JPH0672018A - 画像表示体の製造方法 - Google Patents

画像表示体の製造方法

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JPH0672018A
JPH0672018A JP4230433A JP23043392A JPH0672018A JP H0672018 A JPH0672018 A JP H0672018A JP 4230433 A JP4230433 A JP 4230433A JP 23043392 A JP23043392 A JP 23043392A JP H0672018 A JPH0672018 A JP H0672018A
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和久 星野
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潔 堀江
Naoaki Shindou
直彰 新藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像パターンとホログラム画像とを備えこれ
等画像の位置整合が高精度で行える改ざん、変造が困難
な画像表示体の製造方法を提供すること。 【構成】 一面に順次積層されたホログラム形成層用被
膜とZnSの透明薄膜層を有する転写箔1をロール状ホ
ログラムスタンパ22と弾性ローラ21間に挿通させそ
のホログラム形成層用被膜にホログラム画像を構成する
凹凸パターンを形成する工程と、被膜形成部30におい
て転写手段により透明薄膜層上に画像形成層用被膜を転
写積層する工程と、この画像形成層用被膜面へサーマル
ヘッド42により画像パターンを昇華転写形成する工程
と、カード基材5に画像形成層用被膜を圧着し転写箔1
の各被膜を転写させる連続工程により画像表示体を製造
することを特徴とする。そして、上記ホログラムスタン
パとサーマルヘッドの設置位置を調整することにより目
的の画像表示体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データに基づく昇
華転写手段により形成された画像パターンとホログラム
画像とを備え、例えばIDカード等に適用される画像表
示体に係り、特に、上記画像パターンとホログラム画像
との位置整合が高い精度で行える画像表示体の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像データに基づく昇華転写手段により
画像パターンを形成する方法としては、例えば図6に示
すような方法が知られている。
【0003】すなわちこの方法は、帯状のシート上にイ
エロー、マゼンタ、シアン等の昇華性染料を各々含んだ
熱昇華性転写層(Y)、(M)、(C)が所定の寸法毎
に順次形成されて成る転写リボンaを用い、かつ、この
転写リボンaとカード等の基材bをプラテンローラcと
サーマルヘッドdとの間に挿通させると共に、画像デー
タに基づき上記サーマルヘッドdの発熱素子群(図示せ
ず)を適宜発熱させて上記データに基づく画像パターン
を基材b上に形成する方法である。この場合、転写リボ
ンaについては常にB方向へ搬送させる一方、上記基材
bについては一色の転写が終了する毎にA’方向へ引き
戻し再度A方向へ搬送させて二色目の転写、三色目の転
写が順次なされるため、図7に示すように顔写真等カラ
ーの画像パターンeを基材b上に形成できるものであっ
た。尚、上記昇華転写手段により画像転送用被転写シー
ト上に一旦画像パターンを形成した後、この画像転送用
被転写シートを用いて熱転写によりカード等の基材上に
画像を形成する方法も開発されている(特開昭63−8
1093号公報参照)。
【0004】ところで、これ等の方法を適用することに
より図7に示したような高画質の画像表示体が得られる
が、この画像表示体をクレジットカード、メンバーズカ
ード等のIDカード類に適用した場合、この画像表示体
には改ざん防止のための加工が何等施されていないた
め、例えば、顔写真等の画像パターンを貼り替えて改ざ
んされても改ざんカードであると認識することが困難な
欠点があった。
【0005】このため、最近においては上記画像表示体
面上に透明型ホログラムと称するシート(特開昭61−
254975号公報参照)を貼着し、画像パターンと共
にホログラム画像を認識させる構成を採ることにより上
記改ざんを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法を採ったとしても上記画像表示体と透明型ホログラム
シートとは別々の部材で構成されており、上記透明型ホ
ログラムシートを剥がして顔写真等の画像パターンを貼
り替え、再度同様の透明型ホログラムシートを貼着して
再生することも可能なため依然として上記改ざんを確実
に防止することは困難な問題点があった。
【0007】尚、上記画像表示体の画像パターンと透明
型ホログラムシートのホログラム画像との位置整合を図
ることにより上記改ざんを防止する方法も考えられる
が、上述したように画像表示体と透明型ホログラムシー
トとは別々の部材で構成されているためこれ等の位置整
合には限界があり上記問題点を解決することは実際上困
難であった。
【0008】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、上記画像パター
ンとホログラム画像との位置整合を高い精度で行うこと
ができこれに伴い上記改ざんや変造が防止できる画像表
示体の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1に係る
発明は、レリーフ型ホログラムを構成する凹凸パターン
が設けられたホログラム形成層と、上記凹凸面に沿って
設けられホログラム形成層よりその屈折率が大きい透明
薄膜層と、この透明薄膜層に隣接して設けられ画像パタ
ーンを有する画像形成層とを基材上に備え、ホログラム
画像と共に上記ホログラム形成層と透明薄膜層を通して
画像パターンが認識される画像表示体の製造方法を前提
とし、支持フィルムと、この片面に順次積層されたホロ
グラム形成層用被膜及び透明薄膜層とで転写箔を構成
し、かつ、上記凹凸パターンを外周面に有するロール状
ホログラムスタンパと弾性ローラ間へこのロール状ホロ
グラムスタンパと透明薄膜層とが接触するように上記転
写箔を挿通し、透明薄膜層を介して上記ホログラム形成
層用被膜面に凹凸パターンを形成するホログラム形成工
程と、この凹凸パターンが形成された転写箔の透明薄膜
層上に転写手段により画像形成層用被膜を形成する被膜
形成工程と、転写箔の上記画像形成層用被膜面へ画像デ
ータに基づく昇華転写手段により画像パターンを形成す
る画像形成工程と、この画像パターンが形成された転写
箔の画像形成層用被膜を被転写体である基材面に圧着し
上記支持フィルムを除く各被膜を転写させる転写工程、
の連続工程により上記画像表示体を製造することを特徴
とするものである。
【0010】このような技術的手段において上記転写箔
の一部を構成する支持フィルムは転写工程までホログラ
ム形成層用被膜、透明薄膜層及び画像形成層用被膜を物
理的に支持し、かつ、転写完了時に被転写体である基材
面から剥離除去されるもので、例えば、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカー
ボネートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム
等の耐熱性フィルムが適用できる。
【0011】また、上記支持フィルム上に積層されるホ
ログラム形成層用被膜はホログラム形成工程によりその
被膜面に凹凸パターンが形成され、かつ、転写工程によ
り画像形成層用被膜、透明薄膜層と共に支持フィルムか
ら被転写体である基材面に転写されてホログラム形成層
を構成するものである。そして、上記基材上においてホ
ログラム形成層における凹凸パターンの反射回折光が互
いに干渉して結像しその結像位置に立体感のある虚像
(ホログラム画像)が観察されるものである。
【0012】このホログラム形成層用被膜に適用できる
材料としては、例えば、ポリオール成分とイソシアネー
ト基を有するプレポリマーから成るポリオール硬化型ポ
リウレタン樹脂又はこれにセルロース系樹脂を混合した
樹脂が挙げられる。上記ポリオールとしては2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレート等のOH基を有するアクリル
系のモノマーとメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリ
レート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタク
リレート、n−ヘキシルメタクリレート等のOH基を有
さないアクリル系のモノマーとの共重合体が使用でき、
好ましくはガラス転移点60〜105℃、OH価50〜
150のものである。他方、イソシアネート基を有する
プレポリマーとしてはトルエンジイソシアネート、キシ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト等が使用できる。また、セルロース樹脂としてはニト
ロセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテ
ートブチレート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、エチルセルロース、メチルセルロース等が使用で
き、このセルロース系樹脂の添加混合により塗布適性と
転写適性の改善を図ることが可能となる。このセルロー
ス系樹脂は上記ポリオールとイソシアネート基を有する
プレポリマーの合計量100重量部に対し、0〜50重
量部添加混合すればよい。
【0013】そして、上記ホログラム形成層用被膜はポ
リオールとイソシアネート基を有するプレポリマーの混
合物又はこれにセルロース系樹脂を添加して成る混合物
を溶剤に溶解又は分散してグラビアコート法、ロールコ
ート法、ブレードコート法等の方法で乾燥膜厚が0.5
〜5.0μmとなるように塗布して形成される。
【0014】一方、上記ホログラム形成層用被膜上に積
層される透明薄膜層はホログラム形成層用被膜を構成す
る材料よりその屈折率が大きい材料にて構成され、ホロ
グラム形成層用被膜と共に基材上に転写されて透明型ホ
ログラムを構成するものである。すなわち、ホログラム
画像の再生可能な角度範囲内では上記透明薄膜層におけ
る光の反射率が最大となり『反射型ホログラム』として
機能する一方、ホログラム画像の再生可能な角度範囲外
では単なる透明体として機能し基材側に位置する画像パ
ターンを透視させるものである。
【0015】この透明薄膜層に適用できる材料として
は、例えば、Sb2 3 、Fe2 3、TiO2 、Cd
S、CeO2 、PbCl2 、CdO、Sb2 3 、Bi
2 3、ZnS、WO3 、SiO、In2 3 、Pb
O、Ta2 3 、ZnO、CaO・SiO2 、ZrO、
Cd2 3 、Al2 3 等を挙げることができ、上記ホ
ログラム形成層用被膜上にその膜厚が10nm〜100
0nmとなるよう真空蒸着法、スパッタリング法、反応
性スパッタリング法、イオンプレーティング法等の成膜
手段にて形成することができる。
【0016】このようにして構成された転写箔について
これをロール状ホログラムスタッパと弾性ローラ間へ挿
通させてホログラム形成層用被膜面に凹凸パターンを形
成する。すなわち、凹凸パターンを外周面に有するロー
ル状ホログラムスタンパと弾性ローラ間へこのロール状
ホログラムスタンパと上記透明薄膜層とが接触するよう
に転写箔を挿通し、この透明薄膜層を介して上記ホログ
ラム形成層用被膜面に凹凸パターンを形成する。
【0017】次に、上記凹凸パターンが形成された転写
箔の透明薄膜層上に転写手段により画像形成層用被膜を
積層する。このような転写手段としては、シリコン等の
離型処理が施されたポリエチレンテレフタレート等のシ
ート上に剥離可能に成膜された画像形成層用被膜を有す
る転写シートを利用すると共に、互いに圧接された加熱
ローラと弾性ローラ間へこの転写シートと上記転写箔と
を重ねて挿通し、転写箔の透明薄膜層上に上記画像形成
層用被膜を転写積層する方法等が適用できる。そして、
上記透明薄膜層上に積層される画像形成層用被膜は昇華
性染料で染色されると共に被転写体である基材上に接着
可能な材料にて構成され、かつ、上記ホログラム形成層
用被膜、透明薄膜層と共に基材上に転写されて画像パタ
ーンを有する画像形成層を構成するものである。このよ
うな材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ABS、AS、ポリ塩化ビニル、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリウレタン等の合成樹脂材料が適
用でき、上述したグラビアコート法、ロールコート法、
ブレードコート法等の塗布手段によりシリコン等の離型
処理が施された上記ポリエチレンテレフタレート等のシ
ート上に塗布形成される。尚、昇華性染料で構成される
画像パターンの耐光性を向上させる紫外線吸収剤等の適
宜添加剤が配合されていてもよい。
【0018】このようにして転写積層された転写箔の画
像形成層用被膜面へ従来技術において述べた画像データ
に基づく昇華転写手段により、顔写真、文字情報等の画
像パターンを形成する。この場合、その用途に応じた転
写リボンを適用することができ、例えば、単色の転写リ
ボンを適用してもよいし熱昇華性転写層の他に画像パタ
ーンの耐性を向上させるオーバーコート層が併設された
転写リボンを適用してもよい。また、加熱手段であるサ
ーマルヘッドについては、図6に示された端面型のサー
マルヘッドを適用することもあるいは本発明の実施例で
示されたフラットヘッド型のサーマルヘッドを適用する
ことも可能である。
【0019】この場合、上記ホログラム形成工程におけ
るホログラムスタンパ等の設置位置と画像形成工程にお
けるサーマルヘッド等の設置位置とを調整することによ
り、ホログラム形成層用被膜の凹凸パターンと画像形成
層用被膜の画像パターンの位置整合を高精度で行うこと
が可能となる。すなわち、本発明においては上記支持フ
ィルム上に一体的に積層されたホログラム形成層用被膜
面と画像形成層用被膜に対して連続工程により凹凸パタ
ーンと画像パターンとを順次形成しているため、各パタ
ーンの位置整合を高い精度でしかも簡便に行える利点を
有している。
【0020】また、本発明においてはホログラムスタン
パとしてエンドレスであるロール状のスタンパを適用し
ている。この場合、凹凸パターンの始点と終点とを完全
に一致させることは通常困難なため、ロール状ホログラ
ムスタンパの一部に凹凸パターンのつなぎの部分が必ず
形成されてしまう。そして、凹凸パターンにおけるつな
ぎの部分が上記画像パターンに重なって形成されたりし
た場合、そのホログラム画質が悪いため求められた画像
表示体の品質が極端に低下する弊害がある。
【0021】しかし、この発明においては上述したよう
に画像形成層用被膜の画像パターンとホログラム形成層
用被膜の凹凸パターンとの位置整合を高精度で行うこと
が可能なため、かかる現象をも確実に防止できる利点を
有している。
【0022】そして、上記凹凸パターンと画像パターン
とが一体的に形成された転写箔の画像形成層用被膜を被
転写体である基材面に圧着し、上記支持フィルムを除く
各被膜を転写させることによりホログラム画像と画像パ
ターンとが高精度で位置整合された画像表示体を簡便に
しかも確実に求めることができる。
【0023】尚、本発明に係る画像表示体の用途につい
ては任意であるが、特に、上述した改ざん、変造等がな
され易い対象に適用することが望ましい。例えば、株
券、小切手、印紙、切手、手形、証券、証書、通帳類、
乗車券、観賞券等の金券類;キャッシュカード、クレジ
ットカード、テレホンカード、メンバーズカード、IC
カード、光カード等のIDカード類;パスポート、チケ
ット等が挙げられる。
【0024】そして、被転写体である基材はこれ等用途
に応じて任意の材料が適用でき、例えばこの画像表示体
をメンバーズカード、クレジットカード等のIDカード
類に利用する場合には、ポリエステルシート、硬質塩ビ
シート、硬質塩ビ/ポリカーボネート積層シート、各社
の板紙等が挙げられる。
【0025】ところで、本発明においては上記転写工程
において転写箔の画像形成層用被膜を被転写体である基
材面に圧着し支持フィルムを除く各被膜を基材側へ転写
させる必要があるが、支持フィルムを構成する材料とホ
ログラム形成層用被膜を構成する材料の組合わせ如何に
よってはかかる転写が十分にされないことがある。この
ような場合には、上記支持フィルムとホログラム形成層
用被膜との間に剥離層を介在させることが望ましい。
【0026】すなわち請求項2に係る発明はこのような
技術的背景からなされており請求項1に係る画像表示体
の製造方法を前提とし、上記転写箔における支持フィル
ムとホログラム形成層用被膜との間に剥離層が介在して
いることを特徴とするものである。
【0027】このような剥離層を構成する材料として
は、熱可塑性アクリル樹脂;塩化ゴム樹脂;あるいはこ
の塩化ゴム樹脂とニトロセルロース、アセチルセルロー
ス、セルロースアセテートブチレート、ポリスチレン又
は塩酢ビ樹脂の混合物を挙げることができる。また、こ
れ等に加えてメラミン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ
樹脂あるいは尿素樹脂等の熱硬化性樹脂を適用すること
も可能である。
【0028】そして、このような方法を採った場合、上
記ホログラム形成層用被膜の支持フィルムからの剥離性
が必ずしも要件とはならなくなるため支持フィルム並び
にホログラム形成層用被膜を構成するこれ等材料の選択
範囲を拡げられる利点を有している。
【0029】また、従来技術において述べたようにカラ
ー用の転写リボンを用いて昇華転写手段により上記画像
形成層用被膜に対し画像パターンを形成する場合、各色
の転写が終了する度にこの画像形成層用被膜(すなわち
転写箔)を転写リボンの搬送方向とは逆の方向へ引き戻
して再度転写させる必要がある。このため、上記ロール
状ホログラムスタンパと弾性ローラとが常に接触する構
成とした場合、転写箔の搬送並びに引き戻し搬送操作に
よりこの転写箔はロール状ホログラムスタンパと弾性ロ
ーラ間を複数回挿通されることになりホログラム形成層
用被膜面に形成される凹凸パターンの精度が低下してし
まうことがある。
【0030】請求項3に係る発明はこのような現象を改
善する方法に関するものであり請求項1に係る画像表示
体の製造方法を前提とし、上記ロール状ホログラムスタ
ンパが弾性ローラに対して接離可能に設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0031】尚、このロール状ホログラムスタンパの場
合と同様、転写箔の透明薄膜層上に画像形成層用被膜を
転写積層する被膜形成工程における転写手段についても
その加熱ローラと弾性ローラとが常に接触する構成にす
ると画像形成工程における転写箔の搬送並びに引戻し搬
送操作により上記画像形成層用被膜面に複数の画像形成
層用被膜が重ねて転写積層されてしまう弊害がある。従
って、上記転写手段についてもその加熱ローラを弾性ロ
ーラに対して接離可能に設けると共に、上記転写箔の搬
送方向が正逆方向へ反転される画像形成工程処理中にお
いては上記弾性ローラから離れた位置に加熱ローラを待
機させる一方、画像形成工程が終了した時点において上
記弾性ローラと加熱ローラとを接触させて転写箔の透明
薄膜層上に画像形成層用被膜を転写積層させる構成にす
ることを要する。
【0032】また、上記画像形成層用被膜を構成する材
料は上述したように昇華性染料で染色されると共に被転
写体である基材上に接着可能なものが適宜選択される
が、適用された基材材料如何によっては転写された画像
形成層用被膜と基材間との接着強度が十分にとれなくな
る場合がある。このような場合、上記画像形成層用被膜
面上に接着剤層を形成しこの接着剤層を介して上記基材
面に接着させることが望ましい。請求項4に係る発明は
このような理由からなされている。
【0033】すなわち、請求項4に係る発明は請求項1
に係る画像表示体の製造方法を前提とし、上記画像形成
工程と転写工程との間に、転写箔の画像形成層用被膜面
上に転写手段により接着剤層を積層する工程を付加した
ことを特徴とするものである。
【0034】このような転写手段としては、上記被膜形
成工程における転写手段と同様、適宜ベースフィルム上
に剥離可能に成膜された接着剤層を有する転写フィルム
を利用すると共に、互いに圧接された加熱ローラと弾性
ローラ間へこの転写フィルムと上記転写箔とを重ねて挿
通して画像形成層用被膜面上に上記接着剤層を転写積層
する方法等が適用できる。そして、このような接着剤層
に適用できる材料としては、例えば、ポリエステル樹脂
系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、塩化ビニル樹脂系接
着剤、ポリアミド樹脂系接着剤、ポリ酢酸ビニル樹脂系
接着剤、ゴム系接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂系接着剤、塩酢ビ樹脂系接着剤等の周知の接着剤が例
示できる。
【0035】但し、このような方法を採った場合、上記
被膜形成工程における転写手段と同様、加熱ローラと弾
性ローラとが常に接触する構成にすると画像形成工程に
おける転写箔の搬送並びに引戻し搬送操作により上記画
像形成層用被膜面に複数の接着剤層が重ねて積層されて
しまう弊害がある。従って、このような方法を採った場
合にも上記加熱ローラを弾性ローラに対して接離可能に
設けると共に、上記転写箔の搬送方向が正逆方向へ反転
される画像形成工程処理中においては上記弾性ローラか
ら離れた位置に加熱ローラを待機させる一方、画像形成
工程が終了した時点において上記弾性ローラと加熱ロー
ラとを接触させて転写箔の画像形成層用被膜面に接着剤
層を積層させる構成にすることを要する。
【0036】そして、このような方法を採った場合、被
転写体である基材と画像形成層用被膜との間の接着強度
の増大が図れると共に、上記画像形成層用被膜を構成す
る材料については被転写体である基材との接着性は必ず
しも要件とはならなくなるため適用できる材料の選択範
囲を拡げられる利点を有している。
【0037】
【作用】請求項1に係る発明によれば、支持フィルム
と、この片面に順次積層されたホログラム形成層用被膜
及び透明薄膜層とで転写箔を構成し、かつ、上記凹凸パ
ターンを外周面に有するロール状ホログラムスタンパと
弾性ローラ間へこのロール状ホログラムスタンパと透明
薄膜層とが接触するように上記転写箔を挿通し、透明薄
膜層を介して上記ホログラム形成層用被膜面に凹凸パタ
ーンを形成するホログラム形成工程と、この凹凸パター
ンが形成された転写箔の透明薄膜層上に転写手段により
画像形成層用被膜を形成する被膜形成工程と、転写箔の
上記画像形成層用被膜面へ画像データに基づく昇華転写
手段により画像パターンを形成する画像形成工程と、こ
の画像パターンが形成された転写箔の画像形成層用被膜
を被転写体である基材面に圧着し上記支持フィルムを除
く各被膜を転写させる転写工程、の連続工程により上記
画像表示体を製造している。
【0038】すなわち、この請求項1に係る発明におい
ては支持フィルム上に一体的に積層されたホログラム形
成層用被膜面と画像形成層用被膜に対して連続工程によ
り凹凸パターンと画像パターンを形成しているため、ホ
ログラムスタンパ等の設置位置とサーマルヘッド等の設
置位置とを調整することにより上記凹凸パターンと画像
パターンの位置整合を高い精度でしかも簡便に行うこと
が可能となる。
【0039】一方、請求項2に係る発明によれば、転写
箔における支持フィルムとホログラム形成層用被膜との
間に剥離層が介在しているため上記転写工程において支
持フィルムを除く各被膜を被転写体である基材側へ確実
に転写させることが可能となり、かつ、ホログラム形成
層用被膜の支持フィルムからの剥離性が必ずしも要件と
はならなくなるため支持フィルム並びにホログラム形成
層用被膜を構成するこれ等材料の選択範囲拡大が図れ
る。
【0040】また、請求項3に係る発明によれば、ロー
ル状ホログラムスタンパが弾性ローラに対して接離可能
に設けられているため、上記転写箔の搬送方向が正逆方
向へ反転される画像形成工程処理中においては上記弾性
ローラから離れた位置にホログラムスタンパを待機させ
る一方、画像形成工程が終了した時点において上記弾性
ローラとホログラムスタンパとを接触させて転写箔のホ
ログラム形成層用被膜面に凹凸パターンを形成させる構
成にすることにより上記凹凸パターンの精度向上が図れ
る。
【0041】また、請求項4に係る発明によれば、画像
形成工程と転写工程との間に転写箔の画像形成層用被膜
面上に転写手段により接着剤層を積層する工程を付加し
ているため、被転写体である基材と画像形成層用被膜と
の間の接着強度の増大が図れると共に、上記画像形成層
用被膜を構成する材料については被転写体である基材と
の接着性は必ずしも要件とはならなくなるため適用でき
る材料の選択範囲拡大が図れる。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0043】[実施例1]この実施例に係る製造方法
は、図1に示すように送りローラ10から供給された転
写箔1についてホログラム形成部20において凹凸パタ
ーンを形成するホログラム形成工程と、凹凸パターンが
形成された転写箔1について被膜形成部30においてそ
の透明薄膜層上に画像形成層用被膜を転写積層する被膜
形成工程と、この画像形成層用被膜面に昇華転写部40
において画像パターンを形成する画像形成工程と、転写
部50において上記転写箔1からポリ塩化ビニル製のカ
ード基材5上に画像形成層用被膜、透明薄膜層、及び、
ホログラム形成層用被膜を一体的に転写させる転写工程
とから成っている。
【0044】まず、上記転写箔1は、図3(A)に示す
ように厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムから成る支持フィルム11と、この支持フィルム1
1上に下記の剥離層用組成物をグラビア印刷法にてコー
ティングしかつ乾燥して形成された厚さ1.0μmの剥
離層12と、この剥離層12上に下記のホログラム形成
層用組成物を同じくグラビア印刷法にて厚さ1.0μm
にコーティングしかつ60℃、72時間の養成を行って
形成したホログラム形成層用被膜13と、このホログラ
ム形成層用被膜13上に真空蒸着法にて成膜された厚さ
80nmのZnSから成る透明薄膜層14とでその主要
部が構成されている。
【0045】 (剥離層用組成物) メチルメタアクリレート樹脂 30.0重量% ポリエチレンワックス 5.0重量% メチルエチルケトン 30.0重量% トルエン 35.0重量% (ホログラム形成層用組成物) アクリルポリオール樹脂 25.0重量% (T.G:75℃、OH価:100) ニトロセルロース樹脂 5.0重量% キシレンジイソシアネート 5.0重量% トルエン 35.0重量% メチルエチルケトン 30.0重量% そして、この転写箔1を上記送りローラ10から複数の
搬送ローラ16を介してホログラム形成部20へ供給
し、このホログラム形成部20において転写箔1のホロ
グラム形成層用被膜13面にホログラム画像を構成する
凹凸パターン6を形成する(図3B参照)。
【0046】すなわち、このホログラム形成装置は、弾
性ローラ21と、この弾性ローラ21に対して接離可能
に設けられその外周面にホログラム形成用の凹凸パター
ンが形成されたロール状ホログラムスタンパ22とでそ
の主要部が構成され、かつ、転写箔1の搬送方向が正逆
方向へ反転される画像形成工程処理中において上記昇華
転写部40からの制御信号に基づき弾性ローラ21から
離れた位置にロール状ホログラムスタンパ22を待機さ
せる一方、画像形成工程が終了した時点において弾性ロ
ーラ21とロール状ホログラムスタンパ22とが接触す
るように制御されており、弾性ローラ21と160℃に
加熱されたロール状ホログラムスタンパ22とが接触し
ている間に転写箔1を挿通させ上記透明薄膜層14を介
してホログラム形成層用被膜13面に凹凸パターン6を
形成するようになっている。
【0047】次に、上記凹凸パターン6が形成された転
写箔1についてこれを被膜形成部30へ搬送し、この被
膜形成部30において転写シート31を用いて転写装置
により上記転写箔1の透明薄膜層14上に画像形成層用
被膜15を転写積層する(図3C参照)。
【0048】尚、上記転写装置は、図1に示すように弾
性ローラ32とこの弾性ローラ32に対して接離可能に
設けられた加熱ローラ33とでその主要部が構成され、
かつ、上記ホログラム形成装置と同様に、転写箔1の搬
送方向が正逆方向へ反転される画像形成工程処理中にお
いて上記昇華転写部40からの制御信号に基づき上記弾
性ローラ32から離れた位置に加熱ローラ33を待機さ
せる一方、画像形成工程が終了した時点において弾性ロ
ーラ32と加熱ローラ33とが接触するように制御され
ている。
【0049】一方、この転写装置に適用されて上記転写
箔1の透明薄膜層14に画像形成層用被膜15を供給す
る転写シート31は、シリコン離型処理が施された厚さ
16μmのポリエチレンテレフタレートフィルムから成
るシートと、このシート上に剥離可能に成膜されたポリ
エステル樹脂(T.G:50℃)より成る厚さ1.5μ
mの画像形成層用被膜とでその主要部が構成されている そして、上記凹凸パターン6が形成された転写箔1と転
写シート31とを弾性ローラ32と130℃に加熱され
た加熱ローラ33間へ重ねて挿通し、転写箔1の透明薄
膜層14上に画像形成層用被膜15を転写積層する。
【0050】次に、画像形成層用被膜15が転写積層さ
れた転写箔1を昇華転写部40へ搬送し、この昇華転写
部40において転写箔1の画像形成層用被膜15面に画
像パターン7を形成する(図3D参照)。
【0051】ここで、上記昇華転写装置は、ドラム41
とこの外周面にその一面が圧接されたフラットヘッド型
のサーマルヘッド42とでその主要部が構成されてお
り、これ等サーマルヘッド42とドラム41間に従来法
において説明した多色用転写リボン43と上記転写箔1
を挿通し、かつ、この転写箔1について搬送並びに引戻
し搬送操作を行って上記画像形成層用被膜15面に画像
データに基づく文字パターンとカラーの顔写真パターン
とを形成した。
【0052】また、この昇華転写部40のサーマルヘッ
ド42の設置位置と上記ホログラム形成部20における
ロール状ホログラムスタンパ22の設置位置とは上記凹
凸パターン6と画像パターン7との位置整合を考慮して
調整されており、図3(D)に示すように上記ホログラ
ム形成用の凹凸パターン6(字紋柄のホログラム画像)
と画像パターン7とは高精度で位置整合されている。
【0053】そして、字紋柄のホログラム画像を構成す
る凹凸パターン6と画像パターン7が形成された転写箔
1は最終工程である転写部50へ搬送され、この転写部
50において135℃に加熱された転写ロール51によ
り加熱加圧されてポリ塩化ビニル製のカード基材5上面
へ画像形成層用被膜15が圧着され(図3E参照)、か
つ、転写箔1の支持フィルム11が剥がされて図2に示
すようにカード基材5と、この上に形成された画像パタ
ーン7を有する画像形成層70と、透明薄膜層14と、
ホログラム形成層60とでその主要部が構成される画像
表示体(IDカード)9を得ることができた。
【0054】このようにして製造された画像表示体9は
光線の当て方により字紋柄のホログラム画像が確認でき
ると共に、光線の当て方により透明薄膜層14を通して
画像パターン7も確認できるものであった。
【0055】しかも、これ等画像パターンとホログラム
画像とが高精度で位置整合されているため、薬品等でホ
ログラム形成層60と画像形成層70とを部分的に取除
き、別の顔写真や透明型ホログラムシートを張合わせて
改ざんや変造を試みたとしても画像パターンとホログラ
ム画像を元の位置と同じように位置整合させることはほ
とんど困難なため改ざんや変造などを確実に防止できる
ものであった。
【0056】[実施例2]この実施例は、図4に示すよ
うに画像パターンを形成する昇華転写部40と転写部5
0との間に接着剤層転写部80を設けた点を除き実施例
1に係る画像表示体の製造方法と略同一である。
【0057】すなわち、この転写装置は、上記被膜形成
部30における転写装置と同様、図4に示すように弾性
ローラ81とこの弾性ローラ81に対して接離可能に設
けられた加熱ローラ82とでその主要部が構成され、か
つ、転写箔1の搬送方向が正逆方向へ反転される画像形
成工程処理中において上記昇華転写部40からの制御信
号に基づき上記弾性ローラ81から離れた位置に加熱ロ
ーラ82を待機させる一方、画像形成工程が終了した時
点において弾性ローラ81と加熱ローラ82とが接触す
るように制御されている。
【0058】一方、この転写装置に適用されて上記転写
箔1の画像形成層用被膜15面に接着剤層を供給する転
写フィルム84は、厚さ25μmのシリコン離型処理が
施されたポリエチレンテレフタレートフィルムから成る
ベースフィルムと、このベースフィルム上に下記の接着
剤層用組成物をグラビア印刷法にてコーティングしかつ
110℃で乾燥して形成された厚さ1.5μmの接着剤
層とでその主要部が構成されている。
【0059】 (接着剤層用組成物) ポリエステル樹脂 30.0重量% メチルエチルケトン 50.0重量% トルエン 50.0重量% そして、弾性ローラ81と140℃に加熱された加熱ロ
ーラ82とが接触しているタイミングに合わせこれ等ロ
ーラ間へ上記転写箔1と転写フィルム84とを挿通さ
せ、転写箔1の画像形成層用被膜15面に上記接着剤層
を転写させた後、転写部50においてポリ塩化ビニル製
のカード基材5面に転写させて図5に示すような画像表
示体を製造した。
【0060】そして、この実施例に係る製造方法におい
ては画像パターンを形成する昇華転写部40と転写部5
0との間に接着剤層転写部80を設けており、製造され
た画像表示体9のカード基材5と画像形成層70との間
に接着剤層8が介装されているため、実施例1に係る方
法と比較してカード基材5と画像形成層70との間の接
着強度の増大が図れると共に、画像形成層70を構成す
る材料についてはカード基材5との接着性は必ずしも要
件にはならなくなり適用材料の範囲を拡大できる利点を
有している。
【0061】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、支持フィ
ルム上に一体的に積層されたホログラム形成層用被膜と
画像形成層用被膜面に対して連続工程により凹凸パター
ンと画像パターンを形成しているため、ホログラムスタ
ンパ等の設置位置とサーマルヘッド等の設置位置とを調
整することにより上記凹凸パターンと画像パターンの位
置整合を高い精度でしかも簡便に行うことが可能とな
る。
【0062】従って、画像パターンとホログラム画像と
が高精度で位置整合された改ざんや変造がされ難い画像
表示体を容易に提供できる効果を有している。
【0063】一方、請求項2に係る発明によれば、転写
箔における支持フィルムとホログラム形成層用被膜との
間に剥離層が介在しているため上記転写工程において支
持フィルムを除く各被膜を被転写体である基材側へ確実
に転写させることが可能となり、かつ、ホログラム形成
層用被膜の支持フィルムからの剥離性が必ずしも要件と
はならなくなるため支持フィルム並びにホログラム形成
層用被膜を構成するこれ等材料の選択範囲を拡げられる
効果を有している。
【0064】また、請求項3に係る発明によれば、ロー
ル状ホログラムスタンパが弾性ローラに対して接離可能
に設けられているため、上記転写箔の搬送方向が正逆方
向へ反転される画像形成工程処理中においては上記弾性
ローラから離れた位置にホログラムスタンパを待機させ
る一方、画像形成工程が終了した時点において上記弾性
ローラとホログラムスタンパとを接触させて転写箔のホ
ログラム形成層用被膜面に凹凸パターンを形成させる構
成にすることにより上記凹凸パターンの精度向上が図れ
る。
【0065】従って、画像パターンとホログラム画像と
が高精度で位置整合されしかも各画質が共に良好な画像
表示体を容易に提供できる効果を有している。
【0066】また、請求項4に係る発明によれば、画像
形成工程と転写工程との間に転写箔の画像形成層用被膜
面上に転写手段により接着剤層を積層する工程を付加し
ているため被転写体である基材と画像形成層用被膜との
間の接着強度の増大が図れると共に、上記画像形成層用
被膜を構成する材料については被転写体である基材との
接着性は必ずしも要件とはならなくなるため適用できる
材料の選択範囲を拡げられる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る製造方法の工程を示す説明図。
【図2】実施例1において製造された画像表示体の構成
断面図。
【図3】図3(A)〜(E)は実施例1に係る製造方法
の各工程により加工された転写箔の各断面図。
【図4】実施例2に係る製造方法の工程を示す説明図。
【図5】実施例2において製造された画像表示体の構成
断面図。
【図6】画像データに基づく昇華転写手段により画像パ
ターンを形成する従来法の説明図。
【図7】上記従来法により製造された画像表示体の平面
図。
【符号の説明】
1 転写箔 5 カード基材 6 凹凸パターン 7 画像パターン 8 接着剤層 9 画像表示体 11 支持フィルム 12 剥離層 13 ホログラム形成層用被膜 14 透明薄膜層 15 画像形成層用被膜 20 ホログラム形成部 21 弾性ローラ 22 ロール状ホログラムスタンパ 30 被膜形成部 40 昇華転写部 42 サーマルヘッド 50 転写部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 昭彦 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レリーフ型ホログラムを構成する凹凸パタ
    ーンが設けられたホログラム形成層と、上記凹凸面に沿
    って設けられホログラム形成層よりその屈折率が大きい
    透明薄膜層と、この透明薄膜層に隣接して設けられ画像
    パターンを有する画像形成層とを基材上に備え、ホログ
    ラム画像と共に上記ホログラム形成層と透明薄膜層を通
    して画像パターンが認識される画像表示体の製造方法に
    おいて、 支持フィルムと、この片面に順次積層されたホログラム
    形成層用被膜及び透明薄膜層とで転写箔を構成し、 かつ、上記凹凸パターンを外周面に有するロール状ホロ
    グラムスタンパと弾性ローラ間へこのロール状ホログラ
    ムスタンパと透明薄膜層とが接触するように上記転写箔
    を挿通し、透明薄膜層を介して上記ホログラム形成層用
    被膜面に凹凸パターンを形成するホログラム形成工程
    と、 この凹凸パターンが形成された転写箔の透明薄膜層上に
    転写手段により画像形成層用被膜を形成する被膜形成工
    程と、 転写箔の上記画像形成層用被膜面へ画像データに基づく
    昇華転写手段により画像パターンを形成する画像形成工
    程と、 この画像パターンが形成された転写箔の画像形成層用被
    膜を被転写体である基材面に圧着し上記支持フィルムを
    除く各被膜を転写させる転写工程、の連続工程により上
    記画像表示体を製造することを特徴とする画像表示体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】上記転写箔における支持フィルムとホログ
    ラム形成層用被膜との間に剥離層が介在していることを
    特徴とする請求項1記載の画像表示体の製造方法。
  3. 【請求項3】上記ロール状ホログラムスタンパが弾性ロ
    ーラに対して接離可能に設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の画像表示体の製造方法。
  4. 【請求項4】上記画像形成工程と転写工程との間に、転
    写箔の画像形成層用被膜面上に転写手段により接着剤層
    を積層する工程を付加したことを特徴とする請求項1記
    載の画像表示体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100381294C (zh) * 2005-11-29 2008-04-16 李智 一种升华印刷的工艺方法及卫星式升华印刷机
KR101683565B1 (ko) * 2016-08-11 2016-12-07 홍인석 홀로그램 패턴 및 엠보싱 성형이 가능한 포장필름 제조장치 및 제조방법
JPWO2020255293A1 (ja) * 2019-06-19 2020-12-24

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WO2020255293A1 (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 凸版印刷株式会社 印刷システム、および、印刷制御装置

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