JPH067150B2 - 部分放電測定方法 - Google Patents

部分放電測定方法

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JPH067150B2
JPH067150B2 JP33155488A JP33155488A JPH067150B2 JP H067150 B2 JPH067150 B2 JP H067150B2 JP 33155488 A JP33155488 A JP 33155488A JP 33155488 A JP33155488 A JP 33155488A JP H067150 B2 JPH067150 B2 JP H067150B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は単相電力ケーブルを3本布設して絶縁接続部を
クロスボンド線で接続した地中電力ケーブル線路の部分
放電測定方法に関する。
〔従来の技術〕
第3図は従来の部分放電測定方法を示す。地中電力ケー
ブル線路は3本の単相電力ケーブル1によってR相、S
相、T相が構成され、各相の電力ケーブル1は金属シー
スを絶縁した絶縁接続部2と、金属シースを接続した普
通接続部3によって接続されて所定の長さの線路を構成
している。絶縁接続部2の金属シースは他の1相の金属
シースとクロスボンド線4によって接続され、普通接続
部3は接地ボンド線5によってアースされている。
以上の構成において、普通接続部3の接地ボンド線5に
検出インピーダンス6を挿入し、検出インピーダンス6
に測定器7を接続することにより普通接続部3およびそ
の近傍の絶縁体の部分放電を測定することができる。部
分放電が発生すると、金属シースに高周波パルスが誘起
し、検出インピーダンス6に高周波パルスの大きさに比
例した電位差が生じる。それを測定器7によって測定す
ることにより部分放電を検出することができる。
第4図は第3図の地中電力ケーブル線路を回路的に示し
たものであり、R相について説明すると、導体1aと金
属シース1bの間にコンデンサC0、C1、C2………が
形成される。普通接続部3の左の位置で部分放電が発生
すると、コンデンサC2と並列に位置する放電ギャップ
(ボイド)10が導体1aと金属シース1bの間に電圧に
よって閃絡したと考えることができる。放電ギャップ10
とともに図示されているCgはボイド部分の静電容量で
あり、Ciはボイドと直列になる静電容量である。その
ため、金属シース1bに高周波パルスが誘起され、これ
が検出インピーダンス6を介して大地に放流される。
ここで、放電ギャップ10の放電電圧Vgと、導体1aと
金属シース1b間に課電される電圧Vtの関係を第5図
(a)を用いて検討する。コンデンサCi、Cg、C
n(C0、C1、C2………から放電位置と測定位置に応じ
て選択されるコンデンサの静電容量の和)は第4図に示
した通りであるが、新たにインダクタンスLを挿入した
構成になっている。コンデンサCnの両端に生じる電圧
変化ΔVを求めると次のようになる。
実際の部分放電測定では、(1)式のΔVを検出インピー
ダンス6を介して測定回路7に取り出すことになる。そ
の等価回路を第5図(b)に示す。第5図(b)ではコンデン
サCnの端子電圧の変化をインダクタンスLのインピー
ダンスで電源側に波及するのを阻止し、かつ、結合コン
デンサCkで取り出し、それを検出インピーダンス6の
両端の電位差として検出する。検出インピーダンス6の
両端の電位差Vzは次のようになる。
z=q/Cn………(2) (2)式はコンデンサCnの静電容量が小さい程、即ち、電
力ケーブルの長さが短い程検出感度が良好になることを
示している。ここで、gは見かけの部分放電電荷量であ
り、コンデンサCk、Cnのインピーダンスは検出インピ
ーダンス6より十分小さいものとする。
次に、第6図(a)に第4図の検出インピーダンスZから
みた等価回路を示す。第4図と同一の部分には同一の引
用数字、符号を用いたので重複する説明は省略するが、
0、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5は導体1aおよび金属シ
ース1bのインダクタンスおよび他相ケーブルとの距離
等によって定まるインピーダンスであり、CT1、CT2
T3およびCS1、CS2、CS3はクロスボンド線4を介し
てR相に接続されたT相およびS相の絶縁体によって形
成されるコンデンサである。第6図(b)は第6図(a)を更
に簡略化したものであり、CaはC0、C1、C4、C5
合成値であって結合コンデンサとして作用し、Za
0、Z1、Z4、Z5の合成値である。また、CbはCT1
〜CT3、CS1〜CS3の合成値、ZbはZ2、Z3の合成値
である。
超高圧CVケーブル線路の場合、電力ケーブル1の1条
長は約500mmであり、その静電容量は約0.1μFである。
従って、第6図(b)において、C2+C3は約0.2μFとな
り、結合コンデンサとして作用するCaは約0.4μFとな
る。また、この線路の往復線路長が数kmになるので、部
分放電に基づく高周波パルスに対するインピーダンスZ
aは実質的に大きな値になる。第6図(b)においても、第
5図(b)の説明から明らかなように、放電ギャップ10に
おいて発生する部分放電を検出インピーダンス6に接続
された測定器7によって測定することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の部分放電測定方法によると、以下の理由
によって検出感度が低下する。
(1)大きな値のインピーダンスZaが検出インピーダンス
6と直列になるため、パルス電圧が分圧される。このイ
ンピーダンスZaは、R相で生じた部分放電によるパル
スが、距離が長く、かつ、R相との間に大きな間隔を有
する他相のシースに流れるため、必然的に大きくなる。
(2)検出インピーダンス6と並列にコンデンサCbとイン
ピーダンスZbが接続されているため、高周波パルスが
分流する。
(3)検出インピーダンス6に直列に接続されるコンデン
サの値がC2+C3になるため、(2)式から算出されるV2
の値が小さくなる。
従って、本発明の目的は高い検出感度の部分放電測定方
法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の目的を実現するため、クロスボンド区間
の接地を絶縁接続部の金属シースに接続した接地ボンド
線で行い、この絶縁接続部の両金属シース間に挿入され
た検出インピーダンスを介して部分放電を検出する部分
放電測定方法を提供する。
〔実施例〕
以下、本発明の部分放電測定方法を詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示し、単相電力ケーブル1
を絶縁接続部2および2Aで接続することによりR、
S、Tの3相の地中電力ケーブル線路を構成している。
各クロスボンド区間の接地は絶縁接続部2と同じ構造を
有する絶縁接続部2Aで行われる。絶縁接続部2Aは普
通接続部の金属シースを一部剥離することによって金属
シースを分離した構造のものに置換しても良い。絶縁接
続部2Aの金属シースは接地ボンド線5によってクロス
ボンド電流に耐える容量の検出インピーダンス6に接続
され、検出インピーダンス6はアースされ、また、検出
インピーダンス6には測定器7が接続されている。この
実施例では、R、S、Tの3相に検出インピーダンス6
および測定器7が接続されているが、何れか1つの相に
だけに接続しても良い。
第2図(a)は第1図のR相を回路的に示したものであ
り、導体1aと金属シース1bの間にコンデンサC1
2、C3、C4が形成されている。検出インピーダンス
6はその中点で接地されており、その両端で測定器7に
接続されている。
第2図(b)は(a)の2A部付近の回路構成を分布定数で示
したものであり、導体1aはインダクタンスと抵抗r
の直列回路で表わされ、金属シース1bはインダクタン
0で表わされ、コンデンサC2、C3はC20、C21
22およびC30、C31、C32で表わされている。
以上の構成において、放電ギャップ10で示された位置で
部分放電が生じると、コンデンサC21、C20、………等
からコンデンサCi、Cgへ電荷が流入する。このとき、
部分放電の位置に最も近いコンデンサC21からの流入電
荷量が最大であるが、順次左へ移るにつれて電離量が減
少する。しかし、金属シース1bが絶縁接続部2Aで絶
縁されているのでコンデンサC30、C31、C32………等
からは電荷の流入がない。このため、検出インピーダン
ス6の両端に大きな電位差が発生する。このように、絶
縁接続部2Aで部分放電が生じると、その左右に分布す
るコンデンサによって形成されるループ回路に電流が流
れるため、その電流通路のインピーダンスが非常に小さ
くなる。このため、雑音の侵入も少なくなり高感度の検
出が可能になる。部分放電の発生位置が絶縁接続部2A
から遠くなると、電流パスが大きくなって検出感度が小
さくなるが、従来に比較すると遥かに大きな感度が得ら
れる。
尚、以上の実施例では、検出インピーダンスの中央で接
地したが、その一端で接地しても良い。また、検出イン
ピーダンスの両端の電位差を測定器に入力したが、それ
と同時に検出インピーダンスに直列に電流変成器を挿入
すると、電流変成器より出力される電流波形を観察する
ことによりその大きさと位相から地絡事故の方向を検出
することができる。
〔発明の効果〕
以上説明した通り、本発明の部分放電測定方法による
と、クロスボンド区間の接地を絶縁接続部の金属シース
に接続した接地ボンド線で行い、この絶縁接続部の両金
属シースに検出インピーダンスを挿入して部分放電を測
定するようにしたため、以下の効果を奏することができ
る。
(1)部分放電が発生する可能性が大きい地中配電線路の
接続部における部分放電を高感度で検出することができ
る。
(2)このため絶縁劣化の早期発見が可能になり、信頼性
を向上することができる。
(3)1つのクロスボンド区間は各相につき2つの絶縁接
続部と1つの普通接続部を有するのが通常である。本発
明では、その1つの普通接続部を絶縁接続部に代えるだ
けであるので、コストアップは最小限に抑えられる。
(4)部分放電測定用の絶縁接続部はクロスボンド電圧が
課せられないので簡易なもので良い。例えば、金属シー
スだけを隔絶し、外部半導電層はそのまま残しても良
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す説明図、第2図(a)、
(b)は第1図の等価回路を示し、(a)は集中定数型等価回
路、(b)は(a)の回路の一部分の分布定数型等価回路、第
3図は従来の部分放電測定方法を示す説明図、第4図は
第3図の構成を回路的に示した説明図、第5図(a)、(b)
は部分放電位置およびその測定方法の回路的説明図、第
6図(a)、(b)は第4図の等価回路図。 符号の説明 1……電力ケーブル、1a……導体 1b……金属シース 2、2A……絶縁接続部 3……普通接続部 4……クロスボンド線、5……接地ボンド線 6……検出インピーダンス 7……測定器 10……部分放電発生位置(ボイド) Ci……ボイドと直列になる静電容量 Cg……ボイド部分の静電容量

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁接続部の金属シースを隣接するケーブ
    ルスパンの他の1相の絶縁接続部の金属シースに接続し
    たクロスボンド部を有した地中電力ケーブル線路の部分
    放電測定方法において、 1つのクロスボンド区間の金属シースの接地をそのクロ
    スボンド区間に含まれる絶縁接続部を介して行い、 前記絶縁接続部の両金属シース間に検出インピーダンス
    を挿入して部分放電の測定を行うことを特徴とする部分
    放電測定方法。
  2. 【請求項2】前記接地を行う絶縁接続部として少なくと
    も金属シースが隔絶されている絶縁接続部を使用する請
    求項第1項記載の部分放電測定方法。
JP33155488A 1988-12-28 1988-12-28 部分放電測定方法 Expired - Lifetime JPH067150B2 (ja)

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