JPH0669333B2 - 育苗施設 - Google Patents

育苗施設

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JPH0669333B2
JPH0669333B2 JP61296418A JP29641886A JPH0669333B2 JP H0669333 B2 JPH0669333 B2 JP H0669333B2 JP 61296418 A JP61296418 A JP 61296418A JP 29641886 A JP29641886 A JP 29641886A JP H0669333 B2 JPH0669333 B2 JP H0669333B2
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water
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允久 小野
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、田植機を用いて植付けられる稲苗等を育苗
するための育苗施設に関するものである。
〔従来の技術〕
田植機等の、機械的に苗植付けを行なう苗植付け機が汎
用されるに及んで、このような苗植付け機により植付け
られる苗を育苗することも、いわば人工的に行なわれる
ようになって来ている。
そのためには例えば実開昭48-61007号公報に開示されて
いるように、育苗箱を多段に載置する台車の複数台から
成る台車列を複数列にわたって設けて、台車列に沿って
移動する潅水手段によって各台車上の育苗箱内に潅水す
る育苗施設が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが従来の育苗施設に設けられた移動潅水手段は例
えば上記公報にも開示されているように、台車列の側方
で該台車列からかなり離れた位置から台車列に向けて噴
水して潅水するものとされており、例え一定高さにわた
り立設した散水管に上下方向で多数の散水口を形成して
あるようなものであっても、育苗箱内に大ざっぱにしか
潅水せず、多数個の育苗箱の全面に均一潅水するような
ことは望むべくもなかった。
すなわち、温水等で植立している樹木その他の苗に潅水
或いは薬剤散布を行なうのであれば大ざっぱな散水或い
は散水で水域は薬剤を全ての苗にほぼ均一に行きわたら
せて施し得るが、多数の小型の育苗箱を、その間に上下
の間隔をあけるとはいってもほぼ密集状態で載置してあ
る台車に向けてかなり離れた位置から散水するのであっ
ては極く大ざっぱでむらのある潅水しか行なわれないの
である。
したがって多数の育苗箱の全体にわたってみても個々の
育苗箱についてみても苗の生育に大きなむらが出ること
から、従来提案されている稲苗等の育苗施設は、実用に
耐えず単なる提案に留まっているのが実情である。
そこでこの発明は、多数の育苗箱にむらなく均一潅水す
る潅水手段を備えていて、省力化した下で大規模に均一
した育苗を行なえることとする新規な育苗施設を、提供
しようとするものである。
〔問題点を解決するために講じた技術的手段〕
本願の構成特徴は、上下に間隔をあけて育苗箱を載置し
得る多段の棚を備えた複数の台車を直線状のレールにガ
イドさせてなる台車列を、その間に間隔をあけて複数列
設けると共に、該複数列の台車列の上方に、該台車列を
横切る方向に沿っていて上記レールに平行する方向に沿
い往復走行せしめられるビームを設け、このビームに固
定支持させた給水管に複数個の鉛直なノズルを、各ノズ
ルが台車列に対し該各台車列の長手方向の左右両側方か
ら近接位置するように配置して取付けるとともに案内手
段に誘導されて台車列長さ方向に沿い往復動するよう設
け、該各ノズルに台車の上下方向の各段の育苗箱の棚の
段数に対応する個数の噴射口を設けるとともに、該噴射
口は、該各台車列の長手方向の左右両側の各育苗箱側方
から、上下方向各段の育苗箱内に個別的に移動しながら
潅水して、案内手段に誘導されて台車列長さ方向に沿い
往復動するノズルにより、左右各段の各育苗箱の一方側
方から潅水するよう構成した潅水施設において、前記ノ
ズルを台車列長さ方向に沿い移動させるための移動駆動
装置と各ノズルにビームから給水する給水装置をビーム
に接続するとともに、前記噴射口が上下棚に載せられる
上下育苗箱間の上下の各間隙に、棚の外側方から対面位
置するように配置して設けた点にあり、この発明課題の
下に開発された本発明の育苗施設は添付図に例示するよ
うに、上下に間隔をあけて育苗箱Bを載置し得る多段の
棚3を備えた複数の台車Wを直線状のレール6にガイド
させてなる台車列Lを、その間に間隔をあけて複数列設
けると共に、該複数列の台車列Lの上方に、該台車列L
を横切る方向に沿っていて上記レール6に平行する方向
で往復走行せしめられるビーム21(BE)を設け、このビ
ーム21(BE)に固定支持させた給水管23(44)に、複数
個の鉛直なノズルNを、各ノズルNが台車列Lに対し該
各台車列Lの側方から近接位置するように配置して取付
け、該各ノズルNに台車Wの上下方向の各段の育苗箱B
内に該育苗箱Bの側方から個別的に潅水する、前記棚3
の段数に対応する個数の噴射口22bを設けてあるものに
構成される。
〔実施例〕
実施例についてこの発明に係る育苗施設を説明すると、
一般的に言って家屋D(第1図)内に設けられるこの育
苗施設は、第1,2図に示すように、多数の台車Wを備え
ている。この各台車Wは、第3図に示すように、長さ方
向に沿い等間隔おきに複数個(3個)の中仕切り1を有
し、この中仕切り1と長さ方向両端の端部仕切り2とに
水平な棚板3を上下方向に沿い等間隔おきに設けて、仕
切り1,2にて画成された各区画内において第4図に取出
して示すような育苗箱Bを、その両端で両端の棚板3に
のせ2個宛並列的に、上下方向に沿わせて多数、積載設
置し得るようになされており、上下の棚板3間の間隔
は、育苗箱Bを上下に一定の間隔α(第7,10図)をあけ
て載置し得る間隔に設定されている。そして各台車Wの
端部仕切り2には、巾方向の中央で縦桟4を設けてあ
り、また各台車Dには適当数の車輪5を設けてあって、
図示の場合には該車輪5を床面のレール溝6内に臨ま
せ、該レール溝6内を転動させるものとされている。各
育苗箱Bは、第4図に示すように、底に多数の小径透孔
7を穿った、浅い箱とされている。
そして、上記のように多数の育苗箱Bを積載する台車W
は、第1,2,5図に示すように、複数個の台車Wを相接踵
させて直列させた台車列Lを、各列L間に一定の間隔Q
をあけて複数列整列させて、多数個、施設内に位置を固
定的に設置されるものとなされている。
施設巾方向の中央位における2台車列L間の間隔は、第
1,2,5図に示すように若干量大きくとられており、この
間隔内に臨ませて次のようなタンク車Tを設けてある。
すなわち第6図に示すように、このタンク車Tは、台車
列Lに沿う床面のレール溝8内を転動する適当数(4
個)の車輪9を備えており、タンク車T上の可逆転モー
タ10により一端の車輪9を強制回転させてレール溝8に
沿い往復動される、自走式のものに構成されている。ま
たこのタンク車Tには、大容量の水タンク11が搭載され
ており、第6図に示すように、タンク車T上のモータ12
により駆動されて上記水タンク11内から水を吸引し吐出
するポンプ13が、タンク車T上に設置されていて、該ポ
ンプ13によりタンク車T上の給水管14内へと水を吐出さ
せるものとされており、吐出圧は、給水管14中途から水
タンク11内に導いた還流管15に挿入せる圧力調整弁16に
て調節可能とされている。
施設内の天井位には、巾方向の中央に位置するレール17
と両側端に位置するレール18とを、施設長さ方向に沿わ
せて設置してあり、このレール17,18上を転動するロー
ラ19,20を下面側に備えたビーム21が、第2,6,8図等に示
すように設置されている。そしてこのビーム21は、タン
ク車Tの頂端に固定されて、タンク車Tの往復走行に伴
い天井位を往復動せしめられるものとされているが、こ
のビーム21に懸垂支持させて台車列Lの側方に臨む鉛直
状のノズルN、つまり各列L間では倒立門形状をなし側
端では直線状をなすノズルNであって、パイプ状の本体
に第9図に取出して示す噴口具22を多数、上下方向に沿
い等間隔おきに取付けてこれを、第7図に示すように台
車W上の苗箱B間に側方から臨ませてあるノズルNを、
設けてあり、このノズルNはその上端で、ビーム21に沿
わせて該ビーム21に固定支持させた給水管23であってタ
ンク車T上の前記給水管14に接続してある給水管23へ、
接続されている。第5,6図に示す24は、ターンバックル2
4aを備えた、ノズルNの懸垂支持具であり、また上記し
た各噴口具22は第9図に示すように、先端に形成せるス
リット22aの中央に楕円状の噴射口22bを開口させ、扇形
状に末拡がりさせて育苗箱B巾いつぱいに水を噴射する
ものとされている。
また走行移動するタンク車T上の前記両モータ10,12へ
の給電は、次のようなフレキシブルケーブル25を介して
行なわれるものとされている。すなわち、施設巾方向の
中央で前記レール17の上方で該レール17に沿わせH型鋼
より成る他のレール26を設置してあり、第6図に示すよ
うに、このレール26に多数のスライド吊金具27をスライ
ド自在に支持させると共に、基端を電源に接続し先端を
タンク車T上のモータ10,12に接続せるフレキシブルケ
ーブル25を吊掛けて、タンク車Tと共に先端を移動する
こととなる該ケーブル25を介してモータ10,12への給電
を行なうように、されているのである。なおタンク車T
の各移動端でモータ10の回転方向を変更してタンク車T
の走行方向を自動的に変更することは、タンク車Tに正
逆転用スイッチを取付けておき、このスイッチを移動端
において床面上に固定設置せる作動体への接当で切換え
動作させるようにすることで、行ない得る。
第1−10図に図示の育苗施設を用いて実施される育苗方
法例について説明する。育苗箱B内には、該育苗箱Bを
台車Wに積載するに先立ち、播種がなされる。これに
は、例えば土或いは発砲ポリウレタン等のベツド地を育
苗箱B内に入れ、その上に例えば公知の播種機を利用し
て種籾等の種子を播種し適宜に覆土する。そして、この
ように播種後の育苗箱Bを、前記のように育苗施設内に
配置した多数の台車W上に、他の台車で運んで来て棚板
3を利用し積載するか、或いは他の場所で台車W上に棚
板3を利用し積載した上で該台車Wを移動させて来て前
記のような配置とすることで、図示のような状態を得
る。ここで育苗期間が始まるわけであるが、必要な場合
には、施設内に温風を吹込むとか水銀灯を設置する等
で、温度調節が行なわれる。そして稲苗等の場合である
と、発芽までは潅水はなされず、播種よりほぼ3日程度
たって発芽がほぼ完了した時点から潅水が行なわれる。
この潅水は、次のような好適な態様で行なわれる。すな
わちこの潅水は、タンク車T上のモータ10の起動により
該タンク車Tを台車列Lに沿って、例えば80mといった
長い距離を例えば15m/分といった低速で往復動させつ
つ、且つ、モータ12によりポンプ13を駆動して水タンク
11内から例えば約20m水柱といった吐出圧で、そして給
水管14,23を介し各ノズルNにこの水圧の水を給水し各
噴口具22からの噴出流量が例えば140l/分で、行なわれ
るのであり、前記のように、間隔αをあけられた上下の
育苗箱Bの該間隔α内にノズルNの噴口具22から第10図
に図示のように水を噴射して、施設長さ方向でタンク車
TないしノズルNが位置する部位の全育苗箱B内に一斉
に潅水がなされるのである。このようにして潅水をすす
めることで、各育苗箱B内に等時間々隔おきに潅水がな
されるわけであるが、このように、発芽後に台車Wと育
苗箱Bをそのままの位置においてタンク車T及びノズル
Nの移動で潅水することから、潅水時に多数の重い台車
Wを移動させることが省かれまた潅水作業が全く自然的
に行なわれて、著しい省力化が達成されるのであり、ま
た適当に選択された一定速度で走行するタンク車Tから
適当に選択された一定圧力及び一定供給量で各育苗箱B
に潅水することから、全育苗箱Bについて最適条件下で
の均一な潅水が行なわれ、均一且つ良好な苗生育を、全
育苗箱Bについて得ることができることとなる。また従
来の場合であると種子発芽による、特に覆土部分の盛上
がりを防ぐために、発芽期間においては育苗台車上に育
苗箱を上下に蜜に重ね合わせて積載し、上方側の育苗箱
の重量で培地浮上がりを防ぐように図っていたが、図示
の施設によれば、発芽期のままの位置の上下の育苗箱内
に一斉且つ均一に潅水するノズルNからの潅水により、
潅水時給水量を適当に選択することで浮上がった土を、
水による流下作用等で下方に沈め、苗の根張りに支障を
生じないようにできることとなる。また苗生育に伴いよ
り多量の潅水が望ましいときは、前記圧力調整弁16の施
設圧を高める等で、この調整を行い得るものであり、そ
らにタンク車Tの走行移動径路中の定位置に配して、水
タンク11内のフロート等の検出手段と連動する水量検出
装置と、この装置による一定量以下への水量減少検出動
作に連動してタンク車Tを自動停止させる停止作動装
置、及びこの装置によるタンク車T停止後に水タンク11
の給水口から自動給水する自動給水装置を設けること
で、タンク車Tへの自動的な補給々水を行なう等、この
発明のものでは、育苗作業、特にその潅水作業の自動化
のみならが、各種の自動的な制御と自動運転を容易に採
用実施し得ることとなっている。そして、このようにし
て発芽後一定期間、例えば6日間、潅水しつつ育苗を継
続し予定の苗生育度が得られると、台車Wを引出す等し
て、育苗箱Bごと個別的な農家に引渡す等、するのであ
る。
次に第11図に図示の他の実施例について説明すると、こ
の実施例では、育苗施設の天井位に前記レール17,18に
類似の3本のレール40,41を台車列Lの長さ方向に沿い
設置し、これらのレール40,41に支持案内させて車輪42,
43を有する、前記ビーム21類似の走行ビームBEを施設巾
方向に沿わせて設け、この走行ビームBEに沿わせ該ビー
ムBEに固定支持させた給水管44に接続して、前記ノズル
N同様のノズルNをビームBEより垂下させているが、ビ
ームBEの走行駆動手段と給水管44を介しノズルNに給水
する給水手段とが、先の実施例の場合とは異なり、次の
ように構成されている。
すなわち走行ビームBEの両端に前後1対宛のワイヤーロ
ープ45,46をその一端で止着して設け、これらのワイヤ
ーロープ45,46の他端側を両側のレール41に沿わせレー
ル41前後端の滑車47,48にガイドさせて下方へと導いた
上で、床面上に設置したウインチ49,50に捲上げてあ
り、前後一方のウインチ49または50を捲取り動作させる
のと同期して前後他方のウインチ50または49を捲出し動
作させ、もってワイヤーロープ45,46を介して走行ビー
ムBEの往復を得るようになされている。また給水管44に
はフレキシブルなホース51をその一端で接続してあり、
このホース51の他端側をレール40に沿わせレール40端の
滑車52Iガイドさせて下方へ導いた上で、床面上に設置
したトルクモータウインチ53へと捲上げ、ホース51他端
はウインチ53ドラム内に一旦導いて該ドラム中心位より
引出し、図示されていないポンプ或いは水道蛇口等の加
圧水供給源へと接続して、ビームBEの走行に同期してホ
ース51を、それに絶えず緊張を与えながら繰出し及び捲
上げるようになし、上記加圧水供給源から該ホース51と
給水管44とを介しノズルNに連続して給水を行なうよう
に、構成している。
この第11図に図示の育苗施設を用いて実施される育苗方
法は、先の実施例の場合と実質的に等しく、先に説明し
たのと同様に長所が発揮されるが、この第11図の場合の
ようにタンク車Tを省略した構成の施設とするときは、
このタンク車Tの省略と移動するタンク車Tへの水補給
装置の省力とにより、コストの低減を図り得るものであ
る。
次に第12図に示す、より構造を簡単化された、育苗施設
の別の実施例について説明すると、この別の実施例は、
第11図に示したもので、ウインチ49,50を省略し、前記
滑車47,48相当のプーリーまたはスプロケットホイール
等の輪体57,58に、両端を走行ビームBEに止着せるベル
ト、ロープ或いはチェン等の駆動帯60を懸け回わし、一
端の輪体57にこれを回転駆動する可逆転モータ61を附設
したものとしている。すなわちこの第12図のものでは、
第11図のものにおける4個のウインチ49,50が2個の単
なるモータ61に置換えられており、それだけ構造が簡単
となっているのである。
なおさらに構造を簡略化することは、第13図に示すよう
に、第12図のものにおける駆動帯60相当の駆動帯70を、
両端を走行ビームBEに止着して中央のレール40両端の輪
体71,72に懸け回わした1本のみとすると共に、一端の
輪体71の駆動を、ホース51用のウインチ53のウインチモ
ータによる駆動で得る、つまり例えば第13図に図示のよ
うに上記輪体71に附設せる輪体73とウインチ53に附設せ
る輪体74との間に駆動帯75を懸回する等により、行え
る。
〔作用〕
台車Wの棚3に載置した多数の育苗箱B内で生育させる
苗に潅水を行なうには、ビーム21(BE)を走行させるこ
とにより給水管23(44)に取付けられた各ノズルNを、
各台車列Lの側方で該各台車列Lに沿い移動させつつ、
給水管23(44)からノズルN内に給水し各ノズルNの複
数個の噴射口22bから一斉に水を噴射させる。
このとき台車W上の各段の育苗箱B内には、第10図に例
示するように、台車Wの側方至近接位置から個別的に噴
射潅水が行なわれて、全面むらなく育苗箱B内に潅水さ
れると共に、そのような潅水が上下のそれぞれの段の各
育苗箱Bについて一斉に行なわれる。
各台車列の長手方向の左右両側の各育苗箱側方から、各
段の育苗箱B内に各別の噴射口22bによって、上下方向
各段の育苗箱内に個別的に移動しながら潅水するよう構
成し、左右各段の各育苗箱の一方側方から潅水するか
ら、上下のそれぞれの段の育苗箱Bの全部にわたり均一
な潅水が達成される。
ビーム21(BE)を往復動させることによりノズルNを台
車列Lの一端と他端間で往復動させて潅水を繰返すこと
によって、各台車列Lの複数台車上の多数の育苗箱Bの
全てについて同様の潅水を繰返し得ることができ、この
ときビーム21(BE)に固定支持の給水管23(44)に取付
けられているノズルNは台車列Lと常に平行しつつ移動
して各段の育苗箱Bに対する噴射口22bの相対的位置を
一定に維持し、各回の噴射潅水が一定した位置から行な
われることとする。
ビームに固定支持させた給水管に複数個の鉛直な各ノズ
ルを、台車列に対し該各台車列の長手方向の左右両側方
から近接位置するように配置して取付けたことにより、
複数列で台車の左右に多段の育苗箱の全体を一回の作業
でむらなく潅水を行なう。また、ノズルを台車列長さ方
向に沿い移動させるための移動駆動装置と各ノズルにビ
ームから給水する給水装置をビームに接続することによ
り、複数列の台車列に対し、均一に移動給水を行う。噴
射口が上下棚に載せられる上下育苗箱間の上下の各間隙
に対面位置するように配置して、各々育苗箱上に確実に
無駄なく、むらなく個別潅水を実施する。
〔発明の効果〕
本願は、上下に間隔をあけて育苗箱を載置し得る多段の
棚を備えた複数の台車を直線状のレールにガイドさせて
なる台車列を、その間に間隔をあけて複数列設けると共
に、該複数列の台車列の上方に、該台車列を横切る方向
に沿っていて上記レールに平行する方向に沿い往復走行
せしめられるビームを設け、このビームに固定支持させ
た給水管に複数個の鉛直なノズルを、各ノズルが台車列
に対し該各台車列の長手方向の左右両側方から近接位置
するように配置して取付けるとともに案内手段に誘導さ
れて台車列長さ方向に沿い往復動するよう設け、該各ノ
ズルに台車の上下方向の各段の育苗箱の棚の段数に対応
する個数の噴射口を設けるとともに、該噴射口は、該各
台車列の長手方向の左右両側の各育苗箱側方から、上下
方向各段の育苗箱内に個別的に移動しながら潅水して、
案内手段に誘導されて台車列長さ方向に沿い往復動する
ノズルにより、左右各段の各育苗箱の一方側方から潅水
するよう構成した潅水施設において、前記ノズルを台車
列長さ方向に沿い移動させるための移動駆動装置と各ノ
ズルにビームから給水する給水装置をビームに接続する
とともに、前記噴射口が上下棚に載せられる上下育苗箱
間の上下の各間隙に、棚の外側方から対面位置するよう
に配置して設けるよう構成したから、 台車上にほぼ密集状態で載せる多数個の小型の育苗箱
内に潅水する移動潅水手段として、台車列の左右両側方
を移動しながら、台車上の上下の各段の育苗箱に対し
て、側方至近接位置から各別に水を噴射潅水する各個別
的な複数個の噴射口を有する鉛直ノズルを採用したか
ら、各育苗箱の側方近接位置からの該育苗箱内への潅水
によって、各育苗箱内にむらなく均一に潅水を行うこと
ができる。
多数の育苗箱の全体についてみても、それぞれが各個
別的な噴射口から噴射される水によって個別的に潅水さ
れることにより、育苗箱間においてむらのない均一な潅
水が達成でき、個々の育苗箱についてみても、多数の育
苗箱の全体にわたって苗の生育を均一とし、揃った苗が
得られる。
ビームに固定支持させた給水管に複数個の鉛直な各ノ
ズルを、台車列に対し該各台車列の長手方向の左右両側
方から近接位置するように配置して取付けたから、複数
列で左右に多段の育苗箱の全体を一回の作業でむらなく
確実に潅水でき、余剰な水が不要で省資源・省エネタイ
プの潅水施設が実現できる。また、ビームと給水管とを
別部材とすることにより、台車レールに平行する方向で
往復走行するビームに固定支持させたノズルつき給水管
を、台車・育苗箱の側方近接位置にきつちりと一致させ
ることができるともに、ノズルと育苗箱の近接距離も調
節も可能である。
走行する上方のビームに固定支持の給水管に取付けら
れて、台車列の側方近接位置に配置されたノズルは、直
線状のレールにガイドさせてある台車列との平行関係を
常に維持しつつ移動できるから、各段の育苗箱に対する
噴射口の相対的位置を一定に維持することができて、各
回の噴射潅水が一定した位置から行なわれることなり、
むらのない育苗を実施することに貢献できる。
案内手段に誘導されて台車列長さ方向に沿い往復動す
るノズルを、台車列長さ方向に沿い移動させるための移
動駆動装置と、各ノズルにビームから給水する給水装置
をビームに接続することにより、複数列の台車列に対
し、効率よく短時間で均一に移動給水を行うことができ
る。
噴射口が上下棚に載せられる上下育苗箱間の上下の各
間隙に、棚の外側方から対面位置するように配置したか
ら、各々育苗箱上に棚の外側方からでも確実に無駄な
く、むらなく個別潅水を実施できる。
したがって、複数の台車列の各々について、上記の作
用効果を奏する複数のノズルを用いて、一斉に潅水を行
なうよう構成した本願発明によれば、省力化した下での
大規模な育苗を全体にわたりほどよく均一化された育苗
成果が得られる潅水施設が実現できる優れた特徴を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1−10図はこの発明の一実施例を示すものであって、
第1図は正面図、第2図は施設一部の平面図、第3図及
び第4図はそれぞれ、一及び他の部材の斜視図、第5図
は施設一部の斜視図、第6図は要部の縦断側面図、第7
図は要部の縦断正面図、第8図は要部の部材のみの平面
図、第9図は一部材の拡大斜視図、第10図は要部の縦断
正面図であり、また第11図、第12図及び第13図はそれぞ
れ、他の実施例を示す一部欠截、一部省略斜視図であ
る。 W……台車、L……台車列、B……育苗箱、N……ノズ
ル、T……タンク車、BE……走行ビーム、3……棚板、
6……レール溝、9……車輪、10……可逆転モータ、11
……水タンク、12……モータ、13……ポンプ、14……給
水管、17……レール、18……レール、21……ビーム、22
……噴口具、23……給水管、40,41……レール、44……
給水管、45,46……ワイヤーロープ、47,48……滑車、4
9,50……ウインチ、51……ホース、52……滑車、53……
トルクモータウインチ、57,58……輪体、60……駆動
帯、61……可逆転モータ、70……駆動帯、71,72……輪
体、73,74……輪体、75……駆動帯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭48−61007(JP,U) 実開 昭48−15966(JP,U) 特公 昭49−869(JP,B2) 実公 昭49−2886(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に間隔をあけて育苗箱を載置し得る多
    段の棚を備えた複数の台車を直線状のレールにガイドさ
    せてなる台車列を、その間に間隔をあけて複数列設ける
    と共に、該複数列の台車列の上方に、該台車列を横切る
    方向に沿っていて上記レールに平行する方向に沿い往復
    走行せしめられるビームを設け、このビームに固定支持
    させた給水管に複数個の鉛直なノズルを、各ノズルが台
    車列に対し該各台車列の長手方向の左右両側方から近接
    位置するように配置して取付けるとともに案内手段に誘
    導されて台車列長さ方向に沿い往復動するよう設け、該
    各ノズルに台車の上下方向の各段の育苗箱の棚の段数に
    対応する個数の噴射口を設けるとともに、該噴射口は、
    該各台車列の長手方向の左右両側の各育苗箱側方から、
    上下方向各段の育苗箱内に個別的に移動しながら潅水し
    て、案内手段に誘導されて台車列長さ方向に沿い往復動
    するノズルにより、左右各段の各育苗箱の一方側方から
    潅水するよう構成した潅水施設において、前記ノズルを
    台車列長さ方向に沿い移動させるための移動駆動装置と
    各ノズルにビームから給水する給水装置をビームに接続
    するとともに、前記噴射口が上下棚に載せられる上下育
    苗箱間の上下の各間隙に、棚の外側方から対面位置する
    ように配置して設けた育苗施設。
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