JPH0670651U - 車両のベッド兼用ソファ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両のベッド兼用ソファとして簡単な構造で
安価，軽量でありながら、ソファの良好な見栄えや座り
心地を確保できるようにする。 【構成】 ベッドマットをソファのシートベース部とこ
れに重なるシートクッション部に分割すると共に、これ
らを互いに折り返し可能に接続する一方、背もたれを構
成する偏平なマットと、背もたれの膨出するクッション
面を形成するための補助マットを備え、補助マットをシ
ートクッション部と互いに折り返し可能に接続すると共
に、シートクッション部に補助マットの重なりで平坦な
ベッド裏面を構成する窪み形状にソファの座面を形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は車両のベッド兼用ソファに関する。

【０００２】

【従来の技術】

車両の居住空間を有効利用するため、従来からベッド兼用ソファが良く採用さ れる。また、トラックなどキャブ内のベッド自体の改良として諸種のものが提案 されている（実開昭６３ー１４８２５１号公報，実開昭５９ー１６９２３７号公 報など）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来のベッド兼用ソファではベッドマットを複数に分割すると共に 、これらを折り畳み式に接続する単純な構成のものが多く、ソファとして利用す るにはどうも安価なイメージがぬぐい切れず、座り心地の点でもソファの要件を 十分に満たせないという問題点があった。ソファとしての高級感を得ようとする と、構造の複雑化に加えて、当然のことながらコストや重量などのアップを招く という不具合があった。

【０００４】 この考案はこのような問題点を解決するため、簡単な構造で安価，軽量であり ながらソファとしての要件、つまり背もたれの膨らみや座面のソフトな窪みを備 えるベッド兼用ソファの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのため、ベッドマットをソファのシートベース部とこれに重なるシートクッ ション部に分割すると共に、これらを互いに折り返し可能に接続する一方、背も たれを構成する偏平なマットと、背もたれの膨出するクッション面を形成するた めの補助マットを備え、補助マットをシートクッション部と互いに折り返し可能 に接続すると共に、シートクッション部に補助マットの重なりで平坦なベッド裏 面を構成する窪み形状にソファの座面を形成する。

【０００６】

【作用】

ベッドとして使用する際には背もたれの補助マットをシートクッション部の座 面に重ねると共に、そのクッション部をシートベース部から裏返しに展開すれば 良く、補助マットがシートクッション部の座面に納まってベット裏面を構成、つ まり背もたれから膨らみがなくなるため、ベットの有効スペースも大きく取れる ことになる。

【０００７】 ソファとして使用する際にはベットとして展開するシートクッション部をシー トベース部へ折り重ねると共に、そのクッション部から補助マットを背もたれに 立て掛けると、シートクッション部に窪む座面が表れると共に、背もたれに補助 マットで膨らみを付与することができる。

【０００８】

【実施例】

図１，図２はワンボックス車への適用例を示すもので、ベッド兼用ソファ１は フロアパネル上のベッドマット２と、その一端で背もたれとしてサイドパネルに 添わせて起立する偏平なマット３で構成される。ベッドマット２はソファのシー トベース部２Ａとこれに重なるシートクッション部２Ｂに分割され、これらの分 割面で折り返し可能に接続する構成になっている。背もたれの膨出するクッショ ン面を形成するのが補助マット４で、補助マット４はシートクッション部２Ｂか らの分割部材として形成され、ベッドマット２と同じくクッション部２Ｂに対す る折り返し可能な接続状態に組み付けられる。シートクッション部２Ｂにはソフ ァの座面として背もたれ側へゆったりと沈み込む窪み形状５が形成され、その座 面５に補助マット４が重なると平坦なベッド裏面を構成するようになっている。

【０００９】 このような構成により、ベッドとして使用する際には背もたれの補助マット４ をシートクッション部２Ｂの座面５に重ねると共に、そのクッション部２Ｂをシ ートベース部２Ａの上から裏返してフロアパネルに展開すれば良く、補助マット ４がシートクッション部２Ｂの座面５に納まって平坦なベット裏面を構成、つま り背もたれからクッションの膨らみがなくなるため、ベットの有効スペース（図 １のベッド寸法Ｅ）も大きく取れることになる。

【００１０】 ソファとして使用する際にはベットとしてフロアパネルに展開するシートクッ ション部２Ｂをシートベース部２Ａの上へ折り重ねると共に、そのクッション部 ２Ｂから補助マット４を背もたれのマット３に立て掛けることにより、シートク ッション部２Ｂにゆったりと沈み込む座面５が表れる一方で、背もたれに補助マ ット４でクッションの膨らみを付与することができる。

【００１１】 したがって、ソファとして背もたれの膨らみや座面のソフトな窪みにより良好 な見栄えや座り心地が得られると共に、背もたれの膨らみがベッドマット２の一 部として納まる構成のため、マット部材に無駄がなくコストや重量の面でも有利 になる。

【００１２】 図３，図４はトラックへの適用例を示すもので、ベッド兼用ソファは運転席後 方のベッドスペース（キャブフロア左右のフロアメンバ間に形成される）に設置 されるが、その構成については前記の場合と同一のため、同じ部分に同じ符号を 付けて重複説明は省略する。

【００１３】

【考案の効果】

以上要するにこの考案によれば、ベッドマットをソファのシートベース部とこ れに重なるシートクッション部に分割すると共に、これらを互いに折り返し可能 に接続する一方、背もたれを構成する偏平なマットと、背もたれの膨出するクッ ション面を形成するための補助マットを備え、補助マットをシートクッション部 と互いに折り返し可能に接続すると共に、シートクッション部に補助マットの重 なりで平坦なベッド裏面を構成する窪み形状にソファの座面を形成したので、簡 単な構造で安価，軽量でありながら、ソファとしての良好な見栄えや座り心地を 確保できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ワンボックス車への適用例を示すベッドとして
の使用状態図である。

【図２】同じくソファとしての使用状態図である。

【図３】トラックへの適用例を示すベットとしての使用
状態図である。

【図４】同じくソファとしての使用状態図である。

【符号の説明】

１ ベッド兼用ソファ ２ ベッドマット ２Ａ シートベース部 ２Ｂ シートクッション部 ３ 背もたれマット ４ 補助マット ５ シート座面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベッドマットをソファのシートベース部
   とこれに重なるシートクッション部に分割すると共に、
   これらを互いに折り返し可能に接続する一方、背もたれ
   を構成する偏平なマットと、背もたれの膨出するクッシ
   ョン面を形成するための補助マットを備え、補助マット
   をシートクッション部と互いに折り返し可能に接続する
   と共に、シートクッション部に補助マットの重なりで平
   坦なベッド裏面を構成する窪み形状にソファの座面を形
   成したことを特徴とする車両のベッド兼用ソファ。