JPH067006U - 非接触測定機 - Google Patents

非接触測定機

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JPH067006U
JPH067006U JP4506892U JP4506892U JPH067006U JP H067006 U JPH067006 U JP H067006U JP 4506892 U JP4506892 U JP 4506892U JP 4506892 U JP4506892 U JP 4506892U JP H067006 U JPH067006 U JP H067006U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外光等の影響に左右されることなく、被測定
物のエッジ位置の自動検出を正確に行う。 【構成】 測定テーブル3上に被測定物Aを載置し、こ
の被測定物Aをレンズ鏡筒部8により結像面上に形成す
る。レンズ鏡筒部8の先端部を覆うようにフード部9を
設ける。前記結像面上の像に基づき、被測定物Aのエッ
ジ位置を検出する。 【効果】 フード部9は、測定機周囲の外光を遮断する
とともに、レンズ鏡筒部8への入射光を制限する。これ
によって、結像面上の像のコントラストが明瞭になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、被測定物の座標および寸法等を計測する光学式の非接触測定機に関 する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の光学式の非接触測定機は、例えば特開昭64−28507号 公報等において公知である。これは、被測定物を載置する載置台と、被測定物の 像を結像面上に形成するレンズ鏡筒部とを備え、前記被測定物の像の明暗の境界 を結像面に配設されたセンサ等の受光手段によって、エッジ位置として検出する ように構成されている。
【0003】 こうした非接触測定機においては、測定の高速化および自動化を実現するため に、マイクロコンピュータを内蔵する制御手段によるコンピュータ制御が行われ る。すなわち、前記受光手段に代わり、画像検出手段としてCCD(電荷結合素 子)を有するビデオカメラを配設し、かつ、前記載置台のX,Y,Z各軸にそれ ぞれDCサーボモータおよびリニアエンコーダを配設し、制御手段によって各軸 のDCサーボモータを駆動させながら、レンズ鏡筒部を介してCCDビデオカメ ラに得られた被測定物の像をデジタル的に画像処理し、被測定物のエッジ位置を 自動検出する。そして、制御手段は各軸の移動量をリニアエンコーダにより直角 座標系として読み取り、これを予めプログラミングされた制御にしたがって即時 演算処理することで、座標、寸法等をモニターユニット等に表示する、というも のである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来技術における非接触測定機は、被測定物として例えば半導体のリード フレーム等を検査する場合に、バックライトを使用して被測定物の底面からの照 明を行う必要がある。しかしながら、こうした条件の下でCCDビデオカメラか ら被測定物の像を取込む際、前記バックライトからの照明光と、測定機周辺の外 光が相互に影響し合い、像のコントラストが不明瞭になって、被測定物のエッジ 位置を正確に自動検出することができなくなるという問題点を生じる。しかも、 前述の半導体のリードフレーム等、特に被測定部のエッジ部分が丸められて曲辺 部が多く形成されている場合、この曲辺部に前記バックライト照明からの照明光 が乱反射して、被測定物のエッジ位置の自動検出が一層困難になる。
【0005】 そこで本考案は、外光等の影響に左右されることなく、被測定物のエッジ位置 の自動検出を正確に行うことの可能な非接触測定機を提供することを目的とする 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の考案は、載置台に載置された被測定物の像を昇降可能なレン ズ鏡筒部により結像面上に形成し、前記結像面上で得られた像を制御手段により 画像処理して前記被測定物のエッジ位置を検出するように構成した非接触測定機 において、前記レンズ鏡筒部の先端部にフード部を設けたものである。
【0007】 請求項2に記載の考案は、前記レンズ鏡筒部に対して前記フード部が昇降可能 となるような駆動装置を配設したものである。
【0008】 請求項3に記載の考案は、前記フード部が可撓性材料からなるものである。
【0009】
【作用】
請求項1の構成によって、フード部によりレンズ鏡筒部に侵入する外光が遮断 されるとともに、レンズ鏡筒部への入射光が制限された状態で、被測定物のエッ ジ位置の検出が行われる。
【0010】 請求項2の構成によって、被測定部の形状に応じてフード部が上下方向に移動 し、被測定部とフード部との接触を避けることができる。また、フード部を必要 としない場合には、このフード部を収納状態の位置に移動できる。
【0011】 請求項3の構成によって、被測定部とフード部が接触した場合に、被測定部に 対して傷が付くことが回避される。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1乃至図5を参照して説明する。先ず、図1にお いて、本実施例における非接触測定機の全体構成について説明する。1は長方形 状をなす載置台であり、この載置台1の上部に形成されたベッド部2には、被測 定物Aを載置するための測定テーブル3が、スライド面4上に前後動可能に配設 される。5はスライド面4の両側に立設するコラム部であり、この一対のコラム 部5間には、支持部材6を介して昇降および横動可能なヘッド部7が設けられる 。ヘッド部7の下端には測定テーブル3に対向して、レンズ鏡筒部8と、着脱可 能なフード部9と、リングライト10がそれぞれ配設される。一方、操作テーブル 11上にはプログラム設定等を行うためのキーボードユニット12およびジョイステ ィックユニット13と、表示用のモニタユニット14が設けられる。これら各ユニッ ト12,13,14および測定テーブル3,ヘッド部7の移動等は、操作テーブル11の 一側に設けられたコントロールメインユニット15により制御される。なお、前記 モニタユニット14に加え、図示しないプリンタ装置などによって、出力結果を表 示するように構成してもよい。
【0013】 次に、図2に基づきヘッド部7の下部の構成について詳説する。リングライト 10はフード部9の外周を囲む環状の透光性材料からなり、その一側上方には多数 のガラス繊維により形成されたライトガイド16が配設される。そして、このライ トガイド16に光が導かれると、リングライト10の円周部の4箇所から被測定物A の上方に向けて照明光が照射される。照明光の照射方向,入射角,強度は、コン トロールメインユニット15へのプログラミングにより、リングライト10と一体的 に取付けられたスピンドルを上下に移動制御することで適宜選択できる。17はヘ ッド部7の下部に形成された凹部であり、この凹部17内には円筒状をなすフード 保持部材18が配設される。フード保持部材18の内方には弾性を有するホルダーピ ン19が複数配設され、このホルダーピン19の先端部20を前記フード部9の上縁部 21に係止することにより、フード部9はレンズ鏡筒部8の先端部の外周を囲むよ うにして配設される。さらに、フード保持部材18の外周に設けられるラック22は 、ヘッド部7の内部に配設されるピニオン23と噛合し、このピニオン23を回転す ることによって、フード保持部材18並びにフード部9はレンズ鏡筒部8に対して 昇降可能に設けられる。レンズ鏡筒部8はその下端に着脱可能なレンズ部24が設 けられており、倍率の異なる複数のレンズ部24を備えることにより、被測定物A の形状に応じて最適な倍率のレンズ部24を選択することが可能である。また、フ ード部9は、紙やプラスチック等の可撓性材料により構成される。
【0014】 図3は、本実施例における概略の光路図である。被測定物Aへの照明は前記リ ングライト10の他に、ベッド部2の内部に配設されたバックライト照明部25によ って、測定テーブル3を透過して被測定物Aの底面からも行われる。バックライ ト照明部25は、バックライト用光源ランプ26およびコンデンサレンズ27により構 成される。また、28はレンズ鏡筒部8の内部に設けられた投影レンズであり、こ の投影レンズ28によって被測定物Aの像は、ヘッド部7の内部において結像面B 上に所定の倍率で形成される。結像面Bには画像検出手段たるCCDビデオカメ ラ29が配設され、CCDビデオカメラ29は結像面B上で得られた被測定物Aの像 をコントロールメインユニット15に供給する。これら測定テーブル3,リングラ イト10,バックライト照明部25,投影レンズ28,CCDビデオカメラ29は、共通 の光軸C上に配置される。
【0015】 次いで、図4におけるブロック図に基づき、その構成を説明する。前記コント ロールメインユニット15の内部には、制御手段31が配設される。この制御手段31 は、CPU,メモリ,A/D変換器,入出力回路等を備えた周知のマイクロプロ セッサにより構成され、かつ、キーボードユニット12の操作によって、測定前に 種々のプログラム設定を行うことが可能である。制御手段31の入力側には、前述 のキーボードユニット12,ジョイスティックユニット13,CCDビデオカメラ29 とともに、ベッド部2の内部に配設されたX軸リニアエンコーダ32と、ヘッド部 7の内部に配設されたY軸リニアエンコーダ33およびZ軸リニアエンコーダ34が 、電気的に接続される。また、制御手段31の出力側には、前記モニタユニット14 ,バックライト用光源ランプ26に加えて、ベッド部2の内部に配設されたX軸サ ーボモータ35と、ヘッド部7の内部に配設されたY軸サーボモータ36およびZ軸 サーボモータ37と、前記ピニオン23に回転駆動力を与える駆動装置たるフード部 移動用モータ38と、リングライト用光源ランプ39が接続される。制御手段31は、 各サーボモータ35,36,37を所定量駆動させるサーボモータ駆動手段41と、CC Dビデオカメラ29で得られた被測定物Aの像をデジタル的に画像処理する画像処 理手段42と、被測定物Aの像をCCDビデオカメラ29上で合焦させるための自動 焦点検出手段43と、被測定物Aのエッジ位置を自動検出するエッジ位置検出手段 44と、フード部9を所望の位置に昇降移動させるフード部移動手段45と、各光源 ランプ26,39の照明輝度等を制御する照明部制御手段46と、設定されたプログラ ムに従って各種の表示を行う表示出力手段47等が具備される。
【0016】 次ぎに上記構成につき、図1乃至図5を参照してその作用を説明する。先ず、 所望の倍率のレンズ部24をレンズ鏡筒部8の下端より装着した後、ホルダーピン 19の先端部20とフード部9の上縁部21との係止によって、フード部9をヘッド部 7の下端に装着し、かつ、リングライト10およびバックライト照明部25を適宜点 灯して、被測定物Aをテーブル面3上に載置する。次いで、キーボードユニット 12あるいはジョイスティックユニット13からのマニュアル操作によって、測定テ ーブル3およびヘッド部7を移動させながら、基準となる被測定物Aのエッジ位 置を決定する。モニタユニット14にはCCDビデオカメラ29を通して直接被測定 物Aの画像が表示され、この被測定物Aの画像上で明暗の境界が横切る部分をエ ッジ位置として設定する。この設定操作中、図5に示すように、被測定部Aのエ ッジ部分Rが丸められて、リングライト10およびバックライト照明部25からの照 射光が乱反射したり、あるいは外光の影響によって、エッジ位置の確認が十分で ない場合、キーボードユニット12よりリングライト10およびバックライト照明部 25の照明輝度を弱めたり、または、フード部移動用モータ38を介してフード部9 をレンズ鏡筒部8の下方に移動させ、このフード部9によってレンズ鏡筒部8に 侵入する外光を遮断する。
【0017】 この基準のエッジ位置を設定した後に、被測定部Aの他のエッジ位置の自動検 出が行われる。先ず、予めリングライト10およびバックライト照明部25からの最 適なる照明光の照射方向,入射角,強度等が制御手段31にプログラム設定される 。次いで、制御手段31は前記設定条件に従って、サーボモータ駆動手段41からX 軸サーボモータ35への駆動制御により測定テーブル3が前後動し、かつ、Y軸サ ーボモータ36への駆動制御によりヘッド部7が横動する。同時に、CCDビデオ カメラ29より得られた被測定部Aの像は、画像処理手段42によって画像処理され 、この画像処理信号がエッジ位置検出手段44に出力されるとともに、必要に応じ てモニタユニット14より直接被測定部Aの像が表示される。エッジ位置検出手段 44は画像処理信号より明暗の境界をエッジ位置として自動的に検出し、一方、自 動焦点検出手段43は、このエッジ位置における明暗が最も明瞭になるように、Z 軸サーボモータ37を介してヘッド部9を上下に移動させ、この結果被測定物Aの 像を常時CCDビデオカメラ29上で合焦させる。こうしてエッジ位置検出手段4
3 が正確な被測定物Aのエッジ位置を自動検出すると、基準の位置に対する移動量 が各リニアエンコーダ32,33,34によって直角座標系として読み取られ、制御
手 段31はその座標,寸法等を即時演算処理し、表示出力手段47よりモニタユニット 14に表示する。
【0018】 測定テーブル3あるいはヘッド部7の移動中、自動焦点検出手段43の作用によ って、図5に示すように被測定物Aとの距離を略一定に保ちながら、ヘッド部7 とともにレンズ鏡筒部8が上下方向に移動する。また、通常の場合フード部移動 手段45の制御によって、フード部9の下端はレンズ鏡筒部8よりも下側に位置し 、レンズ鏡筒部8に侵入する外光が遮断された状態で、エッジ位置の自動検出が 行われる。フード部9によってレンズ鏡筒部8への入射光が制限されるため、被 測定部Aのエッジ部分Rが丸められていても、このエッジ部分Rにおけるエッジ 位置の自動検出が正確に行われる。一方、この移動中において、被測定物Aの段 差が所定量以上の場合、すなわち、Z軸リニアエンコーダ34によってヘッド部7 の移動が所定量以上に達したことが検知されると、被測定部Aの垂直面Dとフー ド部9との接触を避けるために、フード部移動手段45はレンズ鏡筒部8の下端が 露出する位置に、一時的にフード部9を上方に移動させる。また、フード部9は 可撓性を有するため、万一被測定部Aとフード部9が接触した場合にも、被測定 部Aに対して傷が付くことが回避される。なお、外光の影響が少なく、フード部 9によってレンズ鏡筒部8の先端部の外周を覆うことなく被測定物Aのエッジ位 置を確実に自動検出できる場合、常時フード部9を収納状態である上方に移動さ せるようにしてもよい。
【0019】 以上のように上記実施例によれば、被測定物Aの座標および寸法等を計測する 光学式の非接触測定機において、レンズ鏡筒部8の先端部を覆うフード部9を配 設したことにより、例えば被測定物Aとして半導体のリードフレーム等を用いて 、これをバックライト照明部25により照射した場合においても、測定機周辺の外 光がレンズ鏡筒部8に侵入することを防止することができ、バックライト照明部 25からの照明光と外光との影響による画像コントラストの不明瞭さを取り除いて 、被測定物Aのエッジ位置を正確に自動検出することが可能となる。また、特に 被測定部Aのエッジ部分Rが丸められている場合にも、レンズ鏡筒部8への入射 光が制限されるため、このエッジ部分Rにおけるエッジ位置の自動検出が正確に 行われる。
【0020】 さらに測定中、測定テーブル3あるいはヘッド部7が移動する際において、被 測定物Aの形状に応じてフード部9が上下方向に移動するため、このフード部9 と被測定部Aとの接触を防ぐことも可能である。
【0021】 しかも、フード部9は紙やプラスチック等の可撓性材料であるため、万一フー ド部9と被測定部Aが測定中に接触した場合に、被測定部Aに対して傷が付くこ とを防止することができる。
【0022】 なお本考案は上記実施例に限定されるものではなく本考案の要旨の範囲内にお いて種々の変形実施が可能である。例えば、フード部の昇降機構として、本実施 例においてはラックおよびピニオンと、モータとを組合わせたものを示したが、 他の構成によってフード部を昇降させるようにしてもよい。また、フード部の昇 降移動量,形状,寸法等は、測定機本体に装着される照明部と外光との相互の影 響を考慮して、適宜設定すればよい。
【0023】
【考案の効果】
請求項1に記載の考案によれば、載置台に載置された被測定物の像を昇降可能 なレンズ鏡筒部により結像面上に形成し、前記結像面上で得られた像を制御手段 により画像処理して、前記被測定物のエッジ位置を検出するように構成した非接 触測定機において、前記レンズ鏡筒部の先端部にフード部を設けることによって 、外光等の影響に左右されることなく、被測定物のエッジ位置の自動検出を正確 に行うことができる。
【0024】 請求項2に記載の考案によれば、前記レンズ鏡筒部に対して前記フード部が昇 降可能となるような駆動装置を配設することにより、フード部と被測定部との接 触を防ぐことができる。
【0025】 請求項3に記載の考案によれば、前記フード部が可撓性材料からなるものであ り、被測定部とフード部が接触した場合に、被測定部に対して傷が付くことを回 避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す非接触測定機の全体斜
視図である。
【図2】同上要部の一部切欠断面図である。
【図3】同上光路図である。
【図4】同上ブロック図である。
【図5】同上動作時における状態説明図である。
【符号の説明】
1 載置台 8 レンズ鏡筒部 9 フード部 31 制御手段 38 フード部移動用モータ(駆動装置) A 被測定物

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置台に載置された被測定物の像を昇降
    可能なレンズ鏡筒部により結像面上に形成し、前記結像
    面上で得られた像を制御手段により画像処理して、前記
    被測定物のエッジ位置を検出するように構成した非接触
    測定機において、前記レンズ鏡筒部の先端部にフード部
    を設けたことを特徴とする非接触測定機。
  2. 【請求項2】 前記レンズ鏡筒部に対して前記フード部
    が昇降可能となるような駆動装置を配設したことを特徴
    とする請求項1記載の非接触測定機。
  3. 【請求項3】 前記フード部が可撓性材料からなること
    を特徴とする請求項1記載の非接触測定機。
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