JPH0670666A - 釣糸繰出し量測定装置 - Google Patents
釣糸繰出し量測定装置Info
- Publication number
- JPH0670666A JPH0670666A JP25409792A JP25409792A JPH0670666A JP H0670666 A JPH0670666 A JP H0670666A JP 25409792 A JP25409792 A JP 25409792A JP 25409792 A JP25409792 A JP 25409792A JP H0670666 A JPH0670666 A JP H0670666A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fishing line
- spool
- rotation speed
- ultrasonic
- ultrasonic wave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 事前に釣糸の捲回長を入力する必要がなく非
接触で繰出し量を正確に測定可能な釣糸繰出し量測定装
置を提供する。 【構成】 超音波22を釣糸捲回面25に周期的に発振
し、発振時から反射された超音波の受信時までの期間
T’をカウンタ30によりカウントする。T’に対応す
る釣糸捲回半径RがROM31から読み出される。RO
M301には、カウント値に対応した釣糸巻取り半径R
(=L1)を表す換算計数がテーブルとして記憶されて
いる。 【効果】 釣糸直径の大小や魚釣時の釣糸の切断とは無
関係に、正確に釣糸の繰出し量が測定可能となる。
接触で繰出し量を正確に測定可能な釣糸繰出し量測定装
置を提供する。 【構成】 超音波22を釣糸捲回面25に周期的に発振
し、発振時から反射された超音波の受信時までの期間
T’をカウンタ30によりカウントする。T’に対応す
る釣糸捲回半径RがROM31から読み出される。RO
M301には、カウント値に対応した釣糸巻取り半径R
(=L1)を表す換算計数がテーブルとして記憶されて
いる。 【効果】 釣糸直径の大小や魚釣時の釣糸の切断とは無
関係に、正確に釣糸の繰出し量が測定可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は釣糸繰出し量測定装置に
関し、特に、スプールに捲回される釣糸の直径の大小に
係わらず、また事前に釣糸捲回長を測定することを必要
とせず、釣糸に対して非接触な状態で釣糸の繰出し量を
正確に測定可能な釣糸繰出し量測定装置に関する。
関し、特に、スプールに捲回される釣糸の直径の大小に
係わらず、また事前に釣糸捲回長を測定することを必要
とせず、釣糸に対して非接触な状態で釣糸の繰出し量を
正確に測定可能な釣糸繰出し量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣用リールにおいて、釣糸の繰出し量
または巻取り量を自動的に計測しそれを表示することに
より、所望の棚に仕掛をセットすることが可能となる。
そのため従来より、スプールから繰出される釣糸量を計
測し表示する釣糸繰出し量測定装置が種々提案されてい
る。
または巻取り量を自動的に計測しそれを表示することに
より、所望の棚に仕掛をセットすることが可能となる。
そのため従来より、スプールから繰出される釣糸量を計
測し表示する釣糸繰出し量測定装置が種々提案されてい
る。
【0003】例えば特開平4−91734号公報記載の
発明では、リールを使用する前段階で、釣糸のスプール
巻取り量を事前に入力するとともに、巻取りに要したス
プールの総回転数を入力しておく。釣糸繰出し時には、
スプールの回転数を検知するとともに予めデータマップ
として記憶されている複数の釣糸捲回径とを用いた演算
により、繰出し量が計測される。
発明では、リールを使用する前段階で、釣糸のスプール
巻取り量を事前に入力するとともに、巻取りに要したス
プールの総回転数を入力しておく。釣糸繰出し時には、
スプールの回転数を検知するとともに予めデータマップ
として記憶されている複数の釣糸捲回径とを用いた演算
により、繰出し量が計測される。
【0004】また実開平3−4207号公報記載の発明
ではバー部材をスプール釣糸捲回面に接触させバー部材
の回動量により釣糸の捲回径を検出している。
ではバー部材をスプール釣糸捲回面に接触させバー部材
の回動量により釣糸の捲回径を検出している。
【0005】更に特開平3−223614号公報記載の
発明では、スプール上に捲回された釣糸の最外周面に一
定周期の超音波を発振する超音波発振手段が設けられる
とともに、釣糸の最外周面で反射した超音波を受信し受
信信号を出力する超音波受信手段が設けられている。ま
たスプールの回転を非接触で検出するスプール回転検出
手段や釣糸繰出し量を表示する表示手段が設けられた釣
糸の繰出し量測定装置が示されている。そして超音波の
発振から受信までの時間差を基礎として釣糸捲回径を測
定し、スプール回転検出手段により検出されたスプール
回転数Nと測定された釣糸捲回径Dとにより、釣糸繰出
し量L=πDNを演算し、演算結果が表示手段に表示さ
れるよう構成されている。
発明では、スプール上に捲回された釣糸の最外周面に一
定周期の超音波を発振する超音波発振手段が設けられる
とともに、釣糸の最外周面で反射した超音波を受信し受
信信号を出力する超音波受信手段が設けられている。ま
たスプールの回転を非接触で検出するスプール回転検出
手段や釣糸繰出し量を表示する表示手段が設けられた釣
糸の繰出し量測定装置が示されている。そして超音波の
発振から受信までの時間差を基礎として釣糸捲回径を測
定し、スプール回転検出手段により検出されたスプール
回転数Nと測定された釣糸捲回径Dとにより、釣糸繰出
し量L=πDNを演算し、演算結果が表示手段に表示さ
れるよう構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし特開平4−91
734号公報記載の発明では、前段階で捲回されるべき
釣糸の全長が釣糸購入時のパッケージの表示により明か
な場合にそれを入力するといういわゆる学習モードが必
要であり、そのぶんだけ手間がかかる。また釣糸全長が
不明ならば、釣糸巻取り時に釣糸に回転接触するローラ
を回転させ、カウンタで機械的にローラの回転数をカウ
ントして、全長を求めなければならない。その場合に
は、釣糸をスプールに巻き取る時に作用する釣糸の張力
と魚釣時に作用する張力とが異なるため、正確な繰出し
量の実測表示がなされない可能性がある。更に魚釣時に
釣糸が切れてしまったときは、もはや記憶内容が活用不
能となり、釣糸の繰出し量の演算が行い得ないという欠
点を有する。
734号公報記載の発明では、前段階で捲回されるべき
釣糸の全長が釣糸購入時のパッケージの表示により明か
な場合にそれを入力するといういわゆる学習モードが必
要であり、そのぶんだけ手間がかかる。また釣糸全長が
不明ならば、釣糸巻取り時に釣糸に回転接触するローラ
を回転させ、カウンタで機械的にローラの回転数をカウ
ントして、全長を求めなければならない。その場合に
は、釣糸をスプールに巻き取る時に作用する釣糸の張力
と魚釣時に作用する張力とが異なるため、正確な繰出し
量の実測表示がなされない可能性がある。更に魚釣時に
釣糸が切れてしまったときは、もはや記憶内容が活用不
能となり、釣糸の繰出し量の演算が行い得ないという欠
点を有する。
【0007】また実開平3−4207号公報記載の発明
でも、釣糸の捲回径を検出するバー部材がスプール上の
釣糸捲回面に接触しているため、サミングする場合にバ
ー部材が邪魔になるとともに、バー部材の接触抵抗が大
きく所定の棚までの仕掛の到達時間が長くなる等、釣趣
が損なわれる。
でも、釣糸の捲回径を検出するバー部材がスプール上の
釣糸捲回面に接触しているため、サミングする場合にバ
ー部材が邪魔になるとともに、バー部材の接触抵抗が大
きく所定の棚までの仕掛の到達時間が長くなる等、釣趣
が損なわれる。
【0008】更に特開平3−223614号公報記載の
発明では釣糸繰出し量表示のために釣糸捲回径測定の後
に常に演算処理が必要となるため、例えば高速でスプー
ルが回転している場合には釣糸繰出し量をリアルタイム
に表示することが困難になると予測される。
発明では釣糸繰出し量表示のために釣糸捲回径測定の後
に常に演算処理が必要となるため、例えば高速でスプー
ルが回転している場合には釣糸繰出し量をリアルタイム
に表示することが困難になると予測される。
【0009】そこで本発明は上記問題点に鑑みなされた
ものであって、スプールの回転数検知に際して釣糸の絡
みつきやスプールの回転に対する抵抗が生ぜず、また釣
糸直径の大小に係わりなく、正確に釣糸繰出し量の測定
が可能であって、釣糸切断後も繰出し量の正確な測定が
実行可能であるとともに、スプールが高速で回転してい
る場合にも釣糸の繰出し量をリアルタイムで正確に表示
可能な釣糸繰出し量測定装置を提供することを目的とす
る。
ものであって、スプールの回転数検知に際して釣糸の絡
みつきやスプールの回転に対する抵抗が生ぜず、また釣
糸直径の大小に係わりなく、正確に釣糸繰出し量の測定
が可能であって、釣糸切断後も繰出し量の正確な測定が
実行可能であるとともに、スプールが高速で回転してい
る場合にも釣糸の繰出し量をリアルタイムで正確に表示
可能な釣糸繰出し量測定装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、リール本体に設けられ該リール本体に回転
可能に支承されたスプール上に捲回された釣糸の最外周
面に一定周期の超音波を発振する超音波発振手段と、
該リール本体に設けられ該最外周面で反射した超音波を
受信し受信信号を出力する超音波受信手段と、該スプー
ルの回転を非接触で検出するスプール回転検出手段と、
釣糸繰出し量を表示する表示手段とを備えた釣糸の繰出
し量測定装置において、(a)該超音波の一定周期毎の
発振時からそれぞれの一定周期毎の最初の所定レベル以
上の受信信号を検出するまでの期間をカウントし、カウ
ント値を出力可能なカウント手段と、(b)それぞれの
該カウント値に対応した該釣糸の最外周捲回半径を表す
係数値を記憶すると共に、該係数値をグループ化して複
数の区間内に属せしめ各区間毎に単位釣糸長の繰出しに
必要な該スプールの回転数を基準回転数として記憶する
記憶手段と、(c)該スプール回転検出手段にて検出さ
れたスプールの回転数が該基準回転数に達したか否かを
判断し、基準回転数に達したときに該単位釣糸繰出し長
をインクリメントまたはデクリメントして釣糸繰出し量
を演算する演算手段とを有する釣糸の繰出し量測定装置
を提供している。
に本発明は、リール本体に設けられ該リール本体に回転
可能に支承されたスプール上に捲回された釣糸の最外周
面に一定周期の超音波を発振する超音波発振手段と、
該リール本体に設けられ該最外周面で反射した超音波を
受信し受信信号を出力する超音波受信手段と、該スプー
ルの回転を非接触で検出するスプール回転検出手段と、
釣糸繰出し量を表示する表示手段とを備えた釣糸の繰出
し量測定装置において、(a)該超音波の一定周期毎の
発振時からそれぞれの一定周期毎の最初の所定レベル以
上の受信信号を検出するまでの期間をカウントし、カウ
ント値を出力可能なカウント手段と、(b)それぞれの
該カウント値に対応した該釣糸の最外周捲回半径を表す
係数値を記憶すると共に、該係数値をグループ化して複
数の区間内に属せしめ各区間毎に単位釣糸長の繰出しに
必要な該スプールの回転数を基準回転数として記憶する
記憶手段と、(c)該スプール回転検出手段にて検出さ
れたスプールの回転数が該基準回転数に達したか否かを
判断し、基準回転数に達したときに該単位釣糸繰出し長
をインクリメントまたはデクリメントして釣糸繰出し量
を演算する演算手段とを有する釣糸の繰出し量測定装置
を提供している。
【0011】
【作用】上記構成を有する本発明の釣糸の繰出し量測定
装置によると、上記カウント値は超音波発振器から発せ
られた超音波が超音波受信器に受信されるまでの伝播時
間を意味し、この時間はスプール上の釣糸捲回半径に対
応する。よって、記憶手段にはカウント値に対応する釣
糸捲階半径が係数値として記憶されている。また複数の
係数値をグループ化して複数の区間に属させた区間テー
ブルが記憶手段に記憶されている。釣糸単位長さ当たり
のスプールの回転数は釣糸捲回半径に依存しているの
で、各区間毎に予め計算または実験で求めたスプールの
基準回転数を記憶手段に記憶しておく。よって、カウン
ト手段にてカウント値が求められると、記憶手段に記憶
されている係数値が読み出される。またこの係数値がい
ずれの区間に属するかが判別され、判別された区間に対
応する基準回転数が読み出される。スプール回転検出手
段により検出されたスプールの回転数が基準回転数に達
すれば、上記釣糸単位長さが繰り出されたこととなり、
繰出し動作であればこの長さがインクリメントされ、表
示器に表示される。
装置によると、上記カウント値は超音波発振器から発せ
られた超音波が超音波受信器に受信されるまでの伝播時
間を意味し、この時間はスプール上の釣糸捲回半径に対
応する。よって、記憶手段にはカウント値に対応する釣
糸捲階半径が係数値として記憶されている。また複数の
係数値をグループ化して複数の区間に属させた区間テー
ブルが記憶手段に記憶されている。釣糸単位長さ当たり
のスプールの回転数は釣糸捲回半径に依存しているの
で、各区間毎に予め計算または実験で求めたスプールの
基準回転数を記憶手段に記憶しておく。よって、カウン
ト手段にてカウント値が求められると、記憶手段に記憶
されている係数値が読み出される。またこの係数値がい
ずれの区間に属するかが判別され、判別された区間に対
応する基準回転数が読み出される。スプール回転検出手
段により検出されたスプールの回転数が基準回転数に達
すれば、上記釣糸単位長さが繰り出されたこととなり、
繰出し動作であればこの長さがインクリメントされ、表
示器に表示される。
【0012】
【実施例】以下、本発明による釣糸の繰出し量測定装置
の1実施例について図1乃至図6に基づき説明する。
の1実施例について図1乃至図6に基づき説明する。
【0013】図1は1実施例による釣糸の繰出し量測定
装置を両軸受型リールに適用した場合を示す概略構成図
であり、図2は該釣糸繰出し量測定装置の概略構成を示
す。これらの図において、リール本体の一部を構成する
左右のサイドケース1a、1bにスプール3が回転可能
に支承され、該リール本体には、スプール3上に釣糸を
均一に捲回するためにスプール軸方向に沿って往復動可
能なレベルワインダ4が設けられている。一方のサイド
ケース1bにはハンドル7が回動自在に設けられ、ドラ
グ調節具6がハンドル軸に設けられている。かかる構成
は従来装置と同様である。そして一方のサイドケース1
bには、本実施例による釣糸繰出し量測定装置の一部を
内蔵するためのカウンタケース5が一体に設けられてい
る。
装置を両軸受型リールに適用した場合を示す概略構成図
であり、図2は該釣糸繰出し量測定装置の概略構成を示
す。これらの図において、リール本体の一部を構成する
左右のサイドケース1a、1bにスプール3が回転可能
に支承され、該リール本体には、スプール3上に釣糸を
均一に捲回するためにスプール軸方向に沿って往復動可
能なレベルワインダ4が設けられている。一方のサイド
ケース1bにはハンドル7が回動自在に設けられ、ドラ
グ調節具6がハンドル軸に設けられている。かかる構成
は従来装置と同様である。そして一方のサイドケース1
bには、本実施例による釣糸繰出し量測定装置の一部を
内蔵するためのカウンタケース5が一体に設けられてい
る。
【0014】スプール3の外面には磁石26が固着され
ており、該磁石に対向する回転軌跡上の位置にはスプー
ル3の回転を検出するための複数のリードスイッチ2
7、28、29が固定されている。そして該リードスイ
ッチ27、28、29はマイクロコンピュータ21に接
続されている。
ており、該磁石に対向する回転軌跡上の位置にはスプー
ル3の回転を検出するための複数のリードスイッチ2
7、28、29が固定されている。そして該リードスイ
ッチ27、28、29はマイクロコンピュータ21に接
続されている。
【0015】該スプール3に巻き取られた釣糸2に対向
する位置には、図1、図2に示される超音波センサユニ
ット10がリール本体に設けらている。 該超音波セン
サユニット10は超音波発振器14、超音波受信器13
や種々の回路により構成されており、超音波発振器14
と超音波受信器13はスプール3の軸心から距離L2離
れた定位置に設けられている。超音波発振器14から発
振された超音波22はスプール3に捲回された釣糸の最
外周部25で反射し、反射音波23は超音波受信器13
で受信されるよう構成されている。超音波発振器14は
出力ゲート回路16に接続され、出力ゲート回路16は
マイクロコンピュータ21に接続された計測周期パルス
発生回路18とキャリア発振器17に接続されている。
計測周期パルス発生回路18は図3に示されるようにT
aの計測周期幅を有する周期パルス波形aを出力ゲート
回路16へ出力可能に構成されている。またキャリア発
振器17は図3に示される方形波bを出力ゲート回路1
6へ出力可能に構成されている。ここで方形波bの発振
周波数は超音波発振器14の共振周波数近傍に設定され
ている。そして出力ゲート回路16は図3に示されるよ
うな該計測周期幅Ta時間分の方形波cを周期的に超音
波発振器14に出力可能に設けられている。上記超音波
発振器14と出力ゲート回路16と、計測周期パルス発
生回路18と、キャリア発振器17とにより超音波発振
手段が構成される。
する位置には、図1、図2に示される超音波センサユニ
ット10がリール本体に設けらている。 該超音波セン
サユニット10は超音波発振器14、超音波受信器13
や種々の回路により構成されており、超音波発振器14
と超音波受信器13はスプール3の軸心から距離L2離
れた定位置に設けられている。超音波発振器14から発
振された超音波22はスプール3に捲回された釣糸の最
外周部25で反射し、反射音波23は超音波受信器13
で受信されるよう構成されている。超音波発振器14は
出力ゲート回路16に接続され、出力ゲート回路16は
マイクロコンピュータ21に接続された計測周期パルス
発生回路18とキャリア発振器17に接続されている。
計測周期パルス発生回路18は図3に示されるようにT
aの計測周期幅を有する周期パルス波形aを出力ゲート
回路16へ出力可能に構成されている。またキャリア発
振器17は図3に示される方形波bを出力ゲート回路1
6へ出力可能に構成されている。ここで方形波bの発振
周波数は超音波発振器14の共振周波数近傍に設定され
ている。そして出力ゲート回路16は図3に示されるよ
うな該計測周期幅Ta時間分の方形波cを周期的に超音
波発振器14に出力可能に設けられている。上記超音波
発振器14と出力ゲート回路16と、計測周期パルス発
生回路18と、キャリア発振器17とにより超音波発振
手段が構成される。
【0016】超音波受信手段たる超音波受信器13は音
波受信信号を発生可能に設けられ、増幅器15を介して
整流回路19に接続されている。よって受信信号は増幅
された受信信号dとして増幅器15から出力される。整
流回路19は受信信号dのマイナス成分をカットした図
3の整流方形波信号eを出力可能に構成されている。図
3の整流方形波信号eの立ち上がり部分は周期パルス波
形aの立ち上がり時期から時間Tだけ遅れている。この
遅れは超音波発振器14から発振された超音波22がス
プール3上の釣糸最外周部25で反射し超音波受信器1
3に至るまでの時間(伝播時間)を意味する。
波受信信号を発生可能に設けられ、増幅器15を介して
整流回路19に接続されている。よって受信信号は増幅
された受信信号dとして増幅器15から出力される。整
流回路19は受信信号dのマイナス成分をカットした図
3の整流方形波信号eを出力可能に構成されている。図
3の整流方形波信号eの立ち上がり部分は周期パルス波
形aの立ち上がり時期から時間Tだけ遅れている。この
遅れは超音波発振器14から発振された超音波22がス
プール3上の釣糸最外周部25で反射し超音波受信器1
3に至るまでの時間(伝播時間)を意味する。
【0017】また、整流回路19はレベル検出器20に
接続され、該レベル検出器20はマイクロコンピュータ
21に接続されている。レベル検出器20は一定レベ
ル、例えば図3のV1以上の波形のみを検出するよう構
成されている。検出を受けた整流信号fはマイクロコン
ピュータ21に出力可能に構成され、立ち上がりと立ち
下がり部が規定されたパルス信号gが得られる。パルス
信号gの立ち上がり時期は周期パルス信号aの立ち上が
り時期からT’だけ遅れている。この遅れは上記方形整
流信号fにおいて、所定レベルV1に最初に到達した時
間分だけ上記Tより延長されている。かかるレベル検出
器20による検出動作は、整流方形波信号eにおける時
間的な遅れTをT’にまで遅れさせることとなり、理論
的には正確性を欠くこととなるが、スプールに捲回され
ている釣糸の特殊性を考慮するとむしろ必須の検出方法
である。即ち、釣糸は直径が小さく、断面が平坦ではな
い。またスプール上に極めて均一に捲回されているもの
でもないので音波が乱反射する可能性があり、超音波受
信器13にノイズが入る可能性がある。捲回されている
釣糸の最外周面に音波を放射したとき、上記釣糸の特殊
性により、必ずしも整流方形信号eの最初の立ち上がり
信号が検出されるとは限らす、また検出されたとしても
ノイズである可能性もある。そこで、このようなノイズ
の影響を受けない所定レベル以上の方形波を検出するべ
くレベル検出器20が設けられているのである。
接続され、該レベル検出器20はマイクロコンピュータ
21に接続されている。レベル検出器20は一定レベ
ル、例えば図3のV1以上の波形のみを検出するよう構
成されている。検出を受けた整流信号fはマイクロコン
ピュータ21に出力可能に構成され、立ち上がりと立ち
下がり部が規定されたパルス信号gが得られる。パルス
信号gの立ち上がり時期は周期パルス信号aの立ち上が
り時期からT’だけ遅れている。この遅れは上記方形整
流信号fにおいて、所定レベルV1に最初に到達した時
間分だけ上記Tより延長されている。かかるレベル検出
器20による検出動作は、整流方形波信号eにおける時
間的な遅れTをT’にまで遅れさせることとなり、理論
的には正確性を欠くこととなるが、スプールに捲回され
ている釣糸の特殊性を考慮するとむしろ必須の検出方法
である。即ち、釣糸は直径が小さく、断面が平坦ではな
い。またスプール上に極めて均一に捲回されているもの
でもないので音波が乱反射する可能性があり、超音波受
信器13にノイズが入る可能性がある。捲回されている
釣糸の最外周面に音波を放射したとき、上記釣糸の特殊
性により、必ずしも整流方形信号eの最初の立ち上がり
信号が検出されるとは限らす、また検出されたとしても
ノイズである可能性もある。そこで、このようなノイズ
の影響を受けない所定レベル以上の方形波を検出するべ
くレベル検出器20が設けられているのである。
【0018】マイクロコンピュータ21はCPU35と
該CPU35に接続されるカウンタ30、ROM31、
RAM33とを有する。カウント手段たるカウンタ30
は、周期パルス信号aの立ち上がり時にカウントを開始
し、パルス信号gの立ち上がり時にカウントを終了する
よう構成されており、カウント値は上記時間差T’に対
応する。詳細には、時間差T’は、音速をC、その時点
のスプール上の釣糸巻取り半径をL1とすれば T’=2(L2 − L1)/C で表すことができ、L2及びCは定数であるから、T’
とL1の関係が一義的に対応していることがわかる。即
ち時間差T’は釣糸巻取り半径に直接対応している。そ
して図4に示されるようなこの関係を示すテーブルが記
憶手段たるROM31に記憶されている。即ちカウント
値に対応した釣糸巻取り半径R(=L1)を表す換算計
数がテーブルとしてROM31に記憶されている。
該CPU35に接続されるカウンタ30、ROM31、
RAM33とを有する。カウント手段たるカウンタ30
は、周期パルス信号aの立ち上がり時にカウントを開始
し、パルス信号gの立ち上がり時にカウントを終了する
よう構成されており、カウント値は上記時間差T’に対
応する。詳細には、時間差T’は、音速をC、その時点
のスプール上の釣糸巻取り半径をL1とすれば T’=2(L2 − L1)/C で表すことができ、L2及びCは定数であるから、T’
とL1の関係が一義的に対応していることがわかる。即
ち時間差T’は釣糸巻取り半径に直接対応している。そ
して図4に示されるようなこの関係を示すテーブルが記
憶手段たるROM31に記憶されている。即ちカウント
値に対応した釣糸巻取り半径R(=L1)を表す換算計
数がテーブルとしてROM31に記憶されている。
【0019】ROM31内はまた、上記所定レベルV1
が記憶されており、レベル検出器20に該所定レベルV
1が出力されるよう構成されている。ROM31は更に
上記周期パルス波形の幅Taを記憶しており、出力ゲー
ト回路16に幅Taに関する信号が出力可能に構成され
ている。
が記憶されており、レベル検出器20に該所定レベルV
1が出力されるよう構成されている。ROM31は更に
上記周期パルス波形の幅Taを記憶しており、出力ゲー
ト回路16に幅Taに関する信号が出力可能に構成され
ている。
【0020】ROM31内には更に図4に示されるよう
な区間テーブルが記憶されている。この区間テーブルに
は釣糸単位繰出し長さ当たりのスプールの基準回転数D
xと、釣糸捲回半径との関係がテーブル化されている。
そして釣糸捲回半径を所定の範囲に区切って区間Xを定
め、図4のテーブルで読み出された釣糸捲回半径Rがど
区間Xにあるかが判断され、該区間Xに対応する基準回
転数Dxを読み出す。読み出された回転数分スプールが
回転したら、単位繰出し長さが繰り出されたとして演算
表示が行われるのである。具体的には釣糸単位繰出し長
さを10cmに設定したとすると、釣糸捲回半径が約
1.6cmのときスプール1回転で10cm繰出され
る。ここで図4のデータテーブルには換算係数Rが、即
ち釣糸捲回半径が例えば1.55cmから1.65cm
までの間は同一区間Xにあるとし、区間Xに対応した基
準回転数N=1を読み出すのである。
な区間テーブルが記憶されている。この区間テーブルに
は釣糸単位繰出し長さ当たりのスプールの基準回転数D
xと、釣糸捲回半径との関係がテーブル化されている。
そして釣糸捲回半径を所定の範囲に区切って区間Xを定
め、図4のテーブルで読み出された釣糸捲回半径Rがど
区間Xにあるかが判断され、該区間Xに対応する基準回
転数Dxを読み出す。読み出された回転数分スプールが
回転したら、単位繰出し長さが繰り出されたとして演算
表示が行われるのである。具体的には釣糸単位繰出し長
さを10cmに設定したとすると、釣糸捲回半径が約
1.6cmのときスプール1回転で10cm繰出され
る。ここで図4のデータテーブルには換算係数Rが、即
ち釣糸捲回半径が例えば1.55cmから1.65cm
までの間は同一区間Xにあるとし、区間Xに対応した基
準回転数N=1を読み出すのである。
【0021】リードスイッチ27、28、29はCPU
35に接続され、スプール3の回転数はRAM33に記
憶可能に構成されている。磁石26、リードスイッチ2
7、28、29、RAM33、CPU35により、スプ
ール回転検出手段が構成される。またマイクロコンピュ
ータ21には釣糸繰出し量を表示するため例えば液晶表
示板により構成される表示器24が接続されている。ま
た電源ONOFFスイッチ26がCPU35に接続され
ている。
35に接続され、スプール3の回転数はRAM33に記
憶可能に構成されている。磁石26、リードスイッチ2
7、28、29、RAM33、CPU35により、スプ
ール回転検出手段が構成される。またマイクロコンピュ
ータ21には釣糸繰出し量を表示するため例えば液晶表
示板により構成される表示器24が接続されている。ま
た電源ONOFFスイッチ26がCPU35に接続され
ている。
【0022】次に本実施例における釣糸の繰出し量の計
測手順について図5に示されるフローチャートに基づき
説明する。図5において、電源ON/OFFスイッチ2
6がONされると、ステップS1にて初期設定がなされ
る。ついで、ステップS2において、スプール3の釣糸
捲回半径が測定される。ここではスプール3に捲回され
ている釣糸の捲回半径RがROM31のルックアップテ
ーブルから呼び出される。即ち、CPU35は計測周期
パルス発生回路18に動作信号を出力しTaの周期幅を
有する周期パルス波形aが出力ゲート回路16に送ら
れ、キャリア発振器17からの方形波bと合成されて出
力ゲート回路16からはTaの周期幅の断続的な方形波
cが超音波発振器14に出力される。よって超音波22
が発せられスプール3に捲回された釣糸の最外周面25
で反射し、超音波受信器13に受信され、受信信号dが
出力される。受信信号は増幅器15により増幅され、整
流回路19により受信信号のマイナス成分がカットされ
て整流方形信号eが出力される。またCPU35はレベ
ル検出器20に所定レベル以上の方形波のみを検出する
ための信号を出力しており、レベル検出器20において
整流方形信号eの最初の立ち上がり部分のうち、電圧レ
ベルが例えばV1以下の信号はカットされる。この検出
信号gがマイクロコンピュータ21に出力され、パルス
信号gが得られ、上記した時間差T’がカウンタ30に
よりカウントされる。するとT’に対応する換算計数R
が呼び出される。これは釣糸最外周面の半径を意味す
る。
測手順について図5に示されるフローチャートに基づき
説明する。図5において、電源ON/OFFスイッチ2
6がONされると、ステップS1にて初期設定がなされ
る。ついで、ステップS2において、スプール3の釣糸
捲回半径が測定される。ここではスプール3に捲回され
ている釣糸の捲回半径RがROM31のルックアップテ
ーブルから呼び出される。即ち、CPU35は計測周期
パルス発生回路18に動作信号を出力しTaの周期幅を
有する周期パルス波形aが出力ゲート回路16に送ら
れ、キャリア発振器17からの方形波bと合成されて出
力ゲート回路16からはTaの周期幅の断続的な方形波
cが超音波発振器14に出力される。よって超音波22
が発せられスプール3に捲回された釣糸の最外周面25
で反射し、超音波受信器13に受信され、受信信号dが
出力される。受信信号は増幅器15により増幅され、整
流回路19により受信信号のマイナス成分がカットされ
て整流方形信号eが出力される。またCPU35はレベ
ル検出器20に所定レベル以上の方形波のみを検出する
ための信号を出力しており、レベル検出器20において
整流方形信号eの最初の立ち上がり部分のうち、電圧レ
ベルが例えばV1以下の信号はカットされる。この検出
信号gがマイクロコンピュータ21に出力され、パルス
信号gが得られ、上記した時間差T’がカウンタ30に
よりカウントされる。するとT’に対応する換算計数R
が呼び出される。これは釣糸最外周面の半径を意味す
る。
【0023】次にステップS3に移行し、呼び出された
換算係数Rがどの区間に属するかが判別される。次にス
テップS4にて判別された区間Xに対応する基準回転数
Dxが読み込まれる。そしてステップS5でスプール3
の回転数がカウントされる。即ち磁石26とリードスイ
ッチ27、28、29によりスプール回転信号がRAM
33に出力されRAM33に記憶される。次にステップ
S6にてスプールの回転方向が判断され、回転方向が釣
糸繰出し方向であれば(S6:Yes)、ステップS7
に進み、スプール回転数に関するカウント値Nがインク
リメントされる。またステップS6でスプール巻取り方
向に回転していれば(S6:No)、ステップS8に進
み、カウント値がデクリメントされる。
換算係数Rがどの区間に属するかが判別される。次にス
テップS4にて判別された区間Xに対応する基準回転数
Dxが読み込まれる。そしてステップS5でスプール3
の回転数がカウントされる。即ち磁石26とリードスイ
ッチ27、28、29によりスプール回転信号がRAM
33に出力されRAM33に記憶される。次にステップ
S6にてスプールの回転方向が判断され、回転方向が釣
糸繰出し方向であれば(S6:Yes)、ステップS7
に進み、スプール回転数に関するカウント値Nがインク
リメントされる。またステップS6でスプール巻取り方
向に回転していれば(S6:No)、ステップS8に進
み、カウント値がデクリメントされる。
【0024】そしてステップS9において、カウント値
Nが基準回転数Dxに達したか否かが判断される。基準
回転数に達していれば(S9:Yes)、上述した釣糸
の単位長さが繰り出されたこととなるので、ステップS
10にて該単位長さがインクリメントまたはデクリメン
トされ、表示器24にて釣糸繰出し量が表示される。ま
た基準回転数Dxに達していなければ(S9:No)、
ステップS5に戻り、同様な処理が繰り返される。
Nが基準回転数Dxに達したか否かが判断される。基準
回転数に達していれば(S9:Yes)、上述した釣糸
の単位長さが繰り出されたこととなるので、ステップS
10にて該単位長さがインクリメントまたはデクリメン
トされ、表示器24にて釣糸繰出し量が表示される。ま
た基準回転数Dxに達していなければ(S9:No)、
ステップS5に戻り、同様な処理が繰り返される。
【0025】次にステップS11では電源ON/OFF
スイッチ26がOFFされたか否かが判断され、OFF
されていれば(S11:Yes)、処理が終了し、依然
ON状態ならばS2に戻って、同様な処理が繰り返され
る。
スイッチ26がOFFされたか否かが判断され、OFF
されていれば(S11:Yes)、処理が終了し、依然
ON状態ならばS2に戻って、同様な処理が繰り返され
る。
【0026】なお上記ステップS3においてはCPU3
5の内部タイマからの指示により、一定期間毎に上記伝
播時間差T’をカウントしているが、スプールの回転速
度が極めて速い場合にはステップS4にて定められた基
準回転数Dxの値が適切ではないことがある。即ち、該
一定期間に比較してスプールの回転速度が極めて速いと
きは、換算係数Rの変化が的確にとらえられず、遅れた
データ(例えば本来隣の区間Xの基準回転数Dxを読み
出さなければならないのに、それがなされていないよう
な場合)を読み込み、不適切な基準回転数を選択するこ
ととなり、計測誤差が生じる可能性がある。そこで、図
示せぬ判別手段を設け、スプールの回転速度が所定値を
超えた場合には、T’をカウントする頻度を上げるよう
にすれば、適切な基準回転数Dxが読み込み可能とな
り、計測誤差の発生を押さえることが可能となる。
5の内部タイマからの指示により、一定期間毎に上記伝
播時間差T’をカウントしているが、スプールの回転速
度が極めて速い場合にはステップS4にて定められた基
準回転数Dxの値が適切ではないことがある。即ち、該
一定期間に比較してスプールの回転速度が極めて速いと
きは、換算係数Rの変化が的確にとらえられず、遅れた
データ(例えば本来隣の区間Xの基準回転数Dxを読み
出さなければならないのに、それがなされていないよう
な場合)を読み込み、不適切な基準回転数を選択するこ
ととなり、計測誤差が生じる可能性がある。そこで、図
示せぬ判別手段を設け、スプールの回転速度が所定値を
超えた場合には、T’をカウントする頻度を上げるよう
にすれば、適切な基準回転数Dxが読み込み可能とな
り、計測誤差の発生を押さえることが可能となる。
【0027】更にステップS10の釣糸繰出し量の表示
中に釣糸が水中で切断した場合には、水中の釣糸をまず
スプール3に巻取り、電源ON/OFFスイッチ26を
OFFした後にONすることでリセット状態となる。よ
って、再度の釣糸繰出し量表示が上記ステップS1から
S11の手順によって実行可能となる。
中に釣糸が水中で切断した場合には、水中の釣糸をまず
スプール3に巻取り、電源ON/OFFスイッチ26を
OFFした後にONすることでリセット状態となる。よ
って、再度の釣糸繰出し量表示が上記ステップS1から
S11の手順によって実行可能となる。
【0028】尚、本発明は上記実施例に何等限定される
こと無く、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内で種々の変更、改良が可能である。
こと無く、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内で種々の変更、改良が可能である。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、次のよう
な効果がある。 (1)リールを使用する前段階で、手間の要する学習作
業、入力作業が不要であり、スプールに巻取った釣糸の
全長が不明でも、正確に釣糸の繰出し量の計測、表示が
可能である。 (2)スプールに非接触にて計測が可能なので、釣糸が
接触式のローラやローラ支持部材に絡みつくという従来
の欠点がなく、従来のローラの滑りによる誤差が生じ
ず、ローラによるスプールの回転抵抗も生ぜず、円滑な
スプールの回転動作が達成できるとともに、仕掛けの落
下速度も早まり釣趣が向上する。 (3)超音波の伝播時間差T’を検出し、該伝播時間差
T’に対応した釣糸捲回半径Rを換算計数としてテーブ
ルに予め記憶し、この換算計数を呼び出して演算を実行
するように構成されているので、釣糸の直径の大小や釣
糸断面の不均一性に係わりなく、正確な釣糸繰出し量の
演算が可能となる。 (4)伝播時間差T’を検出する際に所定レベル以上の
信号を立ち上がり信号として検出しているので、スプー
ル上の釣糸の状態や捲回状態に係わりなく、ノイズの検
出が防止され正確なT’の検出が可能となる。 (5)魚釣時に釣糸が切断しても、電源ON/OFFス
イッチのリセット動作により、切断後でも釣糸繰出し量
の表示が可能となる。 (6)超音波計測時間に対応して単位釣糸長当たりのス
プール回転数を予めテーブル化してあるので、スプール
がテーブルに記憶されている基準回転数に達したか否か
のみを判断すれば良く、釣糸捲回径計測後の演算を行う
必要がない。従ってスプールが高速で回転しているよう
な場合でもリアルタイムで正確な釣糸繰出し量の表示が
可能となる。
な効果がある。 (1)リールを使用する前段階で、手間の要する学習作
業、入力作業が不要であり、スプールに巻取った釣糸の
全長が不明でも、正確に釣糸の繰出し量の計測、表示が
可能である。 (2)スプールに非接触にて計測が可能なので、釣糸が
接触式のローラやローラ支持部材に絡みつくという従来
の欠点がなく、従来のローラの滑りによる誤差が生じ
ず、ローラによるスプールの回転抵抗も生ぜず、円滑な
スプールの回転動作が達成できるとともに、仕掛けの落
下速度も早まり釣趣が向上する。 (3)超音波の伝播時間差T’を検出し、該伝播時間差
T’に対応した釣糸捲回半径Rを換算計数としてテーブ
ルに予め記憶し、この換算計数を呼び出して演算を実行
するように構成されているので、釣糸の直径の大小や釣
糸断面の不均一性に係わりなく、正確な釣糸繰出し量の
演算が可能となる。 (4)伝播時間差T’を検出する際に所定レベル以上の
信号を立ち上がり信号として検出しているので、スプー
ル上の釣糸の状態や捲回状態に係わりなく、ノイズの検
出が防止され正確なT’の検出が可能となる。 (5)魚釣時に釣糸が切断しても、電源ON/OFFス
イッチのリセット動作により、切断後でも釣糸繰出し量
の表示が可能となる。 (6)超音波計測時間に対応して単位釣糸長当たりのス
プール回転数を予めテーブル化してあるので、スプール
がテーブルに記憶されている基準回転数に達したか否か
のみを判断すれば良く、釣糸捲回径計測後の演算を行う
必要がない。従ってスプールが高速で回転しているよう
な場合でもリアルタイムで正確な釣糸繰出し量の表示が
可能となる。
【図1】 本発明の1実施例による釣糸繰出し量測定
装置を採用した両軸受型リール示す概略図。
装置を採用した両軸受型リール示す概略図。
【図2】 本発明の1実施例による釣糸の繰出し量及
び巻取り量測定装置を示す概略図。
び巻取り量測定装置を示す概略図。
【図3】 該実施例による種々の信号波形を示す図。
【図4】 該実施例による超音波伝播時間と換算係数
の対応関係、並びに区間と基準回転数との関係を表して
いるRAMに記憶されたルックアップテーブルを示す
図。
の対応関係、並びに区間と基準回転数との関係を表して
いるRAMに記憶されたルックアップテーブルを示す
図。
【図5】 該実施例による計測表示手順を示したフロ
ーチャート。
ーチャート。
2 釣糸 3 スプール 10 超音波センサユニット 13 超音波受信器 14 超音波発振器 16 出力ゲート回路 17 キャリア発振器 18 計測周期パルス発生回路 19 整流回路 20 レベル検出器 21 マイクロコンピュータ 24 表示器 25 釣糸最外周面 26 磁石 27,28,29 リードスイッチ 30 カウンタ 31 ROM 33 RAM 35 CPU
Claims (1)
- 【請求項1】 リール本体に設けられ該リール本体に回
転可能に支承されたスプール上に捲回された釣糸の最外
周面に一定周期の超音波を発振する超音波発振手段と、
該リール本体に設けられ該最外周面で反射した超音波
を受信し受信信号を出力する超音波受信手段と、該スプ
ールの回転を非接触で検出するスプール回転検出手段
と、釣糸繰出し量を表示する表示手段とを備えた釣糸の
繰出し量測定装置において、 該超音波の一定周期毎の発振時からそれぞれの一定周期
毎の最初の所定レベル以上の受信信号を検出するまでの
期間をカウントし、カウント値を出力可能なカウント手
段と、 それぞれの該カウント値に対応した該釣糸の最外周捲回
半径を表す係数値を記憶すると共に、該係数値をグルー
プ化して複数の区間内に属せしめ各区間毎に単位釣糸長
の繰出しに必要な該スプールの回転数を基準回転数とし
て記憶する記憶手段と、 該スプール回転検出手段にて検出されたスプールの回転
数が該基準回転数に達したか否かを判断し、基準回転数
に達したときに該単位釣糸繰出し長をインクリメントま
たはデクリメントして釣糸繰出し量を演算する演算手段
とを有することを特徴とする釣糸の繰出し量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25409792A JPH0670666A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 釣糸繰出し量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25409792A JPH0670666A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 釣糸繰出し量測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670666A true JPH0670666A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=17260186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25409792A Pending JPH0670666A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 釣糸繰出し量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0670666A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10393490B2 (en) | 2015-03-17 | 2019-08-27 | Bagel Labs Co., Ltd. | Length measuring device and length measuring system |
CN111141516A (zh) * | 2018-11-01 | 2020-05-12 | 株式会社岛野 | 抛掷评价装置以及抛掷评价程序 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP25409792A patent/JPH0670666A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10393490B2 (en) | 2015-03-17 | 2019-08-27 | Bagel Labs Co., Ltd. | Length measuring device and length measuring system |
CN111141516A (zh) * | 2018-11-01 | 2020-05-12 | 株式会社岛野 | 抛掷评价装置以及抛掷评价程序 |
CN111141516B (zh) * | 2018-11-01 | 2024-03-19 | 株式会社岛野 | 抛掷评价装置以及抛掷评价方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2702817B2 (ja) | 魚釣用リールの糸長計測装置 | |
JP2967910B2 (ja) | 糸張力計測装置を備えた魚釣用リール | |
JPH05316906A (ja) | 魚釣用リールの糸長計測装置 | |
JPH0670666A (ja) | 釣糸繰出し量測定装置 | |
JPH0651544B2 (ja) | ロール密度をモニターするシステム及び方法 | |
JP2002000141A (ja) | 魚釣用リールの糸長計測装置 | |
US5645237A (en) | Spinning reel for fishing | |
JPH0698663A (ja) | 釣糸繰出し量測定装置 | |
JPH03223614A (ja) | 魚釣用リールの糸長計測装置 | |
JP2894414B2 (ja) | 魚釣用リールの糸長計測装置 | |
JPH1142030A (ja) | 魚釣用リール | |
JP2772901B2 (ja) | 釣糸繰出し量測定装置 | |
JPH0630679A (ja) | 釣糸の繰出し量及び巻取り量測定装置 | |
JPH11351832A (ja) | コイル材の巻き込み空気量測定方法及び測定装置 | |
JP2861563B2 (ja) | 超音波糸長計 | |
JP2712973B2 (ja) | 超音波糸長計 | |
JP3102678B2 (ja) | 魚釣用リール | |
JP3473856B2 (ja) | 釣り用リール | |
JPH0523084A (ja) | 魚釣用リールの糸長計測装置 | |
JP2772356B2 (ja) | 魚釣用リールの糸長測定装置 | |
JPH10117647A (ja) | 魚釣用リールにおける釣糸長さ測定方法 | |
JP3195928B2 (ja) | 釣糸の繰出し量表示装置 | |
JPH06141741A (ja) | 魚釣用リール | |
JPH06141742A (ja) | 魚釣用リール | |
JP2940887B2 (ja) | 魚釣用リールの糸長計測装置 |