JPH0670214U - 積層トランス - Google Patents

積層トランス

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JPH0670214U
JPH0670214U JP1336093U JP1336093U JPH0670214U JP H0670214 U JPH0670214 U JP H0670214U JP 1336093 U JP1336093 U JP 1336093U JP 1336093 U JP1336093 U JP 1336093U JP H0670214 U JPH0670214 U JP H0670214U
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laminated
magnetic
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secondary coil
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一高 鈴木
昌典 渡丸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一次コイルと二次コイルとの間において高い
結合係数を取得することができる積層トランスの提供。 【構成】 まず、μが10の低μ磁性体グリーンシートに
層間接続用のスルーホールをあけ、その表面にAgペー
ストを用い、積層してスルーホール接続することによっ
て方形状に周回するコイルが構成されるコイル導体パタ
ーンを印刷形成する。次いで、これらのシートを所定の
構成で積層およびスルーホール接続し、さらにその上下
に、μが1000の高μ磁性体グリーンシートをカバーシー
トとして積層することにより、上下に高μ磁性体3が積
層された低μ磁性体4の内部に、一次コイル1と二次コ
イル2とが並置埋設された積層体を得る。次に、この積
層体における一次コイル1および二次コイル2の軸芯部
分にドリルで穴を開け、その穴にμが1000のフェライト
ペースト5を充填する。次いで、この積層体を焼成した
後、外部電極を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、積層トランスに関し、さらに詳しくは、磁性体内部に埋設された一 次コイルと二次コイルとの間において、高い結合係数を取得することができる積 層トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】
積層トランスとは、例えば図7または図8に示すように、高μ磁性体3内部に 、周回する一次コイル1および二次コイル2が並置埋設または重畳埋設されてな るものであって、従来、このような積層トランスは、一般に層間接続のためのス ルーホールを形成した高μ磁性体グリーンシートに、Agを主成分とする導電ペ ーストを用いてコイル導体パターンを印刷形成し、これらのグリーンシートを所 定の構成で積層およびスルーホール接続した後焼成し、外部電極を形成すること によって製造されてきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような方法で製造される従来の積層トランスは、コイル 導体間、および一次コイルと二次コイルとの間におけるリーケージフラックスが 大きかったっため、一次コイルと二次コイルとの間において高い結合係数を得る ことができないという問題点があった。
【0004】 そこで本考案は、上記従来の技術の問題点を解決し、一次コイルと二次コイル との間において高い結合係数を取得することができる積層トランスを提供するこ とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者等は、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、一次コイルおよ び二次コイルを、上下に高μ磁性体層を重ねた低μ磁性体の内部に並置埋設し、 さらに、埋設したコイルにおける軸芯部分の低μ磁性体を高μ磁性体で置換する ことにより、上記課題が解決されることを見い出し、本考案に到達した。
【0006】 すなわち、本考案は、磁性体内部に一次コイルと二次コイルとが埋設されてな る積層トランスであって、前記一次コイルおよび二次コイルが、上下に高μ磁性 体層が積層された低μ磁性体の内部に埋設されており、これらのコイルにおける 軸芯部分の磁性体が、高μ磁性体で置換されていることを特徴とする積層トラン スを提供するものである。
【0007】
【作用】
本考案の積層トランスは、一次コイルおよび二次コイルが、低μ磁性体の内部 に埋設されている。このように、両コイルを低μ磁性体の内部に埋設することに より、コイル導体間、および1次コイルと2次コイルとの間におけるリーケージ フラックスが抑えられるようになるため、一次コイルと二次コイルとの間におい て高い結合係数を取得することが可能となる。
【0008】 また、本考案の積層トランスは、内設されたコイルの磁路にあたる部分、すな わち低μ磁性体の内部に埋設されたコイルにおける軸芯部分の磁性体を、高μ磁 性体に置換しており、しかもその形状をトロイダル形状としているため、極めて 高い磁束密度を得ることができる。
【0009】 さらに、本考案の積層トランスは、一次コイルの軸芯部分と二次コイルの軸芯 部分とに置換する磁性体のμを変えることにより、1次コイルおよび2次コイル のインダクタンス値を自由に調整することができる。したがって、本考案の積層 トランスは、コイルパターンを変えることなく出力電圧等を変えることができる のである。
【0010】 以下、実施例により本考案をさらに詳細に説明する。しかし本考案の範囲は以 下の実施例により制限されるものではない。
【0011】
【実施例1】 本考案の積層トランスおよびその製造方法の一例を以下に示す。
【0012】 まず、μが10の低μ磁性体グリーンシートに層間接続用のスルーホールをあけ 、その表面にAgペーストを用い、積層してスルーホール接続することによって 方形状に周回するコイルが構成されるコイル導体パターンを印刷形成した。
【0013】 次いで、これらのシートを所定の構成で積層およびスルーホール接続した後、 この積層体における一次コイル1および二次コイル2の軸芯部分にドリルで穴を 開け、その穴にμが1000のフェライトペースト5を充填し、該部分の磁性体を低 μのものから高μのものに置換した。なお、本実施例においては、一次コイルお よび二次コイルの軸芯部分に高μのフェライトペーストを充填したが、このフェ ライトペーストに代えて、柱状の高μ磁性体を装填しても良い。
【0014】 次に、上記積層体の上下に、μが1000の高μ磁性体グリーンシートをカバーシ ートとして積層し、上下に高μ磁性体3が積層された低μ磁性体4の内部に、一 次コイル1と二次コイル2とが並置埋設された積層体を得た。次いで、この積層 体を焼成した後、外部電極を形成し、積層トランスを得た(図1および図5)。
【0015】 上記のような方法で製造された積層トランスは、従来の積層トランス、すなわ ち単一のμの磁性体の内部に一次コイルと二次コイルとを埋設して構成した積層 トランスに比べ、その結合係数は 500%程向上していた。
【0016】
【実施例2】 本考案の積層トランスの別の一例として、磁性体内部に、方形状に周回する2 つの二次コイル2および1つの一次コイル1を並置埋設した積層トランスを図2 に示す。
【0017】 すなわち、図2に示す積層トランスは、上下に高μ磁性体3が積層された低μ 磁性体4の内部に、一次コイル1を挟んでその両脇に二次コイル2が並置埋設さ れてなるものであって、一次コイル1の軸芯部分には低μ磁性体4に代えてμが 1000のフェライトペースト5が充填されており、二次コイル2の軸芯部分には低 μ磁性体4に代えてμが 500のフェライトペースト6が充填されている。
【0018】 このように、一次コイルの軸芯部分の磁性体のμと、二次コイルの軸芯部分の 磁性体のμとを相違させることにより、一次コイルに対するインダクタンスの比 を変えることができる。ちなみに、上記のような積層トランスを電源回路に組み 込んで使用した場合、出力電圧を 1.4倍(例えば、5V(μ=1000)と7V(μ = 500))に変えることができる。
【0019】
【実施例3】 本考案の積層トランスのさらに別の一例として、磁性体内部に、方形状に周回 する2つの二次コイル2と1つの一次コイル1とを、重畳および並置埋設した積 層トランスを図3に示す。
【0020】 すなわち、図3に示す積層トランスは、上下に高μ磁性体3が積層された低μ 磁性体4の内部に、一次コイル1と二次コイル2とが重畳埋設され、さらにこの 重畳されたコイルと、別の二次コイル2とが並置埋設されてなるものであって、 重畳埋設されたコイルの軸芯部分には、低μ磁性体4に代えてμが1000のフェラ イトペースト5が充填されており、この重畳埋設されたコイルと並列して埋設さ れた二次コイル2の軸芯部分には、低μ磁性体4に代えてμが 500のフェライト ペースト6が充填されている。
【0021】 このような構成の積層トランスは、同じコイル数であっても、トランスの大き さを小さくすることができる。
【0022】
【実施例4】 本考案の積層トランスのさらに別の一例として、磁性体内部に、8の字状に周 回する一次コイル1と二次コイル2とを重畳埋設した積層トランスを図4および 図6に示す。
【0023】 すなわち、図4および図6に示す積層トランスは、上下に高μ磁性体3が積層 された低μ磁性体4の内部に、8の字状に周回する一次コイル1の上に、8の字 状に周回する二次コイル2が重畳埋設されてなるものであって、コイルを8の字 に周回させることによって生じた2つのコイル軸芯部分には、μが1000のフェラ イトペースト5が充填されている。
【0024】 このような構成の積層トランスは、一次コイルと二次コイルとの間の距離が近 いため、より高い磁束密度および結合係数を得ることができる。
【0025】 なお、上記8の字状に周回するコイルを、左右に分けて2つ方形状に周回する コイルとし、これら左右のコイルの磁束の向きが逆になるように内部で結線して も、上記同様の効果を得ることができる。
【0026】
【考案の効果】
本考案の積層トランスの開発により、コイル導体間、および一次コイルと二次 コイルとの間におけるリーケージフラックスを抑えることができるようになった 。そのため、本考案の積層トランスは、高い磁束密度および高い結合係数を取得 することができる。また、本考案の積層トランスは、コイル導体パターンを変え ることなく様々な仕様のトランスを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の積層トランスの一例を示す図であっ
て、(a)は積層方向と直交するグリーンシート面方向
で切断した断面図、(b)は積層方向に切断した断面図
である。
【図2】本考案の積層トランスの別の一例を示す図であ
って、(a)は積層方向と直交するグリーンシート面方
向で切断した断面図、(b)は積層方向に切断した断面
図である。
【図3】本考案の積層トランスのさらに別の一例を示す
図であって、(a)は積層方向と直交するグリーンシー
ト面方向で切断した断面図、(b)は積層方向に切断し
た断面図である。
【図4】本考案の積層トランスのさらに別の一例を示す
図であって、(a)は積層方向と直交するグリーンシー
ト面方向で切断した断面図、(b)は積層方向に切断し
た断面図である。
【図5】図1に示す積層トランスの透視斜視図である。
【図6】図4に示す積層トランスの透視斜視図である。
【図7】従来の積層トランスの一例を示す図であって、
(a)は積層方向と直交するグリーンシート面方向で切
断した断面図、(b)は積層方向に切断した断面図であ
る。
【図8】従来の積層トランスの別の一例を示す図であっ
て、(a)は積層方向と直交するグリーンシート面方向
で切断した断面図、(b)は積層方向に切断した断面図
である。
【符号の説明】
1 一次コイル 2 二次コイル 3 高μ磁性体 4 低μ磁性体 5 μが1000のフェライトペースト 6 μが 500のフェライトペースト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体内部に一次コイルと二次コイルと
    が埋設されてなる積層トランスであって、前記一次コイ
    ルおよび二次コイルが、上下に高μ磁性体層が積層され
    た低μ磁性体の内部に埋設されており、これらのコイル
    における軸芯部分の磁性体が、高μ磁性体で置換されて
    いることを特徴とする積層トランス。
JP1993013360U 1993-02-26 1993-02-26 積層トランス Expired - Fee Related JP2589636Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005340586A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Murata Mfg Co Ltd 積層型電子部品

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5514768U (ja) * 1978-07-18 1980-01-30

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JP2589636Y2 (ja) 1999-02-03

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