JPH067077A - 果肉包装体 - Google Patents
果肉包装体Info
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- JPH067077A JPH067077A JP14803191A JP14803191A JPH067077A JP H067077 A JPH067077 A JP H067077A JP 14803191 A JP14803191 A JP 14803191A JP 14803191 A JP14803191 A JP 14803191A JP H067077 A JPH067077 A JP H067077A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- impermeable
- seasoning
- film
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 果肉と調味材をガス透過性を有する包装用容
器に詰めても、経日で果肉が軟化し、透明化してきたり
調味材に濁りが生じたりする問題を解決する。 【構成】 果肉を調味材と共にガス透過性を有する包装
用容器に詰めて、脱酸素剤と共に、ガス不透過性又はガ
ス難透過性の包装用容器で、果肉、調味材入り容器又は
そのガス透過部を密封することを特長とする。
器に詰めても、経日で果肉が軟化し、透明化してきたり
調味材に濁りが生じたりする問題を解決する。 【構成】 果肉を調味材と共にガス透過性を有する包装
用容器に詰めて、脱酸素剤と共に、ガス不透過性又はガ
ス難透過性の包装用容器で、果肉、調味材入り容器又は
そのガス透過部を密封することを特長とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変質しにくい包装用容器
詰調味材入り果肉の包装形態に関するものである。
詰調味材入り果肉の包装形態に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ガス透過性のある包装用容器にシロ
ップ等の調味材と共に果肉を密封殺菌し保存すると経日
で果肉がダークになり、果肉が軟化し、かつ果肉の透明
度が増し、繊維が浮き出して見えてくること、また時と
して調味材に溶解した果肉の成分が析出して、調味材に
濁りが生じるという問題がある。
ップ等の調味材と共に果肉を密封殺菌し保存すると経日
で果肉がダークになり、果肉が軟化し、かつ果肉の透明
度が増し、繊維が浮き出して見えてくること、また時と
して調味材に溶解した果肉の成分が析出して、調味材に
濁りが生じるという問題がある。
【0003】果肉がダークになるのはアスコルビン酸等
の還元剤にて防止出来るが、果肉の軟化、透明化及び調
味材の濁りの問題は解決できない為、ガス透過性の包装
容器に詰めたものは市場には見られない。片や同類のも
のとしては瓶詰、缶詰があるが、瓶詰は容器としては壊
れやすく、又重量がある為、壊れを防ぐ為の包装コスト
及び同一容量に対する運送コストが高くつく上、瓶その
もののコストも割高であるという欠点を有するし、缶詰
は中身が見えない、経日で缶臭が出てくる、缶コストが
高い等の欠点を有する。
の還元剤にて防止出来るが、果肉の軟化、透明化及び調
味材の濁りの問題は解決できない為、ガス透過性の包装
容器に詰めたものは市場には見られない。片や同類のも
のとしては瓶詰、缶詰があるが、瓶詰は容器としては壊
れやすく、又重量がある為、壊れを防ぐ為の包装コスト
及び同一容量に対する運送コストが高くつく上、瓶その
もののコストも割高であるという欠点を有するし、缶詰
は中身が見えない、経日で缶臭が出てくる、缶コストが
高い等の欠点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点はガス透過性の包装用容器に果肉を調味材と共に密封
し殺菌したものが経日で果肉が軟化し、かつ透明化す
る、及び調味材が濁る等の現象を防止することにある。
点はガス透過性の包装用容器に果肉を調味材と共に密封
し殺菌したものが経日で果肉が軟化し、かつ透明化す
る、及び調味材が濁る等の現象を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は果肉を調味材と
共に、ガス透過性の材質よりなる、又はガス透過部を有
してなる包装用容器に詰めて殺菌したものを、脱酸素剤
と共にガス不透過性又はガス難透過性の包装用容器、又
はフイルムにて密封し、ガス不透過性又はガス難透過性
の包装用容器内の酸素、及び果肉及び調味材に含有する
溶存酸素を除去することにより、メカニズムは解明出来
ないが、この果肉が軟化する、透明化する、調味材が濁
る等の問題を解決することが出来る上、果肉の持つナチ
ュラルフレーバーがそのまま保持出来、かつ白桃の様な
果肉の白いものは白度が向上し、更に還元剤を添加する
ことにより、果肉の明度が著しく向上することを見出
し、かつ脱酸素剤の酸素除去量のコントロールにより酸
素透過度の低い材質、形態の包装用容器又はフィルムも
実用上問題なく使用出来ることを解明し本発明を完成し
た。
共に、ガス透過性の材質よりなる、又はガス透過部を有
してなる包装用容器に詰めて殺菌したものを、脱酸素剤
と共にガス不透過性又はガス難透過性の包装用容器、又
はフイルムにて密封し、ガス不透過性又はガス難透過性
の包装用容器内の酸素、及び果肉及び調味材に含有する
溶存酸素を除去することにより、メカニズムは解明出来
ないが、この果肉が軟化する、透明化する、調味材が濁
る等の問題を解決することが出来る上、果肉の持つナチ
ュラルフレーバーがそのまま保持出来、かつ白桃の様な
果肉の白いものは白度が向上し、更に還元剤を添加する
ことにより、果肉の明度が著しく向上することを見出
し、かつ脱酸素剤の酸素除去量のコントロールにより酸
素透過度の低い材質、形態の包装用容器又はフィルムも
実用上問題なく使用出来ることを解明し本発明を完成し
た。
【0006】本発明を更に詳細に説明すると、本発明で
使用する果肉は生の果実を剥皮、除核して、可食部分を
取り出し、この可食部分を使用するか、又は果肉を5ガ
ロン缶等に調味材と共に巻き締め殺菌し保存されたもの
を使用するか、いずれでも良い。
使用する果肉は生の果実を剥皮、除核して、可食部分を
取り出し、この可食部分を使用するか、又は果肉を5ガ
ロン缶等に調味材と共に巻き締め殺菌し保存されたもの
を使用するか、いずれでも良い。
【0007】本発明で使用するガス透過性の材質として
は、ポリエチレン、ポリプロピレンの他、ポリスチレン
系樹脂、等があるが、これらに限られるものではない。
又、ガス透過部を有してなる包装用容器は、 ガス透過性のある成形容器をガス不透過性又はガス
難透過性フィルム、シート、ねじキャップ蓋等で密封す
る、
は、ポリエチレン、ポリプロピレンの他、ポリスチレン
系樹脂、等があるが、これらに限られるものではない。
又、ガス透過部を有してなる包装用容器は、 ガス透過性のある成形容器をガス不透過性又はガス
難透過性フィルム、シート、ねじキャップ蓋等で密封す
る、
【0008】 ガス不透過性の成形容器をガス透過性
のフィルム、シート、ねじキャップ蓋等で密封する、
のフィルム、シート、ねじキャップ蓋等で密封する、
【0009】 ガス不透過性の成形容器の一部分又は
全体にガス透過部を設けるように加工したものをガス不
透過性又はガス難透過性フィルム、シート、ねじキャッ
プ蓋等で密封する、
全体にガス透過部を設けるように加工したものをガス不
透過性又はガス難透過性フィルム、シート、ねじキャッ
プ蓋等で密封する、
【0010】 ガス不透過化性の成形容器をガス透過
性を有する孔を設けたガス不透過性又はガス難透過性ラ
ミネートフィルム、ラミネートシート、ねじキャップ蓋
で密封する、
性を有する孔を設けたガス不透過性又はガス難透過性ラ
ミネートフィルム、ラミネートシート、ねじキャップ蓋
で密封する、
【0011】 ガス透過性を有する孔を設けたガス不
透過性又はガス難透過性ラミネートフィルムで製袋した
ものに、果肉と調味材を密封したものにより達成できる
が、これらの加工方法に限られるものではない。
透過性又はガス難透過性ラミネートフィルムで製袋した
ものに、果肉と調味材を密封したものにより達成できる
が、これらの加工方法に限られるものではない。
【0012】ガス不透過性又はガス難透過性の蓋、成形
包装用容器の一部又は全体にガス透過部を設ける方法
は、一例を述べればプラスチック製ラミネートフィルム
又はシート等で、ガス不透過性又は難透過性フィルム、
又はシートに部分的に孔を設けておいたものとガス透過
性のフィルム又はシートとをラミネート加工することに
より達成できるし、またポリプロピレンのインジェクシ
ョン成形包装用容器で、成形包装用容器の一部又は全体
に厚さが薄くなる部分を1点以上設けること等よって達
成出来るが、好ましくはガス不透過性の成形包装用容器
にガス透過性のある蓋を使用することで、最も好ましい
のは、成形包装用容器、蓋ともガス透過性を有するもの
とか、ガス透過性を有するフィルムで作られた袋であ
る。
包装用容器の一部又は全体にガス透過部を設ける方法
は、一例を述べればプラスチック製ラミネートフィルム
又はシート等で、ガス不透過性又は難透過性フィルム、
又はシートに部分的に孔を設けておいたものとガス透過
性のフィルム又はシートとをラミネート加工することに
より達成できるし、またポリプロピレンのインジェクシ
ョン成形包装用容器で、成形包装用容器の一部又は全体
に厚さが薄くなる部分を1点以上設けること等よって達
成出来るが、好ましくはガス不透過性の成形包装用容器
にガス透過性のある蓋を使用することで、最も好ましい
のは、成形包装用容器、蓋ともガス透過性を有するもの
とか、ガス透過性を有するフィルムで作られた袋であ
る。
【0013】ガス透過性の材質よりなる、またはガス透
過部を有してなる包装用容器を脱酸素剤と共に密封する
ガス不透過性又はガス難透過性の包装用容器はインジェ
クションとかブロー成形による容器、フィルム又はシー
ト等を加工したもの、シートでフォーミングしながら密
封する方法等があるが、ガス透過性の高い樹脂でも容器
の肉厚を上げてやることによりガス難透過性となるの
で、用いる樹脂により肉厚を決定すれば良いし、フィル
ムとかシートの場合はガス透過性のフィルム又はシート
と、ガス難透過性、例えばナイロン、エバール、ゼクロ
ン等のフィルム又はシートとのラミネートによる方法、
アルミニウムのようにガス不透過性のものを蒸着又は、
ラミネート等によりガス不透過化出来るので、どの方法
をとるかは、求める最終製品の形態とかコスト等を勘案
して決定すれば良い。
過部を有してなる包装用容器を脱酸素剤と共に密封する
ガス不透過性又はガス難透過性の包装用容器はインジェ
クションとかブロー成形による容器、フィルム又はシー
ト等を加工したもの、シートでフォーミングしながら密
封する方法等があるが、ガス透過性の高い樹脂でも容器
の肉厚を上げてやることによりガス難透過性となるの
で、用いる樹脂により肉厚を決定すれば良いし、フィル
ムとかシートの場合はガス透過性のフィルム又はシート
と、ガス難透過性、例えばナイロン、エバール、ゼクロ
ン等のフィルム又はシートとのラミネートによる方法、
アルミニウムのようにガス不透過性のものを蒸着又は、
ラミネート等によりガス不透過化出来るので、どの方法
をとるかは、求める最終製品の形態とかコスト等を勘案
して決定すれば良い。
【0014】果肉と調味材を詰めた包装用容器又はその
ガス透過部を脱酸素剤と共に密封するガス難透過性の包
装用容器は、多少ガス難透過性に劣る包装用容器、又は
フィルムを使用しても、脱酸素剤を規定量より多めに入
れておけば外部より徐々に侵入する程度の酸素は除去し
ていけるので大きい問題とはならない。
ガス透過部を脱酸素剤と共に密封するガス難透過性の包
装用容器は、多少ガス難透過性に劣る包装用容器、又は
フィルムを使用しても、脱酸素剤を規定量より多めに入
れておけば外部より徐々に侵入する程度の酸素は除去し
ていけるので大きい問題とはならない。
【0015】果肉と調味材を詰めたガス透過性を有する
包装用容器を脱酸素剤と共にガス不透過性又はガス難透
過性の包装用容器又はフィルムで密封する方法は、ガス
透過性を有する包装用容器そのものと脱酸素剤とをガス
不透過性又はガス難透過性の包装用容器又はフィルムで
密封する方法と、例えば包装用容器はガス不透過性の包
装用容器を使用し、トップシールはガス透過性のフィル
ムでシールし、その上に脱酸素剤を乗せて、更にガス不
透過性のフィルムにてトップシールする方法といった、
ガス透過性を有する箇所のみを脱酸素剤と共にガス不透
過性またはガス難透過性のフィルムで部分的に覆い密封
する方法でも良い。
包装用容器を脱酸素剤と共にガス不透過性又はガス難透
過性の包装用容器又はフィルムで密封する方法は、ガス
透過性を有する包装用容器そのものと脱酸素剤とをガス
不透過性又はガス難透過性の包装用容器又はフィルムで
密封する方法と、例えば包装用容器はガス不透過性の包
装用容器を使用し、トップシールはガス透過性のフィル
ムでシールし、その上に脱酸素剤を乗せて、更にガス不
透過性のフィルムにてトップシールする方法といった、
ガス透過性を有する箇所のみを脱酸素剤と共にガス不透
過性またはガス難透過性のフィルムで部分的に覆い密封
する方法でも良い。
【0016】果肉と共に包装用容器に密封する調味材
は、糖液又はゲル化性溶液が利用できる。特にゲル化性
溶液の場合は満注パックした場合開封時の調味材の飛散
を防止出来る効果があり、かつ果肉を切断した際の組織
が破壊された部分が、振動等により、組織の一部が調味
材に移行しアピアランスを悪くするのを防止できるので
有効な方法である。
は、糖液又はゲル化性溶液が利用できる。特にゲル化性
溶液の場合は満注パックした場合開封時の調味材の飛散
を防止出来る効果があり、かつ果肉を切断した際の組織
が破壊された部分が、振動等により、組織の一部が調味
材に移行しアピアランスを悪くするのを防止できるので
有効な方法である。
【0017】脱酸素剤は鉄系、非鉄系のいずれでも良い
が出来るだけ急速に酸素を除去するタイプが好ましい。
又果肉と調味材を詰める包装用容器のガス透過度が劣る
ほど脱酸素剤の酸素除去容量を規定量より多くすること
により、本来はガス難透化性のグレードの酸素透過率の
容器又はフィルムであっても、溶存酸素による果肉及び
調味材に対する悪影響が出る前に、容器内の果肉及び調
味材の溶存酸素を容易に除去することが可能であるとい
う知見を得るに至った。これにより容器の強度を保つ必
要から、フイルムの強度又は容器の肉厚を上げることに
より酸素透過度が低下する場合は、脱酸素剤の酸素除去
容量を規定量より多いものを使用することにより、果肉
と調味材を詰める包装用容器又はラミネートフィルムに
ついては、従来のガス透過性の基準に余りこだわること
なく、フイルムの透明感とか、強度を重視した商品開発
が可能となった。
が出来るだけ急速に酸素を除去するタイプが好ましい。
又果肉と調味材を詰める包装用容器のガス透過度が劣る
ほど脱酸素剤の酸素除去容量を規定量より多くすること
により、本来はガス難透化性のグレードの酸素透過率の
容器又はフィルムであっても、溶存酸素による果肉及び
調味材に対する悪影響が出る前に、容器内の果肉及び調
味材の溶存酸素を容易に除去することが可能であるとい
う知見を得るに至った。これにより容器の強度を保つ必
要から、フイルムの強度又は容器の肉厚を上げることに
より酸素透過度が低下する場合は、脱酸素剤の酸素除去
容量を規定量より多いものを使用することにより、果肉
と調味材を詰める包装用容器又はラミネートフィルムに
ついては、従来のガス透過性の基準に余りこだわること
なく、フイルムの透明感とか、強度を重視した商品開発
が可能となった。
【0018】
実施例1 白桃の缶詰のシロップを切り、果肉80gを
容量120ccのポリプロピレン製インジェクション成
形包装用容器(肉厚1mm)にいれ、糖度18度、ペー
ハー3.8のシロップを50g注入し、ナイロン10ミ
クロン、ポリエチレン20ミクロン、シーラント30ミ
クロンのラミネートフィルムにてトップシールをし、殺
菌した後、この物を3個並べて脱酸素剤(空気容量12
00cc用)と共にガス難透過性フィルム(KOP20
ミクロン、PE20ミクロン、CPP20ミクロンのラ
ミネートフィルム)にて密封した。このフィルムにて果
肉入り成形包装用容器を密閉したフイルム内の空気容量
は1000ccであった。このものと比較のために同じ
包装形態のものから脱酸素剤を除いたものを調整し、こ
の両者を温度摂氏20度にて1ケ月保存して状態を判定
した。この結果は表1に示す。
容量120ccのポリプロピレン製インジェクション成
形包装用容器(肉厚1mm)にいれ、糖度18度、ペー
ハー3.8のシロップを50g注入し、ナイロン10ミ
クロン、ポリエチレン20ミクロン、シーラント30ミ
クロンのラミネートフィルムにてトップシールをし、殺
菌した後、この物を3個並べて脱酸素剤(空気容量12
00cc用)と共にガス難透過性フィルム(KOP20
ミクロン、PE20ミクロン、CPP20ミクロンのラ
ミネートフィルム)にて密封した。このフィルムにて果
肉入り成形包装用容器を密閉したフイルム内の空気容量
は1000ccであった。このものと比較のために同じ
包装形態のものから脱酸素剤を除いたものを調整し、こ
の両者を温度摂氏20度にて1ケ月保存して状態を判定
した。この結果は表1に示す。
【0019】実施例2 生りんごを剥皮し、芯を抜き輪
切りにし温度摂氏75度のお湯の中に入れて20分間ブ
ランチングした後、この果肉40gと糖度18度、ペー
ハー3.7のシロップ30gと共に容量65ccのポリ
プロピレンシート真空成形包装用容器(肉厚0.5m
m)に詰め、アルミ蒸着のフィルムでトップシールを
し、殺菌をした後、このものを3個実施例1と同じガス
難透過性のフィルムで、空気容量500cc用の脱酸素
剤と共に密封した。ガス難透過性フイルムにて果肉入り
成形包装用容器を密閉したフイルム内の空気容量は50
0ccであった。これを温度摂氏20度にて1ケ月保存
して状態を判定した。同じ包装形態で脱酸素剤の入れな
いものを作り比較区とした。この結果は表2に示す。
切りにし温度摂氏75度のお湯の中に入れて20分間ブ
ランチングした後、この果肉40gと糖度18度、ペー
ハー3.7のシロップ30gと共に容量65ccのポリ
プロピレンシート真空成形包装用容器(肉厚0.5m
m)に詰め、アルミ蒸着のフィルムでトップシールを
し、殺菌をした後、このものを3個実施例1と同じガス
難透過性のフィルムで、空気容量500cc用の脱酸素
剤と共に密封した。ガス難透過性フイルムにて果肉入り
成形包装用容器を密閉したフイルム内の空気容量は50
0ccであった。これを温度摂氏20度にて1ケ月保存
して状態を判定した。同じ包装形態で脱酸素剤の入れな
いものを作り比較区とした。この結果は表2に示す。
【0020】実施例3 口径が71mmで容量が120
ccのポリプロピレンインジェクション成形包装用容器
(肉厚1mm)に、ラ・フランスの缶詰からシロップを
除去した果肉80gと、カラギーナン0.2重量パーセ
ント、ローガストビーンガム0.2重量パーセント、塩
化カリウム0.01重量パーセント、砂糖20重量パー
セント、クエン酸0.2重量パーセント、水79.39
重量パーセントを含有し、温度が摂氏65度のゲル化性
ゾル50gを充填し、フィルム構成が、2軸延伸ポリエ
ステルが10ミクロン、アルミ蒸着2軸延伸ポリエステ
ルが15ミクロン、シーラントが60ミクロンのもの
で、アルミ蒸着2軸延伸ポリエステルの部分に口径71
mmトップシール面中に1.5cmの孔を1個有するラ
ミネートフィルムを、トップシール面中に孔が1個とな
るようにトップシールし、このものを温度摂氏85度の
お湯にて20分間殺菌したものを3個実施例1で使用し
たガス難透過性のフィルムで空気容量1500cc用の
脱酸素剤と共に密封し、1か月間保存した。比較の為
に、同じ包装形態のもので脱酸素剤を除いたものを作り
比較区とした。この結果は表3に示す。
ccのポリプロピレンインジェクション成形包装用容器
(肉厚1mm)に、ラ・フランスの缶詰からシロップを
除去した果肉80gと、カラギーナン0.2重量パーセ
ント、ローガストビーンガム0.2重量パーセント、塩
化カリウム0.01重量パーセント、砂糖20重量パー
セント、クエン酸0.2重量パーセント、水79.39
重量パーセントを含有し、温度が摂氏65度のゲル化性
ゾル50gを充填し、フィルム構成が、2軸延伸ポリエ
ステルが10ミクロン、アルミ蒸着2軸延伸ポリエステ
ルが15ミクロン、シーラントが60ミクロンのもの
で、アルミ蒸着2軸延伸ポリエステルの部分に口径71
mmトップシール面中に1.5cmの孔を1個有するラ
ミネートフィルムを、トップシール面中に孔が1個とな
るようにトップシールし、このものを温度摂氏85度の
お湯にて20分間殺菌したものを3個実施例1で使用し
たガス難透過性のフィルムで空気容量1500cc用の
脱酸素剤と共に密封し、1か月間保存した。比較の為
に、同じ包装形態のもので脱酸素剤を除いたものを作り
比較区とした。この結果は表3に示す。
【0021】実施例4 長さ15cm、幅10cmの大
きさで厚みが40ミクロンのポリエチレン製の袋に実施
例1で使用したと同じ白桃を60gとシロップ40gを
詰め密封し殺菌したものを、容量200ccのゼクロン
容器(三井東圧化学株式会社製)に空気容量200cc
用の脱酸素剤と共に入れ、ゼクロンフイルムでトップシ
ールをしたものを摂氏20度で1ケ月保存したが、外
観、香味とも正常であった。
きさで厚みが40ミクロンのポリエチレン製の袋に実施
例1で使用したと同じ白桃を60gとシロップ40gを
詰め密封し殺菌したものを、容量200ccのゼクロン
容器(三井東圧化学株式会社製)に空気容量200cc
用の脱酸素剤と共に入れ、ゼクロンフイルムでトップシ
ールをしたものを摂氏20度で1ケ月保存したが、外
観、香味とも正常であった。
【0022】実施例5 内径が65mm、容量が120
ccで肉厚が1mmのポリプロピレンインジェクション
成形による円形容器に、実施例1で調整した白桃の果肉
と調味材を詰め、酸素透過度が5〜15cc/m2 ・a
tm・24hrs(0%RH←→100%RH)のKO
P20ミクロン、ポリエチレン30ミクロン、シーラン
ト30ミクロンのラミネートフィルムにてトップシール
して殺菌した。このものの溶存酸素量を測定したところ
6.6mg/lであった。この果肉と調味材を詰めた容
器の蓋のフィルムの上に酸素除去能力の違えた脱酸素剤
を乗せ、更にその上からアルミシートを接着して脱酸素
剤を密封し、このものを温度摂氏37度で1週間保存し
て、溶存酸素濃度を測定した。なお比較の為に30ミク
ロンのポリプロピレンフイルムにて前記果肉と調味材を
密封して脱酸素剤を乗せたものを更にアルミシートを接
着して脱酸素剤を密封したものを作り同条件で保存し
た。この結果は表4に示す。
ccで肉厚が1mmのポリプロピレンインジェクション
成形による円形容器に、実施例1で調整した白桃の果肉
と調味材を詰め、酸素透過度が5〜15cc/m2 ・a
tm・24hrs(0%RH←→100%RH)のKO
P20ミクロン、ポリエチレン30ミクロン、シーラン
ト30ミクロンのラミネートフィルムにてトップシール
して殺菌した。このものの溶存酸素量を測定したところ
6.6mg/lであった。この果肉と調味材を詰めた容
器の蓋のフィルムの上に酸素除去能力の違えた脱酸素剤
を乗せ、更にその上からアルミシートを接着して脱酸素
剤を密封し、このものを温度摂氏37度で1週間保存し
て、溶存酸素濃度を測定した。なお比較の為に30ミク
ロンのポリプロピレンフイルムにて前記果肉と調味材を
密封して脱酸素剤を乗せたものを更にアルミシートを接
着して脱酸素剤を密封したものを作り同条件で保存し
た。この結果は表4に示す。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】 試験区 A:脱酸素剤空気容量180cc 試験区 B 脱酸素剤空気容量120cc 比較区 脱酸素剤空気容量120cc
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
り、包装用容器内の溶存酸素を除去することにより、果
肉が軟化し、透明化したり、調味材が濁ったりするとい
う、従来の品質上の問題が解決出来るため、通気性を気
にせずプラスチック製の透明包装用容器等を使用して中
身の果肉が消費者が確認出来る商品の開発が可能となり
消費者は安心して購入出来ること、及び従来の瓶詰、缶
詰の有する欠点を除去した製品が出来ることになり、加
工フルーツの消費拡大が図れ大きいメリットが生じる。
り、包装用容器内の溶存酸素を除去することにより、果
肉が軟化し、透明化したり、調味材が濁ったりするとい
う、従来の品質上の問題が解決出来るため、通気性を気
にせずプラスチック製の透明包装用容器等を使用して中
身の果肉が消費者が確認出来る商品の開発が可能となり
消費者は安心して購入出来ること、及び従来の瓶詰、缶
詰の有する欠点を除去した製品が出来ることになり、加
工フルーツの消費拡大が図れ大きいメリットが生じる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ガス透過性の材質よりなる、又はガス透
過部を有してなる包装用容器に、果肉と調味材を密封
し、前記果肉と調味材入り包装用容器又はそのガス透過
部を脱酸素剤と共に、ガス不透過性又はガス難透過性の
包装用容器、又はフィルムにて密封することを特長とす
る果肉包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14803191A JPH067077A (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 果肉包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14803191A JPH067077A (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 果肉包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067077A true JPH067077A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15443572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14803191A Pending JPH067077A (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 果肉包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067077A (ja) |
-
1991
- 1991-05-22 JP JP14803191A patent/JPH067077A/ja active Pending
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