は、
上記比較参考例1と同様の操作で両性アクリルアミド系
ポリマーの水溶液を得た。各参考例および比較参考例で
得られた共重合体の性状値を表2にまとめて示す。
【0016】
【表2】
【0017】 <置換環式ジカルボン酸無水物の水性エマルジョンの製
造とその水性エマルジョンの安定性およびサイズ効果> 実施例1〜及び比較例1〜5 ヘキサデセニルコハク酸無水物の水性エマルジョンを以
下に示す方法で製造した。 まず参考例1に示す濃度20.2%のポリマー99重量
部と、ポリオキシエチレンノニルフェニル硫酸エステル
アンモニウム塩(第一工業製薬社製ハイテノールNO
7)2重量部と水48重量部を混合し、充分均一にした
後、ヘキサデセニルコハク酸無水物100重量部を加
え、ユニバーサルホモジナイザー(日本精機社製)を用
いて毎分10,000回転にて30秒間乳化操作を行な
って、平均粒子径0.5〜1μmの水性エマルジョンを
得た。これをヘキサデセニルコハク酸無水物濃度が1%
となるように水で希釈し以後の試験に供した。
【0018】以上を実施例1として実施例2〜および
比較例1〜5についても表3に示すような成分の配合に
従い、また水の添加量をその都度変更した以外は実施例
1と同様な方法で水性エマルジョンの調整を行なった。
【0019】
【表3】
【0020】 比較例6 クッキングを行なった後の濃度10重量%のカチオン化
澱粉(王子ナショナル社製Cato 15)150部と
市販アルケニルコハク酸無水物10部をユニバーサルホ
モジナイザーを用いて、毎分15,000回転にて3分
間乳化操作を行なって平均粒子径0.5〜1μmの水性
エマルジョンを得た。これに水を加え、アルケニルコハ
ク酸無水物濃度が1%になるように水で希釈し以後の実
験に供した。
【0021】 比較例7 市販アルケニルコハク酸無水物の代わりにヘキサデセニ
ルコハク酸無水物を使用して比較例6と同様の操作を行
ない、平均粒子径0.5〜1μmのヘキサデセニルコハ
ク酸無水物の水性エマルジョンを得た。これに水を加え
てヘキサデセニルコハク酸無水物濃度1%になるように
希釈して以後の実験に供した。
【0022】各実施例および比較例で得られた置換環式
ジカルボン酸無水物の水性エマルジョンの安定性および
サイズ度試験の結果を表4にまとめて示す。
【0023】
【表4】
【0024】表4の記載のごとく使用するアクリルアミ
ド系ポリマーのカチオン性が強いもの(比較例1,2,
3)は加水分解速度が速く、またアニオン性が強過ぎる
両性のもの(比較例4,5)はサイズ効果が劣ってい
る。 また本発明による置換環式ジカルボン酸無水物のエマル
ジョン放置安定性(物理的安定性)は優れており、例え
ば濃度1%のエマルジョンを30℃で放置したところ比
較例6,7で示すカチオン化澱粉で乳化して得たエマル
ジョンが数時間で凝集するのに対して、数日間放置して
も粒子の凝集や置換環式ジカルボン酸無水物又はその加
水分解物の遊離浮上などの現象は起こらなかった。
【0025】 注3)安定性(加水分解率) 置換環式ジカルボン酸無水物の水性エマルジョンの濃度
を0.5%に希釈し、pHを7.0に調整する。50℃
の恒温水槽にこの水性エマルジョンを2時間保持する。
1〜5gのサンプルを凍結乾燥した後、ジエチルエーテ
ルを用いて置換環式ジカルボン酸無水物の加水分解物と
未加水分解物を抽出し一定濃度とした後、赤外線分光器
を用いて加水分解物と未加水分解物の重量比を求めた。
【0026】 注4)炭カル紙におけるサイズ度試験 供試パルプ:LBKP(カナディアン・スタンダード・
フリーネス 375ml) 供試薬品及び添加率(対絶乾パルプ固型分比) 重質炭酸カルシウムエスカロン1500(三共製粉社
製):20% カチオン化澱粉Cato 102(王子ナショナル社
製):0.75% Alum:0.5% 置換環式ジカルボン酸無水物エマルジョン:0.1%
(有効成分) 歩留り向上剤ハイレテン102(ディックハーキュレス
社製):0.02% 抄紙pH:7.5 抄紙方法:米国ノーブル・アンド・ウッド社製白水循環
式手抄き装置 坪量:60g/m2 乾燥:ドラムドライヤー100℃ 40秒 サイズ度試験:ステキヒト法(JIS P−8122)
【0027】 注5)段ボール古紙を用いた場合のサイズ度試験 供試パルプ:段ボール古紙(カナディアン・スタンダー
ド・フリーネス340ml) 供試薬品及び添加率(対絶乾パルプ固型分比) Alum:0.25% 置換環式ジカルボン酸無水物エマルジョン:0.05%
(有効成分) 歩留り向上剤レテンHM159(ディック・ハーキュレ
ス社製):0.03% 抄紙pH:6.5 抄紙方法:米国ノーブル・アンド・ウッド社製白水循環
式手抄き装置 坪量:80g/m2 乾燥:ドラムドライヤー 100℃ 80秒 サイズ度試験:ステキヒト法(JIS P─8122)
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、カチオン性基が0.1
〜2モル%、アニオン性基が3モル%未満の両性の(メ
タ)アクリルアミド系ポリマー及び水中油型界面活性剤
により上記一般式〔I〕の置換環式ジカルボン酸無水物
を乳化したので、得られる製紙用サイズ剤は前者のカチ
オン性基の量の限定により耐加水分解性を顕著に向上さ
せて抄紙機の例えばロールにこの置換環式ジカルボン酸
無水物の加水分解物が付着して抄紙中の紙を破る等の操
業上のトラブルを回避でき、その優れた物理的安定性と
あいまって実際の抄紙機の白水循環系におけるエマルジ
ョンの安定性を向上し、その他の操業上のトラブルも減
少させることができるのみならず、後者のアニオン性基
の量の限定によりサイズ効果を優れたものにすることが
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕 【化1】 (式中、Rは炭素数5以上のアルキル基、アルケニル
    基、アラルキル基またはアラルケニル基を表わし、n は
    2〜3の整数を表わす。) で示される置換環式ジカルボン酸無水物(A)を水中油
    型界面活性剤(B)、カチオン性基が0.1〜2モル
    %であり、アニオン性基が3モル%未満である性の(
    メタ) アクリルアミド系ポリマー(C)を用いて乳化さ
    せてなる乳化液を含有する水性エマルジョンからなる
    紙用サイズ剤。
  2. 【請求項2】 上記一般式〔I〕で表わされる置換環式
    ジカルボン酸無水物(A)100重量部に対して水中
    油型界面活性剤(B)を0.1〜5重量部、上記両性の
    ( メタ) アクリルアミド系ポリマー(C)を1〜50重
    量部の割合で使用した請求項1記載製紙用サイズ剤。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5438903A (en) * 1977-06-28 1979-03-24 Tenneco Chem Paper sizing agent and method
JPS5845731A (ja) * 1981-09-11 1983-03-17 Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd 置換コハク酸無水物の水性分散液,その製造方法,及び該置換コハク酸無水物の水性分散液からなる製紙用サイズ剤
JPS58120897A (ja) * 1982-01-05 1983-07-18 星光化学工業株式会社 紙のサイジング方法

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