JPH067170Y2 - 懸吊式目荒装置 - Google Patents

懸吊式目荒装置

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JPH067170Y2
JPH067170Y2 JP10456089U JP10456089U JPH067170Y2 JP H067170 Y2 JPH067170 Y2 JP H067170Y2 JP 10456089 U JP10456089 U JP 10456089U JP 10456089 U JP10456089 U JP 10456089U JP H067170 Y2 JPH067170 Y2 JP H067170Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、例えば地下タンク等のコンクリート製連続
地中壁壁面を目荒しする装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、コンクリート製地下タンクの壁体を構築する方法
としては、予め連続地中壁を構築しておき、この連続地
中壁の内側に側壁本体を打設して一体化させる工法があ
る。上記工法を実施する場合には、通常、連続地中壁と
後から打設する側壁本体との接合強度を高めるために、
連続地中壁の内面を目荒しする必要がある。
上記の目荒しの際に用いられる装置としては、既に本出
願人により、第5図ないし第7図に示す様な目荒装置A
(特願昭59−108170号)が提供されている。
目荒装置Aは、外枠を構成するフレーム1を有するもの
であり、油圧ショベル(図示せず)の揺動アームBの先
端にブラケットCを介して取り付けられている。
上記フレーム1は、矩形状に組まれた主部2と、主部2
に対して第5図中左右方向移動自在に取り付けられると
ともに前記ブラケットCに取り付けられる主部支持体3
と、主部2と主部支持体3との間に配設された板バネ4
とからなっている。前記主部2と主部支持体3とは、主
部2に取り付けられたピン5が、主部支持体3側板に形
成された長孔6に挿入されることにより接続されてい
る。フレーム1の両主部構成部材2a,2bの両端部には、
フレーム1を連続地中壁壁面Dから均等距離に保つため
に前記揺動アームBに取り付けられる側と逆側にツース
7が取り付けられている。また、油圧シリンダ8はフレ
ーム1の姿勢制御を行うもので、ブラケットCと主部支
持体3との間に介装されている。
また、第7図中9,10は互いに対向する両主部構成部材2
c,2dに摺動自在に取り付けられた移動体であり、これら
の移動体9,10間には目荒機支持フレーム11,11が互に平
行となるように掛け渡されている。これらの移動体9,10
及び目荒機支持フレーム11,11は互に一体となって横行
機構(横移動機構、目荒機移動機構)12により第7図
中左右方向へ移動させられる。横行機構12は、移動体
9を第7図中左右方向に移動させる主移動機構13と、
移動体10を移動体9と同方向へ同距離移動させる副移
動機構14とから構成されている。主移動機構13は、
移動体9に取り付けられたモータ15と、このモータ1
5の出力軸に取り付けられたピニオン16と噛合するよ
うフレーム1に固定されたラック17とから構成されて
いる。他方副移動機構14は一端部が第7図中移動体9
の右端部に固定され、他端部がフレーム1の隅部に取り
付けた滑車18a〜18cに巻き掛けられ、移動体10の左端
部に固定されたワイヤ19と、一端部が移動体9の左端
部に固定され、他端部がフレームの隅部に取り付けた滑
車20a〜20cに巻き掛けられた後、移動体10の右端部に
固定されたワイヤ21とから構成されている。
前記目荒機支持フレーム11,11間には取付台22が摺動
自在に配設され、この取付台22には目荒機23が取り
付けられている。また取付台22は昇降機構(目荒機移
動機構)24により目荒機支持フレーム11,11上を移動
させられる。昇降機構24は、目荒機支持フレーム11,1
1と平行となるように両移動体9,10の回りに略一周掛け
わたされ、その一端部が取付台22の第7図中上端部に
固定され、他端部が取付台22の下端部に固定された2
本のチェーン25,25と、軸26に支持されチェーン25,25
と噛合するスプロケット27と、軸26を歯車28,29を
介して回転させる油圧モータ30とから構成されてい
る。
目荒機23には、円筒状の枠体31内に圧縮空気により
上下動させられる複数の目荒用ノミ32と、高圧水噴出
用ノズル33が組み込まれている。また、前記圧縮空気
は図示しない操作機構によって制御される。なお、34
はチェーン25に常時所要のテンションを付与するため
のテンション付与機構である。
上記の構成において、フレーム1の主部2と主部支持体
3とは互いに近接離間する方向へ移動自在に接続され、
かつ主部2と主部支持体3両者間には板バネ4が介装さ
れているので、フレーム1は板バネ4の適切な押付力に
より連続地中壁壁面Dに密着する。フレーム1には横行
機構12が取り付けられているので、移動体9,10と目荒
機支持フレーム11,11とは一体になってフレーム1上を
第7図中左右方向へ自在に移動する。また同様に、昇降
機構24が取り付けられているので、取付台22は目荒
機23と一体になって目荒機支持フレーム11,11上を自
在に摺動する。したがって、目荒機23はフレーム1上
を第7図中左右方向および上下方向に自在に移動する。
目荒機23は、圧縮空気により上下動する複数の目荒用
ノミ32により連続地中壁壁面D上を目荒しする。
次に、上記構成の目荒装置Aを用いて、コンクリート製
地下タンクの連続地中壁壁面Dを目荒しする方法につい
て説明する。
(イ)油圧ショベルを所定の位置まで走行させた後、揺動
アームBを移動操作してフレーム1を連続地中壁壁面D
の所定位置に適切な押付力によりセットする。また、フ
レーム1が横方向に傾斜している場合には、油圧シリン
ダ8を操作し、フレーム1を所望の姿勢に修正する。
(ロ)目荒機移動操作盤(図示せず)上で操作回路を「手
動」に切換え、手動操作により目荒機23を第7図中フ
レーム1の右上隅部まで移動させる。
(ハ)目荒機移動操作盤上で操作回路を「自動」に切換
え、目荒機23に圧縮空気を供給しながら目荒しを行
う。目荒しは通常、目荒機23を一定速度で連続的に上
下方向への移動を繰り返し行いながら順次左方向へ移動
し、最終位置であるフレーム1の左下隅部に到達するま
で行う。目荒機23が左下隅部に到達すると同時にブザ
ー(図示せず)が鳴り、目荒し作業が終了したことが判
る。
(ニ)終了と同時に、操作を「自動」から「手動」に切換
え、目荒機23への圧搾空気の供給を停止する。
(ホ)揺動アームBを操作したり油圧ショベルを移動させ
たりすることにより、フレーム1を次に目荒しをする個
所まで移動させセットする。
以下、上述した(ロ)〜(ホ)で示す動作を繰り返し、最終的
に連続地中壁壁面D全域を目荒しする。
以上説明したように、上記の目荒装置Aによれば、容易
な操作により目荒機23を所望の通り移動させることが
でき、均一な目荒しを行うことができる。したがって、
作業能率の向上、工費の削減及び工期の短縮を図ること
ができる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記に挙げた目荒装置Aは、油圧ショベルの
揺動アームBに取り付けられた状態で目荒しを行うもの
であるから、予め連続地中壁壁面Dの周囲に一定の幅で
油圧ショベルの作業領域を確保する必要がある。そのた
め地下タンク内部の掘削工程の進行状況にあわせて目荒
作業を進めなければならないという不都合が生じてい
る。掘削工程の都合上作業領域が十分確保できない場合
や地盤の不陸があった場合には、油圧ショベルの移動が
制限されるために目荒装置Aの性能を十分発揮すること
ができず、工期の遅れやコストアップの原因となってい
る。また上記の目荒装置Aでは、油圧ショベルの揺動ア
ームBの長さにより作業可能な高さの範囲が限定されて
しまうため、高所の作業には適さない。高い壁体を目荒
しする場合には、作業範囲を何層にも分割し掘削工程の
進行状況に合わせて上部から下部にかけて順次目荒しを
する方法が採られている。そこで、地下タンク内部の掘
削工程の進行状況に左右されないような装置を考案する
必要性にせまられていた。
この考案の目的は、以上の問題を解決した懸吊式目荒装
置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、この考案は前記の様な構成
からなる従来の目荒装置に次のような改良を加えた。即
ち、壁体の頂部に設けたコーピング部に懸吊装置を自在
に移動できるように設けるか、または該コーピング部に
設けた走行架台に懸吊装置を自在に移動できるように設
けるかいずれかを行い、この懸吊装置に目荒装置を懸吊
したものである。上記目荒装置は、目荒機支持フレーム
と、該支持フレームに自在に移動できるように取り付け
られた目荒機と、該目荒機を移動させることができる目
荒機移動機構とを備えている。
[作用] この考案では、壁体の頂部に設けたコーピング部または
該コーピング部に設けた走行架台に懸吊装置により目荒
装置を懸吊させる。上記コーピング部または該コーピン
グ部に設けた走行架台は懸吊装置を自在に移動できるよ
うに保持し、懸吊装置は目荒装置を懸吊し、所望の目荒
し個所へ移動させることができる。目荒装置に備えられ
た目荒機移動機構により目荒機を所定の作業位置に移動
し、所定の目荒し作業を行う。
[実施例] 第1図及び第2図はこの考案の一実施例を示す図であ
る。
これらの図において符号Eはこの考案による懸吊式目荒
装置である。この懸吊式目荒装置Eは走行架台F、懸吊
装置G、目荒装置Hを主なる構成要素として構成される
ものである。なお、目荒装置Hは従来例で説明した目荒
装置Aとほぼ同一の構成要素に周辺装置を付加したもの
であり、第1図及び第2図において第5図ないし第7図
に示す構成要素と同一の要素には、符号Hの後に同一符
号を続けて付してあり、この同一の要素については説明
を省略する。
この実施例の構成を第1図及び第2図により説明する。
懸吊式目荒装置Eの走行架台Fは、複数の固定金具35,3
5,・・と1本のレール36とから構成されている。固
定金具35は第2図に示す様に鋼棒35a,35b、金具37,3
8、締着部材39から構成されるものである。コの字型
の鋼棒35aは、金具37,38を介して連続地中壁Jのコーピ
ング部40に取り付けられてている。また鋼棒35aの上
端部には、コーピング部40の外方に向って水平に延び
る鋼棒35bの一端部が接合されており、鋼棒35aの一端部
には固定用の締着部材39が取り付けられている。固定
金具35,35,・・はコーピング部40の頂部40aの周
方向に等間隔に配置され、レール36が取り付けられて
いる。このレール36には懸吊装置Gが取り付けられて
いる。
懸吊装置Gは、トロリ(走行部材)41と、一対のワイ
ヤ42,42とを有するものである。トロリ41は、長尺の
杆体43の両端部それぞれに一対の車輪44,44が取り付
けられたものであり、レール36に沿って自在に移動可
能なものである。一対の車輪44,44には、懸吊金具45
を介してワイヤ42が懸吊され、このワイヤ42はワイ
ンダ46より挾持されている。
ワインダ46は、ワインダ支持フレーム47の側面部に
固定されている。ワインダ支持フレーム47は、ケーブ
ルリール48、ホースリール49を内蔵した筐体状のフ
レームであり、目荒装置HのフレームH1の主部構成部
材H2c上部に固定されたものである。また、主部構成部
材H2c上部の両端部にはそれぞれワイヤリール50が取
り付けられている。ワイヤ42の先端部はワインダ46
を介してワイヤリール50に巻回されている。
また、杆体43の一端部よりやや中央寄りには、駆動装
置51が取り付けられている。この駆動装置51は車輪
44,44,・・を駆動するためのものである。駆動装置5
1には外部から給電ケーブル52が引き込まれ、この給
電ケーブル52は駆動装置51に取り込まれた後に端部
がケーブルリール48に巻回されている。この給電ケー
ブル52は駆動装置51及び目荒装置Hに電力を供給す
るためのものである。また、鋼材43の他端部よりやや
中央寄りにはエアホース53が懸吊され、エアホース5
3の端部はホースリール49に巻回されている。このエ
アホース53は、目荒機H23の目荒し用ノミH32を
上下動させるために使用される圧縮空気を輸送するため
のホースである。
一方、目荒装置HのフレームH1の4隅部には、保持フ
レーム54が第1図中左右方向に外方に突出するように
取り付けられている。保持フレーム54には、吸着パッ
ド55が保持部材56を介して取り付けられている。保
持部材56は第1図中左右方向に移動自在、かつ連続地
中壁Jの壁面57に向かう方向に伸縮自在に取り付けら
れている。吸着パッド55は、面荒し時のフレームH1
の揺動防止のためのもので、ほぼ矩形状の板状のものか
らなり、壁面57に接する側の面には弾性ある素材から
なる緩衝材58が貼着されている。
フレームH1の4隅部には、第1図中左右方向の軸を有
する円筒状の昇降ローラ59が回動自在に取り付けられ
ている。この昇降ローラ59は、連続地中壁Jの壁面5
7上を上下に転動することで、懸吊された目荒装置Eを
上下方向に円滑に移動するものである。また、フレーム
H1の主部構成部材H2a(H2b)の両端部よりやや内側に
は、第1図中上下方向の軸を有する円筒状の横行ローラ
(横移動ローラ)60が回動自在に取り付けられてい
る。横行ローラ60は、壁面57に向かう方向に移動自
在である。この横行ローラ60は、壁面57上を横方向
に転動することで、懸吊された目荒装置Eを第1図中左
右方向に円滑に移動するものである。フレームH1の主
部構成部材H2a(H2b)の外側には、各種の装置を取り付
けるための支持フレーム61(62)が取り付けられて
いる。
支持フレーム61には、制御盤63、油圧ユニット6
4、リモートコントロールスイッチ65が取り付けられ
ている。制御盤63は、目荒装置Hの移動や目荒機H2
3の作業のコントロール等、懸吊式目荒装置E全体の制
御を行うものである。また油圧ユニット64は、目荒機
H23移動用油圧モータ(図示せず)の駆動源である。
またリモートコントロールスイッチ65は、制御盤63
を遠隔操縦するためのものである。
一方、支持フレーム62には、エアユニット66、吸塵
ユニット67が取り付けられている。エアユニット66
は、目荒機H23駆動用エアの入切用電磁弁、ルブリケ
ータ等を内蔵してなるものである。また吸塵ユニット6
7は、目荒機H23稼動時に発生する粉塵を吸収処理す
るものである。
次に、上記構成の懸吊式目荒装置Eを用いて、コンクリ
ート製地下タンクの連続地中壁Jの壁面57を目荒しす
る方法について説明する。
(イ)コンクリート製地下タンクの連続地中壁Jの近傍
に、懸吊式目荒装置Eを用意する。
(ロ)固定金具35,35,・・をコーピング部40に固定し、
これらの固定金具35,35,・・にレール36を取り付
け、走行架台Fの設置を終える。
(ハ)以降の操作は、リモートコントロールスイッチ65
により全て行う。上記スイッチ65を操作し、まず、ワ
インダ46,46を作動させ、ワイヤ42,42をワイ
ヤリール50,50から十分に引き出し、レール36に
トロリ41を取り付ける。次に、ワインダ46,46を
作動させワイヤ42,42をワイヤリール50,50に
巻回し、目荒装置Hを懸吊する。また。目荒装置Hが横
方向に傾斜している場合には、左右いずれかのワイヤ4
2の長さを調整し、目荒装置Hを所望の姿勢に修正す
る。
(ニ)保持部材56を縮め吸着パッド55を壁面57から
離し、同様に横行ローラ60をフレームH1の内部の方
へ移動させ壁面57から離す。次に、ワインダ46を作
動させワイヤ42の長さを調整し、目荒装置Hを連続地
中壁Jの壁面57の所定の高さにセットする。次に、横
行ローラ60を壁面57に密接させ、トロリ41をレー
ル36に沿って横方向へ移動させ、目荒装置Hを連続地
中壁Jの壁面57に沿って所定の作業位置へ移動させ
る。
(ホ)トロリ41の位置や、ワイヤ42の長さを微調整す
ることにより、目荒装置Hを壁面57の所定の作業位置
に正しくセットする。
(ヘ)横行ローラ60をフレームH1の内部の方へ移動さ
せ壁面57から離す。次に、保持部材56を十分延ばし
吸着パッド55を圧接力により壁面57に密接させる。
(ト)横行機構H12及び昇降機構H24により、目荒機
H23を第1図中フレームH1の左上隅部まで移動させ
る。
(チ)操作回路を「自動操作」に切換え、目荒機H23に
圧縮空気を供給しながら目荒しを行う。目荒しの方法は
従来例と同様に、通常、目荒機H23を一定速度で連続
的に上下方向への移動を繰り返し行いながら順次右方向
へ移動し、最終位置であるフレームH1の右下隅部に到
達するまで行う。目荒機H23が右下隅部に到達すると
同時に、目荒機H23の作業の動作及び圧搾空気の供給
を自動的に停止する。また同時に終了のブザー(図示せ
ず)が鳴り、目荒し作業が終了したことを知らせる。
以下、上述した(ニ)〜(チ)で示す動作を繰り返し行い、最
終的に連続地中壁Jの壁面57全域を目荒しする。
以上説明したように、上記の懸吊式目荒装置Eにより目
荒し作業を行うこととしたので、地下タンク内部の掘削
工程の進行状況に左右されず、独立に目荒作業を進める
ことができる。また、予め連続地中壁Jの壁面57の周
囲に一定の幅で作業領域を確保する必要もない。
また、コーピング部40に設けられた走行架台Fに懸吊
する方式としたので、容易な操作により目荒装置Hを所
望の通り移動させることができ、目荒装置Hの性能を十
分発揮させることができる。したがって、均一な目荒し
を行うことができ、作業能率の向上、工費の削減及び工
期の短縮を図ることができる。
第3図及び第4図はこの考案の変形実施例を示す図であ
る。これらの図において上記一実施例と異なる構成につ
いて説明すると、懸吊式目荒装置Kは走行懸吊装置L、
目荒装置H(上記一実施例と全く同一)から主に構成さ
れるものである。走行懸吊装置Lは連続地中壁Mのコー
ピング部68に跨座して走行するいわゆるモノレール式
のもので、本体69及び懸吊部材70を主なる構成要素
として構成されるものである。
第3図及び第4図に示す様に、本体69は、断面がコの
字型をした鋼製のもので、下方に開いた溝71を有する
ものである。この本体69は、当該本体69の進行方向
がコーピング部68の周方向と一致する様に、溝71の
底面71a、側面71b,71cがコーピング部68の頂部68a、
側面68b,68cにそれぞれ対応する様に跨座して配設され
ている。底面71aの両端部近傍には、進行方向と垂直な
方向かつ水平方向に軸を有する走行ローラ72が各一対
づつ互いに平行かつ水平に取り付けられている。これら
の走行ローラ72,72,・・はコーピング部68の頂
部68aに周方向転動自在に接している。また側面71b(71
c)の両端部近傍には、上下方向に軸を有する案内ローラ
73が各一対づつ互いに平行かつ垂直に取り付けられて
いる。
走行本体69の中央上部には、走行ローラ72,72,
・・及び案内ローラ73,73,・・を駆動する駆動装
置74が搭載されている。一方、本体69の外側には、
懸吊部材70が取り付けられている。
懸吊部材70は断面が矩形状の鋼棒からなり、走行本体
69の外側の側面上端部75から壁面76の外方垂直方
向に向って水平に延びているものである。この懸吊部材
70の先端下部にはワイヤ取り付け用の懸吊金具77が
固定されており、この懸吊金具77には、ワイヤ78が
懸吊されている。ワイヤ78には、目荒装置Hが懸吊さ
れている。
また、本体69の上部一端部79には、外部から給電ケ
ーブル80が引き込まれ、この給電ケーブル80は保護
管81を通して駆動装置74に取り込まれた後に一方の
懸吊金具77の近傍から懸吊されている。また、他方の
懸吊金具77の近傍にはエアホース82が懸吊されてい
る。
上記構成の懸吊式目荒装置Kは、上記実施例の走行架台
Fに懸吊装置Gを取り付ける替わりに、走行懸吊装置L
の本体69をコーピング部68に跨座させる構成とした
ものであり、この構成以外上記一実施例と全く同一であ
る。
この変形実施例においても、走行懸吊装置Lの本体69
をコーピング部68で走行させることにより上記一実施
例と全く同様にして連続地中壁Mの壁面76の目荒しを
行うことができる。
上記構成の懸吊式目荒装置Kについては、コーピング部
68に走行架台Fを取り付ける必要が全くないので、走
行架台Fの取り付けに要する期間や費用が不要となり、
建築工事全体として工期の短縮及び工費の削減を図るこ
とができる。
[考案の効果] 以上詳細に説明したように、この考案によれば、壁体の
頂部に設けたコーピング部に懸吊装置を自在に移動でき
るように設けるか、または該コーピング部に設けた走行
架台に懸吊装置を自在に移動できるように設け、この懸
吊装置に目荒装置を懸吊し、目荒し作業を行なう懸吊式
目荒装置としたので、容易な操作により目荒装置を所望
の通り移動させ、所定の通り目荒作業をかることができ
る。したがって、目荒装置の性能を十分発揮させ、均一
な目荒しを行うことができ、作業能率の向上、工費の削
減及び工期の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案の一実施例を示す図であっ
て、第1図は懸吊式目荒装置の平面図、第2図は懸吊式
目荒装置の側面図である。第3図及び第4図はこの考案
の変形実施例を示す図であって、第3図は懸吊式目荒装
置の部分平面図、第4図は懸吊式目荒装置の部分側面図
である。第5図ないし第7図は従来の目荒装置を示す図
であって、第5図は目荒装置の側面図、第6図は目荒装
置の正面図、第7図は目荒装置の底面図である。 E,K……懸吊式目荒装置、F……走行架台、G……懸
吊装置、H……目荒装置、L……走行懸吊装置、35…
…固定金具、36……レール、41……トロリ、42,
78……ワイヤ、46……ワインダ、55……吸着パッ
ド、59……昇降ローラ、60……横行ローラ、69…
…本体、70……懸吊部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平田 義弘 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−108170(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁体の頂部に設けたコーピング部または該
    コーピング部に設けた走行架台に懸吊装置を移動自在に
    設け、この懸吊装置に目荒装置を懸吊してなり、上記目
    荒装置は目荒機支持フレームと、該支持フレームに移動
    自在に取り付けられた目荒機と、該目荒機を移動させる
    目荒機移動機構とを備えてなることを特徴とする懸吊式
    目荒装置。
JP10456089U 1989-09-06 1989-09-06 懸吊式目荒装置 Expired - Lifetime JPH067170Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10456089U JPH067170Y2 (ja) 1989-09-06 1989-09-06 懸吊式目荒装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10456089U JPH067170Y2 (ja) 1989-09-06 1989-09-06 懸吊式目荒装置

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Publication Number Publication Date
JPH0342811U JPH0342811U (ja) 1991-04-23
JPH067170Y2 true JPH067170Y2 (ja) 1994-02-23

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ID=31653352

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10456089U Expired - Lifetime JPH067170Y2 (ja) 1989-09-06 1989-09-06 懸吊式目荒装置

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