JPH0672084U - 測定器の取付装置 - Google Patents

測定器の取付装置

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JPH0672084U
JPH0672084U JP1375593U JP1375593U JPH0672084U JP H0672084 U JPH0672084 U JP H0672084U JP 1375593 U JP1375593 U JP 1375593U JP 1375593 U JP1375593 U JP 1375593U JP H0672084 U JPH0672084 U JP H0672084U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハイトゲージ等の測定装置本体にテストイン
ジケータ、ダイヤルゲージ等の測定器を取り付ける場合
に、測定器をがたつくことなく確実に取り付けることが
できる測定器の取付装置を提供する。 【構成】 ホルダアーム34の片側端33の角部33A
と、ブラケット36の係合部40の当接面40A,40
Bとを係合させてブラケット36とホルダアーム34と
を取り付けるとともに、ブラケット36に測定器を取り
付ける支持孔42A,42B,42Cを設けて測定器の
取付装置31を構成している。これにより、ホルダアー
ム34とブラケット36とががたつくことなく取り付け
られ、ブラケット36に取り付けられる測定器の取付角
度の変動が防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は測定器の取付装置に係り、詳しくは、ハイトゲージ等にテストインジ ケータ、ダイヤルゲージ等の測定器を取り付ける場合に利用される取付装置に関 する。
【0002】
【背景技術】
図10は高さ測定を行うハイトゲージにテストインジケータを取り付けた状態 を示す一部側面図である。同図に示すように、ハイトゲージ10は、本尺12に 沿って上下するスライダ14を有している。このスライダ14のジョウ16にテ ストインジケータ19を取り付けるには、先ず、スライダ14のジョウ16に箱 型のクランプ18を差し込み、このクランプ18にテストインジケータ19が取 り付けられた取付ホルダ20のアーム22を挿入する。そして、挿入されたアー ム22を止めねじ23を締め付けることによりジョウ16に固定する。これによ りテストインジケータ19が取付ホルダ20を介してジョウ16に取り付けられ る。
【0003】 取付ホルダ20はアーム22と、クランプ装置24とから構成され、アーム2 2の一端にはクランプ装置24が取り付けられる突起部26が植設されている。 図11はクランプ装置24の斜視図である。同図に示すように、クランプ装置2 4は固定部24Aと支持部24Bとを有し、固定部24Aには、取付穴25がす り割23とともに設けられ、クランプねじ28を締め付けることにより、すり割 23が狭まって取付穴25の径が縮小する。従って、この取付穴25にアーム2 2の突起部26を挿入し、クランプねじ28を締め付ければクランプ装置24を アーム22に固定できる。
【0004】 また、固定部24Bにはすり割27を有する二つの取付穴32A,32Bが設 けられ、前記取付穴25と同様にクランプねじ28を締め付けることにより、取 付穴32A,32Bの径が縮小する。テストインジケータ19は、そのステム3 0が取付穴32A,32Bのいずれかに挿入され、クランプねじ28を締め付け ることによりクランプ装置24に取り付けられる。尚、テストインジケータ19 は、固定部24Bを所望の角度にしてクランプねじ28を締め付ければ、テスト インジケータ19をジョウ16に対してその角度で取り付けることができる。例 えば図10ではテストインジケータ19とジョウ16とは水平になっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のクランプ装置24はクランプねじ28の締め付け力によってテ ストインジケータ19を固定しているため、測定時の振動、接触圧、スライダ1 4停止時の衝撃等によってクランプねじ28が緩みやすく、テストインジケータ 19の取付角度が変動する場合がある。テストインジケータ19の取付角度が変 動すると、被測定物が載置される定盤とテストインジケータ19との初期セット の角度が変動するため測定精度を悪化させることになる。
【0006】 また、測定器としてダイヤルゲージを固定する場合には、そのスピンドルをア ーム22に対して直角に固定しなければならないので、直角を正確に出すのに時 間を要し、取付作業が遅延する問題がある。
【0007】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的はハイトゲージ等 の測定装置本体にテストインジケータ、ダイヤルゲージ等の測定器を取り付ける 場合に、測定器をがたつくことなく確実に取り付けることができ、測定誤差の低 減を図ることのできる測定器の取付装置を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、片側端が測定装置本体に取り付けられるホルダアームと、前記ホル ダアームの他の片側端に取り付けられるブラケットとを含んで構成された測定器 の取付装置であって、前記ブラケットには測定器が支持される測定器支持部と、 前記ホルダアームの他の片側端に取り付けられる係合部とが形成され、前記係合 部は所定角度を有する2つの当接面を有し、前記ホルダアームの他の片側端には 前記2つの当接面のなす角度と同じ角度で且つこれらの当接面と係合する角部が 形成されていることを特徴としている。
【0009】
【作用】
本考案では、測定器が支持されるブラケットと、このブラケットが取り付けら れるホルダアームとで測定器の取付装置を構成し、ホルダアームの片側端を測定 装置本体に取り付けるとともに、ホルダアームの他の片側端にブラケットの係合 部に設けられた2つの当接面のなす角度と同じ角度の角部を形成し、このホルダ アームの角部と、ブラケットの係合部とを係合させることによってブラケットを ホルダアームに取り付けている。このため、ブラケットをホルダアームに対して がたつくことなく確実に取り付けることができ、この結果、測定時における振動 、衝撃等によるブラケットとホルダアームとの取付角度の変動が防止できる。
【0010】
【実施例】
次に、本考案に係る測定器の取付装置の好適な実施例を挙げ、添付の図面を参 照しながら詳細に説明する。
【0011】 図1は本考案の一実施例に係る測定器の取付装置31を示した側面図、図2は 図1の取付装置31の正面図である。図1に示すように、取付装置31は主にホ ルダアーム34と、ブラケット36とから構成される。ホルダアーム34はその 断面が四角形状に形成され、このホルダアーム34の片側端33、他方の片側端 35を後述するクランプ装置によってハイトゲージのジョウに取り付けることが できる。
【0012】 また、片側端33、他方の片側端35には、それぞれブラケット36取付用の 取付孔38,39が穿設されており、取付孔38はホルダア−ム34の長手方向 に沿って穿設され、取付孔39はホルダア−ム34の長手方向と直交する方向に 穿設されている。従って、測定に応じてブラケット36の取付位置を変えること ができ、例えば図1では片側端33にブラケット36を取り付けている。
【0013】 また、図1に示すように、ブラケット36には二つの当接面40A,40Bか らなる係合部40が形成され、これらはホルダアーム34の片側端33、他方の 片側端35の直角な角部33A,35Aと係合できるように直角をなしている。 このため、これらの当接面40A,40Bをホルダアーム34の片側端33に対 して当接させ、この状態でブラケット36の孔41から六角穴付ボルト等を取付 孔38にねじこめば、片側端33とブラケット36とを係合させた状態で取り付 けることができる。これにより、ブラケット36をホルダアーム34に対してが たつくことなく確実に取り付けることができる。
【0014】 図2に示すように、ブラケット36にはテストインジケータ等の測定器を取り 付ける測定器支持部として、計3つの支持孔42A,42B,42Cが穿設され 、これら支持孔42A,42B,42Cに図示しない測定器の固定用のステムが 挿入されて固定される。これらの支持孔42A,42B,42Cにはすり割44 が形成されており、クランプねじ46を締め付けることにより、すり割44が狭 まって各支持孔42の径が縮小し、測定器のステムをクランプすることができる 。
【0015】 これらの支持孔42A,42B,42Cのうち、支持孔42A及び42Cは、 支持孔42Bに対して30°の角度をなして穿設されており、また、支持孔42 Aと支持孔42Cとは各々内径が異なる。従って、測定器の種類や測定の状況に 応じてこれらの支持孔42A,42B,42Cのいずれかを選択して測定器を取 り付けることができる。
【0016】 例えば図3の場合には、支持孔42Aに測定器としてテストインジケータ50 のステム50Aが挿入され、ホルダアーム34と水平に取り付けられている。ま た、図4ではブラケット36をホルダアーム34の他方の片側端35に取り付け るとともに、ダイヤルゲージ49のステム49Aを支持孔42Cに取り付け、こ れによりダイヤルゲージ49をホルダアーム34に対して垂直に取り付けている 。これによれば、ダイヤルゲージ49とホルダアーム34との直角を容易に出す ことができるので、ダイヤルゲージ49の取付作業が簡単化できる。
【0017】 更に、図5ではボール測定子47が支持孔42Aによって水平に取り付けられ ている。また、図6ではボール測定子47が支持孔42Bによって下向き30° の角度で取り付けられている。従って、ブラケット36とホルダアーム34との 取付位置、及び測定器が取り付けられる支持孔42A,42B,42Cを各々選 択すれば6通りの組み合わせが可能となる。
【0018】 このように、本実施例によれば、ブラケット36に直角な二つの当接面40A ,40Bを有する係合部40を形成し、この係合部40をホルダアーム34の角 部33A,35Aに係合させて、ホルダアーム34とブラケット36とを取り付 けている。このため、ブラケット36とホルダアーム34との間に不安定となる 部分がないので、ブラケット36のホルダアーム34に対する緩み、がたつき等 を防止することができる。
【0019】 また、測定器は、そのステムがブラケット36の支持孔42A,42B,42 Cに挿入されて取り付けられるので、測定器についてもブラケット36にがたつ くことなく確実に取り付けられる。これにより、図10で示した従来のクランプ 装置24の欠点である測定時の振動、接触圧、スライダ14停止時の衝撃等によ って測定器と定盤との初期セットの角度が変動するといった不都合を解消するこ とができ、測定精度の向上に寄与する。
【0020】 次いで、図1の取付装置31を利用して測定器をハイトゲージ等の測定装置本 体に取り付けるクランプ装置54について説明する。図7はハイトゲージ48に 図1の取付装置31を利用して測定器であるテストインジケータ50を取り付け た状態を示す側面図である。
【0021】 同図に示すように、取付装置31はホルダアーム34の他方の片側端35がハ イトゲージ48のジョウ52にクランプ装置54によって取り付けられている。 また、テストインジケータ50は、テストインジケータ50のステム50Aが支 持孔42Bに挿入されてクランプねじ46を締め付けることにより取付装置31 に取り付けられている。従って、テストインジケータ50は、ホルダアーム34 に対して下向き30°の角度で取り付けられていることになる。
【0022】 図8はクランプ装置54の要部断面図である。同図に示すように、クランプ装 置54は主に円筒状のナットクランプ56と、ナットクランプ56内に配置され たクランプホルダ58及びコマクランプ60とから構成される。ナットクランプ 56にはハイトゲージ48側の内周面に雌ねじ62が形成され、ハイトゲージ4 8と反対側の内周面に押圧部64が形成されている。ナットクランプ56の雌ね じ62にはクランプホルダ58の雄ねじ66が螺合され、ナットクランプ56を 回転させることによって、ナットクランプ56がクランプホルダ58に対して進 退される。
【0023】 また、クランプホルダ58及びコマクランプ60は図9に示すように、互いに 対向する傾斜面58A,60Aが形成された円筒状の部材により構成され、その 中心軸部分にはホルダアーム34及びジョウ52が挿入される角筒状の支持孔6 8,70が形成されている。これらの支持孔68,70は、ハイトゲージ48の ジョウ52の高さ寸法に他方の片側端35の高さ寸法を加えた高さよりも僅かに 大きな寸法を有している。
【0024】 クランプホルダ58の支持孔68の両側にはガイド溝72が設けられており、 このガイド溝72の下面72Aは傾斜面58A側に向かうにつれて下向きに形成 されている。一方、コマクランプ60の傾斜面60Aの支持孔70の両側には、 前記ガイド溝72と係合するガイド部74が傾斜面60Aから延出して設けられ ている。ガイド部74の下面74Aはガイド溝72の下面72Aの傾斜角度と同 じ傾斜角度で形成されている。従って、ガイド部74をガイド溝72に係合させ た状態で、コマクランプ60をクランプホルダ58に対して進退させると、ガイ ド部74の下面74Aとガイド溝72の下面72Aとが当接するため、コマクラ ンプ60がクランプホルダ58に対して上方に導かれる。
【0025】 従って、このクランプ装置54を利用してホルダアーム34をジョウ52に固 定するには先ず、図8に示すようにナットクランプ56を緩めておき、この状態 でクランプホルダ58、コマクランプ60の支持孔68,70にホルダアーム3 4及びジョウ52を挿入する。そして、ナットクランプ56をクランプホルダ5 8に対して前記雌ねじ62と雄ねじ66とを螺合させて徐々に締め付け、ナット クランプ56をクランプホルダ58側へ移動させる。
【0026】 コマクランプ60はこの移動に伴い押圧部64によってクランプホルダ58側 へ押圧されて移動される。コマクランプ60がクランプホルダ58側へ移動する と、ガイド部74の下面74Aとガイド溝72の下面72Aとが当接してコマク ランプ60がクランプホルダ58に対して上方へ移動し、この結果、ホルダアー ム34及びジョウ52が支持孔68,70によって締め付けられ固定される。こ のため、図10で示した従来の止めねじ23を利用して固定する場合と比較して 、固定時の締め付け力が大きくなり、ホルダアーム34をジョウ52に確実に固 定することができる。また、ナットクランプ56を締め付けるだけでホルダアー ム34をジョウ52に固定できるので作業性が向上する。
【0027】 以上、本考案について好適な実施例を挙げて説明したが、本考案はこの実施例 に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良 並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
【0028】 例えば、本実施例の取付装置31では図1に示すようにブラケット36の係合 部40を直角な2つの当接面40A,40Bによって形成したが、当接面40A ,40Bのなす角度は直角に限らず、ブラケット36をホルダアーム34の片側 端33、他方の片側端35の角部33A,35Aにがたつくことなく固定できれ ば何度でもよい。但し、これに対応して角部33A,35Aの形状も当接面40 A,40Bのなす角度と同じ角度にする必要がある。
【0029】 また、本実施例ではブラケット36に設けられる測定器支持部として3つの支 持孔42A,42B,42Cを形成しているが、支持孔の数、角度や大きさこれ に限られず、使用される測定器に応じて適宜設定可能である。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、測定器を測定装置本体にがたつくこと なく、確実に取り付けることができるので、測定時における測定器の取付角度の 変動等を防止することができ、この結果、測定精度の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る測定器の取付装置を示
した側面図である。
【図2】図1の取付装置の正面図である。
【図3】図1の取付装置に測定器としてテストインジケ
ータを取り付けた場合を示す側面図である。
【図4】図1の取付装置に測定器としてダイヤルゲージ
を取り付けた場合を示す側面図である。
【図5】図1の取付装置に測定器としてボール測定子を
取り付けた場合を示す側面図である。
【図6】図1の取付装置に測定器としてボール測定子を
下向き30°の角度で取り付けた場合を示す側面図であ
る。
【図7】ハイトゲージに図1の取付装置を利用して測定
器であるテストインジケータを取り付けた状態を示す側
面図である。
【図8】クランプ装置の要部断面図である。
【図9】クランプ装置の要部であるクランプホルダ及び
コマクランプとの関係を示す概略斜視図である。
【図10】高さ測定を行うハイトゲージにテストインジ
ケータを従来の取付装置であるクランプ装置によって取
り付けた状態を示す一部側面図である。
【図11】従来のクランプ装置の斜視図である。
【符号の説明】
31 測定器の取付装置 33 片側端 33A 35A 角部 34 ホルダアーム 35 他方の片側端 36 ブラケット 40 係合部 40A 40B 当接面 42A 42B 42C 支持孔(測定器支持部) 47 ボール測定子(測定器) 48 ハイトゲージ(測定装置本体) 49 ダイヤルゲージ(測定器) 50 テストインジケータ(測定器) 54 クランプ装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片側端が測定装置本体に取り付けられる
    ホルダアームと、前記ホルダアームの他の片側端に取り
    付けられるブラケットとを含んで構成された測定器の取
    付装置であって、 前記ブラケットには測定器が支持される測定器支持部
    と、前記ホルダアームの他の片側端に取り付けられる係
    合部とが形成され、前記係合部は所定角度を有する2つ
    の当接面を有し、前記ホルダアームの他の片側端には前
    記2つの当接面のなす角度と同じ角度で且つこれらの当
    接面と係合する角部が形成されていることを特徴とする
    測定器の取付装置。
JP1375593U 1993-03-24 1993-03-24 測定器の取付装置 Expired - Lifetime JP2584597Y2 (ja)

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