JPH0670641A - 接木ロボット - Google Patents

接木ロボット

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JPH0670641A
JPH0670641A JP4161515A JP16151592A JPH0670641A JP H0670641 A JPH0670641 A JP H0670641A JP 4161515 A JP4161515 A JP 4161515A JP 16151592 A JP16151592 A JP 16151592A JP H0670641 A JPH0670641 A JP H0670641A
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clip
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Haruki Otsuki
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性の良い、コンパクトな接木ロボットの
提供。 【構成】 クリップフィーダ部1の前面に接木部2を配
置し、接木部2は中央に台木と穂木の接合装置25を配
置し、その左右両側に台木部3と穂木部4を配置するの
で、クリップの供給方向と苗の供給方向が互いに干渉し
合わなく、台木苗と穂木苗の供給者同士も互いに邪魔に
ならず、全体に合理的な作業配置ができる。 また、ク
リップ掛け装置124を備えた台木と穂木との接合部2
をクリップフィーダ部1の前面に配置し、クリップフィ
ーダ部1をその支持フレーム131上に配置し、接合部
2の下方には空間部を設け、クリップフィーダ部1の振
動をその支持フレーム131で受け止め、また、接合部
2下部空間を作業者の行動エリアあるいは緊急停止用フ
ットスイッチ132の配置場所等として利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は台木苗と穂木苗を自動的
に供給・接ぎ木する接木苗製造用の接木ロボットに関
し、特に、接木ロボットを構成する各部材のレイアウト
およびクリップ接合のための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の接木苗製造用のロボットは例えば
実開平3−27933号公報、実開平4−49935号
公報等に開示されているような装置が知られている。前
記公報記載の接木ロボットは、円盤台の外周部に放射状
に複数個設けられた苗支持孔に予め配置された台木苗お
よび同一構造の円盤台に配置された穂木苗をそれぞれ3
60度回転させながら、該円盤台に隣接して、やはり3
60度の回転をする台木処理円盤部および穂木処理円盤
部にそれぞれ突出して設けられる固定ハンドに一つずつ
各苗を受け渡し、各苗処理円盤部がそれぞれ所定角度回
転した位置で、切断装置で台木苗および穂木苗をそれぞ
れ切断し、これらの苗をさらに所定角度回転させて台木
と穂木が接合できる位置に回転搬送させ、台木と穂木を
クリップで接合する装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の接
木ロボットをさらに改良して、使いがっての良い接木ロ
ボットを提供することを目的とする。より詳細には、本
発明は接木ロボットの台木苗と穂木苗の供給・切断・接
合に適した各構成部材のレイアウトおよび操作性の優れ
たクリップ接合のための装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、台木苗と穂木苗を
それぞれ切断した後、クリップで接合する接合ロボット
において、クリップ供給装置の前面に台木と穂木との接
合部を配置し、該接合部は中央にクリップ接合装置、そ
の両側に台木苗供給装置と台木切断装置からなる台木部
および穂木苗供給装置と穂木切断装置からなる穂木部を
それぞれ配置した接木ロボットである。
【0005】ここで、前記接木ロボットの各々の装置は
次の構成を採用することができる。接合部のクリップ接
合装置をクリップ供給装置の前面に配置し、クリップ供
給装置はその支持フレーム上に配置し、接合部の下方に
は空間部を設ける。また、接木部は、略直線上に順に配
置される台木苗供給装置とクリップ接合装置と穂木苗供
給装置と、台木供給装置とクリップ接合装置との間に配
置される、先端部で台木を把持しながら搬送アームの基
部を中心として回転搬送する台木搬送装置と、穂木供給
装置と接合装置との間に配置される、先端部で穂木を把
持しながら搬送アームの基部を中心として回転搬送する
穂木搬送装置と、台木搬送装置および穂木搬送装置の搬
送アーム先端部の搬送円周近傍にそれぞれ配置される台
木および穂木の切断装置とを備えることができる。
【0006】そして、接木部の台木搬送装置および穂木
搬送装置の各駆動用部材と台木苗供給装置および穂木苗
供給装置を接木部の一枚の天板に懸架することで全ての
ムーブメントの組み付け精度が上がる。また、接木部前
面と両側面のなす各コーナー部はそれぞれ切欠き状にす
ると、切欠き部分を利用して、苗供給者が接木部内部を
見渡すことができるなど作業がやり易くなる。
【0007】また、クリップ供給装置は振動式クリップ
フィーダのボウルと該ボウルの外周部の接線方向に接続
された直線状の振動式クリップ送路を備え、該直線状の
振動式クリップ送路の先端部にクリップ供給装置の支持
フレームに固定支持される接合部のクリップ接合装置を
配置する。振動式クリップフィーダを用いるので大量の
クリップを接木ロボットの動作を停止させることなく、
長時間運転できる。そして振動式クリップフィーダの振
動が接合部の固定式のクリップ接合装置に伝わらなく、
また、クリップフィーダから直接クリップ接合装置にク
リップを供給できるのでクリップの供給ミスがなくな
る。
【0008】このとき、クリップ供給装置の直線状の振
動式クリップ送路のクリップ進行方向と、該振動式クリ
ップ送路の先端部に接続される接合部のクリップ接合装
置のクリップ進行方向とは直線上にないよう配置すると
接木ロボット全体をコンパクトにできる。
【0009】また、接合部のクリップ接合装置は接合部
の枠構成フレームに連結した支持部材により、その空間
配置を調整可能にした。具体的には前記支持部材は水平
方向左右位置の調整および垂直方向の調整ができる調節
ロッドをそれぞれ備えることができる。
【0010】接合部のクリップ接合装置は、クリップの
把持部を開放付勢しながらクリップの取手部をガイドす
る狭窄ガイドレールと、該ガイドレールの先端に設けら
れる取手部を開放する方向にガイド幅を拡大するクリッ
プ開閉具と、クリップをその進行方向に前進させるクリ
ップ押出具を備え、クリップ押出具は、クリップ押し出
し前進時にはクリップ把持部の上端コーナーを支持しな
がら押し出し、その後退時にはクリップ把持部の上端を
乗り越える弾性部材を備えている。そのため、クリップ
フィーダからクリップ接合装置に押し出されたクリップ
は接合苗を自動的にクリップ止めすることができる。
【0011】接合位置で接合された苗とその切断片はそ
れぞれ別のシュートで排出されるので、後の振り分け作
業が不要になる。このとき前記接合苗のシュートは接合
苗を接合部前方へ排出し、切断片シュートはクリップ供
給装置下部のくず入れに切断片を排出するように構成し
ても良い。
【0012】また、接木部下方には、少なくとも一以上
が作動状態になると接木ロボットの動作が停止する緊急
停止スイッチとして二以上のフットスイッチを設ける。
苗供給者は台木側と穂木側2名で行い、また、切断装置
が作動していると危険性が高いので、いずれか一方の作
業者が接木ロボットの動作を停止させることができる。
なお、本発明でいうクリップは台木苗と穂木苗の各切断
部を把持するときの接合具ならいかなる構造のものでも
よい。
【0013】
【作用】クリップ供給装置の前面に接木部を配置し、接
木部は中央に台木と穂木のクリップによる接合装置を配
置し、その左右両側に台木部と穂木部を配置するので、
クリップの供給方向と苗の供給方向が互いに干渉し合わ
なく、台木苗と穂木苗の供給者同士も互いに邪魔になら
ず、全体に合理的な作業配置ができる。
【0014】また、クリップ接合装置を備えた台木と穂
木との接合部をクリップ供給装置の前面に配置し、クリ
ップ供給装置をその支持フレーム上に配置し、接合部の
下方には空間部を設け、クリップフィーダの振動をその
支持フレームで受け止め、また、接合部下部空間を作業
者の行動エリアあるいは緊急停止用フットスイッチの配
置場所等として利用できる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を以下、図面と共に説明す
る。本実施例の接木ロボットの上面図を図1(天板を外
した図)に、その部分(接木部)拡大図を図2に、前面
図を図3(前面カバーを外した図)に、側面図を図4
(側面カバーを外した台木側の側面図)にそれぞれ示
す。接木ロボットはクリップフイーダ部1と接木部2か
らなり、接木部2は台木部3と穂木部5およびその中間
の接合部6からなっている。
【0016】クリップフィーダ部1のクリップボウル7
外周からクリップガイドレール9を設け、その先端部に
接木部2を隣接させる。また、台木と穂木の各々を把
持、搬送するためのそれぞれのロボットマニュピュレー
タ10、11および苗供給板13、14を接木部2の天
板15(図3)に懸架している。一枚の天板15に全て
のムーブメントを組み付けたため、寸法精度がよくな
る。また、天板15は接木ロボットのカバーと強度部材
の役割を果たしており、台木と穂木の切断カスの飛散を
防ぐ。図1の接木部2部分の拡大図を図2に示す。台木
部3は台木苗の供給装置17と台木苗の搬送装置18お
よび台木切断装置19からなり、また、穂木部5も同様
に穂木苗供給装置21、穂木搬送装置22、穂木切断装
置23からなっている。
【0017】台木苗供給装置17に人手により供給され
る台木苗は図1の矢印(イ)の方向に回転する台木搬送
装置18により台木切断装置19の位置(切断位置)ま
で搬送され、ここで、切断装置19が回転して(図4参
照)その切断刃により台木苗の子葉を一枚残して、その
他の子葉部分は切り落とされる。台木切断装置19は先
端に切断刃を取り付けた回転式カッターであり、図1の
矢印(ハ)方向に回転する。切断されて子葉一枚残した
台木は矢印(ロ)方向に搬送され、接合部2で接合装置
25により穂木と接合される。
【0018】また、同様に人手により穂木供給装置21
に供給された穂木苗は穂木搬送装置22により矢印
(ニ)方向に搬送され、切断位置で矢印(ヘ)方向に回
転する穂木切断装置23によりその胚軸部分より上の組
織を残して、一部胚軸部と根部が切り落とされる。そし
て、子葉部分を持つ穂木は矢印(ホ)方向に搬送され、
台木と接合部2において、クリップフィーダ部1から供
給されるクリップで接合され、接木操作が完了し、接木
部2の下方に落下・回収される。
【0019】次いで、台木供給装置17と搬送装置18
の説明をする。 まず、台木供給装置17について主に
図2と図3により説明する。台木苗供給板13は台木苗
胚軸径よりも大きな受け溝13aと対向する方向に開い
ている両子葉の裏面に接触する角度を持って台木を受け
取る構造からなる保持部13bからなっている。受け溝
13aの径を台木苗の子葉展開基部の径より大きくして
いるので台木苗は子葉が保持部13bに安定に保持され
る。さらに、子葉裏面に接触する角度を持って保持部1
3bが設けられているので、台木苗を供給する時に子葉
の向きを正確にセットしなくても略同一方向に苗を供給
板13上に載せる事ができる。
【0020】台木苗供給板13にセットされた台木苗は
台木搬送装置18で把持されて、切断位置と接合位置に
順次搬送される。台木搬送装置18の詳細図を図5に示
す。図5(a)は上面図であり、図5(b)は側面図で
あり、図5(c)は搬送装置先端部の下面図である。
【0021】台木搬送装置18の台木搬送用回転アクチ
ュエータ29は天板15に支持され、該アクチュエータ
29の下部には台木搬送アーム支持体30が該アクチュ
エータ回転軸31を中心に回転自在に支持されている。
台木搬送アーム支持体30には、該支持体30に支持さ
れた台木搬送アーム押出シリンダ33、該シリンダ33
に固定された台木搬送アーム34と該搬送アーム34先
端の台木把持部35(台木胚軸ハンド37と台木根固定
ハンド38と台木首吊片39と円筒ローラ41)が設け
られている。前記両ハンド37、38は台木搬送アーム
34のボックス42内に設けられたエアシリンダ(図示
せず)により台木を把持するように開閉制御される。図
5(b)のハンド37、38部分の下視図である図5
(c)に示すように台木胚軸ハンド37は台木の胚軸を
傷つけないために該ハンド37内側はゴム製となってい
る。また、台木根固定ハンド38は台木根鉢43(図5
(b))の形を崩さないために、台木根鉢43の円筒状
の側面を把持するような湾曲板でできている。
【0022】また、台木搬送アーム34には台木子葉展
開基部40(図8参照)を保持するための台木首吊片3
9と円筒ローラ41およびこれらを支持する台木首吊片
支持アーム45および台木首吊片39を水平面方向に回
転させるための前記支持アーム45下面に取り付けられ
た首吊片回転アクチュエータ46からなる台木首吊具4
7が設けられている。また、台木搬送アーム支持体30
には、穂木との接合時に前記台木首吊具47を鉛直方向
に回転させ、台木子葉を持ち上げるための台木子葉持ち
上げ用回転アクチュエータ49も設けられている。
【0023】台木苗供給板13上の台木苗のセット位置
まで押し出された台木搬送アーム34先端の台木胚軸ハ
ンド37と台木根固定ハンド38の作動エアシリンダが
作動して台木苗を把持する(図8)。このとき子葉展開
基部40はハンド37より距離をおいて上方にある。こ
れらハンド37、38の作動と同時に台木搬送アーム用
回転アクチュエータ29も作動して、前記ハンド37、
38で把持した台木苗を切断位置まで搬送する。切断位
置では前記ハンド37、38は所定時間オフとするが、
このとき、既に台木首吊片39(台木苗供給板13で苗
を受け取るときには図5(a)の破線位置にある)が図
5(a)の実線位置に来ているので、台木苗の子葉展開
基部40は首吊片39で支持された状態となる(図5
(b))。この直後に台木胚軸ハンド37と台木根固定
ハンド38が再び胚軸を把持し、台木がその胚軸方向の
設定切断位置に把持されたことになる。
【0024】この台木首吊具47は台木の子葉展開基部
40を首吊片39で支え、台木を首吊状態にして台木の
切断位置の位置決めをするものであり、同一植物では同
一品種の苗の子葉展開基部40の太さの違いが0.2〜
0.3mmの範囲内にあるので、台木首吊具47で台木
の胚軸方向の切断位置を植物の種類毎に一定とすること
ができる。
【0025】切断時には、図4に示す台木搬送用回転ア
クチュエータ29の前面側の台木切断位置上部にある台
木子葉押え50が降りてきて、図6のように子葉を押え
る。こうして、子葉は円筒ローラ41と子葉押え50で
挟み込まれて切断装置19の切断刃で容易に子葉を一枚
残した台木が得られる。また、穂木との接合時には図7
に示すように、この台木首吊具47を鉛直方向に回転さ
せ、台木に残す子葉を持ち上げ、クリップが台木胚軸を
把持できるようにする。
【0026】次に、穂木部について詳細に説明する。ま
ず、穂木部供給装置21について説明する。図2に明示
されるように穂木苗供給装置21には前面に開口した穂
木受け溝14cを形成した穂木苗供給板14が水平平面
を持つように設けられていて、この穂木受け溝14cに
人手により1本1本穂木苗の胚軸を挿入して、穂木苗を
支持させる。
【0027】穂木苗供給板14に支持された穂木苗は穂
木搬送装置22で把持されて、切断位置と接合位置に順
次搬送される。穂木搬送装置22の詳細図を図9に示
す。図9(a)は上面図(後述の穂木搬送用回転アクチ
ュエータ73の図示は省略)であり、図9(b)は側面
図である。穂木搬送装置22は穂木搬送用回転アクチュ
エータ73と該アクチュエータ73の下部の穂木搬送ア
ーム支持体75が該アクチュエータ回転軸76を中心に
回転自在に支持されている。穂木搬送アーム支持体75
には、該支持体75に支持された穂木搬送アーム押出シ
リンダ77、該シリンダ77により伸縮される穂木搬送
アーム79と該搬送アーム79先端には穂木把持部80
を構成する穂木子葉押えハンド81と穂木胚軸ハンド8
3、穂木根固定ハンド84が設けられている。前記両ハ
ンド81、83は穂木搬送アーム79先端のハンド支持
部材85内に設けられたエアシリンダ89により穂木を
把持するように開閉制御される。穂木子葉押えハンド8
1内側は穂木子葉を傷つけないためにゴム製となってい
る。穂木供給位置では穂木胚軸ハンド83のみが穂木を
支え、切断位置で穂木子葉押えハンド81が子葉を把持
して、胚軸部位の切断の邪魔にならないようにする(図
10参照)。
【0028】穂木搬送アーム79の一側面には穂木根固
定ハンド84を支持するための支持板87が固定されて
いる。穂木根固定ハンド84はこの支持板87に水平位
置から垂直位置に、その固定ハンドアーム84aが回転
できるように空気圧駆動式ロータリーアクチュエータ8
8が備え付けられている。この穂木根固定ハンド84で
穂木根近傍の胚軸を挟み込んで支持し、これを切断位置
で穂木胚軸を穂木切断装置23で切断する際には該ハン
ド84を真下方向に回転させ(図11参照)、穂木根が
邪魔にならないようにする。このように、穂木子葉押え
ハンド81と穂木胚軸ハンド83と穂木根固定ハンド8
4等で穂木把持部が構成される。
【0029】この穂木搬送アーム79は搬送アーム押出
シリンダ77で押し出されるが、その押し出し量は押し
出量調整シム91により調整される。また、穂木搬送ア
ーム押出シリンダ77下部には裏当てガイド92が固定
されていて、穂木搬送アーム79が後退した位置に来る
と、その裏当てガイド92先端のガイド片92aが穂木
の胚軸切断時に胚軸の裏当てをする(図11参照)。裏
当てガイド92が穂木切断時にそのガイド片92aによ
る胚軸の裏当て支持によりカッタによる切断が確実に行
える。なお、穂木切断装置の回転方向は図1、図11に
示す通りであり、台木切断装置19とは逆方向に回転さ
せる。その理由は台木切断時には子葉一枚を胚軸に残し
た状態で切断するのには胚軸側から子葉側に切断したほ
うが有利であるのに対して、穂木の胚軸の切断は裏当て
ガイド92先端のガイド片92aの押えを効かすため
と、胚軸が切断されてできるその先端の鋭角部の形が崩
れないようにするためである。
【0030】次に切断装置を図12により説明する。な
お、切断装置は台木部3、穂木部5にそれぞれ設けられ
ているが、両方に共通する機構からなるものである。図
12には台木部3側の切断装置を示す。図12(a)は
その上面図(接木ロボット上面から見た方向)であり、
図12(b)は図12(a)の矢印A方向(接木ロボッ
トの穂木部側の側壁側から見た方向)から見た側面図で
ある。カッタ駆動用モータ111は鉛直方向に向いた支
柱112に支持されていて、そのモータ111の回転軸
113にカッタアーム115が取り付けられている。こ
のカッタアーム115の先端に該アーム115と直交す
る方向に設けられた切断刃支持片116に切断刃117
が取り付けられている。カッタアーム115への切断刃
支持片116の取り付け位置はカッタアーム115に設
けられた調整ネジ119等の調整具で行う。また、カッ
タ駆動用モータ111の取り付け高さの調整は支柱11
2に設けられた調整ネジ120等の調整具で行う。
【0031】また、カッタアーム115には胚軸の切断
の邪魔にならないように、切断刃117が胚軸に当たる
前に切断刃117の回転軌跡内にある苗の子葉(切り落
とす子葉)を持ち上げるための子葉持ち上げガイド12
2が設けられている。なお、図2に示す穂木部の穂木切
断装置23は切断刃117が支柱112と同一鉛直面上
に来た状態を示している。
【0032】次に本実施例の特徴部分であるクリップフ
ィーダ部1と接木部2の説明をする。図1に示すように
クリップフィーダ部1はそのボウル7外周からクリップ
ガイドレール9を設け、その先端部に接木部を隣接さ
せ、この接木部において、穂木と台木をそれぞれ供給し
て接合するようにしたので、クリップ123(図15〜
17参照)の供給方向と苗の供給方向が互いに干渉し合
わないため、合理的な作業配置が可能となる。
【0033】また、図3に示すように台木と穂木の各々
を把持、搬送のためのロボットマニュピュレータ10、
11および苗供給板13、14を接木部2の天板15に
懸架しているため、一枚の天板15に全てのムーブメン
トを組み付けたため、寸法精度がよくなる。また、天板
15は接木ロボットのカバーと強度部材の役割を果たし
ており、台木と穂木の切断カスの飛散を防ぐ。
【0034】また、図13(a)に示すように、接木部
天板15の両側コーナー部には切欠き15aを設け、作
業者が斜め上方から見ながら苗を供給する際、苗供給部
分が見やすくなる。また、天板両側コーナーの切欠き1
5aの下側は接木ロボットのフレーム131の露出され
た状態になり、該露出部131が接木ロボット移動など
の際に取手として使える。
【0035】また、図13(b)、図13(c)に示す
ように接木ロボットの緊急停止スイッチとして台木、穂
木供給者用にそれぞれにフットスイッチ132を設け、
いずれか一方のフットスイッチ132がONすれば接木
ロボットが作動停止するようにした。そのため、2人で
作業を行っていても、いずれか一方の作業者の意志で緊
急停止が可能となり、また、作業で手がふさがっていて
もフットスイッチ132なので緊急停止が可能となる。
【0036】また、図1に示すクリップフィーダ駆動モ
ータ133をクリップガイドレール9に対して、ボウル
7の反対側に配置すると、クリップフィーダ部1のボウ
ル7中心とクリップフィーダ駆動モータ133中心を結
ぶ中心線がクリップガイドレール9の中心線と略直角に
なるので、重心位置を接木ロボットの機体中心に近づけ
ることで、機体の重量バランスが良くなる。
【0037】また、図14に示すように、クリップフィ
ーダの振動式のクリップガイドレール9の進路方向とそ
の先端のクリップ掛け装置124のクリップ進路方向を
異なるように配置すると、図14の方が装置全体の重心
位置の片寄がなくなり、接木ロボットの重量バランスが
良くなり、かつ図1に比べ、クリップフィーダ部1のボ
ウル7部分の突出がなくなり機体長を短くすることがで
きる。
【0038】接木クリップ123は数回繰り返し使用す
るため、土などのゴミが付着したまま、クリップフィー
ダ部1のボウル7に供給されることがあるが、このゴミ
がクリップガイドレール9に詰まり、供給ミスの原因と
なることがあったが、クリップフィーダ部1の整列動作
中に不整列クリップを落とす部分1aを網目状とする
と、網目状部分から土だけがふるい落とされてクリップ
を自動的に清浄にすることが可能となった。また、クリ
ップフィーダ部1先端に接続するクリップ掛け装置12
4(クリップ接合装置25)は図3に示すように、上下
方向と左右方向の2方向をそれぞれ独立して調整、固定
可能なロッド135、136をそれぞれ持ち、クリップ
123による接合位置において、穂木、台木の組とクリ
ップ123の位置関係を微調整することで多品目の接木
を可能とする。
【0039】また、振動式のクリップフィーダボウル7
から直線状に振動式クリップガイドレール9を設け、そ
の先端部に固定された接合苗用のクリップ掛け装置12
4を配置したことで、大量のクリップ123を接木ロボ
ットの作動を停止することなく、供給することができ
る。また、クリップフィーダ部1に直接クリップ掛け装
置124を配置したことで、クリップ123の送りミス
を少なくし、台木と穂木の各々のロボットマニュピュレ
ータ10、11との距離も短くできた。
【0040】また、クリップ掛け装置124はフレーム
131に固定され、クリップガイドレール9はクリップ
掛け装置124に対して摺動可能に取り付けられている
ので、クリップフィーダ部1の振動はクリップ掛け装置
124には伝わらない。そして、クリップ掛け装置12
4とフレーム131を確実に固定することで、接合率の
安定化が可能となった。
【0041】また、図13(図13(a)は上面図、図
13(b)は側面図、図13(c)は前面図)に示すよ
うに接木部2の下面に接木苗および切断片を排出するシ
ュート139を設ける。この排出シュート139は3分
割されており、台木と穂木の接合位置直下の接木苗は図
13(b)および図13(c)に示すように、接木ロボ
ット前方方向(矢印(イ))に排出され、切断片は前記
接合位置の両側のクリップフィーダ部1の下側方向の切
断片ボックス141方向(矢印(ロ))へ排出されるよ
うに排出方向が規制されている。このように、接合苗と
切断片を分離し、かつ排出場所が異なるため、接合苗の
搬送作業と切断片の排出作業が干渉することがなくなっ
た。また、接木部の両側に座る苗供給者に干渉しないよ
うに接合苗および切断片の排出が可能となる。
【0042】また、接木部の台木、穂木それぞれの苗供
給部の外側には回動可能な扉140を設け、この扉14
0の開放時は机となるように配置したため、この扉14
0の開放時は、これを苗供給者は供給する苗のストック
場所として使え、扉140を閉じた時には、接木ロボッ
トの収納輸送時などにおいて、装置内の繊細な機械であ
るマニュピュレータを保護する役目を果たす。
【0043】また、図13(b)で明らかなように、接
木部2の下側には空間があるので、接木部2の両側から
穂木と台木をそれぞれ人間が供給する際、着席姿勢をと
ると足が接合部2の下側空間に入り、楽な姿勢で作業が
できる。
【0044】また、振動源であるクリップフィーダ部1
の四方を囲むように接木ロボットの強固なフレーム13
1を組みその一端に接木部2を設けたため、接木ロボッ
ト全体への振動を最少限にでき、その一端に接木部2を
延長して懸架させることが可能となった。
【0045】次にクリップ供給装置とクリップ接合装置
について図15〜17に示す。図1に示すようにクリッ
プ供給装置のクリップフィーダ部1はクリップボウル7
の内面に沿って螺旋状の上昇路を持つ振動型のパーツフ
ィーダ(振動システムNB−300:(株)モートロ
ン)にクリップ123(図15、図16、17参照)の
取手部123aの両端部をガイドする溝を形成した振動
トラフからなるクリップガイドレール9を接続して、そ
のガイドレール先端は接木部2に臨むクリップ掛け装置
124が接続している。
【0046】図15にはクリップガイドレール9に接続
するクリッブ掛け装置124(=クリップ接合装置2
5)の要部上面図を示し、図16、17にはその側面図
を示す。図15に示すように、このガイドレール9の先
端は接木部2の台木と穂木の接合部の直前で前記クリッ
プ123の取手部123aの両端部のガイド間隔を狭
め、クリップ123の把持部123bを開放するための
狭窄ガイドレール125が接続している。ここで把持部
123bを開放した状態で前進したクリップ123(図
15(a))が台木と穂木の接合位置に来ると、クリッ
プ開閉具126がクリップ123の取手部123aの付
勢を開放する方向に移動して(図15(b))、把持部
123bにより台木と穂木を接合状態に保つ。
【0047】クリップ123の前進は図16、17に示
す手順で次のようにして行われる。まず、クリップフィ
ーダ部1からガイドレール9を経て供給されるクリップ
123は狭窄ガイドレール125位置にくると(図16
(a))、クリップ押出シリンダ127が作動開始し
て、このシリンダ127に固定支持されている金属製の
クリップ押出具128が前進し、クリップ123を狭窄
ガイドレール125に乗せる(図16(b))。このと
きクリップ123の把持部123bが開放するが、ここ
でクリップ開閉具126が図15(b)のように作動す
るのでクリップ123は接木を締め付けることができ、
同時にクリップ押出具128が前進して、接木を落下さ
せる(図17(a))。クリップ押出具128の先端は
図示のようにクリップ把持部123bの上方コーナと同
一形状とし、しかもこの先端部から基部にかけて傾斜し
た形状をしているので、クリップ押出シリンダ127の
後退時には、次に狭窄ガイドレール125に供給される
クリップ123のクリップ把持部123bを乗り越える
ことができる(図17(b))。なお、クリップ掛け装
置124の上方にはクリップの有無を検知するセンサ1
29が設けられていて、クリップ123が供給されなく
なると、自動的に動作停止するようになっている。
【0048】次に本実施例の接木ロボットの作動の手順
を説明する。まず、接木ロボットの作動シーケンスを図
18を用いて説明する。台木苗供給板13にセットされ
た台木苗を押し出された台木搬送アーム34の先端の台
木胚軸ハンド37と台木根固定ハンド38でつかみ、こ
れを90度回転搬送させ、この間に台木の子葉展開基部
50を首吊片39で支持しながら台木を首吊状態にした
後、台木胚軸ハンド37と台木根固定ハンド38で台木
を持ち換えて、切断位置で子葉を一枚残して、その他の
子葉部分を切断する。
【0049】また、この台木苗の供給位置から切断位置
への搬送と同時に穂木苗供給板14にセットされた穂木
も押し出された穂木搬送アーム79先端の穂木子葉押え
ハンド81と穂木胚軸ハンド83と穂木根固定ハンド8
4で把持して、切断位置に搬送する。ここで胚軸を切断
しやすいように、穂木根を根固定ハンド84で切断刃の
軌跡の外に固定する。それぞれ切断された台木と穂木は
接合位置まで90度回転搬送され、ここでクリップ12
3により接合される。このときの台木に残された子葉と
穂木の対向する方向にある一対の子葉とは直交する方向
に接合される。そして台木搬送アーム34と穂木搬送ア
ーム79は初期位置である台木供給位置および穂木供給
位置に180度逆回転して戻る。
【0050】このとき本実施例の切断装置19、23は
切断刃117を回転させて使用する機械であるので、次
のような安全装置を持っている。まず、フットスイッチ
132(図13)を台木側と穂木側に設けておく。こう
して台木苗と穂木苗はそれぞれ別人により各々の供給板
13、14にセットする必要があり、二人のうちのいず
れかの者がロボットを停止させたいときに、随時ロボッ
トを停止させることができる。また、接木ロボットの接
木部2前面は安全カバー(図示せず)で覆われているの
で、この安全カバーが開かれるとロボットが停止する。
さらに、クリップ123がなくなったことをクリップ有
無センサ129(図16、17)が検知すると、台木と
穂木の接木ができなくなるので、この場合も停止する。
ただし、この場合はクリップ123がセットされると、
リセットスイッチで作業が続行される。クリップ123
がなくなったとき以外に接木ロボットが停止した場合
は、接木ロボットの作業は最初からやり直す。
【0051】つぎに、タイムチャート(図19〜図2
1)を参照しながら接木ロボットの動作を説明する。ま
ず、台木部の各装置の動きを説明する。台木苗供給板1
3にセットされた台木苗をつかむために台木搬送アーム
押出シリンダ33にエアーが供給されて搬送アーム34
が前進する。台木受け取り位置で該アーム34先端の台
木胚軸ハンド37と台木根固定ハンド38の作動エアシ
リンダ(台木搬送アームボックス42内にある)が作動
して台木苗を把持する(図8)。これらハンド37、3
8の作動と同時に台木搬送用回転アクチュエータ29も
作動して、前記ハンド37、38で把持した台木を切断
位置まで搬送する。このとき、台木の切断位置裏側に円
筒ローラ41を当接させたため、台木搬送アーム押出シ
リンダ33はオフとなり、搬送アーム34は後退してい
る。切断位置では前記ハンド37、38は所定時間オフ
となる。このとき、既に台木首吊片39が図5(a)の
実線位置に来ているので、台木の子葉展開基部40は首
吊片39で支持された状態となる(図5(b))。この
直後に胚軸ハンド37と固定根ハンド38がオンとな
り、台木のその設定された胚軸の切断位置が決められた
ことになる。次いで、台木子葉押え50がオンとなり
(図6)、この状態で台木の子葉を一枚残して、他の子
葉が図6矢印のように切断刃117で切り落とされる。
ついで、回転アクチュエータ29が再びオンとなり、子
葉を一枚残した台木を接合位置付近まで搬送する。接合
位置付近では搬送アーム押出シリンダ33が再びオンと
なり、台木を穂木と接合される位置に前進する。回転ア
クチュエータ29はクリップ123が押し出されて接合
が完了するまで、オン状態を保つ。なお、図19のタイ
ムチャートのクリップ押出位置は後述するクリップ押し
出し第一段位置である。
【0052】接合位置では台木に残した一枚の子葉を接
合し易いように、円筒ローラ41で持ち上げるために、
台木子葉持ち上げ用回転アクチュエータ49が図7のよ
うに所定角度回転する。接合が終わると胚軸ハンド3
7、根固定ハンド38、搬送用回転アクチュエータ29
および子葉持ち上げ用回転アクチュエータ49はオフと
なり、それぞれが台木供給位置に戻る。
【0053】なお、台木搬送用回転アクチュエータ29
は二段式アクチュエータ(ニューエラー(株)製)であ
り、台木供給位置から切断位置までの90度の回転搬送
と切断位置から接合位置までの90度の回転搬送を順次
行うことができる。
【0054】次に穂木部の各種装置の作動を図20のタ
イムチャートを参照しながら説明する。穂木苗供給板1
4にセットされた穂木苗をつかむために穂木搬送アーム
押出シリンダ77にエアーが供給されて穂木搬送アーム
79が前進する。穂木受け取り位置で該搬送アーム79
先端の穂木胚軸ハンド83の作動エアシリンダ89が作
動して穂木苗の胚軸を把持する。この胚軸ハンド83の
作動と同時に穂木搬送用回転アクチュエータ73も作動
して、前記ハンド83で把持した穂木を切断位置まで搬
送する。このとき、穂木の胚軸の切断部の裏側を裏当て
ガイド片92aに当接させるため、穂木搬送アーム押出
シリンダ77はオフとなり、搬送アーム79は後退して
いる。また、穂木が切断位置まで搬送されている間に、
根固定ハンド84が穂木根を図11に示すように固定す
る。これは穂木の胚軸を図11矢印のように切断刃でカ
ットするときに、穂木根が切断刃の動作の邪魔にならな
いようにするためである。切断位置では子葉押えハンド
81が作動し、穂木の子葉を図11に示すように束ね
て、同じく子葉が切断刃の動作の邪魔にならないように
する。
【0055】穂木の胚軸がカットされると胚軸の一部と
穂木根は切り落とされ、残った胚軸と子葉は両ハンド8
1、83に把持されたままで、穂木搬送用回転アクチュ
エータ73の作動で接合位置付近に回転搬送される。接
合位置付近では搬送アーム押出シリンダ77が再びオン
となり、穂木を台木と接合される位置に前進させる。こ
の穂木搬送用回転アクチュエータ73はクリップ123
が押し出されて接合が完了するまで、オン状態を保つ。
なお、図20のタイムチャートのクリップ押出位置は後
述するクリップ押し出し第一段位置である。なお、穂木
搬送用回転アクチュエータ73は台木搬送用回転アクチ
ュエータ29と同様の二段式アクチュエータ(ニューエ
ラー(株)製)である。
【0056】次に、クリップ供給部の各種装置の作動を
図21のタイムチャートを参照しながら説明する。接合
位置に台木と穂木が供給されると、図16(b)のクリ
ップ押出シリンダ127がクリップ123をクリップ押
出位置(第一段押し出し位置)まで押し出す。クリップ
押出シリンダ127は二段式のエアシリンダであり、こ
こで一旦クリップ押し出しを停止し、その間にクリップ
開閉具126(図15)が作動して、クリップの付勢端
部を開放することで、クリップ先端が閉じる。この開閉
具126の作動に同期して、図17(a)に示す位置ま
でクリップ押出シリンダ127は接合苗をさらに押し出
し(第二段押し出し位置)、接合苗受け部に落下させ
る。この後、クリップ123は元の位置に後退する。こ
の動作を各々の接合毎に繰り返す。
【0057】
【発明の効果】クリップの供給方向と苗の供給方向が互
いに干渉し合わなく、また、台木苗と穂木苗の供給者同
士も互いに邪魔にならず、全体に合理的な作業配置がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の接木ロボットの上面図で
ある。
【図2】 本発明の一実施例の接木ロボットの接木部の
上面図である。
【図3】 本発明の一実施例の接木ロボットの接木部の
前面図である。
【図4】 本発明の一実施例の接木ロボットの接木部の
側面図である。
【図5】 本発明の一実施例の接木ロボットの台木搬送
装置の図である。
【図6】 本発明の一実施例の接木ロボットの台木切断
時の台木搬送装置付近の図である。
【図7】 本発明の一実施例の接木ロボットの台木と穂
木の接合時の台木搬送装置の図である。
【図8】 本発明の一実施例の接木ロボットの台木の供
給装置から受け取った状態の台木搬送装置の図である。
【図9】 本発明の一実施例の接木ロボットの穂木搬送
装置の図である。
【図10】 本発明の一実施例の接木ロボットの穂木苗
切断前の穂木搬送装置の図である。
【図11】 本発明の一実施例の接木ロボットの穂木切
断時の穂木搬送装置付近の図である。
【図12】 本発明の一実施例の接木ロボットの切断装
置の図である。
【図13】 本発明の一実施例の接木ロボットのクリッ
プフィーダ部と接木部のレイアウトとこれらの支持フレ
ームを示す図である。
【図14】 本発明の一実施例の接木ロボットのクリッ
プフィーダ部のレイアウトを示す図である。
【図15】 本発明の一実施例の接木ロボットのクリッ
プ掛け装置の上面図である。
【図16】 本発明の一実施例の接木ロボットのクリッ
プ掛け装置の側面図である。
【図17】 本発明の一実施例の接木ロボットのクリッ
プ掛け装置の側面図である。
【図18】 本発明の一実施例の接木ロボットの作動シ
ーケンスを示す図である。
【図19】 本発明の一実施例の接木ロボットの台木部
のタイムチャートを示す図である。
【図20】 本発明の一実施例の接木ロボットの穂木部
のタイムチャートを示す図である。
【図21】 本発明の一実施例の接木ロボットのクリッ
プ供給部のタイムチャートを示す図である。
【符号の説明】
1…クリップフィーダ部、2…接木部、3…台木部、5
…穂木部、6…接合部、9…クリップガイドレール、1
0…台木ロボットマニュピュレータ、11…穂木ロボッ
トマニュピュレータ、13…台木苗供給板、14…穂木
苗供給板、15…天板、18…台木搬送装置、19…台
木切断装置、22…穂木搬送装置、23…穂木切断装
置、25…クリップ接合装置、29…台木搬送用回転ア
クチュエータ、33…台木搬送アーム押出シリンダ、3
4…台木搬送アーム、35…台木把持部、37…台木胚
軸ハンド、38…台木根固定ハンド、39…台木首吊
片、41…円筒ローラ、47…首吊具、49…子葉持ち
上げ用回転アクチュエータ、50…台木子葉押え、73
…穂木搬送用回転アクチュエータ、77…穂木搬送アー
ム押出シリンダ、79…穂木搬送アーム、80…穂木把
持部、81…穂木子葉押えハンド、83…穂木胚軸ハン
ド、84…穂木根固定ハンド、92…裏当てガイド、1
17…切断刃、123…クリップ、124…クリップ掛
け装置、125…狭窄ガイドレール、126…クリップ
開閉具、127…クリップ押し出しシリンダ、128…
クリップ押し出し具、131…接木ロボットフレーム、
132…フットスイッチ、133…クリップフィーダ駆
動モータ、135…上下方向調節固定ロッド、136…
左右方向調節固定ロッド、139…シュート、140…
扉、141…切断片ボックス

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台木苗と穂木苗をそれぞれ切断した後、
    クリップで台木苗と穂木苗を接合する接合ロボットにお
    いて、 クリップ供給装置の前面に台木と穂木との接合部を配置
    し、該接合部は中央にクリップ接合装置、その両側に台
    木苗供給装置と台木切断装置からなる台木部および穂木
    苗供給装置と穂木切断装置からなる穂木部をそれぞれ配
    置したことを特徴とする接木ロボット。
  2. 【請求項2】 接合部のクリップ接合装置をクリップ供
    給装置の前面に配置し、クリップ供給装置はその支持フ
    レーム上に配置し、接合部の下方には空間部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の接木ロボット。
  3. 【請求項3】 接木部は、略直線上に順に配置される台
    木苗供給装置とクリップ接合装置と穂木苗供給装置と、 台木供給装置とクリップ接合装置との間に配置される、
    先端部で台木を把持しながら搬送アームの基部を中心と
    して回転搬送する台木搬送装置と、 穂木供給装置と接合装置との間に配置される、先端部で
    穂木を把持しながら搬送アームの基部を中心として回転
    搬送する穂木搬送装置と、 台木搬送装置および穂木搬送装置の搬送アーム先端部の
    搬送円周近傍にそれぞれ配置される台木および穂木の切
    断装置とを備えたことを特徴とする請求項1記載の接木
    ロボット。
  4. 【請求項4】 接木部の台木搬送装置および穂木搬送装
    置の各駆動用部材と台木苗供給装置および穂木苗供給装
    置を接木部の一枚の天板に懸架したことを特徴とする請
    求項3記載の接木ロボット。
  5. 【請求項5】 接木部前面と両側面のなす各コーナー部
    はそれぞれ切欠き状にしたことを特徴とする請求項1記
    載の接木ロボット。
  6. 【請求項6】 クリップ供給装置は振動式クリップフィ
    ーダのボウルと該ボウルの外周部の接線方向に接続され
    た直線状の振動式クリップ送路を備え、該直線状の振動
    式クリップ送路の先端部にクリップ供給装置の支持フレ
    ームに固定支持される接合部のクリップ接合装置を配置
    したことを特徴とする請求項1記載の接木ロボット。
  7. 【請求項7】 クリップ供給装置の直線状の振動式クリ
    ップ送路のクリップ進行方向と、該振動式クリップ送路
    の先端部に接続される接合部のクリップ接合装置のクリ
    ップ進行方向とは直線上にないようにしたことを特徴と
    する請求項6記載の接木ロボット。
  8. 【請求項8】 接合部のクリップ接合装置は接合部の枠
    構成フレームに連結した支持部材により、その空間配置
    を調整可能にしたことを特徴とする請求項1記載の接木
    ロボット。
  9. 【請求項9】 接合部のクリップ接合装置は、クリップ
    の把持部を開放付勢しながらクリップの取手部をガイド
    するガイドレールと、該ガイドレールの先端に設けられ
    る取手部を開放する方向にガイド幅を拡大するクリップ
    開閉具と、クリップをその進行方向に前進させるクリッ
    プ押出具を備えていることを特徴とする請求項1記載の
    接木ロボット。
  10. 【請求項10】 クリップ押出具は、クリップ押し出し
    前進時にはクリップ把持部の上端コーナーを支持しなが
    ら押し出し、その後退時にはクリップ把持部上端を乗り
    越える弾性部材を備えたことを特徴とする請求項9記載
    の接木ロボット。
  11. 【請求項11】 接木部下面に接合された接木苗および
    その切断片を区別して排出するシュートを設けたことを
    特徴とする請求項1記載の接木ロボット。
  12. 【請求項12】 接木部下方には、少なくとも一以上が
    作動状態になると接木ロボットの動作が停止する緊急停
    止スイッチとして二以上のフットスイッチを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の接木ロボット。
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