JP3119790U - 健康安眠整体枕 - Google Patents

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Abstract

【課題】仰向き、横向きのいずれの寝方でも快適に使用することができ、良い姿勢を保って眠ることができる枕の提供。
【解決手段】健康安眠整体枕1は、中央の部分10を、利用者の体格に合わせて高さを低くすると共に、利用者の後頭部の形状に合わせて面タッチで後頭部を抱え込む様に幅方向に湾曲させた後頭部載置用窪み11を形成し、最も高い部分12,13の高さを寝返りを妨げないようにし、頸部に当たる縁部14,15をテーパ形状にしてある。また、左右の部分20,30は、中央の部分10よりも高くすると共に、利用者の側頭部の形状に合わせて面タッチで側頭部を抱え込みながら支える様に幅方向に湾曲させた側頭部載置用窪み21,31を形成し、利用者が側頭部を載せて体ごと横向きに寝たときに、当該利用者の頸椎骨と脊椎骨がほぼ真っ直ぐになる高さとしてある。
【選択図】 図1

Description

本考案は、枕に係り、特に、仰向き、横向きのいずれの寝方でも快適に使用することのできる枕に関する。
例えば、図7に示す様に、利用者にとって高い枕であるときは、鼾をかきやすく、猫背、頸椎間狭窄症、四十肩、手指のしびれ、睡眠時無呼吸症候群などになりやすいという問題がある。
また、図8に示す様に、低い枕は、仰向きに寝るときは良い姿勢となるが、横向きに寝るときは頸部・肩部・腕部に痛みが出る場合がある。また、仰向きに寝るときも、図9に示す様に、頭だけを横向きにすると寝違えや頸部筋の痛みが出る場合がある。
このため、従来の枕では、図10の様に、日常下向きで仕事をする人にとっては、体調不良を来すおそれがある。例えば、慢性的な肩こり症や、腰痛はこの様な姿勢の人に多い。
ここで、従来、図11(A)に示す様に、枕Pの上面部Uにおいて、中央部101に凹104を、右側端部102との間に右谷部105を、左側端部103との間に左谷部106を設け、真上向頭171は凹104により軽く支えられて安定し、右を向こうとして軽く力を入れると真上向頭171は右谷部105に転がり落ちる感覚で無理なく楽に右を向いて右横向頭172として安定し、同様に、左を向こうとするときも無理なく、楽に左横向頭173にすることで、仰向けにも横向きにも無理なく寝られる様にした枕が提案されている(特許文献1)。
また、図11(B)に示す様に、左隆起枕と右隆起枕との間の中間枕の中央窪み上に後頭部が載り、左向きに寝返りを打った場合に左隆起枕に左側頭部を載せ、右向きに寝返りを打った場合に右隆起枕に右側頭部を載せることができ、2枚重ねの中材袋を採用して中央部を凹状に窪ませ、耳介が圧迫されない様にした枕も提案されている(特許文献2)。
特開2000−253977(0012,図5) 特開2002−102038(0045〜0047,図4)
しかし、特許文献1の枕は、仰向きに寝るときに高い枕となり、横向きに寝るときに低い枕となるため、上述した問題を解決するものではない。
また、特許文献2の枕は、仰向きに寝るときは低い枕となり、横向きに寝るときは高い枕となるが、横向きに寝ているときに頭が安定せず、特に、枕の外に向かって頭が倒れやすいため、良好な姿勢を保つことができないという問題がある。
そこで、本考案は、仰向き、横向きのいずれの寝方でも快適に使用することができ、特に、良い姿勢を保って眠ることのできる整体的な意味でも効果の得られる枕を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本考案の健康安眠整体枕は、仰向き、横向きのいずれの寝方でも快適に使用することのできる枕であって、以下の構成を備えたことを特徴とする。
(1)枕の中央の部分を低くすると共に、利用者の後頭部を面タッチで抱え込みながら支える様に幅方向に湾曲させた後頭部載置用窪みを形成したこと。
(2)枕の左右の部分を、前記中央の部分よりも高くすると共に、利用者の側頭部を面タッチで抱え込みながら支える様に幅方向に湾曲させた側頭部載置用窪みを形成したこと。
(3)前記左右の部分の高さを、前記側頭部載置用窪みに利用者が側頭部を載せて体ごと横向きに寝たときに、当該利用者の頸椎骨と脊椎骨がほぼ真っ直ぐになる高さとしたこと。
(4)前記中央の部分の最も高い部分の高さを頭部の側方への回転を制限しない様に、利用者の側頭部の後ろ寄りの高さとしてあること。
(5)前記中央の部分の頸部に当接する縁部を徐々に高さが低くなるテーパ形状にしたこと。
上記目的を達成する上で、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(6)内部に詰める中材として、ウレタンチップ集成ゴムによる成形体を用いること。
上記目的を達成する上で、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(7)前記後頭部載置用窪み及び側頭部載置用窪みの湾曲形状を利用者の頭部の形状に合わせると共に、前記中央の部分及び左右の部分の高さを利用者の体格に合わせたこと。
本考案によれば、仰向き、横向きのいずれの寝方でも快適に使用することができ、良い姿勢を保って眠ることができるので、頭部を安定させるだけでなく、整体的な意味でも効果も発揮され、健康増進の効果が期待できる。
以下、本考案を具体化した実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。実施形態としての健康安眠整体枕1は、図1,図2に示す様に、中央の部分10を、利用者の体格に合わせて高さを低くすると共に、利用者の後頭部の形状に合わせて、面タッチで後頭部を抱え込む様に幅方向に湾曲させた後頭部載置用窪み11を形成してある。また、図2(A)に示す様に、中央の部分10の最も高い部分12,13の高さを頭部の側方への回転を制限しない様に、利用者の側頭部の後ろ寄りの高さとしてある。これにより、後頭部載置用窪み11は、しっかりと後頭部を抱え込み、理想的な寝姿である仰向きの状態をより安定的に維持できる様にする一方で、寝返りを妨げないようにしているのである。
健康安眠整体枕1の左右の部分20,30は、図1,図2に示す様に、中央の部分10よりも高くすると共に、利用者の側頭部の形状に合わせて、面タッチで側頭部を抱え込みながら支える様に幅方向に湾曲させた側頭部載置用窪み21,31を形成してある。また、図2(B)に示す様に、左右の部分20,30の高さを、側頭部載置用窪み21,31に利用者が側頭部を載せて体ごと横向きに寝たときに、当該利用者の頸椎骨と脊椎骨がほぼ真っ直ぐになる高さとしてある。これにより、図3,図4に示す様に、横向きの寝姿において、頸椎や脊椎に無理がかからない様になっている。そして、側頭部載置用窪み21は、比較的安定した状態で側頭部を支えるものの、理想的な寝姿である仰向きの状態に戻り易くなっている。
また、健康安眠整体枕1は、図1(B)に示す様に、中央の部分10の頸部に当接する縁部14を徐々に高さが低くなるテーパ形状にしてある。この結果、仰向きに寝たときに頸部を圧迫することがない。なお、反対側の縁部15も同様のテーパー形状としているのは、利用者が上下反対に使用してもよい様にしておくためである。
さらに、健康安眠整体枕1は、内部に詰める中材として、ウレタンチップ集成ゴムによる成形体を用いている。また、この中材に、ポリエステル100%の布地を用いて縫製した外部布材を被せてある。これにより、利用者の頭部形状及び体格に合わせて、後頭部載置用窪み11でしっかりと後頭部を抱え込み、側頭部載置用窪みでしっかりと側頭部を支え、しかも、横向きに寝たときに利用者の頸椎骨と脊椎骨がほぼ真っ直ぐになる状態を的確に実現することができる。即ち、中材としてウレタンチップ集成ゴムを用いることで、利用者ごとに採寸して専用の枕を製造したとき、型くずれ等による効果の減少を防止することができ、長期間愛用できる健康安眠整体枕1を提供することができている。
この健康安眠整体枕1によれば、最も理想的な寝姿である仰向きの状態を安定して維持することができ、しかもその場合には低い枕として機能すると共に、縁部14をテーパ形状としたので、頸部に対する圧迫もなく、鼾・猫背・頸椎間狭窄症等の問題を生じ難い。また、この健康枕1によれば、横向きに寝たときには高い枕として機能し、頸椎骨及び脊椎骨がほぼ真っ直ぐになるので、頸部・肩部等に無理がかからない。さらに、この健康枕1によれば、横向きに寝たときもその姿勢を安定させることができる。加えて、仰向き、横向きの状態からの寝返りを妨げることもない。この結果、利用者は安眠することができると共に、寝ているときの姿勢のバランスがよくなり、日常生活における姿勢も、図5に示す様に良好なものとなる。
次に、健康安眠整体枕1の寸法の例を、図6にて、中太りの男性用としての平均的な寸法にて示す。
この例では、枕全体の幅を580mmとし、奥行きを240mmとし、中央の部分10の幅Aを170mm、左右の部分20,30の幅を190mmずつとし、左右の端の最も高い部分22,32の幅を15mmずつとしている。中央の部分10の幅は、利用者の後頭部の型取りをして得られた丸身よりも5mmほど大きくすると良い。
左右の部分20,30の高さについては、その最も高い部分22,32の高さBを110mm、最も低い部分23,33の高さCを90mmとしている。また、中央の部分10の高さについては、最も高い部分12,13の高さDを95mm、最も低い部分16の高さを40mmとしている。なお、中太りの女性用としての平均的な寸法は、B=105mm、C=75mm、D=80mm、E=30mmである。
中央の部分10の縁部14,15に形成するテーパ形状の部分の切り込み量Fは30mmである。この寸法は、中太り女性用においてもそのまま採用できる。
以上、考案を実施するための最良の形態としての一実施形態を説明したが、本考案は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内における種々の変更が可能である。
実施形態の健康安眠整体枕を示し、(A)は正面図、(B)は平面図である。 実施形態の健康安眠整体枕の使用状況を示す正面図である。 実施形態の健康安眠整体枕で左向きの横向きに寝て使用している状況を示し、(A)は平面図正面図、(B)は右側面図である。 実施形態の健康安眠整体枕で右向きの横向きに寝て使用している状況を示し、(A)は平面図正面図、(B)は右側面図である。 実施形態の健康安眠整体枕を使用した結果として期待される姿勢の向上の様子を示す説明図である。 実施形態の健康安眠整体枕の寸法例を示し、(A)は正面図、(B)は平面図である。 高い枕の問題点を示す説明図である。 低い枕の問題点を示す説明図である。 低い枕の問題点を示す説明図である。 悪い姿勢の例を示す説明図である。 従来技術を示す説明図である。
符号の説明
1・・・健康安眠整体枕
10・・・中央の部分
11・・・後頭部載置用窪み
12,13・・・中央の部分の最も高い部分
14・・・頸部に当接する縁部
15・・・反対側の縁部
16・・・中央の部分の最も低い部分
20,30・・・左右の部分
21,31・・・側頭部載置用窪み
22,32・・・左右の部分の最も高い部分
23,33・・・左右の部分の最も低い部分

Claims (3)

  1. 仰向き、横向きのいずれの寝方でも快適に使用することのできる枕であって、以下の構成を備えたことを特徴とする健康安眠整体枕。
    (1)枕の中央の部分を低くすると共に、利用者の後頭部を面タッチで抱え込みながら支える様に幅方向に湾曲させた後頭部載置用窪みを形成したこと。
    (2)枕の左右の部分を、前記中央の部分よりも高くすると共に、利用者の側頭部を面タッチで抱え込みながら支える様に幅方向に湾曲させた側頭部載置用窪みを形成したこと。
    (3)前記左右の部分の高さを、前記側頭部載置用窪みに利用者が側頭部を載せて体ごと横向きに寝たときに、当該利用者の頸椎骨と脊椎骨がほぼ真っ直ぐになる高さとしたこと。
    (4)前記中央の部分の最も高い部分の高さを頭部の側方への回転を制限しない様に、利用者の側頭部の後ろ寄りの高さとしてあること。
    (5)前記中央の部分の頸部に当接する縁部を徐々に高さが低くなるテーパ形状にしたこと。
  2. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1記載の健康安眠整体枕。
    (6)内部に詰める中材として、ウレタンチップ集成ゴムによる成形体を用いること。
  3. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の健康安眠整体枕。
    (7)前記後頭部載置用窪み及び側頭部載置用窪みの湾曲形状を利用者の頭部の形状に合わせると共に、前記中央の部分及び左右の部分の高さを利用者の体格に合わせたこと。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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