JPH0672245B2 - 急冷凝固金属粉末の製造方法 - Google Patents
急冷凝固金属粉末の製造方法Info
- Publication number
- JPH0672245B2 JPH0672245B2 JP20047387A JP20047387A JPH0672245B2 JP H0672245 B2 JPH0672245 B2 JP H0672245B2 JP 20047387 A JP20047387 A JP 20047387A JP 20047387 A JP20047387 A JP 20047387A JP H0672245 B2 JPH0672245 B2 JP H0672245B2
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- flow
- cooling liquid
- rapidly solidified
- metal powder
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- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は粉末冶金等に供される金属粉末の製造方法に関
する。
する。
(従来の技術) 急冷凝固金属粉末は、結晶粒が微細で合金元素も過飽和
に含有させることができるので、例えばアルミニウムや
アルミニウム合金(以下、単にアルミニウムという。)
の急冷凝固粉末によって形成された押出材は、溶製材で
は具備することのない優れた材質特性を有し、機械部品
等の材料として注目されている。
に含有させることができるので、例えばアルミニウムや
アルミニウム合金(以下、単にアルミニウムという。)
の急冷凝固粉末によって形成された押出材は、溶製材で
は具備することのない優れた材質特性を有し、機械部品
等の材料として注目されている。
前記急冷凝固金属粉末の好適な製造方法として、特開昭
57-29505号公報に開示された回転ドラム法がある。この
方法は、第3図に示すように、回転する冷却ドラム11の
内周面に冷却液層12を遠心力の作用で形成し、該冷却液
層12に溶融金属13を噴出し、微細に分断して急冷凝固粉
末を得る方法である。同図において、16は加熱用高周波
コイル15が装着された原料溶解噴出容器であり、その下
端に噴出孔14が開設されている。そして、溶融金属13
は、該容器16に不活性ガス17を加圧注入することによっ
て、前記ノズル14から噴出される。
57-29505号公報に開示された回転ドラム法がある。この
方法は、第3図に示すように、回転する冷却ドラム11の
内周面に冷却液層12を遠心力の作用で形成し、該冷却液
層12に溶融金属13を噴出し、微細に分断して急冷凝固粉
末を得る方法である。同図において、16は加熱用高周波
コイル15が装着された原料溶解噴出容器であり、その下
端に噴出孔14が開設されている。そして、溶融金属13
は、該容器16に不活性ガス17を加圧注入することによっ
て、前記ノズル14から噴出される。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記製造方法を実施しようとすると、冷
却ドラム11を数千RPMに回転する必要があり、高精度、
高剛性の設備が必要となり、製造コストの上昇を招来し
ていた。
却ドラム11を数千RPMに回転する必要があり、高精度、
高剛性の設備が必要となり、製造コストの上昇を招来し
ていた。
本発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、簡単な設
備で容易に急冷凝固粉末を製造することができる方法を
提供することを目的とする。
備で容易に急冷凝固粉末を製造することができる方法を
提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するためになされた本発明の急冷凝固金
属粉末の製造方法は、噴出した溶融金属流4を冷却液流
2中に注入し、該冷却液流2aを溶融金属が凝固する前に
増速して冷却液流2a中の溶融金属を分断粉砕することを
発明の構成とするものである。
属粉末の製造方法は、噴出した溶融金属流4を冷却液流
2中に注入し、該冷却液流2aを溶融金属が凝固する前に
増速して冷却液流2a中の溶融金属を分断粉砕することを
発明の構成とするものである。
(作用および実施例) 以下、第1図を参照して本発明方法を説明する。
まず、ノズル1から冷却液流2を噴出させ、該冷却液流
2に原料溶解噴出容器3から噴出した溶融金属流4を注
入する。
2に原料溶解噴出容器3から噴出した溶融金属流4を注
入する。
前記冷却液流2としては、水や油が使用され、溶融金属
の凝固速度に応じて適宜選択される。アルミニウム急冷
凝固粉末を製造する場合は、通常、冷却液流として水流
が使用される。
の凝固速度に応じて適宜選択される。アルミニウム急冷
凝固粉末を製造する場合は、通常、冷却液流として水流
が使用される。
前記原料溶解噴出容器3は、従来のものとほぼ同様の構
成であり、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス5の
加圧注入により、該容器3に穿設された噴出孔3aより容
器3内の溶融金属4aが噴出される。6は加熱用高周波コ
イルである。
成であり、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス5の
加圧注入により、該容器3に穿設された噴出孔3aより容
器3内の溶融金属4aが噴出される。6は加熱用高周波コ
イルである。
溶融金属4aの噴出速度は、不活性ガスの加圧力により調
整されるが、この際、噴出した溶融金属流4が前記冷却
液流2中に注入されるように調整される。冷却液流2の
表面に溶融金属が付着して流れる状態では、溶融金属を
急冷凝固せしめることが困難だからである。このため、
溶融金属流4の流速をV1、冷却液流2の流速をV2とする
と、後述の溶融金属流4の入射角θにもよるが、通常V1
>V2に調整される。
整されるが、この際、噴出した溶融金属流4が前記冷却
液流2中に注入されるように調整される。冷却液流2の
表面に溶融金属が付着して流れる状態では、溶融金属を
急冷凝固せしめることが困難だからである。このため、
溶融金属流4の流速をV1、冷却液流2の流速をV2とする
と、後述の溶融金属流4の入射角θにもよるが、通常V1
>V2に調整される。
因みに、アルミニウム急冷凝固粉末を製造する場合、流
量100l/分、流速18m/秒の水流に入射角θ(水流の直角
方向と溶解金属の噴出方向とのなす角)60度で溶融金属
を噴出した場合、水流中に注入するためには溶解金属の
噴出速度は20m/秒程度要し、このとき104〜105℃/秒の
凝固速度が得られる。
量100l/分、流速18m/秒の水流に入射角θ(水流の直角
方向と溶解金属の噴出方向とのなす角)60度で溶融金属
を噴出した場合、水流中に注入するためには溶解金属の
噴出速度は20m/秒程度要し、このとき104〜105℃/秒の
凝固速度が得られる。
溶融金属流4を含んだ冷却液流2aは、受口金7に流れ込
み、該受口金7に連結された回収管8を経て、粉末回収
槽9に流し込まれる。
み、該受口金7に連結された回収管8を経て、粉末回収
槽9に流し込まれる。
前記回収管8には吸引ポンプ10が接続されており、受口
金7に流入した溶融金属流4を含んだ冷却液流2aを増速
して、溶融金属流4を分断粉砕する。
金7に流入した溶融金属流4を含んだ冷却液流2aを増速
して、溶融金属流4を分断粉砕する。
冷却液流2aを受口金7内部で増速するには、ノズル1よ
り噴出した冷却液流2の流径をd1とすると受口金7の内
径d2はd1>d2とする必要がある。また、冷却液流2a中の
溶湯金属流4が受口金7に到達する前に完全に凝固した
のでは流速差による分断効果は期待できないので、冷却
液流2に溶融金属流4を注入した後、可及的速やかに受
口金7に到達させるようにする必要がある。このため、
溶融金属流4の注入点から受口金7流入点までの距離S
は通常100mm以下に設定される。
り噴出した冷却液流2の流径をd1とすると受口金7の内
径d2はd1>d2とする必要がある。また、冷却液流2a中の
溶湯金属流4が受口金7に到達する前に完全に凝固した
のでは流速差による分断効果は期待できないので、冷却
液流2に溶融金属流4を注入した後、可及的速やかに受
口金7に到達させるようにする必要がある。このため、
溶融金属流4の注入点から受口金7流入点までの距離S
は通常100mm以下に設定される。
ところで、第2図に示すように、受口金7aの内面に攪拌
用突起7bを形成すると、冷却液流2aが受口金7a内部で乱
流状態となり、溶融金属流4の分断が促進される。
用突起7bを形成すると、冷却液流2aが受口金7a内部で乱
流状態となり、溶融金属流4の分断が促進される。
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明は溶融金属噴出手段のほか、
冷却液流の供給、回収手段を設けるだけで簡単に実施す
ることができ、また金属粉末を連続的に製造することが
できる。更にまた、本発明によって製造された金属粉末
は従来の回転ドラム法によって製造されたものより粉末
成形性が良好であるという利点がある。
冷却液流の供給、回収手段を設けるだけで簡単に実施す
ることができ、また金属粉末を連続的に製造することが
できる。更にまた、本発明によって製造された金属粉末
は従来の回転ドラム法によって製造されたものより粉末
成形性が良好であるという利点がある。
第1図は本発明の実施要領説明図、第2図受口金の他例
の断面図、第3図は回転ドラム法の実施要領説明図であ
る。 2,2a……冷却液流、4……溶融金属流。
の断面図、第3図は回転ドラム法の実施要領説明図であ
る。 2,2a……冷却液流、4……溶融金属流。
Claims (2)
- 【請求項1】噴出した溶融金属流4を冷却液流2中に注
入し、該冷却液流2aを溶融金属が完全に凝固する前に増
速して冷却液流2a中の溶融金属を分断粉砕することを特
徴とする急冷凝固金属粉末の製造方法。 - 【請求項2】前記溶融金属流4の冷却液流2への注入速
度V1が冷却液流2の流速V2より大きいことを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の急冷凝固金属粉末の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20047387A JPH0672245B2 (ja) | 1987-08-10 | 1987-08-10 | 急冷凝固金属粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20047387A JPH0672245B2 (ja) | 1987-08-10 | 1987-08-10 | 急冷凝固金属粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6442507A JPS6442507A (en) | 1989-02-14 |
JPH0672245B2 true JPH0672245B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=16424902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20047387A Expired - Lifetime JPH0672245B2 (ja) | 1987-08-10 | 1987-08-10 | 急冷凝固金属粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0672245B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2672037B2 (ja) * | 1991-05-02 | 1997-11-05 | 株式会社クボタ | 金属粉末の製造方法およびその装置 |
CN100493783C (zh) * | 2003-02-28 | 2009-06-03 | 财团法人电力中央研究所 | 制造微粒的方法和装置 |
-
1987
- 1987-08-10 JP JP20047387A patent/JPH0672245B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6442507A (en) | 1989-02-14 |
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