JPH0672294B2 - ステンレス鋼鋳造合金およびその製造方法 - Google Patents

ステンレス鋼鋳造合金およびその製造方法

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JPH0672294B2
JPH0672294B2 JP60229768A JP22976885A JPH0672294B2 JP H0672294 B2 JPH0672294 B2 JP H0672294B2 JP 60229768 A JP60229768 A JP 60229768A JP 22976885 A JP22976885 A JP 22976885A JP H0672294 B2 JPH0672294 B2 JP H0672294B2
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/60Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing lead, selenium, tellurium, or antimony, or more than 0.04% by weight of sulfur

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はステンレス鋼鋳造合金およびその製造方法に関
する。
本発明によるステンレス鋼鋳造合金は例えばタービンハ
ウジング、ターボチヤージヤハウジング、排気マニホル
ド、燃焼室等の材料として有用であり、最大2000゜F(約
1093℃)の動作範囲内で良好な耐腐蝕性および室温・高
温特性を有する。
(従来の技術) 一般に自動車や航空機のターボチヤージヤハウジングは
最高2000゜F(約1093℃)の高作動温度を受け且つ極めて
高速で回転するタービン羽根車を、破壊を来すことなく
確実に収納可能に構成する必要がある。例えばトラツク
のデイーゼルエンジンのターボチヤージヤにおいては、
温度は1300〜1400゜F(約704〜760℃)に達するで、ハウ
ジングの金属温度が1200〜1300゜F(約649〜704℃)とな
る。一方自動車のターボチヤージヤにおいては作動温度
は最高1750〜2000゜F(約954〜1093℃)まで達するの
で、ターボチヤージヤのガス導入部すなわち舌部がター
ビン排気ガス温度と大きな差のない温度となり且つ熱が
急速に発散されないような断熱構成がとられているか
ら、ターボチヤージヤハウジングの舌部における金属温
度が1550〜1950゜F(約843〜1065℃)に達する。従つて
相対的に高価なステンレス鋼鋳造合金を用いないと、排
気ガスが初期にターボチヤージヤと接触するガス導入部
のような金属部分に熱破壊を生ずる危惧がある。
従来、タービンハウジング等にはインターナシヨナルニ
ツケルカンパニの開発したNiResistあるいは30%のクロ
ム、20%のニツケル、残りが実質的に鉄であるクロム・
ニツケル・鉄のステンレス鋼合金、HK30のような市販さ
れ延性に富む高ニツケル鋳造合金が用いられている。
またクロム26〜30%およびニツケル4〜7%を含む市販
のHD系合金も提案されているが、デユープレツクス組織
となつており、HD合金のニツケル含有量が比較的低いた
めHD合金にシグマ相が生成し極めてもろくなり、高温で
使用された場合、特に熱サイクルを受けるとき熱破壊が
生じていた。一方このようなHD系合金の欠点はニツケル
約18〜22%を含むと共に全ての組成をオーステナイト相
であるHKステンレス鋼合金の如くニツケル含有量の高い
ステンレス鋼鋳造合金を採用することにより解決してお
り、HK系ステンレス鋼合金はクリープ強さの点では最強
のステンレス鋼鋳造合金に属するものといえる。
更に米国特許第3,969,109号にはCrが21〜30%、Niが2
〜10%、Cが0.25〜0.45%、Mnが0.01〜2.5%およびN
が0.36〜0.55%のステンレス鋼錬造合金が提案されてお
り、この場合市販の21−4ステンレス鋼合金の炭素およ
びマンガンの含有量を減らすことによつて高温での強
度、耐硫化性および耐酸化性が得られる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、ターボチヤージヤハウジングに要求され
る高温特性条件を満足し得るようなこれら合金は総じて
相当に高価になり、又ニツケルの含有量が高いため鋳造
による製造が煩雑になる問題があつた。
また上述の米国特許における鋳造合金は全てオーステナ
イト相であり、特に低熱膨張特性を得れなかつた。
しかして本発明の一目的は最高1950゜F(約1065℃)まで
の作動温度において耐熱亀裂性および室温における引張
り強さが優れ、且つクリープ強さが高く、耐破断性に富
むと共に安価なステンレス鋼鋳造合金を提供することに
ある。
また本発明の他の目的は優れた鋳造特性を示す低コスト
のステンレス鋼鋳造合金を提供することにある。
本発明の更に他の目的は高温で使用可能なステンレス鋼
製品を安価に且つ効果的に鋳造する方法を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば上記の目的はステンレス鋼鋳造合金が、
フエライトが実質的に20〜80%、残りがオーステナイト
の金属組織学上の2相を有し、1500〜1950゜F(約815〜1
065℃)の使用温度と室温との間における熱サイクルの
被熱時の耐熱亀裂性に優れ、室温における引張強さが少
なくとも75,000psi(約52,725t/m2)で伸び率が少なく
とも7%であり、シグマ相が存在せず、クロムが28〜32
重量%、ニツケルが4〜8重量%、窒素が0.2〜0.5重量
%、炭素が0.2〜0.4重量%、コルンビユームが0.5〜1.5
重量%、ケイ素が最大2.0重量%、マンガンとモリブデ
ンからなる群から選択された硫化生成物が最高1.0重量
%、硫黄が0.2〜0.4重量%、残りが鉄でなることにより
達成される。尚上述の組成がその範囲を越えると所定の
破壊強度、引張り強さ等の所期の特性を実現できない。
(作用) 本発明によれば、デユープレツクスステンレス鋼合金、
即ちフエライト組織とオーステナイト組織の両方を有す
る2相合金を得ることができ、自動車のターボチヤージ
ヤハウジング、ガソリンエンジンの排気マニホルド、鋳
造炉や燃焼室のような高温度を受ける、鋳造部品として
使用され得、オーステナイト相の高温特性とフエライト
相の低熱膨張特性とをかね備える作用を得れる。
(実施例) 本発明におけるステンレス鋼鋳造製品、特にタービンハ
ウジングに好適に使用されるステンレス鋼鋳造合金は比
較的ニツケル含有量の低いH系ステンレス鋼材で形成さ
れ、ニツケルが窒素と結合して、フエライト相が20〜80
%、好ましくは40〜60%にされ、残部がオーステナイト
相のフエライト・オーステナイトの二相構造に改質さ
れ、耐熱性が改善される。この合金のミクロ構造内に存
在するフエライトの量は合金の化学的成分、二次加工技
術および採用する加熱処理法により決定される。フエラ
イト相は鋳造合金の高温特性に寄与しないものと考えら
れる。
通常ステンレス鋼鋳造製品は極めてもろいため、本発明
においては加熱処理を施す。一方加熱処理前に鋳造鋼が
もろさ(脆弱性)を持つことを利用して本発明の鋼鋳造
法の生産性を高め得る。即ち鋳造鋼の湯口を機械加工に
よらず、単に折り取りにより除去し得る。加熱処理は20
00〜2200゜F(約1093〜1204℃)で1〜4時間実行し、次
いで空気により冷却することが好ましい。この加熱処理
後に、合金は最大24時間、1400〜1600゜F(約760〜871
℃)で強化処理を行うことが望ましいが、この合金製品
は使用中通常この範囲の温度を受けることになるので合
金製品のテスト使用時においてその使用当初にこの強化
処理を行い得ることが理解されよう。
本発明のステンレス鋼鋳造製品は主として固溶体強化母
材内に分散された炭化物により強化される。生成された
2種類の炭化物、すなわちMCとM23C6の内のMC炭化物
(Mは実質的にCb)は溶体化処理により比較的影響を受
けないので、加熱処理後強化成分として残る。一方もろ
いM23C6成分(Mは実質的にCr)は加熱処理時に球状化
(spher−Oidize)又は一部溶解される。この溶解され
た炭化物は通常低温で析出して合金の強度が向上され
る。即ち加熱処理によりM23C6炭化物が再分布、すなわ
ち球状化又は溶解され、球状化又は小滴化されたM23C6
炭化物は元の角状の態様の場合より延性が高められる。
機械加工性を高めるため、硫黄が本発明のステンレス鋼
鋳造合金に0.2〜0.4%添加され、マンガン又はモリブデ
ンと結合されて、MnS又はMoSとなる。又鋳造合金の流動
性を高めるよう作用するシリコンが通常市販の鋼内には
最高2%含まれており、一方2.5〜1.5%のコルンビユー
ム(ニオビウム)が強度を増すために添加される。コル
ンビユームは極めて安定したMC炭化物を生成する。
本発明によるステンレス鋼合金における他の特徴は鋳造
工程にある。すなわち、延性ねずみ鉄を鋳造する際に通
常採用されるような低廉の鋳造法を効果的に採用する。
主として鋼鋳造は3100゜F(約1700℃)台の高温で、一方
鉄鋳造は2600〜2900゜F(約1427〜1593℃)で注型される
から、鋼鋳造法は鉄鋳造法よりコスト高となる。本発明
においてはステンレス鋼は2850゜F(約1566℃)のタツプ
温度(ステンレス鋼の湯がとりべに移されるときの温
度)で鋳造できることが判明している。また気孔率を低
下させるため湯口を増やす場合、鋼鋳造に通常採用され
る構成を本発明の合金の鋳造に採用でき、鋳造製品の品
質を顕著に向上できる。本発明により鋳造される合金製
品は独特の化学的成分およびミクロ構造を有すると共
に、加熱処理時に一部溶解されるもろい炭化物成分M23C
6が存在するため、湯口を折り取り除去できる。即ち注
型連続状態でこの炭化物成分が存在するので、通常オー
ステナイト型鋼鋳造に採用されるようなコスト高の機械
加工作業による湯口除去法に因ることなく、単なる折り
取りにより湯口を除去できる。
実験例 本発明による表Iに示す各種のDMS016合金を用いて鋳造
しタービンハウジングを作成し、これらのタービンハウ
ジングの特性を試験した。この結果を表IIに示す。また
表IにはDMS016合金に近いHC、HDおよびHK系合金も併記
してある。注型温度は12本のとりべを2733〜2770゜F(約
1500〜1521℃)にした。湯材は本発明によるDMSO16合金
の所望の化学特性に近い市販の混合物を用いた。
第1図には0.16%のNで改質され、約10%のオーステナ
イトを含むDMSO16合金のミクロ構造が400倍に拡大して
示される。図中の明るい部分はオーステナイト相、暗い
部分はフエライト相である。また第2図〜第4図には夫
々異なつた合金のミクロ構造(Nが夫々0.20、0.32およ
び0.35%)が示されており、夫々オーステナイトが約20
%、40〜50%および50〜55%含まれる。
タービンハウジングには、ハウジング内に回転する羽根
車が確実に収納され保持されて、タービンハウジングが
破断を来さないことが要求される。収納テストにおいて
は、所定の合金で作られたタービンハウジング内に、所
定のテスト条件に従い、羽根車の回転速度を上昇せしめ
て羽根車を破断させたときも確実に収納可能か否かを調
べる。ターボチヤージヤのメーカは通常例えば自動車
(ガソリン)エンジン、デイーゼルエンジンおよび航空
機用エンジンのターボチヤージヤに対しこの収納テスト
を多数回行う。自動車エンジンおよびデイーゼルエンジ
ン用のターボチヤージヤに対するテストは通常相対的に
強度のある同一の羽根車を用いて行うが、航空機用エン
ジンのターボチヤージヤに対するテストは意図的に機械
的に弱い羽根車を用いて収納テストを逐行する。本発明
による合金、すなわちDMSO162に対し収納テストを行つ
た。シヤフト並びに羽根車は簡単に破断するような航空
機用の標準試験要綱に従い、ハブ部に1つの軸方向に延
びる穴を且つ背デイスクに3つの穴をあけハブ部が3片
に破裂するよう設けた。タービンのガス導入部温度はタ
ービンの入口フランジで1750゜F(約954℃)になるよう
に調整し、且つこの温度で10分間、速度97,500rpmで定
常に回転した。次にターボチヤージヤを、弱化せしめた
羽根車が破断するまで急加速し、159,000rpmで破断させ
た。この状態でも破壊された羽根車がハウジング内に確
実に収容され続けることが判明した。このテスト結果か
ら、本発明による合金DMSO162で作成したターボチヤー
ジヤハウジングが、現在航空機のターボチヤージヤハウ
ジングに採用されているオーステナイト合金であるHK30
+Cbに対するものと同一の収納テストに合格するもので
あることが判明した。
更に第5図に示す周知の型式の航空機用のタービンハウ
ジング10を本発明による合金DMSO162で鋳造し、ガス導
入部温度1750゜F(約954℃)で600時間のガス放置サイク
ルの耐久テストを行つた。このテスト後のタービンハウ
ジングを検査した結果、舌部12並びに渦巻き部(ガス通
過)面の頂部14のいずれにも亀裂が発見されなかつた。
これにより合金DMSO162で鋳造されたハウジングの耐熱
亀裂性も優れていることが判明した。
1500゜F(約816℃)で酸化テストも行つたが、100時間経
過後0.03%の重量損だけであつた。1700゜F(約927℃)
で硫化テストも行つたが、1時間で0.4%の重量損だけ
であつた。
本発明の合金は300〜1000℃の範囲に亘り、18.6x10-6
℃(10.1x10-6/゜F)の線膨張率を示した。この線膨張
率はHK30ステンレス鋼と実質的に同一である。
第5図に示すタービンハウジングの素子有限熱応力モデ
ルを標準のNiResist材料(D−5S)と本発明による合金
で夫々鋳造して比較した。この結果を表IIIに示す。こ
れにより表IIIからも明らかなように、DMSO162の方が応
力が大きく疲れ寿命も長いことが判明した。この場合舌
部12の温度が、1520゜F(約827℃)であるとき破棄する
湯口部16内の温度は1480゜F(約804℃)であつた。これ
らの結果は限られたクリープ(材料試験に荷重を加えた
結果生じる歪)であつて、耐荷重時間に依存する歪を指
す試験データに基づいてはいるが、本発明によればクリ
ープ試験データも顕著に改善された。即ち表IIIに示す
クリープ試験データから明らかなように、本発明による
合金DMSO162の耐久性が大であることが判明した。
素子有限応力分析を、疲れ亀裂が生じることが予期され
る2つの臨界面、即ち舌部12および湯口部16に対し行つ
た。これによりDMSO162はD5S(NiResist)に比し、高温
における強度が高く且つ弾性率も高くなる反面、熱膨張
率が僅かに低くなることが判明した。従つて本発明によ
る合金は高い熱応力を持つことが理解されよう。
尚上表I、IIおよびIIIにおいて、“NiResist型D5S"は
インターナシヨナル・ニツケル・カンパニーの開発した
合金の商品名、“HD"、“HK"、“DMS"は夫々、“HD系合
金”、“HK系合金”、“DMS系合金”の略である。
異なる量の窒素(N)を含むDMSO16のサンプルを5個作
成し機械的テストを行つた。このテスト結果を表IVに示
す。満足する延性を得るに必要な伸び率は最小7%であ
り、表IVのデータから最小0.20%の窒素(N)が必要で
あることが理解されよう。表IVからも明らかなように、
窒素成分が、0.20%以上のDMSO16合金の鋳造サンプルに
は脆弱なシグマ相が実質的に含まれていないことが判明
した。窒素(N)の最大溶解度は0.6%であり、窒素
(N)が0.5%のときもろい窒素化合物が現れ延性が低
下する。
上述したテストおよび模擬環境あるいは実環境にさらし
たタービンハウジングについて、本発明のDMSO16合金に
よるものはD5S NiResistに比べ鋳造性、機械加工性およ
び使用特性のいずれも少なくとも同等以上であり、多岐
に亘つてHK30ステンレス鋼ないしは高価なハイニツケル
材の特性に近く、所定の条件を満足するものと考え得よ
う。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、特
許請求の範囲の技術的思想に含まれる設計変更を包有す
ることは理解されよう。
(発明の効果) 上述のように構成された本発明によれば、低ニツケルの
デユープレツクスステンレス鋼に窒素を適量添加するこ
とにより、耐熱亀裂性を向上でき、高ニツケルステンレ
ス鋼を得る従来の構成に比べ合金が効果的に改良され
得、且つオーステナイトステンレス鋼と実質的に同一の
強度特性、耐腐蝕性およびクリープ特性が得ることがで
きる。また特にニツケルではなく窒素を添加することに
より、合金の耐熱亀裂性、即ち強度を高くする反面、熱
膨張を小さくし得、機能的にHK系ステンレス鋼合金と等
価な合金を大巾に低廉に提供できる等の効果を実現す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は夫々0.16%、0.20%、0.32%および0.
35%の窒素(N)を含んだ本発明によるDMSO16で鋳造さ
れたタービンハウジングからのサンプルのミクロ組織を
400倍に拡大して示す図、第5図はテスト用のタービン
ハウジングモデルの斜視図である。 10……タービンハウジング、12……舌部、14……頂部、
16……湯口部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フエライトが20〜80%、残りがオーステナ
    イトの金属組織学上の2相を有し、815.55〜1065.56℃
    の使用温度と室温との間における熱サイクルの被熱時の
    耐熱亀裂性に優れ、室温における引張強さが少なくとも
    5273.02Kgf/cm2で伸び率が少なくとも7%であり、シグ
    マ相が存在せず、クロムが28〜32重量%、ニツケルが4
    〜8重量%、窒素が0.2〜0.5重量%、炭素が0.2〜0.4重
    量%、コルンビユームが0.5〜1.5重量%、ケイ素が最大
    2.0重量%、マンガンとモリブデンからなる群から選択
    された硫化生成物が最大1.0重量%、硫黄が0.2〜0.4重
    量%、残りが鉄でなるステンレス鋼鋳造合金。
  2. 【請求項2】窒素含有量が0.3〜0.4重量%である特許請
    求の範囲第1項記載のステンレス鋼鋳造合金。
  3. 【請求項3】40〜60%のフエライト相、残りがオーステ
    ナイト相の2相組織である特許請求の範囲第1項記載の
    ステンレス鋼鋳造合金。
  4. 【請求項4】鋼混合物を溶融して、クロムが28〜32重量
    %、ニツケルが4〜8重量%、炭素が0.2〜0.4重量%、
    マンガンが0.5〜1.0重量%、ケイ素が最大2.0重量%、
    モリブデンが最大1.0重量%、シリコンが1〜2重量
    %、コルンビユームが0.5〜1.5重量%、窒素が0.3〜0.4
    重量%、燐が最大0.03重量%、硫黄が0.2〜0.4重量%、
    銅が最大0.50重量%、アルミニウムが最大0.20重量%の
    合金湯を作成する工程と、合金湯を所定の時間、約156
    5.55〜1593.34℃の温度まで加熱して合金を均質化する
    工程と、1565.55℃のタツプ温度で多孔度を最小にする
    湯口状の型に注入する工程と、鋳造された合金を1〜4
    時間以上の間、約1093.33〜1204.45℃で加熱処理し、M
    23C6炭化物を再分散させる工程と、熱処理後鋳造合金を
    約760〜871.12℃で最高24時間の間、強化熱処理する工
    程とを包有してなる、フエライト相が実質的に20〜80
    %、残りがオーステナイト相の2相組織のステンレス鋼
    鋳造合金の製造方法。
  5. 【請求項5】鋳造合金を室温まで冷却した後、加熱処理
    前に湯口を折り取つて除去する工程を包有してなる特許
    請求の範囲第4項記載の製造方法。
  6. 【請求項6】加熱処理された後、鋳造合金を空気で冷却
    してなる特許請求の範囲第4項記載の製造方法。
  7. 【請求項7】加熱処理後鋳造合金を約760〜871.12℃
    で、最大24時間の間強化熱処理してなる特許請求の範囲
    第4項記載の製造方法。
JP60229768A 1985-06-26 1985-10-15 ステンレス鋼鋳造合金およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0672294B2 (ja)

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