JPH0670434A - 架空電線等の融雪方法 - Google Patents
架空電線等の融雪方法Info
- Publication number
- JPH0670434A JPH0670434A JP4232679A JP23267992A JPH0670434A JP H0670434 A JPH0670434 A JP H0670434A JP 4232679 A JP4232679 A JP 4232679A JP 23267992 A JP23267992 A JP 23267992A JP H0670434 A JPH0670434 A JP H0670434A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- overhead
- snow
- resistance wire
- overhead wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 架空地線や架空電線でも電流の低い電線上に
付着した雪を確実に融雪することができる。 【構成】 架空電線１０の撚線１２に融雪用被覆抵抗線
１４を巻付け、この被覆抵抗線１４は接続部１６で撚線
１２に接続されて閉回路を形成している。被覆抵抗線１
４は、受信部２６を構成するコイルに接続され、電気供
給源２０の送信部２４からの電波２２を受けて電流を発
生する。被覆抵抗線１４は、この電流によって発熱する
ので、架空電線や架空地線に付着した雪を確実に融解す
ることができる。
付着した雪を確実に融雪することができる。 【構成】 架空電線１０の撚線１２に融雪用被覆抵抗線
１４を巻付け、この被覆抵抗線１４は接続部１６で撚線
１２に接続されて閉回路を形成している。被覆抵抗線１
４は、受信部２６を構成するコイルに接続され、電気供
給源２０の送信部２４からの電波２２を受けて電流を発
生する。被覆抵抗線１４は、この電流によって発熱する
ので、架空電線や架空地線に付着した雪を確実に融解す
ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、架空電線、架
空地線等の着雪又はこれらの線からの落雪を防止する融
雪方法に関するものである。
空地線等の着雪又はこれらの線からの落雪を防止する融
雪方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】架空電線に雪が付着すると、この雪は架
空電線の撚り溝に沿って回転し、遂には筒雪となって巨
大化し、架空電線に掛かる荷重が大きくなり、架空電線
が断線したり、鉄塔が倒壊したりする事故が発生する。
このため、架空電線に難着雪リングを取付けて着雪が巨
大化する前に、架空電線から早期に落雪することが試み
られている。
空電線の撚り溝に沿って回転し、遂には筒雪となって巨
大化し、架空電線に掛かる荷重が大きくなり、架空電線
が断線したり、鉄塔が倒壊したりする事故が発生する。
このため、架空電線に難着雪リングを取付けて着雪が巨
大化する前に、架空電線から早期に落雪することが試み
られている。
【０００３】しかし、架空電線の直下にビニルハウスや
自動車等のように落雪によって破壊し易い物体がある
と、落雪によって被害を発生する虞がある。従って、従
来技術では、架空電線に磁性金属線材を巻付けて架空電
線に流れる電流によって発生した磁束がこの磁性金属線
材を通って渦電流損失によって発生する熱で架空電線上
の雪を融解することが行われている。
自動車等のように落雪によって破壊し易い物体がある
と、落雪によって被害を発生する虞がある。従って、従
来技術では、架空電線に磁性金属線材を巻付けて架空電
線に流れる電流によって発生した磁束がこの磁性金属線
材を通って渦電流損失によって発生する熱で架空電線上
の雪を融解することが行われている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
の架空電線の融雪方法は、架空電線に渦電流損失を発生
するのに充分な電流が流れている場合には架空電線を融
雪することができるが、架空地線や架空電線でも電流値
の低いものでは融雪に必要な発熱量を得ることができな
いため、確実に融雪することができない欠点があった。
の架空電線の融雪方法は、架空電線に渦電流損失を発生
するのに充分な電流が流れている場合には架空電線を融
雪することができるが、架空地線や架空電線でも電流値
の低いものでは融雪に必要な発熱量を得ることができな
いため、確実に融雪することができない欠点があった。
【０００５】本発明の目的は、上記の欠点を回避し、架
空地線や架空電線でも電流の低い電線上に付着した雪を
確実に融雪することができる架空電線等の融雪方法を提
供することにある。
空地線や架空電線でも電流の低い電線上に付着した雪を
確実に融雪することができる架空電線等の融雪方法を提
供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、架空電線等に巻付けられた融雪用被覆
抵抗線に無線送電技術による受信部（例えば電波−電気
変換器）を接続し、この無線送電技術によって被覆抵抗
線を通電発熱して架空電線等を融雪することを特徴とす
る架空電線等の融雪方法を提供することにある。
解決するために、架空電線等に巻付けられた融雪用被覆
抵抗線に無線送電技術による受信部（例えば電波−電気
変換器）を接続し、この無線送電技術によって被覆抵抗
線を通電発熱して架空電線等を融雪することを特徴とす
る架空電線等の融雪方法を提供することにある。
【０００７】
【作用】このように、架空電線等に融雪用被覆抵抗線を
巻付け、この被覆抵抗線に無線送電技術による受信部
（電波−電気変換器）を接続し、無線送電技術によって
被覆抵抗線を通電発熱するので、電流値が低い架空電線
や架空地線に付着した雪を確実に融解することができ
る。
巻付け、この被覆抵抗線に無線送電技術による受信部
（電波−電気変換器）を接続し、無線送電技術によって
被覆抵抗線を通電発熱するので、電流値が低い架空電線
や架空地線に付着した雪を確実に融解することができ
る。
【０００８】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細にのべ
ると、図１は本発明に係る架空電線等の融雪方法に用い
られる装置を系統的に示し、架空電線１０の撚線１２上
にに巻付けられた融雪用被覆抵抗線１４に無線送電技術
による受信部（電波−電気変換器）２６を接続してい
る。
ると、図１は本発明に係る架空電線等の融雪方法に用い
られる装置を系統的に示し、架空電線１０の撚線１２上
にに巻付けられた融雪用被覆抵抗線１４に無線送電技術
による受信部（電波−電気変換器）２６を接続してい
る。
【０００９】被覆抵抗線１４は、線状抵抗体に耐熱性合
成樹脂等を被覆して形成され、この被覆抵抗線１４は、
図３（Ａ）に示すように、架空電線１０の撚線１２の撚
り方向に対して逆方向に巻付けるか、図３（Ｂ）に示す
ように、架空電線１０の撚線１２の撚り方向と同じ方向
に巻付けられる。この被覆抵抗線１４の巻付けピッチ
は、使用状況に応じて任意に設定される。また、被覆抵
抗線１４は、その両端を架空電線１０の撚線１２にそれ
ぞれ溶接等によって接続してこの接続部１６Ａ、１６Ｂ
を介して撚線１２と共に閉回路を形成している。
成樹脂等を被覆して形成され、この被覆抵抗線１４は、
図３（Ａ）に示すように、架空電線１０の撚線１２の撚
り方向に対して逆方向に巻付けるか、図３（Ｂ）に示す
ように、架空電線１０の撚線１２の撚り方向と同じ方向
に巻付けられる。この被覆抵抗線１４の巻付けピッチ
は、使用状況に応じて任意に設定される。また、被覆抵
抗線１４は、その両端を架空電線１０の撚線１２にそれ
ぞれ溶接等によって接続してこの接続部１６Ａ、１６Ｂ
を介して撚線１２と共に閉回路を形成している。
【００１０】本発明に用いられる無線送電技術は、図１
に示すように、例えば、電波２２を送信する無線送電の
送信部２４と、図２（Ａ）（Ｂ）に示すように、この送
信部２４からの電波２２を受信して電気を発生する無線
送電の受信部（電波−電気変換器）２６との組合せを利
用する。送信部２４は、電気供給源２０によって駆動さ
れて電波２２を発生する。また、受信部２６は、送信部
２４からの電波２２が通過するコイル３０から成り、こ
のコイル３０は、被覆抵抗線１４に接続されている。こ
の受信部２６は、送信部２４からの電波２２がコイル３
０を通過すると、コイル３０に誘導電流Ｉが発生し、こ
のコイル３０に接続された被覆抵抗線１４にこの誘導電
流が流れる。
に示すように、例えば、電波２２を送信する無線送電の
送信部２４と、図２（Ａ）（Ｂ）に示すように、この送
信部２４からの電波２２を受信して電気を発生する無線
送電の受信部（電波−電気変換器）２６との組合せを利
用する。送信部２４は、電気供給源２０によって駆動さ
れて電波２２を発生する。また、受信部２６は、送信部
２４からの電波２２が通過するコイル３０から成り、こ
のコイル３０は、被覆抵抗線１４に接続されている。こ
の受信部２６は、送信部２４からの電波２２がコイル３
０を通過すると、コイル３０に誘導電流Ｉが発生し、こ
のコイル３０に接続された被覆抵抗線１４にこの誘導電
流が流れる。
【００１１】次に、本発明の融雪方法を詳細にのべる
と、架空電線１０に着雪がない場合には、電気供給源２
０は駆動されないので、無線送電の送信部２４及び受信
部２６は駆動されない。架空電線１０に着雪が生ずる
と、電気供給源２０によって送信部２６から電波２２が
受信部２６に向けて発信され、この電波は、受信部２６
内でコイル３０に誘導電流Ｉを発生するので、この電流
は被覆抵抗線１４に供給される。従って、被覆抵抗線１
４は、ジュール熱を発生し、この熱で架空電線１０上の
雪が融解される。
と、架空電線１０に着雪がない場合には、電気供給源２
０は駆動されないので、無線送電の送信部２４及び受信
部２６は駆動されない。架空電線１０に着雪が生ずる
と、電気供給源２０によって送信部２６から電波２２が
受信部２６に向けて発信され、この電波は、受信部２６
内でコイル３０に誘導電流Ｉを発生するので、この電流
は被覆抵抗線１４に供給される。従って、被覆抵抗線１
４は、ジュール熱を発生し、この熱で架空電線１０上の
雪が融解される。
【００１２】このように、本発明の方法では、架空電線
１０を流れる電流を拾って通電発熱するのではなく、無
線送電技術によって被覆抵抗線を通電発熱するので、電
流値が低い架空電線や架空地線に付着した雪を確実に融
解することができることが解る。
１０を流れる電流を拾って通電発熱するのではなく、無
線送電技術によって被覆抵抗線を通電発熱するので、電
流値が低い架空電線や架空地線に付着した雪を確実に融
解することができることが解る。
【００１３】図１及び図２の実施例では、架空電線１０
の撚線１２を被覆抵抗線１４の閉回路に用いたが、図４
及び図５に示すように、被覆抵抗線１４を２芯として架
空電線１０の撚線１２上に巻付け、その一端は接続部１
６で接続し、他端はリード線１４ａを介して受信部２６
のコイル３０に接続して、撚線１２を用いることなく、
閉回路を形成することができる。この図４及び図５の実
施例もその動作は図１及び図２の実施例と全く同じであ
る。
の撚線１２を被覆抵抗線１４の閉回路に用いたが、図４
及び図５に示すように、被覆抵抗線１４を２芯として架
空電線１０の撚線１２上に巻付け、その一端は接続部１
６で接続し、他端はリード線１４ａを介して受信部２６
のコイル３０に接続して、撚線１２を用いることなく、
閉回路を形成することができる。この図４及び図５の実
施例もその動作は図１及び図２の実施例と全く同じであ
る。
【００１４】尚、上記実施例では、無線送電技術は、電
波２２を受信部２６でコイル３０を通過して電気に変換
する手段を用いているが、任意の電波−電気変換手段を
用いることができ、また電波以外による他の無線送電技
術を用いることができる。
波２２を受信部２６でコイル３０を通過して電気に変換
する手段を用いているが、任意の電波−電気変換手段を
用いることができ、また電波以外による他の無線送電技
術を用いることができる。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、架空電
線等に融雪用被覆抵抗線を巻付け、この被覆抵抗線に無
線送電技術によって起動される電気供給源を接続し、無
線送電技術によって被覆抵抗線を通電発熱するので、電
流値が低い架空電線や架空地線に付着した雪を確実に融
解することができる実益がある。
線等に融雪用被覆抵抗線を巻付け、この被覆抵抗線に無
線送電技術によって起動される電気供給源を接続し、無
線送電技術によって被覆抵抗線を通電発熱するので、電
流値が低い架空電線や架空地線に付着した雪を確実に融
解することができる実益がある。
【図１】本発明の架空電線等の融雪方法に用いられる装
置の一実施例の概略系統図である。
置の一実施例の概略系統図である。
【図２】図１の装置において無線送電技術を用いた受信
部（電波−電気変換器）の詳細を示す系統図であり、
（Ａ）は電気的閉回路図であり、（Ｂ）は動作原理を示
す図である。
部（電波−電気変換器）の詳細を示す系統図であり、
（Ａ）は電気的閉回路図であり、（Ｂ）は動作原理を示
す図である。
【図３】被覆抵抗線の巻付け状態の異なる例を示す正面
図である。
図である。
【図４】本発明の架空電線等の融雪方法に用いられる装
置の他の実施例の概略系統図である。
置の他の実施例の概略系統図である。
【図５】図４の装置において無線送電技術を用いた受信
部の詳細を示す系統図である。
部の詳細を示す系統図である。
１０ 架空電線 １２ 撚線 １４ 被覆抵抗線 １４ａ リード線 １６ 接続部 ２０ 電気供給源 ２２ 電波 ２４ 送信部 ２６ 受信部 ３０ コイル
Claims (1)
- 【請求項１】 架空電線等に巻付けられた融雪用被覆抵
抗線に無線送電技術による受信部を接続し、前記無線送
電技術によって前記被覆抵抗線を通電発熱して前記架空
電線等を融雪することを特徴とする架空電線等の融雪方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4232679A JPH0670434A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 架空電線等の融雪方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4232679A JPH0670434A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 架空電線等の融雪方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0670434A true JPH0670434A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=16943098
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4232679A Pending JPH0670434A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 架空電線等の融雪方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0670434A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102361311A (zh) * | 2011-08-26 | 2012-02-22 | 无锡同春新能源科技有限公司 | 一种带锂离子电池向化冰雪装置供电的电缆线 |
| CN102386600A (zh) * | 2011-08-26 | 2012-03-21 | 无锡同春新能源科技有限公司 | 一种带风光互补发电系统向化冰雪装置供电的电缆线 |
| CN104779570A (zh) * | 2015-03-02 | 2015-07-15 | 闫宇明 | 一种高压线除冰装置 |
-
1992
- 1992-08-10 JP JP4232679A patent/JPH0670434A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102361311A (zh) * | 2011-08-26 | 2012-02-22 | 无锡同春新能源科技有限公司 | 一种带锂离子电池向化冰雪装置供电的电缆线 |
| CN102386600A (zh) * | 2011-08-26 | 2012-03-21 | 无锡同春新能源科技有限公司 | 一种带风光互补发电系统向化冰雪装置供电的电缆线 |
| CN104779570A (zh) * | 2015-03-02 | 2015-07-15 | 闫宇明 | 一种高压线除冰装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH09510573A (ja) | ケーブル用除氷装置 | |
| CN201181607Y (zh) | 一种架空融雪化冰光/电缆 | |
| JP3055335B2 (ja) | 電磁誘導加熱式融雪器 | |
| JPH01173509A (ja) | ケーブルの製造方法 | |
| AU2009350612B2 (en) | Apparatus and method for generating electric energy in an electric power transmission system | |
| JPH0670434A (ja) | 架空電線等の融雪方法 | |
| US4518445A (en) | Method for making electrical cables | |
| WO2005009080A8 (en) | Heating blanket | |
| JPH08296206A (ja) | ケーブル | |
| JPH06309944A (ja) | 難着雪線路 | |
| JPH0686437A (ja) | 融雪電線 | |
| JP3064691B2 (ja) | 架空送電線の故障箇所検知方法 | |
| CN1005947B (zh) | 用于架空传输线的一种避雷器连接设备 | |
| JPS63119110A (ja) | 架空用ケ−ブル | |
| JPH01126124A (ja) | 架空送電線の着氷雪防止装置 | |
| KR102652979B1 (ko) | 지중배전선 보호용 케이블 스타킹 시스템 | |
| JP2675102B2 (ja) | 架空電線の着雪防止方法 | |
| US20220352701A1 (en) | Method of manufacturing wiring member-equipped adherend and wiring member-equipped adherend | |
| JPS5844609A (ja) | 難着氷雪電線 | |
| JPS61149865A (ja) | 電線の充電状況検知装置 | |
| US6973721B2 (en) | Tension-resistant connection between a shielded heating cable and a power supply cable | |
| CN111017074B (zh) | 规范停车装置与方法 | |
| JPH02189812A (ja) | 融雪電線 | |
| JPS5928823A (ja) | 電誘導体を有する架空地線 | |
| JPH0545068Y2 (ja) |