JPH0670666U - 枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 枕１は、弾性材によりモールド成形され、上
面中央部に仰むけに寝るときに使用する平坦面２と、そ
の左右両側に、横向きに寝たときに枕１の上面と頬との
間に隙間４を形成する逃げ凹部３，３とを備える。枕１
上で頬を横向きにしたとき、側頭部が逃げ凹部３の側縁
に当接し、頬が逃げ凹部３に対向して枕１の上面の頬と
の間に隙間４ができる。 【効果】 横向きに寝たときに、逃げ凹部により枕の上
面と頬との間に隙間が確保されるため、頬の火照りや発
汗等が防止され、快適な睡眠が得られる。更には、頬に
寝皺がつきにくくなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、弾性材のモールド成形品で形成して成る枕に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、発泡ウレタン等の弾性材によりモールド成形して成る枕は知られており 、この場合枕の上面は全幅に亘ってほぼ同一高さに形成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の枕で頭を横向きにした場合、枕の上面に頬が密着するようになる。 そのため頬に圧迫感を感じると共に気温の高い時には、頬の火照りや発汗等が生 じ易く寝苦しくなる。更には、頬に寝皺がつきやすくなる。

【０００４】 以上の点に鑑み本考案では、横向きに寝る場合でも快適な睡眠が得られる枕を 提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成すべく本考案では、弾性材によりモールドに成形して成る枕の 上面の中央から側方に偏った位置に、枕と頬との間に隙間を生じさせる逃げ凹部 を形成した。

【０００６】

【作用】

枕の上で頭を横向きにするときに、側頭部を逃げ凹部の側縁に当接させ、頬の 下に逃げ凹部がくるようにすれば頬と枕本体との間に逃げ凹部により隙間が形成 されて頬に対する圧迫感が解消されると共に頬の火照りや発汗等が起きにくくな る。

【０００７】

【実施例】 図１を参照して、１は弾性材により側面視楕円形に成形した枕を示す。枕１は 、上面中央部に仰向けに寝るときに使用する平坦面２と、その左右両側に横向き に寝るときに使用する逃げ凹部３，３とを備える。逃げ凹部３は、頭を横にした ときに頬と枕１の上面との間に隙間４を形成するもので所要の広さと深さとを有 する略楕円形をしている。

【０００８】 上記枕１で、横向きに寝るには、図２に示す如く横を向く側の逃げ凹部３の側 縁に側頭部を当接させて、頬に逃げ凹部３を対向するようにする。このようにし て寝ると、枕１は、頭部の厚さにより撓み上面が側頭部に沿うようになるが、頬 と上面との間には逃げ凹部３により隙間４が形成される。これにより頬に対する 圧迫感が解消されるとともに頬の部分の通気が良好になり頬の火照りや発汗が起 きにくくなるため快適な睡眠が得られる。更には、頬に寝皺がつきにくくなる。

【０００９】 尚、上記実施例では、枕１の上面に右向き用と左向き用との２つの逃げ凹部３ ，３を形成したが、上面の片側に逃げ凹部３を１つ形成して、使用者の睡眠の癖 に合わせて逃げ凹部３側の位置を決めるようにしても良い。

【００１０】 また上記実施例では、逃げ凹部３を略楕円形としたが所要の広さと深さとを有 する三日月形、半円形等の適宜の形状に形成しても良い。

【００１１】 また図３は、他の実施例を示し、このものは枕１の上面の手前側の側縁部に首 筋に当接する突出部５を備えている。この枕１では、頭を横にしたときに突出部 ５に口元が当接するため、頬から口元にかけて隙間４を形成する逃げ凹部３，３ が形成されている。

【００１２】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように本考案によれば、横向きに寝た際に逃げ凹部に より枕の上面と頬との間に隙間が確保されるため快適な睡眠が得られる。更には 、頬に寝皺がつきにくくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の枕の一例の斜視図

【図２】 本考案の枕の使用状態を示す説明図

【図３】 他の実施例の枕の斜視図

【符号の説明】

１ 枕， ３ 逃げ凹部， ４ 隙間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 弾性材によりモールドに成形して成る枕
   の上面の中央から側方に偏った位置に、枕と頬との間に
   隙間を生じさせる逃げ凹部を形成したことを特徴とする
   枕。