JPH0671891A - インクジェット記録ヘッド、その製造方法、及び記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド、その製造方法、及び記録装置

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JPH0671891A
JPH0671891A JP23205492A JP23205492A JPH0671891A JP H0671891 A JPH0671891 A JP H0671891A JP 23205492 A JP23205492 A JP 23205492A JP 23205492 A JP23205492 A JP 23205492A JP H0671891 A JPH0671891 A JP H0671891A
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ink
recording head
recording
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ejection
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Keiichi Murakami
圭一 村上
Hirokazu Komuro
博和 小室
Toshio Suzuki
敏夫 鈴木
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録ヘッドの吐出口形成端面
9を安定性の高い高撥水性にする。 【構成】 端面9にフッ素化合物イオン等をイオン注入
して、端面9の表面改質を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にインクと呼ばれ
る記録液を吐出口(オリフィス)から小滴として吐出、
飛翔させ、この小滴の被記録面への付着を以て記録を行
うインクジェット記録ヘッド、特に吐出口形成端面に改
良を加えたインクジェット記録ヘッド、その製造方法、
及び同ヘッドを用いた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年コンピュータの普及に伴い各種の応
用機種の開発が盛んに行われている。特に複写機、ファ
クシミリ、ワードプロセッサ、その他のいわゆるパーソ
ナルコピュータ等のオフィースオートメーション用の事
務機器の開発及び普及には著しいものがある。
【0003】これらの事務機器においては、処理された
データあるいは文章等の出力用機器としてのいわゆるプ
リンタは必須の装置である。
【0004】従来、このようなプリンタとしては、ワイ
ヤードットプリンタ等のインパクト方式のプリンタや、
静電複写方式を用いたレーザービームプリンタ、熱転写
プリンタ等のノンインパクト方式のプリンタが用いられ
ているが、インクジェット記録方式によるプリンタも近
年そのすぐれた特徴が注目されて、各種の方式の開発が
進められている。
【0005】プリンタによる印字や画像が美しく精細で
あることが望ましいことは言うまでもないことで、これ
らのプリンタ技術の目標とする所もここにある。
【0006】そのため第1の形態のインクジェット記録
ヘッドとしては、インク吐出ノズルを小さく形成し、イ
ンクを高速度かつ高密度に吐出させるようにしたものが
ある。また、他の形態のインクジェット記録ヘッドとし
ては、インク吐出ノズルを小さくかつ密接して配置する
ことが考えられ、その実現のために、いわゆるマイクロ
リソグラフィの技術を用いた微細加工方式によって多数
の吐出口を密接して製作する方法が知られている。
【0007】図7はこのような方法により製造された従
来のインクジェット記録ヘッドの構成例を示すものであ
る。同図において、1はたとえばシリコンウエハー等で
形成された第1の基板、2は第1の基板1の表面に、例
えばSiO2 等により形成された表面層である。3はリ
ソグラフィ等の手法で形成されたノズル壁、4はたとえ
ばガラス板で形成した第2の基板、5は第2の基板4を
ノズル壁3の上部に接着するための接着層、6はノズル
のインク吐出口である。このような記録ヘッドは、たと
えばノズル壁3を高さ25μm、幅20μmの寸法と
し、吐出口6がノズル3と同じ寸法となるように極めて
精細に加工されている。
【0008】図8(A)及び(B)は図7に示すインク
ジェット記録ヘッドのノズル方向に沿った側断面を示す
もので、インク7が吐出されてインク滴8を形成する状
態2例を示している。ここで、図8(A)は吐出口形成
端面9がインクに濡れておらず、インク滴が端面9に対
して垂直方向(図中矢印X方向)に吐出される状態、図
8(B)はノズル端面9の一部が吐出前にインクに濡れ
ているために曲がった方向(図中矢印Y方向)にインク
滴が吐出されようとしている状態である。
【0009】吐出口形成端面9が濡れる原因は、インク
吐出時にインクが濡れ広がる場合の他、キャリッジにイ
ンクジェット記録ヘッドを搭載して記録を行う状態の装
置では、ヘッドが印字を行いながら機械的に移動させら
れる際、またキャリッジが記録媒体の端部に達して復帰
動作を行う時等に起こる機械的振動によって、ノズル内
のインク7がノズル先端の端部9へ溢れ出てそこを濡ら
す場合がある。
【0010】漏れ出て端面9を濡らしたインクが吐出口
内に再び戻ってくる場合や、吐出口周辺を均一に濡らし
た場合には、インク滴8の吐出方向は図8(A)に示す
ように端面9に対して垂直となり、吐出状態すなわち記
録状態は安定する。
【0011】しかしながら、従来のインクジェット記録
ヘッドでは、第2の基板4と接着層5との濡れ性の相違
により、ノズル形成端面9が不均一に濡れたり、あるい
は、一旦濡れた後に端面9に不均一なインクの残留状態
が生じると、図8(B)に示すような不安定な吐出状態
が生じることになる。すなわち、吐出端面の濡れと端面
の表面状態とは強い関係があり、吐出口形成端面の表面
状態が適切でない場合には不安定な吐出状態が生じるこ
とになり、したがって良好な記録状態を維持できずに記
録品位が低下することにもなる。
【0012】このことは、図7に示したインクジェット
記録ヘッドのみならず上記第1の形態のインクジェット
記録ヘッドにおいても無論生じ得る問題点であるが、図
7に示したインクジェット記録ヘッドのようにインク吐
出口が密接して設けられている場合には、濡れは互いに
隣接した吐出口周辺で起こるので、濡れ部分が隣接する
吐出口同士で連結してしまいその影響はますます大きく
なる。その結果、記録された文字が歪んだり画像に乱れ
が起こるなど、記録品位や画質に一層著しい悪影響を与
えることになるので、これらの悪影響を生じないように
吐出口端面が一層厳格に管理される必要がある。
【0013】この方法として、吐出口端面に撥水性の表
面処理を施し、インクをはじいて濡れないようにするこ
とが考えられる。
【0014】従来より、インク吐出口を有する面(吐出
口形成端面)に撥水性の材料を設ける提案が多数なされ
ている。
【0015】例えば、撥水性のあるフッ素樹脂等を塗布
したり、蒸着法あるいはスパッタリング法などにより撥
水性のある有機高分子等をコーティングする方法などが
ある。しかしながら、前記方法で形成した皮膜は吐出口
の端面に対する密着性が不十分であり、このため皮膜が
吐出口端面から剥離することがあるという耐久性の問題
点があった。
【0016】更に、最近のインクジェット記録の要求と
して用紙選択性が良いことである。即ち、どんな紙でも
印字ができることである。ところが、ある紙では、紙カ
ス、紙粉が発生しやすく、それがインクジェット記録ヘ
ッドの吐出口面に付着して印字を悪くする。したがっ
て、紙カス、紙粉を取り除く必要がある。そのため、ブ
レードを吐出口形成端面に定期的にあて、紙カス、紙粉
を取ることが提案されている。ところが、前記に示した
従来の撥水材料を設ける方法は密着性が不十分であり、
撥水材の耐摩耗性が低いために、ブレード材料に制約が
あった。したがって、設計の自由度アップ、低価格化の
ため、ブレード材料の制約をなくすることが必要であっ
た。そのため、耐摩耗性に優れた撥水性を吐出口面に設
けることが必要であった。
【0017】また、上記紙カス、紙粉は吐出口端面が絶
縁性であるとさらに付着しやすかった。それは、吐出口
端面が絶縁性のため帯電しやすく、それによって紙カ
ス、紙粉が引き寄せられると推定される。したがって、
吐出口端面を導電性にする必要があった。
【0018】ところで、従来のインクジェット記録ヘッ
ドの回復系は、吐出口端面に非接触型のタイプが多かっ
た。それは、吐出口端面に撥水性をもたせたタイプのイ
ンクジェット記録ヘッドではほとんど非接触型である。
それは、前記に示した従来の撥水材料を設ける方法は密
着性が不十分であり、撥水材の耐摩耗性が低いので非接
触型にせざるを得なかった。即ち、接触型の回復系は吐
出口端面の撥水性を損なうからである。しかしながら、
回復系は接触型のほうが確実である。したがって、耐摩
耗性に優れた撥水性を吐出口端面に付与することによっ
て初めて接触型の回復系の採用が可能となる。このよう
に、確実な回復系ができるためには、耐摩耗性に優れた
撥水性を吐出口端面に付与することが必要であった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑み成されたものであって使用の際には常時所定の
方向に実質的に均一な液体量を以て吐出を行え、高速記
録に十分対応でき、しかも耐久性のあるインクジェット
記録ヘッドを提供することを目的とする。
【0020】また、用紙選択性のなく安定した吐出がで
きるインクジェット記録ヘッドを提供することを目的と
する。
【0021】そのため、本発明では、吐出口形成端面に
撥水性、導電性を設けるために、また硬度アップのため
インクジェット記録ヘッドの吐出口形成端面をイオン注
入法により表面改質をおこなうものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、インクの流路を有し、この流路の一端を吐
出口として前記インクの小滴を吐出、飛翔させ、この小
滴の被記録面への付着を以て記録を行うインクジェット
記録ヘッドの製造方法に於いて、前記吐出口形成端面に
イオン注入法でイオンを注入し前記吐出口形成端面を表
面改質するものである。
【0023】また本発明は、インクの流路を有し、この
流路の一端を吐出口として前記インクの小滴を吐出、飛
翔させ、この小滴の被記録面への付着を以て記録を行う
インクジェット記録ヘッドに於いて、前記吐出口形成端
面にイオン注入法でイオンを注入し前記吐出口形成端面
を表面改質するもので、インク吐出エネルギー発生素子
が、電気エネルギーを与えることによって発熱し、イン
クに状態変化を生ぜしめて吐出を行わせるための電気熱
変換体であること、記録媒体の記録領域の全幅にわたっ
て吐出口が複数設けられているフルラインタイプのもの
であることを含む。
【0024】また本発明は、記録媒体の被記録面に対向
してインクを吐出するインク吐出口が設けられている上
記の記録ヘッドと、該記録ヘッドを載置するための部材
とを少なくとも具備する記録装置である。
【0025】本発明においては、表面改質による撥水性
を吐出口形成端面に付与することにより、下記の点が改
良される。 1.印字の耐久性 2.紙カス、紙粉をとるブレードに対する耐久性 3.接触型の回復系が可能となる さらに表面改質によって硬度を高くすることができ上記
効果がさらに向上する。
【0026】また吐出口面を導電性にすることによって
下記の点が良くなる 1.紙カス、紙粉が吐出口形成端面に付きにくくなる 以下、本発明を詳細に説明する。
【0027】まず、イオン注入法について概要を説明す
る。
【0028】イオン注入法は、10−数100KeVに
加速されたイオンを固体表面に照射し、固体表面の物性
を制御する技術である。イオン注入法の適用例として
は、半導体素子の不純物ドーピングによる拡散層の形成
やキャリヤ濃度の調整などに実用化されている。また、
金属表面の改質を狙って、(例えば、ドリルの刃などの
硬度の上昇や、摩耗性の向上)検討が進められている。
【0029】イオン注入装置の代表的な構造例を図6に
示す。イオンは、イオン源11で作製され引き出され
る。(例えば、ガスを10-3Torr程度導入しDCや
RF放電によって生じるプラズマ中より引き出す)引き
出されたイオンビームは、原子イオンや分子イオン、残
留ガスからのイオンなど種々の成分を含むため、質量分
析器12によって必要イオン種のみを取り出す。
【0030】質量分析器12は必ずしも必要なものでは
なく、金属表面の表面改質装置の場合はほとんど設置さ
れていない。一方半導体素子用装置の場合には全て取り
付けてある。質量分析器12により選択された必要なイ
オン種は、次いでビームスリット13、加速器14、レ
ンズ15、中性ビームトラップ、ゲート16を通過後、
Yスキャナ17、Xスキャナ18によってイオンビーム
はX軸,Y軸にスキャニングされウエハなどの基板19
に均一に走査される。なお、20はビームトラップであ
る。装置によっては、試料台を回転させて均一注入を行
う場合もある。
【0031】また、上記のようなイオン注入装置を用い
てイオン注入法により吐出口形成端面を改質するインク
ジェット記録ヘッドの一例を図1に示す。図中1は第1
の基板、2は表面層、3は吐出ノズル壁、4は第2の基
板、5は接着層、6は吐出口である。本発明においては
吐出口形成端面9をイオン注入装置でイオン注入して端
面9を改質するものである。
【0032】まず、吐出口形成端面の撥水性付与につい
て説明する。
【0033】イオン源としては、CF4 ,C26 ,C
HF3 など少なくともCとFを含む常圧、減圧下でガス
であるものすべて、及びF2 +CH4 などFを含むガス
とCを含むガスとの組み合わせがある。更に、イオン注
入する材料がCを含むときはFを含むガスのみでも良
い。
【0034】イオン種としては、CF3 +,C26 +,C
23 +イオンなど上記イオン源から発生するCとFを含
むイオン種すべて、及びF+ イオンとC+ イオンの組み
合わせが好ましい。更にイオン注入する材料がCを含む
ときはF+ イオンのみでも良い。
【0035】イオン注入量はドーズ量1×1014〜1×
1018cm-2が好ましく、1×10 15〜1×1017cm
-2が特に好ましい。ドーズ量が1×1014cm-2よりも
少ない場合には撥水効果が不充分の場合があり、またド
ーズ量が1×1018cm-2を越える場合は温度上昇のた
め不都合の場合がある。
【0036】また、注入の際のイオン加速エネルギーと
しては5〜100KeV,特に10〜60KeVが好ま
しい。100KeVを越える場合は基板の温度上昇を生
じ、またイオンが内部深くに注入されるので好ましくな
い場合がある。また、5KeV未満の場合にはイオン加
速の安定性が悪い。
【0037】イオン注入の後、撥水作用を高めるために
熱処理を施しても良い。
【0038】尚、イオン注入により撥水性を付与できる
材料は、インクジェット記録ヘッドを構成するあらゆる
材料、例えば、半導体(Siなど)、ガラス、セラミッ
クス、半導体の酸化物、有機高分子や有機樹脂などの有
機化合物、また、無機化合物である。
【0039】また、イオン注入法は撥水性を保ったま
ま、他の特性(硬度アップ、導電性)をイオン種を変え
ることによって付与できる。
【0040】硬度アップについては、イオン源として
は、N2 ガス、SiF4 ,SiCl4などSiを含む常
圧、減圧下でガスであるものすべて、及びBCl3+N
3 など窒化物を作る元素を含むガスと窒素ガス等が好
ましい。
【0041】イオン種としてはN+ イオン、Si+ イオ
ン、SiCl3 +イオンなどSiを含むイオンすべて、B
+ イオン、N+ イオンの組み合わせなど窒化物を作る元
素を含むイオンと窒素イオンの組み合わせ等が好まし
い。
【0042】注入条件は、前記撥水性付与の場合と同様
である。
【0043】また、吐出口形成端面に導電性を付与する
ためのイオン源としては、(C2 53 Al、WF6
など金属化合物で常圧、減圧下でガスであるものすべて
が使用でき、イオン種としてはAl+ ,W+ などの金属
を含むイオンが使用できる。注入条件としては前記撥水
性付与の場合と同様である。
【0044】更に、改質方法としてのイオン注入法は上
記に限られず、例えば直流プラズマCVD法等が採用で
きる。
【0045】図9は直流プラズマCVD装置の構成図の
一例を示すものである。チャンバー31の中にアノード
32、カソード33を有し直流電源34が接続されてい
る。ここにボンベ35からマスフロー36を通してガス
が供給される。
【0046】排気系はゲートバルブ37、ターボ分子ポ
ンプ38、ロータリーポンプ39から成る。カソード3
3上にはヘッド40が吐出口を上向きに置かれている。
【0047】改質を行う条件としては、ガス種として
は、CF4,C26,CHF3などの少なくともCとFを
含み常圧、減圧下でガス状のものはすべて好ましい。操
作条件は、ガス圧0.1〜5Torr印加電流0.05
〜10mA/cm2 とすることが好ましい。
【0048】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用して飛翔液滴を形成し、記
録を行うインクジェット記録方式の記録ヘッド、記録装
置において、優れた効果をもたらすものである。
【0049】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されており、本発明はこれらの基
本的な原理を用いて行うものが好ましい。この記録方式
はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいず
れにも適用可能である。
【0050】この記録方式を簡単に説明すると、液体
(インク)が保持されているシートや液路に対応して配
置されている電気熱変換体に、記録情報に対応して液体
(インク)に核沸騰現象を越え、膜沸騰現象を生じるよ
うな急速な温度上昇を与えるための少なくとも一つの駆
動信号を印加することによって、熱エネルギーを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせる。こ
のように液体(インク)から電気熱変換体に付与する駆
動信号に一対一対応した気泡を形成できるため、特にオ
ンデマンド型の記録法には有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出孔を介して液体(インク)を吐出さ
せて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号を
パルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行わ
れるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明
の米国特許第4313124号明細書に記載されている
条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができ
る。
【0051】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出孔、液流路、電気熱変換
体を組み合わせた構成(直線状液流路または直角液流
路)の他に、米国特許第4558333号明細書、米国
特許第4459600号明細書に開示されているよう
に、熱作用部が屈曲する領域に配置された構成を持つも
のも本発明に含まれる。
【0052】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出孔とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成においても本発明は有効である。
【0053】さらに、本発明が有効に利用される記録ヘ
ッドとしては、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅
に対応した長さのフルラインタイプの記録ヘッドがあ
る。このフルラインヘッドは、上述した明細書に開示さ
れているような記録ヘッドを複数組み合わせることによ
ってフルライン構成にしたものや、一体的に形成された
一個のフルライン記録ヘッドであっても良い。
【0054】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0055】また、本発明の記録装置に、記録ヘッドに
対する回復手段や、予備的な補助手段等を付加すること
は、本発明の記録装置を一層安定にすることができるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子、あるいはこれらの組み合わせによ
る予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モー
ドを行う手段を付加することも安定した記録を行うため
に有効である。
【0056】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみを記録するモードだけではなく、記録
ヘッドを一体的に構成したものか、複数個を組み合わせ
て構成したものかのいずれでも良いが、異なる色の複色
カラーまたは、混色によるフルカラーの少なくとも一つ
を備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0057】以上説明した本発明実施例においては、液
体インクを用いて説明しているが、本発明では室温で固
体状であるインクであっても、室温で軟化状態となるイ
ンクであっても用いることができる。上述のインクジェ
ット装置ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0058】加えて、熱エネルギーによるヘッドやイン
クの過剰な昇温をインクの固形状態から液体状態への状
態変化のエネルギーとして使用せしめることで積極的に
防止するかまたは、インクの蒸発防止を目的として放置
状態で固化するインクを用いることもできる。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化してインク液状として吐出するものや記録媒
体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質を
持つインクの使用も本発明には適用可能である。
【0059】このようなインクは、特開昭54−568
47号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記
載されるような、多孔質シートの凹部または貫通孔に液
状または固形物として保持された状態で、電気熱変換体
に対して対向するような形態としても良い。
【0060】本発明において、上述した各インクに対し
て最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0061】図10は本発明により得られた記録ヘッド
をインクジェットヘッドカートリッジ(IJC)として
装着したインクジェット記録装置(IJRA)の一例を
示す外観斜視図である。
【0062】図10において、120はプラテン124
上に送紙されてきた記録紙の記録面に対向してインク吐
出を行うノズル群を具えたインクジェットヘッドカート
リッジ(IJC)である。116はIJC120を保持
するキャリッジHCであり、駆動モータ117の駆動力
を伝達する駆動ベルト118の一部と連結し、互いに平
行に配設された2本のガイドシャフト119Aおよび1
19Bと摺動可能とすることにより、IJC120の記
録紙の全幅にわたる往復移動が可能となる。
【0063】126はヘッド回復装置であり、IJC1
20の移動経路の一端、例えばホームポジションと対向
する位置に配設される。伝動機構123を介したモータ
122の駆動力によって、ヘッド回復装置126を動作
せしめ、IJC120のキャッピングを行う。このヘッ
ド回復装置126のキャップ部126AによるIJC1
20へのキャッピングに関連させて、ヘッド回復装置1
26内に設けた適宜の吸引手段によるインク吸引もしく
はIJC120へのインク供給経路に設けた適宜の加圧
手段によるインク圧送を行い、インクを吐出口より強制
的に排出させることによりノズル内の増粘インクを除去
する等の吐出回復処理を行う。また、記録終了時等にキ
ャッピングを施すことによりIJCが保護される。
【0064】130はヘッド回復装置126の側面に配
設され、シリコンゴムで形成されるワイピング部材とし
てのブレードである。ブレード130はブレード保持部
材130Aにカンチレバー形態で保持され、ヘッド回復
装置126と同様、モータ122および伝動機構123
によって動作し、IJC120の吐出面との係合が可能
となる。これにより、IJC120の記録動作における
適切なタイミングで、あるいはヘッド回復装置126を
用いた吐出回復処理後に、ブレード130をIJC12
0の移動経路中に突出させ、IJC120の移動動作に
伴ってIJC120の吐出面における結露、濡れあるい
は塵埃等をふきとるものである。
【0065】
【実施例】
(実施例1−1)図2の特開昭55−128470号に
開示されるような発熱素子を設けたヘッドに対して、そ
の吐出口形成端面9にイオンとしてC24 +イオンを加
速エネルギー20KeV、ドーズ量1×1016cm-2
条件で吐出口形成端面に対して垂直方向から注入した。
【0066】第1の基板としてシリコンウエハー1上に
SiO2 を下部層として成膜するその上に発熱素子(吐
出圧発生素子)を形成した。そして、その上に感光性ア
クリル樹脂をフォトリソ技術によってノズル壁3を形成
した。ガラス製の第2の基板4に接着層5としてアクリ
ル樹脂を塗布しノズル壁3上に貼り合せ接着した。最後
に第1の基板1、ノズル壁3、第2の基板4を同時に切
断し、吐出口6を形成した。尚、吐出口面に、シリコ
ン、SiO2 、アクリル樹脂、ガラスの4種類の材料が
存在し、これらの材料で構成された吐出口形成端面9を
上記条件で改質した。 (実施例1−2)実施例1と同様に、ヘッドの吐出口形
成端面にイオンとしてC+ イオンを加速エネルギー20
KeV、ドーズ量1×1016cm-2の条件で吐出口形成
端面に対して垂直方向から注入した。次にイオンとして
+ イオンを加速エネルギー20KeV、ドーズ量2×
1016cm-2の条件で同様に注入した。 (実施例1−3)実施例1と同様に、ヘッドの吐出口形
成端面にイオンとしてC24 +イオンを加速エネルギー
20KeV、ドーズ量1×1016cm-2の条件で吐出口
形成端面に対して垂直方向から注入した。次にイオンと
してN+ イオンを加速エネルギー20KeV、ドーズ量
2×1016cm-2の条件で同様に注入した。 (実施例1−4)実施例1と同様に、ヘッドの吐出口形
成端面にイオンとしてC24 +イオンを加速エネルギー
20KeV、ドーズ量1×1016cm-2の条件で吐出口
形成端面に対して垂直方向から注入した。次にイオンと
してAl+ イオンを加速エネルギー20KeV、ドーズ
量1×1015cm-2の条件で同様に注入した。 (実施例1−5)実施例1と同様に、ヘッドの吐出口形
成端面にイオンとしてC24 +イオンを加速エネルギー
20KeV、ドーズ量1×1016cm-2の条件で吐出口
形成端面に対して垂直方向から注入した。次にイオンと
してN+ イオンを加速エネルギー20KeV、ドーズ量
1×1016cm-2の条件で同様に注入した。さらにイオ
ンとしてAl+ イオンを加速エネルギー20KeV、ド
ーズ量1×1015cm-2の条件で同様に注入した。
【0067】実施例1−1から1−5までは、エッジシ
ュター型のインクジェット記録ヘッドについての本発明
の実施例であったが、サイドシュター型インクジェット
記録ヘッドについても適用できる。
【0068】以下その実施例について説明する。
【0069】まず図4に示すように、ポリサルフォンで
できたオリフィスプレート10にレーザーで吐出口6を
穴明けしたものに、次に示す条件でオリフィスプレート
表面にイオン注入して、その表面(吐出口形成端面
9’)を改質する。(図5) 次に、ノズル壁等が形成されたインクジェット記録ヘッ
ド基板に前記オリフィスプレートを接着しインクジェッ
ト記録ヘッドを作製した。(図3) (実施例2−1)オリフィスプレート表面へのイオン注
入を実施例1−1と同一条件で行った。 (実施例2−2)オリフィスプレート表面へのイオン注
入を実施例1−2と同一条件で行った。 (実施例2−3)オリフィスプレート表面へのイオン注
入を実施例1−3と同一条件で行った。 (実施例2−4)オリフィスプレート表面へのイオン注
入を実施例1−4と同一条件で行った。 (実施例2−5)オリフィスプレート表面へのイオン注
入を実施例1−5と同一条件で行った。
【0070】以上作製したヘッドに対して、下記の条件 信号パルス条件 印加パルス幅 10μsec パルス周波数 3kHz 印加エネルギー 0.02mJ/パルス(発熱素子一
個あたり) インク組成 水 70% ジエチレングリコール 26% ダイレクトブラック 4% でインク吐出実験を行ったとき、109 パルス以上にわ
たり安定した吐出および着弾点精度の高いすぐれた記録
を行うことができた。
【0071】本実施例の方法により処理された吐出口形
成端面を有するインクジェット記録ヘッドは、インク吐
出口形成端面がインクにより不均一に濡れるとがなく、
インク滴の吐出方向が安定して、したがってすぐれた印
字品質、画質を得ることが可能となった。
【0072】また本実施例のインクジェット記録ヘッド
をプリンターに搭載させ印字実験をおこなった結果、紙
カス、紙粉の除去のためのブレードの撥水面の強度が向
上し、耐摩耗性が向上したことによって、種々の材料で
も問題なかった。したがって、設計の自由度が向上し、
コストダウンにもなった。また、接触型の回復系の実験
でも撥水性の低下がなく、回復系が吐出口面に接触する
タイプが採用できる。したがって確実に回復できる回復
系が採用できた。
【0073】また、実施例の1−3から1−5と2−3
から2−5については、吐出口形成端面の撥水性に加え
他の特性も付与したものであり、以下さらに説明を加え
る。
【0074】実施例1−3,2−3のヘッドにおいて
は、撥水性の付与をC24 +イオンで行い、さらにN+
イオンを注入することにより、樹脂等で形成される吐出
口形成端面のノズル壁や接着層、またオリフィスプレー
トなどの機械的強度が向上する。したがって、実施例1
−1,1−2,2−1,2−2以上の効果があった。
【0075】実施例1−4,2−4のヘッドにおいて
は、撥水性の付与をC24 +イオンで行い、さらにAl
+ イオンを注入することにより吐出口面に導電性を付与
させてある。これにより、吐出口面の静電気による帯電
が起きにくく、紙カス、紙粉が付着しにくくなった。こ
れにより、紙カス、紙粉による印字不良が改善された。
【0076】実施例1−5,2−5のヘッドにおいて
は、実施例1−3と1−4,2−3と2−4の組み合わ
せ効果により更に効果があがった。 (実施例3−1)図9に示すCVD装置を用いて、初期
真空度を7E−7Torrとし両電極間距離を60m
m、電極直径30cmとし表1の条件で放電した。ヘッ
ドは実施例1−1と同じものであった。この条件で放電
した結果、ヘッドはエッチングされたり帯電されたりす
ることなく表面改質出来、撥水性を示した。
【0077】このヘッドを用いて 信号パルス条件 印字パルス :10μsec パルス周波数 :3kHz 印字エネルギー :0.02mJ/パルス(発熱素子1
個当たり) でインク吐出実験を行った結果109 回以上にわたり安
定した吐出および着弾点精度の高い優れた記録を行うこ
とが出来た。
【0078】
【表1】 本実施例による方法により処理された吐出口面を有する
インクジェット記録ヘッドではインク吐出口がインクに
より不均一に濡れることなくインク滴の吐出方向が安定
して優れた印字品質、画質を得ることが可能であった。
(実施例3−2)
【0079】
【表2】 表2のようにCF4 とH2 2の混合ガスを用いて実施例
3−1と同様に実験した。
【0080】この条件でも十分な撥水効果を示すととも
に撥水耐久性、印字耐久性とも問題なかった。 (実施例3−3)
【0081】
【表3】 表3のようにCHF3 を用いて実施例3−1と同様に実
験した。
【0082】この条件でも十分な撥水効果を示すととも
に撥水耐久性、印字耐久性とも問題なかった。 (実施例3−4)
【0083】
【表4】 表4のようにCHF3 ガスとH2 ガスの2本のボンベを
用いて実施例3−1と同様に実験した。
【0084】この条件でも十分な撥水効果を示すととも
に撥水耐久性、印字耐久性とも問題なかった。 (比較例1)実施例1−1で作成したヘッドにフッ素樹
脂“DEFENSA7710”(DIK製)をゴム状弾
性体による転写法によって吐出口面に形成した。
【0085】次に上記のようにして製造した各ヘッドに
ついて、以下の評価を行なった。 (1)ブレードワイピングテスト 実験方法:ウレタンブレードを使用して、ブレードを吐
出口面に複数回ワイピングしてその後印字させ評価し
た。結果を表5に示した。
【0086】
【表5】 実施例A:実施例1−1、1−2、1−4、2−1、2
−2、2−4、3−1、3−2、3−3、3−4 実施例B:実施例1−3、1−5、2−3、2−5 レベル1:ワイピング回数 2000回 レベル2:ワイピング回数 10000回 レベル3:ワイピング回数 30000回 評価 ○:印字良好 ×:印字不良(ヨレが目立つ) (2)回復系テスト 実験方法:スポンジ(商品名ベルクリン)を押し当てて
コスリ回復を複数回回復後印字をして評価した。結果を
表6に示した。
【0087】
【表6】 実施例A:実施例1−1、1−2、1−4、2−1、2
−2、2−4、3−1、3−2、3−3、3−4 実施例B:実施例1−3、1−5、2−3、2−5 レベル1:回復回数 100回 レベル2:回復回数 500回 レベル3:回復回数 1000回 評価 ○:印字良好 ×:印字不良(ヨレが目立つ) (3)導電率の測定 イオン注入をして表面改質した部分の導電率を測定し
た。結果を表7に示した。
【0088】
【表7】
【0089】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明はイ
ンクジェット記録ヘッドにおいて吐出口面形成端にイオ
ン注入法でイオンを注入し表面を改質するものである
が、このようなイオン注入法によれば、吐出口形成端面
の材料の改質であるために、密着性は良好である。ま
た、注入するイオン種を選択することにより、撥水性の
みならず硬度アップ、導電性付与なども容易にできる。
【0090】また、表面の改質はいずれの材料でもでき
るので、吐出口形成端面を異種の材料の組合せで形成し
てもいずれの材料も効果的に改質できる。
【0091】更に、上記方法で製造したヘッドは、使用
の際には常時所定の方向に実質的に均一な流体量を以て
安定した吐出が行え、高速記録に十分適用され得、しか
も耐久性のあるインクジェット記録ヘッドを提供するこ
とができる。
【0092】また、用紙選択性のなく安定して吐出がで
きるインクジェット記録ヘッドを提供することができ
る。
【0093】具体的に述べると、表面改質による撥水性
を吐出口形成端面に設けることにより下記の点が良くな
る 1.印字の耐久性 2.紙カス、紙粉をとるブレードに対する耐久性 3.接触型の回復系が可能となる さらに表面改質によって硬度を高くすることができ上記
効果がさらに向上する。
【0094】また吐出口面を導電性にすることによって
下記の点が良くなる 1.紙カス、紙粉が吐出口形成端面に付きにくくなる また更に、改質にCVDを用いた場合には、安価な装置
で撥水耐久性に優れたヘッドを生産することが可能とな
る。またRf P−CVD装置をヘッドの成膜装置とし
て用いている場合には電源を交換するだけで使用出来
る。さらにカソードの面積に相当する部分を同時処理で
きるため生産性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のヘッドを示す概略斜視図で
ある。
【図2】本発明の一実施例のヘッドの製造工程説明図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例のヘッドを示す概略斜視図
である。
【図4】本発明の他の実施例のヘッドの製造工程説明図
である。
【図5】本発明の他の実施例のヘッドの製造工程説明図
である。
【図6】本発明の実施に使用するイオン注入装置の一例
を示す概念図である。
【図7】従来のヘッドの一例を示す斜視図である。
【図8】インク滴の吐出状態を示す説明図である。
【図9】本発明の実施に使用する直流プラズマCVD装
置の一例を示す概略構成図である。
【図10】本発明の記録装置の一例を示す概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 表面層 3 吐出ノズル壁 4 第2の基板 5 接着層 6 吐出口 7 インク 8 インク滴 9 吐出口形成端面 10 オリフィスプレート 31 チャンバー 32 アノード 33 カソード 34 電源 35 ボンベ 36 マスフロー 37 ゲートバルブ 38 ターボ分子ポンプ 39 ロータリーポンプ 40 ヘッド 116 キャリッジ 117 駆動モータ 118 駆動ベルト 119A,19B ガイドシャフト 120 インクジェットヘッドカートリッジ 122 クリーニング用モータ 123 伝動機構 124 プラテン 126 キャップ部材 130 ブレード 130A ブレード保持部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクの流路を有し、この流路の一端を
    吐出口として前記インクの小滴を吐出、飛翔させ、この
    小滴の被記録面への付着を以て記録を行うインクジェッ
    ト記録ヘッドの製造方法に於いて、前記吐出口形成端面
    にイオン注入法でイオンを注入し前記吐出口形成端面を
    表面改質することを特徴とするインクジェット記録ヘッ
    ドの製造方法。
  2. 【請求項2】 インクの流路を有し、この流路の一端を
    吐出口として前記インクの小滴を吐出、飛翔させ、この
    小滴の被記録面への付着を以て記録を行うインクジェッ
    ト記録ヘッドに於いて、前記吐出口形成端面にイオン注
    入法でイオンを注入し前記吐出口形成端面を表面改質す
    ることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 インク吐出エネルギー発生素子が、電気
    エネルギーを与えることによって発熱し、インクに状態
    変化を生ぜしめて吐出を行わせるための電気熱変換体で
    ある請求項2記載の液体噴射記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 記録媒体の記録領域の全幅にわたって吐
    出口が複数設けられているフルラインタイプのものであ
    ることを特徴とする請求項2記載の液体噴射記録ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 記録媒体の被記録面に対向してインクを
    吐出するインク吐出口が設けられている請求項2記載の
    記録ヘッドと、該記録ヘッドを載置するための部材とを
    少なくとも具備することを特徴とする記録装置。
JP23205492A 1992-08-31 1992-08-31 インクジェット記録ヘッド、その製造方法、及び記録装置 Pending JPH0671891A (ja)

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EP93113841A EP0585854B1 (en) 1992-08-31 1993-08-30 Ink jet head manufacturing method using ion machining and ink jet head manufactured thereby
DE69322025T DE69322025T2 (de) 1992-08-31 1993-08-30 Tintenstrahlkopfherstellungsverfahren mittels Bearbeitung durch Ionen und Tintenstrahlkopf
AT93113841T ATE173197T1 (de) 1992-08-31 1993-08-30 Tintenstrahlkopfherstellungsverfahren mittels bearbeitung durch ionen und tintenstrahlkopf
US08/531,903 US5649359A (en) 1992-08-31 1995-09-21 Ink jet head manufacturing method using ion machining and ink jet head manufactured thereby
US08/758,466 US5703630A (en) 1992-08-31 1996-12-02 Ink jet head manufacturing method using ion machining and ink jet head manufactured thereby

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